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ハイビーム論争
- 2016/10/31(Mon) -
自動車の「ハイビーム論争」について、考えてみました。警察庁が発表したのは、次の事実です。

「道路を横断中の歩行者が車にはねられた昨年の死亡事故のうち、96%の車のライトがロービームだった」

「事故のほとんどがロービームで起きたのだから、ロービームは危険だ」というのが、短絡的な結論です。
しかしその論理展開は、誤っています。たとえば、

「道路を横断中の歩行者が車にはねられた昨年の死亡事故のうち、96%の車が国産車だった」としても、
「事故のほとんどが国産車で起きたのだから、国産車は危険だ」とは言えないのと同じことです。

とは言うものの、私自身は、いつもハイビームで走行するようにしています。その方が、よく見えるからです。
問題は、対向車や先行車がまぶしくないように、こまめにハイビームとロービームの切り替えをするかどうか。
最近は、ハイとローの自動切り替えをする車も出てきており、私の車もそうなので、かなり楽チンです。

ハイビームのまま走ってくる対向車に、たまに遭遇しますが、あれはまぶしい。危険です。
こまめな切り替えのマナーが徹底されないまま、原則ハイビームだと取り締まりを強めるのは、問題です。

さらに、自転車通勤の経験からすると、多くの車が、自転車相手には、ロービームにしてくれません。
おかげで、対向車のハイビームに幻惑されて、植込に突っ込みそうになったことがあります。

ハイビームは、自分の安全運転のためですが、他人を危険に追いやる側面があることに留意すべきです。
「原則ハイビーム」という言葉ばかりが、一人歩きしないようにしなければなりません。

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職員のマスク着用
- 2016/10/30(Sun) -
当院のスタッフは数年前から、原則として、診療中には常時マスクを着用してきました。
自分が感染を予防するためと、他人に何らかの病原体を感染させないためです。

しかし、普通のマスクで風邪(ウイルス感染など)がどの程度予防できるのか、議論の余地はあります。
同様に、自分の風邪の拡散をマスクでどのぐらい防げるのか、明確な根拠はありません。

でも病原体の予防はできなくても、マスクで吸気の湿度を高めることは、感染予防効果があるかもしれません。
感染予防に気をつけているんだな、という印象を、周囲に与える効果もあるかもしれません。

しかしその逆に、接客・サービス業という観点からは、表情が見えにくいというのが最大の問題です。
さらに最近、ある聴覚障害の方から、口元が見えないと言葉が聞き取りにくい、という指摘を受けました。
これには、いままで気がつきませんでした。おっしゃる通りです。

そこで先日から、たとえば生活習慣病の方などは、原則としてマスクなしで診察することにしました。
もちろん、患者さんが風邪のときや、インフルエンザの流行期や、私自身が風邪気味のときなどは例外です。

マスクを外すことで、私のひげ面をお見せすることになったのは、やむを得ない副産物でした。
「先生、痩せましたね」などという反応が、相次いでいます。ひげは、顔が細く見える効果があるのですね。

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地震と割れ物
- 2016/10/29(Sat) -
地震の爪痕は残っていますが、熊本は着実に復旧・復興しつつあります。
当院の隣のサンピアンも一昨日から、2階部分の営業が再開されました。衣類や日用品の売場です。

こういった店舗では、建物の損壊による営業中断もさることながら、商品の被害も甚大だったことでしょう。
それらの補償は、どうなっているのか。それぞれ個別の問題もあるでしょうが、経営には大打撃です。

近所の日本料理店では、食器がほとんど割れたそうです。凝った陶器も多く、大損害だったとのこと。
地震後に営業を再開した、ある食器専門店に行ってみたら、棚の前面には落下防止の糸が張られていました。
割れ物を扱う商店は、ほんとに大変な被害だったことでしょう。

わが家でも、食器が割れたり、スコッチの瓶が棚から落ちて割れて、異様な臭気が家中に立ちこめました。
某デパート1階の化粧品売場では、香水類がみな落下して、瓶が割れて大変だったと聞きました。
そうでなくても、デパートの化粧品売場というのは、私が息を止めて通り抜ける場所です。
その売場の香水やら何やらが何百本も、床に落ちて割れ、片付ける従業員は鼻が曲がりそうだったとか。

当院に全部で10台あるパソコンは、前震では3台が床に落ち、翌日元に戻したら、本震で9台が落下しました。

落下防止の備えが必要と思い、本震後にはしばらく、すべてのパソコンをヒモで固定していました。
が、それも、見栄えが悪いのでやがて撤去し、いまはまったく、油断した状態です。

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インフェルノを観る
- 2016/10/28(Fri) -
『インフェルノ』という映画が、本日、封切られたので、さっそく観に行きました。
『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続く、ダン・ブラウン原作の、シリーズ第3弾です。

2作目の「コンクラーベ映画」では、バチカンが詳細に描かれていましたが、今回の舞台はフィレンツェ。
数少ない私の渡航歴の中でも、フィレンツェは、私が訪れたことのある、一番好きな街です。

先月は、『シン・ゴジラ』を「夫婦50割引」で観たのですが、今回はどうも、同伴者の都合がつきません。
「夫婦50割引の片方だけ」ってのがあれば、いいのですけどね。

いつもはパソコンで、ネット予約・座席指定をして出かけるのですが、今日は試しに、iPhoneを使いました。
すると案の定、支払い画面では「Apple Payで支払う」というボタンが出てきました。待ってました〜。
それをポチョッと押して、そのままTouch IDで指紋認証。いい感じに、Apple Payが浸透しつつあります。

で、精算画面を見ると、料金は1,100円じゃないですか。シネマイレージ会員料金にしても、安い。
調べてみたら、たまたま今日まで、「シネマイレージウィーク キャンペーン」をやってます。ラッキー。

客の入りは30人ぐらい。まあ、こんなもんですか。『天使と悪魔』のときよりは多いかも。
内容については・・・触れないで起きましょう。私の評価も・・・

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敵失で増収?
- 2016/10/27(Thu) -
日本で「Apple Pay」が始まった一昨日、Appleが7〜9月期決算を発表しました。
それを受けての昨日の日経記事が、紆余曲折しています。電子版の見出しを、時間順に書くとこうです。

5:54付 「アップル、7〜9月19%減益 iPhone販売減」
9:36付 「アップル、7〜9月期も減益 強気計画に不透明感」
10:18付 「アップル、1年ぶり増収 10〜12月3%見通し」
23:21付 「アップル、敵失で10〜12月増収へ サムスン発火」

同じ決算発表を聞いて、10〜12月の見通しを、はじめは不透明と言い、42分後には好評価に転じています。
日経は、IT系については、かなり掘り下げて迅速に報道しますが、いわゆる「飛ばし記事」も目立ちますね。

