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エボラ対策の心配事
- 2014/10/31(Fri) -
エボラ出血熱は、羽田空港での疑似患者の一件を受けて、対岸の火事ではないことがわかってきました。
これまでは水際作戦でしたが、今後は、疑いのある患者への対処を迫られる局面が次々と出てきそうです。

エボラ出血熱を疑う患者が出た場合、厚労省が指定する医療機関で検査や治療を行うことになっています。
「特定感染症指定医療機関」3カ所と「第一種感染症指定医療機関」44カ所、全国で計47の医療機関です。

九州・沖縄には、福岡・佐賀・長崎・熊本県内にそれぞれ1カ所、沖縄に2カ所の、合計6機関あります。
大分・宮崎・鹿児島県内にはありません。中南部九州にある指定医療機関は、熊本市民病院ただひとつです。
熊本市民病院の感染症病棟には、室内の気圧が陰圧に保たれている、二重ドアの特殊な個室が2つあります。

患者搬送を陸路で行うなら、鹿児島と宮崎の患者はみな、熊本に来ることになります。これはたいへん。

過去1カ月以内のギニア、リベリア、シエラレオネ滞在歴のある方が発熱した場合、エボラ出血熱を疑います。
このような疑似患者に対して、現時点では次のような対応法が決められています。

(1)患者からの電話相談があった場合:自宅待機させ、行政職員による診断の後、指定医療機関に移送
(2)一般の医療機関を受診した場合:その医療機関で待機させた後、指定医療機関に移送する

当院に疑似患者が受診した場合、院内に待機させている間には、一般患者の診療を行うわけにもいきません。
もしも市民病院が満床(=2床)になったら、どうなるのでしょう。今のうちから心配にもなります。

というわけで、ご自分がエボラ出血熱かも、と思われる方は、来院される前に、まず電話でご相談ください。

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アンタレス爆発
- 2014/10/30(Thu) -
赤色超巨星アンタレスの超新星爆発ではありません。それならベテルギウスの方が先でしょう。

米国で昨日打ち上げられた無人ロケット「アンタレス」が、発射直後に爆発・墜落しました。
国際宇宙ステーションへの物資輸送を担う、補給船「シグナス」を送り出すのが、アンタレスの目的でした。
北朝鮮ならともかく、世界最高水準であろう米国のロケットでも失敗するのかと、あらためて驚きます。
まあ、無人でよかった。

爆発の原因は、ロケット1段目の主エンジン「AJ26」の異常だと報じられています。
このAJ26エンジンは、1960年代に開発された、旧ソ連製の「NK-33」エンジンの改良型だそうですね。
ここでまず、何じゃそりゃ、となります。ソ連製のエンジンを、このような重要な局面で米国が使うのかと。

ソ連では、ロケット計画変更のためNK-33は破棄処分となったはずが、こっそり保管されていたそうです。
ロシア時代になり、そのNK-33が米国の民間企業に売却され、改良されてAJ26と改名されます。
それが巡り巡って、今回の打ち上げを行った会社に渡り、アンタレスロケットに装着されたということ。

改名されても、そのエンジンの基本部分はNK-33。大昔にソ連で作られたものです。
そんなものを使わなきゃならない米国って、大丈夫なのかと疑いたくもなります。
一方でロシアは昨日、補給船「プログレス」を、ソユーズロケットで打ち上げました。もちろん成功です。
ロシアの宇宙技術は、なかなか侮れません。

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遮断鉗子の大「助手」論
- 2014/10/29(Wed) -
「遮断鉗子の大『助手』論・前編」(佐多荘司郎著)という本を、先日Amazonで買いました。
ある心臓外科医が修行する中で見いだした、執刀医(術者)ではなく助手はどうあるべきかを論じた本です。
心臓外科医ならずとも、すべての外科医、いや医師でなくても共感が得られる内容です。しかも面白い。

外科医の修練を私なりにまとめるなら「徒弟制度+自己研鑽」とでも言えるでしょうか。
すべての外科医は、術者という高みを目指しますが、まずやることは雑用と勉強と、そして手術の助手です。

病棟診療に忙殺され(しかも薄給)、学会発表でドタバタし、手術では指導医に怒鳴られ続ける日々です。
そんなとき若い外科医は、いつかは一人前の術者になる、という思いで頑張るわけです。
ところが著者は、術者をうならせる完璧な助手になる、というひとつの高みを見出したようです。

著者の佐多先生は、医局の後輩であり、勤務医時代の同僚であり、タフな心臓外科医です。
一緒に働いていた頃の彼の発言で、いまもよく覚えているのは次の3つ。
「ベトナムの料理はとても旨いです」「カンボジアは蚊が多いです」「ブータンの料理はメッチャ辛いです」

まあ野性的な人間だとは思っていましたが、その後単身でドイツに乗り込んで武者修行したと聞きました。
次はアフリカのブルンジで、心臓センターの立ち上げに協力するそうです。
その行動力には驚くばかり。ブルンジでの大活躍を祈っています。あと「後編」もよろしく。

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病原体の感染経路
- 2014/10/28(Tue) -
リベリアから羽田空港入りした発熱男性から、エボラウイルスは検出されなかったようです。
しかしこれで安心してはなりません。「偽陰性」の可能性もあります。
いやそれよりも、今回が陽性だった場合を想定して、行政や医療機関は予行演習をしておくべきでしょう。

米疾病対策センター(CDC)は、感染の恐れのある者を強制隔離はしないことを、明らかにしました。
そのような措置をとると、医療従事者の「英雄的行為」を消極的にさせるからだといいます。
たしかにエボラ出血熱は、致死率の高い恐ろしい病気ですが、感染力が強い感染症ではありません。
隔離を強制するほどの、科学的根拠がないのです。

一般に、病原体の感染経路を危ない順(感染しやすい順)に書いてみると、おおむね次の通りでしょうか。
(1)空気感染、(2)飛沫感染、(3)接触感染、(4)経口感染、(5)血液感染
エボラは接触で感染するように言われますが、粘膜や傷口に、患者の血液や体液が直接触れた場合だけです。
接触感染というよりは、経口感染や血液感染に近いかもしれません。
もちろん、感染者の体液が何に付着しているかわからない時は、用心するに越したことはありませんが。

