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ネズミとラテン語
- 2013/01/31(Thu) -
先日、殺鼠剤について調べていたときに、面白い論文を見つけました。田中亮氏によるその論文は、
「家鼠一斉駆除における非協力世帯数の推定」
昭和40年に「日本衛生動物学会」で発表されたもののようです。
その内容も面白そうですが、それよりも、私の興味はこの学会自体へと向かいました。

学会のHPを開いて目に飛び込んできたのは「ねずみ駆除協議会」というリンク。こんどはそこへ飛びます。
ねずみ駆除協議会。愛称は「ね協」、機関誌は「ねずみ情報」だそうです。なんか面白そう。
入会金10,000円、会費は月額6,000円。ちょっと高いな。

さて学会のHPに戻り、こんどは「昆虫学データベース(九大農学部昆虫学教室)」へのリンクをを発見。
これを見て、ふと学生時代に教養科目として履修した「動物学」の白水隆・九大教授を思い出しました。
昆虫学とくに蝶研究の権威だったそうですが、すごい学者だと知ったのは、ずいぶん後になってからです。

白水教授の試験内容は、おおむねラテン語の試験のようだった記憶があります。
このときにやたらに覚えた(覚えさせられた)ラテン語は、後の基礎医学(解剖学)で役に立ちました。
いやそれどころか、臨床医学でも日常でも、あちこちにラテン語が残っており、いまだに役に立っています。
いつかまとまった時間があれば、ラテン語の勉強もしてみたいですが、そんな時間はなさそう。

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否定と肯定
- 2013/01/30(Wed) -
何かに対して否定的な人は、それに対して肯定的な人よりも、概して声が大きいものです。
一般に、肯定的な表現よりも否定的な表現の方が、語気が強く、インパクトがあるような気がします。

ならば、肯定的な意見を強調したいとき、あえて否定的に表現するのも、ひとつの作戦だと思います。

たとえば私は、複数のワクチンの同時接種を推奨していますが、これにはいまだに懐疑的な方もおられます。
同時接種を啓蒙する文章を、否定派の人にも読んでもらうためには、どんなタイトルにすればいいのか。
いろんなパターンを考えてみました。

(1)「同時接種は安全です」 普通すぎてインパクトなし。
(2)「同時接種はなぜ安全か」安全であることを前提にしてしまう。最近よく見かける、強引なパターン。
(3)「同時接種は安全なのか」否定派の興味を引きつつ、実際には肯定するという、巧妙な作戦。
(4)「同時接種は危険なのか」表現を裏返してみましたが、これはあと一歩か。
(5)「同時接種が危険な理由」危険だとする理由を列挙し、しかしそれらを科学的に否定していく構成。

私は(5)を採用しようと思います(いつ?)。インパクトがあって、肯定派も否定派も食いつきそう。
まず否定派の考え方に理解を示し、しかしその誤りを丁寧に説明する手法は、何にでも応用できそうです。

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アイデア管理
- 2013/01/29(Tue) -
私だけの特技でもないでしょう。誰でもつねに、何かしらのアイデアを次々と着想しているはずです。
しかしそれらを、記憶し、整理し、育て上げるためには、工夫が必要です。

思いついたことは、すぐに調べたり考えたりするのがいちばんですが、その時はなかなか時間がとれない。
いつか調べとこう、あとで考えよう、と先延ばしするうちに、何かを思いついたことさえ忘れてしまいます。

そのような「思考上の課題」とでもいうべきものを、どのように解決していけばよいのか。
私が到達した方法は、忘れないうちに書き留め、折に触れて反芻し、時機が来たらまとめる、というもの。
ごく当たり前のことですが、これをシステム化したところが、私の工夫と言えば工夫です。

まず、何か思いついたら、なるべく迅速に、紙かスマホかパソコンか、ともかくどこかにメモします。
これは可能なら、数秒以内に行います。10秒以上経過すると、アイデアはどんどんぼやけます。
私の短期記憶力の問題なのか、雑念が多いのか、せっかく思いついても、たちどころに忘れてしまうのです。
紙のメモではすぐ散逸するので、できるだけ迅速に、クラウド上の特定のファイルに書き込みます。

実はこのファイルこそが、ブログ原稿ファイルに他なりません。
書き込まれたアイデアを、ときどき眺め、調べたり考えたりしながら肉付けし、だんだんと膨らませます。
そしてそれなりの「まとまり」ができたとき、その結果発表の形がブログというわけです。

ファイルには、まだ日の目を見ないアイデアの断片が、数えてみると現在170件ほど蓄積されています。
いつか書こう」と思っている「私の課題」でもあるのですが、そのほとんどはまだ、手つかずです。
例えば「Mr.ビーン引退」とか「ハングルと漢字」とか。どうやって料理すべきか、見当もつきません。

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予防接種法改正へ
- 2013/01/28(Mon) -
本日、通常国会が開幕しました。
この国会で審議される予定の、私の仕事に直接影響する法案のひとつが、予防接種法の改正案です。
ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がん予防ワクチンの定期接種化が、決まるはずなのです。
この3ワクチンは現在、「公費助成は行わているけど、定期接種ではない」という、宙ぶらりん状態です。

以前にも書いたように、たとえ無料でも、定期接種にならないと接種率が上がらない事情があります。

厚生科学審議会の予防接種部会は、昨年5月に、それら3ワクチンの定期接種化を提言しました。
これを受け、法改正案が昨年の通常国会に提出される予定でしたが、政局のゴタゴタで立ち消えました。
秋の臨時国会にも提出されませんでした。「近いうち解散」騒ぎで、それどころではなかったからです。

