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ワクチン+自然感染で、コロナ免疫を長期間維持する作戦
- 2022/06/30(Thu) -
新型コロナワクチン接種後の、自分の血液中の「抗体価」を調べてみました。
当院で4回目接種を受けた、私を含む2名の「SARS-CoV-2 スパイク蛋白(IgG)」を測定しました。
4回目接種のちょうど2週間後において、2人とも抗体価は約13,000 AU/mlでした。十分高い数値です。

新型コロナウイルスは、表面の「スパイク」という構造物がヒトの細胞表面と結合して、感染が成立します。
「mRNAワクチン」は、スパイク蛋白の設計図を接種することにより、人体内でスパイク蛋白を作らせます。
すると免疫反応によりスパイク蛋白に対する抗体が体内で製造され、これがウイルス防御の武器となります。

ワクチンの接種によって抗体価が上昇しても、残念ながらやがて徐々に低下していきます。
一説では、3カ月で半減し、4か月後には30%程度に下がるとも言われています。
そのようなワクチン効果の減弱によって、いま日本で感染再拡大が起きているという考え方もあります。

私が今、かなり強い免疫を持っているとしても、数カ月後には貧弱な免疫状態になってしまうのでしょう。
ではこれからも、何度も何度もワクチンの接種を繰り返さなければ、免疫は維持できないのでしょうか。

いや、自然感染による免疫の再強化、すなわち「ブースター効果」を期待する手もあります。
免疫力の強いうちに、発熱外来で感染者の飛沫を適度に浴びて刺激を受け続け、免疫を維持する手法です。
現状の感染防護態勢を敢えて緩めるという、少々危険な香りのする作戦ですが、上手に試したい気もします。

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今からでも、ワクチン打ちましょう
- 2022/06/29(Wed) -
「もしや感染者数が増加に転じてませんか」と書いたのは9日前のこと。いやはや、確実に増えてますね。

「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」は、熊本県は沖縄県に次いで全国2位じゃないですか。

たしかに発熱外来多いです。とくに子どもの感染者が増えています。
近隣の小学校では、学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいます。
その学校の生徒はしかし、学年が違うと学級閉鎖のことなど知らない子もいます。
クラスの誰かが休んでも、その子がコロナなのか何なのか、「個人情報」を理由に明らかにはされません。
担任の先生がコロナで休んでも、子どもたちには明確には伝えられない有り様です。

集計するには1日早いですが、今月当院でPCRまたは抗原検査で陽性と診断した109人の内訳を調べると、
10歳未満29人(27%)、10代18人(17%)、20代9人(8%)と、ここまでで50%を超えました。
一方で、60歳以上はわずかに7人(6%)、65歳以上に限るとたったの3人でした。

感染者は圧倒的に小学生や未就学児に多く、彼らは最初は高熱が出ますが、すぐに解熱して元気になります。
大人の症状は2パターン。微熱のまま経過する方と、高熱が2,3日続く方。ほぼ、ワクチン接種歴の違いです。

18歳以上で今月PCR陽性になった60人のうち、ワクチン3回接種済の方は29人もいました。
ワクチン接種は、感染予防効果はゼロじゃないけど弱い。しかし言われている通り、症状は軽くなるようです。
今からでも決して遅くはないでしょう。3回目接種は、やっぱりオススメですね。

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乳児の定期接種の「セット予診票」を望む
- 2022/06/17(Fri) -
赤ちゃん(乳児)の定期予防接種は、満2カ月から始まります。いわゆる「ワクチンデビュー」です。
デビュー後には毎月、数カ月間、定期接種に「通う」ようになります。接種ワクチンの概略はこうです。

(1)2カ月:ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスワクチン
(2)3カ月:ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスワクチン・4種混合ワクチン
(3)4カ月:ヒブ・肺炎球菌・ロタウイルスワクチン・4種混合ワクチン
(4)5カ月:BCG・4種混合ワクチン
(5)6カ月:日本脳炎ワクチン
(6)7カ月:日本脳炎・B型肝炎ワクチン

保護者の方は、4種類5種類のワクチン接種のために、4枚5枚の予診票を書かなければなりません。

いちばん上の方に、住所・氏名(フリガナ)性別・生年月日・保護者氏名・体温・平熱を書く欄があります。
その下には、いくつもの質問事項が並ぶので記入したり、はい・いいえ、の該当する方を丸で囲みます。
1枚書き上げるのに数分程度を要します。複数のワクチンを接種する場合には、かなりの作業量になります。

昨日から鼻水が出ている場合、4枚5枚の予診票全てに、昨日から鼻水が出る旨を書かなければなりません。
それが面倒で、少々の体調不良は記載しない方がいるかもしれません。

1カ月以内に他のワクチンを接種したかどうかを問う設問もあり、ワクチン名をすべて書く必要があります。
4週間おきに複数のワクチンの接種を行っている方にとって、この欄の記載はかなり大変です。
それがイヤで、4週間ではなく31日間隔でのワクチン接種を希望する親御さんもいるほどです。

自治体によっては、複数のワクチンの同時接種時には、専用の予診票が準備されているそうです。
どうせ設問内容などは全く同じなのだから、複数のワクチン接種のために書く予診票は1枚で良いはずです。

「ワクチンデビューセット」とか「満3カ月セット」みたいな、わかりやすいセットの予診票がいいですね。
熊本でも早く採用していただきたい。

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小児の新型コロナワクチン接種者が、これ以上増える気がしない
- 2022/06/16(Thu) -
高齢者を中心に「4回目接種」の希望者は多く、当院の7月の予定枠はかなり埋まってきました。
ファイザーの供給量が少なくモデルナ主体になるので、それを嫌がる方が一部、接種を見合わせています。
しかし副反応の心配よりも、少しでも早い接種を望む方が、高齢者には圧倒的に多いようです。

それとは対照的に、小児(5〜11歳)の接種が低迷しているのは、先日も書いた通りです。
少しでも接種数を増やそうと、熊本市の予約規定やシステムが変更されます。

予約日に制限を設けず、1回目接種も2回目接種も、接種間隔を守ればいつでも予約できるようになります。
また医療機関へのワクチン供給量の上限も撤廃され、医療機関は何人にでも接種できるようになります。
これで、予約が取れないために希望通りの接種ができない小児はいなくなるはずです。

ですが残念なことに、そもそも接種希望者がいません。当院への問い合わせも、最近はほとんどありません。

振り返ってみると、接種開始前の3月には、多くの熱心な問い合わせをいただきました。
勢いを感じて当院では、熊本市の接種開始日よりも1日前倒しして、3月27日(日)から接種を始めたほどです。
その後の接種希望者の出現具合を、「イノベーター理論」になぞらえると、次のようになります。

待ってましたと、初日の接種に24人の予約が入りました。これはある意味「イノベーター」な方々です。
その後の1カ月で、約30人の予約が入りました。これを「アーリーアダプター」としましょうか。
ところが、その後が続きません。「アーリーマジョリティー」も「レイトマジョリティー」も不在。
世の中の大半は、「ラガード」つまり「様子見」を決め込んでいる人たちなんですね。

夏休みの接種希望者も、いまのところ現れません。問い合わせゼロです。
残念ながら、予約を取りやすくしても接種率が改善するとは思えません。問題はもっと深刻なのです。

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「4回目接種」後の副反応は過去最強、というわけでもない
- 2022/06/15(Wed) -
私自身が新型コロナワクチンの「4回目接種」を受けて2日たちました。まずはその経過報告から。

2日前の接種当日の夜、上腕部から肩にかけての痛みが始まり、翌日さらに強まり、今朝まで続きました。
ただ、寝返りを打って左側臥位で寝ることは可能でした。これは3回目接種後には不可能だったことです。
そして今日の午前中ふと気が付くと、痛みがほとんど消えていました。突然に改善するんですね。熱なし。

熊本市から当院へ配給される、8月接種分の4回目接種用ワクチンの量(接種可能上限量)が通知されました。
当院は、かかりつけの方への接種数を計算して、ファイザー84人分、モデルナ135人分を申請していました。
ところが通知された配分量は、ファイザー30人分、モデルナ135人分。ファイザー大幅削減。モデルナは満額。

これは6月・7月も同様でした。なのでいま予約を受け付けている方は原則として、モデルナの接種となります。
接種希望者の方の反応は、(1)モデルナでもかまいませんよ、(2)ファイザーがいいですね、の2通り。

モデルナOKの方は、接種券が届いてなくても、当院での予約が確定し、接種日時を決定していきます。
一方でファイザー希望の方は、わずかな配給数でやりくりすることになり、接種予定日は決めにくくなります。

3回目でファイザーを接種した際に副反応が強かった方の、4回目接種に対する考え方は、3つに分かれます。
(1)こんどはモデルナを打ちたい:妥当な考え方
(2)やはりファイザーを打ちたい:モデルナを接種したら、もっとひどい副反応が起きそうなので
(3)もう、打ちたくない:そのような方には、無理強いはしません

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「4回目接種」開始
- 2022/06/13(Mon) -
新型コロナワクチンの「4回目接種」が始まっています。当院でも今日から、接種を開始しました。
その対象となるのは、3回目接種から5カ月以上を経過して、次のいずれかを満たす方です。
(1)60歳以上
(2)18〜59歳で、(A)基礎疾患を有するか、(B)新型コロナの重症化リスクが高いと医師が認める者

当院では今日、6人に接種を行いました。私自身も(1)の「高齢者枠」で接種しました。
4回目接種に限っては、たとえ医療従事者でも基礎疾患が無ければ、59歳以下の方は接種できない規則です。
コロナ病棟や発熱外来に従事する者よりも、高齢者や重症化リスクのある方への接種が優先されています。

ワクチン接種の目的が、感染予防ではなく重症化予防であることが、ここに来て明確になってきたわけです。

でも感染リスクよりも重症化リスクを重要視するのであれば、若者への3回目接種勧奨とは若干矛盾します。
「2回目きつかったし、コロナ罹っても軽いなら3回目は接種しない」という若者の意見は至極真っ当です。

新たな理論で開発されたばかりのワクチンが、治験もそこそこに、世界中で猛然と接種し続けられています。

私は基本的にはワクチン推進派ですが、このような激流に身を任せ続けて良いものか、時々考えてしまいます。
しかし他人に接種を勧める以上、とりあえず自分が打っておかねばと、本日率先して接種したところです。
さて、4回目接種後の副反応は3回目と比べてどうなんでしょうね。あー、そろそろ腕が痛み始めました。

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HPVワクチンの勧奨接種再開はたぶん、コロナのおかげです
- 2022/06/11(Sat) -
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種の積極的勧奨が差し控えられて9年。もうそんなにたちますか。
世界中で幅広く、粛々と、平然と接種が行われているこのワクチンを、日本人だけが忌避し続けてきました。

