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モバイル時代
- 2012/04/30(Mon) -
世界で稼働する、携帯端末などの個人用モバイル機器は、2016年までに80億台を超えると予測されるそうです。
つまり世界人口を超えてしまうわけです。

自宅でも職場でもどこにでも、なんらかのネット機器や端末がそこらじゅうにあります。
トイレにケータイを持ち込む若者も、増えているそうです。
iPhoneやiPadは、専用の防水ケースが売られているので、風呂でも使えます。


やがて普及するであろうスマートTVでは、スマホをリモコン代わりに使うと思われます。

照明をつけたり、エアコンの温度調整も、スマホでするようになるでしょう。
ひとたびリビングのソファーに座ったら、もはや体を動かす必要がなくなります。

モバイル機器が進歩するほど、人が「モバイル」でなくなっていくというわけです。


考えてみると、30年以上前の私の学生時代の生活にも、少し似ています。

当時、冬にはコタツの中で根の生えたように暮らしていました。
テレビも電話も部屋には無く、もちろんパソコンもケータイもゲーム機もありません。
手の届く範囲に、本や雑誌や食糧などの必要物品を配置し、蛍光灯のON-OFFは垂れ下がる長いヒモによって行い、ステレオのスイッチ類は長い棒を操ってコントロールしていました。

当時はそれでも、便利で快適な極楽生活と思っていたんですけどね。

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集団登下校と交通事故
- 2012/04/29(Sun) -
子供たちの通学時の悲惨な交通事故が、しばしば報道されます。
加害者の問題はさておき、新聞やテレビの報道を見ていると、気になることがあります。

「集団登下校がかえって被害者数を膨らませている」という論調があるのです。

それは違うでしょう。
まるで「自動車よりも飛行機の方が危険である」と言っているのと同じです。
事故1回当たりの被害者数が多いからといって、その方が危険とはいえません。
マスコミにはどうも、科学的思考力が足りないようです。


私が小学生の頃も、地区ごとの集団登校でした。
6年生のリーダーが一名、列の先頭で黄色い旗を持ちます。
あとは低学年から順に一列に並び、最後尾も6年生。
下級生が2列になったり後ろ向きで歩いたりしないように、上級生が指導するシステムです。

私がリーダーだった年、すぐ後ろは、尋常ではないほどのいたずらっ子の1年生でした。
前を歩く私に、毎朝「ちょっかい」をかけてくるのです。あれには閉口しました。

田舎だったせいか車の往来は少なく、交通事故を心配する雰囲気では無かったです。
規律を守って歩く、上級生の言いつけを守る、下級生には優しく、といったことを学ぶための集団登校でした。

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大型連休
- 2012/04/28(Sat) -
大型連休に突入しました。
暦通りなら3連休+4連休の飛び石、中2日にも休みをとれば全部で9連休。

思えば子供の頃は、いまよりも連休がずっと少なかった。
もちろん土曜日は休みではありません。「半ドン」でした。
だから、たまたま土曜日か月曜日が祝日だと、2連休になり、大喜びしたものです。
逆に、日曜日が祝日だった場合はガッカリ。休みは1日限り。大損した気分。
そりゃあんまりだろうってことで、月曜日が振替休日になったのはだいぶ後のこと。

小学生の頃のある年、5月4日はもちろん祝日ではありませんでしたが、その日がたまたま日曜日だったため、夢の3連休が出現しました。
日本中がこの大型連休に湧いたものです。

その後、週休2日の世の中になり、祝日はやたらに月曜日に寄せ集められ、いまや土日月の3連休は珍しくなくなってしまいました。
人々が大騒ぎするのは、もはや4連休以上だけです。
人間の欲望というものは、底知れぬものです。


ところで当院は「土日祝日診療」というのがウリです。定期休診日は火曜日と金曜日。

では、祝日が火曜や金曜だったらどうするか?
現在、火・金は、たとえ祝日でも、休診日としています。
つまり、「祝日診療」よりも「「火・金休診」の方が優先するわけです。

