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「G7広島サミット」閉幕
- 2023/05/21(Sun) -
G7広島サミットはしかし、すごいことになりましたねぇ。

国際的な重要案件が山積みの中で、岸田首相は大きな結果を残したと言うべきでしょう。
ゼレンスキー大統領が合流するという展開も、周到に準備されたこととはいえ、出来すぎです。

いや、そんなことに感動している場合ではありません。西側の代表全員が、1カ所に集まって大丈夫なのか。
そこを狙われたらどうするつもりなのか。某国の大統領が危険な誘惑に駆られないかと私は心配でした。
いや某大統領は我慢しても、別の某国が余計な攻撃をしてしまうとか、つい不測の事態を考えてしまいました。

映画の見過ぎでしょうか。

もっとも、例えば米国大統領に万一のことがあっても、それを完璧にカバーするシステムが構築されています。
他の国でもおおむね同様でしょう。なので現大統領や現首相を亡き者にしても、西側諸国は揺るがないのです。
一方で、東側諸国(まだそう言うのか?)では、元首が倒れたら何が起きるかわからない雰囲気がありますね。

今夜9時過ぎにバイデン大統領、9時半過ぎにはゼレンスキー大統領が、それぞれ帰国の途についたようです。
とりあえず、映画のような最悪の事態は免れました。よかった。

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コロナ転換期の大型連休
- 2023/05/01(Mon) -
世間はすでに、ウィズコロナ(コロナと共存)ですね。なんならポストコロナ(コロナ終了)気分でしょう。

「5類」化は連休明けからですが、経済社会の実質的な転換点は連休初日、つまり今日かもしれません。
どうせこうなるのであれば、コロナ政策の転換自体がもっと早くても良かったと、私でさえ思います。

感染者はまた増える可能性がありますが、「気にしない」「調べない」「把握できない」となるのでしょう。
今日も多くの発熱者が受診しましたが、検査希望者が少ないですね。ですが検査すれば陽性者がまだ出ます。

コロナ禍渦中の行動制限が正しかったのか間違っていたのか、もはや批評してもしょうがないことです。
欧米と中国の中間ぐらいのやり方で、いかにも日本人らしく注意深く辿ってきた3年間だったと思います。

圧倒的にダメだと思ったのは、ワクチンの開発力ですね。その意味でも日本はまだ、ワクチン後進国です。

日本の官僚は、何をするにも目先の損得を計算し、コスパを真っ先に考えたがります。
あるワクチンの定期接種化を検討する時には、その接種によって医療費がどれほど減るかをすぐ概算します。
その机上の空論にはしばしば恣意的な面があり、GOサインを出したい時、コスパの良い数字を導き出します。

ワクチン開発のような将来への投資は、短期的メリットがなくコスパが悪いので、力が入らないんですかね。
官僚のみならず、首相は学術研究を深めるよりも実践的教育を求め、野党も先端研究に理解のない国ですから。

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コロナ転換期の大型連休
- 2023/04/29(Sat) -
世間はすでに、ウィズコロナ(コロナと共存)ですね。なんならポストコロナ(コロナ終了)気分でしょう。

「5類」化は連休明けからですが、経済社会の実質的な転換点は連休初日、つまり今日かもしれません。
どうせこうなるのであれば、コロナ政策の転換自体がもっと早くても良かったと、私でさえ思います。

感染者はまた増える可能性がありますが、「気にしない」「調べない」「把握できない」となるのでしょう。
今日も多くの発熱者が受診しましたが、検査希望者が少ないですね。ですが検査すれば陽性者がまだ出ます。

コロナ禍渦中の行動制限が正しかったのか間違っていたのか、もはや批評してもしょうがないことです。
欧米と中国の中間ぐらいのやり方で、いかにも日本人らしく注意深く辿ってきた3年間だったと思います。

圧倒的にダメだと思ったのは、ワクチンの開発力ですね。その意味でも日本はまだ、ワクチン後進国です。

日本の官僚は、何をするにも目先の損得を計算し、コスパを真っ先に考えたがります。
あるワクチンの定期接種化を検討する時には、その接種によって医療費がどれほど減るかをすぐ概算します。
その机上の空論にはしばしば恣意的な面があり、GOサインを出したい時、コスパの良い数字を導き出します。

ワクチン開発のような将来への投資は、短期的メリットがなくコスパが悪いので、力が入らないんですかね。
官僚のみならず、首相は学術研究を深めるよりも実践的教育を求め、野党も先端研究に理解のない国ですから。

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「うな丼発言」など、どうでもいい
- 2023/04/28(Fri) -
首相に爆発物が投げられたとの連絡を受けたのに「うな丼」を食べた谷国家公安委員長が、批判されました。

「(警察庁から電話があったけど)楽しみにしていたうな丼はしっかり食べさせていただきました」との発言。
これに対して野党は「緊張感がない」と辞任を求め、メディアも批判的に(面白おかしく)取り上げています。

はっきり言って、そんな発言など、どうでもいいことです。あなた(=野党・メディア)たち、ヒマですか。

政治家によくある失言は、差別発言など日頃から思っている「本音」を、うっかり口にしたものです。
その人の本心・本性が露呈したものなので、発言を撤回しても意味がありません。責められるべきです。

一方で今回のうな丼発言は、責められるものではなく、単にリップサービスとして口が滑ったものでしょう。
谷氏があらためて弁明発言をするとすれば、次のような感じでいかがでしょう。

「首相の事件を聞き、私はコトの重大さに身震いし、ただちに臨戦態勢を覚悟しました」
「ただ、移動の準備が整うまでの間に、腹ごしらえとして、食べかけていたうな丼はしっかり頂きました」
「それだけのことです。楽しみにしていたうな丼ではありましたが、緊張のために味がわかりませんでした」
「私が冷静に行動したことを示すつもりで、うな丼発言をしたのですが、曲解されてしまい不本意であります」

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「J-ALERT」の問題は空振りじゃない
- 2023/04/13(Thu) -
北朝鮮から今朝発射されたミサイルについて、「J-ALERT(全国瞬時警報システム)」が発出されました。

ミサイル発射を防衛省が発表したのは7時26分。J-ALERTが発出されたのは、その約30分後の7時55分。
今回はJ-ALERTで初めて、「日本の領土や領海への落下予測」が出されました。
その後、日本の領域への落下の可能性がなくなったので、約20分後に訂正(解除)されました。

この、J-ALERT発出から訂正までの顛末を野党は「正確性がないとオオカミ少年になる」と批判しています。
与党からも「本当にわが国の領土に落ちるような弾道の軌跡だったのか」と意見が出ました。

これに対して岸田首相は、「J-ALERTの役割を考えれば今回の判断は適切だった」と説明しています。
浜田防衛相も、「空振りに終わっても出し続けるのが絶対条件だ」と言っています。

私も、ある程度の空振りはしょうがないと思います。むしろ必要なら、果敢に発出してほしいと思っています。
でも問題はそこじゃない。そもそも、日本政府(官邸)は、J-ALERTの発出が遅いんです。

「ロフテッド軌道」の高高度ゆえレーダーから消失してしまい、確認に時間を要したといます。
しかしそうだとしても、発出まで約30分かけるのは遅すぎませんか。それで国民が守れるんですか。

政府は明らかに、空振りを恐れてますね。そのために、ムダな確認作業で時間を浪費しています。
こうなると、はたして本当のミサイル攻撃の時に、迅速にJ-ALERTを出しきれるのか心配です。
本番ではビビって声が出せなくなる、「逆オオカミ少年」になりそうな気がしてなりません。

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国が国民と国土を守るのは当然です
- 2023/02/16(Thu) -
米軍によって撃墜された中国の気球には、予想通り、通信を傍受するためのアンテナがついていたようですね。
中国が主張する「偶然流されてしまった気象気球」でななく、誰もが思っていたように「偵察気球」でした。

この3年の間に日本上空に飛来した気球型飛行物体も、ニュース映像で見たら米国のやつとそっくりです。
防衛省はいまになって、「(これら3つは)中国が飛行させたと強く推定される」と言い始めています。
まったく、こんな「後出し」ばかり言ってると、かえって日本の弱腰が際立つばかりです。

日本政府は中国政府に対して「偵察用気球などによる領空侵犯は断じて受け入れられない」と申し入れたとか。
「受け入れられない」とか「許しがたい」と言っても、結局何もできないのが日本なのです。

「和を以て貴しとなす」の日本は、基本怒らない、怒っても相手にひどいことしない・できない国ですから。

しかしその日本政府もようやく、領空侵犯した気球などを撃墜できるようになりました。今日からです。
国民の生命・財産の保護や航空機の安全確保のため、というのがその理由。当然のことです。
でも、なかなか勇ましい話ですけど、いざというときに本当に機能するのかどうか。少し心配です。

さらに、気球なら攻撃しても、他国が日本の島に上陸したような場合はどうでしょう。実力で排除できるのか。
私はけっして戦争は望みませんが、黙って侵略されっぱなしというのも、国としてどうかと思うのです。

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「N分N乗方式」よりも急ぐべき少子化対策があります
- 2023/02/14(Tue) -
少子化対策として、所得税に「N分N乗方式」を導入することの議論が、国会内外で高まっています。

N分N乗方式は高所得者ほど減税効果が大きいため、税制の所得再配分機能が損なわれる問題があります。
しかしたとえ不公平であっても、まずは高所得者に動いてもらおうという、苦肉の少子化対策ともいえます。

