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カンニング
- 2011/02/27(Sun) -
いつか韓国でも起きた、ケータイを利用したカンニング事件が、日本でも起きました。

試験中に、監督の目を盗んでケータイを操作するだけでも至難の業なのに、発信内容はけっこう詳細で長文です。
よほど巧妙に入力したか、超人的に入力が速いか、あるいは特別な装置を使ったのか、いずれにしても監督体制を強化する必要はありそうです。

ハイテク化が進めば、メガネに仕込んだカメラからの画像をネットに配信するとか、普通のデジタル腕時計に見えるけど文字情報を受信できる装置であるとか、次々に出てきそうです。ていうか、すでに売られているかもしれません。
こうなってくると、試験会場に妨害電波を出すか、それが問題なら試験室を電磁的にシールドするとか、特別な対策が必要になるかもしれません。

しかし考えてみれば、入学試験で評価する学力とは何なのか。
人工知能を脳に埋め込んだ天才がいたとすると、それは個人の能力でありカンニングでとは言わないでしょう。
頭に埋め込んだものが、ネットとつながった通信装置だったとしても同じこと。

ならば、体内に埋め込んでいなくても、ネット情報にアクセスできるデジタル端末を、「からだの一部のように」自在に操れるなら、それもある意味個人の能力と言えなくもない。
そこまでを含めて個人を評価するような、そんな試験もアリかもしれません。


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ショウガ焼き
- 2011/02/25(Fri) -
今晩の夕食は、豚のショウガ焼きでした。
ショウガやタマネギの作用で豚肉が柔らかくなる料理のはずですが、やたらに固くカリカリに焼くのが我が家風です。

思い出すのは、めったに自炊していなかった学生時代のある日、ショウガ焼きにチャレンジしたときのこと。

いったい何を買えばいいのか、結論が出ないうちに近所のスーパーに到着しました。
まずは、確実に必要と思われる豚肉を確保。
ついで野菜コーナーに行くと、木箱に山盛りのショウガ発見。
どうやら量り売りをしているようです。今回の場合1個で十分。
形のいいものを手に取り、計量のため、おばちゃんに手渡しました。
「ひとつだけ?」と怪訝そうな顔でしたが、私も「2個以上は必要ないでしょう」という顔で応じました。
おろし金も忘れずに購入。

帰宅して、豚肉を焼きながら、ショウガをすりおろします。
すると、にゅちゃぁ~という感触。
私が買ったのは、サトイモだったようです。


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ちり紙
- 2011/02/22(Tue) -
トイレでは、脈絡もないことを考えたりします。

最近のトイレットペーパーは手触りが柔らかいです。
たいてい「二枚重ね」で、時には「色つき」「香り付き」などあるけれど、共通しているのはいずれも「エンボス加工」になってきたことでしょうか。
こどもの頃、くみ取り式便所で使っていた「ちり紙」も、シワシワして、少しうねっていました。

ここで、「ちり紙」の読み方は、もちろん「チリシ」です。

そして「チリシ」で連想してしまうのが「『漢書』地理志(かんじょチリシ)」
受験生が必ず知っておくべき、紀元前後の日本について初めて記載された中国の文献です。
「楽浪海中に倭人あり、分かれて百余国を為す。」という部分が有名です。
これを習ったとき、なぜか「べんじょチリシ」というフレーズを着想してしまい、以来そのフレーズはどうしても忘れられないムダな記憶として、数十年にわたり私の脳(海馬?)の一部を占拠し続けています。

この文献名をもっと詳しく言うと、「『漢書』地理志・燕地」となります。
私の海馬を占拠するフレーズについてはこれ以上書きません。

トイレで考えたことだけに、つまらない話でした。


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見出しと本質
- 2011/02/15(Tue) -
「子宮頸がんワクチンで副作用、失神多発」
子宮頸がんを予防するワクチンが最近日本に導入され、国による助成も決まりました。
しかしその出鼻をくじくかのように、昨年末、冒頭のように報道されました。

こういったニュースの場合、見出しにだまされてはいけません。

この場合の失神は、痛みによる一時的な自律神経の反応です。安静によって解決します。
皮下注射する他のワクチンとは異なり、このワクチンは筋肉注射するので、痛みも強いのです。
おまけに接種対象は、感受性が強くて痛みに弱い、若い女性ばかり。
実際の失神者の数は、40万人のうちの21人でした。「多発」したと言うべきかどうか。

「注射の痛み」による副作用だというのに、冒頭の見出しではこのワクチンに欠陥があるかのような印象を与えます。
たしかに有効性においては議論の余地もあり、医学的な検証が必要なワクチンです。
しかし「失神」報道は、本質をはずれています。

読者に誤解を与えない報道をするように、マスコミには良識が求められます。
同時に、キャッチーな見出しに惑わされず本質を見抜く読者の見識も。

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新燃岳噴火
- 2011/02/11(Fri) -
1月27日以来の相次ぐ爆発的噴火によって、周辺地域に降灰被害と不安を与えている新燃岳。
噴火のニュースを聞いてすぐに思い出したのは、「死都日本」という小説です。