実は開院当初(最初の1年ぐらい?)は、「祝日診療」の方を優先していました。
「あそこは祝日でもやっているはず」という患者さんの期待を裏切るわけにはいかない、というのが理由。
しかし実際やってみると、定期休診日が祝日のためにフイになるのは、なんともやりきれません。
私一人の問題ではなく、職員やその家族の負担も考慮しなければなりません。

そんなわけで、職場としての「完全週休二日」を維持するために、「火・金休診」を優先しているのです。
ご理解をいただければ、幸いです。

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全国学力テスト
- 2012/04/27(Fri) -
全国学力テストが、小学6年と中学3年生を対象に、先週行われました。
賛否両論あるこのテスト。50年以上を経てなお、紆余曲折は続いているようです。

(1)導入期(1956年~1964年)
日本を支えるのは教育である、おおいに競争すべし、という高度成長期でした。

(2)中断期(1965年~2006年)
「過度の競走を招く」との日教組らの反対によって、テストは中断。成長の反動か。

(3)復活期(2007年~2009年)
日本人の考え方が成熟し、バランス感覚が出てきたのかと思っていたら・・・

(4)混迷期(2010年~)
民主党政権下では、全体の約3割の学校のみを対象とした「抽出方式」となりました。
コスト削減のため、というのは言い訳です。日教組の影響がまた強まったとみるべきでしょう。


ところで、全国学力テストは文科省の委託事業です。実際に行っているのは民間企業。
問題の作成から採点、集計だけでなく、学習環境調査結果などの情報までが、民間企業に握られるのはどうなのか。その点は問題視されています。

たとえば小学6年のテストは、2007年以来ずっと、ベネッセコーポレーションが実施しています。
文科省の入札に応じる企業も、2008年以降はベネッセだけになりました。
ベネッセにはどんどんノウハウが蓄積し、他社が入り込む余地がなくなっているのでしょうか。

そのうちベネッセから、「全国学力テスト対策問題集」とかが出たりして。

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大富豪
- 2012/04/26(Thu) -
韓国サムスンの会長が、メキシコの大富豪カルロス・スリム氏を招いて晩餐会を開いたとのニュースを読みました。
大金持ちが大金持ちとメシを食ったと。
何を食べたのか、気にもなりません。私にはまったく無縁の話題です。
「大富豪」と聞いて連想するのは「大貧民」ぐらいですから。

ただ、どこかで聞いたようなスリム氏の名前。
ネットで確認してみたら、世界長者番付3年連続世界一位の人でした。
総資産はビル・ゲイツを上回る、5兆円とか6兆円とかのレベル。

こういう金額が登場すると、悲しいかな、私は「1日いくら使えるか」を計算してしまいます。
毎日1億円使ったとすると、1年で365億円・・・これじゃ100年かかっても大余り。
それどころか、利息年1%の定期預金に預けたとすると、毎年数百億円増えていきます。
1日1億円の消費では、利息にも追いつきません。
貧民の思考はこのあたりが限界。

世の中というものは、大金持ちにはますますお金が集まるシステムになっています。
そのあたり、ゲームの「大富豪」と同じです。
かといって、「革命」が起きるのも困りますが。

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ステーキ
- 2012/04/25(Wed) -
熊本に引越してきた12年前、すぐに気付いたのは、ステーキレストランが少ないことでした。

その前に住んでいた高松には、客の前で焼いてみせる方式のステーキ店が多かったのです。
もちろん、うどん店よりは少なかったですが、ラーメン店よりは多かった(かも)。


子供の頃はそれを「ビフテキ」あるいは「テキ」と呼んでいました。
「今日はテキよ!」と母が得意気に告げると、食卓に出てくるのはケチャップ味の硬い肉片でした。


小学生の頃、家族旅行で東京に出かけたときのこと。
お上りさん丸出しで、某レストランで夕食。
お冷や(水)をもらおうと、父がウエイターに告げた一言。
「ウォーター!」
田舎者と思われたくなかったのです。
店員はさぞや笑いをこらえるのに必死だったことでしょう。


