ぼたもち
- 2013/04/30(Tue) -
「おはぎ」と「ぼたもち」の違いについて、今朝の「めざましテレビ」を見て知りました。
地方によって呼び方が異なるのかな、ぐらいの認識でしたが、そうではありませんでしたね。
春は「牡丹餅(ぼたもち)」、秋は「御萩(おはぎ)」と、季節によって言い換えるのが正解でした。

少し調べてみると、春と秋だけでなく、夏は「夜船」、冬は「北窓」と呼ぶこともあるそうです。
これはさすがに、こじつけ(後付け)でしょう。

お彼岸に食べるこの餅は、仏教との関係も深く、語源をサンスクリット語に求める考え方もあるそうです。
こっちの方が神秘的で面白そう。いつか調べて報告します(予定)。

ぼたもちで思い出すのは、中学校の時に習った「宇治拾遺物語」の中の一話。
「児の掻餅するに空寝したる事(ちごのかいもちひするにそらねしたること)」という題名の話がそれです。
ご存じの方も多いでしょうが、私の好きな話なので、かいつまんで書いてみますと・・・

比叡山延暦寺で僧たちが、「さあ、ぼたもちを作ろう」と言ってるのを、寺の子が耳にして期待します。
寝たふりして待ってると、できあがったようで、ある僧が起こしに来ます。「もしもし、起きなされ」と。
すぐ返事したのでは体裁が悪いので、寝たふりを続けたところ、僧たちは「寝かしておこう」と言い始める。
聞いているとムシャムシャと食べる音が聞こえ、我慢しきれず「はい」と間抜けに起き上がり、笑われます。

宇治拾遺物語には、こんなどうでもいい小話や、やや下品な説話が盛りだくさんで、私は好きです。

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幕末モノ
- 2013/04/29(Mon) -
大河ドラマ「八重の桜」の視聴率が低迷しているとのこと。
昨年の「平清盛」がアレだったので、今回は期待していたのですが、たしかに疑問に感じることは多いです。

幕末モノなのに、なぜかのめり込めない。どうも倒幕勢力の描き方が薄っぺらいのです。

私と「同郷の」安倍首相も、同じようなご意見のようで、次のようなコメントをしたとか。
「吉田松陰の描き方は失敗だったよね。荒っぽすぎる。
 あとは久坂玄瑞もちょっと軽く描きすぎ。あれじゃ長州をバカにしすぎだよ」

吉田松陰もひどかったけど、坂本龍馬に至っては、一瞬後ろ姿が見えただけ。エキストラ扱いです。
もちろんわざと、そのように描いているのでしょう。
「八重の桜」はあくまでも、会津の視点から幕末を描いたドラマなのです。

しかし、薩長土肥の志士たちには、ファンが多いことを忘れてはなりません。
それらの人物が、やがてどれほどの事を成し、後にどういう人物になったかを、誰もがよく知っています。
だから今回のドラマでも、彼らがチラッと登場しただけで「出たな」と感じ、ワクワクするのです。

その彼らをすべて敵に回すからには、あまり感情移入させないように、サラッと描くしかないのでしょう。

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小麦粉と虫
- 2013/04/28(Sun) -
家庭用の「お好み焼き粉」に繁殖したダニが原因で、喘息などのアレルギー症状が出た、とのニュース。
これを読んで思い出したことなどを書きますが、お食事中の方は、ご注意下さい。

そのお好み焼き粉からは、1グラムあたり2万2800匹の「ヒョウヒダニ」が見つかったそうです。多いね。
ダニの数の多さからすると、目で見てお好み焼き粉とは区別できないほどの「微粉末」だったと思われます。
だからそのまま、水や卵や刻んだ具材を加え、混ぜ、焼いたのでしょう。
よく焼いたのなら、食べたダニはすべて死骸ですが、それでもアレルギーは引き起こします。

小麦粉からはダニのほかに、1ミリぐらいの大きさの虫も、涌(わ)いてくることがあります。

お好み焼きと言えば、私も学生時代には、ときどき自分で作って食べていました。なにしろ手軽ですから。
ケチなので専用のお好み焼き粉なんて買わず、特大のお徳用の小麦粉を買って使っていました。
さすがに大袋なので、一人暮らしではなかなか消費できず、余った小麦粉は何年もほったらかしです。

台所の棚には「ゴマ」が散らかっていましたが、清掃するでもなく、これもほったらかしにしていました。
たまに棚の扉を開けるたびに、何か違和感は感じていましたが、見て見ぬふりをしていたのかもしれません。
年月が過ぎ、ついに棚板の色が見えないほどにゴマが敷き詰められた状態になって、やっと気付いたのです。

これはゴマではない、と。考えてみれば、私はそれまでにゴマなんて買ったことすらありませんでした。

どうやらそのゴマは、小麦粉の紙袋の破れた部分から、何百何千とあふれ出てきているようです。
おそるおそる覗き込んだその袋の中には、小麦粉ではなく、ゴマのような虫がギッシリと詰まっていました。

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出席停止
- 2013/04/27(Sat) -
大型連休に突入し、今日などはポカポカ陽気でしたが、いまだに一部地域ではインフルエンザが流行中です。

インフルエンザに罹患すると、本人の健康上の問題だけでなく、周囲への感染拡大が問題となります。
本人は元気になったとしても、学校としては登校を差し控えさせる、それが「出席停止」です。

学校保健安全法第十九条で、出席停止について以下のように定められています。
 「校長は(中略)政令で定めるところにより、出席を停止させることができる」
学校保健安全法施行令(政令)第六条第二項では、
 「出席停止の期間は(中略)文部科学省令で定める基準による」
学校保健安全法施行規則(省令)第十九条でようやく具体的に規定されています。インフルエンザ関連では、
 「発症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日(幼児にあつては、三日)を経過するまで」

