特定接種の登録
- 2014/02/28(Fri) -
「特定接種」の対象となる事業者の登録申請が、本日締め切られました。
特定接種とは、「新型インフルエンザ等対策特別措置法」第28条の規定に基づいて実施されるものです。
もしも新型インフルエンザのパンデミックが起きたとき、優先的にワクチンの接種を受けるための登録です。

優先的に接種を受けられるかわりに、パンデミックの際にも診療を継続して行う義務が課されます。

この法律や特定接種について、書きたいことはヤマほどありますが、今日はその登録作業についての話です。
本日が期限の、その登録申請方法は、原則として都道府県のホームページから行うことになっていました。
ところがこの、申請方法が、ちょっと問題なのです。

専用の申請サイトはあるのですが、そこに入力フォームがないのです。
かわりに申請用紙のファイルをダウンロードし、それに記入し、再びアップロードする手順になっています。
問題は、そのファイルが「Microsoft Excel」のファイルであるということです。

私はダウンロードしたファイルを、Macの表計算ソフトで開いてみましたが、どうもうまくいきません。
あちこちに文字のズレがあるし、選択肢のポップアップにも不具合があって、うまく選ぶことができません。

院内に数台あるWindows機や、一部のMacにインストールしているWindows環境でもトライしてみました。
しかしダメです。というのも、どのWindowsにもExcelをインストールしていなかったからです。

公的な重要事項の登録申請に、Windows環境とExcelが必須などとは、まったく承伏できかねる大問題です。

さっそく保健所に問い合わせると、「Macの方にはご迷惑をおかけしています」と、問題をご存じの様子。
しかも「FAXで申請書を送っていただければ、こちらで代わりに入力しておきます」と丁寧なフォローあり。
いくぶん憤りもおさまり、無事、特定接種の登録申請を終えたのでした。
それにしても、いい加減に「Excel公文書」はやめてほしい。

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ペットロス
- 2014/02/27(Thu) -
3日連続で、アンナの話題を書きます。「ペットロス症候群」かもしれません。

ラブラドールの場合、人間に換算した年齢 = 18 + 4.5 x ( 犬の年齢 - 1 )  と計算することがあります。
15歳で亡くなったアンナは、人間でいうと81歳。まさに天寿をまっとうしたわけです。

最近は、近所の小学生にも吠えず、いつも穏やかで、のんびりとした余生を送っていました。
昼寝して、庭をうろついて、腰をおろし、遠くを眺め、また昼寝して、という日々でした。
しかし、人間の4.5倍のスピードで齢を重ねていたので、晩年の衰えは、目に見えて急速でした。

人間の場合、現時点で私よりもご高齢の方は、もともと私より年上であり、年齢差はずっと変わりません。
一方で犬は、はじめは子犬でも、いつしか飼い主の年齢を追い越し、先に高齢化してしまいます。
飼い主よりも犬の方が先に寿命を迎えるであろうことは、つねに覚悟しておかなければなりません。

しかし、肉体年齢は高齢になっても、飼い主の気持ちの中では、いつまでも子犬のように可愛い存在です。
天寿をまっとうしたのに先立たれたような喪失感を感じるのは、そのためなのでしょう。

思い出してやることが供養になると、アンナの話ばかり書いてますが、明日は、別の話題で書くつもりです。

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写真の整理
- 2014/02/26(Wed) -
アンナの遺品には、首輪やリードなどいくつかありますが、あまり多くはありません。
しかし、たくさんの思い出を残してくれたほかに、圧倒的枚数の、写真があります。

子犬の頃は銀塩カメラで写していましたが、その後デジカメの時代になって、撮影枚数が激増しました。
フィルムを消費しないものだから、何の変哲もない日常の表情やしぐさを、何枚でも写せるのです。
保管場所に困ることもありません。パソコンは、写真の保管場所としては無限大の容量があるからです。

ところが昨日、いざ写真を探そうとすると、無数の写真がバラバラに保管されていることに気づきました。

この15年の間、Macの写真管理環境が変遷し、それに伴って私の写真管理法も右往左往したからです。
アンナの写真は、その時その時のトレンドに応じて整理され、あっちこっちのフォルダに分散していました。

そこでこの機会に、すべての写真をApple純正の写真アプリ「iPhoto」に一元化することにしました。
何年も前から、先延ばしにし続けてきた作業ですが、ようやくその気になりました。
アンナの思い出アルバムを作るなんて言うと女々しいですが、実際、それがモチベーションなのです。

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母犬の想い
- 2014/02/25(Tue) -
このブログにも何度も登場してきた、わが家の愛犬。名前はアンナといいます。黒いラブラドールです。

いまから10年ぐらい前に、アンナは子犬を生みました。しかも8匹。
はじめ片手に乗る大きさだった子犬たちはみな、すくすくと育ちました。
一方で母犬のアンナは産後にひどい乳腺炎となり、入院・手術・輸血を受け、一時は生死をさまよいました。
それを乗り越えた後のわが家は、9匹の犬がひと部屋を占領する、まさに犬屋敷となってしまいました。

知人を頼り、子犬をもらってくれる人を捜しました。広告も出しました。
そのおかげで5匹は引き取られて行きましたが、残る3匹の里親がどうしても見つかりません。
3匹はどんどん大きくなり、わんぱくになり、世話も大変ですが愛着も増すばかり。

ある日、某所で犬の里親探しの会が開かれると知りました。
母犬アンナの悲しげな鳴き声をあとにして、子犬3匹を大きなかごに入れて車で出かけました。
無事、子犬たちを大事にしてくれそうな里親たちに出会うことができましたが、かごはカラになりました。

帰宅したら真っ先にアンナを抱きしめてやろうと、家の中を探すと、アンナはソファーの上にいました。
腹ばいで動こうともせず、じっとこちらを見つめていますが、何かおかしいのです。何か隠している。
そう感じて、無理矢理ソファーからおろすと、そこに見つけたものは、小さな犬のぬいぐるみ2匹でした。

私が子犬を連れ出したあと、家中を探し回ったのでしょう。そして、子犬のぬいぐるみを見つけたのです。
決して動かず暖かみもないその2匹を、自分の居場所に連れ帰り、おなかの下で暖めていたのです。