現在の3ワクチンの公費助成は、今年3月末までの暫定的措置です。
改正案が成立し、4月1日から施行されるのでなければ、ワクチン事業が混乱する恐れがあります。

しかし、安倍政権がいま、最優先課題とするのは「経済再生」「震災復興」「危機管理」の3つです。
所信表明演説にiPS細胞の話は出てきましたが、予防接種や小児医療については触れられませんでした。
政局としては比較的安定しているのが幸いですが、はたして無事改正案は成立するのでしょうか。
国会審議から、目が離せませんね。

で、今日も国会中継を注視したのですが、どうしても奇異に感じるのは、例の議事進行係のパフォーマンス。
あれって、どうなんですか。サークルの集会じゃあるまいし。ふざけてませんか。見ていて小っ恥ずかしい。

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文書作成ソフト
- 2013/01/27(Sun) -
公的文書を詳細に見ていると、タブやインデントの代わりに「スペース」を使ったものをよく見かけます。
あるいは、表計算が必要でもないのに「Microsoft Excel」で作られた文書も、しばしば見かけます。

そんなところに違和感を感じながらも、私自身の文書作成ソフトの使い方は適切なのか。考えてみました。

(1)ワープロソフト
印刷用や提出用の文書を作るときに使っています。
とくに論文などの長い文章を書くときには最適ですが、そもそも最近は長い文章を書かなくなりました。

(2)表計算ソフト
表計算を含む書類だとか、文書全体が表の場合に限り、私も限定的に使っています。
文や語句の頭揃え(タブ・インデント)のために使うのは邪道であり、それではあとで応用が利きません。

(3)テキストエディタ
Macを使う前、MS-DOSの時代には、MIFESというソフトを使っていました。
単純に文章を書くだけなら、テキストエディタがいちばんです。しかし下記の理由で、今は使いません。

(4)データベースソフト
紆余曲折の末、私が今いちばんよく使うのは、データベースソフトです。このブログを書くときもコレ。
あとで検索しやすいので、短い文章をたくさんまとめて保存するのにうってつけです。
完成した文章だけでなく、書きかけのものも、ただ思いついただけのアイデアでさえ、同時に管理できます。
私にとっては「過去に書いた文章」よりも、「いつか書こうと思うもの」の方が大事なのです。

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スーパーラット
- 2013/01/26(Sat) -
「スーパーラット」とよばれる、殺鼠剤では駆除できないネズミが、都会の繁華街で増えているそうです。
殺鼠剤を使い続けたせいで、抵抗力のあるネズミが生き残り、それが増えてきたのだと考えられています。
中国では、さらに強力な「超スーパーラット」が出現していると、昨日のNHKニュースが報じていました。

昔から、そして今も、殺鼠剤としてよく使われているのは「ワルファリン」という薬です。
これは医療用の「抗凝血薬」と同じ成分で、医薬品としての商品名は「ワーファリン」です。
心臓病や深部静脈血栓症などの患者さんでは、血液を「サラサラに」するために、この薬を使います。
薬が効きすぎると出血の危険があるので、その効き具合を頻繁にチェックする必要があります。
当院でも、ワーファリン内服中の患者さんは、原則として毎月1回、PT-INRという血液検査をしています。

100年近く前、カナダや北部アメリカで、牛が出血死する奇病が発生しました。
当初は伝染病と思われましたが、やがて、牛が食べた「腐ったスイートクローバー」が原因であると判明。
そこから「牛を出血死させる」物質が抽出され、これを元にして、ワルファリンが合成されました。
この血液凝固機能を失わせる薬は、その後、殺鼠剤として使われるようになりました。

ネズミが殺鼠剤を食べ続けると、血液が異常にサラサラになり、体内で出血して死んでしまうわけです。

血液が凝固するためには、血液凝固因子というタンパクが必須です。
凝固因子は肝臓で作られますが、それが合成される際には、ビタミンKが必要です。
ワルファリンはビタミンKの作用を低下させるので、その結果、体内の凝固因子が不足することになります。
そうすると血液の凝固機能が低下し、血液がサラサラになるわけです。

ビタミンKは、緑色野菜などの食べ物にも含まれていますが、その多くは腸内細菌が体内で作っています。
納豆菌もまた、ビタミンKを作るのが大得意な細菌です。
納豆を食べるだけで、ワーファリンの作用が簡単に打ち消されてしまうほどの効果があります。

だからワーファリン内服中の患者さんは、たとえ少量でも、納豆だけは食べてはなりません。

殺鼠剤に対して抵抗力のあるスーパーラットとは、ワルファリンが効かないネズミということです。
長年ワルファリンを食べさせられたせいで、ワルファリンを解毒する能力が異常に高くなったのでしょうか。
それともビタミンKの活性が異常に強いネズミなのか。もしかすると、こっそり納豆食べてるのかも。

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インフル注意報
- 2013/01/25(Fri) -
熊本県にインフルエンザ「注意報」が発令されました。天草では「警報」レベルとのこと。
市内の小学校なども、先週辺りから学級閉鎖が相次いでいます。

注意報や警報は、県内80カ所の「定点医療機関」から報告される患者数によって決められます。
定点1カ所当たりの1週間の患者数の平均値が、10を超えると注意報、30を超えると警報となります。

インフルエンザ患者として報告するための「届出基準」は、次のどちらかを満たす場合と定められています。
(1)「突然の発症、高熱、上気道炎症状、全身倦怠感等の全身症状」の4つすべてを満たすもの。
(2)「迅速診断キットによる病原体の抗原の検出」(鼻腔吸引または拭い液、または咽頭拭い液による)

妥当な基準ではありますが、実際の診療では、どちらの条件にも該当しない場合を考慮する必要があります。
(1)で言えば、熱がそれほど高くない場合や、上気道炎症状に乏しいインフルエンザが時々あるからです。
別の風邪の経過中にインフルエンザを発症した場合には、「突然の発症」には見えないこともあります。
(2)では、発症からの時間経過が短い場合には、迅速検査結果が陰性であることもよく経験することです。
そもそも迅速検査の「感度」は60%から80%程度ともいわれています。