今日見た「ひるおび」で、電話線を介して病気がうつる、と噂された時期があったと紹介していました。
明治時代、電話が普及し始めた頃にちょうどコレラが流行したので、このようなことが心配されたとのこと。
電話線を経由して細菌が感染することなどもちろん、科学的にあり得ないことです。
そのかわり電話回線などを介して、ウイルスが感染する時代にはなりましたけど。

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インスタントカメラ
- 2014/10/27(Mon) -
まったくお恥ずかしいことですが、今日の今日まで、富士フイルムの「チェキ」を知りませんでした。
撮影した写真がカメラ本体から出てくる、インスタントカメラのことです。
海外で売上げ絶好調で国内販売も増え、富士フイルムではデジカメ販売数を上回る気配とのこと。

それにしても、個人個人がスマホやデジカメで撮影する写真は、年間にどのぐらいの数になるのでしょうね。
でもいくら多くても、スマホ1つの中に収まります。事実上、保存容量は無限大と言ってもいいでしょう。

そのおかげで、どうでもいい写真が山のように保管されていきます。
サイクリングで目にした絶景があれば、最高のショットが撮れるまで、何度でもシャッターを切ります。
しかもベストショット以外の写真も、保存してたりします。不要な写真を削除する必要性を感じないのです。

このようにして写真1枚1枚への思い入れが希薄化し、ライブラリは膨らんでいくばかりです。

一方で昔の銀塩フィルムには、どのように写っているのかあとで見るまでわからない、緊張感がありました。
そしてその分、出来上がった1枚の写真への思い入れも大きいものでした。
チェキは手軽なだけでなく、複製のない1枚だけの写真ができるところが、むしろ新鮮なのでしょうね。

エボラ出血熱の治療薬といい、富士フイルムはいま、旬な会社です。

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ドラマ見逃し対処法
- 2014/10/26(Sun) -
日曜日の夜の楽しみは、大河ドラマ「軍師官兵衛」です。
最近は診療が長引いて、帰宅が放送に間に合わないこともありますが、大丈夫。録画してあります。

わが家のテレビ君は、地デジ全局の過去1週間分の番組を、いつも自動的に録画してくれています。
こういうのを文明の利器というのでしょうか。そして、そんなものに頼っていると、痛い目に遭うのです。

録画された番組は自動的に消去されます。気がついたら、先週分を見ないまま、今日を迎えたのでした。
帰宅したのが午後7時すぎ。今日の放送は生で見たい。あと1時間で、先週分の放送を見るにはどうするか。

方法はあります。「NHKオンデマンド」です。有料ですが、確実に過去の放送を見ることが出来るはず。
ただちにNHKのサイトにアクセス。官兵衛を検索。先週の放送分をクリック。なぬ、会員登録せよとな?

そんな余裕はありません。時間が無いのです。やむを得ず、あまり正式でないサイトにアクセス。
著作権についての意識が日本とは異なる某国の動画サイトが、日本のドラマを無料で配信しているのです。
こういう時にだけ、その国の恩恵にあずかるというのも虫のいい話ですが、まあ背に腹は代えられません。

おかげで無事、先週の官兵衛を見ることができましたが、その内容が朝鮮出兵の話というのも、皮肉でした。

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知識偏重試験は悪か
- 2014/10/25(Sat) -
大学入試改革では、なぜかいつも知識偏重を問題視します。知識を悪とでも考えているのでしょうか。
このたび中央教育審議会がまとめた答申案も、例によって「知識から応用へ」という趣旨のようです。

知識あっての応用じゃないの?ってことは、もう何度も書いてきました。
そこで今日は、新たな切り口で考えてみます。次の4グループでは、どれがいいのか。
(1)知識あり、応用力あり
(2)知識あり、応用力なし
(3)知識なし、応用力あり
(4)知識なし、応用力なし

このうち(2)がダメだと言うのなら(3)でいいのですか。結局、求められるのは(1)なんです。
それなら、一次試験で知識を幅広く問い、二次試験で応用力をみる、というやり方でいいじゃないですか。

一次と二次を合わせて、受験生の総合力を判定するのであれば、一次試験が「知識偏重」で問題ありますか。
そのかわり二次試験を、面接とか小論文とか、大学独自の「応用力偏重」試験にすればいいだけの話です。

それなのに中教審は、一次試験で「思考力・判断力・表現力」を評価しようなどと、勘違いをしています。
センター試験は、知識を広範・正確・公平に評価する役割に徹するべきです。

どっちみち、大学に入っても勉強は続きます。社会人になったら、もっと大事な本当の勉強が待っています。
受験勉強は、基礎知識を習得するためだけでなく、将来の勉強のためのトレーニングみたいなものです。

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何でも保存する癖
- 2014/10/24(Fri) -
デジタル情報はそのままで、紙の文書などはスキャンして、二重三重に保存しています。
保管の際の入口にするのは、たいていEvernoteです。とりあえず放り込んでおけば良いからです。
ノート(Evernoteに保存したファイルの意味)の数はすでに1万を越えていますが、じつに快適です。

と思っていたら今日、Evernoteのアップデート後から、挙動が急に遅くなりました。バグかもしれません。
これを機に、何でもかんでもEvernoteに保存するのは考え直そうかと、そういう気になりました。

ため込んだノートの数で言うなら、Webクリップが一番多いでしょう。これをまず、減らさねばなりません。
面白い、役に立ちそう、あとで読み直そう、などと思ったページは、どんどんクリップするのが常でした。
取捨選択や分類作業は後でするとして、とりあえず「inbox」と名付けた場所へ「仮保存」してきました。

しかし気がつけば、仮保存したノートが、すでに5,000以上になりました。コレどうすんの、って話です。
あとで使うかもしれないと思ってため込むのは、私の性なのですね。この際、思い切って断捨離しなければ。

ノートのサイズで言うなら、一番ウエイトを占めているのは、スキャンした書籍でしょう。
医学雑誌や小冊子などは、ザクッと裁断してサクッとスキャンするのですが、さすがにファイルが大きい。
これをEvernoteに入れておく理由って、ないですね。PDFファイルのまま、Dropboxに入れとけば十分。

