完璧なカタコト
- 2016/01/31(Sun) -
大河ドラマ『真田丸』、盛り上がってきましたね。題材もキャストも、脚本も良いです。
これ以外のテレビドラマは、最近ほとんど見ませんが、ふと見かけた民放ドラマが妙に面白かった件。

フジテレビの『ナオミとカナコ』がそれです。高畑淳子が演じる、中国人女社長がウケます。
そのしゃべりが「完璧すぎるカタコト」とまで評されるぐらいの、はまり役アルヨ。みな見るヨロシ。

このドラマを見て、ゼンジー北京を思い出しました。もう、ゼンジー北京を知らない人も多いでしょうか。
「ワタシ中国ハ広島ノウマレアルヨ」とか「タネモシカケモ、チョトアルヨ」とか言ってた、手品芸人です。

この中華風のカタコトは、文明開化期の横浜や、戦時中の満州に由来があるといわれています。
これらを掘り下げるとまた面白いのですが、まだ研究途上なので、今日は書きません。

ステレオタイプな使われ方だけでなく、いまでも実際に、中国の方は似たような言葉遣いをされます。

助詞を省いてしゃべる患者さん(中国人)には、日ごろの診療でもよく遭遇します。意味はまったく通じます。
促音(っ)や長音もしばしば脱落していますが、これもほとんど支障はありません。会話は成立します。

助詞や促音や長音が無いと、言葉は全体に短縮され、会話の時間が短くなります。ある意味、省エネです。
ただしどうしても、せっかちに聞こえますね。そこがどうも私の、香港映画のイメージと重ナルノコトヨ。

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忸怩たる思い
- 2016/01/30(Sat) -
甘利明経済再生相が辞任しました。世間では「ゲスノート」の呪いだとも言われています。

数日前に甘利氏が安倍首相に、閣僚辞任の可能性を打ち明けたところ、
「たとえ内閣支持率が10%下がっても、続けてもらいたい」と励まされて逆に、
「これ以上、迷惑をかけられない」との思いを強めたとのこと。

つまり、「やめてほしくない」と信頼されているからこそ、「やめなければならない」と決心したわけです。

先週のダボス会議のときには、甘利氏は自分の疑惑を否定しつつ、
「安倍総理大臣にご迷惑をおかけしていることは、本当にじくじたる思いがあります」と述べました。

周囲の外国人は、同時通訳のイヤホンを付けていましたが、「じくじたる思い」はどのように通訳されたのか。
辞書には “I blush with shame...” とありますが、それだと「恥じ入るばかりだ」と同じような気がします。

「忸怩(じくじ)」と敢えて言う、その古めかしいニュアンスは、日本語特有の表現なのでしょうか。

古い用例を探したら、森鴎外の『カズイスチカ』がありました。鴎外の医学的経験を題材にした小説です。
読んだことがなかったので、さっそくネット(青空文庫)で読んでみました。

ある患者の、病気の真相を医者に教えられ、それに気付かなかった助手(書生)が自分を恥じる場面。
その印象的なシーンで「忸怩たるものがあった」という表現が出てきます。
おそらく、注意力不足・観察力不足・想像力不足・勉強不足、などという反省があったのでしょう。
しかしそんなことを言うなら、私など、似たような忸怩たる思いは、毎日のことですけどね。

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小保方氏の本を読む
- 2016/01/29(Fri) -
小保方晴子氏が、本を出しました。『あの日』(講談社)です。
昨日発売されて、Amazonではすでに、ベストセラー1位に躍り出ています。

先入観なしで読みたかったのですが、つい、Amazonのレビューを見てしまいました。
そして、その評価の異常さに驚きました。肯定と批判の両極端なのです。中間的評価がほとんどありません。
今朝、確認した時点では、星5つから1つまでの人数が、20、3、1、2、31、ですよ。

高評価のレビューは、小保方氏に同情的で、理研やマスコミには批判的。多分、STAP細胞を信じてる感じ。
低評価のレビューは、小保方氏を徹底的に批判し、この本など読む価値も出版する価値もなし、としています。

評価が両極端なのは、STAP細胞問題の面白さを表していますね。
この本にレビューを書くような人は、小保方ファンかアンチ小保方かの、いずれかなのでしょう。
そのいずれでもない人は、そもそもこの本自体に興味がないのです。

で、私はと言いますと、今となってはただ、冷静に彼女の手記を読んでみたいと思いました。
そこで今朝、近所の紀伊國屋書店に、今回は開店時間を間違えずに行ってみましたが、ありません。
売り切れではなく、熊本ではまだ、販売されていないのです。流通の関係か。地方都市の悲哀を感じました。

帰宅してAmazonを見ると、「在庫切れ、入荷時期未定」との表示に変わっています。ありゃりゃ。
いま入手できなければ、多分読まないでしょう。ということで、今回もKindleで購入。3時間半で読了。

内容については、ここでは書きません。理系でないと読みにくいかも。評価は分かれるでしょうね。星2つ半。

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サードウェーブ
- 2016/01/28(Thu) -
「サードウェーブコーヒー」なるものが近年流行しているそうですが、私は完全に、波に乗り遅れています。

そもそも、コーヒーショップとか喫茶店とかに行くこと自体が、最近はほとんどありません。
MacBook Pro持って、近所のスタバでブログでも書こうかと、何度か考えましたが、まだ実現していません。
だって、オヤジがスタバでMacでブログですよ、いかにもイヤらしいでしょう。

そんなスタバとかタリーズとかが「セカンドウェーブ」で、その次の動きが「サードウェーブ」だそうです。
厳選した豆で、きちんと淹れる。なんだか、普通の自家焙煎店と同じような気もしますが、気のせいか。
コーヒーを飲む時間を楽しむのがスタバなら、サードウェーブは、コーヒー自体を楽しむ場所なのでしょうか。

「ミヤマ珈琲」なる店が、最近わが家の近所にできました。「喫茶室ルノアール」の系列店のようです。
郊外型フルサービスのサードウェーブの店ですが、調べてみると全国に7店舗(埼玉3、東京2、熊本2)のみ。
どうして熊本なんでしょうね。ルノアール創業者の出身地なのか。採算がとれるのか。よくわかりません。