あらためて、少子化の何が悪いのか、少子化対策は何を目指すのか、よく考えなければなりません。

将来の生産年齢人口が減れば国力が衰えます。そしてますます少子化が加速する悪循環に陥ります。
少子化対策のゴールは、生産年齢人口を増やすことです。それによって国は富み、国の力が増すわけです。
そのためにはまず出生数を増やすことが、もっとも重要な初期戦略であることは間違いありません。

しかしその子どもたちが、健やかに育ち、適切な教育を受け、将来への夢を持たなければ意味がありません。

ならばまず、いま育ちつつある子どもたちへの、医療・福祉・教育・就労対策から、始めるべきでしょう。
つまり、現状で満足な生活水準や教育環境にない子どもたちのいる家庭を、ただちに救わなければなりません。

お子さんが5人も6人もいるご家庭の多くは、差し出がましいようですが、何らかの支援が必要な状況です。
生活保護を受けているご家庭も多く、新たな減税制度を構築したところで、何の解決にもなりません。

税制改正が必要で時間のかかるN分N乗はそれとして、まずは今の子どもたちを育てなければなりません。
とくに栄養と教育。私が目にする範囲だけでも、その2つは喫緊の最重要課題だと思います。

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マスクを上下逆に装着すると、鼻にうまくフィットしません
- 2023/02/13(Mon) -
「逆マスク警察」なる言葉を朝のニュースで目にして、私は瞬時に「逆マスク」部分に反応してしまいました。
つまり、マスクを上下逆に装着するなど不適切な使用をする人を取り締まる「逆マスク・警察」とは何だと。
でもその数秒後には、「逆・マスク警察」の意味だと自発的に悟ったので、問題ありません。

これはまさに、私が恐れていることです。
政府が「マスク不要」を喧伝することで、「マスク不着用」への同調圧力が強まりはしないかと危惧します。
マスク装着者のことを、和を乱し空気が読めない自己中で臆病なヤツ、みたいな目で見ることにならないか。
あるいは、マスク装着者に対して、感染者あっち行けみたいな態度に出ることは無いのか、それが心配です。

コロナ禍の初期から、マスク装着のルールは日本国民にすんなり受け止められ、すぐに徹底しました。
花粉症などで元々マスク装着者が多い上に、衛生への意識が高く、同調圧力も高い日本ならではのことです。

そんな中で「マスク警察」が台頭し、マスク非装着者を攻撃してきました。
飛行機内でマスクを装着しない人物を激しく糾弾し、その個人情報を晒し、人格までも否定しました。
そのことを多くの日本人が、ちょっとやり過ぎだけど趣旨は正しい、と感じている面がありました。

今後マスク不要となったからと言って、すぐに全国民がマスクを外すとは思いません。
しかし、「取り決め」に対する遵守意識が高いのが、日本人の国民性。
さらに、何かコトが起きると国民が一斉に態度を変えてしまうのもまた、日本人の特異的な一面です。
その意味で、「逆マスク警察」もまた、日本人らしいといえば日本人らしい反応なのかもしれません。

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「異次元の少子化対策」とは
- 2023/01/06(Fri) -
「異次元の少子化対策に挑戦する」と、岸田首相が年頭の記者会見で述べました。

これまでの政権が成し遂げられなかった難題に、自分が抜本的な対策を打ち出すという意気込みのようです。
ぜひ、思う存分やっていただきたいですが、期待半分です。「異次元の」と言うほどの手を打てるのかどうか。

異次元というからには、前例を踏襲せず、大胆で、「非常識」とさえ思えるほどの対策なのでしょうか。

具体的には、子育て家庭への支援と女性の働き方改革の推進が柱のようです。
でもそんなことは何十年も前から叫ばれ続けてきたことで、いま必要なのは、かけ声ではなく具体策です。
そしてその具体策が、異次元だというのですが、ちょっと想像がつきません。

18歳までの医療費や教育費を完全に無料化する程度では、異次元とは言えません。低次元です。
母親が子育てで働けない家庭を経済的に支援するのではなく、女性が働けるようにする策を考えるべきです。
同時に、子育てをしながら働く女性を抱える企業をも、国が支援する仕組みを作る必要があるでしょう。

さらに、実際に子どもがたくさん生まれるような作戦を立てるべきです。
言葉は悪いですが、「産めば産むほど得をする」ような制度(税金や年金)を作るのが効果的だと思います。
ハンガリーのように、母親の所得税を免除するのも効果的です。異次元って、そういうことでしょう?

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第8波は、かなり過小評価していることを考慮すべきです
- 2022/12/30(Fri) -
「はい、年末です。事件ですか、事故ですか」
そんな感じでやっております。年末年始の連休に入り、戸惑いながら1日ずつ消化しているところです。

「緊急事態宣言」下に息を潜めていた2年前とは真逆の、「ウィズコロナ」への茨の道に苦しむ1年でした。
欧米のように割り切る勇気は無く、中国のようなコトもできない、日本流の「中庸」はしかし悪くないのかも。

新規感染者数の棒グラフは、そろそろピークを迎えそうな勢いに見えますが、そんなのアテにはなりません。
以前と比べて、感染者の把握が圧倒的に不十分・不正確だからです。

まず、検査キットで自己検査した感染者の実数が、どれほど報告されているのか疑問です。
濃厚接触者が高熱などを発症した場合、もはや検査すらしないかもしれません。これも報告数には入りません。

でもそれで良いと思います。
親が感染した後に幼い子どもが発熱したとき、いちいち検査して確認する意味があるとは思えません。
幼いお子さんの場合、親との密着が続くので一蓮托生です。どっちみち、いつか感染すると考えましょう。

いや、インフルエンザや他の疾患の鑑別のためには、やはり検査が必要じゃないかと、厳密に言えばそうです。
ですが私は、状況証拠がコロナを示している方には、わざわざ検査のための受診を求めたりはしません。
そのように私自身が敢えて検査しないケースが増えているので、国への報告数なんてアテにはならないのです。

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修学旅行を前に、迫り来る第8波
- 2022/11/15(Tue) -
新型コロナの新規感染者数が、北海道で初めて1万人を超え、東京でも2カ月ぶりに1万人を超えました。
全国では10万を超え、これも2カ月ぶりの多さ。熊本でも今日1000人を超えました。これも9月以来です。
つまり、ほぼ全国的に、2カ月前の第7波終盤のレベルにまで戻ってしまったわけです。

先週「就学前検診」に行った小学校に、今日は「修学旅行前検診」に行ってきました。対象は6年生。
学問する立場に「就く」のが「就学」なら、学問を「修める」のが「修学」。
ですが私の子ども時代を思い出すと、修学旅行は卒業旅行にも近い、言わば「終学旅行」でした。

今年の修学旅行は、今月28日〜29日の1泊2日。長崎旅行です。コロナ第8波の動向が、とても気になります。
昨年はコロナのために延期され、ついに卒業前の2月下旬に、日帰りのグリーンランド旅行となりました。

この3年間、子どもたちの学校行事はズタズタです。
感染者が激減して、「来年こそは」と期待が膨らんだのは、ちょうど1年前でした。
ところが年が明けていきなり第6波が到来。しかしそれも7月からの第7波に比べたら屁みたいなものでした。
ヒタヒタと迫りつつある第8波は、さらにもっと巨大な波になると予測する専門家もいます。

波が大きくても人々の行動制限はされず、なんとか耐えながら無理くり「ウィズコロナ」に向かうのでしょう。
コロナ以外の医療への影響が最小限であることを願うばかりです。あと、修学旅行が無事でありますように。

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「思い込み」の怖さ
- 2022/09/09(Fri) -
通園バスに5時間も取り残された3歳の女の子が、熱中症で死亡した事件。痛ましすぎて言葉もありません。
車内の確認を怠り、担任は欠席と思い込み、なおかつ保護者の連絡漏れだと思い込むという、ミスの連鎖。

こういう事件を聞くと、職業柄、過去にあちこちで起きた「患者取り違え手術」事件を思い出します。

予定されていた2件の手術の患者を、手術室に入る過程で取り違え、そのまま手術してしまった事例です。
確認ミスがいくつも重なって起きたわけですが、キーワードをひとつあげるなら、「思い込み」でしょう。

どんな職場でも、慣れた作業では確認作業がだんだんと形骸化し、時には誤りを見逃すかもしれません。
通常はここでダブルチェックが機能し、別の誰かが誤りを発見して事なきを得るわけです。

しかし最初の確認ミスは単なるミスではなく、それは「1回確認済み」のお墨付きを与えることにもなります。
さらに別の誰かがそのミスを見逃してしまうと、それはダブルチェックまでもスルーしたことになります。
複数の者が関わっていけばいくほど、その誤った「確認済み」が二重三重に「補強」されてしまいます。

誰かが気付いて声を上げて間違いを指摘すれば、事なきを得ることができるでしょう。
しかしたとえ疑念を抱いても、十分に確認済なのだからと思い込むことで、スルーしてしまうかもしれません。

ダブルチェック」は必要だとは思いますが、それを信頼しすぎてはなりません。油断の元です。
「ダブル」というと聞こえはいいですが、1人の責任が「半減」するので、緊張感が低下してしまうのです。

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「みなし入院」の入院給付金カットへ
- 2022/08/31(Wed) -
「みなし入院」に対する入院給付金について、保険会社各社が見直しを検討しているようです。
支払い対象を高齢者など重症化リスクが高い人などに限定するようで、一見して制度改悪にも思えます。

