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執筆の執念
- 2013/03/31(Sun) -
ライブドア元社長・堀江貴文氏が、4日前に仮釈放となりました。
彼は獄中から、メールマガジンを発信し続けていました。

収監前から毎週配信していた「堀江貴文のブログでは言えない話」がそれです。
目次を見ただけでも、時事ネタ、起業記、近況報告や書評など、バラエティーに富んだ内容で面白そうです。
収監中の配信では、「ダイエットに効果的なグルメ情報(獄中版)」のような自虐ネタも満載です。

有料(月840円)でありながら1万人以上の購読会員があり、服役中にもかなり稼いでいたことになります。
ホリエモン恐るべしです。

仮釈放後、彼は「インターネットを使ったニュース批評の新しい形を事業化したい」と語っていました。
長野刑務所では、かなり充電したようです。その才能を、これからは良いコトに使って欲しい。

服役囚と書き並べるのも恐縮ですが、脳梗塞で入院していた石原慎太郎氏も、病床で小説を書いたそうです。
しかもそれを「非常にいい短編小説」と自画自賛してはばかりません。これまた恐るべき人物です。

私が万一、入院したり収監された場合、この人たちと同じような執筆活動ができるとは、とても思えません。
もちろん、入院も収監も、できれば避けたい。まずはそれからです。

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感度と特異度
- 2013/03/30(Sat) -
「新型出生前診断」が来月から、あくまで臨床研究という形で、日本でも始まります。
簡単な血液検査によって、胎児の染色体異常が高い精度で判明する検査ですが、賛否が分かれています。

たとえば、ダウン症という染色体異常の検査精度は、「感度」99.1%「特異度」99.9%だそうです。
これを見て、すごい的中率だと思うのは間違いです。
そもそも、感度とか特異度の意味がわかりにくいのが問題です。そこで具体的な数値をあげて考えてみます。

病気Aの人を検査して、その病気を正しく感知できる確率が「感度」です。それが99.1%だとしましょう。
裏を返せば、病気Aであるにもかかわらず陰性となる「偽陰性」の確率が0.9%あるということにもなります。

病気Aでない人を検査して、正しく陰性と判定できる確率が「特異度」です。それが99.9%だとします。
裏を返せば、病気Aではないにもかかわらず、陽性と判断してしまう「偽陽性」の確率が0.1%あるわけです。

ここで重要なポイントは、この病気A自体の発生率です。たとえば出生時の発生率0.1%と考えて進めます。

妊婦が10万人いれば、病気Aの子が100人生まれる計算になります。残る99900人は病気Aではありません。
病気Aの子100人のうち、感度99.1%の検査によって、正しく陽性と診断される人数は約99人となります。
病気Aではない子99900人のうち、特異度99.9%の検査で、偽陽性になってしまう人数は約100人います。

10万人全員を検査した場合の陽性者は、全部で199人となりますが、そのうち本当の病気Aは99人だけです。

つまり、発生率0.1%の場合、的中率(厳密には陽性的中率)はたったの50%というわけです。
しかし、病気Aの発生率が0.3%の場合には的中率は75%となり、1.0%なら的中率91%と高くなります。
ちなにみ、30歳、35歳、40歳の妊婦のダウン症出生率が、それぞれ約0.1、0.3、1.0%です。
年齢や病歴などからハイリスクと考えられる妊婦に限れば、的中率の高い検査となるわけです。

しかしもっと大きな問題は、陽性と診断された場合の、その後です。これについては別の機会に書きます。

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ヒブなど定期接種へ
- 2013/03/29(Fri) -
予防接種法の一部を改正する法律案」が本日午後、参議院本会議で可決・成立しました。
ヒブ、小児肺炎球菌、子宮頸がんワクチンの3つが、4月1日から定期接種となることが確定しました。
定期接種化することで、ワクチンへの信頼も増し、接種者も増えるでしょう。よかったです。

まあそれにしても、きわどいタイミングで成立したものです。国会もヒヤヒヤさせてくれます。

国会監視がマイブームなので、ここのところヒマがあれば、国会中継を見ていました。
YouTubeやニコ動じゃないですよ。国会から直接ネット配信されている、純正の生中継映像です。

今日の本会議では、議事の一番最後に、本法律案の順番が回ってきました。
まず、昨日の厚生労働委員会の顛末を、武内則男委員長が報告。これがわずか1分50秒で終了。
その後ただちに、押しボタンによる投票。結果はすぐ出ます。
投票総数231、賛成230、反対1(はたともこ氏)でした。可決です。何も面白い場面はありません。

形式的な本会議とは異なり、内容的に面白いのは、やはり委員会でしょう。質疑応答が何時間も続きます。
よく見てみると、同じ政治家でも、ちゃんとわかっている人と、シロウトの方との差が大きいです。
たとえば厚生労働大臣政務官の、とかしきなおみ氏は後者の方。
子宮頸がんワクチンの商品名「ガーダシル」のことを「ガダーシル」と言うのです。なんかムカツク。
もうちょっと予習して来てほしい。

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キーボード騒動
- 2013/03/28(Thu) -
予防接種の時間帯には、バッハの「平均律」を院内BGMにしています。ピアノ曲が好きなのです。

好きな演奏者は、バッハで言えばグレン・グールド、ジャズで言えばビル・エバンスやチック・コリア。
とくにチック・コリアの弾く「ローズ(Rhodes)」というキーボードの音色が好きです。

自分で自在に演奏できたら、どんなに気持ちいいことかと思います。

そういう私も、ある意味「キーボード奏者」と言えなくもない。パソコンのキーボードですけどね。
毎日驚くほど長時間キーボードに触れ、ある程度「自在に」使いこなしてますし。

適度な「キー・ストローク」のあるものが好きですが、デザインの良いものは、どうしてもやや浅めですね。

ところで、当院職員が使っている電子カルテ用のMacのキーボードが、最近故障しました。
「リターン・キー」のキートップのプラスチックが外れてしまったのです。
はめ込もうとしても、うまくはまらないので、外しっぱなしにして放置してみました。
キートップが無くても、内部の部品を直接押せば、なんとかなるからです。