コーヒーに目覚めた学生時代には、街中の純喫茶や、こだわりの自家焙煎店に、よく通っていました。
喫茶店のことを「サテン」と呼び、ふざけて「キッチャテン」などとも言ってましたが、いずれも死語ですね。

ところが、辞書を引いてみると、意外な事実(私が知らなかっただけの事実)が判明しました。
「キッチャテン」は俗語ではなく、むしろ昔は「キッサテン」よりも一般的な言い方だったということ。
「茶道」をかつて「チャドウ」と言ったはよく知られていますが、まさか「キッチャテン」もそうだとは。

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ジカ熱が流行中
- 2016/01/27(Wed) -
アメリカ大陸ではいま、治療法もワクチンもない「ジカ熱」が流行し、感染が拡大しています。
ジカ熱の病原体「ジカウイルス」は、デング熱の病原体「デングウイルス」に近いウイルスです。

ジカ熱はデング熱よりも軽症ですが、妊婦が感染すると、胎児の小頭症をもたらす可能性が指摘されています。
いずれもネッタイシマカのほかに、日本のデング熱騒ぎでも登場した、ヒトスジシマカでも媒介されます。
なので日本でデング熱が発生することがあれば、ジカ熱も紛れ込んでいる可能性があります。

現に一昨年、日本でデング熱が流行した時、タイ帰りの男性が、日本国内でジカ熱を発症していたようです。
ジカ熱は、デング熱よりも軽症だからこそ、患者に自覚が足りず、感染が拡大しやすい可能性があります。

そこで昨日、ジカ熱の現状と対策を探ろうと、厚労省のサイトを見ようとしたら、これが見られません。
ちょうど「アノニマス」によるサイバー攻撃を受け、ホームページが閲覧できない状態になっていたからです。
サーバーに大量のデータが送りつけられる「DDoS(ディードス)攻撃」です。

もうそろそろ復旧してないだろうかと、昨夜はたびたび厚労省のサイトを見ましたが、何度見てもダメ。
そのようなアクセスを何度も試すことが図らずも、DDoS攻撃の片棒を担ぐことになっていたかもしれません。

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手元に素数を
- 2016/01/26(Tue) -
史上最大の素数を、自分の目で見たい、できれば手元に置きたい(?)。素数好きなら、きっとそう思うはず。
探したら、ありました。その素数をダウンロードできるサイトが。さっそくゲットです。無料です。

しかしそれは、ただただ数字が延々と続く、約22MBのテキストファイルでした。そりゃそうでしょうけど。
文字数をカウントすると、22,338,618字。これは、報じられている素数の桁数に一致します。間違いない。
なるほど、1バイト文字が2200万あれば、22メガバイトになるんですね。そこにも納得。

それにしても、2200万桁の恐ろしく巨大な数値が、正確にダウンロードできるということに驚きます。
まあ、当たり前と言えば当たり前。単なる文章と思えば、2200万字なんて、・・・いや、かなりの分量です。

新聞一紙の文字数は、約11万文字(22万バイト)だそうなので、件の最大素数は新聞100日分に相当します。
紙面全体に素数だけ印刷しても、100日かかるというわけ。こりゃ3日目で飽きるか(初日から飽きる?)。

総文字数が約1500万字といわれる広辞苑があるのだから、素数だって1冊の本にできますね(誰が買う?)。

ダウンロードした文書は、1行に数字100個、1ページ57行、全3920ページ。印刷する気には、なりません。
最終ページだけは、3行と18文字。文字数を計算すると、100 x 57 x 3919 + 318 = 22,338,618。OK。

この文書を見れば、その史上最大の素数の何桁目の数字が何か、ということが一目瞭然。すばらしい。
たとえば、私の生年月日にちなんで19600917桁目の数値は、6です。私のプライムナンバーと言えましょう。
だからどうした、って話ですが。まあ、素数を手にしたという、所有欲は満たされました。(だからどうした)

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中村梅之助さん死去
- 2016/01/25(Mon) -
中村梅之助さんが、亡くなりました。
「遠山の金さん」は子どもの頃よく見てました。「花神」の村田蔵六役も良かった。私には思い出深い人です。

満85歳で亡くなられたので、「享年85」です。
「享年85歳」では「年」と「歳」が重複するとされるので、「歳」は付けない場合が多いようです。

辞書を見ると、享年とは「天から享(う)けた年」の意味。
そのときの年齢を指すので、生存中でも使えるそうですが、たいていは、死亡時の年齢を意味します。

ところが読売テレビの道浦俊彦氏は、平均寿命より若く亡くなった人には「享年」を使わない、と言ってます。
享年とは「天から享(う)けた寿命」だから、というのがその理由だそうですが、納得しかねます。だって、

平均寿命などという統計学的な数値と、享年という文学的な表現に、いったい何の関係がありますか?
何歳で亡くなろうとも、それがその人の寿命(すなわち享年)だと考えてはいけませんか?
享年という言葉を正しく使うために、最新の男女の平均寿命を、常に把握しておく必要があるのですか?
同じ85歳でも、もしも女性だったら、平均寿命を下回っているので、享年は使えないってことですか?
「天から享けた寿命」というのは、その人が生まれたときの平均余命で考えるべきではないのですか?

「享年」の適用に理屈をつけることには、無理があると思いますよ、道浦さん。

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過去最大の素数発見
- 2016/01/24(Sun) -
過去最大となる、約2233万桁の素数が発見されました。「そーすか」とか言ってる場合じゃありません。
世界中の研究者が、より大きな素数を探すプロジェクトの中で、今回のそれは見つかりました。

「2のn乗-1」という形の素数を探そうという、「グレート・インターネット・メルセンヌ素数探索」。
インターネットを介して100万台以上のコンピュータを接続した、分散コンピューティングによる成果です。

これまでの最大素数は、2013年に発見された1742万桁。今回の発見で、桁数はずいぶん飛躍したものです。
素数は無限に存在するので、このような大発見は今後も限りなく繰り返されるのでしょうか。

いま「素数は無限に存在する」と書きましたが、なぜそんなことが言えるのか、その証明法は簡単です。

最大の素数をNとしたとき、すべての素数の積=2x3x5x...xNに1を加えた数は、どの素数でも割り切れません。
つまりそれは、新たな素数ということになります。これはNが最大の素数であることと矛盾します。てな感じ。

