ビール工場
- 2014/06/30(Mon) -
最近よく飲むビールは、大手4社(アサヒ、キリン、サントリー、サッポロ)の製品ではありません。
輸入ビール、あるいは国内の中小メーカーのビールばかり飲んでいます。
プレモルとかスーパードライには、あまり面白味がないというか、つまり飽きたのです。

銘柄はともかく、ビールを美味しく飲む方法は、2つあります。
(1)ノドが乾いたときに、よく冷えたビールを飲む
(2)新鮮なビールを飲む

缶ビールの温度を氷点下(-2℃~0℃)まで下げる装置「エクストラコールドクーラー」を、使っています。
アサヒスーパードライのキャンペーンの景品ですが、通販で出回っていたので、最近購入しました。
これがまた、よく冷えます。「キンキン」という表現がピッタリ。

新鮮なビールなら、ビール工場やその直営ビール園で飲むのが最高です。
サッポロビール園やアサヒビール博多工場にも行きましたが、熊本ならサントリービール工場でしょう。

数年前の夏の休日、自転車でビール工場まで行ったことがあります。もう、汗ダラダラ、のどカラカラ。
自転車を職員用駐輪場に置き、工場見学の受付をして、極旨ビール試飲の時間を待っていたときのこと。
いよいよ私の見学の順番が来た、まさにその瞬間、係の方がこう言うのです。

「お客さま、自転車でお越しではないですか。その場合、ご試飲いただくのはソフトドリンクとなりますが」

炎天下をチャリでやって来て、小一時間待った私に、ビールを飲むなとはひどい仕打ち。
ソフトドリンクしか飲めないビール工場見学に、いったい何の意味があるのでしょう。
もともと、ビールの製造工程などに興味はありません。興味があるのは、できたてのビールの味だけです。

ていうか、私が自転車で来たことを知ってたのなら、ビールが飲めないことを早く教えてほしかった。
もちろん、自転車でも飲酒運転はいけません。わかってます。

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眼電位センシング
- 2014/06/29(Sun) -
Googleがついに、腕時計型のウエラブルデバイス「G Watch」の、予約販売を開始しました。
メガネ型の「Glass」で押しまくると思っていたGoogleですが、いろんな引き出しをもっているものです。

未だ発売されないAppleの「iWatch」は、他社に先を越されて、どんどんハードルが上がってきています。

メガネ型端末といえば、ジェイアイエヌが先月発表した「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」が面白い。
眼球の角膜側と網膜側との間の電位差「眼電位」を測定して、目の動きやまばたきを感知するメガネです。
健康管理等に応用するのが目的ですが、ユーザーインターフェースとしても使えそうです。

となると、まっさきに思いつくのは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者さんへの応用でしょう。

徳洲会の前理事長の徳田虎雄氏が、眼球の動きによって意思疎通を図っていることは、よく知られています。
五十音が書かれた文字盤を目で指し示すわけですが、あれこそ、JINS MEMEの出番じゃないですか。

あらためて調べてみると、眼電位を意思疎通ツールとするために、いくつかの大学で研究が行われています。
それらのほとんどがALS患者での利用を想定しており、研究しているのはたいてい工学部です。

しかし研究が進んできた中で、真っ先に実用化にこぎ着けたのがメガネメーカーというのが驚きです。
こんな画期的新製品を、名だたるIT企業に先んじて開発する余地は、まだあるんですね。

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ウシ由来成分
- 2014/06/28(Sat) -
日本製薬団体連合会から「医薬品安全対策情報」という小冊子が、毎月送られてきます。
医薬品の「使用上の注意」等における改訂内容などが、記載されているものです。

今月号は全40ページ。百数十品目の医薬品について、新たに報告された副作用等の情報が書かれていました。
ある種の降圧剤による腎機能障害についての記載が、いちばん目に付きました(なにしろ薬剤数が多い)。

しかし私が食いついたのは別の部分。ある定期接種ワクチンの情報です。以下に抜粋すると、
「本剤は、ウシ成分(フランス産ウシの肝臓および肺由来成分、ヨーロッパ産ウシの乳由来成分、米国産ウシの血液、心臓および骨格筋由来成分、ブラジル産ウシの心臓由来成分)を製造工程に使用している。(中略)本剤の使用にあたってはその必要性を考慮の上、接種すること。」

ワクチンの原料って、国際色豊かですね。今回の改訂では、ブラジルの記載が追加されたようです。

欧米のウシ由来成分を用いて製造された薬剤は、「伝達性海綿状脳症(TSE)」の危険があります。
TSEとは、いわゆる「狂牛病(BSE)」を含む、「異常プリオン蛋白質」が脳に蓄積する疾患の総称です。
実際には、ワクチン接種によるTSE発症のリスクはきわめて低いのですが、しかし可能性はゼロではない。

でも「必要性を考慮の上、接種すること」と言われても困りますよね。国が決めた定期接種なわけだし。

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加圧トレーニング
- 2014/06/27(Fri) -
テレビ番組で、郷ひろみの「加圧トレーニング」の風景が紹介されていました。
上腕や大腿をベルトで締めて血流を適度に減らし、負荷を強めるトレーニング法です。

筋肉の増強は、強い運動負荷(無酸素運動)における筋肉疲労からの、回復期に起きるとされています。
加圧トレーニングは、軽い筋肉運動でも無酸素運動に似た筋肉疲労を作ろうというものです。

理論的には面白いと思いますが、加圧コントロールが難しく、自己流で行うと血行障害等の危険もあります。
まあそれにしても、郷ひろみの、若さを保とうとする努力には驚くばかりです。

