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塩分摂取は1日7グラムまで
- 2023/06/05(Mon) -
厚労省がこのたび、「健康づくりに向けた食事や生活習慣についての新たな数値目標」を示しました。

なかでも塩分摂取量は、「1日あたり7グラム未満」に設定されました。現状は10グラムだそうです。
ラーメンを汁まで飲んだら6グラムだといいますから、もうその1杯だけでほぼほぼアウトです。
以前から言われ続けていることですが、日本人の塩分(塩化ナトリウム)摂取量は多すぎます。

私もラーメンを食べるとなれば汁まで飲み干したいタイプですが、そのかわりめったにラーメンは食べません。
そして時々ラーメンを食べるためにも、日頃の塩分摂取は極力控えています。基本的には薄味に慣れています。
味噌汁はほとんど飲まないし、漬物も日常的には食べません。冷や奴や焼き魚にも醤油は使いません。

ただし刺身には最近、少しだけ醤油をつけるようになってきました。やっぱり、醤油つけた方が美味しいので。

メディアでは、ある専門家が「ラーメーンの汁は残しましょう」と減塩食を推奨しています。
スープの美味さをアピールしているラーメン店などには、とんだ営業妨害ですね。

生活習慣病の方には、朝晩の血圧を毎日記録してもらってますが、ときどき血圧が異常に高い朝があります。
たいてい前の晩が飲み会です。アルコールのせいではなく、食べ過ぎたせいです。つまり塩分摂取過多です。
そういうのを見るたびに、塩分がどれだけ血圧を上げているのかと、思い知らされます。

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WHOの「緊急事態宣言」終了
- 2023/05/06(Sat) -
WHOが昨日、新型コロナの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了すると発表しました。

コロナによる死者数の減少や集団免疫の向上だけでなく、医療システムへの負担の軽減も踏まえたものだとか。

発表したのはテドロス事務局長。コロナ禍の最初からずっと、WHOの顔として苦労もされてきた方ですね。
この人って、時々映画にも出てますよね、『リーサル・ウェポン』とか『プレデター2』とか。え、人違い?

日本にとっても、「5類化」直前のWHOの「緊急事態宣言終了」は、願ってもないタイミングでした。
WHOも日本も、コロナについての長期的対策は、同じような慎重さでここに至ったということでしょう。

今日の当院の発熱外来は、検査希望者が17人と、「駆け込み受診」というほどの様相はありませんでした。
しかし、コロナ陽性3人、インフル陽性3人という結果からは、まだまだ油断の出来ない状況とは言えます。

明後日5月8日からの制度変更が間近なので、とくに療養期間については説明の難しい状況です。
今日発症した方の療養期間は来週土曜日までですが、明後日発症した場合でも、同じ日までとなります。
濃厚接触者の自宅待機については、明後日までと指示しました。それ以降は、待期不要となりますので。

今後は、まさかまた「2類」に戻るような事態にならないよう、願うばかりです。

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インフルはまだ、くすぶってます
- 2023/04/26(Wed) -
インフルエンザは、コロナ禍になってからの2シーズン、ほとんど流行りませんでした。
その原因はさまざまに説明されましたが、本当のところ、よくわかりません。
今度こそ大流行だと騒がれた今期も、例年の3分の1程度の小流行に終わりそうな気配です。

熊本でも、警報レベルに達しないままピークアウトし、いま定点あたりの報告数は2を切っています。

とは言え、近隣の小学校では、現時点でもまだ2つの学年でインフルエンザによる学級閉鎖が見られます。
しかも最近はB型も目立つそうで、当院でも今日は、A型もB型も出ました。
1月頃の流行でA型に罹った子どもたちが、こんどはB型に罹るケースもあることでしょう。

5月には定期学校検診を予定していますが、学級閉鎖や学年閉鎖ともなれば、日程調整が必要になります。

最近のコロナとは異なり、インフルエンザはたいてい高熱が出ます。
発症直後から39度以上の高熱になった方は、比較的早いうちにインフルエンザの抗原検査で陽性が出ます。
しかし38度程度の熱の場合、半日以上経過しないと陽性が出にくいことは、経験上わかっています。
ウイルス量やその活動性に相関して発熱するのでしょうから、この経験則は理論的にも説明がつきます。

大型連休中に発熱外来が混み合う可能性を考慮して、十分量の検査キットを確保して準備しています。
コロナの「第9波」のことばかり話題になりますが、その前に、インフルエンザがどうなるか、でしょうね。

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寒暖差が辛い日々です
- 2023/04/25(Tue) -
雨のしょぼ降る、肌寒い一日でした。つい先週、BBQをした日はかなり暑かったんですけどね。
その雨が降り止んだ合間に、黄砂で汚れた愛車を洗っていたら、途中から小雨が降り出して体が冷えました。
帰宅後すぐ、熱い風呂で体を温めたかと思えば、こんどは冷たいビールをいま飲んでいるところです。

「熱い、温かい、冷たい」と「暑い、暖かい、寒い」の使い分けは、いまさらここで書くまでもありません。
まとめるなら、体の部分や心で感じるのが前者、体全体で感じるのが後者だと、おおむね理解されています。

「熱い」人と言えばたいてい好意的な表現ですが、「暑い」だと逆のニュアンスがありますね。
「冷たい」言葉は人の心を刺しますが、オヤジギャグは受け手の全身に影響するので「寒い」のでしょう。

「このところ寒暖差が大きいから風邪を引いただけです」と、コロナやインフルの検査を拒む発熱者がいます。
たしかにそうでしょうとも。間違いじゃありませんが、少し説明をして理解を深めていただきます。

寒暖差で体力が奪われ、免疫力が低下したせいで、おそらくウイルス感染症に罹ったんじゃないですかと。
そのウイルスが風邪のウイルスかコロナのウイルスかは、もはや確率の問題です。症状では区別がつきません。

とは言え、ひと頃は8割を超えていた当院発熱外来のコロナ陽性率も、今は1割弱程度に下がっています。
高熱の子どもが多いですが、そのほとんどがコロナでもインフルでもアデノでもない、名も無い風邪です。

このように陽性率が低下し、しかも来月から検査の公費負担がなくなるなら、検査数自体が激減しそうです。
8月頃には「第9波」が来ると予測されていますが、「だから何?」みたいな世の中になるのかもしれません。

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ヒノキ花粉と黄砂のダブルパンチ
- 2023/04/12(Wed) -
「黄砂に吹かれて」と題して黄砂の話を書いたのは、6年前の5月のこと。
今日は北海道から九州にかけての広い範囲で黄砂が観測され、明日は関東にも届くと予想されています。

中国内陸部の砂嵐が起源なので、広く拡散する前の中国国内では黄砂も高密度で、日本の比ではないでしょう。
北京では通常の大気汚染にこの激しい黄砂が加わって、悲惨な状況になっているようです。
しかしその汚染物質を加味した黄砂が日本に飛来してくるのですから、中国も余計なことをしてくれます。

確認のため、工藤静香の動画を見てみましたが、クセが強く音程が不安定だけど髪が長い、ていうのが印象。
その歌詞の、「あなたよりやさしい男も 砂の数よりいるのにね」という部分にも、引っかかります。
砂の数の方が多いに決まってるでしょう。ガンジス川の砂だけでも、恒河沙(10の52乗)といいますから。

いやそんなことよりも、黄砂の被害です。車が汚れるだの飛行機が飛べないだのよりも、まず、健康被害です。
そうでなくても、いまヒノキ花粉症の人がひどい病状に陥っています。喘息が出ている人も多いです。
そこへ黄砂が来ると大変。せっかく「脱マスク」が進行中ですが、今だけ少し、マスクを着けておきましょう。

などと書きながら、私が心配してるのは実は、車の汚れと飛行機の運航だったりします。
数年前、阿蘇山の噴火が原因で、航空便が多数欠航したことがありました。
私の搭乗便でも、「熊本に着陸できなければ福岡に向かうかも」とアナウンスされ、少々ドキドキしました。
たかが灰や砂でも、ジェットエンジンが吸い込むと大変なことになるとか。飛行機は「粉物」に弱いのです。

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がんドックは一番乗り
- 2023/03/29(Wed) -
なかなか連休がとれないので(先週とったけど)、人間ドックはどうしても日帰りになります。
昨日は、がん検診主体の「がんドック」を受けました。

自宅を朝6時43分に出発したら、済生会病院に7時半ちょうどに到着しましたので、覚え書きとしておきます。

受付順では4番乗りでしたが、「全大腸CT検査」コースでは2番目。下剤による準備の完了はトップでした。
前日に3食摂るべき「検査食(=低残渣食)」を、前日の朝しか食べず、以後絶食で臨んだ甲斐がありました。
検査が一番乗りなので、その後の流れもスムーズです。次回からもまた、前夜絶食作戦でいこうと思います。

今年もまた前回よりも背が低くなっていたので、計り直しを懇願し、4ミリほど挽回できました。

胃カメラは、鎮静してやってもらうことの方が多いので、今回も「鎮静コース」でお願いしました。
目が覚めた時、ソファーで寝てました。検査のストレッチャーからは自分で移動したそうです。ほう。

がんは早期発見・早期治療が重要ですが、予防的観点からの生活習慣の改善も大事です。
喫煙は論外として、飲酒も最近はたとえ発がん率を高めるとされています。「百薬の長」はもう過去の話です。

ちなみに、ブロッコリーを毎日1株食べているのは、食事の冒頭に野菜で胃を満たすのが目的です。
その抗がん効果を狙っているわけではありませんが、期待しないわけでもなく、12年以上続けているのです。

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新型コロナ「5つの基本」
- 2023/03/08(Wed) -
「5類」になるコロナウイルス感染症について、専門家会合のメンバーらが「5つの基本」を示しました。

(1)「体調不安や症状があるときは自宅で療養するか医療機関を受診すること」
少し体調が悪いからといって医療機関を受診したり、いちいち学校や会社を休むとは思えませんけどね。


(2)「その場に応じたマスクの着用やせきエチケットの実施」
着用の考え方には個人差があります。意見の相違でトラブルが起きないか心配です。とくに医療機関。

(3)「3密を避けることと換気」
みんなで集まってワイワイ盛り上がることが、今後は心おきなくできるのですから、3密は避けられません。


(4)「手洗い」
アルコール消毒だけで手を洗った気にならないよう、ここらで手洗いの基本に立ち返りましょう。


(5)「適度な運動と食事」
「生活習慣病対策5つの基本」にも入りそうな、あまりにも一般的な項目です。敢えて入れる必要があるのか。

いずれの項目も個人の判断で行動すべき内容で、あまり縛りが強くないのが特徴かもしれません。
細かく規定すると日本人はきちんと守りすぎるので、ウィズコロナではこの程度で良いのでしょう。

