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年末の断捨離
- 2016/12/31(Sat) -
年末の書斎片付けは、ある種、発見の連続でした。
古本や古雑誌はもちろん、懐かしい写真、昔の年賀状、カセットテープなどが次々に発掘されました。

とくにAV関係(オーディオビジュアルの方ね)が多かった。
ビデオデッキやカメラ類は意識的に保管しているので、想定内ですが、AVケーブルが湧くように出てきます。
何に接続するのか、用途不明のACアダプタも、ザクザク見つかりました。さすがに今回は廃棄です。
昔使っていたミニコンポとか小型スピーカーは、震災で破損。ちょうど断捨離のきっかけになりました。

パソコン関係のケーブル類も、うじゃうじゃ出てきますね。LANケーブルとかUSBケーブルならマシな方。
DVIとVGAの変換アダプタなど、アダプタ関係もやたら多い。購入したまま未開封の品もたくさんあります。
SCSI(「スカジー」と読む)やADBケーブルなど、ほぼ90年代に姿を消したはずの骨董品も見つけました。
いつか使うかもしれないと保管を続けて20年とか30年を経過しましたが、ついに出番がありません。

古いMacを捨てるわけがありませんが、震災で破損したApple純正CRTディスプレイは、泣く泣く廃棄です。
93年に発売された、当時の最高機種「Macintosh Quadra 840AV」は幸い破損せず、保管継続が決定。

Macはしょうがないとして、じゃあ周辺機器をどうする、って話になりますね。
SCSI接続のHDDとかMO(光磁気ディスク)ドライブがそれですが、今回もまた、処分保留ということで。

いつかこういった保管中の品々を、ショーケースに入れて陳列するのが、私の夢です。

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書斎の片付け敢行
- 2016/12/30(Fri) -
わが家には、数年前からずっと、引越し荷物やガラクタが所狭しと収蔵されている部屋があります。書斎です。
先日書いたように、机まわりだけは、音楽鑑賞やパソコンや印刷が出来る程度にはなっています。
しかしそれ以外は、フローリングがほぼ見えないほど、色んなモノが床に積み上げられています。
震災の時に落下して破損した、古いMacのディスプレイの破片があちこちに散らばって、踏むと痛いです。

いちばんの困難は、17個の段ボール箱です。引越して来た時から、未開封のまま安置されています。
中にはおそらく、古文書や古道具の類が収蔵されているものと、推測します。

しかし、これまでに何度か片付けを試みて失敗した書斎ですが、今年は少し異なります。
なぜなら、震災後に、壊滅的に散らかっていた院長室を断捨離した実績と自信があるからです。

昨日は片付け道具を買いに行き、帰宅後にはワイングラスとロックグラスをすべて、完璧に洗い上げました。
今日は墓参りを済ませ、少し読書をし、クリニックを見回りに行き、書類整理して、夕方には洗車もしました。

どうしても、本来やるべき書斎の片付け以外の、ありとあらゆる事が、なぜかやりたくなるのです。
しかしとうとう、他にやるべき事がなくなり、先ほどから片付けを始めております(合間にブログ執筆)。

こんなことができたのも、12月24日には年賀状の準備を終えているからです。今年は仕事が早いのです。
ただし喪中はがきが、年賀状投函後に2通届きました。年賀状の準備が早すぎるのも、問題があるようです。

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ノロの検査をどうする
- 2016/12/29(Thu) -
ノロウイルス感染による胃腸炎が流行する時期になるたびに、医者の間では、毎年同じ話題になります。
それはすなわち、胃腸炎症状(下痢や嘔吐)の患者に、ノロウイルスの検査をすべきかどうか、ということ。

論点を整理すると、こうです。
(1)糞便の迅速検査をしても必ずしも陽性反応は出ない(陽性的中率は低い)ので、検査する意味は少ない
(2)3歳以上65歳未満では保険適用が認められていないので自由診療となり、混合診療の問題も出てくる
(3)他のウイルス性胃腸炎と同様に対症療法しかなく、ノロウイルス感染を確認できても治療法は変わらない

このような事実に加えて、今期のノロウイルスはとくに、陽性的中率が低いとされています。
ところが、保育園や幼稚園、あるいは職場からの要請で検査を求めてくる方は、けっこう多いのです。

そういった、施設や会社の方に言っておきます。ノロウイルスの迅速検査では、陰性の証明はできませんので。

このような、陽性的中率が低い検査法は、陽性であった場合にのみ意味があります。ああノロだったのかと。
その反対に、陰性だからといってああノロじゃなかった、とはまったく言えません。

ところが便検査でノロが陰性だと、「陰性だった」=「ノロじゃなかった」と勘違いされやすいのが問題。
ノロ陰性という検査結果を出すことが、ノロではない「お墨付き」を与えてしまうことにもなりかねません。
したがって、ノロではないことを証明する目的では、ノロウイルス検査をしてはならないのです。

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仕事納め
- 2016/12/28(Wed) -
当院は今日が仕事納め。明日からは、年末年始の休診をさせていただきます。1月3日までの6連休です。
土日祝日診療を謳っている当院としては、本当は、年末年始でもあまり長期間休診したくはありません。

勤務医時代は、大晦日でも元日でも、病棟回診等のために必ず出勤していました。休みなどありませんでした。
それが当たり前の感覚で開業したので、開院初年度の年末年始は、12月31日から1月2日までの3連休でした。

これがあまりに短かった。あとで反省しました。私は平気でも、職員はそうじゃないからです。
それに、年末はまだしも、正月早々の受診者の少ないこと。1月3日は20人でした。そりゃそうでしょうね。
でも翌年も懲りずに1月3日に診療しましたが、これまた少なかった。

それ以来、お正月3が日はすべて、休診することにしました。
さらに年末の診療も徐々に早めに切り上げるようになり、昨年から6連休になったのです。
海外旅行などしてません。現に、昨年の6連休中に一番遠くに行ったのは、菊陽のハンズマンですから。

「御用納め」という表現がありましたが、最近は官公庁でも「仕事納め」を使うようになりつつあります。

しかし私には「仕事納め」じゃピンときません。「御用納め」だからこそ、年末の風物詩って思えるのです。
昔からのしきたりや行事は、昔ながらの言葉を使ってこそ、その歴史や趣を感じるのではないでしょうか。
「御用」が古くさいから「仕事」に変えてしまえ、なんて言葉狩りをしてると、文化が失われる気がします。
そのようにして、言葉がどんどん減っていくのです。それと引き替えに、若者言葉が入り込んでくるのです。

