バイオテロと水痘
- 2014/01/31(Fri) -
「猛毒のサリンが名古屋の野球場で散布された」という想定で、国などの合同訓練が行われたそうです。
「化学テロ」で使われるサリンなどは、ただちに毒性を発揮するので、テロ現場で大きな被害が出ます。

一方で「バイオテロ」の場合、病原体感染から発症までに潜伏期があり、被害が拡大しやすいのが問題です。

バイオテロに使われ得る病原体と言えば、「炭疽菌」と双璧をなすのが「天然痘」ウイルスです。
人から人へ感染しない炭疽菌とは異なり、天然痘は感染力が極めて強く、発症したら致死率30%です。

天然痘は、ワクチンによる予防がきわめて有効で、1980年にはWHOから根絶宣言が出されました。
日本でも1976年に、定期接種としての種痘が中止されました。
すでに地球上から根絶された天然痘ですが、一部の研究機関には、そのウイルスが保管されています。
もしもウイルスがテロリストに奪われたら、それこそ映画に出てくるような一大事になります。

じつは、水痘ワクチンを定期接種化するのには、「バイオテロ対策」という側面があります。

天然痘の初期症状は、水痘に似ているそうです。19世紀まで両者は、明確に区別されていなかったほどです。
学術資料の写真で確認すると、少なくとも最初の2,3日は、天然痘の発疹は水痘にそっくりです。
発症5,6日後以降の発疹の経過はまったく異なりますが、感染防御の観点からは、もはや手遅れの時期です。

水痘が蔓延してありきたりになっている日本で、天然痘をすぐに見分けて隔離することは困難でしょう。
というわけで、天然痘バイオテロを早期発見するためには、まずは水痘を撲滅しましょう。

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「明日ママ」問題
- 2014/01/30(Thu) -
日本テレビのドラマ「明日、ママがいない」が、社会問題になっています。
このドラマを私は一度も見ていないので、その内容についてコメントはできません。
昨日の放送分だけでも見ようと思っていたのですが、残念なことに、録画設定を失敗していました。

マスコミ報道はともかく、慈恵病院のコメントから想像すると、問題はこのドラマの「加害性」のようです。
虐待を受けたことのある子どもの心に突き刺さり、「フラッシュバック」の引き金になりかねないと。

評判を気にするのか、うしろめたいのか、番組のスポンサー全社が番組内でのCM放送を中止したようです。
これは異例のことですが、企業の態度としてはいかがなものか。
表に出ないように、こっそり息をひそめ、やり過ごそうとしている姿勢を感じます。

ドラマに反対ならスポンサーを降りるべきだし、ドラマの価値を認めるならCMも堂々と流すべきでしょう。

一方で日本テレビの社長は「最後まで見ていただければ、私たちの意図が理解していただける」とコメント。
何を言われようと信念を持ってドラマを放送し続ける態度は、一見、筋が通っています。

しかし、最終回までのドラマ全体を見てその意義を理解してくれ、というのは、あくまで大人の理屈です。
その回その回の放送によって精神的被害を受ける子どもがいるとすれば、全体もへったくれもありません。
小説や映画ではなく、誰もが見やすい民放の番組というところが、問題なのかもしれません。

そうは言っても、やはり内容を見ないと責任ある意見は述べられません。来週はちゃんと録画しよう。

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MacPro届く
- 2014/01/29(Wed) -
ついに到着!「MacPro
12月19日の午前0時(米国太平洋時間)に発売されるやいなや、ただちにAppleStoreで発注したやつです。
「1月出荷予定」とのことで、首を長くして待っていましたが、月末が近づいた本日、ようやく届きました。
ちなみにいま発注したら、3月出荷になるようです。

多くの製品を中国などで組み立てているAppleですが、このMacProは例外的な「Made in USA」です。

今日はまず、そのデザインの話をしなければなりません。むろん、斬新なんて言葉では言い足りません。
発売前からゴミ箱と揶揄されてきましたが、いざ現物を見ると、そんな表現は的外れだとわかります。
決して奇異でななく、むしろ芸術作品とか、オブジェとかいう表現の方がふさわしい一品です。

デザインしたのは、ジョナサン・アイブ。大阪弁がうまい人です(ウソ)。
ジョブズがAppleに復帰した後、アイブはiMacをデザインして頭角を現しました。
その後のApple製品は、MacBookAirからiPhone、iPadに至るまで、すべて彼がデザインしています。

アイブのデザインは近年どんどんシンプルになり、究極的な「ミニマリズム」を追求して今に至ります。

その頂点とも言えるのが、いま私の目の前にあるMacProというわけです。
とりあえず床の間に置いてみたところ、これが良い感じなんです。どう見ても、斬新な花瓶(または骨壺)。

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山を下る
- 2014/01/28(Tue) -
「過去にさかのぼる」という言葉は、よく考えてみると不思議です。
「川をさかのぼる」と同様に、高い方に向かうイメージがあるからです。過去は上の方にあるのでしょうか。

たしかに、「時代が下って」などという表現もあります。
高い位置に過去があり、時は流れて下ってくるものなのでしょうか。

一方で、人も時代も前に向かって進んでいきます。「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」です。

これらを総合すると、未来は「前方」かつ「低い位置」にあると、そういうことになりますね。
つまり人生とは、どこかの山頂に生まれ、その山をだんだんと下り、平野を歩き回り、海に向かうものだと。

「人生は重荷を背負って山道を歩むがごとし」と言うと山を登る印象がありますが、実は下っているのかも。

もしも人生を「登山」に例えると、どのようなルートを辿っても、ゴールは山頂に限定されてしまいます。
しかし人生が「下山」なら、山を下りる方向、道の選び方によって、到達する平野もまるで異なります。
後者の方が、人生っぽくていいですね。

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成人用肺炎球菌ワクチン
- 2014/01/27(Mon) -
水痘ワクチン」と並んで「成人用肺炎球菌ワクチン」も、来年度中に定期接種化されることになりました。
今日は、成人用肺炎球菌ワクチンの定期接種の、その奇妙な取り決めについて、取り上げます。

このワクチンは、とくに高齢者で重症化しやすい肺炎球菌感染による肺炎を、予防するためのものです。
ただし、高齢者全員がいちどに接種するとなると、人数が多すぎます。ワクチン不足が懸念されます。
そこで、高齢者の「入り口」である65歳を、接種対象とする方向に決まりそうです。

