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東京都知事選挙
- 2016/07/31(Sun) -
小池百合子氏が、東京都知事選挙に当選しました。都知事選は、参院選よりもよっぽど面白かったですね。
私には投票権がないし、だれが都知事になっても熊本県民には直接関係ないのに、とても気になる選挙でした。
ひとつの地方自治体の選挙のために「真田丸」の放送時間をずらしたNHKにも、文句は言いません。

主役の3人を除いた、いわゆる泡沫候補(失礼)の方々の政見放送も痛快でしたが、それはまた別の話。

私の印象で言えば、
増田氏は、自民党からの推薦。元県知事。元大臣。経歴は十分でも、都政を改革してくれそうな気がしない。
小池氏は、自民党からの推薦は得られず、既得権益打破を訴えて自民党都連と対立してみせる劇場型の構図。
鳥越氏は、抜群の知名度と野党共闘の擁立は強みだけど、政策がやや的外れで政治的能力には疑問あり。

3者の支持層がそれぞれ重なる、微妙なバランスの上にあって、先が読めないところが面白かったですね。
小池氏優勢と言われながらも、選挙はフタを開けてみなければわかりません。アナウンス効果もあります。
増田氏が勢力を伸ばせば、自民党支持層の票が割れます。となれば、漁夫の利を得るのは鳥越氏。

漁夫の利で勝つパターンは、多数決というシステムの最大の欠点ですが、実際にはそうはなりませんでした。
小池氏圧勝で増田氏とは大差が付いたことと、鳥越氏の得票が少なすぎたからです。

出口調査によると、自民党支持層も無党派層も、いずれもその50%が、小池氏に投票したとのこと。
自民党支持層の半数にも支持されない増田氏や、無党派層の半数にも支持されなかった鳥越氏って、どうなの。

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ポケモンGOと犬
- 2016/07/30(Sat) -
ポケモンGOの登場によって、いちばん喜んでいるのは犬だ、という話があります。
ゲームついでの犬の散歩が増えたというわけです。喜んでいるかどうかは、犬に訊かなければわかりませんが。

たしかにわが家でも、愛犬「花」の散歩が増えました。今日も連れて行きました。見た目、喜んでます。
休日や早く帰宅した日の夕方、私と花が行くのは近所の公園です。そこにポケストップが2つあるからです。

ポケモンGOするのをカムフラージュするための手段として犬の散歩をする、という見方もできます。
いいオッサンが、ポケモンGOのためだけに歩き回るのは世間体が悪いですが、犬の散歩なら自然です。

花は、公園に行くとそこら辺をクンクン嗅ぎまくります。私はその間に、ポケストップで道具を調達します。
しばらくそこら辺を歩き回っているうちに、再び同じポケストップで道具が調達できる状態になります。
そのようなことを繰り返して、私は道具を何度も入手していくというわけです。
花の仕草も可愛いので、ときどき写メしますが、それでちょうど、スマホを手に持つ理由もできるわけです。

ところで、本質的な疑問。ポケモンはだいぶ溜まってきたのですが、そのあとどうしたもんでしょう。
今日も公園で、ポッポとかドードーとかを捕まえましたが、いいオッサンがポッポ集めてどうするのって話。
ジムバトルする気にもならないし。もうじき、このゲームがまったくつまらなく思える日が来そうです。

まだポケモンGOを始めてない方へ。9月ごろにコレやってたら、たぶん恥ずかしいです。やるなら今ですよ。

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在宅自己交換修理
- 2016/07/29(Fri) -
新しいiPhoneが、ヤマト便で届きました。Appleの「在宅自己交換修理サービス」によるものです。
ガラスが破損したiPhoneを、ガラスだけの交換ではなく丸ごと新品と交換しても「交換修理」のようです。

となると、「在宅」で「自己」が行うべき重要な作業は、iPhoneの中身の引越ということになります。
電話帳やメールはもちろん、写真や音楽やアプリもすべて移し替えなければなりません。ポケモンGOも。

参考までに、iPhone交換作業の手順をおさらいしてみると、
(1)旧iPhoneのバックアップ、AppleWatchとのペアリングをオフ、「iPhoneをさがす」をオフ
(2)旧iPhoneを工場出荷時の設定に戻す
(3)旧iPhoneのSIMカードを取り出して新iPhoneに挿入
(4)新iPhoneを起動、AppleID入力、最新のiOSにアップデート、バックアップからの復元
(5)アプリの確認:必要ならサインインのやり直し、AppleWatchの再ペアリング

知ったかぶりして、作業をずんずん進めて失敗したのは(4)です。iOSのアップデートを怠ったのです。
おかげで復元作業では、ずいぶん手こずりました。作業を最新OSですることは、基本中の基本。
ていうか、Appleから送られてきた新しいiPhoneのiOSが最新版ではないことが、問題なんじゃないの?

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サントリーとアサヒ
- 2016/07/28(Thu) -
『琥珀の夢』が、いよいよ面白くなってきました。日経に連載中の、伊集院静氏の小説です。

主人公は、後に「サントリー」を創業する、鳥井信治郎です。以前、NHKの「マッサン」にも登場しました。
実在の人物を描いた小説なので、さまざまな人物が絡み合ってくる、その運命的な関係が興味深いですね。
今日の話で、主人公の丁稚奉公先が決まったものだから、連載が待ちきれず、いろいろと調べてみました。

その奉公先は「小西儀助商店」。「アロンアルファ」とか「ボンド」の「コニシ」の創業者の店なんですね。
コニシのサイトで沿革を見ると、「アサヒ印ビールを製造。現在のアサヒビールの前身となる」とあります。
これは驚いた。1884年の話です。ところがその後の社史には「アサヒビール」の「ア」の字も出てきません。

一方で、アサヒビールのサイトを見ると、これまた小西儀助商店の件には、まったく触れていません。
アサヒビールの前身である大阪麦酒が、1892年に発売した「アサヒビール」の名の由来には、こうあります。
「日出づる国に生まれた麦酒への誇りと、昇る朝日のごとき将来性、発展性を願ったもの」
さらに、創業者である鳥井駒吉が、創業地に近い旭川など「旭」の地名にもちなんだ、とも書いてあります。

どうやら小西儀助商店からの商標譲渡の件は、封印したいようです。なにしろ現在の社名そのものですからね。

つまり、こういうことです。
アサヒビールのもともとの命名者である小西儀助のもとで、サントリー創業者の鳥井信治郎が丁稚奉公した。
その鳥井信治郎のもとを離れた竹鶴政孝が創業した「ニッカウヰスキー」は、いまアサヒビールの傘下。