もっと総合的に、周囲のインフルエンザ発生状況などの傍証までも加味して、診断しなければなりません。

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特定健診
- 2013/01/24(Thu) -
メタボ健診ともいわれる特定健診は、約5年前に始まりました。医療費の削減がその目的です。

この健診を普及させるために厚労省がしぼりだした妙案(悪知恵)が、ペナルティの導入です。
受診率などが基準を満たさなければ、その「保険者」に財政的負担増加という罰則を科すわけです。

たとえば国民健康保険(国保)の場合、保険者は市町村など。
ペナルティが科されては困るので、市町村は特定健診の受診をしきりに勧めます。
とくに年度末になると、被保険者への電話攻勢が激しくなるわけです。

ところで特定健診は必ずしも無料ではありません。たいていはいくらかの自己負担が必要です。
問題は、すでに生活習慣病等の治療中で、血液検査等を定期的に受けている人たちです。
同じ検査をするのに、特定健診よりも、保険診療の方が安くできてしまうことがあるからです。

そのような人たちにまで、分けへだてなく、損得関係なく、熊本市の健診勧誘が行われています。

「市から特定健診を受けるように言われたので、今日の血液検査は特定健診でお願いします」
こう言って来院する方が、年度末に増えます。
「日頃の検査料金よりも、特定健診を使った方が、かえって高くつきますよ」
と説明することもありますが、あまり露骨に健診を否定するわけにもいかず、困っています。

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生命力
- 2013/01/23(Wed) -
「医療法人ひまわり会」と命名した理由を、ときどき尋ねられます。
理屈をつければ色々ありますが、ひとことで言えば「ヒマワリが好きだから」です。
なぜ好きかと問われたら「生命力を感じるから」と答えるつもりですが、まだ尋ねられたことがありません。

20年ぐらい前に、庭に植えた数本のヒマワリが予想以上に大きく育ち、とても驚いたことがあります。
それからです。ヒマワリが好きになったのは。
ヒマワリの発育の一部始終を、種まきの日からずっと写真に撮って記録したこともあります。

軽い一粒のタネから、2,3カ月で2mを超す巨木に成長し、1000個以上のタネを残します。
これってすごいことなのに、必要なのは以下の6つだけ。
(1)水分:何よりも大切なものです。毎日水まきしてやります。
(2)日光:日当たりも大事。向日葵というぐらいですから。
(3)温度:気温が高い日にタネまきしたら、その翌日には発芽したことがあります。
(4)栄養:土壌中のものだけでは不足なので、肥料も少々追加します。
(5)保護:わが家の犬が踏み荒らすので、ある程度育つまではネットで囲みます。
(6)支柱:倒れないように、支えが必要です。発育に伴い支柱はだんだんと大きいものに取り替えます。

この6つ。考えてみたら、人の成長でも同じなのかもしれません。

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教育委員会
- 2013/01/22(Tue) -
桜宮高校の体罰問題で大阪市教育委員会は、体育学科系の入試の中止を決めました。
首長からの「独立性」が確保されるべき教育委員会ですが、橋下市長の意に沿った結論を出したようです。
その実態は「看板の掛け替え」だとしても、一応のケジメをつけたということなのでしょうか。
5人の教育委員のうち、委員長だけが「入試中止」に反対し、残る4人は賛成でした。

ところで、恥ずかしながら私は、ほんの数年前までは「教育委員会委員長=教育長」と思っていました。
教育委員会委員長では長いので、少し縮めて教育委員長、さらに縮めて教育長。そう思っていたのです。
しかし両者は別人でした。

委員長が委員会を招集し、教育長が委員会のすべての事務を司ると決められています。
つまり形式的な代表者が委員長で、実質的な代表者が教育長ということなんですね。
委員のうち、教育長以外は大学教授など他に本職がある人たち。教育長だけが、その自治体の職員です。

そういえば、昨日の大阪市教委の臨時会議のニュース映像を見ていて、違和感を感じたことがあります。
賛成の挙手をした4人のうち3人は、委員長の横にずらっと一列に並んでいました。
ところがもう1人の委員だけは、彼らと対面する位置に座って、挙手をしていたからです。
私の推測では、その1人こそが教育長。その両側には事務局職員と思われるスタッフが並んでいました。

独立性の高い委員は教育長以外の4人であって、教育長は市側の代表者のような、そんな構図に見えました。

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医師免許証
- 2013/01/21(Mon) -
厚労省が「なりすまし医師」対策を強めるとのこと。
実在医師になりすまして病院で働いていた「無資格医師」が逮捕された、昨年の事件を受けてのことです。

いったい病院は「医師免許証」をちゃんと確認したのか。こう言いたい方も多いでしょう。

私の勤務医時代の経験で言えば、転勤をするたびに、履歴書とともに医師免許証の提出を求められました。
といっても、ほとんどの病院(大学も)が、免許証は「コピー」の提出でよかったと記憶しています。
医師免許証というのは、運転免許証とは異なり、B4サイズの賞状みたいなものです。
そこに顔写真は無く、書いてあるのは「名前」「本籍地」「医籍登録番号」と「医籍登録年月日」だけです。

コピーの提出でよいとなると、元となる免許証のコピーか画像が入手できれば、簡単に偽造できます。

では、提出された免許証のコピーが本物かどうか、病院の採用担当者はどのようにして確認するのでしょう。
ここで活用するのが、厚労省の「医師等資格確認検索」サイトです。
検索画面に名前を入力すると、医師として登録してあれば、「名前」と「登録年」が表示されます。

しかしこのサイトは、その名前の医師が存在するかどうかを調べることしかできません。
なりすましに対して抑止効果がないどころか、むしろ、なりすまし医師の身分を裏付けてしまいかねません。

