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ジャパンワクチン解散
- 2018/11/14(Wed) -
「ジャパンワクチン株式会社」が解散することが、突然今日、発表されました。
第一三共とGSKの合弁会社として、小児用ワクチンの普及を目指して6年半前に設立されたばかりだったのに。

両社はこのたび、「それぞれの事業を通じてワクチンの普及を図ることが最善と判断」したようです。
硬直化した日本のワクチン行政の下では合弁の価値なしと、たぶんGSKが考えたのでしょう。

ジャパンワクチンが扱うのは、ヒブ、4種混合、B型肝炎、MR、2種混合、HPVといった、定期接種ワクチン。
さらに、ロタ、おたふくなどの任意接種ワクチンがあるし、いま接種者急増中の風疹ワクチンもあります。
もちろん、インフルエンザワクチンも販売してます。
以上のどれもが、当院でも毎日のように接種を行っている、とても重要なワクチンばかりです。

あ、いやいや、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)は、事実上ほとんど接種は中断状態でしたね。
ロタウイルスワクチンやおたふくかぜワクチンも、何度も言ってきた通り、なかなか定期接種になりません。

インフルエンザワクチンは、この会社の製品に限り、0歳児には接種できないという条件がついています。
これは、0歳児の治験で十分な有効性を出せなかったためで、ちょっとした差なのですが、ケチがつきました。

実際にワクチンを製造しているメーカーを考えたとき、この合弁会社の存在理由が私にはよくわかりません。
ヒブワクチンの製造はサノフィだし、B型肝炎ワクチンはKMB(旧化血研)。
それ以外の、ヒブ、ロタ、HPVはGSK製で、4種混合、2種混合、MR、風疹は北里第一三共が製造してます。
ワクチンの製造と販売の系列って、ホント複雑です。

定期接種ワクチンというのは、子どもの数(出生数)に比例して、毎年一定数の需要があるワクチンです。
ということは、今後の少子化を考えれば厳しい市場だとも言えます。
ワクチン業界は今後、大規模な再編に動き出すのかもしれませんね。

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