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光よりはやいもの
- 2012/06/30(Sat) -
「世界で一番はやいものは何と思う?」
ニュートリノではありません。世界中を騒がせた実験結果は結局、誤りでした。

思い出すのは、小学校時代の中村A君です。
彼がある日、冒頭の質問をしてきたのです。「世界一はやいものは何か」と。
私は即座に「光」と答えたのですが、彼はしたり顔で首を横に振り、「神経」と言い放ちました。

彼の説明によれば、右手で左手を触ったとき、その瞬間、左手がそれを感じているからだと。
「絶対違う」と、その時は思ったのですが、うまく反論できず、中村君は勝ち誇ったようにしていました。

私はどのように反論すべきだったのか。あれから40年以上、折に触れてそのことを考えてしまいます。
人間の神経を刺激が伝わるスピードは、毎秒1~100メートルだから、というのはダメです。
小学生にもわかるように説明しなければなりません。

右手で左手を「触ったとき」と、左手がそれを「感じたとき」の両者を、よく吟味してみます。
「触ったとき」というのは、左右の手の接触を目でとらえ、それが神経によって脳に伝わった時です。
「感じたとき」というのは、左右の手の接触を手で知覚し、それが神経によって脳に伝わった時です。

両者が同時であっても、それは、目から脳までの神経の伝達時間と手から脳までの神経の伝達時間が同じ、ということにしかなりません。
ああ、そう言えばよかったのか。

そもそも前者では、接触の様子が、光によって手から目まで伝わる時間が無視されています。
その時間が無視できるほど光ははやい、という前提がすでにあるわけです。
本当のツッコミどころはそっちなのかもしれません。

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ユーザインタフェース
- 2012/06/29(Fri) -
現代人は字を書かない。
海外のあるアンケート調査によると、成人は、最後に字を書いた日から平均41日経っているそうです。
そこまでですか、と驚きながらも、私自身、あまり字を書かなくなっていることは確かです。
その結果起きたことは、
(1)漢字を忘れた
(2)字を書くのが下手になった
どちらも「前からじゃないの?」とつっこまれそうですが、漢字ってホント、書かないと忘れますね。

字を書かなくなるどころか、将来のユーザインタフェース(UI)は、音声中心になるかもしれません。
iPhoneのSiriに限らず、各社のスマホが競って音声UIを取り入れ始めています。
人前で機械に話しかけるのは、まだちょっと恥ずかしいですが、やがて当たり前になるのでしょうかね。

スマホはおろかパソコンでも、タッチやタイプやクリック操作を必要としない時代が来るかもしれません。
たまにタイプやクリックをしようものなら、
(1)キー配列を忘れた
(2)ダブルクリックが下手になった
という事態にもなりかねません。

Microsoftはさらにその先の、ジェスチャーも併用したUIを開発中です。
(いま柳家金語楼を思い出した人は50歳以上です)
パソコンや家電の前で身振り手振りですか。いよいよ恥ずかしい。
このUIを東京証券取引所が取り入れたら、ある意味、昔の取引のような光景になるかもしれません。

脳波UIの研究も進んでいるそうです。将来は、思い浮かべるだけで、何でもできてしまうでしょう。
雑念の多い人は大変なことになりそうです。

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地図情報
- 2012/06/28(Thu) -
昭文社がおととい、iPhone向けの本格的なカーナビアプリを発売しました。
日本の道路地図において、昭文社に勝るものはないでしょうから、かなり使えそうです。

ゼンリンは、本業は住宅地図ですが、iPhoneやiPad用のナビアプリをすでにつくっています。
ただしモバイル用では、個人宅名までは出ないようです。それが表示されたら宅配業等ですごく便利なのに。

Appleは近年、地図会社を次々と買収し、次期iOS向けにすごい地図を作っています。
Googleに対抗するためには、Google Mapと決別しなければならないからでしょう。
Appleファンとしては期待してますが、本心では、Google Map以上のものを作れるかどうか不安です。
とくに日本版の地図が、データ不足のためガッカリなものになりはしないかと、今のうちから案じています。

一方でGoogleは、Street Viewや3Dを駆使して、地図機能をますます進化させようとしています。
Microsoftもまた、やたらに鮮明な航空写真で、全世界を網羅する計画を進めているとのことです。
世界中のIT企業が、精力的に地図情報を収集しています。
モバイル機器の最重要機能は、通話・メールの次は地図なのかもしれません。


かつて私は、学会等で上京したときなど、ポケットにはいつもミニサイズの地図をしのばせていました。
新宿や池袋で迷ったときは、かげでコソコソ地図を見てました。
今はいいですね。スマホでMapを堂々と見られる。

Appleは資金があるのなら、日本の地図会社も買収してくれませんかね。ゼンリンでも昭文社でも。
昭文社の地図にはもともとリンゴのマークが付いてて、名前もマップル。これを買収しなくてどうしますか。

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旧友来たる
- 2012/06/27(Wed) -
タクシーの中で、これを書いています。
旧友が突然、来熊したとの連絡をよこしてきたので、診療を終えるやいなや、街に向かっているのです。
中学時代の同級生。会うのは何十年ぶりだろう。
積もる話も積もり過ぎて、どんな話になるのやら。

それにしてもタクシーは揺れますね。
長文をiPhoneで入力するのは無理がある。ミスタッチばかりで、なかなか筆が進みません。
それでも、ブログの連続記録を中断したくないので書いてます。

本末転倒です。はい。
あ~、ちょっと車酔いしてきたかも。
明日はちゃんと書きますので・・・


(帰宅後の追記)
旧友とは、中学校の同級生で生徒会長だった門田君。
まあそれにしても、中学時代の同級生ともなると、みんな職業がバラバラで、とにかく話題が多いです。
私はずっと山口を離れていたので、聞く話すべてが新鮮、あるいは驚愕。
そして、女子の話。彼女らも、みんな同い年。ある意味ショックです。

