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Macの新製品
- 2013/05/31(Fri) -
いったいパソコンってものは、いつ買うのが買い時なのか。
「今でしょう」というツッコミが聞こえてきます。

「少し待てば、もっと良いものが発売される」という考え方に、私はほとんど同意しません。
パソコンというものは、毎年ドンドン性能が良くなっているので、いくら待ってもキリがないからです。
だから私のポリシーは「欲しいときに買う」であり、その結果、たびたび後悔してきました。
どういう因果か、私が買ったあとに新製品が出るのです。

さすがに学習したので、私はこの数年、ポリシーを変更しています。
それは「新製品が出るまで待ち、出たときそれが欲しければ(不要でなければ)すぐ買う」です。
これなら、自分が買った直後に新製品が出ることはあり得ません。

しかし、あとどのぐらい待ったら新製品が出るのか、それがわからなければ待ちようもないのでは?
大丈夫です。機種ごとの発売時期・周期をまとめたサイトが、ネット上にたくさんあります。便利ですね。

今回の私のターゲットは「MacBookPro」。新モデルが毎年発売されています。
2008年モデル以降の発売周期は、238日、308日、317日、474日とだんだん伸びているようです。
現行機種の発売は、353日前でした。う〜ん、微妙。そろそろかも。
再来週には、Appleの新製品がいっせいに発表されるというウワサなので、まずはそれを待ちましょう。

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疑わしきは接種?
- 2013/05/30(Thu) -
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種後の副反応(副作用)に関連した報道が続きます。
このワクチンには批判的な意見を言う人も多い中で、厚労省は接種継続を決めています。

「予防接種副反応」というのは、ワクチン接種後に起きた有害事象をひっくるめたものです。
そこに「因果関係」の存在は必要なく、接種と事象の「前後関係」さえあれば、副反応として報告されます。
因果関係が、科学的に否定も肯定もできない場合には、「因果関係は否定できない」という言い方をします。
するとたいていは「疑いがある」とか「疑わしい」というニュアンスで報じられます。

問題はここから。では、疑わしい場合に、国はワクチン接種をどうすべきなのか。
「疑わしきは国民(被接種者)の利益に」とするなら、その「利益」とは何を意味するのでしょうか。

(1)短期的利益:副反応の疑いが晴れるまで、一時的に接種を中止し、国民を副反応から守る。
(2)長期的利益:副反応の疑いが明確でないのなら、予防接種は続行し、国民を感染症から守る。

8年前、日本脳炎ワクチン接種後の重大な副反応を契機に、厚労省は(1)を選択しました。
2年前、ヒブワクチンなどの接種後に死亡例が相次いだときにも、厚労省は(1)を選択しました。
日本脳炎ワクチンの中断は、当時WHOから非難され、さらに3歳の日本脳炎患者が出て問題となりました。
ヒブワクチンの中断も1カ月で撤回。その間にヒブ髄膜炎を発症するこどもが出ました。

今回厚労省は、HPVワクチンについては(2)の対応をとっています。
日本脳炎ワクチンやヒブワクチンのときのミスジャッジに、懲りたのでしょうか。

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同音異義語
- 2013/05/29(Wed) -
日本語は「同音異義語」が多いという特徴があります。
文字を見ればすぐ区別がつきますが、話し言葉では文脈によって判断しなければなりません。

パソコンなどの日本語変換システムも、人間と同じように、文脈で判断しているようです。
入力のしかたによっては、かなり正確に、同音異義語を変換してくれます。
たとえばこんな感じ。

「きしゃのきしゃがきしゃできしゃした」→「貴社の記者が汽車で帰社した」
どのような日本語変換システムを使っても、このフレーズの漢字変換はほぼ完璧でしょう。
変換の正確さを調べるときによく使う「定型文」なので、こっそり辞書登録させてある、というウワサです。

「かしつしたのはかしつでした」→「加湿したのは過失でした」
こんなにムシムシするのに、なんで加湿したんだ、除湿だろう、と怒られたときのセリフ(のつもり)。

「おしょくじけんをくばったおしょくじけんがおきた」→「お食事券を配った汚職事件が起きた」
「起きた」を加えなければ誤変換してしまいます。やはり文脈が大事です。

ここに挙げたような、長ったらしいフレーズを一発で変換するようなことは、普通しませんけどね。

笑える誤変換に「不意打ち」されると、ちょっと楽しくなりますね。同音異義語の多い日本語の面白さです。
そんな時、私はわざと何度も誤変換を再現してみたりするので、辞書が誤った学習をしてしまうのが問題。

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ダイエー
- 2013/05/28(Tue) -
イオン出身者が過半数を占める新経営陣が決まり、いよいよダイエーの再建が始まりました。

イオンと言えば、セブン&アイと並ぶ、小売業界の2強のひとつ。
しかしかつてのダイエーの方が、もっと勢いのある「小売業日本一」企業だったように思います。

学生時代に8ミリ映画を作ったとき、ショッパーズ福岡(ダイエー)の前でロケをしたことを思い出します。
当時の私にとって、天神に買い物に行くと言えば、ダイエーかベスト電器(本店)に行くことでした。

忘れられないのは「南海ホークス」がダイエーに売却され、福岡が拠点に決まったときのこと。
西鉄時代からのライオンズファンも根強い土地柄でしたが、ホークスが来てくれることに福岡は湧きました。
私は当時、平和台球場の近くに住んでいたこともあって、何度か観戦に行ったものです。

2年目のダイエーホークスは、田淵監督になってますます弱くなりました。私も転居して福岡を離れました。
そんなわけで、私が球場でホークスを応援したのは、杉浦監督時代だけです。
今思えば、杉浦ダイエーホークスって、たったの1シーズン限り。かなりレアです。

その後福岡ドームができ、さらに王監督となり、ホークスはやがて黄金期を迎えます。
ところが親会社のダイエーは、経営が徐々に悪化。ドームを売り、ホークスまで手放し、あとは衰退の一途。
ダイエーが失敗したのは多角経営が原因ですが、そのおかげで福岡にはいくつか、副産物を残したようです。