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保湿しながら乾かす毎日
- 2023/01/22(Sun) -
皆様の乾燥肌は、いかがですか。保湿剤の処方が増えてますね。
テレビ番組でも、乾燥肌対策の特集が目立ちます。肌を「けっして掻くな」、保湿剤を「しっかり塗れ」と。

私も「ヘパリン類似物質」やそれに類似した物質を、とくに両手には毎日何度も塗っています。
ですがなにしろ、たびたびアルコール消毒をするものだから、ある種のイタチごっこになってしまいますね。

1人の患者さんの診察に際して、通常1〜2回、多ければ3回以上、「速乾性擦式手指消毒剤」を使います。
なので毎日トータル100〜150回ほど、手掌・手背・指間・手首、さらに前腕の途中まで消毒しています。

この寒い時期に駐車場にたびたび出るので、インナーはヒートテックの「極暖」か「超極暖」です。
しかし袖口の汚染を避けるために、ヒートテックも白衣もガウンも、全部肘のあたりまでまくっています。
そこへアルコールを擦り込むと、ますます寒く、冷たく、肌はヒリヒリと痛みます。

保湿剤入りの消毒剤もありますが、そんなモノでは保湿効果は足りません。
たびたびヘパリン類似物質等を塗布しなければならず、しかしそれもすぐに剥がれるのです。
そもそも、乾燥肌対策をしながら「速乾性」の消毒液を使うこと自体、矛盾してますからね。

「乾燥までに最低15秒以上を要する消毒剤量を手に取り、擦り合わせる」
CDCのガイドラインによると、アルコール消毒剤はの適切な使い方は、このようになっています。
15秒間擦り続けられる液量って、かなりのものですよ。塗り始めはベチャベチャ。乾くと超極寒。
それからあわててヘパリン類似物質をベタベタ塗る。Macのキーボードもつやつやしてきます。
そんな具合に朝から晩まで、乾かしたり湿らせたり乾かしたり湿らせたり、まったく肌には過酷な季節ですね。

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巨大な「飛蚊」襲来
- 2022/12/22(Thu) -
午後は休診にして、クリニックの大掃除(第2弾)を行いました。
一昨日は、床にある物を片付けてワックスがけしたので、今日は高い位置にある物の整頓と清掃を行いました。

その作業の終盤に差し掛かった頃、それは突然、私の視界に現れました。巨大な「飛蚊症」です。
小さな点々や短いヒモ状の飛蚊症なら私には日常なのですが、今日のはあまりにも巨大なので驚きました。

錆び付いた色の、さまざまな形状の長短のヒモが多数、左目の視野に集結して、どんより動いています。
それは朽ちた醤油漬けの輪ゴムにも見えるし、目の前を流れ落ちるウスターソースの滝のようでもあります。
いや、粘り具合からすると、とんかつソースか中濃ソース。ややとんかつ寄りか。(どうでもいいですかね)

慌てて眼科で診てもらうと、「後部硝子体剥離」みたいなヤツだと判明。突き詰めれば、老化現象の一種。
とりあえず、網膜剥離ではなかったので、安心して帰宅して、入浴していまビールをたらふく飲んでおります。

巨大な飛蚊症なので、「蚊」を「蠅」に置き換えて「飛蠅症」という呼称を思いつくのは当然のことでしょう。
ですが、「飛蠅症」の読み方がわからない。私は「蠅」の音読みを知〜らなかったYO!
漢和辞典で調べてる時点で、オーライ蠅が襲来、それは「よう」っと読むようだYO! センキュー!

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インフルエンザがついに、流行入り
- 2022/12/16(Fri) -
熊本市のインフルエンザ患者の定点当たりの報告数が、1.00となりました。「流行入り」を意味します。
市内に25ある定点医療機関の患者報告数の合計が、12/5〜12/11の週はちょうど25だったということです。

当院でも、先週2人、先々週は1人のインフルエンザ感染を診断しています。定点よりも1週間早い動きです。
インフルエンザによる学級閉鎖も、先週2年9カ月ぶりに報告されました。今後爆発的に増えそうな気がします。

コロナ禍下の2020年と2021年は、ほぼゼロに近いほどインフルエンザが流行しなかったのはご存じの通り。
実はその前年の2019年もインフルエンザは例年ほど流行しませんでしたが、その前年は流行りました。

2018年の定点あたり1を超えた「流行入り」は、奇しくも今年と同時期の12/3〜9日の週でした。
その3週間後には定点あたり10を超える「注意報」、その2週間後には30以上の「警報」レベルとなりました。
つまり、流行入りしてから5週間で、警報レベルの大流行に至ったということです。

今期も4年前と同様に経過するとすれば、年末年始に大流行を迎えることになります。
そしてまったく同時期に、コロナ第8波がピークを迎える雲行きです。いやはや、だいぶヤバいと思います。

先週の当院のインフル2名は、コロナとインフルの同時検査をしたら、インフルの陽性が判明したケースです。
濃厚接触者などよほどコロナの疑いが強くない限り、発熱者にはコロナとインフルの同時検査をべきでしょう。

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マスクを無造作に内ポケットに押し込むな
- 2022/11/30(Wed) -
新型コロナ感染症を、現在の「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」へ引き下げる議論。
以前からくすぶっている話ですが、今回の「感染症法改正案」の審議で、それが確定するかもしれません。

「新型コロナの感染法上の位置づけを速やかに検討する」と、加藤厚労相が昨日の記者会見で述べました。
でもそのときの、加藤氏のマスクの扱い方が気になってしまったので、今日はそっちの話。

多くの政治家が会見時に壇上でマスクを無造作に外し、背広の内ポケットかシャツのポケットに入れています。
首相や官房長官はもう諦めるとしても、医療を管轄する厚労相がこれでは、いかんでしょう。

その外したマスクの、内側と外側の清潔度の違いが分かってるんですかね。いやそもそも、マスクの意義が。

マスクが感染対策として有効であるとすれば、それはウイルスの吸入を阻止できているということです。
阻止できたウイルスは、おもにマスクの外側に付着して、感染力のある状態でしばらくそこにとどまります。

外気を浮遊しているウイルス(を含む粒子)が、体の各部やメガネや衣類に付着する可能性もあります。
しかし、呼吸によって吸い込まれた外気が通過するマスクには、圧倒的に多量のウイルスが付着するはずです。

マスクの外側は不潔、マスクの内側は清潔、これはマスクの基本です。
そのことを意識していたら、ポケットにマスクを無造作に押し込むようなマネはとてもできないはず。
日本中がTVで見ている会見の場で平気で雑な振る舞いを見せている政治家の姿が、私は我慢ならないのです。

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運動不足をストレッチでごまかし中
- 2022/10/31(Mon) -
誰かに噛まれたわけでもないのに、数日前から小指が痛みます。左第5指の先端に、力を加えると疼きます。
この痛みはたまに起きます。当ブログ内を検索してみると、9年半前にも同じ症状のことを書いていますね。

おぼろげな記憶を頼りに過去の出来事を探し出せるので、捨てたものじゃないですね、私のブログ習慣は。
(いま「ブログ習慣」と書いた部分は、「シジミ習慣〜」のメロディーで読んでください)

以前悩まされていた手首の腱鞘炎(マウス腱鞘炎)は、トラックバッドを使うようになって改善しています。
ま、それ以前に、手首の腱鞘内に特殊なステロイドを注射したのですが、ともかくぶり返していません。
なのでいろんな人にトラックバッドを薦めるのですが、多くの方はマウスがお好きなようです。

ちなみに「腱鞘炎」で検索すると、過去20回ほどこのブログで書いてますね。だいぶ苦労したようです。
ついでに「ギックリ腰」で調べると、8件ヒットしました。ギックリ腰はともかく、腰痛はずっと続いてます。
「肩こり」は5件(自分の肩こりの話は4件)のみ。長い間毎日苦しんでいるので、もうネタにもなりません。

以前「初老」について書いたことがありますが、調べてみたら7年前の記事でした。そんなに前でしたっけ。
そのときにも書いた体力や記憶力や知覚機能の低下は、あれからさらに7年も進行してしまったわけですか。
どうりで、カラダのあちこちが悲鳴をあげるはず。とくに、腰痛と肩こりは完全に常態化しています。

と、納得してはダメなわけで、節々の不調の元凶が運動不足であることはわかってるんですけどね。
最近始めた寝る前のストレッチは、わずかながらも効果がありそうです。とりあえず、そのあたりから。

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コロナの危機感は、あきらかに緩くなってます
- 2022/10/29(Sat) -
新型コロナ感染者の多くは、療養期間を自己管理しなければなりません。保健所が関知しなくなったためです。
そんな感染者からの相談で多いのは、発症7日後を過ぎたら本当にもう大丈夫なのか、という質問です。
「大丈夫」とはこの場合、もう他人への感染性はないのか、登校や出勤してもよいのか、という意味です。
私の回答は、「感染性はゼロではないので、高齢者などへの接触はあと数日は控えてください」となります。

国の「アドバイザリーボード」によれば、「発症後10日目までは感染リスクが残存する」と明記されています。
ただし「発症後7日目までが感染力が高い」ともあり、つまり「8日後以降の感染性は低い」のでしょう。

経過とともにウイルス排出量が減るので、マスクをしておけばほぼ感染性はないというのが、今の考え方です。
しかし逆に言えば、家庭内のような濃厚接触環境においては、やはり10日後までは要注意だということです。
つまり、療養解除となって通学・通勤を再開したとしても、自宅内での感染リスクはもう少し続くわけです。
ですが感染者の危機感は全般に低下気味で、家庭内での感染対策も以前よりも不徹底になっています。

自宅で行った抗原検査で陰性でも念のためにPCR検査を受けようという方も、今は少なくなりました。
なにしろ抗原陰性ならコロナ以外の疾患を考えることは、国が新たに示している方針にも則っています。
でもそのような、ずいぶんとゆるゆるのコロナ対策で、第8波をなんとなく乗り切ろうというのでしょうか。

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腰痛対策としてのストレッチ開始
- 2022/09/29(Thu) -
運動不足かつ日常的な長時間の座位(パソコン!)が祟って、ひどい腰痛に悩まされています。
ときどき「ギックリ腰」もやります。
最近では、座位から起立するたびに、いちいちギクッとくるので、立ち上がるのも怖々です。

