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発熱と冷却
- 2011/06/28(Tue) -
原発の話ではありません。
夏になってから、診察室のMacの挙動が不安定でなのす。時々止まってしまいます。

Macを触るとヤケドしそうなくらい熱い。過熱による不具合であることは間違いなさそうです。
まず、CPUやHDDなどの内部機器の温度を表示するフリーソフトを入手。
さっそく測定してみると、Mac内の温度は高いところでなんと84度。
あわてて対処法をネット検索。すると、内蔵冷却ファンの回転数を上げるフリーソフトがあるとのこと。
直ちにこれをダウンロードし、3つのファンの回転数を3000rpmにアップ。
これが予想以上に奏功し、温度は常に65度を下回るようになりました。

我が家のリビングのテレビも、あり得ないような話ですが、よく止まります。
長時間視聴していると、熱センサーが作動して「まもなく電源が切れます」と警告が表示された後、有無を言わさず電源が切れます。
バカバカしいと思いながらも、テレビを冷やすためだけの小型扇風機を、本日購入ました。

電気機器の使いすぎによる異常な発熱を、さらに電力を使って冷却する。
節電に逆行してばかりです。


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刑事コロンボ
- 2011/06/27(Mon) -
コロンボ警部の、ピーター・フォークが亡くなりました。

「刑事コロンボ」といえば、中学生の頃にいちばん好きだったドラマです。

冒頭から犯人が登場し、早々に殺人が行われるという、当時斬新なストーリー展開でした。
詳細に描かれるアリバイ工作には、見る方も緊張し、犯人に少々感情移入してしまいます。

そこでコロンボ登場。そうか、主人公はこっちだったか。
犯人はたいてい社会的地位が高く、風采の上がらないコロンボを、はじめは見くびります。
一方でコロンボは、直感的に真犯人の目星をつけ、慇懃無礼ともいえる態度で接しながら、アリバイの重箱の隅をつついて、ジワジワと犯人を追い詰めていく。
コロンボをあなどれないと感じた犯人は、完全犯罪を補強しようとするあまり、余計な行動に出て、墓穴を掘ってしまう。つまり、コロンボの罠にはまるわけです。

だいたい毎回こんな感じの、悪く言えばワンパターンのストーリーでしたが、犯人の職業が多種多彩で、その業種・業界の内幕などが描かれるとともに、その職業ならではのアリバイ工作が登場するのが、いつも新鮮でした。
派手なアクションや残虐なシーンは無く、犯人は一貫して紳士的。
なので、家族全員で安心して観ることのできるドラマでした。
放送の翌日には、コロンボと犯人の頭脳戦について、学校で友人と語り合ったものでした。


「ポケット一杯の幸福」は、コロンボとはまったく違うピーター・フォークが登場する、私の好きな映画です。

貧しい老女を、訳あって貴婦人に偽装する必要が生じ、仲間が協力して一芝居打ってみたところが、いろんな不具合が出てきて、それを繕うためにドタバタするという、吉本新喜劇でよくある展開です。最後は泣かせます。それも吉本と同じ。
追悼番組として、近々放送されることを期待します。


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漢字違い
- 2011/06/24(Fri) -
「関節話法」
関節をボキボキと鳴らす音で会話をする異星人との交渉役に、関節を鳴らす癖がある外交官が抜擢され、大まじめなのに大爆笑の外交交渉が展開・・・
筒井康隆の小説のなかでも、とくに好きな話です。

「予防摂取」
あらかじめ食べたり飲んだりして備えておくこと。
誤変換をヒントに、私が思いついたフレーズ。それほど面白くはないです。すいません。

「全身熱唱」
火でヤケドしたら「火傷」、熱によるヤケドは「熱傷」
普通の歌い方だと「歌唱」、一生懸命歌ったら「熱唱」

「選択バサミ」
切るべき導線は赤か白か。時限爆弾の処理作業で定番の二者択一。
そのとき使うのがコレ。厳密にはニッパーですけど。
一般に女性は、ニッパーとラジオペンチの違いがわからないようです。

「原発性肝癌」
転移性ではない肝臓癌のこと。本当の医学用語です。
おじいちゃんの病名を告知された、鹿児島のあるおばあちゃんが、「やっぱり原発のアレですかねぇ」と納得した、という実話を、ずいぶん前に聞いたことがあります。
今だと、笑えない話かもしれません。


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スパコン1位
- 2011/06/21(Tue) -
日本のスーパーコンピュータが、演算速度ランキングで、7年ぶりに世界第1位となりました。
理化学研究所のスパコン、その名も「京(けい)」
事業仕分けや震災を乗り越えての快挙です。
理系の私には、こういうニュースはむやみにうれしいです。