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国会中継
- 2012/06/26(Tue) -
消費増税法案が、本日衆議院本会議で可決されました。
休診日だったので、NHKの生中継をず~っと見ていました。

採決に先立って、各党派の代表者7名による討論が行われました。
共産・民主・きづな・自民・社民・公明・みんな、の順に、いってみれば「消化」演説のようなもの。
いまさらどうなるものでもないし、早く採決したらどうなの?って感じです。

それでも少し面白かったのは、自民党と公明党が、めいっぱい民主党を批判したところでしょうか。
「法案には賛成するが、民主党には賛同できない」ということでしょう。
それから、最後の演者、渡辺喜美氏の反対討論は、なかなか迫力があって良かった。
こういう演説は聞いてて面白いですが、残念なことに、採決の結果には影響なし。

さて、渡辺氏が演壇から降りたと思ったら、いきなり採決に移りました。休憩無しです。
いやあ、議員の先生方、おトイレは大丈夫なのか。ていうか、見ている私もトイレに行けずじまい。

まず、いくつかの法案については「起立による採決」を行う旨が、議長より告げられました。
そして明らかに、大多数の議員が起立しました。これは一目瞭然。
もしも微妙な数だったら、起立者数をどうやって数えるのか心配していましたが、杞憂に終わりました。
議長は会場には一瞥もくれず「起立多数」と宣言。さすがです。起立音だけでわかるのでしょう。

続いて、重要法案3つの表決に移りました。こんどは記名投票です。
議長が「議場閉鎖」を宣言。ちょっと緊張してきます。
記名投票というのは、あらかじめ名前の書いてあるフダを自分で前まで持って行くという、例のやり方です。
賛成なら「白票」、反対なら「青票」を投じます。青票といっても色は緑ですが、それはまあいいでしょう。

1法案ごとに、約460人の議員が、名前を呼ばれてゾロゾロと、時計回りに登壇し、フダを手渡して降壇。
係員がフダを集計し、数を報告し、賛成多数により議長が可決を宣言。これを3法案分、3回繰り返し。
まあそれにしても時間がかかる。参議院のような押しボタン式にしてもよいのでは?

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ワクチンと副作用
- 2012/06/25(Mon) -
予防接種に対して慎重または懐疑的になっている方の、いちばんの心配事はワクチンの副作用です。
よく「副反応」という用語を使いますが、そんな言い換えをするからかえって、ごまかしを感じさせるのです。
ワクチンも薬ですから、他の医薬品と同様に、副作用を起こす可能性はあります。

ただし、病気を治すための薬ではないので、次の2点で問題になります。
(1)健常人に対して接種する。
(2)接種しなくても、必ずしも健康上の不利益を被るわけではない。

接種後に重大な副作用が起きたときに「接種しなければ良かった」と悔やむのは、(1)のためでしょう。その感情は理解できます。
問題は(2)です。
接種せずに病気にかかるリスクと、接種して副作用を被るリスクを、天秤にかける人が多いのです。
そもそも予防接種が成立しているのは、接種するメリットの方が大きいからです。議論の余地はないはず。
なのになぜ、天秤にかけるのか。

それは、定期接種と任意接種が混在することが原因ではないかと、私は思います。すなわち、

国が法律で規定している定期接種は、必要性と安全性に「国のお墨付き」がある。
一方で任意接種は、優先順位が低いか、何か理由があるから定期接種にはなっていない。
必要性も安全性も定期接種には劣るのではないか。

現行の制度では、このような印象を与えているような気がしてなりません。
だから任意接種ワクチンは、それがたとえ無料化されても、接種率がなかなか上がらないのです。
水痘やおたふくかぜのワクチンのように、有料のものであれば、なおさらです。

こども対象のワクチンは、全部、さっさと定期接種化してもらいたい。

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アリとキリギリス
- 2012/06/24(Sun) -
少し前に産経新聞のコラムが、「アリとキリギリス」の話をとり上げていました。
このイソップ物語の結末が、原典と日本語版で異なるというのです。
夏の間遊びほうけていたキリギリスが、冬になってアリに助けを求めたとき、アリはどうしたか。

原典では、キリギリスを助けないのに、日本語版では、アリはキリギリスを助けます。
私がこどもの頃に読んだ本も、そんな結末でした。
ところがそれは、高度成長期の話とのこと。最近では、日本語版でもキリギリスを助けないそうです。
日本人の気質が変わってきたのでしょうか。

このコラムを読んで「情けは人のためならず」ということわざを思い出しました。
原義は「情けをかければ、いつか自分にも返ってくる」という、温情ある考え方。
しかし「情けをかけたら、その人のためにはならない」という、厳しい解釈が最近広がっているそうです。
もちろん後者は誤りですが、文化庁の調査では、後者で理解している日本人の方がむしろ多いとのこと。

古き良き日本人の気質が失われつつあるのか、余裕がなくなってギスギスしてきたのか。
そう思えば私自身も、もっと寛大にならなければと、反省してばかりの毎日です。
イソップ物語でいうなら、北風よりも太陽でありたい。

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そば湯
- 2012/06/23(Sat) -
そば湯ってありますね。私はあれが苦手です。
飲み方の流儀さえも、つい最近までわかっていなかったぐらいです。

こどもの頃にも学生時代にも、そば屋さんに行く機会があまりありませんでした。
なので大人になって1人でそば屋に行って、初めてそば湯を出されたとき、途方に暮れました。