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なりすまし
- 2013/05/27(Mon) -
Facebookで最近、まったく知らない方から「友達申請」を受けることが、時々あります。
そのほとんどが、いや全部が、怪しいです。

最近のそのような事例が3回続きました。その3名に共通するのは以下の点です。
(1)若い女性
(2)顔が同じ
ていうか、名前が違うのに顔が同じって、完全にアウトでしょう。

いやしかし、疑ってばかりでは世の中住みにくい。ここは性善説をとってみましょう。
3人の女性はみな私の知人なのに、私がそれを忘れているだけかもしれません。しかも三つ子。

いややはり、知らない人とは友達にならないのが原則。ネット社会は性悪説でいかねば。
と思っていたら最近、Facebookアカウント乗っ取りの話題が出てきて驚きました。その手口はこうです。

例えば前述した3人が、乗っ取り犯のダミーアカウントであり、その友達申請を私が承諾したとします。
犯人は私になりすまし、パスワードを忘れたふりをして、その変更手続きを行います。
その際Facebookは、本人確認のため、友達3人からの証明を求めるそうです。
ここでダミーの友達3人が登場。彼女らの証明によって、犯人は私のアカウント乗っ取りに成功するのです。

まてよ、それならば、私の友達が3人結託すれば、今すぐにでも私のアカウントが乗っ取られるってこと?
これってある意味、Facebookの致命的欠陥でしょう。
5千人近くの友達がいる安倍首相は、大丈夫でしょうか。

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マイナンバー導入
- 2013/05/26(Sun) -
「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」が、おととい成立しました。
これでいよいよ「マイナンバー」が導入されることになります。

共通番号制度は、個人情報の漏洩や、他人の番号を使う「なりすまし」が心配されています。

これを防止するためには、その番号が、その人の正規のマイナンバーかどうかを確認しなければなりません。
となると、顔写真付きの「個人番号カード」が必須です。できれば生体認証併用が望ましい。

しかし、マイナンバーを取り扱う役所の職員が不正に手を貸せば、これは防ぎようもありません。
公務員に限らず、業務上マイナンバーを扱う人はみな、その気になれば番号を盗み見ることが可能です。
将来、共通番号の利用範囲が拡大し、たとえば一般の医療機関でも使うようになったら、とくに心配です。
悪用や漏洩は違法行為ですが、バレなければ罰せられません。他の犯罪と同じことです。

つまり、罰則によって不正を防ぐことはできないのです。システムによって防がなければなりません。

そこで提案です。マイナンバーを不可視化するのはどうでしょう。存在するけど誰にも見えないのです。
番号は写真付きICカード内に記録され、本人も行政機関でさえも、それを知ることができない仕組みです。

カード利用時には、行政機関等の担当者は、顔写真を確認し、専用の端末にカードを挿入するだけです。
番号がどこにも表示されないまま、行政サービスのデータベースにつながり、必要な処理が行われます。
これって、良くないですか? 内閣官房の方。アイデア料はまけときます。

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除細動器
- 2013/05/25(Sat) -
「日田の思い出」第2弾。昨日も書いた、日田の某救急病院の当直での話。

ある日曜日の昼、救急隊から救急車受け入れ要請の電話がありました。どうやら感電事故のようです。
この場合、心室細動という、致命的な不整脈に陥っている可能性があります。
もしそうなら、ただちに「電気的除細動」を行い、加えてさまざまな蘇生処置を施さなければなりません。

ところが困ったことには、その病院には、除細動を行うための装置(除細動器)がありませんでした。
これでは、救急車を受け入れたところで、肝心の救命処置ができません。
除細動器を備えた、ほかの病院を当たってもらうしかありません。

まさにこれこそが、救急車の「受け入れ困難」というべき状況です。受け入れたくても無理なのです。
なのにマスコミはこれを「受け入れ拒否」と呼ぶのです。
そして、このような対応が2,3病院続くと、「たらい回し」と言うわけです。

市内には規模の大きなS病院がありました。そこへ搬送するようにと、救急隊に伝えました。
すると1,2分後、また連絡あり。S病院の当直医は研修医なので、対応ができないとのこと。
この場合もまた、「受け入れ拒否」というよりは「受け入れ困難」と言うべきでしょう。

かくして私は、2台の救急車を同時に受け入れる羽目になりました。
1台目は、感電事故の患者さんを乗せた救急車。
2台目は、S病院から除細動器を運んできた救急車(ベッド上にうやうやしく除細動器が乗っていた)。

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日田の祭り
- 2013/05/24(Fri) -
日田市で今日、35.4度を記録し、今年全国初の猛暑日となったそうです。あそこはたしかに暑い。
住んだことはないですが、仕事(病院の当直)でしばしば滞在したことがあります。
その日田市で思い出すことが、いくつかあります。今日はそのうちのひとつを。

「日田天領まつり」という、日田市の豆田地区で行われる祭りがあります。
江戸時代の装束の人たちが、豆田町一帯の路上を練り歩き、踊り、またそれを見物する人たちで賑わいます。
道路は一定の区画が車両通行止めとなり、そこは行列や踊りのための広場と化すのです。

ある日、私が当直医として病院に向かっているとき、まさにその祭りは最高潮でした。
そして目的の病院は、車両進入禁止区域の中にありました。
私が車止め部分で途方に暮れていると、祭りの実行委員のような方が寄ってきました。
「ここからは入れません。迂回してください」
「救急病院の当直医なので、どうしても入らなければならないのですが」
「それでしたら、ゆっくりとお進み下さい」

私の表情がよほど切羽詰まって見えたのか、例外的に進入が許可されたのでした。
祭りの行列は、8列ぐらいの幅で、ず〜っと向こうの方まで連なって、全員が同じ踊りを踊っています。
そしてその行列に向かってゆっくりと車で接近する私を、人々は怪訝な顔で見ます。