ランキングの前回トップは、中国人民解放軍国防科学技術大学の「天河一号A」。半年で首位の座を明け渡すことになりました。
その前の1位は、米国オークリッジ国立研究所の「Jaguar」で、2期(1年間)トップに君臨した後、「天河一号A」に敗れ、今回は3位に後退。
「京」も、次回11月のランキングでは、米国の新開発スパコンに抜かれる可能性があるとのこと。

「2位ではダメなんですか」とおっしゃった蓮舫議員。1位を目指さなければ、とうてい2位にもなれないのです。


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- 2011/06/17(Fri) -
眼の中に「蚊」を飼っています。1年ぐらい前からです。
当初は、目かマツゲに付着したゴミと思って、一生懸命ぬぐってみたものですが、ある日、飛蚊症と悟りました。

じっと見つめていると動きませんが、目を動かして見る方向を変えると「少し遅れて」付いて来ます。
遅れて付いて来るかわりに、目を止めたとき少し行きすぎたりします。
「だるまさんがころんだ」ならアウトです。
時々いなくなりますが、しばらくすると戻ってきています。なんとなく可愛い存在です。

と思っていましたが、最近少し目がかすむようになったので、念のためと思い、眼科を受診しました。
結果、やはり飛蚊症。老化現象です、と。

帰宅後あらためて、明るいところで蚊を数えてみると、左目に約7,8匹、右目にも数匹。にぎやかです。


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脱原発
- 2011/06/14(Tue) -
イタリアの国民投票は、圧倒的多数で脱原発という結論を出しました。
ドイツのメルケル政権も先週、2022年末までに原発を全廃することを閣議決定しました。
一方で、あくまで原発を推進していくのが、フランス、アメリカ、イギリス、ロシア。

ここで日本も脱原発を選択してイタリア・ドイツ側に付くと、どこかで聞いたようなグループ分けになりますが、こういう三国同盟なら私は歓迎です。

今回イタリアは、世界的に株を上げたと思います。
ドイツに比べると、明るくて軽いイメージの国ですが、実際に訪れてみるとずいぶん古風で、歴史の重みをずっしりと感じます。

ひるがえってわが日本。
支持率低下で退陣色濃厚だった菅首相が、震災で首の皮一枚つながり、支持率も挽回できるかと思いきや、何をやっても後手後手で、いいとこナシの、最悪の末路をたどっています。
起死回生の逆転打があるとすれば。それは「脱原発」を宣言してしまうことではないでしょうか。
「10年以内に原発を全廃します」
とか口走って居直り、法案を仕上げて閣議決定する。
世論の反応によっては面白い展開になりそうですが。

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クラウド
- 2011/06/13(Mon) -
Appleの最新ニュースは、先週発表されたiCloudでしょうか。
iPhone、iPadやパソコンで別々に保存している音楽や文書などのファイルを、クラウド経由で自動的に同期し、どの端末からでも、同じデータや音楽にアクセスできるとのこと。

このようなクラウドサービスは、すでにGoogleなどが展開しています。
Appleにも以前からMobileMeというサービスがあるのですが、あと一歩使いにくく、しかも有料。
それに比べて他のIT企業のサービスの方が便利そうで、おまけに無料。
AppleファンとしてはMobileMeの進化を待ちたいところでした。
そこに満を持して登場したのがiCloudというわけです。

徹底的にオープンなサービスを提供して、シェアを拡大していくのがGoogleのやり方。
一方Appleは、洗練されたシステムを完成形で提供し、すべてを自社で管理する。
この2社に、AmazonやMicrosoftも加わって、クラウドの覇権争いが続きそうです。

ところで最近、Appleファンの特異な生理を解明すべく、脳のMRI検査を使って行われた実験についてBBCが報じました。
それによると、AppleファンがApple製品を見たときの脳内の反応は、宗教信者が神の像を見たときの反応と同じだったと。
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です・ます
- 2011/06/10(Fri) -
「そうですね」と言うかわりに、「ですね」で済ませる人が増えています。
「そうです」と返答する場面で、「です」 とだけ言う人も時々います。

「そう・です」という言葉の中で、省くと意味が無くなる「そう」を省き、本来意味をもたない「です」だけを残す。斬新です。

「ですです」と重ねて言う人にも、最近出会いました。

そのうち、こんな感じになるでしょう。
「明日はお休みですよね?」
「です」
「じゃあ、飲みにでも行きますか?」
「ます」
 ーーー
「焼酎好きなんですね、もっと飲みますか?」
「ですます」


