ワクチン足りるのか
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- 2016/08/31(Wed) -
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10月から始まる「B型肝炎ワクチン」の定期接種の対象は、1歳未満の赤ちゃん。推奨月齢は2カ月からです。
ただし、今年の4月以降に生まれたお子さんだけが対象、という規定になっています。 たとえば3月生まれの方は、10月にはまだ0歳でも、定期接種の対象ではありません。 一方で4月生まれのお子さんは、10月まで待てば接種が無料になるので、10月まで待つ方が多いです。 本来は生後2カ月で接種を開始すべきなのに、6カ月頃まで待つことになります。これが「接種控え」です。 感染症予防の観点からは問題ですが、新しい定期接種が始まるときにはいつも、接種控えが起きてしまいます。 同様に、5月から7月生まれの方の場合も、10月になるのを待つケースがほとんどです。 8月生まれのお子さんだけは、生後2カ月の時には定期接種が始まっているので、適切な時期に接種できます。 となると10月には、4月生まれから8月生まれのお子さんが、一斉に接種を開始することになります。 11月には、2回目の接種を行うことになりますが、この月には9月生まれのお子さんも接種に加わってきます。 このように10月・11月には接種が集中するというのに、ワクチンの供給は、はたして間に合うのでしょうか。 というのも、B型肝炎ワクチンの国内シェアはこれまで、化血研8割、MSD2割の体制だったからです。 化血研は不祥事を起こし、110日間という長い長い業務停止処分を課せられました。 B型肝炎ワクチンの場合、すでに製造済のワクチンのみが、細々と流通する状態になりました。今もそうです。 しかも、その業務停止期間が終わる直前に熊本地震が起き、化血研の工場が大きな被害に遭いました。 なかでも、B型肝炎ワクチンの製造プラントの損壊が大きく、再稼働の見通しは現在も立っていないとのこと。 化血研のワクチンは、不祥事発覚前に製造されていた在庫分の残りだけで、やりくりしなければなりません。 一方で、MSDのワクチンは輸入品。大あわてで輸入量を増やし、なんとか定期接種に間に合わせる方向です。 そのようなドタバタの中で、1カ月後には定期接種が始まろうとしています。ワクチンは足りるのでしょうか。 |
Amazonでソフト購入
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- 2016/08/30(Tue) -
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Amazonでソフトウェアをダウンロード購入して、「落とし穴」と「抜け穴」を経験したので、その話です。
買ったのは「Microsoft Office 365 Solo(1年版)オンラインコード版」というソフト。 ダウンロード版のOffice、1年限定版です。WindowsにもMacにも対応。2台のPCにインストールできます。 Macにだって、純正ワープロや表計算やプレゼンのソフトはあるのですが、どうしてもOfficeが必要です。 なぜなら、官公庁がしばしば、申請書や提出用文書にMicrosoft Excelのファイルを指定してくるからです。 世の中でいくらApple製品が脚光を浴びても、お役人が使うPCはWindows。Macのことは考慮しないのです。 しょうがないので、Windows版Officeと互換性のある、Mac版Officeを購入することにしたわけです。 Amazonで、前述のソフトの購入ボタン「ダウンロード版を購入」をクリックしました。 すると「サインイン」を経て、クレジットカード番号の再入力を求められました。このあたりは厳格です。 それを入力すると次の画面では、購入金額の全額が、Amazonギフト券での購入となっていました。 私は今回、手持ちのギフト券を使いたくなかったのに、購入方法はギフト券オンリーなのです。 納得がいかないので、Amazonのカスタマーサービスに電話してみました。 この手の電話は、通じるまで20分ほど待たされるのは覚悟の上でしたが、なんと、2秒で担当者が出ました。 彼によると、「ソフトウェアなどの購入の場合には、ギフト券を優先して使う仕組みです」とのこと。 これは落とし穴ですね。つまり、ギフト券があれば、絶対にそれを使わなければならないというわけです。 それは困ると食い下がったら、担当者が「裏技があります」と、抜け穴を教えてくれました。 「まず、ギフト券の残高以上の通常の商品をいったん購入して、ギフト券を使い切ってください」 「それからソフトを購入してください。その前に購入した商品は、あとで当方でキャンセルしておきます」と。 彼を信じて、たまたま目に付いた11万円の腕時計を購入。それからOfficeを購入。 あとでアカウント情報を見てみると、購入履歴には、腕時計購入の痕跡すら残っていませんでした。 Amazonは、とても親切な対応をしてくれましたが、商品購入情報を管理されている怖ろしさも感じました。 |
術後せん妄と診察
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- 2016/08/29(Mon) -
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乳腺腫瘍摘出術後の女性患者に、診察を装ってわいせつな行為をしたとして、男性外科医が逮捕されました。
医師はこれを否認し、その勤務先の病院も、正式な抗議文書を同病院のサイトに掲載しています。 真相はわかりませんが、えん罪の可能性はあります。それに医師が逮捕され、実名報道されたことも問題です。 満床在室の4人部屋だったのに、事件の目撃者はありません。すべては、被害女性の証言によるものです。 問題は、事件が手術後35分以内の、麻酔から完全には覚醒していない時期に起きたということです。 全身麻酔の影響によって、女性は幻覚が見えるせん妄状態だった可能性があるからです。 幻覚を見ている者は、それが幻覚だとは思いません。だからそれが真実だと、明確に「証言」してしまいます。 医師がたった1人で診察しなければよかったのに、と思ったら、看護師同席の回診だったという話もあります。 ところが警察は、その看護師も共犯(または口裏合わせ)と判断したと、一部のサイトにありました。 どの情報が正しいのか私には鑑別できませんが、いずれにしても、逮捕するほど容疑は固まっていないはず。 医師は、とくに乳腺外科や婦人科の医師は、診察自体がきわめてデリケートなので、細心の注意が必要です。 しかし手術中には、外科医は人体という構造物に対して、解剖学的、病理学的、外科的な視線で向き合います。 これは悪い意味ではなく、治療戦略と手術手技への高度な集中によるものです。 おそらく手術直後の回診においても、手術中と同様の感覚で、患者の体に接触することになることでしょう。 そういった外科医の態度が、患者には受け入れ難い面がある可能性に、医療者は配慮する必要があります。 麻酔薬の影響で患者に幻覚が見える状態ではなおさら、医師は最大限の自己防衛をしなければなりません。 |
パスワード更新の催促
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- 2016/08/28(Sun) -
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ネットバンキングや会員制サイトなどにログインするときに、定期的なパスワード変更が求められます。
