ヂアミトール
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- 2016/09/30(Fri) -
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某病院で点滴に混入されていた「異物」あるいは「界面活性剤」の正体は、「ヂアミトール」でした。
「ヂアミトール」は、「ベンザルコニウム塩化物」を主成分とした、病院でよく使われる消毒液の商品名です。 それで思い出したことがあります。以前、「ぢ」で始まる日本語が無い、と書いた話の続きです。 あれは熊本市民病院のICUで、仕事の合間に国語辞典を読んでいたときの、驚愕の発見でした。 「『ぢ』で始まる日本語が無いぞ!」と私たちが興奮して大騒ぎしてたら、看護師が近寄ってきて言うのです。 「ヂアミトールがありますけど」 そういう彼をよく見ると、「ヂアミトール」のボトルを手にしています。よって私たちは叫び直しました。 「『ぢ』で始まる日本語が、『ヂアミトール』以外に無いぞ!」 もちろん、「『ぢ』で始まる日本語が無い」というのは、あくまで一般的な国語辞典レベルの話でしょう。 「ヂアミトール」の「ヂ」からは「di」を連想します。「2」を意味する接頭語です。「3」なら「tri」です。 ついでに言えば、1,4,5,6,7,8,9,10はそれぞれ、mono, tetra, penta, hexa, hepta, octa, nona, decaです。 では、「di」で始まる専門用語の場合は、「ジ」ではなく「ヂ」を使うのかというと、そうでもないようです。 たとえば「di」から始まる化学物質は、カタカナで書くときには「ジ」が使われるのが一般的のようです。 「ニトロ基」が2つ(di)付いた「ベンゼン」は、「ジニトロベンゼン」という具合。 おそらく「ヂアミトール」は商品名だから、国語審議会のルールが及ばず、「ぢ」で始まっても平気なのです。 今回の事件で市民権を得て、唯一の「ぢ」で始まる言葉として「ヂアミトール」が国語辞典に掲載されるかも。 ところで、その「ヂアミトール」は、「アミトール」という物質が2つ(di)結合した構造なのでしょうか。 確認のため、製造元である丸石製薬のサイトを見て驚きました。 「ヂアミトール」の英語表記が「GERMITOL」なのです。「ヂ」を使っておきながら、これはないでしょう。 |
千早赤阪村
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- 2016/09/29(Thu) -
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「千早赤阪村(ちはやあかさかむら)」がいま、一部で話題になっています。
大阪府南河内郡千早赤阪村。奈良県との県境に接し、和歌山県境にも近い。つまり、かなりの田舎です。 話題になっているのは、10月から始まるB型肝炎ワクチンの定期接種に関しての、村独自の助成制度です。 千早赤阪村のサイトの新着情報を見ると、現時点でのトップ記事のタイトルは、 「B型肝炎ワクチン定期接種化に併せて小学6年生まで任意予防接種費用の助成を拡大(全国初)」 「全国初」と書くところが、とても自慢気です。いやしかし、とても画期的なことです。その要点は、 (1)もともと村独自で、2歳までの子どものB型肝炎ワクチンの接種費用を助成していた(これも画期的) (2)WHOはすべての子どもへの接種を勧告しているのに、日本の定期接種は対象が0歳児に限定されている (3)そこで、10月からの1年間、小学6年生までの全員にキャッチアップ接種を行う (4)このような費用助成を行うのは、全国初である 例の「キャッチアップ接種」です。これを小学6年生までに拡大しようという、きわめて太っ腹な制度です。 平成22年の統計では、村の人口6,015人、うち15歳未満は609人。 現在は推計人口が5,281人に減っているので、小学6年生以下は400人余りと推測できます。 助成額は1人1万5千円なので、約600万円を村が負担するという計算です。 人口規模に比例させて考えると、熊本市だと8億円以上に相当する助成です。けっこうな額ですね。 その心意気を応援しようと、今日は千早赤阪村にふるさと納税をしました。お礼の品は「熊野牛」です。 |
羮に懲りて膾を吹く
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- 2016/09/28(Wed) -
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昨日のブログ「膾を吹くワクチン行政」の「膾」が読めなかったという人、いたと思います。「なます」です。
私も少し前まで読めませんでした。「なます」と入力したらこの字が出たので、驚いたぐらいです。 「読めるけど書けない」漢字が多いのも問題ですが、いまは「読めなくても書ける」時代なのです。 パソコンで「あつもの」と入力するだけで、「羮に懲りて膾を吹く」という変換候補が出てきます。 字を知らなくても読みの一部を知っていれば、このような難しい漢字の故事成語を簡単に書くことができます。 こんなことではしかし、いつまでたっても、「羮」も「膾」も、まともに読み書きすることができませんね。 「羮」とは熱い吸い物のことだそうですが、「熱物」ではなく「羮」という一字だからこそ味わいがあります。 「膾」は細切り肉のことだそうで、私がイメージするおせち料理の「紅白なます」とは少し異なります。 まあしかし、「熱物」であっても「紅白なます」であっても、故事成語の言わんとすることは伝わります。 「アツアツの料理でヤケドした人は、なますを食べるときでさえ吹いて冷ます」ということですね。 ところで、この故事成語が、楚の国の人「屈原(くつげん)」の言葉に由来することを、最近知りました。 だいぶ前に「ちまき」の起源について書いたときに登場した、あの屈原です。妙な再会です。 屈原が楚の王に助言をしたところ、讒言に遭って左遷され、再び助言してもまた讒言に遭って疎外されます。 絶望して放浪中、楚を憂えた詩の中に「羮に懲りて膾を吹く」が出てきます。詩の意味はこんな感じです。 「自分はいちど疎まれても、気持ちを変えず忠誠を誓い続けた。羮に懲りて膾を吹くような人間ではない」 屈原にしてみれば、「羮に懲りずに、また羮を食え」ということでしょうか。猫舌の私には、厳しい話です。 |
膾を吹くワクチン行政
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- 2016/09/27(Tue) -
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子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)は、3年前から積極的勧奨接種が止まったままです。
「複合性局所疼痛症候群(CRPS)」がこのワクチンの副反応であると、疑う人は今も疑い続けています。 医学的には、接種を再開すべきことは自明なのですが、国はまだ動かず、国際機関からは批判を浴びています。 ヒブと小児用肺炎球菌ワクチンは、2011年に定期接種が始まった直後に、接種が1カ月ほど中断されました。 これはおそらく、ワクチンとは無関係の「乳幼児突然死症候群(SIDS)」を、副反応と見誤ったためでした。 あまりにも理不尽な濡れ衣であることに国も気づき、接種中断期間は1カ月だけで済みました。 日本脳炎ワクチンもかつて、積極的勧奨接種が中断しました。2005年から2010年までの約5年間です。 「ADEM(急性散在性脳脊髄炎)」という副反応がその原因でしたが、実は詳細がよくわかっていません。 ADEMの危険の少ない新ワクチンが開発され、いまでは対象年齢をぐっと広げた特例接種も行われています。 おたふくかぜワクチンを混合したMMRワクチンの定期接種は、髄膜炎が頻発し、1993年に中止されました。 現在は、より副反応の少ないおたふくかぜワクチンが、任意接種で使われています。 しかし国は、髄膜炎によほど懲りたのか、なかなか定期接種を再開せず、子どもを難聴の危険に晒しています。 戦後、予防接種法が制定された1948年、開始したばかりのジフテリアの予防接種で、大惨事が起きました。 「無毒化」ができていなかったワクチンによって、84人の幼児がバタバタと、悲惨な死に方をした事件です。 製造ミスと手抜き検査と、役所の連絡の不備と危機感の欠除が重なった、人類史上最悪のワクチン事故です。 真相は隠蔽され、国はメーカーに責任を押しつけ、遺族は補償金で抑え込まれ、強引に幕引きが図られました。 民事訴訟は起きず、刑事罰はメーカーの責任者にのみ課され、厚生省(当時)は責任を逃れました。 この重大なワクチン事故によって、厚労省には、副反応を極度に怖れる体質が染みついたのかもしれません。 とは言え、ジフテリア予防接種禍は不良品による薬害であり、HPVワクチンの問題とはまったく異なります。 なのに世界中で接種が行われているHPVワクチンに対して、厚労省はいまだに安全宣言が出せないのです。 |
