脳卒中
- 2014/04/30(Wed) -
夏ミカン」の学名が、なぜ「夏ダイダイ」なのか、っていう宿題発表から。
夏ミカンって、収穫しなければ翌年までずっと、木にぶら下がっていますね。
前年の実と今年の実が同じ木になることから、「代々(ダイダイ)」と言うようになったとのこと。
ところが、代々という名前は「よよ」と読め、脳卒中の後遺症を表す「よいよい」につながると嫌われた。
そこで名称を「夏ミカン」に変更したけど、学名は「夏ダイダイ」のまま。

と、ここまでは「萩夏みかんセンター」のHPの受け売りです。

子どもの頃、よく耳にした「ちゅうぶ」という病名も、「よいよい」と同義でしょう。
当時、脳卒中(今で言う脳血管障害)と言えば、日本人の死因の第1位でした。
正確には、1951年にそれまでの結核を抜いてから、1981年に悪性新生物(ガン)に抜かれるまでの間です。
その後すぐに心疾患に第2位を譲り、3年前には肺炎にも抜かれて、現在死因の第4位です。

では、脳血管障害はどんどん減っているのかと言えば、そうではありません。減ったのは死亡数だけです。
驚くべきことにその患者数は、死亡第1位のガンとほぼ同数です。

昔の脳卒中の実態は「脳出血」でしたが、近年の脳血管障害の大半は「脳梗塞」です。
脳出血は、食生活の欧米化以前からある病気でした。戦前の死因としても、結核、肺炎に次ぐ第3位でした。
脳梗塞は、食生活の欧米化に伴って、ガンや心疾患とともに台頭してきた、生活習慣病のひとつです。

脳血管障害の死亡順位が下がったのは、医療の進歩によるものです。
その後遺症まで考えると、1位タイと言ってもいいぐらいの、重大な疾患でしょう。

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平均余命
- 2014/04/29(Tue) -
「10年前に前立腺ガンと診断されたとき、平均余命はあと10年と言われたのだが」と、相談を受けました。
予告された余命に達し、ひどく不安な状況であることは、よく理解できます。

このような場合、「平均余命」の意味を理解することによって、不安を解消することができるかもしれません。
たとえば、次のような説明はどうでしょうか。

「平均余命10年」という場合、10年以上生存できる確率が50%、10年未満の生存確率が50%です。
前者をAグループ、後者をBグループとすれば、宣告から10年を経過した時点で、Aグループ入り確定です。
ちょうど10年経ったひとには、「無事、Aグループ入りされましたね」と言うことができます。

あるいはまた、平均寿命にたとえて考えてみることで、不安を解消することができるかもしれません。

「平均寿命」とは、0歳の平均余命のことです。日本人男性の場合、それは約80歳です。
では、80歳を迎えた瞬間に、ひどく不安を感じる必要があるかといえば、そうではありません。

80歳の男性には、その時点における平均余命があり、厚労省の統計では約9年です。
つまり、80歳の人にとっての平均寿命は、89歳ということもできます。
89歳の男性の平均余命の資料がないのが残念ですが、90歳の場合の数値から推定すると、平均余命は約4年。
つまり、89歳の人にとっての平均寿命は、93歳と考えてもいいでしょう。
おそらく、93歳の人の平均余命は2年ぐらいでしょう。95歳の人は1年かもしれません。

そのように考えたら、アキレスと亀のごとく、寿命は無限に延びていくような気もしてきます。
だから前立腺ガンの余命10年をクリアできた方には、前途が広がったと考えても、間違いは無いでしょう。

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語尾の無声化
- 2014/04/28(Mon) -
報道番組で、STAP細胞の小保方氏の記者会見での発言を聞いていて、あらためて感じたことがあります。
内容はともかく、その発音です。ずっと違和感を感じていましたが、どうやら語尾に問題があるようです。

「STAP細胞は、あります」の「あります」の部分を「ありまふ」って言ってるんですね。
しかも語尾の「まふ」の最後の「ふ」は、ほぼ無声音。「ありまfu」じゃなくて「ありまf」って感じ。

これで思い出すのが、社会民主党前党首の福島瑞穂氏。この人の語尾は、小保方氏と真逆。くどいんです。
「あります」と言うべきところであれば「ありますぅ」みたいに言う。

日本語の発音は通常、語尾の「ます」の「す」は無声化します。「masu」じゃなくて「mas」みたいに。

福島氏は、これを敢えて「masuu」みたいにしゃべるわけです。聞いてて子どもっぽく感じます。
逆に小保方氏は、「maf」です。これまたこれで、幼稚っぽい。

母音の無声化には、ほかにもパターンがあるようですが、国語の時間にきちんと習った記憶がありません。
外国人のしゃべる日本語で、あまり無声化ができていないそうですが、関西人にも無声化が少ないとのこと。
なかなか面白いテーマなので、また別の機会に検討してみます。

小保方氏の発音はともかくとして、福島氏は、語尾を無声化しないのではなく、できないのかもしれません。

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便の先生
- 2014/04/27(Sun) -
いま、子どもたちの間で、胃腸炎が意外と流行しています。多くがウイルス性と思われます。
初日に発熱と嘔吐、遅れて下痢が3日間、といったパターンが多いですが、もちろん、症状はまちまちです。
便が白っぽくて酸臭がする場合、検査するとロタウイルスが出ることがありますが、違うことも多いです。

ウイルス性胃腸炎に特効薬はなく、脱水があれば点滴をするし、そうでなければ整腸剤などを処方します。
整腸剤に近い効果を期待して、ヨーグルトを食べさせる方がいますが、それは逆効果のことが多いです。
乳酸菌は有益な成分ですが、乳脂肪や乳糖が、下痢を起こしやすくするからです。

ちょうど今日、日経に腸内細菌についての特集記事がありましたが、驚いたこと2つ、笑えたこと1つ。

(1)人間1人の腸内には、500兆から1000兆個の細菌がいる。
人体の細胞数が60兆個なので、すごい数です。こんなに多いことが、最近わかったそうです、細菌だけに。