「そば湯はいかがしますか?」多分そんな風に尋ねられ、「あ、お願いします」とでも応えたのでしょう。
注ぎ口の付いた容器に入れられて、その「そば湯」なるものがテーブルに届きました。
「熱いので気をつけて下さい」と注意点が告げられたので、それが熱いものであることはわかりました。

しかしいつまで待っても、その熱いものを注ぐべき湯飲みや皿の類が出てこない。
それとなく周囲の客を見回しても、参考になる光景なし。ヘンなことして恥をかきたくはない。

君子危うきに近寄らず。結局、そば湯には手を付けずに退席。
「そば湯は・・・」と追いすがる店員に、「あ、急用を思い出したので」と慌てて立ち去る私。
それ以来長い間、そば屋に行けば必ず最後には、急用を思い出してそそくさと退店するという人生でした。

インターネットの時代になり、そば屋における作法全般については、だいたい調べがつきました。
となれば、実践あるのみ。最近ついに、某店でそば湯を飲んでみました。

栄養豊富だそうです。名店のそば湯は本当においしいという話も聞きます。
ただまあなんといいますか、我慢して飲むものでもないし。そばつゆの塩分も気になるし。

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五十にして論語
- 2012/06/22(Fri) -
「論語なう」という本(牧野武文著)を、立ち読みしていたら止まらなくなったので、買いました。

論語とは、孔子と弟子たちの問答などを記録したものであり、孔子の教えはやがて儒教となります。
古代中国史が好きな私ですが、論語だけはどうも、昔から毛嫌いしていました。
しかし、今日あらためて読んでみると、むしろ現代人にこそ必要な「教え」がそこにありました。

この本の面白さは、極端に平易な、ツイッター風の「なう語訳」で、論語を訳してあることです。
もともとは、著者がツイッターに投稿して反響を呼んだ内容だそうです。
例をあげてみます。

(原文)子曰く、巧言令色、鮮(すくな)し仁。
(訳文)弁舌さわやかで、いつもにこにこスマイル。こういうやつって、なんかうさんくさいよね。

こんな感じで、100ぐらいの「論語」が「なう語訳」され、それに簡潔で真面目な解説が付いています。


かつて古典の解説書や訳本といえば、学者や作家が書いた、いかにも堅苦しい教科書的なものでした。
ところが、ブログなどネット上の個人レベルの著作活動が活発になって、様相が変わってきました。
個人が好きなことを、自由に「研究発表」し、さらには「私製教科書」まで作るようになりました。
学術的な信用度には問題が残りますが、好きで楽しく書いているので、読んでいて面白いものが多いです。

教育現場でも、こういったネット素材を副読本として、どんどん利用すればよいと思います。
現に私は「論語なう」を読んで、論語を少し勉強してみたい気持ちになりました。

五十にして天命を知る。(やっぱりちょっと大げさかな)


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因果関係と補償
- 2012/06/21(Thu) -
麻しんワクチン接種の3日後に、1歳の男児が急性髄膜脳炎で死亡したことがあります。
補償をめぐって訴訟となり、昨年高松高裁が下した判決が、波紋を呼びました。

医学的には、生ワクチンによる髄膜脳炎がそのように早い時期に発症することは、考えにくいことです。
しかし裁判所は、「因果関係は否定も肯定もできない」という専門家の意見をふまえ、
「死亡原因がほかに見当たらないので、予防接種と死亡には因果関係を認める」
という、医学界には多少驚きを与える判断を下しました。

つまり「疑わしきは被害者の利益に」という結論です。
ワクチンという「被告人」にしてみれば、「疑わしきは有罪」にされてしまったわけです。
今回の司法判断が一人歩きして、医療機関の風評被害やMRワクチン接種率の低下につながりはしないかと、心配になります。

このようなことになってしまう背景には、日本のワクチン被害救済制度の問題があります。
因果関係がなければ補償が認められません。
補償のために因果関係をこじつけるようになれば、ワクチンの危険性を過大評価することにもつながります。
因果関係の立証はあくまで科学的かつ厳正に行うべきで、被害者の補償はそれとは別の問題です。

米国のような、ワクチン接種後に生じた健康被害に対して、因果関係の有無にかかわらず補償を行う制度が必要です。

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Surface発表
- 2012/06/20(Wed) -
「見逃せばきっと後悔する」
Micorosoftが数日前にこう予告した記者会見が、昨日(日本時間)開催されました。
そして誰もが予想した通り、Windows搭載タブレットが発表されました。その名も「Surface」。

競争激しいタブレットの世界に参戦するからには、よほど自信があるのでしょう。
たしかにPCにおけるWindowsの圧倒的シェアを、そのままタブレットに持ち込めれば断然有利です。
「SurfaceはPCでありタブレットでもある」とMicrosoftのバルマーCEOは言っています。
どうやらSurfaceは、PCとタブレットの両方の機能をもつように設計されているようです。

先行するAppleは、MacとMacBookとiPadとiPhoneとを、それぞれ個別に進化させ続けています。
OSやクラウドによってデバイス間の連携を強めながらも、各デバイスの持ち味を生かしていく戦略です。
しかし、iPadの性能がアップすればするほど、MacBookとの境界が曖昧になってきたことも確かです。

Microsoftはそこに付け入って、「細分化しすぎた」ビジネスツールを統合しようという魂胆でしょうか。
Surfaceは明らかに、ノートPCを脅かす存在になるでしょう。
もっともMicrosoftは、もともとPCメーカーではないので自分には不利益は無いわけです。


これで3つのタブレット陣営が競うことになりましたが、その構造はかなりいびつです。

Androidタブレットを作っているメーカーはたいてい、WindowsPCも作っています。
つまり各社は、タブレットではGoogle陣営、PCではMicrosoft陣営という、ねじれ構造です。
おまけにGoogleが、自前のタブレットNexusを発表するのも間近。