しかしそもそも、みなし入院という特例を認めた経緯やその趣旨、意味を考えなければなりません。

コロナ禍の初期、感染拡大を防ぐために、「感染したら全例入院」させていた頃がありました。
やがて病床不足(ひっ迫)等を理由に、病院の代わりに宿泊施設での療養を行うようになりました。
さらに宿泊施設の不足もあって、軽症であれば自宅療養も認められるようになりました。
そして今では中等症であっても、入院困難のために自宅療養を余儀なくされている方も、おおぜいいます。

本来入院させるべき者を、医療提供側の理由で自宅等で過ごさせるのだから、みなし入院なわけです。
保険会社の負担が大きいから全員には入院給付金は支払えないとするのでは、理屈が通りません。身勝手です。

しかしよく考えると、感染者全員に入院が必要という前提が、とっくに崩れています。
ほとんどの自宅療養者は、病院が満床だから入院できていない状態ではありません。入院が不要なのです。
その意味では、みなし入院の考え方がすでに過去のものなのです。

ただ、一定期間の自宅療養を強制されることに対しては、何らかの「補償」があっても良さそうなもの。
入院給付金をいきなり全額カットするのではなく、コロナ特例で半額支給するなどの妥協案はないのですかね。

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弔意は強制しないが経費は徴収する
- 2022/08/26(Fri) -
安倍元首相の「国葬」の経費として、2億5千万円を支出することが閣議決定されました。
ある程度の規模の葬儀が行われることは当然としても、国費からの全額支出には賛否あるでしょうね。

政府は「国民に弔意を強制していると誤解が生じるのは避けたい」と、オカシなことを言ってます。
弔意を伴わない葬儀ってあるんですかね。たとえ弔意はなくても、経費の負担は強制してるわけですけど。

「コクソウ」の同音異義語は意外に少なくて、よく使う言葉だと国葬の他に「穀倉」ぐらいしかありません。
そして「穀倉地帯」といえば、ウクライナですよね、地理の知識で言うなら。

辞書には「哭愴(嘆き悲しむこと)」とか「国喪(国民全体の服する喪)」という見慣れぬ言葉がありました。
それなら、「哭葬」とか「酷喪」なんて言葉があってもよさそうな気がします。
あるいは、「克喪」「刻葬」なんてのも、なんか意味ありげです。

元首相の殺害事件は、「旧統一教会問題」というパンドラの箱を開けることになりました。
それを容疑者の「功績」だと言うのは甚だ不謹慎で不適切ですが、しかし確実に大きな影響を残しました。

関係した政治家が次々に明らかになり、旧統一教会問題は広がり続けています。
そんな時でも、厳粛な葬儀がしめやかに営まれれば、強制されずとも自然と弔意を感じるのが日本人です。
国葬や弔問外交は、国民をクールダウンさせ、諸問題を沈静化する役割があるのかもしれません。

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つい最近まで「統一協会」かと思ってました
- 2022/07/12(Tue) -
大学に入学した頃の私は、右も左も分からない「ノンポリ」な人間でした。昭和54年(1979年)のことです。
そんなウブな新入生が最初に受ける洗礼は、新歓コンパの一気飲みと、政治・宗教団体からの接近でした。

共産党系の団体に所属する先輩方は、基本的に「市民目線」なので親切で面倒見が良く、常識的で穏やかです。
彼らが私たちに、警戒するようにと口を酸っぱくして教えたのは、「反共」団体である「勝共連合」でした。
そしてその団体が学内で活動している組織「原理研」には、決して近寄ってはならぬと言い聞かせられました。

勝共連合も原理研も、実態は「世界基督教統一神霊協会」(当時)でした。
日本での黎明期には、笹川良一・児玉誉士夫・岸信介という、いかにもな人たちが関わっていたようです。
「教会ですらなく協会だからね」とかつて教えられましたが、通称は「統一教会」という不思議な団体です。

私は全く存じませんが、統一教会によって人生を狂わされた人は大勢いることでしょう。
今回はその事実が飛躍して、岸信介の孫である安倍晋三・元総理大臣に、恨みの銃弾が向けられたわけです。

容疑者のとった行動は、いかなる理由があろうともアウトですが、事件の背景はもっと知りたいところです。
メディア(とくにNHK)の報じ方に、統一教会に対する微妙な遠慮を感じてしまうのは、なぜなのでしょう。
日本の政治・社会の中に今なお、迂闊に触れてはならない深い闇があるのでしょうか(陰謀論)。

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「痛恨の極み」
- 2022/07/09(Sat) -
安倍元総理大臣の悲報に接しては、多くの方が口にするように「痛恨の極み」としか言いようがありません。

どんな悪党の凶行であっても許されませんが、こんな素人が易々と遂行できたことがとくに悔やまれます。
どんな政治的理由があっても暴力は認められませんが、単なる個人的恨みによる犯行だったとは悲しすぎます。

この事件がどうして防げなかったのか、メディアが力を入れて報じています。更なる詳細な分析に期待します。
しかしそれ以上に、安倍氏の功績や人物像、思い出についても、今日の番組は時間を割いています。

山口県出身の私は以前から、安倍晋三氏の父親である安倍晋太郎氏の代から、応援していました。
私の母校(山口高校)の同窓会長は、晋太郎氏でした。同窓会名簿の題字は、岸信介氏によるものでした。

その晋太郎氏が総理に選ばれなれなかった、いわゆる「中曽根裁定」では、とても悔しい思いをしました。
たぶん、竹下氏よりも「大物」の晋太郎氏の本格政権を後に回したのだろうと、そう考えて納得していました。
実際、ポスト竹下は晋太郎氏と目されていたのですが、病に倒れ、総理の椅子に座ることが叶いませんでした。

それから15年後。晋三氏の総理就任は本当に嬉しかった。のですが病に倒れ、しかし見事に復活。
ついに、史上最長政権を樹立した大総理となりました。功罪ありますが、歴史に残る人物と言えるでしょう。
だからこそ、今回「小物」に「恨み」で殺害されたことが、本当に悔しいのです。
享年は奇しくも、父晋太郎氏と同じ67歳でした。ご冥福をお祈りいたします。

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安倍元総理大臣が撃たれて死亡
- 2022/07/08(Fri) -
安倍元総理大臣が、奈良市で白昼、演説中に銃で撃たれて亡くなりました。
今後さまざまな分析や論評が行われるのでしょうけど、「あっけなさすぎ」というのが私の第一印象です。

良かれ悪しかれ、安倍氏は今後も日本の政治に大きな影響を及ぼし続けると考えられていた大人物でした。
「令和の妖怪」にさえなりかねないと私は思ってました。それがこんな形で潰えるとは、なんともあっけない。

容疑者の背後関係は不明ですが、おそらくテロでもプロでもない。素人の凶行とするならよけいにあっけない。
どうしてその程度の犯行を、SPや県警の警察官らは防げなかったのでしょう。警護するにも油断しすぎです。
いかにも一般人だから警戒していなかったのか、飛び道具を持って近づくこと自体を想定していなかったのか。

手を尽くしても救命不能だった致命傷を与えたのは、手製の銃による2発。それがいかにもあっけない。
心臓(左心室)を損傷していたのであれば、多量に出血するし、何をやっても有効な心拍は再開できません。
大量の輸血で救命しようとするうちに、全身の血管や臓器が悲鳴を上げ始めたらもう、打つ手なしです。

スマホに「安倍氏が撃たれた」との衝撃的な速報が入ったと思ったら、すぐに「心肺停止」、やがて「死亡」。
今日は展開が早すぎて、咀嚼する時間もありませんでした。ご冥福をお祈りいたします。

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「あおり運転」への厳罰は当然
- 2022/06/06(Mon) -
東名高速のあおり運転死傷事件のやり直し裁判では、危険運転致死傷罪による懲役18年が言い渡されました。

弁護側は、事故の原因は衝突した後続トラックだと主張していました。
これは線路に人を突き落として事故は列車が原因だと言うのと同じで、到底納得できる理屈ではありません。
むしろ、命にかかわる事故につながってもかまわないという、未必の故意による殺人罪にも匹敵する重罪です。

この事件の後に道路交通法が改正されて「あおり運転罪」が創設され、「危険運転」の範囲も拡大されました。
これはちょうど、福岡での飲酒運転事故をきっかけに道交法が改正され、罰則が強化された件と似ています。

自動車は、運転者次第では「走る凶器」となります。それを故意に凶器として使うことは、ほぼ殺人行為です。
悪質なあおり運転や飲酒運転に起因する死亡事故は、殺人事件に準じて扱ってしかるべきでしょう。

私はあおり運転などしたことはありませんが、無理な車線変更の車などにイラッとすることは、よくあります。
その怒りを抑えられるか、それとも報復行為に及んでしまうのか、それが犯罪者となるかどうかの違いですね。

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日本を消滅させないために
- 2022/06/03(Fri) -
昨年の「合計特殊出生率」が、6年連続で前の年を下回る、1.30だったと報じられました。
コロナ禍の影響を言う人もいますが、そんな問題ではありません。コロナ禍前から出生率は減っていますから。

出生率が低迷しているせいで出産年齢人口が減り、ますます出生数が減るという悪循環に陥っています。
いったん少子化が進むと、それを挽回するための若者も減るので、もはや簡単には解決できなくなるのです。

この日本の人口問題について、イーロン・マスク氏は先日、「日本はいずれ消滅するだろう」と発言しました。
たしかに、このまま出生率が増えなければ、日本の人口はどんどん減って理屈ではゼロに近づくことでしょう。

韓国では、昨年の合計特殊出生率は0.81で、4年連続で1以下でした。日本よりも格段にひどい状況です。
これはいったいどうなるんだろうと、自国(日本)のことを棚に上げて、心配になります。
ですが、韓国の状況を見て、日本はまだマシだと、安心するわけにはいきません。