そういえば、これと少し似た原理のトレーニング法を思い出しました。「ハンドグリップ」です。
少し前に、NHKのためしてガッテンが取り上げていました。これは筋肉増強法ではなく、高血圧対策です。
ガッテン風に言えば、「タオルを2分握って1分休む」を左右2回ずつ行うだけで、血圧が下がるとのこと。

グリップ中に血流が減っていた筋肉に、力を緩めると一気に血液が流れ、血圧を下げる物質が分泌されます。
それが「一酸化窒素(nitric oxide;NO)」です。血管の内面を覆う「血管内皮細胞」から放出されます。

この物質はかつて「内皮由来弛緩因子(EDRF)」という、長ったらしい名前で呼ばれていました。
血管内皮から分泌されて、血管平滑筋を弛緩させる、正体不明の因子、というわけです。
ちょうど私が大学で研究している頃に、それがNOだと判明しました(私が発見したのではないですよ)。

見つかってみたら、ひどく単純な分子(だって、化学式もNOだし)だったので、とても驚いたものです。

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咳止めのシール
- 2014/06/26(Thu) -
「ホクナリンテープ」は、胸や背中に貼って気管支拡張剤を経皮吸収させる、テープ剤です。
薬を飲むのが嫌いな子どもには重宝します。どうせなら、ほかの薬も全部、テープ剤にしてほしいものです。

ホクナリンテープの薬効成分「ツロブテロール」は、「アドレナリン」と同様の作用があります。
以前も書いたように、アドレナリンは、生き物が危機的状況に直面したときに分泌されるホルモンです。
気管支を拡げて呼吸をしやすくするのも、その作用のひとつ。この働きを喘息治療などに使うわけです。

このホクナリンテープを「咳止めのシール」と呼ぶ患者さん(の保護者)が、結構多いです。
「咳止め(鎮咳剤)じゃないんですよ」と訂正するのですが、当たらずしも遠からず、かもしれません。
気道が拡がって呼吸が改善し、痰の喀出も容易となり、結果的に咳が鎮まるわけですから。

ホクナリンテープを開発したのは、呼吸器薬に強い「北陸製薬」と、粘着テープメーカー「日東電工」です。
北陸製薬が作った、アドレナリン類似成分の薬、ということで「ホクナリン」です。

私が研修医の頃には存在していた北陸製薬ですが、その後ドイツの化学会社「BASF」の傘下に入りました。
北陸製薬はその後「アボット」の傘下へと変わり、さらに「アボット・ジャパン」となって現在に至ります。
ちなみにBASFと言えば、昔の安いカセットテープの製造元の思い出が私にはあって、イメージが悪いです。

一方で日東電工から、乾電池・磁気テープ事業が独立してできた会社が、のちの「日立マクセル」です。
これまたカセットテープではお世話になりました。

今はもう、カセットテープは使いませんが、かわりによく使うのがホクナリンテープと、そういうオチです。

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ウサギのキャラ
- 2014/06/25(Wed) -
政府は、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)を、医療分野に活用する方針を打ち出しました。
診療履歴などの医療情報の共有は、患者にとっても医療機関にとっても、有益です。
しかしその目的が「過剰な診療を見つけやすくなり、医療費の抑制につながる」というのはいかがなものか。

医療機関はムダな検査や投薬をしているはずだ、という考えが前提のようで、納得しかねます。

おなけに内閣府が最近発表した「マイナンバー広報用ロゴマーク」。あのウサギはひどい。
白いウサギの目が「1」の文字ですよ。まったく表情になってない。可愛くないばかりか、気味が悪い。

そのウサギの愛称が一般公募されていますが、どのように名づけられても愛着がもてないこと必至です。

それとは対照的に、可愛いウサギのキャラでは「ミッフィー」が定番でしょうか。当院にも絵本があります。
最近知ったのですが、サンリオの「キャシー」というウサギと、著作権でもめていたらしいですね。
比べてみると、どちらも直立した白ウサギ。目が点で、すまし顔。ワンピース。たしかに似てる。
訴訟の行く末は・・・、敢えてここには書きません。深イイ話です。泣けます。

で、マイナンバーのキモいキャラの愛称ですが、一応「マッフィー」で応募しておきました。締切は7/21。

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サルコペニア
- 2014/06/24(Tue) -
「サルコペニア」とは、老化に伴って筋肉量が減ることで、「加齢性筋肉減少現象」とも言われます。
筋力や身体機能の低下を伴ってくるのが問題ですが、まだ、厳密な定義や診断基準が定まっていません。

適切な筋肉運動を続けることによって、ある程度進行を抑えることができると考えられています。
なのでとくにご高齢の方には、適度な運動、まずは歩くこと、ウォーキングを指導しています。

我が身を振り返ると、実は1日3,000歩程度しか歩いていませんが、そのことは棚に上げておきます。

サルコペニアという言葉が提唱されたのは、つい最近(1989年)のことです。
ギリシャ語で肉を意味する「sarx」と、減少を意味する「penia」をくっつけて「Sarcopenia」だそうです。

「penia」は、医学用語にしばしば登場する接尾語です。
「leukocyte(白血球)」が減少する病態(疾患)なら、「leukocytopenia(白血球減少症)」です。

「sarx」というギリシャ語は知りませんでしたが、同語源の英語なら「sarc」でしょう。
「sarcoplasma(筋細胞質)」とか「sarcoma(肉腫)」などに用いられている、おなじみの接頭語です。

「最近は歩いてますか」と尋ねると、「あんまりさるきよらん」という返答をされる患者さんがいます。
この場合の「さるく」は「(ぶらぶら)歩く」という意味でしょうか、ご高齢の方がよく使われる方言です。
さるく(sarc)ことが減る(penia)とサルコペニア(sarcopenia)になる、と、上手くないオチでした。