円周率の桁数追究とは異なり、素数探求の進歩は、暗号業界にも大きな影響を与えそうです。
前にも書いたように、よく使われている重要な暗号が、素数を利用しているからです。

でもいつか、だれか天才が、画期的な素数発見手法をあみ出すんでしょうね、きっと。
もうその頃には、素数なんて、偶数と同じぐらい簡単に見つかるものに、なっているかもしれません。

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女性の名前
- 2016/01/23(Sat) -
「女性の名前には植物系が人気?」と今朝の新聞に出ていました。明治安田生命の調査結果です。
2015年生まれの、女児の名前のランキング上位には、「葵」「菜」「花」などが多く使われているとのこと。
1位から順に「葵」「陽菜」「結衣」「さくら」「凛」「花」「結愛」「花音」「心結」「陽葵」という具合。
間違いなく言えるのは、「子」の付く名前が、激減していることです。

しかしそのことよりも、私が面白いと思ったのは、その記事にあった「人気ランキング首位の変遷」です。
昭和初期は「和子」が13年連続首位だったり、その後「恵子」「陽子」を経て、昭和末期は「愛」ブーム。

いつか、当院職員の一覧表を眺めていて、ふと気付いたことがありました。
そのリストを、生年月日順(つまり、年齢順)に並び替えてみたら、驚くべき規則性が見つかったのです。
女性職員11名の名前の文字数が、年上から順に、2, 2, 2, 3, 3, 3, 3, 3, 1, 1, 1だったのでした。
生まれ年でいえば、50〜60年代=2文字、70年代=3文字、80年代=1文字と、はっきり分かれていました。

世の中には、いろんな名前があるでしょうけど、このような傾向は、ある程度一般的なのかもしれません。
そこで、当院の患者データベースを使って、女性10534人の、名前の文字数を分析してみました。

まず1920年代生まれまでは、大半が3文字なんですね。そのほとんどは、「シヅヱ」のようなカタカナです。
30年代以降、3文字は減り続ける一方で、2文字の割合が増え、2010年代では80%に迫る勢いです。
ただし例外的に、80年代だけ、2文字の伸びが止まっています。これは1文字が増えたためです。
1文字の名前は、70年代生まれから急に増え始め、80年代と90年代は9%台。その後は少し減っています。

当院職員の、70年代の3文字は偶然でしょうけど、80年代の1文字は、当時の流行を反映しているようです。
この、名前分析。面白そうなので、もう少し研究してみます。

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ごめんください
- 2016/01/22(Fri) -
店に入るときに「ごめんください」と言わなくなりました。少なくとも私は、何十年も言ってない気がします。
ゆめタウンの入口で「ごめんください」などと言ったら、バカ受けです。

昔、私の父はよく、店に入るとき「ごめんなさい」と言っていました。恥ずかしかったですね、子ども心に。

「ごめん(御免)」はもともと「許可」の意味です。
「ください」は、「ご覧ください」のように、「ご(御)」を伴う漢語に付くと、願いを表します。
なので「ごめんください」は、「(入店の)許可をお願いします」ということになります。

他人の家を訪れたときも、あるいは別れるときも、その許しを願う意味で「ごめんください(ませ)」です。

「なさい」も、「おやすみなさい」のように、「ご」や「お」を伴う言葉に付いて、その行為を願うもの。
その意味では、入店時に「ごめんなさい」と言っても間違ってはいないことが、今ごろになってわかりました。

店主が通常は店の表に出ていないような個人商店では、入店するときの「ごめんください」が必須です。
「客が来ましたよ」「入りますよ」と伝えるためです。それを聞いて、店主がやおら奥から出てくる。

「ごめんください」の出番が減ったのは、そのようなレトロな店が減ったためかもしれません。

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衣類紺印譚
- 2016/01/21(Thu) -
今週は、ひどく寒い日が続きますね。来週のはじめにかけて、もっと寒くなるようです。
自転車通勤は、寒くなってからずっと中断してます。なにしろ寒すぎます。
せっかく新しいダウンジャケットを買ったのですが、いまは自転車で通勤しようという気になりません。

車でさえ、朝の車内は寒くてたまりません。クリニックの朝の清掃も、風が強いときには凍える思いです。
自転車用として買った、お気に入りのベージュのダウンジャケットは、もっぱら日常用になっています。

気がつくと、ジーンズの染料が色移りして、ダウンジャケットの裾が紺色に染まってます。ガッカリな話です。
これを「衣類紺印譚(いるいこんいんたん)」というのは、こじつけすぎですが、思いついたので書きました。

冬の自転車で寒いのは、手足と顔面、とくに鼻と耳です。いくら防寒具を使っても、冷気がしみこんできます。
ランニングやジョギングと違って、自転車はあまり体が温まらないのに、もろに冷たい強風に晒されます。
手の感覚が麻痺し、足先が痛み出し、耳がもげそうになり、鼻水が垂れ、メガネがくもります。
こうなると事故が心配です。だから自転車通勤は中断しているのです。寒さに負けたのではありません。

ただしこのままでは、運動不足。そこで、ジョギングを始めることにしました。
例によって、まずはカタチから。ウエア一式を買いました。これで準備万端。あとは、いつ始めるか、です。

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年賀はがきのお年玉
- 2016/01/20(Wed) -
お年玉つき年賀はがきのお年玉は、どうせたいしたものは当たらないと思うと、近年、興味が薄れています。
かつては楽しみにしていたのですが、去年と一昨年は、当せんはがきの確認すらしていませんでした。

その抽せんが、今年もいつのまにか行われていたようなので、昨日は暇つぶしに、確認作業を行ってみました。

ちなみに、宝くじの「当せん」は、選挙で選ぶ「当選」ではなく、籤(くじ)に当たるの「当籤」ですね。
「籤」が常用漢字じゃないので、やむを得ず「当せん」、ときに当て字で「当選」と書かれるようです。

昨年の熊本市議選挙で、同じ得票数だった2候補が、くじ引きで当落を決めたことがありました。
公職選挙法第95条第2項の規定によれば、
「当選人を定めるに当り得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める」
とあります。これなどはまさしく、「当籤者をもって当選者とする」ということになりますかね。