はたして今後どのような展開になるのでしょうか、見ものです。

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ネット上の情報
- 2012/06/19(Tue) -
熊本の県立高校の、全校生徒の顔写真入り名簿が、ネットに流出したと報道されました。
名簿作成の下請け業者の担当者が、データをクラウド上に保存したのが原因のようです。

業者はデータを慌てて削除し、学校は「個人情報が悪用された形跡はない」と釈明。
残念ながらこういうのを「あとの祭り」といいます。
デジタル情報というのは、漏れたら回収できないものだからです。

そのことは私自身、つねに肝に銘じています。

たとえばブログ。いったん投稿した文章は、誰かにコピーされたりリンクが張られ、拡散していきます。
コピーは増殖し、あちこちで保存され、もはや削除や訂正すらできなくなります。
永久に、ネットの中に、あるいは誰か第三者のパソコンの中にさえ、存在し続けることになるわけです。

「書き手」はつねに、情報発信源としての責任を忘れないようにしなければなりません。

怖いのは、一見複製されたように見えるものが、実は修正・改変されている可能性もあるということです。
テキストベースではいともたやすいことですが、今の技術なら画像でも動画でも同じことでしょう。
その「改変者」が悪意に満ちていたとしても、それを拡散するのはたいてい、善意の第三者です。
改変された文章は大量に複製され、そのサイト数が多くなれば、ついに「真実味」さえも出てきます。

「読み手」はつねに、情報の信憑性に留意して、その拡散には責任をもたなければなりません。

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台風被害
- 2012/06/18(Mon) -
台風が2つ、同時に接近中です。
こどもの頃は、台風が来るとちょっとワクワクしたものですが、いまそんな不謹慎なことは言いません。

小学生の時、学研の「科学」の付録のロビンソン風速計を、2階のベランダに取り付けていました。
回転数で風速がわかるのです。台風が来るたびに、その風速を計測・記録していました。
ある時、かなり強烈な台風が来ました。
興奮しながら、窓から風速計を監視していたら、強風にあおられて風速計ごと飛んでいってしまいました。
これが私の記憶の中での、最初の台風被害です。

2番目の思い出は、自宅の2階の窓ガラスが割れた事件。
台風のさなか、妹をそそのかし、バルコニーに出るドアを少しだけ開けさせたのです。
当然のように強風が吹き込み、妹の力ではどうにもならない勢いでドアが解放。ドアのガラスが大破。
近所のおじさんにお願いして、激しい風雨の中、ドアにベニヤ板を打ち付けてもらいました。

10年近く前。猛烈な台風が熊本を襲ったとき、私はまさに心臓外科手術の執刀中でした。
ところが、手術室内のスタッフの挙動が怪しいのです。私に何か隠しているようなコソコソした態度。
手術が無事終了するやいなや、こう告げられました。
「先生のご自宅のガレージが飛んだそうです。」
どうやら、私の自宅の近所に住む、当時非番だった職員が、電話で手術室に逐一連絡していたらしいのです。
手術室のスタッフは、我が家のガレージが徐々に壊滅していく様子を、ライブで楽しんでいたようです。
他人の不幸は何とやら、です。

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携帯電話
- 2012/06/17(Sun) -
ケータイやスマホには便利な機能がたくさんあります。
私のiPhoneも、メールやiPodやMapやFacebookや、あと通話もできるデジカメ、という位置づけです。

しかし、いちばん必要なものをひとつだけ挙げるとしたら、やはり通話機能でしょう。
いつでも連絡が取れることには慣れてしまいましたが、ケータイが無い頃はホントに苦労してました。

たとえば待ち合わせ。
ちょっと前(15年ぐらい前?)までは、行き違いの連続でした。

A;だいぶ遅くなった。まだ待っててくれてるだろうか。あと15分ぐらいで着きそうだが。
B:いつまで待たせるのか。何かあったのだろうか。あと10分待って来なかったら帰ろう。

C:急用で行けなくなってしまった。自宅に電話しても留守だ。夜自宅に電話して詫びよう。
D:1時間待ってもまだ来ない。何かあったのだろうか。念のためあと1時間待ってみよう。

E:待ち合わせ場所は西口だったと思うけど・・・(1時間後)もう帰ろう。
F:待ち合わせ場所は東口だったと思うけど・・・(1時間後)もう帰ろう。

リアルタイムに連絡がとれるようになって、こんな行き違いは過去のものとなりました。
しかしたまにiPhoneの充電が切れたときには、先史時代に戻ったかのような不便を味わいます。

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知識と応用
- 2012/06/16(Sat) -
入学試験などの問題点を語るとき、よく「知識偏重から応用力重視へ」といった言い方がされます。
応用の方が上位で知識は格下のような表現です。はたしてそうなのでしょうか。

(1)知識と応用は切り離せるのか

たとえばある病気について勉強するとき、最初に病気のメカニズムを知る(=覚える)ことから始めます。
そうすれば、症状や検査法、治療法などを理解しやすく、それらも覚えやすくなるからです。
そのように、覚えた知識を有機的に結びつける作業こそが、応用だと思います。
知識が多い方が応用範囲も広がり、知識のない領域では応用のしようもないのです。

(2)知識が教養の基礎となる

テレビなどで、歴史や古典などについての話題が出たとき、ふとそれを懐かしく感じることがあります。
記憶の片隅にある受験知識が、数十年ぶりによみがえるのです。
懐かしさからやがて、ちょっと本でも買って勉強してみるか、という気になります。
大人になってからの勉強は、好きでやるものだから、楽しいものです。