以前は「解熱後2日間」だけでしたが、昨年4月から「発症後5日を経過」の部分が加わりました。
昨今、抗インフルエンザ薬によって解熱が早くなり、熱だけを感染力の指標にはできなくなったからです。

発症後5日とは、発症日を0日として数えるので発症5日後までを意味し、出席停止期間は全部で6日間です。
これはけっこう長い。早々と解熱して元気になったお子さんは、暇をもてあまし、親も困ります。

どのタイミングで「発症」したと判断するのかで、出席停止期間が1日変わる場合もあります。
「夜から寒気があって、朝起きたとき39度だった」という人の発症は、今日でしょうか昨日でしょうか。
諸事情を考慮して、総合的に判定することになります。

(蛇足)
医療の世界では、熱を下げることを「解熱」、熱が下がることを「下熱」と使い分けています。
なので法律文の「解熱」には違和感があります。

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細胞培養ワクチン
- 2013/04/26(Fri) -
中国の「鳥インフルエンザ」が拡大しています。世界的な大流行(パンデミック)が心配です。
その対策のひとつとして、日本ではインフルエンザワクチンの製造方法が大きく変わろうとしています。

インフルエンザワクチンの一般的な製造工程は、ざっと次の通りです。
 ウイルス株(型)選定 → 製造(培養→分離→化学処理) → 自家検定 → 国家検定 → 出荷
最短で半年以上、国民全員分を製造するには1年半以上かかるそうです。「培養」が手間なのです。

そこで、パンデミックワクチンを迅速に製造するための切り札が「細胞培養法」です。
従来の製造法である「鶏卵培養法」と比較してみましょう(久々に長いです)。

(1)鶏卵培養法
現時点で、国内メーカーが製造・販売しているインフルエンザワクチンは、すべてこれです。
ワクチン専用に飼育されている、生後半年から1年以内の若鶏が生んだ、10〜12日目の有精卵を使います。
卵の中の「尿膜」という袋にウイルスを接種し、3日間培養して増殖させ、その後化学処理等を行います。
数千万個以上の膨大な数の鶏卵が必要であり、鶏を育てるための期間と飼育設備も必要です。
鳥インフルエンザのパンデミックの際には、鶏の移動が制限されて、製造に支障が出る可能性があります。

(2)細胞培養法
大きな容器に、大量の細胞液とインフルエンザウイルスを混ぜ込んで培養する、実に単純な大量生産法です。
使用する細胞では「Vero細胞」が有名。これは「アフリカミドリザル」の腎臓細胞に由来するものです。
イヌ腎臓細胞由来の「MDCK細胞」や、アヒル由来の「EB66細胞」も使われます。
2009年の新型インフルエンザ騒ぎの時に輸入したワクチンの片方は、MDCK細胞で作ったものでした。
インフルエンザ以外では、現在使われている日本脳炎ワクチンが、Vero細胞培養によって製造されています。

(3)遺伝子組換え
インフルエンザウイルスを用いない方法です。使うのは、ウイルス抗原の遺伝子情報だけ。
この情報を「バキュロウイルス」に組み込んだ後に、それを昆虫(蛾)由来の細胞に感染させて培養します。
あとは(2)と同様なので、広い意味では「細胞培養法」に入ります。
インフルエンザウイルスそのものは使わないので、安全性が高いそうです。「蛾」が気になりますけどね。
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)のうちの「サーバリックス」も、この方法で製造されています。


2011年に厚労省は「細胞培養法ワクチン実生産施設整備等推進事業」に4社を採択し、助成を決めました。

選ばれたのは、武田薬品、化血研、北里第一三共ワクチン、阪大微研の4社。助成総額は1,000億円。
武田薬品(Vero細胞)と化血研(EB66細胞)の開発が進んでおり、本年度からの量産が期待されます。
一方、第一三共の開発は遅れ、阪大微研は撤退を決めました。両社MDCK細胞なのは偶然か。

遺伝子組換えによってワクチンを製造しているのは「UMNファーマ」という、秋田のベンチャー企業です。
厚労省の採択には漏れましたが、アステラスと共同開発を進め、IHIの出資も受けて勢いづいています。
ノロウイルスやロタウイルスのワクチンも、同じ手法による製造を開発中とのこと。
こういうメーカーって、応援したくなりますね。ちょうど、大動物と互角に闘う昆虫のイメージです。
阪大微研が国に返還した240億円を、UMNファーマに回してやってはどうでしょうか、厚労省の方。
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健康食品のCM
- 2013/04/25(Thu) -
健康食品のCMや広告って、概して「うさん臭い」ですね。
この手の商品は、中小メーカーのものが多いのですが、最近では一流企業系のCMが気になります。

よく目につくのが「サントリーウエルネス」の「セサミン」。
TV-CMだけでなく、ウェブ広告でもやたら目に付きますが、それがかえってインチキ臭い。
ウイスキーのCMでは定評のある親会社「サントリー」が、どうしてこんな三流CMを許すのでしょう。

「協和醗酵バイオ」の「オルニチン」のCMもいかがなものか。
CMに登場する草野仁氏ご自身が、この商品をあまり信用していない雰囲気が伝わって、やりきれません。
オルニチンのウェブサイトには、次のような「愛用者の感想」がありました。
「寝る前に6粒飲んでいますが、成長ホルモン分泌時に大いに働いてくれそうな想像をしながら寝ています」
って、もはや服用後の感想ですらない。

健康食品は医薬品ではないので、効能や効果があるという表現は「薬事法」によって規制されています。
したがって、効能・効果に関しては、あくまで「個人の感想」という形で表示しなければなりません。

あるCMで、医師がその効能を解説するシーンに、「個人の感想です」とテロップが出たのには笑いました。

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選挙とハッキング
- 2013/04/24(Wed) -
「ホワイトハウスで爆発があり、オバマ大統領が負傷した」というニュースは、ガセでした。
AP通信のTwitterアカウントがハッキングされたための誤報でしたが、一時米国の株価は急落したそうです。