(2)人間1人の腸内細菌の重量は、1.5キログラム。
前にも聞いたことはありましたが、細菌だけで1.5キロの重量って、あらためて驚きます。

(3)理化学研究所の腸内細菌研究の第一人者の名前が、辨野義己(べんの・よしみ)先生。
失礼を承知で書きますが、「便の先生」って、言われたことあるでしょうね、きっと。
と思って調べたら、「いいうんち研究所」というサイトに「べんのいい話」という連載を発見。やりますな。

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縫合用の絹糸
- 2014/04/26(Sat) -
「富岡製糸場と絹産業遺産群」が、世界遺産になることが、ほぼ決まったようです。

昔、学校で富岡製糸場のことを習った時、生糸と絹糸ってどう違うんだろう、と思ったことがあります。
久々にそれを思い出したので調べてみたら、生糸を薬剤処理したものが絹糸なんですね。いま知りました。

1960年代ぐらいまでは、生糸生産量では日本が世界一でしたが、いまは中国がダントツです。

絹糸(けんし)といえば、外科手術の際の縫合糸として、ずいぶん使ったことがあります。
合成糸よりも値段が安く、結びやすいのにほどけにくい。一般外科領域では、一番ありきたりの糸でした。

しかし絹糸は蛋白質であり、複数の繊維が撚って(編んで)あり、しかも吸収されない(溶けない)糸です。
どの要素ひとつをとっても、感染には不利で、心臓血管外科領域で用いることはほとんどありませんでした。

日本以外で絹糸を縫合糸として使っている国が、ほとんどないと聞いたのも、ずいぶん前の話です。

外科の現場を離れて何年も経つので、現状はわかりませんが、今でも絹糸を使っているのでしょうか。
まだ使っているとしたら、かつての豊富な生糸生産があだとなった、悪習といえるかもしれません。

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長時間心電図検査
- 2014/04/25(Fri) -
不整脈も狭心症も、発症時の心電図異常を「現行犯」で捉えなければ、診断を確定することができません。

そこで、24時間連続して心電図を記録し、その決定的瞬間を記録するのが「長時間心電図検査」です。
あるいは逆に、動悸や胸痛が心臓とは無関係であることを確定するために、この検査を行う場合もあります。

検査法を考案したHolter(ホルター)博士の名にちなんで、「ホルター心電図検査」ともいいます。
小さな記録装置に、胸部に貼った数個の電極を接続して、一日中首からぶら下げます。
「ホルダー心電図検査」というのは間違いですが、まあ当たらずしも遠からずです。

ところで、最近Appleが「心拍認証」技術を特許申請したそうです。
心電図の波形によって個体を識別する仕組みなので「心電図認証」とも言えそうですが、疑問が2つ。
(1)手に持ったiPhoneや手首に装着したiWatchのようなデバイスで、良質な心電図を取得できるのか
(2)心拍数などが変動しても、安定した認証ができるのか

そこで思いついたのですが、心拍認証ができるぐらいなら、長時間心電図検査もできるだろう、と。
となると、ウエラブルデバイスを使えば、24時間どころか、無限に連続して心電図検査することが可能です。
その心電図を逐一、クラウドに保存することもできるでしょう。
万一、不整脈や狭心症の波形を捉えたら、即座に特定の連絡先に通知するという設定もできるでしょう。

ウエラブルデバイスには、「健康管理デバイス」の側面が、ますます強まっていきそうです。

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トークンは安全か
- 2014/04/24(Thu) -
某銀行から昨日、更新用の「トークン」が、ヤマト運輸の「セキュリティパッケージ」で送られてきました。
以前にも、他行から送られてきたトークンの話を書きましたが、最近気になるニュースがあります。

トークンというのは「時刻に同期したワンタイムパスワードを生成するハードウェア」です。
今回送られてきたのは、いまは米EMC社の傘下となった「RSAセキュリティー社」製のものです。

トークンは、その本体が手元にある限り、パスワードは誰にも知られず、絶対安全と考えられます。
ただし、製造元のRSA社を信用するなら、という前提付きです。

ところが昨年、そのRSA社が、あのNSA(国家安全保障局)と裏取引をしていたことが発覚しました。
NSAがRSAに1000万ドル支払い、欠陥のある乱数発生技術を、RSAのソフトに潜り込ませたというのです。
この情報を暴露したのは誰あろう、エドワード・スノーデン氏です。

裏取引の目的はもちろん、NSAが暗号を解読しやすくするためです。
とにかくNSAというのは、何でも情報を知りたがる組織みたいですね。

トークンのコードなど、もはやNSAに筒抜けかもしれません。
私の口座の預金残高も、すでにNSAが把握していると考えるべきでしょう。
残高がなかなか増えないのも、あるいはNSAの工作かもしれません。

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薬物治療への抵抗
- 2014/04/23(Wed) -
高血圧症や高脂血症や糖尿病など、いわゆる生活習慣病の治療の基本は「生活習慣の改善」です。
具体的には、食事療法と運動療法であり、端的に言えば、減量です。

しかし、病状が高度であったり、臓器障害を合併している場合などは、悠長に構えている余裕はありません。
遺伝的素因が強い場合も、生活習慣の改善だけでは、効果不十分です。

このような場合、薬物治療(内服治療)を始めることになりますが、患者さんには抵抗感もあるようです。

「薬を飲み始めたら、一生続けることになるんでしょう?」という質問を、しばしば受けます。
何かまるで、依存性のある薬物を始めるような、禁断の薬に手を付けてしまうような、そんなイメージです。
このとき、私の答えは以下の要領です。

「生活習慣の改善には時間がかかるでしょうから、それまでのつなぎとして、薬を飲んでおきましょう」
一生飲み続けるようなイメージを払拭します。

「薬の力を借りてでも、とりあえず血圧や血糖値を正常化すれば、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを減らせます」
いちばん怖いのは何なのか、再確認です。