若い頃は真っ黒のビロードのような毛並みのアンナでしたが、すでに白髪だらけになりました。
少し前までは喜んで散歩していましたが、最近は足腰も弱ってよろよろで、もはや散歩もやめていました。
食が細ってあばら骨が目立ち、体力も落ちてリビングのテラスにも上れなくなりました。

一昨日までは多少は食べていたのですが、昨日の朝から突然、何も食べず、まったく動けなくなりました。
昨夜仕事から帰宅してすぐ、庭に横たわるアンナをなでてやって驚きました。言葉を失いました。
すでに骨と皮だけになっていました。そこまでやせ細っていることに、私は昨日初めて気づいたのです。
仕事の忙しさにかまけて、ここのところずっと、アンナと触れ合っていませんでした。

アンナを部屋に入れ、口に飲み物を注ぐと、少し飲み、私の指もなめ、前足で何か意思表示をしてくれます。
夜中も今朝も、ときどき水分を飲みましたが、昼過ぎに与えた時は、もういらないよ、という顔をしました。
そして、ちょっと目を離したその間に、眠るように息を引き取っていました。本当に眠っているようでした。

家族の一員として過ごした15年間でした。思い出をいっぱい、ありがとう、アンナ。

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Appleの自動車
- 2014/02/24(Mon) -
Appleの幹部と「テスラ・モーターズ」のCEOが会談したというニュースに、業界と私が沸いています。
両社の業務提携だけでなく、Appleがテスラを買収する可能性もあります。これは面白くなってきました。

車で言えば、未来の車「自動運転車」の技術開発では、Googleが世界をリードしつつあります。

以前も書いたように、Googleは徹底的に車をIT化しようという未来を描いています。
どの自動車メーカーがどんな形の車を作ってもかまわないけど、自動運転のシステムはGoogleが握る。
まるでAndroidと同じ発想で、根幹の部分のシェアを伸ばす姿勢です。

それと対照的にAppleは、テスラにIT技術だけ提供して車は自由に作らせる、とは思えません。

思い出すのは90年代。低迷していたAppleは、MacのOSを他社に供給した時期がありました。
Macintosh互換機」なるものがいくつも出現し、結果的にMacのシェアはますます落ち込みました。
当時、パイオニアが発売した互換機は、音質などは評判でしたが、私は買おうとは思いませんでした。

97年にAppleに復帰したジョブズが、互換機戦略を撤回。MacはAppleだけが作る状態に戻りました。
はしごを外されたパイオニアが、少しかわいそうにも思えましたが、仕方ありません。

Appleには、デザインを重視し、感性に訴える製品を作るというポリシーがあります。
なのでAppleが手がける車は、AppleがデザインしてApple自身が作るしかないわけです。
テスラを買収したAppleが、超斬新なスマートカーを発売したら、信者としてはどうしますかね。

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接触性皮膚炎
- 2014/02/23(Sun) -
Fitbit社のリストバンド型活動量計・睡眠計の最新モデル「Fitbit Force」がリコールです。全品回収です。
日本では、ソフトバンクからの発売が予定されていましたが、それも延期です。

原因は「接触性皮膚炎」。Fitbit Forceを装着した手首がかぶれる被害が出たためです。
続々と登場しつつあるウエラブルデバイスは、今回のように皮膚炎が問題化することもありそうです。

私も似たようなデバイス「UP by Jawbone」を使っていますが、最初は手首がかぶれないか心配でした。
さいわい皮膚炎にはなりませんでしたが、なんとなく煩わしくなり、睡眠中以外はポケットに入れています。

皮膚炎の治療には、その程度によってはステロイドの外用薬を使います。
ところが子どもの皮膚炎でステロイドを処方しようとすると、難色を示される保護者の方がおられます。
こういうのを「ステロイドアレルギー」とでも言うのでしょうか。

弱い薬で病状を長引かせるよりも、適度な強さのステロイドを使って短期間で治した方が有益です。

私はそのことを、身をもって体験したことがあります。以前、湿布薬で手首がかぶれたときのこと。
弱めのステロイド軟膏を塗り続けたのですが、いっこうに治らない。むしろ悪化するばかり。
皮膚科の先生に相談すると、ステロイド軟膏にかぶれたのだろう、と。
まさかステロイドアレルギー? もちろん、その薬剤に含まれる別の成分にかぶれたのでしょう。

で、もっと強いステロイド軟膏を塗ったら、あっという間に治りました。ステロイドは使い方次第です。

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iPhoneの初期化
- 2014/02/22(Sat) -
Appleが「 iOS 7.0.6 」を公開しました。今朝それを知り、直ちにiPhoneのOSアップデートを行いました。
こういったものは、常に誰よりも早く、最新のモノに更新したいのが、私の性分なのです。

ところが、通常の手順を踏んだはずなのに「不明なエラーが発生しました」という不吉な表示が出ました。
それをOKすると、さらにたたみかけるように「このiPhoneを復元する必要があります」と言ってきます。
それもOKすると、「iPhoneを工場出荷時の設定に戻してもよろしいですか」と念押ししてきます。
その画面に表示されているボタンは、「更新」と「キャンセル」の二者択一。
ここで更新を選ぶとデータはすべて消去されるという、実に恐ろしい補足説明まで書かれてあります。

その文言におじけづいて、キャンセルをクリック。すると「復元する必要があります」の画面に戻ります。
そこでOKするとまた、見覚えのある「工場出荷時に戻してもよいか」の画面です。

つまりこの画面に表示される「キャンセル」ボタンには何の意味も無く、実質的に「更新」の一択なのです。
それなら最初から「不明なエラーが発生しました」のあと、自動的に更新へ移行してくれてもいいのに。

ついに腹をくくって、更新ボタンをクリック。私のiPhone5sは、すっかり初期化されたのでした。
しかし、へこたれてはなりません。データは復元できます。それらはクラウドとMacに残っているからです。
では、その手順(私の顛末)をご報告しましょう。

