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インフル流行早いです
- 2016/11/30(Wed) -
熊本はまだ局所的な流行ですが、全国的に見ると、今年のインフルエンザの流行は早い立ち上がりです。
昨シーズンは2月と3月がピークというスロースタートだっただけに、今年の早さは準備不足感が否めません。

早いだけではありません。昨シーズンとはまったく別の型のウイルスが流行しています。
流行したインフルエンザウイルスの型は、ざっと次の通りです。

・今シーズン:いまのところ、ほとんどH3(A香港型)
・1年前:H1(2009年に流行した新型)主流で、B型(山形系統とビクトリア系統が半々)も
・2年前:ほぼ、H3だけが流行、春先に少しB型(ほぼ山形系統)
・3年前:H1 が主流で、H3とB型(山形系統が主流)も少し
・4年前:ほぼ、H3だけが流行、春先に少しB型(ほぼ山形系統)

こうして見ると、1年ごとに、流行型が入れ替わっています。つまり、去年罹った人でも、油断できません。
逆に、2年前にA型(H3)に罹った人は、いまのところ安泰かもしれません。

インフルエンザワクチンは、H3とH1と2つのB型(山形とビクトリア)すべてに効くように作られています。
これが「4価ワクチン」です。接種すれば、4つすべての型に、それなりに有効なはずです。
流行はすでに始まってしまいましたが、いつまで続くかはまだわかりません。
今からワクチンを接種しても、けっして手遅れではありません。

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高病原性鳥インフルエンザ
- 2016/11/29(Tue) -
高病原性鳥インフルエンザ」が、新潟の養鶏場の鶏や、青森の家禽農場の食用アヒルから検出されました。
「H5型」の、このインフルエンザウイルスは強毒性のため、感染が疑われる鳥は殺処分が開始されています。

ニュースを聞いてて気になるのは、「高病原性」の発音、アクセントです。
どのアナウンサーも、レポーターも、「高」を頭高で、「病原性」を平板で発音しているのです。
NHK 日本語発音アクセント新辞典」風に書くなら、「コ\ー・ビョーゲンセー」となるのでしょうか。

私はそれを聞くと、どうしても「抗病原性」に聞こえてしまいます。
「抗病原性」ならそのように頭高で発音しますが、「高病原性」は全体を平板で発音すべきだと思うのです。

残念ながらNHKの辞典にも金田一の辞典(三省堂)にも、「高病原性」のアクセントは記載されていません。

「高病原性」は複合名詞であり、複合名詞のアクセントは後部要素によって決まる、という規則があります。
これについて、詳しく調べてみると、2つの記載が目に付きました。
(1)後部要素が5拍以上の場合は、前部要素は平板化し後部要素のアクセント核が保持される
(2)後部要素が5拍以上では、複合語であっても後部要素はある程度独立して発音される

つまり、私の発音は(1)で説明できるものであり、メディアの発音は(2)に基づくものだったわけです。
しかし、「高病原性」と「抗病原性」を、音だけで区別しようとすれば、発音を変えるのが合理的でしょう。
このように発音を区別しているのは、医療従事者だけかもしれませんが、やがで一般的になると思います。

腹腔鏡でもそうでしたが、アクセントは一般に、業界人の発音が一般人の発音を駆逐するものなのです。

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生臭いスケートリンク
- 2016/11/28(Mon) -
誰の発想でしょうか、スケートリンクに、死んだ魚5千匹を氷漬けにするなんて。
北九州市の「スペースワールド」が、やらかしましたね。

「海の上を滑る感覚を味わってもらいたい」と考えたといいますが、趣味が悪いし、気味も悪い。
模型や絵や写真でも、ほとんど同様の効果があったのに、なぜ本物を使ったのかと言えば、話題性でしょうね。
本物だからこそ生々しい、それを期待していたのでしょうが、グロテスクで逆効果でした。

ほ乳類ならともかく、魚なのに「残酷だ」という批判が集中したのは、Facebookの投稿が原因のようです。
スペースワールドがFacebookで、魚が氷漬けにされていく様子を、逐一投稿していたのです。
この投稿はすでに削除されていますが、大丈夫。「魚拓」があります、魚の話題だけに。
ネット上の投稿というのは、どこかの誰かが、保存しているものなのです。検索すれば、すぐ見つかります。

魚が徐々に口の部分まで氷に浸かっていく写真には、「くっ、苦しい」と、魚の叫び声まで記載しています。
この部分が一番、批判されているようです。スペースワールドの方、悪ノリしすぎましたね。

リンクは解凍し、魚をすべて取り出して「供養」するそうですが、それはそれで少々過剰な反応にも思えます。
Facebookの投稿がふざけていたので、反省しているのでしょうが、供養もまた、悪ノリに思えてしまいます。

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地盤沈下は想定内?
- 2016/11/27(Sun) -
博多駅前の陥没道路を修復した場所が、また地盤沈下してしまいました。まことにガッカリな話です。
福岡市は「沈下は想定内だった」と言いますが、「なんだ、想定内でしたか」と単純には受け取れません。

地盤沈下を想定してたのなら、福岡市は通行再開前に、よくわかるように公表しておくべきでした。

「埋め戻しの重みで、その下の地盤が圧縮されるので、最大8センチ程度の地盤沈下が予測されます」
「早期検知のために、12台のセンサーで10分毎に路面の高さを計測し、3時間毎の目視も行っていきます」
「沈下の程度によっては、一時的に交通を規制する場合もありますが、安全確認のためです。ご安心ください」

あらかじめこう言っといてくれたなら、今回の沈下も、ああ、あれね、言ってたヤツね、となるでしょうに。

ところが、沈下の予測をしていた大成建設が、その詳細を福岡市に伝えたのは、昨日の地盤沈下の後だとも。
これじゃあ福岡市だって、そんなこと聞いてないよ、てとこでしょうが、それも間抜けな話です。

ともかく、世界中から賞賛された「福岡の奇跡」が、今回の件で、残念ながら疑わしくなってしまいました。

地盤沈下が発覚して交通規制を行ったものの、その4時間後には通行を再開した、その早さも気になります。
想定内の出来事であるから何も心配はないと、ことさらにアピールする意図があったのでしょうか。
しかしこういう時こそもっと謙虚に、慎重に、ボーリングでもなんでもやって、徹底的に調べるべきでしょう。
そしてその結果、やはり想定内の沈下でしたと、そう言ってくれたら安心できるのに。