サントリーとアサヒは同根ではないですが、複雑に絡んでいるところが面白い。どちらも創業者は鳥井氏だし。

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Apple減収
- 2016/07/27(Wed) -
ポケモンGOの世界的ヒットによって、Appleは今後1,2年で30億ドル儲かると報じられました。
ゲーム内の有料アイテムをiPhoneから購入した場合、その売り上げの30%がAppleに入るからです。

しかしそのことよりも、本業のApple製品の売り上げの方はどうなってるのか。評価は二転三転しています。

昨日Appleが発表した4〜6月期の販売実績が、2期連続減収であったことを受けて、株価が下がりました。

前年同月比で、iPhoneは15%、iPadは9%、Macは11%の、それぞれ減少でした。とくにiPhoneで顕著です。
AppleはiPhoneの発売によって、実質的に新しいカテゴリーの製品を市場に送り出しました。
世界中の多くの人々が興味を示し、あるいは熱狂し、爆発的なヒット商品になりました。
しかし、他社が追随し、商品の層が厚くなって価格帯も広がれば、Appleのシェアが奪われるのは当然です。

ただし、その減収額が市場予想よりはマシだったことから、株価はその後また上がりました。
今度はそれを受けて、Appleへの部品供給を行っている日本企業も株価が上がり、日経平均も上がりました。

「業績不振だけどそれほど悪くもない」という評価は、Appleを期待しすぎない態度の表れかもしれません。
私はいちいち一喜一憂していませんが、それでも絶頂期を過ぎたAppleの今後が、気になります。
ポケモンGOによる「臨時収入」が、景気づけになればよいのですが。

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iPhone破損
- 2016/07/26(Tue) -
ポケモンGOでの歩きスマホが問題と言われるが、それは違う、立ち止まりスマホだ、と先日書きました。
しかしたとえそうであっても、路上で立ち止まっては、往来の邪魔になってしまいます。
あるいは、自動車を停めてポケモンGOをしていた人が、うっかりして前の車に追突した事故も起きました。

歩きスマホではなくても、立ち止まりでも停車中でも、何らかの形で問題は起きているようです。

もちろん私は、自転車を停めるときには周囲に気を配り、邪魔にならないように十分気をつけています。
昨夜も某神社の前で安全に停車し、カバンからiPhoneを出し、操作し、またカバンに入れた、つもりでした。
ところが片付けるとき手が滑り、iPhoneを路上に落とし、ガラスに蜘蛛の巣状のヒビが入ってしまいました。

液晶には問題なく、スマホ操作はできるのですが、指で触るたびに指先がザラザラ・チカチカします。
いつかケガをしそうです。というわけで今日、iPhoneを修理をすることにしました。ガラスの交換です。

「カメラのキタムラ イオンモール熊本店」は、iPhone修理では定評があるのですが、震災で閉店中でした。
「あいさぽ」は、わが家の近所なので電話すると、「6s」には対応していませんとのこと。最新機種なのに?
「アプライド」には直接行きましたが、やはり「6s」用は部品が入らないと断られました。なぜ?
「スマホスピタル」に電話して理由が判明。「3D Touch」用のガラスは、歩留まりが悪くて品薄だそうです。

「MEGAドン・キホーテ菊陽店」のサイトには、「iPhone6S/SE対応中」と書かれていました。助かった。
正しくは「s」は小文字なのですが、まあいいでしょう。予約フォームに記入してから、店に行きました。
ゴチャゴチャした店内で、店員をようやく発見して尋ねてみると、スマホの修理はやめましたと残酷な返事。
じゃあ、あの予約フォームは何ですか。「お問合わせを受け付けました」というメールは何なの?

結局、AppleStoreに電話しました。すぐ新品を送るので故障したiPhoneを送り返してください、とのこと。
Appleはすぐ新品と交換するので省資源に反しますが、修理業者のガラス交換よりも安いので、まあいいか。

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酸素吸入と火災
- 2016/07/25(Mon) -
毎年この時期禁煙外来の集計報告が義務づけられています。当院の、昨年度の禁煙成功率は62.5%でした。
ただし、禁煙が成功しても、その半年後とか1年後に、また喫煙を再開してしまう方も、ときどきいます。
1本だけ、という気持ちでタバコに手を出せば、ほぼ確実に、その1本がきっかけで喫煙生活に逆戻りです。

喫煙にはさまざまな害があります。
昔は肺がんなどがメインでしたが、最近は、心臓病やがん以外の肺疾患の問題も強調されています。

「慢性閉塞性肺疾患」は、その代表格。ヘビースモーカーの高齢者に多い疾患です。
これを横文字では「COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)」と言います。
以前は同じものを「COLD(Chronic Obstructive Lung Disease)」と言っていました。
“Plumonary”も “Lung”も、どちらも肺の意味です。
COLDは発音しやすかったのですが、「風邪」の COLDと紛らわしいので、 COPDになりました。
COPDなのにまだ喫煙している方は、即刻禁煙しなければなりません。ところがそれが、難しいようです。

COPDが進行すると、在宅酸素療法(HOT)を導入することになります。
酸素濃縮装置とつないだチューブを鼻孔の下に装着し、酸素を吸います。現在16万人が行っているそうです。
そんな患者さんの中に、酸素を吸いながら、なおかつタバコも吸おうという強者がいるようです。引火します。

今年1月から4月までに、HOT中に焼死した方は3人。そのうち2名で、タバコからの引火が疑われています。
鼻の周囲から発火するのです。想像を絶する惨事です。絶対に防ぎたい事故ですね。

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誤解してたポケモンGO
- 2016/07/24(Sun) -
だいぶ誤解していたようです。ポケモンGO(Pokémon GO)では、歩きスマホは必要はないみたいですね。
昨夜のブログを書いてから、寝ようと思ってふと見たら、寝室に3匹のポケモンが居ました。驚きました。
それから今朝は、自宅のリビングに3匹、出勤後にも院内にたびたび現れました。

私、勘違いしてました。ポケモンは、特定の場所ではなく、歩いている場所にそれぞれ出現するんですね。

いま居る場所にどのポケモンが出るかは、画面に表示されています。しばらく歩いてたら登場するようです。
ポケモンが現れたらスマホがブルッと震えます。それまでの間は画面を見ても、何もすることがありません。
現れたポケモンは定位置にいるので、捕獲する際にはこちらも立ち止まります。歩きながらの捕獲は不可能。

つまりこのゲーム、スマホを持って歩く必要はあるけど、歩きながらでは何もできないゲームなのです。

昨日から、歩きスマホしている人たちをやたらに見かけますが、私と同様に、誤解していた方々でしょう。
やがてみんな、歩きスマホしなくなるはず。ポケモンGOで必要なのは「立ち止まりスマホ」だからです。