かつてわが家では、私と子どもたちが争うようにして当せんはがきを探すのが、正月恒例の行事でした。
ところが昨日は、私ひとりの地道な作業。無言で黙々と、はがきを番号で分別し、当籤番号を探しました。
当たっていたのは、3等が7枚。1等・2等はありません。

暇つぶしで切手シートをゲットできるのだから、こんなにうまい話はありません。
去年と一昨年は、何等が何本当たっていたのか不明。1等をみすみす逃した可能性を考えると、悔やまれます。

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異類婚姻譚
- 2016/01/19(Tue) -
芥川賞と直木賞の選考会が行われ、それぞれの受賞者が決まりました。
あの『火花』からもう、半年も経ちましたか。確かにその時の話を、7月18日のブログに書いてますね。

芥川賞受賞作は、本谷有希子氏の『異類婚姻譚』と、滝口悠生氏の『死んでいない者』。
どちらから読もうかと考えたときに、タイトルからくるインパクトは、ほぼ互角。
ノミネートが4回目だった、本谷氏に敬意を表して、今日は『異類婚姻譚』を読んでみました。

こういうものは、読みたいときに読むのがいちばん。なので今回は、電子書籍で購入しました。
今日買ったのはiBook版ではなく、それよりも66円ほど安かったKindel版です。
いまやKindle版の電子書籍も、MacやiPhoneで自在に読めるので、もう、どちらでも良いのです。

「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」
これが書き出し。これ以上は書きません。やっぱり、つかみは大事ですね。
「ある朝、(中略)自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。」
で知られるカフカの『変身』のような、いきなり不条理パターンです。

奇妙な書き出しだけなら、私でも思いつくのですが、問題は、その後の展開力なんでしょうね。
プロの小説家は、その書き出しをとっかかりにして、さらに別のエピソードをいくつも広げていきます。
私だったら、最初に思いついたアイデアに固執して、ひたすらそれを掘り下げていくだけでしょうね。
『異類婚姻譚』を読み終えて、つくづくそう思いました。

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ヘイ、シリ!
- 2016/01/18(Mon) -
iPhoneのCMで、最近よく見かけるのが、「ヘイ、シリ (Hey Siri)」でしょうか。
ホームボタンを長押ししなくても、「ヘイ、シリ」と声をかけるだけで「Siri」が起動するというアレです。

どうなんでしょう。使う時に恥ずかしくないですかね、「ヘイ、シリ」なんて声をかけるのって。
Siriはどうしても「尻」に通じるので、「ヘイ、シリ」だと私は「屁居尻」なる言葉を連想してしまうのです。
とは思いながらも、このたび遅ればせながら、Siriの設定を「 “Hey Siri” を許可」に変更してみました。

まず、設定段階からしてすでに、恥ずかしい。音声登録のために何度も「ヘイ、シリ」と言わされるからです。
なので人前で設定するのは、やめた方が良いでしょう。

いったん音声登録をすると、Siriさんは呼びかけによく反応してくれます。
何か作業をしながら、声だけでSiriさんを呼び出せるというのは、状況によってはずいぶん便利ですね。

驚いたのは、スリープ状態からでも、「ヘイ、シリ」でSiriさんが立ち上がることです。
画面が真っ暗で、電源が切れているように見えますが、Siriさんはジーッと、聞き耳を立てているわけです。

でも、「ヘイ、シリ」と呼びかけたら瞬時に起動するのではなく、わずかに間があります。
うつらうつらしていたSiriさんが、名前を呼ばれてハッと目覚めた、って感じのタイムラグです。

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ガソリン激安
- 2016/01/17(Sun) -
原油安が続き、ガソリン価格もどんどん安くなっています。
私は比較的燃費の悪い車に乗っていますが、なにしろ走行距離が少ないので、なかなかガソリンが減りません。
ガソリン安の恩恵を享受できないのは悔しいので、遠回りして通勤して、ガソリンを浪費したりしています。
本末転倒とは、このことでしょう。

若い頃は、安いガソリンを入れるために、ずいぶん遠くまで給油しに行ったりしてました。
車体が軽いほど燃費が良い、という知識を得て、ガソリンは決して満タンには入れない時期もありました。
重いガソリンタンクを運ぶことが、ムダだと考えていたのです。
スタンドに行っても、よほど遠出する前でもない限り、給油量は20リットル。そう決めていました。

気がつけば燃料はいつもギリギリ。イヤな汗をかきながら、スタンドを探すこともしばしば。
もちろん、ガス欠の経験は何度もあります。街中であれやると、恥ずかしいですね。
たとえば朝の通勤時、バス通りでガス欠になり、車を延々と押して、大学病院の敷地まで運び入れたり。
ガス欠でエンストした時、運良く目の前にガソリンスタンドがあり、惰性で乗り付けたこともありました。

いまはもちろん、余裕を持って給油しています。この歳でガス欠は、絶対に経験したくはありませんね。
道路上で車が動かなくなって、周囲の交通に支障を来すなど、大人としてしてはならないことです。

そういえばハイブリッド車って、バッテリーだけで走れるなら、ガス欠知らずじゃないの?
と、期待してもダメのようですね。それほど長距離走れるものではなさそう。
しかもバッテリーまで空になると、かなり面倒な充電修理が必要になるとか。
変な裏技を考えず、早め早めの給油でしょうね、やっぱり。

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ブリンクマン指数
- 2016/01/16(Sat) -
ブリンクマン指数とは、喫煙歴の程度を数値化するもので、「1日の喫煙本数x喫煙年数」で算出されます。
たとえば肺がんの発病率など、ブリンクマン指数とさまざまな疾患・病態は、高い相関が認められています。

禁煙治療において保険が適用されるためには、この指数が200以上あることが必要です。

禁煙外来受診者の多くは、ブリンクマン指数が200〜600です。例えば20本x20年=400のように。
なかには、40本x50年=2000などという、強者もいらっしゃいます。
あるいは、20本x10年=200という、20代半ばの方もいます。禁煙したい気持ちがあるなら、年齢不問です。

しかしたとえば、18歳から1日20本平均でタバコを吸っている若者は、28歳までは保険が適用できません。
そのような25歳の方が来院して、どうしても禁煙したいと訴える場合、どう対応すれば良いのでしょう。