その時です。奇跡が起きたのは。
祭りの列が、真ん中から真っ二つに割れたのです。踊っていた人々が、いっせいに道の両端に寄ったのです。
道路の中央には、私の車が進むべきひとすじの道ができ、それがず〜っと向こうまで、続いているのです。
モーゼもきっと、このような光景を見たことでしょう。

私がその道を、そろりそろりと進む間も、両側では踊りが続いています。
なるほど。ときどき道の両脇に分かれて踊るような、たまたまそんな踊りだったようです。
案の定、数秒もしないうちに、両側で踊っていた人たちはまた道路の中央に戻り、道はふさがれました。
私は車を止め、次に「割れる」タイミングが来るまで、踊りを見続けたのでした。

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趣味とは何か
- 2013/05/23(Thu) -
TV番組で「趣味」について論じていたので、ふと耳を傾けてみました。
それは「定年退職後の幸せのために、趣味を作っておいた方がいいのか」という相談への回答でした。

出演者(マツコ&有吉)の見解はともかくとして、そもそも趣味とは何なのか。
デジタル大辞泉によれば、「仕事・職業としてではなく、個人が楽しみとしてしている事柄」だそうです。
つまりポイントは2つ。
(1)仕事ではない
(2)楽しみである

仕事の定義をみると「生計を立てる手段として従事する事柄」とのこと。「事柄」が好きですね、大辞泉。
つまり(1)は、「生計を立てる手段ではない」と言い換えることができます。

「趣味が高じて本業になった」場合、それは(1)に反するので、もはや趣味ではないということです。

「趣味と実益を兼ねた」場合、その実益を生活費に充てるのであれば、やはり趣味ではなく仕事になります。
だけどその利益を遊興費にのみ使うというのなら、まだ趣味の範囲ということでしょうか。
でも儲かりすぎて忙しくなって苦痛を感じるようになったら、(2)に反するので趣味とは言えません。

健康増進や自己研鑽のために、決して楽しいとは思えない何かを続けることもあるでしょう。
これも趣味の定義に反します。
私の場合で言えば、毎晩ブロッコリーを食べることや、苦しみながら書くブログなど。

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双子素数予想
- 2013/05/22(Wed) -
数学上の未解決の難問「双子素数予想」の解決につながる論文が出た、と報じられました。
これは、11と13のような間隔が2である素数のペア(双子素数という)は無限に存在する、という予想です。

ああそうですか、素数なんて私には何のかかわりもありませんけど、とおっしゃる方。それは大間違いです。
ネット上を飛びかう情報は、素数を利用して暗号化されているからです。そのひとつが「RSA暗号」。

RSA暗号については、たくさんの解説サイトがありますが、その多くが数式や図表を含み、複雑難解です。
そこで今日は、思いっきり簡略化した解説に挑戦してみます。双子素数の話はまた後日です。

(1)たとえば、「3」と「33」という2つの公開された鍵を使って、17という数値を暗号化する場合
17を3乗したものを33で割った余り29が暗号。3と33が公開されているので、だれでも暗号化が可能です。

(2)秘密の鍵「7」を使って、受け取った暗号29を復号する(元の数値に戻す)
29を7乗したものを33で割った余りがなんと、元の数値17になるのです。7を知っていれば復号は簡単です。

ある数値を3乗して33で割った余りを、7乗して33で割った余りは、必ず元の数値になるというのがミソ。
このような面白いことが起きるのには、3と33と7に、一定のルールがあるからです。

まず、33は2つの素数の積であること。33=3x11です。
次に3は、それらの素数から1を引いた数の積の約数ではないこと。3は(3-1)x(11-1)=20の約数じゃない。
そして7は、3との積が、先の素数から1を引いた数の積+1の倍数になるように選ぶ。7x3=20+1です。

このようにすればなぜ(1)(2)が成り立つのか。それを私に聞かないで下さい。

もちろん、33という小さな数値では、33=3x11と簡単に素因数分解され、秘密の7はすぐバレます。
実際のRSA暗号では、33の部分には、300桁程度の巨大な数(=2つの素数の積)を用いています。
このぐらい大きな数になると、いまのコンピュータを持ってしても、素因数分解には年単位かかるそうです。

桁数の大きな素数の積は、それを素因数分解するのがきわめて困難。これが暗号に利用される理由です。

だから、効率的に素因数分解を行う方法が見つかったとき、RSA暗号は破られるわけです。
双子素数だとかの、素数を巡る謎が解明されるたびに、暗号業界はドキッとしているのでしょう(たぶん)。

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道路の勾配
- 2013/05/21(Tue) -
自転車通勤をしていると、いろんな発見がありますが、身をもって感じるのは道路の勾配です。

車で走るときはなんてことのない、ちょっとした登り坂が、けっこうキツイ難所だったりします。
いや、私は電動アシストなので、立ちこぎしている高校生諸君を尻目に、スイスイ登っていきますけどね。

自転車で爽快なのは下り坂です。朝の通勤路にも長い下り区間があり、信号も少ないので快適です。
だんだんと加速していきますが、減速するのがもったいなくて、そこそこ高速のまま走ります。
でもやがて、前を行く高校生に追いついてしまい、結局、スピードを落とすはめになります。

いったい、私と高校生のどこが違うのか。自転車の「走行抵抗」について分析してみました。

(1)転がり抵抗
私はマウンテンバイクなので、タイヤは太くブロックパターン。抵抗は大きいです。明らかに不利です。

(2)内部抵抗
電動アシスト車では、駆動装置がモーターにもつながっているので、あちこちに余計な内部抵抗がありそう。

(3)空気抵抗
私の方が「前面投影面積」が大きいし(太っているし)、高校生の方が「CD値」が低い(坊主頭)。

(4)勾配抵抗
勾配抵抗は車両総重量に比例します。上り坂では抵抗ですが、下り坂では逆に推進力として作用します。

つまり私の場合、(1)から(3)の不利を凌駕するほど、(4)で有利なのでした。体重が重いので。

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イモビカッター
- 2013/05/20(Mon) -
自動車の盗難防止装置「イモビライザー」を解除する機器の所持を禁止する条例が、愛知県で成立しました。

