悪い大人の見本
- 2018/05/23(Wed) -
日大アメフト部の、危険なタックルを行った選手の昨日の記者会見は、聞いていて納得できるものでした。
彼の潔い態度に私は少しばかり感動し、一方でその対極にある監督・コーチの汚さに愕然としました。

その昨日の会見を受けて今夜、日大の監督とコーチが、緊急会見を開きました。
これはもしや、ついに監督の口から真実が語られるのか?、と期待したのはしかし、間違いでしたね。

「私からの指示ではございません。ですが(略)スタートからゴールまで私の責任だと思っています」
この相変わらずのずるい表現には、うんざりします。

「QBを潰してこい」という指示を、選手は「QBにケガをさせろ」という意味に受け取りました。
しかし監督やコーチは、そのような意図はなかった、選手が誤解したのだと釈明しています。
比喩的な表現を真に受けて、まさかルールを破るとは思わなかったと、監督はトボケます。

もちろん、真実は当事者にしかわかりません。私が監督を誤解しているのかもしれません。
しかし常識的に推測できる真実は、監督らが選手の誤解を誘導するような指示をしたということでしょう。

誤解や「忖度」を誘導して間接的に非道な指示を出す手法は、政治家の専売特許ではないようです。
誠実に証言をする者がいる一方で、見え見えのシラを切り通そうという者がいます。
最近の報道番組を見ていると、悪い大人の見本のオンパレードですね。

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「全て私の責任です」
- 2018/05/19(Sat) -
アメリカンフットボールの定期戦で、日本大の選手による反則行為によって関西学院大の選手が負傷した問題。

日大の内田正人監督が今日、辞任を表明し、負傷した選手や保護者に謝罪しました。
内田監督は、大阪空港で取材に対してこう述べました。
「監督を辞任いたします。弁解もいたしません。一連のこの問題は全て私の責任です」

「全て私の責任です」
表現は潔いですが、実に狡猾ですね。自分は反則を指示していないとはひと言も言っていません。
しかし、選手の勝手な反則行為ではあるが自分が責任を負うのだと、そう思わせるような言い回しです。

「弁解もいたしません」
これも表現は潔いですが巧妙。弁解しないというのは、つまり説明する意志はないということです。
全責任を負うと言ってるのだからそれで十分だろう、という態度です。

このような「自分に落ち度はないが、責任はとる」みたいな偉そうな表現は、政治家がよく使いますね。
誠意を感じない責任のとり方は、人の心に響きません。

「私はあの後、注意しておりません。私の責任です」
これも内田監督の発言。反則行為を犯した選手に、何も注意しなかったことに責任を感じているとのこと。
そのような小さなことへの責任に矮小化しようという意図が、見て取れます。問題はそこじゃないでしょう。

少なくとも今日の時点では、内田監督の発言には誠意を感じませんでした。さて、続報はどうなる?

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詭弁を弄し通す
- 2018/05/11(Fri) -
官僚の言い訳答弁は、これまでに何度も聞いてきましたが、柳瀬唯夫元首相秘書官には恐れ入ります。

「面会した記憶はない」とに突っぱねてきた柳瀬氏ですが、だんだん言い訳が利かなくなり、
「面会したけどそんなこと言ってない」と軌道修正。それでも言い訳が苦しくなると、
「発言はしたけど趣旨が違う」という具合に、ついに切り抜けてしまいました。

たとえほんの1分前に喋ったことでも、証拠が無ければ、そんな事は言ってないと否定することは可能です。
だれかがその発言をメモしていたとしても、そんな趣旨で言ったのではないと、突っぱねることができます。
面の皮が厚ければ、そしてどうしても否定する必要性があれば、このように切り抜ける事ができるのですね。

重要な会談・面談では、会話を録音しておかなければ、いくらメモが残っていてもダメなのでしょうか。
いやたとえ録音していても、「一部を切り取った」とか「はめられた」などとと否定されるのがオチかも。

官僚の方々は、所属官庁や自分の部署に利益を誘導するための「作文」に長けています。それが仕事ですから。
その才能を生かして口で喋れば、それは「屁理屈」または「詭弁」ということになります。

屁理屈は最後まで押し通し、言い訳は言い切る。その一貫した姿勢が、官僚の強みなのか(弱みなのか)。
まあその官僚も、一部の政治家には負けますけどね。とくに麻生太郎(あさ・なまたろう)氏など。

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こども(減少憂慮)の日
- 2018/05/05(Sat) -
総務省が昨日、子どもの人口が過去最少を記録したと報告しました。

「こどもの日にちなんで、平成30年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口)を推計しました」
総務省統計局のサイトにはそのように記載されていますが、まず、「ちなんで」ってところに違和感あり。

「こどもの日」の趣旨は子どもの健全な成長を願うことであり、人口にもっとも影響するのは「出生数」です。

いまさら驚きませんが、子ども(0〜14歳)の人口は37年連続で減少しているようです。
いまの0〜14歳が過去最少なら、20年後には20〜34歳が、30年後には30〜44歳が、過去最少になります。
もうこの先何十年もの間ずっと、大事な生産年齢人口が低迷することが、すでに約束されているわけです。

どうしてこうなる前に、抜本的な少子化対策がとられなかったのでしょうか。37年は長すぎます。

子どもの数を年齢3歳階級別に見ると、0〜2歳 < 3〜5歳 < 6〜8歳 < 9〜11歳 < 12〜14歳、でした。
今後ますます子どもの数が減っていくことが確実な、お先真っ暗な数値です。

全人口に占める子どもの割合は12.3%。米国だと18.9%もいます。国力の差は今後、開く一方でしょう。

いま国がなすべき最優先課題は、何よりもまず少子化対策。こどもを増やすことです。
子どもの人口をV字回復させられる首相がいたら、それだけでも、後世に名を残す功績だと思います。

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歴史的首脳会談
- 2018/04/27(Fri) -
しでかした悪行を無かったことにはできませんが、やはり大事なのは今後でしょう。
3年前に、次のように書いたことがあります。

「ガキ大将が、校庭のサルビアに人知れず水をやっていたりすると、彼の評判は、にわかに好転します。
 逆に、清廉潔白で売り出していた若手政治家は、ちょっとした軽犯罪事件によって、評判が地に落ちます」

ホットなニュースで例えるなら、前者は北の委員長であり、後者はTOKIOの山口メンバーでしょうか。
もちろん比喩です。委員長の過去の悪行はひどすぎるし、山口メンバーのしたことは軽犯罪ではありません。

しかしそれでも、今日の南北首脳会談は、和やかというか、なんか楽しそうでしたね。
なにしろ通訳が不要なので、いくら込み入った話でも、冗談でも何でも、ツッこんで話し込めるのがいい。

じつは昨日までの私は、次のような可能性を考えていました。
(1)形ばかりの首脳会談が行われるが、和やかさゼロ、むしろ険悪な雰囲気で終わる
(2)委員長が軍事境界線を越えた瞬間、謎の男(実はCIA工作員)に狙撃され、北の独裁政権が終焉する
(3)板門店が謎のミサイル(じつは米軍)攻撃に遭い、両首脳が爆死する

ハリウッド映画じゃないんだから(2)や(3)はともかくとして、実際には(1)ですらありませんでした。
そして会談の中継を見ているうちに、うかつにも、委員長が「いい人」に見えてしまいました。

南北が友好関係になるのは良いことですが、共通の敵(?)である日本には、厳しい時代になるかもですね。

(追記)
と書いたら、「共通の敵とは何事か」とお叱りを受けたので、最後の文を次のように修正します。
南北が友好関係になるのは良いことですが、日本が手放しで喜んで良いことかどうかは、まだわかりません。

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膿を出し切る
- 2018/04/24(Tue) -
「信なくば立たず。国民の信頼を得るために(略)必ず全容を解明し、うみを出し切っていく決意だ」
安倍首相はこのように、「モリカケ」を含む諸問題の全容解明に全力を尽くす考えを述べました。

申し訳ないですが、遅きに失した感が否めません。それに「うみを出し切る」ことができるとも思えません。

「うみ(膿)」を出すためには、病巣を穿刺または切開する必要があります。当然、膿とともに血も流れます。
しかも膿は、一塊にまとまった「膿瘍」という状態でなければ、容易には排出(排膿)することができません。
あごの吹き出物は、膿が溜まって白い状態にならなければ、針を刺しても膿は出ません。出るのは血だけです。

いまの政権や官僚の病状は、至る所に膿が広がった「蜂窩織炎」の状態であり、局所切開では治りません。
こういうとき人体では、抗生剤の全身投与を行いますが、さて、政治問題に対しては何が特効薬なのでしょう。

勢いを取り戻すための起爆剤を「カンフル剤」などと言いますが、今回はちょっと違うかもしれませんね。
いまの政権や官僚が、なんの改革もなくそのまま元通りの勢いだけを取り戻してもダメだからです。

しかしもしも、政権が本気で病巣を根治させる気構えがあるのなら、ここらで一発カンフル剤が欲しいところ。
北朝鮮問題が急転しつつあるいま、国内問題でガタガタしてる場合でもないですしね。
まずはその外交で、安倍首相には起死回生の活躍をしてほしいものです、とりあえずは。

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ハラスメント
- 2018/04/23(Mon) -
診療中に患者さんから「ドクハラ」という言葉を聞いて、ドキッとしましたが、私のことではありません。
他院の某先生の心ない発言がストレスになり体調を崩した、という方の話です。

政治家や役人の「セクハラ」や「パワハラ」が話題ですが、他にも多くの「ハラスメント」がありますね。

「アカハラ」(アカデミックハラスメント)
大学で、教授などが部下に対して行う嫌がらせのこと。大学病院のドラマなどでも、おなじみです。

「アルハラ」(アルコールハラスメント)
イッキ飲みの強要はコレ。私が学生の頃は、それが伝統・慣習だと思っていましたが、もちろん間違いです。

「エーハラ」(エージングハラスメント)
年齢を理由とした嫌がらせ。「若いくせに」も「年寄りのくせに」も「いい年して」も、すべて該当します。

さいわい、辞書を引いても「ツルハラ」は出てきませんでしたが、あるとしたら、こんな意味か。
「ツルハラ」(ツルミハラスメント)
むりやり仲間に引き込んで、いつも「つるむ」よう強要する嫌がらせ。