自動運転の倫理
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- 2016/09/26(Mon) -
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暴走トロッコが来るが、自分がポイントを切り替えれば誰が犠牲になるかを変えられる、という究極の選択。
この、いわゆる「トロッコ問題」は、日頃の一般的な道路交通においても遭遇し得る、身近な問題です。 とくに最近は、自動運転車のプログラムに関連して、この問題がたびたび論じられるようになってきました。 今朝の日経も、フィナンシャルタイムスの記事からの引用を取り上げていました。 しかしその前に、自動運転ではなく日頃の運転で、自分ならどうするかを考えておかなければなりません。 車を運転中、サッカーボールを追いかけた子どもが、左の路地から車の直前に飛び出してきたとします。 急ブレーキだけではとても間に合わないと思えるほどの近距離なので、思わずハンドルを切ります。 対向車がいなければ、迷わず右にハンドルを切るでしょう。では、対向車がいたらどうするか。 それがバイクか、軽乗用車か、自転車か、普通乗用車か、バスかで、自分と相手の被害がまったく異なります。 対向車がダンプカーなら、たぶん自分以外には死傷者は出ないでしょう。 しかし対向車が軽乗用車なら、しかも子ども連れが乗っていたら、正面衝突は大惨事を招きかねません。 では、まっすぐ子どもをはねた方がマシなのか。これはトロッコ問題と同様の、ジレンマです。 しかもこのような究極の判断を、瞬時にくださなければなりません。そんなことが私にできるでしょうか。 自動運転車の場合、瞬時の判断は得意です。だから、どのような選択をするかは、プログラムしだい。 メーカーがその責任を負うのがイヤなら、運転者があらかじめ設定しておくような仕様になるかもしれません。 事故に遭遇する前から、自動運転車のドライバーは究極の選択を迫られるわけです。 |
トイレットペーパー
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- 2016/09/25(Sun) -
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決して贅沢するわけではありませんが、トイレットペーパーだけは、あまり安物を使いたくありません。
安物はおおむね紙質が硬く、痛いのです。お尻(肛門付近)の皮膚粘膜を傷付け、炎症を起こしてしまいます。 現にいま、そうなっています。朝晩、オロナインH軟膏を塗らなければなりません。 自分でそんな粗悪なペーパーを買うことはありませんが、もらい物のペーパーがしばしば、ひどい安物です。 古新聞と交換でもらうヤツとか、ガソリンスタンドでポイントが貯まったときにもらうのも、そう。 サービスとしてそのペーパーをくれるのでしょうが、残念なことに、逆効果です。 景品・賞品として選ぶのであれば、もらった人に喜ばれる品にすべきでしょう。 そんな粗悪品、もらわなければ良いのでしょうが、私、貧乏性なので、もらえる物はもらうタチなのです。 硬いペーパー以外に私が嫌いなのは、2枚重ねのペーパーの、その2枚がすぐ分離するヤツです。 グルグル回しているうちに、2枚の片方だけが回ってしまい、もう一方が周回遅れになったりします。 このようなペアは、ミシン目が微妙にずれてきます。切り取る時に失敗しやすくなり、イラつきます。 この周回遅れを是正するのは意外と難しく、忙しい朝のトイレタイムで、余計な手間がかかります。 学生の頃、トイレットペーパーを切らしたときにティッシュペーパーを使ってましたが、これはいけませんね。 水に溶けないものを流しては、排水口を詰まらせる原因になります。 昨年、クリニックの排水が悪くなり、専門業者に対処を依頼したら、とんでもないことが判明しました。 流しやトイレからの配水管から下水道へつながる経路に、バレーボールの大きさの塊が詰まっていたのです。 それはおそらく紙オムツの塊でしょう。つまりがほどけた瞬間、激流と共に、塊は下水道へ流れて行きました。 震災で、マンションのトイレの排水路が損傷し、詰まってしまった人の話を聞きました。 101号室のその人のトイレから、201号・301号・401号・501号のトイレの汚水が、全部出てきたそうです。 |
キャッチアップ接種
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- 2016/09/24(Sat) -
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来月から始まる、B型肝炎ワクチンの定期接種。その対象年齢の「狭さ」が杓子定規でいただけません。
今年4月以降に生まれた0歳児だけを対象とするなど、まったく了見の狭い話。 保育園などで集団感染することがわかっているので、できるだけ幅広い子どもたちに接種すべきです。 たとえば最初の1年間ぐらいは、1歳から6歳ぐらいまでの子どもたち全員に接種してしまえばいいのに。 このように、本来の定期接種対象外の方を救済するための接種を、「キャッチアップ接種」と言います。 とくに新しい定期接種の導入初期には、幅広い年齢層に、一気にキャッチアップ接種を行うべきです。 その後は、決められた年齢の対象者にだけ、毎年粛々と接種を続けていけばいいじゃないですか。 水痘ワクチンが2年前から始まったときには、形ばかりのキャッチアップ接種が行われました。 しかし、最初の半年だけ定期接種の対象年齢を2年ほど拡大するという、ケチな特例措置でした。 こんなもの、もっと幅広く子ども全員に無料で接種したら、日本からあっという間に水痘が駆逐できるのに。 成人用の肺炎球菌ワクチンだって、65歳以上の高齢者に1回ずつ接種機会を設けるという制度が、ケチ臭い。 おまけに対象年齢に誤解を招きやすいので、その唯一の接種機会を逃した高齢者が大勢います。どうするの。 麻疹も問題です。以前キャッチアップとして行われたMRワクチン第3,4期の接種率は、90%を切っています。 定期接種を打ち損ねた子どもたち全員に、この機会に一気に接種してしまいましょうよ。もちろん無料で。 |
10月から2ワクチン開始
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- 2016/09/23(Fri) -
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インフルエンザの予防接種のネット予約受付を、一昨日から始めています。もうそんな季節になりました。
今日はかなり暑かったですが、もう北九州市など一部では、インフルエンザの患者が出始めているようです。 接種は10月1日からの予定です。ワクチンの仕入れ値が昨年と同じなので、接種料金も昨年と同額にしました。 当院開院当初は、市内有数の低料金で接種していましたが、徐々に改め、昨年からはほぼ他院並みです。 あまり安すぎると、日頃かかりつけでない方が大勢おしかけて、かかりつけの方が接種しにくくなるからです。 ワクチンの納期はまだ決まっていません。たぶん9月末までには届くはず。これは毎年ギリギリなのです。 国がワクチン型を決定したのが6月7日。流行型を予測するので、あまり早く決定できない事情もあります。 各メーカーは、それから急いで作り始めるため、どうしても発売が9月下旬になるのです。 万一、製造したワクチンが国家検定にパスしなければ、納期が大幅にずれ込んでしまいます。 以前、私が発注したワクチンの初期ロットが検定にパスせず、慌てて他社の製品を発注したことがありました。 とくに昨年は、化血研のインフルエンザワクチンの出荷が大幅に遅れ、大混乱しました。 今年も化血研の製造が遅れていますが、その分、他メーカーがカバーして増産体制なので、問題はなさそう。 10月からは、B型肝炎ワクチンの定期接種も始まるので、予防接種の希望者が混み合うかもしれません。 それにしても、国はどうして、新しい定期接種を10月から始めるのでしょう。水痘ワクチンもそうでした。 インフルエンザワクチンの接種と重なって混乱必至だと、気付かないのでしょうかね。 |