初めてまともなステーキを食べたのは、学生時代、友人の結婚披露宴でした。
待ちに待ったメインディッシュは、厚みのあるヒレステーキ。
慣れない手つきでナイフとフォークを駆使して、同じテーブルの友人達と競うように、すごい勢いでペロリとたいらげたものです。
「やっぱりヒレはうまいね」とか言っていたところに現れたのがウエイター。

ひとりひとりの皿に、うやうやしくステーキソースをかけて回ります。

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危険運転とは何か
- 2012/04/24(Tue) -
京都・亀岡市で10人を死傷させた無免許運転の少年に、「危険運転致死傷罪」の適用は難しいと言われています。
危険運転と認定するために、今回問題となっているのは以下の2点。
「故意かどうか」と「進行を制御する技能があったかどうか」

加害者の少年は「居眠りしていた」「一晩中運転していた」と言っています。
居眠り運転は、通常「過失」とみなされるそうです。
「事故を起こそうと思って居眠りしたわけではない」からでしょうか。

ならば飲酒運転は、なぜ「故意」とみなされるのでしょう。
事故を起こそうと思って運転しているわけではないはずです。
飲酒運転が危険とは承知の上で、飲酒し、運転するから「故意」なのです。

今回の事件に当てはめてみましょう。
一晩中運転していたために極度に眠く、小さな居眠りを繰り返すような状態だったことでしょう。
事故の危険があることには、気付いていたはずです。
それなのに運転を継続した。だから「故意」が成立すると考えるべきでしょう。

「一晩中運転していた」のだから「進行を制御する技能はあった」とする理論はナンセンス。
居眠りした時点で「技能」は失われているからです。

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太陽光発電のセコ技
- 2012/04/23(Mon) -
再生可能エネルギーの固定価格買取制度が、今年7月から始まります。
太陽光発電電力の買い取り価格は、1キロワット時あたり42円になりそうです。

かつて「全量買取」は私の悲願でもあったのですが、悔しいことに、家庭の太陽光発電は今まで通り「余剰買取」のようです。

しょうがないので、「余剰買取」で最大限のトクをするために、セコ技を探求していきましょう。
原理は簡単。「余剰」を「全量」に限りなく近づければ良いのです。つまり

「発電した電気は、できるだけ使わない」

(1)天気の良い日は外出する
私の経験上、午前中は意外によく発電するようです。なので朝から外出。日没後に帰宅。
間違えても、外出中に洗濯機・乾燥機等のタイマー運転などしないこと。切れる電気は切る。

(2)電気は夜使う
食器洗浄や洗濯、アイロンがけ、浴室乾燥、映画鑑賞、ダビング、勉強、ブログ執筆、各種充電など、夜できることは夜すること。

このセコ技は個人的な節約になるだけでなく、昼間の電力消費を減らすので社会全体にも有益です。

家庭の余剰電力の買い取り価格は、太陽光発電の導入時期によって決まり、10年間補償されます。
一昨年導入した我が家の場合、1キロワット時あたり48円。なんと、夜間電気料金(8.05円)の約6倍です。

考えてみるとすごいことです。
つまり、昼の電力消費を浮かせて売電して得る電気代(収入)が、同じ電力消費を夜10時以降に行ったときの電気代(支出)の、約6倍なのです。
そう思うと、やる気が出ますね。

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首都移転
- 2012/04/22(Sun) -
数日前に東京都は、首都直下地震の新たな被害想定を発表しました。
遠慮の無い、なかなか科学的な分析で評価できます。

そのなかで、「防災対策の取組状況」については、以下のようにまとめられていました。
(1)耐震化の推進
(2)津波対策
(3)木造住宅密集地域の整備
(4)自助・共助の強化