例の事務次官は、録音されたセクハラ音声がしつこく報じられています。何度聞いても恥ずかしい。
セクハラは決して正当化できませんが、あそこまではずかしめなきゃいけませんかね。まさに「晒スメント」。

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新生児取り違え事件
- 2018/04/08(Sun) -
順天堂大学附属順天堂医院で約50年ほど前に起きた「新生児の取り違え」が発覚し、報じられています。
週刊新潮によると、当事者の男性の両親が、血液型の問題がきっかけで離婚したという経緯があったとのこと。

順天堂医院は、分娩後に新生児の足底部に母親の名前を記すまでの間に、取り違えた可能性を想定しています。
分娩・沐浴が立て込んでいて、何かの拍子に隣り合った赤ちゃんと入れ替わったりしたのでしょうか。
複数の職員が分担して作業をする場合に、往々にしてこのようなミスが起きるものです。

臍帯切断から足底への記入までは、1人の看護師が1人の赤ちゃんの世話を一貫してするべきなのでしょう。

いまはどうか知りませんが、昭和の時代には、赤ちゃんの取り違え事案が多数あったとされています。
福山雅治主演の映画『そして父になる』は、そのような事件のひとつを題材にしたものだそうですね。
私はまだ観てなかったので、この機会にと、今夜観てみました(NETFLIXで)。(以下ネタバレあり)

映画では、子どもが6歳のときに取り違えが発覚したという設定でした。
血縁のある親の元に戻すことが、ギリギリできそうな、できなさそうな、難しい年頃かもしれません。
ていうか、どの年齢でも難しい選択を迫られることになり、赤ちゃんの取り違えは本当に罪作りです。

最終的にどうなったのか、映画の結末はぼかしてありました。皆さん考えてください、ということでしょうか。

順天堂の件でも、双方の当事者に事実を伝えた上で、話し合って決着させる、という考え方もあるでしょう。
しかし、取り違えられて生きてきた当事者も約50歳。さすがにもう、決着も何もないような気もします。

むしろ、50年間も発覚しなかったことが、今となっては不幸中の幸いにも思えます。
今ことさらに大騒ぎしてるのは、週刊誌だけかもしれません。

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選挙工作あれこれ
- 2018/03/21(Wed) -
習近平氏は満場一致で国家主席に、プーチン氏は圧倒的な得票で大統領に、それぞれ再選されました。
習氏は終身国家主席となり、プーチン氏は大統領4期目に突入。日本の近隣は、独裁国家だらけになりました。

とくに中国の満場一致には恐ろしいモノを感じますが、一方でロシアにはどこか、不安要素がありそうですね。

ロシア大統領選挙のインチキ投票の映像には、呆れるというか、笑えます。まるでコントじゃないですか。
選挙管理委員会は、疑惑調査の結果によっては選挙結果を無効にすると言っています。
こうなると、選挙管理委員長が不審な死に方をしないことを祈るばかりです。

選挙不正といえば、最新の話題は、英国のデータ分析会社による外国の選挙への工作疑惑でしょうか。
同社のCEOが、おとり取材に対してうっかり語った選挙工作の手口は、じつに生々しい。
政敵に不正行為や破廉恥な行為をそそのかし、それを隠し撮りして映像を公開して陥れる。
映画やドラマでよく見る工作ですが、現実の世界でも行われているというわけです。

だからこそ、権力者を脅かすような人物に降って湧いたスキャンダルには、いつもうさん臭さを感じます。
例の文科省前事務次官の人格を問題にする報道も、官邸サイドからのリークのように、つい思えてしまいます。
私たちは逆に、「そのスキャンダルで誰が得をするのか」について、常に配慮すべきなのかもしれません。

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森友問題急展開中
- 2018/03/13(Tue) -
森友文書改ざん問題。急展開しつつあるのでコメントするのは早計とは思いますが、いちおう書いておきます。
官邸と財務省に、自民党と国交省と検察と会計検査院までからんできて、いよいよ複雑な様相ですね。

ざっとまとめると、
安倍首相に対して財務省が忖度→問題発覚(最初の森友問題)→忖度の証拠隠滅→隠滅がバレた(今回の問題)

権力者から見て忖度は、結果が良ければグッジョブ。問題が起きたら、余計なことしやがって、となります。

忖度なんていうのは本来、形のないモノ。証拠など残らないはず。残さないからこそ忖度でしょう。
それなのに、忖度することをきちんと文書にしたのが間違い。どうしても役人は、文書で残しちゃうんですね。
だから「廃棄した」と局長が言ったとしても、実はどこかに原本があるのです。

本気で証拠隠滅をしようという場合ですら、きっと誰かがどこかに残すのです。それが役人のサガなのです。

「省益あって国益なし」と揶揄された官僚主導から政治主導への転換は、当初は歓迎されていました。
それが政治主導になってみたら、霞ヶ関は官邸のご機嫌伺いばかりしていると、忖度だというわけです。

でもまあ、いいじゃないですか。内閣人事局長にしても総理大臣にしても、元々は国民が選んだ人ですから。
どうせ、永久に続くわけじゃなし、次の選挙で答が出るのです。最近は、そう考えるようにしています。
ただし選挙の段になると、どういうわけか野党もガタガタになるんですけどね。

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医者と高プロ
- 2018/03/01(Thu) -
働き方改革関連法案からついに、「裁量労働制」に関わる部分が削除されることになりました。
あれだけ多数のデータ問題が噴出したのでは、しょうがない。たぶん官僚の「忖度ミス」だったのでしょう。

一方で、「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」の創設は維持されるようですが、どうなることやら。
年収1075万円以上の高度専門業務従業員を、労働時間規制の対象から外すというのが「高プロ」です。
働いた時間ではなく成果によって報酬を決めるかわりに、いくら働いても残業代の払われない制度です。

高額所得者に残業代が不要だとは思いませんが、国民の反発は招きにくい制度かもしれません。
しかし、求められる成果が厳しければ、かなりの長時間労働になりかねません。
時給計算すると、かなりの低賃金水準だったりするかもしれません。

私が気になるのは、高プロの対象となる「高度専門業務」とは、どのような職務なんだろうということ。
ディーラー、アナリスト、コンサルタント、研究開発職などが、対象者の例としてよくあげられています。

医者はどうなのでしょう。高度なプロフェッショナルであることは、間違いないでしょう。
病人を扱い、分析し、助言し、研究もこなすという点では、まさに高プロの対象者じゃないですか。

もしも、医師に高プロが導入されるようになったら、これは大変なことになりそうです。

勤務医は一般に、かなり長時間のサービス残業をしています。
私が大学病院に勤務していた頃には、どれだけ長時間働いても、残業代は1円も支払われませんでした。
そこに高プロが導入されれば、その超ブラックな労働環境が正式に認められることになってしまいます。
高プロって、使い方によってはかなりヤバいですよね。

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裁量労働制問題
- 2018/02/24(Sat) -
「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば一般労働者よりも短いというデータもある」
このように発言した安倍首相でしたが、その根拠となった数値がインチキだったことが問題になっています。

裁量労働制の労働時間は短めに、一般労働者は長めになるように、恣意的に計算してあったからです。
データを最大限利用して間違った解釈ができるように上手く工夫することは、巧妙なねつ造の一種でしょう。

数字をいじらせると官僚の右に出る者はいませんね。ただし、隠蔽工作は政治家ほど上手くはないようです。

厚労省の倉庫で新たに見つかったという調査票の原本は、段ボール32箱分に及ぶ膨大なものでした。
「ロッカーを探したが無かった」と言っていたデータは、もともとロッカーに入る量ではなかったのです。

「ええ、ですから、ロッカーには無かったと申し上げたのでございます」と官僚なら平然と言い訳しそうです。

冒頭の安倍首相の答弁でも、「というデータもある」という部分に、最初から言い訳がましさを感じます。

裁量労働制は、自由な出退勤と「みなし時間制」が特徴です。それ自体には、問題ありません。
ただ実際には、実労働時間が見なし時間とはかけ離れた長時間となるから問題なのです。

でもそれを言い出すなら、一般労働者のサービス残業も、基本的には同じことです。
裁量労働制であろうと従来型労働であろうと、超過勤務に対して手当を出さないことが、最大の問題です。
労働時間の長短を言う前に、まず労働の正当な評価が先決でしょう。

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アルマーニの制服
- 2018/02/14(Wed) -
東京の泰明小学校が、アルマーニの標準服(事実上の制服)を導入した件が、おおむね批判されています。
国会では麻生太郎・財務相が「結構高いもんだな」とコメントしましたが、アナタが言っても説得力なしです。

何日間か、二転三転考えたあげくの私の今の気持ちは、「さもしい」の一言。

「高額な標準服を買えない家庭にも配慮すべきだ」「いじめにもつながる」
「子どものうちから高級ブランドを着せてどうする」「砂場遊びもできない」

私立ならともかく公立だから問題だ、という論調も聞かれますが、この小学校は普通の公立ではないのです。
都内の超一等地に立地し、学区(銀座)外の希望者が抽選で就学を希望する、かなり特殊な特認校なのです。

以下、事情をよく知らない私が憶測で言うのも無責任ですけど、まあ言わせてください。

保護者からアルマーニ制服への反対意見が出ていると報じられてますが、それは少数意見のような気がします。
そのような意見を取り上げてセンセーショナルに報じるのは、メディアのいつものやり口でしょう。
「アルマーニ、いいと思いますけど、何か?」みたいな保護者の意見は、絶対放送されないのです。

でもきっと、子どもを通わせている親御さんの多くが、アルマーニに満足してるのではないかと思うのです。
以前から「もっとちゃんとした制服にはならんのか」と言ってきた親御さんだって、いたかもしれません。

今回の一件は、「アルマーニ」と聞いただけで激高したメディアが、勝手に騒いでいるような気がします。
でもそのような批判をすること自体が、アルマーニを有り難がってる証拠じゃないですか。
私が「さもしい」と言ってるのは、そんな人たちのことです。

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恵方巻き廃棄問題
- 2018/02/06(Tue) -
恵方巻きの廃棄問題が、クローズアップされています。今年は、とくにひどいそうです。
でも「今年は特別」と考えるのは、何事においても錯覚なのかもしれません。たぶん毎年のことなのです。