コリオリの力
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- 2016/09/22(Thu) -
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ここのところ、雨の日が多いです。それに今年は、台風の当たり年。現時点の上陸数6は、今世紀第2位です。
つい2カ月前には、今年は台風の発生が遅いだの、数も少ないだろうなどと言われていましたけどね。 昨年の15号のような、強烈な台風の熊本直撃はいまのところありませんが、まだ油断はできません。 地震で被災して修復中の住宅などのことを考えると、今年の台風はぜひ、熊本を避けていただきたい。 日本中に大きな被害をもたらした16号は、九州の南を通過したので、熊本への被害はわずかでした。 台風が左巻きの渦なので、そういうことになります。そのかわり鹿児島や宮崎には大雨が降りました。 なぜ左巻きなのかは、中学校か高校で習ったように、「コリオリの力」によるものです。 「何オリ?」という方に、簡単にご説明したいところですが、文章だけでは無理。図解が必要です。 「あれでしょう? 餃子みたいなパスタ」「それはラビオリ」 「コリオリの力」については、申し訳ないですが、ググって分かり易いサイトを見つけてください(不親切)。 大学とか科学館とかに、「フーコーの振り子」がよく設置してありますね。 コリオリの力によって、振り子の振動方向がだんだんずれていくことを示し、地球の自転を証明する装置です。 風呂の栓を抜いたときにできる渦の向きも、台風と同じく左巻き、という「定説」を子どもの頃に聞きました。 しかし残念ながら、風呂の水に作用するコリオリの力は、その他の要因にかき消される程度とされています。 浴槽の形状とか、栓を抜くときのちょっとした水流の乱れとか、そっちの方が渦の向きを決定するようです。 つまり、渦がどっち向きになるかは、その時々の「オリオリの力」によるものなのです(上手くない)。 |
外山滋比古
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- 2016/09/21(Wed) -
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外山滋比古氏の近著『知的生活習慣』を昨日読みましたが、91歳(執筆時)とは思えない、新鮮な内容でした。
何歳になっても、こういうフレキシブルでユニークな思考ができる人って、いいですね。 そういえば高校時代に、「富山」ではなく「外山」と書いて「とやま」と読むことを知り、驚きました。 どれほど珍しい名字なのか、今はそんなことを調べるサイトがあるので、信頼性はともかく、調べてみました。 すると驚いたことに、「外山」という名字の全国順位(?)639位に対して、「富山」は874位。 ありゃ、外山の方がメジャーじゃないですか。 「外山」の語源は「戸山」と同義で、「戸」=入り口、から、奥山の対義語で人里に近い山のことだとか。 近頃クマやサルが出没するのも、外山ということでしょうか。 「計山」と書いて「とやま」と読む名字の方に、最近出会いました。 「時計」の「と」だな、と最初は思ったのですが、よく考えたら「時計」の「と」は「時」の方。 「計」を「と」と読むとは、いったいどういう理屈なのでしょう。手持ちのどの漢和辞典にも出ていません。 「とやま」の読みで思いついた名字を調べてみると、その順位と全国人数(概算値)は、 外山 639位(31,000人) 富山 874位(21,400人) 戸山 6608位(1,400人) 登山 8100位(1,000人) 砥山 33553位(90人) 渡山 34937位(80人) 計山 79091位(10人)! いやはや、計山さんって、2,3世帯しかいないじゃないですか。 ちなみに、自分ではとても珍しいと思っている「鶴原」は、5002位、2,100人。そこそこ居ますな。 |
4月生まれはBダッシュ
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- 2016/09/20(Tue) -
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B型肝炎ワクチンの定期接種が、10月1日(土)から始まります。
予診票がなかなか届かないので、本日医師会に問い合わせたところ、「いま送るところでした」との返事。 B型肝炎ワクチンは、全部で3回接種します。その接種間隔は、次のように規定されています。 (1)1回目と2回目の間隔は27日間以上(4週間後に接種可能) (2)1回目と3回目の間隔は139日間以上(20週後に接種可能) 10月1日から接種を開始すると、3回目は2月18日から接種可能という計算になります。 定期接種の対象は、今年4月生まれ以降の、0歳のお子さんです。 誕生日の141日前までに接種を開始しなければ、3回目の定期接種ができなくなります。 たとえば4月1日生まれの場合は、11月11日に接種を開始すれば、ギリギリセーフです。 体調不良など諸事情あって、3回目の接種が遅れ、未接種のまま満1歳になってしまう方も出てくるでしょう。 この場合、3回目の接種は任意接種となり、有料です。国による救済措置はありません。 厚労省のQ&Aには、次のように明記されています(一部字句改変)。 Q「1歳までに3回目の接種が完了しなかった場合、保護者等に対して3回目の任意接種を勧めるべきか」 A「保護者には十分なスケジュール管理をしていただき、1歳に至る前に3回接種を完了することが重要です」 かみ合ってませんね。つまりこうです。 Q「1歳までに3回終わらなかったらどうする?」→A「1歳までに3回終わることが重要です」 国は、臨機応変なことはしてくれません。定期接種対象者は、10月に入ったら早めに接種を開始しましょう。 |
診療の優先順位
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- 2016/09/19(Mon) -
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当院の診療予約は、ネットと電話で受け付けていますが、もちろん、窓口に直接来院されてもOKです。
わざわざ朝から窓口まで来られて、熱が高いので診て欲しいと言う方は、早めに診察してあげたいものです。 ところが、窓口に直接来られる方が、必ずしも重症ではないところが、問題です。 夜中から具合が悪い方の多くは、朝8時の予約開始と同時に、ネットや電話で予約を入れてきます。 そういった方こそ、朝いちばんに受診していただいて、すぐに診察したいことろです。 しかし、予約せずに朝から直接来院して待っている、比較的軽症の方を、後回しにするのも気が引けます。 今日のような祝日はとくに、当院を初めて受診される方が多く、しばしば予約無しの飛び込みです。 ウチは予約制ですからお待ちください、と言って、最後の順番までお待たせするわけにもいきません。 かといって、直接受診すれば予約者よりも優先して診察するというのでは、予約システムが成り立ちません。 重症か軽症か、予約か予約外か、初診か再診か、なにか特別に事情があるかなど、複合的な判断に迫られます。 そして、どのようにうまく判断しても、全員が満足ということにはなりません。あちこちに不満が残ります。 開院してもうじき9年になりますが、診療順の決め方はいまだに、「予約順+臨機応変」です。 早く来たのに長く待たされている、と感じている方も多いと思いますが、それには事情があるのです。 もしも次回、ひどく具合が悪くて来院された場合には、きっと最優先で診察するはずです。 |
有機水銀入りワクチン