あれれ。何か抜けていませんか。
さすがに東京都は、口が裂けても言わないでしょうから、私が付け加えましょう。
(5)首都機能の移転

例によって、新聞各紙の社説を読み比べてみると、読売と産経のみが、首都機能移転について触れていました。
この2紙、イデオロギーだけでは説明できない、絶妙な立ち位置です。

面白いのは、その首都機能の移転(または連携)先。
読売は大阪を例に挙げ、産経は福島を提案していました。

ならば手始めに、東電本社を福島に移転してはどうでしょう。

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すきま時間
- 2012/04/21(Sat) -
仕事ができる人間は「すきま時間」を有効に使っている、なんてことが言われています。

考えてみると私自身、日々の診療の合間に、数分単位の「すきま」が何度も何度も出現します。
それらを全部足すと、毎日かなりの時間になることは間違いありません。
これを使わない手はない。では、この細切れの時間で、いったい何をしようか。

そこで思いついて始めたのが、「新聞を読む」こと。
全国紙5紙(朝日、読売、毎日、日経、産経)を、Webで乱読しています。
ひとつの記事や特集は、それぞれ数分で読めます。まさに「すきま」向き。
読み始めてみると、なかなか奥が深い。毎日が発見の連続です。

新聞の良いところは、その鮮度の靍さと、適度に練られた解説。
一方で悪いところは、我田引水、偏った論調。
先日の尖閣諸島買取のブログで書いたのが、その一例です。

新聞が正しいという保証はありません。
むしろ「新聞のウソ」を探りながら読むのが、また楽しいものです。

というわけで、私のすきま時間の活用法は、読書ならぬ「読紙(どくし)」です。

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不活化ポリオワクチン9月導入へ
- 2012/04/20(Fri) -
ワクチン後進国と揶揄される日本が、ようやく一歩、先進国に近づきそうです。
以前にも書いた、不活化ポリオワクチンについて、今年9月の接種開始を小宮山厚労相が明言しました。

この問題では、国のワクチン行政の遅れに業を煮やした黒岩神奈川県知事が、ちょうど半年前、「国が何と言おうと神奈川だけでもやる」と、不活化ポリオワクチンの輸入と接種の導入を決断し、喝采を浴びました。

このとき小宮山大臣は「予防接種行政上、望ましくない」と反対しました。
つまり、ワクチン行政に自治体が出しゃばるな、ということ。医学的理由による反対ではないのです。
このことでかえって、医学的には問題無いのに行政の理由で導入が遅れている、という事実が明らかになりました。

黒岩知事の動きが、国政に風穴を開けたことは間違いありません。
マスコミ報道や市民の運動も巻き起こり、国も不活化ワクチンの導入を加速せざるを得なくなったのでしょう。
ようやく昨日の厚労省部会でワクチンが承認され、本日の小宮山発言となったわけです。

私にとって嬉しいことは、三種混合ワクチンと混合された「四種混合ワクチン」よりも先に、「単独ワクチン」が承認されたことです。
世界での接種経験の多さがその理由ですが、過渡期には「単独」の方が使いやすいのです。
すでに三種混合ワクチンを接種済のお子さんにも、接種できるからです。

近い将来、というか来年には、すべての乳児が四種混合を受けることになることでしょう。

今後最大の問題は「接種待ち」です。
熊本市ではちょうど今、生ワクチンの集団接種が行われています。
これをパスして9月まで待っている間に、ポリオに感染する可能性もゼロではありません。
待つべきか、待たざるべきか、ほんとに難しいことになりました。

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尖閣諸島買取宣言
- 2012/04/19(Thu) -
やってくれます、石原都知事。
尖閣諸島を東京都で買い取ると宣言しました。
賛否両論がうずまいていますが、私の意見は「賛」。賞賛の「賛」といってもいいぐらい。