本来なら、運動や筋肉体操等の正攻法で解決するべきなのに、私は湿布と鎮痛剤に頼ってきました。
好きで続けていたチャリ通勤も、走行中の段差のショックが腰に響くので、この2年は控えています。

こんなことでは腰痛が治るはずがなく、とくに腰部から股関節がますます硬直化してきたのを感じます。
あぐらをかこうとしても、脚が硬すぎて体育座りのようになり、さらに腰と尻が耐えきれず後ろに転びます。
孫のお宮参りの祈祷の途中でも転がってしまい、周囲の人々の失笑(〜爆笑)を買いました。

調べてみると私の腰痛は、臀部や大腿部の筋肉が硬直して、腰骨を引っ張っているのが原因と思われました。
そして対処方として重要なのはハムストリングのストレッチである、というところまで理解しました。

あとは実践あるのみです。YouTubeを探せば、そのストレッチ動画が山ほど出てきます。助かります。
インストラクターのお姉さんに従って、いろんな苦しい体位を10秒とか30秒ずつこなしていきます。

お手本のお姉さんは四肢をシュッと伸ばしてストレッチしていますが、私の体位は直線部が無くダンゴ状です。
「イタキモ程度でやめてくださいね」とお姉さんは言いますが、私は最初から「イタイタ」です。

このように中途半端なストレッチしかできませんが、それでも腰痛は劇的に改善しつつあります。
仕事中の隙間時間には、四股を踏むようにしました。これ、イスから起立直後の腰痛には即効性がありますね。
そんなこんなで、ストレッチを続けながら、次にやるべきは有酸素運動ですよね。わかってます。

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熱中症対策をきっかけに、そろそろマスク外しますか?
- 2022/07/01(Fri) -
かつて県外に行くことには抵抗がありましたが、それは熊本より他県の方が感染者が多かった頃の話。
ところがいま熊本の新規感染者数は、4日連続で800人台。人口10万人あたりだと全国第2位が続きます。

もはや県外移動を恐れる理由なしと考え、今日は「所用のため」県外に行って来ました。

厚労相らが最近、「熱中症対策」の観点などから、「会話しなければマスク着用は不要」と言い始めています。
少し前まで体育の授業もマスクしてやってたのに、いま「マスクをはずせ」と指示するのはやや唐突です。

何も喋らず、距離もあるのに、今日屋内外で見かけた(すれ違った)人はほぼ全員、マスクをしていました。
でも私も本来は、誰も喋ってない環境で適度な距離があるなら、マスクを外してのびのび歩きたいところです。

欧米人と異なり日本人がかたくなにマスク装着を続けているのは、「同調圧力」のせいだと、よく言われます。
「他人に迷惑をかけたくない」とか「他人から変な目で見られたくない」ということなのでしょうか。
確かに、いま街中や公共交通機関でマスクをしていないと、「迷惑なやつだ」と変な目で見られるでしょう。

マスク装着のメリットとデメリット、感染対策と熱中症対策を天秤にかけることも、日本人には不得意です。
理屈よりも情緒を重んじる国民性が、さまざまな局面で日本人に不利益をもたらしているかもしれません。

マスク不要が言われ始めた頃から、偶然にも感染者数が増え始めたことも、やや不運な逆風になりそうです。

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「内閣感染症危機管理庁」発足へ
- 2022/06/14(Tue) -
感染症対策の司令塔として、首相直轄の「内閣感染症危機管理庁」が、内閣官房に新設されるようです。
「今頃ですか」とは言いません。願わくば、形式だけじゃなく、本当に力のある組織にしていただきたい。

さらに専門家組織として、国立感染症研究所と国立国際医療研究センターを統合する計画も出てきました。
こっちの方が「日本版CDC」として機能することになるようです。

ところで私は、感染症危機管理庁のネーミングが気になります。通称はどうする。「感危庁」?「感管庁」?
前者だと「換気庁」と揶揄されかねませんね。あと「柑気楼」に似てるのも気になる。
後者では、響きがアレですね。トップの「感染症危機管理監」は略して「感管監」。すごく怒りっぽそう。

英語表記はどうなるんでしょうかね。
他の「庁」には「Agency」が使われているので、「Infection Crisis Control Agency」になるのでしょうか。
略称「ICCA」ですか。それで「イッカ」?

当初は「健康危機管理庁(仮称)」でしたが、政策目標を明確化するために「感染症...」に変えたようです。
でも例えば、ワクチンの供給や副反応対策までカバーするなら、「健康...」の方がしっくりきますけどね。

いずれにしても、省庁の寄せ集めの弊害(縦割りや縄張り争いなど)が起きないよう、お願いします。
初代管理監には、行動力・突破力のある方が必要ですね。最近見かけませんが、河野太郎氏なんて、どう?

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禁煙外来広告企画の顛末
- 2022/05/16(Mon) -
「5月31日は『世界禁煙デー』 禁煙外来で禁煙しましょう!」
そのようなタイトルの、某新聞社の広告企画の案内(広告依頼)が届いたのは、先月のことでした。

毎年この時期に行われる広告企画ですが、私が新聞広告を出したのはたぶん、禁煙外来を始めた頃だけです。
広告のおかげか受診者もそこそこ現れるようになり、以来、コンスタントに禁煙外来を続けてきました。

その「施設基準」を満たすために、呼気一酸化炭素濃度測定器を購入し、敷地内禁煙の掲示も出しました。
治療の主役は、ファイザー製の禁煙補助薬「チャンピックス」です。この内服を12週間ほど続ける治療です。

ところがその、禁煙外来必須アイテムである「チャンピックス」が、1年前に突然、出荷停止となりました。
特定ロットで発がん物質の一種「ニトロソアミン」が検出されたためで、いまなお全世界的に販売停止中です。
その後ファイザーも何かと忙しいのか、チャンピックスの製造・販売再開にはまだ、メドが立っていません。

現在、禁煙外来は完全に止まっています。受診希望者の受付をお断りし続けて、すでに1年たちました。

そんな折りに某新聞社は、「禁煙外来で禁煙しましょう!」という広告を打とうというのです。
担当者はチャンピックスの製造中止騒ぎを知らず、漫然と、年1回の企画を繰り返そうとしていたわけです。

私はすぐに担当者に電話して、日本のどこで禁煙外来やってるの。そんなアホなことするなと、忠告しました。
そしたら今日になって、件の広告は取りやめる旨の連絡が来ました。間に合ってよかったです。

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帯状疱疹予防策としての「水痘パーティー」の勧め
- 2022/05/06(Fri) -
コロナ禍で帯状疱疹が増えていると、よく報じられます。
たしかに時々帯状疱疹の方が来院されますが、受診控えもあるのか、格段に増えた印象は私にはありません。

「コロナ禍で帯状疱疹が増えた」と思いたがるのは、「今年の夏は暑い」と毎年言ってるのと似ています。
例えばNHKの『ガッテン』が、「急増中!風疹&帯状ほう疹 徹底対策SP」を放送したのは、2019年でした。
『ガッテン』を鵜呑みにはしませんが、コロナ禍の前から、近年帯状疱疹は増えてきているようです。

コロナ禍のストレスが帯状疱疹の増加とは無関係とは言いません。しかしやはり主因は別にあります。
最大の原因は、水痘ワクチンの定期接種化によって、世の中の水痘の患者が激減したことだといわれます。

水痘はきわめて感染力が強いので、かつては知らず知らずのうちに巷で水痘ウイルスに接触していたのです。
接触するたびに、弱りかけていた水痘の免疫が補強される「ブースター効果」が発揮されてきたわけです。

ところがその接触機会が減り、免疫が維持できず、帯状疱疹を発症する可能性が高まってしまいました。
その意味では、コロナ禍で人が集まらなくなったことも、あながち無関係ではないかもしれませんね。
なのでいまや、帯状疱疹を予防するためには、ワクチンの接種によって免疫を維持しなければなりません。

帯状疱疹を予防するためのワクチンは、従来の生ワクチンに加え、最近では不活化ワクチンもあります。
不活化ワクチンの方が強い免疫がつきますが、2回の接種が必要で、副反応がやや強く、しかも高額です。

いちばん有効なのは、水痘ウイルスに直接接触して免疫を高めることでしょう。なにしろ「無料」ですし。
近所に水痘のお子さんがいたら、「水痘パーティー」でも開いて、みんなで免疫をわけてもらいましょう。
知り合いが帯状疱疹になったら、見舞いがてら、水疱を触らせてもらいましょう。
なおこれは、水痘罹患歴のある方に限ります。罹患歴の無い方がこれをすると、水痘に罹ってしまいますので。

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血圧は、けっこう日内変動しています
- 2022/05/04(Wed) -
私は日頃、飲酒は必ず入浴後と決めています。飲酒後に入浴すると、溺れる危険があるからです。
日本人の溺水は圧倒的に入浴時(浴槽内)が多く、他の国とは全く異なる傾向が特徴的です。
しかもその多くが60歳以上で、温度変化による血圧変動や熱中症などの機序が考えられています。

風呂につかって温まると、皮膚などの血流が増えて血圧が下がります。
水圧によって血圧は保たれますが、浴槽から立ち上がろうとすると、血圧が急低下するわけです。
熱中症気味で脱力している時に、急な血圧低下で意識が低下すると、そのまま浴槽内で溺れかねません。
なので私は万一飲酒後に入浴する際は、温まりすぎず長湯せず、立ち上がる時はゆっくり、を意識しています。

少し早い時間帯から飲酒した今日、飲酒後の入浴となりましたが、その後血圧を測ってみると上が90台でした。
日頃の入浴後は110前後なので、やはり飲酒+入浴によって血圧はかなり下がっていました。

高血圧で治療中の方には、朝晩の血圧を測って記録して、可能ならグラフにしてもらっています。
朝の血圧測定はたいてい起床後か朝食後ですが、夜は人それぞれ。夕食前、夕食後、寝る前などさまざまです。
いつも同じタイミングで測ればそれで良いのですが、入浴後の夕食前や、飲酒後の寝る前は、低めになります。
治療上は、できれば高そうなタイミングの血圧を知りたいので、入浴前かつ夕食前の測定もお願いしています。

入浴前かつ夕食前だと、仕事から帰って来た直後になるので血圧が高く出てしまう、と言う方がいます。
なるほど。でもその血圧こそ、仕事の真っ最中の血圧に近いかもしれませんよ。それもあなたの血圧です。