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- 2016/09/18(Sun) -
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誤解を招くようなタイトルですが、誤解の無いようにお願いします。ワクチンは安全ですよ、という話です。
薬瓶(バイアル)入りのワクチンは、ゴム栓を注射針で貫いて、中身の薬液を吸い出して使用します。 2人分以上の含有量があるバイアルでは、1度針を刺した後、時間をおいてもう一度針を刺して薬を吸います。 針を刺す際にゴム栓を消毒しますが、それでも、針を刺すことで、内部が細菌に汚染される危険があります。 この汚染が原因で、多くの犠牲者が出た事件が起き、ワクチンには保存剤が入れられるようになりました。 いま、インフルエンザワクチンの多くが、保存剤入りです。保存剤にはおもに「チメロサール」が使われます。 チメロサールは、殺菌作用のある水銀化合物です。体内に入ると代謝されて「エチル水銀」に変わります。 「エチル水銀」は、水俣病の原因である悪名高き「メチル水銀」とよく似た名前の、有機水銀です。 このことなどから誤解され、チメロサールはかなり、毛嫌いされてきました。今もです。 そのことを考慮して、チメロサールフリー(含有なし)のインフルエンザワクチンも製造されてきました。 胎児への影響を心配する妊婦さんなどから、問い合わせの多いワクチンでした。 しかし今年は、全メーカーですべてのインフルエンザワクチンが、チメロサール含有になりました。 化血研が、震災の影響でワクチン原液の製造開始が遅れ、製造量が大幅減産となったためです。 他のメーカーが化血研の分を補って増産すべく、手間のかかるチメロサールフリーの製造を中止したのです。 私はしかし、これで混乱が鎮まると思っています。チメロサール騒動は、誤解から生じたものだからです。 その理由を挙げると、 (1)チメロサールの代謝物であるエチル水銀と水俣病のメチル水銀は、毒性がまったく異なる (2)仮に毒性が同等としても、チメロサールのワクチンへの含有量はきわめて少ない まず(1)は、純粋に医学的・生物学的な事実です。 例えるなら、メチルアルコールとエチルアルコールの違いのようなもの。前者は毒物であり、後者は飲物です。 次に(2)にも、たとえ話があります。それは、マグロの刺身との比較です。 1回のワクチン接種で、体内に入るエチル水銀の量は、約1μg前後と計算されます。 一方で、たとえばクロマグロの刺身ひと切れには、毒性の強いメチル水銀が約8μg含まれているそうです。 つまり自然界とくに水産物にはあちこちに有機水銀があり、人間はそれを食物の中から摂取しているわけです。 それなのに、科学的にはあまり意味の無いチメロサールフリーワクチンが製造されてきた理由は、ただひとつ。 科学的説明だけでは納得できない人に、安心してワクチンを接種してもらうための、ある種の方便なのです。 |
Facebookで誕生祝い
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- 2016/09/17(Sat) -
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「56年前、僕を産んでくれて、ありがとう」
などという気恥ずかしいメールを、今朝、母宛に送りました。このようなことは、生まれて初めての試みです。 面と向かって言うことなど、とてもできないし、電話だって同じ。手紙だと仰々しい。 こういうとき、ちょうど良いのが、メールですね。 母は84歳、父は88歳ですが、最近iPadを買って、メールができるようになったようです。驚きます。 ところが、早朝にメールを送ったのに、夜遅くになっても何のレスポンスもありません。 たぶん、気がついていないのです。実家のiPadは、日頃は箱の中にしまい込んであるからです。 昭和一桁生まれの人たちなので、使わないモノはいつも収納しておくのです。次に使う時に気づくのでしょう。 Facebookは、友達が誕生日を迎えると、何か書き込みませんかと勧めてきます。 しかし私は、自分の誕生日の時に、そのような押しつけがましいことを求めてはいません。 なので、友達の誕生日にも、何もお祝いの言葉を書き込まないようにしています。この2,3年前からです。 だいいち、すべてのFacebook友達に等しく誕生祝いを書くという形式的な作業には、疑問を感じます。 かと言って、一部の友達にだけ書き込むのもどうかと思い、結局、だれにも書けなくなってしまったのです。 誰もが読めるタイムラインに「誕生日おめでとう」などと書き込むのは、どうしても違和感があります。 相手に気持ちを伝えたければ、個人宛のメッセージとして、「誕生日おめでとう」と書き込むべきでしょう。 それを敢えて、タイムラインに書き込むのは、自分の気遣いをことさらにアピールするようで、イヤなのです。 「中高年のリア充自慢にうんざりして、若者のFacebook離れが進んでいる」といわれるのにも、頷けます。 |
お医者さんがいっぱい
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- 2016/09/16(Fri) -
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昔ほどじゃあないけれど、頼りになるのが医師会です。
なにしろ面倒見がいいし、保証も充実それが医師会。 あんた医師かい?、じゃあ医師会。 「あー、先生。すみません、ちょっとその、趣旨には賛同しますけど、文章がちょっと、ふざけてません?」 「面白いでしょ」 「ええ、面白いです。むしろ、すごく面白いです。ただ、ご年配の先生方に叱られるかと」 「ご年配って。じゃあ、若い先生方はどうだろ」 「バカ受けでしょう」 「じゃあ、いいじゃない」 「あー、いや、良くないですよ。長老の方々が当会を牛耳ってるんです。政治力、あるんです」 「第1回日本医師会文学賞」を受賞したのは良いのだが、おかげで機関誌に医師会のキャッチフレーズを書けと頼まれてしまった。それで仕方なく書いたのが、冒頭の文章だ。 「ともかく、いちど理事会に諮ってみたらどう?」 私がそんな意地悪を言ったものだから、事務局のタグチ君は、しぶしぶ理事会に持ち込んだらしい。 そしたら「昔ほどじゃあないけれど、というのが、スカン」という意見が多かったようだ。 三行目のダジャレは、むしろ好意的に受け入れられたという。なんだ、重鎮の方々もユーモアあるじゃん。 医師会長の大英断で、私の原文がそのまま機関誌に掲載された。しかも、大好評。ほらね。 親しみが持てるとか、一般の方にもアピールしやすいとか、ともかく、反対意見がほとんどなかったとか。 そしたらやっぱり、タグチ君が来た。 「先生、すみません。先生が正しかったです。バカ受けです。もう、先生すごいです」 「じゃあさ」と私は切り出した。「『日本医師会雑誌』という機関誌の名称も、この際、変えたらどう?」 「あ、いや、それはどうかと」 「どうして?」 「まあその、歴史といいますか、伝統といいますか。機関誌名を変更する必然性もないですし」 「そんなことないよ。正式名称はそのままでも、ほら、愛称を付けてもいいんじゃないの?」 「愛称ですか」 「国民にウケるよ。それっていまどき大事でしょ?」 「親しみのある愛称は、たしかにいいかもしれませんけどね。先生もう何か、アイデアあるんですか?」 「わかる?」 「え、マジですか。あるんですか。じゃあ、いちおう聞かせてくれますか?」 「お医者さん」 「えー?」 「が」 「が?」 「いっぱい」 「はあ?」 「お医者さんがいっぱい、どう?」 「お医者さんがいっぱい、どう?、って言われましても、まるで絵本のタイトルじゃないですか」 「あ、ほんとだ。たしかに。となると、もう使われてるかもなぁ。あとでググっとこう」 「いや、そういう問題じゃなくて、なんていうか、その」 「幼稚?」 「そう!。じゃなくて、子どもっぽいですよ」 「同じじゃん。でもね、タグチ君。それぐらいに飛躍しないと、愛称の意味ないっしょう」 「すみません、ちょっとしたダジャレなんでしょう?。先生、私もう、余裕ないです」(★) ——— 長々と、ヘンテコリンな文章を、すみません。 今朝見た夢をだいぶデフォルメして、物語にしてみました。続きはありません。★のとこで目覚めたので。 |
子宮頸がんワクチン復活?
