すでにインフルエンザの流行へとシフトしています
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- 2023/09/24(Sun) -
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最近の日曜日と祝日は、当院は朝から夕方までノンストップで診療をしています。
職員はなんとか交代で休憩を取りますが、私の休憩はトイレぐらいで、水分補給の頻度も減らし気味です。 そのかわり18時過ぎには診療を終了します。かつてのように深夜まで診療するなど、今ではあり得ません。 毎週日曜と祝日のことですから、無理をするとカラダがもたないのです。 ところが、「休日当番医に断られた」と当院に電話して受診を求める方が、いつも日曜日には何人もいます。 当番医も忙しいでしょうけど、年に2回程度のことですから、1人も断らずにとことんやっていただきたい。 というのは冗談ですよ。当番医の応招義務よりも、医師や職員の健康上の理由の方が優先すると思います。 昨日と今日の2日間は、生活習慣病等の一般外来受診者も多かったので、発熱外来受診者は91人でした。 そのうちコロナ検査(NEAR法)は48人に行い、陽性者は14人。陽性率は29.2%と、かなり減っています。 一方でインフルエンザの抗原検査は53人に行い、陽性者は24人。陽性率は45.3%と、激増中です。 コロナの検査数だけでなく陽性率も減っていることは、コロナ感染者自体が減っていることの証でしょう。 その反対に、インフルエンザが増えていることは間違いありません。あちこちの学校で学級閉鎖も出ています。 ずっとインフルが流行せず、免疫力が低下したため感染が拡大しやすいと言われますが、その通りでしょう。 インフルエンザワクチンの接種は、その低下した免疫を挽回してくれるので、今回はすごく重要だと思います。 そのような特殊事情を考慮すると、今シーズンに限り、全年齢層に2回接種を認めても良いと思います。 |
ついにインフルがコロナを抜いた?
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- 2023/09/18(Mon) -
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「3秒で終わるよ」
そう言って、お子さんの鼻に綿棒を入れてグリグリします。親御さんには、体と腕と頭を固定してもらいます。 コロナもインフルエンザも、当院の検査は全て、鼻咽腔ぬぐい液によって行っています。 「はーい、じゃあ数えるよ、さーん、にーい、いーち、ぜーーーろ、はーい、じゃあ、ぬきまーす」 綿棒挿入時間は結局、10秒程度です。どこが3秒やねん、と苦情が出そうです。大人はズルいですね。 発熱外来受診者が多いことは昨日も書きましたが、日曜よりも多いのが祝日です。 土日診療している医療機関でも祝日は休診することがほとんどなので、祝日はもっとも医療が手薄になります。 インフルの台頭については昨日書いたばかりですが、状況はすでに進展しつつあります。 陽性診断の人数で言うと、昨日はコロナ陽性16人に対しインフルエンザ陽性は5人でした。 ところが今日の陽性者は、コロナ12人に対してインフル13人と、インフル激増です。 このコロナ禍で、インフル陽性者がコロナ陽性者より多かったのは、今日が初めてかもしれません。 決してコロナ感染者が減っているわけではなく、つまり、インフルが大流行し始めたということです。 もしかすると来月には、コロナをかき消すほどの勢いになるかもしれません。ともかく、早めにワクチンです。 |
猛暑と豪雨と喧噪の中での発熱外来
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- 2023/09/10(Sun) -
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当院が日曜に発熱外来をしていることが広く周知されているようで、近隣町村からも発熱者が集まってきます。
いまの第9波では比較的高熱の方が多く、そこへインフルエンザの方も加わり、ひどく混沌とした状況です。 やむなく今日は昼休みを返上して夕方までノンストップの、しかも猛暑と豪雨の入り交じる発熱外来でした。 エアコンは入れているとはいえ、炎天下の駐車場の車の中で順番を待っていただくのは忍びないですね。 しかしその駐車場と院内を、防護具フル装備で行ったり来たりしている私も、かなり暑いです。 さらに、お隣に「飾り馬」がやって来て、猛暑のなか、鉦やラッパが鳴り響いてきます。 今日はサンピアンではなく、フェンスを隔てた隣接地の店舗の駐車場なので、とにかく音が近くて大きい。 それがしかも例のBBQの店なので、まるで炭火の熱風が押し寄せるごとく、異様に熱く感じます。 ところが14時過ぎから、雷鳴が聞こえたかと思ったら、久々のゲリラ雷雨が始まりました。 雨雲レーダーアプリで見ると、当院の場所の雨雲の表示色は「紫」。最高強度の豪雨じゃないですか。 と、そんな波乱の発熱外来でしたが、受診者は47人。 コロナ遺伝子検査(NEAR法)を行ったのは21人、陽性12人(陽性率57%)と高率でした。 インフルエンザ検査(抗原検査)は22人に行い、陽性5人(23%)。これも最近ではかなり多い方です。 来週からはコロナの新ワクチン(XBB.1.5対応)、来月からはインフルエンザワクチンの接種が始まります。 発熱外来受診者が増えているのに、時間帯分離を徹底してワクチン接種枠を作るのは、なかなか大変そうです。 |
コロナは下げ止まり、インフルは激減
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- 2023/08/27(Sun) -
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日曜日は、診療を終えて帰宅して風呂に入り、大河ドラマ『どうする家康』を観ながらビールを飲み始めます。
やがて夕食に移行して、『VIVANT』(TBS)と『事件』(WOWOW)を観終わると、23時になります。 それから始まるのが、ブログネタとなる「コロナ総括」なので、日曜日の夜はけっこう忙しいのです。 当院の発熱外来の、7/30から今日までの毎週日曜日の「陽性者数/コロナ検査数(陽性率)」の推移は、 14/23(60.9%)→13/23(56.5%)→休診→15/27(55.6%)→13/27(48.1%)、でした。 陽性率はジワジワ減っているようですが、激減というわけではありません。 同じ時期の、熊本県の毎週の「定点あたり報告数」の推移は、 24.66→22.41→16.43→16.60→(8/21-27は未集計)と、やや下げ止まった印象があります。 東京都も似たような推移ですが、北日本ではまだ増え続けているようです。 周囲にコロナはいないという陽性者には、そういえば家族が風邪を引いていた、という方がけっこういます。 たぶん、家族もコロナだったのでしょう。たいていは全員が軽症なので、あえて確認検査などはしません。 インフルエンザの検査を希望して来院された高熱の方の中からも、相変わらずコロナ陽性者が出ます。 一方でインフルエンザ陽性者は、昨日は1人いましたが、今日はゼロでした。インフルは激減しています。 コロナ濃厚接触者が発熱したら、成人ならもうコロナと考えてください。インフルの可能性はほぼゼロなので。 |
お盆明けにコロナは増えているか
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- 2023/08/20(Sun) -
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カンカン照りの猛暑かと思えばゲリラ雷雨。駐車場を利用した発熱外来では、今日もまたびしょ濡れです。
滑って転んでギックリ腰を誘発した先日の件をふまえ、今日は細心の注意を払って歩き回りました。 新型コロナの「定点あたり報告数」は、全国的に7/24〜30の週をピークに、ゆっくりと減少しつつあります。 熊本県の、5類化以降の毎週の報告数の推移は、5/8〜14の週から8/7〜13の週まで順に、 2.06→2.30→2.41→3.54→5.43→6.38→8.75→9.58→11.99→15.93→22.05→24.66→22.41→16.43 と、7/24〜30がピークですが、8/7〜13の週の急減はお盆休みで検査数が少なかったせいもありそうです。 当院での毎週の感染者数の推移は、残念ながらお盆に長く休診したせいで、データがあてになりません。 そこで、日曜日に絞って、遺伝子検出検査(NEAR法)の検査数と陽性者数を比較してみました。 全国的に感染者がピークだった週の日曜日の7/30は、検査数23人のうち陽性14人(陽性率60.9%)でした。 翌週の日曜8/6は、検査数23人中の陽性13人(陽性率56.5%)。その次の8/13は、すみません、お休みです。 そして今日8/20は、検査数が27人と増え、陽性は15人だったので陽性率は55.6%でした。 当院の数字からは、お盆明けにまた感染者が急増してきた風には見えませんが、横ばいに近い印象です。 検査を希望しない発熱者がさらに増えていることを考慮すれば、感染は再拡大中なのかもしれません。 |
今年も長い盆休み
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- 2023/08/12(Sat) -
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当院は昨日から、お盆休み中です。地域の皆様や発熱外来受診希望の方々には、ご迷惑をお掛けしています。
今年は、金曜・火曜の定期休診日に3日間の臨時休診日をはさみ、8/11(金)〜15(火)の5連休となりました。 昨年も同様に、8/12(金)〜8/16(火)の5連休でした。その間に、父の一周忌の法要と初盆をしました。 一昨年は、8/13(金)・14(土)の2日間だけの盆休みでしたが、それが父のお通夜と葬儀の2日間となりました。 診療には穴をあけずに済みましたが、なにかとバタバタして、とてもタイトな2日間でした。 その時思ったのは、自分や家族や、そして職員には、時には長めの連休が必要だということでした。 お盆休みは来年以降も5連休にすることになるでしょう。そしてそれは年末年始も同じです。 そのほかに近年は、祝日診療(火曜・金曜以外)を続けるかわりに、平日に休診日を設けることも増えました。 医療機関に限らず、暦通りに仕事をしている職場にとって、祝日というのはご褒美のような存在でしょう。 祝日は、土日診療している医療機関でもたいてい休診するので、地域医療がいちばん手薄になりやすい日です。 そこで当院は、祝日そのものはできるだけ診療し、他の医療機関が診療している平日に休むことにしたのです。 ただし盆休みと年末年始だけは例外。他院並みまたそれ以上休診させていただいております。ご了承ください。 |
「5類化」によって感染対策を緩和した医院が多いらしい
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- 2023/07/31(Mon) -