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サービス残業
- 2016/11/26(Sat) -
三菱電機の研究所の職員が、長時間労働が原因で精神疾患を発症したとして、労災が認定されました。
この手の問題企業を「ブラック企業」と言いますが、従来はおもに、中堅以下の規模の会社の話でした。
ところが電通の一件以来、大企業の残業隠しが次々と発覚しています。日本は、ブラック企業だらけなのです。

三菱のその社員は、15時間勤務したのに記録上は2時間勤務だった日もあったとのこと。
会社は、本人が申告した残業時間以外は「自己啓発」のための時間だった、という常套句で言い訳しています。

もちろん真実は、会社の上司から指示されて残業時間を過少申告した、いわゆる「残業隠し」です。
多くの企業で、残業時間をありのままで記録できない、暗黙のルールがあるようです。

病院もまた、勤務医のサービス残業の上に成り立っている組織であることは、前にも書きました。
たとえば大学病院時代には、残業を申告するシステム自体がありませんでした。残業はすべてサービスです。

サービス残業など間違ってると思い、市民病院時代に私は、残業した時間を全部ありのまま申告しました。
すると当時の副院長から、注意を受けたのです。残業が多すぎると。

「必要な仕事を途中で切り上げろというのでしょうか、それとも、サービス残業をせよと言うのでしょうか」
私がそのように尋ねたら、ともかく、残業を減らしてくださいと、はぐらかされました。

私は責任のある仕事を誇りを持って行っている自負があったので、サービス残業は一切しませんでした。
その後も毎月100〜200時間前後の残業を続けましたが、副院長も事務方も、何も言ってこなくなりました。

各病院の勤務医は、過労死したり精神に変調を来す前に、一致団結して、正当な残業手当を求めるべきです。
電通問題以降、労働条件の改善には追い風が吹いています。やるなら今ですよ、勤務医の方。
病院側が、勤務医全員に残業代を全額支払うのは大変なので、残業自体を減らす方向に動くことでしょう。

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HPVワクチンに追い風?
- 2016/11/25(Fri) -
そろそろ再開しないと、日本人女性の命にもかかわる「HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)」の件。
副反応とされる「運動障害」や「慢性疼痛」については、多くの方が次のいずれかに属する考え方でしょう。

(A)ワクチンによる副反応とは言えない。早くHPVワクチンの接種を再開すべきだ。
(B)ワクチンによる副反応かどうかは明確でない。他国と同様に、日本も接種を行うべきだ。
(C)ワクチンによる副反応が疑われても、子宮頸がん予防のメリットの方が重要であり、接種すべきだ。
(D)ワクチンによる副反応が疑われるので、さらに検討を続けるべきで、それまでは接種は控えるべきだ。
(E)ワクチンによる副反応であることは明白。接種すべきではない。

厚労省が取り組んできた研究事業のうち、「池田班」の研究成果に対して、厚労省が昨日見解を発表しました。
信州大の池田教授による「HPVワクチンを接種したマウスで異常な変化があった」とする報告に対してです。
この池田報告は、ワクチンの副反応を示唆する、重要な情報でしたが、ねつ造疑惑が出ていました。

厚労省が昨日発表したのは、信州大学が調査して公表した以下の内容です。かみ砕いて書くと、こうです。
(1)マウスの実験は、1匹だけで行った予備実験なのに、センセーショナルに公表して誤解を招いた
(2)その結果、実験結果が科学的に証明された事実のように受け取られ、マスコミが喜んで報じた

池田班研究は、前述した(D)から(E)に相当する反ワクチン世論を形成しかねない、重大なものでした。
しかしそれが、信州大の調査によって、科学的には事実無根と判明し、厚労省もすぐに発表したわけです。

厚労省は最初、(D)の立場で積極的勧奨接種を中止したのですが、最近は(B)に向かおうとしています。
「不適切な発表により国民に対して誤解を招く事態となった」と厚労省は、池田氏を名指しで非難しています。
接種再開の理由作りに悩んでいた厚労省ですが、池田氏の問題をきっかけに、やっと動き出すかもしれません。

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J・リーチャーを観る
- 2016/11/24(Thu) -
「シネプレックス熊本」改め「ユナイテッド・シネマ熊本」が、昨日から営業を再開しました。
震災から復旧してオープンした県内のシネコンは、これでやっと3軒目です。
劇場のような構造の建物は、どうやら地震に弱いようです。復旧にもずいぶん時間がかかりました。

わが家の近所のTOHOシネマズは、一足先に、9月にオープンしました。それ以来、月に1回は映画の日です。
9月は『シン・ゴジラ』、10月は『インフェルノ』、そしておととい観たのは『ジャック・リーチャー』。

昔、道ばたで出会って以来、トム・クルーズとは縁を感じているので、彼の映画はわりとよく観ます。

この映画は、4年前の『アウトロー』の続編です。ならば先に『アウトロー』を復習しておくべきでしょう。
そこでまず、録画してある『アウトロー』を観て、その興奮もさめやらぬうちに映画館に出かけたのでした。

というのも、『ジェイソン・ボーン』の悲劇を繰り返したくなかったからです。
マット・デイモン主演としては、最新作がシリーズ4作目。そこでまず3作目までを復習鑑賞したのです。
ところがなかなか時間がなくて、録画しておいた3作品を全部観るのに、3週間かかってしまいました。
で、3本見終わったときにはすでに、最新作の上映期間が終わっていたと、そういう顛末です。

最近の映画って、元軍人とか元CIAとかがが主人公であることが多くて、パターンが似てますね。つまり、
(1)主人公は元々、きわめて有能な軍人または情報部員だった
(2)ワケあって、いまはフリーもしくは追われる身で、居所も不明
(3)組織のことなど気にせず、正義、または復讐のために戦う
ワンパターンでも、面白けりゃいいですけどね。

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地震と原発と冷却
- 2016/11/23(Wed) -
昨日の福島県沖の地震と津波。どうやら、大きな被害は出なかったようです。
しかし、原発の核燃料貯蔵プールの冷却が止まったことは、原発の怖さを思い出させるには十分でした。

また福島第一原発かと、最初は思いましたが、そうではなく、まったく健全・頑丈なはずの、第二原発でした。

東電の説明では「冷却水が漏れたのではなく、地震によって液面が揺れ、ポンプが自動停止した」とのこと。

異変が起きたらまず停止して安全確認、という設定なのでしょうけど、ポンプ停止と聞くと心配になります。
停電によって冷却が止まって起きた福島第一原発の事故を思うと、冷却停止という言葉には恐怖さえ感じます。

