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70歳からの医療費
- 2014/03/31(Mon) -
70歳から74歳の方の医療費の、窓口負担の特例措置が終了し、4月から本来の2割負担になります。

3月31日の時点ですでに70歳であれば、この制度は適用されず、来年度も1割負担のままです。
4月1日以降に70歳になる人だけが、この制度の対象となり、負担増となります。
不公平だという声もあるでしょうが、新たな制度導入に際しては、得てして不公平を伴うものです。

では、4月1日にちょうど70歳になってしまう不運な人は誰かと言えば、それは、4月2日生まれの人です。
これまで何度も書いてきたように、民法の規定では、年齢が繰り上がるのは誕生日の前日だからです。

現に、厚労省の広報ポスターには「平成26年4月2日以降に70歳の誕生日を迎える方へ」と書かれています。

このような理屈があるために、各人の医療費が2割負担となる時期も、ややこしくなっています。
厚労省によれば「70歳の誕生日の翌月の診療から2割になります」と規定されています。
しかし「ただし、各月1日が誕生日の方はその月」という但し書きが付いています。
もちろんこれは、1日が誕生日の場合、その前月末に70歳になっているというのが、その理由です。

この年齢解釈は、予防接種の対象かどうかを判断する際にも問題となってきたことを、前にも書きました

厚労省はついに今月「定期の予防接種における対象者の解釈について」という、通知を出しました。
これによれば、「1歳以上が接種可能」とは、1歳の誕生日の前日から接種できる、と解釈されます。
その一方で、「1歳未満が接種可能」ならば、1歳の誕生日の前日まで接種できる、と解釈するそうです。

前者は日付単位で解釈し、後者は加齢する瞬間(午後24時)を基準に考えたから、こうなったのです。
「以上」と「未満」が同じ日を含むなど、数学的にはまったく矛盾した解釈です。
でもそのおかげでMRワクチンは、1歳の誕生日の前日から、2歳の誕生日の前日まで接種可能となりました。

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星新一賞受賞作
- 2014/03/30(Sun) -
ちょっと目を離した隙に、「第1回 日経 星新一賞」の受賞者が決定していたようです。
「星新一賞グランプリ決定」の文字を日経電子版で見つけ、愕然としました。
つまり、私は受賞しなかったということです。

私の応募作も、そこそこ面白く書いたつもりですが、大賞に選ばれるほどの自信はありませんでした。

グランプリに選ばれたのは、「『恐怖の谷』から『恍惚の峰へ』〜その政策的応用」(遠藤慎一著)

さっそく読んでみましたが、まあ、びっくりです。何よりも、そのスタイルに驚きました。
だって、科学論文の体裁で書かれているからです。こりゃまいった。
たしかに、主催者が求めるところの「理系文学」を追求すれば、こういうカタチもありなのでしょう。

この作品は、「題名」「著者名」「概要」「キーワード」「本文」「参考文献」から構成されています。
本文は、「はじめに」「方法」「結果」「考察」「謝辞」から成り、「図表」が数カ所挿入されています。

どう見ても普通の論文なので、このような文章を読み慣れていない人には、取っつきにくいでしょう。
しかし実際に読んでみると、これがなかなか読みやすい。

では書く方はどうなんだろうかと考えたとき、研究者にとっては、いちばん書き慣れた文体かもしれません。
おまけに、研究テーマや方法や結果から考察まで、すべて創作、書き放題なんて、極楽みたいな論文です。

論文の一部を創作したら「捏造」ですが、全部創作なら「文学」なんですね。

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通販の消費税問題
- 2014/03/29(Sat) -
消費税増税を前に、備品や消耗品をあれこれ購入してますが、期限が迫ってくると、どうしても焦りますね。
本当に今買う必要があるのか、そのことを冷静に吟味する余裕を失ってしまいます。
そもそも買う必要があるのか、そのことは考えないようにしています。

通販でいえば、私がふだんよく利用するのは、Amazon、AppleStore、Askulの「3A」です。

Amazonなど多くの通販では、注文日ではなく、出荷日を基準にして、消費税率が決まります。
なので早めに注文しておこうと、最近いちばんバタバタと発注したのは、Amazonです。

AppleStoreはしかし、3月中の発注はすべて(出荷が4月であっても)、値段は変わらないそうです。
経理上どのようにしているんだろうと、ちょっと疑問は感じますが、サイトに詳しい説明はありません。

そのAppleのカラクリは、Askulのサイトの詳細な説明を読んで、理解できました。
Askulも、3月発注の商品が4月出荷となっても税込価格は注文時と同じにする、と明言しています。
そのために、4月出荷分は税抜価格を下げて、税率が変わっても税込価格が変わらないようにするようです。
つまり、消費税増税分を実質的に値引するわけです。

ここで、待てよ、です。
これは「消費税転嫁対策特別措置法」で禁じられている「消費税還元セール」に該当するのではなかろうか。

いや、Askulのサイトのどこにも、価格改定と消費税との関連が明言されているわけではありません。
ただ、3月発注で4月出荷の商品に限り、ともかく税抜価格が一時的に改定されるのです。

「結局、増税分の値引きなんですね」なんてことは言いっこナシです。まったく偶然の価格変更なのです。

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接種間隔の改正
- 2014/03/28(Fri) -
熊本市保健所(感染症対策課)が主催する「予防接種説明会」に行ってきました。
予防接種制度には、4月からいくつかの変更がありますが、今日はまず、ワクチンの接種間隔について。

以前にも書いたように、あまり意味の無い接種期間の上限が、ようやく撤廃されることになりました。
これによって、接種間隔の超過によって接種機会を失うことを、防ぐことができます。

接種間隔のような細かい規則を定めているのは、「予防接種実施規則」という厚生労働省令です。
この省令が今回「予防接種実施規則の一部を改正する省令」によって、細かく改められました。

たとえば日本脳炎ワクチンの初回接種について、現行の「予防接種実施規則」の第十四条では、
「六日から二十八日までの間隔をおいて二回皮下に注射する」となっています。これに対する改正省令は、
「第十四条第一項中『から二十八日まで』を『以上』にあらため(以下略)」と記述されています。