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「5類化」によって開業医はどう変化したか。
医療従事者用のサイトで行われたアンケート調査の回答を見ながら、当院の実情と突き合わせてみます。 「発熱患者の受け入れ制限を緩和した」 そのような回答が多かったようですが、元々受け入れ制限をしていなかった当院からすれば、複雑な心境です。 でも動線分離ができない等の理由で、いまなお発熱患者の受け入れを断っている医療機関もあります。 「受付のパーテーションを止めた」 当院はまだ止めていません。多少のデメリットがあるとしても、まだ感染者が多い現状では止められません。 予約なしで受付まで入り込んでくる発熱者もいます。そのような方は、むしろこれから増えるかもしれません。 「発熱患者の診察時のガウン着用を止めた」 私はまだ、ガウン+マスク+フェイスシールド+キャップ+手袋、という完全装備を続けています。 診察中に、不意にこちらに向かって咳込まれたりすることがあり、飛沫を浴びることだけは避けたいのです。 「コロナ検査をするかどうかは患者の希望次第にした」 当然、ていうか元々そうでしょ。でもたしかに、有料にもなったし、検査を強く推奨することは減りましたね。 コロナ感染の疑いのある方がそれを意識して行動するのなら、診断を確定する必要は必ずしもありませんから。 高齢者や基礎疾患のある患者さんがいつも待合室にいる当院では、まだ感染対策の緩和は難しいですね。 |
祝日の発熱外来
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- 2023/07/17(Mon) -
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祝日はいつも、日曜日をしのぐ勢いで診療の予約が入ります。
朝8時からネット予約の受付を始めると、あっという間に(数秒で!)午前中の予約枠が一杯になります。 8時半には電話予約の受付も開始します。ネットが使えない方のために、電話用の枠も少し設けているのです。 電話予約の開始時刻をネット予約よりも早くしている医療機関が多いですが、当院は逆です。 なぜなら、電話はすぐに回線(2回線)がパンクするので、かけた順にはつながらないからです。 一方でネットは、入力操作が1秒でも(1ミリ秒でも)早い方が優先されるので、その意味では公平です。 今朝も私と受付事務員の2人態勢で、8時半から電話番をしましたが、予約の電話がまったく途切れません。 受話器を頭と肩の間に挟み、名前や病状などを聞き取りながら問診シートに書き込んでいきます。 電話回線の占有を最小限にするために、最小限の問診を取ったらいったん電話は切ります。 あとで、院内用の携帯電話から患者さんにかけ直して追加の問診を取り、来院後の診療に備えます。 電話がなかなかつながらず、しびれを切らして予約なしで直接来院される方も、日曜祝日にはかなりいます。 しかし、運良く電話がつながった方の分だけでも、予約枠はすでに満杯なのです。 直接来られても空き枠がないだけでなく、動線分離の観点からも玄関口で支障を来しかねません。 今日の発熱外来受診者は52人。そのうちコロナ検査39人中の陽性者は17人(陽性率44%)。 それに加えてインフルエンザの陽性者も7人。真夏だというのにどういうことなんですかね、このインフルは。 |
猛暑の「発熱外来」
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- 2023/07/16(Sun) -
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熱中症警戒アラートが出ている中、こっちが発熱しそうになるほど暑い「発熱外来」でした。
今日は、コロナ検査25人中の陽性10人(陽性率40%)、インフル検査20人中の陽性5人(25%)でした。 自宅で抗原キットで陽性だった方が、確認再検査目的ではなく、処方目的で来院されるケースも増えました。 隔離診察室(陰圧室)が1部屋しかないので、多くの方のコロナ検査は、屋外駐車場で行うことになります。 私は直射日光とアスファルトの照り返しと、エンジンをかけたままの車からの熱気を浴びなければなりません。 多量の汗をかきながらも気力は充実していたので、私はいつものように張り切ってサクサク動いていました。 ところが昼前になって、急にドッと倦怠感が来て、胃がもたれ、視力が急に低下したように感じたのです。 こりゃマズイとスタッフに伝えたら、すぐにスポーツドリンクと塩飴を調達してきてくれました。 一般に熱中症では、スポーツドリンクは糖分が多い割に塩分が少ないため、治療用としては推奨されません。 しかし今日の私には、塩分も水分も糖分も必要だったと見えて、スポーツドリンク+塩飴がとても効きました。 たちどころに水分が体に染み渡り、塩分が補われ、血糖値が回復し、元気がみなぎったのでした。 日頃患者さんには、塩分を控えろ、糖分を制限せよと言っていますが、それは「平時」の話。 「有事」(熱中症) の際にそんな制限は忘れましょう。塩と砂糖って、本来は体に一番大事なモノなんですよね。 明日は今日よりも暑いといいますが、でも大丈夫。塩飴は十分に確保できてますので。 |
世間が「連休」のとき、たいてい当院は「連診」なのです
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- 2023/07/15(Sat) -
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世間が「3連休」で賑わっている中、当院は今日から「3連診」です。
コロナが増えつつあるいま、とくに休日の発熱外来をおろそかにはできません。 にしても、バカ暑な日でしたね。防護具をつけて駐車場と院内を行き来するだけで、だいぶ痩せましたうそ。 真夏のコロナで難しいのは、たとえば熱中症との区別がつきにくいことです。 オマケにこの時期、子どもが高熱を出すヘルパンギーナやアデノウイルス感染が大流行しています。 さらに今年は、インフルエンザとRSウイルス感染も流行しているので余計ややこしい。 胃腸炎の初期には高熱が出ることがありますが、コロナの初期に胃腸症状を呈する場合もあります。 コロナかどうかは病状ではなく、周囲に発熱者がいたかどうかなどの状況証拠の方がヒントになります。 今日の発熱外来では、検査した14人中7人がコロナ(陽性率50%)、2人がインフルエンザでした。 コロナは職場のクラスターが目立ち、インフルエンザは学校や幼稚園での感染でした。 今日の時点での熊本市内の学級閉鎖は、菱形小、中島小、熊本西高、高平台小、力合西小の5校。 北部や西部の学校が多く、当院近隣の学校での流行はおさまっているようですが、もちろん油断はできません。 日曜祝日となると、当院発熱外来は県内各地からの受診者が集中し、予約枠は朝のうちに埋まりす。 そこへ予約なしで、診て欲しい、検査して欲しい、薬が欲しい、という方が何人も割り込んで来ます。 そんなわけで明日もまた、暑い、熱い日になりそうです。 |
雨漏りその後
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- 2023/07/07(Fri) -
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院長室の雨漏りは、その後どうなったのかと、ご心配の方もいらっしゃるでしょうか。
どうぞ、ご安心ください。昨日のうちに、ハウスメーカーの方に屋根の応急処置をしていただきました。 そしていま、今日は休診日ですが、確認のために出勤してきたところです。 今日も朝から大雨なので、水漏れ修理が不完全なら雨漏りが続いているはず。それではとても困ります。 気象庁の「高解像度降水ナウキャスト」を見て青色表示以上の雨雲が過ぎ去るのを待ってから、家を出ました。 来てみるとさいわい、院内に新たな雨漏りの兆候はなく、院長室のカーペットはおおむね乾いていました。 しかし臭気はまだ少し残存しており、今後、カビや雑菌やコケやキノコなどが生えてくる恐れがあります。 そこで、秘密兵器の出番です。 まず定番の「ファブリーズ PREMIUM」を振りまいて除菌。「ふんわりおひさまの香り」で満たされました。 引き続いて「リセッシュ WIDE JET」を噴霧。抗菌スペクトラムを広げるための、いわゆる「2剤併用」です。 さらに「無香空間」を設置して悪臭を完全ブロック。おひさまの香りも除去されますが、それはかまいません。 最後に「水とりぞうさん」を室内に3個配置するという念の入れよう。もう乾燥肌が心配になるレベルですね。 |
雨漏りクリニック
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- 2023/07/03(Mon) -
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金曜日の豪雨のせいで、クリニックで雨漏りが始まっていたようですが、休診日なので気付きませんでした。
土曜日に出勤してみると、受付カウンター前の床に直径1メートル弱の水たまりができていました。 雨水がどこをどう伝ってきたのか、天井の非常灯のところから、滴がポタポタ落ちて来ます。 そこはちょうど、マイナ保険証の顔認証リーダーを設置している場所の真正面です。 なので今回の雨漏りは、マイナ保険証反対勢力による妨害工作の可能性も考慮しておくべきかもしれません。 とりあえず、ハウスメーカーの方に来ていただき、その日のうちに応急処置をしてもらいました。 おかげで昨日の日中は1滴の雨漏りもありませんでしたが、それは単に、天気が良かったせいだったようです。 夜からまた豪雨となり、今朝出勤してみたら顔認証リーダー前の床が土曜日よりもひどい水浸しでした。 モップがけして、新聞紙を敷いて、バケツを置いて、天井から落ちてくる水滴を受け止めます。 おそらく、外壁の1階と2階の境目から水が浸入しているのだろうというのが、ハウスメーカーの見立てです。 コーキングのあちこちにすき間ができているようです。これじゃまるで「線状漏水帯」じゃないですか。 熊本地震のときに外壁に圧力がかかって、コーキング部分に亀裂が生じた可能性があるとのこと。 地震から7年も経った今頃になって「地震被害」ですか。ある意味「七年殺し」です。 というわけで今日もさらに応急処置を追加していただきました。さて、明日からはどうなるか。 |
猛暑の発熱外来でしたが、明日は豪雨になりそうです
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- 2023/07/02(Sun) -
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「どうする円安」