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- 2016/09/15(Thu) -
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読売新聞の「ヨミドクター」で、子宮頸がん予防(HPV)ワクチン関連記事が特集されていると聞きました。
見てみると、最近の記事は、論調がずいぶん勧奨接種再開へ向かっている印象があります。時間順に書くと、 「ブッシュ前大統領、子宮頸がんワクチンの重要性訴える…都内で講演」(5月19日) 厚労省を動かす外圧になるとも思えませんが、メディアも冷静さを取り戻しつつあるような記事です。 「子宮頸がんワクチン、厚労省の副作用研究に「疑い」…信州大が調査へ」(6月28日) ワクチンの副作用研究の代表者に捏造疑惑。ワクチン反対派には、かなり痛いニュースのはず。 「子宮頸がんワクチン、体の痛みとの因果関係判断を撤回「分析は困難」」(6月28日) 名古屋市が、接種と副作用の因果関係は不明、といったん発表した調査結果を、なぜか撤回。うやむやへ。 「子宮頸がんワクチン被害64人が提訴へ…今月27日、国と2社に賠償請求」(7月13日) 副作用研究に捏造があろうと、もはや関係なしか。 「2000~03年生女子で子宮頸がんリスク上昇か」(7月26日) このままでは日本の女性は大変なことになる、という阪大の分析結果。こういう記事が、いちばん大事。 「子宮頸がんワクチン、勧奨再開を求める…世界の研究者341人が厚労省に」(8月30日) 日本のワクチン行政は、少なくとも諸外国から見れば、非常識で非科学的だと。 「ワクチンで防げる悲劇を見過ごしていいの?」(8月31日) 過去にも他のワクチンが、副作用という濡れ衣を着せられてきた歴史を紹介する、長崎大教授のご意見。 「HPVワクチンを打った後、長引く心身の不調を訴える患者さんの診療」(9月2日) ワクチン接種とは関係なく、若い女性には、ストレスが原因でさまざまな体の変調が起きやすい、という話。 科学的評価がまとまり、メディアが論調を変え始めたのなら、動くのは今でしょう、厚労省の方。 |
MRワクチン品薄
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- 2016/09/14(Wed) -
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毎日のように、成人の方が麻疹/風疹混合(MR)ワクチン接種のために来院されます。
まったく同じ書き出しのブログを、3年前にも書きました。当時は、風疹の大流行が社会問題でした。 今回は、昨年「排除」されたはずの麻疹。千葉や関空についで、尼崎市の保育園でも集団感染騒ぎです。 それらの国内発生が、すべて同一の感染源によるものか、複数ルートなのか、まだはっきりしていません。 驚いたことには、関空従業員の発症者33名のうち13名は、MRワクチンを2回以上接種していた人でした。 つまり、たとえワクチンを2回接種しても、十分な免疫を獲得・維持できているとは限らないということです。 その報道をうけて当院で緊急検査をしたところ、職員のうち3名は、麻疹ウイルス抗体価が基準値以下でした。 医療従事者に限らず、免疫の無い成人は、なるべく早めにワクチンを接種すべきです。 メディアもそのように報じるので、この1,2週間ほどは、成人のMRワクチン接種希望者が増えています。 もちろん、接種を最優先すべきなのは、第1期定期接種対象の1歳児であることは、言うまでもありません。 ところが、成人の接種者が増えたこともあって、MRワクチンが先週ぐらいから品薄になりました。 今週はもう、ほとんど入荷の見込みが立たなくなりました。薬品卸の流通はほぼ、止まっているようです。 3年前の風疹騒ぎのときよりも、ずっと深刻です。緊急事態です。当院の在庫も、そう多くありません。 もはや、成人へのワクチン接種は制限しなければなりません。小児優先モードに全面シフトです。 1歳でMRワクチン未接種のお子さんは、できるだけ早く、接種を受けてください。 来月からは、B型肝炎ワクチンの定期接種と、インフルエンザワクチンの接種も始まります。 医療機関は、だいぶ混乱しそうです。麻疹の発生が、これ以上拡大しないことを祈るしかありません。 |
シン・ゴジラを観る
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- 2016/09/13(Tue) -
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近所の映画館「TOHOシネマズ光の森」が、震災からようやく復旧して、本日オープンしました。
再開を祝ってオープン初日の今日、朝いちばんの上映を観に行くのが近隣住民の勤めでしょう。 夫婦のどちらかが50歳以上なら1100円、という割引特典を利用し、ネット予約して行きました。 これがあと4年もすれば、私一人でも、いつでも1100円になるのです。その歳(還暦)が楽しみです。 観たのはもちろん、話題の『シン・ゴジラ』。なかなか面白い社会派ドラマでしたね。えっ、怪獣映画? 難を言うなら、倒壊した家々の映像が、つらい。熊本地震を思い出してしまいます。 春の連休に封切られていたら、とても見る気にならなかったでしょうが、どうせ当時は映画館も壊れてました。 監督の庵野秀明氏は、私と同じ山口出身、しかも同い年。そんなヤツいたかなあ。あ、高校が違いました。 しかし少年期には、もしかすると私は庵野氏と近い空間にいて、ニアミスしていたかもしれません。 帰宅後に、比較のため、録画しておいた初代『ゴジラ』を観てみました。1954年の白黒映画です。 夜のシーンが多いため、白黒のゴジラが黒光りして妙に生々しく、決してCGには劣らない迫力でした。 銀座和光をゴジラが破壊するシーンには、和光本社が激怒したらしいですが、もちろん今なら逆でしょうね。 初代ゴジラはラストで完全に死滅したので、第二作では「別のゴジラもいた」という、やや苦しい設定でした。 その点、『シン・ゴジラ』は、ぬかりない。 |
Suicaのタネ
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- 2016/09/12(Mon) -
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iPhone 7に搭載されるというFeliCa対応機能は、とくにSuicaに対しては、特別扱いのようですね。
QUICPayやiDは、利用時に指紋認証(Touch ID)が必要ですが、Suicaの場合にはそれが不要とのこと。 それどころか、iPhoneがスリープ状態でも、バッテリーが切れても(しばらくは)使えるそうです。 それって便利だけど、紛失したら大変ですね。電車内にスマホ置き忘れたら、もう最悪。 私がJR東日本を利用する機会はきわめて少ないですが、Suicaは他の交通系カードとの相互利用ができます。 九州では、JR九州の「SUGOCA」、福岡市交通局の「はやかけん」、西鉄の「nimoca」がそれです。 ということは、iPhone 7のSuicaでも、同じような相互利用ができると期待しています。わからんけど。 Suicaがらみで思い出したのは、「スイカのタネを食べると盲腸になる」という、子どもだましの都市伝説。 ネットで調べると、「植物のタネが盲腸(虫垂炎)の原因だったのは0.4%だった」という研究が出てきます。 私の、数少ない虫垂切除術執刀経験(15例ぐらい)では、タネが虫垂に詰まっていた例はありませんでした。 しかし、虫垂の壁に魚の骨が刺さって重症化していた化膿性虫垂炎なら、執刀した経験があります。 切除した組織(標本という)は、執刀医が自分でその詳細を確認し、スケッチするのが、外科医の流儀です。 私はその日、縦に切り開いた虫垂に太い魚の骨が突き刺さり、外部にまで突き出ている絵を描きました。 骨を取り出して確かめると、どうやら鯛の骨のようです。あとで患者さんに尋ねると、たしかに鯛を食べたと。 それ以来私は、鯛を食べるときには、とくによく注意するようにしています。 |