初期化されたiPhoneには「新しいiPhoneとして設定」と「バックアップから復元」の二択が表示されます。
ここで後者を選択すれば、諸設定がすべて元通りになります。間違って前者を選ぶと面倒なことになります。

Apple IDとパスワードを入力すれば、メールなどもすべて元に戻ります。まさに、クラウドさまさまです。
Macと同期して、1701曲の音楽と、3552枚の写真も、十数分のうちにiPhoneに取り込まれました。
Facebookも、Evernoteも、Dropboxも、それぞれアプリを入れ直すだけで、元通りの環境に戻りました。

毎日の運動と睡眠を記録した「UP by Jawbone」のデータも、すっかり同期されて元通り。
そのアプリ内にず〜っと記録してきた、あまり振り返りたくない体重記録も、しっかりと残っています。
クラウドというのは、消えて欲しいモノでも、なかなか消えてくれません。

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アドレナリン注射
- 2014/02/21(Fri) -
インフルエンザは現在流行中ですが、インフルエンザの予防接種は、そろそろ終了します。
「まだやってたの?」とか「いまごろ接種して意味あるの?」とか言わないでください。
まだ罹っていなければ、予防の意味はあります。しかもワクチンは、3つの型のインフルエンザに有効です。

予防接種の副反応でいちばん怖いのは、接種直後に起きる重篤なアレルギー反応「アナフィラキシー」です。
接種後30分以内の発症が多いので、原則としてその30分間は院内にとどまっていただき、経過を見ます。

万一、アナフィラキシーが起きたら、迅速に対処しなければ生命の危険につながります。
このとき最初にすべき、しかもただちに行わなければならない治療が「アドレナリンの筋肉注射」です。

「アドレナリン」というのは、興奮したり、緊張したり、気合いが入っているときに出るホルモンです。
本来、動物が敵と戦ったり、敵から逃げるときに分泌されるもので、瞬間的なパワーをもたらします。

医薬品としてのアドレナリンは、商品名の「ボスミン」があまりに有名です。
アナフィラキシー治療の際に、医療現場で最初に飛び交う言葉は「ボスミン筋注!」ということになります。

無床診療所でアナフィラキシーが起きる確率は低いですが、いつでもボスミン筋注ができる準備は必要です。
当院では以前、ボスミン注射液と注射器とアルコール綿をセットにして、目立つように置いていました。
しかしいざ使うとなると、アンプルを切って、注射器で吸って、という作業が必要です。時間のムダです。

そこで当院では、毎朝始業前に、2本の注射器にボスミンを0.5mlと0.3ml吸引しておくことにしています。
これらをそれぞれ専用のトレイに起き、アルコール綿も添えて、ラベルを貼って目立つところに置きます。
この方法の長所は第一に、そのまますぐに使えることです。
さらに毎朝スタッフが作成しているので、皆の記憶にも残り、いざ使おうという時に探すことがありません。

そうは言っても、ボスミン筋注が必要になるようなことは、起きてほしくはありません。
開業して6年余り、予防接種後などの迷走神経反射は何人かありましたが、アナフィラキシーは皆無でした。
毎朝準備したボスミン入り注射器は、使用することなく廃棄する毎日でしたがが、それは幸いなことです。

ところが昨日、ボスミン入り注射器の出番が突然訪れました。
食物アレルギーによるアナフィラキシーの患者さんが、突然来院されたのです。
ただちに、ボスミン筋注。ロスタイムなく短時間で対処できました。まさに、備えあれば憂い無しです。

さて、ここからは余談。
アナフィラキシー治療の切り札ボスミンの購入価格は、1mlのアンプルが92円。昔からある、安い薬です。
昨日の患者さんに筋注したボスミンは、0.12ml。わずか11円分に相当する量です。
薬の効果や重要性と、値段が必ずしも比例しないことを示す、良い例ですね。

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路上のゴミ
- 2014/02/20(Thu) -
毎朝クリニック周囲の清掃をしていると、いろいろな発見があり、いろいろなノウハウが得られます。
遠くにあるゴミを容易に判別できるようになったことも、そのひとつ。

タバコの吸い殻の次に多いのは、お菓子類の包み紙です。
チョコやキャンディーを1個ずつ個包装した、縦3cm、横5cmぐらいの小袋がありますね。
あれの両端(短辺)にはギザギザの加工がしてあって、そこから手で切り裂けるようになっています。
それを切り裂くと、幅数ミリ、長さ2cmぐらいの三角形の切れ端ができ、たいていポイ捨てされます。

その切れ端の内面のアルミが、遠くの方でキラリと光るのを見つけられると、少し嬉しい気持ちになります。
そんなことでも考えながらでなけりゃやってられないほど、早朝の清掃は寒いです。

何年か前の冬、商店街に委託されたのか、街角の歩道の清掃をしている方がいました。
周囲の通行人はみな、コートの襟を立てて、震えながら歩くほど寒い日のことです。
作業着の清掃員は、吸い殻などをひとつひとつつまみ上げては、手に持ったゴミ袋に入れていきます。
その時です。一陣の木枯らしが吹いてゴミ袋が舞い上がり、中のゴミが全部飛び散ってしまったのです。

清掃員の方は大慌てで、吸い殻を拾い集めようと追いかけますが、風でどんどん飛ばされていきます。
私も含めて周辺の通行人全員が、その光景を目にしながら、うつむき加減にその場を通り過ぎていきました。
あのとき、吸い殻集めを手伝ってあげられたら、私にもう少し行動力があったならと、いまも悔やみます。

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日本の大動脈
- 2014/02/19(Wed) -
「日米同盟の『大手術』」
日米の防衛協力のためのガイドライン見直しを報じる、今朝の日経記事の見出しです。
思い切った政策断行時などに、このような「外科的表現」が用いられます。

「日本列島の『大動脈』」
新幹線とか高速道路とかの交通の幹線のことを、よくこのように言います。
しかし考えてみると「動脈」というのは、心臓からからだへと血液を送り出す経路のことです。
厳密には、心臓(東京)から末梢(地方)へ向かう「下り線」だけを、大動脈と呼ぶべきでしょう。
となると、地方から東京へ向かうルート、つまり「上り線」は、「大静脈」ということになりますね。