「生活習慣の改善によって、やがて薬を弱めたり、中止することができるかもしれません」
現実には、なかなか難しい。

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パール柑
- 2014/04/22(Tue) -
「パール柑」なるものを、この歳になって初めて知りました。
さっそく買ってみると、見た目は大ぶりのグレープフルーツですね。
ジュースにしてみましたが、酸味控えめで、あまり特徴のない味。皮を剥くのに難渋しました。

調べてみると、文旦の仲間らしい。ていうか、文旦とボンタンとザボンが同じものだと、今日知りました。
そのいずれも、これまでに食べた記憶がありません。ボンタンアメを食べたことがあるぐらいです。

熊本には「晩白柚(ばんぺいゆ)」なんてものもありますね。ザボンの仲間でとくにでかいヤツ。
それから「デコポン」なら2,3回、食べたことがあります。これは熊本果実連の登録商標ですか。

私は山口県で育ったので、温州ミカンと夏ミカンはよく食べましたが、最近はほとんど食べなくなりました。
たぶんその理由のひとつは、皮を剥くのが面倒だからかもしれません。

パール柑(ザボン)の学名は「Citrus maxima」だそうです。学名を調べてみると、なかなか面白いです。

「Citrus」はミカンの仲間を表します。「シトラス」と読めますが、ラテン語的には「キトルス」でしょう。
「maxia」の意味は想像できます。つまりザボンの学名は「すごく大きいミカン」ということでしょうね。

ラテン語は、ローマ帝国で用いられていた最盛期の発音が、現在用いられているそうです。
文字の通りに「ローマ字」読みすれば、ほぼ正しい発音になるので、日本人には意外と簡単です。

温州ミカンの学名は「Citrus unshu」、夏ミカンは「Citrus natsudaidai」。たしかにローマ字のようです。
ハッサク「Citrus hassaku」、スダチ「Citrus sudachi」など、日本語を含む学名の柑橘類が意外に多い。
もともと夏ダイダイだったものが、夏ミカンという名になったいきさつも面白いですが、ここでは割愛です。

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朝の朝礼
- 2014/04/21(Mon) -
挑発的なタイトルです。「朝礼は朝に決まってるでしょう」というツッコミ、お願いします。

開院当初は、毎日始業前に朝礼を行っていました。
並んだ職員たちを前にして、私がなにかネタをひとつ、えらそうにしゃべるという形式です。

クリニックを開業したらこういうことをやりたいと、前からずっと思っていたのです。

前日の診療中に起きた問題、とくにヒヤリ・ハット事例についての報告を、この場で行いました。
予防接種の取り決めなどがめまぐるしく変わるので、新制度について周知させるのも、朝礼の役割でした。
とくにネタがなければ、世の中の出来事とか、思いついたこととか、どうでもいい内容の日もありました。

しかしその5分間のために、朝一番から職員が全員揃うことには、困難を伴うようになりました。

夕方以降の超過勤務に対応するために、職員の出勤に、早出や遅出のシフトをつくったからです。
シフト通りに出勤すれば、職員の大半が朝礼に間に合わない、というジレンマが出てきました。
そもそも、家族持ちのスタッフ(主婦)が、毎朝8時半までに出勤することには、無理があったのです。

その結果、朝礼は早々に廃止となりました。こういうのを「朝礼暮改」と言いますウソ。

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人体ハッキング
- 2014/04/20(Sun) -
「医療機器ウイルス感染」 目を引くニュース見出しです。
不十分な滅菌操作や、違法な再使用によるウイルス感染を、すぐに連想しました。
過去の集団予防接種での「注射器使い回し」によるB型肝炎ウイルス感染が、いま問題になっています。

と思ったら、コンピュータウイルスのことらしいです。情報処理推進機構の報告による事例等をあげると、

(1)心臓カテーテル検査装置がウイルスに感染し、検査室を閉鎖する羽目になった
いまやどのような装置でも、ウイルス感染の脅威にさらされている点では、例外はなさそうです。

(2)インスリンポンプのシステムに実験的に侵入し、ポンプを停止させた
糖尿病患者に装着された機器ですが、勝手に注入を止めたり速度を変えられちゃたまりません。致命的です。

(3)心臓ペースメーカーにハッキングし、内蔵プログラムを書き換える実験に成功した
ハッキングされたペースメーカーは、近隣にある別の機器に「感染」を広げることまで可能だったそうです。

人工心臓や人工網膜など、将来さまざまな機器が体内に埋め込まれることになるのは、間違いありません。
そのメンテナンスは、体外から無線で行うしかないので、どうしてもハッキングの標的になり得ます。

最近「ウエラブルデバイス」のセキュリティーが心配されていますが、それどころではありません。
体内に埋め込まれた「インプランタブルデバイス」がハッキングされるなど、もはや「人体ジャック」です。

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風疹抗体の無料検査
- 2014/04/19(Sat) -
風疹抗体価の無料検査が、今月始まりました。昨年の大流行を受けて、国を挙げての風疹対策の一環です。
無料検査の対象は、
(1)妊娠を希望する女性
(2)妊娠を希望する女性のパートナーなどの同居者
(3)風疹抗体価が低い妊婦のパートナーなどの同居者(抗体検査歴、接種歴、既往歴のある者を除く)

の3つとなっていますが、これらの条件は、最大限に広くゆるく解釈してよいと思われます。
ただし、今年度限り。こういうところがケチですね。

しかも風疹の流行はほぼ終息し、ホットな話題が麻疹の流行に移ってしまった今、チグハグ感は否めません。

厚労省は昨年8月に基本方針を打ち出したのですが、予算の兼ね合いで今になったのです。その目標は2つ。
(1)先天性風疹症候群の発生をなくす
(2)平成32年までに風疹を排除する