このフレーズをたぶん世界で最初に思いついたので(個人の憶測です)、証拠としてここに書いておきます。 さて今日も、大河ドラマを観た後は、「コロナ日曜週計」にいそしむ時間帯です。 5類化後の、当院で診断した毎週のコロナ感染者数は、5→7→9→13→15→27→29→31という推移でした。 さらに、今日コロナ陽性と診断した10人のうち8人は、周囲にコロナはいない、と言っていた方でした。 そのような、どこで感染したか分からない方が、先週までよりもさらに増えている印象です。 最近のコロナは高熱が出ることが多いですね。なので多くの方が、インフルエンザを疑って来院されます。 以前のオミクロン株BA.4/5とは異なり、いまの流行株XBB.1.16/1.5は高熱が出やすいのかもしれません。 BA.4/5に罹っても、BA.4/5のワクチンを接種しても、XBB株には感染しやすいことが問題とされています。 これを「XBB株は以前の免疫から逃れる性質が高い」という言い方をしますが、つまり油断するなということ。 当院受診者の中でも、2度目のコロナ感染の方は珍しくなくなりました。もはや何度も罹る感染症なのです。 ワクチンの接種は今もボチボチ行っていますが、なにしろBA.4/5のワクチンですから気合いが入りません。 9月からは、XBB対応ワクチンに切り替わるようですが、その頃の流行株は果たして、何なんでしょうね。 |
コロナも夏風邪も増えています
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- 2023/06/11(Sun) -
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いよいよ第9波が迫ってきたのか、今日の発熱外来は15人検査してコロナ陽性は8人(陽性率53%)でした。
じつは発熱外来受診者自体は46人いて、未検査の方の中にコロナが何人いたかは、わかりようがありません。 もちろん、コロナでもインフルでもない発熱者も多いはずで、とりあえず診断としては夏風邪です。 夏風邪とは夏における風邪のことで、冬は風邪を引いても当たり前なので冬風邪とは言わないのでしょう。 一方で、夏に流行しやすい子どもの感染症があって、プール熱や手足口病やヘルパンギーナなどがそうです。 と書きましたが、昨今の流行時期は不定期で、たぶんコロナ禍の3密回避とかマスクや手洗いの影響でしょう。 以前であれば、毎日のように子どもたちから「浴びる」ウイルスによって、私は免疫力を鍛えられていました。 しかしこの3年半、風邪症状の方の診察では必ず、マスクとフェイスシールドなどの防護具を付けています。 つまり、コロナやインフルのウイルスのみならず、すべての病原体から私は徹底的に逃げてきたわけです。 その結果、免疫力は確実に低下し、どのようなウイルスに対しても、弱いからだになっているかもしれません。 なのでいま、まとも風邪のウイルスを浴びたら、確実に風邪を引きそうな気がしています。 たぶん高熱も出るでしょうし、なんなら咳もひどいかもしれません。 診療を維持するためには、絶対に風邪を引くわけにはいきません。 そういうわけで私は、診療中以外であっても、マスクを外すのにはまだ抵抗があるのです。 |
「世界禁煙デー」なのだけど
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- 2023/05/31(Wed) -
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今年も5月31日は「世界禁煙デー」ですが、当院の禁煙外来はずっと、止まったままです。
もう2年前から、肝心の禁煙補助薬「チャンピックス」が出荷停止となっているためです。 1年前には、出荷再開は今年(←2022年)後半以降になる、とメーカーは言ってましたが、全然ダメですね。 そのメーカーというのは、新型コロナワクチンの代名詞ともなった米国の製薬大手「ファイザー」のことです。 禁煙学会等は去年から、チャンピックスがだめなら「ニコチネルTTS」を使うようにと言い続けています。 これは、チャンピックス登場以前の禁煙外来で処方されていた、ニコチンの貼り薬です。 厚労省は、チャンピックスもニコチネルTTSも、禁煙成功率には大差ないといいますが、そうでしょうか。 チャンピックスには、ニコチンと似た脳内作用と同時に、タバコを美味く感じなくさせる特徴があります。 一方でニコチネルTTSには、治療の途中でも吸ったタバコが美味しく感じるという、重大な欠点があります。 禁煙が失敗するのはたいてい、うっかり(そそのかされて)タバコを吸ってしまうことが原因です。 そう考えると、自力禁煙とあまり変わらないメカニズムで作用するニコチネルTTSは、私は気が進みません。 まだメドが立っていませんが、できればチャンピックスの出荷再開を待ちたいところです。 |
小児用抗生剤の味比べ
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- 2023/05/25(Thu) -
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小児用の薬には、美味しく飲めるように味が付いていますが、それでも、あまり美味しくはありません。
不味くて飲めなければ処方した目的が達成できず、病状の悪化も心配になります。 「マクロライド抗生剤」(エリスロシン、クラリシッド、ジスロマックなど)の苦さは、よく知られています。 飲めない子が多いので、最近ではとくに必要な状況でのみ、処方しています。 「セフェム系抗生剤」はよく使う薬ですが、その味をじっくり味わったことがありませんでした。 そこで今回、隣の薬局から小児用の細粒を少しいただいて、味を比べてみました。 (1)メイアクト(セフジトレンピボキシル細粒小児用10%「トーワ」) 先発品はバナナ味ですが、東和のジェネリックはオレンジ味。あまり苦くないけど、美味しくもない。 (2)フロモックス(セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「トーワ」) イチゴ味。意外と苦みが強くて、わりと不味いですね。よく使う薬なのに知らなかった。 (3)セフゾン(セフジニル細粒小児用10%「トーワ」) イチゴ味で甘い。しかも苦くない。今日味わった中では、ダントツ美味しい。コレ嫌いな子は少ないでしょう。 (4)トミロン(トミロン細粒小児用10%:先発品:富士フイルム) イチゴ味で普通に甘い。苦みが少ないので飲みやすい。 (5)バナン(バナンドライシロップ5%:先発品:第一三共) 昔の袋入り粉ジュースを思い出させる、安っぽいオレンジ味。後で苦くて、そこそこ不味い。 こうしてみると、とくに理由がなければセフゾンの一択ですね。次点はトミロン。覚えておきましょう。 |
新型コロナは「5類」へ
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- 2023/05/08(Mon) -
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コロナ「5類化」後の今日も、当院の診療スタイルは昨日までとまったく同じでした。
好天のせいでもないでしょうけど、発熱外来受診者はいつにも増して少なく、急に、コロナ陽性はゼロでした。 昨日までと違うのは、コロナの検査料の公費負担がなくなったことです。医療費は次のようになります。 (平日の診療時間内の初診、従来の保険証を提示、コロナ遺伝子検査を受け、陰性で、院外処方ありの場合) (1)初診料 2,880円 (2)医療情報・システム基盤整備体制充実加算 60円 (3)院内トリアージ実施料 3,000円 (4)SARS-CoV-2核酸検出検査料 7,000円 (5)微生物学的検査判断料 1,500円 (6)処方せん料 680円 (7)一般名処方加算 90円 3割負担の場合、昨日までは(4)と(5)が公費負担なので、窓口負担は2,010円でした。 それが今日からは、(1)〜(7)すべてを足して、4,560円に大幅アップしました。もちろん薬代は別です。 ところがメディアでは、「厚労省の試算」として、窓口負担が「最大で4,170円になる」などと報じています。 私には「4,170円」の算定根拠が正確にはわかりませんが、(3)を低く見積もっているものと推測します。 「受け入れ患者の限定」を行う医療機関では、(3)は147点しか算定できない規定だからです。 そのような、5類化の趣旨に反する診療による医療費を、さも標準値のように公表するのはどうなんでしょう。 そもそも、「最大で」というのであれば、休日加算や夜間・早朝等加算も加えてしかるべきです。 それを「最大で4,170円」だと強調するようなメディアの報じ方は、誤解を招くのでやめていただきたい。 |
雨の発熱外来
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- 2023/05/07(Sun) -
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新型コロナの「5類化」を明日に控えて、今日は「2類相当」の最終日。検査が無料なのは今日まででした。
荒天のせいでもないでしょうけど、発熱外来受診者は日曜日にしては少なく、うちコロナ陽性は3人でした。 無熱者も含め、急性疾患の大半はウイルス性胃腸炎と思われる方でした。春先から胃腸炎の流行が続きますね。 もちろん申し添えますが、時間帯と動線を分離して、今日も生活習慣病の方などの一般診療も行いました。 当院には、簡易的に「陰圧化」工事を施して専用機器を完備した「隔離診察室」が1部屋あります。 コロナ確定後もしくはコロナの疑いのある方に、詳しい診察や血液検査や処置等を行う時に使用しています。 しかしそれ以外の診察室や処置室は、換気や動線の観点からは、厳密には「コロナ対応」とは言えません。 なので、処置等を必要としないコロナ疑いの方の検査は、可能であれば駐車場で行うことになります。 ただし、タクシーや徒歩での来院者は、待っていただく場所がないので、隔離診察室に入っていただきます。 駐車場に行ったり来たりするため、私は毎日かなり歩きます。多い日は診療中だけで1万歩を超えます。 歩くだけなら、適度な運動になるので望むところですが、天候や気温によっては苦難の診療となります。 とくに、極寒に晒されて震えたり、猛暑で汗だくになることよりも、今日のような強い雨の日が最悪ですね。 傘を差しても濡れます。風が吹けばびしょ濡れです。すべって転んだことも一度あります。 もしもクリニックを建て替えることがあれば(ないけど)、多数の隔離診察室と屋根付き駐車場が必須ですね。 |
日曜日に受診される方々
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- 2023/03/26(Sun) -
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日曜日に当院を受診される方を大別すると、
(1)急な発熱や下痢、喘息、胸痛、動悸、目まいなどの方 (2)平日の日中に受診が出来ない生活習慣病の方や中高生 (3)登園許可証や各種書類が月曜日までに必要だという方 医学的優先度が高いのはもちろん(1)です。熱や風邪症状の方はすべて、発熱外来の時間枠で受け付けます。 急な高血圧や不整脈の方への対応には、ある程度の時間を要するので、全体の流れに影響することになります。 花粉症は、優先度は低いもののひどくお困りなのでなんとか対応していましたが、最近減りました。 生活習慣病の方の定期的な休日診療にも、開院当初から当院では力を入れています。 朝絶食での血液検査を予定している方は午前中の診療枠を使うことになり、休日の朝はそこそこ混み合います。 緊急性は無いものの、月曜からの登園の可否に関わるので(3)の方も日曜日のうちに対応したいところです。 発熱外来が忙しいころには十分な対応が出来ない日も多く、ご迷惑をおかけいたしました。 ところで、発熱外来は最近ヒマなのかというと、そうでもないのです。昨日も今日もそこそこの受診者あり。 コロナもインフルも、それぞれのご家庭の中では「蔓延」しているようで、まだまだ油断はできません。 |