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セクハラ野次
- 2014/06/23(Mon) -
東京都議会の「セクハラ野次」事件。ついに「犯人」が名乗り出ましたね。
ある意味「衆人環視」の中での犯行なので、もともと隠し通せる可能性は低いものでした。
さらにみんなの党が「声紋分析」を検討中と聞いて、ついに観念したのでしょう。
もちろん、石破茂・自民党幹事長らの「圧力」も大きかったと思われます。

「早く結婚した方がいい」という発言の真意は、「早く結婚していただきたいという思い」だったとのこと。
意味不明な詭弁を弄しています。丁寧に言い換えても、意味は何も変わりません。
「子どもが産めないのか」は別人の発言だと主張しています。そうかもしれませんが、往生際が悪い。

さてこうなると、彼の犯行を隠匿してきた自民党同僚議員らも、不利な立場に追い込まれてきます。
「子どもが産めないのか」と発言した別の議員は、どのタイミングで名乗り出るべきか、思案中でしょう。

ところで、一連の騒ぎのなかで、一風変わったブログを目にしました。
問題の野次は、「早く結婚した方がいい」ではなく「みんなが結婚した方がいい」に聞こえる、という意見。
だからセクハラではないのだと、NHKがセクハラ野次を「捏造」しているのだと、そんな趣旨です。

このようなセンセーショナルな問題が起きている中でも、いちど報道を疑ってみるという姿勢は有意義です。
しかしNHK捏造説にやや固執しているところに、何か偏ったものを感じました。

問題のシーンの映像を何度も再生してみましたが、どうしても私には「早く」にしか聞こえません。
そして今日、発言者自らが「早く」と言ったと自供しているので、もはやそれで間違いは無いでしょう。

何か社会問題が起きている時に、敢えて違う方向に流れを向けようとする人や勢力が、いつもいます。
マスコミ報道を鵜呑みには出来ないことは百も承知ですが、ブログも同じことだと、あらためて思いました。

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温水洗浄便座
- 2014/06/22(Sun) -
TOTOが、温水洗浄便座「ウォシュレット」の世界的販売拡大を進めていると、報じられていました。

で、この「温水洗浄便座」という呼称が、どうしても私にはしっくり来ません。

(1)温水で洗浄する対象物が「便座」を指すようにも解釈できませんか。
洗浄する対象は「おしり」のはず。温水洗浄便座って言うと、誤解を招きませんか。招かないですか。
もしも、使用するたびに便座を温水で洗浄するような製品があれば、それが本当の「温水洗浄便座」では?

(2)おしりを洗浄するというその機器は、そもそも便座というよりも便器というべきではないですか。
後付けの便座もありますが、それも含めて全体を「温水洗浄機能付き便器」と呼ぶべきでしょう。
便座っていうと、U字またはO字状の、座る部分だけを指すような気がするので。

TOTOは、市場に合わせた製品開発の一環として、たとえば気候温暖地域では便座温め機能を外すとのこと。
なかなか細かいですね、日本企業がやることは。
一方で、国内向け製品の場合は、季節に合わせて便座の温度設定を変えるようにと、取説に書いてあります。
でもできるなら、もう少し細かく、気温(室温)に合わせて便座温度を自動調整してほしいものです。

夏であっても寒い日には、温かい便座に座りたいものです。ただし誰かの使用後の温かさはイヤです。

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最後は金目
- 2014/06/21(Sat) -
石原伸晃環境相の「最後は金目でしょ」発言。当初は撤回はしないとしていましたが、ついに撤回しました。

いつも思いますが、こういった失言というのは、その人の本心(本音)の表れです。
発言者の思想や人間性が露呈したのであって、口から出た文言だけを撤回しても、もはや意味がありません。

石原氏は会見で、次のようにやや矛盾するような釈明をしています。
(1)「用地補償や生活再建と地域振興の金額を示すことが重要だと申し上げたもの」
(2)「お金で解決すると申し上げたことはない」

しかし矛盾してはいません。石原氏は「お金で解決する」とは、ひとことも言っていないからです。
彼はただ「最後は金目でしょ」と言っただけ。その表現が下品で無神経だったので、謝罪しているわけです。

もちろん「最後は金目」の真意が、「最後はお金で解決」であることは明白です。

福島の汚染土の中間貯蔵施設の問題は、原発の放射性廃棄物の最終処分場の問題と、本質的には同じです。
国はこれまで、原発やそれに付随する危険施設を負担させる自治体には、それなりの対価を払ってきました。
原発関連政策にはどうしても、「お金で解決」する側面があります。だから石原氏は悪びれないのです。

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長崎皿うどん
- 2014/06/20(Fri) -
今日のサッカーも残念でした。決定力に欠けましたね。再三上がったクロスに、どうしても合わない。
で、意気消沈して夕食は、近所のリンガーハットです。久しぶりです。

リンガーハットのメインメニューと言えば、「長崎ちゃんぽん」と「長崎皿うどん」のツートップ。
サイドから上がってくるのが、「ぎょうざ」と「チャーハン」。

「皿うどん派」の私に対して、家人は「ちゃんぽん派」。トップの起用法はいつも同じです。

皿うどんの美味しさのポイントは、その麺のカリッとした部分とシンナリした部分の混在にあります。
硬い麺をバリバリと噛み砕くときの歯茎に刺さりそうな食感に、香ばしさとわずかな甘みがマッチします。
そうかと思いきや、次はトロッとした野菜あんと軟らか麺を口にして、食感と味の落差に驚きます。
「硬軟取り混ぜて」という言葉の由来は、長崎皿うどんだと言われています。ウソです。