「敵失」っていう表現も、人聞きが悪いです。サムスンの問題が、Appleには多少のプラスであるにしても。

たしかに、スマホシェア1位のサムスンが、2位のAppleを引き離そうと焦り、墓穴を掘ったということです。
しかしサムスンが失うであろうシェアを奪うのは、Appleとは限りません。多くのメーカーが狙っています。

iPhoneでさえも、「出火した」とか「爆発した」などという事例が、わずかですが報じられています。
これは炎天下での高温の車内であったり、ポケットに入れて自転車で転倒したケースのようです。
いずれも、リチウムイオン電池に強い衝撃を与えたための事故と思われますが、それでもヒヤッとします。

ボーイングの航空機のバッテリー出火問題もそうでしたが、IT化がどんどん進むなかで、電池は鬼門ですね。

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Suica始めました
- 2016/10/26(Wed) -
「Apple Pay」の「Suica」が、はたして熊本で使えるのか、というのが実は心配でしたが、使えました。
近所の書店で、Suicaと提携している西鉄系の「nimoca」用の端末を利用して、支払うことができました。

Suicaを「エクスプレスカード」に指定しているからか、「Touch ID」による指紋認証も不要。これは簡単。
NFCアンテナがiPhoneの先端にあるので、リーダーにはiPhoneの背部ではなく、先端をタッチさせればOK。
これはとても便利なことです。iPhoneを片手で操作した後、持ち替えずに、支払いを完了できるからです。

JR東日本を利用する機会など私にはほとんどありませんが、Suicaは熊本でも、買い物には使えますね。
ちなみに、そのSuicaで買った本というのが次の2つ。いずれも最近の話題作です。

『住友銀行秘史』國重惇史著
銀行幹部の不正を細かく記録して内部告発した、元取締役本人が書いたという、銀行の暗部と内部抗争の物語。
分厚い本だけど、すぐ読めそう・・・とは思いましたが、後回しです。

『熊と踊れ』(上・下)アンデシュ・ルースルンド、ステファン・トゥンベリ著
クライムノベル。このジャンル、昔は好きでしたが、最近は時間が無くて、ほとんど読まなくなっていました。
手っ取り早く楽しめる映画やドラマを観る方に、流れてしまうのです。いや、そのようなことも減りましたが。

小説は、その活字の羅列を目で追いながら、頭の中に映像を再現しなければなりません。想像力を要します。
登場人物の動きや表情や、風景や激しいアクションシーンの様子まで、全部自分で想像しなければなりません。
逆に言えば、自分で映像を構築できるところが、小説の醍醐味なんでしょうね。
文庫とはいえ、上下巻併せて1000ページを超える大作ですが、怒濤の勢いでいま、3分の1ほど読んだところ。

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Apple Pay上陸
- 2016/10/25(Tue) -
「Apple Pay」が、ついに今日から、日本でもスタートしました。「Apple Pen」じゃないですからね。
Suica」と「QUICPay」と「iD」が、iPhone 7と7 Plusで使える方のやつです。

まずは準備編。朝からiOSを10.1にアップデート。「Apple Pay」にクレジットカードを登録ました。
財布から1枚カードを出して撮影すると、カード番号が読み取られました。認証して終了。これは簡単。
このカードは、QUICPayの端末で、支払いに使うことができるようになりました。
複数のクレジットカードを登録できるので、とりあえずもう2枚登録。でも何枚も登録する意味は、ないかも。

次は「Suica」の登録。Suicaなんて持ってないので、新規登録です。支払いカードを指定してチャージ。
さらに「エクスプレスカード」に設定。これによって、Touch IDを使わずに改札を通過できます。
ていうか、JR東日本の電車に乗ることがあるのか?、ていうことは考えません。

さて、実践編。Apple Payが、初日の朝から熊本で使えるのか。これで日本のIT度が推し量れるというもの。
そこでQUICPayを試すため、近所のセブンイレブンに向かいました。とりあえず買ったのは、歯磨き。

ドヤ顔ではなく、なるべく自然体で「QUICPay使えますか」とレジで尋ねると、「どうぞ」と店員さん。
「Wallet」のアプリ画面で、指をホームボタンに乗せて、iPhoneの先端を端末に近づけると・・・
あれれ、Siriさんが立ち上がりましたよ。Siriさんが「すみません聞き取れませんでした」とか言ってます。
もう一度アプリ画面に戻して、指をホームボタンに乗せて・・・またSiriさんが登場し、謝ってます。

あ、そっか。私はうっかり、ホームボタンを押してました。乗せるだけでいいのに。
3度目の正直で「グイッベー」と鳴り、無事支払いは終了。ちっともクイックなペイではありませんでしたが。
でもこれ、かなり便利。財布をポケットに入れなくても、よくなりそうです。Suicaの顛末は、また後日。

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MRワクチン、また枯渇
- 2016/10/24(Mon) -
MR(麻疹風疹混合)ワクチンが手に入りません。前に騒がれた時よりも厳しい品不足です。原因は2つ。
(1)夏頃からの、麻疹(はしか)の集団感染騒ぎで、ワクチン接種者が急増した
(2)MRワクチンメーカーのひとつ、北里第一三共が、昨年からワクチンの製造を中断している

これらの問題は、以前それぞれ個別に書いたことですが、いまその両者が合わさってしまいました。
先月までは、大阪などに旅行する予定の成人希望者には、当院でMRワクチンを接種していました。
医療系専門学校などの生徒で、麻疹抗体価が低かった方にも、希望があればすぐに接種してきました。
当院の職員のうち、麻疹抗体価が低い者にも、MRワクチンを接種しました。

しかし今は、成人への接種はお断りしています。そうしないと、小児用ワクチンが足りなくなるからです。
とくに1歳の第1期接種対象者は、麻疹と風疹の免疫をもっていないので、最優先で接種する必要があります。
当院かかりつけの乳幼児で概算してみると、当院のMRワクチンの在庫は、今後の必要予定数ギリギリでした。

今国会(第192回臨時国会)では、民進党議員から、MRワクチンの供給状況について質問が出されました。
これに対する、安倍晋三内閣総理大臣名での答弁書とを、Q&Aの形で並記してみると、こうです。

Q.現在のMRワクチン不足は、地域的な偏在なのか、全国的な供給不足なのか。
A.MRワクチンの需給状況の把握に努めており、我が国全体としては不足が生じないとの見込みである。

Q.任意接種する人数について、予測は立てているか。ワクチンは足りるのか。
A.任意接種する人数を予測することは困難だが、不足が生じない見込みである。

Q.第1期接種を優先する必要があるが、医療機関に判断させるのか、国のルールを設けるのか。
A.定期接種は確実に接種することが重要。現時点においては、ワクチンの不足が生じない見込みである。

Q.MRワクチンの増産は不可欠だが、メーカーに対して増産を求めるのか。
A.我が国全体としては、MRワクチンに不足が生じない見込みであるが、適切な対応をとるように努めたい。

国は、「不足が生じない見込み」の一点張り。危機管理の態度としては、最低です。

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過活動膀胱の尿トレ
- 2016/10/23(Sun) -
「快尿!おしっこトラブル 全部解決の5秒ワザ」が、数日前のNHK「ためしてガッテン」のタイトル。