点検して異常は無かったので、ポンプの「再起動」をかけた、とのこと。
詳細は不明ですが、原発の職員が実際に貯蔵プールを点検して確認した、ということでしょうか。

じゃあもしも、放射能が漏れていてプールに近付けず、なかなか点検ができなかったら、どうしたのでしょう。
点検できるまで、ポンプは止めっぱなしですか。水温がどんどん上がりませんか。水位も下がり始めますよ。

いよいよ危険になれば、たとえプールの点検ができてなくても、ポンプは再起動することになるでしょう。
結局、プールがどういう状況であれ、冷却ポンプを止める理由はないのでは?・・・シロウト考えですけど。

東電の方、そこら辺の疑問を、国民が安心できるように、わかりやすく説明してくれませんかね。

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蛍光灯を交換する
- 2016/11/22(Tue) -
クリニックのキッズコーナーの蛍光灯が、少し前から、2本ほどつきません。夕方になると暗いです。
業者に依頼すれば早いのですが、こういうのは自分の力でやりたい、っていうのが漢(おとこ)でしょう。

まず初日は、古い蛍光灯を外したところで終了。新しい蛍光灯がどうしても、はまらないのです。
次の休診日には、なんとか工夫して蛍光灯をはめ込むことはできたのですが、点灯しません。

脚立の最上段の天板に立ち、両手を伸ばして作業をしている私の方が先に、転倒しそうです。

自力修復はあきらめて、業者に電話。折り返しの連絡を待っている間にふと、照明器具をよく見てみたのです。
そこには「Hf専用」とあります。なにそれ、聞いたことない。

脚立から降りて、ググりました。で、わかったことは、蛍光灯には3種類ある、ということです。
(1)スターター型:「FL」で始まる型番
(2)ラピッドスタート型:「FLR」で始まる
(3)Hf型(高周波点灯専用型):「FHF」で始まる

もちろん、(1)と(2)の違いぐらい知ってますよ。(2)はグローランプ不要で、すぐに点くやつ。
クリニックもわが家も、最近の蛍光灯はすべて(2)だろうと、今日の今日まで思ってました。
ところがキッズコーナーは(3)なのでした。(2)よりも、もっと進化したものらしい。

さっそくエディオンに行くと、店頭の蛍光灯はほとんどが「FLR」でした。探してやっと「FHF」を発見。
かなりマイナーですね。当然、値段も高い。セット売りなし。2本だけ購入して、クリニックに戻る。

はめ直してみると、これが見事に点きました。あ、色合いがバラバラでした。そこまでは考えてなかった。

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3成分配合剤登場
- 2016/11/21(Mon) -
高血圧の患者さんには、2種類以上の降圧剤を処方することが、よくあります。
病状や、年齢や、臓器機能や、合併疾患などを考慮して、複数の系統の降圧剤を組み合わせるわけです。
よく使う組合せがあり、あらかじめ2種類の成分を混合した薬が発売されます。これが「配合剤」です。

ARBという系統の降圧剤と、カルシウム拮抗薬という降圧剤を、1錠にまとめた配合剤が、よく使われます。
たとえば、ARBの「アジルバ」と、カルシウム拮抗薬の「アムロジン」の配合剤が「ザクラス」です。
あるいは、ARBの「ミカルディス」と「アムロジン」の配合剤だと「ミカムロ」です。

配合剤は、錠数が減らせるだけでなく、薬価も元の薬の薬価の合計よりも安く設定されることが多いのです。
おまけに企業努力によって、錠剤の形も小さい。なんだ、良いことずくめじゃん、とは言っておれません。
含有成分は古くても、配合剤は製剤としては新薬なので、ジェネリックがありません。
つまり、ジェネリックを使わせないために、先発薬メーカーが配合剤を発売しているという面もあるのです。

そしてこのたび、日本初の3成分配合の降圧薬が発売されました。その名も「ミカトリオ」。
ARBの「ミカルディス」とカルシウム拮抗薬の「アムロジン」に、利尿剤も加わった「3種混合」降圧剤です。

いやたしかに、よく使う組み合わせですけど、3つまで混ぜますか。トリオですか。
この路線で行くと、さらに4つ5つの成分が混ざっていくかもしれません。次は「ミカルテット」でしょう。

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ホームページの提案
- 2016/11/20(Sun) -
ホームページを変えませんか、スマホ専用ページを作りましょう、などとさまざまな業者から提案があります。
FAXや郵便物やメールが届いたり、電話攻勢にも遭います。

数日前に届いたメールには、こうありました。
「御社サイトを拝見させていただき、集客にお役に立てるのではないかと思いご連絡させていただきました」
こういうのが実に多いのですが、まず、「御社」とか「集客」とかいう文言がすでに、ダメでしょう。

サイトを「拝見」したと言っていますが、実際には見てない証拠です。うちは会社ではありません。医院です。
「御社」ではなく「貴院」だし、「集客」などという言葉もイヤらしい。せめて使うなら「集患」でしょう。

当院のサイトをよく見た上で、問題点を細かく指摘してくれるのなら、少し話を聞いてみようかと思うのに。
最低限のチェックもせずに、機械的にダイレクトメールを送信してくるのでは、話になりません。
送られてきたメールを読んでみても、一般企業向けの集客の一般論しか書かれていません。

ホームページは大事です。重要な情報提供の場だし、いまの時代、クリニックの顔です。
だから、感じが良くて、診療内容や雰囲気や、院長の考え方がよく分かるサイトを作りたいものです。

とは言いながら、そのホームページからスピンオフした「院長ブログ」ばかり更新しているのが、いまの私。
クリニックとは必ずしも関係のない、私の個人的な趣味・趣向の情報を、おもに提供しております。

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サーバーダウンの教訓
- 2016/11/19(Sat) -
「システムトラブルは、忘れた頃にやってくる」
電子カルテのサーバーの不具合はこれまでに何度も起きましたが、毎回、何か新しい問題に突き当たります。

過去最大級のトラブルは、2年近く前のサーバーダウン。このときは、データまで失われたのが痛かった。
翌日の休診日に、早朝から夜遅くまでかけてようやく修復できました。体重が、2日で1キロ減りました。

熊本地震のときには、サーバー機が床に転落。これぞまさしくサーバーダウン、なんて言ってはおれません。
Macは壊れましたがデータは取り出せたので、奇跡的に本震の当日から、診療を行うことができました。

さて一昨日は、診療終了直後にサーバーがフリーズ。その後、立ち上がらなくなりました。
予備サーバーに切り替えても、ダメ。どうやらソフトが壊れたようです。新規インストールして無事解決。
と、思ってたのに、今朝の診療開始直後にいきなりトラブル。大慌てでサーバー機を再び交換。やれやれ。