そこで厚労省はこのたび、この検索サイトを改修することにしたわけです。
新しい検索画面では「医籍登録番号」と「医籍登録年月日」の入力が必要となるそうです。
でも、だからどうなのって感じ。その情報さえ知っていれば「なりすまし」可能だからです。

やはり免許証は、本人確認のできる写真付きICカードにすべきでしょう。B4の免許証は、あくまで掲示用。

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問題冊子持ち出し
- 2013/01/20(Sun) -
今年もセンター試験が行われました。
昨日は、試験時間中に問題冊子を会場外に持ち出し、予備校関係者に手渡すという、不正行為が起きました。
その目的は、予備校が「模範解答を早く作るため」だとされていますが、本当にそうだったのでしょうか。

報道はされていませんが、実はこれには、もっと深い不正があったかもしれません。
(以下想像)
持ち出された問題冊子は、会場近くの路上のバンで待機する「特別チーム」に渡されたのです。
彼らは迅速に問題を解き、その解答を、しかるべき「顧客」に発信します。
顧客である受験生は、その情報を特別製の腕時計の液晶画面で読み取り、楽々と解答することができます。
(想像終わり)

センター試験とは言いますが、会場で監督をしているのは、急遽かり出された大学教官です。
余計な仕事を担当させられて、迷惑している人たちです。早く終わらんかな、とばかり考えているのです。

私の試験監督としての体験談は、ちょうど1年前2年前のブログにも書いた通り。
「試験を時間通りにスムーズに進行させること」だけを考えて、監督していました。
なので、試験時間中のトイレ退室などという「イレギュラーな事態」が起きると、とてもイヤなのです。
そんな受験生には「さっさとトイレに行って、さっさと帰って来なさい」と言いたくなるのです。
彼らが不正をしようとしているなんて、考えたくもないのです。

今回の事件で、問題冊子の持ち出しに気がつかなかった試験監督の気持ちは、よく理解できます。

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パーセント
- 2013/01/19(Sat) -
「安全性が1,000パーセント確認されるまでは運航させない」
ボーイング787の相次ぐトラブルを受けて、米運輸長官はこう発言しました。

1,000%なんて言い方をするのは、日本人だけだと思っていましたが、米国人も同じなんですね。
確認作業において、100%を越えるものは無いはずです。
1,000%の確認が存在するというのなら、日頃は10分の1しか確認していない、ということになります。

このような場合の100%を越える数値は、なにかを強調したいときの、誇張した比喩的表現です。
その数値が大きいほど「誇張度」が大きいことになります。
「100%」と言い切る自信がなくて、むしろ大きな数値を口にしてしまうのかもしれません。
何かを隠そうとして、思わず誇張してしまう場合もあるでしょう。

つまり、パーセントの数値が大きければ大きいほど、ウソっぽいと思わなければなりません。

たとえば橋下徹氏はかつて、大阪府知事選に出馬するのかと問われて
「20,000パーセント出馬はありません」
と答えました。いま思えば、これを即座にウソだと見破らなければなりませんでした。

むしろ、100%と言い切られた方が、よっぽどホントらしく感じます。

と思っていたら、一連の787トラブルの初期の頃に、ボーイングの開発責任者である副社長が、
「787は100パーセント安全だと確信している。私もいつも乗っている」
と発言していたようです。まさにその発言の後、トラブルが相次ぐことになりました。

根拠のない100%が、いちばんウソっぽい。

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生体認証
- 2013/01/18(Fri) -
Appleが、iPhone上の生体認証に本腰を入れていると、最近たびたび報道されています。
たとえば、スライド・アンロックの指の指紋でそのまま認証を行う仕組みを、Appleは特許取得しています。
また指紋認証技術の専門会社を、昨年Appleは買収しました。
手軽な操作で生体認証ができるのであれば、それは今後間違いなく、本人確認の主流となるでしょう。

どんなに複雑なパスワードも、その情報が盗まれれば、容易に使われてしまいます。
なので、本人かどうかを確認する最終手段は、生体認証だけです。

しかし、体の一部分だけで本人と認証して良いのか。私はいつもその疑問を感じています。

たとえば指紋は、生体認証としてはまったく不完全です。
何かを使って、指紋を転写して偽装する手法があるからです。
テロリストなら「本人」の指だけを使ったりするでしょう。映画で見たことあります。

ATMなどでは「指静脈認証」が、普及しつつあります。
転写の心配が無く、また静脈に血流が無ければ認証できないので「生体」の証とされているからです。
しかし、指の動脈にチューブを挿入して血液を流せば、生体と見せかけることが可能です。
テロリストなら、きっとそうするはず。スパイ映画の見過ぎ?

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Apple株価低迷
- 2013/01/17(Thu) -
Appleの株価がどんどん下がっています。
とくに最近、iPhone5用の液晶パネルの発注数が減ったという情報によって、株価急落です。
「Appleに陰り」という新聞の見出しも目にします。

中国でiPhone5が発売されて、けっこうな売れ行きのようですが、それでも挽回できないのでしょうか。
Apple信者として、私もある程度のお布施をしてきましたが、それではきっと足りないのでしょう。
ブログに名を借りて、布教活動も行っているつもりですが、まだまだ力不足のようです。

スマホのシェアは、すっかりサムスンへと移ってしまいました。
いつかは奪われると思っていたタブレットのシェアも、実際いまNexusに抜かれつつあります。
かつてのMac対Windowsのときもそうでしたが、シェアを最終的に決めるのは価格なのでしょう。

Appleは、革新的な製品やサービスを市場に投入して、その都度一世を風靡してきました。
つねに新しい何かを世界にもたらして先鞭をつけるのが、Appleの役目なのでしょう。
そしてこれからも、お布施と布教活動が、私の役目です。