改正法令では、変えた部分だけを記載しているものだから、条文をよく見比べなければ意味がわかりません。

「『六日から二十八日まで』を『六日以上』にあらため」と記述した方が親切ですが、そうなっていません。
なぜなら、法律文にわかりやすさは無用であり、求められるのは「正確で必要最小限の」記述だからです。
なので、改正法令を読むとき、パズルを解くような面白さもあります。もちろん皮肉です。

ところで「接種間隔」で言うなら、異なるワクチンどうしの接種間隔についての問題も存在します。
「不活化ワクチン接種後には6日間、生ワクチン後には27日間の間隔をあける」という規則です。
実はこれ、日本独自のルールです。医学的根拠は、ほぼ、ありません。改正されるという話も出ていません。
このことについては、また別の機会にじっくり書いてみます。

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NHKの娯楽番組
- 2014/03/27(Thu) -
一昨日の衆院総務委員会において、日本維新の会の中田宏氏が、NHKの番組を「低俗」と断じました。
賛否両論というか、むしろ批判が集まっている中田氏の発言について、順番にたどってみましょう。

「NHKの番組が(中略)低俗になっていないか。(中略)もちろん、私が高尚な人間ではございません」
まずゎ「つかみ」です。場内の笑いをとることには成功しています。

「本当に民放を見てるとあまりにもくだらないなと思う機会が増えすぎております」
前段階として、まず民放をこき下ろし、次にNHKの攻撃に移ります。日本語が少し変です。

「これNHKがやる意味があるのかと思うような番組が、中には並んでおります」
中田氏がやり玉に挙げたのは、「ケータイ大喜利」「コントの劇場」「7人のコント侍」の3番組。

「何人か聞いてみると、いやぁNHKがわざわざやるような番組じゃないですよねと(中略)返ってきました」
NHKがやる意味があるのかどうか、この重要問題については、「何人かに聞いて」調査されたようです。

「NHKがやるべきことというのは(中略)民間がやらないことをしっかりとやってもらうこと」
私は、前述の3番組も含め、民放がやりそうにない少し実験的な娯楽番組を、NHKは作ってきたと思います。

「(NHKは)公衆の要望を満たすとともに文化水準の向上に寄与するよう、最大の努力をすること」
娯楽番組が公衆の要望を満たすのかと、中田氏は繰り返しお尋ねですが、それなりに満たすんじゃないの?

「ドタバタな番組は、民放でやってもらえば十分だと多くの視聴者は思います」
何を根拠に? まさか「何人かに聞いて」調べたのでしょうか。聞くに堪えない質疑になってきました。

中田氏って、ちゃんとした根拠やデータを元に、まともなコトを言う人だと私は思ってたのですが。

質疑の中盤で中田氏は、韓流ドラマについて難癖をつけます。その薄っぺらい話にムカつきます。
後半は、パラリンピック報道について、ちょっといい話をしますが、もはや後の祭りです。

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可処分時間
- 2014/03/26(Wed) -
スマートデバイスが「可処分時間」を根こそぎ奪うと、今朝の日経の記事が警鐘を鳴らしていました。

可処分時間とは、1日24時間のうち、自分の自由になる時間のこと。
睡眠や食事や入浴や、通勤や仕事や家事の時間などを差し引いた、まさに「自分の時間」のことです。

スマートデバイスに限らず、文明の利器は、人間の時間をどんどん奪ってきたと言えるかもしれません。

「テレビ」
多くの情報が、能動的に求めるものではなく、受動的に与えられるものに変わりました。
圧倒的に大量で、ときに偏った情報が、1日のうちの長時間にわたり、人の周りを取り囲んでいます。

「ケータイ」
24時間、いつでも連絡がとれるようになりました。
24時間、いつでも連絡がとれてしまい、居留守ができないどころか、着信すれば即応が求められます。

「デジカメ」
いつでもすぐに撮影でき、フィルムを消費せず、現像作業も必要なく、加工や保存が簡単になりました。
なにか見つけると、それを記録するために撮影です。何もせず、ただ眺めるということが減りました。

「iPod」
音楽を聴くための特別な装置や環境や態勢が不要となり、好きな曲がいつでも聴けるようになりました。
いまの若者の耳には、四六時中音楽が鳴り響き、はたしてそれで考え事ができるのだろうかと心配です。

「スマホ」
いつでもどこでも、すぐにインターネットにアクセスできるようになりました。
ふと思いついた疑問を放置することが不可能になり、検索地獄に陥っている人もいます。私です。

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泗水図書館
- 2014/03/25(Tue) -
中国歴史ドラマ「孔子」の放送が、来月から始まります。
前回の「項羽と劉邦」で描かれた時代や、三国志の時代ならともかく、孔子の時代は勉強不足が否めません。

ドラマを楽しめるよう予習せねばなりますまい。「学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや」です。

思えば14年前、熊本に転居してきたとき、不思議に思ったのは「泗水」と「合志(こうし)」の地名でした。
地図を見ると「泗水孔子公園」なんてものまである。中国泗水県といえば、孔子の生誕地です。
熊本と孔子の関連性など、それまでに聞いたことがありませんでした。いったい、どういうことなのか。

その日以来14年間温めておいた(ほったらかしにしていた)この疑問を、ついに解くべき時が来ました。

まずは、孔子公園のある「泗水」の調査開始です。
このような重要な調べものを、ネット検索だけで済ませるわけにはいきません。現地調査が必要です。
そこで今日は、泗水に赴き、泗水孔子公園を見学し、さらに泗水図書館で「泗水町史」を借りてきました。

「泗水町史」は、泗水町が9年前に菊池市と合併するより数年前に、泗水町教育委員会が発行したものです。
そこには、明治22年の「町村制」施行時の村名選定のいきさつが、以下のように記載されていました。

「第一代村長西佐一郎氏は、合志を孔子とみたて、孔子の生まれた山東省曲阜、泗水の地名をとった」
「合志川の四支流が合流する肥沃な地の意から四川、四水となり、最後に中国の水郷にちなんで泗水に落着」