つい最近では、Dropboxから、パスワード再設定を催促するメールが届きました。 そこには、再設定用のリンクがありましたが、そのリンクからパスワードを再設定しても、安全でしょうか。 このメールが偽メールで、リンクをクリックしたら偽のサイトに誘導されるということはないでしょうか。 いまの時代、すべてのメールはまず、いったん怪しむべきです。 まして、「パスワードを変更しましょう。はい、こちらからどうぞ」などというメールは、いちばん危ない。 こういうときは、そのメールは無視して、正式なDropboxのサイトから入るのが賢明。で、見てみると、 (1)パスワードの変更をお願いしているのは、2012 年半ばからパスワードの変更を行っていない方です (2)ログイン時にパスワードのリセットを求められなかった場合は、この件の対象には該当していません とあります。どうやらメールは、純正のものだったようです。 私の覚え書きによれば、2012年どころか、ほぼ毎年パスワードは変更しています。 なので(1)には該当しません。そして(2)の操作をしても、パスワードの再設定は求められませんでした。 とりあえず、ひと安心。ですが、人騒がせなメールでした。 それにしても、複数のログインパスワードを、それぞれたびたび更新するなど、まったく面倒な話です。 そろそろ、パスワードのキー入力はやめにして、生体認証によってログインする仕組みを導入すべきです。 Bluetooth接続したスマホを使う手もあるし、パソコン本体で指紋認証できれば、なお良いでしょう。 次期MacBook Proには、Touch IDが搭載されるといわれますが、大事なのはその使い途。応用範囲です。 |
水道管破裂
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- 2016/08/27(Sat) -
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わが家でちょっとした、水道管破裂騒ぎがありました。その顛末です。数日前の、夜中の出来事です。
ウォシュレットの水の勢いが弱くなったので、フィルターの清掃をすることにしたのです。 その方法は取説に出ています。取説の原本は見当たりませんでしたが、いまはネットで読めるので大丈夫。 それによると、半年に1回は清掃するようにとあります。ありゃま。数年間、一度も清掃してませんでした。 止水栓を閉めてから、レンチでナットを回すのですが、とても固くて、家人の力では回らなかったとのこと。 その話を寝る前に聞いたので、今夜のうちに片付けとくか、という軽いノリで、夜の11時ごろから作業開始。 満身の力を込めると、ナットが回りました。どうだ、男の力はあなどれんだろう、という得意顔もここまで。 どんどんグリグリ回していたら、ある瞬間、突然はじけたように止水栓がはずれて、水が噴き出しました。 もうそれは、水道管破裂を連想するような凄い勢いです。手で押さえても無理。何もできません。 気がつけばすでに、トイレの床は水深5センチ以上の水浸し。見ているうちにどんどん増水していきます。 水は廊下に溢れだし、その激流が玄関やリビングの方に向かって行きます。 水道の元栓を閉めるしかありません。ではその元栓はどこにあるか。夜中の頭で記憶をだどります。 そこでふと、先日草取りをしたときの記憶が蘇りました。裏庭の道路ぎわの草むらの中にあったような。 ダッシュでトイレから走り出し、玄関を出て、ショートカットのために庭を駆け抜けます。 愛犬・花が逃げないように置いてある障害物を飛び越え、裏口に到達、あった。コックを回す。止まった。 廊下の水を玄関から掃き出し、タオルで吸い取り、床をしっかりと拭き上げ、扇風機で乾燥させました。 花の足跡で汚れていたフローリングは、すっかり綺麗になりました。 |
インターネット機器更新
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- 2016/08/26(Fri) -
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NTT西日本は、「フレッツ・光プレミアム」の終了と「フレッツ 光ネクスト」への移行を進めています。
「フレッツ」の後の中点(・)もスペースに移行したようです。 料金等はまったく変わりません。サービスの移行には、局内工事とネットワーク機器の交換が必要になります。 本日NTTから自宅に「ホームゲートウェイ」という装置が送られてきたので、さっそく切替を行いました。 (1)書類と機器の準備 NTTのフレッツサービス切替申し込み控えや、プロバイダOCNの書類を準備し、送られてきた機器を開梱。 震災後の片付けが終わっていなかった書斎を、図らずも、足の踏み場を作る程度に片付けることになりました。 (2)新機器の接続 旧ネット機器は、光ファイバー→ONU→CTU→VoIPアダプタ及びルータ、の順につながっています。 これらは以前、クリニックのネット機器について書いたときにも登場しました。 このうちCTUとVoIPアダプタの電源を切って外し、送られてきたホームゲートウェイをONUに接続。 ホームゲートウェイは、ネットと電話の両方の出力を一手に引き受けるようです。ルータをつなぎ、電源投入。 ところが、そのホームゲートウェイの、準備中のランプの点滅が消えません。 (3)NTTの「切替等に関するお問い合わせ」部署に電話 どうやら、サービス変更日が8/31という契約なのに、その前の8/26に機器を切り替えたからだと判明。 私の勇み足でした。サービス変更日とはNTTの工事日のことでした。それ以前には、切替えられないのです。 装置が送られてきたのだから、さっさと作業したのが間違い。すべての機器を、また元通りに接続しました。 変更日に切り替える必要があるのか、その2,3日後でもいいのかと尋ねたら、別の部署でお尋ねくださいと。 (4)NTTの「工事日のご変更に関するお問い合わせ」部署に電話 変更日に切り替えなければ、ネットサービスが途切れるという返事。それは困ると言うと、折り返しますと。 (5)NTTの、どこかの部署から電話 変更日から1カ月以内ぐらいに、機器を切り替えていただければけっこうです、とのこと。やっと解決。 NTTは最初から、「切替は、必ずサービス変更日以降に行ってください」とはっきり表示してほしかった。 私のように、目の前に新しい器械があったら、すぐに接続したくなる者もいるのです。 |
ピカチュウで終了
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- 2016/08/25(Thu) -
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今頃ですか、と言われるかもしれませんが、実際、飽きてます、ポケモンGO。レベル17で足踏み状態です。
自宅ではいつも、iPhoneはポケモンGO画面にしていますが、ほとんど壁紙代わりです。音は消してます。 ふと見たときに、まだ捕まえたことのないポケモンが現れていたときだけ、捕まえることにしています。 しかし、たいてい現れるのはポッポかコラッタ。たまにイーブイ。こういう輩は無視するに限ります。 ぽっぽと消えてくれ、という感じです。こらった(困った)もんです。もう知らんぷり(イーブイ)です。 と思っていたら、今朝、なにげに温めていた卵から、ピカチュウが生まれました。 ピカチュウをゲットしたら終わりにしようと思っていたので、これでもう、思い残すことは何もありません。 ポケモンGOをしながら車を運転して、道路を横断中の人をはねる交通事故が、ついに起きてしまいました。 いつかは起きると思っていましたが、いきなり死亡事故とは痛ましい限りです。 私も信号待ちの時に、たまにiPhoneを見ることはありますが、ポケモンGOは次のような警告が出ています。 「移動速度が速いためプレイを制限しています「」安全のため、走行中のプレイは禁止です」 ところがその下に「私は運転者ではありません」というボタンがあり、警告を解除できるようになっています。 結局この警告はザルなのです。注意喚起だけをして、あとは知りませんよ自己責任ですよ、というわけです。 もともとポケモンGOは、あちこちを歩き回ってポケモンを見つけよう、というゲーム。 車に乗ってゲームするのは、その趣旨に反します。運転者でなくても、ゲームはできないようにすべきです。 |
麻疹は予防あるのみ
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- 2016/08/24(Wed) -