そんなふうに、前向きに検討し始めてたんですけどね、1,2時間したら、Evernoteの動きが元に戻りました。
サーバーの一時的な問題だったのか。ともかく元通り、じつに快適です。断捨離も延期です。懲りませんね。

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血液型検査
- 2014/10/23(Thu) -
お子さんの血液型の検査を希望する親御さんが、ときどきいらっしゃいます。
幼稚園等から調べるように言われたので、というケースが多いです。

何でもとりあえず調べさせる幼稚園や保育園の考え方には、疑問を感じます。
インフルエンザやRSウイルス感染症など、園に言われたので調べて欲しい、という方が多いです。
どのような検査も、それが医学的に必要性があるときに調べるものです。

では血液型検査は、何の意味があるのでしょうか。親子鑑定ならDNAで行うべきです。
「大けがで輸血するとき必要だから」などという理由は、失礼ながら時代錯誤と言わざるを得ません。

病院等では、患者本人や家族が申告した血液型を信じて、その型の血液を準備することなどあり得ません。
母子手帳に記載してあっても、献血手帳があっても、それを鵜呑みにはしません。

輸血用の血液を準備するとき、いくら急いでいても、必ずその医療機関で次の2つの確認をします。
(1)血液型などの検査
(2)患者血液と、準備した血液製剤とを掛け合わせて、異常反応が出ないか調べる(交差適合試験)

このような厳密な検査を行うので、あらかじめ血液型がわかっていようといまいと、何もかわりません。

今でこそ、血液型検査は検査室で臨床検査技師が行いますが、私が研修医の頃は、自分で検査したものです。
自分が担当する患者が入院すると、その日のうちにすることは、問診・診察・血液型検査などでした。
検査用シャーレの上でABO式血液型検査を行い、その証拠として、凝集した血液を濾紙に吸い込ませます。
その濾紙をそのままカルテに貼り付ければ、何よりも確実な血液型判定の証拠になったのです。
古い母子手帳にも、そのような濾紙が貼ってあるはず。血液感染など心配しない、おおらかな時代でした。

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厚労省の患者調査
- 2014/10/22(Wed) -
何の因果かこのたび当院は、全国で無作為に抽出された、厚労省の「患者調査」対象施設に選ばれました。
ある特定の1日の診療内容を、詳細に報告することになったのです。その1日というのが、今日でした。

患者調査は3年ごとに行われており、一般診療所は約6,000施設が調査対象となりました。
当院は、全国10万の一般診療所を代表する、6,000のサンプルの中に選ばれたわけです。

調査内容は、患者さんの生年月日や病名などの情報です。少々めんどくさいアンケートみたいなものです。

しかし考えてみると、提出する情報はすべて、毎月の診療報酬請求の際のレセプトに含まれるものばかり。
提出済のレセプト情報の一部を、機械的(電子的)に抽出して流用すれば事足りる話です。

なのにお役所は、欲しい情報をわれわれに再提出させるのです。これこそ縦割り行政の弊害でしょう。

おまけに言わせてもらえば、調査票の提出方法は以下のいずれかで行うのですが、これにも問題アリです。
(1)紙の調査票:患者1人につき1枚の調査票を、手書きで書いて郵送
(2)電子調査票:Excelファイルに調査内容を入力し、CD-Rに保存して郵送

申し訳ないですけど、私はExcelなんて持ってませんよ。表計算はApple純正の無料アプリを使っています。
そのMacのアプリでWindowsのExcelファイルを開くと、あちこちズレて、ラチがあきません。

何度も言いますけど、万人がExcel使っていると思ったら大間違いですよ、お役所の方々。
公的な提出書類をExcelフォーマットにするのって、もうやめてくれませんか。

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勝手に増量される
- 2014/10/21(Tue) -
「え〜と、あの、大盛り頼んでないんですけど」「サービスです」

頼んでもいないのに、何の断りもなく増量され、支払いはどうなるのかと、内心あせることがありますよね。
あとでサービスと聞いてホッとするとともに、変な心配をしたことが恥ずかしくなります。

先月、Dropboxの保存可能容量が、何の前触れも無く10倍に増えていたときには、かなりとまどいました。
Dropboxのバグか、私がうっかり設定を誤ったか、最悪ハッキングの可能性もあります。
と思っていたら実は、Dropboxの仕様変更。しかも価格据え置きだと判明し、安心したのでした。

さてこんどは、Evernoteです。毎月1GBのアップロード上限が、いつのまにか4GBに増えていました。
Dropboxの件を思い出し、早速ネット検索してみると、やはり仕様変更のようです。
料金据え置きで、サービスだけが向上したのだから、結果的には悪い気はしません。

しかしクラウドストレージって、どうしてユーザーに断りもなく、いきなり保存容量を増やすんでしょうね。

もちろん利用規約上、どのような仕様変更にも、利用者はあらかじめ同意したことになっているのでしょう。
でも今回が保存容量の「増量」だから、まあ笑って済ませられますが、「減量」だったらどうなるのか。
ひとつのサービスに依存しすぎると、いつか痛い目に遭いそうです。

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学年単位の区分
- 2014/10/20(Mon) -
西田敏行のTV CMにもあるように、今月から、成人用肺炎球菌ワクチンの定期接種が始まっています。
定期接種というのは、法令で定められた予防接種であり、一定の対象者の全員接種が目標です。
しかし実際には、接種希望者はそれほど多くなく、インフルエンザの予防接種とは雲泥の差です。

肺炎球菌ワクチンの定期接種対象年齢は、以前にも書いたように、65歳以上の5の倍数の年齢の方です。
今年度にその年齢になる方が対象であり、つまり「学年単位」で規定されています。
来年度になれば、来年度に対象年齢になる学年の方々が、あらたに接種の対象となるわけです。

5の倍数の年齢の方が接種できるいまの制度は、あくまで5年間の経過措置です。5年後に終了します。
5年後以降は、その年度に65歳になる方だけが接種対象であり、70歳以上は対象外となる予定です。

前にも書いたとおり、誰にとっても、このワクチンの定期接種対象となるのは1度きりなのです。
しかもいま接種対象の方は、接種のチャンスは残り5カ月余り。損な学年です。