一昨日のトラブルの原因は、Macの内蔵ストレージの空き容量不足によるソフトの破損だったようです。
今朝のトラブルは、予備サーバーのOSが新しすぎて、電子カルテと合わなかった可能性が考えられます。

ラッキーだったのは、一昨日のトラブルが診療終了直後に、今朝は診療開始直後に起きたこと。
バックアップデータからの作業をすることで、データを失わずに、復旧作業を行うことができました。
電子カルテは、データが命。毎日のバックアップしといて良かった。
とは言え、教訓は残りました。
(1)ストレージの容量をケチらない。おまけに、よけいなファイルをため込まない
(2)最新OSにやたら手を出さない。いちばん大事なMacは、2年落ちぐらいのOSで
(3)バックアップは頻回に。どのタイミングでトラブるかわかりません

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オプジーボ半額へ
- 2016/11/18(Fri) -
「薬価を最大25%引き下げることになりそう」と、ひと月半前には書きましたが、違いました。50%でした。
ひとり1年間で3,500万円かかるという、がん免疫療法薬「オプジーボ」の話です。
画期的な新薬に格別の価格を付けたら、売れすぎて国民医療費を圧迫するので急遽半額にする、というわけ。

製造元の小野薬品のやりきれない気持ちはわかりますが、よく売れているのだから、まあいいんじゃないの。
当初の「悪性黒色腫」だけだった適応を「非小細胞肺癌」にも拡大してくれたのは、ほかならぬ国ですから。

企業の経営には影響の大きい「後出し値下げ」ですが、国も知恵を絞って、外堀を埋めていったようです。

先月の経済財政諮問会議では、オプジーボの問題が、強い危機感を持って取り上げられました。
学習院大の伊藤氏が「英国で1本15万の薬が、日本で73万円なのはどういうことか」と切り出すと、
東レの榊原氏が「早期に大胆な値下げを行うべきだ」と援護射撃。
サントリーの新浪氏は「新たにルールを作ってでも下げるべき。25%ではなく50%だ」と息巻きます。

オプジーボが売れすぎたら困る、と言い出した財務省に、政治家が乗り、財界が押された、という感じです。

もともと薬価には、「市場拡大再算定(特例)ルール」というものがあります。
(1)年間販売額が1,000億円から1,500億円、かつ当初予想の1.5倍以上の薬剤の薬価は、25%引き下げる
(2)年間販売額が1,500億円超、かつ当初予想の1.3倍以上の薬剤の薬価は、50%引き下げる

オプジーボには、緊急に(1)を適用しようとしていたものを、この際(2)にしてしまえ、というわけです。
そこで厚労省は、小野薬品が見込んでいた1,260億円の販売額を「再計算」して、1,516億円にしました。
流通経費を推定し、値引率に相当する「乖離率」を推定し、出荷ベースの金額にかけ算して叩き出したのです。
目的の金額は、どのようにしてでもはじき出す。数字をいじらせたら、官僚の右に出る者はいません。

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ボジョレ・ヌーヴォー
- 2016/11/17(Thu) -
“Beaujolais nouveau” は、今日、11月第3木曜日が解禁日です。私もちょうど今、飲んでいるところ。

最初にはっきりさせときたいのは、“Beaujolais” の発音(とその表記)です。
メディアやネットでは、「ボジョレー」だったり「ボージョレ」だったり「ボージョレー」だったりします。
“nouveau”の方は、「ヌーボー」か「ヌーヴォー」ですが、これは、後者で考えていきます。

問題は、ボ(A)ジョレ(B)、のAとBのどちらに(または両方に)、長音「ー」が入るのか、ということ。
確かめようにも、あいにくフランス人の知り合いと連絡が取れません。フランス人に知り合いがいないので。

こういう時は、ネットです。Google翻訳や、フランス人のサイトを見て回りました。
で、“Beaujolais nouveau” の発音を聞いてみたら、「ボジョレ・ヌーヴォー」と私には聞こえたわけです。
「ボ」も「レ」も伸ばさない、「ボジョレ」が正解でした。

そのボジョレ・ヌーヴォー。好きとか嫌いとかではなく、縁起物なので、今日は1本飲みました。
良く言えば「果実のような香りのワイン」ですが、あっさりしすぎてコクがない、とても軽いワインですね。

本来、ボジョレ地方の天候で決まる、このワインの出来ですが、日本での消費は景気に左右されました。
私の学生時代から研修医の頃(80年代半ばから後半)はちょうどバブル時代。ボジョレ人気は絶頂期でした。
なにしろ当時、5,000円ぐらいのワインなら、安い、お手頃、と感じた時代です。

今は、700〜900円ぐらいのワインを常飲しています。しかも2日で1本です。ウンチクなど知りません。
出遅れると、ワイン道にはなかなか入りづらいのです。

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陥没道路の復旧
- 2016/11/16(Wed) -
博多駅前の、巨大な道路陥没現場が、わずか1週間で復旧しました。凄いです。海外メディアも驚いています。
あまりにすばやく復旧したので、陥没事故の映像自体がCGではないのか、と疑う声もあるとかないとか。

事故当日は休診日だったので、私はずっとテレビにかじりついて、その報道(および解説)を見ていました。
いきなり陥没して、巻き込まれた歩行者や自動車はいなかったのか。その点がしばらく報じられませんでした。
後に、地下鉄工事現場の人たちが危険を察知して、地上の交通規制を要請していたと判明。それはよかった。

しばらく中継を見てたら、福島原発事故の時に見たような、キリンのように首の長い重機が2台現れました。
コンクリートポンプ車ですね。映画『シン・ゴジラ』でも活躍しました。

「水を抜くようですね」などとテレビの出演者はコメントしていましたが、残念。後に誤りと判明しました。
このような場合、決して水を抜いてはならないそうですね。コメンテーターなど、いい加減なものです。
コンクリートポンプ車は、「流動化処理土」という、水中でもいい感じに固まる土を注入していたのでした。
基礎がむき出しになったセブンイレブンの下にも、流動化処理土は流し込まれたそうです。それはよかった。

今回の事故は、都市の地下の脆弱性を浮き彫りにしたと同時に、ライフラインのあり方を問うものでした。
電気、ガス、上下水道に影響が出ました。周囲のビルが停電し、辺りにガスが漏れました。
私も利用している福岡銀行と熊本銀行で、一時窓口業務ができなくなり、ATMシステムがダウンしました。
ということは、ふくおかフィナンシャルグループの重要通信回線が、あの現場を通っていたというわけです。