注意してください。接種対象は「65歳以上の者」ではないですよ、「65歳の者」ですよ。65歳限定です。

しかしそれでは、すでに66歳以上の高齢者はどうするんじゃい、となるので「経過措置」がとられます。
その経過措置による接種対象は、「65歳以上で5の倍数の年齢の者」とする案が固まりつつあります。

経過措置は5年間。たとえば初年度に66歳の人は、4年後の70歳のときに接種することになります。
この5年間で、65歳以上の高齢者の接種がすべて完了するはず、というのが、まさに絵に描いた餅です。
経過措置が終了したら、接種制度の再検討はするものの、おそらく対象は65歳限定となるでしょう。

一見、5年間の猶予があるように見える経過措置ですが、個人にとっては、接種対象となるのは1年限りです。
定期接種化の趣旨からは、何歳の高齢者でも接種可能にしてもいいはずなのに、お役人は融通が利きません。

これはちょうど、かつての麻しん/風しん混合(MR)ワクチンの第3期と第4期の接種と同じやり方です。
接種を逃した子どもたちにも、特例接種を認めれば、麻疹や風疹はずいぶん減らせると思うのですが。

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インフル大流行
- 2014/01/26(Sun) -
先日「予言」したように、ついにインフルエンザは「流行期」に突入したようです。
発熱して来院される方が急増し、検査をすると、そのうちの何割かはインフルエンザの陽性反応が出ます。
A型とB型が両方流行しているので、来院した兄弟が、別々の型のインフルエンザというケースもあります。

高熱でお困りの方が多いので、遅い時間の予約もどんどん受け入れていたら、診療が夜遅くなります。
この時期だけはしょうがないなと思ってやっています。スタッフには感謝です。
診療終了が21時を過ぎることも当たり前になりましたが、今日は久しぶりに、22時を過ぎてしまいました。

片付けをして、帰宅して、風呂に入って出てみたら、23時を過ぎています。
そこからまず、ビールです。そして晩飯。今日のメニューは、ブロッコリー、サラダ、刺身、餃子、鶏肉。
そのあと、デザートの「ぜんざい」に続きます。食べ終わると、深夜0時ということになります。

さて問題は、ブログです。毎日の更新を欠かさないためには、締切を守らなければなりません。
どれだけ疲れていても、時間が無くても、深夜0時までには何か書き上げなければなりません。

今日の場合で言えば、餃子の途中からぜんざいの途中までに書き上げてアップロードしたのがこのブログ。
内容がこの程度になってしまうことを、ご了承ください。

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細い注射針
- 2014/01/25(Sat) -
「痛くない極細注射針を開発した」とウソをついて、会社の未公開株の購入を持ち掛ける詐欺が起きました。
なかなか巧妙というか、よくそんなスキマ狙いの設定を思いついたものです。

インスリン注射用の針をはじめとして、極細で痛くない針の需要は、たしかにあります。
一般的な診療でも予防接種でも、もちろん針は痛くないに越したことはありません。

注射針は、針の根元のプラスチック部分の色が、針の太さに応じて色分けされています。
その部分がオレンジ色の、テルモ製のかなり細い注射針を、当院では予防接種のとき使用しています。
針の太さの単位は「ゲージ(G)」で表し、数値が大きいほど細い針です。オレンジ針の場合は25Gです。

インフルエンザワクチンは、ガラスの小瓶(バイアル)に入っている製剤を、当院では使用しています。
そのバイアルの中から、接種量(3歳以上は0.5ml、3歳未満は0.25ml)の分だけ、注射器に吸引します。
その際、バイアルのフタは開けず、そのゴムのフタを消毒して注射針で貫いて、薬液を吸い出します。

このゴムを貫く操作によって、針先がわずかに傷みます。細くて尖った針であればなおさらです。
せっかくの、25Gの鋭い針先が鈍ってしまうと、接種の際に皮膚を刺す時の痛みが強くなってしまいます。

そこで、バイアルから薬液を吸い出した時の針ははずし、新しい針を注射器に装着して接種を行っています。
当院に限らず、他の医療機関でも同様の手間とコストをかけていると思います(たぶん)。

痛みが原因とされるHPVワクチン接種の副反応が、このような工夫で少しでも減ってくれればいいのですが。

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インフル死亡数
- 2014/01/24(Fri) -
水痘パーティー」というのがあります。
水痘に罹った子どもを、罹患歴の無い子どもたちが取り囲んで、みんなで感染しようという集まりです。
しかし免疫を獲得するために積極的に感染させるなど、本末転倒でしょう。
水痘が、生命に別状の無い病気だと思っているのでしょうが、それは単に、確率の問題です。

毎年全国で100万人が罹患し、そのうち約20人が死亡していることを、どう受け止めるか、でしょう。
たしかに死亡率はとても低いです。しかし予防接種さえ徹底すれば、死ななくて済むであろう20人です。

このように、患者数が多い疾患では、死亡率が低いと安心しがちですが、注意が必要です。

似たようなことがインフルエンザにも言えます。というよりも、インフルエンザの方が深刻かもしれません。
今の時期にはありきたりの疾患で、死亡率も高くありませんが、それでも毎年数百人が死亡します。

さらに、インフルエンザに別の肺炎を併発したり、持病が悪化して亡くなるケースが多いのも問題です。
これを「超過死亡」という考え方で推測すると、インフルエンザによる死亡数が1万人以上の年もあります。

インフルエンザなど、タミフルを飲めばすぐ治るとお考えの、体力自慢の方も多いです。
仕事熱心なのでしょうか、下熱したらすぐに職場復帰する方もおられますが、甘く考えてはいけません。
周囲の高齢者や持病のある方にうつして、その方を死亡させてしまうリスクまで考慮しなければなりません。

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靴下のアドレス
- 2014/01/23(Thu) -
冷蔵庫から迷惑メールが発信されていたと、今朝のニュースが面白おかしく報じていました。
いわゆる「スマート家電」は、ネットにつながる以上、ハッキングされるリスクがあるということです。
ウイルスに感染した冷蔵庫など、シャレにもなりません。