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「眠れない」のか「寝られない」のか
- 2022/04/23(Sat) -
睡眠薬などの「向精神薬」は、漫然と多種類・長期間処方してはならないことになっています。
当院では原則として、1人1種類のみ、1処方1カ月以内、ときどき休薬を促す、等を考慮して処方しています。

主たる標榜科は「内科(一般内科)」なので、睡眠薬だけの処方は行わない方針です。
ですが時々、睡眠薬(睡眠導入剤)が欲しくて来院する方がいて、処方内容や日数で「ひと悶着」あります。

一方で、生活習慣病等で定期的に来る方が「最近眠れん」と訴える場合に、睡眠薬を出すことはよくあります。
要は、薬物依存とか、副作用とか、あるいは万一の「横流し」を防ぐ意識が常に必要だということです。

睡眠不足を訴える方には、眠れない方と、睡眠時間がとれない方がいて、後者の方に睡眠薬は出しません。
短時間で良いから深く眠りたいという希望があったとしても、そのために薬を使うことはオススメできません。

「眠る」と似た言葉に「寝る」がありますが、意味は微妙に違います。
前者は睡眠状態に入りそれを維持することであり、後者は眠るための就寝行為を指す言葉だと思うのです。
なので不眠症は「眠れん」、睡眠不足は「寝られん」を使うのが、わりと的確かもしれません。

ちなみに「寝れん」は「ら抜き言葉」ですが、「寝られん」よりも「眠れん」に近いように感じます。
「最近寝れん」と聞けば睡眠障害かと思い、「寝られん」と聞くと忙しいのかと想像してしまうのです。

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日本人がマスクを外す日は来るのか
- 2022/04/16(Sat) -
政治家らの記者会見を見ていると、いつも彼らのマスクの扱い方の、そのデリカシーの無さが気になります。
壇上でマイクを前にしてマスクを外し、背広の内ポケットに入れる、その動作があまりにも無造作なんです。

マスクは、ウイルスを含む飛沫を吸い込まないようにトラップ(捕捉)するためのフィルターです。
したがって、顔に接する側(内面)は清潔で、その反対側(外面)は不潔と認識しなければなりません。

ところが彼らは、いとも安易にマスクをポケットに入れたり出したり。それを何度も繰り返すわけです。
ポケット内でのマスクの表裏(外内)の向きが常に同じになるように注意しているとは、とても思えません。

マスクの効果を認めるのであれば、その効果を損ねるようなことはしないように、少しぐらい考えましょうよ。

ロンドン在住の日本人が、英国でのマスク事情を報告しているのを、昨日Clubhouseで聞きました。
最近のマスク装着率は、地下鉄で約2割、スーパーでは1割程度、一般のオフィスではほぼゼロだそうですね。

しかし、少数派になったマスク装着者を差別するわけでもなく、「マスクをする権利」は認めているとのこと。
つまり、誰も互いにマスク装着の有無を気にしなくなっているわけです。もう、どうでもいいと。
とはいえ、飛行機内ではマスク装着が義務付けられているので、マスクの有効性は認識しているのでしょう。

日本人の潔癖性からすると、衛生学的に有効だと思っている限り、マスクを外す気にはなれないでしょうね。
私のように、その表裏まで気になるようでは、なおさらです。

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コロナ禍でも、検診は受けましょう
- 2022/04/08(Fri) -
春と言えば、私の場合は人間ドック(の中でもPET/CT検査)の季節です。今回も済生会病院に赴きました。
PET/CT検診は2015年から開始して通算6回目。その手順はすっかり慣れたものです。

2020年はコロナ禍にビビって見合わせましたが、去年からはコロナに惑わされずに検診を受けています。
予防医療センターは、ほどよく賑わっていました。皆さん、検診の重要性を認識されているようです。

センターの入口で「最近コロナ感染者との接触はありませんでしたか」などの質問に答える必要があります。
過去2週間で言うなら、100人ぐらいの感染者の診療をしてきたので、「はい」と答えました。
「診療においてのみです」との注釈を加えたので、無事、通過できました。

検査が終了し、結果説明の前に昼食です。日頃は1日1食(夕食のみ)の私ですが、こういうときは食べます。
何なんでしょうね。昼食が準備されていると思うと俄然食欲が出てきて、お腹がグーグー鳴り始めるのです。

すべて終わってクリニックに戻ると、ちょうど昨日のPCR検査の結果のFAXが届き始めていました。
今日の陽性率は80%。高い。熊本の感染者数はまだ多いし、隣の宮崎県は過去最多。全国的に高止まりです。
おまけに新たな変異株「XE」が登場して、もはやコロナ禍の収束は遠のく予感しかしません。
そんなわけですから、コロナはコロナでさておき、みなさん、人間ドックや検診はきちんと受けましょうね。

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目が痒かったり痛かったり
- 2022/04/07(Thu) -
花粉症に悩まされています。鼻水が垂れるだけでなく、目がひどく痒い日もあります。皆様はいかがでしょう。
おそらく、何かが飛んでいるのでしょうけど、厳しくマスクを装着してるのにこの有様ですからね。
もしかすると、花粉よりも小さな粒子、火山灰とかPM2.5なんかが原因じゃなかろうか。
そうか、メガネとフェイスシールドでは、目が防御できてませんね。ゴーグルも常用すべき?

突然、目がチクチクっと痛むことが、最近私はよくあります。何か大きな異物が目に入り込んだ症状です。
慌ててまばたきをすると、かえって激痛になったりするので、まずは目を閉じて気持ちを落ち着けます。
で、ゆっくり目を開け、目薬を差し、その異物を角膜外に移動させるイメージで、何度か瞼を開閉してみます。

拡大鏡(LEDライト付き)に映してみると、私の場合たいてい、眼球に睫毛(まつげ)が張り付いています。
まばたきして睫毛を角膜(黒目)から遠ざけ、眼球結膜(白目)辺縁か眼瞼結膜(まぶた)まで移動させます。
それから指先でそっと睫毛に触れると、なぜか睫毛は指の方にひっつきます。
最後にまた目薬を差して終了。たまに、睫毛がもう1本抜けてたりするので、同じ処置を繰り返します。

「そんなに抜けるほど睫毛が多いのか?」と家人は疑いますが、逆です。抜けたから少ないのです。ほっとけ。

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花粉症になりました
- 2022/03/27(Sun) -
晴天に恵まれた今日、花粉の飛散量も多かったのでしょうか。かなり厳しい一日となりました。

元々花粉症とは無縁の人生を歩んできた私ですが、2,3年前から怪しくなり、今年はもう、いけません。
鼻水だけなら風邪でも引いたかと思うところですが、コロナ禍の今、逆に風邪など引かないはずです。
それに加えて目が痒い。むしろ痒い。これはもう、花粉症を患ったと考えるしかありません。

私もついに、この歳になって、そちら側の人間になってしまったことを潔く認めざるを得ません。

マンボウが終わり、年度末になり、人の移動が増え、各地がコロナ前のように盛り上がっているようです。
発熱外来の受診者はしかしまだ多く、第6波の収束が見えません。まさかこのまま第7波に向かうのでしょうか。
診療報酬が、4月から大幅に削られることが決まっています。厚労省のやり口にはガッカリします。

マスクを装着していても鼻水が垂れます。花粉が防げてないのにウイルスを防御できるのか、不安になります。
我慢できずにアレグラを飲みました。しばらくすると鼻水は止まりましたが、鼻の奥がツンツンします。

いまのところ、私の鼻炎症状は左の鼻だけです。なのでまだ「左花粉症」です。なんなら半人前の状態です。
これが両側になってやっと「花粉症で辛いねぇ」と顔をしかめることができるのでしょう(個人の見解です)。

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毎朝が踏ん張りどき
- 2022/03/01(Tue) -
「足置きを置いたら子どもの便秘が治りました」という方がいました。
そうなのです。子どもに限らず、ていうかむしろ大人こそ、排便時の姿勢は大事です。
直腸から肛門まで一直線にするためには、「うんこ座り」がベスト。洋式トイレよりも和式の方が良いのです。

私は毎朝、洋式トイレではありますが、そのかわり、便座にはかなりの前傾姿勢で座ります。
上体の重みを大腿部に置いた両肘で支え、手にしたiPhoneでニュースでもつらつら眺めます。

そのように、和式トイレで踏ん張るときと同じような体位をとると、直腸内様物がスルッと出易いのです。
おそらく、「踏ん張る」の語源は「糞ばる」なのでしょう(個人の意見です)。

「ばる」は「排泄をする」という意味なので、「糞ばる」なら「大便をする」という意味になります(個人)。
考えてみると、そこから派生した言葉は意外と多いですね。(すべて個)。

【きばる】気合いを入れて「ばる」、というのが原義です。できれば、力まずに出したいですが。
【ねばる】あきらめないこと。【がんばる】に近い。
【へばる】屁もセットで出たヤツですね。勢いがある。
【ちらばる】汚しちゃいましたね。
【ほおばる】(ノーコメント)
【さばいばる】震災などのとき、屋外避難所周辺でいちばん困るのは、トイレです。

わが家の愛犬・花ちゃんも、体を屈曲させて排便します。出しやすい体位を本能的に知っているのでしょう。
ヤンキーには便秘がいないともいいます(個)。

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ぶら下がり健康器で背が伸びた?(個人の意見です)
- 2022/02/28(Mon) -
いまさら「ぶら下がり健康器」を買いました。毎日朝晩、起床時と就寝前にぶら下がっています。

最初は、ぶら下がった瞬間に肩と背骨が悲鳴をあげました。ギシギシと、聞こえるほどの異音がしたほどです。
しかし、ぶら下がり続けることで、きっとあちこちが力を付けていくはず。頑張るしかありません。

ぶら下がり始めたとき、懸垂を試みてみましたが、体は1ミリも上がりませんでした。
なにしろ握力も腕力も落ちてるし、肩関節も肩甲骨も固まってるし、だいたい体重が重すぎです。

とは言え、最近は握力や肩関節に余力が出てきました。懸垂はまだ無理ですが、ぶら下がり続けるのみです。

ある朝、それまではギリギリ床に付く程度だったつま先が、体重を支えるほどにガッチリ床に着いていました。
もしかすると、毎日のぶら下がりによって背が伸びた可能性があります。きっと脊椎の間が開いたのでしょう。
人間ドックのたびに縮んでいる身長に気付かされますが、それが一気に挽回したと考えても良いでしょう。