年齢とともに記憶力は低下するのに、「若い頃に覚えたこと」は、妙に記憶に残っています。
若い頃の記憶は、定着しやすいのかもしれません。
であればなおさら、若い頃に知識を詰め込む受験勉強も、捨てたものではありません。

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比較広告
- 2012/06/15(Fri) -
JALのCM、嵐のメンバーが宇宙船(空飛ぶ円盤)に乗るやつ、ちょっとイヤな感じです。

タダなので乗ってみたけど、「臭い」「うるさい」という不評が続出。結局JALの方が良いというオチ。
「安かろう悪かろう」の宇宙船の設定で、スカイマークを連想したのは私だけでしょうか。

接客指針で「幼児の泣き声等に関する苦情は一切受け付けません」とまで言い切ったスカイマーク。
なんとなく、スカイマークの機内では泣く子を黙らせるすべが無いので、うるさいような気もします。
しかしこのポリシーを知っている乗客ならむしろ、幼児はスカイマークには乗せないでしょう。
となると、飛行機内で幼児が泣く確率は、JALの方が高い可能性があります(ANAも)。
その理論でいけば、JALの方が「うるさい」かもしれません(ANAも)。

少なくとも、スカイマークの方が「うるさい」という根拠はありません。
しかしCMの作り手は、「うるさい」という言葉がスカイマークを連想させる可能性を考えているはずです。
そのように誤った連想を誘導するという意味で、このCMは確信犯です。


ついでにもうひとつ。引っ越しのサカイのCM。
「引っ越し件数No.1なのに、売り上げはNo.1じゃない・・・ってことは?」というやつです。

婉曲な表現ですが、引っ越し単価が他社よりも安いと言いたいのでしょう。
しかしそれは、近距離や小口の引っ越しが、他社よりも多いからかもしれません。
それなのに、引っ越し単価が一律で安いように思わせているところが問題。

悪質なのは、「単価が安い」とは決して直接言ってないところ。
視聴者が勝手に「サカイは安いんだな」と想像するのを誘導しているのです。これも確信犯。

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人の名前
- 2012/06/14(Thu) -
ばったり会った知人の、その名前が、どうしても思い出せないことはよくありますね。

この場合の作戦は、先手を打つことです。まずこちらから
「どうも、ご無沙汰してます、○○です」
と名乗ってみましょう、自分の名前を忘れていなければ。
それに応じて相手が
「こちらこそ、ご無沙汰していました、○○です」
と名乗ってくれれば作戦成功。うまく相手の名前をゲットでき、恥をかかずにすみます。

おそらくこれは、相手にとっても同じことなのです。
こちらが真っ先に名乗れば、相手も恥をかかずに済むわけです。


だいぶ前、飛行機に乗ったときのこと。
棚にカバンを入れようとしていた私が通路をふさいだせいで、立ち止まっていた男性がいました。
ふと見ると、見覚えのある顔。私よりも一回り若い男性です。
ところが、名前どころか、どのような関係の知人だったかも思い出せない。
私は瞬間的に「ようっ!」と声をかけました。
彼は軽く会釈をして、通り過ぎて行きました。たぶんあまり親しい間柄ではなかったのでしょう。

座席に着いてだいぶ考えて、やっと思い出しました。
さきほどの男性は、かつて、いいとも青年隊だった、工藤兄弟の片方でした。
どうりで顔に見覚えがあったわけだ。

彼が私の名前を思い出そうと、無駄な努力をしたとしたら、申し訳なかったです。

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タブレット
- 2012/06/13(Wed) -
Appleは昨日、iPhone, iPad用の新OS、iOS6を発表しました。
かなり革新的です。このOSが出るなら、先日発売された新しいiPadを買ってもいいなと思いました。
そこで今日は、Appleファンの観点から、タブレットの今後を俯瞰してみました。


いまタブレットの世界シェアは、OSベースでざっくりと、iOS 6割、Android 4割ってとこです。
iOSのタブレットはiPadだけですが、Androidには各社の製品があります。
米国では、Androidタブレットの過半数が、AmazonのKindle Fireだそうです。
原価割れするほど安いといわれるこの端末。やがて日本でも発売されるので、要注意です。
そのAmazonの商売といえば、通販と広告収入。どうしてもGoogleと競合します。
なのでKindle Fireは、Googleにとっては痛し痒しのタブレットというわけです。

こういった流れのなかで、Goolge自身がタブレットを出すのは、当然の帰結でしょう。
これが噂のNexusです。今月末にも発表されるとか(これも噂)。

忘れてならないのはMicrosoft。昔からのAppleの宿敵です。
今年10月以降に、Windows8の発売を予定しています(これはほぼ確定)。
このOSによって、Microsoftもタブレット市場に切り込む戦略です。
ただ個人的には、あまり驚異に感じてはいません。
なぜなら、Windowsタブレットにシェアを奪われるのは、おもにAndroidではないかと私は思うのです。
Windows派にはアンチAppleが多く、所有するタブレットもAndroidの割合が高いと推測できるからです。


幸いなことに、MicorosoftとGoogleは、決して仲良しではありません。
またAmazonとGoogleとは、広告業界の敵同士です。
それらがお互いにケンカしてつぶし合っている間は、Appleのシェアは安泰だと思うのですが。甘い?