処方間違いのあれこれを反省
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- 2023/03/25(Sat) -
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当院は「院外処方」の医療機関なので、調剤作業はなく、処方箋を発行して患者さんに渡すことになります。
でもその処方の際にときどきミスをしてしまうので、今日はそれを反省して、対策へつなげたいと思います。 (1)薬剤選択の誤り 滅多に無いです。ほとんど皆無です。でも今日、ありました。電子カルテ画面上での「クリックずれ」です。 自分が目で見ている行と、実際にクリックする行が、なぜ違う。自分の脳と反射神経が心配になります。 (2)用法用量の誤り 子どもの薬はしばしば、体重あたりの用量での処方が必要ですが、体重の把握間違いが、時々あります。 あるいは、体重にかかわらず年齢でのみ用量が決まる薬もあり、うっかりミス好発ポイントです。 (3)日数の誤り 複数の処方日数の薬が混在すると間違いが起きる可能性があり、今日まさにそんな事例が発覚しました。 処方日数が患者さんの希望に合わず、追加処方が必要になりました。ご面倒をお掛けしてすみませんでした。 (4)残薬調整の誤り 几帳面な患者さんは、どの薬が何錠余っているかを毎回申告してくれますが、その調整がけっこう面倒です。 残薬分を差し引いて処方したら、引き算間違えて減らしすぎて、今度は別の残薬が発生します。すみません。 何か間違えると薬局からすぐ、「先生、ちゃいまっせ」との連絡が入ります。薬剤師さんは頼りになります。 もちろん、同じ過ちを繰り返さないように、電子カルテの画面表示や処方セットの見直しも大事ですね。 |
電子カルテの端末は結局、カオス
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- 2023/03/19(Sun) -
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電子カルテの端末には余計なソフトは入れず、電カル専用で使うのがトラブル回避のための原則です。
当然ならが、接続するネットワークは電カル専用の院内LANに限定し、インターネット接続などは論外です。 と言いたいところですが、診療でメインに使っている1台のMacだけは、例外的にネット接続をしています。 セキュリティを考慮して常時接続はしませんが、メールチェックや検索等の際には一時的にネットに繋ぎます。 さらに、各種データをクラウドと同期する必要があるので、DropboxやEvernoteを入れ込んでいます。 当然、ウイルスチェックソフトもインストールしておかなければなりません。 もちろん、診療に必要なデータベースや表計算や文書作成ソフトなども、インストールすることになります。 こうして、電カル専用Macの中には結局、私がよく使うソフトが一通り全部入ってゴチャゴチャしてきます。 さらに一時的にせよ、EthernetとWi-Fiの同時接続をすると、それはそれで余計なトラブルの原因になります。 では、同時接続さえしなければ問題無いのかというと、そうでもないことに気付きました。 単純にネット接続を切ると、DropboxやEvernoteなどが、なんとか同期しようと「もがき」始めるからです。 というわけで、クラウドとの同期は、終業時にまとめて行うことにしました。 最後の難題は、Mac上の仮想ディスクにインストールしているWindows 11が、Macを重くしてしまうこと。 心電図を診察室で見るためには、Windowsがどうしても必要なので、現時点では他に手立てがありません。 このようにして電カル専用Macのはずが、院長室や自宅のMacよりもソフトがてんこ盛りになっていきます。 ま、そういう混沌とした環境は、嫌いじゃありません。マシンパワーがまた、それを許容してくれるのです。 |
ビジネス機器のことは、プロに任せろ
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- 2023/03/18(Sat) -
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「オンライン資格確認」と電子カルテの連携作業のほか、昨日は「デジタル複合機」も刷新しました。
複合機は、電カルと接続するプリンタとして、さらにコピー機やFAXやスキャナとしても利用する機器です。 毎日激しく使うせいで前の複合機がトラブり始めたので、今回は最新機種への入れ替えです。 ところが、今朝からいきなり重大トラブル勃発。 処方箋や領収証の印刷でいちばんよく使うA5サイズが、Macから印刷出来ません。WindowsからはOK。 すぐ業者に来てもらうと、Macのプリンタドライバに不具合があることが判明。 実は昨日は、Windows機は業者の方が、5台のMacは私が、プリンタドライバをインストールしたのでした。 Macって、ネット環境下で新しいプリンタに繋ぐと、ドライバが自動的にインストールされますよね。 なので安心していたのですが、その簡便なやり方では、ドライバの「フルイントール」はできないらしいです。 家庭用プリンタならともかく、ビジネス複合機でそんな簡易インストールじゃだめなんですね。 教訓その1。ビジネス機器の初期設定は、知ったかぶりせず、プロに任せること。 教訓その2。さまざまな状況を想定して、手を抜かず、すべての接続端末でテストすること。 |
「オンライン資格確認」準備完了間近
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- 2023/03/17(Fri) -
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「オンライン資格確認」は4月からの導入が原則として義務づけられており、当院でも準備完了間近です。
「マイナ保険証」を読み取る「顔認証付きカードリーダー」と操作端末(PC)は、すでに設置済です。 そのシステムと電子カルテシステムとの「連携」作業が、本日完了しました。 これによって、読み取ったマイナ保険証の情報が電子カルテの端末に自動的に転送されることになります。 受診者の氏名や生年月日、保険証の記号・番号などが間違いなく自動入力できるので、大いに助かります。 すべての準備が完了し当院が一定の基準を満たした場合、当院では「初診料」が値上がりすることになります。 これが「医療情報・システム基盤整備体制充実加算」です。初診料に加算されるので、患者負担が増えます。 (1)通常の保険証:4点(40円) (2)マイナ保険証:2点(20円) ただし、「オンライン資格確認」の準備等が間に合わない医療機関では、この加算が取れないので、 (1)通常の保険証:0点(0円) (2)マイナ保険証:使えない つまり「マイナ保険証を使わない」方は、「マイナ保険証を使えない」医療機関を受診した方が安くなります。 オカシな話ですが、この制度の過渡期における矛盾点です。 |
レントゲン室で漏電騒ぎ
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- 2023/03/15(Wed) -
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夜中の2時過ぎに携帯が鳴りました。私は爆睡していて気が付きませんでした。数日前の雨の晩のことです。
朝になって折り返してみると、発信元はクリニックの警備会社でした。 クリニックで夜中に警備システムが異常を察知したため、緊急出動してみたら漏電していたとのこと。 漏電箇所はレントゲン室かレントゲン操作室と判明し、その部分だけブレーカーを切る対処をしたようです。 このままではレントゲンが使えないし、漏電場所の詳細もわからず不安です。なんなら火災の恐れもある。 すぐにハウスメーカーのサービス経由で、なじみの電気工事の方に来ていただきました。 するとその方は、当院の駐車場に到着した瞬間に漏電の原因を突き止めたので驚きます。 原因は、駐車場の外灯のガラスの破損でした。そこから雨が降り込み、ショートしたようです。 外灯とレントゲン操作室の電源が同じブレーカーだったというところがミソです。 応急処置をしていただき、外灯のみが使えない状態で、屋内の電源はすべて正常化しました。 と安心していたら、今日になってレントゲンの画像管理システム(PACS)が故障しました。 すぐに業者にリモートで診てもらったところ、データ保存用HDDが故障したようで交換が必要とのこと。 漏電事故とは無関係とは思いますが、ちょうど年度末の健診時期だけに、まことにタイミングの悪い故障です。 電子カルテの端末の更新はほぼ終えたところですが、レントゲンの周辺機器の老朽化には気付きませんでした。 |
M2チップ搭載Mac mini「開封の儀」
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- 2023/03/14(Tue) -
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電子カルテ用の、新しいMacを買いました。最近発売されたばかりの、Apple M2チップ搭載Mac miniです。
この1,2年間、ほぼ「総替え」に近く電子カルテ用端末を更新してきた中での、今回が最後の一台の購入です。 ディスプレイも、最近はLGばかり買って来ましたが、今回はApple製。美しい5Kの「Studio Display」です。 興味の無い方には実につまらない話題で恐縮です。新機種なので高性能なんでしょ、ぐらいに思ってください。 「開封の儀」は今日の午後、執り行いました。文字通り、梱包から取り出してセッティングする作業です。 まあそれにしても、Apple製品の梱包って、驚くべき「紙工作」ですね。「蟹工船」じゃないですよ。紙工作。 とくにStudio Displayの、どんだけコストがかってるんだろうという、だけど紙だけの外箱には圧倒されます。 開封の儀に続く「初期設定」は、いつもと同じ手慣れた作業で、しかもいつも同じところで引っかかります。 ATOK入れて、Dropbox入れて、アンチウイルスソフト入れて、Windows入れるところでトラブるのです。 WindowsをMac上で使うのがいまの私の定番ですが、ライセンス認証が一発で決まった試しがありません。 やっとプロダクトキーの支払いを済ませたと思ったらサーバーエラー。でも再起動したら支払完了。なにそれ。 最終目的である電子カルテのクライアントソフトをインストール。動作確認。ここまででいったん作業は終了。 残るは心電図ソフトのインストールです。これがWindowsでしか動かないから、こんな作業が必要なんです。 趣味ならともかく業務の現場では、Macはしばしば「使えねえ」のです。いつまでこんな苦労が続くのやら。 |