あらゆるモノがネットにつながり、個別のアドレスが割り振られる時代は、遅かれ早かれやがて訪れます。
セキュリティーや個人情報の保護が、いっそう困難になりそうです。

先日も書いた「モノのインターネット」の時代です。最近目にしたネット記事では、こうまで言ってます。
「靴下にすべてアドレスをつけて、間違った靴下を組にしてしまうことがないようにすることさえ可能だ」

笑ってはいけません。現に私は時々、両方とも左足用の靴下を間違えて履きそうになることがあります。
そうならないように、靴下を洗濯するときには、ネットに一組ずつペアで入れるとよいそうです。
しかし、靴下の組を揃える手段として有効なのは、今は洗濯ネットでも、未来はインターネットなのです。

靴下から発信されたデータはまた、いわゆるビッグデータとなり、どこかに蓄積され、だれかが集計します。

たとえば、「靴下を履くのは、右足からか左足からか」ということを調査するとします。目的はともかく。
アンケート調査では時間がかかります。それに、記憶で回答したのでは、正確なデータとは言えません。
ためしてガッテンみたいに実験しますか。かなりの人数を集めなければ、正確なデータになりません。

ところがもしも、世界中の靴下からリアルタイムで発信されるビッグデータがあったらどうでしょう。
靴下の利用に関する、ありとあらゆる解析を、瞬時に行うことが可能です。
でもいつか、ハッキングされた靴下から、迷惑メールが発信される日が来るかもしれません。

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情報とWikipedia
- 2014/01/22(Wed) -
何かをググると、しばしば上位に登場してくるのが「Wikipedia」の記事です。

私もよく目を通しますが、まず第一に、文章の構成にまとまりがなく、随所におかしな日本語が見られます。
さらにしばしば、不適切な内容の記述を発見します。ときには明らかな間違いもあります。
とくに医学分野の中でも臨床的事項の記載は、誰が書いたのか知りませんが、もっともらしい嘘が多いです。

このことからもかわるように、その分野の専門家からすれば、薄っぺらでいい加減なのがWikipediaです。
しかし、ざっくりと概略を知りたいときは、それでも事足りるのかもしれません。
世の中の膨大な情報の中から、目的とするものを抽出するとき、Wikipediaはたしかに有用です。
また、ある事柄について深く知りたいとき、とっかかりを得るために使うのであれば、悪くはありません。

自分以外の他人のフィルターを通してまとめ上げられている、という点だけ考えても十分に有意義です。

大学生が、Wikipediaだけを頼りにレポートを書くことが、しばしば批判されます。
しかし、ゼロからアイデアを生み出すなんてことは奇跡です。世の中の知恵は、先人の知恵の応用です。
たとえばAppleは、既知の要素を寄せ合わせ、既存の技術を組み合わせて、イノベーションを起こしました。

情報集めに労力を費やすよりも、効率よく入手した情報を元に、自分が何を創り出すかが重要でしょう。

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痛みと心身反応
- 2014/01/21(Tue) -
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)のことを書いたのが2週間前ですが、また少し動きがありました。
このワクチンの接種後に、CRPSをはじめとする、慢性の痛みや運動障害を訴える症例が出現した問題です。

昨日、厚労省の審議会で「痛みの原因は何か」ということが検討され、ついに、結論が出ました。
その原因の「候補」として、昨年末の審議会で論点整理されていたのは、以下の4つでした。
(1)薬液による神経システムの異常(神経疾患)
(2)薬液による細胞傷害(薬物中毒)
(3)薬液に対する免疫メカニズム(免疫反応)
(4)針の痛みや局所の腫れによる心身反応

医学的な分析・考察によって、原因は「痛みによる心身反応が慢性化したもの」と、結論づけられました。

注射針の痛みだけでなく、接種後に腫れてしばらく痛むことも含めた、「痛み」が原因という判断です。
たしかに他のワクチンと比べて、痛みや腫れの頻度がやや多いことも、報告されているようです。
しかし、定期接種ワクチンでは唯一の「筋肉注射」ワクチンであることが、何よりも特異的でしょう。

以前にも書いたように、HPVワクチンは「若い女性ばかりが対象の、筋肉注射で痛いワクチン」なのです。

このワクチンの接種が広まり始めた3年前、接種後に失神する者が出たことが、大きく報じられました。
接種の痛みによる自律神経反射であり、安静にすればすぐに回復するものでした。
しかし、「このワクチンは、気を失うほど痛い」という情報が広まり、恐怖心が煽られたのも事実です。
そんな先入観をもって、不安の中で接種を受けたことが「心身反応」の一因じゃないかと、私は思います。

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手袋は清潔か
- 2014/01/20(Mon) -
浜松市のノロウイルス感染事件。パン工場での、手袋の扱い方に問題があったのかもしれません。
箱詰め前の検品作業の際、ウイルスで汚染された手袋で、パンに触った可能性が出てきました。

市生活衛生課は「洗い方が不十分な手からウイルスが広がった可能性」を指摘しています。
たしかに手洗いは大事です。しかしもうひとつ重要なのは「手袋の表面の清潔維持」だと思います。

いくら手洗いをしても、その手が絶対に清潔だという保証が無いから、手袋をするのです。
ならば、手袋の表面だけは、絶対確実に清潔でなければなりません。

ポイントは、手袋のはめ方です。手洗いをした手であっても、手袋の表面には絶対に触れてはなりません。

外科医が手術用の手袋を装着するとき、「手袋の表面には絶対に素手で触れない」というルールがあります。
そのため、手袋のはめ方には、厳密な作法が存在します。文章にするとややこしいですが、書いてみます。

(1)右手(素手)で、左手用の手袋の手首の折り返しの外側(手袋の内面)をつかみ、左手を挿入する。
(2)手袋をした左手指を、右手用の手袋の折り返しの内側(手袋の表面)に入れ、右手を挿入する。
(3)そのまま左手指で、右の手袋の折り返しを伸ばす。
(4)手袋をした右手指で、左の手袋の折り返しを伸ばす。

要は、「素手と手袋の内面は不潔と考える」「手袋の表面は絶対清潔を保つ」という原則を守ることです。
素手で手袋の表面に触れてしまったら、その手袋の表面は、素手と同程度の清潔状態でしかないのです。

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風疹の集団感染
- 2014/01/19(Sun) -
島根県の保育園で昨年、風疹の集団感染が起きていたと報じられました。
感染した22人の園児のうち18人は、MR(麻しん/風しん混合)ワクチンの接種を受けていたようです。