高校生の頃、学校の近くに「春来軒」という中華料理店があって、土曜日の昼にはよく立ち寄っていました。
この店のウリが「バリそば」でした。皿うどんに似ていますが、麺は太く、全体にシンナリしていました。
やけど間違いなしの熱さと、圧倒的なボリュームでしたが、若いパワーでガツガツ食べていましたね。

三十数年ぶりに思い出して、ネット検索してみると、まだ店はあるようです。
ていうか、「バリそば」っていう食べ物は、山口県限定のローカルメニューなんですね。それに驚いた。

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Amazonのスマホ
- 2014/06/19(Thu) -
Amazonが昨日(日本時間だと今日)、独自のスマホ「Fire Phone」を発表しました。

iPhone以外のスマホには興味のなかった私ですが、このFire Phoneには、画期的なものを感じます。
フェイストラッキングなどのカメラ機能とか、3Dディスプレイの出来も良いようです。
デザインはスッキリしてるけど、Appleみたいなこだわり無し。こういうところは、Amazonらしい。

私がすごいと思ったのは「Firefly」という機能です。目の前のモノを、何でも認識してしまいます。
カメラやマイクでとらえた画像や音を、Amazonの商品データベースと瞬時に照合する仕組みのようです。

たしかに世の中のあらゆるモノについて、最大のデータベースをもっているのは、Amazonかもしれません。

スマホ側面の専用ボタンを押すと、Fireflyが1秒で起動し、即スキャン。
本やCDなどを認識すると、ただちに同じものをAmazonで購入することもできます。う〜ん、便利。
家電や日用品などを買うときは、店舗で現物をスキャンしてAmazon価格と比較できます。こりゃ使える。
テレビから流れてきた音楽を認識して、即座にその曲をダウンロード購入することもできちゃう。

もちろん何も買わなくても、そのモノや音楽などの情報を、瞬時に簡単に入手できるところがまず未来的。
しかし、最終的にAmazonで商品を買わせる、という目的を忘れていないところがAmazonのすごさですね。

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医薬品情報と広告
- 2014/06/18(Wed) -
医薬品等の広告は、「医薬品等適正広告基準」によって、厳しく規制されています。
虚偽の内容や、不正確な表現、誇大広告等を防ぐための規則であり、その目的は安全のためです。
しかし、たとえ正確な情報であっても専門性の高いものは、一般消費者への広告が制限されています。

一般人に専門情報を提供しても、どうせ正しい判断ができないだろう、という浅はかな考えによるものです。

製薬会社等のウェブサイトを訪れると、「あなたは医療関係者ですか」という質問が冒頭に出てきます。
「はい」を選んだ人だけが、その先の専門的情報や広告を閲覧することができる作りにしてあります。

ネットで医薬品広告を掲載するためには「医療関係者のみが閲覧可能」な体制をとる必要があるからです。

ただし、本当に医療関係者かどうかを確認するすべはありません。あくまで自己申告によるものです。
ともかく、医療関係者のみが閲覧できるようにしてある、という、その建前が大事なのです。

実際に医師向けの広告を見てみると、とても詳細で重要な情報が掲載されています。
これを一般人が閲覧して有害になるとは、とても思えません。むしろ有益です。
玉石混淆のネット情報が溢れるこの時代に、医薬品メーカーオリジナルの情報に触れるのは大事なことです。

それが純然たる情報ではなく、広告だとしても、それを閲覧する自由は尊重すべきでしょう。
その情報を元に一般の方(患者さんなど)が判断するのをサポートするのが、医師の役割です。

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バッテリー診断
- 2014/06/17(Tue) -
最近、iPhone5sのバッテリー消耗がとても激しいです。それほど使っているつもりはないのに、です。
メールやFacebookはほとんどMacだし、通話もブラウザの使用も多くはありません。ゲームもしません。

そこで、バッテリーに不具合がないかどうか調べるため、Appleが提供している「iOS診断」を行いました。
じつはこれを実行するのは、今回が初めてなのです。なので今日は、苦労話になります。

Appleのサイトから「サポート」>「お問い合わせ」>「こちらからスタート」>「iPhone」と進みます。
途中で「お問い合わせ」を選択するところに、どうしても違和感がありますが、思い切って先に進みます。
その後も、とまどう山場をいくつか乗り越えると、ようやくメールアドレス入力画面に到達します。

Appleから「iOS診断」という件名のメールが届きます。「簡易テスト」を選択するように書いてあります。
ところが次の画面には、「簡易テスト」と「詳細テスト」の、2つのボタンが表示されているのです。

「簡易テスト」を選択しろと言いながら「詳細テスト」ボタンも用意してあるのは、どういう了見か。
好奇心に勝てず「詳細テスト」ボタンを押してみましたが、却下されました。じゃあボタンを表示するなよ。

気を取り直して「簡易テスト」を実行。すぐに終了。驚いたことに、テストの結果がわかりません。
そのかわり、修理方法を選択する画面が表示されました。やや、もしかして修理が必要なのか、まずいね。

さっそくAppleサポートに電話すると、私の「iOS診断」結果を調べてくれましたが、問題なし、とのこと。
ちなみに、iOS診断の結果をユーザー自身で知る方法は、無いそうです。なんじゃそりゃ。

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待機児童
- 2014/06/16(Mon) -
「待機児童ゼロ」を掲げてきた横浜市でしたが、2年連続ゼロは達成できなかったと、先日報じられました。
しかしこれは、けっして悲観すべきことではありません。
保育所の定員を増やしたのに申込者がそれを上回ったのであり、需要を掘り起こしたことに他なりません。
市外から、保育を求めて横浜市に転入してきた子育て世代がいたことも、注目すべきポイントです。