そもそも、接種対象を学年単位にした意味がわからない。どうして単純に年齢で規定しなかったでしょう。
小中学生を対象とするワクチンなら、接種対象を学年単位で規定する意味はわかります。
しかしご高齢の方が対象のワクチンですよ。学年もへったくれもないでしょう。考えてもみてください。
(1)その年度に、5の倍数の年齢になる人
(2)接種する日に、5の倍数の年齢の人
どちらが分かり易い規定か、一目瞭然です。接種の際の確認作業を行う、医療機関の身になってほしいです。

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暗号化と政府機関
- 2014/10/19(Sun) -
iPhone 6/6 Plusが搭載した、新しいメール暗号化機能に対して、FBI長官が懸念を表明したとのこと。
暗号の解読に手間取るから、というのがその理由。つまり捜査に支障をきたすというわけです。

米国への出入国者のスーツケースのロックは、米運輸保安局(TSA)が認可したものでなければなりません。
捜査機関が、必要に応じて自由に解錠するためです。
スマホのメールでも同じことで、捜査機関が自由に検閲できるようにしなさいと、そういうことなのです。

テロ対策の名目で、プライバシーが侵害されかねないことに、IT企業は警戒しています。
iPhone 6のメール暗号化のミソは、Apple自身すら解読できないような仕組みになっていることです。
万一、政府機関に解読を命令されても、その捜査に不本意な協力をしなくてすむようにしたわけです。
で、そのような仕組みにしてもらっては困ると、FBIがかみついた次第。

私が思うにこれは、うわべだけの出来レースでしょうね。
「Appleがそんなことをしたのでは、もうFBIは完全にお手上げだ」と、降参したフリをしたまで。
テロリストを油断させるためです。とはいえ、誰もFBI長官の発言なんて鵜呑みにはしてないでしょうけど。
根拠はないけど、ホントは解読する技術ぐらい持っているはず、と思えてしまいます。それが米国の怖さ。

先日の「令状のカナリア」だってそうです。政府に抵抗したところで、結局ラチはあかないのです。

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サントリー
- 2014/10/18(Sat) -
サントリーの創業者、鳥井信治郎氏は、きっとこのように豪放磊落な人物だったのでしょう。
NHK朝の連ドラ「マッサン」に登場する鴨居欣二郎は、この信治郎氏がモデルです。
一方で主人公のマッサンは、好人物として描かれています。ニッカの創業者、竹鶴政孝氏がモデルです。

このドラマがニッカ創業者の成功物語だとすれば、サントリーは対照的な描かれ方になるでしょう。
今後ニッカとサントリーをどのように描き分けるのか、楽しみです。

サントリーの二代目社長は、佐治敬三氏。訳あって姓は違いますが、信治郎氏の次男です。
敬三氏は文化人としても知られていますが、最大とも言える汚点は「東北熊襲発言」という舌禍でしょう。
「東北は熊襲の産地。文化的程度も極めて低い」という発言によって、東北を完全に敵に回しました。
しかも九州を誹謗する「熊襲」を誤用するという、二重の過ち。この大ざっぱさも信治郎氏の血でしょうか。

四代目社長は敬三氏の長男、信忠氏。その風貌を見ただけで、信治郎氏の血筋と思わせます。大富豪です。
そしてこの10月、ついに創業家以外から五代目社長になったのが、ローソンの新浪剛史氏。

ま、それはどうでもいいのですが、考えてみるとサントリーのウイスキーを、私は今ほとんど飲みません。
かつて、まがい物のようなウイスキーを作っていた歴史を思うと、どうしても好きになれないのです。

私が飲むウイスキーは、スコッチの中でも「アイラモルト」と言われる、独特の香りが楽しめるものです。
いちばんの好みは「ラフロイグ」であり、「ボウモア」も良いですね。
ボウモア蒸溜所は、アイラ島最古の由緒ある蒸溜所ですが、いまはサントリーの傘下です。
サントリーには今後とも、その製造行程には介入せず、資本注入と流通販売だけを、ご担当願います。

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薄型・高解像度化
- 2014/10/17(Fri) -
Appleの新製品発表会が、9月のiPhone 6発表のときと同じように、日本時間で今朝2時から行われました。

ちょっと面白かったのは、事前の情報リークです。そのおかげで、新鮮味の少ない発表会でした。
そんなのいつものコトじゃないの、と思ってはいけません。なにしろリークしたのがApple自身だからです。
うっかりサイトに発表前の新製品の写真を掲載してしまったのですが、まあ予告みたいなものでしょう。

あまり興味の無い方もいらっしゃるでしょうけど、いちおう今日の内容を、発表順におさらいしておきます。

(1)iPhone 6はよく売れてます、今日から中国でも発売します(中国でも売れるといいですね)
(2)Apple Payは月曜日から使用開始です、もちろん米国内で(日本ではどうなるんでしょう)
(3)Apple Wachtについての説明(とくに新鮮味はありません、どうせ発売は来年だし)
(4)iOS 8.1は月曜日にリリース(前回のことがあるので、2日ぐらい様子をみてからインストールします)
(5)OS X Yosemiteは本日からリリース(他のソフトの関係から、インストールはまだしません)
(6)iPad Air 2とiPad mini 3、いずれも指紋認証付き(iPad Air 2の厚さ6.1mmは薄すぎでしょう)
(7)iMac、なんと5Kディスプレイ(iMacにそこまでする?)
(8)Mac mini、スペックアップしたのに値下げ($499のお値打ち価格)

え〜っと、以上です。おしまい。なんて言いますか、それぞれの製品が、それなりに進化したようです。

意外だったのは、異常なまでに薄くなったiPad Airと、異常なまでに高解像度化したiMacでしょうか。
飛躍のない、スペックアップだけの発表会だったのが残念ですが、各製品はますます洗練されています。

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メールと偽サイト
- 2014/10/16(Thu) -
先日のことです。某銀行のインターネットバンキングサイトの挙動に、なにか違和感を感じました。
ピーンときましたね。これこそが噂に聞く「偽サイト」ではないのか。
偽サイトの偽ログイン画面から、利用者の認証情報を入手するフィッシングが、最近増えています。

念のため銀行に電話してみたら「正規のサイトからログインしたのであれば問題ありません」とのこと。
はぁ?「いま見ているサイトが正規かどうかを、いったいどうやって確かめたらいいのですか」と私。
すると銀行側の回答は意外でした。
「Googleで当行を検索していただき、検索結果から当行のサイトに来て頂くと間違いはございません」