ワクチンの効果が不十分だったのでしょうか。
詳細な調査によって、十分なウイルス抗体価があるのに、1歳児で感染が多かったことが判明したそうです。

1歳児が、オモチャなどをなめたりくわえたりすることが原因ではないかと、推測されています。
予防接種による感染防御では、大量のウイルスに晒されると発症してしまう場合があるということです。
そしてその、大量のウイルス源となった最初の患者は、MRワクチン未接種の1歳の園児でした。

集団生活の中では、全員がきちんと免疫を付ける(接種を受ける)ことの重大さを、あらためて感じます。

MRワクチン第1期接種の対象年齢は「1歳」です。1歳0カ月から1歳11カ月の間なら、いつでもOKです。
しかし、感染を予防する目的を考えれば、規定年齢に到達したらすぐに、1歳0カ月で接種すべきでしょう。

一般に定期予防接種は、その対象が「年齢(月齢)」または「学年」で規定されています。
そして接種を受ける方には、大ざっぱにわけて2通りのパターンがあります。
(1)対象年齢(学年)になったらすぐ、接種を受ける
(2)対象年齢(学年)のギリギリになって、接種する

接種を「権利」と考えると(1)の発想になり、「義務」と受け取ると(2)になりがちです。

MRワクチン第2期接種の場合、対象は「年長児」。なのでこれから年度末にかけて、接種が増えます。
ギリギリで駆け込まず、ぜひ、早めの接種をお願いします。医療機関や行政による啓蒙活動も必要です。

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デスクトップの整理
- 2014/01/18(Sat) -
私は片付けが得意な人間ではありませんが、スッキリした空間や整然とした状態は好きです。
これらはけっして、矛盾するものではありません。では、実際にはどうすべきか。

「広い納戸に収納力のあるラックを配置して、捨てられないモノを一望できるように保管するのが理想」
以前そのように書いたことがあります。断捨離できない私の究極の整理法ですが、実現はほぼ不可能。

それではせめて、パソコンのデスクトップぐらいスッキリ片付けたい。これならすでに、実現できています。
「デスクトップには何も置かないこと」それが私のポリシーです。

常用しているMacのデスクトップには、ファイルやフォルダやアプリなどのアイコンが、何一つありません。
何も作業をしていないときは、壁紙があるだけです。スクリーンセーバーかと間違えるほどの潔さです。

何のことはない。かつてデスクトップを埋め尽くしていたアイコン類を、すべて移動しただけなのです。
書類フォルダ内部に「要処分」という名のフォルダを作って、その中に全部放り込んであります。

言ってみれば、片付いた部屋に見えても押し入れの中はガラクタだらけ、という状態なのです。
その場しのぎにみえますが、見える部分が整然としているだけでも、精神衛生上はずいぶん有益です。

「要処分」フォルダには、そのほかにも必要性の乏しいファイルが、毎日のように投げ込まれていきます。
それらのファイルは、ときどき思い出したように眺めて、潮時が来たら古いものからチビチビと処分します。
この暫定的な「ゴミ置き場」が、断捨離を決意するまでの、猶予を与えてくれるのです。

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ノロウイルス検査
- 2014/01/17(Fri) -
浜松市で、ノロウイルス感染によると思われる、1,000人を超える集団食中毒が発生しました。
その原因は、給食の食材のうち、食べる直前に火を通すことの無い、食パンだったようです。

大々的に報じられているのは、症状がとても重いからではなく、感染規模が大きいためです。
ただし、乳幼児や高齢者、あるいは基礎疾患のある方が罹患すると重症化しやすく、注意が必要です。

予防法や対処法、治療法については、新聞やテレビで詳しく解説されるでしょうから、今日は割愛します。
ここでは、ノロウイルス感染の「簡易検査法」について、以前とは少し異なる観点で書いてみます。

平成24年の4月から、簡易検査が保険適用となったので、当院でも検査キットを購入して準備しています。
その納入価格は、10回分のキットが定価15,000円(税抜き)。1回当たりの経費は約1,500円です。
その診療報酬は、1回当たり150点。つまり1,500円。なかなか厳しい設定になっています。

1年ほど前にも書いたように、問題は、この検査の保険適用には年齢制限があることです。
簡単に言えば、3歳未満か、65歳以上か、癌の患者さんでなければ、保険がききません。
しかし、ノロウイルスが大流行するのは、保育園・幼稚園や小学校であり、3歳以上の患者さんも多いです。
また、飲食業や食品関係の職場の方々が、ノロウイルスの検査をして欲しい、と来院されることもあります。

そこであらためて、この検査における注意点をいくつか、お伝えしておきます。
(1)便をお持ちいただくか、院内で便を採っていただかないと、検査はできません。
(2)前述した年齢範囲などの方以外は、検査に保険がきかないので、自費診療になります。
(3)混合診療が禁止されているので、ノロの検査をすると、他の診療もすべて自費になる恐れがあります。

ちなみに、胃腸炎の原因がノロウイルス感染かどうかによって、治療内容が変わることはありません。

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Excel文書
- 2014/01/16(Thu) -
「表」も無ければ「計算」も無いのに、表計算ソフト「Microsoft Excel」で書かれた文書をよく見かけます。

行の頭揃えなど、文書のレイアウトを整えやすいからでしょうか。気持ちはわかります。しかし邪道です。

ワープロソフトの多彩な機能を使いこなせていない人が、表計算で文書を書くのだ、と言う人もいます。
たしかにその通りなのですが、かくいう私も、1ページの文書は表計算ソフトで書いていた頃がありました。

80年代半ばの話です。当時パソコンと言えば、「NEC」の9800シリーズとほぼ同義語でした。
そのOSはもちろん、Microsoftの「MS-DOS」でした。Windowsの前身というより、まったく別物です。
そしてワープロソフトといえば、ジャストシステムの「一太郎」が定番でした。

ちょうど「巨人・大鵬・卵焼き」のようなニュアンスで、「NEC・MS-DOS・一太郎」だったのです。
そのころの表計算ソフトの定番は、Excelではなく、「Lotus 1-2-3」でした。

ある時私は、1ページの文書であれば、一太郎よりもLotusで書いた方が簡単だということに気づきました。
当時の一太郎のレイアウト機能は、あまり洗練されておらず、Lotusの方が直感的だったのです。