平成32年というのはもちろん、東京オリンピックが開催される2020年のこと。
オリンピックを目標にしたモチベーションというのは、1964年のときと同じです。
今回は、海外の人々を迎える前までに、日本の感染症対策を「近代化」しておこうというわけです。

それならば厚労省の方、現在流行しつつある麻疹についても、風疹と同様の対策を講じませんか。
いま手を打てば、風疹の二の舞は避けられそうですが、それとも、もう少し大流行するまで様子を見ますか。

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生野菜ジュース
- 2014/04/18(Fri) -
「ヘルシオ ジュースプレッソ」が届きました。例の、低速圧搾方式の「スロージューサー」です。

内部を見ると、らせん状の臼が材料を巻き込んで潰していくような構造で、後片付けが面倒くさそう。

手始めに、イチゴとバナナのジュースを作ってみました。
材料を上から次々に投入すると、右の出口からジュースが溢れ出し、左の出口からは絞りカスが出てきます。
このジュースが、旨い。ついでに絞りカスも、ヨーグルトにかけて食べてみましたが、これまたイケる。

そうなると次は、本来の目的、ブロッコリージュースということになります。
ネット検索すると、茎の生ジュースは良くない、とのことなので、先っぽの緑の部分だけを使いました。
これにバナナとキウイも加え、材料を投入していくと、黄緑色のジュースが絞り出されてきました。

そのジュースよりも多量に出てきたのは、もちろん、絞りカスです。見た感じ、ブロッコリーそっくりです。

恐る恐るジュースを飲んでみましたが、これが青臭くない。そこそこ旨い。キウイを混ぜたのが正解でした。
勇気を出して、絞りカスも食べてみましたが、これが青臭くない。そこそこ旨い(同じ表現ですみません)。

そんなわけで結局、ジュースと絞りカスを全部混ぜてドロドロの状態にして、美味しくいただきました。
これからは毎日、この要領でブロッコリーを食べることにします。MMTS摂取には最適でしょう。

最後に混ぜるのなら、ジューサーじゃなくてミキサーでよかったんじゃないの? とか言いっこナシです。

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糖尿病の新薬
- 2014/04/17(Thu) -
新しい糖尿病治療薬(経口血糖降下薬)、その名も「スーグラ錠」が、本日発売されました。

「スーダラ節」を思い出してしまうネーミングが残念ですが、薬としては、かなり画期的です。
何しろこれまでの薬とは、まったく異なる効き方(作用機序)だからです。

これまでの糖尿病治療薬を分類すると、以下の4つでした。
(1)インスリン(注射薬)
(2)インスリンの分泌を促進する薬(内服薬)
(3)インスリンの作用を改善する薬(内服薬)
(4)炭水化物の吸収を遅延させる薬(内服薬)

細かく分類すればもっとややこしいですが、ザックリと言えばこの4つ。
ところがスーダラ、じゃなくてスーグラは、これらのどれにも属しません。
腎臓に作用して、尿から糖を排泄する薬です。尿糖が出れば出るほど、血糖値が下がります。

尿糖という、糖尿病の主要症状を逆手にとって血糖値を下げるところが、この薬の面白いところです。

さらに、この新薬に期待されている「裏の」効果があります。それは体重減少です。
糖をどんどん排泄するということは、食事の糖質制限をしたことと結果は同じだからです。
この薬はすでに欧米では使われていて、内臓脂肪を減らす効果が出ているとのこと。
もしも私が糖尿病になったときには、真っ先に飲みたい薬です。

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埋却処分
- 2014/04/16(Wed) -
多良木町の鳥インフルエンザ騒動では、11万2000羽の鶏が「埋却処分」されたと報じられました。

埋却処分という字面から、その意味はすぐに理解できますが、私は少し聞き慣れない気がしました。
「殺処分」よりはマイルドな表現ですが、意味するものは同じでしょう。
と思ってたら、今朝の毎日新聞には「殺処分した鶏は16日までに現地で埋却処分する」と書かれてます。

なるほど。厳密には、「埋却処分」は埋めることだけを意味するようです。
しかし、多くのメディアが埋却処分という言葉を使うときは、殺処分の意味も含んでいるはずです。
おそらく、殺処分という不穏当な表現は、なるべく避けたいのでしょう。

殺処分という言葉はもともと、「家畜伝染病予防法」に出てくる用語のようです。

しかし、その第十六条には「と殺の義務」と書かれているのに、第十七条は「患畜等の殺処分」という表現。
文章の流れからは「と殺処分」が自然なのに、何の脈絡もなく登場したのは「殺処分」という言葉なのです。

そもそも、殺処分という言葉には、日本語として違和感を感じます。なにか不完全で気持ちが悪い。
埋却処分を「埋処分」、焼却処分を「焼処分」と言うようなものです。
となると、殺処分の完全形は「殺却処分」と考えられるかもしれません。これ、使えませんかね。

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ブログ更新連続2年
- 2014/04/15(Tue) -
このブログも最近は毎日書いていますが、連続更新記録が、今日でちょうど2年となりました。
毎日更新って、それなりの「偉業」と言えるでしょうか。
そんなことより、オマエの「医業」はどうなっとるのか? というツッコミは受け流します。

今日のブログのURLの後半は、/blog-entry-924.html、となっています。
通算で924本目の投稿ということを表しているようですが、しかし本当は、923本目なのです。
何も内容を書かないうちに、間違えて「投稿」ボタンをクリックしたことが1回あり、欠番になっています。
それが何番目かは秘密にしておきましょう。

タイトルは重複しないように気をつけていますが、うっかり同じタイトルにしてしまったことがあります。
それが何なのかも秘密にしておきましょう。

新たなブログを書くとき、私が真っ先にチェックするのは、タイトルと内容の重複です。
同じネタを取り上げて、同じ切り口で書いてしまったんじゃあ、話になりませんから。
そのかわり、同じテーマを別の見方で書くことは、時々あります。ていうか、しばしばあります。