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千葉で麻疹(はしか)が発生して、問題になっています。
その発端者として、西宮市在住の19歳の学生が疑われています。その学生の行動は、こうです。 ・7/31バリ島へ渡航、8/5帰国 ・8/9発熱、8/12顔などに発疹、8/13全身に発疹 ・8/14ジャスティン・ビーバーのコンサートに参加(幕張メッセ、2万5千人が参加) ・8/18の血液検査で麻疹と診断(8/19に判明) この方の問題は2つあります。 (1)高熱と発疹が出ているのに、コンサートに行った (2)麻しん/風しん混合(MR)ワクチンを接種していなかった 楽しみにしていたコンサートなので、少々体調が悪くても、若者だから無理して参加したのでしょう。 まして自分が麻疹とは思わないだろうし、麻疹だったらどうなの、っていうレベルかもしれません。 発症後もバイトやサークル活動に参加し、都内や鎌倉も訪れているとのこと。 さらに(2)も問題です。中1で接種すべきだったMRワクチン(第3期)を、接種していないからです。 同胞も3人いて、みなMRワクチンは未接種のようです。6人家族のうち4人が、麻疹を発症してしまいました。 かつて麻疹輸出国と揶揄された日本ですが、2008年度からの第2期接種導入によって患者は激減しました。 2008年には11,013人だった患者報告数が、2009年には732人、2010年447人、昨年はわずか35人でした。 WHOは昨年、日本の麻疹排除を認定しました。これもワクチンのおかげなのです。 ところが、その大事なMRワクチンを、いまだに接種したがらない人がいます。 現在、千葉県内で10人以上の麻疹が発生していますが、そのほとんどの方が、MRワクチンは未接種です。 どういう了見なのでしょう。自分が罹るだけの問題ではないのです。他人にうつすから問題なのです。 とくに、まだワクチンの接種対象ではない0歳児は無防備です。千葉のケースでも3人は0歳児でした。 件のジャスティン・ビーバーのコンサートから、今日でちょうど10日。麻疹の潜伏期は10〜12日。 明日ぐらいから、全国で麻疹が発生するのではないかと、医療機関は戦々恐々です。 |
資格喪失後の受診
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- 2016/08/23(Tue) -
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勤務先の変更等で保険証が切り替わると、それまでの被保険者の資格は喪失するので、旧保険証は使えません。
ところが、旧保険証で医療機関を受診する方がいます。当院の場合だと、毎月2,3人ぐらいでしょうか。 保険証に関しては、次のような義務があります。 (1)医療機関:保険証の有効期限等の「確認」 (2)被保険者:資格を喪失した保険証の「返還」 (3)保険者:資格を喪失した保険証の「回収」 このうち(2)と(3)が遅れて、資格喪失後の旧保険証が医療機関に提示された場合が、問題となります。 患者さんが何も申告しなければ、医療機関としては、その保険証は有効なものと考えるしかないからです。 よって診療後には、その保険証に記載された保険者に対して、診療報酬を請求することになります。 ところが保険者は、その被保険者の資格は喪失しているので診療報酬は支払えません、と文句を言ってきます。 つまり保険者は、保険証の回収が遅れたことは棚に上げて、医療機関にレセプトを叩き返してくるのです。 医療機関には落ち度がないので拒否できますが、そうすると保険者と被保険者が、少々面倒なことになります。 被保険者に負担をかけまいと、医療機関が泣き寝入りすれば丸く収まるので、保険者はそれを期待します。 そのような保険者の態度に私は嫌気がさして、最近はレセプト返戻を拒否する方針です。 医療機関はまじめに診療しているのだから、保険者も自分の仕事をきちんとしてほしいものです。 受診する患者さんもはくれぐれも、資格を喪失した保険証は出さないように注意してください。 |
聴診器
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- 2016/08/22(Mon) -
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診察でいつも使っている聴診器が壊れました。しかも修理不能。聴診器って、意外と壊れやすい構造なのです。
壊れる場所は、いつも決まっています。両耳から降りてきたチューブが合流する三叉路の手前の部分です。 適度な力で耳にはまるように、その部分には板バネが仕込まれています。そのバネの金属が、折れるのです。 いわゆる「金属疲労」です。働かせすぎたせいなので「勤続疲労」とも言えます(また言ってしまった)。 聴診器でいちばん大事なのは、もちろん先端のチェストピース部分。あとはただのチューブです。 ところが、そのチューブ内に組み込まれて適度な弾力を与えている金属(内バネ)が、真っ先に破損します。 最重要部分には何の問題もないのに、その聴診器は使えなくなり、廃棄せざるを得ません。 これって、聴診器メーカーの謀略ではなかろうかと、いつも思います。 医師が通常使っている、いちばんポピュラーな聴診器は、「リットマン」と呼ばれる構造のものです。 リットマンにもピンからキリまでありますが、学生時代も研修医時代も今も、私はリットマンを使っています。 しかし1997年から約10年間、HP製の「ラパポート」型聴診器にハマった時期があります。 リットマンよりも古風で、重くて、精密で、マニアックな雰囲気があったからです。 というよりも、テレビドラマ「ER緊急救命室」に出てくる医師たちのHP製聴診器が、格好良く見えたのです。 HPの聴診器は外バネなので、破損はしにくいのですが、なぜかだんだん聴こえが悪くなってきます。 学生時代に、内科の某教授が使っていたのは、さらにクラシカルな聴診器でした。 チェストピースはおそらく象牙で、そこから異様に長いゴム管が2本伸び、その先を両耳に差し込みます。 2本のゴム管をつなぐバネがないので、おそらく最も破損しにくい聴診器と、言えなくもありません。 マイクロホン付き聴診器は、今はまだ邪道のようなものですが、性能も使い勝手もどんどんよくなるでしょう。 手に持つのはチェストピースだけ。耳にはBluetoothのイヤホン。そんな聴診スタイルになるかもしれません。 |
ヘッドホン購入
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- 2016/08/21(Sun) -
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ヘッドホンを購入しました。大学入学時(1979年)に買って以来なので、37年ぶりです。
前回買ったのは、テクニクス製でした。もちろん「新生テクニクス」ではなく昔のテクニクス。 EAH-520という、当時1万円ほどしたものです。下宿生活だったので、最初のうちは重宝しました。 ところがやがて、ヘッドホンでは満足できなくなり、大型スピーカーを買うことになります。下宿生活なのに。 それから20年ほどの間は、音楽をヘッドホンで聴くことはほとんどありませんでした。イヤホンなど論外。 ところがそこへ、iPodの発売です。Apple信者なので、すぐに飛びつきました。聴くのはイヤホンです。 両方の耳で聴くというのが、昔のイヤホン(病院の大部屋でテレビを見る時に使うやつ)との違い。 ステレオだし、イヤホン自体の性能も格段に良くなっているはずです。 そのようにして、かつてオーディオファンだった私が、イヤホンで音楽を聴く状況に甘んじてきました。 もちろん自宅には、それなりにスピーカーを配置した部屋があるのですが、ほとんど稼働していません。 第一、音楽を聴くためにその部屋に行き、あれこれスイッチを入れたりする、準備作業が多すぎるのです。 しかも前にも書いたように、震災後はオーディオ機器が不調です。 Macからイヤホンで聴く日々を過ごしつつ、せめてヘッドホンで聴こう、と思うのは自然な流れでしょう。 昨日届いた「ゼンハイザー」のHD598で、まず、バッハのシャコンヌを聴きました。すばらしいです。 少々マニアックなことを書くなら、このHD 598やテクニクスのEAH-520は、開放型ヘッドホンです。 音の抜けが良い(こもらない)のが最大の特徴。一般的な閉鎖型とは音質が大違い、と私は思います。 ちなみに新生テクニクスからも初めてのヘッドホンが、今年発売されました。 当然、まっ先に購入候補に上がったのですが、残念ながら閉鎖型なのです。税抜き9万円は高すぎだし。 ほかに「ベイヤーダイナミック」のDT990が、Amazonで安いので悩みましたが、インピーダンスがネック。 MacBookProは大丈夫でしょうけど、もしもiPhoneで聴くなら、もう少し低抵抗でないと音量が足りません。 わりと定位置で聴くことが多い方は、ぜひヘッドホンを使ってみてください。きっと音楽に没入できます。 |