西氏は孔子を敬慕していたそうですが、少なくとも、泗水町と孔子との直接的な関連はないと判明しました。

なお泗水図書館を利用できるのは、菊池市に住居か職場があるか、合志市、大津町、菊陽町の住民だけです。
菊陽町に住んでてよかった。

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バチカン図書館
- 2014/03/24(Mon) -
ローマ法王庁の「バチカン図書館」が、所蔵する歴史的文書をデジタル化する計画と報じられました。
古い文書が劣化して読めなくなる前に、デジタル化しておこうと考えるのは当然です。
しかもそれを、ネットで閲覧可能にするそうです。

このニュースの趣旨は、デジタル化作業を受託したのが、日本の「NTTデータ」であるということでした。
しかしそれよりも、バチカン図書館と聞いて私が思い出したのは、映画「天使と悪魔」です。
以前にも書いた、あの「コンクラーベ映画」です。

映画で描かれていたバチカン図書館は、警戒厳重で、館内の温度・湿度や酸素濃度まで管理されていました。
しかし実際にはそれどころか、核爆発にも耐えられるような造りに、最近改修されたばかりのようです。

そのバチカン図書館を、自民党の甘利明氏が、2年前の大型連休中に視察したそうです。
当時の甘利氏の「国会リポート」には、バチカンから文書デジタル化の相談を受けたと、書かれています。

今回のNTTデータの受注決定に、甘利氏の力が関係していたのかどうか、それはわかりません。

舌がんを手術して復帰したばかりの甘利氏ですが、その風貌だけでなく、HPに書いた文章も憎めません。
1月27日の文末は、「きゃりーぱみゅぱみゅ」と言うと「また舌を噛んで入院しそう」との自虐ネタでした。

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大阪市長選挙
- 2014/03/23(Sun) -
大阪市長選は、橋下徹氏が再選されました。しかし投票率は、過去最低の23.59%でした。

「大阪都構想」の実現を目指す橋下氏が、民意を問うため突然辞職し、出直し選挙に踏み切ったのが1月。
これに対抗する自・民・公・共は、候補者を立てないことで、選挙戦を盛り上げさせない戦略でした。

たしかに投票率は、反対勢力が目論んだ通りの、盛り上がらない選挙戦を裏付けるものでした。
しかし本来反対勢力は、対抗馬を擁立し、選挙で橋下氏を破ることこそが、正しい戦い方であるはずです。
それが出来なかったのに、偉そうなことを言うことはできません。

今回、橋下氏以外に候補者が立たなかったら、無投票当選となっていたところです。
それを阻止したのは、橋下氏以外の3名の立候補者であり、自・民・公・共はただ、見ていただけなのです。
この候補者がいたからこそ、選挙が行われ、低い投票率を引き出すことができたわけです。

その意味では、低調な選挙戦を成立させたマック赤坂氏ら3名は、功労者とも言えるでしょう。
マック赤坂氏には、18,618票が集まりました。橋下氏の約20分の1の得票であり、けっこうな数です。
先月の東京都知事選でも彼は、15,070票を得ています。何が目的か知りませんが、なかなかやるものです。

絶対負けるとわかっている対抗馬しか出ていない今回の選挙など、有権者からすれば無駄な選挙でした。
しかしその責任は橋下氏にあるのではなく、立候補者を準備できなかった反対勢力の方だと私は思います。

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サイトの安全性
- 2014/03/22(Sat) -
ネット通販のサイトなどでは、ログインIDとパスワードの入力が要求されますが、本人確認はその程度。
それと比べると、さすがに銀行のセキュリティーは別格です。
インターネットバンキングでは、パスワードや確認番号等の入力を、何度も要求されます。かなり煩雑です。
入力を間違えると、当然エラーが出ますが、この瞬間に銀行では、ハッキングを疑い始めているでしょう。

2度連続でパスワード入力を間違えると、えらいことになりそうで、再入力するときは緊張します。

正しく入力したはずなのに、エラーメッセージが出て、何度もやり直しを要求される場合があるそうです。
この場合、コンピューターウイルスによって不正サイトに誘導されていることに、気づく必要があります。

たとえ正しいサイトであっても、それが不正に改ざんされている可能性もあるので、油断できません。
大手企業のホームページが改ざんされ、閲覧するだけでウイルスに感染するような事件も、頻発しています。

昨年は、トヨタ自動車や日本赤十字社などの有力サイトの事例が、問題になりました。

他人事ではありません。私が運営しているサイトは大丈夫なのでしょうか。
当院のホームページを閲覧したりブログを読んだ方が、ウイルスに感染するなんてことはないのでしょうか。
医療機関がウイルスをばら撒いていたのでは、シャレにもなりません。

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インフル治療薬
- 2014/03/21(Fri) -
お子さんにタミフルを処方すると、その副作用としての「異常行動」を心配される方は、まだ多いです。
もうインフルエンザはだいぶ下火ですが、今日は治療薬について、おさらいしてみます。

(1)イナビル(吸入薬)
1度の吸入で済むので便利です。ただし喘息発作が出ている人では使いません。
成人では私の第一選択薬です。子どもでも、上手に吸入できそうなら(おおむね6歳以上)処方します。

(2)タミフル(内服薬)
1日2回、5日間内服するのが面倒ですが、吸入ができない5歳以下ではほぼ唯一の薬です。
いまだに10〜19歳への投与が、原則禁止されています。ひところ「異常行動」が問題となったからです。

(3)ラピアクタ(点滴薬)
胃腸症状や消耗が強く、点滴が必要な場合に、補液薬とともに点滴する場合があります。
点滴なので即効性がありますが、私の印象では、この薬単独では、あと一歩な感じです。

(4)リレンザ(吸入薬)
イナビル登場前までは、よく使っていましたが、1日2回、5日間、というのがネック。吸入法も面倒です。

(5)麻黄湯(内服薬)
インフルエンザの疑いがあるけど確定していない人などに、よく使う漢方薬です。
空腹時に、熱湯に溶かして飲むのが効果的です。この用法は「湯」の文字が付いた漢方薬の、共通事項です。

タミフルに限らず、リレンザでもイナビルでも、その使用後の異常行動が報告されています。
詳細な調査では、それらの薬を使わなくても、インフルエンザで異常行動が起きることが、わかっています。
私の経験でも、インフルエンザ発症直後に、薬を使う前から幻覚が見えたお子さんが、何人もいました。