いま使われている「Microsoft Word」などは逆に、多機能すぎて使いづらいのでしょうか。
でも、ワープロの「タブ」や「インデント」を、Excelの「セル」で代用したのでは、応用が利きません。
おまけに、WindowsのExcelで作成した文書をMacで開くと、もう、文字がズレまくってヒドイです。
WindowsとMacで互換性のある、シンプルでクールなワープロソフトを、誰か作ってくれませんかね。

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ハンスト
- 2014/01/15(Wed) -
25年前の天安門事件で武力弾圧された民主化運動のリーダーが、元日からハンストを開始したとのこと。
台北、北京、ニューヨークに在住する活動家3名が、同時に実行しているそうです。

このニュースで興味を引いたのは、ハンストが24時間ごとの「リレー形式」で行われているという部分です。

詳細は不明ですが、3人でリレーというのは、つまり、3日に1回、丸1日何も食べないってことでしょうか。
こう言ってはアレですが、あまり苦しいハンストではなさそうです。
ちょっとした、ダイエットになりそうな感じさえします。

すみません。茶化してはいけませんね。
おそらくこのハンストは、世界中の賛同者が「参加」しやすいように、敷居を低くしているのでしょう。
健康上の安全を確保するためにも、絶食を1日にとどめるのは、うまいやり方だと思います。

デモじゃないし、中国政府も取り締まりにくいでしょう。
中国全土にどんどん広がりそうな気もしますが、ネットでいくら調べても、続報を目にしません。
たぶん、リレーハンストって、地味な活動で盛り上がらないので、報道する側の熱も冷めたのでしょうね。

その後、参加者は増えたのでしょうか。増えたとしたら、リレーはどのようにして行うのでしょう。
仮に全員が厳密に「直列に」リレーするとなると、人数が多い場合、なかなか自分の順番が回ってきません。
一人一人が分担するハンスト時間を、短くしなければなりません。
数千人規模にでもなると、一人当たり数分間ぐらいでしょうか。ハンストしてる気がしないぐらい短いです。

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鼻毛鯖
- 2014/01/14(Tue) -
鼻毛の生えた鯖を想像すると笑えますが、違います。「鼻毛鯖」は、インターネットスラングのひとつです。

電子掲示板などをたまに読むと、スラングが多くて意味不明なことがあります。
いつも目を通しているIT系の情報サイトでも、記事ではなくコメント欄に、ネットスラングが登場します。
パソコン関連の用語なので、決して下品ではありませんが、不可解な言葉にもよく出会います。

今日はそれが「鼻毛鯖」でした。「鯖」=「サーバー」は知ってます。では「鼻毛」は何を意味するのか。
検索すればすぐわかりますが、何でもネット任せでは思考力が鈍ります。まずは自分の頭で考えてみました。

「ほめぱげ(Home Page)」と同じパターンとすれば、「はなげ」=Han Age? 半歳? わかりません。

降参してググってみると、以前NTT-X Storeで売り出された、NECの「Express5800/S70」のことでした。
汎用性にすぐれたサーバー機で、格安だったため、あっという間に売り切れた人気商品だったようです。
発売の際に、オマケで、Panasonicの鼻毛カッター(ER-GN10)が付いてきたそうです。

それで「鼻毛鯖」と、そういう由来でしたか。別名「鼻毛」とも。もはや、オマケが残って本体の痕跡無し。
ネット住人の思考回路って、面白いですね。基本的に、何でも短くしたがるようです。

ちなみに私の愛用カッターは、もっとスリムでかっこいい「ER-GN20」ですけどね。どうでもいいですか。

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マスク着用
- 2014/01/13(Mon) -
インフルエンザの季節になりました。おそらく熊本では、今月下旬頃から大流行しそうな雲行きです。
例年と異なるのは、A型とB型が同程度に流行していることです。珍しいパターンです。

いまからワクチンを接種しても、まだ間に合います。流行はたいてい、3月頃まで続くからです。
すでにインフルエンザに罹った人でも、それがA型だったのなら、B型の免疫はついていません。

ワクチンの有効性については議論もありますが、予防できるものは予防すべきだと、私は考えています。
少しでも強い免疫を獲得するために、当院職員は原則として、インフルエンザワクチンを2回接種します。

免疫のある状態で、インフルエンザの患者さんと接触することによって、免疫はますます強まります。
これが「ブースター効果」です。私などは、毎日何度も「ブースト」されているわけです。
ただし、私の免疫力を上回るウイルス攻撃に遭えば、ブーストでは済まず、発症することになります。

医療機関に限らず、接客業の場合、この時期はインフルエンザ感染のリスクが高まります。

ところが、「うちの職場では、予防したくてもマスクを装着できないのです」とおっしゃる方もいます。
「風邪をひいている」ように見られてしまい、客に敬遠されるからだそうです。
おそらくその職場の理屈では、本当に風邪をひいても、マスクは付けられないでしょう。
マスクがどれほど有効かはともかく、本末転倒な話です。

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音数律
- 2014/01/12(Sun) -
雑誌やテレビ番組等で、よく川柳を見かけますね、サラリーマン川柳とか、ペケポン川柳とか。
その内容はともかく、日本人はどうして、「五七調」とか「七五調」が好きなんでしょう。

もっと広く言えば「音数律」という話になります。日本人は「5音」と「7音」が好きなんですね。

だから字余りの句を聞くと、どこかもどかしく、アンバランスな気持ちになります。
おそらく私は、一般の方よりもずっと、字余りに対して違和感や不快感を感じていると思います。
以前も書いたように、奇数段の階段を登ると、足底にかかった圧力の非対称性が気になる人間なのです。

いつかこのブログを、音数律に則って書いてみたいと思いますが、これはなかなか難しいでしょう。
もしかすると、長ったらしい都々逸みたいになるかもしれません。

そういえば元日に、少々工夫を凝らしたブログを書いたのですが、読者の皆さまには伝わったでしょうか。
「すべての行の文字数が同じ」というのも工夫のひとつですが、実はもっと別の「企て」があります。