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純米大吟醸 獺祭
- 2016/12/27(Tue) -
旭酒造の「純米大吟醸 獺祭 磨き三割九分」の瓶に虫が混入していたとして、自主回収が始まりました。
「獺祭」は安倍首相がオバマ大統領に贈ったことで有名になりましたが、私は飲んだことがありませんでした。

「三割九分」は精米歩合39%を表しています。つまり、米の外側の61%を削り落としたというわけですね。
獺祭には、さらに上を行く「磨き二割三分」とか、オバマさんに贈った「磨きその先へ」というのもあります。

「磨きその先へ」の精米歩合は未公開です。他社との数値上の競走を避けるためかもしれません。
精米歩合を表示していないので、国税庁の基準に従って、純米大吟醸とは表記できません。ただの清酒です。

削った米粉はどうするのかも心配になりますが、一般的には、食品用にリサイクルされるようです。
酒の旨さが精米歩合だけで決まるわけではありませんが、香りが良くなるし、贅沢って気分にもなりますね。

新奇性もあって一気に上り詰めた獺祭ですがしかし、今回の虫騒ぎが物議を「醸して」います、醸造酒だけに。

そもそも、スペック(精米歩合)や価格や話題性で飛びつくなんて「ダッサい」、という意見もあるでしょう。
「磨きその先へ」などは、720mlの小さいボトルで、税込み32,400円ですよ。はぁ?どういうことですか。

などと、飲む前から否定するのも不公平だし非科学的。このような場合、自分で検証するしかありません!
というわけで、近所の酒屋で「磨き二割三分」を買ってきて、先ほど味わったところなのですが・・・
まあ、なんて言いますか・・・恐れ入りました。

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元日からの禁煙のために
- 2016/12/26(Mon) -
禁煙補助薬「チャンピックス」を使った禁煙外来を始めて、6年以上たちます。
これまでに300人以上の方が、当院での禁煙治療を行いましたが、成功率は半々ぐらいかもしれません。
その正確な詳細は、じつはよくわかっていません。なぜなら、
(1)途中から来院されなくなった方が、禁煙に成功したのか、諦めたのか、区別がつかない
(2)禁煙外来を満了された方が、その後も禁煙を維持できているのかどうか、確認できない

これらの方には、最終来院日の半年後とか1年後とかに、電話か何かでお尋ねするという手もあるでしょう。

しかし、禁煙に失敗して後悔している方には、傷口に塩を塗るようなことになりそうで、躊躇します。
そのような方に、禁煙再挑戦を促すことは悪くないのでしょうけど、どこか押し売りっぽくも感じます。

いったん禁煙できていた方が、また喫煙生活に戻ってしまうきっかけの多くが、会社の飲み会です。
1本だけ、と思って吸った1本が、1本で済むことはほとんどありません。たいていは、喫煙生活に逆戻りです。
その1本を勧めた同僚を責めるのではなく、会社全体として禁煙に取り組まなければ、なかなか成功しません。

折しも、禁煙を始めるには絶好の「元旦」が近づいています。
チャンピックスは、内服開始とともに喫煙本数を減らし、その翌週から完全禁煙に移行するのが標準。
つまり、今週から内服を開始すれば、ちょうど元日からの禁煙を「補助」することができるわけです。

というわけで、元日から禁煙するなら、年内のうちに禁煙外来へ。まだ間に合います。

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無意識に間違う
- 2016/12/25(Sun) -
いつものルーティーンを、最近、妙な具合に間違えるようになりました。大丈夫でしょうか。先日はこうです。

朝、冷蔵庫から野菜ジュースのボトルを出して、グラスに注ぐ。
ペットボトルがちょうど空になったので、蓋を閉めずに、そのままキッチンに放置。
ちょうど、霧吹きの中の水が無くなっていることに気付き、先端を外して、中に水を補充。
先ほど外した霧吹きの先端を、はめる。ただし、野菜ジュースの空ボトルに。

私はもともと、段取りが好きです。自称「ダンドリ君」です。ムダな動きがイヤなのです。
ところが最近は、ムダだらけ。ムダを修正するための動作で、また別のムダを起こしたりします。腹立ちます。

霧吹きの件では、その先端を、完全に野菜ジュースのボトルにはめ込んでいたら、アウトでしょうね。
先日はまだ、はめ込もうとしただけでしたから、大丈夫。あ、いや、2回転ぐらいはさせたかもしれませんが。

日頃は無意識で行っているようなルーティーンを、無意識のまま間違うわけで、注意のしようがありません。

野菜ジュースのボトルは、蓋を閉めなかったものだから、まだルーティーンが完結してなかったのでしょう。
そこへ、霧吹きに水を補充するというルーティーンが割り込み、両者がショートしたのかもしれません。

診察中、胸部の聴診をしたあと「はい、背中」と言いながら背部の聴診に移るときに、時々間違いが起きます。
母親にだっこされたお子さんを、まず背中から聴診したときにも、つい「はい、背中」と言ってしまうのです。
途中で気付いて、「はい、背中ーーーの次は胸」とか言って誤魔化すことが、月に2回か3回か4回あります。

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ブラック企業大賞
- 2016/12/24(Sat) -
今年の「ブラック企業大賞」を、電通が受賞しました。それをNHKが大きく報じたので、話題になってます。
電通以外のノミネート企業の中には、日本郵便とか、ドン・キホーテ、関西電力、佐川急便などがあります。

過労死(自殺以外にも病死や事故死あり)や、悪質な労基法違反が、各社のノミネート理由のようです。
もちろんこれらの企業は、氷山の一角。同様の会社が山ほどあることを、誰もが知っています。

今夜NHKで、長時間労働の問題点と解決策を話し合う討論番組(NHKスペシャル)がありました。

「労働時間よりも生産性だ」という考え方が、従来から言われている解決策のようです。
「顧客からの不規則な要望」や「無制限のサービス」に問題がある、という意見も出ていました。
番組では、従業員の残業につながる受注を断って残業ゼロを達成した、福岡のある企業を紹介していました。

一般企業はともかく、医療業界とくに病院勤務医、なかでも外科医の過重労働は、そう単純ではありません。

「顧客からの不規則な要望」を外科医で言うなら、「急病患者からの不規則な手術依頼」ということです。
「無制限のサービス」は、「手術が終わって術後状態が安定するまでの無制限の診療」ということです。

この分野において、生産性だとか残業ゼロを優先させたのでは、誠心誠意の診療活動はできません。

朝まで働いたら翌日は午後出勤でよい、という「勤務間インターバル制度」を、番組で紹介していました。
しかしその制度を病院で採用したら、緊急手術の翌日の予定手術は、すべてキャンセルになってしまいます。