愛知県は、自動車の盗難が全国ワースト1。しかもその29%がイモビライザー装着車だといいます。
数年前まで、イモビライザーは解除不可能といわれていました。だからオーナーは油断していたのかも。

案の定、イモビライザー解除装置が開発されてしまいました。その名も「イモビカッター」。
このたび愛知県では、この装置を所持するだけで違法となったわけです。

一方で、イモビカッターに対抗する防犯装置も発売されています。その名も「イモビカッターガード」。
う〜ん。このベタなネーミングはどうでしょう。イタチごっこであることを隠そうともしていません。

やがて、イモビカッターガードを解除する装置も出るでしょうね。「イモビカッターガードカッター」とか。
すると対抗して登場するのが「イモビカッターガードカッターガード」ね。
以下繰り返しです。名称はドンドン長くなります。買うときに間違えないようにしなければ。
最後が「ガード」で終わるのが防犯装置、「カッター」で終わるのが犯罪道具と覚えましょう。

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食物アレルギー
- 2013/05/19(Sun) -
児童・園児のアレルギーについての書類(学校生活管理指導表など)を書くことが、最近増えました。
給食による食物アレルギー事故などが問題となり、学校や幼稚園はとても神経質になっています。

卵アレルギーのお子さんは多いですが、とくに怖いのは、そばやピーナッツなどの食物アレルギー。
アナフィラキシーという重篤な反応を起こし、生命にかかわる場合もあります。

そばと同じ釜で茹でたうどんを食べて、そばアレルギーを発症するのはよく聞く話です。
そばアレルギーの人が外食でうどんを食べる時は、そばがメニューに無い店を選ばなければなりません。
ていうかそんな不確実なことよりも、アレルギーに関する店内表示規則を作るべきでしょう。

カナダで数年前に、ピーナッツを食べたボーイフレンドとキスをして、女の子が死亡した事例がありました。
そのピーナッツアレルギーの子の死因は、その後、アレルギーではなかったと報道されました。
しかし、最初の報道がすぐに信用されるほど、ピーナッツアレルギーは症状が強いようです。

さいわい私は、ピーナッツアレルギーがなくてよかった。ピーナッツが好きだからです。
「柿の種」が家に買ってあれば、ピーナッツだけを選んで全部食べます。柿の種は残します。嫌いなので。
じゃあ柿の種を買うな、って話です。

先日も書いた新発売の「ソイジョイ・ピーナッツ」は、甘味料は気になりますが、けっこう気に入ってます。
でも、ふとピーナッツアレルギー対策のことが気になって、パッケージを確認してみました。
そこには「大豆アレルギーの方はお控えください」と書かれています。ソイジョイ全種に共通する表示です。
大豆アレルギーのことは警告しているのに、ピーナッツアレルギーについては何も触れられていません。
このへんは、法律上どうなってるんでしょうね。

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HPVワクチン問題
- 2013/05/18(Sat) -
「HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン」接種後の副作用が、問題になっています。
以前は「子宮頸がん予防ワクチン」とよばれ、先月から定期予防接種に加わったばかりのワクチンです。

連日報道されているのは、体の広範囲に痛みや腫れやしびれが生じて、歩行困難になった女子中学生の事例。
「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」という疾患が疑われています。
HPVワクチン接種後のCRPSは、日本ではこれまでに3人に起きており、その確率は828万分の3です。

CRPSというのは、何らかの痛みがきっかけで交感神経が過剰に緊張し、疼痛の悪循環が広がる病気です。
ワクチン接種後に起きるCRPSは、ワクチンの成分ではなく、注射の針の痛みが原因と考えられています。

HPVワクチン接種とCRPSとの因果関係は、やや濃厚かもしれません。
しかし厚労省は、このワクチンの接種を継続する方針です。その理由は、
(1)828万分の3が多いとは言えない
ワクチンによるHPV感染症の予防の方が、相対的に意義深いということです。
(2)ワクチンの成分による副作用ではない
他の注射でも起こり得ることなのです。現に、インフルエンザワクチン接種によるCRPSの報告もあります。

HPVワクチンは、日本の一般的な他のワクチンとは異なり、筋肉注射をします。皮下注射より痛いです。
しかもこれを3回行います。1回目で痛みを経験した後の2回目は、さらなる恐怖を伴うかもしれません。
接種後に失神するケースが相次ぎ、かつて問題になったこともありましたが、これも痛みが原因でした。

HPVワクチンの定期接種対象は、中1から高1の女の子。針の痛みにもひどく敏感な年頃なのでしょう。
もっと痛みの少ない、または痛みの無い接種法は開発されないものでしょうか。

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はやぶさ映画比較
- 2013/05/17(Fri) -
「はやぶさ」の映画を観ました。「今ごろ何言ってんの?」と笑われるのは覚悟してます。
言うまでもなく、小惑星「イトカワ」から岩石を地球に持ち帰った、小惑星探査機「はやぶさ」の映画です。

以前、はやぶさ関連映画3作品の制作が進行中とか書いたくせに、まだどれも観てなかったのです。
最近TVで3本とも観たので、その感想などを書いてみます。(ネタバレあり。ご注意ください)

(1)「はやぶさーHAYABUSAー」(20世紀FOX)
はやぶさ計画を含む、日本の宇宙開発全般を、ドキュメンタリーのように分かり易く解説してくれます。
少々おふざけ気味に感じるのは、西田敏行と生瀬勝久のせいです。嫌いじゃないけど。

(2)「はやぶさ 遥かなる帰還」(東映)
わざとらしい解説が少なく、大人の鑑賞に堪える作品。ドラマとしても、いちばんしっかりしています。
渡辺謙、江口洋介、吉岡秀隆の3人の演技がいい。難を言えば、NECが目立ちすぎか。

(3)「おかえり、はやぶさ」(松竹)
こども向け。家族愛を描いたドラマ。はやぶさの描き方はちょっと雑な印象。でもラストはいい。
3Dらしいので、映画館で観るならいいかも。