「対策を充実すると潜在需要が出てくる悩み」などと報じられましたが、むしろ嬉しい悲鳴と言うべきです。

今年は福岡市や京都市や千葉市が、待機児童ゼロを達成したとのこと。
これらの都市でもおそらく、来年は周囲からの転入によって子どもが増えることでしょう。

つまり、いち早く対策を打ち出した自治体だけが、少子化に歯止めをかけることができるわけです。

翻って熊本市では、乳幼児人口は昨年より少し減ったのに、待機児童数はむしろ増えてしまいました。
有効な保育対策がなされていないばかりか、何か施策に問題があるのではないかと疑いたくなります。

おりしも幸山政史市長は今月、次期市長選への4選不出馬の意向を表明しました。
次の市長には何よりも、少子化対策に力を入れてもらいたいものです。

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サッカーと蹴鞠
- 2014/06/15(Sun) -
ザックJAPAN勝利の話題を書きたかったですが、残念。初戦は逆転負けしてしまいました。次に期待です。
敗因についての分析(の受け売り)を書くことは避けます。

最近の話題と言えば「サッカー中国起源説」でしょうか。各国の反発とともに報じられています。
「サッカーの起源は、中国春秋時代の斉の国で行われていた蹴鞠(けまり)である」という説ですね。

どこまで我田引水な国か、と思っていましたが、この件ではFIFA会長が中国に認定書を送ったとか。
つまり、「中国起源説」にお墨付きを与えてしまったわけです。その狙いはともかくとして。

人類のうち、だれが最初にモノを蹴るゲームを思いついたかなど、究明のしようもないでしょう。
人は、そこに何か転がっていたら、つい蹴りたくなるものです。モノを蹴るのは、遊びの基本です。
やがて何人かが競い合って蹴るようになり、ゴールを作り、ルールを定め、ゲームになったのでしょう。

小学生の低学年の頃、学校からの帰り道ではたいてい、道ばたの石ころを蹴りながら歩いたものです。
同じ石を、自宅までずっと蹴り続けられるかどうかが、その日の最重要課題でした。
もしも蹴りそこなって石が水田に落ちたら、ためらうことなく水田に入り、石を探します。
しかしそこで、石よりも先にカブトエビを見つけたりします。
そうなるともう、石ころのことは忘れてカブトエビの捕獲作業にいそしむのでした、夕暮れまで。

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要指導医薬品
- 2014/06/14(Sat) -
改正薬事法が12日に施行され、「要指導医薬品」なるカテゴリーの薬が、新たに決められました。
一般医薬品(大衆薬)のうち、薬局での対面販売はOKだけど、ネットでは販売できない薬です。

「処方薬から大衆薬に変わったばかりで、副作用などリスクが確かでない薬」など20品目が選ばれました。
これによって、医薬品の入手経路は3段階に分けられることになります。
(1)医療用医薬品(処方薬):医師の処方が必要
(2)一般用医薬品(要指導医薬品):薬剤師の指導(対面販売)が必要
(3)一般用医薬品(上記以外):条件を満たした業者からのネット購入可能

しかし、要指導医薬品に「医師の処方は必要ないが、薬剤師の対面指導が必要」とする根拠って何なのか。
「大衆薬に変わったばかりでリスクが確かでない薬」という意味がわかりません。
処方薬として十分な知見がある薬を、よく検討した上で、大衆薬にスイッチしたのではなかったのですか。

だいたい、(1)が約1万8千品目、(3)が約1万品目なのに対して、(2)はたったの20品目。
なんか意味あるんですか、って言いたくなるほどの、スキマみたいなカテゴリーです。
国と各業界(医師、薬剤師、通販業者)の駆け引きの末に、落としどころとして作ったようにも思えます。

今後、処方薬を大衆薬にどんどんスイッチしていくための、緩衝帯みたいなカテゴリーなのでしょうね。

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感染性胃腸炎
- 2014/06/13(Fri) -
急な嘔吐や下痢を発症する「急性胃腸炎」のうち、感染力の強いものを「感染性胃腸炎」と呼んでいます。
感染性胃腸炎は、学校保健安全法施行規則により、感染のおそれがある間は出席停止と定められています。
なので、お子さんの胃腸炎症状が感染性胃腸炎によるものであれば、出席停止の扱いになります。

さて、目の前の胃腸炎の患者さんが感染性胃腸炎であることを、私は次のような基準で判断しています。
(1)便検査によって、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどが検出された場合(直接証拠)。
(2)保育園・幼稚園・学校や家庭・職場など、患者さんの周囲で、胃腸炎の流行がある場合(状況証拠)。

では、これ以外は感染性ではないかというと、そうではありません。
出席停止に関わる疾患なので、さまざまな状況や事情を考慮して診断しなければなりません。

定期試験等への影響があり、出席停止という診断書がほしい患者さんの場合、たいてい感染性と診断します。
逆に、なるべく早く登園させたいという希望がある患者さんでは、証拠が無ければ感染性とは診断しません。

このように感染性胃腸炎の範囲は広く、しかもアバウトなのです。
そもそも、風邪に伴う下痢などの胃腸炎症状も、感染性といえば感染性です。風邪だって感染症ですから。

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自転車通勤再開
- 2014/06/12(Thu) -
もう半年以上、自転車通勤をひかえていました。昨年11月の転倒事故がトラウマになっていたのです。
自転車はガレージの片隅に、ずっと放置したまま。まさに放置自転車。
このままでは一生自転車に乗らなくなるのではないかと心配になり、先日から自転車通勤を再開しました。