マスク着用は個人の判断へ
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- 2023/03/13(Mon) -
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マスクは今日から、「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断が基本」ということになりました。
ただし、医療機関や高齢者施設、混雑した電車やバスにおいては、今後もマスクの着用が推奨されます。 とは言え、「個人の判断が基本」なので、具体的な着用基準等については、厳密な規定も罰則もありません。 「感染者」においては、発症後7日間が経過するまではマスクの着用が推奨される、とのこと。あくまで推奨。 「濃厚接触者」は、マスクを着用せずに感染者と接触したことをもって一律には特定しない、だそうです。 医療機関受診時にマスクの着用が推奨されるほか、医療従事者も勤務中のマスク着用が推奨されるとのこと。 当院では今後も、職員のマスク着用は続けます。お互いを守るためです。 また、受診者の幅広い年齢層や基礎疾患等を考慮すると、来院者にもマスク着用をお願いすることになります。 つまり、院内全員マスク着用という、昨日までと変わらない対応です。 そのことをポスターにして、今朝から当院の玄関と受付に掲示しています。 今日のところは、「オレはマスクはせん!」とゴネる、ではなく主張する方は、いらっしゃいませんでした。 そういう方には、あえて強くマスク着用は求めず、専用の待合室へお通しすることにしています。 |
休日の発熱外来が、ついに、暇になってきました
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- 2023/03/05(Sun) -
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たぶん今日は、今年いちばんヒマな日曜日の発熱外来だったかもしれません。天気も良かった。
ただし駐車場に出るたびに目に痒みというか痛みを感じ、今日ぐらいの受診者数で良かったと思いました。 午後4時ごろまでは、そこそこ混み合っていましたが、それ以降は久々に閑古鳥が鳴きそうでした。 でもこういう日に限って、マーフィーの法則にのっとれば、診療終了間際に受診予約が入るものです。 果たして今日も、予感的中。まったく緊急性は無いけど今日中に診て欲しい、という方からの電話あり。 当院では、そのような予約をむげに断らないことを、開院以来大事にしてきました。 ただしそれにも限度があります。開院当初のように、夜10時、11時まで診療することはできません。 私の体力の問題もありますが、根底にあるのは「働き方改革」です。職員に無茶な残業はさせられません。 政府がコロナ対応や医療を大きく変えようとしている今、たまたま運良く、第8波はほぼ収束しつつあります。 恐れていたインフルエンザの大流行も、すでピークアウトしたかと思うような、今日の発熱外来でした。 さて次の第9波がいつ来るのか、来ないのか。人の移動が増える時期を目前にして、特段の対策はありません。 コロナ診療に関わる特例的な診療報酬は、今月から段階的に縮小されています。来月も変わります。 人々の意識も変わりました。発熱外来を受診しても、検査は希望せず薬の処方だけを求める方が増えました。 しかし一方で、ご高齢の方の不安や危惧は増しています。国民の間の意識のギャップが、とても気になります。 |
全医療機関が対象の支援金なら、プッシュ型支給でいいじゃん
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- 2023/02/19(Sun) -
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「熊本県医療機関等物価高騰対策支援金」の申請を促す連絡が、熊本県から届きました。
これは、物価高騰による経費の上昇分を利用者等に転嫁できない保険医療機関等に対する支援金です。 国の「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を活用した支援金対象は、医療機関に限りません。 熊本県では他に、薬局、介護、障害福祉、救護、児童養護、公衆浴場、幼稚園へも、同じ支援を行っています 病院へは病床数に比例した支援金、当院のような無床診療所へは一律10万円の支援金が支給されます。 当院では、もっと金額の大きい補助金の書類作成に追われて、こちらの申請はまだでした。締切は今月末。 昨日あわてて申請書を提出しましたが、ただ当院の基本情報と振込口座を記載しただけの書類です。 実質的にすべての医療機関に支給される支援金なのに、受け取る意思を表示する必要があったのです。 でもそれならば申請など求めず、医療機関に支援金を「プッシュ型給付」してくれればいいのにと思います。 コロナ禍では何度も国や県からの補助金等の支給を受けてきたので、県は銀行口座情報を把握しているはず。 私が県の担当者なら、次のようなハガキでも出して済ませるところです。 「このたびの支援金を、貴院の銀行口座に振込みます。異論・変更があればお知らせください」 |
重複感染発見のためには、インフルとコロナの同時検査が必要です
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- 2023/02/19(Sun) -
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全国的に感染者数は明らかに減っていますが、それでも日曜日の発熱外来は相変わらず混み合います。
今日の午前中はおもに生活習慣病の方の診療にあてたので、検査は午後のみ、23人に行いました。 そのうち15人には、コロナ核酸検出検査(NEAR法)とインフルエンザの抗原検査を、同時に行いました。 同時検査というのはしかし、じつは保険者(医療費を支払う健保や国保など)からは嫌われるやり方です。 たしかに本来は、コロナかインフルの一方を検査して、それが陰性の場合に他方を検査すべきなのでしょう。 そのように、疑わしい順にひとつひとつ検査を進めていけば医療費のムダが無い、という考え方は正論です。 インフルエンザの抗原検査は、綿棒を所定の方法で処理すると、早ければその1分後には陽性反応が出ます。 なのでコロナと同時検査している場合には、NEAR法の準備段階でもう、インフル陽性が確定してしまいます。 そのような場合、コロナはたいてい陰性なのですが、15分後に陰性が確定するまで待たなければなりません。 この「消化試合」のようなコロナ検査が、医療費のムダではないかと保険者は当然考えるわけです。 もちろん医療機関にとっても時間のムダだし、検査キットという資源の無駄遣いでもあります。 しかし今日は、その消化試合で2件、コロナの陽性反応が出ました。つまりコロナとインフルの重複感染です。 すぐに結果の出るインフルだけを先行検査していたら、この2件のコロナ陽性は診断できなかったはずです。 このような重複感染にときどき出くわすので、私は発熱者には原則として同時検査を行っているのです。 もしもこれを医療費のムダだと査定してくる保険者があったら、実例を提示して反論する準備はできています。 |
全医療機関が対象の支援金なら、プッシュ型支給でいいじゃん
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- 2023/02/18(Sat) -
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「熊本県医療機関等物価高騰対策支援金」の申請を促す連絡が、熊本県から届きました。
これは、物価高騰による経費の上昇分を利用者等に転嫁できない保険医療機関等に対する支援金です。 国の「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を活用した支援金対象は、医療機関に限りません。 熊本県では他に、薬局、介護、障害福祉、救護、児童養護、公衆浴場、幼稚園へも、同じ支援を行っています 病院へは病床数に比例した支援金、当院のような無床診療所へは一律10万円の支援金が支給されます。 当院では、もっと金額の大きい補助金の書類作成に追われて、こちらの申請はまだでした。締切は今月末。 昨日あわてて申請書を提出しましたが、ただ当院の基本情報と振込口座を記載しただけの書類です。 実質的にすべての医療機関に支給される支援金なのに、受け取る意思を表示する必要があったのです。 でもそれならば申請など求めず、医療機関に支援金を「プッシュ型給付」してくれればいいのにと思います。 コロナ禍では何度も国や県からの補助金等の支給を受けてきたので、県は銀行口座情報を把握しているはず。 私が県の担当者なら、次のようなハガキでも出して済ませるところです。 「このたびの支援金を、貴院の銀行口座に振込みます。異論・変更があればお知らせください」 |
水道管は無事
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- 2023/01/26(Thu) -
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また水道管ネタで恐縮です。なにしろ大切なライフラインですから。
当院外回りの蛇口2カ所は、「鉛筆の芯」程度の水が流れ続ける状態にして、昨夜は帰宅しました。 さて、今度は凍結していないかどうか。興味津々で出勤してすぐに確認してみまると・・・ 一方の蛇口からは、数秒に1回ほど水滴が落ちる程度に水流が減っていましたが、凍結は免れました。 よく見ると、蛇口の真下の地面には、まるで鍾乳洞の石筍のような氷柱がまっすぐに立ち上がっていました。 高さ11cm、直径2.5cm(計測&撮影済)。冬の間ずっと水を垂らしていたら、どんなのができるのでしょう。 もう一方の蛇口からは、ごくゆっくりと糸筋状に水が出ており、もちろん凍結していません。 地面には平面上に氷が張っていました。撮影はしましたが、面白みに欠けます。 このことから、凍結防止のために流す水の勢いは、鉛筆の芯よりも少なくても良いかもしれませんね。 だって、半日も水を出し続けるって抵抗ありますよ。もしも途中で水量が増えたら困ります。 熊本地震の時の断水では、トイレを流す水を確保するために自宅から毎日大型ポリバケツで水を運びました。 ある日突然水道が復旧しましたが、出勤してみたら処置室の蛇口から勢いよく水が流れ出ていました。 断水中にたびたび蛇口をひねっているうちに、うっかり全開状態のままにしてることに気付かなかったのです。 停電後の「通電火災」がよく問題になりますが、水道でも気をつけなければなりませんね。 |
「NEAR法」導入1週間
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- 2023/01/19(Thu) -
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NEAR法による新型コロナウイルス検査装置を導入して1週間。その検査総数がちょうど100件となりました。