最近になってようやく勧奨再開となりましたが、現時点では、接種希望者が急増している雰囲気はありません。
それでも、キャッチアップ接種の希望者はそこそこいます。これからだんだん増えていくのでしょう。

日本人は、理屈よりも情緒の国民性。科学的事実よりも、衝撃的な映像などメディアの影響を強く受けます。
メディアは、そんな国民や各種団体に「ウケ」の良い報道を垂れ流し、あるいは扇動します。
国は、メディアや団体から叩かれるのを嫌い、また過去の判例にとらわれ、事なかれ主義の無策に徹します。

女性を子宮頸がんから守らなければならないことの重要性は、昨今どうしても無視できなくなってきました。
根拠をもって勧奨を止めたワクチンの接種を、一転して推し進めるためには、何かきっかけが必要です。
しかし、ワクチンの成分も有効性も安全性も9年前と同じ。何か新事実が出てくるとも思えない。

そんな時に、突如として現れたのが、新型コロナウイルス感染症であり、新型コロナワクチンなわけです。
日本人は、たとえ副作用があっても有用ならと争うようにワクチンを接種しました。筋肉注射にも慣れました。
この新型コロナワクチンの登場は、HPVワクチンの再開に向けての、追い風どころか神風に近いものでした。

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小児のコロナワクチン接種はあわてない
- 2022/06/10(Fri) -
「感染した後の子どもと比べて抗体の値は高く、発熱などの副反応が出る割合は大人より低かった」
5〜11歳の子どもへの新型コロナワクチン接種について、そんな有効性と副反応のデータが公表されました。

メリット(抗体値の上昇)>デメリット(副反応の頻度)、なのだから「接種の意義はある」という結論です。

ところが、いかんせん、接種率が低すぎます。2回目の接種率は、昨日の発表では14.9%とのこと。
努力義務が課されていないこの年齢層に対して、国や自治体は「積極的勧奨」もできず、もどかしいところ。
なので今回のデータ公表は、科学的な有益情報による「間接的勧奨」を目論むものかもしれません。

ですが世の中の親御さんの不安はおそらく、「発熱などの副反応」だけではないはずです。
もっと後になってわかるかもしれない重大な副反応など、将来への未知の影響があれこれ心配なのです。
小児では罹患してもたいてい軽症なので、不安を感じたままでワクチン接種をする気になれないのです。

私は発熱外来で子どもの感染者を何人も見てきたので、ワクチン接種に対しては積極的に準備してきました。
これまでに、500人分以上のワクチンを確保(予約)しました。ですが、実際に接種したのは約50人です。

この50人の親御さんの多くは、前々から接種の意思を表示され、予約開始を待ち望んでいたような方々でした。
そのような「積極派」の接種がひととおり終わってしまうと、その後の新規予約者がほとんどいません。

ぽつんぽつんと小児の接種希望者が現れますが、人数がまとまらなければ接種予定が組めない問題もあります。
今では私も、小児への接種は「時機を待つ」ことにしました。とりあえず高齢者への4回目接種に全集中です。

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B型肝炎ワクチン、一部の製剤が品薄です
- 2022/06/02(Thu) -
KMバイオロジクス製のB型肝炎ワクチン『ビームゲン注0.5mL』の、出荷調整が行われることになりました。
このワクチンに「想定を上回る注文」が入り、すべての受注に対応できない状況になったからだといいます。

B型肝炎ワクチンを製造しているのは、KMバイオロジクス(KMB)とMSDです。
KMBの「ビームゲン」にも、MSDの「ヘプタバックス–II」にも、0.5mL製剤と0.25mL製剤があります。
ビームゲンは薬液が薬瓶に入った「バイアル製剤」であり、ヘプタはシリンジに入った「シリンジ製剤」です。

バイアル製剤は、接種前にバイアルから薬液を「必要量だけ」吸い出して使用しなければなりません。
一方でシリンジ製剤は、そのシリンジを使ってそのまま接種できるメリットがあります。

接種量は、10歳以上が1回0.5mL、10歳未満は1回0.25mLなので、小児の定期接種に使う用量は後者です。
正確な統計データは知りませんが、私の感覚では、このワクチンの接種対象は圧倒的に小児です。

でも、小児用量である0.25mLの製剤が不足しているのではなく、いま品薄になっているのは0.5mL製剤です。
実はこの「需要偏重」の原因には、思い当たるフシがあります。

ワクチンの値段(納入価格)は、0.25mL製剤と0.5mL製剤とでは、あまり変わらないのです。
おそらく、薬液自体のコストの差よりも、バイアルやパッケージや流通コストの方がずっと大きいのでしょう。

よって、たとえば小児2人へは、0.5mL製剤を使って0.25mLずつ吸い出して接種を行うのが一般的です。
この「節約策」は、一度針を刺したバイアルを24時間以内に使い切るのであれば、正式に認められています。

ただし、シリンジ製剤(ヘプタ)ではこの手法が使えません。使えるのは、KMBの0.5mL製剤だけなのです。
というわけで、このワクチンが大人気となり、注文が増えたのだと私は推測しています(個人の意見です)。
だったら、出荷調整などするよりも、0.5mL製剤を大幅増産してくれた方が、よっぽど嬉しいですけどね。

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税金のクレジットカード納付あれこれ
- 2022/05/27(Fri) -
今月末に納付期限を迎える税金が、いろいろあります。今日はまとめて納付しました。

「法人税」と「地方法人税」と「消費税」は、「国税クレジットカードお支払サイト」から納付しました。
とても簡単です。

「法人県民税」と「法人市民税」は、納付書を使わなければ振り込めません。これは遅れてますね〜。

「固定資産税」は、熊本市の方は「熊本市納付サイト」から、1期から4期分まで全部、カード払いしました。
残念ながら菊陽町の分は、カード払いに対応してません。金融機関で振り込みました。菊陽町、遅れてます。

「自動車税」は、昨年までは熊本県のサイトから「Yahoo!公金支払い」を使ってカード納付していました。
それが今年度からは、スマホ決済アプリ「モバイルレジ」を使えと、いうことになっています。
さっそくiPhoneにインストールして、バーコードを読み取らせようとしたら、ピントが合いません。

県のサイトにも、最上段の「重要なお知らせ」のところに、
「主にiPhone 12 Pro MAX及びiPhone 13 Pro MAX上でバーコードが読み取りづらいというお問い合わせをいただいております」
と書いてある。私のはiPhone 13 Proであって「MAX」ではないのですが、たぶん該当するようです。
おそらく、このアプリがまだ、新しいカメラの仕様に適合していないのでしょう。

このような場合は、ブラウザ版「モバイルレジ」を使え、とあります。
ブラウザ版を使うのであれば、iPhoneではなく、カード番号等の入力が容易なMacを使うことにしました。
バーコードをiPhoneで撮影してエアドロ(AirDrop)でMacに飛ばす手間はかかりましたが、無事完了。

税金のクレジットカード納付は進んでいますが、サイトやアプリの統一がとれていませんね。今後の課題です。

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運動不足の人、集まれ!
- 2022/05/26(Thu) -
新型コロナワクチンの4回目接種が昨日から始まり、その様子が報じられています。
一番乗りで4回目が接種できるのはほぼ、12月までに3回目を済ませた「60歳以上の医療従事者」です。
私は来月中旬に接種を受ける予定です。接種が本格化するのは、概ね7月以降でしょう。

前にも書いたように、4回目の接種対象はかなり限られています。3回目接種から5カ月以上経過した人のうち、
(1)60歳以上
(2)18〜59歳で、(A)基礎疾患を有するか、(B)新型コロナの重症化リスクが高いと医師が認める者

感染時の重症化予防がワクチン接種の主な目的なので、重症化しやすい者が対象になっているわけです。
ワクチンが足りないからなのか、今回の接種対象は少し厳しく規定されています。
厚労省のQ&Aによると(分かりやすくするために一部改変)、

問①:余剰ワクチンが発⽣した際でも、基礎疾患のない60歳未満の⼈に接種してはならないのか。
答①:接種を⾏わないでください。

問②:余剰ワクチンに限って、4回⽬接種対象外の者に接種した場合は、公費負担の対象となるか?
答②:公費負担の対象となりません。

問③:4回⽬接種の対象者外である者に,本⼈が接種を強く希望し、接種した場合,間違い接種になるか。
答③:間違い接種の扱いとなります。

取り付く島もない杓子定規な回答です。ずいぶん前の、新型インフルエンザワクチンの時を思い出します。

ただ「医師が重症化リスクの⾼いものと認めた者」という対象規定があり、医師の裁量が認められています。
厚労省のQ&A(下記)をみると、なかなか「応用範囲」が広いようで、助かります。

問:「重症化リスクが高いと医師が認める者」として想定しているのは、どういった方か。
答:(前略)身体不活動(いわゆる運動不足)といった生活習慣がある方も重症化しやすいとされています。

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いよいよ明日から、4回目接種
- 2022/05/24(Tue) -
「新型コロナワクチンの4回目の接種が25日から始まります」と報じられてますが、慌てる必要はありません。
すぐに4回目接種をしたい人に、「お待たせしました。始まりますよ」と伝えているだけの話ですから。

3回目接種から5カ月経った、60歳以上か基礎疾患のある18歳以上の方が対象です。若い人にはほぼ無縁の話。
その若い人の中には、「何度も接種したくないから、2回目で止(と)めてます」と言う人すらいます。

当院のかかりつけの対象者の中にも、4回目を希望する人とそうでない人とで、かなり「温度差」があります。

4回目を打ったら、次は5回目、6回目と、ずっと打たなきゃならなくなるんでしょう?、と問う方がいます。
ちょうど「高血圧の薬って、飲み始めたら一生飲むことになるんでしょう?」と尋ねたい気持ちと似ています。
その答は私にはわかりませんが、とりあえず今回はどうします?と訊くと、やっぱり打ちます、となります。

市から割り当てられたワクチンは、前にも書いたように、ファイザー42人分、モデルナ210人分です。
ほとんどの方にモデルナを打つことになりますが、一部の方はかたくなに、ファイザーを希望されます。
そこらへんの配分は、なんとかしましょう。不安なままで接種しても良くないですから。

一方で小児用のファイザーは、かなり大量のワクチンを確保できましたが、いかんせん接種希望者がいません。
こんなことでは小児用ワクチンの大量廃棄が起きそうですが、なぜか小児用は有効期限が長いのです。