3作品に共通するのは、事実に忠実なストーリー展開。JAXA全面協力。なので絵面はみな似ています。
3つ全部観ると飽きます(観たけど)。大人なら(1)→(2)で十分。

はやぶさは満身創痍で帰還し、カプセルを切り離して地球に届けた後、自らは大気圏で燃え尽きます。
ハッピーエンドなのに少し悲しくさせる、ズルい展開ですが、事実だからしょうがない。
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ドコモのスマホ
- 2013/05/16(Thu) -
ドコモの加藤社長が、「ツートップ戦略」を昨日発表しました。
ソニーとサムスンのスマホの新機種を、とくに格安で売り出して、iPhoneに対抗しようという作戦です。

ドコモのシェアは今でも圧倒的ですが、契約数の推移からは、どうしても「一人負け」の印象が強いです。
その原因は、AppleのiPhoneを取り扱っていないことだとされています。

しかし、そのiPhoneの世界シェアはだんだんと減っているのも事実。
何度も書いてきたように、Apple製品は結局、より安価な他社製品によってシェアを奪われる運命なのです。
私はそれで良いと思っています。Appleの使命は開拓だからです。

スマホの世界シェア(2012年)は、サムスン30%、Apple19%と、サムスンの勢いが圧倒的です。
しかし米国に限れば、Apple40%、サムスン20%で、しかもAppleのシェアは増えつつあるとのこと。
さらに日本でも、Apple33%、富士通17%、シャープ12%、ソニー12%、サムスン9%とAppleが強い。

日本製か、そうでなければApple製を好む日本人が、結果としてサムスンのシェアを落としているようです。

ところが、今回ドコモは、富士通やシャープを切り捨てて、サムスンのスマホを売り出そうというのです。
国民感情からは、ちょっと納得できかねます。
それに私は、日本でサムスン製品が大ヒットするような気がしません。韓国ドラマとは違うのです。

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低GI食
- 2013/05/15(Wed) -
昼食は、基本的に「 SOYJOY(ソイジョイ)」です。
適度な栄養素と、あまり高くないカロリー、それにバラエティー豊富なので飽きません(少しは飽きてる)。
特徴は、小麦粉の代わりに大豆粉を使っていることと、「低GI食」であること。

「GI(グリセミックスインデックス)」とは、食べたあとの血糖値の上がり具合いを表す数値です。
GI値が低いほど「糖質の吸収が穏やかなので太りにくい」というのが通説。

最近、ソイジョイのラインナップに、「ピーナッツ」が加わりました。
これが妙にうまい。ピーナツの香ばしさや食感と独特の甘さで、やみつきになりそう。
成分を見ると「アガベシロップ」という、ソイジョイでは初使用の甘味料が含まれています。これの甘みか。

アガベシロップ。調べてみると、リュウゼツラン(竜舌蘭=アガベ)の樹液を煮詰めたものだそうですね。
その成分は「果糖」。読んで字のごとく、果物にも多く含まれる糖質です。
果糖単独では、いくら摂取しても、通常は血中のブドウ糖は増えません。だから低GIってわけ。
でもそれでいいんでしょうか。見かけ上血糖値が上がらない糖質って、かえってタチが悪いのでは?

実はその通りで、果糖の過剰摂取は中性脂肪を産生し、かえって太ることがわかってきています。
血糖値が上がらず満腹感が起きにくいのも問題。果糖こそが糖尿病の原因ではないか、とも言われています。

甘味料として果糖を加えた食品で低GIをウリにするのは、問題がありますね。
ソイジョイピーナッツは、食べ過ぎないようにしよう。

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高速増殖炉
- 2013/05/14(Tue) -
運転停止中の高速増殖炉「もんじゅ」で、約1万個の機器の点検を怠っていたことが、問題視されています。
そうでなくても問題点の多い高速増殖炉ですが、マジメに開発する気あるんですかね。

その高速増殖炉の不思議な点は「燃料を燃やせば燃やすほど、燃料が増える」ということです。
ちょっと意味わかりませんね。何かが増えるのなら、何かが減らなくては説明がつきません。
小学生に訊かれたらどう答えたらいいのか。今日は、思いっきり簡略化して「増殖」の説明を試みました。

(1)ウランには2種類ある
「燃えるウラン」と「燃えないウラン」です。ここで「燃える」とは、核分裂して別の元素に変わること。
燃えるウランは、天然のウランのうちのわずか0.7%であり、資源の枯渇が心配されています。これが前提。

(2)普通の原発(軽水炉)で起きていること
燃えるウランが核分裂すると、熱と中性子を放出します。その熱を利用して発電します。
燃料を水で取り囲んで中性子の速度を減速しているので、中性子はウランに衝突しやすくなっています。
その中性子が、燃えるウランにぶつかると、また核分裂して熱と中性子を出します(連鎖反応)。
その中性子が、燃えないウランにぶつかると、ウランは核分裂せずにプルトニウムに変わります。

(3)高速増殖炉で起きていること
プルトニウムが核分裂すると、やはり熱と中性子を放出します。その熱を利用して発電します。
燃料をナトリウムで取り囲み中性子は高速のままなので、核分裂時には高速中性子がたくさん放出されます。
その中性子が、プルトニウムにぶつかると、また核分裂して熱と中性子を出します(連鎖反応)。
その中性子が、燃えないウランにぶつかると、ウランは核分裂せずにプルトニウムに変わります。
プルトニウム1個の核分裂で、理論的には1.2個以上のプルトニウムができるそうです。

このように、一見プルトニウムは「増殖」していますが、その分、燃えないウランを消費しているわけです。
「燃やせば燃やすほど燃料が増える」のではなく、「燃えないウランを使える原子炉」と言うべきでしょう。

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体重計の精度
- 2013/05/13(Mon) -
当院で使っている体重計は3台。このうち2台は先日、定期検査を受けました。検査手数料は2台で3200円。
これは法律(「計量法」)で定められた「特定計量器定期検査」です。
体重計の「性能・精度が一定水準に維持されているかどうか」を、2年に1回検査するものです。