と思ってたら、職員から苦情が相次ぎました。すごく押しにくいそうです。やっぱり。
古いキーボードを見つけて、取り替えてみましたが、それも古すぎて不評。

昨日のディスプレイといい、開業5年半にして、パソコン周辺機器の老朽化が目に付きます。
私自身が老朽化していないか、それも問題です。

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ディスプレイ騒動
- 2013/03/27(Wed) -
今朝は久しぶりにドタバタしました。まあ聞いて下さい。
ネットと電話による、診療予約の受付を開始する直前、7時55分頃のことです。

受付のメインのPC(Windows)が立ち上がらないとの通報がありました。駆けつけると画面が真っ暗です。
どうやらPCは生きている様子。ランプは点灯し、ファンも回っている。
電源ボタンを長押しして再起動。画面に反応なし。
となるとディスプレイの問題か。こういった場合、たいていはケーブルの接続不良。
何度か抜き差ししてみるけど、変化なし。まずい。受付時刻まであと2分。ヘンな汗が出てきた。

この時ひらめきました。別のPCのディスプレイをつないでみよう。
受付にはもう一台、ネット予約サイトを操作するためのWindowsマシンがあるではないかっ! それだっ!
そのディスプレイのケーブルをはずし、受付のメインPCに接続。
やった、画面が現れた! 助かった!

この瞬間、ちょうど8時。ギリギリセーフ。予約の電話が鳴ります。ネット予約も入ってくる? なぬっ? 
予約システムのディスプレイが無いっ! さっきはずしたっ! これでは発券ボタンがクリックできないっ!
(↑この文は、ジャック・バウアーの声でお読み下さい)
どうやら私は、最も重要なディスプレイをはずしてしまったようです。さあどうする、元に戻すべきか?

その時また、ひらめきました。レントゲン室にもWindows PCがあった! そのディスプレイを使おう!
かくして、受付の2台のPCは無事稼働し、レントゲン操作のみができない状態に置き換わりました。

レントゲン検査が必要になった場合は・・・、また何かひらめくでしょ。

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視聴率実験
- 2013/03/26(Tue) -
ノルウェーのTV番組で、「薪が燃える映像」だけを12時間流し続けたときの視聴率が20%だったとのこと。
これをヒントに、あるバラエティー番組が「視聴率実験」を企てていました。
薪が燃える映像だけを2分間流し続け、その間に視聴率が上がるかどうかを確かめようというわけです。

実際に視聴率は急上昇したようですが、はたしてそれで、どのようなことを結論づけられるのでしょうか。

視聴者の多くはこの実験に興味を持ち、その結果も知りたくて、そのまま同じ番組を見続けたはずです。
なにか面白い番組やってると、知人に連絡した視聴者もいたかもしれません。
視聴者のこれらの行為はすべて、視聴率アップにつながったことでしょう。

「いまから視聴率が上がるか実験します」と宣言されたら、多くの視聴者はその実験に参加してしまいます。
あわてて他のチャンネルに変える「へそ曲がり」もいるかもしれませんが、それは少数派でしょう。

この場合、もはや薪が燃える映像そのものは、まったく意味を持ちません。何の映像だっていいのです。
視聴率実験という企画に、視聴者はまんまと乗せられただけです。
大げさかもしれませんが、マスメディアによる情報操作にもつながる、なにか恐ろしいものを感じました。

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記憶量保存の法則
- 2013/03/25(Mon) -
年を取るにつれて生じる、時間や記憶に関連した変化をまとめてみると、
(1)物忘れが激しくなる。これは以前にも書きました。大事なことなので何度も言っておきます。
(2)昔話が多くなる。20年30年前のことでも、つい最近のことのように感じます。
(3)時間の流れを早く感じる。これは「ジャネーの法則」を紹介して、前に書きました

さて、この3つの現象を同時に説明できる統一理論を、私は今夜ついに解明しましたので、ご紹介します。
それは「脳内の記憶容量は、生涯不変である」とする「記憶量保存の法則(仮称)」です。
この理屈によって、上述した(1)〜(3)を説明していきましょう。

(1)物忘れが激しくなる
記憶量保存の法則では、10歳でも50歳でも80歳でも、脳内に記憶されている情報量は同じと考えます。
新たな情報を記憶するためには、過去の情報を希薄化し、新たな情報も薄めにして取り込む必要があります。
だから古い情報はどんどん薄れますが、新たな情報も、最初から薄くて忘れやすいのです。
もちろん、記憶した情報を取り出せるかどうか(思い出せるかどうか)は、別の問題です。

(2)昔話が多くなる
記憶の中での「古さ」とは、記憶容量全体のうち、新しい方から何%ほど前の情報かということになります。
50歳の人の25年前の思い出は、記憶情報の50%ほど前の記憶であり、20歳の人の10年前に相当します。
古い思い出にひたると、新規情報として再び記憶されるので、そのことばかりを思い出すようになります。

(3)時間の流れを早く感じる
記憶容量全体のなかで「1%ほど前の記憶」は、10歳児にとっては1カ月前の、50歳だと半年前の記憶です。
人間はこれらを、同等の古さと感じるのではないでしょうか。
とすれば、時間の流れの感覚とは、ほんの少し前の記憶をどれぐらい古く感じるか、だと思うのです。
この理論を思いついて、いま私はけっこう悦に入っています。

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作業手順を守る
- 2013/03/24(Sun) -
ミスタードーナツで、従業員が間違えて、客に漂白剤入りの水を提供する事故が、一昨日起きました。
飲料水用のピッチャーを洗う際に、水と漂白剤を入れて放置したため、別の従業員が水と間違えたようです。

問題点は以下の2つ。
(1)本来はシンクに浸して洗う規則なのに、従業員がその作業手順を守らなかった。
(2)作業途中で従業員は帰宅し、翌日、別の従業員はそれを飲用水だと思い込んだ。
今日はこのうち(1)について、なぜ作業手順が守られなかったのかを考えてみました。