つまり幻覚や異常行動は、インフルエンザの症状のひとつであって、薬の副作用ではないのです。
もちろん、副作用ではない、ということを科学的に証明することは、とても難しいことです。
結局、かつていちばん使われたタミフルが、その濡れ衣を着せられ、いまだに着せられっぱなしなのです。

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予防接種と増税
- 2014/03/20(Thu) -
毎月1日と20日は「ゆめタウンデー」。今日はクリニックのお隣のサンピアンも賑わっています。
そうでなくても消費税増税を前にして、小売店では「駆け込み需要」に沸いているようです。

診療報酬はプラス0.1%改定なので、消費税がアップするにもかかわらず、医療費はほとんど変わりません。
前にも書きましたが、増税分だけ、診療報酬は実質的にマイナス改定なのです。ココ大事です。
初診料などが少し上がりますが、医療費全体で見て、患者負担はほとんど変わらないでしょう。

しかし医療機関での支払いの中でも、自由診療には消費税がかかるので、増税の影響がもろに現れます。

たとえば予防接種の料金。定期予防接種は無料ですが、任意予防接種にはそれなりの費用がかかります。
何かの理由で定期接種を逃した方に、自費で接種を受けてもらう場合、そのあまりの高額に誰もが驚きます。
たとえばポリオワクチンは、定期接種なら無料ですが、任意接種なら4回で4万円ぐらいかかります。
そんなに高いなら、やめてしまおうかと、そう思う方が出てきても仕方ありません。

子どもたちを伝染病から守るためには、接種漏れの方への接種料金の助成制度が必要だと、いつも思います。

ワクチンの納入価格が4月から上がると、医療機関はその分、接種料金を値上げしなければなりません。
薬品卸に「増税分を値引きしてくれ」などと言うことは、法律違反なのでできません。
なので私は各社に対して、消費税とはまったく関係なく、「春の値引の見積」をお願いしているところです。

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医師国家試験
- 2014/03/19(Wed) -
2月に行われた医師国家試験の合格者が、昨日発表されました。8千人近い医師が、新たに誕生しました。

私が受験したのは1985年。その前年までは春と秋に行われていた試験が、この年から春の1回になりました。
ちょうど私の学年は、共通一次試験が始まった年。試験改革の色んな荒波を、もろにかぶった学年なのです。

試験会場は、福岡の親不孝通りにあった予備校でした。おそらく水城学園か、そうでなければ九州英数学舘。
いまとなっては、どちらの予備校も姿を消し、親不孝通りの名称すら失われてしまっています。

私の頃の医師国家試験は4月上旬に行われ、合格発表は5月下旬でした。
その合否もわからぬうちに、4月から病院研修がスタートしました。無資格なので見習いみたいなものです。
しかし見習いとはいえ、診察・採血・回診準備・手術の助手・標本整理などで、多忙な日々を過ごしました。

そのような暫定研修医生活が1カ月ほど経ったころ、ようやく、国家試験の合格発表の日が訪れました。

万一不合格となると、その日をもって病院勤務は終わり、翌日から受験勉強に戻るという、過酷な運命です。
自己採点の感触で、まあ合格しただろうと思ってはいても、発表当日は、ひどく緊張したものです。

研修医仲間と、奪い合うようにして見たのは、その日の夕刊だったでしょうか。合格者名の一覧です。
探しました、「鶴原由一」の4文字を。しかし、何度見ても無いのです。
ただそこに、「鶴田由一」という、ソックリな名前は、ある。きっと誤植だろう。そうに違いない。

翌朝いちばんに、厚生省に問い合わせてみると、やっぱり新聞社のミスでした。しっかり仕事しろ、新聞社。

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禁煙啓蒙CM
- 2014/03/18(Tue) -
増税(=タバコ値上がり)前ですが、禁煙外来を新たに受診する方は、思ったほど多くはありません。
テレビでJTのCMを見ていても、分煙とかマナーの話ばかり。まさかJTが禁煙を推奨するはずがありません。
そのJTに遠慮してか、日本ではタバコの害を正面から取り上げたCMがありませんね。

一方で外国の禁煙啓蒙CMを見てみると、激しいですね。グロいですね。オーストラリアとかカナダとか。
タイのCMはその点、心情に訴える作品で、なかなか泣けます。基本的に、タイのCMは泣けます。

健康上の問題は疑う余地もない喫煙ですが、「自己責任」という理屈によって、合法とされています。
しかし受動喫煙は、周囲の人間に健康被害をもたらすものであり、その意味では違法でしょう。

外国の調査で、両親が喫煙する家庭で育った子どもに、動脈硬化が起きていることが明らかになりました。
この研究によると、そのような子どもの血管年齢は、そうでない子どもより3.3歳「老けている」そうです。
問題なのは、このような病的変化が不可逆的であり、その子の成人後まで続くということです。

ところで面白いことに、片親だけが喫煙者の場合には、前述したようなリスクが認められなかったそうです。
両親が喫煙者の場合、子どもの前で堂々と吸い、一方だけだと、離れて吸うからだと推測されています。
わが子に受動喫煙させてしまうことへの罪悪感は、夫婦がともに吸うことでぼやけてしてしまうようです。

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アスピリン
- 2014/03/17(Mon) -
インフルエンザなどに罹ったお子さんには、なるべく解熱剤を使わないようにしてもらっています。
どうしても必要なとき、使えるのは「アセトアミノフェン」(商品名はアンヒバやカロナール)だけです。
「アスピリン」は「ライ症候群」を引き起こす可能性があるので、小児の解熱に使ってはなりません。

しかしアスピリンは、成人では「血液サラサラ」の薬として、たいへんよく使われています。

もともと、解熱鎮痛剤としてアスピリンを開発したのは、ドイツの化学会社「バイエル(BAYER)」です。
当初はバイエルの商標だったアスピリンですが、ドイツが一次大戦で敗れた後には、普通名詞になりました。
米国人はアスピリンが好きらしく、映画でその錠剤をむさぼり食うように飲むシーンを、よく目にします。