この人のやることには疑問を感じることもありますが、今回は「いいね!」ボタンを押したいです。
弱腰の対中外交にストレスがたまっていた日本人(私)にとって、こんな痛快なことはないでしょう。

政府の慌てぶりが面白い。
「都に買われるぐらいなら国で買う」みたいな発言も出ていますが、むしろそれが石原知事の目論見かもしれません。

都議会の壁を、これからどのように突破するのかも見物です。都民の世論は動くのか。
あるいは猪瀬副知事が触れていたように、寄付が集まる可能性もあるでしょう。
しばらくこの件から目が離せません。

ちなみに、新聞各紙の論評は予想通りでした。社説を読み比べてみると、

朝日「無責任としかいいようがない」
毎日「都が出るのは筋違い」
日経「都が尖閣を買うのは筋が違う」
読売「国の領土保全のあり方に重要な一石を投じたと言える」
産経「有効な提案だ。国を挙げて支持したい」

自宅の新聞、産経に変えようかな。

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刑事ドラマ
- 2012/04/18(Wed) -
テレビをみていたら、「警視庁検証捜査官」という聞き慣れない名称に遭遇しました。
証拠を調べ直して、捜査で見逃した真実を究明する、そんなストーリーでした。

私が子供のころみた刑事ドラマといえば、「太陽に吠えろ」と「Gメン'75」。
厳密には刑事ではありませんが「キイハンター」も好きでした。

「西部警察」あたりを最後に、その後の刑事ドラマは、昔のようなチームプレーよりも、むしろ個人プレーを描くものが多くなったように感じます。
おまけに、主人公が第一線の刑事ではないことさえある。鑑識とか「検証捜査官」もそう。

なぜこうなったのか。ネタが尽きたのか、それとも視聴者が飽きたのか。
そこで気づきました。チームプレーを描きにくくなったのには、理由があります。
それは「ボス」がいなくなったから。

「太陽」と「西部」には石原裕次郎、「キイ」と「Gメン」には丹波哲郎がいました。
あまり動きがなく、言葉数さえも少ない。だけどチームの全責任を負う迫力があり、やたらに存在感がある「ボス」。

それに比べたら、田村正和も藤田まことも水谷豊も渡瀬恒彦もみんな小粒。だから個人プレーしかできない。
いま「ボス」格になり得るのは渡哲也ぐらいでしょうか。

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夜中の降雪
- 2012/04/17(Tue) -
死刑判決が出た、例の連続不審死事件。
さいたま地検が論告で披露した「たとえ話」がちょっと話題を呼びました。

「前夜星空だったのに翌朝雪化粧なら、夜中に雪が降ったことはあきらか」

間接証拠だけで有罪にもっていくための、シロウト(裁判員)だましの論理展開です。
雪のたとえ話に納得しただけで、本件の間接証拠にも納得した気にさせようという魂胆です。
裁判員の想像を誘導する、たちの悪いスリ替えです。

もしも私が弁護人なら、たとえ話にはたとえ話で応酬します。

「検察は、朝、雪が積もっていただけで、夜中に雪が降ったのだと決めつけています。」
「しかし、夜中に雪が降っていたことを誰も目撃してないことに、疑問を感じませんか。」
「目撃者も直接証拠もないというのは、そういうことです。間接証拠しかないのです。」
「夜中に誰かが、よそから雪を運んできたとか人工降雪機で降らせた可能性はないでしょうか。」
「間接証拠しかないことを、重く考えて下さい。疑わしいだけで人を罰してはなりません。」

被告人の肩を持つつもりは毛頭ありません。個人的には、冤罪だとも思っていません。
しかし「たとえ話」で裁判員の判断を操るような検察のやり方は「ずるい」と思う。
こんなことをしていると、いつか本当に冤罪を生んでしまいます。

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池上彰
- 2012/04/16(Mon) -
池上彰氏の番組を、昨日久しぶりに見ました。
ニュースをわかりやすく解説することにおいて、彼をしのぐ人物がまだ現れません。