「あー、あと3年ほど、いまのペースで吸っててください。3年後には保険が利きますから」

こんなバカな話はないでしょう。タバコをやめたい若者がそこに居るのに、なぜ助けてやれないのか。

若者に保険が適用しやすいようにしてはどうか、という動きは以前からありました。
しかし前回、2014年の診療報酬改定では結局、要件は緩和されませんでした。
喫煙には「自己責任」とか「自業自得」という考えが、つきまとうからです。さて今年はどうなるでしょうね。

参考までに、昨年10月に行われた中医協(中央社会保険医療協議会)総会での、委員らの言い分はこうです。

健保連「自分の意思で禁煙する人もいる」「予防は保険の給付外だ」(=禁煙治療に保険適用すべきではない)
経団連「タバコを購入する時点で本人の意思が働いている」(=喫煙は自己責任だ)
厚労省「ブリンクマン指数の要件を撤廃すると、125億円ほど医療費が増える」(=財源がない)
医師会「医療には包容力が必要」「喫煙による疾病の重症化予防は重要」(=結果的に医療費も削減できる)

医師会は良いことを言っているのに、なぜか四面楚歌なのです。

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日本家電の行方
- 2016/01/15(Fri) -
「シャープ再建、国主導で 革新機構、2000億円出資」と、報じられました。
産業革新機構がまず、シャープの液晶事業を分離し、ジャパンディスプレイと統合させようという動きです。

そもそもジャパンディスプレイは、ソニー、東芝、日立の中小型液晶事業を統合して作られた会社です。
その東芝の中小液晶はもともと、パナソニックと統合した会社なので、パナソニックの血も流れています。
そこに、大型ディスプレイも含む、シャープの液晶が加わることになるわけです。
やがては、東芝の大型液晶事業も統合されるのでしょう。

もう、日本の液晶事業は、ほぼ官営の企業である産業革新機構が経営する体制になるかもしれません。
さらに白物家電事業も、シャープと東芝の事業をまとめて、革新機構が再建に乗り出す動きだといわれます。

このように、家電事業を国が経営支援しなければならないほど、日本の競争力が低下したのは、なぜなのか。
価格競争に勝たなければ、市場を制することができないのが、家電の宿命なのでしょうか。

フィリップスやGEがたどったように、日本企業も、家電から家電以外へとシフトしていくのでしょうか。

わが家の白物家電を見回せば、いまのところは、日立とパナソニックと東芝とシャープが目に付きます。
ところが、扇風機と加湿器とトースターはバルミューダ製。個性的なデザインと、独自性能を備えた製品です。

こういったベンチャー企業が、価格競争では勝負しない日本家電を、どんどん創り出してほしいものです。

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休肝日と休診日
- 2016/01/14(Thu) -
アルコール性と思われる肝障害のある方などには、「週に1回、休肝日を作りましょう」と言ったりします。

「休肝日」とは文字通り、「肝臓を休める(休ませる)日」ですが、それはある意味、ウソも方便みたいなもの。
たとえば週に1日でも禁酒すれば、その分、1週間のアルコール摂取量は減るだろうと、その程度の話です。

休肝日によって肝臓が回復するイメージがありますが、休肝日の翌日に2倍飲んだら、意味ないでしょう。

「休肝日」は「休刊日」をもじった言葉。しかし、両者の構造が違うのが、私は昔から気に入らないのです。
(1)休刊日:新聞などの刊行を休む日であり、その結果、販売店の従業員などを休ませることができます。
(2)休肝日:アルコール摂取を休む日であり、その結果、肝臓を休ませることができると思われています。

このように「休む」と「休ませる」の違いがあるのに、同じような使われ方をしているのが釈然としません。
「刊」と「肝」が似ており、造語としての出来がいいので、しょうがないのか。

明日は「休診日」。診療を休むので(1)の用法です。
これを(2)の使い方で書くなら、「休身日」または「休心日」あるいは「休神日」でしょうか。
いや、たとえ診療を休んでも、あれこれ残務があって、なかなか心身や精神は休まらないのですけどね。

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加湿器を一新
- 2016/01/13(Wed) -
空気が乾燥するこの季節。室内もひどく乾燥します。当院では加湿器を一新し、新たに3台ほど配置しました。

以前使っていたものは、すべて処分しました。その理由を書くためには、まず、加湿器のおさらいから。
あちこちのサイトでも、詳しく解説してありますが、加湿器には、大きく分けて4種類あります。

(1)超音波式:超音波振動で水を霧に変えて放出します。冷たい霧が、ドンドン吹き出してきます。
(2)スチーム式:ストーブの上のヤカンと同様。そこそこ熱い湯気が出ます。ブクブクと音もします。
(3)気化式:ぬれタオルに扇風機で風を当てるような原理。吹き出すのは風だけ。うるさいし寒い。
(4)ハイブリッド式:以前は(1)+(2)タイプでしたが、最近は(2)+(3)のハイブリッドも。

当院では以前、待合室に超音波式の加湿器を、診察室と処置室にはスチーム式を置いていました。
しっかり加湿してるように見えるのは、超音波式です。しかし大きな欠点があります。衛生上の問題です。
加湿器の内部が汚れてくると、カビやウイルスなどに汚染された霧を、室内にまき散らすことになるからです。

もちろん当院では、毎日必ず、分解して洗浄と乾燥を行っていたので、その心配は無いと思っていました。

ところが最近、気化式の加湿器が増え始め、その宣伝文句とともに、超音波式の欠点が広く知られてきました。
毎日分解洗浄していることなど、誰にもわかりません。超音波式は不潔という風評には、あらがえません。

というわけで当院は、衛生上の疑念を抱かれぬよう、気化式主体の加湿体制に切り替えたわけです。

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ビールが最初
- 2016/01/12(Tue) -
最近の話題と言えば、「餃子とラーメンの出された順番に腹を立てた男」の事件でしょう。
餃子を先に、と頼んだのにラーメンが先に来て、キレた男が店に居座り、不退去容疑で逮捕されたという話。