「日本列島の『大静脈』」
なんか、裏通りのような感じ。却下。

「大動脈の二重系化」
大動脈である東海道新幹線は、今年50歳。動脈硬化(老朽化)が進み、血流量(輸送量)にも限界が来ます。
おまけに体表面付近(太平洋沿岸)を走っているために、外部からの打撃(地震・津波)に弱い。
そこで体内の深い部分(内陸部)に、大動脈のバイパスを作ろうというのが「リニア中央新幹線」です。
腹部打撲(東海地震)には対処できますが、心臓発作(首都直下地震)には何の役にも立ちませんけどね。

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車のマイコン
- 2014/02/18(Tue) -
私の愛車は買って3年弱ですが、半年ぐらい前からときどき、おかしな現象が起きていました。
運転席のドアを閉めると、後部トランクが開くのです。
ま、開くというか、トランクのロックがカチャッと外れて、半開き状態になってしまいます。
ちょうど、ドアを閉める風圧(車内の空気圧)に負けて、トランクが開いてしまうようなタイミングです。

じゃあ、トランクを閉めなおしたら、今度は運転席のドアが開くかというと、そこまでマンガではないです。

偶然起きた現象だろうと、タカをくくっていましたが、何度も繰り返すのでディーラーに相談しました。
すると、トランクの解錠をコントロールしているマイコンの誤作動だといいます。
先日車検に出した時に、マイコンのプログラムを修正してもらったら、解決しました。

エンジンやブレーキなどが、マイコンによって高度にコントロールされているのはもちろん、知っています。
しかしどうやらトランクの解錠ですら、単なる機械的なものではなく、電子制御されたメカのようです。

自動車用の部品は一般に、運転の安全性に直結するので、高度な信頼性と耐久性が要求されます。
その車載用マイコンの世界最大手が「ルネサスエレクトロニクス」です。世界シェアは40%以上とのこと。

今朝の日経は、回路幅40nmという、ルネサスの世界最高水準の自動車用半導を、大きく報じていました。
そのルネサスはさらに本日、回路幅28nmの半導体内蔵車載用マイコンの開発を発表しました。

ルネサスと聞けば、バドミントンの他には経営危機の話題ばかりでしたが、今後はいい話を期待します。

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周産期の水痘
- 2014/02/17(Mon) -
まあしかし、水痘って多いですね。なにしろ年間100万人ですから、当院にもそれなりに来院されます。

水痘は、たいてい小児期に罹患する病気です。大人になって罹ると、重症化しやすいことが知られています。
自然感染による免疫獲得を待つなどナンセンス。水痘はワクチンで予防すべき疾患です。

水痘ワクチン接種の啓蒙がてら、その意義をこれまでに2つの側面から書いてきました。
(1)重い合併症や死亡の回避
(2)バイオテロ対策
しかしもうひとつ、付け加えるべきものがありました。
(3)新生児水痘の予防

免疫を持たないまま妊娠してしまうと危険なのは、風疹だけではありません。
ただし水痘で問題になるのは、妊娠初期の感染よりも、周産期(分娩前後)の感染による新生児水痘です。

分娩の5日前から分娩の2日後までに母体が水痘を発症した場合、新生児の死亡率は30%ともいわれます。
それより早い発症であれば、母体の免疫(抗体)が胎児にも移行しているので、助かります。
それより遅い発症であれば、母体からのウイルスが胎児に感染しにくいので、助かります。

このような悲劇を避けるために、水痘の免疫のない女性は、妊娠前までに免疫を付けなければなりません。
妊娠中にワクチンが接種できないのは、風疹と同じです。

風疹よりもタチの悪いことには、水痘は日本中どこにでも、ほぼ一年中蔓延しています。
だからこそ、予防接種の徹底が急務なのです。ありきたりの疾患ですが、怖い病気です。

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健康管理端末
- 2014/02/16(Sun) -
Appleのもくろむ新しいカテゴリーの製品とは、「健康管理端末」なのでしょうか。

少し前までは「ウエラブルデバイス」といえば、おもに情報を提供してくれる端末を意味していました。
しかし最近は、身体情報を計測するセンサーとして働くものが、登場しつつあります。

たとえば私が時々装着している「 UP by Jawbone 」は、スマホで管理できる多機能万歩計です。
似たような製品はたくさんあって、脈拍数や血圧などを計測・記録できるものもあります。

東芝が、バスやタクシーの運転手の体調管理アプリ配信事業に参入すると、つい先日報じられました。
心拍センサーと、スマホの加速度センサー等による情報を統合し、運転状況を総合的に監視する仕組みです。

Googleが先月試作品を発表した、血糖値を測定するコンタクトレンズには驚きました。
血糖値を1秒に1回測って無線送信するだけでなく、異常値の場合はレンズが光って目に警告するとのこと。

Appleがこのトレンドに乗らないはずがありません。当然、世界標準を作るつもりで、動いているはずです。

次期iOS(iOS8)に、健康管理アプリ「Healthbook」を搭載するらしい、という情報もそのひとつ。
それと並行して、健康状態を計測することのできるウエラブルデバイスも、開発していると思われます。
もしかすると、iWatchで血圧を測定したり、皮膚の上から血液検査をしようというのでしょうか。

それを裏付けるように、医療や医療機器の専門家をAppleが何人も雇用しつつあると、先日報じられました。
非常勤でよろしければ、私もご協力いたしますが。

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積雪被害
- 2014/02/15(Sat) -
関東地方は、また大雪のようです。東京都心では、2週連続で27cmという記録的積雪に見舞われています。
一方で熊本市内は、数日前に少し雪がちらついた日がありましたが、なかなか積もりません。

こどもの頃は、温暖な気候の山口県の瀬戸内海側に住んでいましたが、けっこう雪が降ったものです。
膝下まで埋まるぐらいの積雪も、毎年のように経験しました。こどもの膝ですが。