人は必ずミスをします。勘違いや思い違いをします。
しかし、シンクに漬けてあるピッチャーを、うっかり間違えて、そのまま飲用に使うことはないでしょう。
つまり「シンクに浸して洗う」という規則は、間違えて使用しないようにするための仕組みでもあるのです。
ところが、その作業手順の意図が、従業員に伝わっていなかったから、今回のことが起きたのだと思います。

従業員はおそらく、手間を省き、短時間で、しかも節水もできる方法で洗浄したつもりなのでしょう。
翌日には誰かが、ピッチャーの中味を捨てて、すすぎ、洗浄を完了してくれるだろうと、そう思ったのです。

このような「自己流のアレンジ」が、ミスを防ぐために作られた作業手順の意図を台無しにします。
なぜそのような規則になっているのか、その理由や目的を理解させることが、遵守への第一歩だと思います。

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国会審議
- 2013/03/23(Sat) -
予防接種法の一部を改正する法律案」の審議状況が気になり、国会のHPをチェックしてみました。
ていうか、国会とか省庁のHPを見て回るのが、マイブームなのです。

衆議院と参議院がそれぞれ独立しているように、両者のサイトも、思いっきり独立しています。
トップページには、お互いへのリンクすらありません。

議案の一覧表を見ると、全部で43の法案(法律案)が、現在同時に審議されているようです。
その中では、既存の法律の一部を改正する法律案の類が、いちばん多い。
たとえば公職選挙法、地方税法、電波法、健康保険法、道路法、港湾法、福島復興再生特別措置法などです。
戦没者等の妻に対する特別給付金支給法なんてのも、その一部を改正しようとしているようです。

国会議員の先生方におかれましては、すべての法案に、きっと十分に精通しておられるのでしょう。
予防接種法の詳細を理解するだけで苦労している私には、とうていマネできません。

ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンは、4月1日から定期接種となる予定です。
ただしそれは、「予防接種法の一部を改正する法律案」が今月中に成立した場合に限ります。
3月19日に衆議院の厚生労働委員会で可決され、昨日、衆議院本会議で可決、参議院に送付された模様です。

来週、参議院の厚生労働委員会に付託され、その後、参議院本会議で可決されなければなりません。
間に合うんでしょうかね、実質あと5日しかないんですけど。
月曜日からまた、やきもきしながら、参議院のHPを監視しなければなりません。マイブームですから。

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マンション販売
- 2013/03/22(Fri) -
勤務医の頃も今も、マンション業者から時々、セールスの電話がかかります。
ほぼ例外なく、大阪のマンションです。
業者名を名乗らず、個人名で電話してくることも多いのですが、それはまだマシな方。
勤務医時代には、大学の医局の実在医師の名をかたって職場にかけてくる、ふとどきな業者もありました。

「節税対策に」とか「いいお話があります」とか「儲かる話ですよ」などと、関西弁でまくしたててきます。

「節税するほど稼いでいません」と言い返すと、「またまたご冗談を」と一笑に付されてしまいます。
「もっといい話かと思った」と皮肉を言えば、「最後までお聞きになればわかります」と食い下がる。
「儲かるなら、あなたが買ったらどうですか」と言ってみたら、「もう買いました」と明らかにウソ。
「電話セールスは、必ずお断りするポリシーなので」に対しては、「ポリシーが変わりますよ」です。

まぁ、それにしても、「ああ言えばこう言う」のオンパレード。しかも関西弁。

電話を切れば済むことなのですが、私の悪いところは、そのセールストークをしばらく聞いてしまうこと。
自分がどれだけ平静さを保てるか、ふとそれを試してみたくなるのです。ま、結局時間のムダですが。

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ネズミ一匹
- 2013/03/21(Thu) -
国中が心配した、福島第一原発のこのたびの停電は、ネズミのせいだと判明しました。
「大山鳴動して鼠一匹」と笑い話にするわけにはいきません。むしろこれは深刻に受け止めるべき問題です。

つまり、現時点での福島第一原発のセーフティーネットは、ネズミ一匹によって破られたということです。

二重三重の安全策がすべて破綻して起きた2年前の事故の、反省も教訓も生かされなかったのでしょうか。
命綱ともいえる冷却設備に電力を供給する配電盤は、ネズミが出入りできる構造でした。
たとえ仮設のものではあっても、安全対策は完璧でなくてはならないはずです。

「4日間停電すると福島は今も危険な状態になる」ということも、今回明らかになりました。
しかし東電はこれを「4日間の余裕がある」とタカをくくって見せました。国も同調姿勢なのは2年前と同じ。

東電やお役所のことばかり言ってはおれません。日本人全体が、のど元過ぎて熱さを忘れていたのです。

そんな人間に対して、身を賭して警鐘を鳴らしたネズミ君には、あっぱれと言うほかありません。
感電して黒焦げになる以前から、彼はすでに大量に被曝して、満身創痍だったはずです。
放射線障害のために皮膚はただれ、視力を失い、最期の力を振り絞って、やっとの思いで配電盤に到達。
「人間たちよ、目を覚ませっ!」そう叫びながら、力の限り、電線に噛みついたのでした。
(三流ドラマおしまい)

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薬と食品の期限
- 2013/03/20(Wed) -
ワクチンなどの「有効期限」は、絶対厳守です。
期限を過ぎたワクチンは「有効性」と「安全性」が保証されないので、廃棄しなければなりません。
したがって院内在庫は最小限とし、期限が近いものから順に使用し、使った数だけ補充(購入)しています。

注射や点滴液の場合は「使用期限」が表示されています。
ワクチンと違って、1箱10本などの単位で購入するので、期限切れの憂き目に遭うこともしばしばです。
もったいないと思いながらも、期限切れの点滴や薬品はすべて、ジャブジャブ廃棄しています。

一方で、食品の「賞味期限」や「消費期限」はどうでしょう。
たしかに販売者には責任がありますが、買った後でいつそれを食べようと、それは消費者の「自己責任」。
「本日中にお召し上がり下さい」と書いてあるケーキを、冷蔵庫に保存して翌日食べることはよくあります。