アスピリンには、出血が止まりにくくなるという「副作用」がありました。
血小板の働きを抑制する働きがあることが、後にわかりました。
これを逆手に取り、「抗血小板薬=血液サラサラの薬」として用いられるようになったわけです。

ただし、一般の解熱鎮痛剤に含まれるアスピリンの量では多すぎて、抗血小板薬としては逆効果でした。
ちょうど良い投与量が、「小児用バファリン」に含まれる81mgという、少量のアスピリンだったのです。
そこで、心臓病の患者さんなどに、小児用バファリンを1日1錠投与することが始まりました。

私もかつて「小児バファリン 1錠1x 朝食後」などという処方せんを、数え切れないほど書いたものです。
しかし成人に「小児用」の薬を流用するこの方法は、正式に認められた処方ではありませんでした。

正式な抗血小板薬として現在は「バファリン配合錠A81」と「バイアスピリン」が発売されています。
前者は「バファリン」の名を残し、アスピリン含有量は81mgを維持。
後者はバイエルの「バイ」を冠し、アスピリン含有量は100mgにアップ。どっちが良いのやら。

それでは、いま市販の小児用バファリンを飲んでも血液サラサラ効果があるのかというと、それは違います。
「小児用バファリン」とか「キッズバファリン」という名称の薬に、アスピリンは含まれていないからです。
冒頭で触れたような理由から、小児用解熱鎮痛剤の成分は、アセトアミノフェンに切り替わっているのです。

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論文撤回反対
- 2014/03/16(Sun) -
その存在までもが疑われ始めた「STAP細胞」ですが、こうした状況になると、私は異を唱えたくなります。
へそ曲がりなのでしょうか。どうも日本中が、間違った方向に進みそうな気がしてなりません。

STAP細胞の論文は、さんざん叩かれ、理研も小保方さんも撤回の意向のようです。
その一方で共著者のバカンティ教授は、撤回されるべきではないとコメントしています。曰く、

「比較的軽微な間違いや外部からの圧力によって無視するにはあまりに重要な論文だ」
( the findings presented in these papers are too significant to disregard based on relatively minor errors or external pressures)

これほどの画期的発見を、著者の不手際や外野の批判ごときでフイにしてたまるか、てな感じでしょうか。

世界中の多くの科学者は、おそらくいまの段階では、STAP細胞を捏造と決めつけてはいないと思います。
あまりにも画期的な発見は、往々にして最初は叩かれやすいことを、歴史から学んでいるからです。

ところが日本国内の報道は、論文を撤回してまた一からやり直すべきだと、論じています。
一見、潔い考え方ですが、早い話が、STAP細胞をつぶしにかかっているのです。臭いものには蓋なのです。
なにか「コト」が起きると、一斉に反対に向いてしまう、日本人の悪しき体質そのものです。

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極小論文
- 2014/03/15(Sat) -
きのう書店で立ち読みしていて、久しぶりに驚くべき記述を目にしました。
朝日新聞の夕刊のコラム「素粒子」の執筆者だった、轡田隆史氏が言うには、
「100行を書いて、3行に削る」
どんだけ推敲するんですか。簡潔な文章を書くのが職業の方とは言え、さすがに削りすぎでしょう。

長短だけでもないですが、読みやすい文章は書くのが難しく、簡単に書けた文章は読みにくいものです。

で、思いついたのが、入学試験や就職試験などでよくおこなわれる「小論文」です。
なにかテーマを与えて、80分で800文字とか、100分で1000文字とかの文章を書かせるという試験。
あれって、採点が大変だろうなと思うのです。論文の評価が難しいし、なにより、読むのに時間がかかる。

だいたい、短い時間で規定の文字数まで膨らませようと苦労して書いた文章など、贅肉だらけです。
それに、テーマが一つでは、受験者に運不運が生じやすいのも問題です。

それよりも、短くて引き締まった文章をたくさん書かせる「極小論文」試験はどうでしょう。
たとえば5個のテーマを与えて、200字の文章を5つ書かせる、とか。ツイッター風に140文字でもいいかも。
この方法なら、受験者の知識や思考力を多角的に評価できるし、なにしろ採点が楽ですけどね。

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緊急地震速報
- 2014/03/14(Fri) -
未明に地震がありました。震源地は伊予灘で、最大震度5強。熊本県内でも震度4の場所があったようです。
睡眠中の地震でも、たいてい私は敏感に目覚めますが、もちろんそれは、大きく揺れ始めた後です。

ところが今日は、地震の直前に目覚めることになりました。緊急地震速報の警報が鳴ったからです。
夜中の2時過ぎといえば、もっとも眠りが深いころです。
装着していた「UP by Jawbone」の睡眠記録を見ると、その時間に突然覚醒した記録が残っていました。

緊急地震速報の警報音は、私には初めての経験でしたが、まあそれにしても、けたたましいですね。
いったい何が起きたのか、とにかく枕元の何かが、大音響が鳴り響いています。
枕元にあるモノと言えば、iPhone、電話の子機、インターホンの子機、目覚まし時計、保湿剤。

そのうちどれが鳴っているのか、状況がつかめない中で、「地震です」との音声ガイダンス。
これでようやく、少し状況が飲み込めました。と思ったら次の瞬間、揺れが始まりました。

気象庁では、午前2時07分2.9秒に地震波を検知して、その7.7秒後に警報を発表したとのこと。
通信会社はそれを受けて、対象地域に向けて配信したわけです。

警報から主要動到達までの時間は、気象庁のHPによると、わが家付近では約20秒だったようです。
配信処理に多少のタイムロスがあったとしても、15秒程度は、身を守るための時間が与えられたわけです。
ただしその15秒間、わたしはただ、ベッドの上であたふたしていただけでした。

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コピペ論文
- 2014/03/13(Thu) -
おととい「予言」したように、STAP細胞騒動では、小保方さんへの人物・人格攻撃が始まっています。
過去の論文どころかSTAP細胞の論文すら、「コピペ」だらけで書かれていることが、明らかになりました。