とろこがこの20年ぐらい、九州に住んでいるとはいえ、雪が積もりませんね、なかなか。
もちろん、実生活において積雪は困ります。大人なので。

10年ぐらい前の勤務医時代、5cmを超える積雪の朝、道路の渋滞で1時間ぐらい遅刻したことがあります。
ゆるゆると車を運転しながら、脱輪した車や接触事故を横目に見つつ、病院に到着しました。
危険を避けるために、徒歩通勤した職員も多かったのですが、転倒して骨折した職員も何人かいたそうです。
南国九州の人間は、雪道の運転はもちろん、凍結路面の歩行すら慣れていないのです。

そんな熊本にあって、阿蘇だけはけっこう雪が積もります。
おかげで昨日は、JR九州の豪華列車「ななつ星 in 九州」が、途中で引き返すアクシデントがありました。
報道では「立野駅の先に進めなくなった」とありますが、つまり「スイッチバック」の箇所なのでしょうか。

通常のスイッチバックでは、最後部の車両に誘導員を配置してバック(推進運転)します。
ななつ星では最後尾がDXスイートなので、監視カメラ映像を運転席で見ながらバックするという話です。
ひどい積雪の中での、モニターを見ながらのバックは困難と判断したんじゃないでしょうかね(想像です)。

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ウイルス対策
- 2014/02/14(Fri) -
パソコンのウイルス対策は万全でしょうか。Macとて油断はできません。
先日購入した新しいMacProに、本日、セキュリティーソフトをインストールしました。
「ESET CYBER SECURITY PRO」という、MacとWindowsで使える製品です。

私が所有しているMacの中で、日頃とくによく使うものには、内部にWindowsもインストールしています。
VMware Fusionというソフトを使って、MacとWindowsが同時に使える環境を構築しているわけです。

Windowsで使えてMacで使えないソフトがこの世に存在するものだから、苦肉の策でそうしているのです。

新しいMacProに入れたWindowsは、これまた最新のWindows8.1です。これがまあ、変わってる。
真面目に使うつもりがないので、テキトーにいじっていると、やたらに「スワイプ」しろと言ってきます。
いやあ、タッチパネルじゃないので、どうにもならんですよ。

居候のようなWindowsですが、ウイルス対策だけは、Macとは別個にやっておく必要があります。
Macの守りが仮に鉄壁だとしても、内部のWindows部分から、ウイルスが侵入してくるかもしれません。
なのでMacPro1台で、ウイルス対策ソフトを2ライセンス分使ってしまいます。
少し納得のいかない話ですが、しょうがないです。

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飢餓商法
- 2014/02/13(Thu) -
「アップル、MacProの出荷予定日をまたもや延期」と、昨日報じられました。
この見出しからは、製品に何か不具合があって出荷が延び延びになっているような、誤った印象を与えます。
すでに12月に発売されていることは、前にも書いた通り。ただ、需要に供給が追いつかない状況なのです。

私は発売開始後数分以内に発注しましたが、それでも「納期1月」と表示されてガッカリしたものです。
ところがその夜にはもう「納期2月」、さらに先月には「納期3月」、昨日からはとうとう「納期4月」です。
無事1月に入手できた私としては、仕事中にもかかわらず迅速に発注して良かったと、感じているところ。

iPhoneが発売されるたびに経験するように、Appleの新製品は、発売当初は品薄が続きます。
出荷数を意図的に制限しているのではないかと、よく言われます。
その目的は、消費者の飢餓感を煽り購買意欲を高めるためで、「品薄商法」とか「飢餓商法」とよばれます。

しかしAppleが本当にそのような操作をしているとは、私は思いません。
MacProの場合、おそらくただ単に、生産量が少ないのでしょう。供給が追いつかないだけなのです。
なにしろ、Apple製品では例外的な、Made in USAです。中国製(中国で組立)ではありません。

そもそも、Apple製品において、飢餓商法の有効性は低いと私は思います。
私のようなApple信者の場合、品薄であろうがなかろうが、購買意欲(計画)に変化はないからです。
またApple信者でない場合は、Appleの製品が品薄であれば、他社製品へ目が向いてしまいます。

そうは思いながらも、MacProは生産量が少なそうだというウワサを聞いて、慌てて購入したのは私です。
まんまと飢餓商法にやられたのかもしれません。

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イソジンうがい液
- 2014/02/12(Wed) -
来年度の診療報酬改定の内容が、決定しました。
うがい薬を単独処方した場合の、保険適用除外も決まりました。前にも書いたように、おかしな規定です。
薬局でも買える薬が保険診療で安くなるのはけしからん、というのが理由だといいます。
新聞も「医師に処方してもらえば薬代は30%で済む」と、そこに問題があるかのように書き立てます。

医師が処方した方が、ホントに安いのか。イソジンうがい液(120ml)で検証してみましょう。

通販での最安値は600円程度。近所のドラッグストア等でも、700円程度で購入できます。
では、同じ120mlのイソジンうがい液(イソジンガーグル)を、当院で処方した場合はいくらになるのか。
なるべく支払いが安くなるように、平日の診療時間帯の再診患者を想定して、計算してみます。

(1)当院での支払額:192点=570円(3割負担として)
再診料 69点
外来管理加算 52点
一般名処方加算 2点
明細書発行体制等加算 1点
処方せん料 68点

(2)近隣の某調剤薬局での支払額:120点+396円=470円(3割負担として)
調剤基本料 40点
基本調剤加算1 10点
後発医薬品調剤体制加算3 19点
調剤料 10点
薬剤服用歴管理指導料 41点
薬剤料 396円

このように、合計で1040円の支払いとなります。一般薬局で買うよりも安いとは思えません。むしろ高い。
おまけに、かなりの時間を消費します。はじめからドラッグストアに行けば、数分で購入できる代物です。

その、お金と時間を費やしてでも、医療機関で処方を受けるのは、診察という付加価値があるからです。
診察の結果、うがい薬だけの処方となったとしても、それはそのような病状であることの証です。
ドラッグストアに行って自分でうがい薬を購入するのとは、まったく意味が違います。