と考えたのですが気が付くと、私はスリッパを履いていました。だから足が床に届いたというわけです。
そんなつまらない、オチにもならない話ですが、私は何でも続けると決めたら意地でも続ける性分です。
このブログもそうです。中断したあとで後悔するのが怖くて中断ができない「継続神経症」なのです。
と言うわけで、何があっても朝晩ぶら下がり続けてみます。健康になるかどうかはもはや、関係ありません。

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夜のトイレを我慢する生き方
- 2022/01/13(Thu) -
夜間頻尿でお困りの方から、相談を受けることがしばしばあります。

私もときどき、夜間(おもに明け方)尿意で目覚めることがありますが、たいていは朝まで我慢します。
我慢しているうちに寝入ってしまいます。そして朝の目覚ましで覚醒した途端に、激しい尿意が再発します。

このような場合の尿意はかなり強烈で、寝室を出て階段を降りる足運びも、かなりぎこちなくなります。
そして、いよいよトイレの扉の前に到達する頃には、尿意Maxとなります。
あと数秒後には排尿できるとわかったことで、膀胱が臨戦態勢に入り、その内圧を上げるのでしょうか。

ところが希に、トイレが使用中などの不測の事態が勃発することがあります。大ピンチです。
大ピンチですが経験上、1,2分程度ならなんとかしのげます。
そして驚くべきことに、1,2分我慢しているうちに、ス〜っと、ウソのように尿意が消えたりします。

つまり、トイレに到着する段になって急激に尿意が高まっていたのは、おそらく排尿準備反応だったんですね。
実際には、物理的に膀胱が満タンでもうこれ以上1秒も待てない、という状況ではないのです。
なので何らかの理由で排尿が急に先延ばしされても、決して破綻(お漏らし)はしないのです。

あと、便意もだいたい似た感じですが、ここでは割愛します。

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胃腸検査の前日に絶食すると前処置が楽です
- 2021/11/30(Tue) -
人間ドックに行ってきました。
ちょうど半年前にPET/CT検査をしたので、今回はその「裏」ドックです。

全大腸CT検査を行うため、前日に食べるための低残渣食が3食分届いていましたが、昨日は絶食しました。
「いい肉の日」だというのに、皮肉にも絶食です。朝からコンソメスープや牛乳などを飲んだだけです。
さらに一昨日の食事も、夕方低残渣食を食べただけです。
つまり過去2日間、ほとんどまともに食べずに、今日の検査に臨んだわけです。

おかげで、大腸検査の前処置完了は私が一番乗りでした。ていうかそもそも今日は、最初から残渣なしでした。

さて今回も、済生会病院に7時45分までに着くためには自宅を何時に出れば良いのか、それで悩みました。
前回までの試行錯誤の記録も記憶もないので、今日もまた、念のため早めに出発しなければなりませんでした。
学習してませんね。
案の定、6時半に自宅を出たら、済生会には7時10分に着いてしまいました。早すぎです。
そんなわけなので今回こそは、この情報を当ブログに記載しておきます。次回のために自戒を込めて。

諸検査の結果、重大な病変は何も見つかりませんでしたが、前回よりもまた少し、背が低くなっていました。
身長が毎回確実に縮んでいます。脊柱のあちこちが圧縮され、ついでに頭頂部も薄くなっているのでしょう。

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胃もたれ注意報
- 2021/10/29(Fri) -
年齢のせいなのか、食べ過ぎなのか、はたまた何か重大な病気の前兆か、最近時々胃がもたれます。

症状の持続時間は長くないので、おそらく胃腸の機能が低下しているのだろうと、経過をみていました。
ところが、昨日は朝から晩までずっともたれてムカムカ。これは異常事態ではなかろうかと心配になりました。

今朝も目覚めた時からムカムカ。これはイカ〜ン、これはイカ〜ン。胃がイカン、夏ミカン(ジョイマン風)。
ちょうど今日は休診日。さっそく某クリニックに電話して予約を入れ、胃カメラ検査を受けることにしました。

今日は午前中に某保育園の園児検診、午後は某小学校で検診だったので、胃カメラができるのは昼休みだけ。
無理を言って12時頃に検査をしていただくことになりましたが、時間がギリギリでバタバタでした。

慌てたんですね、保険証を持っていくのを忘れました。取りに帰ったものだから、もう汗だくです。
やっと到着して受付に向かうと、「あ〜、クリニックはお隣ですね〜」と。私が飛び込んだのは薬局でした。

薬局を飛び出してクリニックに駆け込むと、「すみませんが、スリッパに履き替えていただけますか」。
気が付きませんでした。玄関に戻ると下駄箱があって、「土足厳禁」と書いてある。申し訳ないです。

時間が無くて鎮静剤は使いませんでしたが、先生の技量と看護師さんのアシストが良くて、検査は楽でした。
なお、胃には目立った異常はなく、機能低下だろうと。思った通りで安心しました。でもしばらくは禁酒です。

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感染者は減っても、マスクは必須アイテムです
- 2021/10/09(Sat) -
マスクの違いによる新型コロナ感染のリスクについて、国立感染症研究所などが調査結果を発表しました。
東京都内の発熱外来などを今年6月から7月にかけて受診した、ワクチン未接種の成人が対象です。

・会食でマスクを外していた人は、会食をしなかった人に比べて感染するリスクが3.92倍
・会食していた人では、不織布マスクに比べて、ウレタンでは1.87倍、布やガーゼでは1.82倍

以前から言われてきた通りですが、いまだに当院の受診者にも、ウレタンマスクや布マスクの方が目立ちます。
不織布の方がいいですよと、やんわり告げたりもしますが、コスト面もありますから、あくまでやんわりです。

マスクなんてものは、息苦しくてナンボです。呼吸が楽であればあるほど、感染防御力は劣ると考えましょう。

せっかくの不織布マスクなのに、残念な着け方をして台無しにしている人をよく見かけます。
たとえば、鼻の部分のワイヤーをほとんど曲げてなくて、板状のマスクを顔に乗せているだけの人。
顔の凹凸にフィットしてないので鼻の両側がスカスカで、どう見てもウイルスの出入りが自由自在です。
テレビで政治家のマスクを見ると両極端ですね。マスクの着け方ひとつで、その人の信頼度がわかります。

前にも書いたように、診療中に私は、不織布マスクを2重に装着しています。
1枚目のマスクの上縁の漏れを塞ぐために、2枚目のマスクを少し高めにずらして着けます。
そのような目的であれば、2枚目を装着するかわりに、1枚目の上縁をテープで目張りしてもよいのです。
呼気が抜けてメガネが曇るのを防ぐために目張りする人がいますが、まさに同じ理屈です。
ただ、テープまけが心配なのと、目張りでは見かけがアレなので、少々暑苦しい2重マスクにしているのです。

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済生会〜どう行くんかい、脂肪肝、サラダ館(ジョイマン風)
- 2021/06/01(Tue) -
新型コロナ感染者がちょっと減り始めた(ような気がする)いまのうちに、今日は人間ドックに行きました。
昨年はタイミングを逸したので、今日のPET-CTは2年ぶりです。

済生会まで行くのに、菊陽の自宅を何時に出たらいいのだろうと、今年もまた悩みながら家を出発しました。
前回、何時に出たら何時に着いたかを記録しておけば良かったのに、と後悔するのも2度目です。

Google先生に訊いたら、高速道路経由が最も早いと教えてくれましたが、それには従いませんでした。
ためしに高速に乗ったら、たまたま事故で大渋滞だった、というマーフィーの法則が気になるからです。

結局、だいぶ早く到着したので、駐車場の車内でしばらくTVニュースを見て時間を潰しました。
あれ、結局何時に家を出たんだっけ。今年もまた、所要時間が分からずじまい。

PET検査の結果、癌は見つかりませんでしたが、CTと超音波検査で脂肪肝が見つかりました。でしょうね。
毎晩アルコールを飲むことと、毎晩甘い物を食べ過ぎる私の食生活が原因だと、厳しく指摘されました。

週に1回「休肝日」を作れと言われましたが、私にそれは辛すぎます。甘い物を食べない方がまだマシです。
保健師の方と交渉の末、甘い物を食べない日を作ることで合意。てことで私の課題は、週に1回の「休甘日」。

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慣らし保育で風邪の洗礼
- 2021/04/11(Sun) -
学校は新学期が始まり、乳幼児には「慣らし保育」の時期です。
これは園児が園生活に慣れるためだけでなく、母親が仕事と育児の両立生活に慣れるための期間でもあります。
その過渡期においては、夫や実家の協力は必須で、また職場では勤務シフトの調整が必要となります。

慣らし保育開始から数日のうちに受ける洗礼のひとつが、子どもの発熱でしょうか。
「慣らし保育で風邪をもらいました」と来院するお子さんが、先週からおおぜいいます。今日も数人来ました。

「今後半年の間に、10回ぐらい風邪を引きますよ。そうやって、ひとつひとつ、免疫を付けていくのです」
私はお母さんにそのように説明していますが、そう言えるのは病状が軽くて元気なお子さんの場合です。

高熱で咳がひどく、聴診で喘鳴を聴取するようなRSウイルス感染のお子さんにも、最近しばしば遭遇します。
肺炎などを疑うような症状と検査所見があれば、日赤などの病院に紹介することになります。
病状によってはそのまま入院となり、退院してもしばらくするとまた風邪を引いて、そこそこ手こずります。
ようやく園に復帰したと思ったら、2,3日後にはまた発熱したり下痢したり。親御さんの心配は尽きません。

かように慣らし保育というのは、子どもの病気に保護者が慣れるための期間でもあるんですね。

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こむら返り予防法(重い掛け布団が好きな私の場合)
- 2021/03/28(Sun) -
こむら返り」に悩まされている人は多いと思います。私も時々(油断したとき)、夜中に突然襲われます。

突然と言っても、少なくとも私の場合、前触れがあります。
こむら返る直前、たぶん1,2秒ぐらい前、ハッと目覚め、次の瞬間にやって来る激痛を予感するのです。
ちょうど、地震の「S波」が来る前の「P波」を感じたときに、「来るっ!」と身構える瞬間にも似ています。

残念ながら地震は、敏感にP波を察知できたところで次のS波を防ぐことはできません。ただ待つのみです。
一方で、こむら返りの場合は、予兆を感じた後に一切動かなければ、痙攣の開始を遅らせることはできます。
とにかくじっと動かず、次の激痛に耐える心の準備をして、それから受け入れ、悶えるのです。

患者さんにもよく相談されるので、私は次のような、こむら返り予防法をいつもお伝えしています。

(1)日頃から運動不足にならないようにすること(これ、私自身がいちばんできてない)
(2)寝る前に水分を十分に摂ること(私は枕元に水筒を置いて、寝る前と夜間覚醒時に飲んでいます)