今後毎日更新を続けると仮定すると、6月30日には、通算1,000タイトル目を達成することになります。
さらに、通算2,000タイトル目は、2017年の3月27日です。
そして、記念すべき通算10,000タイトル目は、2039年の2月20日。私が78歳の時です。頑張ろうっと。

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電磁気力とリニア
- 2014/04/14(Mon) -
物理学的には、私の周囲には、基本的に4つの力が作用していると考えられます。

(1)電磁気力(スマホから発する電波とか、電子レンジから漏れてくる電磁波などによる作用)
(2)重力(自分の肉体に作用する重力をいかに減量するか、これがなかなか難しい)
(3)強い力(厚労省、税務署、家人など、私をとりまく力)
(4)弱い力(私の力)

電磁気力、という言葉から受ける印象で真っ先に連想するのが、私の場合は「リニアモーターカー」です。
離れたところに力を及ぼす磁石には、子どもの頃から興味がありました。
その磁石の反発する力で浮き上がって走るなど、夢の乗り物でしたが、それがついに実現しつつあります。

安倍首相が一昨日、ケネディ米大使とリニアに試乗して、最高時速500キロを体感したとか。いいなぁ。
山梨のリニア実験線の区間は、42.8キロ。どうせなら、42.195キロにすればよかったのに。

本来リニアモーターカーの特徴は、電磁力で推進することであって、浮上することではありません。
しかしどうしても、車体が浮き上がることにいちばん、未来的なものを感じます。
飛ぶイメージに近いからかもしれません。

そのリニアを浮かせているのは、現在は、車体と「軌道底面」との間の磁石の反発力ではないようですね。
初期の宮崎実験線ではそうでしたが、山梨実験線では「軌道側壁」の電磁石が車体を浮かせているそうです。
簡単に言えば、側壁下方の電磁石が反発力を、側壁上方の電磁石が吸引力を、車体に及ぼす仕組みです。

となると高速走行中は、側壁さえあればいいので、もはや地面は不要。これこそ飛ぶイメージ。未来的です。

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新旧OS
- 2014/04/13(Sun) -
「Windows XP」のサポート終了については、周知不足だったと不満の声が上がっているそうです。

情報として告知されてはいても、その重大性が伝わっていなかったと、そういうことなのでしょうか。
もっと、ユーザーに危機感をあおる必要があったのでしょうか。

しかし私に言わせれば、2世代も3世代も前のOSを使うこと自体が、論外です。
新しいOSには、単に機能の刷新だけでなく、セキュリティー上の進化も含まれるからです。

とか言いながら実は私も、使用している全部のMacが、最新のOSというわけではありません。
最新のOS X Mavericks(10.9)を導入しているのは3台のみ。残りの5台はMountain Lion(10.8)です。
これには電子カルテとの兼ね合いがあるので、仕方ないのです。

この旧OSの5台では、OSのアップデートを勧めるアラートが、うるさいぐらいにたびたび出てきます。
Appleは、MacのOSを最新のものに変えさせたいのです。そのためにMavericksは無料になりました。
またMacユーザーの側にも、最新OSを追い求める傾向があります。

ある調査によると、現在のWindowsのシェアの内訳は、7>XP>8>Vistaの順で、7が圧倒的だそうです。
一方でMacの場合、最新のMavericksが最大シェアです。

最新OS率が高いことは、Macにセキュリティー上のアドバンテージをもたらすことにもなります。
ユーザーの絶対数が少ないことが、Macの小回りの良さを生んでいるとも言えるでしょう(負け惜しみ)。

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ブロッコリーの効果
- 2014/04/12(Sat) -
ほぼ毎晩ブロッコリーを1株食べる習慣が、少なくとも3年以上続いています。
これって、ギネス申請は可能なんでしょうか。いやしかし、たまに食べない日があるからダメですね。

先週の「ホンマでっか ! ? TV」では、ブロッコリーべた褒めでした。とくにその「抗がん効果」がすごいと。
この手の番組の内容を鵜呑みにするのもアレですが、ブロッコリーの発がん抑制作用は、よく聞きます。
「メチルメタンチオスルホネート(MMTS)」という成分が、いいらしい。

ところが、です。抗がん効果を期待するなら、ブロッコリーを茹でてはダメだと。
生のブロッコリーを「スムージー」にするのが良いと、うさん臭そうな亀井眞樹という人が言うのです。

ショックです。私は今まで毎日、茹でて食べてました。それに、スムージーって、いったい何なの? 

調べてみるとスムージーとは、果物と野菜などをミキサーで混ぜたものらしいですね。初めて知りました。
よろしい。では私も、ブロッコリーのスムージーとやらに挑戦しますか。

ところがさらに調べてみると、スムージーよりも、フレッシュ野菜ジュースの方がよさそう。
ジュースには繊維質がないので飲みやすく、有効成分(MMTSやビタミン類)をたくさん摂取できます。
そうでなくても最近、胃もたれがして、ブロッコリー1株食べるのが少し重荷なんですよね。

そんなことを考えていた折も折、今朝の日経で「スロージューサー」の特集記事を発見。神の啓示か。
石臼のような構造による低速圧搾方式のジューサーで、食材に熱が加わらないのが特徴とのこと。
これはまさに、MMTS摂取に最適じゃないですか。

日経のオススメは、シャープの「ヘルシオジュースプレッソ」。なかなかオシャレで良い感じ。
Amazonで見てみると「1点在庫あり」と。なぬ、ラスイチ? 冷静さを失って、発注してしまいました。

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フェリチン
- 2014/04/11(Fri) -
NHKの「ためしてガッテン」が疾病を取り上げるときは、そのメカニズムをわかりやすく説明してくれます。
ただし、本論に入るまでの前置きが長すぎ。さらに一昨日の放送は、ツッコミどころが多かった。

まず冒頭に「隕石」の模型が登場。そしてその隕石の成分が、からだの不調に効果があると、ぶち上げます。
そんな「宇宙的な」薬が効くと言われても、どうやって入手しますか、とツッコミを入れるのが正しい見方。