そんなこんなで、発熱外来とワクチン接種を並行して進める日々が続きます。いい加減に終わって欲しい。

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「4回目接種」も、当院分は市のサイトからは予約できません
- 2022/05/20(Fri) -
新型コロナワクチンの「4回目接種」は、当院での接種を希望する方の予約がずいぶん集まってきました。

ワクチンの供給量が少ないので、当院で3回目を行った方に限定して、来院の都度、予約を受け付けています。
4回目接種の対象は、60歳以上か18歳以上の基礎疾患のある方なので、毎月通院されている方がほとんどです。

熊本市から昨日、市のサイトの「4回目接種実施医療機関一覧」に掲載するかどうかを尋ねる文書が来ました。
実は3回目までは、当院は掲載をしていませんでした。かかりつけ限定接種なので掲載の必要がないからです。

ただ、1回目のとき、「先生のところは接種されないんですね」と尋ねる、かかりつけの方がいました。
あるいは、「先生のところで接種できないので、別のところで予約を入れました」という方もいました。

市のサイトに掲載していないと、当院が接種自体をしていないように見えてしまうんですね。
かかりつけの方に接種する旨を院内に掲示していても、それだけではなかなか周知できないようです。
おそらく、患者さんのお子さん方(=若い方)が、気を利かせてネット検索などをするのでしょう。

ということで、誤解を防ぐために、4回目接種は熊本市のサイトの一覧に掲載することにしました。
ただし市のサイトからは予約できません。あくまで、当院が接種を行っていることを周知するための掲載です。

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「接種しますか?」→「接種した方が良いですか?」問答
- 2022/05/18(Wed) -
新型コロナワクチンの「4回目接種」の、熊本市から医療機関への6月〜7月のワクチン供給量が決まりました。

当院への配分の上限は、ファイザー7本(42人分)、モデルナ14本(210人分)、合計で252人分です。
接種可能人数の比率は、ファイザー対モデルナが、ちょうど1対5です。

配分ワクチンが少ないので、当院での接種対象は、当院で3回目接種を受けた方に限定する予定です。
そのうち、60歳以上、または18歳以上で基礎疾患を有する方の総数は約300人です。
さらにそのうち、2月までに3回目接種を受けた方、つまり7月中に4回目接種の対象となるのは約200人です。

その、200人が全員4回目接種を希望するとしても、配給が決まったワクチン本数で足りる計算です。
ただし、ファイザーを接種できるのは最大で42人。あとは全員、モデルナを接種することになります。

患者さんに尋ねてみると、年齢によって考え方が異なる傾向がありました。
60歳以上では、接種できるのならモデルナでも良い、できれば早く接種したい、と言う方が圧倒的でした。
ところが60歳未満では、モデルナでも仕方ないという方と、モデルナなら接種しないという方に分かれます。

このワクチンの、しかも4回目接種については、私も無理に接種をオススメするようなことはしません。
「ワクチンは準備できますけど、接種しますか?」といった、やや消極的なヒアリングにとどめています。

するとしばしば、「やっぱり、接種した方がいいですかね」という質問で返されます。
ここで「3回目接種の時と同じです」と禅問答的な回答をすると、「では、接種します」となります。

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「4回目接種」のスケジュール公表
- 2022/05/13(Fri) -
新型コロナワクチンの4回目接種のスケジュールを、熊本市が今日公表しました。
対象は、3回目接種から5カ月を経過した(1)60歳以上と、(2)基礎疾患のある18〜59歳です。

このうち60歳以上の対象者約21万人には、自動的に接種券が郵送されます。
18〜59歳の3回目接種済者には、「4回目接種を希望する方は申請してください」との案内が送られます。
基礎疾患のある方が自らの判断で申請すると、申請者にだけ接種券が送付されることになります。

この「申請方式」は、少々アバウトな面はありますが、リーズナブルでスマートな手法だと思います。

ワクチンの数が限られることから当院では、当院で3回目接種を行った方に限定して4回目接種を行う予定です。
ほぼ全員が基礎疾患を有する人なので、希望者は全員が接種を受けられます。

今日はその、ワクチン希望数調査の締切日でした。先日書いたように、モデルナ主体で希望を出しました。

当院かかりつけの高齢者の方に最近「4回目接種を希望しますか、モデルナでも良いですか」と尋ねています。
それに対しては、「モデルナでも構わないので、是非お願いします」という反応が圧倒的多数です。
3回目や1,2回目すら未接種の若者が多い中で、新型コロナワクチンに限っては、高齢者は積極的です。
当院の希望通りのワクチンが配給されると良いのですが、過去の事例がひどいので、今回も油断はできません。

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「4回目接種」はモデルナ主体で行く?
- 2022/05/09(Mon) -
「新型コロナワクチンの4回目接種の順番が回ってきたら、接種を希望されますか」
当院で3回目接種を受けた、当院のかかりつけの方に、最近このような質問をしています。

3回接種を済ませた方でも、ワクチンの副反応や必要性について多少なりとも疑問を感じている人はいます。
これまで3回はみっちり接種してきたけど、4回目は模様眺めしたいと、はっきりおっしゃる方もいます。

逆に、ワクチンの副反応が軽く、罹患すれば重症化しやすい高齢者は、接種を希望する傾向が強いようです。

さて、問題はワクチンの供給量です。
当院は、熊本市の予約システムを使わず、かかりつけの方だけに、これまでずっと接種を行ってきました。
3回目接種は、かかりつけの方のうちの希望者数を予測して、その人数に応じてワクチンを請求しました。

たとえば6/11〜7/10接種分は、接種希望者が約400人と考えて、68本のファイザーワクチンを希望しました。
ところが、当院への配分は4本になるとの通知が来ました。68本必要なのに、来るのはたったの4本。

熊本市が供給可能なワクチン1,000本に対して、全医療機関の希望数の合計が16,378本だったそうです。
この需給比率からの按分計算によって、各医療機関へは希望量の1/16が配分されました。なので当院は4本。

今回、当院での4回目接種(8月末までに接種する予定分)は、最大で300人程度になると予測しています。
では、市へ請求する希望数を300人分で出してよいものかどうか。配分量が大幅にカットされるのは必至です。

熊本市の担当者にこの件を尋ねましたが、あくまで、予測する接種の実数で希望数を出してくださいとのこと。
大幅に削減されるのを見越して水増し請求しちゃダメですよと、(暗に)釘を刺されました。
先生のところで接種できなかった方は、他院や集団接種会場で接種することになるでしょうと、冷たいお言葉。

どうしてそうなるんですかね。3回目を接種した医療機関で4回目も接種するのが、いちばん簡便・確実なのに。
ただしこれはファイザーに限った話。圧倒的に供給量が多いモデルナへ宗旨替えすれば、解決するんですよね。

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「4回目接種」の準備始まる
- 2022/05/02(Mon) -
熊本市による、「新型コロナワクチン4回目接種の体制構築に関する希望量調査」が始まりました。

4回目接種の対象は、3回目接種から5カ月以上を経過した、60歳以上または基礎疾患を有する18歳以上の方。
6月から始まる4回目接種を6月中に受けることになるのは、ほぼ、60歳以上の医療従事者に限定されます。
たとえ医療従事者でも、60歳未満だと接種できません。当院職員で接種できるのは、幸か不幸か私だけです。

当院で1月までに3回目の接種を行った方のうち60歳以上は6名。ファイザーのワクチンちょうど1本分です。
年齢の条件をはずすと12名に増えますが、基礎疾患を有する人は含まれないため、やはり対象は6人だけです。

国は(市も)、ファイザーよりもモデルナを推奨しています。もちろん、ファイザーが足りないからです。
全国の対象者5,428万人に対し、ファイザー1,268万回分、モデルナ4,710万回分が供給される予定とのこと。
ざっと、ファイザー2割・モデルナ8割です。4回目は圧倒的に、モデルナを打たなければならなくなります。

3回目接種の時、ファイザーからモデルナへの「交互接種」を希望した高齢者は、ほとんどいませんでした。
高齢者であればあるほど副反応への警戒感が強いので、副反応が報じられたモデルナは敬遠されがちなのです。
ところが4回目では、その高齢者の8割が、モデルナを接種することになってしまいます。
当院ではなるべくファイザーを多く入手したいところですが、こればかりは思い通りにはいかないでしょうね。
でも逆に、私は4回目にモデルナを接種しようかと考えています。もちろん、接種後2日間は休診する予定です。

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モデルナを廃棄する一方で、4回目接種ですか
- 2022/04/28(Thu) -
モデルナのワクチンが有効期限を迎え、多くの自治体で大量に廃棄される見通しとなりました。
厚労省は、当初予測より接種が伸びてないことや、モデルナの希望者が少なかったことを理由に挙げています。

いまさらそれを言いますか。モデルナが不人気だってことは、だいぶ前からわかってたのに。
メディアが副反応のひどさを盛んに報じてきたモデルナを、副反応に厳しい日本人が打ちたがりますか?
当院でも、ファイザー希望者が圧倒的でモデルナの希望者がほぼ皆無なので、もう取扱を止めてますよ。

厚労省はこれまでに、「交互接種」の有効性を喧伝してきました。
1,2回目とは異なるワクチンを打つ方が、3回とも同じワクチンを接種するよりも強い免疫が付くというのです。
しかしそのおかげで、1,2回目はモデルナだったけど、3回目はファイザーを打ちたいという人が目立ちます。
国の「モデルナ誘導策」が、完全に裏目に出た形です。

熊本市から各医療機関への、6/11から7/10のワクチン(ファイザー)配給上限量が今週通知されました。
当院の割り当ては、わずかに4本でした。1カ月間に24人しか接種できないということです。
もう接種は終わりかなと思わせる数字です。

そのように3回目接種もままならないというのに、早くも4回目接種を始めようかという話が出ています。
接種しろと言われればしますけど、その前に3回目と小児の接種を終わらせてくださいね。

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小児用新型コロナワクチン接種、細々とやってます
- 2022/04/22(Fri) -
小児(5〜11歳)の新型コロナワクチンの接種予約が、「絶不調」です。

熊本市では、対象者約4万8千人に対して、3月10日に接種券を一斉に郵送しています。
「第1期」として、3/28〜5/8の6週間で2回の接種を行う、9千人分の接種枠が確保されました。

9千人という第1期枠は少な過ぎるんじゃないかと、これは予約競争になるぞと、当初は思っていました。
ところが蓋を開けてみたら、いまだに予約枠が51%分しか埋まっていないそうですね。
予約開始からすぐに申し込んだ方は全対象者の1割にも満たないという、予想外に低調なスタートです。

当院は、フライング気味の3/27(日)から接種を開始したのですが、その後の接種予約枠が埋まりませんね。
1バイアルで10人接種できるワクチンなので、1日の予約接種人数は10の倍数となるはずです。
しかし、10の倍数の予約者を確保できた日など例外的(奇跡的)で、たいていは端数が出てしまいます。