バッテリーが自然放電していなかチェックしてみると、驚いたことに、半年経ってもまだ残量があります。
おそるおそる乗ってみると、ちゃんと走ります。ブレーキや変速機の作動もOK。電動アシストもOK。
錆びかけていたチェーンには潤滑油を噴霧し、念のため自転車店で点検も受けました。問題なしです。

問題があるとすれば、私の足腰や腕の筋肉が、格段に衰えていることでした。

自転車通勤のモチベーションを上げるために、ちょっと本格的な「メッセンジャーバッグ」を買いました。
片側の肩にのみ背負うリュックのような、自転車乗りの定番バッグです。
バッグをぐるっと前側に回せるので、立ち止まったときにすぐ、中味を取り出せます。

この機会に、新しいバッテリーも購入しました。
パナソニック製では最大容量の17.6Ahのもので、通常の使用なら80km以上の距離を走れます。
自宅からだと、阿蘇大観峰までの往復ツーリングも楽々です。体力的にはともかくとして。

梅雨入りしてもあまり雨が降らないので、このところ自転車通勤の日が多いです。とても健康的です。
バッテリーに余裕があるので、安心して電動アシストは入れっぱなしです。そこは不健康。

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ビルの高さ
- 2014/06/11(Wed) -
本日開業した「虎ノ門ヒルズ」の、「高さ疑惑」が報じられています。「東京で2番目」の高さではないと。

そもそも、どこまでがビルの高さなのだろうという疑問は、以前から持ってました。考えられるのは2つ。
(1)何であれ最高点までの高さ
(2)ビル本体の主要部分の高さ

建築基準法(施行令)では、「屋上突出物は、当該建築物の高さに算入しない」と規定されています。
つまり法令では(2)が正しいわけです。しかし一般に超高層ビルでは(1)を公称値とするそうですね。

現時点で「東京で1番高い」ということになっている「ミッドタウン・タワー」は、高さ248mです。
虎ノ門ヒルズは(1)だと255.5mですが(2)だと247mなので、法的には東京で2番目というわけです。

朝日の記事によれば、都の担当者から(2)を247mにするように求められたとのこと。
「公共事業で東京一高い建物を建てると、世間の批判を受けかねない」という理由だそうです。

アホですか。そのような小手先の数字合わせをすれば、よけいに世間の批判を浴びることがわかりませんか。

かつて東京都庁舎が、日本一の高さであることで批判されたことが、トラウマとなっているのでしょうか。
「なんとしても、形の上だけでもいいから1番にはなるな」という、浅はかな考えが丸見えです。

どうせなら、「あべのハルカス」を抜いて日本一の高さにした方が、むしろ都民受けは良かったのでは?

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配合剤
- 2014/06/10(Tue) -
新しい「配合剤」が、最近次々に発売されています。異なる成分の医薬品を、ひとつにまとめた薬です。
たとえば、よく組み合わせて使う2種類の血圧の薬(降圧剤)を、配合剤1錠で処方できるなら便利です。

患者さんは飲みやすいし、多くの場合、元の薬の合計よりも配合剤の方が安く設定されています。
じゃあ、いいことづくめじゃん、って思いますか? ところがデメリットもあります。

もしも副作用が出たとき、その原因となった成分がわかりにくい、というのがひとつ。
薬の作用を少しだけ強めたり弱めたりしたいとき、配合剤では微調整がしにくいのも欠点でしょう。

しかしそんなことよりも、もっと重大な問題は、ジェネリック医薬品が使いにくくなることです。

先発医薬品メーカーが開発した薬は、一定年数が経過すると特許期限が切れます。
すると後発メーカーが、先発品と同じ成分で値段の安い後発品(ジェネリック医薬品)を作り始めます。
当然、先発品の売上げが落ちます。先発メーカーには打撃です。

しかし配合剤を作れば、それは新たな特許と認められ、また一定期間、独占的に製造販売ができます。

つまり配合剤の発売には、ジェネリックへの移行を減らし、先発品を延命させようという狙いがあるのです。
そして先発品の特許切れ間近で配合剤を出すのが、「ジェネリック封じ」のための効果的なタイミングです。

まあ、そういう背景はあるにせよ、配合剤は価格が下がるので、処方医としても、そう悪い気はしません。

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お好み焼き
- 2014/06/09(Mon) -
お好み焼きって、ときどき無性に食べたくなりますよね。とくに休日の昼とかに。
そんな時私は、近所の「道とん堀」に行きます。ポンポコポーンと出迎えてくれる、あの店です。

鉄板で焼きながら、そのままソースなどをかけ、アツアツをハフハフ言いながら食べる形式がいいですね。
表面はカリッとこげているのに、内部はフカフカです。自宅で焼くと、こうはいきません。

店の欠点と言えば、極端に自己流の焼き方ができないことです。
私は、小さなお好み焼きをたくさん焼くのが好きなのです。たとえば直径10cmぐらいのを5,6個、とか。

そんな焼き方をすると、まず世間体が悪いし、どうかすると店員に注意されかねません。
なので3日前に行ったときも、2分割にとどめましたが、次回は3分割にチャレンジしようと思います。

総重量が同じであれば、分割した方が表面積が増えるというのは、数学の基本です。
そして表面積が大きければ大きいほど、辺縁部、すなわちカリカリした部分も増えるわけです。

許されるなら、直径5cmの一口サイズで、20個ぐらい作って食べてみたい。
もはやお好み焼きというより、たこ焼きに近いかもしれません。

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予想と診断と占い
- 2014/06/08(Sun) -
「梅雨入りは早く、梅雨明けは遅くなる」
このような予想を、先月ごろ聞いたような気がします。エルニーニョ現象のためです。

いま東日本では大雨のようですが、少なくとも熊本では、梅雨入りしてからはあまり雨が降ってません。
梅雨入り宣言は早かったとしても、実質的に梅雨っぽくないのです。予想は当たったのか外れたのか。