福岡銀行本店からずいぶん離れたあの地区のどこかに、極秘のデータセンターがあるということですよね。
破断した通信ケーブルに、テロリストが工作したりしなかったのでしょうか。

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タイムトラベル
- 2016/11/15(Tue) -
ビフの件。ビフテキじゃないですよ。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』のビフの話です。
昨日ブログに書いたのですが、今日になって気になり、録画しておいたのを1年ぶりに観てみました。

ご存じのように第1作目は、1985年に住む主人公たちが1955年にタイムトラベルする、比較的単純な話です。
ところがPART2はかなり複雑。85年から2015年に行き、また85年に戻った後で55年に向かうという設定。
55年の場所には、第1作で時間旅行中の主人公もいるので、計3人の主人公が同時に存在する状態になります。
かなり複雑で、苦しい設定ですね。

過去を変えると未来も変わる、いわゆる「因果律」を満たそうとするあまり、とても窮屈な物語になってます。
よく考えると矛盾も多く、やはり、過去に向かう時間旅行は、タイムパラドックスを解決できませんね。

これが未来向きの一方通行であれば、因果律に反することもなく、おそらく理論的には可能でしょう。
これを「因果往方」といいますウソ。

ちなみに映画の最後には、 “TO BE CONTINUED” ではなく、 “TO BE CONCLUDED” と出ました。
「次回へ続く」ではなく、「次回完結」という宣言ですね。これでPART4が作れなくなってしまいましたが。

タイムトラベルを書いた小説といえば、H.G.ウエルズの『タイム・マシン』が、その元祖でしょうか。
子どもの頃に読みましたが、もうほとんど内容を覚えていません。
こんどはそっちが気になったので、AmazonでKindle版『タイム・マシン』を買って、読んでみました。

驚きました。まず冒頭から、さまざまな矛盾やパラドックスを、もっともらしい理屈で言いくるめています。
こんなに理屈っぽい本だっけ、子どもの頃に読んだのは。でも読み進むと、文明批判の物語でした。
タイムマシンは、人類の未来の姿を描くための手段であって、この小説の主題ではなかったようです。

ところで私は、小学6年生のとき、学級新聞に『土星のタイムマシン』という物語を連載したことがあります。
残念ながら、その現物は手元にありません。自分で書いたのに、物語の内容も忘れてしまいました。

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トランプ氏とビフ
- 2016/11/14(Mon) -
『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』に登場する悪役のビフが、トランプ氏にそっくりだという話。
映画の脚本家が、トランプ氏から着想を得てビフのキャラクターを作っていたとのこと。そりゃ、似てて当然。
当時(80年代)悪徳大富豪を描くとしたら、トランプ氏が格好のモデルだったんですね。それも凄い話です。

大統領選後、米国の各地で、「トランプ氏を大統領として認めない」などと主張するデモが起きています。
「トランプ氏の勝利は正当ではない」とするクリントン支持者が多いという、世論調査も出ています。
「クリントン氏の方が、獲得票数では勝っていた」という事実を声高に唱える人たちもいます。
「FBIが根拠もない疑いを示したことでわれわれの勢いが止められた」と、当のクリントン氏も言ってます。

これらの人々の気持ちはわかりますが、少々勘違いをされているようにも思えます。
規定通りの正式な手続きで、米国民がトランプ氏を選んだのです。得票数の逆転も、問題ではありません。
メール問題の件は、ロシアもからんできて興味深いですが、それも元々は、クリントン氏が蒔いた種です。

選挙前には、トランプ氏は変人だと私は思ってましたが、今はクリントン氏の方が、ひどく残念に見えます。
80年代から映画の登場人物のモデルにされたトランプ氏って、実は、米国民が待ちに待った大物なのかも。

副大統領とか首席補佐官には、まともな大物政治家を起用し、選挙後のトランプ氏の言動も比較的常識的です。
本音、正論でガンガン突き進みそうなトランプ氏に、安倍政権がどのように対応できるのか。見ものです。

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大坂冬の陣
- 2016/11/13(Sun) -
『真田丸』はついに今夜、「大坂冬の陣」に突入しました。
先週の、オープニングテーマをエンディングに使うという驚きの構成は、三谷幸喜の思いつきだったとか。

さて、「大坂の陣」には「冬の陣」と「夏の陣」があります。夏の陣よりも、冬の陣の方が先です。
前に「アメトーーク」の「勉強しかしてこなかった芸人」でやってましたね、「そこは逆」と覚えるのだと。

実際に私も高校の頃、そのように覚えました。何かを覚えるときは、その連想を助けるものがあれば楽です。
夏の陣の方が先であれば「季節の順」と覚えれば済むのですが、その反対なので、「そこは逆」となるのです。

実はこの手法は、一歩間違えると混乱を招く危険があります。
とくに私の場合、逆の順に覚えてはならないケースで、「そこは逆じゃない」と念押しする癖があるのです。
それが災いして記憶が曖昧になり、「結局、逆なのか、逆じゃないのか?」という疑念が残ってしまいます。

いったん「逆」か「逆じゃない」のかに疑念が生じると、もはやいつまでたっても、記憶に自信が持てません。

血液型(ABO型)の検査は、私が研修医の頃までは、病棟で主治医が行っていました。
その時に、A型で凝集する青い試薬と、B型で凝集する黄色の試薬を用います。その色には覚え方があります。
「青はaoだからAと覚える」という記憶法を、友人の誰かが提唱しました。これはいい。みんな大絶賛です。

それで済ませておけば良かったのですが、私は調子に乗って、別の覚え方を提案してしまったのです。
「青はblueだけどBじゃないと覚えてもいい」

私は友人たちのブーイングに遭い、おまけに私はその後、試薬の色ではいつも迷うようになってしまいました。
混乱を招くような記憶法は、たとえ思いついても、決して口にはしないことです。

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iPhoneの世界シェア
- 2016/11/12(Sat) -
Appleは、カッコ良くて便利で先進的な製品を、その価値に見合った価格で、つまり高値で売るメーカーです。
製品開発の優先順位は、デザイン>機能>性能>>>価格、みたいなところがあり、薄利多売はやりません。

iPhoneはやたら高いけど、他のメーカーがほとんどスマホを作っていないうちは、圧倒的なシェアでした。
そこへAndroidが出現。私に言わせればiPhoneをパクったサムスンが、ついにiPhoneを超えてしまいました。
中国勢も激しく追い上げており、最新データでは、iPhoneのシェアは12%にまで縮小しています。