この間は、PCR検査も抗原定性検査も行っていません。コロナの検査はすべてNEAR法で行いました。 感度がPCR検査並で手軽さが抗原検査並となれば、他の検査法を選択する理由がありません。NEAR一択です。 100件のうち、3歳以下は16人。唾液によるPCR検査が難しく、これまでは抗原検査を行ってきた年齢層です。 陽性者は41人(41%)。このうち3人は、来院前の自宅での抗原検査が陰性だった方でした。 0歳から90歳と年齢は幅広いですが、60歳以上はわずか10人。ただしその陽性率は80%でした。 外部委託でPCR検査を行っていた先週水曜までは、その結果判明まで数時間〜十数時間以上を要していました。 患者さんにしてみれば、検査の翌日の午後〜夜まで、外出もできず悶々として過ごさなければなりません。 私は私で、患者さん全員に結果を連絡し、さらに一部の方には電話がつながらず、かなり苦労しました。 いまは診療中に検査結果がすべて出るので、電話連絡も不要、治療薬もすぐに処方できるようになりました。 さらに「検査結果報告書」という、きちんとした雰囲気の書類を作って、患者さんにお渡ししています。 必要なケースではHER-SYS入力をして、日次報告まですべて、その日のうちに済ませることができます。 翌日に電話連絡などの仕事を持ち越さないこと。「持続可能な」発熱外来のためには大事なことですよね。 この1週間でそれを身にしみて感じました。もう外部委託のPCR検査には戻れないかもしれません。 |
「コールセンターからの紹介中止」専用ダイヤル
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- 2023/01/13(Fri) -
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土日祝日にも発熱外来を行っている当院には、朝から引っ切りなしに電話がかかってきて回線がパンクします。
運良く電話がつながった人だけでも、あっという間に夕方まで予約枠が埋まります。まだ朝のうちに、です。 「誠に申し訳ありませんが、もう夕方までの予約が埋まってしまいました」とお断りせざるを得ません。 「夜遅くなってもいいですから」とすがられることもありますが、それはさすがにこっちが困ります。 当院への電話は、「発熱患者専用ダイヤル」等の公的コールセンターからの紹介を受けた方がほとんどです。 なので予約枠が一杯になったら、コールセンターからの紹介を止めてもらわなければなりません。 しかし紹介を止めてもらおうと専用ダイヤルに電話しても、なかなかつながりません。 県のコールセンターの担当者(実は○TMの方)の携帯番号を教えてもらいましたが、日曜にはかけにくい。 最近はもう、紹介を止めてもらうことを諦めてしまう日もあります。とくに忙しい日ほど、そうなります。 と思っていたら今日、「紹介中止の連絡」用の直通電話番号が、保健所からメールで通知されました。 私と同じ苦労や思いの先生方が、ほかにもいらっしゃるということでしょう。 あと1年早く、このような専用番号を設定してくれたら、どれほど助かったことか。 明日さっそく、その番号に電話することになりそうですが、さてさて、すぐにつながるかどうか。 |
「NEAR法」による新型コロナ検査装置導入なう
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- 2023/01/12(Thu) -
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当院では、新型コロナウイルスの「核酸増幅法」による検査装置を導入し、今日から運用を開始しました。
「NEAR法」という方法でウイルス遺伝子(核酸)を増幅する、アボット社の「ID NOW」という機器です。 核酸増幅法による検査法では、「PCR検査」があまりにもよく知られています。 PCR検査は、独特の温度操作によって核酸を増幅させる方法で、結果が出るまでに時間がかかるのが難点です。 一方でNEAR法は、酵素を用いた「等温核酸増幅法」による増幅で、結果判明までの時間が短いのがウリです。 当院ではこれまで、検査センターに委託してPCR検査を行っており、その結果判明は翌日または翌々日でした。 ところがNEAR法だと、すぐその場で(5〜13分で)結果が出ます。 今日は午後3時以降の発熱外来で、12人の受診者全員にNEAR法で検査を行いました。 そのうち陽性は9人。この陽性率75%は、抗原検査とは異なる、まさにPCR検査並の結果でした。 コロナ陽性か陰性かがその場でわかることで、とくに陽性であった場合、良いことがいくつもあります。 まず第一に、コロナ陽性確定後の処方は全て「公費」の扱いとなるので、解熱剤や咳止めなどが無料です。 適応がある患者さんには、コロナ治療薬の処方や、保健所への届出(HER-SYS入力)もすぐに行えます。 その結果、保健所から患者さんへの連絡も早くなるので、その後の治療にも有用です。 医療機関としても、陽性判定後の医療に対して一定の「加算」が取れるので、助かります。 調剤薬局は、薬を調剤して渡すだけで支払作業が不要なので、作業が楽だし患者さんの流れも良くなります。 何よりも、明日の休診日に、PCR検査結果の連絡その他の作業をする必要がないのが、私はいちばん嬉しい。 |
コロナに隠れてインフル地味に流行中
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- 2023/01/09(Mon) -
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全国的には3連休だったかもしれませんが、当院は3連診でした。そして予想通りの、発熱外来地獄でした。
コロナについては、PCR検査の結果が出揃う明日総括するとして、今日はインフルエンザの現状報告です。 今日1日だけでも、インフルエンザの検査を40人に行いました。すべて、コロナとの同時検査です。 そのうち、インフルエンザA型陽性が12件(陽性率30%)でした。B型はいません。 12人のインフル陽性者のうち、39℃以上の熱が出た方が10人。コロナよりも平均的に熱が高い印象です。 おそらくコロナだろうけど、ついでにインフルも調べとこうか、というノリでインフルが出た方が8人。 そのうち4人は、家族か、園か、友人か、職場にコロナ感染者が出たので発熱外来を受診した方でした。 多くの方が、予想外の結果(コロナと思ったらインフル!)に、驚かれます。 PCR検査を希望の方にインフルの同時検査を提案すると、そっちは予防接種してるから大丈夫という返答。 ワクチンを4,5回接種してもコロナは心配するのに、インフルワクチンは妙に信頼しているのが不思議です。 コロナとインフルの同時流行はもう始まっていますが、一般の方にはまだその実感がないのかもしれません。 |
「療養解除」後も、感染力に注意が必要
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- 2023/01/08(Sun) -
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生活習慣病の方が定期的に来院されます。当たり前のことですが、全員が「基礎疾患を有する方」です。
受付で「風邪症状などはないですか?」と尋ね、「ありません」という方のみ待合室に入っていただきます。 もちろん体温をチェックし、アルコール消毒もしていただきます。 ところが診察室で「このひと月、体調はいかがでしたか」と尋ねると、しばしば意外な答えが返ってきます。 「実はコロナに罹ったんです」と答えた方が、昨日・今日だけで4人もいらっしゃいました。 コロナの療養期間は「発症の1週間後まで」なので、それを過ぎたら「無罪放免」だと思われています。 療養解除後はもう、「わざわざ自分から申告する今の体調問題」とは考えないのかもしれません。 しかし療養期間の「1週間」というのは、社会を回すために敢えて短くしたものです。 発症後の経過によっては、1週間を過ぎてもまだ感染力のある状態の方もいるはず。 そのような方が「基礎疾患を有する方(しばしば高齢)」の集まる待合室に入って来られては困ります。 当院では原則として、発症後2週間以内の方は、そうと分かった時点ですぐ駐車場の車に戻っていただきます。 この神経質な対応を不愉快に感じる方もいるかもしれませんが、これはお互い様なのです。 |
第8波のただ中のレセプト作業で疲弊してます
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- 2023/01/05(Thu) -
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毎月初めは、前月分の診療報酬請求のための、いわゆる「レセプト」作業に追われながらの診療になります。
とくに正月は始業が遅れ、おまけに12月は発熱外来が忙しかったので、いま請求関係はバタバタです。 しかも点数の大きい検査料などは、レセプトに一定のコメントを追記しなければならず、異常に面倒です。 たとえばPCR検査だと、一定のコードを選んだ上で、下記の項目についてコメントを入力する必要があります。 (1)検査が必要と判断した医学的根拠:簡潔な文章で記載する (2)検査結果:陽性か陰性か (3)検査の実施日時:何日の何時何分か もちろん本来は、日々の診療の都度入力しておくべき事柄です。でもそれができりゃ苦労しませんよ。 いつしか月末にまとめて入力するようになってしまい、昨年末はそれをサボったため、いまやってるのです。 12月の発熱外来数百件に、1例ずつチマチマと、同じようなコメントばかりを入力していく作業の辛さたるや。 国はおそらく、レセプト作業を面倒にして過剰検査や不正請求を防ごうという意図なのでしょう。 医療のひっ迫を防ぐために感染者の全数報告が廃止されたのは、医療関係者を思いやる気持ちがあればこそ。 補助金の審査も緩くして性善説で臨み、国は発熱外来を担う医療機関を最大限に支えようとしてきたはずです。 それなのに診療報酬となると、手のひらを返したように性悪説。つまるところ医者は信用されていないのです。 |
電子機器は、いきなり電源プラグを抜かないこと
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- 2022/12/20(Tue) -
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清掃業者にお願いして、院内のワックスがけをしました。今日は年末バージョンなので徹底的に行いました。