国が10万年間管理する
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- 2016/09/11(Sun) -
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原子力規制委員会はこのほど、原子炉の制御棒などの廃棄物の処分の基本方針を決定しました。それによると、
(1)地下70メートルよりも深く埋めて、電力会社に300〜400年間管理させる (2)その後は国が引きつぎ、10万年間、掘削を制限する 「電力会社に数万年間管理させるのは現実的ではない」との理由で、300〜400年にしたそうです。 「あとは国が引きついで、10万年間管理してやる」という、その根拠の無い太っ腹な心意気に、打たれます。 まあツッコミどころが多すぎて、笑うしかありませんが、笑って済まされる問題でもありません。 人類が電気を利用し始めたのは200年前。日本初の電力会社「東京電燈」が設立されたのは130年前のこと。 その、わずか130年ほどの歴史しかない電力会社に、あと400年任せるとは。 400年といえば、今夜の「真田丸」が描いていた関ヶ原の戦いは、今からおよそ400年前のできごと。 「軍師官兵衛」では、最終回が関ヶ原でした。たった1回で描くのはもったいないと、2年前に書きました。 ところが今日は、戦そのものをほとんど描写しないという、あり得ない展開でした。 これまでに、関ヶ原を素通りした大河ドラマがあったでしょうか。まったく三谷幸喜は、常識外れです。 それ以上に常識外れなのが、国が10万年間管理するという話。 だから、前にも言ったでしょう。ネアンデルタール人の時代から今までが、およそ10万年ですよ。 いったい、10万年後に放射性廃棄物を管理してる人って、いったい何者なんでしょうね。人でしょうか。 |
新・専門医制度、延期へ
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- 2016/09/10(Sat) -
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9年前の開業当初、私はまだ「心臓血管外科専門医」の資格を持っていました。
当時の名簿によれば、心臓血管外科専門医は熊本県内に18名いました。 私以外はみな、大学、国立、日赤、中央、市民、済生会、それに労災病院の、心臓血管外科の先生方でした。 それらの病院の、トップ2名ないし3名に、私を加えた18名が、県内の心臓血管外科専門医だったわけです。 残念ながら開業後は、心臓外科手術執刀経験数が足りず(ていうか、ゼロ)、資格の更新はできませんでした。 いま、県内には19名の心臓血管外科専門医がいます。資格更新のためには相応の手術執刀数が必要です。 日本の専門医制度は、さまざまな学会がそれぞれ独自に規定や基準を設け、認定してきました。 専門医や指導医や認定医の制度が入り組んできて、一般人にはとてもわかりにくくなってしまいました。 そのすべてを統一し、わかりやすい専門医制度を確立しようと、もう何年も前から準備が進められてきました。 ところが、来年度から始まる予定だった、その「新専門医制度」は、直前になって延期が決定しました。 さまざまな問題点が、あらためて浮き彫りになってきたからです。 とても複雑で、ここに書き切れませんが、ひとつだけあげれば「地域医療への悪影響」が懸念されたことです。 「専門医」資格取得のためには、濃密な診療経験が必要です。外科医でいうなら、多数の手術執刀経験です。 より高い専門性を求めて基準を厳しくすればするほど、地方の病院勤務医には取得が困難になってしまいます。 専門医資格取得のために、都市部の大病院で多くの臨床経験を積もうと、若手医師が都市部に集中します。 いまでも「医師の地域偏在」が問題となっていますが、それがさらに悪化しかねないと考えらるわけです。 医師の地域偏在は、医者のわがままではありません。原因は、医療需要の偏在、つまり人口の偏在なのです。 専門医取得の条件が、数多くの症例の経験なら、医師が経験を求めて都市に集まるのは自然な流れです。 ポケモンGOでは、ポケストップの数が都会と田舎であまりにも不公平だと言われますが、あれと似ています。 ポケモンを一定数集めなければ資格が取れない、なんて言われたら、みんな都会に行くでしょう。 若手医師がみな、専門医資格を取るために都会に行くようでは、地方の医療が困ることになります。 この問題をどのように解決するのか、新制度導入を延期していったい何を修正するのか、まったく不透明です。 |
iPhone 7 Plus予約
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- 2016/09/09(Fri) -
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「iPhone 7」は、本日16時01分 (12:01 a.m. PDT(太平洋夏時間))から、ネット予約受付が始まりました。
前にも書いたように、12:00 a.m. にしないのは、深夜と正午の間違いを防ぐ工夫です。 MacとiPhoneを並べ、両方ともオンラインショップ画面にして、両手の指をそれぞれに乗せてスタンバイ。 16:01ジャストに、機種変更申込ボタンを押すとしかし、まだ受付は始まっていないとの表示。早すぎたか? 元の画面に戻り、再度ボタンを押す。Macの方はまだダメ。しかしiPhoneがヒット。機種選択画面に移動。 そのまま、iPhoneで操作続行。機種とメモリと色を選び、受取方法を選んで申し込むと、なんと、エラー。 「ただいま混み合っています」と。なぬ?、全項目入力させた挙げ句が、混み合ってますとは。 はじめからやり直し。Macもまた参戦。結果的に両者とも、エラー。混み合っています。こりゃ、いかん。 入力しやすいMacに絞って、またやり直し、エラー。またやり直し、エラー。そんな風にエラーが20回以上。 どうせまたエラーだろうと、けだるくクリックしたとき、突然、「予約が完了しました」と表示されました。 あー、疲れた。受付時刻は16:10となっています。9分間、バタバタしたわけです。 iPhone 6s Plusはまだ真新しいのですが、Apple信者なので新製品が出たら機種交換です。お布施です。 FeliCa対応も魅力ですが、Suica、iD、QUICPayは使えても、現時点でEdyは未対応とか。少し残念です。 そもそもFeliCa対応は当面、日本向けに出荷されるiPhone 7だけの「ガラパゴス」機能のようですね。 iPhone人気が異様に高い日本市場を頼みの綱として、日本の文化「おサイフケータイ」への参入です。 そのガラパゴス機能を逆に、世界標準にできるかどうか、見守る(=応援する=お布施する)しかありません。 |
iPhone 7はFeliCa対応
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- 2016/09/08(Thu) -
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「iPhone 7」が発表されました。Apple Watchも新バージョン「Apple Watch Series 2」が登場しました。