残念ながら番組では、病院や官庁という、隠れた大物ブラック企業の話が、まったく出てきませんでした。
次はぜひ、病院勤務医の長時間労働問題に、鋭く切り込んでほしいものです。

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大掃除&年賀状準備
- 2016/12/23(Fri) -
恒例のクリニックの大掃除は、先週の休診日を返上して、スタッフ皆が参加して行いました。
そうなると次は、わが家の大掃除です。ちょうど雨も上がり、昼前から日差しが出てきました。

震災後に愛犬・花が来て以来、リビングは花の遊び場でもあり、フローリングもかなり傷んできました。
そこでワックスがけ、ということになります。こうなると、徹底的にやるしかありません。手順はこうです。
(1)家具をすべて移動
(2)掃除機でゴミ掃除
(3)中性洗剤でモップがけ
(4)水拭き
(5)ワックスがけ
(6)家具を戻す

寒い日はワックスが乾きにくいと言われますが、冬の大掃除ですから、それはしょうがないでしょう。
水拭きやワックスがけを、腰をかがめずに、できるだけ楽にするためには、使いやすいモップが必需品です。
さらにワックスをかける際には、その段取りが大事です。自分が逃げるルートを確保しなければなりません。

そのようにして午前中から準備して、昼から作業を開始し、夕方には終了しました。かなり満足です。

掃除で勢いづいたので、あろうことか年賀状の準備に突入しています。住所録整理を終えて、いま印刷中です。
例年だと29日からやる作業なのに、今年は恐ろしく早い準備です。明日は雪が降るかもしれません。
ブログを見てみると、2年前3年前も、30日になって宛名印刷ソフトをインストールしたりしてますね。
ちなみにこれまでで一番遅かったのは、1月2日から準備を始めた年です。これはひどい。

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新しい吉原橋
- 2016/12/22(Thu) -
4年前の白川水害で吉原橋が損壊して以来、私が通勤ルートを変えたことは、前にも書いた通りです。
あの洪水では、まさに私が渡ろうとする橋が濁流に飲み込まれていくのを見て、必死にUターンしたのでした。

通行止めになった吉原橋は、暫定的に改修されましたが、そのすぐ下流に新しい橋の建造が行われていました。

その、場違いなほどに立派な橋が、先月完成しました。大きいです。隣の旧吉原橋が歩道橋に見えるほどです。
新しい吉原橋は完成して1カ月以上経つのですが、私にとっては昨日が「渡り初め」でした。

舗装も美しいその橋を、南向きに渡り終わって少し走るとしかし、そこで道路はプッツリと途切れます。
その先に続くのは、両側を田んぼと畑に挟まれた、ひどく狭い農道です。竜頭蛇尾という言葉を思い出します。
橋の北側の道路も、急激に狭くなって、ひどいヘアピンカーブで段丘崖を登る坂道につながります。
結局、橋とその周辺だけが極端に立派になり、浮いています。洪水対策だから、それで良いのでしょう。

吉原橋の名前からは、遊郭の「吉原」を連想します。江戸の吉原は昔、葦(アシ)の湿地帯だったそうですね。
「葦(アシ)」は「悪し」に通じるので、「葦(ヨシ)」の読み方に変わり、字も「吉」があてられたとか。

吉原橋から下流を見ると、大きな砂州があります。この付近も昔は、葦原(アシハラ)だったのでしょう。

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当時の冬至の湯治
- 2016/12/21(Wed) -
子どもの頃から、冬至と言えば12月22日だと思っていたのですが、最近はどうも違うようですね。
調べてみると1992以来ずっと、うるう年だけは12月21日が冬至です。それ以外の年は12月22日が冬至。
天文学的な計算によって決まる事柄なので、どうしようもありません。以前書いた秋分の日と同じ理屈です。

日の出から日の入りまでの時間は、今日が最短でしたが、日の出の時刻は明日からも、まだ遅くなります。
暗いうちは庭の掃除がやりにくいので、私の出勤時刻は夜明けとほぼ同時。いまだと7時15分ごろです。
それから逆算して自宅を出る時刻を決めますが、巡り巡って、起床時刻も決まります。いまだと6時です。

今日の日の出は7時15分、日の入りは17時15分。昼間の長さはちょうど10時間でした。キリがいいですね。
来年元日は、日の出が7時19分、日の入りは17時22分。昼間の長さは10時間と3分。3分ほど長くなります。
夜明けが遅くなっていくペースを上回るスピードで、日没時刻も遅くなっていくわけです。

20年以上前に別府の温泉で、冬至の晩にゆず湯の露天風呂に入ったら、ちょうど雪が降り始めました。
湯に首までつかって見上げると、漆黒の空から湧いてくるように、無数の雪が降ってきます。
雪のほとんどは熱い湯に触れて瞬時に溶けますが、いくつかは顔に当たってジワッと気持ちよくほどけます。

その頃は、家族旅行や様々な行事などで、温泉宿に泊まることがありましたが、最近温泉はご無沙汰です。
この時期になるといつも、真冬の露天風呂で雪を顔に浴びた、あの至福の時を思い出します。

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あらためてブロッコリー
- 2016/12/20(Tue) -
1日1食はほぼ10年前から、毎晩ブロッコリー1株は5年以上前から、いまだに続けています。
それが好きだとか、根性があるとかではなく、もはや私のルーティーン、生活習慣なのです。

このたびブロッコリー健康法について尋ねられることがあったので、ふと、考え直してみました。

当初は、ブロッコリーの成分による医学的効果を期待したり、味わい方の工夫にも毎晩楽しみがありました。
スムージーを作ったり、スティックセニョールやロマネスコに手を出したこともありました。

しかし最近は、食べ方にはあまりこだわらなくなってきて、レンジでチンしてそのまま食べています。
さすがに味があまりにも単調なので、ピーナッツをトッピングしたり、別のおかずと交互に食べたりします。

ブロッコリーの良いところ、栄養素だとか、がんや認知症や感染症の予防効果などのことは言いません。
ただ、食事の最初に食べて胃袋を満たすと、その後でドカ食いしても総摂取カロリーが減らせます。

そんなブロッコリーのほかに、毎日続けているモノといえば、このブログ。
奇しくも両者とも「ブロ」で始まります。 だからどうした、ってとこですか。
「ブロッコリー」ネタの「ブログ」を、「ブロードバンド」でネットに接続して投稿してるわけです。