論文を手書きしていた時代なら、もう少し上品に「真似る」ところですが、いまや完全コピーが可能です。

あちこちのサイトが、小保方さんの論文と他の論文を比較検証し、その驚くべき類似性を示しています。
似ているなんてものじゃなく、他人の論文を、あたかもテンプレートのように使っています。
このような事実は、小保方さんが過去に書いたすべての論文の信頼性を損ねるものです。

しかしそれでも、敢えて言うなら、論文はしょせん、真実を説明する道具に過ぎません。
極論すれば、たとえ論文にごまかしがあっても、STAP細胞の存在が真実なら、それでいいと私は思います。

今回の論文が取り下げられたとしても、STAP細胞が本物なら、いつか誰かが立証してくれるはずです。
ただし、小保方さんの名誉が回復するのも、その時まで待たねばなりません。

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CarPlay
- 2014/03/12(Wed) -
Appleのモバイル向けOSの最新版「iOS 7.1」が昨日リリースされたので、ただちにアップデートしました。
OSは常に最新のものにするのが私の流儀であり、模様眺めなどしないのが私の信条です。

おかげで何度も痛い目に遭ってきたことは、言うまでもありません。
前バージョン「iOS 7.0.6」にアップデートしたときの「エラー騒ぎ」については、先日書いた通りです。

ハードでもソフトでも、出たばかりのモノには常に、仕様の問題や初期不良のリスクがあります。
しかし敢えて私は、新製品は発売日に買いたいし、ソフトウェアはすぐにアップデートしたいのです。
その結果、トラブルに直面したとしても、必死に対応策を考え、乗り越えていく過程がまた、好きなのです。
さらにその苦難の顛末を、このような文章にして披露し、誰かの参考になれば、それもまた幸せなことです。

これを「人柱」と呼びますが、自ら進んで行う行為なので、Apple信者としては「殉教」とも言えます。

それはさておき、iOS 7.1のウリといえば、「CarPlay」への対応でしょう。
iPhoneなどの端末を、言うなれば「スマートカー」のコントローラーにしてしまおう、というわけです。
考えてみると車というのは、家庭よりも圧倒的に狭い居住空間です。iPhoneとの親和性は高いでしょう。

さっそくそのCarPlayを搭載した「フェラーリFF」のデモ動画が、いま話題です。
人柱的には、ただちにこの車を購入すべきところなのですが、お値段がちょっと・・・

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STAP細胞疑惑
- 2014/03/11(Tue) -
つい1カ月前に、あれだけ大騒ぎしたSTAP細胞が、別の意味で大変なことになってきました。

報道された内容しか知ることのできない私には、STAP細胞の真贋を論じることはできません。
疑惑の中心人物、小保方晴子さんとの面識もないので、その人物像についても、何もコメントできません。

ただ、別の論文と同じ写真を使っていたという「ミス」は、申し開きの出来ない「大失態」でしょう。
さらに、別の研究者の論文の文章を「パクった(剽窃)」部分や、作為的な改変も見つかっています。

このような箇所がいくつも出てくると、もはやミスや不注意とは言い切れず、問題はとても深刻です。
どうして、論文投稿前に、共著者が徹底的にチェックしなかった(できなかった)のでしょうかね。

いずれにしても、あの画期的な論文の信頼性は大きく失墜してしまったわけです。

メディアというものは、いちど持ち上げた人物を疑い始めると、手のひらを返したように批判的になります。
科学的検証を推し進めるよりも先に、どうかすると人物・人格攻撃に転じたりします。

渦中の人、小保方さんは、メディアに登場しないので少し心配ですが、再現実験に取り組んでいるそうです。
論文撤回を提案した若山照彦教授も「STAP細胞を再現できる完璧な論文を作成したい」と言っています。
2人とも、STAP細胞そのものは疑ってはいないようです。ならばぜひ、雪辱を果たしてほしいものです。

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ゴーストライター
- 2014/03/10(Mon) -
世間をだまし続けていた佐村河内守氏の問題が、波紋を呼んでいます。
記者会見で釈明しているのは代理人だろうと思って見ていたら、驚いたことに、佐村河内氏本人でした。
どう見ても普通のオッサンだし、耳が聞こえないどころか、きわめて普通の質疑応答が行われていました。

彼の罪は、2つに分けて考えなければなりません。
(1)聴覚障害者と偽った
(2)作曲家と偽った
このうち(1)は許されない行為であり、厳しく非難されるべきです。
ところが(2)はどうなんでしょう。ゴーストライターなんていうのは、世間にあまたある話です。

作曲家と称して活躍していた佐村河内氏が表の顔なら、実際に作曲していた新垣隆氏は裏方です。
佐村河内氏は「佐村河内ブランド」の、言ってみれば「プロデューサー」だっただけの話。
一方の新垣氏も、自分を「スタッフ」だと自ら表現し、その役割をわきまえていたことを語っています。

ところが新垣氏が、だんだんとゴーストライターに耐えきれなくなった理由には(1)が大きいようです。

今回の件は、佐村河内氏の(1)の行為がエスカレートしてきたことが、最大の問題でしょう。
もっとも、純粋に音楽の芸術性を追求するのであれば、(1)も(2)も関係ないとは思いますが。


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朝のエアコン
- 2014/03/09(Sun) -
冬の間は、クリニックのエアコンが早朝から作動するように、タイマーをセットしています。
朝の出勤後にエアコンのスイッチを入れたのでは、冷え切っているクリニックが、温まらないのです。

この数日、朝がとくに寒いので、休日当番医である今日は、午前4時にタイマーをセットしておきました。

さて、今朝4時半ごろのこと。自宅の電話が鳴りました。間違い電話やイタズラだと許されない時間帯です。
しかし電話の主は、セコムの警備員でした。「クリニックで異常警報が出たので、巡回に来ております」と。

当番医の準備で天井のテレビの下に貼ったポスターが、エアコンからの温風で揺れているのが原因でした。
ポスターの揺れを、どこかのセンサーが感知して、侵入者の警報が出たようなのです。
セコムの方にお願いして、エアコンを止めてもらいました。

だいぶ前にも似たようなことがありました。あの時は、テレビの下につるしたモビールの揺れが原因でした。
あるいはまた、閉め忘れた窓からの風で揺れた、観葉植物の葉が、侵入者と間違われたこともありました。
ていうか、窓を閉め忘れるのもどうかと思いますが。