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夢と覚醒
- 2013/01/16(Wed) -
「なんだ、やっぱり夢か」と目覚めたのだけど、実はまだそれも夢の中、ってことが時々ありますよね。
夢の中で夢を見たわけです。夢中夢とでもいうのでしょうか。
あとで本当に目覚めたとき、それまでの世界がまだ夢の中だったことに気付くわけです。

しかしそれが、本当の目覚めという保証はありません。「夢の中で夢を見た夢」を見ることもあり得ます。
「いま、これはぜったい夢ではない」ということを、間違いなく確認する方法ってあるのでしょうか。

逆に、夢の途中で「これは夢ではないか?」とわかってしまうことも、少なくとも私は、しばしばあります。
「どうも話がうますぎる」と感じたときは、たいていそう。
こんなときはもちろん「しめたっ」と思います。「うまい話」に乗ってもリスクがないからです。夢なので。
ある意味、無敵です。不死身です。思いつくままに、好き勝手なことができます。

ただし、この状態は長持ちしません。もう睡眠はギリギリのところまで浅くなっているからです。
では、少しでも長く維持するためにはどうすべきか。
私が長年の経験から体得したコツを、特別にお教えしましょう。それは「とにかく動かないこと」です。

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有機EL
- 2013/01/15(Tue) -
「有機ELディスプレイ」と言えば、次世代ディスプレイの本命です。
液晶よりも薄くて軽くて、コントラストや応答速度に優れ、しかも圧倒的に省電力。
現時点では、韓国勢に水をあけられてしまっている日本勢ですが、大逆転のチャンスは十分あると思います。

なぜなら「有機発光材料」はまだ研究開発途上であり、しかも日本が世界の最先端を走っているからです。
九州大学最先端光エレクトロニクス研究センター「OPERA」が開発した新世代の発光材料も、そのひとつ。
なにしろ発光効率100%だそうです。よくわかりませんが、すごい感じです。

OPERAとは、Center for Organic Photonics and Electronics ReseArchの頭文字をとったものです。
最後の「A」が少し苦しいですが、それはいいのです。
OPERAは、九大以外の大学やパナソニックなどのメーカーも参加した、産学連携研究組織です。
有機EL研究は、日本学術振興会の「最先端研究開発支援プログラム(FIRST)」によって支援されています。

そのFIRSTは、内閣府に設置された総合科学技術会議によって、2009年に創設されました。
Funding Program for World-Leading Innovative R&D on Science and Technologyの頭文字です。
こういう頭文字って、都合のよい文字だけをつなげてもかまわないのですね。

FIRSTは、世界のトップを目指す先端的な研究を支援するプログラムだそうです。
支援が決定した研究者は30人。まさしく、日本の最先端研究を担う30人ともいえるでしょう。
OPERAの安達教授のほか、京大の山中伸弥教授や、東大の村山斉教授(宇宙研究の人)も含まれています。

この30人が採択されたのが、2009年の9月4日。そうです、あの民主党が総選挙で圧勝した直後です。
で、その後どうなったかというと、FIRSTの予算が2700億円から1500億円に減額されてしまいました。
もちろん民主党政権のしわざ。「世界のトップを目指さなくてもいい(2位でよい)」という発想です。
ホント、民主党はいらんことばっかりしましたね。

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薬のネット販売
- 2013/01/14(Mon) -
「一般医薬品のネット販売を禁止した厚生労働省令は違法である」
この最高裁判決は「対面販売」を必須ではないとしたものですが、2つの側面がありました。
(1)安全性が担保される範囲内では、国民の利便性が追求されるべき
(2)厚労省令が法律の趣旨を越えて、通販等の職業活動を妨げている

ケンコーコムの後藤社長は、「厚労省には明日にでも省令を改正してもらいたい」と言っています。
ところが国は、逆に薬事法の方を改正しようともくろんでいます。
法律を省令に合わせようとするのなら、本末転倒だと思ったのですが、必ずしもそうではなさそうです。
安全な通販システムを規定するために薬事法を改正するのであれば、それが望ましい着地点かもしれません。

そもそも、対面販売すれば必ず安全というわけでもありません。
複数の薬局で購入した薬の「併用禁忌(飲み合わせ)」や「過剰用量」を警告するシステムがありません。
いくつもの医療機関を渡り歩いて、多量の睡眠剤などの処方を受ける人もいます。
その人が服用するすべての薬剤を把握できなければ、医薬品の安全性を確保することはできないのです。

将来的には、「マイナンバー」カードを利用した個人薬剤情報管理システムなんて、できるといいですね。
医療機関や薬局やネットでの薬剤購入に、カード読み取り操作を組み込めば、完璧です。
昨日も書いたけど、「マイナンバー」ってすごく利用価値がありますよね。

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保険証確認
- 2013/01/13(Sun) -
保険医療機関を受診する人は、保険証を毎回提示する必要があります(健康保険法施行規則第53条)。
保険医療機関も、保険証を毎回確認する義務があります(保険医療機関及び保険医療養担当規則第3条)。

そう定められてはいますが、当院や多くの医療機関では通常、保険証の確認は月に1回だけです。

保険証を確認する目的は、それが「有効」かどうかを知るためです。
まさかと思う方もいるでしょうが、毎月何人か「保険証無効」の方に遭遇します。
しかもそれは受付で判明するのではなく、あとで支払機関から通知されるのです。
「保険証が無効なので診療報酬は支払えません」と。

職場や扶養関係などが変わり、保険証が切り替わると、それ以前の保険証は無効になります。
受診者の最新の医療保険情報がわからなければ、医療機関は正しい保険請求ができないわけです。

この問題は、次のいずれかによって解決すると思います。
(1)医療保険情報の一元管理:マイナンバー制度によって可能になるんでしょうかね。
(2)医療保険の一本化:究極的にはこちらでしょうね、難しそうですが。