ブロッコリーって、イタリア周辺が原産なんですね。
イタリア語で “broccoli” は複数形。ならば単数形の “broccolo” は、あのツブツブ1個のことでしょうか。
その由来は “brocco” で、新芽の意味だそうですが、 “broccolo” には他に、バカ・まぬけの意味もあるとか。
まあ、毎晩1株食べ続けてるのも、少々バカっぽい、かもしれません。

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未成年とタミフル
- 2016/12/19(Mon) -
本格的に寒くなってきました。インフルエンザは熊本でも、そろそろ流行期に入りつつあります。

その治療薬「タミフル」が、正式に1歳未満の患者にも処方できるようになったことは、先日書きました。
しかし、10〜19歳への投与は、いまなお原則として禁止されています。
これは、タミフル投与後に異常行動を来した、10代未成年者が頻発したことを受けての措置です。

ただ、タミフルを飲まなくても、インフルエンザに罹ると異常行動が起きることは、よく知られています。
日本は、インフルエンザといえばすぐタミフルを内服してきたので、タミフルが濡れ衣を着せられた形です。
しかし、絶対にタミフルは無実だ、ということを科学的に証明することもできていません。それは困難です。

となると、科学的根拠は乏しくても、疑わしいなら慎重(及び腰)になるのが、厚労省のスタンス。
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の接種を止めているのと、同じ理屈です。

インフルエンザの異常行動は、タミフルのせいではなく熱せん妄であり、10歳未満でもよく見かけます。

なぜ、10歳未満はタミフルOKで、10歳代はダメで、でも20歳以上ならOKなのか。
それは10代未成年者に、窓から転落したり、外に飛び出して交通事故に遭った事例が多いからです。
10歳代は力が強いので、その異常行動を親が制止できない、というのが理由だと聞いたことがあります。
じゃあ、力持ちの9歳児はどうなの、と言いたくもなりますね。10歳で区切る理由が、非科学的です。
タミフルを飲んだ子は親が見張れと言いますが、もともとインフルエンザの子は、親がちゃんと看るべきです。

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手術の練習と模型
- 2016/12/18(Sun) -
外科医は、長時間労働や訴訟リスクなど厳しい環境のなかで、しかし常に、自己研鑽を続けています。
すなわち、知識の向上と術式の習熟、そして手技(技術)の上達のための努力です。

私が研修医の頃、詰所(通称「タコ部屋」)には、縫合結紮練習用の器具が置いてありました。
暇さえあればそのような模型や、コーヒーカップの取っ手でもなんでも使って、糸結びの練習をしていました。

書物やビデオで勉強し、手術の見学や助手を重ね、ついに執刀医としてデビューする時が来ます。
車の運転に例えるなら、学科教習を受け、教官の車の助手席に何度も乗り、ついに運転席に座るわけです。
自動車学校と異なるのは、最初に運転席に着いたその時から、事故の許されない一般道に出るということです。

しかし、初めての執刀医が、術式の手順もおぼろげなまま、切開や縫合をサクサクこなすのは無理です。
だから実際には、助手を経験している時に、少しだけ縫わせてもらったり、結紮させてもらったりするのです。
教官の車に乗ってるときに、交通量の少ない道で、少しだけ運転させてもらうようなものです。

ところが、実際の手術じゃないけど、執刀の練習をする方法があります。いわゆる「ウェットラボ」です。
たいていは、ブタの臓器を使って練習をします。私もブタの心臓で、何度か弁置換手術などをやりました。
技術的な修練だけでなく、解剖学的な理解を深め、術式の応用を探るためにも有効な方法です。
言ってみれば、路上教習に出る前に、自動車学校の練習コースを運転するようなものでしょうか。

それがいまや、3Dプリンターで出力された人工臓器で、手術の練習ができる時代になりました。
これはちょうど、高精度シミュレーターで運転の練習をするようなものかもしれません。
たとえば、いろんな心疾患の解剖学的構造を模型で再現できるので、あらゆる術式を練習することができます。

さらに凄いのは、手術予定患者のCT画像を元に、その患者の臓器を3Dプリントすることができる点です。
外科医がこれまでは頭の中で構築していた臓器構造を、あらかじめ手にとって見ることができるのです。
そして、その臓器模型で実際に「手術」してみることができるわけで、外科医にとっては夢のような話です。
術式の改良や、新しい術式の開発にもつながるでしょう。これは外科学の大きな転換点になるかもしれません。

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AirPods発売
- 2016/12/17(Sat) -
Appleの「AirPods」が、ついに発売されました。いまApple Storeで注文すると、6週間待ちです。
ご存じない方(多いと思いますが)のために言いますと、AirPodsはワイヤレスのイヤホンです。

9月に発表されたのに、技術的トラブルがあったとかなかったとかで、10月の発売が延期されていました。
こういうところが、良くも悪くもApple的です。見切り発車して、ギリギリまで改良を加えるんですよね。

バッテリー駆動時間5時間は、ずいぶん長い。専用ケースは充電器を兼ねています。
耳から外すと自動停止します。耳に入れなければ再生しないという設計は、なかなか面白い。
PodでSiriさんと会話もできます。そんな姿って、ハタから見ると結構ヤバい人ですね。

AirPodsの外見は、斬新な補聴器のような、ヘンテコリンな耳栓のような、棒状の装置です。
装着したまま道で転んだら、耳に突き刺さりそうな気がして、私はなかなか買う勇気がありません。
それに、すぐ紛失しそうなのも気がかりですが、片方だけの追加購入もできることが判明。
紛失しないように、左右を連結させるケーブルも発売されています。もはやワイヤレスには見えません。

Apple信者ですから、紛失しそうでも、耳に刺さりそうでも、一応買うことになるんでしょうね、私の場合。

ちなみに「イヤホン」という表記は、NHKの基準に従いましたが、Appleのサイトでは「イヤフォン」です。
NHKでは、「phon(e)」は「ホン」が多く、「スマートフォン」など新しい言葉が「フォン」のようです。
Apple信者ではありますが、言葉に関しては、NHKに従うのが私流なので。

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幽霊が原因の肩こり
- 2016/12/16(Fri) -
「肩こりの原因は幽霊だ」という記事で話題になった医療系サイト「WELQ」が、休止に追い込まれました。
ブログの無断転用や、素人ライターによる無責任記事など、サイトの運営法に大きな問題があったようです。

「まとめサイト」なるもののいかがわしさも、露呈しました。
一般の方が、個人の意見や思い込みを自分のブログに投稿することには、何も問題はありません。
ネット記事なんて、玉石混淆です。それが個人的見解だとわかって読めばよいのです。私のブログも、そう。
しかし、その個人的ブログが大手サイトに「採択」されて「まとめ」られると、妙な権威が付いてしまいます。
恣意的に「まとめ」て、特殊な細工(SEO対策)で上位に検索されるようにしてあることが、問題なのです。