日本では先週、インターネットを使った選挙運動を解禁する、公職選挙法改正法案が可決・成立しました。

ネット選挙では「なりすまし」が危惧されています。
候補者のサイトが「純正」であることを証明するシステムの導入が必須です。
しかし「ハッキング」された場合には、純正サイトでありながら、その中身を書き換えられてしまいます。
候補者や政党のサイトのみならず、報道機関や選管や総務省ですら、その標的となり得ます。

ホワイトハウスの件は、あまりに見え透いた「愉快犯」でしたが、悪質なハッキングは、もっと巧妙です。
おまけに選挙においては、投票日という期限があります。
投票日直前にサイト内の情報が改ざんされたとき、それを修正するための時間的余裕がないかもしれません。

政党レベルならまだしも、候補者個人のサイトのセキュリティーは、かなり脆弱なものもあるでしょう。
対策が不十分なサイトでは、多くの問題が露呈しそうな気がします。

この夏の参議院選挙は、中国からのサイバー攻撃に振り回されるのではないかと、私は心配しています。

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背高泡立草
- 2013/04/23(Tue) -
「ヒノキ」花粉症は、たいてい連休明けまで続くものですが、どうも今年は早々とピークを過ぎたようです。
これから夏までは「イネ科」植物の花粉が飛散し、夏から秋には「ブタクサ」アレルギーが悪化します。
米国では、ブタクサが花粉症の主要な原因だそうです。

「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」は、ブタクサとは異なる植物です。
しかしかつては、アレルギーの原因だと疑われました。濡れ衣でしたが、まだ風評は続いているようです。
セイタカアワダチソウは、ミツバチなどに花粉を媒介させる植物であり、花粉は風では飛ばないそうです。

こどもの頃は、どこの空き地にも、セイタカアワダチソウがジャングルのように密生していました。
背丈よりも高く、茎は太くて頑丈で、その茂みは「秘密基地」を作るのには最適の環境でした。

セイタカアワダチソウは、根から化学物質を分泌して周囲の植物の成長を抑制しているそうです。
その結果、セイタカアワダチソウは群落を作り、こどもたちに探検場所を提供していたわけです。

このような、植物が化学物質によってで周囲に影響を及ぼす作用を「アレロパシー」というそうです。
地中に何年間もたまったアレロパシー物質は、やがてセイタカアワダチソウ自身の生育をも抑制し始めます。
これを「自家中毒」というそうです。人間と同じ病態名を使うのが面白い。

最近、セイタカアワダチソウのジャングルを、あまり見かけなくなりましたが、自家中毒のためでしょうか。
それとも空き地が減ったせいなのか。あるいは単に、私が空き地に目を向けなくなっただけなのかも。

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四川大地震
- 2013/04/22(Mon) -
四川というのは、内陸部にありながら、よく地震が起きる場所なんですね。
どうやらここは、ユーラシアプレートとインドプレートが衝突する場所の、東端にあたるようです。
ちなみに、この2つのプレートの衝突によって「せり上がった」のがヒマラヤ山脈です。

私はしかし、震源地が「四川省雅安市蘆山県」と聞いて、興味がその「蘆山」に移りました。
なぜなら、名峰「廬山」と勘違いしたからです。だって、字が似てるでしょう。

廬山といえば、古代から神聖な場所で、山水画以外にも、多くの芸術を生み出した場所です。
司馬遷が、見聞を広めるための諸国漫遊の旅で、まずこの地に訪れたことが「史記」にも書いてあります。
ついでに調べてみると、この廬山も、ヒマラヤと同じメカニズムによってせり上がった地形のようです。

ということは、蘆山と廬山は、あながち無縁では無いということです。

そうなってくると、次に気になるのは、お笑いコンビ「ロザン」のとの関係でしょう。
漫画「聖闘士星矢」に出てくる必殺技「廬山昇龍覇」からとった名前であることは、ググってわかりました。
この技は、ドラゴン紫龍なる登場人物が、廬山で修行して体得したものだそうです。つながりましたね。

残念ながら、私はこの漫画を読んだことがないので、その技がどんなものなのか、サッパリわかりません。
ていうか、今日はとくに話がズレました。

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伝達ミス
- 2013/04/21(Sun) -
診療現場に限りませんが、誰かに何かを頼んだとき、その依頼内容が間違って受け取られることがあります。
複雑な内容ならともかく、ごく単純なオーダーでも、取り違えが起きます。
たいていの場合、その原因は「思い込み」によるものです。

いつも慣れっこになっていることであればあるほど、あまり考えずに反射的に行動してしまいます。
「ダブルチェック」といって2人で確認しても、2人そろって、同じような思い込みをすることもあります。

そもそもダブルチェックは、集中力と責任が分散するので、私は必ずしも有効な方法とは思いません。

では、伝達ミスを防ぐための、効果的な方法はあるのでしょうか。
「よく気をつけましょう」「注意しましょう」「確認しましょう」という精神論は論外です。

最近私が考案した解決策は、反射的行動を防ぐために、あえて複雑な頼み方をすることです。
どゆこと? と思われるでしょうから、例を挙げてみます。

血液検査で、Aという項目をオーダーする場合、かつては「復唱による確認」を行っていました。
 私「Aお願いします」
 看「Aですね」
しかしこのようなオウム返しでは、確認になっていませんでした。大脳が働いていなかったのです。

現在のオーダー方法では、「変換作業を伴う確認」を行っています。
 私(Aは17番と決めてあるので)「17番お願いします」 
 看(17番とはAを意味するので)「Aですね」
変換作業の際に少し頭を使うので、オウム返しにならず、依頼内容が記憶に残る形で伝達されるわけです。
妙ちくりんなオーダー方法ですが、いまのところ、伝達ミスが起きそうな気配はなさそうです。

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妊娠の可能性
- 2013/04/20(Sat) -
日頃の診療において、患者さんが女性の場合には、妊娠の有無や授乳の有無を確認しています。
内服薬や注射薬を処方する上で、注意が必要だからです。