予想なんてのは、好意的に評価すれば「当たった」と、懐疑的に解釈すれば「外れた」と感じるものです。

先日ある患者さんが、こう尋ねました。
患「お医者さんは、自分の体のことは何でもわかるんでしょう?」
私「いえいえ、自分のことは意外とわからないものなんですよ」
患「なるほど、占いみたいなもんですね」

私は「医者の不養生」の意味で答えたのですが、医学的診断を占いと同等に見られてしまいました。
まあしかし、自分で言うのもアレですが、医者の判断がいつも正しいとは限りません。
他の病院の先生や、患者さんに教えられることも多いです、いまだに。

先日見たNHKの「総合診療医ドクターG」でも、途中で私が予想した診断はハズレでした。悔しいですが。

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X線住民検診
- 2014/06/07(Sat) -
乳がんの集団検診において、全国の市町村のうちの34.6%が「視触診」を省いていると報じられました。
集団検診の多くが「マンモグラフィー」というX線検査によって行われているとのこと。
厚労省は、集団検診においてはマンモグラフィーだけでなく、視触診も行うように求めています。

しかし視触診による検診では、乳がんの死亡率を下げる効果がないという報告もあります。
さらに、視触診を行っていない自治体は、「医師の確保が難しい」と言い訳しています。

ちょっと待って下さい。医師が確保できていないのにマンモグラフィーを行うのも、違法なはずです。
「診療放射線技師法」では、集団検診でのX線検査には医師の立ち会いが必要、と規定しているからです。

ある調査によると、自治体の約半数で、乳がん検診に医師を立ち会わせていないことがわかっています。
同様に胸部X線検査も胃X線透視検査も、住民検診の大半が、医師の立ち会い無しで行われているそうです。

それらの自治体は、違法かもしれないけど許容されるだろうという、住民目線の臨機応変な考え方なのです。

ところが昨年、下関市が念のため厚労省に照会したところ、現場に医師がいないのは違法だという回答。
とんだやぶ蛇でした。結局、下関市では検診車の運用を中止したそうです。確認しなきゃよかったですね。

なお、診療放射線技師法は改正されて、医師の立ち会いは必須ではなくなる方向のようです、来年から。

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包括払いが良い?
- 2014/06/06(Fri) -
先週の「NHKスペシャル」では、高齢化社会の医療問題、とくに「2025年問題」を取り上げていました。
私はその中で、診療報酬の「出来高払い」と「包括払い」についての討論が気になりました。その論調は、

(1)出来高払い:実施した検査や治療の点数を積み上げて診療報酬とするので、過剰診療になりやすい
(2)包括払い:疾患等によって一定の診療報酬が決められており、ムダな検査や治療を防ぐことができる

このように世間では、「出来高払い=悪」「包括払い=善」の図式が出来上がっています。
マスコミってすぐ、こんな説明をして医療機関を悪者にするのですが、違うんですよね、これが。

わかりやすく説明するために、飲食業界が包括払いの公定価格制度だと仮定して、考えてみましょう。

「オムライス=500円」これが、全国一律の公定価格だとしますね。あなたが店主ならどうしますか。
ご飯や具の量を減らし質を落として、儲けを増やそうなんて、考えませんか。
いやいや、儲けのことなど気にせず、最高の材料でボリューミーなオムライスを提供しますか。

診療報酬が包括払いになると、検査や治療を最小限に絞り込む傾向が、どうしても出てきます。
医療コストを減らさなければ、儲けが確保できないからです。言ってみれば企業努力です。
ムダが無いと言えば聞こえが良いですが、適正医療を通り越して、縮小医療・過少診療となりかねません。

おまけに厚労省は、医療機関がコストを減らせば減らすほど、それに応じて公定価格を下げるハラです。
「300円のコストでオムライスが作れるなら、公定価格は400円でいいでしょう」となるわけです。

出来高払いが悪で、包括払いが善、という図式がまかり通ると、医療がどんどん後退していく気がします。

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諫早開門裁き
- 2014/06/05(Thu) -
諫早湾干拓事業の潮受け堤防開門調査をめぐって、長崎地裁が出した決定は、佐賀地裁とは真逆でした。
長崎地裁は昨日、「開門した場合、国は農民らに1日49万円支払え」と命じました。
一方佐賀地裁は、「開門しなければ、国は漁民らに1日49万円払え」と4月に命じたばかりです。

これにより、開門賛成派と反対派のそれぞれに、裁判所がお墨付きを与える結果となりました。

(1)開門賛成派=有明海沿岸の漁民=佐賀・福岡・熊本県
干潟の消失により水質が悪化し、有明海の生態系が変わり、漁業被害が発生した。開門して調査すべき。

(2)開門反対派=諫早湾沿岸の農民=長崎県
干拓のおかげで塩害が防がれ、農業用水も確保できた。いま開門したら、広大な農地が被害を受ける。

普通に考えると、漁業被害を検証するための開門調査には道理があると思います。
しかしこれだけ年月が経ってしまうと、もはや開門による農地被害も無視できなくなってしまいました。

アチラを立てればコチラが立たずという、にっちもさっちもいかない状況です。
農民にも漁民にも責任はありません。このような事業を企画した、国が責任を負うべきです。

長崎地裁と佐賀地裁の判断が分かれたのは、むしろ「あうんの呼吸」のような気がします。
開門するなら農民に、開門しなければ漁民に、いずれにしても国は1日49万円払えと。
国民を対立させ混乱させた国への、大岡裁きなのでしょう。