それで思い出すのが、泡坂妻夫著の「しあわせの書ー迷探偵ヨギガンジーの心霊術」という本です。
読んだことのない方には、さっぱりでしょうけど、実に壮大な「仕掛け」が隠されていて、あっと驚きます。
ネタばらしはできません。でもこの本を書くのって、難しいけど楽しかったでしょうね。

ではいつか きっと誰もが 驚くほどの 仕掛けのブログ 書きましょう(都々逸風)。

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振動で発電
- 2014/01/11(Sat) -
旭化成が、階段と床の振動で発電して、エアコンの電気代をまかなう住宅を研究(実験)しているとのこと。

最近「エネルギーハーベスティング」という言葉を聞くようになりました。
日常生活のなかで発生するさまざまなエネルギーを、取り出し集めて利用しようという考え方です。
家電製品から出てくる熱や、自動車走行時の振動も、工夫さえすれば電力に変えることができます。
前に書いた、タイピングによる発電も、まさにその発想です。

振動で発電と聞けば、すぐ思いつくのは「貧乏ゆすり」による発電でしょう。
売電すればひと儲けできます。貧乏ゆすりをすればするほど、貧乏ではなくなるわけです。

騒音で発電することも可能でしょう。マイクで集音したら電気が発生することなど、古くからある原理です。
ガミガミ怒られたときなどは、「ちょっと待って、発電するから」と言えば、相手を黙らせることも可能。

人の重みで発電するのも、エコでいいですね。
靴底や、イスや、トイレの便座への応用を考えたら、いくらでもアイデアが膨らみます。
路面に圧電素子を敷いて、通行人の重みで発電する実験のニュースも、以前聞いたことがあります。

デジタル体重計なんて、まさにうってつけ。体重計に電池が必要なことが、むしろ不思議なぐらいです。

Appleが開発中の「iWatch」は、バッテリー容量(持ち)の問題に直面していると報じられています。
それこそ、持ち歩くモノなんだから、振動発電させたらどうでしょう。自動巻の腕時計のように。
ま、そんなことぐらい、もう検討済みでしょうけど。

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時価総額
- 2014/01/10(Fri) -
株をやらないので、株価自体にはあまり興味はないのですが、時価総額のニュースには、なぜか敏感です。
昨年末の東証の発表では、時価総額第1位はトヨタ自動車の22兆円、2位に大躍進のソフトバンクが11兆円。
以下、ホンダとメガバンクとドコモなどが続きます。

Apple信者なので、いちおう時価総額の世界ランキングとAppleの動静も再確認しておきます。
昨年11月末時点で、1位Apple 5003億ドル、2位エクソン・モービル4084億ドル、3位Google 3540億ドル。
意外なほどにAppleが断トツですが、「iPhone5s」を発売した昨年9月から勢いづいているようです。

Appleが株価総額世界一に躍り出たのは、2012年の9月でした。ジョブズ死去の約1年後のこと。
ジョブズを失ったのをバネにして、その後1年間のAppleは、まさに「飛ぶ鳥を落とす勢い」でした。

しかし、カリスマの威光が薄れてくると、株価は下がり、Appleの凋落ぶりがささやかれ始めました。

たしかに、iPhone5sやiPad Airなどの評判はまずまずですが、その程度の製品では誰も納得していません。
世界がAppleに期待しているのは、新製品ではなく「新しいカテゴリー」だからです。

登場が予測されている「iWatch」は、バッテリー等の技術的課題に直面して、開発が難航しているようです。
しかしそんなことよりも、多くの人が腕に装着したくなるような製品かどうか、それが最大の問題です。

いずれにしても、次にAppleが世に出す製品は、よほど画期的で、世界を変えるモノでなければなりません。
いやあ、ハードル高いっすねえ、Apple。

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星新一賞選考中
- 2014/01/09(Thu) -
ご記憶でしょうか、日経「星新一賞」のことを。応募することを宣言した、あの星新一賞です。
締切は昨年の10月31日でした。応募総数は、一般部門2,546作品、ジュニア部門511作品だったそうです。
現在、第2次審査が行われています。今月中に第3次審査に移り、最終審査は来月とのこと。

もちろん私も応募しました。まあしかし、ホントに締切ギリギリでしたね。今日はその顛末を聞いてください。

その日は木曜日。翌日は休み(休診日)。仕事を終えると、帰宅する時間も惜しんで、職場で執筆開始です。
もちろん、ある程度構想は固まっていたのですが、文章化が遅れていました。結末も未定でした。
それをわずか数時間で仕上げなければなりません。
夕食を買いに行く暇もありません。家人に連絡して、おにぎりと飲み物などを持ってきてもらいました。

なんとか書き上げ、応募サイトに原稿のアップロードを完了したのが、10月31日の23時59分50秒。
いやあ、ホントにきわどかった。疲れました。もう、バタンキューです。そのまま職場に泊まりました。

ソファーが寝苦しくて、何度も何度も寝返りを打っていると、夜中に物音がして目が覚めました。
次の瞬間、そっとドアが開き、懐中電灯の明かりが見えます。強盗なら、寝たふりを決め込んだ方が安全か。
しかしその明かりの主は「先生ですか?」と尋ねてきました。

セコムの警備員でした。夜中になっても警備システムがONになっていなかったので、見に来たようです。
「あ、いや、締切だったものですから」
このようなとき、いつも私は意味不明な返答をしてしまいます。

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モノのインターネット
- 2014/01/08(Wed) -
「モノのインターネット」という言葉を、最近よく聞く(見かける)ようになりました。
いまひとつ洗練されていない用語ですが、「Internet of Things (IoT)」の直訳なので仕方がありません。

ひとことで言うなら、「世の万物に固有のアドレスを割り振り、ネットで管理する」ということでしょうか。

万物というのは、あらゆる工業製品や建造物や農産物や動植物など、すべてのモノです。もちろん人体も。
それら全部に、ひとつひとつセンサーを付けて、その状況や位置情報等を得て、活用しようという発想です。
米国では、毎年1兆個のセンサーをばらまこうという計画があるそうです。途方もない数ですね。

身の回りのモノで言えば、衣服、靴、メガネ、時計、スマホ、鞄、筆記用具などが対象となるのでしょうか。
人体なら、両手首・両足首、首はもちろん、胸に心電図、頭には脳波のセンサーを付けることが可能です。
テレビのチャンネルや音量、冷蔵庫や電子レンジの状況、鍋や皿や箸の上げ下ろしも、全部感知できます。
家のドアや窓や家具の扉、イスの脚、水道の蛇口の動きから便座の位置まで、すべてがデータになります。