そこで取り上げていた5秒ワザというのが、「お尻体操」です。肛門を、5秒間締めたり緩めたりするもの。
もうひとつ、「おしっこトレーニング」も紹介していました。今日はそっちを掘り下げます。

頻尿の人の多くは、尿意を感じるのが異常に早くなってしまっている、という問題があります。
ちょっとした尿意ですぐトイレに行くと、ますます尿意センサーが過敏になってしまうという悪循環です。
それを克服するために、敢えて尿意をがまんして、尿意センサーを鈍感にしましょう、というわけです。

子どもの頃から、おしっこをがまんしすぎないように、と教えられてきた方には、少々抵抗のある話です。

職業柄(元外科医)私は、長時間の手術に従事しているうちに、尿意がどんどん鈍感になりました。
おかげで、飲まず・食わず・出さずで、12時間や16時間程度なら難なく乗り切れるカラダになりました。
ただしその弊害として尿管結石になってしまった話は、以前ご紹介した通りです。

開業してからは、いつでもトイレに行ける環境に慣れたためか、排尿間隔はほぼ人並みに戻ってしまいました。

子どもの夜尿症も、夕方以降の水分の摂り過ぎのほかに、「がまん尿」不足が原因のケースがよくあります。
頻尿気味の方はいちど、思いっきり尿意をがまんして、どれぐらい膀胱に溜められるか、測ってみましょう。
尿意をがまんする練習によって、その量をだんだんと増やせれば、過活動膀胱の症状が改善するでしょう。

冒頭で紹介した番組では、独特のヘアスタイルのウエブデザイナー大谷大氏の経験談が紹介されていました。
「朝一のトイレをいかに我慢できるかでその日の快適さが変わる」と、彼はブログに書いています。さらに、
「起きたらすぐにトイレに行くという習慣になっていたので、それをやめただけでかなり効果がありました」
これはもしかすると、過活動膀胱の方には、目からウロコのトレーニング法かもしれません。

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電話が先かネットが先か
- 2016/10/22(Sat) -
診療の予約受付開始時間を今月から変更したことは、前にも書いたとおりです。
ネット予約は8時開始のまま、電話と窓口は8時半に遅らせて、約3週間ほど様子を見てきたところです。

じつは他院では圧倒的に、当院とは逆の優先順位にしているところが多いのです。
近隣小児科医院を5軒ほど調べてみると、みな窓口受付を先に開始して、ネット予約は少し遅らせています。
ネットでの受付時刻を、窓口受付よりも30分遅らせているところが2軒、25分が2軒、15分が1軒でした。

つまりこれらの医院は、朝いちばんに窓口に来た患者さんをまず、最優先で診察しようという考え方です。

その意図はわかります。しかしそれは、朝いちの来院者が必ず重症であるという仮定に基づくものです。
私の経験上、病状をひどく心配している方が、早朝から窓口を訪れますが、たいていは比較的軽症です。

あまり窓口を優先すると、診療は結局、窓口に来た順になり、予約システムが意味をなさなくなります。
予約制のメリットは、予約時間にちょうど間に合うように自宅を出れば良いことにあると、私は思います。
窓口で記名して順番を取り、あとはずっと待合室で待つ、という昭和なやり方は、なるべく避けたいのです。

そこで思い切って当院では、他院とは逆に、ネット優先にしました。ネット予約を誘導するためです。
8時半までには、午前中の予約枠は埋まります。しかし、電話や窓口予約用の枠は、いつくかとってあります。
8時半になって、電話が鳴り始めたら、その枠を使って予約を入れていきます。

ネット予約では、ある程度病状が重い人が早めの順番をとっていると推測しますが、詳細は不明です。
一方で電話・窓口予約の場合は、病状をお尋ねした上で、重症度を判断して予約枠を割り振ることができます。

ネットと電話・窓口の予約可能枠数は、20対10程度に設定し、曜日によってその比率を調整しています。
院内で長くお待たせしないのが予約制の利点なので、このような予約法をとっていることをご了承ください。

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鳥取で地震
- 2016/10/21(Fri) -
鳥取で、最大震度6弱の地震が起きました。震源の深さ約10kmの、内陸型(直下型)地震です。
かなりの頻度で余震が起きているその様子からは、半年前の悪夢を思い出してしまいます。

今日の報道を聞いてすぐに、産業技術総合研究所のHPを見てみました。熊本地震以来、よく見るサイトです。

その活断層地図で、鳥取地方を見て驚きました。今日の地震の震源付近には、活断層がないのです。
東方に「岩坪断層」、その北に「鹿野断層」さらに「吉岡断層」がありますが、震源とはだいぶ離れています。

鳥取地方は以前にも大地震が起きた、などと報じられていますが、今回の地震とは別の場所で起きています。
1943年の「鳥取地震(M7.2)」は、鹿野断層と吉岡断層が「活動」したものだとされています。
2000年の「鳥取県西部地震(M7.3)」は、ずっと西側で起きました。

活断層には、プレート運動の影響で徐々にひずみが蓄積し、ついに限界になると断層面がずれ動きます。
たとえば熊本地震の「布田川断層」は、その「平均変位速度」が千年につき0.9mと観測されています。
それが2.8mに達すると「活動」つまり地震を起こすと考えられているので、活動間隔は3,100年となります。

このように、活断層による内陸型地震が起きる間隔は千年から数万年と、海溝型地震よりも長いのが特徴です。
しかし問題は、今回の鳥取地震が、既知の活断層以外の活動によって起きたと考えられることの方です。

日本列島には、未知の活断層、あるいは今は活断層とは思われていない断層が、無数にあるということです。
原発と活断層の関係が、よく問題になりますが、既知の活断層にだけ注意すればいいとは限らないのです。

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超過勤務過労死問題
- 2016/10/20(Thu) -
電通の女性新入社員が、過労自殺した件が、波紋を広げています。そのような事例が、世の中に多いからです。

最初におことわりしておきますが、長時間労働を肯定する話ではありません。
人を死に追いやるような労働環境は、どのような理由があっても正当化はできません。
過労死には、職場個別の原因があるだけでなく、長時間労働を肯定する日本全体の問題があるようです。

残業が月80時間の「過労死ライン」を超える職場は、日本には当たり前のようにあります。

前にも書いたように、私が市民病院に勤めていた頃、残業時間は月100〜200時間でした。
しかし当時は、仕事の使命感や充実感が、残業の精神的肉体的ストレスを凌駕・払拭していました。
一方でその前に勤めていた大学病院での、月200時間以上の残業には、強いストレスを感じていました。

同じ時間働いても、その勤務内容や職場環境、自分の立場や意識が、ストレスの有無に大きく影響します。

学生時代、学園祭の前の数日間は、不眠不休に近い準備作業をしていましたが、とても楽しかった。
むしろ「ハイ」でした。おそらく脳内麻薬が出ていたのでしょう。疲れを知らない体でした。