反対に、妙に消費期限が長い食品もまた、心配になります。期限を延ばす「物質」のおかげでしょうから。
とくに極端なのは、ドッグフード。開封してしばらく経っても、カビが生えたのを見たことがありません。
わが家の愛犬の体内には、きっといろいろな物質が蓄積しているのでしょうね。

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パンダ観察記
- 2013/03/19(Tue) -
上野動物園のパンダ舎から、ライブ映像が発信されているということを知り、念のため見てみました。

パンダにプライバシーはありません。8カ所のカメラが、舎内ほぼ全域をカバーしているようです。
うち4台は殺風景な室内カメラですが、ほかの4台は屋外の放育場を各方向から映す、楽しげな映像です。

9時半の開館時間を少し過ぎたころ、ライブ配信が始まりました。パンダは2頭とも放育場にいました。
私は4つのウインドウを開き、4つの屋外カメラの映像を同時に見る万全の態勢で、観察に臨みみました。
どうやら放育場はフェンスで半分に隔てられており、2頭は別々のエリアにいました。

意外なことに、パンダは基本的に歩いています。しかも歩くのが速い。

とくに1頭は、ほとんど休み無く、おもに放育場の外周(フェンス沿い)をぐるぐる歩き回っています。
たまに池に近付くと、下半身だけを水に漬け、数秒後にまた歩き出します。何でしょう。トイレ?
下半身だけが濡れた状態で歩き回り、ときどき地面に座ったりするので、お尻だけ泥で茶色く汚れています。

もう1頭は、歩き回るだけじゃなく、よく遊び、池に入るのも好きみたいです。暑がりなのでしょうか。
しばらく歩き、木に登り、降り、ハンモックに乗り、降り、池にしばらくつかり、またグルグル歩きます。
こっちの方がパンダっぽい。

1時間半ほど観察しましたが、満腹だったのか、食事シーンなし。
2頭がフェンス越しに見つめ合うシーンなし。たまにニアミスしても、知らんぷり。
どっちがリーリーでどっちがシンシンかも、わからずじまい。

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小指の不調
- 2013/03/18(Mon) -
以前にも書いたように、私は手首の腱鞘炎に悩まされてきました。
それ以外にも、前腕や指や、肩も腰も背中もお尻も、あちこちが不規則に悲鳴をあげます。

マウスをやめてトラックパッドに換えてからは、手首の痛みは比較的落ち着いています。
しかしキーボードだけは、効率のよい代用品がないため、指が痛むとホントに厳しいことになります。
ひところは、右の親指の付け根が痛み、ローマ字かな変換のたびに苦労しました。

そして今日は、左手の小指が痛みます。
小指なんて、しかも左手の小指なんて、10本の指のうちでも一番使わないだろうと思っていたら大間違いです。
キー入力で「A」を押す頻度の多いこと。じつは、かなりの働き者でした。
その上「control」とか「shift」とか「option」とかの仕事も飛び込んできます。

足腰全般の運動不足は自覚していますが、指は運動不足とは思えません。むしろ使いすぎです。
関節や腱の潤滑剤不足でしょうか。
やっぱりアレですか、「皇潤」とか?

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iWatch
- 2013/03/17(Sun) -
出るぞ出るぞと言われながら姿を見せない。Apple製TVは幽霊のようだと、よく言われます。

そして最近新たな「幽霊候補」としてウワサなのが、Appleのスマートウォッチ「iWatch」です。

果たしてiWatchは、iPhoneのように売れるでしょうか。
そりゃ私はApple信者ですから、それが踏み絵なら買いますけど。世間で売れるかどうかは疑問です。

そもそも腕時計というのは、その機能的価値よりも、装飾的価値の方が重要とさえ思えるアイテムです。
メーカーもブランドも数え切れないほどあり、どれを選ぶかが持つ人の趣味やセンスを反映します。

デザインにバリエーションの少ない(少なそうな)スマートウォッチの普及は、だから難しいと思います。

iWatchは、ポケットやカバンに入れたiPhoneと無線接続することで、その威力を発揮するはずです。
つまり、iPhoneの遠隔操作用端末となるわけです。
たしかに便利で未来的なんですけどね。私自身は、あまり使いたいとは思わないです。

だって考えてみて下さい。腕時計で通話するんですよ。スパイ映画じゃあるまいし。踏み絵でもイヤ。

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BCG接種対象拡大
- 2013/03/16(Sat) -
結核を予防するワクチン「BCG」の接種は、法律で規定された定期予防接種のひとつです。
その接種対象年齢(月齢)が、4月から変わります。

これまでの接種対象は「生後6月に至るまでの間にある者」と定められていました。
新生児でも接種できますが、とくに生後3カ月〜6カ月未満が「標準的」接種時期とされてきました。

重症結核の予防を考えたら、なるべく早めに接種すべきです。しかし副作用を考慮すると遅めがいいのです。
最近の調査では、生後4カ月までにBCGを接種すると、骨炎や骨髄炎が起きやすいことが判明しました。
そこで今回、接種年齢を「生後1歳に至るまでの間にある者」に広げたというわけです。
副作用を減らし、小児結核も防ぐ観点から、標準的接種時期は「生後5カ月〜8カ月未満」となりました。

環境が改善し、結核のリスクが減ってきた現在、副作用を減らす方向に接種時期をシフトするのは妥当です。
乳児早期に接種すべきワクチンの種類も増えたので、BCGを遅くできるのはスケジュール的にも好都合です。

しかし、これまでのBCG接種規定からは少し飛躍した改定であり、現場では多少の混乱が予想されます。

なにしろこれまで「5カ月までに接種して下さい」だったのが、「5カ月以降にしましょう」に変わるのです。
「早めに接種しましょうね」と言ってたのに、手のひらを返したように「早すぎない方がいいよ」なのです。
今までは何だったの、って話です。保護者の方には、きちんとした説明を行わなければなりません。