即効性のある「人口V字回復策」などありませんが、いま手を打たなければますます困難なことになります。
働く女性や子育て世代を応援するための、かなり思い切った施策が必要です。
さらに、出産することに対する露骨なまでのインセンティブをぜひ、考えていただきたい。

ところで今日、孫が生まれました。
3人の子どもから計6人の孫に恵まれましたが、これでもまだ計算上は、人口が増える数字ではないのです。

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「竹島」問題が好転しそうな気がしません
- 2022/05/30(Mon) -
韓国の調査船が、「竹島」周辺の排他的経済水域(EEZ)内で海洋調査を実施した問題。困った話です。

「事前同意のない調査の実施は受け入れられず、即時に中止すべき旨、強く抗議を行った」と松野官房長官。
一方で韓国政府は、調査の事実を認めた上で従来の主張を繰り返しました。つまり調査は中止しないわけです。

じゃあ、その事実を「受け入れられない」とする日本は、いったい今後どうするつもりなんですか。

結局は、受け入れるわけですよね、事実上。で、それが既成事実となり、竹島の実効支配が続くわけです。
私はそんなに極端な右寄りの人間じゃないけど、こういう「やられっぱなし」って、どうなんですかね。

韓国から見れば、そもそも竹島の領有権を主張しているわけだから、その周辺で何をしようが勝手です。
北方領土もしかり。やがて尖閣諸島もやられますね。まあ、しょうがない。日本人は争い事が嫌いなんです。

何をされても「遺憾である」と冷静に反応し、「厳重に抗議」し、その結果、ただ「注視していく」のです。

問題は、日本人のそのような性質が、近隣諸国にもよく知られているということです。だから軽んじられる。
戦争は絶対ダメですから、せめて相手をガツンと叩けるだけの経済力を、日本は挽回しなければなりませんね。

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「魔が差す」には十分な金額だったのかも
- 2022/05/19(Thu) -
「魔が差す」と言うことがあります。
山口県阿武町の「4,630万円誤給付事件」で逮捕された24歳の若者の身に起きたのは、まさにコレでしょう。

本件は、最初から若者が仕組んだ計画的犯行ではありません。ある意味、そそのかされて起こした犯行です。
彼が犯罪を犯したことは間違いないとしても、他人に人生を狂わされた被害者でもあります。

若者の態度は、「お金はすでに動かした。もう戻せない」という以前の発言の頃よりは、変化しています。
いまでは、「少しずつでも返していきたい」と謝罪しています。
「目の前の大金を見て、魔が差しました」とまで言ってくれてもいいんですよ。その方が、納得できますから。

若者をそそのかした「加害者」である阿武町はしかし、若者に謝罪した様子は(私の知る限り)ありません。
いやたしかに、誤って振り込んだこと自体には、町は若者の自宅を訪れて謝罪し、返金を求めています。
しかし、犯行をそそのかしてしまったことについては、謝罪するどころか被害者面をしています。

若者は顔写真が晒されたのだから、ミスをした町役場の担当者の顔と名前も晒すべきだ、とは思いません。
ですが誤給付をしてしまったことは猛省し、何らかの形で、若者の更生を手助けしてほしいですね。

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命名(読み仮名)には、最大限の自由度を求む
- 2022/05/17(Tue) -
法制審議会の戸籍法部会で、戸籍の氏名に読み仮名を付ける検討が進められています。
まあたしかに、読み仮名がない漢字だけだと、検索も困難ですね。

キラキラネーム」などをどの程度認めるかについては、3つの中間試案が提示されました。

・案1:権利乱用や公序良俗に反しなければ認める
・案2:漢字の意味との関連があれば認める
・案3:正当な理由があれば認める

認められる範囲が最も「狭い」案2でも、当てた字が納得できるキラキラネームなら、認められるようですね。
「大空(すかい)」や「海(まりん)」は、漢字の意味との関連があることから、認められるといいます。
ところが、「一郎」と書いて「たろう」と読ませるのは認められないというのが、私にはわかりません。

現状では、「一郎」と書いて「さぶろう」、「二郎」と書いて「ごえもん」と読ませてもOKです。
さすがにそれは今後は認められなくなるとしても、「一郎」で「たろう」もダメだというのは解せません。

大事なことは、その漢字でその読みが「ピンとくる」か、「腑に落ちる」かどうかでしょう?

姓(名字)だって、けっこうな当て字や難読漢字があるんだから、命名の自由度は保ってほしいですね。
自由度や個性を追求する時代の流れは、女性の名前に「子」が付かなくなってきたことにも表れています。
今月下旬からパブリックコメント(意見公募)が実施されるようなので、私も意見を述べてみましょうかね。

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ゼレンスキー大統領
- 2022/03/23(Wed) -
ウクライナのゼレンスキー大統領が、日本でオンライン演説をしました。Tシャツ姿ではありませんでした。

この人は各国で、その国の国民感情を意識した内容の演説を行ってきています。なかなか巧みです。

「真珠湾を思い出してください。(略)9月11日を思い出してください。(略)私たちの領土は毎日これを経験しているのです」
米連邦議会に対してそう語りました。「真珠湾」と「9.11」が同列に米国人ウケするのかと愕然としました。

「ロシアは核物質の処理場を戦場に変えました。戦争のあとこの処理にどれほどの時間がかかるか想像してみてください」
日本に対しは、フクシマの事故以来、実は日本人がとても苦しんでいるところに、きわどく踏み込んで来ます。

「ロシアがサリンなどの化学兵器を使った攻撃を準備しているという報告を受けています」
敢えて「サリン」を盛り込んできます。ロシアの極悪非道ぶりを日本人に訴えるには、効果的な言葉でしょう。

演説を批判しているわけではななく、ただ、上手いなあと思うのです。もちろん応援・支持しています。
大統領がすごいのか有能なスピーチライターがいるのか、「言論」で「武力」に立ち向かう姿が鮮明です。

ドラマの「大統領役」俳優から本物の大統領に転身するという、まるで冗談のような経歴ですからね。
いまなお彼は、大統領を演じているのかもしれません。もちろん、良い意味で、です。誤解の無きように。

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ウクライナ危機の先が見えません
- 2022/03/11(Fri) -
ウクライナの惨状を、毎日のようにニュース番組で目にします。
プー○ン(プーさんではありません。それはまた別の国)はもはや、狂い始めたのかとさえ思えてきます。
最後はいったいどうなるのか。世界大戦か、それともプーチン失脚か。なんならゴルゴ13にご登場を願うか。

おおむねそんな妄想を抱きつつある私ですが、だからこそ、敢えて別の考え方の人の意見を聞いてみました。
最近ネットで一部話題にもなっている、元駐ウクライナ日本大使の馬渕睦夫氏です。彼の著書には、

(1)自国民保護を名目に、ロシアがウクライナに侵攻する
(2)プーチンは世界から侵略者と断じられ、国際社会で孤立し、ロシア国内の混乱も招き、ついに失脚する

というシナリオが書かれていますが、それを書いたのが2014年だということに驚きます。
馬渕氏によれば、現在のウクライナ危機は、プーチンを失脚させるための用意周到な策略だというわけです。

多分一種の「陰謀論」なんでしょうけど、でもその観点で報道を見ると、奇妙に納得できる面も多々あります。
映画の見過ぎかもしれませんが、結局一番怖いのは、米国(の一部の組織)だったりしますよね。

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「新型コロナワクチン証明書アプリ」運用開始
- 2021/12/20(Mon) -
スマホ用の「新型コロナワクチン証明書アプリ」の運用が、今日から始まりました。

こういうのは真っ先に入手して試したいタチなので、朝イチでアプリをインストールしました。
必要なのはマイナンバーカードと暗証番号(4桁)のみ。実に簡単。
「ワクチン接種記録システム(VRS)」に誤入力が多いと報じられていますが、私のデータは合っていました。

保険証などのアプリ「マイナポータル」とは異なり、毎回ログインする必要がないのが良いですね。

今後さまざまな局面で実際に用いることになる「接種証明書」の本体は、大きく表示されるQRコードです。
これがWalletに表示できれば便利なのですが、現時点ではそのような仕様にはなってないようです。
簡単に「カメラロールに保存」できるようなので保存して、それを「メモ」にコピペしておきました。

ところで、他人のQRコードを入手してスマホで表示させる「なりすまし」を防ぐ機能があるようですね。
詳細は不明ですが、QRコードに時刻情報が加えてあり、事前に保存された古い接種証明を見破る仕様とか。
なるほど。表示するたびに、最新の時刻情報が入ったQRコードに更新される仕組みなんですね。
だからWalletには対応できないのかもしれません。でもそうすると、カメラロールに保存できる機能って何?