これらが実現するまでは、保険証の毎回確認が、ある程度有効な自衛策になるかもしれません。
いま「保険証の毎回確認をやんわりとお願いするポスター」を作成中です。

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iPhone情報と私
- 2013/01/12(Sat) -
「NTTドコモが、iPhone販売を前向きに検討している」というニュースが飛び交っています。
この「オオカミが来たぞ」に、いちいち付き合っていてはダメなのですが、どうしても気になります。

とくにこの数日、私は「次期iPhone情報」に翻弄されています。

1/8(日本時間、以下同じ)には、次のiPhoneは3モデル開発されていると報じられました。
スタンダード(普通板)、ハイエンド(高性能版)、ローエンド(廉価版)の3グレードだとのこと。
ハイエンドはあり得るけど、ローエンドなんてAppleが作るかなぁと疑問に感じました。

しかし翌1/9には、「廉価版iPhoneはポリカーボネイト製らしい」と、米有力紙(WSJ)が伝えました。
いまさらプラスチックのiPhoneなんて、そんなチャチなモノを作って欲しくないのに。

1/10には、廉価版の価格は100から150ドルになるらしいと、Bloombergが報道。
新興国市場向けとはいえ、安かろう悪かろうの製品を作るなんて、Appleのイメージが損なわれる!

と思ってたら、1/11、Appleの上級副社長が廉価版の発売計画を「完全否定」。
「Appleは、市場シェア拡大のために廉価版を開発しない」とのこと。ですよね。

と思ってたら、今日のことですよ。ロイターによる中国紙の情報。
昨日の「廉価版を開発しない」という部分を「最高の製品提供を目指す」に差し替えたとのこと。
つまり、「廉価版の発売計画の完全否定」を否定したということ? 結局どっち?

こんな情報に、いちいち振り回されている私ですが、それもまた楽しいものです。

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プライバシー
- 2013/01/11(Fri) -
ご婦人に面と向かって「もう少し体重を減らしましょうね」などと失礼なこと言ってる自分に気付きます。
もちろん、生活習慣病治療のための医学的助言であり、業務上の発言です。

体重と同様に年齢もまた、女性においては触れて欲しくない情報のはず。
以前、熊日新聞の「読者のひろば」に投稿した際に、少し疑問に感じたことがあります。
紙面には、私の「名前」「職業」「住所(市町村名)」とともに「年齢」も掲載されていたからです。
同じ紙面の他の投書を見ると、それが女性であろうと、すべて年齢が明示されていました。
新聞の投書欄では「実名」での投稿が原則です。しかし年齢まで公表する必要性があるのでしょうか。
実名投書するほどの人間なら、年齢を知られることぐらい気にしてないだろう、という考えなのでしょうか。
私自身はかまわないのですが、せめて年齢掲載の可否を、投稿者が決められるようにすべきでしょう。

プライバシーについて世の中が敏感になったのは、8年前の個人情報保護法施行からでしょうか。
たとえば熊本市職員名簿では、それまで記載してあった住所や電話番号の部分が、すべて空欄になりました。
おかげで年賀状を書くシーズンになっても、何の役にも立たなくなりました。
このように、プライバシー保護は利便性を損ねる場合もあります。

当院では行っていませんが、医療機関でも、患者さんの「匿名化」が進んでいます。
前にも書いたように、外来では患者さんを番号で呼び出し、病室入口では名札掲示がなくなりつつあります。
点滴のボトルに、名前を記載しない病院さえあると聞きます。
医療機関でのいきすぎたプライバシー保護は、事故(間違い)防止の観点からは疑問です。

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手術の生中継
- 2013/01/10(Thu) -
外科系の学会や研究会では「ライブ手術」というものが時々行われます。
手術を生中継し、執刀医らが解説を加えながら、手術の詳細をリアルタイムで披露するものです。
別の会場のスクリーンに映し出された手術映像を、多くの参加者が見て、執刀医に質問したりもできます。

ライブ手術の問題点については、私も思うところがありますが、今日は言及しません。またいつか書きます。

外科医の修練は、他の外科医の手術を見るか、指導医の下で自分が執刀するかの、いずれかで行われます。
なので一流の外科医による最新の術式を「ありのまま」見ることは、学術的にも教育的観点からも有益です。

しかし、上手な手術を見ることだけが勉強ではなく、失敗例に学ぶことも多々あります。

「スーパードクター」とか「神の手を持つ」とも言われる大木隆生教授の記事を、週刊朝日が掲載しました。
大木教授が中心となって毎年行っている「ライブ手術」の途中で、患者さんが亡くなった問題です。
手術中の状態急変、心停止、救命措置などの「緊急事態」を、彼は生中継し続けました。

なぜ中継を中断しなかったのだろう、と思う方もいらっしゃるでしょう。
その理由は、その「失敗例」が、けっして「医療ミス」ではなかったからだと、私は思います。
どんな外科医でも、多数の手術をすれば、いつか遭遇するかもしれない「偶発症」というものがあります。
大木教授は信念をもって、参加者に貴重な経験を共有させようとしたのではないでしょうか。

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政治家のてにをは
- 2013/01/09(Wed) -
政治家の演説を聞いていると、「てにをは」が気になります。「を」が多いのです。
たとえば先月、選挙結果を受けて、野田前首相はこう言いました。

「民主党の代表を辞任をいたします」

「を」が多い。どうしてこうなるのか。私の考えはこうです。
政治家は、言質を取られないために、言葉を選んで、区切りながらしゃべる癖があります。
それなのに失言が多いのは、また別の話。
区切るのは時間かせぎのためです。区切るためには「助詞」を付ける必要があります。その結果、