厚労省がこの方針を決めたのは昨年11月。改正政令が公布されたのが本年2月1日です。
私はそれ以後、多くのお子さんのBCG接種を4月以降に延期する方針とし、他の予防接種を優先しました。
その子たちはいま、BCG未接種のまま満6カ月を過ぎ、現行の規定には違反した状態に突入しています。
でも大丈夫。4月には再び、正規の接種対象に復帰することになるからです。ちょっとおかしな感じです。

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TPPと医療
- 2013/03/15(Fri) -
安倍首相は先ほど、TPP交渉への参加を正式に表明しました。
「守るべきものは守る、攻めるべきものは攻める」と力強く語る安倍首相。少なくとも体力十分のようです。

国論を二分するTPP問題ですが、断固反対している「業界」の筆頭と言えば、農協と医師会でしょう。
とくに注目されているのは「農業」分野ですが、本当に問題なのは「医療」だと言う人もいます。

安倍首相は「国民皆保険制度は守る」と何度も強調しています。
たしかに、医療保険制度そのものが廃止されるようなことは、おそらくないでしょう。
しかし、「実質的な制度崩壊」を危惧する考え方は広がっています。

その突破口としての「混合診療の解禁」が、もっとも危険視されています。

新しい薬や治療法が開発されても、すぐには保険が効かない場合があり、「自由診療」の扱いになります。
現制度では「保険診療」と「自由診療」を組み合わせた「混合診療」は原則禁止です。

混合診療が解禁されると、保険が効く医療と効かない医療とを、自由に組み合わせることができます。
そうなると、所得が多い人ほど、より新しい高度な医療を受けやすくなります。
所得が多い人でも、全額自腹では大変なので、自由診療部分にも適用できる医療保険が必要になります。
ここが米国の狙い目です。米国の保険会社が参入して、自由診療がますます横行していきます。

かくして、保険診療よりも自由診療の方が多くなり、国民皆保険制度は形骸化してしまうというわけです。

と、ここまでは、TPP反対派の言うシナリオを書きましたが、対策はあります。
新たに開発された薬や治療法に、どんどん保険を適用して、自由診療枠を増やさなければいいだけの話です。
厚労省には、もっとフットワークを軽くしてもらわなければなりません。

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新教皇決まる
- 2013/03/14(Thu) -
バチカンのコンクラーベでは、5回目の投票で、新ローマ法王が決まりました。私の予測よりは早かった。
アルゼンチン人のベルゴリオ枢機卿が名乗る新法王名は「フランチェスコ1世」だそうです。

ところが、バチカン(法王庁)の発表では「1世」は付いていません。
「2世が現れて初めて1世の呼称が使われる」べきだからですが、日本では「1世」付きで報道されています。
それどころか、日本のカトリック中央協議会の発表では、「フランシスコ1世」と表記されています。
朝日、毎日、NHKなどもそれに従って「フランシスコ1世」と報道しています。

ちょっと待って下さい。「フランシスコ」じゃないでしょう、「フランチェスコ」でしょう。

新法王名は、フランシスコ会の創立者である「聖フランチェスコ」に由来しています。
中世イタリアの聖人の名前は、やはりイタリア読みしなければなりません。

映画「ブラザー・サン シスター・ムーン」の中での発音は、あきらかに「フランチェスコ」でした。
これは聖フランチェスコの半生を描いた、私の大好きな映画です。
中学生の時に観て、感動した思い出があります。共演女優のジュディ・バウカーもすごくよかった。

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捏造との境界
- 2013/03/13(Wed) -
大阪市職員の不祥事で、関西テレビが内部告発者とした映像が、実は番組スタッフの後ろ姿だったとのこと。

告発者本人が撮影を拒んだための「代役」らしいので、捏造とまでは言えないかもしれません。
しかしそれなら、資料映像を出すとか、黒画面にして音声だけ流すとか、やり方はあるでしょう。

必要な「画(え)」が撮れなければ作る、という点では、捏造と同じです。

マスコミの捏造は数知れずありますが、よく知られているのは、朝日新聞の「サンゴ捏造事件」でしょう。
観光ダイバーによるサンゴ礁の損傷を告発するために、悪質な損傷例を「自作自演」してしまった一件です。

たとえ目的が社会正義であったとしても、それを実現するための捏造という手段は、正当化できません。
しかし、積極的な「工作」はなくても、捏造と紙一重の取材は多いと思います。

例えば記者が、サンゴの損傷を期待して、たちの悪いダイバーたちを密着取材するような場合です。
期待した通り、ダイバーがサンゴを傷つけてくれたその瞬間、「いい画が撮れた」と喜ぶのでしょうか。
これはもう、限りなく「自作自演」に近い「共同制作」みたいなものでしょう。
ドキュメンタリー番組などを見ると、そんな捏造スレスレのものが多いような気がします。

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Windows 8不調
- 2013/03/12(Tue) -
「Windows 8」搭載パソコンの売れ行きが、伸び悩んでいるとのこと。
Apple信者の私が言うのもなんですが、Windowsが間違った方向に進もうとしているように思えるのです。

Windows 8売れ行き不調の原因は、タッチパネルの品不足にあると、先週の日経が分析していました。
たしかにタッチパネルは、スマホやタブレットの需要が急拡大中なので、品薄かもしれません。

しかしそもそも、タッチパネルPC自体の需要があるのか、疑問です。
タブレットに近い使い勝手がウリといいますが、それならタブレットの方が安価で小さくて便利です。
前にも書いたように、タッチパネルは一般のビジネスソフトには不向きです。
要所要所でマウスやキーボードを使う必要があり、かえって面倒なのです。

Windows 8のユーザーインターフェースは斬新ですが、一般的なビジネス向けとしてはムダに斬新です。
企業用PCのOSとして普及するとは、とても思えません。それはMacを見ればわかるでしょう。

Windowsが業務用OSとして普及しすぎたことが、皮肉にも、その飛躍を阻んでいるように思えます。

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震災2年
- 2013/03/11(Mon) -
2年前の3月11日は金曜日。当院の休診日でした。
私は自家用車で、大津付近を走行中。カーナビのTVで大地震のことを知り、大慌てで帰宅しました。
ところが、家族はだれも地震のことを知らず、安穏とTVを観て過ごしていました。
自宅のリビングのTVに映っていたのは、録画番組でした。
さすがに外部ビデオ入力画面には、地震速報のテロップは出ません。