余震と言葉狩り
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- 2016/08/20(Sat) -
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気象庁は、「余震」という言葉を、昨日から使わないことに決めたようです。
熊本地震では、後に前震と呼ばれることになった4月14日の大地震の後で、気象庁はこう言いました。 「今後3日間に震度6弱以上の余震が起きる可能性は20%」(A) これで、人々を安心させたのがまずかったと気象庁は考えたようで、今後は次のような言い方にするそうです。 「震度6弱以上となる地震の発生確率は平常時の30倍」(B) 最初の地震の次の晩に「本震」が来ることを予想できなかった気象庁が、課題としているのは次の3つ。 (1)内陸地殻内で起きたM6.4以上の地震は本震とみなす、という評価法が妥当でなかった (2)「余震」という言葉を用いたために、より大きな地震は発生しないというイメージを住民に与えた (3)余震確率の「20%」が、通常生活の感覚からすると、かなり低い数値と受け取られた たしかに(A)の表現は油断を招きかねませんが、しかし(B)は意味不明です。平常時の30倍って何? 熊本地震では、前震によって近隣の活断層が刺激され、地震が連鎖したと考えられています。 余震という表現が甘かったのではなく、余震以外に別の大地震が起きる可能性を警告する必要があったのです。 しかし、いくら強く警告しても、肩すかしが続けば、やがて国民は油断してしまいます。 地震が正確に予測できない限り、この問題は続きます。余震という表現を言葉狩りしても、解決はしません。 |
吉田選手、銀メダル
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- 2016/08/19(Fri) -
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未明まで準決勝戦を見届け、4時間ほど仮眠の後に今朝5時に起きて決勝を見た人も多いでしょう。私もです。
吉田沙保里選手はしかし、決勝に敗れ、銀メダルとなりました。4連覇はならず。でも立派な戦績です。 女子レスリングは今大会、次々に金メダルを取っていました。粘りと逆転の連続でした。 そのようなすばらしい試合を見ながら、いちばん期待し、しかし実は危惧もしていたのが吉田選手でした。 4連覇がかかるプレッシャーだけの問題ではないと思います。外国人選手も、みな緊張しています。 6分間で、フォールだけでなくポイントによって勝敗が決まるなら、こういうこともあるでしょう。 しかし多くの人が言っているように、吉田選手本人は銀メダルでも、ほかの選手の金メダルに貢献しました。 吉田選手を目標にして育ってきた若手が、大活躍したからです。 ほかの競技も同じ。水泳も、体操も、卓球も、バドミントンも、期待以上の活躍を見せてくれました。 東京五輪にはいろんなケチが付き、都知事選もからんで、リオ五輪が盛り上がるのか、当初は心配でした。 でもこれは、選手にはまったく関係の無い話。五輪の主役は、選手です。現に、とても盛り上がっています。 しかし、五輪が商業化し、利権がからみ、政争につながり、汚職やドーピングも起きています。 はたして東京五輪は、これ以上おかしな問題の起きないまま、無事開催されるのか。 すでに、4年後をめざして若手選手が始動しています。過去最大級の活躍が、当然のように期待されています。 そのプレッシャーは、もはやしょうがないとしても、外野で変なケチがつかないことを祈るばかりです。 |
コオロギの目的
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- 2016/08/18(Thu) -
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「今が楽しけりゃ、それでいい」と聞くと、そんな刹那的な考え方でどうする、と説教したくなります。
しかし、「将来のためなら、今はどうでもいい」と言う人には、今も大切にしようよ、と諭したくなります。 自然界の生き物のドキュメンタリー番組を見ていて、ふと思いました。彼らの生きる目的は何なのだろうと。 昆虫や植物などの活動が、あたかも「子孫を残す」ことが唯一最大の目的のように、解説されるからです。 子孫を残す以前に、その個体(虫など)自身に、生きる楽しみはないの? 病気を起こすウイルスもそう。 ウイルスは、特定の宿主の特定の細胞に入り込むと、俄然、子孫を増やすために自己複製を開始します。 さらに、他の宿主に感染を広げていきます。複製だけが目的であり、それ以外にプロジェクトはありません。 人間はしかし、遺伝子以外の何かを後の世に残すことに、その存在意義を見いだすことができます。 それを業績と言ったり、思い出と言ったりします。その人の画像や映像や、創作物も残ります。 遺伝子以外の情報を、社会の中に残すことができるわけです。 そこが昆虫やウイルスや他の動物とは異なる、人間ならではの存在意義、生きる目的なのだと思います。 しかしその業績や思い出も、孫やひ孫や、せいぜい数百年後の、最大限に見積もっても数千年後までの話。 そのあとの時代まで残っているものは、結局、遺伝子なんですね。昆虫やウイルスと同じです。 だから人間は、何かを残すために生きているなどと偉そうなことを言わず、今を楽しめばいいのです。 浴室の窓から、コオロギの鳴き声が聞こえてきます。そのよく澄んだ鳴き声には、聞き惚れてしまいます。 鳴くのは求愛のためだけなのでしょうか。いい音色に自己満足しているコオロギは、いないのでしょうか。 |
手術と異物反応
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- 2016/08/17(Wed) -
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外科手術では、消化管や血管や骨や筋肉や皮膚を縫合するとき、専用の特殊な縫合糸やワイヤーを使います。
糸だけではありません。手術操作の内容によっては、特殊な布や管なども使います。 それらの人工物は体内に残るので、できるだけ異物反応を起こさないような、特殊な素材で作られています。 しかし、生体がとくに過敏な状態になると、そのような特殊素材に対しても、異物反応を起こしてしまいます。 とくに、その人工物が細菌に感染すると、強い炎症反応が起き、細菌が死滅しても反応だけが続いたりします。 この反応を完全に鎮静化するのは難しく、場合によっては、人工素材を取り除かなければならなくなります。 およそ11年前に私が関与した心臓外科手術後に、胸骨を縫合した糸に対する異物反応が続いた少年がいます。 たびたび傷口が化膿するため、何度も何度も再手術が必要となり、そのたびに入院しなければなりません。 苦しい手術、完治への期待、そして再発による失望を繰り返す年月で、少年期を過ごさせてしまいました。 しかしようやく、ほぼ11年ぶりに、こんどこそ完治できたという感触が得られました。 胸骨を縫合していた、最後の糸が摘出できたからです。本当に良かった、K君よく頑張ってくれたと思います。 30年近く前に私が執刀した男児に、執拗な異物反応が起きたケースも思い出されます。 胸部の傷口の感染がきっかけで、心臓内部の欠損を閉鎖した特殊素材の布にも、感染が起きてしまいました。 ところが、長い長い年月にわたって抗生剤等による治療を続けていたところ、奇跡が起きました。 本来、心臓内部の奥深くに縫着されていたはずの布が、ある日、胸の皮膚の傷口からポロッと出てきたのです。 布がどのようなルートを辿ったのか、わかりません。もはや、生命の神秘というほかありません。 子供の頃、足に刺さったトゲは体に深く入り込み、ついに心臓まで達してしまうと聞いて、怖かったものです。 でも、本来の生体反応はその反対。異物はなるべく体の外に押し出そうと、生体は必死に反応するようです。 |