かつて池上氏が出演していたNHKの「週間こどもニュース」は、私の好きな番組でした。
我が子たちにも見せようと、その時間帯にはいつもNHKをつけていたのですが、実際見ていたのは私だけでした。

2005年に解説役が別のキャスターに交代して、この番組はとたんにつまらなくなりました。
大人の鑑賞に堪えられなくなったのです。
ホントの「こどもニュース」になってしまいました。
池上氏の「解説のレベル」が絶妙だったのでしょう。

彼のわかりやすさのカギは、言葉を徹底的に選んで使っているところだと思います。
世の多くの解説者は、専門用語を説明するために、それよりも一段階だけ易しい言葉、言ってみれば「準・専門用語」を使ってしまいます。
池上氏は、二段階ほど平易な言葉で、専門用語を解説します。
当たり前みたいですが、なかなかできないことです。

ただ、とくに生放送の番組では、彼の弱点も垣間見えてきます。
それをしばしば感じるのが、医学を含めた自然科学系分野。
番組出演者からの「想定外」の質問にきちんと答えられないシーンを、時々目にします。
ヘタをすると、しどろもどろ一歩手前です。
なんとかうまいこと言いくるめていますが、ごまかしが見え見えで見苦しい。

結局彼は、スーパーマンではなかったのです。
自分が想定した範囲内において、完璧な準備で番組に臨んでいるだけです。
それもすごいけど。

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ミサイル騒動
- 2012/04/14(Sat) -
北朝鮮のミサイル騒動によって、図らずも、我が国の危機管理体制の稚拙さが露呈しました。

ミサイルが発射されたら1分以内に警報を発すると謳われていた「J-ALERT」。
先日のテストではスピーカー電源の不具合が見つかりましたが、昨日は作動すらしませんでした。
驚くべきことに、その作動を止めたのは「官邸」でした。

そもそも、決断力に乏しい政治家や役人がいちいち状況判断をしていたら時間がかかるので、迅速に「機械的」に作動するように構築されたシステムが「J-ALERT」ではなかったのか。
ところがいちばん肝心な部分に「官邸」という、鈍い組織が介在していたわけです。
「全国瞬時警報システム」という名前を聞いてあきれます。

ミサイル発射情報を米国から受け取りながら、確認作業に時間をかけているうちにミサイルの分解・落下に至り、J-ALERT送出の必要性を失ったという顛末。
「ダブルチェック」を行っていたと官房長官は言い訳していますが、どうやら目的を見失っているようです。

ダブルチェックとは、まかり間違っても対象者(今回の場合は国民)に不利益がないように、二重に確認をすること。
ミサイル発射は、その数分後には着弾するかもしれない緊急事態です。
したがって、ダブルチェックしていて通報が遅れた、なんてのは本末転倒もいいところ。

3年前のミサイル発射の誤報でたたかれて、政府はよほど懲りたのか。
誤情報でたたかれないための、ダブルチェックだったということです。

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日本の家電業界
- 2012/04/11(Wed) -
ソニーも、5200億円という途方もない赤字を発表しました。
日本の家電業界が低迷しています。

米国オラクルのCEOが、その原因について2点あげていました(4月8日付日経)。
(1)日本企業は、ハードには強いがソフト開発力に欠け、デジタル転換に対応できなかった。
(2)韓国が台頭してきた。日本企業に必要なのはグローバル戦略(なのにそれが欠けている)。

なるほどと思いながら、このふたつの共通項に思い当たりました。それは「言葉の壁」。
ハードに国境はなくても、ソフトにはしばしば言葉や文化の壁があります。


たとえば日本のケータイは「言葉の壁」や通信方式の違いなどによって外国企業から守られ、「ガラパゴス」と揶揄される独自の進化を遂げました。
しかしそれは両刃の剣。日本のガラケーは、海外では通用しません。
世界70億人を相手に勝負すべき日本企業が、たかだか1億人にしか通用しないモノばかり作ることに、誰か疑問を感じなかったのか。
いまこの島国のケータイは、外来種の侵入によってあっというまに駆逐されつつあります。