このアプリに、「COCOA」のような愛称が無いのがさびしいので、ひとつ考えてみました。
「COVID-19 Vaccination Certificate Application」の頭文字で「COVaCA(こばか)」なんてどうですか。

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点滴から空気を注入
- 2021/12/12(Sun) -
茨城県の介護老人施設で、入所者が点滴のチューブから空気を注入されて殺されるという事件が起きました。

この殺害手口って、昔はTVドラマなどでよく見かけましたね。
でも後に医者になってわかったのは、少しぐらい血管に空気を入れたって、人は死なないってこと。
心臓内に特別な異常でもない限り、静脈から注入した空気で人を死に至らしめるには、多量の空気が必要です。

裏を返すと、もしも今回の事件が報道通りであるのなら、注入した空気はかなり大量だったと推測されます。

点滴のボトルが空になって、チューブ内の液面がだんだん下がってくるのを気にする方が時々います。
このままでは空気が点滴されてしまうのではないかと、気が気で無いのでしょう。その気持ちはわかります。
しかし、液面の高さが静脈内の圧力に一致するところまで下がったら、もうそれ以上薬液は入りません。
自然滴下による点滴は、理論上、血管内に空気が入らない仕組みなのです。

たとえ点滴から気泡が血管内に流れ込んでも、解剖学的に異常な心内病変が無い限り、何も問題は起きません。

ただし、大静脈血が肺を介さず大動脈へ流れるルート(右左シャント)が存在する心臓の場合は、話が別です。
いわゆる「チアノーゼ性心疾患」のお子さんは、点滴へのわずかな空気の混入が脳梗塞につながりかねません。

そうでもなければ、正常な血行動態の人の点滴から空気を注入して殺害するのは、容易なことではないはず。
今回の容疑者は、シリンジを使って何度も何度も空気を押し込んだのでしょう。その所業に慄然とします。

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いくら水際対策を強化しても、日本人の帰国を阻んじゃダメでしょ
- 2021/12/02(Thu) -
オミクロン株に対する「水際対策」として国交省は昨日、日本到着便の新規予約の停止を要請しました。
日本人が帰国できなくなってしまいますが、「緊急避難的な予防措置だ」と国交省は説明をしていました。

しかし邦人保護の観点から「厳しすぎる」との批判があり、今日になってこの要請は取り下げられました。

これだけなら、朝令暮改というよりは私は、過ちては改むるに憚ること勿れだと、評価するところでした。
ところが松野官房長官は、自分も岸田首相も、予約停止の要請は事後に報告を受けたと「釈明」しました。

これはつまり、国交省の勝手な判断に官邸は関知していなかったという、責任逃れの発言です。
しかも、「責任うんぬんよりは迅速な対応が重要だ」と、いかにも国交省をかばう体で責任論から逃げます。

何言ってんの。事後報告であろうとなかろうと、行政の最高責任者はつねに総理大臣じゃないですか。
「判断の誤りに気付き、撤回を致しました。混乱を招いたことをお詫びします」とだけ言っときゃいいのに。

悪いのは、過ちを意地で押し通すこと。方針なんてコロコロ変えてもいいんですよ、最後が良けりゃ。
前政権や前々政権との違いを、岸田首相は見せつけてほしいものです。

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温室効果ガスとしてのメタン
- 2021/11/03(Wed) -
「COP26」が開催されて地球温暖化に目が向く中で、メタンガスの問題がクローズアップされています。
地球温暖化に影響してるガスって、むしろメタンの方がメインじゃないの?、って思うぐらい重大なんですね。

しかもメタンの発生源は「牛のげっぷなど」だと今朝のNHKニュースが言うものだから、私も食いつきます。

メタンガスといえば、昔からおならの主成分として知られますが、こうなるとオチオチおならも出せませんね。
おなら出したら罰せられたり、「放屁税」が課されたりするかもしれません。(コレが言いたかった)
できれば私の場合は、お腹が弱いので、軽減税率の適用をお願いしたいところです。
いやいや、お前のは格段に臭いから、臭加算税じゃ、なんて言われるかもしれません。

などとアホなこと書いてますが、ググってみると「放屁税」の発想自体はもう古くからあるようですね。
家畜が排出するげっぷとおならに含まれるメタンが地球温暖化をもたらすこと自体、新しい話ではないのです。
NHKは「牛のげっぷ」としか書きませんでしたが、正確には「牛や羊のげっぷやおなら」だったんですね。
朝から「おなら」のテロップは出しづらかったのでしょうか。

牛や羊は、放屁量が多いと言うよりも(多いかもしれませんが)、飼育している頭数が多いんでしょうね。
牧場で耳を澄ませると、ゲーップゲップ、プップカブーブー、あちこちから聞こえくるのかもしれません。

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「投票・ワクチン・検査パッケージ」ってどうよ
- 2021/10/18(Mon) -
「NHKをぶっ壊〜す」と叫ぶ政治家の映像を公平に放送しなければならないNHKの心情、お察しします。

いつのまにか政党名が「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」になってる政党の党首、立花氏です。
メディアはたいてい、自分に都合の良いような編集や報じ方をするものですが、選挙関係は別なんですね。
候補者や党首の発言に恣意的な編集ができず、ほとんど放送事故レベルの面白さがあります。

さて、投票率がどうなるか。過去2回の総選挙の投票率は53%前後でした。
最近の世論調査では、「投票に行く」と答えた人は若者では20%程度だったとのこと。
この若い世代からの得票を掘り起こせた政党は、かなり有利だということですね。

投票率を上げるためなら、たとえば「投票・ワクチン・検査パッケージ」なんてどうでうすか。
まだワクチンを接種していない方は、投票所で必ず接種でき、ついでにPCR検査までできちゃう。
3週間後に同じ場所で2回目の接種もでき、ついでにまた、PCR検査ができちゃう。

ただ反ワクチンの人からすれば、「投票所に行ったらワクチン打たれてしまうよ」ということになりますね。
その結果、反ワクチンの人からの票を減らす効果があるかもしれませんが、それはさすがに問題でしょう。

総選挙を利用して、若者のワクチン接種率を上げようという作戦、うまく工夫してなんとかなりませんかね。

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岸田総理大臣誕生
- 2021/10/04(Mon) -
「岸田文雄君を、内閣総理大臣に指名することに決まりました」

大島衆議院議長のこの宣言をTVで耳にした方は多いでしょう。ならば聞いてて違和感はありませんでしたか。
「岸田」という名前の部分のアクセントです。
「石田」のように平板型で発音されることが普通なのに、大島議長は「西田」のごとく頭高型でした。

大島議長がそのように発音した理由だけでなく、なぜ石田と西田とでアクセントが異なるのかが気になります。
同様に、「岩田」と「有田」でも違うし、「羽田」と「成田」も違います。何か規則があるのでしょうか。
そんなことばかり気になって、首相会見はあまり聞いていません。

ちなみに岸田氏本人は、自分の名前を平板型で発音しています。
内閣支持率が最初だけ高いのではなく(頭高型)、ずっと安定して(平板型)ほしいものです(うまくない)。

おりしも東京都の新型コロナ新規感染者数が、今年初めて100人を下回りました。熊本県はなんと3人!
もちろんこれは岸田氏の「功績」ではなく、なんなら菅氏の「置き土産」とも言うべき数字かもしれません。
コロナ禍が最悪の状況を脱して、少しばかり希望の持てるタイミングでの新政権発足で良かったですね。

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岸田文雄氏が自民党新総裁
- 2021/09/29(Wed) -
自民党総裁選では、岸田文雄氏が新総裁に選ばれ、河野太郎氏は敗れました。
国会議員票と党員・党友票で捻れがあり、最初の投票では河野氏が1位かと思っていましたが、違いました。

岸田氏が最初から1位だったので、シコリの残る「決選投票での逆転」にならなくて良かったと思います。

党員・党友票のある自民党総裁選は奇しくも、日本の総理大臣を直接選挙で選ぶような側面があります。
それを意識して、党内の選挙なのに、候補者らは国民に聞こえるように政策アピールをしていました。
この点が今回の総裁選の良い面だったと思います。これまでには経験したことの無い斬新なイベントでした。

さて、岸田氏です。悪い人には見えません。温厚で常識的で、ユーモアも分かるような方のようです。
とは言え、自他共に認める「聞き上手」ですから、あちこちと衝突するような改革ができるとも思えません。

党役員人事や組閣では、「中堅・若手の思い切った登用」と「老壮青のバランス」を重視するとのこと。
結局、「老」を切り捨て切れないということですか。そこでしょうかね、議員票がトップな理由は。
まずは明日の人事がどうなるのか。お手並み拝見というところですが、良い意味でサプライズが欲しいです。

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同時多発テロから20年
- 2021/09/11(Sat) -
アメリカ同時多発テロ事件が起きたのは、ちょうど20年前のことでした。
その日私は、市民病院で2例目の手術を終えて、ICUの休憩室のテレビで事件を知りました。
NHKはまだ、旅客機が世界貿易センタービル北棟に衝突した事故として報じ、生中継映像を映していました。

ところが、そのままテレビを見ていたら、あろうことか、2機目が隣の南棟ビルに突っ込みました。
この瞬間、旅客機が故意にビルに突入したこと、すなわちテロであることに気付かされ、戦慄したのでした。

それでもまだ、燃えている階層は限られていたので、ほとんどの人は逃げられると願って見ていました。
しかし願いもむなしく、突然、2棟のビルが相次いで崩壊。とても信じられない光景に言葉を失いました。
その時点でビルから避難できていなかった方の、ほぼ全員の死亡が予想される大惨事となりました。

最初に被害に遭った北棟と比べて、後で被害を受けながら先に崩壊した南棟の方が、被害者は少数でした。
南棟にいた人たちが、北棟の惨事を見て対岸の火事で済ませず、早めに避難を始めていたからです。
「事故」であるならば、慌てて逃げる必要はなかったのに、念のため逃げて助かったのです。

これは、日本の豪雨や地震、津波、噴火などの自然災害の被害を小さくするためにも、とても重要な教訓です。
念のため避難することは、臆病でも恥ずかしいことでもない、勇気ある賢明な行動なのです。
避難訓練やイメージトレーニングなど、すぐに体が動くような日頃からの準備が大事なんでしょうね。

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菅首相が突然、もう総理大臣やめたっ!
- 2021/09/03(Fri) -
菅首相が突然、自民党総裁選に立候補しないことを表明しました。つまり総理大臣を退任すると。