書店もまたヨシ
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- 2016/08/16(Tue) -
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Amazonの定額読み放題の無料体験中ですが、なんか面白くない。無料だと、読書に気合いが入りませんね。
ここはいちど、書店に立ち返ろうと、今日は紀伊國屋書店を堪能してみました。 ゆめタウンは9時半開店ですが、書店は10時からです。そこはもう、間違いません。今日のルールは、 (1)売り場全域の、すべてのコーナーを見て回ること (2)なるべく多くの本を手に取り、中身を少しでも読んでみること 通路に面した片側の書棚を見て廻ると、こんどは同じ通路の反対側の書棚を見ます。一通路二度歩きです。 まっさきに新刊や話題の本を見て、次は雑誌の最新号コーナー。ここまでは日頃でも見るところ。 コミックや学習参考書や地図や旅行ガイド本などのコーナーも、いちおう歩きましたが、ほぼ素通りです。 文庫は苦行でした。数が多すぎ。新書も内容が盛りだくさんなので、目移りしてだいぶ時間を費やしました。 単行本は、文庫や新書とは違って装丁が楽しい。つい手に取りたくなります。 専門書や専門雑誌のコーナーも、一応歩きました。所要時間2時間40分。7冊購入。 少しでも立ち読みした本は、たぶん100冊以上。面白くて10ページ以上読んでしまったものを買いました。 なかでも、又吉直樹の『夜を乗り越える』は、ついつい読み進んでしまい、気がつくと46ページでした。 これ以上読むと買うのがアホらしくなるので、我慢して中断。 又吉直樹は、小説よりもこのようなエッセイ風の読み物の方が、はるかに面白いと思います。 |
休暇には初期化
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- 2016/08/15(Mon) -
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当院のお盆休みは、今日と明日の2連休。初日の今日はまず、日の出前から洗車です。
途中で朝日が昇り、車体に水滴が付いている状態で直射日光を浴びるのは良くないので、後半は大慌てでした。 愛犬「花」を傍らに繋いで見学させてたら、洗車の仕上げ段階でボディーに足形。そこだけ洗い直しです。 それから実家に行き、仏壇にお参り。お墓に行ってもご先祖様は留守なので。 次は、自宅で使っているMacBookProのOSアップグレード作業です。最新のOS X 10.11にしました。 OSは常に最新のものを使う、これが私のMac基本原則です。 ところが現在稼働中の、自宅と職場のMacたち、計11台のOSは、実はバラバラです。 どうしても使いたいソフトが、最新OSに適応していない場合、OSは旧バージョンで使う必要があります。 さらにソフトによっては、だいぶ古いOSにしか対応していないものもあります。 そんなわけで、最新OSの10.11以外に、10.10から10.5までの全バージョンを完備しているのです。 裏技としては、1台のMacのHDDをいくつかのパーティションに切って、複数のOSを入れる手もあります。 ただ私は、HDD全体を初期化する作業が好きなので、原則としてパーティションは切りません。 メジャーアップグレードの際には、HDDを初期化してクリーンインストールするのが、私の流儀なのです。 初期化前の最重要事項は、データのバックアップですが、クラウド管理が基本なので、比較的容易な作業です。 ただしデータの復元をクラウド経由にすると、とても時間がかかるし、同期ミスの原因にもなりかねません。 なので必ず最初に、バックアップを元にしてデータを復元し、そのあとでクラウドと同期させます。 音楽や写真の復元にも気を遣います。とくに初期化直後に、うかつにiPhoneを繋いではなりません。 ヘタをすると、「Mac→iPhone」方向に同期してしまい、iPhone内の音楽や写真が消えてしまうからです。 いつも初期化作業では、同期作業で緊張して動悸がします、ホントに。 |
足元を見つめよう
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- 2016/08/14(Sun) -
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わたしたちは常に前を見つめて歩いているが、足元を見ることを忘れてはいないだろうか。現代人は小さなものを粗末にする傾向があると思われる。
使い古しのえんぴつ、うすくなった石けんなどをはじめとして数多くのものがあげられるが、一円玉もその例であると思う。 この一円玉が、日本の社会、国際社会に多きく貢献しているのである。 例えば、今、ある人が自分の財産をすべて一円玉にかえたとする。店でものを買うときも、映画代を払うのもすべて一円玉ですませる。タクシーなんかに乗ると「こまかいお金で願います」などと書かれているから都合がいい。 資本主義経済の問題の一つに景気変動がある。不景気なると、多くの失業者が町にあふれる。この対策として、失業者へ職を与えることがあげられる。 つまり仕事を増やせばいいのである。そこで一円玉様々の御利益を待つことになる。というのは、前にも述べたように、一円玉を使うと、それを数えるのに手間がかかる。店で一万円の品物を買えばそれを数えるのに二時間かかる。タクシー代三百六十円でも数分間の仕事がふえる。 このようにしていくと、ヘロンの公式により、√x/α=δπr^2μ(βΣi(r/α)log5^-π)^θφとなるわけだから、数学的にみても景気の回復に、大きく役立つわけである。 少しばかり話がそれてしまったが、わたしたちは、過去を見つめ、現在というもの、特に自分の足元を見つめ、そして未来に向かって(気いたことがあるような感じ)大きくはばたいていかなければならないのだ。 —————— これは40年前の、私の作文だそうです。誤字(「多きく」と「気いた」)があるのはご愛敬。原文ママです。 昨日山口で開かれた、中学校の同窓会で、同級生が古い文集を写メして、私に送ってきました。 こんなヘンテコリンな文章を書いたことなど覚えてませんが、私が書いたと認めます。 どうやら、私はあまり、成長していないかもしれません。 |
コンビニ○○
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- 2016/08/13(Sat) -
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自転車で通勤する日は、朝6時半すぎに家を出ますが、クリニックに着いたときには汗ダラダラです。