画面にはその「万能薬」の錠剤が登場。隕石から抽出された成分がこれなのか。市販されているのか。
ところが一瞬チラッと「フェロミア」という商品名が見えてしまいました。ふつうの鉄剤(造血剤)ですな。

テーマは予想通り「鉄」のようです。さてこれから番組はどう盛り上がるのか、心配になりました。

番組中盤になって、ついにキーワードが登場。それが「フェリチン」です。
司会の志の輔が「フェリチンって、聞いたことありますか」と、回答者3名に向かって尋ねます。
回答者の皆さん、ツッコミどきは今ですよ。なのに3人とも、ボンヤリしています。

やむにやまれず、志の輔が「ロシアの初代大統領じゃありません」と自己ツッコミ。
出演者の皆さん、少しぐらい打ち合わせとかしとかないとダメでしょう。民放ではあり得ない展開です。

番組中では、フェリチンを「鉄を貯蔵するカゴ」のように表現していましたが、これでは誤解を招きます。
「鉄を貯蔵したカゴ」と言うべきです。重要なのはカゴではなく、あくまで鉄なのです。

赤血球のヘモグロビンを作るとき、その材料となる鉄は、フェリチンから補給されます。
鉄が欠乏してフェリチンが不足してくると、ついに造血できなくなり、貧血(鉄欠乏性貧血)となります。
ここで鉄剤を内服してフェリチンが少し増えると、真っ先に貧血が改善しますが、まだ貯蔵鉄は不足です。

貧血ではないけどフェリチン不足、つまり鉄の備蓄に余裕が無い状態を「潜在性鉄欠乏」といいます。
この状態では、さまざまな体調不良が起きるとされています。
残念ながら、番組ではその部分が説明不足で、視聴者によく伝わらなかったと思います。

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小保方さん会見
- 2014/04/10(Thu) -
STAP細胞疑惑の小保方さんが、昨日ついに、記者会見に臨みました。
食品偽装のメッカ「大阪新阪急ホテル」を会見場に選んだところからすでに、ツッコミどころ満載です。
以下、主な発言内容をとりあげてみます。

「(実験ノートは)4,5冊ある」
3年間で2冊しかないとの指摘に対する釈明。4,5冊でも少ないですけどね。1冊がすごく分厚いのかも。

「STAP細胞は200回以上作製した」
予想外の回数でした。そのあまりに大きな数値に驚いたのか、反論できる記者もなし。

「STAP細胞はあります」
たとえ証明できなくても「それでも地球は回っている」と言い続ける、科学者魂を見るような気もします。

「結論が正しい以上(論文撤回は)正しい行為ではないと考えます」
これほどまでの彼女の強い確信が引っかかって、私はどうしても、STAP細胞の存在を疑う気になれません。

神が、STAP細胞を人類に与えるとき、ちょっとイタズラ心を出したのかもしれません。
「世界的権威ではなく、ぺいぺいの研究者に発見させて、人類がどう反応するか見てみよう」てな感じ。

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XPサポート終了
- 2014/04/09(Wed) -
本日をもって、Windows XPのサポートが終了しました。

数えてみると当院には、WindowsPCが全部で6台、MacにインストールしたWindowsも2台ありました。
Apple信者なのに、意外とWindowsも持ってるものですが、言っときますが、これは「必要悪」なのです。

8台のWindowsの内訳は、「8」が1台、「7」が6台、「XP」が1台。むむ、XPがありましたね。
ただしこのXPの1台は、院内LAN専用のPCで、ネットに接続することはありません。

Microsoftのサポートルールは、以下のいずれかの長い方、と決められているそうです。
(1)発売日から5年間
(2)次期製品の発売日から2年間
ただし実際には、次期製品の出荷遅れ等を理由にサポートは5年間延長されており、実質的なルールは、
(1)発売日から10年間
(2)次期製品の発売日から7年間
となっています。XPの発売は2002年、その次のVistaが2007年なので、(2)の期限が今なのです。

じつはこのWindowsのサポートルールは、Macに比べたら、ずいぶんと親切です。
そもそも、Mac OSのサポート期間にはもともと、このような明確なルールがありません。

Mac OSでは、セキュリティーアップデートがリリースされなくなったら、事実上のサポート終了です。
その際、何もアナウンスはありません。Apple信者の私が言うのもアレですが、ひどい話です。

ですが、あまり大騒ぎになることもありません。それは、Macユーザーの側に理由があります。
(1)Macユーザーの絶対数が少ないので、世間で話題にならない
(2)最新OSを追い求める傾向があるので、旧OSのサポート期間は短くてもかまわない
(3)Appleに振り回されることには慣れているか、あきらめているか、または、振り回されるのが好き

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ユバタス
- 2014/04/08(Tue) -
「チーターは、肉しか食べないのに、どうして栄養バランスが偏らないんだろう」
そんなナレーションをふと耳にして、テレビ画面を見ると、カロリーメイトのCMでした。

自分の食生活を振り返ると、朝は野菜ジュース、昼はソイジョイ、夜はビール+ブロッコリー+おかず。
この「おかず」の部分には色々ありますが、やはり全体的には、栄養バランスが偏っているかもしれません。

CM中のチーターをよく見ると、筋肉隆々ではないけれど、スリムというよりは、むしろ骨太な印象です。

チーターといえば、地上最速の動物。最初の3歩で、時速64kmまで加速するといいます。
ただし足は速いのですが、腕力は弱いらしいです。
「速いのがとりえ」とは、まるで月の家圓鏡(50代以上の方しか、意味がわからないと思いますが)。

チーターの学名は「Acinonyx jubatus」。この「jubatus(ユバタス)」は「たてがみ」の意味だそうです。
子どものチーターには、たてがみが生えているので、そう名付けられたとのこと。