予約が低調なまま、来月は「第2期」(5/9〜6/19)に突入しますが、ワクチン大余りとなることは必至です。
さらに今日は、「第3期」(6/20〜7/31)の接種希望数を保健所に申請する締切日でした。
ワクチンが何本必要か希望を言えといわれても、7月の予約の埋まり具合など、まったく予測ができません。
ですが、何本か希望を出しておかなければ配給してもらえないので、テキトーに数字を書いて出しました。

接種に慎重な被接種者や保護者が多いために接種希望者数が少ないことを、保健所も認めています。
「5名以上の希望者が集まった場合」に限って接種をするようにと、かなり柔軟なことを言い始めました。
10の倍数の予約数を確保してバイアルを使い切るのは難しくても、せめて半分以上は使えという意味なのか。
でも、「最低催行人数5人、集まらなかったら接種中止」なんてことは、できませんけどね。

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3回接種しても感染しますが、接種しましょう
- 2022/04/19(Tue) -
新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)が低調だといわれるので、自験例を分析してみました。

当院は原則として、かかりつけの方とその配偶者に限定して、1回目・2回目の接種を行いました。
その数は約600人。そのうち65歳以上の方は約200人でした。ほぼ全員が、2回目から6カ月経っています。

3回目は、65歳以上の方は95%が接種を済ませていますが、64歳以下では4割程度の接種率です。
詳しく見てみると、50代の接種率は7割でしたが、40代以下(300人)では3割を下回りました。

もともと接種率の低かった若年層で、3回目の接種率がさらに低いという、ある意味予想通りのデータです。
とは言え、若年層にしては接種に積極的だったはずの人たちなのに、こと3回目には消極的なんですね。
オミクロン株の感染者が若者に多いことにも、おそらく関連がありそうです。

しかし一方で、ワクチンを接種したのに感染する方が多いことも、毎日の発熱外来で実感しています。
今年3月以降に、当院でPCR陽性と診断した18歳以上362人のうち、3回接種済の方が67人もいました。
その中には、3回目接種の翌日の発症(発熱)という、副反応かと疑うようなケースも含まれます。

言われているように、3回接種しても感染します。でも重症化しない(はずだ)と、信じたいところです。
ただし感染すれば、たとえ軽症でも(無症状でも)感染力があります。そこなんですよね、問題は。

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4月はワクチン接種で混み合う時期です
- 2022/04/09(Sat) -
土曜・日曜は、発熱外来とは時間帯を分離して、新型コロナワクチンの接種にも時間を割いています。

小児(5〜11歳)の接種枠は、親御さんの都合を考慮して日曜日に組んだのですが、意外にも不人気です。
発熱などの副反応が心配で、日曜よりも土曜や金曜に接種を受けさせたい方が多いのかもしれません。
とくに自分の接種後の副反応に悩まされた親御さんは、お子さんの接種には最大限の配慮をしたいのでしょう。

一方で中には、敢えて平日の接種を希望する大人の方も、少なからずいらっしゃいます。
接種日とその翌日には「公休」が取れる職場なのかもしれません(きっとそうです)。

それにしても、モデルナが不人気なので、当院の今月のモデルナ接種日の設定は、あと1日だけです。
ファイザーの希望者ばかりが多く、しかしワクチンの供給量がとても少ないので、予約枠はほぼ満杯です。
小児用ファイザーはその中間。接種を希望する方自体がまだ多くなく、様子見の状況と思われます。
幸い、小児用ワクチンは解凍後10週間冷蔵保管できるので、私もしばらくは模様眺めができます。

新年度になり、HPVワクチンの積極的勧奨再開に加えて、キャッチアップ接種も始まる予定です。
キャッチアップ接種についてはしかし、自治体もバタバタしていて対象者への通知が遅れているようです。
通常の定期接種対象の方は、今がチャンス。キャッチアップ接種で混み合う前に、早めに接種しましょう。

HPVワクチンも新型コロナワクチンも筋肉注射です。所定の間隔で3回接種する点も、よく似ています。
ただし新型コロナワクチンは他のワクチンとの接種間隔に制約があるので、くれぐれもご注意ください。

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新型コロナワクチンもMRワクチンも大事です
- 2022/03/28(Mon) -
新型コロナワクチンは、他のワクチンとの接種間隔が2週間必要です。
しかしその他のワクチンにおいては、生ワクチン同士の注射を除いて、接種間隔に制限はありません。

これはわりと最近決まった規定なので、以前のルールをご存じの親御さんに、驚かれることがあります。

かつて、不活化ワクチン後には1週間、生ワクチン接種後には4週間、他のワクチンが打てませんでした。
日本以外でそのように規定している国はなく、言うなれば日本だけの「ローカルルール」でした。

ワクチン接種後に一定期間だけ、他のワクチンを打てなくしていた理由は、副作用の観察のためでした。
近接した日程で接種をすると、最初の接種の副反応が次の接種の時期と重なる可能性があります。
ワクチン接種の副反応の有無を十分観察して、それから次の接種を行うべきだと、慎重に考えていたのです。
その観察に要する期間が、不活化ワクチンなら1週間、生ワクチンなら4週間あればよかろうという考え方です。

しかしながら近年、定期接種の種類も増え、複数のワクチンを同時接種するのが当たり前になりました。
同時接種するということは、そろぞれのワクチンの副反応を個別に観察することをやめたということです。
であるならば、副反応の観察のために間隔をあけて接種する意味も無い、ということになります。

やがて撤廃されるとは思いますが、新型コロナワクチンの接種前後には2週間の間隔をあける規定があります。

来月から本格的に始まる、5〜11歳の新型コロナワクチン。年長児ではMRワクチンの接種開始と重なります。
旬のワクチン(=コロナ)を優先するなら、コロナ→ ( 3週間 ) →コロナ→ ( 2週間 ) →MR、の順でしょうね。
いや、MRが大事だと思うなら、MR→ ( 2週間 ) →コロナ→ ( 3週間 ) →コロナ、でもいいと思います。
どっちも早く打ちたけりゃ、コロナ→ ( 2週間 ) →MR→ ( 2週間 ) →コロナ、もアリでしょう。

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新型コロナワクチンの間違い接種事例
- 2022/03/25(Fri) -
新型コロナワクチンの接種が進められているなかで、「間違い接種」も起きているようです。
熊本市が今日、注意喚起の一環として「間違い接種事例集」を医療機関に送って来たので、ご紹介します。

(1)接種間隔の間違い
2回目の接種から6カ月を経過しないうちに3回目接種をした事例は、たぶんかなり多いと思われます。
対象者の利便性のため、まだ6カ月たっていないうちに3回目用の接種券が届くので、誤解されるのでしょう。
接種当日というよりも、予約段階で気付かないのでしょうか。そこがいちばん大事なポイントですけどね。

(2)接種器具の扱いが適切でなかった
接種時に針とシリンジが外れて薬液が漏れるアクシデントは、すべての注射作業に起こり得ることです。
某大学病院で、私自身がまぶたに注射された時、針が外れて液が散り、ひどい目に遭った思い出があります。
注射を行う医師(または看護師)には、注射の直前に、針をシリンジに押し込む癖が必要です。

(3)期限切れワクチンを接種した
ワクチンの製造から9カ月の「有効期限」のほかに、解凍からの日数で決まる「保管期限」があります。
保管期限はファイザーが解凍から31日間、モデルナは30日、小児用ファイザーは10週間と、微妙にバラバラ。
さらに、室温に戻したりシリンジに吸引した後の使用期限にも細かい規定があり、じつに面倒なワクチンです。

(4)2回目の接種の方に、3回目として接種した
モデルナの3回目は半量だけ接種するので、2回目のモデルナも同時に扱っていると、間違いの元です。
当院では、1回目も2回目も3回目も行っていますが、間違いを防ぐため、モデルナは3回目だけにしています。
誰かがウッカリしても、確認が不十分であっても、原理的に間違えないような仕組み作りが、何より重要です。

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新型コロナワクチン4回目接種実施へ
- 2022/03/24(Thu) -
「また接種しなきゃならないんですかね」と尋ねる方が、ちらほら出てきました。
新型コロナワクチンの4回目接種について、厚労省が議論を始めたと報じられたからです。

皆さんの意見は賛否分かれていて、「もううんざり」の方もいれば、「するなら早めに」という方もいます。

厚労省のワクチン分科会では今日、次の4点について議論がなされました。
(1)オミクロン株へのワクチンの有効性
(2)12-17歳に対する3回目接種
(3)4回目接種
(4)武田社製ワクチン(ノババックス)

その結論は、こんな具合です。
(1)デルタよりは有効性が劣るけど、オミクロンにもわりと効くよ。でも子どもでは効きが弱いかもね。
(2)12-17歳でも有効で、副反応も許容範囲。とりあえず、ファイザー限定でリスクのある子に打とうか。
(3)4回目を推奨している国は限定的だけど、日本はやるよ。全ての者に4回目接種の機会を提供しよう。
(4)有効性も安全性もまずまず。接種する国は増えているようですな。

欧米諸国では、高齢者や医療従事者等を対象に、限定的に慎重に、4回目接種が行われているようです。
一方で日本は、「全ての希望者への接種を想定する」と前のめっています。
3回目接種の方針が二転三転したために進捗が遅れたと批判されたため、ムキになっているのでしょうかね。

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HPVワクチンの「積極的勧奨接種」、まもなく再開します
- 2022/03/20(Sun) -
HPVワクチンは来月から、これまで差し控えられてきた「積極的勧奨接種」が再開します。
厚労省は、そのように決定するに至った議論を3つ、提示しています。
(1)HPVワクチンの安全性についての特段の懸念は認められない
(2)HPVワクチン接種後に生じた症状に苦しんでいる方に寄り添った支援を続けていく
(3)HPVワクチンに関する情報提供が広がった結果、国民の理解が進み、接種者数が増えてきている

まず、とくに新たなエビデンスが出たわけでもないのに、いまさらのように(1)を言い出すのは不誠実です。
さらに(2)は(1)と矛盾します。単に、いかにも国民に寄り添ってます感を出すための誤魔化しです。
挙げ句の果ては(3)のように、国民がこれまでワクチンの安全性を理解していなかったかの様に言う始末。

国は、その判断の誤りと、それによる国民の不利益については何一つ触れずに、やり過ごそうとしています。

毎年1万人以上が罹患し、3千人近くが死亡する「感染症」を、国が予防しない道を選んだ事実は消えません。
感染症から国民を守ることよりも、予防接種という「施策」による健康被害を防ぐことを優先させたのです。
これが愚策であることは、ほかならぬ厚生官僚がいちばんわかっていたのですが、ずっと動けませんでした。