夜7時台に愛犬と散歩しても、やはり汗だくになります。今年の夏はやたらに暑いですね。 近所の広場には、仮設住宅が建造されつつありますが、その傍らには、避難用のテントがまだ立っています。 深緑や黒い色のテントばかりで、その内部の暑さたるや、想像を絶するものがあります。 一昨年と昨年の西日本は冷夏でした。今年こそ冷夏であって欲しいのに、皮肉にも猛暑です。 クリニックの隣のサンピアンは、9月1日のリニューアルオープン(食品館のみ)に向けて、突貫工事中です。 作業員の熱中症が心配でしたが、案の定、当院にも担ぎ込まれました。ただちにクーリングと点滴です。 今日、8月13日(土)は、当院では朝9時から夕方5時(実際には6時半)まで、診療を行いました。 明日、8月14日(日)も、同じ時間帯で診療を行います。当院のお盆休み(臨時休診)は、8月15日(月)です。 開院してもうじき9年経ちますが、当初から「土日祝日診療」を続けてきました。 他院が休診でお困りの方の利便性を図る「親切なクリニック」が、当院の基本理念のひとつだからです。 軽い病気で救急病院を受診する、いわゆる「コンビニ受診」を、少しでも減らそうという思いもあります。 だから当院の場合は、「コンビニ受診」していただいて結構。もともと「コンビニ診療」が目的ですから。 そのようなことを、8年ほど前のブログにも書いたことがあります。 というわけで今夜は、村田沙耶香の芥川賞受賞作『コンビニ人間』を読みました。コンビニつながりで。 面白かったけど、私は今村夏子の『あひる』の方が好きですね。もう少し長編なら、受賞してたと思います。 |
スタバではグランデか
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- 2016/08/12(Fri) -
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私は猫舌ですが、熱い飲食物が嫌いというわけではありません。
熱ければ、気をつけてフーフーするか、少し冷めるまで待てば良いわけですから。 とくに熱いうちが美味しい食べ物は、熱いうちに無理して食べます。猫舌の苦難よりも、美味しさ優先です。 熱い飲み物をおそるおそる飲む場合、最初にそれが触れるのが口唇です。いきなり舌ではなめませんよね。 口唇の方が、舌よりはまだ、熱さに強い、おそらく鈍感なんでしょうね。 だから間違っても、熱い飲み物をいきなりストローで飲むようなことはできません。大変な目に遭いそうです。 そのような私なので、スタバとかのコーヒーの、小さな飲み口の付いたフタの容器はどうしても苦手です。 ひどく熱い液体が、直接口腔内に飛び込んで来そうで、怖いのです。 必ずフタを外し、液面の高さを確認して容器を傾け、少しずつすするように、温度を確認しながら飲みます。 熊本は、38度という異常な暑さでした。久しぶりに入ったスタバで、今日はアイスコーヒーを飲みました。 注文するときにコーヒーのサイズを尋ねられて、ふとある呪文を思い出しました。 『スタバではグランデを買え!』 数年前に話題になった本(吉本佳生著)のタイトルです。「グランデ」サイズが、2つの意味で得だという話。 つまり、内容量当たりの価格が安いという客の得と、取引コストがほぼ同じなのに高い値で売れる店の得。 「グランデ」の売買は、客にも店にも得になる、いわゆる「Win-Win」だというわけです。 ちなみにグランデは少し量が多すぎて、私は半分ほど残してしまいました。結局、得したのは店だけです。 |
久しぶりにCDを買った
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- 2016/08/11(Thu) -
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慣れというのでしょうか。私にとって音楽は、ついにストリーミング再生が当たり前になってしまいました。
音楽を聴く時間そのものが減ってはいますが、たまに聴いても結局、AppleMusicで済ませています。 そのようなことでは所有欲が満たされないと、以前は書きましたが、いまはもう、その気持ちも微妙です。 所有って何でしょう。手軽にストリーミングで聴けるようになると、その意味が不明瞭になってきています。 昔は、お気に入りのレコードジャケットを、インテリア代わりに部屋の壁や棚の上に飾ったりしたものです。 しかしCDになってからは、飾らなくなりました。ラックにしまい込んで、CDの背中だけが見える状態です。 それどころか、買ったCDがそこに実在していなくても支障は無い、ということが判明しました。 先日、久しぶりにCDを買いました。好きなアーティストの5枚組のCDが、Amazonで超格安だったのです。 こういう曲数が多いCDは、iTunesStoreではどうしても割高になってしまいます。6,000円でした。 ところがAmazonでは、輸入盤(もちろん新品)が1,392円でした。あわてて買いました。 CDが届いたので、早速聴こうと思ったのですが、肝心の自宅のオーディオ機器が、震災後不調のままです。 なにしろ、フロントスピーカーは倒れ、壁に設置していたリアスピーカーは床に落下していましたからね。 あちこちの配線が断線気味だし、それどころか書斎がまだ片付いてない。それを忘れてました。 ならばCDはパソコンで再生しようかと思ったら、私のMacBookProには、CD入れる穴がない。ありゃま。 でも大丈夫。購入したCDのジャケットを眺めつつ、曲はAppleMusicで聴くことができました。 つまり、CDを買って所有欲を満たし、音楽はストリーミングで聴くというわけです。何か間違ってますかね。 |
ポケモンGO、その後
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- 2016/08/10(Wed) -
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マクドナルドの業績が回復している、と報じられました。
昨日発表された、今年1〜6月期の決算で、最終損益が黒字になったようですね、昨年は大赤字だったのに。 ポケモンGOの影響ではありません。店舗の整理が進み、品質改善で信頼も回復しつつあるのでしょう。 さらにポケモンGOが、7月以降の業績を押し上げているはずなので、黒字幅はますます拡大するでしょう。 しかしその、ポケモンGOですが、もうさすがに飽きましたね、私の場合。 レベルは14まで上がりましたが、だから何、って話です。これ以上のレベルアップも厳しそう。 ポケモンはそこそこ集めましたが、種類が少ないです。 なぜなら、ほとんどのポケモンは、自宅か犬の散歩コースで捕獲したものだからです。 やはり、あちこち歩き回らなければ、これ以上の面白味がありません。 ていうか、多くの種類のポケモンが集まったとしても、その先に何があるのか。それ言っちゃ、おしまい? 自宅に出るのは、ポッポばかり。そのポッポさえ、最近はなかなか捕まらない。玉ばかり消費してしまいます。 レベルが上がれば上がるほど、ポケモンが捕まえにくくなるという、やる気の失せる設定が原因のようです。 おまけにアップデートのバグで、ポッポなどが捕まえにくくなっているとも報じられました。 そのバグ修正版が出たので、ただちにアップデートしましたが、さっそくポッポに逃げられました。 今日もまた、オッサンがポッポの話ばかりするのもアレですけどね。もうポッポだけは、知らん。無視します。 あちこち歩き回らない(歩き回る時間がない!)私にとっては、これ以上どうにもならないゲームのようです。 ひとつ良いことがあるとすれば、愛犬とのふれあい(散歩)が増えたことでしょうね。 |
生前退位の違和感
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- 2016/08/09(Tue) -
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天皇陛下が、「生前退位」に関連したお言葉を述べられました。
今日はその、天皇陛下のことではなく、一般用語としての「生前」について考えてみました。 「生後」と言えば、「生後間もない赤子」のように、生まれた後、という意味です。 ところが「生前」は、生まれる前、ではなく、生きている間、あるいはむしろ死ぬ前のことを指します。 「生前」とは、仏教用語で「往生」前のことを指すようです。死んで仏に生まれ変わる前、という意味です。 辞書を引いてみると、 大辞林:死んだ人がまだ生きていたとき。存命中。死ぬ前。 デジタル大辞泉:その人が生きていたとき。死ぬ前。在世中。 日本国語大辞典:生きていた時。死ぬ前。在世中。 仏教語大辞典:(1)すでに死んだ人の、生きていた間。(2)一生の間。生涯。 いずれも、死んだ後になってから、その人の存命中のことを指すような使い方です。 だから、生きている人に対して「生前」を使うことに、私は違和感を感じるのでしょう。 しいて言うなら、迫る死を意識し始めた(まだ生きている)時期、という解釈を付け加えたい気がします。 天皇陛下の「生前退位」における「生前」には、そのような意味を感じます。 |