おかげで当院では、体重計の精度は完璧です。
しかし、体重の測り方はどうかというと、赤ちゃんの場合はともかく、成人ではかなりアバウトです。
着衣のまま測定し、500グラムとか1キロとかを、目分量で差し引きます。
これでは体重計の精度もへったくれもありません。

前述した定期検査は、「取引又は証明」用として使用されている計量器に、義務づけられています。
そして医療機関における体重測定は、「証明」に相当するそうです。
計量法で「証明」とは、「業務上他人に一定の事実が真実である旨を表明すること」と定義されています。
するとつまり私は、「診療上患者さんに、測定した体重が真実である旨を表明」しているわけです。

着衣の重さを目分量で差し引いた体重が、果たして「真実」と言えるのか。
アバウトな体重測定をしているのに、体重計に厳密な精度が必要なんでしょうか。
体重計の精度に見合った測定をせよ、というのであれば、体重は全裸で測らなければならなくなります。

このような測定方法の問題点は見て見ぬふりして、体重計の精度維持だけを義務づけるのがお役所です。

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3Dプリンター
- 2013/05/12(Sun) -
「3Dプリンター」といえば、SF映画などによく出てきてましたが、いまやすっかり実用段階のようです。
価格も下がり、数十万円で手に入ります。Appleの初期のレーザープリンターよりも安い。
意外なモノがどんどん「3D印刷」されてできあがるので、いちいち驚いてもおれない状況です。

それでも驚いたのは、「ほぼ完全に」3D印刷された「拳銃」の話題でしょうか。
その銃を使った射撃シーンの動画は、今日の時点で330万回以上再生されています。

原料はただのプラスチックの粉なので、どこへでも持ち込んで、銃を「密造」できるわけです。
印刷用の設計図ファイルは、つい先頃まで共有サイトにあったそうです。
米国国務省の要請により削除されたと思ったら、今でも某サイトで提供されているようです。
いちどアップロードされたデジタルデータは、国家権力をもってしても、もはや削除不能なのです。

「印刷」できない部品が2点あるそうです。なぁ〜んだ、全部印刷じゃないじゃん、と思ってはいけません。
うち1点は、強度を要する「撃針」。普通の釘で代用できるそうです。
もう1点は、金属探知機で検知されるために付ける鉄片。検知されない銃器は米国では違法だからです。
違法を承知の方には、後者の鉄片は不要です。

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憲法第96条改正
- 2013/05/11(Sat) -
憲法改正論議がいよいよ活発になってきました。
先行改正が議論されているのは「96条」ですが、もちろん、安倍政権の最終目的は「9条」改正です。

まず、96条で定められている、憲法改正の要件をおさらいしておきましょう。以下の2点です。
(1)各議院の総議員の3分の2以上の賛成で「国会が発議」
(2)国民投票による過半数の賛成によって「国民が承認」

この(1)を「過半数の賛成」に引き下げて、発議しやすくしようというのが改正の要点です。
最終判断は国民が行うのだから、国会審議を厳しくせず、国民の判断を仰ぎやすくしようというわけです。
その理屈はわかります。

しかし私は、現実と乖離している9条の改正には(内容により)賛成ですが、96条改正には反対です。
そもそも、改正の仕組みに手を付けるのは邪道でしょう。9条改正には正攻法で挑むべきです。
たとえ国会発議のハードルを下げたとしても、国民投票を突破するのは、並大抵のことではありません。

おそらく安倍首相には、別の意図があるのです。
96条改正を進める過程で、制度上のあらゆる問題点をあぶり出し、法整備を進めようという狙いでしょう。
つまり96条改正は、9条改正のための、言うなれば「予行演習」なのです。

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消費税還元セール
- 2013/05/10(Fri) -
「消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法」

先月国会に提出された、消費税還元セールを禁止する法律案ですが、まず、名前が長すぎ。
それに、こんなことを法律で禁じてどうしますか。安倍首相には、少々ガッカリしました。

消費者庁の言い分は、つい先日までは、消費税(増税分)還元を連想させる表示はすべて禁止、でした。
ところが今週、関係省庁の統一見解は、「消費税」との文言を含まなければOK、と後退しました。

これで以下のような表示はOKということになりますね。
「3%還元セール」いちばん直感的でわかりやすい。
「値段据え置き」 この表示も一般的になるかも。

文言だけが問題なら、こんな表示だってもちろん合法です。
「増税反対セール」消費税の3文字を入れなければいいのです。
「消費贅還元」  贅肉をそぎ落としましたよ、という意味。
「三肖費税還元」 さんずいではありません。

ほらね、この法律には無理があるんですよ。表現だけを規制して、何の意味があるのでしょう。

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ラフロイグ
- 2013/05/09(Thu) -
昨日のブログに対して、ある方から、「ラフロイグかと思った」とのコメントをいただきました。
なるほど、似てる。「ライフログ」と「ラフロイグ」。
ラフロイグは、私の大好きなスコッチ・ウイスキー。その独特の香りのために、好き嫌いが分かれます。

スコッチをあまり(少っちしか)ご存じない方のために、ザッとご説明します。
大麦麦芽を原料とし、一定の基準の下、スコットランドで製造されたウイスキーが、スコッチです。
この地域一帯には「泥炭(ピート)」が堆積しています。
寒冷ゆえに、植物が十分に分解されないことによる、いわば石炭のなりかけ、それがピートです。

麦芽を乾燥させるとき、ピートを焚いて燻煙するため、スコッチにはピートの香りが付きます。

スコットランドの西に浮かぶ「アイラ島」には、8つの蒸留所があります。そのひとつがラフロイグ。
この島のピートは海草を含むので、独特のヨード香があり、ラフロイグからもヨード香が強く薫ってきます。
ちょうどイソジンの匂いです。これがいいのです。