その準備作業として、床の上にある動かせる物はすべて、別の場所へ移しておきました。 電子カルテ用のMacや大型FAX複合機は、すべてのケーブルを外して丸裸にして運び出しました。 こういう作業は後々の再設置・再配線を考えると面倒ですが、私は嫌いじゃありません。なんなら好きです。 ワックスがけが終わり、複合機を元の位置に戻した時にしかし、そのトラブルが発覚しました。 電源を入れても起動しないのです。初期画面が出てもそれ以上進まず、再起動を何度も自動的に繰り返します。 これは緊急事態。このままでは、FAX送受信・コピー・スキャン・処方箋や領収書の印刷ができません。 スキャンや印刷は他の機器で代用できますが、コピーとFAXが使えないのは明日の診療において致命的です。 すぐにサービス業者に連絡し、来ていただきました。3時間以上かかりましたが、無事修理できました。 重要部品が壊れていたようで、交換したら治りました。私の電源の切り方が悪かったのかもしれません。 本来なら、主電源を落としてから電源プラグを抜くべき所を、私はいきなりプラグを抜いたのです。 プリンタやスキャナならそれでも良かったかもしれませんが、FAXの場合は通信中の可能性がありました。 たとえ静かにスリープしていても、複合機はいつも稼働している可能性を考慮しなければなりませんでした。 この複合機はリース期間が終わって再リースしたばかりでしたが、つまり故障する頃合いなのかもしれません。 |
休日当番医はほぼ、休日発熱外来
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- 2022/12/18(Sun) -
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なんとも寒かった今日、当院は休日当番医でした。予想通り、いつもの日曜日以上の混雑でした。
固定電話は2回線あってもすぐにパンクするので、かかってきた予約電話では長話をしない作戦で臨みました。 氏名や最小限の病状と連絡先だけを尋ね、あとは携帯電話で折り返して病状を尋ねることにしたのです。 その結果、固定電話も携帯電話もパンクしてしまいました。 朝のうちに夕方までの予約枠が埋まりましたが、そんなことはお構いなしに、電話は途切れずかかってきます。 電話が繋がらないのでしびれを切らして直接来院される方もいて、窓口のやりくりは困難を極めました。 今日の市内の当番医は、小児科を標榜している医療機関が当院1カ所のみという割り振りの悪さ。 しかも、日頃も日曜診療をしている当院を当番医に当てることは、市内の休日診療体制にとっては不利です。 その意味で、今後は当番医の分担を返上しようかと、今日は本気でそう思いました。 受診者は全部で86人。PCR検査を43人に、抗原検査は33人に行うという、発熱外来メインの当番医でした。 その抗原検査の陽性者は21人。陽性率は6割を超えています。明日判明するPCRの結果は果たしてどうか。 |
「NEAR法」検査機器の導入へ
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- 2022/12/15(Thu) -
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発熱外来における新型コロナの検査法は、「核酸検出検査」と「抗原検査」に大別されます。
核酸検出検査とは、ウイルスの遺伝子(核酸)を増幅して検出する方法で、「PCR検査」もその一種です。 PCR検査は、温度の上げ下げと酵素反応によって時間をかけて核酸を増幅する、感度の高い検査法です。 抗原検査は、ウイルスの構成タンパクを検出する方法で、「定性検査」と「定量検査」があります。 定性検査は、感度では劣りますが簡便で迅速に結果が出るので、医療現場以外に家庭でも利用されています。 定量検査は、核酸検出検査並に感度が高く、空港検疫等で使われています。 さて、当院で行っているのは、PCR検査と抗原定性検査です。 前者は外部の検査センターに検査を委託するため、結果判明までに半日〜1日以上かかります。 後者は院内で鼻腔または鼻咽腔拭い液によって行い、最近ではインフルエンザとの同時検査も増えました。 問題は、とくに日曜祝日の場合は、検査センターが休業のため結果が出るまでに時間がかかることです。 その待ち時間を嫌って、抗原検査を希望する患者さんも多いのですが、そうなると偽陰性が増えてしまいます。 そこで登場するのが、温度の上げ下げを伴わない「等温核酸増幅法」です。検出時間が短いのが特徴です。 その等温核酸増幅法のひとつに「NEAR法 (Nicking Enzyme Amplification Reaction)」があります。 すでにこれを導入している医療機関がかなりあり、短時間で高感度の検査が出来ることをウリにしています。 当院でもだいぶ前から、NEAR法の検査機器の導入を検討してきたのですが、時期を逸して今に至ります。 しかしこのたび遅ればせながら、当院でもNEAR法を導入することにしました。 PCR検査並の高感度でありながら、準備も含めて20分以内に結果が出るので、有効なツールになりそうです。 加えて、鼻腔拭い液を用いるので、乳幼児でも検査ができることも、当院の場合にはとても重要なことです。 というわけで、ついに検査機器の購入を決定。近日正式に発注予定。稼働は来月。続報を待て。 |
「噛み付く」のではなく「食い付く」べし
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- 2022/12/12(Mon) -
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問診あるある。
「子どもが熱を出しました」「どのぐらいの熱ですか」「あ、いまは下がってます」 対応例1「だ・か・ら、どのぐらいの熱が出たんですかって」(気持ちはわかりますが、コレはダメ) 対応例2「そうですか。で、下がる前の熱はどのぐらいでしたか」(普通の対応) 対応例3「そりゃ良かった。でもまた上がらないといいですね。高いときは何度ぐらいでしたか」(模範回答) 「おいくつですか?」「来月3歳になります」 対応例1「だ・か・ら、尋ねてるのは来月じゃなくていまの年齢でしょうが」(ダメ) 対応例2「ということは、いま2歳ということですかね」(皮肉めいてて、コレも避けたい) 対応例3「そうですか。もうじき3歳になるんですね」(模範回答) 尋ねたことに対して少しズレた返答が来たとき、いちいち「噛み付く」のでは互いに良い気分にはなりません。 むしろそのズレに沿うように「食い付く」対応で臨むのが吉。最近わかってきた境地です。 |
ついにインフルエンザが出ました
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- 2022/12/04(Sun) -
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久々に、当院の迅速検査でインフルエンザと診断するケースが出ました。約2年10カ月ぶりです。A型でした。
今年(こそ)はインフルエンザが流行するだろうと予測して、当院の発熱外来でもずっと警戒してきました。 コロナの抗原検査をする場合は、コロナの濃厚接触者でもない限り、インフルの同時検査を勧めています。 あるいは、コロナのPCR検査とインフルの抗原検査を同時に行う場合もあります。 コロナ陰性ならインフルと診断せよと厚労省が言うぐらいですから、同時検査のハードルは低いのです。 しかもコロナとインフルの同時検査は同じ綿棒で実施出来るので、患者さんの負担も軽くて重宝しています。 熊本市の、定点あたりのインフルエンザ報告数は、10月までは0でしたが、11月はジワジワ増えています。 問題は、今日のようなインフルエンザの方が、コロナの発熱外来の中に紛れ込んでくるということです。 未明から発熱と咽頭痛があり、今朝から嘔吐を伴い39度台の熱。コロナと区別がつかないじゃないですか。 多くの園でクラスターが発生しています。コロナが20人出ているという園もあるようです。 インフルの同時流行が起きたらとても厄介です。インフルエンザワクチンの接種が推奨されるべきでしょう。 さらに言うなら、あまり人気は無いですが、小児への新型コロナワクチンの接種も検討すべきかもしれません。 そんなわけで、乳幼児へのコロナワクチンも希望があれば接種すべく、予約受付を開始したところです。 |
土曜はワクチン、日曜は発熱外来、のパターン定着中
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- 2022/11/26(Sat) -
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もう何週間も前から、土曜日の午後はたいてい、ワクチン接種専用の時間帯にしています。今日もそうでした。
新型コロナワクチンは、原則として当院でこれまでの接種をしてきた方に限定して、予約を受け付けています。 「もう接種しない」「少し考える」などの慎重派の方もいますが、「すぐ接種したい」方も少なくありません。 10月からオミクロン株対応ワクチンに切り替わった時点から、少し接種希望者が増えた印象もあります。 インフルエンザワクチンも予約接種を進めています。ネット予約枠は、何曜日でもすぐ一杯に埋まります。 今年こそインフルエンザが流行するかもしれないと考えましょう。タカをくくったら痛い目に遭います。 お子さんには、他の定期接種ワクチンとの同時接種もオススメです。 このように、土曜日の午後には原則として一般診療をお断りしています。ご了承ください。 そのかわり、日曜日の発熱外来には、可能な限り多くの方に受診していただく覚悟です。 ただし土曜にしても日曜にしても、PCR検査を委託している検査センターの受け入れ体制に難があります。 日曜に採取したPCR検査の検体は、実際には月曜からの検査開始となり、結果が出るまで時間がかかります。 発熱外来の受診者にお願いしたいのは、来院前にできるだけ、自宅で抗原検査を行っていただきたいことです。 もちろん「医療用」でお願いします。「研究用」はダメ。陽性が確認できれば、当院での確定検査は不要です。 なんなら、受診自体も不要です。とりあえず、電話でご相談ください。アポなし受診がいちばん困ります。 |
今日の「勤労」はワクチン接種
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- 2022/11/23(Wed) -
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「勤労感謝の日」の今日は、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種専用日としました。
「文化の日」にもかなり多くの接種を行いましたが、今日は朝から夕方まで完全に、接種だけを行いました。 発熱外来を受診希望の方はお断りせねばならず、申し訳ありませんでした。 以前から、今月の祝日はワクチン接種に使うつもりでした。発熱外来も大事ですが、ワクチン接種も大事です。 午前中59人にコロナワクチン、そのうち12人にはインフルエンザワクチンも同時接種しました。 昼休みをはさんで午後は、ネット予約のインフルエンザワクチン接種を49人に行いました。 どちらか一方だけなら120人に接種することもできたのですが、それぞれ希望者が多いため折半しました。 コロナワクチンは、前回の接種から3カ月余りの方も多く、次はいつになるんだろうかと誰もが思っています。 年明けたらすぐ6回目でしょうかねぇ、という笑えない冗談も出ます。でもたぶん、春には6回目でしょう。 10月から接種しているオミクロン株対応ワクチンの接種で、ひどい副反応が出た人は当院では幸いいません。 回数を重ねるほど副反応がひどくなる、と覚悟して来る方もいますが、意外と平穏な経過のようです。 同時接種した方に重大な副反応が起きたら、補償の観点からも、それはコロナが原因だと考えるべきでしょう。 国が同時接種を推奨しているので、その考え方で問題はないはず。その意味では同時接種がオススメです。 |