やがて、パソコンにおけるMacのようなマイナー勢力となり、Appleの業績もジリ貧となるのでしょうか。

ところがどうも、出荷台数ベースのシェアだけでAppleの業績は評価できない、というのが今日のテーマです。
2016年7〜9月期の、利益ベースでのシェアは、iPhoneが104%だったと報じられたからです。

世界のスマホ販売利益の、104%をiPhoneが稼いだという意味です。2位のサムスンは0.9%。中国勢は赤字。
出荷台数でシェア90%近いAndroidスマホからは、ほとんど利益が出ていないということになります。

以前から、iPhoneの利益率の良さは知られていますが、シェア100%超えというのは、今回が初めてです。
一方でAndroidスマホは、薄利多売どころか、売れば売るほど損をするという、厳しい状況。

こういうことがあるので、一見シェアを落とし続けているiPhoneも、安心して見ていられるわけです。
割高でもAppleを選ぶ、という気持ちにさせてくれる製品を作る限り、Appleの業績は安泰だと思います。

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医師の飲酒
- 2016/11/11(Fri) -
危篤患者のもとに駆けつけようとして酒気帯び運転し、現行犯逮捕された対馬の県立病院の男性医師の件。
本来であれば懲戒免職のところ、長崎県は今週、男性医師を停職7日にしたと発表しました。温情処分です。
今でも、そのような大岡裁きがあるんだ、と思った次第。

飲酒後すぐの運転なら論外ですが、飲酒の6時間後の運転だったという点が、他人事ではありません。
自宅で飲酒して、寝て、夜中に病院から呼び出されたとき、大慌てで車を運転するのは、あり得る話です。
そのような場合おそらく、呼気中のアルコール量は、酒気帯びに相当するでしょう。

かつて、年に2,3回は、私にもそのようなことがありました。もちろん、ずっと昔の話です。
病院への急行中に事故を起こしたり、まして人を死なせるようなことがなくて、本当に幸いでした。
これは絶対にしてはならないことです。酔いが残ってたらタクシーを使うというのが、いまでは常識です。
厳密に言うなら、夜の飲酒量によっては、その後8時間とか10時間は運転はすべきではありません。
深酒をしたら、翌朝は車で通勤できなくなると考えた方がよいでしょう。

昔、夜中に呼び出されて緊急手術を行った某医師が、手術執刀中に、酔ってマスクの中に嘔吐したそうです。
その話を研修医時代に、先輩の武勇伝として聞きましたが、今なら眉をひそめる話です。
とは言うものの私も、患者急変で呼び出されて、慌てて駆けつけた病棟で嘔吐したことがあります。

運転に限らず、酩酊状態での診療自体も、避けるべきです。
となると、いつでも夜中に呼び出される可能性のある医師は、理論上、飲酒できないということになります。
そのような職業、職場を選んだのなら、しょうがないのかもしれませんが、厳しい話です。
当直医任せにするのをヨシとしない、昔気質の医師であるほど、そのような自縄自縛に陥ることになります。
さいわい今の私は、夜中に病棟などに呼び出される可能性がないので、飲酒もほどほどにできています。

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Watchを探す
- 2016/11/10(Thu) -
Apple WatchのOS、その名も「WatchOS」の最新版が、9月にリリースされました。
インストールするためには、Watchを充電状態にしなければなりません。
しかし充電器は、寝室と院長室です。アップデートせねばと思い出すのはいつも、自宅のリビングです。
というわけで、ずっとほったらかしにしてましたが、先週やっと、アップデートしました。

これでようやく、「Watchを探す」機能が使えるようになりました。私にいちばん必要な機能です。
なにしろ私は、腕時計をすぐ紛失する癖があるのです。そのイヤな思い出話は、前にも書きました。
だから、Watch発売時点で「Watchを探す」機能が未搭載だったことには、ガッカリしたものです。

さっそくためしに探すと・・・ありました。地図で表示されます。ていうか、目の前にありますけどね。

この仕組みで探せるのは、iPhoneでWi-Fi接続したことのある場所に限られます。私の場合、自宅か職場です。
現実的には、職場にWatchを忘れて帰宅した時、自宅でそれを確認できるぐらいのメリットしかありません。
まあ、それでも、よけいな心配はしなくて済みますね。

自分の持ち物が、今現在どこにあるか、同様の仕組みを使って、何でも把握できるようになることでしょう。
たとえばカギとか、カバンとか、飼い犬とか。もちろん、人間もです。

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まさかのトランプ氏
- 2016/11/09(Wed) -
対岸の火事(ただし火の粉が激しく飛んでくる)と思ってた、米国大統領選挙は、トランプ候補が勝ちました。
まさかトランプ氏が大統領になるか?、と面白がってテレビを見てましたが、なっちゃいましたね。
昨日は、博多駅前の道路陥没ばかり報じていたテレビ番組が、今日は、大統領選挙の開票速報一色でした。

米国民の6割近くが、トランプ氏が大統領候補であることを恥ずかしく思っている、と以前は言われてました。
しかしその恥じるべき候補を、米国民は、恥をしのんで選んだわけです。
恥ずかしいから選ばない、ではなく、恥ずかしいけど選んだのです。

考えてみると、礼儀をわきまえて上品に振る舞うというのは、社会に自分を適応させるための装いです。
本来の人間の欲望は、もう少し無礼で、もう少し下品なのかもしれません。
ロッカールームで少々下品な会話をすることなど、たぶん、誰でもすることなのです。

クリントン氏は、ファーストレディ、上院議員、国務長官と、既成政治の中枢を歩んできた人物です。
トランプ氏はその正反対。無礼で下品で、場所をわきまえず過激な発言をして、政治にはド素人。
しかし、不満の多い現状を打開してくれるのは誰か、となれば、トランプ氏に期待するのかもしれません。

何も変わらないか、収拾が付かないほど変わるか、究極の二択を迫られ、後悔覚悟で後者を選んだわけです。
そこまでのリスクを負っても、現状を変えたい、ということなのでしょう。
まあそれにしても、日本人からは想像がつかないほど、クリントン氏の人気がなかったのでしょうね。

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勝手に詰めてはダメ
- 2016/11/08(Tue) -
朝は野菜ジュース。昼はコーヒーのみ。間食なし。夕食はたらふく、しかもデザート付き。私の食生活です。

3日前の土曜の晩のこと。チャーハンを食べてる途中で、ガリッと硬いモノを噛みました。ごはん粒の塊?
口から出してみると、硬い物体は小さな銀色の十字架です。よく見るとそれは、歯の詰め物、銀歯でした。