毎年この時期、日本時間の午前2時から行われるAppleの発表会。もちろん寝てました。果報は寝て待てです。 iPhone 7については、これまで二転三転する事前情報に翻弄されましたが、今朝の答合わせは意外でした。 もちろん、予想されていた機能等はほぼ、全部搭載されていました。名称もやはり「iPhone 7」でした。 防水・防塵仕様は、むしろ遅すぎた感もありますが、まあいいでしょう。過ちは改めればいいのです。 カメラやディスプレイの性能アップとか、イヤホンジャックが消えたとか、そういうのも想定内。驚きません。 驚いたのは「FeliCa」対応です。というのも、今年の導入は見送られると昨日報じられたばかりだからです。 iPhoneへのFeliCa(おサイフケータイ機能等)導入は、期待も込めて、少し前から話題に上っていました。 Appleの発表会が迫ってくるにしたがって報道が過熱し、つい2日前までは、大盛り上がりでした。 ところが昨日になって、メディアはこの予測を取り消しました。FeliCa導入は2017年からとトーンダウン。 「読み取り機を設置する企業との調整や決済後に代金を引き落とす金融機関と手数料の交渉をするため」 と前日までの自らの報道を否定するような言い訳を掲載。世間(ていうか私)をガッカリさせました。 ところがところが、今朝の2時のこと。期待してなかったので寝てましたが、やっぱりFeliCa導入だと判明。 JRもカード会社も通信業界も小売り業界も、関係者は全員、秘密を守っていたわけですね。 Appleの情報統制の厳しさもいかばかりか、という事例でした。 蛇足ですが、Apple Watch Series 2でポケモンGOができるようになるとか。いや、関係ないですけどね。 |
0歳からのMRワクチン
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- 2016/09/07(Wed) -
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麻疹ワクチンを接種したい、という問い合わせが、急に増えています。
千葉や関西空港などで、麻疹の集団発生が起きているからです。大慌てで、予防しておこうというわけです。 接種希望者の多くは成人ですが、今日は0歳児の問い合わせも2件ありました。 麻疹/風疹混合(MR)ワクチンの、第1期定期接種の対象は、1歳児です。 しかし、麻疹ワクチンや風疹ワクチンを0歳で接種することは、医学的にも制度的にも可能です。 0歳児は、定期接種の対象ではないだけで、任意接種(有料接種)はできるのです。 当院では、0歳でも希望者には、MRワクチンの接種を行う方針です。これはいまだけの、緊急措置です。 少なくとも、麻疹の流行が九州とくに熊本に及んできたら、0歳児にはなるべく接種してもらうつもりです。 ただし、0歳6カ月未満の赤ちゃんは、お母さんからの移行免疫の影響が残っているので、まだ大丈夫。 あるいは逆に言えば、移行抗体のある時期に生ワクチンを接種しても、効果は不十分なのです。 その移行免疫の影響が消える6カ月以降だと、感染のリスクが増えるので、麻疹には無防備になります。 したがって、定期接種対象年齢になる前の、生後6〜12カ月の赤ちゃんにこそ、ワクチン接種が必要なのです。 水痘やおたふく風邪は、予防するよりも罹った方が良い免疫が付くんじゃないかと、考える方もいるようです。 しかし少なくとも麻疹は、どう考えても罹らない方がよい疾患です。可能な限り予防しましょう。 |
経済センサス
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- 2016/09/06(Tue) -
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「経済センサス—活動調査」という面倒くさい調査の、回答期限が明日に迫りました。
まず、「センサス」などという横文字を使う、お役所(総務省)の態度が気にくわない。 まあそんなことを言ってもしょうがないので、ネットから、オンライン回答を行うことにしました。 調査総合窓口にログインすると、さっそく、「確認コード」つまりパスワードを変更しろという指示あり。 「あらかじめ配布された確認コードは、第三者の目に触れる可能性があるため」というのがその理由です。 こういう変更の仕方って、本当に安全なんでしょうかね。よくわからんけど。とりあえず変更。 そしたら「変更してよろしいですか」という確認ボタン。こら、そっちが変更しろと言ったんだろが。 ようやく「経済センサス—活動調査」の「単独事業所調査票」画面が出ました。 提出期限は6月7日となっていますが、震災の関係で、熊本市では3カ月ほど調査が遅らされているようです。 さて、その調査内容なのですが、大きく分けて2つです。 (1)役員と正職員・パートの内訳(性別と人数) (2)売上と経費の大まかな内訳 このうちとくに(2)が面倒くさい入力項目でしたが、全部税務署に申告した書類に入っている項目でした。 さらに言うなら(1)だって、すでに年金事務所やハローワークが把握しているはずの情報です。 どこかの役所に一度は申告したはずの情報を、なぜもう一度、国に報告しなければならないのでしょう。 このたびの調査元は総理府と経産省ですが、財務省と厚労省から情報をもらうわけにはいかないのですか。 そんな縦割り行政のために、国民をいちいち煩わせないでほしい。 |
麻疹感染拡大中
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- 2016/09/05(Mon) -
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千葉県で勃発した麻疹(はしか)騒動ですが、その発端者の感染元は関西空港と考えられています。
そしてその関西空港での集団感染が、毎日のように拡大しています。 8月31日には16人、その翌日10人、その翌日には5人の感染者が確認されました。すべて空港従業員でした。 ところが昨日、新たに確認された感染者4人のうち3名は、空港従業員ではありませんでした。 1人は空港近隣に来ていた買い物客。残る2人は、患者を搬送した救急隊員と、その患者を診察した医師。 このような医療関係者が、どうして麻疹にかかるのか。それこそが大問題です。 麻疹患者の診療をしようという医者ですから、免疫はあるつもりだったのでしょう。ところがそれが無かった。 おそらく、予防接種をしたのに十分な免疫が獲得できていなかったのでしょう。 ワクチンを接種しても免疫がつかないことが、麻疹ワクチンの場合には5%ぐらいあります。 この確率は、ワクチンの中では低い方です。しかし過信してはなりません。 さらに、いったんきちんと免疫がついたとしても、それが長持ちしにくい時代になりました。 国内での麻疹発生が激減して、人々の免疫をちょいちょい活性化してくれる「刺激」が無くなったからです。 日本人は、海外からたまに持ち込まれる麻疹に対しては、めっぽう弱い体になりつつあるのです。 現行の定期接種制度が完備される前の世代は、とくに弱いので、この機会にワクチンを接種しておきましょう。 接種の前に、麻疹ウイルス抗体価(免疫)の検査を行ってもよいでしょう。 その際、風疹抗体価も同時に調べるのがミソです。条件が揃えば、検査やワクチン接種に助成が出るからです。 もちろん接種するのは、風疹単独ワクチンではなく、麻疹/風疹混合(MR)ワクチンです。そこが重要。 |
大学病院と町医者
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- 2016/09/04(Sun) -
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大病院指向の人の中には、通常の大病院・基幹病院には飽き足らず、大学病院の受診を希望する方がいます。