で、前置きが長くなりましたが、今日の本題の「ユバタス」です。最近よく見かけるIT用語です。
ビッグデータをリアルタイム分析するのが特徴の、NTTなどが新たに開発したソフトウェアのことです。
処理速度が素早いのがウリなので、チーターの速さにちなんで、名前をユバタスにしたそうです。
「ユビキタス」に似た響きがあるこの言葉を、うまいこと見つけ出したものです。

ユバタスのサイトを見ると、マスコットキャラクター(?)のチーターが登場します。
子どものチーターではないので、ユバタス(たてがみ)は生えていませんが、それはまあ、いいでしょう。

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生活保護医療
- 2014/04/07(Mon) -
生活保護制度にはさまざまな問題がありますが、日祝診療をしている当院では、特有の問題に直面します。

受給者の数は、今年1月時点で216万人あまりと、過去最多を更新中だそうです。
その支給額は年に3兆円を超え、半分弱が「医療扶助」。医療は「現物給付」、つまりタダなのです。

ただし、生活保護受給者が医療を受けるためには、その都度一定の手続きが必要です。
医療機関を受診する前にまず、区役所の福祉事務所に行って、「医療券」を発行してもうら必要があります。
簡単に言えば、風邪をひいて熱が出たら、医者に行く前に区役所に行かなければならない、ということです。

このように面倒臭くしている理由はもちろん、受給者が安易に医療機関を受診しないようにするためです。
しかし、かたや医療費をゼロにしておきながら、かたや受診をしにくくするというのは、いかがなものか。
手続きを面倒にして受診を抑制しようという、その発想がいやらしい。

さらに問題は、休日や夜間の急病です。役所は開いてないので、医療券がもらえません。

それはつい昨日(日曜日)の話です。
初めて当院を受診された方が、生活保護受給者だと申告されました。しかし医療券はありません。
夜間休日の受診用に「緊急時医療依頼証」が渡されているはずなのですが、それも持参されていません。
休日なので、役所に問い合わせて確認することもできません。

このような場合でも、来院者を信じて、窓口負担なしで医療を提供しなければならないのか。
私が悩んでいるうちに、その患者さんは帰宅されました。さいわい、病状は軽そうでしたが。

本日、この件を市役所の担当部署(保護管理援護課)に尋ねてみたところ、珍回答を得ました。
「そのような場合の対応は、医療機関の判断にお任せします」と。
つまり、病人の診療は医者の義務だが、役所としては診療報酬の保証はできませんよ、ということです。

今回のような想定外の事態に対して、役所には臨機応変な対応ができないので、現場に丸投げです。

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勤務医の役職
- 2014/04/06(Sun) -
かつて勤めていた熊本市民病院から、今年度のスタッフ(医師)の一覧表が送られてきました。
しげしげと眺めていると、まあ、面白いと言えば面白い。
院長からヒラの医員まで、医師は全部で92名。もちろんこれに、研修医は含まれません。

(1)院長(1名)
(2)副院長(3名)
(3)首席診療部長(4名)
(4)診療部長(5名)
(5)部長(23名)
(6)医長(18名)
(7)医員(38名)

普通の組織では、下位の役職になるほど人数が増えていく、ピラミッド構造になります。
ところが市民病院では、ヒラの医師(医員)よりも、それ以上(医長以上)の方が多い、逆ピラミッド構造。
さらに医長よりも部長の方が多く、その部長よりもさらに格上の医師が13人もいます。まさに役職の宝庫。

副院長なんて、普通は1人じゃないのかと思われるかもしれませんが、3人います。
首席という言葉は、通常1名に対して用いるものだと思うのですが、首席診療部長が4人います。
そのうち首席副院長とかも出てきそうです。(すみません。自分の古巣のことを、少し茶化しすぎました)

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2025年問題
- 2014/04/05(Sat) -
高齢化社会の問題は深刻ですが、それに関連して、最近よく聞く言葉に「2025年問題」があります。
ところが、Wikipediaでこれを検索すると、まったく別の「昭和100年問題」についての記述となります。

つまりここに、ふたつの「2025年問題」が存在するわけです。
(1)団塊の世代が後期高齢者の年齢75歳に達することによる、高齢化社会における、とくに医療の問題。
(2)昭和で通算して100年と、年数が3桁に繰り上がることに起因する、コンピューターシステムの問題。

このうち(2)は、以前に問題となった「西暦2000年問題」に類似した「年問題」のひとつです。
いまだに年を、昭和のまま通算してカウントしているようなプログラムが存在するらしいです。
この年数が2桁しか準備されていないため、昭和100年になると昭和0年と認識されてしまうわけです。

たしかに、平成の世になってもしばらくは「今は昭和で言うと何年か」ということを自然に考えていました。
昭和に換算した方が、なにしろ年齢計算が楽でした。「西暦=昭和+25」という計算式も簡単でした。

やがて平成に慣れてきて、いつのまにか昭和換算はしなくなりましたが、西暦換算は面倒になりました。
はじめは「西暦=88+平成」で良かったのですが、2000年からは「西暦=平成ー12」と引き算です。

ところで、お役所の文書は元号表記ですが、そろそろ西暦併記にしてはどうなのでしょう。
とくに、長期計画などで未来の年月を記述するときは、西暦にした方がしっくりきます。
だって、平成50年だの60年だのと書くのって、おかしいでしょう。誰も違和感を感じないのでしょうか。

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60インチTV
- 2014/04/04(Fri) -
「ソニー、ハイビジョンTVで初の60型」という新聞記事を昨日見て、意外に感じました。
いまや60型テレビなど珍しくもないですが、ソニーの60型以上は「4Kテレビ」しかなかったようです。

その4Kに比べれば低品質の2Kテレビを「ハイビジョン」と呼ぶのにも、そろそろ違和感を感じます。
ソニーがその低級規格で、あえて60型テレビを作ろうというのは、いわゆる「値ごろ感」に訴える戦略です。