メディアがこぞって「歩きスマホはやめましょう」なんていうのは、ゲームをわかっていないだけの話。

考えようによっては、これは新手の万歩計ですね。歩数が出るかわりにポケモンが出る。健康的です。
聞くところでは、自転車の速度で移動したのでは、ポケモンは現れないようです。これはもう歩くしかない。
というわけで今日は、久しぶりに愛犬と散歩しました。近所の公園がちょうど「ポケストップ」なもので。

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Pokémon GO、日本上陸
- 2016/07/23(Sat) -
「Pokémon GO(ポケモン GO)」の配信が、ついに日本でも始まりましたが、問題ありますね、色々と。

私はこれまで、スマホでゲームなどしたことがなく、ポケモン GOについても、静観の構え、のはずでした。
しかし、これだけ世間を騒がせているゲームなので、批判するにしても、自分で体験する必要はあるかと。
そんな理由で今日の昼休みに、アプリをダウンロードしてみました。

まず、最初にニックネーム付けるところで苦戦しました。なかなかOKが出ないからです。
システムトラブルなのか、すでに使用されているからなのか、区別がつきません。
あきらめ気味で、長ったらしいどうでもいいニックネームを入力してみたら、受け入れられました。
なので私のニックネームは、ここには書きませんが、ヘナチョコな長い名前です。

と思ったら、いきなり、第2診察室の机の上に、「ヒトカゲ」が現れました。さっそくゲットです。
これはゲームのサービスでしょう。だって2匹目は、その後2度と現れません。

クリニックの周囲を見ると、近所に「ポケストップ」がありました。いろいろなアイテムが手に入る場所です。
そこはマクドナルドの、サンピアンゆめタウン店でした。あー、震災以来、立入禁止のはずなんですけどね。
営業していないマクドナルドの情報が、反映されていないようです。

仕事帰り。通勤路にポケモンがいないか、気をつけながら自転車を走らせました。
走りスマホなんてしませんよ。胸のポケットにiPhoneを入れて、ときどき止まってチェックするのです。
農道と裏道ばかりの帰宅路に、ポケモンはただの一匹も居ませんでした。

田舎は不利ですね。ポケモン密度が低すぎます。ま、どっちにしても、あまりのめり込もうとは思いません。
ただ、スマホゲームにしては、わりと面白いかもしれませんね。

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99%安全な手術
- 2016/07/22(Fri) -
慶応大学病院で、生後3カ月で心臓手術を受けたお子さんが、脳障害を起こし、両親が提訴しました。
かつて子どもの心臓手術に携わっていた人間として、このような訴訟の報道を見るたびに、心が痛みます。

手術によって、亡くなったり障害が残ったようなお子さんに、私はいつも本当に申し訳なく思っていました。
お子さんのご両親にも、同じ気持ちです。望んだ結果にしてあげられず、申し訳なく思います。

責任の所在うんぬんの話ではありません。不本意な結果となったことに対する、素直な反省の気持ちです。
外科医は、たとえ万全の準備で臨んだ上で全力投球しても、結果が悪ければ反省するものです。
「苦しい練習を積み、試合で100%の力を出し切ったから、負けて悔い無し」というスポーツとは違うのです。

母親が記者会見で、「99%安全ですよ」という説明を受けたと語っていました。
「100人のうち1人は安全ではないですよ」という意味ですが、両親は、そのようには受け取らないものです。
その結果、なぜうちの子は、99%の方ではなく、1%の方に入ってしまったのか。その疑問が残るのです。

私が勤務医のときには、「1%の確率で、死亡します」という風に説明していました。意味は同じです。
意味は同じですが、死亡や重い後遺症の確率を、重く受け止めてもらうために、強い言葉を使ったのです。

慶応の症例は、「心臓の壁に穴が2つ」と「大動脈と肺動脈の間の穴」と報じられています。
後者があったために、やや特殊な術式がとられたようですが、その診断は誤診だった可能性が出ています。

しかしいずれにしても、生後3カ月のお子さんに手術を行うのは、ある程度重症の心臓病だけです。
慶応の先生の、「99%安全」という説明が、やや楽観的過ぎたのではないかという懸念があります。

ただ、「死亡率10%」と言っていたとしても、手術が絶対必要なら、ご両親は手術を承諾したはずです。
楽観的な数値を言ったのは、ご両親に不要な心配をさせたくない気持ちだったのかもしれません。
それにしても、5年もたって訴訟になるのは、なにか理由があるのでしょうね。

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EBMとNBM
- 2016/07/21(Thu) -
EBM(Evidence Based Medicine:根拠に基づく医療)という言葉は、もうだいぶ前からよく聞かれます。
医学という自然科学は、過去の研究成果に基づく科学的理論(理屈)によって、成り立っています。
だから病気の診断や検査や治療は、すべて、理にかなったものでなければなりません。これがEBMです。

NHKの「Doctor G」では、理詰めで診断を突き詰めていく、まさにEBMの一端を見ることができます。
あれは診断までですが、その後も、根拠に基づいた精密検査や治療を進めて行くのが、まさにEBMです。

しかし実際の臨床現場では、なかなか理詰めにはいきません。理屈ではない、人間的な対話が必要なのです。

「今日はどうされましたか?」「風邪をひきました」「風邪かどうかはわかりませんよ」
冒頭からそのような正論を言ったところで、しょうがないのです。
「今日はどうされましたか?」「風邪をひきました」「おや、それは困りましたね」
そんな会話から、病歴や病態を探り始めなければなりません。

既往歴や家族歴、家庭の心配事や仕事のストレス、ネットで得た知識や希望する医療など、人それぞれです。
そのような「患者が語る物語」を尊重する医療を、NBM(Narrarive Based Medicine)と呼びます。

以前にも書きましたが、たとえば風邪に抗生剤を処方するようなケースは、EBMとNBMの混合と言えます。

私「熱はやや高いですが、全身状態が良いので、あと1日、経過をみましょう」←EBM
患「心配なので、血液検査をしてもらえませんか」
私「それが安心ですね」←NBM
患「抗生剤も出してください」
私「白血球数もCRPも正常でした。抗生剤は必要なさそうです」←EBM
患「念のためお願いします」
私「ですよね」←NBM

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恋文は夜書くな
- 2016/07/20(Wed) -
「夜に説教を書くな。夜は悪魔が支配している時間だから」という格言を、佐藤優氏が紹介していました。
これはある神学者の言葉だそうですが、昔からこの手の話は、よく聞きます。