歯の治療なんて、最後にしたのは学生時代。だからその銀歯も、30年以上ずっと持ち続けていたものです。
それが今になって、たかがチャーハンを食べたぐらいで、ポロッとはずれたわけです。

歯科で治療してもらわなければなりませんが、なにしろ土曜の夜です。まずは応急処置をしておきましょう。
鏡を見ながら、銀歯を右下奥の元の位置に納めたら、これがジャストフィット。当たり前か。
用心しながら、残りのチャーハンと、デザートの蜂楽饅頭を摂取。噛むのはもちろん、左側の歯です。

翌日は日曜日。『真田丸』のオープニングテーマが、もったいつけてなかなか出ない、と思ったらラストとは。
などと驚嘆したものだから、グラタンをうっかり右奥歯で噛んでしまい、またガリッ。あ、しまった。
でも大丈夫。すぐに装着。ジャストフィット。その後はもちろん、夕食を完食。デザートのケーキも。

昨夜は用心してましたが、テレビのニュースに熱中した瞬間に、シュウマイでガリッ。学習してませんね。
で、今日は休みなので歯科受診。接着剤付けて、きちんと詰めてもらいました。まだ長持ちしそうです。

あとでネットで調べたら、自分で勝手に詰め物をはめ込んではならない、とありました。
土台の歯が欠けたり、すぐに外れて飲み込んでしまうかもしれないからです。自己流の対処は禁物ですね。

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人工知能が新発見
- 2016/11/07(Mon) -
「宇宙の謎の解明に、人工知能(AI)が迫ろうとしている」という新聞記事が、目に付きました。
暗黒物質の検出を目指している、欧州合同原子核研究機関(CERN)での話です。
膨大な実験データを、AIの力で解析すれば、ノーベル賞級の発見が期待されるとのこと。

しかし、データをAIに渡し、暗黒物質の存在を立証してくれるのを待つというのでは、いかにもAIに丸投げ。
当然、研究者には、「どうなんかなあ、それって」という思いもあります。

AIは単なるコンピュータではありません。自分で学習して、賢くなって、結論を導き出します。
ひらめきも偶然も、AIの守備範囲のうちです。だから飛躍もあれば発見もある。人間と同じ。いや人間以上。

AIが何かを新発見したとき、それを人間が発見したと言えるのか。それはたしかに疑問です。

2045年には、AIが人知を超える「シンギュラリティ」を迎えると言われています。
もはや人間がAIに太刀打ちできなくなる。いわゆる「2045年問題」です。

人間には、創造力があるが、AIにはそれがない、というのは間違いです。
所詮、人間が考えることなど、脳細胞における生化学反応と電気生理学的活動の、結果に過ぎません。
だからやがて、AIが人の脳を凌駕することは、時間の問題です。

シンギュラリティの先って、想像もつかない世界かもしれません。
ほとんどのガンが、根治できる時代になるかもしれません。感染症など、無くなるかもしれません。
医者は何をすればよいのでしょう。

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電話予約と男と女
- 2016/11/06(Sun) -
当院の診療予約の電話受付は、朝8時半開始です。受付スタッフと私の2人で、電話番をしています。
電話応対をしていると、社会の縮図を見るような思いがします。たとえば、電話の主と実際の患者との関係。

(1)患者=子ども、電話=母親
いちばん多いパターンです。お子さんの病状をよく把握しており、経過の説明も的確です。

(2)患者=子ども、電話=父親
ダメダメなパターンです。たいして病状が重くなくても、なぜか慌てています。
「お名前をお願いします」と尋ねると、「私ですか?子どもですか?」と応えます。

(3)患者=電話=成人女性
とくに問題を感じません。スムーズです。

(4)患者=夫、電話=妻
「熱はありますか」と訊くと、少し間を置いて、「熱は無いです」と応えます。何を尋ねても、即答なし。
待たされている間、電話口の向こうでの、やや険悪なやりとりが丸聞こえです。自分で電話すればいいのに。

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レーンキープ機能
- 2016/11/05(Sat) -
自動運転車のサイバー対策について、日米欧の交通当局が合意すると報じられました。

車がハッキングされて、ブレーキやハンドルをハッカーに操られたら、そりゃ大変なことになります。
不本意なドライブに付き合わされて、見知らぬ海辺まで連れて行かれたりするのも困ります。
車の通信機能などのセキュリティー対策には、万全の規格を策定して欲しいものです。

私の車にも「レーンキープ機能」があり、車線を維持して走行し続けるように、ハンドルが自動的に動きます。
便利なようですが、ハンドル操作のタイミングが私自身が運転する場合と違うので、少々違和感があります。

もともと私は、とくに山道などは、レーンに沿って、ジャストでクイックなハンドル操作をするのが好きです。
ところが車は、私が思ったよりも早く、ゆるゆるっとハンドルを切り始めるのです。
たぶん、なるべく急ハンドルを切らないような、安全第一の設定なのでしょうね。慣れるしかありません。

しかし、昨日ミルクロードを走ったときには、別の問題も感じました。
カーブの途中で突然、レーンキープ機能による自動操舵が止まってしまうのです。
車はそのままガードレールに向かうので、その都度私がハンドル操作を引き継ぐ羽目になります。

そのようなとき路面を見ると、センターラインや路肩の白線が消えかかっていて、ほとんど見えません。
これでは車線の境界がわからず、レーンキープ機能が中断したというわけです。

偶然なのか昨日は、ミルクロードのあちこちで、センターラインの塗装のやり直し作業が行われていました。
道路上のラインというのは、自動運転時代には最重要のインフラですね。

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阿蘇一周してみた
- 2016/11/04(Fri) -
震災後はずっと、ドライブを控えていましたが、今日は久しぶりに、阿蘇を一周してみました。

サイクリングのときと同様に、まず、私の好きな豊後街道からスタートし、阿蘇外輪山の北西部分に達します。
道路と平行に走る「清正公道公園」が、本来の豊後街道の痕跡なのですが、ブルーシートがかかっていました。
外敵を攻撃しやすい「凹型」構造が特徴の「清正公道」は、震災で両側の崖が崩落したのかもしれません。

二重峠で豊後街道を離れ、そのまま「ミルクロード」として、草原の中を快走します。
まだ緑色の草原と、黄金色に輝くススキが広がり、時間帯がよかったのか、無数の赤牛が草を食んでいます。
例の、「ロール・ベール・ラップ・サイロ」が、沿道にたくさん積まれています。
その側面には、「がんばろう熊本」の文字が書かれたものもありました。
あちこちで、道路の補修行為が行われていました。「ラピュタの道」はまだ、通行止めです。