期日を過ぎると意味をなさないモノが廃棄されるというのは、食品でなくても、当然想定されることです。
とくに恵方巻きは、節分の1日限定で一気食いする生もの、というかなり特殊な食品ですからね。

需給にミスマッチがあれば、小売店にとっては、廃棄か機会損失かの、いずれかが必ず起きます。
しかし、ちょうど売り切れるとか、ごくわずかに余る程度で済ませることなど、無理な話でしょう。

おせち料理やクリスマスケーキのように、確実に注文しておかなければ、あとで消費者が困る食品でもないし。
その日思いついたら、スーパーやコンビニに行けば手に入る。別の用事が出来たら、食べなくても構わない。
その程度のゆるい位置づけなので、恵方巻きにはたぶん完全予約制はなじまないかもしれませんね。

インフルエンザワクチンは、毎年9月末から12月の間に数百本ほど購入しますが、ほぼ使い切ります。
ちょうど使い切るというのはおそらく、わずかに不足気味の準備状況だからでしょう。
今年はとくにワクチンが不足していたので、いつもよりも早めに在庫がなくなりました。

残念ながら今年は、機会損失(この場合、医療機関の損失ではなく被接種者の不利益)が出たはずです。
いまB型インフルエンザが大流行しているのは、ワクチン不足が原因ではないかと思えてなりません。

その反対に、国の失策によって全国で大量のワクチンが余った、8年前の新型ワクチンはひどかったですね。
接種の優先順位が規制された結果、接種が流行に間に合わず、ワクチンは約1億3千万回接種分余りました。
とくに海外メーカーから輸入契約した9,900万回分は、そのうち9,899万回分以上が、使われませんでした。
国はその約3分の1をメーカーに叩き返し、一部は破棄、残りは短期間備蓄したものの、結局破棄されました。
あれなんか、恵方巻き大量廃棄の比じゃないですね。国のやるムダは、スケールが違う。

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チャイルドロックの問題か
- 2018/01/29(Mon) -
また、洗濯機に子どもが閉じ込められた死亡事故が起きました。
こんなときの頼みの綱のチャイルドロック機能が、今回の事例ではオフになっていました。
洗濯前にオフにして、洗濯後にオンにする、そんな操作が必要なチャイルドロックって、どう考えても面倒。
毎日毎日、オンオフを繰り返すうちにアホらしくなって、いつのまにかオフのままになりそうです。

それに、たとえチャイルドロックがされていても、メカ好きの小学生なら、いつか解除するかもしれません。
ドラムの中にどうしても入ってみたければ、日頃の母親のロック解除風景を、こっそり見ているはずです。

それよりも、洗濯機の中からロックが外せないことが根本的な問題なんですよ。前にも書きましたけど。
これじゃまるで、中に入った子どもを閉じ込めるという意味の「チャイルドロック」じゃないですか。

もちろん、簡単な力ですぐにドアが開くようだと、洗濯物に押されてドアが開いてしまうので、困ります。
洗濯の真っ最中にドアが開いてしまったら、辺りの床はビシャビシャの悲惨な状態になるでしょう。
今風の家だと(わが家も?)、洗濯機を直接フローリングに置いてたりするので、水漏れの被害は甚大です。

最近発売されている洗濯機には、「閉じ込め防止機能」が付いている機種もあるみたいですね。
しかし、たとえばその日立の機種の場合、閉じ込め防止機能オンの状態では、洗濯もできない仕様のようです。
洗濯するたびに設定と解除を繰り返す必要があり、やがて面倒になりそうです。

そもそも、洗濯中でもないのにドアロックがかかるような仕様自体が、おかしくないですか。
運転スタートしてはじめてロックがかかり、運転してなければ常に自由に開く。それでいいじゃないですか。
その程度の仕組みが、作れないものですかね。

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滑舌の悪さ
- 2018/01/27(Sat) -
安倍首相の滑舌の悪さには、いつも閉口してしまいます。まあ私も他人のことは言えませんけどね。
滑舌の悪さが原因で聞き間違えられて、ネットで話題になってる人がいますね。立憲民主党の枝野幸男氏。

草津白根山の噴火被害者に対し「心からお見舞い」と発言したのが、「心からお祝い」と聞き間違えられた件。

どれどれと動画で確認してみると、 “ OMIMAI ” の “M” が弱くて、 “ OImAI ” みたいな発音になってますね。
私の耳にはもはや、「お祝い」にしか聞こえませんでした。
たぶん、この発言を先入観なしに聞いていれば、文脈から「お見舞い」に聞こえたと思います。

今回の答弁を国会中継で見ていて、最初から「お祝い」に聞こえた人の、その「聴力」には恐れ入ります。
コイツはきっとおかしなことを言うはずだ、という先入観(または偏見)で、そう聞こえたのかもしれません。
人の揚げ足をとる気まんまんだと、そういう聴覚回路になるのかもしれません。

いずれにしても、公的な場での発言は、言い間違えるどころか、相手に聞き違いをさせても責められるのです。

ただし言い間違いなど、たいした問題ではありません。もっと重大なのは、某副大臣のような失言でしょう。
在日米軍機の事故に関して国会で、「何人死んだんだ」とヤジを飛ばしたあの方です。
この手の失言は、言い間違いではなく本心から出た言葉なので、訂正しても謝っても、もはや手遅れです。

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国税庁からウイルス届く
- 2018/01/10(Wed) -
国税庁の「e-Tax」のインストーラに脆弱性があり、ウイルスに感染する危険があると報じられています。

e-Taxとは、国税に関する手続きをインターネットを利用して行えるシステムです。
私も先月から、「源泉所得税」のクレジットカード納付の際に利用しています。

初期登録(利用開始届出書の提出と利用者情報の登録)などの手続きが、少々面倒ですが、なんとかなります。
源泉所得税の納付の場合、まず「徴収高計算書データ」を「e-Taxソフト(WEB版)」で作成します。
データは自動的に「国税クレジットカードお支払サイト」に送られるので、カード情報を入力して納付します。

問題は、「e-Taxソフト(WEB版)」事前準備セットアップのインストーラに存在していた不具合です。
この脆弱性の影響を受けるのは、インストーラの起動時のみとは言いますが、じゃあもう私は手遅れなのか?

国税庁は、修正版のインストーラを先週公開しましたが、そのサイトの文言が、いただけません。

「国税庁が提供しているe-Taxソフト等の各種インストーラについて、メンテナンスを実施いたしました。
 平成30年1月4日以降e-Taxソフト等をご利用になる場合は、最新版のインストーラをダウンロードし、
 ご利用いただきますようお願いいたします(以下略)」

旧バージョンのインストーラに、不具合や脆弱性があったことには一切触れておらず、まったく不誠実。
こういう風に、しれっと修正して済ませようという責任逃れの態度が、お役所なんですよね。
おかげでそれ以来、私のMacに何が起きているのか気が気でなく、何度も何度もウイルスチェックしてます。

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機上の心肺蘇生
- 2017/12/29(Fri) -
お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか」というアナウンスが、私の乗っていた旅客機で流れました。
今日の午後、私が搭乗した熊本発羽田行きのANA便での出来事。このようなことは、初めての経験でした。

向こうの方の座席の方の顔色がひどく悪く見えたので、近くのCAさんに尋ねたのです。「あの方、大丈夫?」
不審に思われてもあれなので、こう付け加えました。「私は医者ですが、あの方の様子がおかしいですよ」

一緒にその座席まで行くと、チアノーゼで、意識がなく、呼吸もなく、頸動脈の拍動も触れませんでした。
これ以上病状等の詳細は書きませんが、ともかく、その方を床に寝かせて、心肺蘇生を始めました。

この段階で、CAさんが冒頭のアナウンスを行うと、居合わせた医師がすぐに駆けつけてくれました。
その先生は初対面の方でしたが、じつは私の自宅の近所の先生だったことが、あとで判明します。

機内に備えてある器具や薬品はしかし、ちょっとした急病には間に合っても、蘇生には厳しいものでした。
なんとか心拍は再開したものの、呼吸が不十分で意識も戻りません。

飛行機は急遽、中部国際空港に着陸することになりました。すごい勢いで降下したので、私は耳を痛めました。
着陸の1分前ごろ、CAさんたちは大慌てで座席に着きました。そんな規則なのでしょうね、こんな状況でも。
「先生方はそのままで良いです」と言われた私は、床にひざまずいた体勢で着陸の瞬間を迎えました。

中部国際空港で患者さんを救急隊に引き継ぎ、救急車に乗せ、機体は給油後に羽田に向かって飛び立ちました。
到着が2時間近く遅れたので、羽田で国際線に乗り継ぐ予定の乗客の何人かは、乗り継げなかったそうです。
数百人の乗客は全員、自分の席で黙ってじっと過ごしていたように見えました。さすが日本人です。
ただし、私の心肺蘇生の様子を撮影して、CAさんに注意された方がいます。その動画、消してくださいね。

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新幹線大事故寸前
- 2017/12/21(Thu) -
新幹線のぞみの台車亀裂問題で、新幹線の「安全神話」が、ただの神話に過ぎないことが露呈しました。
上り16両編成の13号車といえば、だいぶ前の方。時速300キロで脱線したら、どんな大惨事になったことか。
同じJR西日本の福知山線の、脱線事故現場のあの光景を、どうしても思い出してしまいます。

高速鉄道の大事故でいえば、数年前に中国で起きた追突事故は、悲惨を通り越して不思議な出来事でしたね。
事故原因もさることながら、事故の翌日には事故車両を地面に埋め、すぐに営業運転を再開するという暴挙。

迅速な事故処理と運行再開で、中国の鉄道技術力を誇示したかったのかもしれませんが、まったく逆効果です。
あの国では、運行の厳守が組織(党)の絶対命令であり、安全対策など二の次だと、日本人は感じました。

ところが、組織のために安全をないがしろにしていたのは、日本も同じでした。
事故を未然に防ぐことよりも、運行に遅れが出ないことを重視したのが、今回の新幹線の問題の根幹でしょう。

異臭や異音などの異変を察知したらただちに報告する、というところまでは良かったのです。
ところが、その報告を受け取った者が躊躇なく運転を止めて安全確認を行う、ということができませんでした。
ダイヤを大きく乱すであろう運転停止が空振りに終わった場合の、その責任問題が頭をよぎったのでしょうか。