仰向けに寝て、つま先が伸びた(足関節が底屈した)状態は、こむら返りを誘発しやすいといわれます。
とくに私のように重い掛け布団に圧迫されて寝るのが好きな場合、足にはかなり負担がかかりるはず。なので、

(3)横向きに寝ること(夜中に、うっかり仰臥位で寝ていることに気付いたら、すぐ横を向くこと)

このうち(1)(2)では完治しなかった私のこむら返りが、(3)の導入によってすっかり消え失せました。
寝始めぐらいは仰臥位になりたいのですが、うっかりそのまま寝入るのが怖くて、最近は最初から横向きです。

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マスクはファッションではない、ってこと
- 2021/02/11(Thu) -
マスクの素材としては布よりも不織布の方が良い、という常識がようやく、公認されつつあります。

いつもオシャレな布マスクだった小池都知事が、今じゃサージカルマスクで記者会見に臨んでいますからね。
アベノマスクよりやや大型の布マスクをしていた菅首相も、今は白いサージカル。他の大臣らも同様です。
かつてマウスシールドを装着していた田村厚労相などは、2段階改善しています。
まあそこまではヨシとしても、残念ながら多くの方が着け方を間違えてますね。

一般に、濾過機能が優れているマスクほど空気抵抗が大きく、マスク周囲から空気が出入りしやすくなります。
したがって、サージカルマスク装着のキモは、マスクの周囲、とくに鼻の両側に隙間を作らないことです。
そのためには、内装されているワイヤーを曲げて、鼻と頬のラインにフィットさせなければなりません。
これが上手くいくと、隙間が埋まるだけでなく、ずり落ちにくくなるし、眼鏡も曇りにくくなります。

マスクを着けたら眼鏡が曇って困ると嘆いている人は、吐息が抜けていることを公言しているようなもの。
そのような人に近付く時は要注意です。
中川医師会会長を見ると、喋る時にマスクが口に吸い付いているのがわかります。フィットしている証拠です。

河野規制改革相は、オシャレにしたいのでしょうか、白いサージカルマスクの上に布マスクを重ねています。
有効性も高いとは思いますが、油断してしまったのか、ワイヤーの折り方が足りないようにも見えます。
コロナの予防は、手指消毒よりも何よりも、マスクが大事だとわかっています。マスクの装着法は大事です。

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Go Toが拡大する一方で熊本のコロナも増えて、イヤな雰囲気です
- 2020/10/05(Mon) -
熊本のコロナ感染者が急増してて、イヤな雰囲気ですね。昨日今日の熊本は、九州で断トツじゃないですか。
一部のクラスターを反映している数字だとしても、その人たちからの広がりが今後どうなることやらです。

新型コロナウイルス感染を疑う患者さんは、当院では原則として自家用車での診察(?)を行っています。
疑いは強くないけど可能性がありそうな方は、隔離診察室内で、一定の防護具を着けて診察しています。
可能性は低いけどゼロでは無いような発熱者の方も、念のため隔離して診察することになります。
コロナの可能性はほぼゼロでも急性症状のある方はみな、少なくともゴーグル等は装着して診察しています。
今後インフルエンザが流行期に入り、発熱者が増えたら、ホントに面倒なことになりそうです。

米国のトランプ大統領のコロナ感染は、情報開示が不十分ですが、実は重症だったと報じられています。
入院中に外出して姿を見せたのには驚きましたが、たぶん選挙前の健康アピールなんでしょうね。
黒いマスクから酸素チューブが出ている様子はなかったので、すでに肺の酸素化は改善していると思われます。
いや、酸素不要の状態を支持者に見せるために、無理して酸素吸入を一時中断していたのかもしれません。
もしかすると、大統領専用車内に高濃度酸素を充満させて走っていた可能性だってあります。

レムデシビルやステロイドや抗体カクテル療法など、やれることは全部やる濃厚治療が行われています。
未承認の薬であっても投与を受けられるのは、さすが最高権力者ならでは。
なんとか回復したあかつきに、コロナの脅威や予防の必要性について何を語るのか、興味深いですね。

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夜間のエアコンつけっぱなしって、昔なら非常識だったはず
- 2020/08/23(Sun) -
熱中症対策としてメディアは、「夜間のエアコンつけっぱなし」を、さも当たり前のように推奨しています。
でもそんな話、私はつい最近になって聞いたような気がします。10年20年前からそう言ってましたっけ?
最近わかってきた知見を、さも昔からの常識のように上から解説するメディアには、辟易します。

私が子どもの頃(昭和40年代)は、自宅にエアコンなんてありませんでした。夜は窓全開で寝るのみです。
扇風機はつけてましたが、ずっと風に吹かれると疲れるので、首振りやタイマーを使っていました。
真っ昼間にも、扇風機の熱い風に当たりながら、蝉時雨の中で夏休みの宿題をしていたのを思い出します。

今と当時(50年前)とでは気温が違うと言う人もいるでしょうけど、平均気温でせいぜい、1℃の違いです。
どうして人はこんなに暑がるようになったのでしょう。何が違うんでしょうね。まさか、人間のこらえ性?

あるサイトには、夜間の室温は25〜26℃にせよと書いてありますが、これは賛同しかねます。寒すぎますよ。
私は27℃です。この室温なら、薄いタオルケットをかぶる程度で、ちょうど良い具合に眠れます。

でも去年までは26℃設定で、夜間に肌寒くなってエアコンを切ったり、またつけたり繰り返していました。
寝入りばなこそ少々涼しいぐらいがいいですが、深夜の良眠維持にはあまり涼し過ぎない方が良いですね。

理想的には、寝る前までにしっかり部屋を冷やしておき、寝るときには設定温度を上げるのが良いのでしょう。
たとえば、寝る1時間前から25℃設定でエアコンをつけておき、寝る段になったら27℃に上げる、とか。
でもね、何時に寝るかもわからないし、あらかじめエアコンをつけるのって、忘れるんですよね。

ONから2時間後に設定温度が1度上がるみたいに、温度をタイマー設定できるエアコンって、ないですかね。

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風疹対策はやっぱり低調ですが、さてどうします?
- 2020/07/02(Thu) -
「風しんの追加的対策」の利用率が、20%にとどまっていると報じられました。まったく残念なことです。
昭和37〜53年度生まれの男性を対象とし、それを3分割して昨年度から始まった3年間の時限措置です。

開始がずれ込んだこともあり利用者が少なかった昨年度の対象者は、今年度も対象にする措置がとられました。
今年度は今年度で、コロナ禍の影響で受診者が低迷したため、時限措置は1年延長されることになりました。

しかし予想外の要因があってもなくても、この風疹対策はあまり成功しないだろうと、私は思っていました。
風疹対策の目的は先天性風疹症候群を減らすことであり、気になるのはおもに身近に妊婦がいる家庭です。
身近に妊婦がいなければ、自分の健康に直結するわけでもない検査を、中年男性が受ける動機がありません。

それに加えて、多忙な中年男性が、わざわざ仕事を休んで検査を受けに行くのもハードルが高いですね。
熊本市でこの事業が始まったのは昨年7月末。その後11カ月の間に、当院に来院した対象者は47人。
そのうち27人(57%)が、土曜午後か日曜祝日の来院でした。平日限定なら受診しなかったかもしれません。

対象を3分割して進めてきた制度設計も、対象者を混乱させ、モチベーションをそぐ結果となりました。
いちどに全員を対象とすると医療機関に対象者が殺到すると国が予測したのであれば、とんだ勘違いです。

官僚はいつも、彼らの机上の空論がもたらす「副作用」の方を心配しますが、思った通りにはいきませんって。
そんなことは、高齢者の肺炎球菌ワクチンの接種率低迷でわかってたはずです。
新事業がヒットして混乱を招くことを心配する前に、まずその事業が成功することに全力投球しなきゃ。

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緊急事態宣言解除とは、新型コロナ第1波収束ってことですよね
- 2020/05/25(Mon) -
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言は、ようやく、残る「5都道県」での解除が決まりました。
これが感染「第1波」の収束を意味する上に、今後の社会・経済の復興が期待でき、ちょっと明るい転機です。

今後各地で感染者数がどうなるか、再宣言の判断基準やタイミングをどうするか、課題山積ですけどね。

にしても、「都道県」って言葉、どうなの。耳慣れなくて違和感があって、他のニュースが入ってきません。
メディアによっては「1都3県と北海道」と言ってます。きっと「都道県」を使いたくなかったのでしょう。

「都」や「道」や「府」が含まれるかどうかで、いちいち言い方を変えるとは、日本人ってホント細かい。
さすがに、「都道県」とか「道府」はあまり聞きませんが、「都県」や「道府県」はよく使います。
ですが、その使い分けって必須ですかね。ざっくり全部「都道府県」じゃダメですか。ダメなんでしょうね。

それならば、「知事を首長とする自治体」を総称する言葉が欲しい。 “prefecture” の直訳、何かないですか。

ついでに言わせてもらうなら、「北海道」って、他の「都府県」とは異質・異次元の名称ですよね。
たとえば「東京」「大阪」「熊本」に並べて「北海」で済ませることはあり得ません。いつも「北海道」です。
歴史的経緯は理解しますが、「北海道」だけが例外であるところが、どうしても私は釈然としないのです。
その整合性の無さには目をつぶってるのに、「都道県」のような表現にはこだわる。不思議な国民性です。

という、どうでも良いことはさておき、明日は3カ月ぶりに、ハンズマンに行ってみます。私も活動再開です。

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マスクの品切れは困りますが、そもそも使い方は正しいですか?
- 2020/02/02(Sun) -
医療従事者にとっては、一般の方以上にマスクが必需品なのですが、新型肺炎のせいで世の中マスク不足です。
当院も先週までになんとかかき集めましたが、今週はもう、追加購入が難しい状況になりました。
こんな製品って、メーカー在庫がたんまりあるんじゃないの? あるなら早く吐き出して欲しい。

ためしにAmazonを見てみると、ありきたりのマスクが異常な高値で売られていますね。あくどいです。
日本でコレですから、中国ではもっと深刻な事態になっていることが想像できます。

いや、訂正。中国は想像をはるかに超えていました。
なにしろマスクをペットボトルで作ってますからね。驚きを通り越して、もはや敬意を表したくなるレベル。
笑うしかない果物の皮のマスクも、決してウケ狙いじゃなく、真面目に装着してそうなところが怖い。