睡眠薬の処方と不正
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- 2016/08/08(Mon) -
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睡眠薬を含む、いわゆる「向精神薬」は、処方などの取扱いがとくに厳重です。
依存症の問題や、転売などの不法行為にもつながりかねない薬剤だからです。 処方日数に制限があり、複数の薬剤の処方にも一定のルールがあります。 ところが、複数の医療機関を受診して、あちこちから向精神薬の処方を受けている方が、ときどきおられます。 本人が隠していれば、医療機関としては他院での処方の有無については把握できません。 その結果、医師が想定した以上の用量の睡眠薬を、その方が内服することになり、健康上の問題が生じます。 あるいはまさかとは思いますが、譲渡や転売をしている可能性も、考慮しなければなりません。 マイナンバー制度を医療分野に導入することで、このような「重複処方」が防げるようになるのでしょうか。 それ以前に、現行の制度でも、審査機関や保険者のレセプトチェックにすぐに引っかかりそうなものです。 ところが、レセプトの重箱の隅にはすぐ文句を付けてくる審査機関が、この件についてはスルーしています。 医師会を通じて、県や保険者に確認してもらいましたが、現時点の回答は「医療機関の判断に任せます」と。 早い話が、丸投げです。何かあったら処方医の責任ですよ、というわけです。 よその病院でも睡眠薬の処方を受けていませんか、とお尋ねしても、はい受けています、という人はいません。 医師は通常、患者さんに対しては性善説で臨むので、病状や訴えに応じて処方することはやむを得ません。 医療機関にできることには、限りがあるのです。重複処方への対処は、行政側にお願いしたいものです。 |
花の豚尾
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- 2016/08/07(Sun) -
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今日は立秋。ということは、土用は昨日まで。ついにこの夏は、土用のうなぎを食べずじまいでした。
ニホンウナギは絶滅危惧種です。たまにはうなぎを食べない夏があっても、まあいいでしょう。 そういえば去年は、「丑の日」の3日前に食べたので「土用の戌の日」だ、と書きました。 そこで、わが家の愛犬、フレンチブルドッグの「花」の話につなげますが、よろしいでしょうか。 さくらももこの漫画『それていくかいわ』のように、話がどんどんそれていく展開が、私は好きなのです。 あるいは、大げさに振り上げた手で背中を掻くような、カクっと力が抜けるパターンも、良いですね。 「竜頭蛇尾」ならまだ良い方で、私の場合しばしば「竜頭豚尾」みたいなことになります。 「豚尾」と書いて「とんび」です。じつは、花のシッポは豚尾なのです。 散歩のときに他の犬のシッポを見ると、立っているか垂れているかの違いはありますが、わりとまっすぐです。 ところが花のシッポは、くるんっとよじれて臀部に張り付いています。これじゃあ振ることができません。 飼い始めてから、この犬、何か違和感があると思っていましたが、最近になって気付きました。 シッポを振るという、飼い犬においては最も基本的な振るまいが、わが家の花にはできないのです。 だから喜びは、ジャンプで表現します。ひたすら跳ぶので、後脚はかなり鍛えられているはずです。 その後脚を、まっすぐ伸ばして寝るので、寝相が人間っぽいのが面白いところ。イビキもうるさい。 |
副反応と副作用
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- 2016/08/06(Sat) -
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「副反応と副作用」というタイトルで、読売テレビの道浦俊彦氏がブログを書いていました。
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)に関するニュースの中では、「副反応」を使ったそうです。 「副反応」と「副作用」って、いったいどう違うんだ、というのが、そのブログの主旨です。 最終的に道浦氏は、『三省堂国語辞典(通称『三国』)』の解釈を紹介していました。 「副反応」:薬やワクチンを使ったときに起こる、正常でない反応。 「副作用」:薬やワクチンを使ったときに起こる、目的に合わない悪い作用。 う〜ん、惜しい。もう少し踏み込んで欲しかった、三国。私なら、こうです。 「副反応」:薬やワクチンを使ったときに、目的の反応に付随して起こり得る生体反応。 たとえば不活化ワクチンには、しばしば「抗原」のほかに「アジュバント」という成分が混入されています。 アジュバントとは、ワクチンの作用を高めるためにわざと炎症を起こす「刺激物」のようなものです。 だから接種部の皮膚が赤くなったり、腫れたり、熱が出たりするのは、ある意味「もくろみ通り」なのです。 一方で生ワクチンは、ウイルスを弱毒化したものなので、その疾患に罹患した場合と同様の症状が出ます。 それがおたふくかぜワクチンなら耳下腺が腫れ、麻しんワクチンなら発疹が出たりすることもあります。 ウイルス感染と同様の生体反応を引き起こすのが、生ワクチンの目的なので、これも「想定通り」です。 ワクチンで「副反応」という言葉を使うのは、それが必ずしも目的に合わない作用ではないからなのです。 |
夏風邪
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- 2016/08/05(Fri) -
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ツクツクボウシの鳴き声を聞いてしまい、少々もの悲しい気分になったのですが、まだまだ夏真っ盛りです。
先月はヘルパンギーナが流行していました。関東地方などでは、いま大流行中とのこと。 症状は高熱と咽頭痛。のどの発疹が特徴的で、すぐ診断がつきます。詳細は、以前のブログをご覧ください。 手足口病やプール熱(アデノウイルス感染)は、意外と少ないですね、いまのところ。 先月後半から流行しているのが、マイコプラズマ感染症です。子どもも大人も罹っています。 かつては、夏季オリンピックの年に流行するので「オリンピック病」と言われていました。 その後は、4年周期が崩れていたのですが、たまたま今年はちょうど、オリンピック病です。 特徴は、長引く高熱と、さらに長引くひどい咳です。熱の割にそこそこ元気です。しかし咳がしつこい。 39度前後の熱が午後から夜に出て、朝から昼までは微熱、というパターンが数日間続きます。 こういう風な、上がったり下がったりするパターンの熱を「弛張熱(しちょうねつ)」といいます。 咽頭ぬぐい液の迅速検査で診断が確定しますが、周囲での流行と本人の症状で、だいたい判断はつきます。 おたふくかぜも、5年半ぶりに流行しています。 かつて実施されていたMMRワクチンの接種が、副反応が原因で中止された後、数年周期で流行しています。 MMR=M麻疹+Mおたふく+R風疹の混合ワクチンですが、いまは、おたふくが外されてMRワクチンです。 おたふくかぜは、難聴の原因となります。毎年約1000人の子どもが難聴になっており、治りません。 ワクチンの定期接種でおたふくかぜを予防していないのは、世界でもアフリカ諸国と北朝鮮と日本ぐらいです。 任意接種を受ける方は増えていますが、集団防衛のためにも、定期接種がぜひとも必要です。 と、書いてきましたが、今いちばん多いのは、原因の特定できない高熱ですね。 39度以上の高熱、中等度の咽頭炎、咳は比較的軽く、熱の割に全身状態は良好。俗に言う「夏風邪」です。 |