そんなわけで、今日は早朝出勤してエアコン入れて、冷え切ったクリニックを猛ダッシュで温めたのでした。

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戦後のスギ植林
- 2014/03/08(Sat) -
スギ花粉症といえば、この時期いちばんありきたりな疾患ですが、日本以外ではほとんど見られません。
スギが日本固有の樹木だからです。

戦後の日本では、木材不足を解消するため、多くの天然林が成長の早いスギに植え替えられました。
その大規模植林のツケが、スギ花粉症というわけです。その意味では「人災」とも言えます。

では、スギという樹木は、戦前の日本にはほとんど生えていなかったのか。
その疑問を感じていたとき、ふと、唱歌「お山の杉の子」を思い出しました。戦時中に発表された歌です。

「昔 昔 その昔 椎の木林のすぐそばに 小さなお山があったとさ あったとさ」
この冒頭は有名ですが、よく調べてみると、戦後に改変される前の5番の歌詞はこう始まります。
「大きな杉は何になる 兵隊さんを運ぶ船 傷痍の勇士の寝るお家 寝るお家」

つまり、戦時中または戦前から、スギは木材として有用だったことがわかります。
「これこれ杉の子 起きなさい」なんて歌詞はまさに、植林したスギの幼木への呼びかけそのものです。

ちなみに前述した5番の歌詞は、戦後改変されて「戦争色」が消えました。
「大きな杉は何になる お舟の帆柱はしご段 とんとん大工さんたてる家 たてる家」
いかにも戦後っぽくなりましたが、歴史的資料としての価値は、やや失われた感があります。

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ビットコイン
- 2014/03/07(Fri) -
ビットコインの考案者「サトシ・ナカモト(中本哲史)」氏の正体が、ついに判明したと報じられました。

おそらく、もっとも有名な「正体不明人物」であったナカモト氏。それが誰なのかは、ずっと謎でした。
天才ハッカーか、京大の望月教授か、いや日本人とは限らないし、複数人説や米政府機関説も出ていました。

ところがふたを開けてみるとその正体は、別府で生まれ10歳で米国に移住した、64歳の男性。
その名も、サトシ・ナカモト氏。そのまんまじゃないですか。

そのナカモト氏が考案したとされるビットコインの仕組みを、私の理解する範囲で書くとこうなります。
(1)ビットコインの取引には検証作業が必要となるが、そのためには膨大な数学的計算を要する
(2)ネット上の不特定多数がこの計算に参加し、検証が完了すると取引が認証される
(3)最初に計算をした者は、報酬としてビットコインを得る
(4)ビットコインを偽造するためには、ネット上の不特定多数の計算力の総計を上回る計算力が必要

ネット上の不特定多数の計算力を頼りに、偽造を不可能にするという、わかったようでわからないシステム。
中国などが、国を挙げてスパコンを駆使しても偽造できないのか。そこらへんが心配です。

ちなみにナカモト氏は、ノーベル経済学賞の有力候補だという話も、あるとかないとか。

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Apple Store
- 2014/03/06(Thu) -
おととい福岡に行く用事があって、そのついでに、Apple Store福岡天神に行ってみました。
OnlineのApple Storeはよく利用しますが、実店舗に行くのは久しぶりでした。
かつて、東京国際フォーラムで開催される学会に参加した際は、必ずApple Store銀座に行ったものです。

Apple Storeで目を引くのは、外国人スタッフの多さです。多くの国の客に対応するためだそうです。
久々に行って驚いたことは、スタッフが携帯しているiPhoneによって、会計が行われたことです。
iPhoneで商品のバーコードを読み取り、客のクレジットカードを読み取り、液晶画面に署名までさせます。

私の署名は、子どもの落書きみたいに、へたくそになってしまいました。ちゃんと決済できるか知りません。

あとで思い出したのですが、Apple Storeの店舗では「Easy Pay」という支払い方法ができるのでした。
専用のアプリをiPhoneに入れておき、店舗内で起動すれば、購入した商品を自分で会計できるものです。
商品のバーコードを自分で読み取って、そのまま持ち帰るという、外見上は万引きみたいなシステムです。
やってみたかった。

Apple Storeの裏に「キルフェボン」という、タルトの店があると聞いていたので、帰りに立ち寄りました。
もちろん私はアイドルじゃないので、買ったタルトの詳細を書いたりはしません。写真も掲載しません。

だいたい、この店に行くまで私は、タルトとは、餡を巻いたロールケーキのことだと思ってました。

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花粉症舌下薬
- 2014/03/05(Wed) -
今年はどうも、スギ花粉症がひどいようです。
生まれて初めて花粉症を発症したと思われる方にも、今年はよく出くわします。
「花粉症かもしれませんね」と言うと、「私は花粉症ではありませんよ」と当惑気味です。
「今年から花粉症かもしれませんよ」と言えば、「いままで花粉症じゃなかったのに?」と驚かれます。

気持ちはわかりますが、花粉症は、中高年で発症することも珍しくない疾患なのです。
何十年もの間、花粉を吸い続けたあげく、「もう我慢ならん」と体が花粉拒絶に転じた結果ともいえます。

花粉症の治療法で一般的なのは「抗アレルギー薬」です。
内服薬や点鼻薬などがありますが、これらは体のアレルギー反応を実力で阻止する対症療法です。

一方で、花粉アレルギーそのものを生じなくするのが「アレルゲン免疫療法(減感作療法)」です。
少しずつスギ花粉に触れさせて、数年間かけて体を徐々に慣らしていく根治療法です。
昔からある治療法ですが、あまり普及していないのは、たびたび皮下注射をする必要があったからです。

ところがこのたび「シダトレン スギ花粉舌下液」が厚労省に承認され、保険適用となりました。
注射の必要がない舌下薬なので、花粉症治療に大きな進展をもたらしそうで、期待できます。

ただしこの薬を処方できるのは、日本アレルギー学会などが主催する講習会を受けた医師だけです。
次の講習会日程を調べてみると、5月10日(土)。開催地は京都。むむむ・・・