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接客指針
- 2012/06/12(Tue) -
「機内での苦情は一切受け付けません。」
物議を醸すことは百も承知で、こんな強硬な物言いの接客指針を出したスカイマーク。

迷惑な乗客を排除するために、ここまでせざるを得ない背景があったのでしょう。
善良な乗客にも不便を強いるものですが、全体として、それほど非難されるべきものでもないと思います。
具体的に、みていきみましょう。

「客室乗務員は収納の援助をいたしません。」
高齢者に対しては、周囲の乗客が手伝ってあげましょう。それが優しい社会のあり方です。

「幼児の泣き声等に関する苦情は一切受け付けません。」
無く子への苦情は、その親に言うべきでしょう。なぜ、こどもをスカイマークに乗せるのか、と。

「客室乗務員のメイクやヘアスタイルやネイルアート等に関しては自由にしております。」
華やかで良いです。

「客室乗務員の私語等について(中略)苦情についてはお受けいたしかねます。」
接客係ではなく保守点検係なのです。職員の私語を叱るのは上司の仕事です。


今回の件で連想したのは、タクシーです。
タクシーこそ、このようなコンセプトを打ちだしてほしいものです。
例えばこんな感じで。

・幼児の泣き声に関する苦情は一切言いません。(すいません)
・乗務員のシートカバー等は自由にしております。(丸い玉のやつね)
・お客様との無用の会話をいたしておりません。(むしろ助かる~)

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地熱発電
- 2012/06/11(Mon) -
「マグマ」という連続ドラマが、昨日からWOWOWで始まりました。
原作は震災前に書かれたものですが、震災後のいま、いっそうリアリティーのあるストーリーです。

なにしろ日本は火山国。資源に乏しい我が国が、例外的に世界有数の「賦存量」を誇る資源です。
「地熱発電」がいちばん「日本らしい」発電法ではないでしょうか。
調査・建設にかかるコストは、技術革新によってなんとでもなるはず。日本人の力をもってすれば。

2年前の事業仕分けでは、ばっさり切り捨てられた地熱発電分野ですが、それは震災前の話。
新エネルギー政策の目玉として、研究費や助成金をどっさりとつぎ込んでみてはどうでしょう。


ところで、野田首相が再稼働を宣言したばかりの大飯原発のその下に、活断層がある可能性が出てきました。
敦賀原発直下に活断層があることも、すでに問題になっています。

原発を活断層の上に建造することはできません。現存する場合には、廃炉にしなければなりません。
活断層の地図を見ると、全国至る所にあります。この国に原発を建てる隙間があるのかと思うほどです。
地震国日本に原発は不向きだと、つくづく思います。


地震も地熱も、どちらも地球エネルギーの発散形態です。
人間が太刀打ちできるものではありませんが、その力を少しぐらい頂戴してもよいのでは。

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6月10日
- 2012/06/10(Sun) -
「6月10日」というタイトルの作文を書いたことがあります。中学生のときです。
その内容は、小学6年のときの6月10日に起きた事件についての思い出でした。

今から40年前の話ですが、脳細胞に活を入れながら、思い出してみます。
断片的な記憶で書きますので、中途半端な終わり方をするかもしれません。


当時、電子工学に興味があった私は「科学クラブ」に所属していました。
活動場所は理科室。
顧問の先生の名前は、忘れました。ややご高齢の理科の先生で、アマチュア無線の愛好家でした。

私を含めてほとんどの部員は、ラジオの作製とアマチュア無線の免許取得のための勉強をしていました。
しかしそんな中で、ひとり、化学実験ばかりやっている男がいました。
原君です。彼のお父さんは国鉄マンでした。

その日私は、いつものようにラジオのパーツをハンダ付けしていました。
一方原君は、水素ガスを発生させてそれを燃焼させるという実験をしていました。
多量に集めた水素ガスに、原君が着火した、まさにその時、爆発が起きました。

フラスコなどのガラス器具が粉々に割れて飛び散り、原君は顔などにケガをしました。
爆発音は、給食室にまで聞こえたといいます。


(追記)
中途半端すぎたので、後日談を。
私のラジオは、卒業までには完成しませんでした。
アマチュア無線の免許もとれず、その後興味も失せました。
後日談も中途半端。

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飛ぶゴキブリ
- 2012/06/09(Sat) -
最近のゴキブリ用殺虫スプレーは、よく効きますね。
命中しやすいし即効性があるので、捕獲成功率が高いです。

ゴキブリ退治で一番してはならないことは、捕り逃がすことでしょう。
逃がすほどなら、最初からゴキブリを見なきゃよかった、とさえ思います。


だいぶ前、夜遅くに、一人暮らしをしている長女から電話がありました。
「ゴキブリが出た」と。
娘が高校生時代には、夜中に部屋に現れたゴキブリの駆除をさせられたこともありましたが、今や他県に住んでいるのです。夜中にどうしろと言うのでしょうか。

聞くところでは、勇気を振り絞って雑誌を丸めてたたいたらしいのですが、そのホットペッパー誌の下でつぶれているであろう死骸の、処理ができないと。

結局自分でするしかないと悟ったらしく、いったん電話は切れました。
ところがその直後にまた電話あり。「ホットペッパーの下にいない」と。

これこそ最悪の事態と申せましょう。
手負いを逃がすのは、ゴキ駆除でもっともしてはならないことです。
巣では一族郎党が終結し、反撃ののろしを上げていたかもしれません。
場合によっては、その後「弔い合戦」に進展することもあり得ます。


おわび
タイトルが本文とは関係ありませんでした。

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原発再稼働へ
- 2012/06/08(Fri) -
野田首相が先ほど緊急記者会見を開き、国民生活を守るために大飯原発を再稼働すると「宣言」しました。

日本は原発ゼロになってから、ちょうど1カ月を経過しています。
そのままなし崩し的に脱原発へ向かう可能性も、一時は現実味を帯びていました。
しかし、電力不足による産業や生活への影響は、確かに懸念されています。
再稼働派の言い分は、代替電力がないから再稼働しかないのだ、という「現実論」でもあります。