やり過ぎて失敗するよりも、やらない方を選んだわけです。日本では、失敗しない者が出世するのです。

ワクチン行政がまさに、その発想です。疫病を防ぐことよりも、副作用がないことを重視する厚労省の体質
それはお役人だけでなく、メディアや国民にも染みこんでいる、日本人のDNAなのかもしれません。

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伊方原発運転差し止め
- 2017/12/14(Thu) -
伊方原子力発電所3号機の運転停止を命じる仮処分を、広島高等裁判所が決定しました。
阿蘇山で巨大噴火が起きた場合、火砕流が原発に到達する可能性が小さいとは言えない」というのが理由。

わが熊本の阿蘇山が、遠く四国の原発にご迷惑ご心配をおかけするとは、申し訳ないです。

阿蘇の9万年前の噴火では、九州のほとんどが火砕流で埋まり、その範囲の生物が死滅したとされています。
もしもそんな事態になったら、私にとっては四国の原発事故どころの騒ぎじゃありません。たぶん死んでます。

その阿蘇の破局噴火までをも想定して安全を確保せよとは、広島高裁もずいぶん踏み込んでますね。
これは、火山の安全性審査で「過去最大の噴火規模を想定する」としている内規を考慮したものです。
なので次の噴火が前回よりも小規模だろうと想定する四国電力は、たしかに甘いかもしれません。

しかし数十億年の地球の歴史を考えると、たった9万年前の噴火が過去最大とは限りません。
それどころか、次の噴火が「過去最大規模」程度でおさまるという保証もありません。

さらに言うなら、日本中の火山が、阿蘇の過去最大級の規模以上で噴火する可能性すら、考慮すべきでしょう。
東日本大震災以来、わが国では「想定外」という言葉で防災の手抜きをしてはならないのです。

電力関係者の「(これでは)日本のどこにも原発が造れなくなる」という当惑の声が報じられています。
まったくその通り。ただし、造れなくて困ると思うよりも、造るべきではないと考えるべきかもしれません。

原発が火砕流に巻き込まれたときの惨状は、想像を絶します。
核燃料プールが壊滅すれば、燃料がすべて一斉にメルトダウンするでしょう。もう、考えたくもない事態です。
その意味では、原発が稼働中であろうとなかろうと、関係ないかも。じゃ、運転停止しても意味ないか。

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NHK受信料は合憲
- 2017/12/07(Thu) -
NHKの受信料制度は合憲であると、最高裁が初めて判断を示しました。
未払い者は、テレビを設置した時点からの受信料を支払う必要があるとのこと。なかなか厳しいですね。

NHKの運営方針等に苦言を呈したいことはありますが、受信料を払うことは別問題。義務だと思っています。
未払い者からガンガン取り立てて徴収率が上がったあかつきには、ぜひ受信料を引き下げてもらいたい。

NHKは最近、政権寄りの偏向報道をする、なんて話は、この際、脇へどけておきましょう。
未払い者の主義主張はどうであれ、皆が(我慢して)支払っている料金を払わない人がいるのは不公平です。

しかし一方で、本当にNHKを見ない人は受信料を払わなくてもよい仕組みも、作る必要があるでしょう。
たとえばNHK放送をスクランブル化して、民放だけが無料で見られるような手立ても検討すべきです。
その場合もで当然、報道番組や緊急放送等ではスクランブルを解除して、公共性を担保するのが条件です。

NHKはときどき、放送をネットで同時配信していますが、2019年からは「常時同時配信」を始めるようです。
やがては、パソコンやスマホによるネット視聴に対しても、受信料を求める方向性をNHKは示しています。

となると、スマホやタブレットやパソコンを持っているだけで、受信料を払う必要が出てくるのでしょうか。
滞納者には、スマホを購入した時点からの受信料を全部支払え、てことになるのでしょうか。まさかね。
どうやら、ネット視聴の場合は「申告制」になるという話です。でも、だれがバカ正直に申告しますかね。

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市民病院の過渡期
- 2017/12/02(Sat) -
熊本市民病院は10月から、時間外診療を休止していますが、やはり問題は起きているようです。

もともと良好な経営状態ではなかった市民病院が、震災後は診療規模を大幅に縮小して、さらに大赤字です。
人件費節減のために、日中の診療ができるギリギリの人数まで、医療スタッフは減らされています。

そんな折に、重い障害のある子どもの夜間診療を受け入れて欲しいという要望が、熊本市に出されたました。
他の病院じゃだめなのかと思えますが、そこに市民病院特有の事情があるのでしょう。

市民病院の総合周産期母子医療センターが、かつて熊本の先天性疾患のお子さんの医療を担っていたからです。
センターの「卒業生」たちには障害のあるお子さんも多く、何歳になっても、専門的な医療の継続が必要です。
万一病状が悪化した際に頼れるのは、赤ちゃんの時に助けてもらって以来世話になっている市民病院なのです。

病院はなんとか対応しようとしているようですが、現存スタッフの仕事量を増やすことになるかもしれません。
現在、新生児集中治療室(NICU)が9床で稼働している関係上、院内には24時間、新生児科医師がいます。
その医師たちを含む小児科スタッフが、結局は、過重労働を強いられることになるでしょう。

市民病院の機能はほとんど、すでに他の医療機関でカバーできていると前に書きましたが、例外もあるのです。
小児医療のような、市民にとくに頼られている部門だけでも、重点的に人員充実させるわけにはいきませんか。
そのためなら、他の病院で十分にカバーできている部門は、一時休止してもいいとさえ思います。

新病院移転までの間、中途半端に赤字診療をするよりは、的を絞って専門病院になるという手もあるでしょう。

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廃炉って可能なのか
- 2017/12/01(Fri) -
廃炉が決まっている高速増殖炉「もんじゅ」が、廃炉を想定していない設計になっていると報じられました。

核燃料を保護するために、ナトリウムが一定量以下にできない構造で、ナトリウムを抜き取る穴もないとか。
玄関ドアも窓もすべて厳重に施錠・封鎖したら、住人が外出できなくなりました、みたいなものでしょうか。
いや、ちょっと違うな。

笑うに笑えない話ですが、もうその程度のことでは驚きません。どうせそんなことだろうと思うぐらいです。
だって原発自体が、廃棄物の処理法が未解決のままとりあえず稼働するという、問題先送り事業ですから。

廃炉の時期が来るころには解決法が見つかってるんじゃないの?、みたいなノリだったとしか思えません。
解決法がなければ、それが見つかるまで稼働を延長すればいいでしょう?、とさえ考えていたかもしれません。

なので、突然廃炉にしなければならなくなったことは、さすがに想定外と言えます。もんじゅも、福島も。
とくに事故を起こした福島の原発をこれからどのように処理するのか、想像を絶する茨の道が待っています。

ともかく、世界中の科学者・技術者が、知恵を出し合うしかないでしょう。それこそ文殊の知恵です。

原発関連の報道を聞くたびに、東京五輪を誘致する際の、安倍首相の4年前の演説シーンを思い出します。
両手を広げて福島はunder controlだと語ったあの姿を見て、なぜか「大風呂敷」という言葉を連想しました。

しかしその「under control」は国民の願いであり、首相発言に異を唱えたくはないのが日本人です。
核燃料の冷却に失敗して、東京五輪の真っ最中にオオゴトが起きるぞ、などとは口にできない国民性なのです。
そのような不吉な事を言うこと自体が忌み嫌われる言霊の国なので、原発事故も廃炉も想定できないのです。

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日馬富士引退
- 2017/11/29(Wed) -
横綱・日馬富士は、暴行問題の責任をとって、日本相撲協会からの処分を待たず、引退の道を選びました。

「弟弟子の礼儀と礼節がなっていないとき、それを正し、教えてあげるのは先輩横綱の義務だと思っている」
そう語る日馬富士の気持ちはわかりますが、やり方が悪かったのか運が悪かったのか、結果的にはNGでした。

貴乃花と相撲協会との確執が、事を荒立てた面もあるでしょう。
最終的に、貴ノ岩の頭の傷の写真が報じられてから、日馬富士の旗色が悪くなったような気がします。

しかし私は今回の報道を見て、暴行・傷害という人を傷つける行為の軽重については、疑問を感じました。
傷の写真にインパクトがあったとしたら、体表の裂創の大きさが、その暴行の重大さに比例するのでしょうか。

あんな傷よりもずっと辛くて陰湿ないじめや精神的暴力が、世の中にはいくらでもあるはずです。
それに比べたら今回は、ついカッとなって殴った的な、悪質度の低い事件に思えてきます。
白鵬に「もうあなたたちの時代じゃないでしょ」と言えるなんて、それほど悪い人間関係でもないと思います。

後輩へのひどい傷害でも表沙汰にならなかった事件が、相撲界には過去にもたくさんあったことでしょう。
そのような悪習を一掃することが、白鵬の言う「膿を出す」ことになるのか、今後を見守りたいところです。
ただ、暴力は悪いにしても、日馬富士の引退は惜しまれます。

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10針以上縫った
- 2017/11/20(Mon) -
横綱日馬富士が宴席で貴ノ岩に暴行した問題は、単純な話ではなくなってきましたね。
当初は、加害者の日馬富士は廃業だ、ぐらいの世論が巻き起こっていましたが、どうも被害者側も怪しい。

事件の4日後に警察に提出された診断書と、15日後に作成された診断書との、食い違いが問題視されています。
1通目は軽傷、2通目は重症の疑いもあるような記載です。
もちろん、時間が経って病状経過が明らかになり、その状況にあわせてあらためて診断したのかもしれません。

診断医の言い分としては、疑いや可能性のある病状を、念のため「○○の疑い」と診断したようです。
疑いがないと言い切れない以上、少しでも疑った事実は記載しておいた方が、危機管理上は適切な態度です。
同業者として、よくわかります。この点は、医者が責められるものではないと思います。

貴ノ岩の兄は、「弟は頭の10針以上縫った痕を見せてくれた」と証言し、その重傷度をアピールしています。
しかし10針縫ったと聞いたら大ケガに聞こえますが、「針数」などそれほど重要なものではありません。

10cmの傷を10針でザクザク縫ったのか、3cmの傷を細かく10針縫ったのか、それすらわかりません。
ていうか、傷の長さなんてどうでもいいことです。問題は、傷の深さや深部臓器への影響の有無ですから。