「民主党の、代表を、辞任を、いたします」
という、へんてこな文になってしまったのではないか。私はそう考えます。

「民主党の、代表の、辞任を、いたします」
これなら問題ないのですが、助詞の「の」が連続するので、無意識に「の」を避けてしまうのでしょう。

「民主党の、代表を、辞任、いたします」
書く文ならこれが普通ですが、話す文で「辞任」の体言止めは少し強すぎるので、抵抗があるのでしょう。

「民主党の、代表を、辞任を、することを、決意を、いたしました」
ときにはこんな感じの、くどい言い方も耳にします。とにかく政治家は「を」が多い。

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発熱
- 2013/01/08(Tue) -
インフルエンザの流行期が迫ってきたので、「発熱」の話を少し。

こどもの場合、熱中症などを除けば、熱の多くは「感染」が原因です。
そして感染症では「熱は必ずしも下げない方が良い」という考え方が、ある程度広まってきました。

いちばん基本的なことは、細菌やウイルスなどの病原体が熱を引き起こすのではない、ということです。
熱が高い方が、体内の免疫システムが活性化されるので、そのために体がわざと熱を上げているのです。

外敵の侵入を感知した警備員(免疫細胞)は、血流を介して、本部(脳)に発熱を「要請」します。
本部はからだの「設定温度」を上げ、その目標に到達するための「発熱命令」を、神経に伝えます。
その結果、熱発生装置(筋肉)が震えて熱を発生し、皮膚の血管は縮んで体表面からの放熱を防ぎます。
こうして、もくろみ通り体温が上がり、防衛軍(免疫システム)は元気良く外敵と戦える、というわけです。

さて、ここからは、私だけの「発熱対策」なので、マネしないと約束できる方だけ、お読み下さい。

発熱したら、寒気があるうちに、43度ぐらいの熱い風呂に入ります。そしてからだを芯から温めます。
からだの発熱反応を手助けしてやるわけです。言ってみれば「温熱療法」です。
寒気が完全に消えて、すっごく暑くなったら、温熱療法は終了し、放熱モードに切り替えます。

どうしてもマネしてしまう方がいるかもしれないので、注意点を。
温熱療法が実施できるのは、基礎疾患のない大人に限ります。しかも寒気や震えがある間だけ。
水分は十分摂ること。2日目の熱では行いません。

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八重の桜
- 2013/01/07(Mon) -
NHKの大河ドラマ「八重の桜」が始まりました。
まだ1回目を観ただけですが、今回は期待できそうな気がします。

(1)主役が良い
綾瀬はるかだけでなく、子役がかわいい。子役の出番が来週までなのが、少し惜しまれます。
昨年の「平清盛」の松山ケンイチは、華がないというか、どうも迫力に欠けました。

(2)画面(絵)が綺麗
福島の桜や山や草原の風景が心地よいです。原発事故からくる思い入れもあるのかも。
一方で「平清盛」は「絵が汚い」と酷評されてましたね。たしかにホコリっぽかった。

(3)時代が良い
私は幕末が好きです。山口県出身だからかもしれません。
今回は敵方(会津)を描いたドラマですが、それはいいのです。ともかく幕末が好きなのです。

(4)周辺の人物も好き
初回から、若き日の吉田松陰や勝海舟が登場しました。今後の展開を想像すると、気持ちが高ぶります。
勝海舟役の生瀬勝久は「龍馬伝」では吉田松陰でした。こういった配役の「遊び」もまた楽しいですね。

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走りながら充電
- 2013/01/06(Sun) -
電気自動車(EV)のワイヤレス充電が、いよいよ実用化されそうです。
積極的に推進している日産が、来年の導入を計画しているとのこと。

一般に、ケーブルやコネクタに接続せずに、電気製品への電力供給や充電を行うのが、ワイヤレス給電です。
すでにスマホでは、置くだけで充電できる装置が市販されています。
それと同じように、車も、自宅の駐車場など所定の位置に止めるだけで充電できるなら、かなり便利です。

さらに、道路を「走りながら充電」できるシステムの開発も進んでいるようです。
これによって長距離連続走行が可能となるので、EVの普及が加速するかもしれません。
そうなると、おそらくハイブリッド車は、あっという間に駆逐されてしまうような気がします。
前にも書いたように、そもそもハイブリッド車には無駄が多く、過渡期の乗り物だと思うのです。


ところで人生にも、ときに、エネルギーを蓄えるための「充電」期間が必要です。
この場合、環境を変えたり、のんびりしたり、何かに没頭したり、少なくとも仕事を離れるのが普通です。
私の開業前は、まさにそれでした。開院準備のための「無職」の1カ月間は「充電」期間でもありました。

しかし今、仕事をしながらでも、日々の経験を糧として蓄えていくなら、これもある意味「充電」でしょう。
こういうのを「走りながら充電」と言ったりして。(オソマツ)

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海猿
- 2013/01/05(Sat) -
昨年の東宝の経常利益が、一昨年より7割増えたと、日経が報じていました。
「海猿」などの興行収入が大きかったとのこと。

「海猿」は観てませんが、内容は知っています。海上保安庁の特殊救難隊の話ですよね。
海難映画って、見ていて息苦しくなりそうですが、嫌いではないです。いつかTVで放送されたら観ます。

誰かパロディで、山岳救助隊の映画を作りませんかね。もちろんタイトルは「山猿」に決まってます。
友情のために、自らザイルを切るシーンは「お約束」。

ところで今日も、尖閣諸島に接近する中国機に対して、自衛隊機が緊急発進(スクランブル)したそうです。
日本の「トップ・ガン」頑張れ。航空自衛隊の活躍も、ぜひ映画化しましょう。名付けて「空猿」です。