これまで菅政権の政策を批判し続けて来た野党などは、こんどはこの時期の退陣は無責任だと批判しています。
でもコロナ対策に専念したいっていうんだから、仕事を投げ出すわけじゃないし、ま、いいじゃないですか。

誰がやっても難しい時期の政権でしたが、それにしても菅氏には、国民に訴え伝える力が足りませんでしたね。
質問には、まともに答えずはぐらかす。まっ直ぐで誠実な発言など、菅氏の口からは聞いたことがありません。

コロナ禍という国難のなか、最悪の政権支持率で首相を入れ替え、そして総選挙に向かうことになります。
このタイミングでの政権交代は、私は望みません。野党だって、いま政権を運営できる力はないでしょう。

自民党の中の、誰か行動力・発信力のある方が、前例の踏襲にこだわらない政策を断行していただきたい。
また次の首相にはぜひ、真摯な態度で国民に向き合い、自分の考えを自分の口で誠実に伝えて欲しいものです。

パンデミックにおいてはまた、科学的な態度が大事です。専門家の意見やデータをないがしろにしないこと。
こんな特殊な状況下では、たまには理系の頭を持つ人もいいと思うんですけど、誰かいますかね。
調べてみたら、岸田・石破・河野・高市・野田・茂木・小泉・下村、全員文系大学出身でした。やっぱり。

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若者だって、接種したい人は大勢いるのです
- 2021/08/27(Fri) -
東京都が若者を対象に渋谷に設けた新型コロナワクチンの接種会場に、想定を超える人が訪れてパンクです。

予約不要で接種できると言えば聞こえはいいですが、つまり先着順です。混乱するのは当たり前でしょう。
かつて高齢者の集団接種の電話予約では各地で大混乱を招いたことを、都の職員は覚えてないのでしょうか。
どうして役所の人たちには、普通の想像力がないのでしょうね。その見通しの甘さは重症です。

若者専用の会場を設けたら、ワクチンを接種する若者を少しでも掘り起こせる、ぐらいに思ったのでしょう。
接種を渇望している若者が大勢いることを想像できず、初日に200人という冗談のような定数設定でした。

多くの若者に接種させるのが目的なら、巨大な会場で初日は2万人ぐらい接種できる準備をしときなさいよ。
ワクチンと会場に余裕があれば誰も慌てないし混乱もしませんが、不足気味と聞けば人は殺到するのです。
そういった人の心理を考えて、最初は大きすぎるぐらいのキャパを設定するぐらいの戦略で良いのです。

明日以降は抽選券を配布する方式にするそうですが、いったん現地に行かなければならないシステムがダメ。
若者向けなんだから、ネットでエントリーする抽選方式でいいじゃないですか。都庁の職員って素人の集まり?

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テレビにかじりついて人流抑制
- 2021/08/09(Mon) -
東京五輪が閉幕しました。
反対論の中でなかば強行された大会でしたが、やってみると案外、ていうか予想通り、盛り上がるものですね。
ひとたび反対した以上はテレビ観戦など絶対にしない、なんて意地っ張りじゃないんです、日本人は。
感染が拡大する中での開催には懐疑的だった私ですら、観戦用にテレビを買い替えちゃいましたからね。

首相や都知事らは、国民がみなテレビにかじりついていたので、むしろ人流は減ったと屁理屈をこねています。
でもたしかに、五輪開催全体の影響はさておき、テレビ中継の面だけを切り取れば、そうかもしれません。
これは日本だけではなく、世界中で同様の傾向が見られたかもしれません。ならばたいした人流抑制策です。

閉会式の演台の「蛾」が気になると世の中が盛り上がるぐらいですから、みんなテレビの前なのです。
日本中いや世界中の人が目にした、世界で最も有名な蛾です。欲を言えば、もう少し動きがほしかった。

それで思いついたのですが、9月も10月も、とんでもなく面白いテレビ番組をやればいいじゃないですか。
もう、世界中の人が釘付けになるような、外出したら損をするような特番(あ、録画すればいいのか?)。

外出を規制するのではなく、外出したくなくなるにようする、いわば「太陽政策」ですよ、望まれるのは。
外食産業やその周辺業界への支援・補償はまた別問題として、とりあえず一般市民はステイホームです。
たとえば、大画面テレビ購入への補助金など、どうですか。すでに購入した場合の遡及適用もお願いします。

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五輪の盛り上がりとコロナの増え方が、ここまでシンクロしますか
- 2021/07/28(Wed) -
新型コロナについては連日書きたくもないのですが、感染者が増えすぎて触れないわけにはいきません。
予想はしていましたが、東京ではついに3千人超え。全国各地で感染者が過去最多レベルです。
多くの医療従事者が緊迫した雰囲気で、病床ひっ迫への危機感を露わにしています。私も同感です。

ところが政治家となると、反応が違うんですね。
・連休中に減っていた検査数が連休明けに増えたので、感染者数が(見かけ上)増えた(だけだ)
・人流は減っている(ホントかね)
・感染者のうち高齢者の割合が減っているので、ワクチンの効果が出ている

どうして彼らは、一大事なのに平静を装い、物事を真正面から受け止めようとしないんでしょうね。
責任を回避したい一心なのか、政治家はどうしても、自分たちに責任のある危機を矮小化しがちです。
その不誠実な態度が、国民感情との乖離を招き、政治家は信頼を失うのです。

感染者数が増えたのなら、「これはもう、大変なことになってます」と、素直に認めましょうよ、市民目線で。
「このままでは、東京五輪の継続も危ぶまれます」とまで言ってもいいでしょう。
その上でしかし、よい情報も取り上げつつ建設的な解決策を提示し、国民の協力を求めればいいのです。

「人流も減っていますし、そこ(五輪中止)はありません」という菅首相の言い方は、国民の反発を招くだけ。
「私は五輪を中止したくありません。みんなで人流を減らしましょう」とでも言えば、まだマシなのに。

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集団接種の合間に反ワクチン本を読んでみた
- 2021/07/20(Tue) -
今日も懲りずに、熊本城ホールの新型コロナワクチン大規模集団接種へ、6回目の出動をしてまいりました。

来場者は約2千人。私が予診を担当したのは127人。ほとんどが高齢者(112人)の2回目(110人)でした。
10時から18時までの出動時間のうち、いつも17時半以降は予診がなく、接種後の急変に備える待機時間です。
したがって、休憩を差し引くと実労6時間半。いつもと同様、被接種者一人当たり約3分の予診ペースでした。

2回目の被接種者の予診に要する時間は、せいぜい1分間。よって、予診の間に2分間の小休憩が入ります。
この2分間の小休憩が約120回あるので、その合計は約4時間となります。これは結構な時間です。
と言うわけで私はいつも、合間に本を読んでいます。

今日は、最近有名な反ワクチン本である『新型コロナワクチンの正体(内海聡著)』を読みました。
内容に問題がありすぎて国民の利益に反する、と言う理由か、Amazonが一時「発禁」にした本です。
その後Amazonが販売を再開したので、いったいどんな本なのか、後学のためにさっそく購入しました。

集団接種の合間に反ワクチン本を読むのもホントどうかと思いますが、今日の勤務中にちょうど読了しました。

内容をここに書くのもアホらしいほどの「トンデモ本」ですね。でも、ダマされる人もいるのでしょう。
果てしないデタラメに、現実のワクチン問題(真実)を適度にまぶして書いてあるので、タチが悪いのです。

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せっかく加速してきたワクチン接種にブレーキ
- 2021/07/01(Thu) -
東京などでは「第5波」の訪れが警戒されるのに、ここに来てワクチン不足が問題になってきました。

職域接種は、申請が殺到してモデルナ製ワクチンの不足が懸念されるため、新規の申請受付が停止されました。
接種を渇望する国民がいかに多いかを政府は予測できず、安易な大風呂敷を広げすぎたのです。
ハシゴを外された企業・団体も多いことでしょう。今後、集団接種や個別接種が混乱しなければよいのですが。

一方でファイザー製のワクチンも、元々供給が減ることが分かっていた今月から、不足が懸念されています。
大阪市では、集団接種や個別接種での1回目の予約受付が、一旦中止されることになりそうです。
ただし、1回目接種済の人の2回目分を確保するために、新規の1回目を止めることが正しい判断なのかどうか。

さいわいなことに熊本ではまだ、ワクチンの供給については比較的平穏です。
当院の場合も、個別接種用のワクチンは、申請した分だけ毎週2回、確実に届けられています。

毎日の予約者数を6で割った数のバイアルを申請するのが原則ですが、念のため予備をくれと言えばくれます。
とはいえ、その予備ワクチンを結局は後日使うことになるので、過剰在庫をかかえているわけではありません。
いつも院内に1,2本の余裕を持ってバイアルの破損や希釈ミスに備えつつ、古い順に使っているだけの話です。

ところが田村厚労相は、国の施策の失敗を棚に上げて、「医療機関に在庫がたまっている可能性がある」だと。
この人って、どうしてこのように、医療者をムカつかせるいい加減なことばかり言うんでしょうね。

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歩道の無い道路では、人が最優先のはず
- 2021/06/29(Tue) -
下校中の小学生の列にトラックが突っ込み2人が死亡するという、痛ましい事故が起きました。
どうやら加害者は、飲酒&居眠り運転だったとのこと。まずはこの運転手の行為が、言語道断です。