手術中にも、多くの外科医がハイになっているはずです。そうでなければ、外科医などできません。
しかし私の場合、執刀医のときはそうでも、助手の時は、やや苦痛のこともありました。

だれにとっても、1日は24時間です。仕事以外の時間の過ごし方が、楽しいかどうかはわかりません。
つまらない仕事が8時間よりも、楽しくてたまらない仕事16時間の方が、はるかに幸せです。
残業時間がどうだと言う前に、仕事をいかに楽しく、やりがいを持たせるか、それがいちばん大事です。
労働が正当に評価されているか、苦労がねぎらわれるか、成果が報われるか、そのことの方が重要です。

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中距離メガネ
- 2016/10/19(Wed) -
診察時に使うパソコンはデスクトップ型なので、目とディスプレイとの距離がおよそ50センチほどあります。
この距離が、これまで使ってきた遠近両用メガネでは見えづらくなりました。

老眼は、初めの頃は手元が見にくいだけでしたが、だんだんと、ぼやける範囲が拡大してきています。
裸眼で本や新聞を読もうとすると、30センチ離す程度では、ピントが合わなくなりました。
かといって、それ以上遠くなると、こんどは近視のために、字が見えにくくなります。

そこで遠近両用メガネを使うわけですが、手元と遠方はよく見えても、中間ぐらいの距離が見えにくい。
レンズの設計上、遠・中・近のすべてに合わせようとすると、中距離を受け持つ範囲が狭くなるようです。
パソコンの画面の位置がちょうどこの、見えにくい距離なのです。

というわけで先日、近所の眼鏡店に赴き、仕事専用の中距離メガネを新調しました。これが実にいい。
レンズの大部分で、中距離にピントが合います。文字通り、目から鱗が落ちたかと思えるほどよく見えます。
診療中の患者さんとかパソコンとかの中距離が、ものすごくクリアに見えるようになりました。

そのかわり、向こうの壁の時計だとか、遠くのポスターだとか、そういうのはかなり、ぼやけています。
このメガネで運転など論外なので、通勤に使うことは不可能です。階段の上り下りでも、緊張するぐらいです。

フレームは、グレーのものを選びました。
眼鏡店で店員さんが「白髪が多いのでグレーがお似合いです」と。それ、言っちゃいけないヤツじゃないの?

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一流の太り手
- 2016/10/18(Tue) -
「太り手」という言葉を、最近ネットで目にします。肥満体の方が、自分のことを表現する言葉ですね。
積極的に太り、計画通りの体重を保っている、とでも言いたい人が使うのでしょうか。もちろん、言い訳です。

このような場合の「手」には、ほかに「歌い手」とか「踊り手」があります。
昭和の時代、歌手のことを「歌い手」と言ってましたが、最近は歌手という言葉すら、あまり使いませんね。

「聞き手」「話し手」「作り手」「売り手」「買い手」「貸し手」「借り手」なら、ごく一般的な言葉です。
これらは単に、「聞く人」とか「借りる人」の意味でしかありません。

となると、「手」の意味には、ふた通りあるわけです。
(1)上手な人、熟達した人、生業とする人。「歌い手」「太り手」など
(2)その行為をする人、行う人、担当者。「借り手」「嫁のもらい手」など

メインの人を助ける立場の人間を「助手」と言ったりします。この場合、助手=「助け手」なのでしょうか。
外科手術では、執刀医を助ける外科医を助手といい、執刀医の正面に立つのが第一助手、その隣が第二助手。
さらに執刀医の隣に、教育上の観点から第三助手を立たせることもありますが、はっきりいって邪魔です。

私が大学勤務医時代、「文部教官助手」という立場のときがありました。教授・助教授・講師の下の身分です。
いま、助教授は「准教授」となり、助手は「助教」ですが、助教という言葉の中途半端さには慣れませんね。

車の助手席の人から、これまでに運転を邪魔されたことはあっても、助けてもらった記憶がありません。
「助手席」の元の意味は「昭和初期の円タクの運転見習い兼客引きである助手の席」とのこと。なるほど。
なので英語には、助手席を意味する言葉が見当たりません。危険な席、という意味の俗語ばかりです。

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アンデスメロン
- 2016/10/17(Mon) -
子どもの頃、実家の門柱の石は「ジャモン岩」だと聞きました。ザラザラして、まだらな模様のある石でした。
後にそれを「蛇紋岩」と書くことを知り、ちょうどその頃から、岩石に興味が湧くようになりました。

中学校の2年と3年の担任だった石川先生は、鉱物に詳しい理科2分野の先生でした。
ある人が「先生、金鉱石を見つけた」と持ってきたのは「黄銅鉱」だった、という話を授業中に聞きました。
石川先生はよくホラを吹くので、生徒はみなそのつもりで聞きますが、この話は本当かもしれません。
黄銅鉱というのは、たしかに山で見つけたら金だと思うぐらい、金ピカですしね。

岩石は、「火成岩」と「堆積岩」と「変成岩」に大別されると習いました。
火成岩はマグマが冷えてでき、堆積岩は何かが堆積してできた岩石。変成岩はそれらが変成したものです。
阿蘇付近には、マグマ由来の火砕流が堆積してできた岩石が多く、立場が微妙ですが、いちおう堆積岩です。

例の蛇紋岩は、マントル上層部の主成分である「橄欖岩」に、水が作用してできた、変成岩の一種だそうです。

火成岩は、マグマがゆっくり冷えて固まった「深成岩」と、急速に冷えて固まった「火山岩」に分けられます。
中学校で習ったのは、深成岩なら「花崗岩」、火山岩なら「安山岩」と「玄武岩」。あとは忘れました。
庭を掘って出てくるのは、まだらなのが花崗岩、黒くて硬いのが安山岩、白いのが石灰岩、てとこでしょうか。

アンデス山脈で採れたから「andesite(アンデサイト)」と命名され、安山岩と訳されたようです。
すぐ連想するのは「安産願」。実際、安山岩のかけらが、安産のお守りにもよく使われるとか。
そのノリでいうなら、「安産ですメロン」だと言って妊婦さんに贈ってもいいわけですね、アンデスメロンを。

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法人番号の収集
- 2016/10/16(Sun) -
「マイナンバー法」によって規定され、「個人番号」と同時に導入された番号があります。「法人番号」です。
ずいぶん前に、個人番号の「通知カード」とは別に、「法人番号指定通知書」が当院にも送られてきました。

法人番号は、マイナンバー(個人番号)の法人版だ、という言い方もできますが、まったく違う面があります。
そもそも、法人番号は公開されています。国税庁の「法人番号公表サイト」で、簡単に検索ができます。
ためしに「ひまわり会」で検索してみたら、69件ほど表示されました。予想外に多くて、ガッカリです。

最近、例の「社会保険診療報酬支払基金」から、マイナンバーを収集する旨の連絡を受けました。
その後しばらくして、支払基金からの依頼を受けたと思われる業者から、返送用レターパックが届きました。
法人番号指定通知書のコピーを入れて送り返せ、というわけです。
昨日がその締切日だったので、数日前に送付しました。もちろん、送料着払いです。