なるほど、Google先生はウソをつかないと、そういうことですか。ま、おおむね正しいでしょうけど。
となると、銀行を検索するときのGoogleのサイトが真正どうか、最初の関門はそこになりますかね。

銀行から届いたように見えるメール内のリンクをクリックすることには、たしかにリスクがあります。
そのメールが、銀行から届いた本物かどうか、どこにもその保証がないからです。
もしも偽メールだと、その中にあるURLは間違いなく、100%、偽サイトへのリンクです。

そう考えると、メール内のリンクは怖くて、うかつにクリックできませんね。
そこで私は、銀行や通販などの重要サイトでは必ず、ブラウザのブックマークから入ることにしました。

となると、ブックマークが本当に正しいのかというと、そこはGoogle先生にお尋ねして確認しています。

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連鎖式ウインカー
- 2014/10/15(Wed) -
国交省が、自動車のウインカー(方向指示器)などについて、規則を一部改正するようです。
これによって、複数のランプが流れるように点灯する「連鎖式(シーケンシャル)点灯」が実現します。

合法かどうかは別にして、ときどき「デコトラ」で見かける、ど派手なアレですね。
今後は各メーカーこぞって、LEDの光のラインを構築することでしょう。夜の街中が賑やかになりそうです。

ライン状ではなく、ジグザグとか、矢印とか、渦巻きビヨヨヨーンとか、そんなのはOKなのでしょうか。

昔のバスの方向指示器みたいに、矢羽がパタンと飛び出してくる様子を、LEDで表現するのもレトロです。
ていうか、40代までの世代の人は、そんな方向指示器を知らないでしょうから、レトロというより斬新かも。

子どもの頃、派手な照明やウインカーなどの電飾を装備した自転車、いわば「デコチャリ」が大人気でした。
友達のN君の自転車は、ラジオとか自動車のシフトレバーみたいなのまで付いていて、うらやましかった。

最近、日が暮れるのが早くなり、帰路は夜道。自転車で怖いのは、後ろから自動車が迫って来たときです。
ちゃんとこちらを認識して、十分な間隔をとって追い越して欲しいものです。
安全のためには、自転車を電飾すれば間違いなく有効でしょう。

というわけで、Panasonicの自転車用テールランプをAmazonで発注しました。デコチャリへの第一歩です。

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火山噴火と原発
- 2014/10/14(Tue) -
よりにもよって台風19号は、御嶽山付近を通過しました。今後の捜索活動への影響が心配です。
火山噴火の予知が不可能であることを再認識させられたいま、原発の噴火対策はどうすべきなのでしょうね。

桜島が大噴火しても川内原発は安全だと、安倍首相は太鼓判を押していますが、根拠があるとは思えません。

福島原発の事故を見てわれわれは、稼働中の原子炉が停電には致命的に弱いということを思い知りました。
それと同時に、原子炉の格納容器の外にある核燃料プールが、原発構造上の弱点であることも知りました。

原発が直接火山噴火に飲み込まれるような被害に遭えば、それが稼働中かどうかはもはや、関係ありません。
もしかすると安倍首相は、そこまで大規模な噴火は考えない(あきらめる)つもりなのかもしれません。

つまり、火山噴火をいくら恐れても、原発を再稼働させない理由にはならないと、そういうことでしょうか。

やがて御嶽山のことも忘れます。原発が噴火に遭う確率は低いので、火山対策もウヤムヤになるでしょう。
首都直下型地震が30年以内に70%の確率で発生するといわれても、さして動じない日本人ですから。

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カミソリに戻る
- 2014/10/13(Mon) -
ここ数年使い続けてきたPanasonicのシェーバー。今のが2代目ですが、どうも調子が悪いのです。
洗浄乾燥機能があるので、安心していたのに、なんか、上手く洗浄できてない気がする。
どうやらこのPanasonicの洗浄器は、あちこちが目詰まりしてだんだんと洗浄機能が低下するようです。
1代目が機能不全に陥った後に購入した2代目ですが、やはり同様の不具合が起きてしまいました。

開業する前、顔中にヒゲを生やしていた頃は、毎朝カミソリでヒゲを剃るのが日課でした。
その後、口ヒゲだけになった状態では、電動の方が手軽なので、面倒なカミソリは止めたのでした。
しかしこのたび、不具合を繰り返す電動シェーバーとはついに、決別することにしました。

たまたま貝印の2枚刃があったので、久しぶりに剃ってみたところ、見事にカミソリ負けしてしまいました。
電動ばっかり使ってきたので、肌がヤワになっているのか、それとも貝印が悪いのか。
そういえば、以前SchickとかFeatherを使っていた頃は、こんなコトはなかったような気がする。

そこでさっそく、新生堂にカミソリを買いに行きました。もちろん貝印ではありません。
さらにSchickでもFeatherでもなく、私のヒゲ剃り人生初の、Gilletteを選びました。

なぜGilletteなのか。それはiPhone 6の「ヒゲ問題」がきっかけです。最近Twitterで話題らしいのです。

iPhone 6のガラスの継ぎ目に、通話中にヒゲが挟まったとか抜けたとかいう、冗談まじりの騒動です。
これに対してGilletteは「ヒゲ剃りは(スマホではなく)専門家におまかせを」とツイートをしたそうです。
SchickにもFeatherにも先んじて、気の利いたユーモアをかましたのはGilletteでした。というわけです。

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機能性野菜
- 2014/10/12(Sun) -
最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2014」では、野菜の展示が注目を浴びたそうです。
富士通と東芝がそれぞれ展示していたのは、クリーンルームで生産する完全無菌・無農薬野菜でした。
半導体製造工場の遊休施設の活用策だそうですが、作ったレタスはすでに、販売されているようです。

洗わずに食べられるとか、日持ちするとか、そういった利点がまず思い浮かびます。
育成環境や肥料を完全に制御できるので、野菜の栄養価を変えることができるのも、重要な特徴だそうです。
こういうのを「機能性野菜」といいますが、これまでは特定の栄養価を人為的に高めた野菜が主でした。