私が勤務医(心臓外科医)だった頃、手術が終わってご家族に説明をしたときに、驚いたことがあります。
その患者さんの親(=ご高齢の方)が開口一番、私に「手術は何針縫いましたか」と尋ねたからです。

心臓弁形成術か何かでした。針数など数えようもありません。皮膚縫合まで含めたら、数百針でしょうけど。
重要なのは、弁の病変の重症度や手術の仕上がりや心機能であって、縫った針数などまったく無意味です。

10針以上縫ったとことさらにアピールする貴ノ岩の兄の言葉が、どうもうさん臭く聞こえてしまうのです。

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パラダイス文書
- 2017/11/08(Wed) -
「ようこそ〜ここへ〜♪」というフレーズが頭の中をグルグル回り始めたのは、昭和の人間ゆえでしょうか。

「パラダイス文書」と聞いて「パラダイス銀河」を思い出した方が、全国に何百万人もいると思います。
「パラダイス文書とパラダイス銀河とは何が違うのか?」などど、ネットも賑わっています。

相違点よりも前に類似点を言うなら、「文書」と「銀河」のイントネーションが似てますね。
前者は「tax haven」に関するもので、後者では「夢の島、heaven」を歌っています。

パナマ文書」とは異なり、今回はAppleもエリザベス女王も、文書に登場しているようです。
Appleよお前もか、と落胆した気持ちを、エリザベス女王が和らげてくれた感じです。

まあしかし、Appleが租税回避をしていることは、今に始まったことではありません。
「ダブル・アイリッシュ」とか「ダッチ・サンドイッチ」などの、巧妙で難解な手法を駆使してきました。
「我々は世界最大の納税者だ」というAppleの主張はそれ自体ウソではなくても、誠実には聞こえません。

トランプ大統領には早いとこ法人税率を引き下げてもらって、Appleが善良な納税者になってほしいものです。

納税は義務とはいえ、稼いだお金をごっそり持って行かれりゃ、しゃかりきコロンブスもやる気が失せます。
とくにお金持ちや大企業ほど所得税や法人税額が大きいので、納税で大損した気分になるのでしょう。
で、一部の個人や企業は合法的に節税する方法を探し、またそれを手助けしようとする国もあるわけです。

年末が近づき、ふるさと納税のオトクな返礼品を時間をかけて選んでいる私とは、次元の違う話でした。

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順番待ちもほどほどに
- 2017/11/02(Thu) -
明日は「iPhone X」の発売日です。原則予約制ですが、Apple Storeでは当日販売も行われるようです。
各国の現地時間の午前8時から、「予約注文なしで早めに来店されるお客様に対して」販売するとのこと。
となると、店舗前に行列ができることになります。あ、行列できますかね。むしろそれが心配だったりして。

そもそも、発売日の混乱を避けるために導入されたのが、予約制のはず。なのになぜ、当日販売をするのか。
「予約レース」で出遅れた人に挽回の機会を与える趣旨なのか、それとも急に欲しくなった人向けなのか。
あるいはAppleが、発売日のお祭り騒ぎを演出したいのかもしれません。
だって、予約済の方々が三々五々来店してiPhoneを受け取っていく様子って、あまり絵になりませんよね。

思い出すのは9年前。日本では最初に発売された「iPhone 3G」を、私は発売日に店頭に並んで買いました。
近所のデオデオ(今はエディオン)の前に朝早くから並んだのは、わずかに2人。私が1番。
デオデオの当日販売予定数は3台だったので、二人とも目的の品を手にすることができました。

iPhone Xの当日発売数は限られているはずなので、きっとApple Store前には行列ができるでしょう。
このとき単純に「早い者勝ち」ルールにすると、前夜から店舗前に泊まり込む者が出てくるかもしれません。
それは健康上の問題や、路上占拠による迷惑にもつながります。そんなことのないように、工夫してほしい。

たとえば、朝8時までに来た客を全員集めて、ジャンケン大会で購入順位を決めたら、盛り上がりそうです。
7時までに来た者にはジャンケン1勝分、6時までに来たら2勝のアドバンテージぐらい与えてもいいけど。

(11/3追記)
けっこう並んでましたね、Apple Store銀座前。しかも2日前から。
ブログ執筆時にはすでに並んでたわけですね。失礼しました。

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無資格者の不正従事
- 2017/10/28(Sat) -
スバルも日産と同様に、無資格者が完成検査に携わるという不正を行っていたことが判明しました。
社内試験には合格して、一定の知識・技能があると判断された、研修中の従業員が検査を行ったとのこと。

似たような事例を思い出します。
医学部の卒業試験には合格して、しかしまだ医師免許を取得していないうちに働いていた、研修医時代を。
私は昭和60年の4月から大学病院で働き始めましたが、医師として認められる医籍登録日は5月20日でした。
約1カ月間、患者の診察や検査のみならず、採血や注射から手術の助手までを、主治医として行っていました。

指導者の下で行う医療行為は、それが未資格者であっても、修練のためなので許容されていたわけです。
手術助手以外はすべて、指導医不在の場所で1人で行っていましたが、それでも指導下と見なされました。

外科医が一人前になる過程で、未経験の術式の執刀をひとつひとつ経験していくことも、似たようなものです。
ベテラン外科医ではなく未熟な医師が執刀をすることは、患者の利益だけを考えたら、問題があります。
サポートについている指導医がカバーしきれないヘマを、若手医師が術中にやらかす危険は、常にあります。

それでも外科の世界では、あえて若者に手術をさせます。次世代の外科医を育てるためには、必要だからです。

似たような感覚で、自動車会社でも若手に検査を任せていたのかもしれません。たぶん、悪気は無いのです。
人手不足も原因のひとつでしょうけど、それは医師も同じ。たとえ無資格であっても病院に必要な戦力です。

無資格者が検査したから全車リコールだというのは、潔い態度ですが、本当にそこまで必要なのでしょうか。
それよりも、品質データを改ざんして不良品を出荷した神戸製鋼所の方が、はるかに悪質で問題です。
日産やスバルの対応を考えたら、神戸製鋼製の部品を使った車や列車や航空機だって、全部リコールでしょう。

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「ゆ党」
- 2017/10/22(Sun) -
衆院選は、ある程度予想されていたように、与党圧勝・希望惨敗・立民躍進、という形になりそうですね。

「私自身もおごりがあったのではないかと反省している」
希望の党の小池氏はこう発言しましたが、手遅れ。後悔先に立たず。敗因は、例の「排除」発言でしょうか。
その前までは、希望の党は大躍進するのではないかと思ってたんですけどね。流れというのは怖い。

「勝って兜の緒を締めよ」
自民党の圧勝を受け、また自身も選挙区で大勝したというのに、小泉進次郎氏はこう述べました。
小池氏が誤らなければ政権交代もあり得たと、皮肉ではなく謙虚な言葉。たいした人物です、小泉進次郎。

反安倍政権で盛り上がっていた野党が、選挙直前に分断したために、結果的に自民を利することになりました。
各小選挙区の得票率の棒グラフを見ると、希望と立民を合計すればたいてい、自民に勝ってるんですけどね。

希望の党は、昔で言う「中道」と呼ばれる政党なのでしょうか。独自性を出すのが難しい立ち位置です。
「野(や)党」と「与(よ)党」の中間だから「ゆ党」だと、誰が言い始めたのか、最近よく耳にしますね。

今朝の日経のコラムで、「ゆ党」の「ゆ」に当てる漢字が「ぬるま湯」の「湯党」では困る、とありました。
蓋を開けてみると、希望の党に限って言えば、「油断」の「油党」だったようです。

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支持政党なし
- 2017/10/17(Tue) -
30年ぐらい前、おかしな名前のミニ政党がたくさんありました。もちろん当選者などいませんでしたが。
今回の衆議院議員選挙でも、気になる政党はコレでしょう(一部、架空政党あり)。

「支持政党なし」
義務感を持って投票に行ったものの、どの政党に投票するか決めてなかった人を狙った、ひっかけ名称かも。
類似政党に「支持政党考え中」があります。

「自民党以外」
自民党以外ならどこでもいい、という人の受け皿政党。似たようなものに「希望の党以外希望」もあります。

「初投票はこちら」
18歳とかの有権者が、なんかしらんけど今回はコレなんかな?、と勘違いするのを狙います。

「比例代表のみ」
これまた投票初心者狙い。

「白民党」
勘違い狙いなら、最初に思いつくのがコレ。姉妹党に「自眠党」や「自由民玉党」があります。

「日本のここる」
これって、OKなんですかね。ダメなら「日本のころころ」でいきます。

「新党犬地」
北海道に犬の理想郷を作ろうという政党。代表は鈴本宗男らしい。

とりあえず今回も、「支持政党なし」の得票数が、多少気になります。

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悪質な運転行為
- 2017/10/12(Thu) -
愛車のバンパーに何かがこすった赤い跡を見つけたので、まず家人の赤い車を疑いましたが、違いました。
ディーラーに見せたら、虫でしょうと。コンパウンドで処置したら、元通り(元よりも綺麗)になりました。

東名高速の事故はひどい話ですね。追い越し車線に無理やり停車させられ、追突されて2人が死亡した事故。
付近を走行していた他の運転者などから、容疑者の悪質な運転を立証する証言等が出てきたようです。
事故から3カ月以上も要したのは、それらの証言やドライブレコーダーの解析に時間がかかったのでしょうか。

しかしそれだけの裏付けがあってもなお、「過失運転致死傷罪」で決着しそうなのは、どういうことなのか。
こういうときに「危険運転致死傷罪」を適用しなくてどうしますか。なんなら「殺人罪」でもいいぐらいです。

たまに高速道路を走ると、たいてい1台ぐらいは、やたらに追い越しをしまくっている車を見かけます。
前の車を煽るというか、車間を詰めて車線をあけさせて追い越し、また前方の車に接近して同じ事を繰り返す。
しばらくして私がインターの料金所に着くと、ほんの数台前に、先ほどの無謀な車がいたりします。
あれだけ無茶な運転をしても、目的地に着く時間って、わずかな違いなのです。