ところが厚労省は、うがい薬の処方ごときで医師に報酬を与えるなと、そういう発想なのです。

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血液ドーピング
- 2014/02/11(Tue) -
ソチオリンピックに出場している恩田祐一選手は、かつてドーピングが疑われるような報道がありました。
2005年のノルディックスキー世界選手権の、大会前の血液検査で、血液が異常に濃かったためです。

これはドーピング検査ではなく、選手の健康を考えての検査でしたが、出場停止処分となりました。
ここでいう血液の濃さとは、血液の酸素運搬を担う赤血球ヘモグロビンの濃度のことです。
持久性の運動においては、筋肉への酸素供給能が決め手となるので、血が濃いほど有利です。

血液を人為的に濃くする方法は色々ありますが、なかには「血液ドーピング」も含まれます。

(1)高地トレーニング
高地では酸素濃度が低いので、腎臓からエリスロポエチン(EPO)という造血ホルモンが分泌されます。
空気中の酸素が薄いなら、血液を濃くして体中に送り届ける酸素の量を確保しようとする、生理的反応です。
このような、からだの仕組みを利用して血液を異常に濃い状態(多血症)にすることは、合法です。

(2)EPO注射
ドーピングです。EPOは体内物質ですが、それを外から注射するのがダメ。

(3)低酸素テント
低酸素状態のテント内に寝泊まりすれば、高地に住むのと同じようにEPOが分泌され、血は濃くなります。
テントは市販されています。利用選手は多いそうですが、合法的かどうか、ほんとのところ微妙。

(4)赤血球輸血
即効性があり効果絶大だそうですが、急激に血液濃度が高くなることが、血液凝固を起こす危険があります。
なので、他人の血液はもちろん、貯えておいた自分の血液(自己血)であっても、輸血はドーピングです。

ちなみに医療現場では、手術後に輸血が必要になるに場合に備えて、自己血を貯蔵しておくことがあります。
感染症や不適合輸血の問題をクリアできるので、出血量の多い心臓外科手術などでよく利用されています。

恩田選手の多血症は、先天的なものであることが判明し、ドーピングの疑いは晴れました。
しかしまだ疑われているわけでもないのでしょうが、その後もたびたび抜き打ち検査をされているそうです。
彼のブログによると、合宿中はおろか、オフの日の実家にまで検査員がやって来るとのこと。そりゃ大変。

その恩田選手、先ほど行われた男子スプリントは予選敗退でした。まあまだ競技はいくつも残っています。

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四面楚歌
- 2014/02/10(Mon) -
歴史ドラマというのは、その結末は周知の事実なのに、それでも最後に大きな感動を呼び起こします。
テレビの中国歴史ドラマ「項羽と劉邦」(WOWOW)全80話がついに、完結しました。

項羽の楚軍と劉邦の漢軍が戦った「楚漢戦争」の最終局面は、「四面楚歌」という故事成語でも知られます。

この言葉は「周囲を敵に囲まれ孤立した状況」という意味で使われますが、あと一歩しっくりきません。
なぜなら、楚軍をとり囲んだ漢軍が、楚軍を孤立させるために歌うとしたら「漢歌」の方が自然です。

しかし実際には漢軍は、夜更けの暗いときに、楚軍になりすまして楚歌を歌ったのでした。これは計略です。
項羽はその楚歌を聞いて、楚の兵たちが漢軍に投降したものと思い込んで、絶望したわけです。

「なりすまし」によって「思い込み」をさせるなど、現代の詐欺にも通用する手口です。

四面楚歌とは「周囲を敵に囲まれて孤立したと思い込んだ状況」というのが、故事に忠実な解釈でしょうか。
以前書いた「背水の陣」もそうです。実際には、絶体絶命の状況に見せかけて敵を油断させる計略でした。
考えてみるとあの時代って、計略だらけです。

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舛添都知事誕生
- 2014/02/09(Sun) -
新しい東京都知事は、大方の予想通り、舛添要一氏に決まったようです。

国際政治学者という肩書きでテレビ番組に出演している頃は、発言の歯切れも良く、頭も冴えてました。
ところが、2001年の参院選に出馬して、比例区でトップ当選してから、舛添氏はだんだん鈍っていきます。
代表的事例を挙げるなら、安倍(第一次改造)・福田・麻生内閣を通じて務めた、厚労相時代のこと。

新型インフルエンザ騒動のときの対応は、どうにも首をかしげたくなるものでした。

たとえば「水際作戦」。空港に赤外線体温モニターを設置して、発熱者の入国をブロックしようというもの。
感染症のことを少しでも知っている人間なら、あのとき「アホか」と思ったことでしょう。
インフルエンザウイルスに感染してから発病(発熱)するまでの潜伏期は、1日から7日程度あります。
未発症の感染者をスルーさせている可能性が高いのに、何が水際作戦ですか。

厳密に水際作戦を行うのなら、入国者全員を停留させ、発症しないか1週間以上見張らなければなりません。
それをせずして、仰々しく赤外線カメラで張り込むなど、今思えば赤面してしまいます。
当時は、日本中がインフルエンザパニックに陥っていましたが、いちばんパニクってたのは舛添氏でしょう。

東京都で何か(震災やテロなど)起きたとき、彼がまた変なリーダーシップを発揮しそうな気がします。

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新しいカテゴリー
- 2014/02/08(Sat) -
先日購入したMacProは、アプリのインストールやクラウド関連等の設定を完了し、快適に稼働中です。
一昔前のスパコン並みの演算能力を生かして、ブログ執筆がスイスイはかどります。
そしてその斬新すぎるデザインは、いくら眺めても飽きません。

iMacも発売当初は斬新でしたが、その後、似たような形状のパソコンが雨後の筍の如く現れました。
iPodもiPhoneもiPadもMacBookAirも、それぞれ類似品が数多く出現しました。
しかし、今回のMacProを真似ようとするメーカーはあるでしょうか。

ところで最近のAppleからは、新製品は登場しますが、カテゴリーが広がりません。それが不満です。

今週AppleのクックCEOが「新たなカテゴリーがいくつか登場するだろう」と発言したと報じられました。
どうなんでしょう。こう何度も思わせぶりなことを言ってると、素直に期待ができません。