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スケジュール管理
- 2011/06/07(Tue) -
システム手帳を、かつて私は愛用していました。
ヌメ革の表紙の手触りが好きで、いつも携帯していました。リフィルにも凝りました。
ただ、スケジュール管理には最適だったのですが、データの再利用ができないのが欠点でした。
例えば、あとで特定の事項を検索しようとすると、アナログなりの苦労をしました。

そこで7,8年前、電子手帳を導入しました。ソニーのCLIEです。これまたヌメ革のケースに入れていました。
実を言えば、端末の使い勝手はいまひとつでしたが、パソコン(Mac)とのデータ連動(同期)ができるのが強みでした。
ところがある日突然、ソニーが電子手帳からの撤退を表明。CLIEの販売を中止してしまったのです。
ソニーという会社は、意外と平気でこういうことをやって、ユーザーをがっかりさせます。
将来性を失ったCLIEを使い続けるわけにもいかず、一時システム手帳に戻りました。

最近のスケジュール管理はもちろんiPhoneです。ケースはヌメ革です。好きなんです。
スケジュールは常にパソコンとiPhoneとで自動的に「同期」します。
これは、予定表の本体がいわゆる「クラウド」にあるからです。パソコンやiPhoneでは事実上「クラウド」上の予定表を修正したり見ているに過ぎません。
これってホントに便利な仕組みです。

これからのスケジュール管理の真の主役は、スマートフォンという端末ではなく、「クラウド」なのかもしれません。


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最近の流行語
- 2011/06/04(Sat) -
辛くも不信任案が否決された菅首相。約束した退陣の時期は、震災からの復旧・復興と福島原発事故の収束に「一定のメドがついた時期」とのこと。

「一定の」メド
いまホットな言葉です。紛糾を招いています。
字面の印象とは裏腹に、どのようにでも解釈できるあいまいな言葉なので、今後政治家の間で流行が予想されます。

「ゼロではない」
原子力安全委員会の班目委員長によると、彼の口癖で、「事実上ゼロだという意味」とのこと。
この言葉、医者は意外によく使うのでは?
手術前のインフォームド・コンセントで、希な合併症や併発症のことを説明する際、「起きる可能性は低いですが、ゼロではありません」と、私はよく使っていました。
これを「起きる可能性はほとんどありません」と言うと、誤った印象を与えるからですが、悪く言えば責任回避の常套句です。
班目委員長もおそらくそのニュアンスで使ったのでしょう。
ところで、なぜ「斑目」ではなくて「班目」なのか。

「ペテン師」
前首相が現首相に言う言葉でしょうか。
それにしても、久しぶりに聞いた、レトロな言葉です。


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高2全員へのMRワクチン接種へ向けて
- 2011/06/03(Fri) -
2回接種法による、麻しん風しん混合(MR)ワクチンの定期接種は、平成18年から始まりました。
接種回数を、1歳時と就学前の2回に増やすことによって、麻しんの撲滅を目指したわけです。

この時点ですでに小学生だったこどもたちにも、2回目の接種機会を与えるために、平成20年度から24年度までの時限措置として、中1と高3に対する定期接種が設定されました。
時限措置の最終年度(つまり来年度)にようやく接種ができるのが、今の小6と高2です。
とくに高2は、1回目の接種からの間隔が長いので、免疫力の低下が心配されています。

国は5月20日、政令によって、高校2年生をMRワクチンの接種対象に加えました。
東京などで麻疹が流行している今、なかなかフレキシブルな対応と評価できます。
ここまでは「いい話」。

ところが、厚労省は実施要領のなかで、海外への修学旅行予定者を念頭においた上で、
「修学旅行や学校行事としての研修旅行に行くなど、特段の事情がない場合は、18歳となる日の属する年度に接種すること」
と限定条件を付けたのです。
「政令では高2もOKとしたけど、原則高3ですよ」というわけです。
全国の多くの自治体がこの要領に従い、「高2への接種は海外への修学旅行予定者限定」の条件をつけてしまいました。

調べてみるうちに、政令の趣旨を一省庁が損ねてしまう、今回のような実施要領には、効力が無いことを知りました。

早速、医師会を通じて市の担当者に問い合わせてみました。
市では判断できなかったようで、県に問い合わせたうえでの回答は
「高2への接種は海外旅行予定者に限ります」との一点張り。
「家族旅行でも認めます」という、プチ譲歩もありましたが、とても納得はできません。

再び市に要求。こんどは県を通さず、国に直接問い合わせるようにと念を押しました。
すると驚いたことに、回答は180度転換。
「高2は無条件で全員接種できます」とのこと。

というわけで、熊本市では、高2の接種条件が撤回され、全員接種可能になりました。
全国的にこの接種制限が回避されるように、発言力のある人たちへの働きかけを考え中です。


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