最近の風疹の流行を受けて、妊娠を希望する女性のワクチン接種が増えました。
前にも書いたように、妊婦の風疹感染は絶対に防がなければならないので、ワクチン接種はとても重要です。
第一に妊婦を希望する女性、さらにその周囲の家族も同様に接種を受けて、全員で風疹を予防すべきです。

問題は、もう何度も繰り返して言いますが、妊娠中には接種ができないということです。
なぜなら、風疹ワクチンの接種によって、風疹感染と同様の合併症を引き起こす可能性があるからです。
ただしこれは、理論上の話。
実際にワクチン接種によって先天性風疹症候群を発症した事例は、いまだかつて報告されていません。

もちろん、理論上危険性があれば、避けられるものは避けるべきでしょう。
しかしまた、接種の延期は風疹予防を先延ばしにすることになり、感染のリスクが犠牲となります。

妊娠がはっきりしていれば、当然ワクチン接種はしません。
難しいのは、「妊娠している可能性は完全には否定できない」といった、あくまで可能性レベルの場合。
大事をとって、接種を延期するのが通常ですが、接種の延期にもリスクがあることを忘れてはなりません。

関東や関西を中心に大流行している風疹は、人の移動とともに全国に広がっています。
とくに、お隣の鹿児島県での報告数は、関西をしのぐ勢いなので、熊本も安穏としてはおれません。

「妊娠の可能性」と「感染の危険性」をどう天秤にかけたらよいのか、ケースバイケースの難しい問題です。

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項羽と劉邦
- 2013/04/19(Fri) -
中国歴史ドラマ「項羽と劉邦」の放送(全80話)が、明日から始まります。楽しみです。
「秦」の末期から「漢」が成立するまでの物語です。
司馬遼太郎の小説はまだ読んでおらず、読んだのは横山光輝のコミックだけですが、大好きな物語です。

ていうか、中国歴史物はどれも好きです。

いちばん有名なのは「三国志」でしょう。これは横山以外に、吉川英治などでも読みました。
横山漫画で全60巻(文庫版で30巻)、吉川小説で全8巻の大作ですが、いつか読み返したいものです。
映画「レッドクリフ(Part I・II)」は、横山版ならわずか4,5巻程度のエピソードに過ぎず、物足りません。

横山光輝の中国歴史物でいうと、私がいちばん好きなのは「殷周伝説」(全22巻)です。
「封神演義」という名前で知られる、「殷」の暴君「紂王」が「周」の「武王」に誅される物語です。
かつて安能務の小説「封神演義」(全3巻)を読んで衝撃を受けました。面白すぎる。
なにしろ奇想天外。仙人や妖怪が両国に加担するものだから、戦闘もハチャメチャです。
藤崎竜の同名漫画も大ヒットしたようですが、これは絵のタッチが嫌いで読んでません。

「項羽と劉邦」の放送スケジュールを見ると、秦の始皇帝が死去するまでに9話を費やすようです。
これは横山光輝版「項羽と劉邦」(全21巻)の第1巻に収まっている内容です。
どうやらドラマでは、本題に入る前の時代背景を、かなり詳しく描いてくれそうです。
とりあえず今日のうちに、横山漫画で予習しときました。

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ナスカの地上絵
- 2013/04/18(Thu) -
ナスカにまた、新たな地上絵が発見されたと、数日前に報じられました。
こういうのは私の好きな話題ですが、あえてブログには書かず、様子を見ていました。

だってあの絵、面白すぎるでしょう。誰か愉快犯が、周到にデザインしたんじゃないの?
と少し疑っていましたが、イタズラではなさそうです。周到にデザインしたのは、紀元前の人たちでした。

この地上絵を「地上を歩いていてたまたま目視で発見した」という山形大の坂井正人教授も、なかなかです。
ていうかまず、なぜ山形大学がナスカ研究なのか。

山形大学のナスカ地上絵研究は、文化人類学者の坂井教授を中心に、2004年に始まったそうです。
その彼の元に、地理学、心理学、情報科学など、専門を異にする研究者たちが集結しました。
こういう、いろんなプロフェッショナルが集まったチームって、映画みたいで何かやらかしてくれそうです。

地上絵の解析には衛星画像が必要ですが、当初は入手が困難で、行き詰まっていたそうです。
しかしあるとき、TVの番組に協力した際に、番組スタッフがナスカの画像を偶然持っていたというのです。
その「世界ふしぎ発見」に助けられて、衛星画像の入手に道が開け、その後の研究が順調に進んだそうです。

衛星画像を元に、気の遠くなるほど精密な地上調査を実施し、100以上の新たな地上絵を発見したとのこと。
今回ニュースになった地上絵は、そのうちのひとつに過ぎないということです。
ちょっと歩いてたら偶然発見して大ニュースになった、という話ではないんですね。

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修理と情報漏洩
- 2013/04/17(Wed) -
故障したパソコンが、おいそれとは修理にも出せない、面倒な話です。

電子カルテのパソコン内データは、絶対に外部へ漏洩してはならない、最重要の個人情報です。
では、そのパソコンが故障したら、そのまま修理に出して良いのでしょうか。

以前、何も考えずに修理に出したことがあります。そのときは情報漏洩のことを意識していなかったのです。
ところが、その次に故障したiMacを修理しようとしたとき、突然、ことの重大性に気がつきました。

個人情報保護の観点からは、修理に出す前に、データを完全に消去するのが鉄則でしょう。
ところが、パソコン自体が起動しなくなった場合、データを消去することもかないません。
そのまま修理に出すのはためらわれます。修理先で、データが盗まれる可能性もあり得るからです。

さて、このiMacをどうするか。選択肢は4つ。
(1)機密保持契約を締結した上で、修理を依頼する。修理代は割高になるかも。
(2)自分でHDDをはずして、本体のみを修理に出す。HDDが故障原因の場合は、HDDを自分で交換。
(3)放置
(4)破壊