無謀な運転者が自損事故を起こすぶんには自業自得なのですが、たいてい善良な市民を巻き添えにします。
それどころか、自分は無傷で他人だけ殺傷したりします。
こういう悪質な運転行為が「過失」なのか「危険」なのか、裁判員裁判がきっと常識的な結論を出すはずです。

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インクも乾かぬうちに
- 2017/10/08(Sun) -
トランプ米大統領が昨日、北朝鮮との関係について、「1つのことだけがうまくいく」と意味深なツイート。
なかなか思い切った行動をとれないけれども、思わせぶりな言動は絶やさない姿勢のようです。

かつて北朝鮮と結んだ合意が守られなかったことについては、大統領は次のように述べました。
「(合意文書の)インクも乾かぬうちに合意は破られた ( agreements violated before the ink was dry )」

文書のインクなんて、1,2分ですっかり乾きそうなものですが、英語でもこのような比喩的表現するんですね。
日本語の「舌の根の乾かぬうちに」にも似ています。逆に、生きた人間の舌根って、乾くことあるんですかね。

最近、北朝鮮問題における、米政権中枢部での意見対立が話題になっていますが、

ティラーソン国務長官の「平壌と意思疎通するパイプがあり、暗闇の状態ではない」との発言に対して、
トランプ大統領が「時間の無駄だ」と切り捨ててみせると、
マティス国防長官は「北朝鮮と話し合う機会を模索しているだけで、話し合っていない」と取りなしました。

まるで、「新茶ぁ〜」「ふるい〜」「ふるかね〜」みたいなノリです。この3人、悪い関係じゃなさそうです。

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ミサイル渋滞中
- 2017/09/30(Sat) -
広島県内の県道の交通電光掲示板に昨日、「ミサイル渋滞中」という情報が30分間表示されていたと。

これを聞いて最初に、6年前の「セシウムさんテロップ騒動」を思い出しました。
東海テレビが、番組のプレゼント当選者名を「セシウムさん」と表示して放送してしまった件です。
福島原発事故で日本中がピリピリしていた時期だけに、大ひんしゅくの放送事故でした。

職員が、ダミーの当選者名を入力して準備していたものを、新人の手違いでそのまま流したという悲劇です。
手違いや伝達ミスよりも、まず、そのような不謹慎なダミーを着想すること自体が、最大の問題でしょう。

さて「ミサイル渋滞中」ですが、じつは、「ミサイル」と「渋滞中」が交互に表示されていたようですね。
「ミサイル」は、Jアラートのミサイル情報を表示できるようにするための、作業中の誤作動だったとのこと。
なんだ、不適切なダミーがそのまま表示されたのではなかったのか。ちょっとつまらない結末。

これがもしも、「ミサイル」だけが単独で表示されていたら、かなりドライバーを驚かせたことでしょう。
ところが、「ミサイル」に「渋滞中」が続いたことで、ミサイルという言葉の深刻さが中和されたのです。
このさい、「ミサイル」「飛び出し注意」のペアであれば、もっと笑えたかもしれません。
なんなら、「ミサイル」「お先にどうぞ」なんてのもいいな。こういうのはたぶん、熊本県警が得意です。

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口論エスカレート中
- 2017/09/23(Sat) -
「過去最大の水爆実験を太平洋上でやる」と、過去最大の激しい表現を、北朝鮮が繰り出しました。

まったく言い放題やり放題ですが、北朝鮮が何をやっても、それを直接取り締まるすべがありません。
ミサイルを発射し、核実験もやり、非難されたらますますエスカレートする。まるで子どもです。

じゃあ、世界各国が非難もせず、制裁も加えず、報道もせず、ひたすら無視してみたらどうなるんでしょうね。

自国の領土内で何度核実験をしようと、公海上に何発ミサイルを撃ち込もうと、徹底的に無視する。知らん。
いやいやそれだと、他国の領海ギリギリに着弾させたり、核弾頭を公海上に落としたりし始めるかもしれん。
そうこうするうちに、精度の低いミサイルが、どこかの国の領海か領土に落ちたりする。

先日のミサイル発射のとき、着水域を事前通告してなかったのは国際法違反だ、なんて言ってる人がいました。
寝ぼけちゃいけません。国際法なんて、あの国に通用するものですか。
あらゆる国際法が、あらゆる条約が、あらゆる常識が、すべて適用外です。

おまけに、金正恩委員長だけが子どもかと思ったら、トランプ大統領というガキ大将がいるので、ややこしい。
「ロケットマン」→「老いぼれ狂人」→「リトルロケットマン」
と、悪態の応酬が続いてます。容貌容姿に関わる言葉が出始めたので、いよいよ口げんかも末期ですね。

それにしても、このレベルの低さは何なんでしょう。かりにも国家元首ですよ。

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解散に大義はあるのか
- 2017/09/21(Thu) -
衆議院の解散が、迫りつつあります。野党やメディアは「大義なき解散」だと猛烈に批判しています。
しかし、大義はともかく、理由ならあります。今なら勝てるからです。誰もがそう思っています。

来年12月には任期満了となる衆議院で、いつ選挙するのが最善かと考えれば、おのずと答は出るでしょう。
準備がまったく間に合わない野党があと1年待ってくれと言ったって、与党が待つはずがありません。

解散の大義を、なぜいま解散するのか、に求めるからおかしくなるのです。
選挙で大勝したとして、その後何をしたいのか。それこそが解散の大義でしょう。野党はそれを問わなければ。
普通に考えたらそれは、多数勢力に頼った憲法改正(の発議)でしょうね。

「憲法改正が大義である。そのためには発議可能な議席確保が必要であり、だからいま解散するのだ」

そうハッキリ言ってくれればスッキリするものを、安倍首相はどうも、素直じゃない。
消費税の増税分を幼児教育や高等教育の無償化に充てる、などと脈絡もなく言い出すのがダメなのです。

たしかに「日本経済が抱える最大の壁は人口減少だ」と安倍首相が言うとおり、少子化問題は極めて深刻です。
しかし、そんな重要なことを海外の証券取引所で「公約」するものだから、「取って付けた感」があるのです。

ならばそのことを国連でももういちど明言するのかと思えば、国連演説は異常なまでに北朝鮮一色でした。
そこまでトランプ米大統領に迎合したいなら、「ロケットマン」を使ってほしかったな。

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どうなるザらス
- 2017/09/19(Tue) -
米国の「トイザらス」が、経営破綻したザらス。Amazonの激流に、押し流されてしまったらしいザらス。
破産手続きの対象は米国とカナダの店舗だけで、日本法人の営業は継続するらしいザらス。くどいザらスか?

当院の隣には「ゆめタウンサンピアン」があり、そこに「トイザらス」と「ベビーザらス」が入居しています。

昭和の時代、この地には地元スーパーのニコニコ堂が経営する「サンピアンプール」があったそうですね。
いろいろあってプールは廃止され、1996年に「ニコニコドーサンピアンシティモール」ができました。
そのニコニコ堂が2002年に経営破綻し、イズミグループの「ゆめタウンサンピアン」となったわけです。

トイザらスとベビーザらスが近いのもメリットと考え、私はその隣で、2007年にクリニックを開院しました。

ところが3年前、熊本市の比較的中心部に「ゆめタウン大江」ができると聞き、戦々恐々としたものです。
その新しいショッピングセンターに、トイザらスたちが移転してしまうのではないかと思ったからです。

さいわい移転はなく、ほっと胸をなで下ろしたと思ったら、昨年の熊本地震。
老朽化していたサンピアンは構造が損壊したので、完全に建て替えるのではないか、という噂も聞きました。
それだと、営業再開まで年単位かかるでしょう。今度こそ、ザらスたちが逃げてしまうのかと心配しました。

ところが、サンピアンは持ちこたえました。地震の4カ月半後には、トイザらスも営業を再開しました。
彼らは残ってくれたのです。可愛いやつらです。応援シナケレバ。
考えてみると、クリニックの備品のオモチャを最近は、Amazonで買ってましたね。これはいけませんザらス。

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世界最高齢ナビ
- 2017/09/18(Mon) -
鹿児島県の田島ナビさんが世界最高齢の人物となり、久々に日本人が一位の座を奪還しました。
1900年(明治33年)生まれの117歳。この方に比べたら、57歳の私など、ひよっこ同然です。
「日本で存命する最後の19世紀生まれ」とも言われています。面白い。足かけ3世紀生きてるわけですか。

ナビさんの夫(故人)の名前が富二子さんというのもまたウケます。富二子は「とみにし」と読むそうです。

世界最高齢って地位は、ひとたび獲得すると生涯破られることのないタイトルですよね。誰も追い越せない。
だからナビさんは安心して、のんびりと、こんどは史上最高齢記録の122歳を目指していただきたい。

長寿世界一(または二位)の日本です。平均寿命が伸びればおのずと、世界最高齢になる確率も上がります。
しかし、生存年齢には個人差が大きく、平均値が伸びることと、最高齢記録の数値は必ずしも相関しません。
現に昭和の時代にも110歳以上生きた日本人は多数いるし、過去最高記録の118歳は昭和30年代のものです。

明治33年生まれと聞いても、実は私には驚きがありません。以前は明治生まれなど珍しくなかったからです。
子どもの頃、身近にいた高齢の方の多くが、慶応生まれでした。言うなれば、江戸時代の生まれです。

そんな時代と比べ隔世の感があるのに、最高齢記録(正式な記録)の数値自体は、意外と伸び悩んでいます。
120歳あたりが、ヒトという生物の寿命の限界なんでしょうか。
科学が進歩して、150歳や200歳まで生きる時代は来るのでしょうか。それもどうかとは思いますが。

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セイタイ調査
- 2017/09/14(Thu) -
厚労省が3年ごとに行っている、「医療施設静態調査」の調査票が届きました。
医療施設の「分布及び整備の実態を明らかに」して、「診療機能を把握」するための調査です。
先日ブログに書いた「患者調査」はサンプル調査ですが、「静態調査」の方は全ての医療機関が調査対象です。
考えてみると、両調査はいずれも3年毎に行われているので、おそらく両者を統合して分析するのでしょう。

問題点が2つ。まず「静態調査」って言葉ですよ。「動態調査」と対をなす用語でしょうけど、聞き慣れない。
「セイタイ」と聞いてふつう思い浮かぶのは、生態か生体か、せいぜい声帯か整体でしょう。
これまで五十数年の人生で私が目にした「静態」は、この厚労省が使っている「静態調査」の時だけです。
医療機関などの開設・廃止などの調査が「動態調査」で、診療内容の調査が「静態調査」らしいですけどね。

例によって「オンライン回答」が推奨されていますが、これがまた問題。Excelファイルでの提出なのです。
Windows環境で厚労省サイトから回答用Excelファイルをダウンロードして、記入して、アップロードしろと。
だから、口を酸っぱくして言ってますけど、Excelのファイルで回答させるのはもう、やめてくれませんか。

先の「患者調査」でも、Macなので回答できないと申し入れたら、回答用紙がドサッと送られてきました。
紙への記入だと、こっちもだいぶ手間がかかりますけど、そっち(厚労省)の方も面倒じゃないの?