ところが富士通は、カリウム制限が必要な腎臓病の患者さん向けに「低カリウムレタス」を作りました。
このような、医療への応用に特化した野菜は今後、応用範囲が広がるかもしれません。

そこで思いついたのですが、「低ビタミンK野菜」を作ってみてはどうでしょう。
抗凝固薬ワーファリンを内服している人は、ビタミンKを含む緑黄色野菜を多量に食べることができません。
ビタミンKを摂取すると、ワーファリンの作用が減弱あるいは消失してしまうからです。
そこで「低ビタミンK野菜」の出番です。患者さんたちには、きっと喜ばれると思います。

ちなみに私個人としては、完全無菌・無農薬ブロッコリーの生産を期待しています。
毎晩食べているブロッコリーのスムージーの、残留農薬とか寄生虫の卵とかが、どうしても気になるもので。

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過重労働の解消
- 2014/10/11(Sat) -
当院の近所にある牛丼店「すき家」は、いまでも年中無休24時間営業ですが、これはまれなケース。
他の多くのすき家の店舗ではすでに、今月から深夜営業が休止されています。
劣悪な労働環境が問題となり、深夜の1人勤務体制を解消しようとしたら、人手が足りなくなったからです。
過重労働を前提とした、ゼンショーの低コスト運営が、当然のようにほころびたわけです。

小児科や産婦人科などの勤務医の、過重労働を前提とした低コスト運営も、多くの病院で行われています。
勤務医らの労働条件を改善しようとしたら、人手が足りずにまともな診療ができなくなるでしょう。

テレビ番組が時々、小児科医や救急医などをとりあげ、過酷な勤務をこなす医師の姿を紹介してくれます。
そのような特集番組はいつも、使命感に燃える勤務医の活躍ぶりを、格好良くポジティブに描きます。
たとえ勤務医がホントはヘトヘトでも、なにしろ患者と比べれば相対的に元気ハツラツなのです。

労働条件が悪いので医師を休ませよう、これでは医療水準が低下するぞ、という風には決して描かれません。

これが、牛丼店員の1人夜勤に密着して、そのハードな勤務を描いたら、どんな番組になるでしょう。
接客、衛生面、防犯上の観点からも、店員1人じゃムリだろう、という問題提起になること間違いなしです。

20年ほどの勤務医経験後に開業した私には、病院勤務医をムダに忙しくさせないようにする使命があります。
今日からの3連休。病院の救急外来受診者を少しでも減らすことに、当院が貢献できればよいのですが。

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ひまわり8号
- 2014/10/10(Fri) -
気象衛星「ひまわり8号」が3日前に、H-2Aロケットで打ち上げられました。
残念なことにこの朗報は、ノーベル物理学賞を日本人が受賞したニュースに埋もれてしまいました。

受賞者発表の日付が変えられないなら、打ち上げ日をずらすことはできなかったのでしょうかね。
それとも物理学賞は期待していなかったのか。9日の文学賞発表の前までには打ち上げとけ、みたいな。
あるいは宇宙論での日本人の物理学賞受賞を期待して、祝砲の如くこの日を選んで打ち上げたのか。

まあ結果的には、台風18号と19号の合間にうまく打ち上げられて、ちょうどよかったです。
その台風を含め、ひまわり8号の観測能力は、現在のひまわり7号と比べると、次のように向上するそうです。

(1)衛星画像の解像度が、1キロメートル四方から500メートル四方になる。
(2)白黒画像がカラー表示になり、たとえば雲と黄砂と火山ガスを区別できるようになる。
(3)30分に1回の観測頻度が、10分に1回になる。日本付近の台風観測では2分半に1回になる。

観測機能やデータ処理能力は、科学技術の進歩によって、今後いくらでも向上していくことでしょう。
大気だけでなく地底まで観測できるようになれば、懸案の、火山噴火の予知も可能になるかもしれません。

話は変わりますが、「医療法人ひまわり会つるはらクリニック」は、今月から開院8年目です。
ある意味「ひまわり8号」です。どうぞよろしく。

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ノーベル物理学賞
- 2014/10/09(Thu) -
ノーベル物理学賞は、赤崎勇、天野浩、中村修二の3氏が、同時受賞しました。
受賞理由は「青色発光ダイオード(LED)の発明」です。
LED照明やブルーレイディスクの実用化に結びついたこの発明は、身近で実感しやすいノーベル賞です。

受賞者の3人がまた、三者三様で面白い。各人の発言のうち、私が気に入ったフレーズをあげてみます。

(1)赤崎勇「自分がやりたいことであれば、なかなか結果が出なくても続けることができる」
目先の成果を求めるあまり、不本意な研究や仕事を手がけることが多いものですが、それじゃダメですね。
「一人で荒野を行く心境だった」と表現するほど、途方もなく先の見えない研究を、よく続けたものです。
85歳にして「まだすることがたくさんある」という赤崎氏。研究者魂を見せつけてくれます。

(2)天野浩「必ずできるとの信念があれば、あとは諦めないことだ」
諦めなければ成功すると、簡単に言いますが並大抵のことではありません。信念の強さがハンパないのです。
「世界で一番になれる可能性がある」という思いで研究したそうですが、天性の勘もあったのでしょう。
「私はまだまだ発展途上の人間です」と謙虚ですが、若いことのアピールかも。今後どれだけ発展するのか。

(3)中村修二「もうキレてしまって,前からやりたかった青色LEDをやると決意したのです」
発明の対価をめぐって企業を提訴したり、「怒り」を励みに研究に取り組んできたという、異色の人物です。
人真似をしたくないので「今度は文献を読まないと決めました」というのはある意味、背水の陣です。
で「窒化ガリウムを選んだのはやけくそでした」となるわけで、まあ、ぶち切れ人生みたいです。

それにしても、中村氏が米国市民(米国籍)としてノーベル賞を受賞したことは、痛恨の極み。

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皆既月食と月の色
- 2014/10/08(Wed) -
診療を終えて東の空を見ると、まさに皆既月食のさなかでした。
月は消え失せているわけではなく、妖怪の仕業かと思うような、妖しげな暗い光を放っていました。
もしも妖怪ウォッチを持っていたなら、そこにドンヨリーヌの姿を見出したかもしれません。