医師が書いた災害小説ということで興味が湧き、8年前の発売直後に購入して一気に読破しました。
新燃岳を含む霧島一帯に大噴火が起きて、日本が大変なことになる話です。
火山オタクでもある著者石黒耀の、知識と空想力とスケールの大きさには驚かされました。
今読むといっそうリアリティがありそうです。

ところで、映画007シリーズにも新燃岳が登場したことがあります。
その事実を私は最近知り、確認のために鑑賞してみました。
日本が舞台となった「007は二度死ぬ」という、1967年公開の映画です。
ジェームズ・ボンドが日本に潜入し、悪の組織スペクターと対決するストーリー。
ところがそのスペクターの秘密基地が、こともあろうに新燃岳の火口内部に設置されているのです。
ボンドの活躍によって基地は爆破されますが、それに誘発されて新燃岳が大噴火してしまいます。
ラストは、溶岩流が周辺地域を飲み込んで行く様子を、ボンドとボンドガールが遠くから満足げに眺めているというシーン。
今だと公開しづらい映画です。


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八百長相撲
- 2011/02/08(Tue) -
大相撲が揺れています。春場所も中止になってしまいました。

日本相撲協会の放駒理事長は、無気力相撲と八百長が「ある意味イコール」だと発言しました。
何年も前から、だれもがそう感じていたことだけに、驚くこともなく、がっかりするばかりです。

これまでも幾度となく問題になってきたのが無気力相撲。
これは言ってみれば「へたくそな八百長」。そりゃあ「わざと負ける」予定の相撲には気合いが入らないでしょう。
協会の「無気力相撲撲滅」方針を受けて、八百長相撲は、より「上手な八百長」に進化してきました。

その巧妙な八百長のための打合せに使われたのが携帯メールです。
ところが、「消去」したはずのメールが「復元」され、八百長の動かぬ証拠となりました。
大阪地検特捜部の証拠偽造事件の時もそうでしたが、デジタルデータというものは、普通の方法で「消去」したのでは、完全には消えないものなのですね。

昨年の野球賭博問題後に、相撲界の再建を賭けて新理事長に就任したばかりの放駒親方ですが、もっと深刻な問題に直面することになってしまいました。
カイケツが期待されています。


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心臓移植
- 2011/02/04(Fri) -
海外で心臓移植手術を受けるための、ある募金活動について、今朝の朝ズバが特集していました。
こういう報道を見ると、いつもふたつのことを思います。

親の行動力と「助け合い」の力がこどもの命を救った、という「感動」がそのひとつ。
もうひとつは、移植を待つ外国のこどもたちの順番に、日本人が「割り込んだ」ことへの「申し訳なさ」です。

1999年に、日本での脳死移植が始まりました。
「脳死は人の死か」という議論が巻き起こり、欧米人とは異なる日本人特有の感情、倫理観・宗教観・死生観が、日本に脳死移植が定着するのかどうかを、疑問視させました。
しかしもう一つ、強行して行われ、なおかつ失敗した1968年の「和田移植」が、日本人に「移植アレルギー」を招いたことも事実でしょう。
ひとつ「コト」があると、いっせいにアレルギー反応を呈して、その結果大事なことを遅滞させてしまう、日本人の一面です。

強烈なプレッシャーの中で手術を成功させた12年前の移植チームには敬意を表します。
当時とは打って変わって、最近では脳死移植がいちいち全国ニュースになることもなくなりましたが、これは移植医療が定着したというよりも、日本人の「熱しやすく冷めやすい」気質のせいかもしれません。

事実これまでに、脳死心臓移植は91件行われただけです。昨年は23件と年間最多でしたが、それでもアメリカの1%のペースです。
そのアメリカの年間2千数百件の中に、日本人への移植も含まれることを忘れてはならないでしょう。

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ワクチン無料化へ
- 2011/02/01(Tue) -
子宮頸癌、ヒブ、肺炎球菌ワクチンの無料接種が始まりました。

日本に、ヒブ・肺炎球菌両ワクチンが導入されたのはこの1,2年のこと。
ともに欧米でこどもの髄膜炎を激減させた実績のあるワクチンだけに、欧米のような無料接種が望まれていましたが、残念ながらこれまで日本では任意(有料)接種のため、あまり普及していませんでした。

日本で生まれる赤ちゃんは、1年間で約100万人です。全員にフルコースで両ワクチンを接種すると、費用は年間約800億円。
国は、こども手当(半額)として毎年2兆2500億円ばらまく財源があるのに(本当にあるのかは別問題)、わずか800億円を工面してくれないところが「ワクチン後進国」と言われるゆえんです。

厚労省がようやく重い腰を上げたのは昨年10月。補正予算案に1086億円を計上しました。
小沢問題と尖閣問題がこじれ、国会審議がどうなるのかが危ぶまれましたが、11月26日に参院で予想通り「否決」された後、衆院優越規定により、補正予算は無事成立しました。

ところで、ワクチン接種費用全額を国が助成するのかと思ったら、「国が1/2を助成するので、残りの1/2は市町村が地方交付税の中から負担しなさい」というケチな内容でした。
しかも厚労省は「公費カバー率90%」という不可解な数値を提示しました。
あとで判明したその意味は「接種費用の90%に対して、その1/2を助成する」ということ。
つまり、国は45%だけ助成しますよ、ということなのです。
まわりくどくてケチ。

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