Appleが次に出すのは、「iWatch」か「iTV」だろうと予測され続けて、しかもだいぶ経ちます。
ここまで待たせると、もはや誰もが思いつく程度の製品では、われわれを失望させることになります。
はたして、予測もつかないような製品カテゴリーなど、あるのでしょうか。

クックCEOはさらに「本当に素晴らしいものに取り組んでいる」と、自らハードル上げまくってます。
たぶん今年は、Appleの正念場でしょう。まさか経営危機にはならないでしょうけど、お布施は続けてます。

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軽いインフルエンザ
- 2014/02/07(Fri) -
「インフルエンザはA型よりもB型の方が軽い」とよく言われますが、必ずしもそうではありません。
とくに今シーズンは、かなり重症のB型の方や、けっこう軽症のA型の患者さんがいます。

軽いインフルエンザの人は、すぐに社会復帰(出勤・登校)できそうですが、それでは感染拡大を招きます。

国立感染症研究所によると、今期の流行は大半がA型(H1N1;4年前の新型)で、B型がそれに続きます。
A型(H3N2;香港型)は昨年から継続的に出ていますが、今年はB型よりも少なめぐらいのようです。

昨シーズン(2012/2013)は圧倒的にH3N2で、その前のシーズン(2011/2012)も同様でした。
しかしその前(2010/2011)はH1N1が主流であり、その前年(2009/2010)はH1N1一色でした。

4年前、H1N1が大流行したとき、あれだけ大騒ぎしたものの、症状は比較的軽かったことを思い出します。
単なる推測ですが、今年のA型は、症状が軽めならH1N1、重ければH3N2と、勝手に想像しています。

これら「季節性インフルエンザ」に加えて、国が対策に本腰を入れつつあるのが「鳥インフルエンザ」です。
「新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づく「特定接種」の登録準備を、当院も進めています。

ところで「鳥インフルエンザ」の感染者が、今年中国で急増しているという不気味なニュースがあります。

中国で鳥インフルエンザが流行する原因のひとつは、ニワトリへのワクチン接種だといわれています。
ワクチンを接種しなければ、感染したニワトリは症状が重く全滅するので、よそに広がりません。
ところがワクチンを接種して免疫をつけると、症状が軽いものだから、感染が拡大しやすいわけです。

人間も、ワクチンを接種して軽症になるのはいいですが、その後の感染拡大には注意しなければなりません。

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若い人の禁煙
- 2014/02/06(Thu) -
年が明けてから、禁煙外来を受診される方が増えています。「今年こそは」という気持ちなのでしょう。

禁煙外来(禁煙補助薬の処方等)に保険が利く「対象患者」となるためには、いくつかの条件があります。

(1)ニコチン依存症を判定するテスト(TDS)で、10項目の設問のうち、5点以上に該当すること
かなり主観的な設問です。保険適用のためなら、4点以下の回答をする受診者はいないでしょう。

(2)ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数x喫煙年数)が、200以上であること
逆に言えば、喫煙本数や年数が少ない者は自力で禁煙しなさいと、保険は利きませんよと、そういう意味。

(3)直ちに禁煙することを希望していること
禁煙外来にやって来て、でもすぐには禁煙しないってへそ曲がりがいるのか?

(4)禁煙治療について説明を受け、文書で同意すること
禁煙外来にやって来て、しかも治療に同意しない人などいるはずもなし。

(5)前回の禁煙外来から、1年以上を経過していること
そうたびたび保険は使わせません。禁煙治療を失敗した者への、1年間のペナルティーです。了見が狭い。

このうち(2)は、若い人に保険が適用されにくい条件なのが問題でしたが、どうやら改善されそうです。
4月の診療報酬改定では、このブリンクマン指数の条件が緩和される可能性が出てきました。
ただし、保険適用を緩和して財源は大丈夫なのか、という意見も根強く、紆余曲折あるかもしれません。
消費税増税に伴い、たばこも値上がりします。禁煙を推進するいいチャンスなので、水を差さないでほしい。

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節電とテレビ
- 2014/02/05(Wed) -
寒い日と暖かい日の差が激しいですね。こんな時がいちばん、体調を崩しやすいのでしょうか。

朝の院内を暖めるため、早朝からエアコンが作動するように、いつもタイマーをセットしています。
ところが日によっては温まりすぎてしまい、窓を開けて暖気を放出する始末。もったいない話です。

震災後に節電が叫ばれていた頃、エアコンよりもテレビを消すべきだ、という話が出ました。
野村総合研究所が震災の約1カ月後に出した「家庭における節電対策の推進」という提言が発端です。

それによれば、液晶テレビ1台を止める節電効果は、エアコン1台を止める効果の1.7倍とされていました。

週刊誌等がこの提言をとりあげて議論を巻き起こしましたが、その論点は次の2つでしょうか。
(1)熱中症の危険をおしてまでエアコンを止めるよりも、まずテレビを消せば良い。
(2)しかしそれでは不都合なので、この提言をメディア(テレビ)は黙殺している。

この話を思い出したのは、テレビってホントにつけっ放しだと、自宅でいつも感じるからです。
節電を考えたら、せめて電力需要がピークの時間帯には、なるべくテレビを見ないぐらいの態度が必要です。

どうせ真っ昼間にやっているのは、娯楽番組かドラマか、情報密度の低い情報番組ぐらいのもの。
率先してこの時間帯の放送を中断するテレビ局があれば、カッコイイですけどね。

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ワクチンの効果
- 2014/02/04(Tue) -
インフルエンザに罹った患者さんには、ワクチン接種済の方と、未接種だった方がいらっしゃいます。
前者の場合「ワクチンを接種したのに罹った」と、ワクチンの信頼性に疑問を呈することになります。
後者の場合「ワクチンを打っとけばよかった」と、自分の過ちを反省することになります。

ここで確認です。予防接種によって、絶対にインフルエンザに罹らなくなるのではありません。
ワクチンの接種は、インフルエンザを発症する確率と、発症後に重症化する確率を低減するものです。
その結果、流行の規模を縮小し、死亡数を減らすことができます。