これまでの経緯はどうであれ、積極的勧奨接種を再開するのであれば、私はもう何も申しません(たぶん)。
接種機会を失ってしまった方への「キャッチアップ接種」も、十分にやっていただけるのでしょう。
さらにその方が将来子宮頸がんを発症してしまった場合はもちろん、十分な対応をとっていただけますよね。

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小児(5〜11歳)用新型コロナワクチン、予約受付を始めました
- 2022/03/12(Sat) -
モデルナの新型コロナワクチンを、遅ればせながら当院では今日初めて接種しました。
なにしろ、1バイアルで15人から20人に接種するワクチンですから、なかなか希望者がが集まらないのです。
ただし、ファイザーのワクチンのような「希釈」作業が必要ないので、準備作業はかなり楽です。

小児(5〜11歳)用のファイザーのワクチンは、熊本市では2日前に、対象者に接種券が発送されました。
その問い合わせや予約の電話が入り始めたので、さっそく今日から予約の受付を開始しました。

当院ではこれまで同様、熊本市の予約システムを使わず、独自の予約受付で接種を行う方針です。

熊本市の予約サイト経由では、3月19日から予約受付が始まり、接種開始は3月28日(月)となっています。
しかし当院では、お子さんの保護者の都合が付きやすい、3月27日(日)から接種を始めることにしました。
念のため今日、保健所に連絡して、当院では市の設定よりも1日前倒しすることを伝え、了解を得ています。

熊本市では、ホテルやスポーツセンター等でも、小児ワクチンの集団接種が行われる予定です。
学校での集団接種は、「個々の意向が尊重されず同調圧力を生みがち」との理由から、実施しないそうです。

当院では、接種対象年齢だからといって接種を強く推奨することはありません。
しかし、5〜11歳のお子さんも12歳以上の方と同様に、重症化リスクを軽減するためにはワクチンが有効です。
接種のメリットとデ メリットを十分に理解していただくために、これからも情報提供を進めてまいります。

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温度管理の悪いワクチンは、通常はダメになります
- 2022/03/07(Mon) -
土佐清水市で、温度管理が不適切だったワクチンを、集団接種会場で約1,800人に接種してしまった件。
市役所の冷凍庫の電源に問題があったようですが、それに1カ月以上気付かずに接種し続けていたわけです。
この取り返しのつかない一大事に最初に気付いた職員は、さぞかし背筋の凍る思いがしたことでしょう。

例によって市のコメントは、「これまでのところ健康被害は確認されていません」。
いつも思うんですけど、効果不十分なワクチンの接種を受けた人にとっての「健康被害」って、何ですか。

(1)コロナに罹ってしまうこと(それに伴う合併症や死亡も含む)
(2)ワクチンが効果不十分だと知ったことによる精神的ショック(それに伴う身体症状も含む)
(3)後日あらためてワクチンを接種するなら、接種回数が(微妙に)過剰になることに起因する副反応も心配

件の不良ワクチンの接種を受けた方は、抗体検査も検討されています。この検査結果はとても興味深いですね。

接種した1,800回分以外に、同じ保管環境だった不良ワクチンが2千回分あったそうですが、廃棄されたとか。
安易に廃棄せずに、ワクチンの有効性の検査に回して欲しいですけどね。失敗は生かして欲しいものです。

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新型コロナに罹った人の追加接種の時期
- 2022/03/05(Sat) -
新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)を前に、コロナに罹ってしまう方が増えています。
「来週接種する予定だったんですが、どうしたらいいでしょう」ということになりますが、延期です。

厚労省のQ&Aには、「次の接種までは、感染後3カ月あけましょう」とあります。
感染によって得られた免疫は3カ月程度続くだろう、という推測による暫定的な目安です。

ただし、3カ月を待たずに(2回目から6カ月後以降なら)接種しても構わない、ということになっています。
なので私の現在の説明は、以下の通りです。
(1)厚労省のオススメでは3カ月程度あけることになっています
(2)感染が重症であった方はしっかり3カ月待ち、軽症なら1,2カ月間隔でもよいでしょう
(3)別の変異株による流行が来た場合は、長く待たずに早めに接種した方がよい(かもね)

一般にワクチンの追加接種の時期は、いま予防したいか長く予防したいか、どちらを優先するかで決めます。

例えば水痘ワクチンの定期接種が始まった頃、2回目の接種は1回目の3カ月後を私はオススメしていました。
毎年100万人の水痘感染者が出ていた時代です。間隔を開ければその間に感染する危険があったのです。
でもワクチンのおかげで水痘は激減しました。いま2回目の接種は、1回目の半年後前後を推奨しています。

それと同じで、コロナ流行期と収束後では、追加接種の時期の考え方は異なるはずです。
そして今はまだ(流行期なので)、可能な限り迅速に追加接種を進めた方がよいと、私は考えています。

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接種済なのに接種を勧めるハガキが届いています
- 2022/03/03(Thu) -
日本脳炎ワクチンは、前に何度も書いたように、現在「特例接種」が行われています。
かつて「積極的勧奨接種の差し控え」が行われたことに起因する、未接種者への救済措置です。これにより、
(1)平成7年度〜18年度生まれの方は、19歳までの間に不足回数分を接種できます
(2)平成19年度〜平成21年度生まれの方は、12歳までの間に不足回数分を接種できます

熊本市では、下記の定期接種の対象者に、「予防接種のお知らせ」という「勧奨ハガキ」を送付しています。
(1)MRワクチン(第2期):年長児に
(2)二種混合ワクチン:6年生に
(3)日本脳炎ワクチン:4年生と高3相当者に

このように日本脳炎ワクチンの勧奨は、通常の定期接種対象者と特例接種対象者への二段構えになっています。
問題は、過去の接種歴にかかわらず、18歳のお子さん全員に、特例接種勧奨のハガキが送られていることです。

ハガキの文面をよく読めば、接種歴がある方は対象外だとわかりますが、見落とす方も少なくありません。
対象外の者にまで接種を勧めるハガキが届く可能性など、一般市民の誰も想定していないはずです。
母子手帳の、日本脳炎ワクチン第2期接種の記録場所が分かり難い部分にあることも、トラップとなります。

そのまま間違えて接種を予約し、医療機関側も接種歴を見落とせば、過剰(過誤)接種となってしまいます。

こんなオカシな勧奨ハガキが届くのは、熊本市のシステム上、古い接種歴が把握できていないからです。
なのでとりあえず全員に送っとけ、ということなのでしょうが、過誤の原因になるとは思わないのでしょうか。

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3回目接種は、18歳以上だけです
- 2022/03/02(Wed) -
5〜11歳への新型コロナワクチン。当院でも接種を計画中です。対象は、当院かかりつけのお子さん限定です。
イメージとしては、当院でMRワクチンの第2期接種を受けた、対象年齢のお子さんを想定しています。

このワクチン、すぐ接種したいと思っている方もいれば、打つかどうか悩んでらっしゃる方も多いでしょう。
「積極派」の親御さんからは、すでに多くの問い合わせを頂いています。

ところで、12歳以上のお子さんの3回目の接種に関しては、重要な注意点がひとつあります。
それは、「3回目の接種は18歳未満は対象外」ということです。現時点ではそういう規定なのです。
このことをご存じない方が意外に多くて、18歳未満のお子さんへの追加接種の問い合わせがしばしばあります。

「新型コロナワクチンの3回目は、接種券が届かなくても、2回目から6カ月たてば接種できます」
一般の方への、国や自治体のこのような広報が、間違いの元なのです。
18歳未満に接種券は届きませんが、届かなくても6カ月経った時点で、接種できると思ってしまうからです。

で、5〜11歳へのワクチン接種の話に戻ります。
メディアでは、基礎疾患のあるお子さんや高齢者と同居しているお子さんは接種すべきだ、という論調ですね。
前者はいいでしょう。けれど、高齢者と同居していることを接種を推奨する理由にするのは間違っています。

子どもへの接種は、子ども自身を守るために行うものであって、高齢者を守るために行うものではありません。
インフルワクチンのような「集団免疫」目的で、コロナワクチンを子どもに接種するのは時期尚早でしょう。

米国での調査で、小児用ワクチンは接種後の感染予防効果が劣り、重症化予防効果は持続すると判明しました。
つまり、小児への接種は同居する高齢者への感染対策にはならないということです。
もちろん、小児への接種は有意義だと考えて私は接種を行いますが、あくまで、その子のためです。

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ワクチン有効期限の手書き修正は、お役所の指示です
- 2022/02/26(Sat) -
新型コロナワクチンは、品質データに基づいて有効期限が延長されました。
ファイザーは当初の製造後6カ月から9カ月に、モデルナも7カ月から9カ月に延長されました。

しかし、有効期限延長前に製造・出荷されたワクチンのバイアルには、延長前の有効期限が印字されています。
接種済証等に貼るための、有効期限を印字したシールにも、延長前の期限が印字されています。

たとえば当院でいま使っている製造番号「FL7646」のファイザーの、新たな接種期限は2022/5/31です。
しかしバイアルや、接種済証用の付属シールには、旧有効期限である2022/2/28が印字されていました。

このワクチンを2月中に使う場合には支障ありませんが、来月以降には、シールの印字が問題となります。
保健所は、厚労省からの事務連絡に基づき、今月初めに次のように依頼してきました。

「被接種者が不安を抱かれることがないよう、有効期限を手書き修正いただきますようお願いいたします」

この手書き修正がかえって、被接種者に不安を抱かせることを、お役所は想像できなかったのでしょうか。
現に、不安を感じた全国各地の人たちが、医療機関や厚労省に問い合わせていると報じられています。

熊本市では有効期限を訂正したシールを作成・配布していますが、それもなかなか不完全な状況です。
そのような訂正作業は、本来国が迅速に行うべきことです。地方に尻拭いをさせないでいただきたい。
そして、有効期限の手書き修正の件は、国がメディアで大々的に広報して、早く国民に周知すべきです。

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接種券が来る前に接種する「裏技」は、オススメしません
- 2022/02/21(Mon) -
「新型コロナワクチンは、接種券が届かなくても2回目の接種から6カ月を経過していれば、3回目接種は可能」

接種がなかなか進まないことに業を煮やした、たとえば河野前担当相の発言が取り上げられたりします。
当院でも事情によっては、接種券が届く前の方に接種を行ったことはあります。

しかし最近、このある種の「裏技」がメディアで広く報じられるようになり、面倒なことになっています。

「接種券まだだけど、早めに接種できませんかね」
そのような問い合わせ電話は多くはないですが、日頃の診療の合間にはしばしば尋ねられる質問です。
少しでも早く接種したいと願っている方には、私だって一刻も早く接種して差し上げたい。これは本当です。