その対極が韓国。
人口は日本の4割以下。パイが限られるので、企業はグローバル展開するしかない。
そのような土壌があるので、国民全体の英語力も高い。
最初から世界標準の製品を開発しておけば、それが国内でも売れる。


かつて日本企業が世界を席巻していたテレビの分野でも、いまや韓国勢にやられっぱなしです。
次世代ディスプレイの有機ELまで、もっていかれてしまいました。
日本のメーカーは、日本人好みの機能や装備を追求するのに一生懸命でした。
テレビもガラケーの轍を踏んだわけです。
3Dテレビしかり。昨年あれだけ熱狂していたのがウソのようです。
買わなくてよかった。

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携帯探し
- 2012/04/09(Mon) -
ケータイやスマホをどこかに置き忘れると、とても困ります。
まず不便。それに個人情報が盗まれないかも心配。

ただ、ケータイは、他の所持品を探す時よりも有利な点があります。
その端末に電話をかけてみて、「着信音で探す」ことができるからです。
iPhoneであれば、パソコンで位置を検索することもできます(Androidはよく知りません)。


かつてのポケベルも同様。見失ったときに、音を頼りに探すことがしばしばありました。
ポケベルはベルトを通して装着していたので、ポケベルを置き忘れたとすれば、それはズボンを脱いだ場所にあるはず。それも捜索の手がかりのひとつでした。

そんなエピソードをひとつ。

ある朝、ポケベルが見当たりません。おそらく職場にあるのだろうと考えて、そのまま出勤。
職場では白衣に着替える時にポケベルをはずすからです。
ところが職場にも無い。
やはり捜し方が悪かったのかと、自宅に電話し、家人に「音による捜索」をしてもらいました。

しばらくして、見つかったとの連絡あり。庭の犬小屋の屋根に置いてあったと。
いったいどういうことなのか。庭でズボンを脱いだのか。記憶をたどりました。

前夜は飲み会。ということは酩酊状態で帰宅。それから・・・夜中に庭で犬と戯れたかも。
じゃれようとして飛びかかるウチの犬に対して、ズボンのベルトを抜いて応戦したような・・・

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鉄道マニア
- 2012/04/06(Fri) -
「僕達急行 A列車で行こう」という、鉄道マニアを主人公とした映画が公開されています。

鉄道マニアと言えば、中学時代、私の周囲にも何人かいました。
毎月発行される鉄道弘済会の時刻表を、彼らがむさぼるように読んでいたのを思い出します。

私も、「鉄道マニア」や「鉄道ファン」とは言えないまでも、「鉄道好き」ではありました。
しかし国鉄がJRになった頃から、急速に興味を失いました。
おそらくそれは、国鉄という「お役所」ならではの融通のなさが、正確な列車運行と全国統一の運賃体系をもたらし、それが魅力だったからでしょう。


ところで、鉄道撮影マニア、いわゆる「撮り鉄」が、線路内に立ち入るなどして列車を停止させるようなことが、最近相次いでいるそうです。

このニュースを聞いて、古い記憶がよみがえりました。私も列車を止めたことがあるからです。

私が3,4歳の頃、つまり48年ぐらい前のこと。止めたのは国鉄岩徳線です。
友達2,3人と長い棒を持って線路際に立ち、「遮断機ごっこ」をしていたような、そんな記憶がかすかにあります。危ない危ない。
不思議なことに、そのことで親に叱られた記憶がありません。
あまりにこっぴどく叱られたので、記憶がとんでいるのかもしれません。