当院の電話は、なかなかつながりません
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- 2022/11/20(Sun) -
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「電話が話し中で繋がらないので来た」という方が、とくに日曜日には何人も来院されます。
申し訳ありません。電話は2回線あるのですが、休日は受診希望者が多くてすぐにパンクしてしまうのです。 病状にもよりけりですが原則として予約診療なので、朝から直接来院されても診察は夕方になったりします。 「直接来たのに夕方まで待たされるのか」などと思われるのは当然です。 しかし、予約なしの方が何人も割り込むと、予約して順番を待っている方の診療がどんどん遅くなります。 予約なしでも直接行けばすぐに診てもらえるとなれば、予約システム自体が意味をなさなくなります。 「電話回線を増やしたらどうなのか」というご意見も頂戴します。 でも、運良く電話が繋がった人だけでも予約が満杯になるので、電話回線を増やしたところで結果は同じです。 回線を増やせば増やした分だけ、予約枠が全部埋まるのが早くなるだけの話。たぶん、よけい苦情が出ます。 「キツいから来たのに、すぐ診てもらえないのか」というお気持ちはわかります。 しかし、高熱が出ている高齢者や乳幼児が何人も、予約して診察順を待っているのが現状です。 病状や年齢等を考慮した上で、緊急性がないと判断した方は順番通りお待ちいただいています。あしからず。 |
電子カルテの更新作業がようやく終了
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- 2022/10/28(Fri) -
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電子カルテの更新作業がすべて終わりました。開院以来最大の作業となりました。けっこう苦労しました
新バージョンにするためには、すべての端末のOSを更新せねばならず、端末自体の買い換えも必要でした。 サーバーと予備サーバーは既存のMacを使いましたが、6台のクライアント機のうち3台は、新規購入です。 その新しい3台のうち2台はMacです。OSは(ほぼ)最新の、「macOS 12 Monterey」です。 ところが更新作業後に電子カルテを立ち上げると、終了時に「予期しない理由で終了しました」と出ます。 電カルメーカーに訪ねたら、「OSが新しすぎると、そのようなアラートが出ます。問題はありません」だと。 たしかに電カルを最新OSで稼働させることは不安でしたが、新規購入したMacだとどうしようもないですね。 むしろ問題は、新しく買ったWindows機の方でした。こちらも最新OSの「Windows11」です。 初期設定から電カルソフトのインストールまでは順調でしたが、印刷がどうしてもうまくいきません。 ラベルプリンタをUSB接続、複合機をLAN接続したのですが、印刷時にプリンタが選択できないのです。 昨日からずっと試行錯誤した後、ようやく今日の午後に解決しました。問題は、OS(Windows11)でした。 環境設定の「Windowsで通常使うプリンターを管理する」のスイッチを、オフにする必要があったようです。 これがオンだと、Windowsが勝手に、よかれと思うプリンタを選んでしまうんですね。余計なお節介です。 Windowsユーザーなら難なく解決したかもしれませんが、Mac派の私が解決するまでには丸1日かかりました。 毛嫌いしてきたWindows機は、たまに作業をすると今回のようにトラブるので、やっぱり好きになれません。 |
発熱外来とワクチン接種の、二兎を追えるのか
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- 2022/10/27(Thu) -
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「二類感染症患者入院診療加算」の、11月以降の再々々延長が決まりました。
新型コロナウイルス感染症の「発熱外来」に対する、診療報酬の加算措置の延長です。 前回はわずかに1カ月延長されただけでしたが、今回は大胆にも、2月末までの4カ月延長です。 さらに3月末までの、点数を減額した上での1カ月延長も決められました。 つまり、今後さらに延長を繰り返したとしても、減額された状態での延長となることだけは確実です。 今回の(11月の)延長には、発熱外来における一定の必要条件があります。 (1)今月新たに発熱外来を始めた (2)発熱外来の対応時間を、以前よりも週に30分以上拡充した (3)新たに、過去に通院歴の無い患者にも拡充した (4)発熱外来枠を、週に8枠以上(=週に4日相当以上)確保している なんかケチ臭い条件ですが、当院は元々(4)を満たしているので、なんの支障もありません。 しかし、発熱外来の対応時間には拡充を求める一方で診療報酬は減らすというのは、チグハグじゃないですか。 接種希望者が多いインフルエンザワクチンも、発熱外来との時間帯分離のために、接種枠が限られています。 最近では、土曜の午後は発熱外来を休止して、ワクチン接種専用にすることも増えました。 来月の2回の祝日を、コロナとインフルワクチンの接種専用日にする予定であることは、前に書いた通りです。 市民ニーズに応えようとすれば、いまは発熱外来にばかり時間を割いてはいられないのです。 |
「必要悪」Windows機を買ってしまう
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- 2022/10/26(Wed) -
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私にとっては「必要悪」でしかないWindows機を、また一台買ってしまいました。だって必要だからです。
電子カルテ用の端末を「オールMac」にすると、先日決意表明したばかりでしたが、ここにきて断念しました。 当院の「ミニカルテ」を印刷するためのラベルプリンタが、どうしてもWindowsでなきゃ作動しないのです。 Macで「AirPrint」しようと考えていましたが、試してみるとオートカットがうまくいかないんです。 そのままでは印刷するたびにハサミで切る必要があり、事務の担当者には余計な作業を強いることになります。 世の中のPC周辺機器って、ことごとくWindows用に作られてます。だからMacで使える機器が少ないのです。 スマホやタブレットではApple製品がトップシェアなのに、パソコンではMacは今もマイナー勢力なのです。 お役所に提出する書類は、しばしばExcel文書。どうしてそういう風に、Mac利用者をいじめるんですかね。 Mac版Excelで作業しても、行ズレが起きたりマクロが働かなかったりと、けっこう苦労するんですよ。 いちおう言っておきますけど、Microsoft Excelは、元々はMac専用の(=Mac用だけの)ソフトですからね。 ところがそのMicrosoftがWindowsを開発してからは、Windows用Excelが本家になってしまいました。 ま、いいですよ。WindowsとMacの関係は、車で言うなら、国産車vsドイツ車、みたいなものですから。 そんな風に自分を慰めつつ、30年以上もMac一筋。特殊用途にのみ、Windowsを使っているのです。 |
返還は忘れた頃にやって来る
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- 2022/10/21(Fri) -
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厚労省から「不幸のメール」が届きました。だいぶ前に受け取った補助金の、一部の返還を求めるものです。
「令和2年度インフルエンザ流行期に備えた発熱患者の外来診療・検査体制確保支援補助金」の返還です。 一見「インフルエンザ」という名前が付いていますが、もちろん新型コロナの発熱外来に対する補助金です。 「インフルの時期が来るけど、コロナの発熱外来のために時間を割くなら補助金出すよ」という制度でした。 発熱外来の時間を確保しておきながら実際はコロナ診療が行われなかったとき、その機会損失を補うものです。 したがって、実際にコロナ診療を行った場合には、補助金が差し引かれることになります。 当院は、目一杯「診療・検査体制」を確保すると概算請求し、請求した補助金の半額がまず交付されました。 残りの半額は、診療の実態に即した「事業実績報告書」を提出することで、精算されるはずでした。 ところが厚労省は、提出した報告書の精算額を無視して、当初の概算の残りの半額分を全額交付したのです。 きっと忙しかったのでしょうね、厚労省は。で、とりあえず多めに交付しときゃ文句は出ないだろうと考えた。 たしかに私にも不満はありませんでした。が、本来は返還すべき巨額な補助金が、宙ぶらりんになりました。 いつか急に返還しろという連絡が来るに違いないと、ずっと考えていましたが、それから1年以上たちました。 今日のメールは、「12/26までに返還してほしいけど、可能かどうかを10/26までに回答しろ」という内容。 さすがお役所。いくら時間がたっても、1円たりともウヤムヤにするはずがないですよね。 もちろん私は、「12/26までに返還可能」と回答しました。だって、早く精算して債務から逃れたいから。 |
電カルソフト、絶賛更新中
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- 2022/10/18(Tue) -
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電子カルテの端末の、ソフトウェアの更新作業を進めています。
現有の、サーバー1台(Mac)、クライアント6台(Mac5,Windows1)のソフトをすべて、入れ替え中です。 2年前からの懸案でしたが、ここまで引っ張ってきたのは、旧バージョンのソフトでも困らなかったからです。 ところが電子カルテの業者から最近、そろそろ更新しないとサポートが難しくなると知らされました。 その期限は今月末。急な話です。大慌てです。 新バージョンにOSが追いつかないため、7台のうち4台は本体を更新します。残り3台は、OSのみ更新します。 新Macのうち2台は、実は令和2年度のコロナ対策の補助金で購入した物ですが、ずっと寝かせていました。 さらにもう1台、唯一のWindows機は、パステルカラーの新しいiMacに入れ替えることにしました。 プリンタとの関係でやむを得ずWindowsを1台だけ使ってきましたが、そんな不本意な状況ともおさらばです。 こんな風に、Apple製品を新たに買ったりOSを更新したりするのって、実は大好きな作業なのです。 そういえば、実家の母のガラケーも、サポート打ち切りを通告されています。スマホへの買い換えが必須です。 と思っていたら、大画面の「iPhone 14 Plus」が出ましたね。近いうちに母とショップに行ってみましょう。 |