では、一般のTV放送を見ていたとして、震災直後にはどのような放送の展開があったのでしょう。
その瞬間の各局の放送画面を、YouTubeで見ることができます。便利な世の中ですね。
在京キー局全部を、マルチ画面で同時記録したものまであります。これがなかなか面白い。
地震発生(2011年3月11日14時46分42秒)直後の数分間の対応は、各局でずいぶん異なり興味深いです。
それではじっくりと、検証してみましょう(長いです)。

(1)NHK
国会中継中の14時46分54秒、アラーム音とともに、緊急地震速報を出しました。さすがに早い。
地震発生から12秒。まだ揺れ始めの段階です。議員の動揺ぶりを映した後、国会中継は88秒後に打ち切り。

(2)TBS
懐かしのドラマ「3年B組 金八先生」を再放送中。NHKよりも96秒遅れて、地震速報のテロップを表示。
その74秒後に金八を打ち切り、報道番組へ移行。民放ではいちばん迅速な対応です。

(3)日本テレビ
状況的には最も有利だったはずです。「情報ライブ ミヤネ屋」を生放送していたのですから。
ところが地震発生時には、ちょうどCM中。これがまた長い長い。CMがあけるまで86秒。
やっとスタジオが映ったかと思ったら、わずか30秒後にはまた、60秒間のCMに再突入。
やっとCMがあけて、また地震の映像が出たと思ったら、なんと10秒後にまた60秒間のCMに再々突入。
情報ライブとは名ばかりです。もはや視聴者は、NHKに切り替えてますよ。

(4)テレビ朝日
ドラマ「おみやさん」を再放送中。NHKより127秒遅れてテロップを出したものの、おみやさんは続行。
その後2分間、テロップを表示したまま、ドラマは終了まで放送。よほど重要なエンディングだったのか。
次いで、翌日から放送予定のドラマ「砂の器」の予告編に突入。さすがに35秒で打ち切り、報道番組へ。

(5)フジテレビ
韓国ドラマ「タルジャの春」を放送中。地震発生時はちょうどCM中でしたが、CMあけてもドラマは続行。
地震発生の3分後に突然、報道画面に切り替わったと思ったら、あろうことか、その13秒後にドラマに復帰。
その後、男性が女性の下腿に薬を塗るシーンが63秒間続き、ようやく報道番組開始。
せっかく一時は報道画面になったのに、なぜドラマに戻ったの? 薬を塗るシーンは、それほど重要?

大地震時には、NHKにチャンネル合わせるしかないですね。

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タバコとPM2.5
- 2013/03/10(Sun) -
「自由に喫煙できる居酒屋の空気は、大気汚染がひどい日の北京と同じ」
日経がこのような論調で、受動喫煙の問題を提起しています。両者のPM2.5濃度が同程度だというのです。

これを聞いて私は、北京市内は居酒屋並みにモウモウと煙っているのかと、あらためて驚かされました。

記事の趣旨は、大気汚染を怖がるよりもまず、身近な受動喫煙を怖れなさい、ということです。
それはわかりますが、例えが悪いと思います。
居酒屋などは多くの場合、受動喫煙を覚悟の上で利用します。それはある意味、自己責任です。
ところが、大気汚染はそうではありません。避けようがないのです。

そもそも、何かを例えて表現するときは、「既知のもの」を引き合いに出して「新規のもの」を説明します。
しかし日経の記事では、これが逆になってしまっています。
私たちは、中国から飛来するPM2.5には悩まされていますが、北京の大気汚染を実感したことはありません。
一方で分煙のできていない居酒屋は、だれもが身をもって知る、劣悪な大気環境です。
それなのに、北京を引き合いに出して、居酒屋のひどさを説明してどうしますか。逆でしょう。

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ネット選挙
- 2013/03/09(Sat) -
ネットを使った選挙運動が解禁される方向です。どんどん解禁すべきでしょう。便利だし。
候補者の経歴や政見がホームページにまとめてあれば、投票前にじっくり読み込んでみたいものです。
Facebookなどでディスカッションができれば、なおいい。候補者が身近になります。

その意味でネット選挙は、Facebook活動の活発な安倍首相に有利な施策とも言われています。

究極的には、ネット投票へと向かうのでしょうか。投票率は格段に上がると思われます。
「マイナンバーICカード」による認証などでログインし、PCやスマホの画面上で投票する。未来的ですね。
自宅から投票できない人は、所定の投票所のパソコンで「投票」します。
投票時刻が終了したその瞬間(午後8時0分0秒)に、開票率100%で、全当選者が確定します。

刻一刻と開票結果を速報していく従来型の選挙番組は消えますが、考えてみたらそれも不毛な番組でした。
開票の途中経過がどれだけ緊迫していても、最終的に当確が確定した後には、何の感慨も残りません。
そんなことよりも、開票結果を受けての解説番組の方が、よほど有意義でしょう。

現行法では、選挙期間中の「ネット上の文書や画像の更新」は禁じられています。
もしもこのブログの更新が途絶えたら、私がどこかの選挙に出ている可能性も考えて下さい。

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ドラッグ・ラグ
- 2013/03/08(Fri) -
3/7付の週刊文春に、池上彰氏による「ドラッグ・ラグに泣いた安倍首相」という文章がありました。
新薬がもっと早く国内承認されていれば、前回首相を辞任することもなかったのに、という内容です。

残念ながら、本質をとらえ損なった記事だと思うので、私なりにこの問題点をとり上げます(長いです)。

安倍氏は2007年9月、難病「潰瘍性大腸炎」の病状悪化に耐えきれず、首相を辞任しました。
激務をこなすうちに、それまで使っていた治療薬「ペンタサ」では、症状が抑えられなくなったのです。

再び首相になれたのは、2009年に発売された新薬「アサコール」のおかげだと、本人がそう言ってます。
「この薬は欧米では20年くらい前から使われていたのですが(中略)承認が遅れました。本当に残念です」
安倍氏がこう言うように、欧米で使用されている薬が日本で承認されるまでの遅延が、問題となっています。