いま話題になっているのは、田村憲久厚労相がインフルエンザに罹って閣議を欠席したニュースでしょう。
「国のインフルエンザ対策を担当している田村厚労相」という枕詞付きで、面白おかしく報道されています。

まるで「国の税金を担当している国税庁長官」が脱税をした、というニュアンスの表現です。
インフルエンザに罹ることは犯罪ではありません。田村大臣はむしろ被害者です。許してあげましょう。

田村大臣は発病前に「ワクチンを打っても安心せず、対策をしっかりしてほしい」と発言していたそうです。
ならば復帰後の会見では、こう言ってほしい。「だから言ったでしょう。油断するとこうなるんです」

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ペアリング
- 2014/02/03(Mon) -
私がMacを使うとき、マウスの代わりにトラックパッドを用いていることは、以前にも書きました。
とくに、Bluetoothという無線接続による「マジックトラックパッド」は、とても快適な入力デバイスです。

ところが、MacProで使っていたマジックトラックパッドが、今日の昼、突然使えなくなりました。
トラックパッドをMacProで使えるようにするための登録操作「ペアリング」ができないのです。

Bluetoothのトラブルに遭遇することには、慣れています。なので慌てず、ひとつひとつ対処を試みました。
(1)MacのBluetooth設定:何度も何度も確認しました。慣れていれば間違うはずはありません。
(2)トラックパッドの電池交換:過去に電池交換で解決したことがあります。しかし今回はダメ。
(3)無線LAN(Wi-Fi)との電波干渉:同じMacProのWi-FiとBluetoothですよ。干渉してどうしますか。

(4)他のMacとペアリングしていないか
これでした。実はそのトラックパッドは、以前iMacと同時購入して、未使用のまま保管していたものでした。
通常、Bluetoothデバイスを初めて使うときは、必ずパソコンとのペアリング操作が必要になります。
ところがAppleStoreでiMacと同時購入したものだから、iMacとペアリング済の状態になっていたのです。

これをMacProで使おうとすれば、その前にまず、iMacとのペアリングを解除しなければなりません。
「元の相手との関係をキッパリ解消しなければ、次の相手との関係を築いてはいけないルール」なのです。

たまたま昨日までは、MacProを使ったのはちょうど、iMacが立ち上がっていないときでした。
この場合には、本来ペアリングしていないはずのMacProでも、トラックパッドを使うことができたのです。
「元の相手が眠っているときに限り、別の相手との関係が許される」という抜け道があったわけです。

ところが今日は、iMacとMacProを同時に起動させたので、MacProでペアリングができなくなりました。
「元の相手が目を覚ましたら、すぐに元の絆を取り戻し、別の相手との関係が一気に消滅した」わけです。

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予約のジレンマ
- 2014/02/02(Sun) -
今日は日曜日。先週を上回る、厳しい状況となりました。診療終了は午後11時、帰宅は11時半でした。

昼の予防接種と健診が終わり、午後の診療開始は午後3時。この時点で、ほぼ80人待ちでした。
私の診療ペースは、1人6分、10人で1時間なので、80人待ちとは8時間を意味します。

お断りしておきますが、当院が大人気なのではありません。他の医療機関が診療していないだけなのです。
日曜日は、大津や植木や川尻など、遠隔地からも、当院を目指してはるばるやって来られます。
言ってみれば、当院は万年当番医なのです。

インフルエンザはさらに増えてきています。再診も加えると、今日だけで60人以上は受診されたでしょうか。

先週と同じ轍を踏むまいと、今日は「ほどほどのところ」で予約受付を打ち切ろうという計画でした。
ところがまさか、午後3時の時点ですでに、当院のキャパオーバーを暗示する予約数。
こういうのって、どうやって対処すればいいのでしょう。まさか、午前中のうちから予約を中止する?

ひどく重症の患者さんは、日赤をご紹介しましたが、その日赤もまた、今日はてんてこ舞いだったようです。
救急外来の担当医曰く「重症の方でも3時間はお待ちいただいていますので、ご了承ください」

結局いちばん忙しいのは、いつも勤務医の先生方ということになります。申し訳ないです。

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STAP細胞
- 2014/02/01(Sat) -
簡単な操作で細胞の「初期化」に成功した画期的発見ですが、それにしてもあまりに、簡単すぎます。
英科学誌ネイチャーに投稿したら、はじめは「細胞生物学の歴史を愚弄している」と却下されたという話。
新発見を高く評価する、科学雑誌の最高峰ネイチャーですら、簡単すぎて信じられなかったのでしょう。

今後メディアに登場し続けることになる「STAP細胞」なので、今日はフルネームを確認しておきましょう。
「刺激惹起性多能性獲得;Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency」がそれです。
ちなみに「iPS細胞」は「誘導多能性幹細胞(人工多能性幹細胞);induced Pluripotent Stem cells」。

いま受験生が「Stimulus」と聞けば、即座にその複数形の「Stimuli」を思い出さなければなりません。

ところで「Stimulus」と「Stimulation」との違いは何か。かつて基礎研究をしていたころの私の疑問です。
Stimulusは「個々の刺激」、Stimulationは「刺激すること」と当時は解釈していました(間違いかも)。
ならばSTAP細胞の「 S 」がなぜStimulusなのか。私にはわかりません。

「Triggered」は「誘発された」の意味ですが、iPS細胞の「Induced」との違いは何なのでしょう。
違いは無いけどあえて使わなかったとすれば、iPS細胞との違いを出そうということなのか。
「Pluripotent」とせずに「Acquisition of Pluripotency」としたところにも、同様の意図を感じます。

考えてみたら、STAP細胞の「TAP」とiPS細胞の「iP」は、まったく同じことを表現しています。

iPS細胞の「 i 」の前は省略されているのであり、省略した理由は「iPod」のようにしたかったからです。
しかし問題は、その省略した部分にこそあり、それは4つの遺伝子組込みという特殊で複雑な操作です。

一方でSTAP細胞は、さまざまな刺激が誘発し得るので、さらに作製が簡略化する可能性もあります。
やがてヒトの細胞でもSTAP細胞が実現すれば、今後iPS細胞の出る幕はあるのでしょうか。心配になります。

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