センサーのコストダウンや、受信装置や解析システムなどのインフラの整備が必要です。
ある試算では、今後10年間の、モノのインターネットの経済価値は、世界で14兆ドルにものぼるとのこと。

割り振るアドレスだけは、不足しないでしょう。IPv6の組み合わせが、340兆x1兆x1兆もあるからです。
以前、IPv6の組み合わせ数がムダに多いのではないか、などと書きましたが、私の考えが甘かったです。

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子宮頸がん予防ワクチンの現状
- 2014/01/07(Tue) -
ほとんど忘れ去られているHPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)について、年末に動きがありました。
厚労省の審議会で、さまざまな論点について議論が行われたようです。がしかし、その結論は「継続審議」。
なんでそうなるの? って思いで、久しぶりにこのワクチンの副作用問題について整理してみます。

日本に導入されたのは、欧米から2,3年遅れの2009年12月。定期接種化はぐっと遅れて、昨年の4月でした。
ところがその、わずか2カ月半後、「積極的勧奨接種」が差し控えとなりました。
接種後に起きたとされる「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」などの副作用が問題となったからです。
当時ニュース番組では、CRPSの患者さんの映像が何度も何度も流され、国民にその怖さを植え付けました。
これまでにCRPSが起きた頻度は、約890万回の接種において、13例でした。

「CPRSの原因は注射針の痛みかもしれないが、少なくともワクチンの成分ではない」
医学的にはこのような結論に達しているのに、当時のマスコミは聞く耳を持たない状況でした。

英国では、約685万回の接種後に、6例のCRPS疑い例が報告されましたが、医薬品庁の結論はこうです。
「針を刺す行為をきっかけとして起こる可能性は考えられるが、ワクチンそのものの安全性は別問題」
「安全性への懸念が示されているものではない」

WHOの「ワクチンの安全性に関する諮問委員会」も、日本の状況を受けて以下のように結論しました。
「HPVワクチンは世界中で使用されているが、他のどの国からも、日本と同様の懸念は生じていない」
「HPVワクチンの安全性に疑問を呈する理由は見当たらない」

ワクチンに限らず薬は一般に、利点(効果)と欠点(副作用)のバランスを考慮して使用されます。
現在世界中で広く使われているワクチンは、この効果が副作用に勝ると判断されたものばかりです。

HPVワクチンの問題は、子宮頸がんの予防効果がすぐには現れず、その有効性がわかりにくいことです。

欧米諸国は「理論的考察」によって、何年も先になって効果が現れるワクチンを、ずっと使い続けています。
一方日本は「感情的考察」によって、目の前に現れた副作用をおそれ、ワクチン接種を事実上中断しました。

日本人はしかし、時間がたつと冷静さを取り戻します。いま私は、それを期待しているところです。
厚労省の推計では、これまでの接種によって、子宮頸がんによる死亡を3600人以上回避できたとのこと。
こういうことを、マスコミはあまり取り上げません。

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ダイオウグソクムシ
- 2014/01/06(Mon) -
鳥羽水族館の「ダイオウグソクムシ」が、5年間断食を続けているというニュースに、参りました。
1月2日のエサやりでは、手羽先、マグロ、ホタテ、サンマ、ブリを与えても、見向きもしなかったそうです。
それって居酒屋メニューじゃないですか。嫌いですか。

エサの少ない深海の環境に適応しているとはいえ、エサが与えられたなら、とりあえず食べとくべきでは?

5年前の1月2日にアジを食べて以来、何も口にしていないのに、体重はほとんど変化していないそうです。
なるほど。正月にあれこれ口にした私の体重が、それなりに変化したのもうなづけます。

漢字で書くと「大王具足虫」。「ダイオウイカ」と同様、超巨大なのでこのネーミングとなったのでしょう。
成長すると体長45cmにもなるといいます。ダンゴムシの仲間(等脚類)だそうです。たしかに似てます。

日本近海の海底にも「オオグソクムシ」というのが住んでいるそうです。体長は10cm程度。
「口から悪臭を出して身を守る」らしいですが、当の本人は臭くないのでしょうか。

磯でおなじみの「フナムシ」も等脚類の仲間。近寄ると集団で逃げます。集団で向かってきたら地獄です。
それにしても、どうしてフナムシはあんなに素早く動けるのに、ダンゴムシはのろいんでしょうね。

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半ドン問題
- 2014/01/05(Sun) -
開院当初、一週間のうち金曜日が唯一の休診日で、火曜日は「半ドン」でした。
半ドンというのはもちろん「午前中だけ」という意味です。最近あまり使われなくなった言葉ですね。

しかし半ドンとはいっても、正午ちょうどに診療が終了するとは限りませんでした。
午前中は受付を制限することなく、すべての診察希望を受け入れていたからです。
なので正午に診療が終わることもありましたが、日によっては15時を過ぎることもありました。

現在は、火曜日と金曜日を全日休診しており、原則として半ドンの診療日はありません。

今年の正月、最初の診療日である昨日1/4(土)と今日1/5(日)の2日間は、訳あって半ドンにしました。
その結果、診療の終了時刻は、昨日が午後1時20分、今日は午後2時半と、おおむね予想した程度でした。
もちろん、診療が終わっても、集計作業や片付け等で、さらに30分以上の残務があります。

半ドンの何が難しいかって、予約を何人まで、あるいは、何時まで受け付けるか、でしょう。
12時に診療が終了する人数を見越して、あらかじめ早めに受付を終了するというやり方もあるでしょう。
しかしそれでは、医者がそこ(クリニック)にいるのに診療を拒否する、ということになります。

前にも書いたことがあるように、医師には応召義務があります。
患者さんから診療を求められたら、正当な理由無く断ることはできません。
つまり、実際に診療が行われている時間帯に、受付だけ先に終了することは、原則としてできないのです。

私は変なところで融通が利かない性格なので、自分の首を絞める応召義務から、どうしても逃れられません。
だから半ドンがすごく苦手です。かつて半ドンだった火曜日を休診日にしたのは、そういういきさつです。