以前も書いたように、画素数が同じままで画面が拡大すれば、1画素当たりのサイズが大きくなります。
画面に近づいて見ると、ギザギザが目立ってしまいます。
でも逆に言えば、少し離れて見るような環境であれば、見た目は4Kと大差ないでしょう。
そうなると、4Kの半額以下という価格は魅力的。ソニーのもくろみは、ここにもあるのかもしれません。

静止画中心のパソコンとは異なり、動画のテレビ画像はあまり近きすぎると、全体像を見るのに疲れます。
ちょうどよい「画角」というものがあるのです。よくいわれる適正視聴距離は、画面の高さの3倍。
簡便な計算法なら、対角線のインチ数の約4倍ということもできます。60型なら240cm(2.4m)。

以前、55インチの2Kテレビで2.4m離れれば、Retinaディスプレイ並に見えると計算したことがあります。
つまり、適正な視聴距離から見るなら、画質はほぼ2Kで十分と言うことが出来ます。
これまで4Kはすごいと思っていたけど、よく考えると、ややオーバースペックかもしれません。

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3種混合廃止へ
- 2014/04/03(Thu) -
「3種混合ワクチン」というのは、乳幼児期に接種する定番ワクチンのひとつです。略して「3混」。
ジフテリア(D)、百日咳(P)、破傷風(T)の免疫をつけるもので、「DPT」とも呼びます。

2012年9月から、待望の「不活化ポリオワクチン(IPV)」が導入されました。
そして11月からは、DPTにIPVを混合した「4種混合ワクチン」の接種も始まりました。「4混」です。

4混のことを「DPT-IPV」とも表記しますが、内容的には「DPT+IVP」です。
現在の制度では、3混とIPVを別々に接種しても、4混で接種しても、どちらでよいことになっています。

しかし別々に接種を始めた場合は、原則として最後(4回目)までずっと、3混とIPVを別々に接種します。
4混が導入された時点で、すでに3混を一度でも接種していた場合が、それに相当します。
その反対に、4混導入後に接種月齢を迎えたお子さんは、最初から最後まで4混で接種することになります。

さて厚労省は先月、やがて3混を廃止することになる旨の通知を出しました。
「4混の供給が安定してきたので3混の製造販売を中止したいと、メーカーが言っている」というのです。

いかにもメーカーに責任を押しつける雰囲気の通知ですが、どうも、お役人はわかっていないようです。

すべてのお子さんが、標準的なスケジュール通りに、ワクチンを接種しているとは限らないのです。
ポリオワクチンの接種は完了したけど、3混が未完了の場合、残りの接種ができなくなってしまいます。

このような重要な施策は、自己責任で済ませてはなりません。
規定通りに接種しないことに原因があったとしても、そのお子さんを救済するのが行政の役目でしょう。

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ルネサス買収
- 2014/04/02(Wed) -
「アップルが買収交渉、ルネサス」という新聞見出しを見て、1日遅れのエイプリルフールかと思いました。

よく読むと、買収対象は「ルネサスエレクトロニクス」ではなく、ルネサスの子会社でした。
「ルネサスエスピードライバ」というその会社は、スマホ用液晶向け半導体では、世界最大手だそうです。

このような分野で世界トップシェアというのだから、かなりの技術力だと想像します。
すでに現在のiPhoneの液晶半導体は、すべてこの会社が製造しているとのこと。
それなら、会社ごと買い取っちゃえ、てなことなんでしょうか。

ライバルのサムスンが、液晶半導体を自社生産していることも、今回のAppleの動きの要因でしょう。

Appleは、基幹部品の中でもとくに重要なものは自前で作ろう、という戦略に転換しようとしています。
そこで、特定の技術で圧倒的に先進的な会社を、ピンポイントで買収して飲み込んでしまえと。
逆に言うなら、広い分野にわたり多彩な製品を作っている会社には、興味は無いわけです。

私は以前、経営不振のシャープをAppleが買収したらいいのにと、思っていたことがあります。
しかしそれは間違いでした。なにしろ、シャープが作っているアイテムは幅広すぎます。
わが家にあるものだけでも、アクオスとヘルシオと空気清浄機と太陽光発電システムと、バラバラです。
Appleの買収対象になるとは、とても思えません。なにしろAppleの基本姿勢は「選択と集中」です。

ルネサスの子会社なら、地元熊本の「ルネサスセミコンダクタ九州・山口」を買収しれくれませんかね。
Appleが次に力を入れようとしている自動車分野と、バドミントンにも強い会社です。

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電子カルテ更新
- 2014/04/01(Tue) -
4月からは、消費増税だけなく、診療報酬が改定され、定期予防接種制度も少し変わりました。
それに伴って、任意予防接種などの料金を改定し、院内掲示物を作製し、ホームページも更新しました。

最大級のイベントは、電子カルテシステムの更新作業です。
具体的には、サーバーと予備サーバーのシステム入れ替えと、クライアント機の確認作業などです。
これは3月の診療終了後から、4月の診療開始前までの間に、行う必要があります。
さいわいにして、本日4/1は火曜日。当院は休診日のため、更新作業はゆっくりと行うことができました。

診療報酬改定額は小幅(全体改定率 +0.1%)なので、受診者の窓口負担額に大きな変化はないはずです。

しかし考えてみてください。世の中では、ほとんどのモノが増税分だけ値上がりしています。
それなのに医療費は、ほとんど値上がりしません。これは、実質的な値下げです。
ところが妙なことに、厚労省が今回作製したポスターには、以下ようなオカシな一文が書かれています。

「厚生労働省が定める診療報酬や薬価等には、医療機関等が仕入れ時に負担する消費税が反映されています」

「消費税が反映されています」と、おっしゃいますけど、
(1)診療報酬改定率を「+0.1%」に抑えておきながら、いったい増税分はどこに反映してるんですか?
(2)社会政策的観点から非課税のはずの医療費に、そもそも消費税を反映させていいんですか?

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