夏を前にしてついに、「政治判断」による原発再稼働となったことは、もう止められない動きのようです。
やむを得ないと思いながらも、問題点はヤマほどあります。

大飯原発は安全だと首相は言い切りました。
最大級の地震や津波を想定しても安全という意味です。

ところがその「安全」のための対策は、まだ途上です。
免震棟やフィルター付きベントなどの設備は、今後数年中に作られる予定のものです。
新しい原子力規制組織も、まだできていないどころか、各党間でやっと調整がついたところ。
万一の原発事故のときの、防災体制づくりを担う組織も、それを新設することを決めただけの構想段階。

野田首相の影の声は、きっとこうです。
「新しい安全対策が整うまでの間に大地震が起きることだけは、想定しないでおきましょう」

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ワクチン製造中
- 2012/06/07(Thu) -
6月に入ってもなお、インフルエンザの発症が散発しています。どうなってるんでしょうね、今年は。

一方で、来シーズン用のインフルエンザワクチンが、現在フル回転で製造されつつあります。

インフルエンザウイルスは変異を起こすので、流行する型(「株」とよびます)は年々変化します。
株が異なるワクチンでは有効性が劣るので、来シーズン流行するであろう株を予測しなければなりません。
いま製造中なのは、今年2月にWHOが発表した予測と国内情報も参考に、厚労省が決定した3つの株です。

鶏卵培養によるワクチン製造には数カ月間かかるので、できあがるのは8月です。
完成品は、国立感染症研究所が約1カ月かけて詳細にチェック(国家検定)します。
それにOKが出てから、メーカーは大慌てでワクチンを包装し、出荷。
当院のような末端の医療機関に届くのは9月下旬。10月1日からの接種に間に合うか、毎年ヒヤヒヤです。

ところで考えてみてください。
インフルエンザの流行期を2月としたら、その1年前に予測した株のワクチンを接種しているわけです。
そりゃワクチンの効果が悪い場合もあるでしょう。

鶏卵培養法のいちばんの問題は、製造に時間がかかること。
現在、製造期間が大幅に短縮できる、細胞培養法によるワクチン製造の準備が、進められています。
厚労省の助成を受けて、国内4社がプラントを構築中で、数年内には実用化されるらしいです。

細胞培養法には、もう一つの利点があります。
それは鳥インフルエンザ対策です。
もしも高病原性の鳥インフルが流行したら、卵の流通が制限されたり、鶏が処分される場合があるからです。
鳥インフルエンザのパンデミックは、恐ろしいことですが、絶対に想定しておかなければなりません。
3年前の豚インフルエンザ騒動はとんだドタバタ劇でしたが、いい意味でも悪い意味でも、予行演習にはなりました。

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ソリッド・ステート
- 2012/06/06(Wed) -
いわゆる「音女」とか「オーディオ女子」たちは、真空管アンプを愛好するそうです。
「真空管」というと高級オーディオ機器のイメージがありますが、私が子供のころには普通の部品でした。

その後急速に姿を消した真空管にかわって、主役になったのが「半導体」。
これが組み込まれたラジオには「ソリッド・ステート」という肩書きが付いていました。
半導体は真空管と違って「固体」部品だから、「ソリッド・ステート」というわけですが、そんな意味はわからないながらも、子供の頃からその言葉の響きに、近代的なものを感じていました。


それから十数年を経て、出会った言葉が「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」
当時大ブームを巻き起こしていたYMOの、アルバム名(および曲名)です。

大学1年のときに行ったYMOのコンサートでは、抽選で決められた座席がなんと最前列の中央。
おまけに演奏中に、高橋幸宏の手から飛び出したドラムスティックが、私の前に転がってきて、ゲット。
一生の宝物となるはずでしたが、大人になって何度も引っ越すうちに紛失してしまいました。


いま「ソリッド・ステート」といえば、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)でしょう。
ハードディスク・ドライブ(HDD)の代わりに使う、フラッシュメモリーでできた記憶装置のことです。
最近SSD内蔵のMac miniを買ったのですが、その起動の速さは衝撃的。何をやらせても速い。

SSDはHDDのような可動部分が無いので衝撃にも強い。ノートパソコンにはうってつけです。
欠点は、HDDに比べて記憶容量が小さいことと高額であること。
これもやがて解決するでしょうが、HDDの低価格に追いつくのは難しいかもしれません。

将来的に、HDDとSSDのどちらが生き残る(サバイバー)かと聞かれたら・・・
今日のブログの流れからは、SSDですね。

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たし算
- 2012/06/05(Tue) -
鶴亀算というのがあります。典型的な設問はこうです。
「鶴と亀があわせて6匹います。足の数をたすと全部で20本でした。鶴は何羽いるでしょう。」

足の数を数えられるほどなら、その前に鶴の数ぐらいわかりそうなものなのに、と子供の頃思いました。
それに、鶴の足の数と亀の足の数を「たす」こと自体に違和感があります。
両者があまり似ていないからです。
たし算には、同じようなものの数を合計する、という原則があると思うのです。

「家にある、鶏卵の数と米粒の数の合計はどれくらいか?」
この設問の場合は、圧倒的に数の違うものを合計することに違和感があります。

「あなたの身長と体重を合計するといくらですか?」
次元の異なるものをたす違和感。というか誤り。

「一郎と二郎、あわせて三郎」
元々たせない。


それで思い出すのは、ずいぶん前にテレビでやっていたお笑い芸人対抗のクイズ番組。
10対15ぐらいの点差で迎えた最終問題。
「数字を含む有名人の名前を30秒間で書けるだけ書け」だいたいそんな問題でした。
その数字の合計がそのままポイントに加算され、最終の勝敗が決まるという設定。