ですが、接種券が1,2回目の接種順に発送されていることをふまえ、次のようにお答えすることにしています。
「接種間隔を考慮しますと、接種券が届いた順番に接種するのが適切で公平かと、当院では考えております」

当院のような医療機関が、3回目接種をどんどん進められないのは、第一にワクチンが足りないからです。
今月受け取った本数はすでに当院の配給上限量を超えており、来月の配給予定分から前借りしている状態です。
その来月の分は4月分から前借りできることも、今日、保健所の方に尋ねて了承済です。
そのようにワクチンが足りないのは、ひとつは、モデルナ不人気のせいです。モデルナは大余りなのですから。
「モデルナの方が強い免疫が付きますよ」ぐらいの宣伝では、慎重な日本人はなびかないのです。

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5〜11歳の新型コロナワクチン、具体化してきました
- 2022/02/17(Thu) -
小児(5〜11歳)の新型コロナワクチンの接種について、熊本市でも具体的な計画が出てきました。

対象者は約4万8千人。その全員に対して、3月10日から接種券が一斉発送されます。接種は3週間間隔で2回。
ただし第1期(3/28〜5/8)に接種できるのは、わずか9千人。ワクチンの確保数がその程度なのでしょう。

各医療機関には、この第1期における接種希望量の調査が行われています。締切は来週月曜日。
もしも接種希望量の総数が9千人分よりも多ければ(間違いなく多いでしょう)、調整が行われます。
調整というのは今回も、単純な按分計算になると思われます。
たとえば希望総数が1万8千人分であれば、各医療機関には希望量の2分の1しか配給されないことになります。

そのような手法がすでにわかっているので、医療機関は「多め」の希望数を申請する可能性があります。
となると、接種希望数の総量はますます増えてしまい、手に入るワクチンの数が読みにくくなるのです。

そもそも、いったい当院で何人に接種することになるのか、準備する接種枠の設定にも悩んでいます。
かかりつけのお子さんだけでいいのか、土日の接種枠を拡充して近隣住民全体に間口を広げるべきなのか。

小児のワクチンの接種では、高齢者のときみたいな希望者の殺到はなさそうです。
ですが、いつから接種できるのかという問い合わせは、最近増えてきました。
喘息やその他の疾患をお持ちのお子さんとか、ご高齢の方と同居している方には、早めの接種をお勧めします。

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新型コロナワクチンの追加接種、予約の電話が続々と
- 2022/02/14(Mon) -
新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)の問い合わせの電話が、今日はひっきりなしでした。

熊本市の接種券の発送が2月9日に行われ、それがちょうど届いたようです。その対象は、
(1)65歳以上:昨年7/28〜8/31に2回目の接種を受けた方
(2)64歳以下:昨年7/7〜7/31に、2回目の接種を受けた方

接種券が届いたらすぐ接種できるのではなく、いずれの年齢層でも2回目から6カ月の間隔が必要です。
つまり、今回接種券を受け取ってもすぐには接種できない方が、高齢者には大勢います。
ところが、今回接種券を受け取った64歳以下の方は、すぐに全員接種できます。なんか変な具合ですよね。

そもそも、3連休の2日前に接種券を発送するというタイミングは、何か効果を狙ったのか、うっかりなのか。

さらに次の接種券発送は、誰が決めたのか、これまた祝日の前日の2月22日ですか。その対象は、
(1)65歳以上:昨年9/1〜9/30に2回目の接種を受けた方
(2)64歳以下:昨年8/1〜9/10に2回目の接種を受けた方

接種券が届いてすぐ接種できる高齢者はいませんが、64歳以下であれば一定数の方が接種可能です。

早く接種したいと、首を長くして待っている高齢者はとても多いです。
それなのに今のやり方では、高齢者ほど、接種券が届いてから長く待たされるということになります。
接種券を送付する順番は、年代別に妙な区別を付けず、単純に2回目接種の順番にすればいいのに。

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どちらでもいいなら、モデルナの積極的選択もアリです
- 2022/02/03(Thu) -
全国的に感染者が増え、医療体制のひっ迫が叫ばれ続けています。
そんな中ですから、新型コロナワクチンの追加接種を終えた方々はみな、安堵の表情で帰って行かれます。

このような比較的早い時期に3回目の接種を受けているのは、1,2回目の接種も早い時期に受けた方です。
高齢者のなかでもとくに、ワクチンの接種には以前から積極的で、追加接種を待ち焦がれていた方です。

「ファイザーですか?」
昨日と今日の2日間に追加接種を受けた36人のうちの多くから、しばしば聞かれた言葉です。
ほぼ全員が、絶対にファイザーを打ちたいという方でした。接種終了後に再確認する方もいらっしゃいました。

ところが、今後の接種を計画してる65歳未満の方の中には、3回目にはモデルナを希望する方が時々います。
「交互接種」の効果への期待でしょうか。「モデルナの方が効果が強い」というのはほぼ定説ですからね。

私もそれは否定はしません。私自身、追加接種はモデルナにしようかと少し考えたこともありました。
当初は、モデルナの供給は2月以降になるとされていたので、早く接種したい私はファイザーを選びました。
ところが年末に、モデルナの緊急配送ができるけど希望する?、という連絡が熊本市から届いたのです。
ただ、被接種者を15人集めるのも難しいし、時間もかかりそうだし、結局さっさとファイザーを打ちました。

しかし今後は一般の方には、モデルナの接種も積極的に進めて(勧めて)行こうと思います。
それはファイザーが足りないという消極的理由ではなく、モデルナ希望者が意外に多いと気付いたからです。

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新型コロナワクチン、5歳〜11歳に拡大決定
- 2022/01/20(Thu) -
新型コロナワクチンの接種対象が、12歳未満の子ども(5歳〜11歳)に拡大されるることに決まりました。
小児への、このワクチン接種の意義や是非については、いつかまた書くことにします。

昨年11月、ファイザーが承認申請を行ったことを受けて、熊本市でもさっそく意向調査が行われました。
5歳〜11歳の子どもへの接種を2月から開始する予定ですが、貴医療機関で接種にご協力いただけますかと。
熊本市では86の医療機関が、接種に協力できると回答したようです。もちろん当院も含まれています。

すると12月には、2月と3月のすべての日付における具体的な接種可能人数を知らせるよう、言ってきました。
当院では、隔週土曜に10人、隔週日曜に20人、2カ月間で150人に接種できる旨を回答しました。
残念ながらその後、5歳〜11歳への接種は後ろ倒しされてしまいましたが、どうやら3月には始まりそうです。

3月といえば、春休みを利用して一気に接種を広げられる機会として期待されています。
なので私としては、18歳以上の方への追加接種(3回目の接種)を3月中旬までに集中的に行いたいところ。

おりしも今日、3月の追加接種体制拡充に際しての、ワクチン追加配分の希望量調査が来ました。
国の「前倒し方針」では最終的に、2回目から6カ月を経過すれば、65歳未満でも、3回目の接種は可能です。
これは3月から適用されるので、3月からは接種対象者が急拡大することになります。

まったく同じ時期に、5歳〜11歳への接種も始まるとなれば、予約受付や接種のやりくりが大変そうです。
接種日を完全に分離して間違いの無いように、しかし効率的な接種ができるよう、当院でも計画中です。
その3月に発熱外来も大忙しなんてことのないよう、第6波が2月中にピークアウトすることを祈るばかりです。

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やはり3回目はつろうござる
- 2022/01/11(Tue) -
新型コロナワクチンの接種後は、3回目にして初めて、倦怠感と寒気が続いています。痛みも前回の3割増し。

でも接種後の痛みや熱は、我慢できるならなるべく鎮めないようにした方が良いと、私は考えています。
その理由は、ワクチンを接種した後に、体に起きる変化を想像すればわかります。

(1)注射されたワクチンの成分(mRNA)は、周辺の筋肉などの細胞内に取り込まれます。
(2)細胞内ではこのmRNAという設計図を元に、新型コロナワクチンのスパイクタンパクが作られます。
(3)できあがったスパイクタンパクが細胞外に出ると、免疫細胞が集まってきて攻撃を開始します。
(4)この攻撃の過程で、体内にはスパイクタンパクと戦った記憶と、専用の武器(抗体)が残ります。

いつかウイルスが体内に入って来た時、またあいつが来たかと、慣れた戦いができるわけです。
また、前回の武器の残りがたくさん残っていれば、初動で一気に敵を鎮圧することもできます。

この免疫の仕組みを考えると、(3)の戦いが激戦であった方が、より強い免疫が付くと私には思えるのです。
熱が出て腫れて痛む腕はまさしく、防衛部隊が激しく「重火器」を使ってる証拠。
今朝は珍しく「からすまがり(こむら返り)」が起きましたが、これもおそらく別働隊の仕事でしょう。

そんなことを考えると私は、戦闘に水を差す「解熱鎮痛剤」はあまり使いたくありません(個人の意見です)。
昨夜はあえて熱を上げるために、いつもよりも熱めの風呂に入ったぐらいですから(よい子はマネしません)。

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新型コロナワクチンの追加接種を受けました
- 2022/01/10(Mon) -
本日、私は新型コロナワクチンの追加接種(=3回目の接種)を受けました。今回もファイザーです。
1回目は昨年4/30、2回目は5/21に接種したので、それから7カ月と20日後の、3回目の接種となりました。
医療従事者等への3回目は、2回目から6カ月後にまで前倒しされましたが、実際には私は約8カ月間隔でした。

厚労省の方針確定までに時間がかかり、地域の現場へのワクチンの「前倒し配給」が間に合わなかったのです。

当院の職員のうち、今日の接種は4人だけに行い、残りのスタッフには別の日に接種することにしました。
副反応が全職員に同時に起きてしまうと業務へ支障を来すため、分散接種を行ったわけです。

そのため、ファイザーのワクチンは1本あたり6人接種する原則なので、2人分余ってしまいました。
そこで急遽、2回目の接種から7カ月以上経過した一般の方に連絡を取り、接種を受けに来ていただきました。

厚労省のマニュアル(Q&A)には当初、次のような記載がありました。

Q「ワクチンの廃棄を防ぐために、急遽初回から8カ月経っていない者に接種を行うことは許容されるか」
A「やむを得ない」

この苦々しい回答がいかにも、例外を嫌うお役人の心情を表してますね。私なら、もっと柔らかくしますけど。

Q「ワクチンの廃棄を防ぐために、急遽初回から8カ月経っていない者に接種を行ってもよいですか」
A「ですね」

接種後8時間ほど経過し、私はいま、ほどほどの筋肉痛を感じていますが、2回目の時よりもやや軽い印象です。
もしかするとこれは、新型コロナウイルスへの私の免疫が、すでにかなり低下していたためかもしれません。
やっぱりもう少し、接種間隔は近い方が良いんじゃ無かろうかと、思ってしまいます。