漢字かな混じり文章
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- 2016/08/04(Thu) -
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『新しい文章力の教室(唐木元著)』という本を読みました。例の「読み放題」の3冊目です。
この手の本にしては珍しく、とても実践的で有益でした。所々で私の琴線に触れる表現が出てきます。 「ときには勇気を持って話題を切り捨てなければならない」 書きたいことがいくつかあると、私はそれを全部盛り込まなければもったいないと感じてしまいます。 貧乏性なのでしょう。妙に長いブログの日は、なかなか切り捨てられなかったときです。 「文章をおしまいまで読みたくなるような、魅力的な一段落を最初にもってくる」 私の場合は、途中から主旨がずれてくるので、冒頭の段落にはあまり意味がないことも多いです。 しかし少なくとも、ツカミという意味では、冒頭の一文とかキーワードを大事にしています。 「漢字の割合をコントロールして、ほど良いグレーを目指してください」 これは私も以前から感じていたことですが、これまでにそのような記載を目にしたことがありません。 漢字が多くて黒っぽい文面はイヤですが、かなばかりでスカスカなのもまた、読み難いもの。 「ほど良いグレー」というのは、漢字とかなの割合がちょうど良いという表現です。 そのことに関連していつも思うのですが、英語の文章って、文字が単調で読みにくくないですかね。 ハングルもそうだし、中国語は逆に、真っ黒で読みにくそうに思えます。 漢字かな混じりの日本語って、絶妙に、ちょうど読みやすいですよね。 |
定額読み放題始まる
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- 2016/08/03(Wed) -
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Amazonの定額読み放題サービス「Kindle Unlimited」が、日本でも今日から始まりました。
月額980円で読み放題です。いまはその、無料体験期間。新しモノ好きなので、さっそく登録してみました。 品揃えは、和書12万冊だとか。それが自宅のMacでも、職場でも、スマホでも読める。 いまの私は、大型書店か図書館の中で暮らしているようなものです。さっそく今夜、2冊ほど読みました。 1冊目は、パソコン雑誌『Mac Fan 9月号』。2冊目は、『うなぎ 一億年の謎を追う(塚本勝巳著)』。 定価だと、合計で2,402円の2冊です。これだけでもう、元は取れるわけです。しかも今は無料だし。 それで思い出すのは「Apple Music」です。あれも月額980円。ちょうど良い額なんでしょうか、980円。 Apple Musicの場合、3カ月間の無料期間のときに、いろんな曲をやたらに聴きました。 ところが有料会員になってからは、なんとなく音楽を聴く時間が減っています。 「いつでも好きなだけ聴ける」という環境に満足してしまい、かえって聴かなくなっているのかもしれません。 Kindle Unlimitedでは、どうでしょう。 「いつでも好きなだけ読める」という環境に満足してしまい、あまり本を読まなくなるのでしょうか。 いや、そうではないでしょう。音楽と本では、大きな違いがあります。 音楽では、すでに購入しているお気に入りの曲ばかりを、たびたび聴いてしまう傾向があります。 一方で本は、実用書とか一部の愛読書は別ですが、多くの本は、読むのは1度っきりでしょう。とくに雑誌類。 ならば定額読み放題サービスって、けっこう使えるかもしれません。 衝動買いして「積ん読」状態の本が、私には多いのですが、そのようなムダも省けそうです。 特集記事だけ読みたい雑誌だとか、収載されている短編小説一篇だけ読みたい時とかにも、いいですね。 あと1カ月間、読めるだけ読んでみて、また報告いたします。ちなみに『うなぎ・・・』は面白かった。 |
レントゲンもデジタル
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- 2016/08/02(Tue) -
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レントゲン検査の世界もデジタル化していることは、先日も書いた通りです。
どのような方法であれ、X線照射装置により撮影し、体を透過したX線を何らかの形で記録するところは同じ。 その記録方法が進化しつつあるわけです。古い順に並べてみると、 (1)感光剤を塗ったフィルムに焼き付け、現像機で現像し、そのフィルム自体を明るいところで見る。 (2)特殊な蛍光体を塗ったプレートに撮影し、スキャナで発光させて読み取り、デジタル画像に変換する。 (3)CCDカメラ(または大型検出器)で撮影し、デジタル画像に変換する。 現在の主流は(2)でしょう。スキャナを通した後のプレートは、情報が消去されるので、何度でも使えます。 しかし(2)は、スキャン作業にひと手間かかります。その点(3)は、まったくデジカメと同じ原理です。 9年前の当院開業時は、(1)から(2)への過渡期であり、(3)はまだ登場したばかりの新機軸でした。 新しモノにとびつきたがる私ですが、信頼性を考慮して、(2)を選択し、現在に至っています。 それをこのたび、(3)のCCDカメラの装置に切り替えるすることにしました。ついにフルデジタル化です。 撮影の数秒後には、診察室でレントゲン写真を見ることができます。 導入するのは、アールエフ社の「NAOMI」です。NAOMIって、何かの略じゃないですよ。「ナオミ」です。 そのネーミングですよね、ユニークというか、気恥ずかしいのは。 この会社は、飲み込むタイプの「カプセル内視鏡」でも有名ですが、その製品名もユニーク。 最初は「NORIKA(ノリカ)」だったのですが、改良されて今は「Sayaka(サヤカ)」です。やれやれ。 |
平均寿命は伸びたけど
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- 2016/08/01(Mon) -
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厚労省が先週発表した、日本の平均寿命は、男女とも過去最長寿となりました。
女性は香港に抜かれて世界第2位になりましたが、それでも87.05歳は驚異的。男性は80.79歳でした。。 長寿化が進むことで高齢者の医療費が日本の医療費を膨らませることは、医療現場の誰もが実感しています。 もちろん、高齢者に対する医療レベルを非高齢者よりも引き下げるなんてことは、できるはずがありません。 しかしその医療費を無理やり抑制しようと、診療報酬はだましだまし引き下げられています。 医療費だけではありません。長寿化が進めば、年金給付額も増えます。社会保障費は、どうしたって増えます。 解決策は1つしかありません。生産年齢人口を増やすことです。子どもを増やすことです。 どこかの校長が「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと」と言って、叩かれました。 しかし「日本にとって大切なことは、女性が平均で子どもを2人以上産むこと」と言えば、正しい考えです。 個人の価値観は多様化しています。だから地域全体で、平均2人産めばよいのです。 国は、子育て家庭を、とくに子だくさんの家庭を、これまで以上に手厚く支援すべきです。 仕事柄、子どもが大勢いる子だくさん家庭を、よく見かけます。 しかしその多くが、経済的に困窮しています。生活保護家庭も多く、子どもの発育状態にも問題を感じます。 そういった子どもたちを、国や地域が支え、育て、社会に送り出すためには、もっと進んだ施策が必要です。 生活保護家庭の子どもたちが生産年齢に達したとき、まだ生活保護を受けているようでは、ダメなのです。 |
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