百歩譲ってExcelを使うとしても、マクロを埋め込まない単純なワークシートにはできないのですか。
そうすれば、Macの表計算ソフトが使えるんですけどね。
それが無理なら次回からは、Macユーザーは調査対象免除、ってことにしてくれませんかね。

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緊急停止が悪いのか
- 2017/09/11(Mon) -
小田急線沿線の火災が電車に燃え移った昨日の事故が、ひとつ間違えば大惨事だったと報じられています。

消防隊員から要請されて警察官が非常停止ボタンを押したら、電車が火災現場の真ん前で止まったようですね。
安全に現場を通過できたはずの電車が、わざわざ危険な場所に長居したというのは、いかにもマズイ話。
火災現場の建物で何かが爆発したりすれば、それこそ一大事でした。
自動停止するよりも、指令所と運転士の判断で安全な場所に止めるべきだった、という意見も出ています。

でも、後からなら何とでも言えるのです。
今回は、火災現場が1カ所だけだったので、たしかにできるだけ速やかにその場を離れるべきでした。
しかしもっと大規模な災害、大地震やテロやミサイル着弾などの場合、最適な停止位置を誰が判断できるのか。
目先の火炎や煙だけを避けて走り続けたら、もっと悲惨な被災現場に突っ込むような事だってあり得ます。

緊急事態において、いちばん時間を浪費するのは「人が判断するために要する時間」だと思います。
「Jアラート」だって、なるべく人的な判断を介さず、できるだけ自動的に発令するから、意味があるのです。

火事でも航空機の墜落でもゴジラの出現でも、何か重大な異変が起きた時は、乗客の避難が最優先。
誰かが何かを判断する時間がもったいないなら、とりあえず、すぐ電車を停止させるのは正しい選択です。
指令所が運転士に指示を出す前に、現場の消防隊員が電車の停止を要請したことは、責められないのです。

それよりも、沿線火災ぐらいAIが判断して、その場を避けて自動停止するような仕組みにはできませんかね。

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残業300時間
- 2017/09/08(Fri) -
勤務医の過労死が問題となっていますが、国立循環器病研究センターの一件がまた、センセーショナルですね。
時間外労働を月300時間まで可能にするような、労使協定(36協定)を結んでいたからです。

月300時間を単純計算すると、土日も含めて毎日10時間の残業となります。
私も、大学病院に勤務していた頃は、毎月200〜300時間程度の残業をしていました(もちろん手当なし)。
このようなことはもはや自慢にもなりませんが、全国の多くの勤務医が、今も似たような状況だと思います。

今日のNHKニュースでは、学校の教員が部活の顧問などのために、長時間労働していると報じていました。
その解決策として、週に3日は部活をしない日を作って、生徒と教員を休ませようという話でした。

しかしこれを勤務医にも適用して、週に3日は定刻で帰宅させよう、なんてことにはなりませんね。
主治医制が基本なので、担当患者の容態が悪ければ、夜遅くまで病棟を離れることができません。
当直医でもないのに夜の急患に対応することもあるし、緊急手術ともなれば、すぐ夜中になります。

医師は使命感に燃えているので、気が付けば月に200時間でも300時間でも残業してしまうのです。
残業300時間で36協定を結んでいた国立循環器病研究センターは、ある意味、正直というか律儀です。
300時間を堂々と明文化すること自体、一般的には非常識ですが、現場では違和感を感じないのでしょうね。

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核実験と地震
- 2017/09/03(Sun) -
北朝鮮の核実験には驚きましたね。
「ICBM搭載用の水爆実験に、完全に成功した」と豪語してますけど、いったいアナタは何したいの、戦争?

先日、ミサイルがグアム方向を避けて発射されたときには、米国を刺激したくないのだろうと報じられました。
それがなんのこっちゃない、米国を刺激しまくりじゃないですか。そろそろ、レッドライン超えじゃないの?

米国が我慢してるものだから、どんどんエスカレートしてきましたが、さてトランプ大統領はどうするのか。
安倍首相も「容認できない」と言ってますけど、これはいつも言ってます。いつも「容認できない」のです。

地震波形が自然地震とは異なることから、人工地震、すなわち核実験であろうと気象庁などは推測しました。
最初の揺れ(P波)に引き続いて大きな揺れ(S波)が来るというのが、学校でも習った自然地震の波形です。
人工地震の場合は、いきなり大きな揺れで始まるのが特徴。今日もテレビでそのように解説していました。

でも、この話をネットで掘り下げると、色んな意味で興味深いページがいくらでも出てきますね。

東日本大震災の地震波形は、いきなり大きな波から始まっており、実は人工地震(米国の核実験)だった、とか。
阪神淡路大震災も、同様に人工地震特有の波形であり、あれも米国の陰謀だったのだ、とか。
このような陰謀論は、その理論武装がキモであり、荒唐無稽であればあるほど読んでいて面白いものです。
東京湾にもすでに、首都直下型地震の「準備」はできているらしいです。

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パニックの日
- 2017/08/29(Tue) -
今朝のテレビニュースは、NHKも民放も、北朝鮮のミサイル発射ニュース一色でした。
他の話題は報じず、天気予報もそこそこに、ミサイルのニュースばかり。まさに8月29日は「パニックの日」。

「日本上空を通過した」ことをもって、「これまでにない深刻かつ重大な脅威」だと安倍首相は語りました。
「失敗すれば日本に落下する危機もあり、許しがたい暴挙だ」と、民進党の前原氏も同じことを言ってます。

でも、よく考えてみると、少なくとも日本にとって著しい重大事が起きたとは思えません。
もしも北朝鮮が日本を攻撃する気なら、弾道ミサイルなんて使わず、もっと短距離のミサイルを使うはず。
弾道ミサイルは本来、日本への直接的な脅威ではないでしょう。せいぜい、部品落下の危険があるぐらい。
それなのに、日本上空を飛び越えたから日本への脅威が強まったと騒ぐことには、違和感があります。

グアム近海や韓国上空を飛んだわけでもないので、とりあえず日本が反応するしかなかったのかもしれません。
しかし、米韓合同軍事演習が今日のミサイル発射を誘発したのだとすれば、日本にはとんだとばっちりです。

北朝鮮がいきなり日本をミサイル攻撃する理由なんてないはず。もしも攻撃するなら、米国か韓国でしょう。
しかし、米朝間などで万一戦争が始まったら、きっと日本も巻き込まれる。それが最悪のシナリオです。

緊張が高まったり鎮まったりしながら、全体としてジワジワ悪い方向に向かってる気がする北朝鮮問題。
今日のような出来事で、危機感を新たにして平和ボケから目覚めておくことは、まあ悪くはありません。
「オオカミが来た」みたいな、慣れにつながらなければ良いのですが。

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ふるさと納税改革
- 2017/08/28(Mon) -
ふるさと納税でいつもお世話になっている佐世保市から、「ふるさと納税制度変更のお知らせ」が届きました。
市長の顔写真付きの「ごあいさつ」によると、今年4月の総務省の通知に従って、制度を見直すとのこと。

その総務省の通知ってのを、私なりに要約すると、こうなります。
(1)返礼品送付がふるさと納税の対価であるような誤解を招く表示をせず、返礼品送付を強調しないこと
(2)地域の実情に応じたふるさと納税の使途を、創意工夫して周知すること
(3)金銭類似性の高いもの、資産性の高いもの、価格が高額のものは、送付しないこと
(4)寄附額に対する返礼品の調達価格の割合(返礼割合)は、3割以下とすること

おかしな話です。返礼品があるからこそ寄附をするのに、それを「誤解」と言い放つ建前論にはあきれます。
この通知のおかげで、自治体はそれなりの対策を強いられ、ふるさと納税の仕組みがややこしくなりました。

たとえば多くの自治体が、寄附金額に応じたポイントを付与する「ポイント制度」を導入しています。
ふるさと納税で与えるのはあくまでポイントであり、直接返礼品を送付したりしませんよ、という形式です。
あとでそのポイントを使って、返礼品を選ぶことができるシステムなので、制度がややこしくなっただけです。

寄附金をどのように使ってもらうか、よくわからないのに何か目的を指定しなければならない仕組みも、面倒。

佐世保市から届いたお知らせには、10月から返礼割合を引き下げる旨が記載されています。
でも一方で、9月30日までは従来の返礼割合であることを強調し、「急がなきゃ!」とまで書いてます。
これってどう考えても、返礼品目的の寄附を、しかも駆け込み納税を、露骨にあおってますよね。

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北朝鮮のミサイル経路
- 2017/08/12(Sat) -
「朝鮮人民軍が発射する『火星12』は日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過する」
この、朝鮮人民軍戦略軍司令官による発言をニュースで聞いて、最初の疑問。愛媛県はどこ行った?