私は中学生の時に、「恋文は夜書くな」と習いました。大胆なことを書きすぎる、というわけです。
しかし逆に言えば、夜でなきゃ、思い切った恋文など書けませんよ。朝っぱらから書けますかって。
現に、中3のある晩、書きました。・・・ふられましたけど。夜書いたのが原因ではありません。
いや、朝であれば恋文など書けなかったわけで、ふられることもなかったのかもしれません。

研修医の時にも、「論文は夜書いても朝読み直せ」と教えられました。これも同じ意味合いでしょう。
昼間っから執筆できる暇などありませんが、たとえ夜書いても、昼間の頭でチェックしろ、というわけです。

佐藤氏は、「非常にとがった論戦的な文書を書いている人はだいたい夜に書いている」と分析します。
しかし必ずしも、とがった文章が悪いとは限りません。逆にとがりたければ、夜書くべきなのです。

当ブログはいつも、仕事から帰って、風呂に入って、夕食を済ませてから、執筆を開始しています。
締切は当日中。つまり23時59分。なのでブログはいつも、午前0時前の2,3時間で書くことになります。
それなりに推敲などしていますが、それも夜です。毎日毎日、夜の頭で書いた文章です。
でも、それが不利だとは思っていません。このようなブログはむしろ、とがって挑発的なのがいいと思うので。

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たべるのがおそい
- 2016/07/19(Tue) -
芥川賞は、村田沙耶香の『コンビニ人間』が受賞しました。今村夏子の『あひる』じゃなかった。

たまたま先週、日経の文化欄で、地域発の文芸誌が紹介されていました。そのひとつが『たべるのがおそい』。
『たべるのがおそい』。これで雑誌名です。福岡発。今年4月に創刊され、年2回の発行予定だとか。

こんな雑誌があったことに「気付くのがおそい」私です。食べる速さは、中の上です。
その存在を知るやいなや、ただちにAmazonで注文しました。「衝動買いするのは早い」のです。

そこに掲載されていた、今村夏子の『あひる』が芥川賞候補になっていたことも知らずに、発注したわけです。

それが昨日届いたので、芥川賞の選考会前に読むことができた行きがかり上、『あひる』を応援していました。
今回の候補作は5つ。発表された文芸誌は、『文學界』『文學界』『群像』『新潮』『たべるのがおそい』。

いやいやどうですか。そうそうたる文芸誌に並んで『たべるのがおそい』の脱力感は、なかなかです。

『あひる』は、中学生が書いたような平易な文章なのに、読み進むうちに、いや〜な予感が立ちこめてきます。
主人公と、その親と、近所の子どもたちという3世代の、そのどれにも感情移入できるのが不思議でした。
火花』で挫折した人でも、読めます。

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蛸とタコ
- 2016/07/18(Mon) -
昨日の「ペン胼胝(だこ)」ネタからの、スピンオフ。あるいは「タコ」あれこれ+α。

動物の「蛸」をなぜ「タコ」と呼ぶのか。調べてみたら、意外と定説がありませんね。
「タコ」の「タ」が、「手」から来ているという点では、諸説のうち多くが一致しています。
それ以上掘り下げても、いまひとつ盛り上がらないので、また新情報があったら書きます。

子どもの頃、自動車に「タコメーター」というものがあると知ったときは、おかしくてたまりませんでした。
だって「タコ」メーターですよ。想像力豊かな子どもなら、どんな物体を思い浮かべるでしょう。
小学生を集めて、クレヨンと画用紙与えて、「タコメーターを描いてごらん」などと課題を出してみたい。

タコメーターは、回転速度計のことですね。それを記録する(した)ものが「タコグラフ」。これも笑えます。
夏休みに、蛸の研究発表をするときには、棒グラフや円グラフのかわりに、蛸グラフできまり。

「タコ “tacho”」は、速さを意味する接頭語。「タキカルディア “tachycardia” 」なら「頻脈」の意味です。
「タキる」という俗語は、医療現場でよく使います。頻脈(頻拍)になることを指します。
頻脈がもしも「タコカルディア “tachocardia”」だったら、「タコる」と言ったんでしょうね。

「タキる」という言葉は、「タ」が「多」に、「キ」が動悸の「悸」に通じるのも、都合がいいですね。
なので漢字を当てるなら「多悸る」でしょう。ついでに、「動悸る」で「ドキる」なんてのはどうでしょう。

「悸」の字を、漢和辞典などで調べていたら、新発見。これ一字で「むなさわぎ」とも読むんですね。
平安時代の「新撰字鏡」に、「悸」とは「和奈々久、豆々志牟、加志古万留、加志古牟、於曾留」とあります。
これで「わななく、つつしむ、かしこまる、かしこむ、おそる」と読むのがまた、パズルみたいで面白い。
於志万為。

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ペン胼胝
- 2016/07/17(Sun) -
奥本大三郎氏が今朝の日経に書いていたエッセイ「ペン胼胝(だこ)」を読んで、発見したことについて。

ペン胼胝なら、私の中指にも大きいのがあります。高校時代、ふとクラスメートの手を見て驚いたものです。
同じぐらい勉強している(はずの)友人よりも、私のペン胼胝の方が、はるかにデカいのはなぜ?

毎日書いている文字数が、他人よりも際だって多いのか。あるいは、シャーペンの握り方に問題があるのか。

それ以来、他人の手を見るとまず、ペン胼胝の有無や大きさを観察するという、変な癖が付いてしまいました。
そして、これまでに出会ったほとんどの方々よりも、私のペン胼胝の方が大きかったのです。

しかしこれは自慢ではなく、学生時代には、むしろ私のコンプレックスとなりました。なにせ不格好です。
さいわい、年齢を重ねるうちに、ペン胼胝のことなど、いつのまにか気にならなくなっていきました。

そんな私に、おそらく四半世紀ぶりに、ペン胼胝のことを思い出させたのが、奥本氏のエッセイでした。

ところが今日、何気なく自分の手を見て、腰を抜かすほど驚きました。ペン胼胝が、無いのです。
あの隆々とした、土手のような、固くて不格好なペン胼胝が、忽然と姿を消しているのです。

文字を書くのはパソコンばかり。長年ペンを握らないと、ペン胼胝も「退化」するということでしょうか。
しかしそれよりも、ペン胼胝が消えたことに、今日の今日まで気付かなかったことに、愕然としたのでした。

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生ワクチンの接種間隔
- 2016/07/16(Sat) -
生ワクチンを接種したら、比較的強い免疫が付きますが、1回の接種で絶対確実とは限りません。
また、一度は免疫が付いたとしても、それが長持ちするかどうかも、わかりません。