でもね。法人番号って、ネットで公開されてるんですよ。それをどうして、各法人に提出させるのでしょう。
支払基金には、パソコン無いですか。インターネット使えませんか。それとも、調べるのが面倒ですか。

たぶん面倒なのです。
全国に約5万ある医療法人すべてに、返送用レターパックを送りつけて番号を答えさせた方が、楽なのです。
レターパックの発送と収集、開封と番号確認からデータベースへの記入は、すべて委託業者が行うのでしょう。
どれぐらいの委託金額なのでしょうか。送料もかかる。頑丈なレターパックの使用は、紙資源の無駄遣いです。

国税庁のサイトで検索すれば、1件30秒かかっても、10人ががりなら41時間と40分で5万件を調査できます。
10人の職員(アルバイト含む)が1週間+残業100分でできる仕事を、どうしてやらないのですか。
百歩譲って、その検索作業を、業者に委託すればいいじゃないですか。なぜ医療機関にさせる。しかもタダで。

マイナンバーの導入は、行政機関などの仕事の効率化と、手続きの簡素化による国民の負担軽減が目的のはず。
ところが楽になるのは行政や公的機関ばかりで、国民はちっとも楽になりませんが。

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総務省指定
- 2016/10/15(Sat) -
iPhone 7と7 Plusの本体の裏側に「総務省指定」の文字が初めて刻印されました。電波法の規定のためです。

今回「FeliCa」が搭載されたことにより、iPhoneは「誘導式読み書き通信設備」に相当する物になりました。
この「通信設備」は原則として、利用者が総務大臣から、個別の設置許可を得て使う必要があるそうです。
ただし「予め総務大臣から技術基準に適合していることの指定」が受けてあれば、個別の許可は不要です。
それが「型式指定」であり、そのような製品には「総務省指定」の刻印が必要になるというわけです。

その日本語の刻印が、スタイリッシュじゃない、ダサい、興ざめだ、などという意見が噴出しています。

そこで、私のiPhone 7 Plusを確かめてみたのですが、まず、文字が小さすぎて、私の目にはよく見えません。
よく見えないぐらいだから、スタイリッシュかどうかには、ほとんど影響はないと思われます。
一見して、アルファベットか漢字か模様かゴミかの区別もつかないぐらいなので、ダサいも何もありません。
興ざめかどうかで言えば、自分の視力の低下の方が、はるかに興ざめです。

そのiPhone 7。今月からFeliCaが使えるようになるとの話でしたが、具体的には、いつからなんでしょうね。
ネットでは、10月25日のiOSのバージョンアップからではないか、などの噂が流れています。
その日なら、当院の休診日です。ただちにアップデートすることにしましょう。
でもって、コンビニに行って、さっそくQUICPayで支払ってみましょう。もちろん、ドヤ顔です。
あとはSuicaですが、いったい熊本のどこで使えるのか。問題はそこですね。

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社会保険診療報酬支払基金
- 2016/10/14(Fri) -
「社会保険診療報酬支払基金」という組織があります。通常われわれは、「支払基金」と呼んでいます。
一般の方にはまったくなじみが無いでしょうけど、保険医療機関に診療報酬を支払う機関です。

診療報酬の支払いの流れは、こうです。
(1)診療の翌月初旬、医療機関が診療報酬明細書(レセプト)を1カ月分まとめて、支払基金に請求する
(2)支払基金がレセプトをチェックし、保険者(健康保険組合など)へ請求する
(3)保険者が独自にチェックし、支払基金へ診療報酬を支払う
(4)支払基金が医療機関に診療報酬を支払う(診療の翌々月の22日ごろ)

このようにして医療費は、患者負担分は診療当日窓口で、残りは2カ月後に支払われることになります。
2カ月後の支払いというのも(遅いので)問題ですが、もっと別の問題も起きます。

先月は、「在宅酸素療法指導管理料」という、結構大きな診療報酬が、ばっさりカットされました。
不備があるので診療報酬は支払えないと、レセプトが突き返されたのです。これを「返戻」といいます。

ところが、どう考えても調べても不備はない。そこで今日、支払基金に電話して確認してみました。
その結果、あろうことか、「すみません、当方(=支払基金)の担当者の勘違いでした」という回答。はぁ?
支払基金は誤りを認め、8月分の「在宅酸素療法指導管理料」は、12月に支払われることになりました。

結局、支払基金も保険者も、医者が「ズル」をしているのではないかと、いつも性悪説で考えているのです。
少しでも疑問があれば、とりあえず診療報酬は支払わない。医療機関がまっとうな反論をしてきたら、払う。
うっかりしていたら、医療機関の泣き寝入りです。こんなシステムって、おかしいと思う。

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豊洲市場問題は続く
- 2016/10/13(Thu) -
豊洲市場の「地下空間問題」では、市場長が更迭されることになりました。小池百合子都知事の英断です。

残念ながら、小池知事が期待していた、都の「自浄作用」は発揮されませんでした。
内部調査の「検証報告書」には、事実と異なる記載がなされていることが発覚したからです。

地下空間は「技術会議が独自に提案した事項」と、報告書には記載されていました。
ところがそれは、実は「都が技術会議に提案して却下された事項」だと判明しました。ひどい話です。

却下された事項を、さも会議で採択された事項のように表現するとは、さすがお役人です。
「技術会議が提案した事項」と言わず、「技術会議で提案された事項」と言えば、ウソじゃなかったのです。

「霞ヶ関文学」と揶揄されるように、中央官僚の発する文言は、実に巧妙です。都庁も同様でしょう。

都側に都合の良い「資料」を勝手に紛れ込ませ、「会議の資料」と言ってしまえば、説得力が出てきます。
それはまるで、「消防署の方から来た」人と同じ。都が、都自らの権威を利用しているわけです。

私は都民ではありませんが、小池知事のやり方は、いまのところ気味がいい。
とりあえず、好意的に見守りたいと思います。

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女性の名前の「子」
- 2016/10/12(Wed) -
「子」の付く名前が少なくなったと言われて久しいですが、どの程度減ったのか、調べてみました。
当院の患者データベースでは、名前の最後が「子」の字で終わる方は、2,539人でした。
全員が女性。高浜虚子とか小野妹子のような人はいません。「子」の読みは、全員が「こ」でした。

時代の変遷をみるのなら、平成生まれと昭和生まれを比べるのが、手っ取り早いでしょう。
平成生まれの女性登録者は全部で5,547人、昭和生まれは5,540人。偶然にも、両者はほぼ同数でした。
統計学的解析を進めるには、うってつけの標本といえるでしょう。
なお、大正生まれの女性32人は、今回は調査対象外とします。

「子」で終わる名前の方は、平成生まれの260人(4.7%)に対し、昭和生まれは、なんと2,267人(40.9%)。
昭和の時代、女性の4割は「子」が付く名前だったというわけです。一方で平成は、わずかに20人に一人。