アイラ島で思い出したのですが、鹿児島県に姶良(あいら)市ってありますよね。
当然、焼酎を造っている土地柄でしょう。調べてみたら、芋焼酎「姶良」っていうのを見つけました。
コレは好きになりそうな気がします。

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ライフログ
- 2013/05/08(Wed) -
「ライフログ」という言葉を、最近よく耳にします。
日常生活の「ありとあらゆること」を逐一記録すること、あるいはその記録物のことです。
その対象は、見たもの、聞いたこと、話した内容、行動したこと、書いたものまで、人生のすべてです。
さまざまなIT機器等を駆使して、それらを主としてデジタルデータとして保存します。

「理解不能、あり得ない」と思う人もいるでしょうが、私は少し理解できます。
考えてみたらこのブログも、毎日のできごとや考えたことを記録した、ライフログ的な側面があります。

しかしそれにしても、人生のすべてを記録する目的って何なのでしょう。考えてみました。

(1)役立てる
多くの人が、ライフログの目的は、過去の経験を今の生活に役立てることだと考えているようです。
「自分」というフィルターを通して記録したログは、とても活用しやすいそうです。なるほど。

(2)懐かしむ
けっして恥ずかしいことではないでしょう。過去を懐かしんで何が悪い。
でも、たびたび懐かしめば懐かしむほど、そのログはだんだんと懐かしくなくなってしまいます。

(3)後生に残す
膨大なログを残しても、それが誰の目にも触れないのでは、もったいない。
でも、誰かに見られるのは恥ずかしい。

(4)満足する
記録すること自体が目的。「ライフログ原理主義」とでもいいますか。「記録魔」ですな。
私はちょっと、この気がある。

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竹の秋
- 2013/05/07(Tue) -
この連休は天気が良かったですね。
自転車でブラブラしてみると、意外な場所に麦畑を発見。麦の穂はまだ緑色で、元気に真上を向いています。
来月には黄金色に色づいて、収穫期を迎えるのでしょう。
一方近所の竹林周辺では、黄色の落ち葉が道路一面に広がっていて、自転車がスリップしそうなぐらいです。

6月が「麦秋」なら、5月は「竹秋」なんだろうか。調べてみたらその通り、「竹の秋」ともいうそうです
竹は常緑樹ですが、葉の寿命は1年。常緑であるためには、てきぱきと葉を「更新」しなければなりません。
新しい葉の準備ができると、丸まって伸びてきて、それが開く直前に、古い葉が色づいて落ちるそうです。

他の木々と同様に、竹も今が「新緑」の季節でありながら、同時に「落葉」の季節でもあるわけです。

そう言えば、クリニックの裏に植えている竹も、変な時期に落葉するなぁとは思ってました。
竹の落ち葉は細く、薄く、軽いので、風に飛ばされやすく、建物や塀や段差の隅の溝に集まります。
清掃は意外と難しい。ちり取りに掃き集めた落ち葉が、風で全部吹き飛ばされたりします。
フタ付きのちり取りが必要ですな。

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エクサ級スパコン
- 2013/05/06(Mon) -
スーパーコンピュータ「京」の計算能力は、すでに世界第3位に後退しています。
文科省は今年度から、巨費を投じて、京の100倍の性能のスパコン開発に乗り出すそうです。

現在世界ランキング1位のスパコンの計算速度は、わずかに京の1.67倍。
それなのに100倍を目指すところに、本気で世界一を狙う意気込みを感じます。民主党とは違いますね。

新スパコンの名前は、まさか「百京」ではあまりにベタですが、それも面白い。
百京=10の18乗=「エクサ」と表せるので、名称もそのまま「エクサ」になる可能性がありますね。
この際、早めにエクサに決めておくのはどうでしょう。そうしないと、中国が先に登録してしまいそうです。

と思っていたら、その中国は、名前どころか実際に、エクサ級スパコンの開発を進めているようです。

文科省は1000億円を投じると言ってますが、その程度で果たしてこの競争に勝てるのか心配です。
この際、スパコン開発に兆円単位をつぎ込んではどうでしょう。
富士通以外のメーカーにも頑張ってほしいです。複数のグループが開発競争をするのも面白い。
それこそアベノミクスにいう「民間投資を喚起する成長戦略」となりませんかね。

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ちまき
- 2013/05/05(Sun) -
「ちまき」の起源には諸説ありますが、こういった場合、私はいちばん古くて面白い説を支持します。
しかも詳細な尾ひれが付いた、見てきたようなストーリーが好きです。
以下、中国古代史に詳しくない(けれども興味はある)人向けの文章となっておりますので、ご了承下さい。

中国史で私がいちばん好きなのは、「封神演義」に描かれた、殷とか周といった、少し怪しげな時代です。
歴史書は、次の時代に前の時代のことを書くので、前王朝最後の王は悪人か無能者として描かれるものです。
殷の「紂王」はその代表格であり、彼を討って周王朝を建てた「武王」は、正義の人ということになります。
その武王の軍師こそが「太公望」であり、彼は軍功によって一国を与えられ、東方に「斉」を建国します。

東の「斉」の他、南に「楚」、北は「晋」、西では「秦」が勢力を拡大し、各地で戦いが繰り広げられます。
周は実力を失って権威のみを有する小国となります。この頃が「春秋時代」。
諸侯はやがて、秦・楚・斉・燕・韓・魏・趙の「戦国七雄」にまとまります。この頃が「戦国時代」。
紀元前なのに、こういった各国の勢力争いの詳細が、実に細かく記録されているのが、中国史の凄いところ。

戦国七雄のうち、西のはずれに位置する秦がどんどん勢力を強め、後に中国を統一するのはご存じの通り。
このとき楚は、秦と同盟するか(親秦派)、斉と同盟して秦に対抗するか(親斉派)で、国内が二分します。
しかし秦の策略によって、楚の王は親秦を選び、罠にはまった楚は弱体化し、結局滅びます。
親斉派のリーダー「屈原」は、この策略を察知していながら楚を救えず、ついに絶望して入水自殺します。
それが5月5日でした。