結局、約半年間(3)の状態でしたが、ある日ふと試してみたら、これが奇跡的に起動したのです。
まず第一にしたことはもちろん、HDDデータ消去。
これで安心して修理に出せるのですが、どうも再使用する気にはなれず、今も結局(3)のままです。

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ターゲット広告
- 2013/04/16(Tue) -
大学時代の友人達を熊本に招いて、同窓会をすることにしました。私が幹事です。
そこで、一次会を予定している料理店「菅乃屋」のホームページ(HP)を、参考までに見てみました。
問題は、その後に起きました。

ブラウザで、あちこちのサイトを見るたびに、いちいち菅乃屋の広告が出てくるようになったのです。
それらの広告には「Ads by Google」と記載されています。どうやらGoogleのしわざです。
菅乃屋のURLを調べるとき、ググったのがいけなかったのでしょう。
私に対しては菅乃屋の広告が効果的だと、Googleが判断したわけです。

いわゆる「パーソナライズ・ターゲット」です。
ユーザーの興味・関心やカテゴリーとブラウザが、自動的に関連づけられることをこう言います。

でも菅乃屋なら、私はもう十分知ってます。何度も行ったことあります。次の予約も入れてます。
なのになぜ私に、いまさら菅乃屋の広告ですか。まだ行き足りないですか。毎週行けってですか。

こういったターゲット広告は、ヘタをすると不快感を催し、逆効果にもなりかねません。
現に私は、たびたび表示される菅乃屋の馬刺しの画像に、すでに少々食傷気味です。

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365日無休
- 2013/04/15(Mon) -
継続は力なり」と書いたのは、もう8カ月も前のこと。
5年前に書き始めた当ブログ、昨年4月16日からは休まず投稿を続け、本日で365日連続更新となりました。

ブログの執筆は毎晩の私の日課であり、ほとんど日記のようなものです。
日付が変わるまでに投稿しなければ記録が途切れるので、毎晩0時が締切です。
なので夜遅くに帰宅した日は、時間が無くてあせります。
休診日は余裕があるはずですが、のんびりしていると夜遅くなってしまい、やっぱりあせります。
深夜23時50分を過ぎてようやく投稿したことも、何度もあります。

一般にブログと言えば、食べた物とか、行った所とか、会った人とかの、写真を掲載したものが多いです。
しかし、私のブログには写真がありません。
文字ばかりでは殺風景じゃないか、というご意見を頂戴したこともありますが、写真は載せません。
だって考えてみて下さい。
文章を書くだけでも毎晩苦労しているのに、そのうえ写真の課題まで背負いたくないですよ。

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文章の一行目
- 2013/04/14(Sun) -
「文は一行目から書かなくていい」(藤原智美著)という本を、タイトルにそそられて買いました。

この本のタイトルで「文」となっているところは「文章」とすべきではないのか、最初そう思いました。
しかし考えてみると、文章は必ずひとつの文から書き始めるのであり、その時点でそれは文章の一行目です。
つまり、一行目から書かない文章など、あり得ないということに気付きました。だから「文」でいいのです。
ま、枝葉末節ですけど。

ブログの一行目には、何か「フレッシュな語句」を提示したいと、いつも思って書いています。
しかしそれをあれこれ考えていたら、次に進めません。だから一行目は、通常あと回しにしています。
文章全体のバランスを考えて、最後に一行目を書いているのかといえば、それは違います。
私のブログに、全体のバランスなど存在しないからです。

新聞のコラムのような、キザで鼻につく「前ふり」も、なるべく書かないようにしています。

お前のブログにもときどき、つまらん前ふりがあるじゃないか、と反論する方もいるでしょう。
たしかに、文章の冒頭部が、後半の内容とは無関係の場合も、しばしばあります。
しかしこれは、前ふりではありません。私の場合はただ、テーマがどんどんズレているだけなのです。

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イレッサ訴訟
- 2013/04/13(Sat) -
肺がん治療薬「イレッサ」の副作用をめぐる訴訟で、最高裁は昨日、原告敗訴の判断を下しました。
この判決の報道でマスコミの歯切れが悪いのは、かつて原告寄りの偏向報道を行っていたためです。

被害者にはお気の毒ですが、医師も製薬会社も国も、がん治療のために、それぞれの立場で尽力したのです。
誰かが悪いから不幸が起きたのではありません。悪いのは「がん」です。

他に治療法がないので、「間質性肺炎」という副作用があっても、イレッサを選択するしかなかったのです。
それでも、身内を亡くされたご遺族は、この治療薬を選択したことを後悔しておられるのかもしれません。

間質性肺炎は、イレッサ添付文書の「重大な副作用」欄にある4つの項目の、4番目に記載してありました。

その記載が、1番目ではなく4番目だったから「注意喚起」が足りなかったのだと、原告は訴えていました。
しかしそれを1番目に繰り上げれば、別の重大な副作用の順位が繰り下がることになります。
実際、改訂第3版では1番目に繰り上がりましたが、そのかわり「重度の下痢」が2番目に繰り下がりました。
同様に、「中毒性表皮壊死融解症」が3番目に、「肝機能障害」が4番目に繰り下がりました。
繰り下げられた副作用で不幸にも死亡する方があれば、1番目でなかったことが問題になるのでしょうか。

1番目に記載しなければ十分に注意喚起できないというのなら、全部1番目に詰め込んだらどうでしょう。
あるいは行頭に、1)2)3)4)と書かずに、1)1)1)1)にしてはどうか。オール1番です。
そんなバカな話はないでしょう。
最高裁も「記載の順番(中略)により影響を受けるものではない」と常識的に判断しました。

抗がん剤は副作用が強く、医師や製薬会社にとってはリスキーな薬です。
しかしそれでも、果敢にがん治療に取り組むのは、その治療を求める患者さんがおおぜいいるからです。
今回のイレッサ訴訟の原告に対して、やんわりと批判的な意見を述べているがん患者団体もあります。