このSEO対策というのは、私も開業時に当院のホームページを立ち上げるとき、利用しました。
検索されやすくするために、トップページのあちこちにキーワードをたくさん書き込んでおきました、と業者。
へぇ、そういうものかと、その時は思いましたが、今それぐらいしたのでは、ほとんど効果ないでしょうね。

業者任せは最初だけで、この数年はずっと、私が自分でサイト管理をしているので、SEO対策はしてません。
そんな小手先の工夫をして、上位に検索されたからといって、内容が伴わなければ意味がないからです。

WELQの一件で、ネット検索の問題点が浮き彫りになりました。利用者にも、心構えが必要です。
検索順位が上位のサイトは、信頼性や人気があるのではなく、細工がしてあるかもしれないということです。
まあ、全部が全部そうではないのですが、少なくとも「まとめサイト」は、その点が最大の問題ですね。

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パソコンから盗撮・盗聴
- 2016/12/15(Thu) -
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは、Macの内蔵カメラとマイクを、テープでふさいでいるとか。
コンピュータウイルス(マルウェア)によって、盗撮・盗聴されるのを防ぐためです。

その話を聞いて私も、よく使うMacのカメラとマイクの部分には、小さなマスキングテープを貼っています。
まあ、私を盗撮・盗聴して何になるのか、それはわかりませんが、念のためです。

ところが最近は、ヘッドホンやイヤホンからの盗聴を可能にするマルウェアも、あるようですね。

マイク端子ではなく、ヘッドホン端子につないだイヤホンを、マイクとして機能させてしまうというのです。
コンピュータウイルスが、ヘッドホン用のオーディオチップを、マイク用のチップに変えてしまうようです。

となると原理的には、スピーカーを備えた電気製品はすべて、マイクを備えた盗聴機器になり得るわけです。
パソコンでもテレビでも、冷蔵庫でも洗濯機からでも、盗聴が可能になります。

考えてみると、入力と出力って、同じ物理現象の裏表ですよね。
マイクとスピーカに限らず、たとえばLEDは電気で光るけど、光を当てれば発電します。

テレビやパソコンのディスプレイは、どうなんでしょう。原理的に、カメラとしても機能しうるのでしょうか。
画面にテープを貼ることもできないし、もしそうなら、盗撮は防ぎようがないですね。

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語順と伝わり方
- 2016/12/14(Wed) -
話し言葉(音声)を聞いたとき、頭の中では、耳で聞いた順に逐次、言葉の理解を進めていきます。
ところが日本語は、文末に大事な表現が来るので、最後まで聞かないとわからないことがあります。
助詞や文脈で見当が付くだろう、というのは甘いのです。修飾句ばかりが続く場合が、よくあるからです。

具体例を書くと、たとえばこんな感じ(イメージ)です。
「今日は、どうされましたか?」
「以前から時々あるんですが、とくに昨日からひどくて、今日は学校を早退したのですが、頭痛があります」
以前から何があるんだろうという疑問をずっと抱えたまま、最後まで聞かなければなりません。
真っ先に「頭痛があります」と言ってもらうと、そのつもりで話を聞けるのですが・・・せっかちですかね。

スタッフとの会話でも似たような事があって、
「次(の患者さん)は誰?」
「3診(第3診察室)で、熱が高くてぐったりされてましたけど、いまは少し下がってます。○○さんです」
これも冒頭に「次は○○さんです」と言ってもらえば、その方の電子カルテを開きながら、話を聞けるのです。
名前がなかなか登場しないと、誰の話なんだろうと思いながら、その病状を聞き続けることになります。
いやもちろん、たかだか数秒の話ですけどね。数秒待たされたところで、業務に大きな支障はありません。
でも「待たされた感」が違うのです。これはリズムの問題かもしれません。やっぱり私、せっかちですかね。

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餅つきでノロ感染
- 2016/12/13(Tue) -
ノロウイルス感染による胃腸炎が、大流行中です。
南小国町の保育園の餅つきで、園児や家族ら52人が、ノロウイルスによる食中毒を発症しました。

今年は恒例の餅つき大会を中止する団体等もあり、そこまでしなくても、という意見も出ていました。
しかし、中止した人たちがほっと胸をなで下ろしたであろうほどに、各地でノロの集団感染が発生しています。

当院近隣の保育園・幼稚園などでも、ノロかどうかは確定していませんが、胃腸炎が流行しています。
園で感染し、その後1日か2日遅れで次々に園児の兄弟や親が感染して、当院を受診するケースが目立ちます。
このような感染は、患者の便や嘔吐物に含まれるウイルスが、園内や家庭内で感染を広げていったものです。

一方で、集団内で一気にノロウイルス性胃腸炎が発生するのは、食品(給食や餅つき)を介した感染です。
餅をちぎる時に、あるいは手水を付けるときに、その人の手に付着したウイルスが餅にうつるわけです。
素手では作業せず、手袋を付けて行えばよいのですが、なかなか徹底しにくいのでしょう。

ノロウイルス感染かどうかは、便を検査することになりますが、当院でできるのは「迅速抗原検査」です。
しかし今年は、あまり積極的には検査しない方針です。その理由は、次の通りです。

(1)迅速検査は検出率が低く、今年はとくに迅速検査で陽性反応が出ないノロウイルス感染が多いとされる
(2)もともと園などで流行する胃腸炎の大半はノロウイルス感染であり、状況からほぼ診断の見当は付く
(3)ノロウイルス感染であるかどうかによって、ウイルス性胃腸炎の治療方針が変わることはない
(4)3歳以上65歳未満では、検査に保険が利かず自由診療となるので、混合診療禁止の御法度に触れる

ともかく、適切な治療(重症者には点滴)と感染拡大の防止が重要。餅つき注意(中止しなくても)です。
もちろん次のステップとしては、ワクチンによる予防が待たれます。武田薬品が鋭意開発中のようです。

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予防薬と治療薬
- 2016/12/12(Mon) -
インフルエンザの流行がそこそこ早いので、ワクチンの接種とインフルエンザの治療とが入り交じる日々です。
2009年に新型インフルエンザ(いわゆる「ブタインフルエンザ」)が流行した時が、まさにそうでした。
あの時は、厚労省の接種計画(机上の空論)がすべて後手後手に回るという、絵に描いたような大失策でした。

その当時と比べると今は、インフルエンザワクチンの接種率は、かなり低下しているように思えます。
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)問題以降、インフルエンザワクチンにも懸念が広がっているのです。
(1)有効性が疑問
(2)副作用が心配