ネットでは、「気持ちはわかる」「店が悪い」「男性も大人げない」などのコメントを寄せられています。
ある人は、「調理時間を考慮して、まず餃子だけを先にオーダーすべきだった」と言います。

つまり、餃子よりもラーメンの方が、短時間で出来上がることを考えて注文しろ、というわけ。なるほど。

しかし、ここに生ビールが加わると、どのように注文しようとも、まっさきにビールから提供すべきです。
もしも、ラーメン→餃子→生ビール、の順で持って来られたら、私でもキレるかもしれません。

正月に某とんかつ店で食事したとき、ビールを頼んだら、「ビールは最初にお持ちしますか」と訊かれました。
そのマニュアル化された質問に、少々ムッときます。ビールをいつ飲むかなど、訊くまでもないでしょうに。

たしかに確認は必要ですが、「ビールはすぐお持ちしますね」と言ってくれたら、ずっと好感が持てたのに。

30年ぐらい前に、東京の某レストランで食事をした時のことを、思い出します。
待っても待っても、注文した生ビールが来ません。ビールはまだかと2,3度言ったのに、先に食事が来ました。
しょうがなく、スープをのみ、サラダを食べ・・・、そこでやっと、ビール登場。

会計のときにクレームを付けて、結局ビール代はタダになりましたが、いま思えば、若気の至りでした。
ビールサーバーの調子が悪かったのかもしれません。今ならもう少し、紳士的態度をとったと思います、多分。

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煮詰まってあんこ
- 2016/01/11(Mon) -
わが家のぜんざいは、何度も火を通すうちに煮詰まって、あんこ状になっていきます。それがまたいいのです。
以前、来客時に、そのあんこに途中で水を足したことがありますが、味がぼやけてしまい後悔しました。

それ以来、どれほど煮詰まっても、途中で水は足さないのが、わが家のぜんざいの掟です。

「煮詰まる」には、「議論や考えなどが出つくして、問題点が明瞭な段階になる」という意味もあります。

ところが文化庁の調査によると「(議論が)煮詰まる」を、本来とは逆の意味で使う人が増えているようです。
(1)「(議論や意見が十分に出尽くして)結論の出る状態になること」(平成19年56.7→平成25年51.8%)
(2)「(議論が行き詰まってしまって)結論が出せない状態になること」(平成19年37.3→平成25年40.0%)

言葉のゆれには色々なパターンがありますが、このように正反対の意味になると、意味の取り違えが心配です。
30代以下では(2)の意味で使う人が大半とのこと。これでは異世代間の会話が、コントになり兼ねません。

上司「例の計画は、煮詰まったかね」
部下「もう、煮詰まっちゃいました」

わが家のぜんざいの場合、「煮詰まる」の意味は(1)でも(2)でもありません。しいて書くなら、
(3)「(意見が完全に出尽くして)まったりとした状態になること」

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『真田丸』スタート
- 2016/01/10(Sun) -
大河ドラマ『真田丸』が、今夜始まりました。こんどは戦国時代です。
主人公が真田信繁で、主演が堺雅人ということよりも、原作が三谷幸喜であることに、私は期待をしています。

「一年かけて主人公の人生を追体験できるドラマなんて、大河ドラマしかありません」と言う三谷氏。
彼自身が若い頃に「同化した」人物として、村田蔵六、呂宗助左衞門、平沼銑次の3人の名を挙げています。

このうち前2者は、私も大好きだった「花神」と「黄金の日々」の主人公です。
三谷氏と私は、趣味も近いのかもしれません。年齢も1つ違いだし(私が年上)。

どうもこの、三谷幸喜という人は、ドラマを100%シリアスにはしたくないようです(以下ネタバレあり)。

たとえば今日の放送で、弱気になった武田勝頼を真田昌幸が励ますという、きわめて重々しく深刻なシーン。
武田勝頼「父上が築き上げたこの国を、わしが滅ぼしてしまうのか」
真田昌幸「富士や浅間の山が火でも吹かぬ限り、武田の守りは安泰にございます」
でもって、次のシーンが浅間山の大噴火。ありゃま、という顔の主人公。まったく期待を裏切らない展開です。

「プロフェッショナルとは、期待に応えるということ」という三谷氏の、面目躍如たるところでしょうか。

「軽いと思われがちな僕ですが、『真田丸』をコメディーにしようとする意図は全くありません」と三谷氏。
だいたい予測は付きます。ほどよく笑えるシリアスドラマを、狙っているのでしょう。

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化血研、出荷停止解除へ
- 2016/01/09(Sat) -
「厚労省は、誰を保護するために製薬会社を監督しているのか。そのことを忘れているような気がします」

と、昨日は批判的に書きましたが、厚労省の方、すみません。忘れてはいなかったようですね。
どうやら、化血研が製造している重要な薬は、今後出荷停止が解除されていくようです。
例えばワクチンは、2種混合と破傷風以外のすべての製剤が、出荷される見込みとのこと。よかったです。

しかし考えてみると、製品のシェアが大きいから製造販売を特別に許すという決着は、別の意味で問題です。
その理屈が通るなら、重要な製品をつくっている企業は、不正があっても大目に見てもらえることになります。
シェアの大小によって行政処分のさじ加減を変えるのは、不公平です。

化血研に対しては、製品の製造販売は認めるが、会社の存続は認めない、という方向でいくのが妥当でしょう。
塩崎厚労相も「今のままの組織で医薬品の製造販売を継続することを前提としない」と言っています。

技術や製造ラインは、引き継がれるべき資産ですが、化血研の体質は、ここで断ち切らなければなりません。
たとえば、血液製剤とワクチンと動物用薬剤の3部門に分割し、それぞれ同業他社に譲渡するのがよいのでは。

さらに言うなら、40年間隠されてきた不正を、内部告発があるまで40年間見抜けなかった厚労省も問題。
承認書と製造実態の齟齬を、1年以上前から厚労省は把握していたのに、その重大さに気付きませんでした。
査察法を改善すべきなのは当然ですが、責任をとるのが化血研だけでよいのか、その疑問は残ります。

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化血研、業務停止へ
- 2016/01/08(Fri) -
厚労省は今日、化血研に対して110日間の業務停止を命じました。そのいきさつは、前にも書いた通りです。