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追加接種の時期は、すべて自治体に任せてはどうよ
- 2021/12/28(Tue) -
新型コロナワクチンの「追加接種(3回目の接種)」の方針がまた、変わりそうです。
後藤厚労相は今日、一般の高齢者が1月中に接種しても「差し支えない」と述べました。

これまでは、追加接種が可能な時期は次のように「前倒し」されていました。
(1)医療従事者や高齢者施設の入所者は、2回目の接種から6カ月後以降
(2)一般の高齢者は、2回目の接種から7カ月後以降で2月1日以降

しかし、2回目を6月に接種した高齢者には、7カ月後の1月中の追加接種を期待する声も少なくありません。
そのような方に私はこれまで、「早くても2月ですね、1月の接種はできないルールです」と説明してきました。

ところが、規制がどんどん緩和されるものだから、結果的に私の説明は間違いになってしまいました。

可能な限り前倒しをする施策の柔軟性は支持しますが、朝令暮改が続きすぎて、現場での混乱を招いています。
自治体による準備状態にも差があるでしょうから、もう規制を撤廃して、全て自治体に任せてはどうでしょう。

追加接種用のファイザーのワクチンの2〜3月の配給予定数は、当院が申請した本数には届きませんでした。
しかし、足りない分はモデルナで補うことができました。現時点ではまだ、モデルナは余っているようです。

2月の接種分を1月に前倒しするために、自治体はワクチンの配給計画を抜本的に見直さなければなりません。
年末年始の間に各医療機関の希望を再調査して、集計して、配給上限を決め直すのって、かなり厳しいですね。
国が接種に前向きになのは嬉しいですが、決断がワンテンポ、遅いのです。

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やっぱファイザーか、それともモデルナか
- 2021/12/25(Sat) -
追加接種(=3回目の接種)に使うワクチンは、ファイザーとモデルナの2種類。その供給と接種の見通しは、

・供給順:最初はファイザーだけで途中からモデルナも加わり、全体としてファイザー6割・モデルナ4割
・接種順:1,2回目と同じになるので、医療従事者→高齢者→基礎疾患を有する人→一般の方、の順

かかりつけの方の声を聞くと、意外と揺れてます
・モデルナは副作用が心配だから、やっぱりファイザーを打ちたい
・モデルナの方がオミクロン株によく効くと聞いたが、どうなのか

私の1,2回目はファイザーでしたが、1月にも順番が回ってくる追加接種はモデルナでもいいと思っています。
しかし、1月に追加接種に使えるのはファイザーだけ。モデルナを打ちたければ、敢えて待つ必要があります。

供給と接種順の規定からは、接種の順番が遅くなる若者は、モデルナしか選択できなくなるかもしれません。
モデルナを接種すると心筋炎・心膜炎の危険があるとされる若い男性が、ファイザーを選択できないのは問題。

ワクチンの有効期限を考慮しつつも、できるだけファイザーを温存する供給計画が立てられないものか。
当院では、ファイザーとモデルナを確保しつつ、可能な限りファイザーを温存するプランを検討中です。
そのためには、ご高齢の方にできるだけモデルナを打っていただく必要があり、作戦を考ているところです。

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接種機会を逃した9学年+2学年を、幅広く救済する方向
- 2021/12/23(Thu) -
厚労省の「ワクチン分科会」で今日、HPVワクチンの「キャッチアップ接種」の詳細が示されました。
基本的な考え方は、「接種機会を逃した方に対して公平な接種機会を確保する」ことだとしています。

その結果、積極的勧奨接種の差し控え9年間に「高1」であった者が、キャッチアップ対象となりました。
差し控えによって、定期接種対象の最終学年における接種機会を逸したのが、この9学年だというわけです。
具体的には、1997年度(平成9年度)~2005年度(平成17年度)生まれの女性です。

キャッチアップ接種が集中しないようにするため、その期間は3年程度が妥当とされました。

この話を聞いて思ったのは、現在「中3」の子は来年1年間しか接種の機会がないのか、という不公平感です。
キャッチアップ接種には3年の機会を与えられるのに、ギリギリ間に合った子は1年のみとは、いかがなものか。

と思っていましたが、分科会の資料をよく見ると、「順次キャッチアップ接種」なんて案が出ていますね。
現在中3の子は、来年度の定期接種期間のみならず、その後2年間のキャッチアップ機会が与えられそうです。
いま中2の子も同様に、来年から2年間の定期接種期間に加えて、その後1年間はキャッチアップ接種が可能と。

さすがによく考えてますね。こういう細かい「辻褄合わせ」は、官僚の得意分野ですからね。

ところで、差し控え期間中に対象学年を過ぎ、しかし接種の先延ばしを嫌って自費で接種を受けた方がいます。
そのような方には、後に「償還払い」を受けられるかもしれませんよ、と当院では説明してきました。
分科会資料にはしかし、そのような自費接種者への救済措置が見当たりませんでした。どうなるんでしょうね。

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当院へのワクチン配分は、予想通りファイザー大幅減
- 2021/12/22(Wed) -
ブレイクスルー感染の多い「オミクロン株」が増えつつある今、追加接種 (3回目の接種) の準備が進んでます。

医療機関に対して先日、熊本市の「ファイザー及びモデルナワクチン接種に関する意向調査」が行われました。
2月と3月のすべての日付ごとに、どちらのワクチンをそれぞれ何本接種できるかを調べるものです。

当院かかりつけの方の接種実績を元に、その全員へのファイザー接種を確保できる数値を私は回答しました。
すると昨日、「ワクチン配分量(接種可能上限量)」の通知が、熊本市感染症対策課からFAXで届きました。

ちなみに感染症対策課からはいつも、重要でもない通知は「PPAP」メールで、重要なものはFAXで届きます。
世の中がPPAP禁止に向かう中、熊本市は「zip暗号化ファイル」とパスワードを同一メールで送って来ます。
なので厳密にはPPAPですらなく、しいて言うなら「PAP」です。この場合、そもそも暗号化自体が不要です。

さて、熊本市から示されたワクチン「配分量」は、2月分は希望量の73%、3月分はわずかに43%でした。
この数字(=ワクチン配分按分係数)は、市内の医療機関の希望数の総数を、配分可能総数で割ったものです。
すべての医療機関に公平に、意向調査での回答本数にこの配分按分係数を掛けた本数だけを配分するようです。
このやり方だと、多めに申請したら十分に確保でき、必要本数だけ申請したら全然足りなくなってしまいます。

当院に提示された配分量では、かかりつけの方全員へ、ファイザーで追加接種するのは不可能な本数でした。
なので不足分はモデルナで補うことになります。どうやらモデルナは、欲しい分だけ供給してもらえそうです。

高齢者ですらこれですから、64歳以下の一般の方の接種に至っては、大半がモデルナになると予想されます。
当院では、日曜日にはモデルナだけを接種するなど、付加価値を付けてみようかと思っています。

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HPVワクチンの「キャッチアップ接種」実施へ
- 2021/12/21(Tue) -
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の「キャッチアップ接種」の機会が設けられると報じられました。
積極勧奨の差し控えによって定期接種の機会を逃した、1997~2005年度生まれの女性に対する無料接種です。
このキャッチアップの対象設定が妥当かどうかは後日検証するとして、とりあえずひと安心しました。

日本の戦後の予防接種は、推進(新ワクチン導入)と後退(接種や積極勧奨の中断)を繰り返して来ました。
その根底にあるのは、ひとたびコトが起きると一気に反ワクチンに傾いてしまう、日本人の国民性でしょう。
科学的・客観的知見やデータよりも、その時の感情的な勢いの方が勝ることがあるのです。

HPVワクチンのような「効果」が見えにくいワクチンではなおさら、目先の不安が優勢になりがちです。
そして日本人は、たとえ因果関係が立証されてなくても、とりあえず怪しいモノは忌避する体質なのです。

ところがそこへ、新型コロナという強大な敵が現れました。優先すべき目先の不安=感染、となったわけです。
一部ではmRNAワクチンに「将来の懸念」を持つ人もいる中で、多くの国民は争うにように接種を受けました。
まさに、将来の不安よりも目先の利益を優先させる日本の国民性が、HPVワクチンとは逆向きに出た形です。

将来の懸念も、目先の不安も、どちらも正しい。そのバランスを、各個人が科学的にどのように捉えるかです。
そして科学的データはみな、HPVワクチンの有効性と安全性を支持しています。だから接種すべきなのです。
その事実を客観的に捉え、勧奨接種の再開に多くの国民が納得できるようになるまで、8年かかりました。

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追加接種はもちろんしますが、まだ予約はできません
- 2021/12/19(Sun) -
「3回目の接種は、もう予約できますか」
このように私に尋ねる65歳以上の方が、今日だけでも3人いらっしゃいました。

追加接種の前倒しについては、岸田首相が力強く明言したので、これはもう、間違いなくそうなるでしょう。
厚労省も一昨日、正式に都道府県への指示を出したそうで、各自治体は対応に追われているところです。

熊本市では昨日、接種医療機関向けの「住民向け接種にかかる説明会(第4回)」が開催されました。
追加接種の概要をおさらいしておくと、次の3つです。

(1)追加接種の対象者は、2回接種を完了した18歳以上の方
(2)使用するワクチンは、ファイザーまたはモデルナ製のmRNAワクチン
(3)接種間隔は、2回目の接種から原則8カ月以上(例外規定等あり)

12歳〜17歳は、当面は追加接種ができず、沙汰待ちの状態になります。
ファイザーのワクチン不足のため、1,2回目がファイザーでも、3回目がモデルナということは起こり得ます。
2回目が月末などで8カ月後に同日がない場合は、翌月の1日になります。8/31の8カ月後は5/1、という風に。

一般の65歳以上の高齢者の場合、予約方法は1,2回目と同様に、ネット・電話・医療機関の3つあります。
当院ではいまのところ、かかりつけの方を優先するために、前回と同じく当院独自の予約受付を行う予定です。
したがって前回当院で接種を受けた方は、接種券が届いたら当院に電話して予約をとることになります。

接種券は、2回目の接種日順に、1週単位で発送されます。予約の集中を避けるための方策です。
具体的な前倒しスケジュールが決まったら、それに従って接種券が発行されるはずです。