スパイ映画や社会派サスペンスなど、私が好きな映画のジャンルでも、新作のアイデアが湧いてきました。
1人の政治家が政界の頂点に登り詰めるまでの、政敵との闘いや裏工作を描いた大作「ボス猿」。
さらに、政界の裏工作とその隠蔽問題を告発する3部作「見猿」「言わ猿」「聞か猿」。
とめどなく、くだらないことを連想します。

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年賀状整理法
- 2013/01/04(Fri) -
わが家の年賀状整理法。10年ぐらい前は、こうでした。
(1)お年玉の番号順に並べ替え、抽選に備える。(これについては2年前のブログにも書きました)
(2)抽選後は、差出人の名前の五十音順に並べ替える。
(3)クリアファイルに収納・保存する。

番号順と名前順の2回、はがきを並べ替える必要がありますが、それほど苦痛ではありませんでした。
なぜなら、ゲーム感覚の作業なので、こどもたちが競うようにして手伝ってくれたからです。

しかしいつのまにか、この作業は行われなくなってしまいました。誰も手伝ってくれなくなったからです。
もはや、お年玉に当選しているかどうかさえも、まったく確かめなくなりました。
クリアファイルにも収納せず、順番もバラバラのまま、ただ輪ゴムで束ねるだけです。

ところが3年前から、新たな整理法を導入したので、状況は一変しました。
年賀状をすべて、スキャナで読み込んでpdfファイル化し、PC内に「デジタル保存」するというのがそれ。
この方法、最近では一般的になりつつあるのか、ネットでもスキャン保存に関するサイトが目立ちます。

現在の、私の年賀状整理手順はこうです。
(1)ドキュメントスキャナで読み込んでpdf化し、差出人の名前をファイル名にして保存する。
(2)年賀状本体は暫定的に、お年玉抽選に備えて、末尾の番号(1ケタのみ)別に保管しておく。
(3)最終的に、はがき本体はすべて処分する。

ちなみに(3)まで完了したことは、まだ一度もありません。はがきを捨てるなんて、無理。

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ドラマ一挙見
- 2013/01/03(Thu) -
海外ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」というのがありますよね。実はまだ、見たことがなかったのです。

1シーズン24話。ドラマの進行がリアルタイムで、24話24時間のストーリーであることは知ってました。
見るとなれば、24話ぶっ通しで見るべきだと思っていました。だからこれまで、見る機会がなかったのです。

そこで、この年末年始の休暇を利用して、録画してあった「シーズンIV」の連続視聴にチャレンジしました。
某日夕刻、第1話からスタート。主人公のジャック・バウアーと共に闘う24時間が始まりました。

ジャックは「眠らない男」と言われてますが、眠るどころか食事シーンすらなく、いつも緊迫しています。
一方で私は、食事をとったり、ビールを飲んだり、寝転がったりと、いささか緊迫感に欠ける視聴態度です。

12話まで連続して見たところで、ジャックにはまことに申し訳ないですが、私は少し仮眠を取りました。
翌朝戦線に復帰。眠いです。むしろジャックの方が元気。夜までかかって、ついに24話が完結しました。

1話当たり正味45分なので、24話で18時間。途中で仮眠を取っても、私にはなかなか厳しい挑戦でした。
シーズンVIIIまであるんですが、どうしたものですかね。

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ヒゲは朝伸びる
- 2013/01/02(Wed) -
毎朝ヒゲを剃っていて思います。いったい「ヒゲはいつ伸びるのか」

ヒゲ剃りのときに感じる「伸び具合」が、日によって違うのはなぜなのか。これが最初の疑問でした。
休診日の朝は、明らかに「伸びている」し、その翌日の診療日は、明らかに「伸びが少ない」のです。

仕事の日、ヒゲを剃るのは毎朝6時半と決まっています。段取りに従っているので、誤差は5分以内です。
休診日は、その日の起床時間によっても異なりますが、8時半ごろに剃ることが多いです。
ということは、伸び具合の差は「前回のヒゲ剃りからの時間」によるものだろうと、初めは思っていました。

しかし時間の差といっても、せいぜい4時間程度。割合で言えば2割ぐらいの違いしかないはず。
ところが私の実感では、剃りカスの量は、日によって倍ぐらいの違いを感じます。
この感覚が正しいなら、ヒゲは朝6時半から8時半の間に、かなり伸びるものと推測できます。

これを確認すべく、ネット検索して驚きました。
「ヒゲの伸びる時間帯」については、多くの方が私と同じ疑問を感じ、活発に議論しているのです。
で、フェザーのHPによると、ヒゲは「午前6時から10時ごろにいちばん伸びる」とのこと。ほらね。

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元旦
- 2013/01/01(Tue) -
あけましておめでとうございます。

今日ばかりは、ダイエットはお休み。朝からおせちとお屠蘇(ていうか普通の日本酒)をいただきました。
年賀状を確認し、出し忘れていた方への賀状を書いて、北郵便局にチャリで(飲酒運転)持ち込んで投函。
午後には、家族で両親宅に赴いて新年の挨拶をして、さらに健軍神社での初詣も済ませました。

ところで、毎年正月になるとモヤモヤすることがあります。それは「元旦」という言葉の誤用が多いこと。

「元旦」というのは「元日の朝」のことです。
ところがどうも、元旦を元日の意味で使う人や使われる場面に、しばしば出くわします。

「元旦は昼過ぎまで寝てた」なんて言うのはおかしいでしょう。昼はもはや、元旦ではないのです。
「元旦の朝はすがすがしい」なんて聞くとイライラします。「頭痛が痛く」なりそうです。
元旦という言葉は、きわめて限定的に使われるべきものなのです。

とか、えらそうなこと言う私ですが、年賀状には平気で「平成25年元旦」と書いて出しました。
それが、どう考えても元日には届きそうにもないような、遅い投函だったのに、です。
そこで来年は、「平成26年新春吉日」と書こうかと思っています。
ていうか、もっと早めに投函すればいいのかも。

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