もちろん、最高度の医療が必要なときは、大学病院(特定機能病院)がいちばん頼りになるかもしれません。 さてここからは、私の個人的な、了見の狭い考えと経験に基づく意見ですので、ご了承ください。 大学病院の医師からみると、外来診療は決してメインの仕事ではありません。むしろ面倒なやっつけ仕事です。 自分の研究テーマや専門分野を、どんどん掘り下げて探究したい、というのが大学病院の医師の願いです。 興味のない分野が混在する診療には、あまりエネルギーをつぎ込みたくないのです。なにしろ時間が惜しい。 私が大学病院にいた時期には、さいわい、外来診療を受け持つことは多くはありませんでした。 しかしたまに、人手不足の時などにかり出されました。いちばんイヤでたまらない仕事でした。 朝から実験しようと準備していたとき、今日は外来を担当するようにと頼まれると、予定が丸つぶれです。 時間を奪われ、体力まで消耗することがわかっているので、もう、外来に出ていく前から、意気消沈です。 そんな気分で診療に当たっている、私の診察を受ける患者さんも悲劇です。いま思えば、申し訳ない話です。 だからこそ言いたいのです。軽い病状やごくありふれた疾患で、大学病院の外来を受診してはならないと。 そんな私が、いまは真逆の外来診療専従です。毎日毎日、多くの患者さんと会話を交わして時間を過ごします。 いつもの患者さんの、表情や口調や歩き方のかすかな違いに、何か異変を見い出そうと診療をしています。 これは地域に根ざした「町医者」にしかできない特技です。 昨今、「かかりつけ医」の存在が重要視されていますが、そんなことは昔から当たり前の話なのです。 |
新『ベン・ハー』
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- 2016/09/03(Sat) -
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映画『ベン・ハー』がリメイクされ、先々週から米国で公開されていますが、興行収入はいまひとつだとか。
日本では来年1月公開。予告編を見ましたが、映像は凄いけど「見慣れた」凄さでした。CGIだからですかね。 旧作では、戦車レースで落馬した競技者が別の戦車に巻き込まれるなど、迫力あるシーンに驚いたものです。 競走馬の足でもみくちゃに蹴られ、レース場の観客一同が「おおっ」と声をあげます。 中学生の頃にテレビで何度も観たシーンですが、テレビの前の私まで「うわっ」と声が出てしまいました。 生身の出演者(スタントマン)が演技しているので、そのリアリティーはいまとは大違いです。 もしかして役者さんが本当に大ケガをしたんじゃないかと、そんなことまで心配になり、ハラハラします。 実際にそのシーンの撮影でスタントマンが死亡していたと、後で知りました。それほどリアルなのです。 こどもの頃に観た『トラ・トラ・トラ』という戦争映画でも、スタントマンが3人亡くなったと聞きました。 その情報を知った上で映画館に行き、激しい爆撃シーンを目の当たりにするものだから、よけい緊張します。 新『ベン・ハー』では、どのようなスタントマンも演じきれないような、凄い場面が見られることでしょう。 しかし私は、激しいシーンであればあるほど、実はCGなのだと思ってしまい、緊張感が半減するタチです。 淀川長治氏は旧作を評して、「やっぱりキャメラ、そのキャメラの凄いこと」と撮影を絶賛していました。 「よくもこんだけ撮影できたなあ、それはどんな撮影したんだろう、それが見所だと思います」と。 巨大なセットを造り、役者は体を張り、カメラマンも命がけ。旧『ベン・ハー』はそんな時代の超大作でした。 新『ベン・ハー』がいくらCGIを駆使しても、同じストーリーで旧作を超えられるとは思えないのです。 |
書斎ついに再稼働
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- 2016/09/02(Fri) -
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自宅のネット機器を、本日ようやく全面的に切り替えました。前回は失敗したので、今日はリベンジです。
ひかり電話はこれまでと同じですが、インターネットは以前よりも快適になりました。 この機会に無線LANのベースステーションも、「IEEE 802.11ac」規格の新しいAirMacに交換しました。 スピードテストでは、30Mbpsが出ました。昨日までよりも、3割以上アップしています。 この作業に伴って書斎に足の踏み場を作ったところ、もう少し片付ければ、書斎が使えそうだと感じました。 そこで今日は、震災後初めて、書斎を本格的に片付けてみました。ただし、デスクまわりだけですが。 床に転落していたプリンターが、机の上に戻りました。なんと今日まで4カ月半、転落しっぱなしでした。 ずっとほったらかしだったAV機器も、ホコリを取り、位置を整え、配線を一新しました。 MacBookProとAVアンプを光ケーブルで繋ぎ、久しぶりに大型スピーカーで、音楽を聴きました。 補足しときますと、Macのイヤホンジャックからは、光デジタルオーディオも出力しているのです。 まず、ジャズを、あり得ないほど大音量で鳴らしてみました。う〜ん、昔のジャズ喫茶を思い出しますね。 ドラムの、ブラシのそっと撫でる繊細な音や、演奏者の息づかいまでが、伝わってきます。 クラシックは、なんと言っても弦の響きがすばらしい。やはりオーケストラは、スピーカーで聴くに限ります。 こうして書斎兼リスニングルームが、再稼働しました。買ったばかりのヘッドホンの使い途は、考えときます。 |
祝・サンピアン開店
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- 2016/09/01(Thu) -
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ゆめタウン「サンピアン」は、本日、震災後の修復を終えてリニューアルオープンしました。
とは言っても、1階だけの一部オープンですが、食品館が復活したので、地元民にはありがたいでしょう。 震災後、最初に心配したのは、建物自体が大丈夫なのかという点でしたが、構造は頑丈でした。 ただ、大きな吹き抜け部分が災いして、天井が落ちたようです。 もうひとつは、トイザらスとベビーザらスが移転しないかという心配。これだけは他所へ行ってほしくない。 その祈りが通じたのか、今日のオープンを見る限り、トイザらスはサンピアンに残っていました。 1階のトイザらスだけが開店し、2階のベビーザらスの商品は、1階のトイザらスに降りてきていたようです。 診療が終わって、夜8時前にサンピアンに行くと、駐車場は満車。店内も大いに賑わっていました。 天井も、壁も、床も、照明も、什器も、すべてが新品。店内がとても明るく、店員の表情も晴れやかです。 何も買うつもりはなかったのですが、生鮮食品を一通り見て回りました。活きの良い伊勢エビが印象的でした。 当院かかりつけの患者さんに何人も出会い、「ああ、先生」と、たびたび声をかけられました。 サンピアンは、大規模なショッピングセンターではありますが、地元に根付いたスーパーでもあるのです。 2階と3階は、年末までにオープンすると聞きましたが、テナントはどうなるのでしょう。 前と同じ店が全部そのまま残るのでは、つまらない。この機会に、全面的に模様替えしてほしいものです。 ゆめタウンの本部が、近隣事業者からヒアリングしたいというのなら、いつでもどうぞ。 巨大書店にする案も、私はまだあきらめてはいませんから。 |
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