これが「ドラッグ・ラグ」です。欧米と日本との、薬の発売時間差は、平均2.5年だそうです。
その原因は、国内での「治験」や「審査」に時間がかかるためだと言われてきました。池上氏も同じ論調。

しかし詳細な研究によれば、治験や審査に要する時間は、米国と日本で大差ないことがわかってきました。
本当の問題は、治験以前の「治験着手時期の遅れ」であり、これがドラッグ・ラグの主因だといいます。

実際に、ゼリア新薬によるアサコール治験は2004年に始まり、その後4年で製造承認にこぎ着けています。
もう少し早くならんか、とは思いますが、治験と審査の段階で、異常に時間がかかったわけでもありません。
その意味で、池上氏は本質をとらえ損なっていると、私は言っているのです。

最大の問題は、90年代には欧米で普及していたこの薬の、国内治験が2004年にやっと始まったことです。
その理由は、すでにペンタサが普及していた日本で、さらにアサコールを発売する動機がなかったからです。
新薬開発の主要なインセンティブは、臨床的重要度ではなく、市場規模(=企業の利益)なのです。
潰瘍性大腸炎のような、国内患者数が少ない難病の治療薬は、需要が見込めないので儲からないのです。

こういった難病治療薬を「オーファン・ドラッグ」といいます。「オーファン」はみなしごの意味です。
患者数が少なければ治験もやりにくい上に、開発コストに見合う収益も見込めず、開発着手が遅れるのです。

オーファン・ドラッグの開発は社会貢献の側面があり、製薬会社任せにせず、国家的支援が必要です。
理解のある安倍首相の、ドラッグ・ラグ解消政策に期待します。

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森林組合
- 2013/03/07(Thu) -
「農協」を “JA” というように「漁協」のことを ”JF” というそうですね。ヒラメを調べていて知りました。
JAは “Japan Agriculture” の、JFは ”Japan Fisheries” の頭文字です。

では「農林水産業」の残りの一角「林業」の協同組合組織は何なのか。気になるので「調査」しました。
調べてみると、それは ”J Forest” でした。漁協とかぶってしまうからか、”JF” にはしなかったようです。

不思議なことに「林業協同組合(林協)」ではないのです。「森林組合」なのです。調査は続きます。

たとえば農協は「農業協同組合法」、一方で森林組合は「森林組合法」によって位置づけられています。
前者は「農業者」を対象とし、後者は「森林所有者」を対象としています。
前者は「農業者による生産力増進」を目的とし、後者は「森林そのものの保護と生産力増進」が目的です。

つまり、農協は「農家」のための組織であり、森林組合は「森林」のための組織というわけです。
森林資源には、国土保全にもかかわる公共性があるので、このようになったようです。ひとまず納得。
さらに調査は続きます・・・

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たらい回し
- 2013/03/06(Wed) -
救急患者の「たらい回し」がまた、ニュースになっています。
埼玉県で急病患者が、36回にわたって「受け入れ拒否」にあい、2時間半後に死亡したとのこと。

そのような結果に至ったのは残念なことであり、問題点を掘り下げていく必要があります。
しかし、マスコミが好んで使う「たらい回し」という言葉は、不適切だと思います。
医療現場の実態を考慮せず、結果だけを見て医療機関を非難するニュアンスがあるからです。

しかしそれ以上に、「受け入れ拒否」という言葉には、マスコミの、医療機関への悪意を感じます。
病院はやむを得ず受け入れを断っているのであり、「受け入れ困難」とか「受け入れ不能」と言うべきです。

例えばある人が、どうしてもカレーパンを食べたくなったとします。
ところがスーパーに行くと「売り切れ」。この場合「販売拒否」ではありません。「販売不能」です。
別のパン屋に行くと、団体客がカレーパンを買おうとしている。店主には他を当たってくれと言われる。
他のコンビニに行けば、消費期限切れなので売ってもらえず、次の店でも断られ、その次の店でも・・・

これを、たらい回しにされたと言うでしょうか。
いいえ、どの店にもカレーパンがなかっただけの話です。つまり、カレーパンが足りないのです。

病院も同じ。医師や看護師やベッド数が不足しています。
救急を担当する医師の多くは、労働基準法に抵触するほどの長時間労働を強いられています。
ベッド数は、医療スタッフの数に応じた規定があるので、やみくもに増やすわけにはいきません。
病床稼働率(入院患者の埋まり具合)が、限りなく100%に近くなければ採算がとれない仕組みも問題です。

「受け入れ拒否」と報じられた病院は、急患を受け入れる余裕がないから断っただけなのです。
救急搬送を要請された25の医療機関が、のべ36回連続で受け入れ不能だったという状況こそが大問題です。

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音楽配信
- 2013/03/05(Tue) -
定額料金で聴き放題の「定額音楽配信サービス」が、次々と立ち上がっているようです。
しかしどうも、私にはピンときません。ほかの「聴き方」と比べてみました。

(1)定額配信
音楽を聴く時間・頻度が少ない私には、「聴き放題」はムダなサービス。どう考えてもコスト高です。
楽曲は所有するものではなく、いつでも聴ける環境を買うのだ、という割り切りも必要。これも私には無理。

(2)ダウンロード
AppleのiTunesとiPodが構築したともいえる、標準的な音楽の聴き方。楽曲を所有している感があります。
クラウドサービスと連携して、スマホやPCで同期できるので、いつでもどこでも聴けて十分便利です。

(3)CD
しかし思い入れのある曲は、CDを買って、ちゃんと座って、スピーカーで、やや大音量で聴きたい。
何よりも、所有欲が満たされます。欲しいCDは、あまり聴かなくてもいいから所有したい、とさえ思う。

(4)レコード
もはや私はプレーヤーを所有していませんが、レコードはどこかに保管しています。たぶん段ボールの中。
音質の問題で言えば、あのノイズはジャズに最適。針を落とすときのわずかな緊張が、聴く態勢を整えます。