ちなみに岩徳線というのは、山口県の岩国駅から櫛ケ浜駅(徳山駅の隣)までの、山陽本線をショートカットするローカル線です。
鉄道マニアの方なら当然、岩徳線と聞いてピンとくる運賃ルールをご存じでしょう。

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レバ刺しと屋台
- 2012/04/04(Wed) -
厚労省の審議会の部会が、レバ刺しを禁止とする意見をまとめました。
一方で福岡市の研究会は、屋台の新規参入を認める提言を行いました。

前者は食品の安全性に重点を置いたものであり、後者は消費者の利便性を考慮した判断でした。


全国的にも有名な福岡の屋台は、以前から食品衛生や環境衛生の面で、問題が指摘されています。
しかし屋台はすでに、食文化としてのジャンルを築いています。
観光客の定番スポットでもあり、福岡市の観光資源にもなっています。

現経営者に限って「一代限り」で営業を認めているのは、福岡市の「温情」でしょう。
今回の提言は、それをさらに進めたもの。新規参入への道も開けてきました。
衛生・環境面等で、きちんとした配慮をすれば済むことなので、市長の名裁きを期待します。


ひるがえってレバ刺しです。

全面禁止などというものは、事なかれ主義の役人の、責任回避策としか思えません。
ワクチンの副作用を恐れるあまりに、予防接種を停滞させてきた、厚労省らしいやり方です。

彼らは、食文化や商業へのマイナス面には責任を感じないようです。管轄ではないのでしょう。
しかし闇レバ刺しが横行することにでもなれば、消費者にとっては危険。厚労省の責任です。

どのように規制したら消費者の安全を確保できるか、それ考えることこそ、キモでしょう。

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地震予測
- 2012/04/03(Tue) -
南海トラフ巨大地震について、内閣府の検討会がとんでもない予測を発表しました。
マグニチュード9.1、広範囲に震度7、最大津波30メートル以上。
科学的に最大限に想定したという、検討会の姿勢には賛同します。


首都直下地震も、すでにその確率や規模や被害予測が、かなり具体化してきています。
文科省の発表では、震源のプレートが従来考えられていたよりも浅く、最大震度7が想定されるとのこと。

やがて東京で大地震が起きる。そのこと自体を疑う日本人はいません。
万人単位の死者と、何十兆円もの経済的損失が生じる。その予測も大げさではありません。

それなのに、東京から逃げようという動きが、あまり見えてきません。


東日本大震災の反省から、科学的な検討が行われた結果が、今回の内閣府や文科省の発表です。
ところがどうしても、不吉なことを想定したくないのが、日本人の国民性なのでしょうか。

「いたずらに警戒しすぎる必要はない」などと言うと聞こえはいいですが、それは科学的想定を心情的には受け入れない姿勢の表れかと、私は心配します。
やがて「予測はあくまで机上のもの」という雰囲気になるのが、最悪のストーリーです。

もしも、日本をシミュレーションするゲームがあったら、私が最初にすることは、「首都移転」です

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政令指定都市へ
- 2012/04/01(Sun) -
本日、熊本市は政令指定都市になりました。
皆様、どの区の「区民」になられたのでしょうか。ちなみに私は、菊陽「町民」です。

区の名称は、中央区・東区・西区・南区・北区とまったく工夫がないですが、シンプルでいいと思います。
実際の位置関係と名称がよく一致していて、違和感がありません。旅行者にもわかりやすい。
市の形が菱形に近いので、5分割しやすかったのでしょう。


それはともかく、お気づきのように、私のブログも衣替えしました。

申し遅れましたが、当院は本年1月より「医療法人ひまわり会 つるはらクリニック」となりました。
それにちなんで、ブログ名も「ひまわり通信」としました。

ためしに「ひまわり通信」でググると、同名のサイトが山ほどあります。
どうやら、ありきたりの名称のようですが、そんなことはお構いなしです。
さしあたっての目標は、3日以内に更新すること。

皆様、「拍手」と「いいね!」を、どうぞよろしく。

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