一方のチームは、坂上二郎や野口五郎などを書いて、着実にポイントを加算。
ところがもう一方のチームは、いきなり村田兆治を書いて1兆点以上を獲得。この結末には大笑いしました。

ちなみに兆の上は、京、垓、・・・と続き、最後の方に「極」が登場します。
いつか同様のクイズが出たら、「京極夏彦」でキマリですね。

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カタルシス
- 2012/06/04(Mon) -
小説でも映画でもドラマでも、カタルシスが大事です。
抑圧された状態から一転して、快適で満足できる場面へ展開する、その仕掛けが好きです。

典型的な事例は、ご存じ「水戸黄門」でしょう。
葵のご紋の印籠が登場すると、藩主が平身低頭し、悪役の家老たちは観念する。
わかっているのにカタルシス。


連続ドラマでは、次週へと興味をつなぐために意図的に、ラストで急展開を見せることが多いですが、その内容は両極端です。
(1)悪い方向へ急展開。これからどうなる? ドキドキして次週を待つ。
(2)良い方向へ急展開。早く続きを見たい。 ワクワクして次週を待つ。

日本のドラマには(1)が多いのですが、韓国歴史物では(2)が目立ちます。
個人的には、次週を待ち遠しく感じるのは、明らかに(2)です。
ラストでカタルシスを得て、その幸せなシーンの続きを早く見たいからです。
快適な気分のまま、1週間を過ごすことができます。

韓国ドラマが(1)のパターンで終わった場合、たいていは陰謀がらみの急展開です。
ムカムカして気分の悪い1週間を過ごすはめになります。
はやくその気分を晴らしたいので、結局、次週が待ち遠しい。

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執筆環境
- 2012/06/03(Sun) -
ブログひとつ書くにしても、快適な執筆環境を追求したいものです。

道具
Mac。私の場合どうしても、Windowsでは想像力がかきたてられないのです。
適度なキーストロークが大事。なのでiPadで書く気にはなれません。

文字入力
ローマ字入力って、日本語を入力する方法として最適なんでしょうかね、いまさらですが。
かな入力をマスターすれば、その方が便利なのでは? と考えたりもしますが挑戦はしません。

ソフトウェア
純粋に文章だけ書くのに、ワープロソフトを使う気にはなりません。ムダが多すぎます。
使っているのはデータベースソフト。短い文章を何編も書くのに最適です。
原稿ファイルはひとつ。ひとつの文章が1レコード。
これだと、ネタのダブリも検索しやすいです。

ネット環境
情報収集とクラウド利用のためには必須。
それにしても、最近USBメモリとかポータブルHDDとかを使わなくなりましたね。
こんなにクラウドに依存していていいのか、ときどき不安にもなります。

上げ膳据え膳
自宅でもこれに近いですが、度を超すと家人との軋轢が生じます。
いつかやりたいと思っているのは、晴れた日に庭の芝生でビール飲みながら執筆。
スタバにMacBookAirを持って行って執筆するのもオシャレ。MacBookAir持ってないけど。
小説家みたいに旅館に逗留し、朝の散策の後で書く、なんていうのが理想。
フィレンツェとかバルセロナとかに長期滞在するのもいい(話ふくらませすぎ)。

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光格子時計
- 2012/06/02(Sat) -
人類は原子時計でもまだ満足できないのか、さらに上を行く精度の、光格子時計なるものが開発されているようです。
誤差100億分の1秒を目指しているとのこと。
2019年の国際度量衡委員会で「秒」の再定義がなされる際、原子時計にかわって光格子時計が新しい基準になる見込みだそうです。そうですか。

原子時計が、現在の国際標準時(協定世界時)の基準になっていることは、以前にも書きました。
では、実生活において、原子時計は「直接的に」役立っているものではないのでしょうか。
「クオーツではだめなんですか」と蓮舫氏風に思う方もいるでしょう。
実は、大いに役立っているのです。よく知られているものでは、GPSがそうです。

GPS衛星は、地上2万キロ以上のところを回っています。
みな、原子時計を積んでいて、正確な時刻情報電波を地球に向けて発信しています。
カーナビやスマホは、複数の衛星からの時刻情報のわずかな差を計算して、位置を正確に割り出しているわけです。
だから、クオーツ程度の正確さでは、ダメなんです。

となると、将来もっと科学が進歩すれば、いずれ光格子時計の出番が来るのでしょう。
そのとき「原子時計ではだめなんですか」と言うようでは、ダメなんでしょうね。

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秘密諜報機関
- 2012/06/01(Fri) -
在日中国大使館書記官のスパイ疑惑問題が、波紋を呼んでいます。

私はどうも、「スパイ」と聞くと反応してしまいます。
こどもの頃から、諜報機関とか秘密情報部員とかが出てくる映画が大好きです。
できれば、架空のものよりは実在の組織が登場した方が、リアリティーがあっていいですね。

この10年ぐらい、映画によく登場する組織はNSAでしょうか。
ハイテクで世界中の秘密を握っている感じがして、ドキドキします。
ひと昔前までは、CIAやMI6がその地位にありましたが、ソ連が崩壊してからは、その存在意義がうすれました。
なにしろKGBがなくなったのが痛い。

今回の件で、秘密保全法についての議論が高まっています。
さらに、日本にも諜報機関をつくるべきだという意見も、以前からあります。
中国だけでなく、隣国がみなそのような組織活動を行っているのなら、日本にも必要かもしれません。
日本版CIAです。
警察、外務省、自衛隊などから選りすぐりのメンバーを、秘密裏に集めます。
初代長官は、とりあえず関係閣僚から、松原国家公安委員長が兼務ということでどうでしょう。
田中防衛大臣は絶対だめ。

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