ほとんどの全国紙が、今回の判決を社説にとり上げていません。分が悪いので口をつぐんでいるのでしょう。
ただ一紙だけ、今回の判決に納得していない某紙が、今朝の社説でも医師や製薬会社を非難しています。
「イレッサが残した課題=医療とカネ」だそうです。もう、あきれます。

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ホームページ拡充
- 2013/04/12(Fri) -
最近、いろんなホームページ(HP)業者から、たびたび電話がかかってきます。
「クリニックのHPの管理会社を、当社に乗り換えませんか」というのがその趣旨です。

こういった業者がウリにするのは、HPの内容ではなく、アクセス増加対策だとかアクセス解析などです。

私も開院当初は、Googleの検索で上位になって喜んだり、アクセス分析結果を見て一喜一憂していました。
しかしやがて、アクセスの多い曜日や時間帯や地域がわかっても、利用価値がないことに気づきました。
また検索上位になっても、HPの内容がスカスカなので、かえって恥ずかしい気持ちになりました。

HPは窓口に過ぎず、重要なのは診療内容、と言ってしまえばそれまでですが、HPの充実もやはり大事です。
あちこちの診療所のHPを見て回ると、ものすごいボリュームのものや、かなり凝ったページに出会います。
私もそのようなHPを作りたいですが、教科書のコピーみたいな、ありきたりの内容にはしたくない。
病気や治療法や医療にまつわる社会問題などについて、自分の言葉で解説したページにしたいのです。

というわけで今は、ブログでお茶を濁しながら、HPの拡充作戦を練っているところです。これホント。

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情報の管理
- 2013/04/11(Thu) -
私が接する情報は、ていうか誰でも同じでしょうけど、以下の3つに大別できます。
(1)所有情報:印刷物やパソコンのファイル。量的に限られ、陳腐化しやすいのが欠点。
(2)検索情報:必要時にその都度ネット検索して見つけるもの。玉石混淆だけど、最新情報が含まれる。
(3)伝聞情報:他人から聞いたり、TVその他のメディアで見かけるあれこれ。

この(2)から得た情報のうち、保存に値するものは「pdfファイル化」して(1)となります。
また(3)で興味をもった情報は、あとでネット検索するので、最終的には(2)か(1)になります。

そのようにして、pdfファイルがどんどん増えて、収拾がつかなくなってきたのが、現状です。
HDDやクラウド上の保存スペースを食う上に、pdfでは検索の自由度も低い。

そこで考えたのが、テキストベースの保存です。だって、情報を突き詰めたら、結局テキストでしょう。

まず、専用のデータベースファイルを、「ファイルメーカー」という、なじみのソフトで作成。
ありとあらゆる情報の、必要テキスト部分だけを、データベースにどんどん「コピペ」します。
ファイルの基本構造は、日付(自動入力)とテキスト(出典情報を含む)の2つだけ。シンプルが大事。

このデータベースは、サイズが小さくて検索しやすい、現時点では最良の情報管理法だと考えています。
なお、そんなに情報を収集・整理して何するの、ってのは言いっこナシです。

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風疹大流行
- 2013/04/10(Wed) -
風疹が大流行しています。
最大の問題は、免疫のない妊婦が風疹に感染することによる、先天性風疹症候群(CRS)の発生です。
CRSは、心臓病や難聴、白内障など、生まれてくる赤ちゃんに重大な障害を引き起こします。

私自身も、CRSによる心臓病のお子さんの手術に携わったことがあります。
心臓病や難聴は別の要因でも発症しますが、少なくともCRSは、防げる病気です。
妊娠の前に風疹ウイルスの抗体価を検査し、それが陰性ならワクチンを接種する。それだけで防げるのです。

いま妊娠していて、しかも検査で風疹抗体価が陰性と判明した方は、この流行で気が気ではないでしょう。
妊娠中にはもはや、ワクチンを接種できないのです。
周囲の家族らがワクチンを接種して、少しでも妊婦さんが感染するリスクを減らさなければなりません。

そもそも、妊娠時に風疹抗体価の検査をするのでは遅すぎます。妊娠前に検査しなければ、間に合いません。

いつ妊娠するかわからないなら、結婚時、いやそれよりも前に、ワクチン接種なり検査なりをすべきです。
風疹が流行している現状では、妊娠を希望する女性は、検査よりもまず接種でしょう。
じゃあ、いつするのか。今でしょう。

とか言いましたが、風疹ワクチンは、現在全国的に品薄です。8月ぐらいまでは入手困難という話です。
さいわい、麻疹風疹混合(MR)ワクチンで代用できるので、ご希望の方はMRワクチンを接種しましょう。

でも「風疹ワクチンを接種しましょう」と言っておきながら、ワクチンが無いって、どこか間違ってますね。

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百人一首
- 2013/04/09(Tue) -
私にとっての百人一首は、カルタの一種でも古典でもなく「なんとなく覚えているフレーズ集」です。

高校の時、古文の宿題で、百首の読みと意味と歌人の名前を全部、暗記させられました。
こどもの記憶力を高める訓練法としても、小倉百人一首の暗唱はよく勧められているようです。
暗唱しやすいフレーズと、挑戦しがいのある、ちょうどいい分量なのでしょう。
文字数でいえば「五・七・五・七・七」の三十一文字かける百で、約3,100文字です。

「約」と書いたのは、一部の歌には字余りがあるからです。
厳密な文字数を数えようと思い、字余りの歌を調べてみると、これが思いのほか奥が深い、面白い。

字余りの句にはたいてい「単独母音」が含まれていて、それによって母音が連続しているようです。
たとえば小野小町の歌でいうと、「花の色は移りにけりないたづらに」の「色」の「い」が単独母音です。