「(医薬品)製造販売業許可の取り消し相当の悪質な行為だ」と、塩崎厚労相は厳しく発言していますが、
「(化血研製の)血液製剤やワクチンには、国民の健康確保や医療に不可欠なものもある」とも言っています。

その結果が「業務停止」。他社の製品で代替できるものがない製剤を除いて、販売ができなくなります。

今月18日から5月6日までの110日間は、長いですね。現場ではかなりの混乱が起きそうです。
とくに重大なのは血液製剤なのですが、当院では現在、化血研の血液製剤を使うような診療は行っていません。
当院で日常的に使っている化血研の製剤は、ワクチンです。その出荷状況は、次のようになっています。

(1)出荷停止のまま:日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎、2種混合(ジフテリア、破傷風)、破傷風
(2)必要性があれば出荷する:狂犬病、まむし抗毒素、はぶ抗毒素
(3)必要性がありすでに出荷中:インフルエンザ4種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)

日本脳炎ワクチンは、毎年春から接種者が増えます。今はまだ豊富に流通していますが、今後どうなるやら。
B型肝炎ワクチンはすでに、流通量が激減しています。ある程度の接種制限も、考慮しなければなりません。

必要性があって(3)を出荷したのは、製剤の安全性には問題がないと、厚労省が認めたからです。
それなら同じ理屈で(1)も出荷すべきでしょう。製造法における問題は(1)も(3)も同じです。

業務停止というペナルティが科される対象は、会社や経営者であって、製品(製剤)の利用者ではないはず。
厚労省は、誰を保護するために製薬会社を監督しているのか。そのことを忘れているような気がします。

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無銭飲食・無賃乗車
- 2016/01/07(Thu) -
本来有料のサービスを受けておきながら、その対価を支払わない行為には、しばしば名前が付いています。
飲食店では「無銭飲食」の言葉を使い、交通機関であれば「無賃乗車」となります。
無銭飲食は「食い逃げ」とも言うし、無賃乗車は「ただ乗り」という言い方もします。

これが医療機関の場合、どのように表現するのでしょうね。

無銭飲食にも2通りあります。
支払い時に金銭を所持してないことが発覚する場合と、最初から、金は持たんが食わせてくれ、という強者。
前者は、警察に突き出されるか皿洗いというのが定番です。
後者は、追い出されるか、店主の特別な温情によってたらふく食べさせてもらえる場合もあります。

では、医療機関の場合、とくに後者の場合どうすべきでしょうか。じつは時々遭遇するのです。
持ち合わせがない、保険証も切れている、でも何らかの病状で苦しんでいる。明らかに治療が必要。
このような方に、お金がないなら帰って下さい、とは言えません。良心に従えば、診療をすることになります。

次に来たときに保険証と財布を持ってきてくださいよ、と念を押すのですが、二度と来られない方もいます。
内容証明郵便を出して請求するなど、あまり大げさなことは、したくありません。どうしたもんでしょうね。

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日韓合意と北朝鮮
- 2016/01/06(Wed) -
慰安婦問題の日韓合意は、年末年始のバタバタに紛れてしまい、早くも過去の話のように思えてきす。
日韓双方の顔を立てた、それこそ玉虫色の決着なので、両者にそれぞれ不満は残るはず。
両国の主要メディアは比較的大人しい反応ですが、とくに韓国では、反発する動きがジワジワと出ています。
いずれにしてもこの問題は、もう少し長い目で経過を見るべきでしょう。

「最終的かつ不可逆的解決」を強調したい、日本政府の気持ちはわかります。蒸し返されるのはイヤです。
しかし、まだ蒸し返されてもいないうちからダメ押しをするような、安倍首相の言動も気になります。

日韓合意の翌日、安倍首相は周囲に次のように言ったと、一部メディアが報じています。
「今後、この問題について一切言わない。(中略) もう謝罪もしない」
これが事実ならガッカリです。気持ちはわかりますが、たとえ腹の中でそう思っていても、言わぬが花ですよ。

さらに安倍首相は、こうも言ったとか。
「ここまでやった上で約束を破ったら、韓国は国際社会の一員として終わる」
これを聞いて思い出すのは、震災後に宮城県庁を訪れた、松本龍・復興担当大臣の恫喝発言でしょう。
「(前略)今の最後の言葉はオフレコです。いいですか?皆さん。絶対書いたらその社は終わりだから」

このままでは安倍首相は、松本氏と同レベルです。たとえ身内にでも、よく考えて発言してほしい。

おりしも、日韓共通の敵である北朝鮮が、今日も水爆実験(?)などという無法なことをしてくれます。
「敵の敵は味方」の理屈で、そろそろお互い仲良くしたいものです。

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逆手で逆上がり
- 2016/01/05(Tue) -
小学校のときには苦労しました、逆上がり。どんだけ運動神経が鈍かったんでしょうね。
やがて逆上がりができるようになってみると、どうしてできなかったのかが不思議でしょうがない。

逆上がりするとき、皆さんは日ごろ鉄棒をどのように握りますか。ていうか日ごろ、逆上がりしませんけどね。
順手でしょうか、逆手でしょうか。このときの逆手は「ぎゃくて」と言いますか、「さかて」ですか。

「逆上がり」は「さかあがり」であって、「ぎゃくあがり」とは言いませんね。
いやいや、もしかして今日のブログを、タイトルからずっと、「ぎゃくあがり」で読んできた人いませんか。

前置きが長くなりました。じつは私、つい最近まで、「逆手に取る」の読み方を、勘違いしていたのです。

「さかてにとる」が正しくて、「ぎゃくてにとる」はよく使われるけど厳密には正しくない、と思ってました。
実はその逆。「さかてにとる」も間違いではないけど、本来は「ぎゃくてにとる」だったんですね。

ところが近年「さかて」派が台頭してきたようで、ついにNHKも2年前から「さかて」に変更したそうです。
つまり私の間違いも、今となっては結果オーライというわけです。
なぜか自信を持って「さかて」を使ってきた私のような人間が、ことばの揺れを牽引したのかもしれません。

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禁煙しましょう
- 2016/01/04(Mon) -
「一年の計は元旦にあり」といいます。正月から禁煙している方も多いでしょう。
となると、禁煙外来がいちばん混雑するのは1月だろうと、そう思って当院の診療録を調べたら、違いました。