毎年必ず早めに接種する方も多いですが、最近はワクチン代が上がったこともあり、接種者は減っています。
インフルエンザワクチンの有効性には、他のワクチンとは異なる問題はありますが、接種は有意義です。
チメロサール(保存剤として含有している有機水銀の一種)を懸念する気持ちもわかりますが、大丈夫です。

一方で、タミフルに代表されるインフルエンザ治療薬にもまた、それなりに問題はあります。
(1)有効性が疑問
(2)副作用が心配

ありゃ、ワクチンと同じですね。でも、インフルエンザ治療薬には、ワクチンとは異なる側面があります。
それは、(1)や(2)を懸念するどころか、むしろ患者自ら処方を希望する方が多いのです。
インフルエンザの可能性が少しでもあればタミフルを飲みたい、予防のためにでも飲みたい、というわけです。

医学的に考えれば、ワクチンの副作用よりもタミフルの副作用の方がはるかに問題なのに、です。

日本人は、予防薬の副作用には敏感でも、治療薬の副作用はあまり気にしないという、オカシな人種です。
子宮頸がんは、予防するよりも早期発見して手術する方を選ぶのです。早期発見できればいいですけどね。

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『真田丸』プレ最終回
- 2016/12/11(Sun) -
NHKの『真田丸』は、ついに来週が最終回。大河ドラマはいつも、最後には少し悲しくなってしまいますね。
たとえ明日衆議院が解散しても、投票は来月。2年前のように、最終回が急遽延期されることはなさそうです。

今夜放送された第49回までは、毎回すべて漢字2文字のサブタイトルが付いていましたが、次回はありません。
番組終了後の予告編すら、わずか5秒程度と、ほとんど情報がありません。どういうことなのでしょう。
最終回には、何か仕掛けがあるのか。三谷幸喜ですから、そう簡単な終わり方はしないでしょうね。

よく見ると、「三谷幸喜」って、縦書きにすると左右対称ですね。いいなあ、こう言う名前。

来年の大河は『おんな城主 直虎』。井伊直政の養母・井伊直虎の生涯を描くようです。主演は柴咲コウ。
なんか最近、女性が主人公のことが多いなと思って調べたら、過去10年のうち5回がそうでした。

主人公が女性の大河は盛り上がりにくいとも言われますが、私は必ずしもそうは思いません。
2008年の『篤姫』は傑作だったし、2011年の『江』はやや人気がなかったものの、私は好きでした。
昨年の『花燃ゆ』も、評判は今ひとつでしたが、長州出身の私としては楽しめました。
まあその意味では、2013年の『八重の桜』に対する私の評価は微妙です。

歴史を題材にしたドラマなのだから、大筋は変えようがありません。となれば、鍵を握るのは脚本でしょう。
『おんな城主 直虎』の脚本は、『JIN-仁-』や『天皇の料理番』の森下佳子なので、期待しています。
でもそれよりも、来週の『真田丸』ですね。何が起きるやら。

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孫の手
- 2016/12/10(Sat) -
「4年以内に、500億ドルを米国に投資し、5万人の雇用を米国に創出する」
ソフトバンクの孫正義社長が、米国でトランプ氏と電撃会談した際に、このように約束しました。
それを報じる新聞の見出し「孫社長の先手」という文字面から、「孫の手」を連想したのは私だけでしょうか。

ちょっと前まで引退をほのめかしていた孫社長ですが、ここにきて、かなり激しくやる気になってます。
しかし、今日私が書きたいのは「シンギュラリティ」のことではなく、孫の手の話です。

あの棒状の、しばしば竹製で民芸調の、背中を搔くやつ。どこのご家庭にもあるでしょう。ないですか。
わが家には、トイストーリーのキャラクターのものがあります。
しかしその孫の手が、なかなか痒いところに届かないのです。たぶん、先端が尖ってないからでしょうね。
痒いところはまず、いったん、痛いぐらいに強く搔きたいもの。それには通常の孫の手では力不足なのです。

で、私が作ったのは、市販の孫の手の先に、使い古した歯ブラシをくくりつけた、専用の背中搔き道具です。
痒いところにピンポイントで孫の手先が届きます。皆さんもぜひ、作ってみてください。

とは書きましたがこの季節、乾燥肌を掻いてますます痒くなり、傷だらけになって来院される方が多いです。
外用薬(保湿剤など)と内服薬(抗ヒスタミン薬)を処方しますが、皮膚を搔かないことがなにより大事です。
ひどい状態になる前に、(孫の手を工夫する暇があったら)、早めに治療を開始した方がよいでしょう。

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アンケート調査
- 2016/12/09(Fri) -
日頃から、様々なアンケート調査の郵便物やFAXやメールが届きます。
アンケートなので回答する義務はありませんが、その調査の趣旨に賛同できれば、多少面倒でも協力します。
しかし、業者にとっては有益でも、私には何のメリットもない作業には、時間を費やしたくはありません。

そこは考えたもので、医療・製薬系業者の場合には、アンケートに答えると図書券を送り返してきたりします。
もちろん、郵便物なら返信用封筒も入っています。
結局は、コスパですね。時間と労力が報われると思えば、アンケートに答えることになります。

さて先日は、九州厚生局熊本事務所から、「アンケート」と称する郵便物が届きました。
「平成28年熊本地震に伴う診療報酬等の特例措置による対応状況について」というのが、調査内容です。
まったく簡単なアンケートでした。当院の場合、「質問1」で「イ」を選んだら、それで終了です。

ところが、返信用封筒が入っていません。「提出先」として、厚生局の事務所の所在地が書いてあるだけです。
つまり、回答者が自腹でその宛先まで返送するように、という意思表示です。アンケートなのに。
回答用紙には、医療機関名などを記入しなければならないというところが、ミソです。

アンケートとは名ばかりで、記名式の調査書類なわけですが、なにしろ厚生局なので、従うほかありません。
でも、回答内容があまりに簡単なので、電話で済ませられるかも、と期待して、厚生局に電話してみました。

私「当院の場合、質問1でアンケートは終了なのですが、用紙を返送する必要がありますか」
厚「返送してください」
私「はい」

というわけで、いま郵送作業を進めている私です。郵送料に加えて、電話代まで使ってしまいました。

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焼そばU.F.O.を焼く
- 2016/12/08(Thu) -
待ち時間ゼロのカップ麺、シマダヤ「流水麺」が話題です。お湯を注いだら、混ぜてすぐ食べられるそうです。

しかしこれには、異議を唱えている人もいるようです。3分のカップ麺を1分で食べ始める私も、その一人。
食べはじめは硬麺で、だんだんと柔らかくなり、しかし柔らかくなりすぎる前に、食べ終わるのがいいのです。

私はめったにカップ麺を食べませんが、「日清焼そばU.F.O.」なら、時々食べます。その流儀は、こうです。
熱湯を注いで1分で、お湯を捨てます。ソースをかけて、すぐ食べ始めます。硬いです。ボリボリいいます。
そうこうするうちに、麺がしんなりしてきます。硬さが変化していく過程を楽しみながら、食べ終わります。

これがもしも、ちょうど良い硬さから食べ始めると、麺はだんだん柔らかく、不味くなる一方じゃないですか。

などと書いているうちに、あっ、と気付いたのです。カップ焼そばって、焼いてない!
長い間、焼そばだと思って食べていたUFO類は、よく考えたら、ソース味の煮そばじゃないか!