古い日本語では、母音が重なると、発音するときには一方が脱落しやすいらしいです。
なので「はなのいろは」は「はなにろは」と発音したのかもしれません(想像)。
文字に書くと字余りの句でも、実際には「音余り」にはなっていなかったのかもしれません。
こういうのって、もっと掘り下げて勉強したら面白そうですね。

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朝食抜き
- 2013/04/08(Mon) -
「ときどき朝食を摂る人は、毎日食べる人よりも、また毎日朝食を抜く人よりも、メタボになりやすい」
ちょっとショッキングな研究成果が、新聞に出ていました。

いちばん危険なのは、朝食を「週2日」食べることだそうです。
不規則な朝食では空腹時間の長さが乱れ、体が内臓脂肪をため込むのではないか、とも考えられています。

私の朝食は、毎日ほぼ例外なく、伊藤園の「1日分の野菜」とコーヒー2杯(自宅と職場)です。
昼は、「ソイジョイ」1本とコーヒー2杯だけです。
それなのに、なぜ痩せないのか。かつてダイエットに成功したときと比べて、何が違うのか。

ハタと気付きました。
火曜と金曜の休診日だけは、昼食をたんまりと食べてました。これって、危険な「週2日」じゃないですか。
朝食内容はきわめて安定しているのですが、昼食の摂り方が不規則で、問題だったようです。

私の場合、不規則に昼食を摂ることにより空腹時間の長さが乱れ、体が内臓脂肪をため込んでいたわけです。
あと、運動不足もあるけど。

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月齢と接種回数
- 2013/04/07(Sun) -
ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンには、接種回数に起因する問題点があると、私は常々思っています。

いずれも生後2カ月から接種を開始するのが標準で、乳児期に3回と1歳で1回の、計4回接種します。
しかし、生後7カ月を過ぎて接種を始めた場合、接種回数が1回減り、計3回となります。これが問題。

ヒブも肺炎球菌(病原性の強いタイプ)も、細菌性髄膜炎など小児の重症感染症を引き起こす細菌です。
髄膜炎などの発症は、母親からの移行免疫が消える生後4カ月以降から、どんどん増えてきます。
生後7カ月から接種回数を減らす理由は、それまでにある程度「自然免疫」が付くだろうと考えるからです。

自然免疫というと聞こえはいいですが、つまり、ヒブや肺炎球菌に「自然感染」してしまうということです。
この自然感染で、髄膜炎を発症しなかったとすれば、それは単にラッキーだったと思わなければなりません。

自然感染をする前までに、免疫をつけておくことこそ、乳児期の予防接種の本来の目的です。

それなのに「生後7カ月まで待ったら、接種回数を減らせる」という考えの方に遭遇することがあります。
同様に、1歳になるとさらに接種回数が減るので、誕生日まで待って接種する方もいらっしゃいます。

どうやらワクチンというものは、少し待ってでも、接種回数をなるべく減らしたいようです。

有料接種なら「規定の接種回数が減るまで待つ」という考えも理解はできますが、無料なのになぜ待つのか。
そこには、予防接種のマイナス面(副反応)への不安や懸念があるからでしょう。

どの月齢で接種を始めても回数が変わらないのなら、開始を遅らせるという発想は起きなかったでしょう。
つまり、接種開始月齢によって回数が変えてあることが、接種を遅らせている大きな要因だと思うのです。

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未来の車
- 2013/04/06(Sat) -
「未来の乗り物」の中でも、実現性が高まってきているのが「自動運転車」でしょう。
世界中の自動車メーカーなどが開発に力を入れているようで、新聞等での特集記事も、最近よく目にします。

特筆すべきは、自動車なのに、Googleがその技術開発をリードしていることです。
Googleは、「検索」「地図」に飽き足らず、「移動」までを提供しようという魂胆なのです。

しかしGoogleが作ろうとしている車は、あくまで移動手段であって、運転して楽しむモノではありません。
便利かもしれないけど、「ドライブフィール」を失った、ひどくつまらないモノになりそうな気もします。

では、すべての車が全自動運転となったときの、未来の世界を想像してみましょう。

車はすべて、あらかじめ指示した行き先に向かって、距離的かつ時間的な最短経路を、粛々と走ります。
遠隔操作が可能で、無人走行もできます。外出先から、スマホを使ってハイヤーのように呼び出せます。
車にはハンドルもブレーキもありません。そもそも運転席がありません。もちろん運転免許は不要です。
法定速度を厳守し、歩行者の挙動や他の車との位置関係を完璧に把握しているので、事故が起きません。
どの車も同じように走るので、走行性能に違いが出ず、車は居住性を競うようになり、大型化します。
車内の備品は異様に充実し、ベッドやキッチン、風呂、トイレも完備。そのまま居住することも可能です。


米国電気電子学会の予測では、2040年までに、一般道を走る自動車の75%が自動運転車になるそうです。
残りの25%は、危険でもいいから、加速感やコーナリングやエキゾーストノートを堪能したい人たちですね。

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コアラのマーチ
- 2013/04/05(Fri) -
「コアラのマーチを30分間振り続けると、巨大なチョコボールになる」

昨年から話題になっていたネタらしいですが、私が知ったのは今日の夕刻です。
こんな話を聞くと、どうしてもすぐ試したくなります。さっそくチャリで、買い出しに出かけました。
好奇心旺盛というか、研究熱心というか、こういう時だけはフットワークが軽くなるのです。

「コアラのマーチ」のほかに、「パイの実」と「きのこの山」も購入しました。これも計画のうちです。

帰宅後さっそく、まず「コアラ」を振りました。
腱鞘炎は最近落ち着いていたのですが、念のため、手首に負担をかけないように、ややソフトに振りました。
箱の中身がだんだんと、粉々になっていく様子が、音と振動でわかります。
規定の30分間振ったのですが、まだ粉々な雰囲気です。もう少し続けます。