それどころか、禁煙外来の受診者数を初回来院月別に集計してみると、1年のうちで1月が最少でした。

つまり1月は、薬に頼らず「自力で」禁煙を開始する方が多い、ということなのかもしれません。
それとは対照的に2月は、1年のうちで2番目に、禁煙外来通院を開始する方が多い月でした。
正月から頑張ってはみたけれど、うまくいかず、ついに禁煙外来を訪れるのが2月と、そんな想像もできます。

一番多いのは、9月でした。これは、2010年10月のたばこ値上げ前の、駆け込み受診が多かったからです。

禁煙補助薬を使ってせっかく禁煙に成功しても、その後、また喫煙してしまう方も少なくありません。
喫煙再開のきっかけの多くが「飲み会」。まだ禁煙できていない悪友が誘惑したケースが、ほとんどです。
その誘いに乗って、「1本だけなら」と吸ったが最後、たいていは喫煙生活に逆戻りです。

禁煙治療に成功した方は、どれほど自信があっても、二度とタバコは手にしないことです。

私はもともと、喫煙習慣がありません。つくづく、若い頃に吸わなくて良かったと思っています。
勤務医の頃、喫煙者の異様にどす黒い肺を、手術中に何度も目にしてきました。
肺をあのように変えてしまう毒素を、毎日毎日肺に送り込んで、それで病気にならないわけがありません。
いま喫煙している方、とくに若い人には、一日でも早く、タバコとは縁を切ってもらいたいものです。

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大納言ぜんざい
- 2016/01/03(Sun) -
子どもの頃は、デパートやスーパーの初売りが1月4日だったので、三が日の街中はひっそりしていました。
もちろん、コンビニなんてありません。一般の商店も飲食店も、三が日はすべて閉店していました。

となると3日間、食べるものはひたすら「おせち(お節)」ということになります。あと、お餅とみかん。

いまでは、保存食という意義はうすれましたが、おせち料理を絶やすわけにはいきません。
縁起物であり文化であり、故郷の味や地域の特産など、いろんなものを代々伝えて行かなければなりません。

おせちの定番のうちでも、私が好きなのは「黒豆」です。豆全般が好きなのです。ぜんざいも好きだし。
そして前から思っているのは、黒豆(黒大豆)でぜんざいを作ったらどうなるんだろう、という疑問。

「黒豆」はまだ試していませんが、「大納言小豆」のぜんざいなら、以前いちど作ったことがあります。

煮ても腹が割れないところから、殿中で抜刀しても切腹しなくてい良い「大納言」の名が付けられたこの小豆。
かなり煮詰めたので、さすがの大納言の腹も割れましたが、それでも豆の形が保たれているのはさすが。
大粒で食べ応えのあるぜんざいが出来上がりましたが、見かけが煮豆風で、ぜんざいっぽくないのが難点です。

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出生数増加に転じる?
- 2016/01/02(Sat) -
厚生労働省の人口動態統計の年間推計は、なぜか毎年、元日に公表されます。今年はめでたいニュースでした。
注目されていた出生数は、過去最低の前年を4千人上回り、100万人を切ることは避けられたようです。

「年間推計数」とは、1〜10月までの速報値をもとにして、推計した数値とのこと。その計算式はおおむね、

平成27年の推計数 = 平成26年の確定数 x ( (平成27年1〜10月の速報値) / (平成26年1〜10月の速報値) )

なるほど、単純に1〜10月分の数値を10分の12倍して1年分、という推計ではなかったようです。

厚労省の資料では「平均発生間隔」に目が留まります。学術的な必要性は疑問ですが、インパクトはあります。
出生だと31秒。31秒に1人生まれているということです。ところが死亡は24秒に1人。
医学がいくら進歩しても、あるいは進歩したからこそ、高齢者数がとても多く、死亡数はしばらく減りません。

婚姻件数は、戦後最少値を更新したようです。年間数十万組しかない婚姻数が、9千も減るとは激減でしょう。
その前年も1万6千組減っています。婚外子の少ない日本では、このままでは子どもがますます減りそうです。
今回の出生数の増加が、ぬか喜びに終わらないように、抜本的な少子化対策をお願いします、安倍首相。

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お雑煮とお餅
- 2016/01/01(Fri) -
朝食は日ごろ摂らない私ですが、お正月は例外。今朝は伝統的な、おせち料理をいただきました。お酒も。
つい昨日知ったのですが、東日本は「角餅文化圏」なんですね。お雑煮にも「角餅」を入れるとか。驚きです。

農水省のサイトによると、関ヶ原を境にして、東が「角餅」、西が「丸餅」と、はっきり分かれるようです。

山口県で生まれ育ち、西日本だけを移り住んできた私には、餅とは丸いモノという固定観念があります。
臼と杵で餅をつき、皆が一斉に手で丸めるという年末の光景を、幼少期にたびたび目にしてきたからです。

餅を手で丸める作業を省いて、刃物で切った四角い餅など、風情の無い工業製品のように思えてしまいます。
家の上棟式(棟上げ)のとき、角のとがった餅をまいたのでは危険じゃないのか、心配になります。

東日本が角餅なのは、人口の多い江戸で、大量生産しやすくするために始まった工夫だといわれています。
しかも角餅文化圏のお雑煮は、すまし汁仕立て。「味噌をつける」のをいやがる武家文化の影響だそうです。

一方で関西では、伝統的な宮廷文化が残っており、丸餅で味噌仕立て。と、そこまでは納得できます。
ところが、中国・四国・九州になると、なぜか丸餅のすまし汁仕立て。これは、どうしてなんでしょうね。

などと書いてますが、私は子どもの頃、お雑煮の餅は表面がヌルヌルして、あまり好きではありませんでした。
当時の私のお餅の食べ方は、きなこ餅オンリーでした。今は雑煮の餅でも食べますが、大人だからです。

お雑煮の餅で独特の風習があるのは、香川県でしょうね。なにしろ、白味噌仕立てにあんこ餅を入れますから。
私は高松に3年間住んでいたことがありますが、その間、あんこ餅の雑煮を食べることはありませんでした。
現地の人たちは、絶対美味いとすすめてくれるのですが、私には勇気がなかったのです。

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