しかし翻って日本でも、一般の方がマスクを扱う様子には問題も多く、中国の状況を笑うことはできません。

マスクを扱う上で重要なのは、鼻周囲の隙間をなくすことと、内側(顔に接触する側)を清潔に保つことです。
しかし一般の方を見ていると、自由自在に取り外したり、適当にそこらへんに置いたりしています。
床に落ちた子どものマスクを拾い上げ、パンパンとはたいてから、また装着させる親もいます。

最近は立体的な形状のマスクがあり、私は使ったことがありませんが、鼻へのフィットが良さそうです。
この形だと、自然と内側には触れにくいので、清潔も保ちやすいですね。
ただ、一般の方が毎日使い捨てて使うだろうか、何日も使い続けるんじゃなかろうかと、そこが心配です。
まあ、昔のガーゼマスクよりはいいですけどね。あれは上下も裏表も区別してませんでしたから。

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ルームランナーを11日間続けて体に起きた変化(速報)
- 2020/01/27(Mon) -
ルームランナーを購入した日からずっと毎日、運動してます。って言うのもおこがましい話ですが書きます。
傾斜6%、速度4km/hで、30分間歩行の設定です。「ランナー」とはほど遠い、超初心者のごく軽い運動です。
まあ見ててください。今後ジワジワとスピードアップしますから。しまいにゃ16km/hで走り出しますから。

実質11日連続、例外は1日だけ。その日は屋外で坂道を30分以上歩いたので、ランナーはパスしました。
今のところ、体重や体脂肪率に有意な変化はありませんが、別に悲観してはいません。予想通りですから。
現時点で実感できている、明らかな変化は2つ。
(1)同程度の負荷でも、心拍数が上がりにくくなった
(2)階段を昇り降りするのが早くなった

すぐに効果が出てきたのは(1)です。心肺機能の改善でしょうか。それまでの運動不足のなせるわざです。
1週間ぐらいして気づいたのは、階段を降りるときのスピードです。軽快なステップで降りられます。

というわけで現在は、夜帰宅後に7時のNHKニュースを見ながら走る(ていうか歩く)のが日課です。
新型コロナウイルス関連や大相撲などのニュースに集中していると、うっかり歩いていることを忘れます。
ニュースが終わって歩くのをやめるのが名残惜しいような、でも風呂にも入りたいしお腹も空いたし。

傾斜などの負荷を調整すれば、2時間や3時間の映画を観ながらでも、ずっと歩き続けることができそうです。

運動をしようとしていちばんのネック(あるいは言い訳)になるのが、時間が取れないってことでした。
なので、快適に「ながら歩行」できるのであれば、この運動はずっとストレス無く続けられそうな気がします。
テレビ視聴のときだけでなく、可能であれば、食事や読書や執筆の時間にも、ずっと歩き続けたいですね。
などと妄想するほど「ウォーカーズハイ」な気分になってきたことが、いちばん大きな変化かもしれません。

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インフルと修学旅行
- 2019/12/09(Mon) -
インフルエンザが流行期に入りましたが、今シーズンなぜか多いのが中学生の患者さんです。

おりしも近隣の中学校は、ちょうど修学旅行のシーズン。この時期の京都・奈良って、めっちゃ寒そうです。
間の悪いことに、このタイミングでインフルエンザにかかる中学2年生が何人もいます。

昨日までに発症したお子さんは、治りが良ければ多分、土曜日からの修学旅行にギリギリ間に合います。
しかし、今日発症した生徒は、たとえすぐ下熱しても、土曜日から旅行に参加するわけにはいきません。
学校保健安全法等の法令によれば、インフル発症の5日後までは「出席停止」と決められているからです。

インフルエンザの検査を受けた子たちは、自分が陰性であることを祈る思いで結果を待っています。
偽陰性でもいいから、ともかく陰性が出ることを待ち望んでいます。
なので陽性判定が出ると、ホントにがっくりと肩を落とします。

こんなことなら、発熱しても医療機関を受診したがらない生徒も、なかにはいることでしょう。
そういったお子さんが、診断を確定させないまま、中途半端な体調で旅行に参加する可能性も大いにあります。

このようなインフルエンザシーズンに修学旅行が設定されていることが、まず第一の問題ですよね。
いや修学旅行に限らず、高校や大学等の入学試験が冬期に行われることだって、同じく問題です。
わざわざ一年中でいちばん寒い時期を選んでセンター試験を行うなど、考えてみたら不合理の極みですよ。

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時差ボケ調整アプリ
- 2019/08/20(Tue) -
「時差ボケ調整アプリ」なるものがあるそうですね。ANAとニューロスペースが開発したソフトです。
ANAが社内で行ってきた実証実験を今後社外に拡大するそうで、一般向けには来年提供される予定とのこと。

たいして海外渡航(出張や旅行)を行ってるわけでもない私ですが、そのアプリの内容は気になります。
つまり、時差ぼけを解消するために、そのアプリはどのような事柄を重要視しているのか、という点です。

アプリは、出国前、渡航中、帰国後のいろんなタイミングで、さまざまな情報を利用者に提供するようです。
たとえば、その時々の光の浴び方、食事の摂り方、睡眠・仮眠の取り方、体の動かし方などです。

たしかに、渡航先や帰国直後の仕事が何より重要なビジネスマンなら、時差ボケ解消は最重要課題でしょうね。
しかし、私のようなシロウトは、渡航先での活動のために機内で適度に寝るなんてことは考えられません。
だって、飛行機に乗ったらワクワクするでしょう。寝るのがもったいなくて、ずっと起きてますよ。

思い出すのは小学5年のとき。寝台特急「あさかぜ」に乗って、防府から東京まで家族旅行をしたときのこと。
寝台列車は寝るための列車ですが、私はずっと起きていて、駅に停まるたびにノートに記録をしていました。

旅行は、目的地に着いてから始まるものではなく、家を出た時点から、もう始まっているのです。
その移動過程がすでに旅行なのです。もちろん、家に帰るまでが遠足です、じゃなくて旅行です。

そんな私なので、機内ではなかなか眠くなりません。むしろ、マックス覚醒しています。
海外旅行でリズムが乱れて困るのは、私の場合はただ1つ、便通です。
気が小さい私はいつも、機内のトイレで「大」ができず、空港で排便することになります。先週もそうでした。
クアラルンプールを出て、台湾上空から便意がありましたが、成田まで我慢しました。

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ルームランナー買う?
- 2019/07/16(Tue) -
「形から入る」なんていう表現がありますね。私の場合はまさに、それです。とくに健康関係で。

数年前に「運動公園を走ろう」と思いつき、靴やウェアやウエストポーチを一揃え購入したことがあります。
しかし残念ながら、その後数年たった今まで、ただの一度も運動公園を走ったことがありません。
形から入る、というよりも、形だけで終わったパターンです。計画倒れです。よくあります。

「腹筋を鍛えよう」と、話題の健康器具を通販で購入してリビングに設置したのも数年前のこと。
残念ながら、使ったのは1回か2回。その後しばらく書斎に安置してましたが、やがて廃品回収に出しました。

似たような腹筋器具は、だいぶ前にも買ったことがあります。30年ぐらい前にはエアロバイクも買いました。
昔の健康器具はすごく重くて、引っ越しの際に業者に処分してもらいましたが、だいぶ嫌がられました。

そんな既往歴のある私ですが、ルームランナーなら続けられそうな気がしてきました。根拠はありません。

計画はこうです。仕事から帰ったらまず、1時間ほど走る。そして風呂。それからビール。食事。ブログ執筆。
時間がもったいないので、走っている間に、録画しておいた映画やテレビ番組を見てもいいでしょう。
なんなら、ブログ執筆等をしながら走れれば、それもいい。デスク付のルームランナーもあるようだし。

機種選定において、高額品を購入すればもったいないから続けるだろうという理屈は、私には通用しません。
しかし、安物は壊れやすいというネット情報も考慮するなら、やはり一流品を購入すべきかと考えています。
どうせ壊れるまでは使わないだろう、という考え方もありますが、最初からそんな弱気ではいけません。

予算以外で問題となるのは、設置場所です。毎日のように使いたくなるためには、リビングに置くべきです。
この件については今後、関係各所への根回し、もしくは便宜供与(金品贈与)等が必要になると思われます。
というわけで、まだ買うかどうか決まってもいないうちから書いてしまいました。計画段階が楽しいもので。

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悲観論者と楽観論者
- 2019/07/15(Mon) -
世の中には、物事を悲観的に捉えがちな人と、楽観的に済ませてしまう人がいます。
とくにからだの不調や病気については、その考え方が両極端です。
自分の病状をいつも悪い方向に考えてクヨクヨ心配する人もいれば、まったく平然と構えている人もいます。

でもよく考えてみると、両者には本質的な違いは無いのかもしれません。

心配性な方は、自分が重病ではないことを早く確認して、いつも安心しておきたい気持ちなのでしょう。
楽観的な方は、自分は重病ではないのだから心配無用なのだと、そう思いたい気持ちがあるのかもしれません。

結局どちらも、自分が重病なのはイヤなのです。早く確認したいか考えないようにするか、その違いです。

予防医学の観点からは、前者(心配性)の方が良く、楽観主義ではしばしば早期発見のチャンスを失います。
しかし一方で、過度な心配はよけいなストレスを生み、病状悪化の悪循環を生じかねません。

そこで心配性の方に対しては、「心配無用」であることの根拠を理詰めで示すのが、医者の腕の見せ所です。
一方で楽観的に過ぎる方には、適度な心配をすることを勧めつつも、安心できる医療を提供することが肝要。

メディア等による医療情報はしばしば、一般人に無用な心配を煽り、医療をやりにくくしている面があります。
しかし逆に、その心配をうまく利用すれば、適切な予防医療を提供するキッカケにできるかもしれません。
そんなことが最近私もわかってきたので、テレビ番組等による情報を頭ごなしには否定しない方針です。
医療は基本的に、多少心配性気味なスタンスで良いのかもしれません。

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奇跡の肩こり治療?
- 2019/07/02(Tue) -
「耳たぶにシワがあるのですが、大丈夫でしょうか」と深刻な顔の患者さん。ははあ、例の番組見たな。
「大丈夫です。この程度なら、年齢相応の変化ですよ」と、やんわり応えて安心していただきます。

たしかにテレビで、耳たぶのシワは脳梗塞や心筋梗塞の危険があるという話が出てましたね。私も見ました。
そういった情報を頭から否定するでもなく、肯定するでもなく、ひとつの「考え方」だというのが私の立場。