そこで今夜は、食後のデザートに、U.F.O.を焼いて食べてみました。
熱湯をかけて1分。湯を捨てて麺をフライパンにあけ、強火で約1分。ソースとふりかけをかけてできあがり。
さて、その「焼いた焼そばU.F.O.」の味がどうだったかと言えば、これが実に、不味いのです。
カリカリした食感を期待していたのですが、麺全体がくっついて、ゴムのように硬くなっていました。最悪。

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0歳からのタミフル
- 2016/12/07(Wed) -
新生児や乳児(0歳児)に対して、インフルエンザ治療薬「タミフル」の投与が認められることになりました。
厚労省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」による決定です。

日本感染症学会などからの要望による、タミフルの薬事承認の「公知申請」が適当とされたものです。
薬事承認はまだですが検討会議による事前評価が終了したので、タミフルは0歳児へも保険適用となりました。

「公知申請」を簡単に言うなら、欧米ですでに認められている薬を、ほぼそのまま日本でも認める制度です。
医薬品を承認するための無駄な年月を省き、いわゆる「ドラッグ・ラグ」を軽減・解消するのが目的です。

米国では、生後2週以上の乳児に対して、タミフルの投与が4年前に承認されました。
英国・ドイツ・フランスでは、新生児(早産児を除く)にも、タミフルの有効性が昨年から認められています。

これらの欧米先進国が乳児へのタミフル投与を認めているので、日本でも認めよう、というわけです。
欧米諸国が承認したのも、比較的最近のことだというのが、注目点です。

乳児にタミフルを使うのは、インフルエンザに続発しやすい肺炎などの合併症を予防するためです。
というよりも、本来タミフルのような抗インフルエンザ薬は、乳幼児や高齢者にこそ投与すべき薬なのです。
一方で、体力のある世代に対しては、全員に一律タミフルを処方するのは、そろそろやめるべきでしょう。

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カジノ法案衆院通過
- 2016/12/06(Tue) -
「カジノ法案」と入力しようとしたら、「火事の法案」が出てきて吹きました。
これまでに一度も、「カジノ」と変換したことがないからでしょう。私が健全な市民である証拠です。

カジノ解禁に向けた「統合型リゾート(IR)整備推進法案」が、本日の衆院本会議で可決されました。
野党が猛反発し、与党内でも賛否の分かれる中での、スピード審議でした。明日はもう参院で審議入りです。
カジノ推進は、米国からの圧力もあると言われています。なにしろ、次の大統領は「トランプ」氏ですから。

と、ひらめいて、こりゃ座布団一枚(自分に)、と思って今日は、書き始めたところです。

こういうときはまず、法律案の議案本文を読む、というのが私のスタンス。さっそく衆議院のサイトを見ます。
ところが、「カジノ」とか「IR」とか「リゾート」などという名称を含む法律案が、どこにもありません。
怪しげなのは、「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」という議案です。まさに、それでした。

まず、「特定」とか「複合」などという言葉の意味するところが、よくわかりません。
この法律案の目的として、(1)観光及び地域経済の振興、(2)財政の改善、この2つが明記されています。

前にも書いたように私は、生まれてこれまでに、パチンコ店に入ったことなどほとんどありません。
トランプでも、少し頭を使うゲームは好きですが、運とハッタリで勝負するような種目は、苦手です。
カジノと聞いただけで、マフィアを想像してしまいます。たぶん映画『ゴッド・ファーザー』の影響でしょう。

まさか日本のカジノに、不法組織を関与させてはなりませんが、きっといろんな利権が入り込むんでしょうね。
すでにパチンコやスロットが盛況な日本なので、いまトランプが入って来たところで大差ない気もします。

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歌うヘッドライト
- 2016/12/05(Mon) -
「パナソニックが欧州のヘッドライト大手を買収する」という記事が、今朝の日経のトップニュースでした。

炭鉱とかで使うヤツとか、外科医が頭に付けるヤツじゃなくて、自動車用のヘッドライトですね。
自動運転や電気自動車の時代を見据えると、ヘッドライト業界に将来性あり、と見込んだのでしょうか。

実は私、ヘッドライトには少々こだわりがあります。なのでヘッドライトの進化にも、注目してきました。
デザインの変遷も面白いし、すごく明るく高性能になってるし、照射を調節する仕組みも高機能化しています。

私自身がこれまでに所有してきた6台の車を振り返ってみると、まさしく、ヘッドライトの歴史を感じました。

1台目:普通の白熱電球。80年代前半までは主流です。たびたび球が切れます。叩くと、また点いたりします。
2台目:ハロゲン。すごく明るく、白く感じました。80年代では「お、あの車はハロゲン」と目立ちました。
3台目:ハロゲン。90年代からはハロゲンが主流になっていきます。
4台目:キセノン。ディスチャージとかHIDというのも同じ。すごく明るい。90年代後半としては珍しかった。
5台目:キセノン。この頃からLEDが広まり始めましたが、私はまだキセノン。
6台目:LED。青白いので明るく感じますが、キセノンよりは暗いかも。でも、今からの主流でしょうね。

実は、いまの車(6台目)には、レーザーヘッドライトも装備されています。
一定の速度以上になると、ハイビームでレーザーが点灯します。これがまた、驚異的に明るいのです。

レーザーなんか使って、ハイビームを照射されたら目が潰れないのか、などという心配は、ご無用。
蛍光体にレーザー光を照射して発光させる仕組みで、レーザー光波長の光は、フィルターでカットされます。
レーザー半導体は、LED半導体の10分の1の大きさなのに、明るさは5倍。しかも省電力。将来有望なのです。