また事故現場は、車が走る横を子どもたちが恐る恐る歩く狭い道路でした。この構造こそが最大の問題です。

道なんてのは、もともとは、人が歩くための通路だったはず。
ところがいつのまにか、人と車がともに利用する道では事実上、力の強い車の方が主役になってしまいました。

歩道と車道がどうしても区分できない道幅なら、その道では車がスピードを出せない設計や工夫が必要です。
残念ながら今回の現場は、見通しの良い直線道路。子どもの脇を凶器が高速で次々に走り抜ける場所でした。

加害者の運転手は罪を認めています。認めれば許されることではありませんが、まあ認めないよりはマシです。
どこかの上級国民の様に、どのような証拠が提示されようと、証拠の方が間違っているという人もいますから。

職業運転手には、飲酒や健康チェックが必須でしょうけど、それよりも、今回のような道路をどうするかです。
さまざまなヒヤリハットと同様に、個人の注意や努力に頼るのではなく、事故が起こり得ない道にすべきです。

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じゃじゃ漏れの水際対策と、とほけた政治家
- 2021/06/27(Sun) -
ウガンダ選手団の1人が空港検疫で新型コロナ陽性だったのに、他のメンバーらは泉佐野市まで移動した問題。

濃厚接触者と認定するまで3日間も長距離の移動を許すって、そんなにユルユルの「水際対策」ってあるの。
「水際」ってのは、この場合は空港でしょ。空港でいかにしっかり食い止めるか、そこに全集中しなきゃ。
最初の検査は空港で行っても、濃厚接触者の認定は移動先の保健所が行うという「縦割り行政」がもうダメ。

「疑わしきは隔離」。コロナの検疫はそれしかないのです。
テニスの全豪オープンでは、出場選手と関係者全員が、入国後に14日間の完全隔離を義務付けられました。
感染者と同じ航空機で入国した錦織圭選手らは、とても厳しい隔離対象となりました。
そこまで厳しい水際対策を行った大会の運営は、東京五輪のモデルケースになるともいわれたものでした。

ところが蓋を開けてみたら、東京五輪では序盤のうちから水漏れしまくり。
ウガンダ選手団に2人目の陽性者が出て、関係者が濃厚接触者に認定されるという感染拡大を招いています。

田村厚労相は、「市の職員が接触して濃厚接触になること自体、本来あってはならない」と発言しました。

どういう意味ですか。市職員への苦言(または叱責)に聞こえますが、もしもそうなら、とんだ筋違いです。
市の職員を感染者に接触させるような、そんな手ぬるい国の検疫システムこそが、あってはならないのです。
厚労相が言うべきなのは、「市職員を濃厚接触者にさせたことを、深くお詫び申し上げます」じゃないの。
最近、この人(田村氏)の口角から飛び出す言葉に、なぜかいちいちムカつきます。

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政策の内容以前に、まず態度が不誠実
- 2021/06/25(Fri) -
「五輪開催がコロナ感染拡大につながらないか、天皇陛下が懸念していると拝察している」

西村宮内庁長官のこの発言が、波紋を広げています。その発言に対する政治家の反応が気に入りませんね。
加藤官房長官はそれを長官ご自身の見解だと述べ、菅首相も同様に長官本人の見解だと言い切りました。

天皇陛下が政治的発言ができないことを考慮し、宮内庁長官も政治家も、このような発言になるのでしょう。
しかしたとえそうであったとてしても、政治家らの木で鼻をくくったような発言は、聞いてて不愉快です。

「長官の発言を聞き、私もまた長官と同じように、天皇陛下のお気持ちを深く拝察いたしたところであります」

せめてこのぐらい言えば、「どうせ口先だけだろ」とは思いながらも、不愉快な気分にはならないのに。

まあそのことに限らず、首相も官房長官も、何を問われてもはぐらかすし、発言が不誠実で中身がありません。

菅首相はよく、「いずれにせよ」、という言葉を使います。これは私がいちばん嫌いなフレーズです。
重要な質問を受けても明確な回答は避け、議論を終わらせ、自分の言いたいことだけを言うための接続詞です。

最終的には、自分の責任で決断すればそれで結構。でも、人の言うことぐらいちゃんと聞く態度でなきゃ。

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感染収束の歓喜の中で、五輪開幕を迎えたかった
- 2021/06/18(Fri) -
政府の分科会の尾身会長らは、東京五輪に伴う感染拡大リスクについての提言をまとめました。その要点は、

・当然のことながら、無観客開催が望ましい
・観客を入れるのであれば、現行の大規模イベントの開催基準より厳しい基準に基づいて行うべき
・都道府県を越える人の流れを抑制するため、観客は開催地の人に限る
・感染拡大の予兆があれば、時機を逸しないで無観客とする
・パブリックビューイングなどの応援イベントを中止し、飲食店などでの観戦の自粛要請を検討する

五輪中止は諦めた上でのギリギリの提言なのでしょうけど、実際はたぶん無観客にすらならない雲行きですね。

最近のNHKの世論調査でも、国民は政府の説明には納得していないけど、五輪開催には傾いているようです。
もはや中止を望んでも叶うまいという諦めなのか、国内の混乱を回避するために平和な道を選んだようです。

米国では、新型コロナワクチンの接種を完了すればマスクを着用しなくて良いと、CDCが発表しました。
カリフォルニア州などではマスク着用義務が解除され、Appleは店舗での顧客のマスク着用義務を廃止します。

マスクが不要になり、米国民は歓喜の中を大騒ぎしています。ホントに大丈夫なのかは後でわかるでしょう。
日本がいま米国のようなような状況だったら、どれほど喜びに満ちた五輪開幕を迎えられたことでしょうね。
その、たった数か月のワクチン接種進捗の差が、天と地ほどの差を生んだわけです。

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次の接種ステージへの移行は速やかに願います
- 2021/06/17(Thu) -
期待された新型コロナワクチン大規模集団接種会場で空きが目立つとは、さすがに予想できませんでした。
だからといって全国の高齢者に対象を拡大したときはに耳を疑いました。全国から高齢者を集めてどうするの。

ようやく今日から、対象年齢を18〜64歳に拡大させることになりました。流れとしては正解でしょう。
接種券が必要なので自治体によるスピード差の影響を被ることになりますが、やむを得ません。
むしろ、接種券なしでの接種が許容されている職域接種で、重複接種などのトラブルが起きないかが心配です。

いつどこで、誰がどのワクチンを接種したか、それを管理するアプリぐらい、ちゃっちゃと作って欲しかった。

接種会場でQRコードをピッと読み取ったらスマホに接種履歴が残り、それが厚労省にも送られる、みたいな。
同じアプリに、PCR検査の履歴も残るようにしたっていいわけですよ。接種歴と検査歴が一目瞭然です。

日本中でワクチンの接種が行われる事になることなど1年前からわかっていたのに、いまの準備不足は何。
行政のIT化が遅すぎます。日本人に無理なら台湾に外注したっていいんですよ。3日で作ってくれますよ。

熊本市のワクチン予約システムはトラブルが予想されたので、私は早々に離脱しました。それは正解でした。
当院ではこれまで約1カ月、何の支障も無く、日々のワクチン接種を粛々と続けています。

来月には64歳以下へ接種対象が拡大されますが、熊本市に従えば、予約開始が7/10で接種開始は7/26です。
でもその規定を厳しく守ろうとしたら、接種を足踏みして時間を無駄にすることになる可能性があります。
もはや原則や公平性にこだわるのはナンセンス。市民への接種を早く完了することが最重要目的なのですから。

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ANAが「職域接種」を開始
- 2021/06/13(Sun) -
新型コロナワクチンの「職域接種」は、ANAが一番乗りしました。まずは国際線の乗務員から。
いやホント、この人たちには最優先で接種すべきですよね。職域接種制度が作られて良かったです。

医師1名・看護師ら3名などの体制で、1日当たり300名の接種を行う予定とのことですが、今日はまず50人。
当初は6月21日から始める予定だったものを、ANAは「準備が整った」ので、大幅に前倒ししたようです。

始められるから始める。やれることはすぐやる。こんな当たり前の機動性が、自治体接種にもほしいですね。

熊本市では来週6月18日から、12歳から64歳の市民への接種券の発送を、年齢順に開始します。
てことは、6月下旬から接種券が届き始めるわけですね。

ところが予約受付開始は、早いグループ(60歳以上・基礎疾患のある方など)でも7月10日からです。
また接種開始は、7月26日から。これはつまり、65歳以上の方の接種が済んでから、という考え方です。

集団接種はもちろんですが個別接種でも、このような接種時期の遵守が、おそらく求められるでしょう。
でも、そんな規定をバカ正直に守らなければならないのでしょうか。現場には臨機応変にやらせてほしい。

高齢者向けの7月中の個別接種枠に空きがあれば、64歳以下の方の接種をそこへ入れたっていいでしょう。
そのための予約受付も、どんどん進めていけばいいと思います。何でも早めにやることですよ。

大事なのは、接種を希望する市民全員が最も早く接種を完了できるためには何をすべきか、ってことでしょう?
公平性を保つために全員の接種が遅くなるような愚を繰り返すことだけは、もうやめましょう。

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東京五輪まであと45日に迫り、大盛り上がり中
- 2021/06/08(Tue) -
東京五輪開幕まで、あと45日。盛り上がってますね。ただし、開催できるのかどうかの議論で。
日本中が五輪一色に染まっているはずだったこの時期に、誰も予測できなかった展開が進行中です。
もはや五輪の再延期や中止を決断できずに突き進むしかない政府を、批判しながらも諦め半分に見ている国民。

新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長が4日前に、こんな状況での五輪は「普通はない」と発言しました。
解釈は分かれます。普通はやらないほどの状況なんだから覚悟せよ、という意味で言ったのかもしれません。
しかしまた言葉通りに、普通はやらんぞアホか、と言いたいのかもしれません。