皆既月食のとき、屈折して地球を回り込んで届いた波長の長い太陽光に照らされて、月は赤っぽく見えます。
これを昔の人は「赤銅色(しゃくどういろ)」と表現したそうです。
赤銅鈴之助なら「あかどう」と読みますが、金属や色の呼び名としては「しゃくどう」らしいです。
色見本で赤銅色は「R:117 G:33 B:0」となっていますが、今日の月の色と比べると少し違う感じがします。

「赤」を「しゃく」と読む言葉は珍しいですが、よく見かけるのは「赤口(しゃっこう)」でしょうか。
大安とか仏滅とかの「六曜」のひとつですね。正午ごろのみが吉で、あとは全部凶という、難しい日です。

一節には、かの諸葛亮孔明が、この六曜を考案したとかしないとか。
6つの曜が順番に延々と繰り返されているかと思いきや、ときどき順番がとぶのが、昔からの疑問でした。
調べてみるとどうやら、旧暦の毎月1日に、一定の規則で順序がリセットされるシステムのようです。
こういうのって、学校では教えてくれませんね。

約1時間の皆既食が終わり、左側から徐々に、月がどんどん明るく、ついにはまぶしくなってきました。
その満月を愛でつつ、今日は頂き物の月餅を食べたのでした。

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中島みゆき
- 2014/10/07(Tue) -
休診日なので、NHKの「マッサン」を朝から見ました。台風で昨日の放送が中止され、今日は2話連続放送。
サントリーの創業者(を想定した人物)も登場し、いよいよ盛り上がってきましたね。

まあそれにしても、朝っぱらから中島みゆきが唄う主題歌「麦の唄」には、まだ、慣れません。
あの、トルコアイスのように粘っこい歌声が、はたしてスコッチウイスキーに合うのか。

かつて、中島みゆきのライバルと言えば、松任谷由実でした。人によって好き嫌いが分かれる2人です。
音楽の好みを尋ねるとき「ユーミンと中島みゆきのどっちが好き?」というのが、80年代定番の質問でした。
学生時代に、友人のN君にその質問をしたら、八神純子という第3の答えが返ってきたことも思い出します。

日経ビジネスが、中島みゆきの昔の曲「糸」がなぜ、いまヒットしているのかを分析していました。
その詳細はともかく、同記事ではこれを「神曲化」と表現していました。
「神曲」という文字面を見ると、条件反射的に「ダンテの神曲」を思い出します。
しかしここでは、「しんきょく」ではなく「かみきょく」です。

なんでもかんでも、すばらしいモノを表現するとき、頭に「神」を付け始めたのは、いつ頃からでしょうね。
「神アプリ」とか「神サイト」とか。「神ブログ」なんてのもある。拙ブログとは無縁の呼称ですが。

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音楽CDと日本人
- 2014/10/06(Mon) -
日本人の特殊性を面白おかしく分析した外国人の文章に、あらためて気づかされることがあります。
たとえば日本が音楽配信で遅れていることを紹介した、New York Timesの最近の記事も、目から鱗でした。
面白かった部分を紹介しつつ、寸評してみます。

「日本では、全音楽の85%が、CDと呼ばれる平らな円形のプラスチックで購入されている」
いかにも原始的だと言わんばかりの言い回しですが、たしかにこの割合なら驚きです。

「日本の音楽配信は、2009年の10億ドルから2013年には4億ドルに減少している」
後退してるじゃないですか、しかも大幅に。日本人って、そんなにCD買ってるんでしょうか。

「日本人は収集(コレクション)を好む文化がある」
あ、わかる。物欲ってやつですね。私もそう。iTunesで曲を買っても、なんか所有欲が満たされないのです。

「日本の音楽業界はライセンスが得にくい」
こういった閉鎖的なところ、ありますよね。既得権益を守りたがる日本人の気質が、随所で災いします。

「伝説的な音楽ストアチェーンであるタワーレコードが、日本ではまだ存在している」
もう、前世紀の遺物みたいな言われ様です。本国アメリカのタワーレコードは、何年も前に破産しています。

やがて日本でも、携帯端末を使ってダウンロードやストリーミングで音楽を聴くのが主流になるのでしょう。
一方で音楽ファンや音響マニアは、専用システムでハイレゾ音源を聴くという、二極化が進みそうです。
いずれにしても今の規格のCDは、そろそろ引退の時期かもしれませんね。

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ジョブズなら
- 2014/10/05(Sun) -
新型のiPhone 6/6 Plusについて、ジョブズならこんなデザインにはしなかった、という意見があります。

いまだに「ジョブズなら」と言うのもどうかと思いますが、たしかに次の2点は、その通りだと思います。

(1)iPhone 6 Plusがやたら大きい
2週間使ってもまだ慣れません。でも私には不都合ではなく、むしろ便利。字が大きくて読みやすいのです。
薄くて角が丸いので、ジャケットの内ポケットに入れやすく、かさばらない。財布にさえすっぽり入ります。

(2)背面カメラが本体から突出している
本体があまりにも薄いので、カメラ部分だけとび出しているのが、ひどく目立ちます。実に残念な仕上がり。
デザインよりも撮影性能を重視した結果でしょう。私としては、カメラをヤスリで削り落としたい気分です。

機能や性能を多少犠牲にしてでも、完璧なデザインを求めていたのが、奇才ジョブズでした。
一方でクックCEOは、デザインも性能もどちらも大事、というバランス感覚を持っている常識人です。
巨大企業Appleが今後もシェアを維持し拡大していくためには、丸くなることも必要なのでしょうか。

でも私は、Appleにはデザイン至上主義を貫いて、いつまでも尖った存在であって欲しいと願っています。
iPhone 6 Plusはまだしも、来年発売予定のApple Watchに私自身が納得できるのか、それが心配です。

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囚人のジレンマ
- 2014/10/04(Sat) -
「囚人のジレンマ」。こんな言葉を目にすると、二番煎じと思いながらも書きたくなるのが私のジレンマ。
今朝の日経が、iPhone 6発売を巡るキャリア3社の消耗戦を、囚人のジレンマと表現していました。