(5)生演奏
大富豪ならコレ。自宅にコンサートホールを併設し、世界中のミュージシャンや交響楽団に演奏させます。
その日の聴きたい曲目に合わせて演奏者を招聘しますが、到着するまでに時間がかかるのがネックです。

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ヒラメの養殖
- 2013/03/04(Mon) -
まえにヒラメの話を書きましたが、調べてみて驚きました。
出まわっているヒラメの大半は養殖ものらしいですね。機会があったら「裏側」を見て確認してみましょう。

ヒラメの養殖日本一は大分県。全国の3割を生産しているそうです。
大分の水産物と言えば「関アジ」「関サバ」が知られています。「城下カレイ」も有名です。
それなのにこんどは、養殖という手法でヒラメにも手を出しているわけです。

佐伯市など県南部の沿岸部で、しかし海面ではなく、海水をくみ上げて陸上で養殖されているそうです。
あんまり泳ぎ廻らず、酸素消費量も少ないので、全国的にもヒラメは陸上養殖の方が主流のようです。

かつて大分県上津江村(現在は日田市に合併)の山の中で、ヒラメの養殖が行われていました。
どうせ陸上で養殖するのなら、沿岸部でなくても内陸部でも同じでしょうけど、大胆な発想です。
「森のひらめ」ブランドで地域興しに生かす計画でしたが、採算がとれず中止されたようです。

それにもめげず大分県は、陸上養殖を発展させ、日本一となりました。
最近の大分漁協のいちおしは「かぼすヒラメ」だそうです。
やはり大分県が生産量日本一の「かぼす」をエサに使用した、特選ヒラメです。
かぼす成分の蓄積によって、肝の臭みが消え、エンガワがさっぱりしているのが特徴だとか。
大分の第一次産業は貪欲ですね。

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珍渦虫
- 2013/03/03(Sun) -
ナゾの生き物「珍渦虫」の研究が話題になっています。
なによりも「ちんうずむし」という読み方にまず、やられました。

そもそも「うずむし」という生き物のことを、私はよく知りませんでした。扁形動物の仲間らしいです。
「扁形動物」には、渦虫のほかに、吸虫や条虫などがいるそうです。
吸虫と条虫なら、私も知っています。寄生虫の一種です。学生時代に習いました。
一方で渦虫は寄生をせず、水中や陸上などで生活しているそうです。有名なプラナリアも渦虫の仲間です。

で、珍渦虫ですが、驚いたことに渦虫の仲間ではなく、扁形動物ですらないそうです。
口と肛門は共通で、頭や足や触覚などの感覚器官がなく、中枢神経系や生殖器官すら退化しているとのこと。
食べた口から排泄し、何も触れず、何も感じず、何も考えず、子孫も残さない?
それでいて、大きさが1cmほどもあるので、へんてこりんな生き物というほかありません。

このたび国際研究チームが、欧州の海底に住む珍渦虫の、卵からの「ふ化幼生」の成長を観察したそうです。
ていうかまず、どうやって卵を産んだのか、珍渦虫。
おまけに、幼生には、足があり、肛門があり、中枢神経もあったとのこと。
ということは、成長に伴って、それらが退化したということになります。

使わないから退化するわけで、足と肛門はまだわかりますが、中枢神経もですか。
頭は使わないと退化する。戒めにしましょう。

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中国とカレー
- 2013/03/02(Sat) -
意外なことに中国では、カレーライスがほとんど普及していないそうですね。今朝NHKが言ってました。

ハウス食品などが、中国向けカレーの開発に本腰を入れているとのこと。
そりゃそうでしょう。中国13億人の1割にでも受け入れられたら、それだけで日本と同じ消費人口です。

ハウスのHPによると、十数年前から、上海など各地に日本式カレー店をオープンしているようです。
さらに家庭へと進出すべく、レトルトカレーやバーモントカレーを発売しているそうです。

「バーモントカレー」には、中国人の味覚に合わせて「八角」などの香辛料を採り入れているとのこと。
どんな味なのでしょう。ぜひ「逆輸入」して食べてみたいですね、中国風の日本式カレーを。

ところで八角といえば、インフルエンザ治療薬タミフルの原料としても知られる、「トウシキミ」の実です。

タミフルはスイスの製薬会社「ロシュ」が独占製造していますが、原料の八角はその多くが中国産です。
それがタミフル供給における、最大の不安材料となっています。

レアアースでも同様ですが、中国という国は、先進諸国の肝腎な部分に、いちいち、からんできますね。

さいわい、純粋な化学的タミフル製造法が次々と開発されつつあり、「脱八角」が進みそうです。
これはちょうど、トヨタが「脱レアアース依存」を進めているのにも似ています。
中国のおかげで、皮肉にも、科学や技術が進歩していきます。

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両A面ヒラメ
- 2013/03/01(Fri) -
背中だけでなく腹も黒いヒラメが、玄界灘で刺し網漁にかかったと、話題になっています。

ヒラメと聞いてすぐ思い出すのは、「左ヒラメに右カレイ」というフレーズ。
目のある側を表にして、腹部を手前にして置くと、左向きなのがヒラメ、右向きなのがカレイ。

一般に、魚の絵を描くときや皿に魚を盛りつけるとき、頭を左に向けた方がなんとなく落ち着きます。
その意味では、カレイよりもヒラメのほうが落ち着きます。
犬や猫や自動車や自転車の絵を描くときでも、どちらかと言えば、左向きにすることが多いですね。
これには利き手(右利き)との関係も考えられていて興味のあるテーマですが、その話はまた別の機会に。

今回見つかったような両面が黒いヒラメは、「人工的に育てられた個体には時折ある現象」らしいです。

もともと養殖ヒラメには、裏側の白い方に黒い斑紋があるそうです。これは知りませんでした。
斑紋ができる原因は、海底の砂に潜れないためのストレスらしいです。
養殖場の水槽の底はコンクリートなのでしょうか。そもそも養殖自体がストレスでしょう。

玄界灘で捕れたヒラメは、何かよっぽどひどいストレスにさらされていたのかもしれません。

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