確実に強い免疫を付けるためには、多くの生ワクチンで、2回目の接種(追加接種)が必要です。
早い効果を期待するなら早めに追加接種した方が良く、免疫を長持ちさせるためなら数年後の接種が有効です。

MRワクチンは、1回目の接種(1歳児)で、比較的強く免疫が付きます。
2回目をすぐに接種する必要はなく、長持ちさせるための第2期接種は、年長児つまり1回目の4,5年後です。

水痘ワクチンは、1回目の接種では免疫獲得が弱いとされています。
一年中流行しているので、2回目の接種はなるべく早く行う必要があります。
定期接種では3カ月以上の間隔をあける規定があるので、当院では、3カ月間隔での接種を推奨しています。

おたふくかぜワクチンも、1回目の接種では、それほど強い免疫が付かないことが多いようです。
水痘ほどの流行や感染力はないので、2回目は免疫を長持ちさせるために、1回目の数年後に行います。
当院では、3年間隔を推奨していますが、将来定期接種になれば、MRワクチンと同じ間隔になるはずです。

と、考えてきたのですが、事情が変わりました。いま日本中で、おたふくかぜが流行中だからです。

2回目の接種を待っている間に、感染するかもしれません。2回目は、なるべく早めがよいでしょう。
長期間の免疫持続には疑問が残りますが、現状では、最短期間の4週間間隔での接種がいちばんお勧めです。

一方で水痘は、定期予防接種が始まって、発生が激減しています。ワクチンの効果は、絶大ですね。
こうなると3カ月間隔の接種ではなく、長持ちさせるために1年以上あけた方が、いいのかもしれません。

当院でお勧めする、ワクチンの接種間隔が変わりますが、このような事情ですので、ご了承ください。

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庭にネットを張る
- 2016/07/15(Fri) -
わが家の愛犬「花(はな)」は小型犬なので、主に室内で飼っていますが、庭でも遊ばせています。
音に敏感で、洗濯機のアナウンス音とか、町内放送とか、近隣を走るバイクの音に対して、しきりに吠えます。

庭の境界はプリペットの生垣です。これまで花は、この生垣の根元の低い塀を越えたことはありませんでした。
しかし今日、ついに越えて脱走しました。

あわてて探しに出てみると、花は中学生たちに囲まれていました。ちょうど、近隣の中学生の下校時間でした。
花は中学生に、 “How are you?” などと話しかけられていました。
中学生たちは、ちょうど英語の習い始めなのかもしれません。花の答えはもちろん “One” です。

今後の花の逃亡を防ぐために、庭の境界部にネットを張ることにしました。
ハンズマンに行くと、そんな用途のネットがすぐ見つかりました。
「犬猫の侵入を防ぐ」と書いてあるので、「犬の逃亡を防ぐ」ためにも使えるはずです。

幅1メートルのネットは、長さ50メートルで2,600円ですが、測り売りだと、1メートル当たり148円でした。
つまり、18メートル以上買うなら、50メートルの商品を買った方がお得、という計算になります。
ま、今回は、とりあえずず、生垣の手薄な部分にだけ張るつもりなので、10メートルあればいいでしょう。

というわけで、10メートル1,480円で購入。帰宅して、せっせとネット張り作業を行いました。
庭の隅で、しゃがんで作業するのは疲れますね。腰は痛むし、汗がダクダク、蚊には刺されまくり。
で、やってみると、10メートルじゃ足りません。最初から50メートル買っておくべきでした。
見通しが甘く、なおかつケチるので、たいていこのように後悔します。

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胸部レントゲン検査
- 2016/07/14(Thu) -
頻度はそれほど多くはないですが、当院でも、胸部レントゲン検査をときどき行っています。
肺炎や胸膜炎や気胸を疑うときや、心不全や他の心肺疾患の経過観察のために、定期検査する場合もあります。

フィルムではなく「イメージングプレート」という、X線を感知するセンサーの板をセットして、撮影します。
そのプレートを、読み取り装置に入れると、専用のパソコン(Windows)上に画像が出てきます。
このようなシステムを「CR(コンピュータX線撮影)」といい、いまの医療現場では一般的です。
画像は院内LANを介して、診察室の電子カルテの端末(Mac)でも見ることができます。

さてその、専用のWindowsパソコンが古いので更新しましょうよと、CRメーカーが見積を持って来ました。
パソコン本体とモニターとCR用ソフトが、すべて最新版になるそうです。
総額275万円のところ、特別に205万円値引きして、見積額は70万円。そういう価格の出し方がまず、イヤ。

レントゲン撮影の時、スイッチはいつも規則通り、私が押しています。看護師に押させるのは、違法行為です。
「はい、息を大きく吸って〜、止めてっ!」などと、インターホン越しに呼びかけて、スイッチを押します。

「はい、息を大きく吸って〜、吐きだしてっ!」と、言い間違えてしまったことが、一度ありました。
「は〜い、では次、本番行きますよ〜」と続けて、ごまかしました。

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東京都知事と日本
- 2016/07/13(Wed) -
鳥越俊太郎氏の、昨日の東京都知事選への出馬会見は、準備不足の感が否めませんでした。
その後、丸1日準備ができたはずなのに、今日の共同会見も内容に乏しく見えました。期待していたのに残念。

鳥越氏が、本日強調した2点もガッカリです。
「東京都の出生率は全国最低レベル」昨日の会見での間違いを修正はしたものの、政策が何もありません。
「がん検診率100%の達成」自分のガン経験を利用したい気持ちはわかりますが、それが都政の目玉???

参院選の結果を見て国政の方向性を危惧し、出馬を決意したという鳥越氏。
では、都知事になって国政をどう変えるのか。今日の会見で質問されても、具体的な回答は出ませんでした。

しかし、鳥越氏のていたらくはともかく、東京都知事選挙はたしかに、東京都民だけの問題ではありません。
たとえば、近隣の県から東京に出勤してくる多くの人々は、東京都の道路や設備をいつも利用しているはず。

その意味では、昼間人口を構成する都外在住者にも、都知事の選挙権が少しは与えられてしかるべきでしょう。
日本の首都という観点からは、それこそ私を含む全国民に、それなりの選挙権があってもいいかもしれません。
都民の選挙権を1人1票とすると、隣接県民は1人0.3票で、その他の道府県民は0.1票、とかね。

将来、ネット投票の時代が来て、自宅でワンクリック投票ができるようになったら、簡単に実現できそうです。

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塩分と高血圧
- 2016/07/12(Tue) -
塩分と高血圧は、関係が深いもの。今夜のテレビ番組でも、それをとり上げていました。