屈原は、楚の人々の信望を集めていた人物でした。
人々は、彼の遺体が魚に食べられないように、川に米をまきました。遺体よりも、この米を食べなさい、と。
以来毎年、5月5日の命日には、米を竹筒にいれて川に流すようになりました。霊を弔うためです。
ところが後の時代に、屈原の幽霊が出て、こう言ったそうです。
「せっかくの供物だが、いつも先に龍に食べられてしまう。龍が嫌う葉で包んで糸で縛ってほしい」

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同窓会再び
- 2013/05/04(Sat) -
昨夜は、大学時代の旧友との同窓会でした。
親しい友人たちとの小規模な会合です。卒業27年後にして昨年発足したばかりです。
昨年の開催地は福岡でしたが、第2回の今年は熊本で開催しました。幹事は私。参加者は13名。

前回は「懐かし話」で大盛り上がりでした。なにしろ、卒業後ほとんど会っていなかった連中でしたから。
しかし今回は「1年ぶり」の再会です。懐かしさ不足は否めません。昨年からそのことが気がかりでした。

打開策となったのは、新たな「懐かしメンバー」の参入です。
東京と宮崎から、2人が参加してくれました。これは大きかった。
この2名の存在によって、昨年大爆笑を誘った昔のエピソードで、今年も大いに盛り上がりました。

仲間の中には、そのような「オモシロ話」を、忘れないうちに文章化したらどうかという者がいます。
それは一理ありますが、私は気が進みません。
文字にして残すことによって、「懐かしさ」と「曖昧さ」が失われてしまうような気がするからです。

忘れかけているエピソードだからこそ懐かしく、何度聞いても新鮮な面白さを感じるものです。
話す方も聞く方も記憶が曖昧なものだから、やたらにツッコミが入り、盛り上がれると思うのです。
同窓会を楽しむには、いわゆる「忘却力」が大事です。

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同時進行法
- 2013/05/03(Fri) -
私は飽きっぽいのか、何か課題に取り組んでいるときに限って、別のことに興味が移りがちです。
たとえば試験の勉強前に机回りの整頓を始めたら、そのまま片付け作業に没頭してしまう。
あるいは部屋の片付けをしようと一念発起したのに、ふと書棚の本を読み始めたら止まらない。

現実逃避ですね。一番大事なことをしたくないとき、2番目に大事そうなことに逃げるのです。

それなら、有意義な逃避先をいくつかつくっておけばいい。最近、そう気がつきました。
これを「同時進行法」と言うことにしましょう。

例えばデスクワークでいうなら、私の場合は次のようにザックリ大別できます。
(1)ブログ執筆
(2)それ以外
片方ばかりに集中せず(集中できず)、(1)と(2)を行ったり来たりしています。
ブログだけでも、いくつかの「書きかけ」があり、あっちを修正したり、こっちを膨らませたりしています。

行き詰まったらすぐ、別の作業に逃避する。するとまた新鮮な気分になれるのです。
執筆作業であれば、すべての文章を一つのファイルで管理して、切り替えやすくする。これがミソです。

この「同時進行法」は、すべての飽きっぽい人の仕事に応用できる手法だと思います。

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Siriさんの記憶力
- 2013/05/02(Thu) -
iPhoneの「Siriさん」は、利用者の発言内容を2年間覚えているそうです。秘書としてはかなり優秀です。
そんなSiriさんの記憶力を疑うわけではないですが、確認してみました。

私「8時に起こして」
シ(Siriさん、以下同じ)「午前8時にアラームをセットしました」(変なイントネーションで、以下同じ)
私「やっぱり9時」
シ「午前9時にアラームをセットしました」

連続した命令の場合、前の内容を覚えているようです。では、途中でSiriさんを終了した場合はどうか。

私「8時に起こして」
シ「午前8時にアラームをセットしました」
(ここでいったんホーム画面に戻り、またSiriさんを起動)
私「やっぱり9時」
シ「 ”やっぱり9時” が理解できません。でも、Webで検索できますよ」

そんなもの検索してどうしますか。どうやらSiriさん、いったん終了すると、別の人に変わるようです。
Appleのコールセンターには、同じ声のおおぜいのSiriさんたちがいるのでしょう。
2年間覚えているというのは、Siriさんたち全体として、私の命令を覚えているという意味なのです、きっと。

実際には、Siri利用者の音声データは暗号化され、6カ月間保存されるそうです。
さらにその後、利用者とのヒモ付けが切られ、単なる音声クリップとして、18カ月間保存されるとのこと。
何かの目的あってのことでしょうが、記憶媒体がだいぶ必要ですね。

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世界遺産
- 2013/05/01(Wed) -
「富士山」が、世界遺産に登録される見通しとなり、地元は沸いています。
ただし、「信仰の対象と芸術の源泉としての価値」を認めた、「文化遺産」としての登録です。

しかしそもそも富士山は、あの偉容と噴火活動があったからこそ、信仰され、浮世絵にも描かれたはず。
つまり本来は「自然遺産」として登録されてしかるべきものでしょう。
ゴミ問題ごときで諦めて、どうしますか。
文化遺産の側面もあるというのなら、両者の基準を兼ね備えた「複合遺産」を目指せばいいのです。

自然遺産の定義は「学術上または保存上または鑑賞上の、顕著な普遍的価値がある場所」とされています。
では富士山は、どのような観点から、普遍的価値があると言えるのか。

学術的価値と言っても、富士山のようなコニーデ型火山は、じつはそれほど珍しくないそうです。
すでに観光地化した富士山麓は、誰が見ても環境保存状態は不良。保存上の価値には説得力がありません。
富士山の写真を見ると、こどもの落書きみたいな「ブルドーザー道」にはがっかりします。

結局、富士山の普遍的価値とは、少し遠くから眺めた富士山の、鑑賞上の価値だと私は思います。
たとえばそれは「三保松原から見た富士」なわけです。
この「自然美」がユネスコには理解してもらえないというのなら、それはしょうがありません。

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