国の前倒し方針が具体化したばかりなので、市も事務処理の修正でバタバタ、いや混乱していることでしょう。
医療機関への具体的な指示等は、今後明らかになるはずです。並行して、ワクチンの配分量も決まります。
それが決まるまでは、当院で何人接種できるのかがわかりません。冒頭の質問への回答も、それからです。

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インフルエンザワクチンの接種はピークを過ぎました
- 2021/12/18(Sat) -
インフルエンザワクチンのネット予約枠には、毎日空きが目立つようになりました。
その分、手を尽くして入手したワクチンの在庫にも、ずいぶん余裕が出てきました。

毎年のことですが、接種希望者の勢いがピークを過ぎるこの時期にようやく、ワクチンが流通し始めます。
その需給バランスの悪さによって、結果的に希望通りの接種を受けられない方が出てくるわけです。

幸い今シーズンは(昨シーズンも)、現時点ではインフルエンザはまだ、まったく流行していません。
万一、あとで大流行するとしても、早くて1月後半か2月以降。もしかすると春先かもしれません。

チラホラと流行のニュースが出てきた頃になってからワクチンを接種しても、たぶん間に合いそうですね。

開院以来ずっと、専用の予約サイトを利用して、インフルエンザの接種予約を受け付けてきました。
例外は、新型インフルエンザ(ブタインフルエンザ)が流行した2009年だけです。

ネット予約だと当院初受診の方も多く、来院時の事務作業がたいへんです。
お子さんの場合、定期接種ワクチンの接種履歴をすべて確認するので、初診の方は少し時間がかかります。

今シーズンは、県外の方からのネット予約も入りました。もちろん、間違い予約です。
他の医療機関と勘違いしても、そのまま予約はできてしまい、接種当日まで気が付かなかったりするのです。
いよいよ接種に出かけようという段になって、ありゃりゃ、他県のクリニックだった、ということになります。

例年とは異なり、来月また接種のピークが来るかもしれませんが、インフルエンザワクチンの在庫は十分です。
ただし来月は、新型コロナワクチンの追加接種も始まります。となると、両者の接種間隔の規定が面倒ですね。
いまのうちに、この日本独自の不可解なルールを撤廃していただきたいものです。

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追加接種の前倒し案は、なかなか絶妙
- 2021/12/17(Fri) -
新型コロナワクチンの追加接種(3回目の接種)の前倒し方針が、具体的に決まりそうです。
2回目からの間隔を、医療従事者等は6カ月、一般の高齢者は7カ月に短縮する方向とのこと。
なるほど。思いのほか現実的な修正策を打ち出してきましたね。絶妙と言ってもいいでしょう。

この前倒しに伴って必要となるワクチンは、現在確保している分で対応が可能だといいます。
つまり裏を返せば、これ以上に前倒し対象を拡大するのは不可能。ワクチンが足りなくなるということです。

岸田首相が今日、ファイザーのCEOと電話会談し、ワクチン供給の前倒しを要請したと報じられました。
ワクチンが足りないから前倒しがなかなか進まないことは、もう隠さずに公言する方針に転換したようです。
これで、前倒しはしたいが無い袖は振れないと、堂々と言い訳することができるようになりましたね。

しかし厚労省はこれまで、ある程度の前倒しが可能なワクチン在庫があるのに原則8カ月を譲りませんでした。
いったん決めた方針を変えるのは、見通しを誤ったことを認めることになるからでしょうか。

お役人は、施策の一貫性を重視します。五月雨式にできるとこからやるような、臨機応変さに欠けています。
いったん決定した優先順位は、医療機関には絶対に厳守させ、ワクチンが余ったなら捨てさせるほどですから。

さて、ファイザーは、他国への配分を減らしてでも日本向けのワクチン供給を増やしてくれるでしょうか。
世界でも奇跡的に感染者が少ない日本が貴重なワクチンを要求することに、はたして大義はあるのでしょうか。
日本は自国でのワクチン開発を怠ってきたのに、苦しいときだけは他国頼みというのも、いかがなものか。

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医薬品の欠品は責任重大です
- 2021/12/11(Sat) -
ジェネリック医薬品の供給不足が報じられています。
「小林化工」や「日医工」などの大手が不祥事で供給を停止し、代替薬の増産も追いつかないようです。
メーカーとしては絶対に避けたい「安かろう悪かろう」の評価を、もはや払拭することができません。

しかし問題はジェネリックに限りません。むしろ、先発品の方が影響は甚大です。

いま私がいちばん困っているのは、禁煙補助薬「チャンピックス」の出荷停止です。
新型コロナワクチンで有名な「ファイザー」の製品ですが、今年6月から世界中で出荷が止まったままです。
そのため、当院の生活習慣病診療における大きな柱の一つである「禁煙外来」が、完全に頓挫しています。

あれから半年経った今も、出荷再開のメドはまったく立っていません。
最近のプレスリリースによれば、早くとも来年後半以降の出荷再開に向けて尽力している、とのこと。

じつはこのチャンピックスは、11年前にも欠品騒ぎを起こしたことがあります。
あの時は、タバコの値上げによる禁煙外来需要の拡大を、メーカーが見誤ったのが原因でした。

そのような需要急増が理由の欠品なら、別の医薬品でもときどき起きます。
これも11年近く前、無料接種が始まったばかりの「HPVワクチン (子宮頸がん予防ワクチン) 」がそうでした。
無料ならぜひこのワクチンを接種したいと考える人が、当時は日本中で殺到したのです。

やっと供給も改善し、2年後には定期接種化にこぎ着けましたが、その3カ月後から積極勧奨接種が停止中です。
こんどは、ワクチンは足りているのに打ちたい人がいなくなるという、真逆の状況。日本だけの珍現象です。

最近ようやく接種希望者が増え始めています。こんどはもう欠品だけは起こさないよう、お願いしますよ。

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一定の条件下で、現場裁量での前倒し接種を認めてほしい
- 2021/12/07(Tue) -
県内のある医療従事者が、新型コロナワクチンを故意に4回接種した件が問題になっています。
医療従事者として優先接種をしたのに、その後届いた「一般用」の接種券を使ってまた接種を受けたようです。

そういえば私も、優先接種を受けてしばらく経った頃に、自治体からの接種券を受け取りました。
優先接種は県が管理し、一般向けは市町村が管理したことから、情報の連携にタイムラグがあったわけです。
見かけ上は「正式な」接種券が届くので、容易に不正な接種できてしまうのは、制度設計上の問題です。

それにしても、インチキなことをしても、あとで必ずバレるってことを考えてなかったんですかね。
バレたら全国ニュースになって職場にも居づらくなる可能性にまでは、考えが及んでなかったんでしょうね。

ところで、新型コロナワクチンは、その日の接種人数が6の倍数にならなければ、余ってしまいます。
その余剰ワクチンを、もしも「こっそりと」自分や誰かに接種しても、なんの証拠も痕跡も残りません。
このような、表に出ていないインチキ接種が、いったいどのぐらいあるのか私には想像もできません。

いっそのこと、どうしても廃棄するしかないワクチンをどのように利用するかは、現場の裁量としてほしい。
それとも、余ったワクチンは規定外接種に使うわず廃棄せよというお役所の石頭は、変わりませんかね。

いま追加接種の前倒しが議論されています。ワクチンさえ十分あれば、6カ月間隔での接種を始めるはずです。
ならば余剰ワクチンを、2回目の接種から6カ月を経過した者に接種することに、何か問題がありますか?

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5〜11歳のお子さんへの新型コロナワクチン接種へ向けて、準備開始
- 2021/12/06(Mon) -
小児(5〜11歳)への新型コロナワクチンの、接種可能回数の調査が、保健所から来ました。回答締切は来週。
2月1日から4月3日まで、どの日に何人接種できるか全て書け。ただし、1日あたり10の倍数にしろ、と。

つい先日は、12歳以上の方への追加接種(3回目の接種)についての調査に回答したばかり。
これはおもに当院かかりつけの方への接種を念頭において、平日も土日も毎日接種をすることにしました。

追加接種とは別に、しかしまったく同じ時期に小児用の接種もすることなど、もちろん想定内のことです。

「追加接種の接種日と小児向けの接種日を分けていただく等、間違い接種の防止を考慮」するようにとのこと。
ですよね。となると、毎日追加接種をしてたんじゃあ、小児向けに接種できる日が無くなっちゃいます。
なので戦略を練り直して、追加接種用の接種日を減らし、その日を小児専用日とすることにしました。

問題は、何人ぐらいの接種枠を確保すべきか、ということ。
当院で1,2回目の接種をした12歳以上の方は約600人。そのうち500人ぐらいが追加接種を希望すると推測。
それから5〜11歳の小児では、当院での定期接種やインフルワクチンの接種歴のあるお子さんは1,775人。
そのうち、過去1年以内に当院受診歴があるのは414人。そのうち半数が接種を希望するとして約200人。

そのような机上計算はしてみたものの、実際にどうなるかは皆目見当もつきません。
何よりも、12歳未満のお子さんのワクチン接種を希望する親御さんがどれぐらいいるのか、いないのか。
とりあえず、なるべく多くの接種枠を確保して、ワクチンも確保して、何人来ても良いようにすることですか。
いつも言ってますが、来年2月に、新型コロナの第6波やインフル流行がぶつからなきゃいいですけどね。

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ワクチンがあるなら前倒し接種OKじゃないの?
- 2021/12/03(Fri) -
「1月分追加接種 (3回目接種) における新型コロナワクチン接種可能上限量について」
この件名のFAXが、熊本市感染症対策課から届きました。当院の「上限量」は、2バイアルとなっています。

つまり、当院で医療従事者への追加接種用として請求できるワクチンは、1月は2バイアル (12人分) までです。
当院のスタッフで、2回目の接種から1月中に8カ月を迎える追加接種の対象者が7人います。
その全員が追加接種でき、さらに5人分ほどワクチンが余ります。
余ったワクチンは、初回(1,2回目)接種者に使用しても構わないということになっています。

ところで、1月にワクチンが配給された時点で、まだ8カ月の間隔があいてなくても接種して良いのでしょうか。
念のため熊本市に問い合わせたら、8カ月ジャストを経過するまでは接種できません、だと。やっぱりね。
目の前にワクチンが届いても、規定の日付に達するまでは保冷庫で冷やしとけと、そういうことですか。

しかしいま、追加接種を早めようという議論があり、岸田首相も「できるだけ前倒しする」と表明しています。
接種間隔を6カ月にまで縮めることの問題は、ワクチンの供給が間に合わないということですよね。
であるなら、すでにワクチンが届いた医療機関において、前倒し接種が禁じられる理由はないはず。
医療機関における個別の前倒し接種は誰の不利益にもならないので、臨機応変にやらせてもらえませんかね。

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