私自身、ずいぶん前から、塩分控えめの食生活を意識しています。
刺身や冷や奴も醤油を使わず、ワサビや生姜だけで食べることには、すっかり慣れました。慣れるものです。

番組では、被験者に一定の食事を摂らせて、尿にどのぐらいの塩分が出ているかなどを検証していました。
それで思い出すのが、学生時代の3年生の時の、生理学の実習です。
摂取した水分とその内容によって、どのぐらいの水分と塩分が尿に出てくるか、それを人体実験するものです。

各班のメンバーが、それぞれ何を飲むかを、話し合い(またはじゃんけん)で決めます。
決められた時間のうちに、自分が担当する水分を摂取し、定期的に尿を採取して、その量と成分を分析します。

私に割り当てられたのは、「ビール1リットル」でした。これは、はっきり言ってラッキーです。
ラッキーですが、朝からビールをイッキ飲みするのは、ちょっと後ろめたいような感覚でした。
他の班員は、例えば、水1リットルとか、重曹水1リットルなど、ビールよりも厳しい飲料でした。

しばらくして、みな尿意を催すので、トイレで尿を採取し、尿中の塩分量などを計測します。
しかし、ビールを飲んだ連中だけは、なぜか実習室を離れ、ぬら〜っと、生協に集まりました。
そこにはつまみがあるからです。ビールだけ1リットル飲まされて、つまみナシはあり得ないでしょう。
私はたしか、烏賊の姿焼きみたいなのを食べました。何かの缶詰も食べたかもしれません。
さらに、つまみが入れば余計にビールを飲みたくなるもの。生協で、追加のビールを摂取してしまいました。

このようにして、規定の1リットルを大きく上回るビールを摂取し、実習など、どうでもよくなったのです。

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参院選と改憲議論
- 2016/07/11(Mon) -
「選挙戦」などと言いますが、政治家って、選挙以外の常日頃こそ、全力投球で戦うべきじゃないんですかね。
それにしても、このたびの参院選は、与党圧勝でした。
どうせすぐ結果が出るのに、途中経過をいちいち報道するテレビ番組など、面白くもないので見ませんでした。

焦点のひとつは、改憲勢力が3分の2の162議席を上回るかどうかでした。電子版で各紙の見出しを見ると、

毎日「改憲勢力3分の2超す」・・・3分の2超を憂慮した記事です
朝日「3分の2に迫る」・・・3分の2超を認めていない、負け惜しみ的な態度
読売「与党大勝 改選過半数 改憲派3分の2超す」・・・大喜び
産経「改憲勢力3分の2超 発議可能に」・・・改憲する気まんまん

今朝の毎日の記事にはあきれました。昨日の午後、都内某所でアンケートに応じた29歳の男性の話とのこと。
記者「3分の2という数字を知っていますか」
男性「それって雇用関係の数字じゃない?」
記者「改憲に必要な議席数」
男性「えっ、9条がいじられるってこと? みんな知らないんじゃないか」(と驚いた)

改憲発議ができる3分の2の議席を、与党らが獲得したこと自体は、まったく民主的な手続きによるものです。
その結果を憂慮するなど、国民をバカにしてます。改憲の議論さえ忌み嫌う考え方には、私は賛同できません。

これから改憲議論が徐々に進んでいくことでしょう。変えるとすればどう変えるか、それがいちばん大事です。
改憲内容については、十分な議論に議論を重ねた末に、発議してもらいたいものです。

国民投票が、意外とアテにならないことは、英国の件でよくわかりました。発議前の議論がなにより重要です。

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ヘッジトリマー
- 2016/07/10(Sun) -
晴天の日があったかと思えば、今度は雨ばかり。庭に雑草が生えまくり、生垣は伸び放題。
ときどき自分で庭木の剪定をしてますが、一度にやると疲れるので、今年はこまめにチョコチョコやってます。
剪定で私が使う「刃物」は、ノコギリ、剪定ばさみ、高枝切りばさみ、ヘッジトリマーの4点です。

ヘッジトリマーというのは、ノコギリザメみたいな、先の長い刈り込み機です。ヘッジとは生垣のこと。
素人なので、エンジン式なんて使いません。電動式です。数年前に、ハンズマンで買いました。

面白いように刈れるのですが、ずっと高い場所を刈っていると、腕が疲労します。
たまに近所の小学生が近寄ってくることがありますが、そのような時は作業を中断します。危険だからです。
子どもというのは、危険かどうかよりも、好奇心の方が優先するのです。

その、数年間使ってきたヘッジトリマーが、先日作業中に突然、故障しました。
よく見ると、刃の根元に枝が挟まっています。電動式は力が弱いので、太い枝が挟まると止まるのです。
ところが、ラジオペンチで枝を引き抜いても、トリマーは作動しません。オーバーヒートしたのでしょうか。
そろそろ買い替え時なのかもしれません。またハンズマンです。次に買うのは、もっと強いヤツにしよう。

とか思いながら、電源コードに目をやると、サクッと断線してるじゃないですか。
どうやら、トリマーでコードを切断してしまったようです。実はコレ、2度目。前回の失敗を忘れてました。
2本の銅線のうち、1本が完全に離断して、断面の銅がキラキラ輝いています。もう1本は無事のようです。

もしも、2本同時に刃物が接触すると、ショートしてブレーカーが落ちます。これは経験済みです。
小学生の頃、爪切りで電源コードを切ったらどうなるんだろうと、試したことがあります。
テレビのコードを、爪切りで挟んで切断してみたら、凄い音がして、火花が散って、ヒューズがとびました。

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忖度政治
- 2016/07/09(Sat) -
「忖度(そんたく)」って言葉は、日常会話ではあまり使いませんが、政治問題ではよく目に(耳に)しますね。

池上彰氏が最近、メディアを(そしてもちろん安倍政権も)批判して、こう言っています。
「報道機関の側が勝手に自主規制したり、忖度したりして、自ら自由を狭めている」
メディアは、官邸に睨まれないよう過剰な配慮をしている、というわけです。

「気配り」の国日本では、「察する」ことが大事です。その意味で「忖度」は本来、日本人の美徳のはず。
でも最近は「忖度政治」のように、「忖度」にはネガティブな、言うなれば「美徳の裏返し」を感じます。

「忖度」って漢字は、パソコンでかな変換したらすぐに出てきますが、自分で書くのは意外と難しいですね。

「忖」=「心+寸」。単純な字面なのに、「忖度」以外で使うことがないので、覚えにくいのでしょうか。
「寸」は「右手の手首に親指をあて、脈をはかるさまから、はかるの意味を示す」と、漢和辞典にはあります。
したがって「忖」は、「脈をはかるように、人の心をはかる」という意味だと。なるほど。