「子」が付く名前は、「子」の字以外の部分に個性を求めることになるので、パターンが限られてきます。
平成時代の名前は、個性を追求するために「子」の束縛から離れようとしているのかもしれません。
最近のいわゆる「キラキラネーム」はその典型でしょう。

さらに分析を進めると、昭和と平成では、「子」の付く名前にも違いがあります。それは音の数です。

「由美子」とか「孝子」のように、昭和では3音が多いのに比べて、平成は「真子」のような2音が多い。
昭和では99.7%が3音と圧倒的でしたが、平成では3音は73.1%、2音が23.8%もいます。
その平成の2音うち、67.7%の読みが「りこ」でした。また4音もいて、全員が「桜子」でした。

個性的な文字面の名前が平成の特徴かと思いきや、逆にシンプルで短い名前も、ある意味個性の主張なのかも。

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新しい語釈
- 2016/10/11(Tue) -
小学館が、「あなたの言葉を辞書に載せよう。2016」というキャンペーンを行っています。

お題は、【夢】【宇宙】【歌】【個性】【子育て】【上司】【昭和】【情報】【癒やし】【コンビニ】の10個。
その意味・解釈を募集するというもの。語釈が採用されると、『デジタル大辞泉』に掲載されるそうです。

私がこれまでに思いついた答案は次の通り。もうすこし煮詰めて、応募する予定です。締め切りは11月21日。

【夢】
叶えたいと願うだけで幸福感をもたらす思い。叶うとしばしば色あせる。

【宇宙】
この世で最も小さい物質を研究することによって理解しようとしている、この世で最も大きなもの。

【歌】
意味を理解するよりも先に、感性に響く言葉。

【個性】
社会における個人の存在価値。学校教育など、集団の中で失われやすい。

【子育て】
自分が育てられた経験を生かせるライフワーク。

【上司】
職務上の命令をするかわりに責任を取ってくれるはずの人。

【昭和】
日本が先進国に肩を並べるまでの、もっとも勢いのあった時代。

【情報】
人が知覚する信号。量が膨大となり、人が知覚する必要性も失われている。

【癒やし】
精神的ダメージからから回復させてくれる、ちょっとした事物。

【コンビニ】
深夜煌々とした灯りに我を誘引するところ。

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国税犯則取締法
- 2016/10/10(Mon) -
財務省と国税庁が、脱税調査に際しての査察権限を強化するように、法律を改正する方向だと報じられました。

68年ぶりに改正しようというその法律の、「国税犯則取締法」という名称がまず、気になりました。
どうやら「国税・犯則・取締法」と区切るようです。少なくとも「国税犯・即取締法」ではなさそう。
となると、私が聞き慣れないのは「犯則」という言葉です。

法律用語辞典を引くと、犯則とは「犯則事件に係る罰則に該当する違反行為」とありました。
言葉の意味を説明する気があるんでしょうか。以前「初老」の定義について書きましたが、あれよりひどい。

初老を法律用語辞典で説明したなら、「初老とは、初老の年齢に到達した者」とでもなるのでしょうか。
普通の国語辞典を引くと、犯則とは「規則や法令を犯すこと」とあり、「反則」と同義のようです。

いやいや、そんなところで引っかかっている場合ではありません。
法律の改正によって、国税査察官が、クラウドストレージのデータ開示を命じられるようになるようです。
脱税のような犯罪が、どれほどクラウドを利用して情報を隠しているか、ということなのでしょうね。

私もデータをクラウド上に保存していますが、さいわい脱税するほど稼いでいないので、心配はありません。

現行の国税犯則取締法では、日没以降の強制調査も認められていないとのこと。
どういういきさつで、査察は日中のみ、と決まったのでしょう。そうとうに時代遅れの発想です。
とくにIT関連については、法律は明らかに後手後手です。クラウドには、日没もへったくれもありません。

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阿蘇が爆発的噴火
- 2016/10/09(Sun) -
昨日の未明、阿蘇山が噴火しました。遠く香川県でも、降灰が確認されたようです。
阿蘇はこれまでも、ちょいちょい噴火していますが、今回のような爆発的噴火は36年ぶりだとか。

噴火が起きたのが午前1時46分と聞いて思い出すのは、熊本地震の本震が起きた午前1時25分。
偶然とはいえ、午前1時台は、熊本にとってイヤな時間帯になりました。

火山噴火は、地震に比べると多少は予知しやすいような気がします。被害が想定される地域もわかりやすい。
今回も、爆発的噴火の約2時間前から、山体の一部が膨隆しているのが観測されたといいます。
そのようなデータが精度の高い噴火予知につながって、効果的な避難勧告を出せるようになればいいですね。

気象庁でも大学でも、地震や火山については多くの研究者が、長年精力的に観測や解析をしているはずです。
テレビに登場した、気象庁の斉藤誠火山課長だって、おそらくただの役人じゃないはず。
少年時代から火山に興味があり、将来は火山関連の仕事をしたかった元「火山少年」だと、勝手に想像します。

大学を出て、気象庁に入って、自分の好きな自然現象を任されたら、理系としてはもう言うことないですね。

熊本地震でおなじみの、青木元地震津波監視課長などは、見るからに「地震オタク」です(失礼)。
なお「青木元」の「元」は「もと」ではなく「げん」です。こういう名前は、肩書きの前に書くと紛らわしい。
地震からしばらくの間、青木氏の顔を見ない日はありませんでした。昼夜を問わず、同じ服装で登場します。
日頃は淡々と監視業務をしていて、いざ大地震が起きると、しばらくは帰宅もできない忙しさなのでしょう。

地震や噴火が起きなければ、それはそれで良いのですが、そのかわり彼らが表に出てくることもありません。
となると、ほとんど表に出てこないのが、隕石課長ということになります(そんな課ないけど)。
隕石の予知に失敗して甚大な被害をもたらした場合、課長が責任を取るのでしょうか(隕石辞任)(←蛇足)。

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点滴殺人事件
- 2016/10/08(Sat) -
横浜の「点滴殺人事件」は、誰が犯人か、動機は何か、という点については、私はあまり興味がありません。
気になるのは、使用前の点滴に毒物を混入しておくという、その手口。完全犯罪のやりやすさ、です。

事件発覚のきっかけは、職員がうっかりして、点滴のボトルを落としてしまったことでした。
落とさなければ泡立たず、誰も気付かなかったでしょう。その後も点滴中の「病死者」が相次いだはずです。

職員のミスによって完全犯罪が暴かれたわけで、犯人にしてみれば、まったく想定外の展開となりました。

未使用の点滴袋のゴム栓部分に貼られた保護シールに、小さな穴が開いていたと報じられています。
シールを剥がせば怪しまれるので、シールを貼ったまま、細い注射針で薬物を点滴内に注入したのでしょう。

この手口の犯罪を防ぐのであれば、保護シールの代わりに保護キャップにする方法があります。

たとえば多くの薬瓶(バイアル)は、ガラス瓶にゴム栓、そこにプラスチックのキャップが付いています。
未使用かどうかは、キャップを見ればすぐわかります。このキャップを注射針で貫くのは困難です。