先ほどまでよりも強めに振り続けたところ、その後20分ぐらいで、中身の質感が変わってきた気がしました。
パッケージを開けた瞬間、そこにはしかし、残念な光景がありました。もちろんちゃんと食べますので。

このような失敗をしないように、これから試される方に助言します。
強くしっかり根気強く振って下さい。中身がゴロゴロした感触になるまでは、途中で開けてはいけません。
腱鞘炎の方は、チャレンジしないことです。現に私はいま、湿布のお世話になっています。

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膵臓癌
- 2013/04/04(Thu) -
今晩、お世話になった方のお通夜に参列して参りました。
ご病気は膵臓癌でした。
病状は山あり谷ありでしたが、癌発見から約11カ月を経過できたのは、その「組織型」によるものでした。
「膵管内乳頭粘液性腫瘍」という、膵臓癌のなかでは、どちらかと言えば悪性度の低いものだったからです。

不思議な話で、11カ月前に癌が判明したその日はちょうど、私の恩師が亡くなられた命日でした。
恩師の病気もまた、膵臓癌でした。
それは「浸潤性膵管癌」という、膵臓癌ではいちばん代表的な組織型で、とくに悪性度の高いものでした。
進行していて手術はできず、手術以外のあらゆる治療を行いましたが、5カ月後に亡くなられました。

今日からちょうど1年半前、スティーブ・ジョブズが亡くなりました。
やはり膵臓癌でした。
ジョブズの場合は「膵内分泌腫瘍」という希な組織型で、転移はしやすいものの、進行が遅い癌です。
ありとあらゆる治療を行った8年間、AppleのCEOとして、新製品を世に送り出し続けました。

膵臓癌は、進行するまで症状が出にくく、とても見つかりにくく、しかも治しにくい癌です。
あとで振り返れば、伏線のような微妙な症状はあるのですが、それで癌を疑うかどうか、難しいのです。
早期のうちに見つけるためには、人間ドック等の健診を受けるしかありません。
癌を見つける項目がまったく含まれていない「メタボ健診」だけでは、まったく安心できないのです。

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認証連携
- 2013/04/03(Wed) -
次のiPhone5には、生体認証が搭載されるというウワサが、ホントかウソか、また流れてきました。

スライド・アンロックの際の指で認証を行う仕組みの特許を、Appleが取得したことは、前に書きました
しかしさすがに技術が間に合わなかったのか、今度搭載されるのは、ホームボタンによる認証だといいます。

iPhoneだけでなく、パソコンやその周辺機器など、生体認証だらけの世の中になるのか。

大丈夫です。「認証連携」という考え方が進みつつあるからです。
ひとつのデバイスで認証を行えば、連携している他のIT機器にも、その認証情報が伝わるという仕組みです。
そうです、ここでいよいよiWatchの出番です。
直接身につけるものなので、最初の認証デバイスとして「うってつけ」かもしれません。

登録したiWatchが近距離にないと、スマホやパソコンにロックがかかる、なんて仕組みになるかもです。
それどころか、車でも住宅でも職場でも、同じ原理で施錠・解錠できるようになると、便利ですね。

「じゃあiWatchが盗まれたらどうするの」ってことになるので、iWatch自体のロックも重要です。
腕から外したらロックされ、再装着した際には何らかの生体認証が必要になる仕組みなんてどうでしょう。
私などは、どこかに座るとすぐ腕時計を外すクセがあるので、たびたび再認証しなければなりませんが。

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五郎八
- 2013/04/02(Tue) -
熊本には、有名な高級料理店「五郎八」と、庶民的料理店「五郎八」があります。
同じ「五郎八」でも、前者は「ごろはち」と読み、後者は「いろは」と読みます。面白いですね。

と、書きましたが、これが放送番組などで読まれる原稿となると、アナウンサーも困ってしまうでしょう。
文章中の「五郎八」を、実際のところ何と読んだら良いのか、わからないからです。
放送するためには、原稿を修正しなければなりません。

しかし、たとえ「黙読」する場合であっても、不都合はあります。頭の中では「音読」しているからです。

一般に、文章を読んでいて、難読字句に出くわしたとき、皆さんはどのように対応しているのでしょう。
読めなくても、そのまま先に進むことはできますが、私はどうしても、そこで立ち止まってしまうのです。
頭の中で「音読」できなければ、読み進めない性分なのです。
文章を読む作業は中断して、ネット検索か何かで、読めない字句の「読み」を解明する作業に移ります。

自分がそうなので、このブログも、読者の黙読の流れが止まらないように、注意して書いているつもりです。
最後まで読んでもらえる内容かどうかは、別問題です。

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予防接種法改正
- 2013/04/01(Mon) -
予防接種法の一部を改正する法律」が一昨日公布され、本日から施行されました。
予防接種法の第二条第二項で、新たに「A類疾病」と規定された疾病を確認してみます。各号は原文のママ。
 一 ジフテリア
 二 百日せき
 三 急性灰白髄炎
 四 麻しん
 五 風しん
 六 日本脳炎
 七 破傷風
 八 結核
 九 H i b 感染症
 十 肺炎球菌感染症(小児がかかるものに限る。)
 十一 ヒトパピローマウイルス感染症

今回の改正で最後の3つが追加され、これらに対する予防接種が、新たに「定期の予防接種」となりました。

それにしても、法律の文章って、めんどくさい。
九号は、アルファベットの「H i b」です。「ヒブ」としなかったのには、お役所の論理があるのでしょう。
十号の(  )の中の句点は、一般の日本語文章では間違った用法ですが、法律文では基本的用法です。
十一号は、子宮頸がんの原因となる感染症です。なぜ「H P V感染症」としなかったのかは不明です。

それよりも何よりも、この法律の中で、やたらに目に付くのは、仮名遣いの「改正」です。
第何条の「当たつて」を「当たって」に改めるとか、第何条の「行つて」を「行って」に改めるとか。
促音の「つ」を「っ」に改めることぐらい、いちいち条文に書かずに、黙ってやってほしい。

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