診察中には、必要に応じて患者さんの脈を触れます。時には、問診でもしながら1分間ぐらい触診し続けます。
診断的な意味だけでなく、ずっと手を握って会話をしていると、意思の疎通も図りやすい気がします。
こういうことなんでしょうかね「忖度」って。

なお、漢和辞典に異を唱えるつもりはないですが、脈を診るとき手首には、示指と中指の先を当てるべきです。

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平板化と中高化
- 2016/07/08(Fri) -
待合室で、本棚の上に登ろうとする子どもに、「あぶないよ」と母親が声をかけたりしています。
この「あぶない」や「あかるい」などの形容詞のアクセントが、だんだん変わってきているのが気になります。

私は従来通り、「あぶない」は「低高高高」の「平板」発音をします。「くまもと」と同じアクセントです。
ところが最近よく耳にするのは「低高高低」の「中高(なかだか)」発音。「たのしい」と同じ発音です。

名詞の「平板化」とは対照的に、形容詞は「中高化」するのが、とくに若い人の間でみられる傾向のようです。
となると、もともと中高発音の「たのしい」とか「うれしい」も、昔は平板発音をしていたのでしょうかね。

いま使われている形容詞のほとんどが中高型アクセントであり、平板型は例外的なようです。
「平板式の語を暗記すれば、後はほとんど最後から二拍めまで高い中高型だと思ってよい」と金田一春彦氏。
金田一氏が「暗記すれば(よい)」と言ってるのは、35個の平板式形容詞です。
例えば、赤い、厚い、甘い、遅い、重い、硬い、軽い、きつい、眠い、明るい、危ない、くすぐったい、など。

このうち「厚い」は、同音異義語「熱い」や「暑い」との弁別のためにも、平板アクセントは残るでしょう。
しかしそれ以外の言葉のいくつかは、自分でもしばしば、中高型発音してますね。これはあぶない(平板)。

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道の探求
- 2016/07/07(Thu) -
新しい道を探検するのが、好きです。
車でもチャリでも、時間に余裕があれば、見知らぬ土地にどんどん入り込みます。
探求心や好奇心が旺盛なので、見たこともない風景に感動し、新しい街並みを見つけて感慨にふけります。
いやそれ以上に、多分、後退するのがイヤなんでしょうね。いったん侵入した路地は、進み続けたいのです。

ときどき、渋滞した道路から、細い脇道に入っていく車がありますね。
裏道を知り尽くした人なのか、たまたま脇道の方向に行き先があるのか。
私はチャレンジャーなので、そのような車を追いかけて、知らない脇道にずんずん入って行ったりします。
多くの場合、後悔することになるのですが、しかしそれでも、新しい道を開拓したことに違いはありません。

自転車ではとくに、いつも新しい道を探検するつもりで走っています。
住宅地の袋小路に嵌まったり、川や崖に行く手を阻まれたりしても、それで得られるものは、あるのです。
どうしようもなく迷っても、スマホでマップを見れば、すぐに解決します。便利な世の中です。
なのでこの数年、サイクリングはホントに楽になりました。

自動車には、カーナビが装備され、道に迷うということが、減ってきました。
やがて運転者は、カーナビに任せっきりで道についての情報に疎くなり、地理がわからなくなるでしょうね。

ちょうど、パソコンの日本語漢字変換に慣れて、漢字を書けなくなってきたのと似ています。

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壁紙修復DIY
- 2016/07/06(Wed) -
熊本地震で、当院の備品等は一部損壊しましたが、建物自体の被害は比較的軽微でした。
そんな中で、壁紙(クロス)は、あちこちで裂けました。数えてみると、大小合わせて50カ所以上。
壁と建具の揺れ方のミスマッチが原因でしょうか。ドアや窓に近接する部分で、壁紙がいちいち裂けています。

ハウスメーカーに修復の見積を依頼したところ、予想よりも1桁高い、腰を抜かすぐらいの金額でした。
足場を組み、エアコン等を外し、壁の下地を修復し、壁紙をすべて貼り替えるという、壮大な工事です。

申請すれば、国からの補助も出るのですが、それでも高すぎます。というわけで、DIYです。部分修復です。
修復にはどのような道具が必要か、ネットで予習してから、ハンズマンに出かけました。が、売り切れ。
壁紙修復関連用品が、ことごとく売り切れています。むむむ、甘かったか。というわけで、Amazonで発注。

そのグッズが届いたので、先週から診療の合間などに少しずつ、修復を行っています。
以下、文章ではわかりにくいのは承知で、その手順を書いてみましょう。

(1)修復部付近の壁紙を剥がす(めくる)ために、カッターで切り込みを入れ、壁紙を観音開きにする
(2)デコボコに盛り上がった下地をカッターで削る
(3)パテを塗って窪みを埋めて平らにし、パテが乾いて縮んだら塗り重ね、乾かす
(4)壁紙用の糊を塗って、観音開きしていた壁紙を元に戻して貼り付け、ローラーでならす
(5)乾いたあとで、隙間があればコーキングを入れ込む

素人がやったにしては、思いのほか仕上がりが良く、なかなか楽しいDIYですね。

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丸シールで点描画
- 2016/07/05(Tue) -
大村雪乃という美術家の方が、「丸シール」で表現した風景画が、先日の日経で紹介されていました。
横浜の夜景です。市販の12色の文具シールを貼っただけの作品だそうですが、驚きます。現物を見てみたい。

そのシールって、たぶん、当院で予防接種のときに使っている、ニチバンの「マイタックシール」ですよね。
シールの色数がワクチンの種類よりも少ないので困ってる、などと以前書いたことがあります。
でも贅沢は言えません。大村氏はその12色の、数種類のサイズのシールで、風景画を描くわけですから。

大村氏が丸シールを使って「点描」するときの手順が、なかなか今風で興味深い。
(1)風景をデジカメで撮影
(2)パソコンで点描に変換
(3)その画像を見ながら、パネルにシールを貼る

画像編集ソフト「イラストレーター」で読み込んだ画像上に、丸いスタンプを押していくそうです。
画像を、わずか12色の大小の点描に集約していくところに、創作要素が入っていくのでしょう。

油絵などとは異なり、なんか安っぽい作品のようにも思えますが、そこが作者の狙いのようです。
安価な素材で表現するところに、都市の夜景の美しさなんてまやかしではないか、との皮肉を込めているとか。