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科学掘削船
- 2014/01/04(Sat) -
日本の造船技術について特集した、NHKの番組を見ました。
「戦艦大和」とか、巨大タンカー「出光丸」とか、科学掘削船「ちきゅう」とか、どれも日本の誇りです。
しかし何よりも驚いたのは、豪華客船「飛鳥II」の最上級客室の世界一周クルーズ料金2700万円でしょうか。

それはともかく、いちばん興味をもったのは、海面上に微動だにせず留まって海底を掘る、科学掘削船です。
しかも太平洋の水深1000メートルの海底を、さらに7000メートル掘ってマントルに到達しようという計画。
掘りすぎでしょう。

マントルに達したその瞬間、マグマが噴き上がって、船上は溶岩流で大惨事になりませんか。
と、思ってしまいましたが、よく考えるとたしか、マントルは固体なんですよね。

調べてみると、マントル上部の成分は「かんらん岩」だそうです。変換すると「橄欖岩」と難しい漢字です。
ちなみに、そのかんらん岩の主成分は「かんらん石」だそうです。変換すると「観覧席」が出てきました。

かんらん岩は、温度が上がるか圧力が下がることによって、少しずつ溶けて、液体のマグマになるそうです。
言ってみれば、地底の圧力によって、マグマをむりやり押し固めたのが、かんらん岩というわけです。

となると、掘削パイプがマントルまで貫通したとき、その部分が急に減圧してマグマ化する危険はないのか。

「地球深部探査センター」のQ&Aによると、たしかにそのままではマントルが「減圧融解」するそうです。
なので、マグマ化しないように、冷却しながら掘削するそうです。ホントに大丈夫なのか。なんか心配。

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初夢の定義
- 2014/01/03(Fri) -
「初夢」とは、「1月2日から3日にかけて見た夢」のこと。
私は子どもの頃から、そのようなやや承伏しかねる初夢の定義を信じてきました。

おそらく現在一般的な初夢の定義は、「元日から2日にかけて見た夢」でしょう。
しかしそれも、よく考えてみれば不自然な話です。
本来、その年に初めて見た夢が初夢なのだから、元日の目覚めの前に見た夢を初夢とするのが自然です。

大晦日の夜を「完徹(オール)」した場合に限り、元日の夜(2日の朝)に見た夢を初夢とするべきです。
いやその場合でも、大晦日の夜は完徹しても、元日の日中に昼寝したら、昼寝のとき見た夢が初夢でしょう。
どうでもいいですか。

「夢をあまり見ない」と言う人がいます。それが本当かどうかはわかりません。
しかしおそらくその人は、夢を見ても覚えていないだけじゃないかと、私は推測します。
夢って、ものすごく記憶に残りにくいですよね。私もよく夢は見ますが、その内容をすぐ忘れてしまいます。

なので、目覚めたらすぐに、夢の内容を反芻して、記憶にとどめるようにしています。その目的はともかく。
夢の内容をすぐ記録できるように、枕元にメモ帳を置いておくと良い、という人さえいます。

元日の朝、覚醒直前に見た夢が、本当にその年初めて見た夢なのか、保証はありません。
日付が変わって初めて見た夢が初夢なのであり、朝方の夢は、2つめか3つめの夢かもしれないからです。
どうでもいいですか。

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福袋
- 2014/01/02(Thu) -
デパートや専門店などの「福袋」。多くの方が楽しみにしているようですが、私は買ったことがありません。

全国7店舗のApple Storeも、恒例の「Lucky Bag」を、本日売り出しました。税込み36,000円ナリ。
販売個数が少なくて(全国で2000個、福岡店は150個ぐらい)、並んでもなかなか買えない代物です。
それに買ったとしても、たぶん中身の一部は、所有しているApple製品とダブるでしょうね。

Apple Store銀座店前の行列が報道されていました。他店舗も昨日の時点で、ほぼ打ち止め状態だったとか。
昨日の行列に余裕があったのは、暴風雪の中の札幌店だけだったとのこと。

ある調査によると、Lucky Bagの中身は、標準から大当たりまで、4つのパターンがあったらしいですね。
標準は総額6万数千円相当の商品、大当たりだとMacBook Airを含む16万円以上の内容だったそうです。

今朝Apple Online Storeのサイトを見ると、ネットでも「初売り」やってました。しかも大幅値引きあり!
念のため、先日購入したばかりの、MacBook ProとiMacの「値引き価格」を確認。私の悪いクセです。
なんと、それぞれ1万5千円引きじゃないですか! 愕然。ていうか、確認しなきゃいいのに。

くやしいので、iPhone用のLightning-USBケーブルを買いました。定価1980円が1000円引き。本日限定。
こんどから、年末にApple製品買うときは、初売り値引きのことを思い出しましょうね。

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新春のこころみ
- 2014/01/01(Wed) -
新しい年を迎えました。クリニックとしては7回目、私の人生では54回目のお正月です。
年を取ることをポジティブにとらえ、心機一転、すがすがしく新鮮な気持ちになる日です。

あらためて「新年あけましておめでとうございます」と、いちおうご挨拶を申し上げます。
けれども今年は、医療機関にとって、あまりめでたくない苦難の年になるかもしれません。
まず第一に「消費税増税」の問題。物品の仕入れコストが上がるのは、他の業種でも同じ。
しかし医療機関が特殊なのは、消費税を最終消費者(=患者)から徴収できないことです。
ていうか、あたかも医療機関が、最終消費者のような仕組みになってしまっているのです。

おかしな話でしょう。これは保険診療が非課税であるために起きる、消費税負担問題です。
めくじらを立てて騒いでいるのは、医師会ですが、国民にはなかなか理解されにくいです。
できれば、消費税増税分を補填できる程度には、診療報酬を増額してほしいところでした。
ところが、ふたを開けてみると、増税分は実質的に医療機関が負担することになりました。
うれしくない改定結果でしたが、医療の質を落とさぬよう、努力していくしかありません。

ご覧になってお気付きでしょうか。今日は新春企画として、実験的なブログを書きました。
ざっと文章全体を、できればパソコン画面で見ていただくと、その構成がわかり易いです。
いろいろなブログを書いてきましたが、いつかこのような試みをしようと思っていました。
まとまりのない文章になってしまいましたが、なにしろ実験なので、その点ご了承下さい。
すでに「こころみ」に気づかれた方がおられましたら、とりあえず、拍手をお願いします。

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