尾身会長はさらに、五輪開催に関する提言を準備していると発言したものだから、政治家が反応しました。

田村厚労相は、「(尾身氏の提言は)自主的な研究の成果の発表だと受け止める」と、突き放す言い草。
都合の悪い提言が予想されるため、何を言われても重要視はしませんからねと、前もって釘を刺したわけです。
専門家が何か言う前から、聞く耳を持たない姿勢を公言するとは、政治家としてまことに残念な態度です。

批判が相次いだためか田村氏は今日、「研究の自主性はいちばん重要」だと、苦しい釈明を始めました。
「誤解を招いたとしたら、言葉の使い方を改めなければならない」という言い訳はしかし、響きません。

最終的には、政治決断をしていただければそれで結構。どんな結果であれ、国民が選んだ政治家ですから。
それなのに政治家は、ごまかしたり、はぐらかしたり、国民に対して誠実じゃないからダメなんです。
国民も、政治家も、ともに新型コロナ感染症の被害者のはず。どうして同じ側に立てないんでしょうね。

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3度目の正直、ていう感じの特別感がない
- 2021/04/23(Fri) -
新型コロナウイルスの3回目の緊急事態宣言が、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に発令されました。
3度目の正直なんですけど、かわり映えしませんね。政治家も相変わらず、困った発言をしています。

「街灯を除き、全ての明かりを消すように徹底していきたい」(小池都知事)
「都民は蛾ですか?」という批判もありますが、夜でも明るい繁華街に集まる若者は、たしかに減らしたい。
しかし、早く、短く、強い措置で、コロナをガツンと減らそうという時に「灯火管制」とは、ズレてませんか。

「何としても感染拡大を抑えたい。誰よりも強く思っています。夜中に何度も目が覚めます」(西村担当相)
悪い人じゃないんでしょうね、この人。真面目です。たぶん勉強家。ですけど、弱い。

「希望する高齢者に、7月末を念頭に、各自治体が2回接種を終えることができるようにする」(菅首相)
新型コロナワクチンについての、極めて楽観的な見通しを、全国的に告知していただきました。
こんなこと言われると、予約を巡る混乱が懸念されます。もう、大風呂敷ばかり広げないでいただきたい。

前にも書いたように、当院かかりつけの高齢者への接種だけでも、8月下旬までかかる計算なんですからね。
できるだけ、接種ペースをアップしたいですけど、今後の発熱外来の混み具合がどうしても心配です。

ワクチンの接種を進めようという矢先に感染者が急増するという、予想していた通りの最悪のシナリオです。
国民全体へのワクチン接種を最速で完了させるためには、いまの感染を徹底的に抑え込まなければなりません。
それこそが、今回の緊急事態宣言の目的でしょう。だったら、本気でガツンとやらなきゃ。

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第4波の中でワクチン接種は進むのか
- 2021/04/22(Thu) -
「今のペースではコロナワクチン接種完了は7年後!?」
日経メディカルの記事のタイトルは、笑うに笑えないというか、でも笑うしかないというか。

今の接種ペースのままであれば、という仮定での話なので、これからペースアップすれば挽回できるはずです。
ワクチンの自国開発の遅れや、輸入に手間取ってきたことなどは、もはや非難してもしょうがないですね。
9月末までにワクチンの確保が完了するのが本当なら、どうやって接種ペースを上げるかが今後の焦点です。

熊本市では5月19日から、65歳以上の方への優先接種が始まります。
各医療機関はいま、何月何日に何人に接種できるか、その計画表を作成中です。保健所への提出期限は明日。

一般外来に加えて当院では発熱外来も続けているので、コロナワクチンの接種にあてる時間は限られます。
最初の1クール(3週間)の接種が終わったら、次の2クール目は、その方たちへの2回目の接種で一杯です。
当院かかりつけの方から接種をしようと計画中ですが、それだけでも4クール(12週間)ほどかかる計算です。
かかりつけではない高齢者への接種を行う枠が、当院ではあと3カ月間は作りたくても作れません。

こんなことになったのも、ワクチンを接種する段になって、コロナの第4波が重なってきたからです。

ワクチン接種の時期までにコロナを抑え込んでおかなかった、国の施策の失敗を責めても、後の祭り。
コロナ診療で多忙な、地域によっては疲弊している医療現場に、ワクチン接種の余裕はあまりないのです。
熊本ですらこの状況ですから、大阪や東京でワクチン接種が進むんだろうかと心配になります。

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ウ〜マンボ〜
- 2021/04/08(Thu) -
マンボミュージシャンのパラダイス山元氏が、週刊誌の取材を受けたと、今朝のClubhouseで言ってました。
どうやら、「まん延防止等重点措置(通称「まん防」)」から発想した、こじつけ取材のようです。

この措置の名称からは誰もが、「マンボウ(魚)」を連想してしまいますよね、普通。
さらに、「どくとるマンボウ北杜夫」を思い出したり、「ウ〜マンボ〜」と叫びたくなったりするわけです。
しかしあからさまに面白がると不謹慎な雰囲気なので、メディアではあまりイジラないような印象ですね。
こういうのも一種の「言葉狩り」なんでしょうか。元々は「まん延防止等重点措置」って命名が悪いんですよ。

すでにコロナがまん延している都道府県に、まん延「防止」等重点措置を適用するのも、いかにも後付けです。
本当に防ぎたいのは、緊急事態宣言の発出でしょう。前回の宣言の解除を批判されたくはありませんからね。
なので名称は「緊急事態宣言発出防止等重点措置」にしてはどうですか。通称「緊防(きんぼう)」。

今日の新規感染者数は、関西、首都圏、沖縄が大爆発する中で、全国で熊本だけがゼロ。まったく驚きます。
こうなったらもう、今すぐにでも熊本を鎖国したくなる気分。
せっかく熊本にコストコができたというのに、医療従事者としては安易に行くことがはばかられます。悔しい。

ニュース映像を見ていると、関西圏や首都圏の街中の人出の多いこと多いこと。街の市民たちの声は、
「こんなに人が多いとは思いませんでした」あのね、あたなたちが街に出てくるからでしょうが。
「みんな、緩んでますね」こら、あんたが言うな。

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大阪府が「医療非常事態宣言」
- 2021/04/07(Wed) -
大阪府が「医療非常事態宣言」を発出しました。重症患者用病床のひっ迫度合いの高まり受けたものです。

大阪:緊急事態宣言解除(2/28)→666人(4/3)→「まん防」適用(4/5)→878人(4/7)→医療非常事態宣言
東京:緊急事態宣言解除(3/21)→555人(4/7)→「まん防」適用要請準備

吉村・大阪府知事が、緊急事態宣言を「前のめり解除」したせいで、感染が拡大したと批判されています。
横目に見ていた小池・東京都知事は、大阪のようになるまいと、早めに動き出そうとしているのでしょうか。

しかし、変異株が広がり、新手の強力な方策もない現状では、感染者数の急増は止められないでしょう。
不思議なことに熊本の感染者数はまだ少ないですが、人の移動が多い大型連休後にどうなるか、わかりません。

最初の「緊急事態宣言」が出されたのが、ちょうど1年前。その日の感染者数は、東京87人、大阪53人。
東京と大阪が逆転していますが、いまの感染者数は1年前のちょうど10倍です。
でも緊急事態宣言は出てない。しょうがないので大阪では独自に「医療非常事態」を宣言したというわけです。

ところで「非常事態」と「緊急事態」って、どう違うんでしょうね。以前から私を悩ませ続けている疑問です。
「非常」とまでは言えなくても「緊急」性が求められることはありそうなので、前者の方がより重大なのか?

今夜のNHK「ニュースウオッチ9」では、誤って「医療緊急事態宣言」というテロップを出していました。
プロでも間違えるんですから、両者に明確な違いは無いんでしょうね。(前に「禍」と「渦」も間違えたけど)

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「まん延防止等重点措置」適用決定
- 2021/04/02(Fri) -
熊本市医師会PCRセンターに、2カ月ぶりに出動してきました。昨年8月以来、5回目のご奉公です。

PCRセンターの外来受入検査枠は、感染拡大に伴って当初の1日20人から徐々に増え、今では50人まで可能。
ですがおそらく、1月をピークに減っています。2月に私が出動したときは30人台、今日はわずかに7人でした。

とは言え、全国の感染確認数は明らかに増えており、第4波に向かっています。熊本でも怪しい雲行きです。
来週5日からの1か月間、大阪府、兵庫県、宮城県に対して「まん延防止等重点措置」の適用が決まりました。
この3府県で済むはずもなく、やがて東京都を含む各地で適用されることになるんでしょうね。

首相「緊急事態宣言に至ることを防ぐための、そしてまた感染拡大を防ぐための措置であります」
記者「今回の措置で十分な効果が得られなかった場合、再び緊急事態宣言を出すことは検討されるのですか」
首相「ですから、緊急事態宣言に行かないような、また感染拡大防止につながるような、対応策であります」

「まん防」決定に際して記者会見(質疑応答)が行われましたが、首相に真摯な返答を期待するだけムダです。

緊急事態宣言に至ることを防ぐための措置なのだから、緊急事態宣言に至ることは議論も想定もしません。
いまから取りかかろうかという施策が失敗する可能性など、間違っても口にしない、「言霊」の国なのです。

悪い展開は想定せず、物事は常に良い方向に進む前提です。結果的にうまくいかなかったら、想定外なのです。
「後手後手」だと叩かれてきた昨年来のコロナ対策は、残念ながら未だに「先手先手」とは言いがたいですね。

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