案の定、日本中のネット民も同じところにツッ込んで、愛媛が無視された、などと盛り上がっているようです。

ミサイルの軌道が放物線だとすれば、島根・広島・高知を経由するのに愛媛を通らないなんて、あり得ません。
どうしても愛媛上空を回避したければ、よほどヘンテコリンな経路を飛ぶしかありません。
たとえば、広島を通過した後に瀬戸内海から豊後水道の上を通って、足摺岬をかすめるルート。んなアホな。

常識的に考えれば、朝鮮人民軍戦略軍司令官が、愛媛県のことを言い忘れただけでしょう。
でもどうして、日本上空を通過する、とだけ言わずに、具体的な県名を口にしたのでしょうね。脅し?
それとも、ミサイルの部品が落下する可能性が高いので、注意喚起をしたつもりなのか。恐ろしい話です。

北朝鮮がグアム島を狙ってミサイルを発射すれば、「存立危機事態」に該当すると小野寺防衛相は述べました。
つまり集団的自衛権を行使してミサイルの迎撃は可能というわけですが、実際にはしないと思います。
弾道ミサイルの迎撃は難しいうえに、日本が直接攻撃されていないのに反撃をする覚悟は、まだないでしょう。

結局日本は、ミサイルの上空通過を苦々しく見つめ、あとで厳重に抗議するというパターンになるのです。
北朝鮮のミサイルが、グアム島から離れた領海外に、正確に向かってくれることを今は祈るばかりです。

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応召義務と過労死
- 2017/08/10(Thu) -
医師の過労死(過労自殺)がまた、報じられました。東京の病院に勤務する、産婦人科の研修医です。
月に170時間を超える残業と、半年で休日がわずか5日だけだったことから、過労と認定されました。

このような過酷な労働をする(させられる)背景には、何度も言うように、医師の「応召義務」があります。
患者の求めがあれば診療を拒めないという規定ですが、つまり医師は自己都合では仕事を休めないわけです。
そうでなくても使命感に燃える人間が多いので、肉体と精神の限界まで働き続けてしまうのでしょう。

そのようなひどい働かせ方をした、上司(指導医)や病院管理者に、第一の責任があります。
しかし、そうしなければ病院が回らず、結果的に患者の不利益につながります。ここが電通との違いです。
だから医師にだけは、過酷だとは承知の上で、違法な時間外労働が黙認されているのです。

亡くなった医師の父親は、今回の労災認定に際して、次のように述べました。
「現在、厚生労働省で推進されている『働き方改革』において、医師の応召義務の観点から医師への時間外労働規制の適用が5年先送りにされたことは、この間に同じような不幸が起きないかと懸念されます」

「働き方改革」では、体をこわすほど働かせてはならないということを、事業所の義務としました。
ところが、医師には応召義務があるという理由で、医師への規定の適用は先送りにされました。
患者が希望するなら、体をこわすほど医師を働かせることも当面はやむを得ない、ということです。

でも応召義務って、医師自身の健康よりも優先すべきものなんでしょうかね。
たしかに、自分の身よりも患者の診療を優先させる医師は多いと思いますが、義務じゃないでしょ。

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交代で後退
- 2017/08/06(Sun) -
「交代で後退」、あと「抗体」も盛り込もうと思いましたが、無理。

厚労相が、塩崎恭久氏から加藤勝信氏に交代しました。これによって、受動喫煙対策は後退しました。
厳しい飲食店規制を盛り込んだ厚労省案を進めてきた塩崎氏が去り、法案は自民党案寄りで進むことでしょう。

法案はやっと提出に向かうので、これを「前進」と報じるメディアもありますが、しかし内容は「後退」です。

厚労省案は、30平方メートル以下のバーやスナックに限り喫煙を認めるもので、私もこの案に賛同します。
自民党案は、150平方メートル以下の飲食店は「喫煙」か「分煙」かを表示すればよい規定であり、ザルです。

世界は禁煙に向かっているというのに、安倍政権は何を生ぬるいことをしてるのでしょう。
健全な国民からの支持よりも、愛煙家の票の方が大事なのか。

安倍首相は、来月には解散総選挙に打って出るのではないかと、ささやかれています。
内閣支持率は低迷していますが、いまなら民進党はガタガタだし、小池新党も準備不足だからです。

小池都知事は、屋内原則禁煙(罰則付)を掲げた受動喫煙防止条例案を、この秋にも提出しようとしています。
これが通れば、国のザル法など、都内ではまったく意味をなさなくなります。
安倍首相はこの際、小池氏よりも厳しい禁煙政策を公約して、小池氏の出鼻をくじいてはどうですか。

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電気自動車シフト
- 2017/07/28(Fri) -
ヨーロッパ諸国は、電気自動車(EV)にシフトしようとしています。とくにこのところ動きが急です。

英国の環境相は一昨日、今後10年間でディーゼル車とガソリン車を全廃する、と語りました。
スウェーデンのボルボが、2019年以降は全車EVかハイブリッドにする、と発表したのが今月初めでした。
ドイツの大手3社も、今後のEV化を表明したし、フランスやその他の欧米諸国も同様の動きです。

考えてみたら、EVのデメリット、つまりEVがガソリン車に劣る点は、今後すべて解消されそうな気がします。

バッテリーはどんどん安くなり、小さくなり、高性能化するでしょう。それが技術革新というものです。
たとえばパソコン用の外付けHDDを考えてみると、私が最初に買ったものは、10MBで10万円でした。
それが今だと、3TBで1万円を切ります。容量当たりの単価は、実に3百万分の1に下がった計算です。

私はガソリン車特有のエキゾーストノートや振動や、個性的なトルクカーブが、車の魅力だと思っています。
でもそれは多分、電気的に作れるでしょうね。音や振動や動力特性なんて、どうにでもなりそうです。
低速域でのトルクは抑えめにして、中速域にわざとピーキーなトルクを持って来るような設定もありです。

懐古趣味の人のために、EVなんだけど「ガソリン車モード」なんて選択が、できるかもしれませんね。
なんなら、フェラーリ458 スペチアーレに似せた音やトルクカーブすら、電気的に作れるはずです。

バッテリー問題が解決したら、もうガソリン車がEVに太刀打ちできる余地はないかもしれません。
環境問題の観点だけでなく、自動運転への移行を考えれば、流れは確実にEVに向かうはずです。

その点で、動きが鈍く見えるのが日本です。流れに乗り遅れず、むしろ世界の先端を走ってほしい。

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私の記憶をたどる限り
- 2017/07/26(Wed) -
参院予算委員会の閉会中審査も、おおむね衆院と同じでした。ネタにするとすれば、前首相秘書官の答弁か。
「私の記憶をたどる限り、今治市の方とお会いしたことはございません」
「それは、否定と考えてよろしいですか」
「私の記憶をたどる限り、お会いしたことはございません」(以下、繰り返し)

質問者が同じことばかり尋ねるから、こうなるのです。こういうときは質問を変えましょう。たとえば、
「私の記憶をたどる限り、お会いしたことはございません」
「わかりました。人は覚えてないことなどしゃべれませんからね。だからあなたの表現は、きわめて正確です。
 あなたはいま、ご自分の脳内の情報を元に、今治市の人と会ったことを、明確に、否定されたわけですね」
「私の記憶をたどる限り、お会いしたことはございません」(以下、繰り返し)
やっぱりダメか。


安倍首相と加計理事長という旧友の間にかわされた会話など、誰にもわかりませんが、どうでもいいことです。
二人がきわめて親しい間柄だという事実があるだけで、秘書官も、閣僚も、官僚も、みな忖度するからです。
だから首相は何も、具体的に指示する必要がありません。その意味で、首相は本当に潔白かもしれません。

ただし、忖度とはいわば無言の指示なので、それを具体的な言葉で伝えたり、文字に起こしてはなりません。
ところがお役人は、何でもメモしたり、関係者にメールする癖があるものだから、そこから足が付きます。
その物証を追求して首相に近づいていくと、忖度を言葉(文字)にした人物あたりで、行き止まるわけです。

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李下に冠を正さず
- 2017/07/24(Mon) -
安倍首相は昨日、「自民党は政権与党として責任感を持って憲法議論を深めていく」と述べました。

「責任を持って」と言うべきところで「責任感を持って」と発言することが多いですね、政治家の人たちは。

「責任を持って」には義務が生じますが、「責任感を持って」だと、あくまで努力目標のように聞こえます。
いったいいつから、「責任感を持って」なんていう曖昧な表現が、まかり通るようになったんでしょうね。
直接的な表現を使わず、ぼかした表現で言質を取られまいとする態度を感じるので、とてもイヤな言葉です。

同種の表現として、「スピーディーに」と言わずに「スピード感を持って」という言葉も耳にします。
「加速する」のかわりに「加速化する」と言うのにも似たような、間接的なニュアンスを感じます。

今日の安倍首相は、衆院予算委員会の閉会中審査で、「私の答弁姿勢への批判もあるだろう」と述べました。
加計問題については、「李下に冠を正さず」という言葉を使って、反省してみせました。
しかし反省するならば、獣医学部新設は潔く白紙撤回して、ついでに稲田防衛相もスパッと更迭しなきゃ。

国家戦略特区なんて、よく言われるように利権の巣窟です。
だからこそ、首相と関係のある人間にはいっさい関与させないぐらいの、慎重さと頑固さがほしかった。
首相はかつて野党に対し「私と付き合いがあったら特区に指定されないのか。おかしな話だ」と言いました。
でも、おかしくないのです。それが「李下に冠を正さず」なんですよ。わかっとるんかな。

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諫臣か奸臣か
- 2017/07/23(Sun) -
今朝の日経の「春秋」は、「首相の周囲にはわずかな諌言さえする人はいない」と厳しく指摘していました。

主君の過ちを指摘・忠告する「諌言」のできる部下を「諫臣」といい、歴史小説にはよく出てきますね。
しかし現代社会ではどうなんでしょう。とくに官僚組織においては、あり得ないことかもしれません。

コラムの最後は「君主は諫臣がなければ正を失う」という、小説からの引用で結ばれていました。
ところが面白いことに、その文の隣には、「組織の不正を未然に防止!」と書かれています。
さらに隣には、「内部通報制度の導入・整備で自浄作用を向上!」と続くものだから驚きます。

まるで、上司の不正を内部告発する部下こそ諫臣である、と言わんばかりの構成になっています。

タネを明かせば、春秋の隣にたまたま政府広報が並んでいたのですが、なんとも絶妙なつながり具合なのです。
紙面のその位置に、消費者庁の「内部通報制度」の広告が入ると知って、狙って書いたコラムかもしれません。

加計問題で大胆な証言をした某前次官などは、発言が真実なら、さしずめ諫臣ということになるのでしょうか。

同じ「かんしん」という読みでも、「奸臣」の方は感心しません。これも中国歴史モノなどに出てきます。
「姦臣」とも書きますが、悪だくみをする家臣のことですね。
もしも、誇張した発言で官邸を攻撃しようとしているのであれば、前次官は「奸臣」ということになります。

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