この言葉を初めて聞かれた方のために、最小限の説明をしますと、こうです。
犯行を黙秘してきた囚人A, Bが、相手を裏切って先に自白した方の罪だけを軽くするともちかけられます。
ただし、2人とも裏切った場合は、2人とも黙秘を通した場合よりも罪が重くなるという設定。
自分の損得を考えた結果、2人とも裏切りを選択し、ともに罪が重くなってしまいます。

iPhoneのように、3社が同じ製品を同じ日に発売する場合、その料金設定が契約獲得数に大きく影響します。
しかも、製品発表から予約受付開始までのごくわずかな期間で、すべての方針を決定しなければなりません。

競合他社の動向を見据え、少しでも自社の料金プランなどが優位になるように、他社を出し抜きたい。
こういうとき、いちばん機動力があるのが、ワンマン経営者率いるソフトバンク。得意技は「後出し」です。

ドコモが最初に打ちだした、4万3200円の旧機種買取サービスには驚きましたが、すぐに他社が追随。
でもね、乗換え客の獲得にばかり血道を上げて、固定客には冷たい。釣った魚にはエサはやらないのです。
乗換えを繰り返せば荒稼ぎできるような今のシステムって、どうにかなりませんかね。

今回ばかりは私も、4万円欲しさにドコモに乗り換えようかと思ったぐらいですが、でも、やめました。
乗換えの際に、旧機種を手放す必要があったからです。Apple信者に、それはできません。

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御嶽山の犠牲者
- 2014/10/03(Fri) -
御嶽山の噴火災害は、ほんとうに痛ましい限りです。犠牲者の多くが、噴石による「損傷死」だとのこと。
噴石の数と威力が激しかったことの表れですが、石に当たらなければ助かっていた可能性もあります。
海で救命胴衣が役立つように、登山には、軽くて固い緊急用全身プロテクタなんて、ないのでしょうか。

ところで、今回の噴火報道でも気になったのは、「心肺停止」という言葉の使われ方です。
「山頂付近にはまだ心肺停止の方が何人いる」などという表現。なんかオカシイ。いつも違和感を感じます。

心肺停止とは、心拍動と呼吸が停止した状態。すぐに適切な心肺蘇生を行わなければ、数分で死に至ります。

あの噴火の状況で、心肺蘇生はきわめて困難、あるいは発見時にはすでに手遅れだったことでしょう。
ところが、多くの被害者の方々が、死亡ではなく心肺停止だと報じられました。
もちろん、まだ蘇生の可能性があるうちは、そう表現すべきです。しかしそれにも、限度があります。
何時間たっても次の日になっても、あり得ないほど長時間、心肺停止状態だと言い続けるのもどうなのか。

それが確定するまでは「死」という言葉を軽々に用いない。これが日本人の「情緒」なのでしょうか。
医師の確認がないとか、搬送方法や法律的扱いに違いが出るとか、死亡と断定しない理由もあるようです。

しかし海外のメディアは最初から、心肺停止者も死者とカウントして報じています。じつに科学的です。
一方で、日本のメディアが報じた死者数は、初めは少なく、その後時間を追うごとに増えていきました。
このような日本式の報道では、瀕死の重傷者がだんだん亡くなっていったようにも、受け取られかねません。

まあ心肺停止と言われても日本人にはピーンとくるのですが、外国人にはわかりづらいかもしれません。
蘇生の可能性があるからこそ心肺停止と言うのであって、可能性がないなら別の表現を使うべきでしょう。

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Windows10
- 2014/10/02(Thu) -
Microsoftが発表した次期OSは、世間の予想を裏切って、「Windows9」ではなく「Windows10」でした。
抜本的な刷新なので「9」をとばしたとのこと。飛躍の大きさを示すために、数値を盛ったわけですね。
しかしこの先、バージョンアップが進んだとしても、数値が大きいほど新しいとは限りません。
なにしろ95や98は使用済みです。それどころか2000という大きな数値すら、使ったことがあるし。

ところで、Macの古いOSについては、ご存じの方も少ないかもしれません。
私がNECのPC-9800シリーズからApple Macintoshに改宗したころ、MacのOSは「漢字Talk 2.0」でした。
「漢字Talk」というのは、MacのOSである「Mac System Software」を日本語化したものです。

NEC PC-9800シリーズのOSはもちろん「MS-DOS」。これはWindowsのご先祖様みたいなOSです。
MS-DOSと漢字Talkとで何が違うかって、まず、画面の色でした。

今では当たり前ですが、当時のMacは、白い紙やノートの上で作業をしているような感覚が斬新でした。
一方でMS-DOSパソコンは、基本的に黒画面。その画面に命令を打ち込むのが、通常の使用スタイルでした。

ビル・ゲイツがMacのOSをマネしたかどうかは考え方によりますが、その後Windowsが登場しました。
Macに追いつけ追い越せのつもりだったのでしょうが、当初はまったくデキの悪いOSでした。
しかしその後どんどん改良され、デキはともかく、商業的には完全にMacを圧倒することとなりました。

Macの現OSは、OS 10を意味する「OS X」。Windowsが今回あえて「10」にしたのも、意味ありげです。

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開院7周年
- 2014/10/01(Wed) -
本日、つるはらクリニックは、開院7周年を迎えました。
これもひとえに、皆様方の温かいご支援のおかげです。厚く御礼申し上げます。

こういった業種ですから、まさか開院7周年謝恩セールなんて行うことはできません。

しかし実は何年か前に、保険診療ではなく自費診療の部分で、お得意様割引を行ったことがあります。
日頃よく来院される方に暑中見舞いを出しておき、それをインフルエンザ予防接種の割引券としたのです。
そのハガキをお持ちの方は、家族全員、インフルエンザワクチンの接種料金を500円引きとしました。

ところがこれが、大失敗。窓口でトラブル続出です。
「ウチにハガキが来ていないのはどうしてか」「病気にならず受診しなかったのが悪いのか」と。
ごもっとも。日頃受診しているかどうかという基準で料金差を作るのは、いかにも公平を欠きました。

実際の診療では、おなじみの患者さんと初めて来院された方に、待遇の差を付けることはありません。
例外があるとすれば、とくに具合の悪い方を、予約の早い方よりも優先して診察することです。
しかし、病状が軽いがために延々と待たされる方も、やはり気の毒です。

医療行為は、その医学的観点とサービス的側面をいかに両立させるか。いまだに試行錯誤が続きます。

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