以前は間違えて入り込んだ「マゼノミステリーロード」を、今日は意図的に走りました。
震災後、国道57号の迂回路になっているミルクロードは交通量が増えていますが、マゼノはガラガラです。

南小国で昼食。今回も「吾亦紅(われもこう)」。新そばの、極太あんかけ地鶏そばで、満腹になりました。

午後は外輪山を越えてカルデラに入り、阿蘇神社に参拝。倒壊した楼門が痛々しい。でも参拝者多数でした。

そこから、根子岳の東側を回り込むコースで南下し、高森に向かいました。
道路には、「噴火警戒レベル3(入山規制)」の電光表示あり。見れば噴煙は東にたなびいています。
それまではサンルーフを開けて快適なドライブをしていましたが、念のため火山灰を防ぐためにルーフを・・・
閉じようかと思ったら、閉じない。なんと、大事なときに故障です。あれこれ工夫して、無理矢理閉じる。

南阿蘇村で、南側の迂回路「グリーンロード」に入り、西原村の南側を走って益城町の東側に到着。
ミルクロードもグリーンロードも、なかなか険しい道ですが、今はかなりの交通量。大型車も多くバスも走る。
これらの山道が生き残って迂回路となり、メインの国道や新しい俵山バイパスが使えないとは皮肉な話です。

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有機ELディスプレイ
- 2016/11/03(Thu) -
中国企業が、有機ELディスプレイ生産のために巨額の設備投資を始めていると、今朝の日経にありました。
スマホのディスプレイが、今後は液晶から有機ELにシフトしていくことを見込んだものです。
iPhoneはいまのところ液晶ですが、来年あたりから有機ELに切り替わる可能性が報じられています。

新型MacBook Proには、有機ELタッチパネル「Touch Bar」が、キーボード最上部の位置に装備されました。
アプリ毎に自動的に表示が切り替わり、カスタマイズもできるファンクションキーという役割のようです。

タッチスクリーンのディスプレイは、Windowsではよく見かけますが、Macでは採用してきませんでした。
いわゆる「ゴリラ腕」問題によるものです。タッチ操作が腕の疲労や前傾姿勢を招く、というわけです。
腕をいちいち持ち上げてディスプレイにタッチするような動作を、ジョブズはとくに嫌っていたそうです。
私もそう思います。前にも書いたように、垂直な画面へのタッチでは、長時間の作業などできません。

でも、iPadのような水平面へのタッチならばOK。しかもキーボードに近接しているのであれば、むしろ便利。
ということで、Touch Barが考案されて、MacBook Proへの採用につながったのでしょう。

ちょうど、ディスプレイのメニュー部分を、キーボード側に移したようなイメージ。かなり使えそうです。

有機ELディスプレイは、サイズを大きくするところに、技術的困難があるといわれます。
しかし逆に、スイッチなどの小さなタッチパネルには、すでにかなり入り込んでいるかもしれません。
そういえば私の車にも、エアコンのスイッチ部分に鮮明なタッチパネルがあります。有機ELなんでしょうか。
今後、コストが下がり、しかも大型化して、有機ELが一気にディスプレイ市場を席巻するような気がします。

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錠剤のインフルワクチン
- 2016/11/02(Wed) -
錠剤タイプのインフルエンザワクチンを、「日東電工」が開発すると、報じられました。
日東電工? って思いますが、デンカ生研の例もあるし、電気と薬品は関連深いのでしょう、きっと。

経口投与で効果が十分なら、ワクチン接種がとても楽になりますが、しばらく慎重に見ていく必要はあります。
というのも、前例があるからです。

「フルミスト」という、鼻の中に噴霧するインフルエンザワクチンがそれです。
欧米では数年以上前から使われていて、日本でも3年ぐらい前から、一部の医療機関が導入しています。

おたくで扱っているのかと、問い合わせをいただいたこともあり、近い将来は導入しようかと考え中でした。

ところが、フルミスト先進国の米国で、今さらのように、その効果が疑問視されつつあります。
米国疾病管理予防センター(CDC)のスタンスも、180度転換してしまいました。
(1)2014年:フルミストを積極的に推奨する
(2)2015年:注射でもフルミストでも、効果はあまり変わらないので、どちらを選択してもよい
(3)2016年:注射の方が有効なので、フルミストは接種すべきでない

米国では何年も使っているのに、今頃になって、フルミストは意外と効かないかも、と言い出したのです。
なんじゃそりゃ、です。
この報告を受けて、日本の医療機関でも、今シーズンはフルミストの接種を中止する動きが出ています。

本当のところ、フルミストが効かないかどうか、まだ最終結論は出ていません。
でもそんなことがあったので、錠剤タイプのワクチンと聞いても、私は少々懐疑的なのです。

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VISAも使えました
- 2016/11/01(Tue) -
Apple Pay」は、日本ではVISAカードが使えないと聞いていましたが、VISA使えましたのでご報告まで。

カードの国際ブランドは、「VISA「Master」「JCB」「Diners」「Amex」の5つがメジャーです。
実際にカードを発行しているのは、楽天とかクレディセゾンなどの「イシュア」といわれる会社です。

日本では、Apple Payで使えるのはJCBとマスターだけで、VISAは使えないという、残念な事前情報でした。
ところが実際に、私の手持ちのクレジットカードを片っ端から登録してみると、意外なことが判明しました。

JCBなのに、ゆめカードが使えないのです。ところが反対に、紀伊國屋三井住友VISAカードはOKでした。
同じマスターカードでも、楽天とエディオンカードは登録できたのに、ベストカードはダメでした。

使えるかどうかは、VISAとかマスターとかのブランドではなく、個別のカード発行会社に依存するようです。
エディオンカードのイシュアであるオリコは対応し、ベストカードのニコスは未対応ということでしょう。

Apple PayでのFeliCaによる支払いは、イシュアによって「QUICPay」か「iD」かに振り分けられます。
店舗にどちらかのリーダーがあれば、それに応じたカードを選択して支払うことができます。
たとえVISAカードでも、VISAの処理ネットワークとは無関係に、iDかQUICPayで決済されるわけです。
さらに、Suicaとその互換カードは、Apple Payでは最も便利に利用ができるようになっています。

スマホでの支払いは今後、爆発的に拡大するでしょう。キャッシュレス・カードレスの時代は、もうすぐです。
となると財布に残るのは、免許証と保険証。これらもついでに、スマホに入れる仕組みになりませんかね。

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