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朝の電話番
- 2014/03/04(Tue) -
当院の診療予約は、毎朝8時から、インターネットと電話で受け付けています。
インターネットの方は、受付順に自動的に番号を振るシステムなので、ほとんど手間はかかりません。

問題は電話です。朝からけっこうバタバタします。電話回線は2つ。電話番は私と早番のスタッフの2名。
電話を受けながら、電子カルテで確認しつつメモをとるため、受話器は頭と肩の間に挟むことになります。
これはかなり、首が疲れる姿勢です。それでなくても、五十肩と肩こりに悩まされているのに。

ある日、テレビのCMを見てハッとしました。アレだ、と。さっそく近所の家電量販店に行って尋ねました。
「再春館製薬所のオペレーターみたいなマイク付きヘッドホンありますか」
少々幼稚な尋ね方でしたが、店員には一発で伝わりました。そして即答「置いてないです」。

電話だけでもバタバタするのに、朝8時頃、予約のために直接来院される患者さんもいらっしゃいます。
とても病状の重い方ならともかく、ただ順番を取るためだけなら、わざわざ来院されるには及びません。
それに窓口の応対をしながら電話には出られないので、電話回線をひとつ保留にしてつぶすことになります。

そうでなくても電話は、タイミングが悪いとつながりにくいものです。
いちばん良いのは、インターネット予約なのですが、これには敷居が高い方もいらっしゃるでしょう。
電話が話し中にならないようにするために、丁寧な電話応対をやめて、手短に済ませることにしています。
素っ気ない印象があるかもしれませんが、ご了承ください。朝の電話は、あくまで順番取りなので。

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シカ逃走中
- 2014/03/03(Mon) -
熊本市動植物園から逃げ出したニホンジカが、まだあと1頭見つかりません。もう1週間以上たちました。
江津湖付近か、もしかすると市街地に潜伏しているのかもしれません。まあ、逃げたのがシカでよかった。

京都大学のiPS細胞研究所では、マウスの逃走がホットな話題です。
飼育ケースに敷き詰めたチップ(おがくず)の中に埋まり込んでいたマウスに、気付かなかったようです。
遺伝子組み換え後の動物だったことが、問題視されています。

大学病院で研究していた頃、私もたびたびラットに逃げられて苦労したことを思い出します。
ケージからラットを取り出す際は、実験室のドアを必ず閉めます。万一の逃走に備えるためです。
ラットは尻尾が太く長くて持ちやすいですが、けっして持ち上げて宙づりにしてはなりません。
すごい勢いで動き回るからです。噛まれそうで怖くて手を離してしまえば、必ず逃げられます。
誰かが実験室のドアを開けないように施錠した後、実験そっちのけの捕獲劇が始まることになります。

モルモットは、ラットと同じぐらいの大きさですが、動きが比較的緩慢で、あまりどう猛ではありません。
しかし頭が良いので、ケージの閉じ具合が甘いと、すき間をこじ開けて逃走します。
朝実験室に行ってみると、ケージがもぬけの殻、ということが何度もありました。

我が家の愛犬アンナが庭から逃亡した顛末は、前にも書いた通りです。
いつか見つかるだろうとは思いながらも、いちばん心配なのは交通事故でした。

動物園のシカも、逃げ回るうちに交通事故に遭わなければいいのですが。

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心配御無用
- 2014/03/02(Sun) -
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」は、「龍馬伝」以来の面白さ。毎週日曜日が楽しみです。

やっぱり戦国時代をやれば、ハズレがないですね。主役の岡田准一にも好感が持てます。
キャスティングで言えば、私の好きな竹中直人が登場しているのも、重要です。しかも豊臣秀吉役。
20年近く前の大河ドラマ「秀吉」で、主役を演じた竹中直人が、また同じ秀吉役というのが面白い。

しかも前回と同じ決めゼリフ「心配御無用」まで登場。こういったNHKの遊びは好きですね。

NHKのプロデューサーは「誰がいちばん秀吉に似合うかを考えて竹中さんになりました」と言っています。
しかし似合うも何も、竹中秀吉はNHK自身が植え付けたイメージじゃないですか。我田引水でしょう。

記憶に残る大河ドラマでは、「黄金の日々」での緒形拳の、鬼気迫る秀吉が印象的でした。
面白いことには緒形拳は、ずいぶん昔の「太閤記」の主役の秀吉役に抜擢され、ドラマデビューしています。

秀吉を2度演じた俳優というなら、仲村トオルもそうでした。「信長」と「琉球の風」の連続2作品です。
ただしこれはお遊び。琉球の風のプロローグで登場する秀吉に、信長の仲村トオルを使っただけです。

今後の秀吉役として、私のイチオシはやっぱり香川照之でしょう。
すでに「利家とまつ」で秀吉をやってますが、これは脇役。いつか主役で2度目が来ますね(希望)。

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郵送料負担
- 2014/03/01(Sat) -
生活保護法の規定により、医療機関は医療扶助受給に必要な証明書等を、無償で交付しなければなりません。
さらに、その書類を役所に送付するときの郵送料は、熊本市では医療機関の負担となっています。

文書作成を無償で行うのは、いっこうにかまいません。
しかし生活保護サービスは、本来自治体の仕事のはず。事務費まで負担することには疑問を感じます。

考えれば考えるほど納得できなくなり、一昨日、区役所の保護課に電話で質問してみました。

私:医療要否意見書や未使用医療券を返送するための郵送料を、医療機関に負担させるのは筋違いでは。
区:郵送料は全部で年間200万円になります。市にはその予算がありません。

私:市に予算がないから医療機関に負担させるという理屈はいかがなものか。
区:医療機関には診療報酬がありますので、ご負担をお願いしています。

私:診療報酬は診療に対する報酬。そのついでに事務費も負担せよ、というのはおかしな論法。
区:それはそうですが、繰り返しますように市には予算がないのです。

私:予算をつけようという動きはないのですか。
区:医師会等でとりまとめて、要望されてはいかがでしょうか。

私:介護保険に関する書類の場合は、福祉課宛の返信用封筒が付いてきますよ。
区:そうなんですか。

悲しくなったので、問答はこれで終了です。

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