本命と思われているLEDが、実は短命に終わって、10年後にはレーザーの時代が来るような気がします。

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内臓を内蔵する内蔵助
- 2016/12/04(Sun) -
同音異義語は日本語だけの特徴でもないのですが、日本語にはとくに多くて、間違いやすいですね。
毎晩ブログを書いた後には、地味に校閲しているのですが、どうしても見逃してしまいます。

昨日のブログで、iMacの内蔵HDDのことを「内臓」ストレージと書いていたことに、今朝、気付きました。
恥ずかしいので、秘密裏に訂正しております。
でも「サーバー」を「」と書いたのだから、「内蔵」よりも「内臓」の方がしっくりきませんか(言い訳)。
もしかすると、賢いATOKが気を回して、「鯖」の後だから「内臓」への変換を優先させたのかもしれません。

で、急に気になって、過去のブログを全部チェックしてみたら、出るわ出るわ、「内臓」が。

11月19日には「内臓ストレージ」、4月22日には「内臓HDD」と書いてます。記憶装置関係が多いですね。
昨年の2月6日には「内臓マイク」、1月24日は「内臓メモリ」、3年前の11月9日にも「内臓HDD」。

それらもすべて、こっそり、修正させていただきました。

でも調べてみると、もともと「蔵」の字には、内臓の意味があるようですね。
「臓」は、あとでできた字らしく、昔は「五臓六腑」を「五蔵六腑」と書いていたとか。

なので「鯖の内臓」を「鯖の内蔵」と書いても、間違いじゃないわけです。
だけど「内蔵ストレージ」を「内臓ストレージ」と書いたのは、やっぱり間違いか。逆は必ずしも真ならず。

などと思いながら、「内蔵」の文字面から連想するのは、いまの時期だとやっぱり「大石内蔵助」でしょう。
どうして「内蔵助」と書いて「くらのすけ」と読むのか。調べてみると面白いテーマですが、今日は割愛。
そう言えば「浅野内匠頭」も、「内匠頭」と書いて「たくみのかみ」なんだなあと、いま気付いたところです。

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本鯖と予備鯖
- 2016/12/03(Sat) -
サーバーのことを俗語(隠語)で「」と書いたりしますが、今日は、電子カルテの鯖を強化した話です。
読み難いとは思いますが、文字数節約のため今日に限り、サーバーは「鯖」と表記させていただきます。

現在の鯖(本鯖)は、ほどほどの性能とメモリと、ディスクには十分な空き容量のあるiMacを使っています。
先月、内蔵ストレージの空き容量不足によるソフトの破損を経験したので、鯖を変更したのです。
電子カルテ以外には何のソフトも使わず、ネットにもつながってない、理想的な鯖機です。

もちろん予備鯖も、従来から準備しています。日頃はクライアント機として使っている機種です。
今回は、予備鯖を二重化することにしました。本鯖と予備鯖が、同時に故障する可能性を考慮したものです。
予備の予備なので、「予備予備鯖」とでも言いましょうか。

予備予備があれば、ほぼほぼ完璧だと思うのですが、それで満足しない(悪ノリする)のが私の悪い癖。
何が起きても大丈夫なように、予備の予備の予備の鯖まで構築することにしました。

その「予備予備予備鯖」にあてたのは、超高性能のMacPro。もはや並の鯖ではありません。「関鯖」です。

鯖は全部で4匹(本鯖・関鯖込み)と、鯖だらけですが、このように多重化するメリットには、2つあります。
(1)同時に複数の鯖がやられても(震災のときに経験済み)、ひとつでも鯖が生き残る確率を高める
(2)毎晩、全ての予備鯖に最新データをコピーすることで、複数のバックアップができる

もちろん、鯖だらけにはデメリットもあります
(1)ときどき、どれが本鯖が忘れてしまう(でも、データはすべて最新なのでOK)
(2)生臭い、じゃなくて面倒臭い(危機管理上は、この言葉は禁句です)

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ヨーヨーダイエット
- 2016/12/02(Fri) -
「ヨーヨーダイエットで心突然死3.5倍」というニュースタイトルが目に付いたので、食いつきました。

ダイエット法にも色々あって、フラフープとか、ヨガとか、それにしてもヨーヨーというのは変わってるな。
そう思って記事を読んだら、全然違う。恥ずかしい勘違いでした。
減量とリバウンドを繰り返すことを「ヨーヨーダイエット(yo-yo-dieting)と言うとは、知らなかった。

だいたい、ヨーヨーってのは、元々どこの遊びですか。と、苦し紛れに矛先を変えたりします。
起源は中国だといわれますが、古代ギリシアという説もある。日本に入って来たのは江戸時代のようです。

私が子どもの頃から今までに、ヨーヨーの流行は何度かありましたが、大ブームではありませんでした。
大ブームでいうなら、アメリカンクラッカーでしょう。あれは凄かった。そして廃れるのも早かった。

珍しく元の話題に戻りますけど、ヨーヨーダイエット。最近の研究によると、体重の変動は危険、という話。
減量の後でリバウンドした女性は、最初から減量しなかった女性よりも、心臓突然死が多かったとのこと。

一見、衝撃的なニュースですが、よく読むと、そうでもない。
(1)標準的な体重の女性は、減量してリバウンドすると、心疾患による死亡リスクが高かった
(2)肥満女性では、体重の増減を繰り返しても、とくに死亡リスクに変化は無かった

今回の研究結果は、本来ヨーヨーダイエットが問題となる肥満気味の方には、あまり関係ない話でした。
標準体重よりは減らすなと、もし減らすならリバウンドしない覚悟でやれと、そういうことでしょうね。

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電気保安の検査です
- 2016/12/01(Thu) -
「電気の申請を九州電力にしている電気保安の検査です」と、変な電話が今日の昼、職場にかかってきました。
見事に怪しい電話ですね。しかし声が良い感じの女性だったので、少しだけ話を聞いてみました。

私「シンセイって、どういう字を書くのですか」
電「申し込むという字の、シンセイです」
私「九電に電気の申請するというのであれば、おたく自身は九電ではないのですね」
電「九電から直接お電話することは、ございません」(なぜか、キッパリ)
私「ということは、何かの勧誘ですか」
電「いえ、コールセンターです」(キッパリだけど、意味不明)

そのように会話を引き延ばしながら、「九電・電気保安・コールセンター」でググります。
九電のサイトに、ありました。「こんな電話・勧誘にご注意ください!」と。
どうやら、詐欺電話専門の、コールセンターのようです。

私「これって詐欺でしょう?」
電「そういうのでは、ございません」

あー、惜しい。そこで「ビンゴー!」とでも言ってくれたら、もう少し会話したのに。

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