まあそれにしても、今回事件が発覚するまでに、この病院でこれまでに何人が点滴殺人されたのでしょうね。
いやそれどころか、他の病院でも過去に多くの人が、点滴を使った完全犯罪で殺された可能性もあります。
なにしろ被害者はすべて病人です。急死しても怪しまれにくい点がまた、犯罪を容易にします。

それもこれも、バレないように点滴袋に毒物を混入するのが、簡単すぎるのが問題なのです。
もっと異物を混入しにくい仕組みにすべきです。そういう改良は、さっさとやりましょう、製薬業界の方。

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新色のiPhone 7届く
- 2016/10/07(Fri) -
「iPhone 7 Plus」が、ようやく自宅に届きました。発売から3週間。ずいぶん待たされました。
ネット予約が9分ほど遅れたのと、たぶん、一番人気の新色「ジェットブラック」を選んだからでしょう。

新色に惹かれて選んだのですが、届いた現物を見たら、初代の「iPhone 3G」とよく似た色ツヤですな。
発売前からネット予約注文すると、こういう落とし穴があります。いや、けっして悪い色ではないのです。
そういえばよく見ると、保管してある「iPhone 3G」と比べて、黒色の深みが増しているような気もします。

まずは、開封の儀(=写真撮影をしながら少しずつ梱包を開く。途中で愛犬・花の邪魔が入る)。
ついで「6s Plus」のバックアップを確認した後、電源オフ。USIMカードを取り出して「7 Plus」に挿入。
あとは「7 Plus」をMacに繋いでから電源を入れ、iPhoneの設定とiTunesによる同期を進めていきます。

電話機としての設定手順は、ソフトバンクのサイトによると次の3つです。
(1)USIMカードの取り付け
(2)電話機切り替え手続き
(3)利用開始設定(アクティベーション)

ところが実際には、(2)も(3)も不要でした。そのことが、ソフトバンクのサイトには書かれていません。
すでに(1)だけで通話ができるようになったものだから、逆に不安になったほどです。

今日の時点では、たいしたレビューも書けませんが、第一印象は「音が大きい」。
写真を撮るときのシャッター音が、異常に大きい。勘弁してほしいです。これは裏技で暫定的に対処しました。
電話の通話音も、バカでかい。最初てっきり、スピーカーモードにしていたかと思ったほどです。

機械的に押し込めない設計の、やや評判の悪いホームボタンは、私は嫌いではありません。

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また化血研の不祥事
- 2016/10/06(Thu) -
「化血研の日本脳炎ワクチンを接種しても、大丈夫なんですか?」という問い合わせが、今日もありました。

化血研が、こんどは日本脳炎ワクチンを、承認書の記載と異なる方法で製造していたと報じられたからです。

厚労省は「医薬品の製造の品質管理に対する信頼をさらに損なう由々しき事態」だと断じて、怒っています。
さらに昨年の件も、「本来であるなら医薬品製造販売業許可の取消処分が相当」だったと、蒸し返しています。

そのくせ「最終製剤の品質および安全性に対して影響を与えない」と、ワクチンの安全性は認めています。
化血研のワクチンの安全性を認めないと、日本脳炎ワクチンの定期接種が困難になってしまうからでしょう。

「盛り土をしていなかったのは由々しき事態だが、豊洲市場は安全である」と言うようなものです。

今回の化血研の不正は、9月上旬に行われた厚労省の抜き打ち検査で発覚したと報じられています。
ところが化血研は「厚労省の検査以前に弊所から厚生労働省に自主的 に報告したもの」だと言っています。

つまり「捕まって自供したのではなく、先に自首したのだ」と言ってるわけです。どっちみちダメでしょう。

たとえ自首であれ、経営陣が刷新されても隠蔽体質が改善していなかったことには、正直あきれます。
これでまた、110日間かそれ以上の業務停止命令が出た日には、もう化血研の再起は無理かと思えてきますが。

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オプジーボ値下げへ
- 2016/10/05(Wed) -
中央社会保険医療協議会は今日、がん免疫療法薬「オプジーボ」を、値下げする方針を決めました。
2年に一度の定期的な薬価改定を待たず、例外的に、緊急に薬価を最大25%引き下げることになりそうです。

ひとり1年間で3,500万円かかるという超高額医薬品によって、国民皆保険制度が破綻しかねないからです。
「高額療養費制度」によって、国民の本人負担には上限があるため、結果的に国などの負担が増えるのです。

ではオプジーボを、保険がきかない自費診療にすればいいのかといえば、そういうわけにもいきません。
そんなことしたら、大金持ちしか使えない薬になります。なにしろ「夢の新薬」です。国民が公平に使いたい。

しかし薬価を下げることは、製薬会社に大打撃。新薬を開発するモチベーションを失いかねません。
「たくさん売れたら価格を下げる」という、薬価の見直し方も、メーカーとすれば納得がいかないでしょう。

オプジーボは当初、予想国内患者数470人の「メラノーマ」治療薬として、承認されました。
患者数が少ない疾患の薬は、どうしても高額な薬価になります。それはやむを得ないことです。

ところが「非小細胞肺がん」に適応が拡大され、患者数は1万5千人(別の検討では5万人)に増えました。
この患者数に3,500万円をかけ算したら、そりゃ医療制度が破綻しかねない金額となります。

当初予想を上回り需要が大幅に増えたのだから、薬価を下げても利益は出るだろう、というのが役所の考え。
「下げ幅25%は市場予想よりも小幅」と受け取られて、小野薬品の株価も少し上がったとのこと。

ただ、うがった見方をすれば、このような動きはすべて、小野薬品の想定した通りかもしれません。
まず患者数の少ない「メラノーマ」で高い薬価を勝ち取り、あとで「非小細胞肺がん」にも拡大する作戦です。
考えてみれば、需要が数十倍に増えたのだから、25%ぐらい値下げしたところで痛くも痒くもないでしょう。

ところでオプジーボは、本庶佑・京都大学名誉教授が発見した「PD-1分子」が、開発の元になっています。
本庶佑先生といえば、今年のノーベル医学・生理学賞の有力候補でしたが、受賞を逃しました。
もし受賞していれば、ノーベル賞に水を差すようなオプジーボの値下げは、やりにくかったかもしれませんね。

ノーベル賞発表の翌日から急に、財務省と厚労省がオプジーボ値下げに動いたので、そう思えてしまいます。

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研究のスケール
- 2016/10/04(Tue) -
ノーベル医学・生理学賞は、東工大の大隅良典栄誉教授への授与が決まりました。すばらしいことです。
「オートファジー」については、新聞や雑誌等で詳しく解説されるでしょうから、そっちに任せます。