動脈硬化が進行して耳たぶの血流が低下すると萎縮してシワができる、という理屈は間違ってはいません。
ただ、耳たぶのシワを気にするわりに、血液の悪玉コレステロール値が高いことには意外と平気な方が多い。

検査結果や医者の言葉よりも、民間療法やテレビ番組の情報の方が、患者さんには抵抗無く入るようです。

かくいう私も実は、いま「ファイテン」にはまっているのです。肩こりに効くという、磁気ネックレスですね。
医者としてどうなのかと思いながらも、医者だからこそ、自ら検証するべきだという結論に至ったわけですよ。

私はもう10年以上も、頑固な肩こりに悩まされ続けています。磁気治療程度で簡単に治るとは思えません。
数年前に左右の五十肩も併発しましたが、これらはいずれも治癒しました。でも肩こりだけは続いてます。
毎日16時間ほどパソコン叩いてるのも、きっと悪いんでしょうね。などと今、パソコンで書いてますけどね。

通販で発注したファイテンが、本日届きました。直ちに装着。むむ、すぐに効果を感じました。マジですか。
これは奇跡の治療法なのか、はたまた顕著なプラセボ効果なのか。現時点では、肯定も否定もしません。
ともかく、検証を続けていきます。あと、ネットで見た「ファイテン+エレキバン併用療法」も気になります。

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寝る前に水を一杯
- 2019/07/01(Mon) -
「からすまがりのようなったですもんね」
来院早々そのように経過報告をされた方に先月処方したのは、「芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)」。
からすまがり=こむらがえり」でお困りの方によく処方する漢方薬です。

かくいう私も、今朝久しぶりに、ふくらはぎにこむら返りが起きました。泣きそうになる痛さですね。
もともと「こむら(腓)」は「ふくらはぎ」の意味ですが、私のこむらがえりは、足背部によく起きます。
その場合、本来は「こむら」返りではないのかもしれませんが、病態は同じでしょう。
しかし今朝は、もっとも一般的な部位である「腓腹筋」に、その激痛発作が起きました。

もう痛くてたまらないのですが、数分以内に必ず治ることを経験上知っているので、なんとか耐えられます。
これが1,2分で止まるのか何時間も続くのかわからないとなると、もう、絶望しますね。

「からすまがり」というのは熊本の方言かと思いきや、調べてみると似たような表現が全国にありました。
山形県の「からすがえり」とか、愛知県の「からすなえり」とか、沖縄県の「がらさまある」とか。
さすがに沖縄の方言には、少々エスニックな(ガラムマサラの)香りがします。

古い言葉を調べる時に見る「和名類聚抄」に、「古无良加倍利」と「加良須奈倍利」の記載がありました。
10世紀の辞書ですが、たぶんこれは「こむらかへり」と「からすなへり」と読むのだと思います。

「こむら」や「こぶら」は、ふくらはぎの意味だとして、では「からす」とはなんぞや。烏?
諸説ありますが、やはりふくらはぎの意味らしいですね。でも私としては「烏曲がり」語源説に一票。

漢方薬に頼る前に、寝る前に水分を摂って、深酒せず、運動不足を解消するよう、患者さんには勧めています。
そして、人に偉そうに言うばかりの自分の不養生に、ときどき罰が当たるのです。

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風呂でのぼせないために
- 2019/05/03(Fri) -
某ホテルの大浴場で昨日、私の友人が入浴後に気分不良に陥り、しばらく介抱される出来事がありました。
先日は当院の患者さんが、温泉で気を失って溺れかけ、救急搬送されたという話も聞きました。

入浴中や入浴直後の体調不良は、元気な方にも起こり得ることです。
環境温度や体への水圧が急変動し、さらに多量に発汗するので、身体への負担は思いのほか大きいのでしょう。

入浴による血圧低下については以前にも書いた通りで、転倒による受傷や溺水の危険もあります。
溺死者数は毎年数千人で、その大半が浴槽で起きており、海や川やプールなどよりもずっと多いようです。
さらに、浴槽での溺死の多くが高齢者ですが、心臓や脳の異常がはっきりしないケースが多いとのこと。
つまり、単に一時的な低血圧・のぼせ・立ちくらみに近いものでも、浴槽内で起きるととても危険なのです。

かくいう私ですが、熱めの風呂に少し我慢して長時間浸かるような入浴が、実は好きです。
なので自分に課しているルールは、入浴前には少し水分を摂り、飲酒後には入浴しないということです。
また、浴槽から出るときには、ゆっくり慎重に立ち上がります。
うっかりしてスクッと起立した時に軽い立ちくらみを感じることは、月に1回ぐらいあります。

そういえば子どもの頃、浴槽に浸かったまま、蛇口から出てくる冷たい水を直接飲むのが好きでした。
ところが現在のわが家の浴室を改めてよく見たら、蛇口なんてないんですね。シャワーしかない。
そのかわり、浴槽の背もたれと反対側に、半身浴(腰湯)に使うような段があります。使ったことないけど。
風呂から上がる前に少し半身浴しながら、持ち込んでおいたお茶でも飲む、ってのが良いかもしれません。

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Watchで不整脈監視
- 2019/04/28(Sun) -
「Apple Watch」を購入してから、もう4年経ちました。
私が毎日使っているのは「初代」Apple Watch。現在の最新版は「Series 4」です。

このSeries 4ってのが、評判良いらしいですね。
その「心電図機能」が、利用者の不整脈(とくに「心房細動」)を検知する事例が増えているからです。

残念ながらこの心電図機能は、欧米向けの限定機能なので、日本ではまだ使えません。
前例のない医療機器を販売するためのハードルは、米国(FDA)よりも日本(PMDA)の方が高いのです。

となると、私の初代Watchなんて何の取り柄も無いのかと言えば、そうじゃありません。
「心拍数」検知機能があります。手首で測定するので、厳密には心拍数ではなく「脈拍数」ですけどね。

Watchで測定している心拍数は、ペアリングしているiPhoneの「ヘルスケア」アプリ内に記録されます。
たとえばこの1カ月間の私の心拍数は、最大133,最小は54でした。
54のときの心電図はわかりませんが、心拍数がもっと少ない(=「徐脈」)なら、精密検査が必要です。

実際に、初代Watchで徐脈を発見して「洞不全症候群」が判明した米国人の話は、よく(?) 知られています。
発作性上室性頻拍症や心房細動や房室ブロックだって、心拍数に大きな変動があれば発見できるはずです。
つまり、心電図という形でなくても、心拍数やその変動を解析するだけでも、不整脈発見には事足ります。

就寝中に異常な頻脈が記録されたことがきっかけで、心房細動を発見し、無事治療をした人もいます。
心拍が安定しているはずの就寝中こそ、不整脈を発見しやすい時間帯なのかもしれません。
ためしに今夜から、就寝前までに充電を終えて、Watchを腕に装着したまま寝ることにしてみましょう。
何かがわかったら、ご報告します。

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禁煙したら糖尿になる
- 2018/08/23(Thu) -
禁煙すると体重が増えますからと患者さんはよく言いますが、仮にそうだとしても、禁煙した方がマシです。
なかには、禁煙したら太ったのであわてて喫煙を再開しました、などという臨機応変な方もいらっしゃいます。
しかも、喫煙を再開したけど体重が思うように戻らないという、妙な悩みも聞きます。

太るから禁煙したくないなどという理屈は、言い訳に過ぎません。ずっと私はそのように指導してきました。
しかし、禁煙したら糖尿病になりやすくなることは、じつは医学的事実です。ある有名な研究によると、

・新たに禁煙したら、その後5年間は、糖尿病になるリスクが高くなる
・禁煙後にたとえ体重が増えなくても、男性では糖尿病になるリスクが増える
・もともとの喫煙量の多かった男性が禁煙すると、よけいに糖尿病になりやすい

そんなデータが禁煙外来の逆風になって困っていましたが、最近、禁煙に軍配を上げる研究が発表されました。

・禁煙後に体重が増えると糖尿病のリスクは上昇するが、それは一時的なもの(禁煙後5〜7年)である
・禁煙によって最終的な死亡リスクは減った

つまり、禁煙によって体重が増えようが糖尿病になろうが、その人の寿命は延びるということです。
それほどまでに、タバコの害は強いということなんでしょうね。
体重が気になる喫煙者は多いですが、四の五の言わずにまず、禁煙しましょう。減量はその次ということで。

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大腸3D-CT検査
- 2018/08/10(Fri) -
「がんドック」を受けてきました。「カンドック」じゃありません。それは「チャングム」の養父。
とくにがん検診に的をしぼった、画像診断を主体とする人間ドックです。

今回も病院に早く着きすぎましたが、前回と同じ轍は踏みません。読み物を持って行きましたから。
その『日本史真髄』(井沢元彦著)がすごく面白くて、待ち時間が短く感じるほどでした。
井沢氏の『逆説の日本史』数冊分を凝縮したような内容ですが、最新ネタも加えてあって面白い。
『逆説』を以前読んだとき、面白いけど少々回りくどいと感じましたが、『真髄』は簡潔ですね。
それを熟読する合間に、検査を受けたような、そんな1日でした。

大腸のCT検査は、内視鏡検査よりもずいぶん楽でした。なにしろ、飲まされる下剤の量が少ないのです。
もちろん、多少の下剤や、それに加えてバリウムをあらかじめ飲みますが、それはたいしたことありません。
撮影時に、お尻から炭酸ガスを注入されますが、まったく苦痛ではありません。
64列マルチスライスCTなので、撮影時間も秒単位。それを体位を変えて撮る。以上。

検診センターでは、各検査部署の窓口でいちいち、名前と生年月日を言わされます。本人確認のためです。
自分の名前と年齢が、周囲の待合室の人たちに丸聞こえなのは、人によってはイヤかもしれませんね。

下剤を飲む専用の部屋では、十数人の男女が、下剤を飲んだりトイレに行ったりを繰り返しています。
そこへ職員が巡回して、便の色や状態はどうだったかと訊いて回ります。それを答えるのも女性には酷ですね。

そうそう、名前の書かれたリストバンドを待合室で装着するのですが、スタッフが次のように尋ねました。
「お尻を拭くときはどちらの手を使われますか?」
邪魔にならないように反対側の腕に着けるのが目的なのでしょうけど、尻の拭き方まで周囲に丸わかりです。
「1回目は念入りに右手ですが、2回目からはサクッと左手で、最後の仕上げはやっぱり右ですかね」
なんて言ってやろうかと思ったけど、実際には、常識人として振る舞いました。

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