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横書き縦読み
- 2014/06/04(Wed) -
新聞の番組表に仕掛けられたNHKの隠れメッセージが、ネットで話題になっていますね。
おとといの夜10時から放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」のテレビ欄記事。
知らない方のために、そのままご紹介すると、

日本代表エースに密着
本田圭佑500日の記録
ガチンコ総取材▽ミラ
ン移籍舞台裏▽挫折を
バネに進化▽超極秘ト
レーニングにケニア人
W杯へ独占インタ▽祝
杯をあげる日まで◇N

いちばん左側の列を縦に読むと「日本ガンバレW杯」となります。やりますな、NHK。
この文面を作る作業はおそらく、とても楽しかったことでしょう。
今後も忘れた頃にまたやって欲しい。あくまでも、忘れた頃に、ですが。

ちなみに今年の元日、私もブログで同様の仕掛けを施したのですが、皆さまは気付かれたでしょうか。
あの時の私も、けっこう楽しかったのです。

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Apple発表会
- 2014/06/03(Tue) -
Appleの年次発表会ともいえるイベント「WWDC2014」が、日本時間で本日の午前2時に開幕しました。
3年前まではジョブズが、大きなスクリーンの前で得意気にプレゼンしていた、あれです。

その模様がAppleのサイトでLIVE中継されていたので、夜更かしして2時から見てみました。
華々しく登場したのは、次期OS X「Yosemite」と次期iOS「iOS8」。ありゃ、OSの発表だけ?
まあ気を取り直して、いくつかご紹介しますと、

(1)Macで電話
近くにiPhoneがあれば、Macで電話の発信・受信ができます。自動車のハンズフリー電話と同様です。
Macで検索した店などに電話するようなことが時々ありますが、Macから直接かけられるのは便利です。

(2)クラウドストレージ「iCloud Drive」
Dropboxと同様(それ以上?)のクラウドストレージが、MacとiPhoneで標準となります。待ってました。
5GBまで無料。200GBプランの月3.99ドルはDropboxの1/5です。安い。もうDropbox要らないかも。

(3)健康管理ツール「HealthKit」
活動や睡眠、心拍数、血圧、体重など、さまざまな健康データを統合するシステム。詳細不明。
当然、今後登場するであろうウエラブルデバイスと連携することになるでしょう。

(4)スマートホーム用ツール「HomeKit」
ドアロック、家電、照明、などを端末で一括管理する。近未来では当たり前になりそうなシステムです。
各メーカーが対応しなければ絵に描いた餅ですが、とりあえずプラットフォームだけは作っておいたぞ、と。

「Yosemite」と「iOS8」のリリース(無料)は今秋。もちろん秋には「iPhone6」の発売も期待してます。

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残業規制の撤廃
- 2014/06/02(Mon) -
政府は「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入を決めました。企業の生産性を高める戦略とのこと。

労働基準法で定められた「週40時間」という時間規制を廃止し、自己裁量とする仕組みです。
「労働時間ではなく仕事の成果に対して給与を払う」この制度は、予想通りの賛否両論を呼んでいます。

賛成派は「時間をかけて仕事した方が給料が増える現行制度は問題」だと主張します。企業の論理です。
反対派は「成果が出なければ残業代なしで長時間労働を強いられる」ことになるのを危惧しています。

企業は「ダラダラ残業」を、労働者は「サービス残業」を、それぞれ問題視しているということでしょう。

いちばん良いのは、労働の「質(成果)」と「量(時間)」の両方が、きちんと給料に反映されることです。
たしかに現状では、計算しやすい「量」の評価に偏りがちかもしれません。
それを少し「質」重視へとずらそうという考え方には、私は賛同できます。

米国では、雇用者の2割がホワイトカラー・エグゼンプションの対象だそうです。
日本で2割は無理でしょうが、これまで慎重姿勢だった厚労省も、対象を絞って受け入れる方針のようです。

しかしその限定条件が「年収数千万円に上る高度な技能や能力を持つ専門職」とは、絞り込み過ぎでしょう。
だいたい「年収数千万」の人って、残業代要りますか。

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長周期地震動
- 2014/06/01(Sun) -
UAE(アラブ首長国連邦)在住の若い日本人女性に、最近遭遇しました。とっさに私は、こう尋ねました。
ブルジュ・ハリファに昇ったこと、ありますか」

世界一高いその建物には以前から興味があったので、もしや昇ったことがあるのではないかと思ったのです。
すると予想外の返答あり。「そこに住んでいます」と。私はうろたえ、言葉を失ってしまいました。

すばらしい眺望であることは容易に想像(想像以上?)できますが、でも住むとなると地震が気になります。
調べてみて驚きました。ブルジュ・ハリファには制震(制振)・免震設計がなされていないのです。
地震が少ない地域とはいえ、万一大地震に見舞われたらどうするの。大揺れ間違いなしです。

たとえ倒壊しなくても、あれだけ高いと、超高層ビル特有の「長周期地震動」が凄いことになるでしょう。

震源からかなり離れていても減衰しにくく、高いビルほど大きく揺れるのが長周期地震動です。
東日本大震災のとき、新宿の超高層ビルでは、3秒周期で数分間、約1mの振幅で揺れたともいいます。

この大きな揺れによって、建物内部では家具が転倒し、家具と壁と居住者が何度も激突することになります。

長周期地震動の固有周期は、建物の高さに比例して長くなります。
鉄筋コンクリート造の場合、固有周期(秒) = 建物の高さ(m)x2% という計算式で概算できるそうです。
ブルジュ・ハリファは828mなので、周期は16秒程度と異常に長い。振幅も数m以上でしょう。

将来ブルジュ・ハリファに昇る機会があっても、滞在時間は短めがよいですね。居住なんてもってのほか。 

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