大隅先生と比べるのも恐れ多い話ですが、私が大学で研究をしていた頃のことを思い出しました。
当時の研究テーマは「心筋保護」でした。心臓手術中の心筋細胞を保護する方法を、向上させるのが目的です。
手っ取り早いのは、特定の薬剤Aを、さまざまな濃度やタイミングで心臓に作用させて、結果を評価する方法。
これがうまくいけば、明日からでも(実際には数年後には)、薬剤Aを臨床応用して、医学に貢献できます。

しかし私は、心筋細胞に何が起きていて、どのような工夫が求められるのか、その方に興味がありました。
当時の私は、薬効を調べるよりも、病態そのものを究明する方がより質の高いテーマだろうと思っていました。

すぐ応用できる治療研究ではなく、将来の医学に貢献する研究をしたいと考えていたのです。若気の至りです。

そしたらある時、生理学の野間昭典教授に病態研究のことを尋ねた際に、こんな言葉が返ってきました。
「僕は病態よりも、まず生体に興味がある。だってカラダには、まだわかってないことがたくさんあるでしょ」

ショックでした。「治療より病態研究だ」と思ってた私が、「病態より生体でしょ」と言われたのですから。

大隅先生は、「すぐに役に立つ研究」ばかり求められる昨今の日本の風潮を危惧する発言をしています。
「何が将来本当に人類の役に立つかは長い歴史によって初めて検証されるものだ」と。
学術研究よりも実践的職業教育を重視する発言をした安倍首相への、批判もあるんでしょうね、きっと。

本当にスケールの大きな研究をする人は、数十年後、百年後を見据えているんだなと、改めて思い知りました。

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敷地内禁煙
- 2016/10/03(Mon) -
「敷地内禁煙」が守られていないため、江津市の病院が「禁煙外来」の診療報酬を返還することになりました。
医療機関は、一定の条件を満たしていなければ「ニコチン依存症管理料」を算定できないキマリなのです。

いわゆる「禁煙外来」を行うための「施設基準」とよばれるもので、次の6つの規定があります。
(1)禁煙治療を行っている旨を保険医療機関内の見やすい場所に掲示していること
(2)禁煙治療の経験を有する医師が1名以上勤務していること(当該医師の診療科は問わない)
(3)禁煙治療に係る専任の看護師又は准看護師を1名以上配置していること
(4)禁煙治療を行うための呼気一酸化炭素濃度測定器を備えていること
(5)保険医療機関の敷地内が禁煙であること
(6)管理料を算定した患者のうち喫煙を止めたものの割合等を、厚生局に報告していること

今回問題となったのは(5)です。病院職員が、敷地内で常習的に喫煙していたとのこと。弁解の余地ナシ。
しかも、告発を受けて調査に出向いた厚生局の職員の目の前で吸っていたのでは、アウトでしょう。

例外的に、建物の一部分を用いて開設されている医療機関は、その部分だけ禁煙なら良いことになっています。
商業ビルやマンションにテナントとして入っているクリニックにまで、敷地内禁煙は求めないわけです。
そのような場合は当然、同じ建物内の別のテナントや共有部分では、いくらでも喫煙ができることになります。

でもそれだったら、病院だって、きちんとした喫煙室を作ればいいってことになりませんかね。
大病院のような大きな組織になると、敷地内禁煙はなかなか徹底しにくく、隠れて吸う人も出てくるのです。
むしろ喫煙室を作った方が、それ以外の場所での禁煙を徹底できるような気もします。

当院はもちろん、すべての基準を満たして禁煙外来を行っています。「敷地内禁煙」と明確に掲示しています。
ただ、朝の清掃でしばしば、駐車場のスミなどで吸い殻を見つけます。吸う人は、どうしたって吸うのです。

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朝の受付時間
- 2016/10/02(Sun) -
当院の診療は、「ネット」「電話」「窓口」の3つの予約方法があります。このことは先日も書きました。
それらの受付時刻は、これまでは朝8時開始としていました。ネットでも電話でも窓口でも、朝8時からです。

冬場などはとくに、朝8時ジャストから、ネット予約(アイチケット)がドンドン入って来ます。
電話も8時からかかってきますが、回線が限られるので、通話中でつながらないことが多いでしょう。
予約なしで直接窓口に来られる方には、ネットと電話の予約の合間に、割り込む形で予約を入れていきます。

このようにして8時10分ぐらいまでには、午前中の予約枠のほとんどが埋まりますが、診療は9時からです。
予約から診療までの待ち時間が、長いのです。じゃあ、診療開始を早めるのか?
患者さんの病状等によっては、8時半ごろから診療を始めることもありますが、それは例外的なケース。
看護・事務スタッフも揃ってないし、院内はまだ掃除中だし、隣の薬局も開いてないし・・・

で、思ったのです。診療予約の受付を朝8時から始めても8時半からでも、結果は同じではないかと。
そこで今月から(昨日から)、受付時刻を改定しました。
電話と窓口は、朝8時半からにしました。ただし混雑緩和のため、ネット予約の時刻だけ8時のままです。
さらに、ネットで予約枠が全部埋まってしまうことのないように、いくつか空き枠を作っておきます。

お急ぎの方でも、8時半から電話予約すれば、これまでと同程度には、予約が取れるように工夫しています。
電話予約に対応するための空き枠を、どのぐらい準備しておけばよいのか。しばらくは試行錯誤です。
受診されるみなさまには、ご不便・ご迷惑をおかけするかもしれませんが、どうかご了承ください。

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開院9周年
- 2016/10/01(Sat) -
本日、つるはらクリニックは、開院9周年を迎えました。
これもひとえに、皆様方の温かいご支援のおかげです。厚く御礼申し上げます。
(↑鋭くない人でも、1年前のブログの「8」を「9」に変えただけじゃん、と気付くことでしょう)

9年間と言えば長いですが、振り返って思い出されるのは、この半年のこと。熊本地震後の苦労ばかりです。

今日来院された患者さんにもまだ、親戚宅へ避難中の方が何人もいました。
自宅の雨漏りがひどくて天井がカビだらけで、ずっと咳が止まらない、というお子さんも受診されました。

高血圧の方々のうち約半数は、自宅の血圧計が故障したせいで、いまだに日頃の血圧が測れない状況です。
体重計が壊れたので体重もわからん、という方もいます。

隣のサンピアンは、先月から1階の食品館がオープンし、昨日からはATMも使えるようになりました。
2階と3階の復旧は年末までかかるとのことですが、気長に待つしかありません。

益城町を、数日前に訪れてみました。
驚いたことに、5月に行ったときの光景と比べて、あまり大きな変化はないように見えました。
もちろん、着々と復旧・復興は進んでいるのでしょうが、倒壊したままの住宅がまだ、無数にありました。

熊本の地で開業した者の責任として、可能な限り被災者に優しい診療を心がけようと、決意を新たにしました。

土日祝日は、益城町や阿蘇方面など近隣一円からの受診者も多く、時間通りに診療が終わることはまれです。
平日には、共働きやひとり親家庭の子どもさんが、とくに午後6時を過ぎてから混み合ってきます。

所定の診療時間を過ぎても、患者さんが途切れるまで、夜まで診療する。この姿勢は続けたいと思います。

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