シールの大きさを1種類にすれば、作業は格段に簡単になります。夏休みの宿題にうってつけかも。

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地震関連死認定基準
- 2016/07/04(Mon) -
熊本地震の影響で体調を崩すなどして亡くなった方のうち6人が、「地震関連死」と認定されました。
先月熊本市が設けた「平成28年熊本地震関連死認定基準」に基づく、初めての認定です。

その認定基準による「地震関連死」の定義を簡潔に書けば、こうです。
「熊本地震の影響による死亡であり、地震と死亡との間に相当因果関係が認められるもの」

「影響」とは、地震及びその後の余震に起因する、次の各項目による、肉体的・精神的影響となっています。
(1)家屋・家財の倒損壊
(2)医療機関や介護施設等の機能低下・停止
(3)ライフラインの途絶や交通事情等の悪化
(4)避難生活、ストレスやショック、その他生活環境の変化

地震後の屋根の修理で転落した場合や、地面のデコボコによる交通事故は、認められないようです。

それはちょっと、無慈悲じゃないですか。
屋根の修理中に余震が起きて、ふらついて転落したのなら、地震との因果関係は相当あるでしょう。
地震後のストレスが原因で寝不足で、屋根の修理中にふらついたとしても、同じことかもしれません。
いや、余震もストレスもなくたって、屋根の修理作業自体が、地震に起因するものでしょう。

地震さえなければ死ぬことはなかった、と考えられる人を全部、震災関連死として認定してもいいのでは。

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名演奏で号泣
- 2016/07/03(Sun) -
池辺晋一郎という、ダジャレ好きの作曲家がいますが、今朝の日経に面白いエッセイを書いていました。
「ものの名前」というタイトルで、地名や曲名や、やっぱり地名の問題を、わりと真面目に取り上げています。

その内容はともかく、池辺氏が、地名の由来や変遷について興味深く考察している点が、じつに興味深い。
このオジサンって、たいした人なんでしょうけど、ダジャレがベタなんですよね、テレビ番組で見てると。

NHKの「N響アワー」では、池辺氏のダジャレに対する、アシスタントの女性(女優)の反応が見物でした。
檀ふみさんは、さすがにうまい切り返しでしたが、途中でアシスタントが若村麻由美さんに変わりました。
しばらくは毎週、ヒヤヒヤしながら見てましたが、だんだん慣れてくるものですね。

この番組では、とくに思い出深い回があります。
それは、尾高忠明が指揮した、ブラームスの交響曲第一番の演奏を聴いたときのこと。
この曲は私も、中学1年の時に、先輩の田中雅弘さんから奨められて聴いて以来、ずっと大好きな曲です。

尾高氏が渾身の指揮。N響のメンバーが驚愕の演奏。あれはもう、涙が出そうになるぐらいの、名演奏でした。
そしたら若村麻由美も、番組中なのに、号泣です。泣きすぎて、その後のトークができなくなりました。
これは彼女の情緒不安定によるものではありません。よく見たら、あの池辺氏も、少しウルっとしてましたよ。
泣くのをギリギリこらえていた私も、2人の様子を見て、目頭が熱くなってきました。

この番組は録画してたので、すぐDVDに焼きました。DVDは書斎のどこかにあるはずですが、行方不明です。
数年前からときどき探しているのですが、見つかりません。書斎は震災前から、ひどい状況だったのです。

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自動運転車の能力
- 2016/07/02(Sat) -
さきほど職場からの帰宅中に、「テスラ Model X」にすれ違いました。私が初めて見たテスラです。
よっぽど、Uターンして、追いかけていこうかと思いました。
ファルコンウイングを開いて車から降りてくるドライバーのドヤ顔、または照れくさい顔を見たかった。

そのテスラの、「Model S」が、米国で死亡事故を起こしました。ベータ版の半自動運転モードだったとか。
問題は、システムトラブルが原因ではなく、純粋に、自動運転車の能力不足によるものだったという点です。

強い日差しとトレーラーの白い車体を識別できず、減速しないままトレーラーに巻き込まれたとのこと。
人の目で見ればすぐわかる事を、車が感知しなかったことが衝撃です。自動運転の根幹にかかわる大問題です。

ドライバーは、DVDで『ハリー・ポッター』を鑑賞していたという話もあります。
それだけ自動運転機能を信じて(油断して)、乗車していたわけです。
目の前にトレーラーが出てきたのに、車がまったく減速しないことには、さぞや驚いたことでしょう。

こんなことでは、自動運転車など怖くて乗れませんね。
人間を超える危険感知能力があるからこそ、自動運転車に任せる気になるのです。

子どもや自転車や、無謀運転や居眠り運転の車が往来する一般道で、完全自動運転など可能なのでしょうか。
今回の死亡事故は、自動運転に突き進んでいる我々に、少し冷静さを取り戻させてくれたようにも思えます。

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ワクチン副作用捏造疑惑
- 2016/07/01(Fri) -
いま、医学界では大きな話題になっているのに、新聞やテレビがあまり大きく報じない問題があります。
それは「子宮頸がん予防ワクチン」の副作用研究における、厚労省研究班の発表の不正(捏造)疑惑です。

子宮頸がん予防ワクチン(以下、HPVワクチン)の副反応については、以前から大きく報じられてきました。
多くの医師たちが反論してきましたが、そのことをメディアはあまり重視せず、国も動きませんでした。
ただメディア側も、HPVワクチンが問題を引き起こす「確たる証拠」を示すことが、できていませんでした。

そんなところへ今年3月、厚労省の研究班が、ワクチンによる脳障害を示唆する研究結果を発表しました。
「HPVワクチンで脳障害を起こした患者の約8割が、免疫に関わる同じ遺伝子(白血球型)を持っていた」
「特殊なマウスにHPVワクチンを打ったところ、脳に異常な沈着が見られた」

メディアはもちろん、これを大きく報じました。その結果、患者団体による集団提訴の動きも起きました。

ところが、その遺伝子頻度が、患者と一般人を比べても、差がないことがわかってきました。
脳に異常沈着が見られたのも、ワクチンを接種したマウスではなく、画像も別物であることが判明しました。

こういうことを、メディアはもっと、騒然として報じて欲しい。なのに実際の報道は、とても抑制的です。

ついでに言うなら、昨年、3万人の女性を対象に行われた、名古屋市の疫学調査の一件も、オカシな話です。
当初、名古屋市は、HPVワクチン接種者と非接種者の間でさまざまな症状に差が無かった、と速報しました。

しかし市民団体からクレームが入り、いま名古屋市が公表しているのは、調査結果の生データのみです。
それを統計処理した結果については、削除されています。科学的な分析結果を、受け入れようとしないのです。

このワクチンについては、科学が軽視され、報道は一貫して偏向しており、行政は思考停止に陥ったままです。

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