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フィッシングメール
- 2017/05/31(Wed) -
多くの迷惑メールに紛れ込んで、明らかなフィッシングメールを、ときどき受信します。

先日は、Amazonを偽装したメールについて書きましたが、数日前には、Appleを偽装したメールが来ました。
差出人と件名を見ただけで怪しいと思い、メールは開かなかったので、どのような内容だったかは不明です。

Appleのサイトに、フィッシングメールの見分け方と報告方法が記載されたページがあります。
その中のフィッシングメール転送専用アドレス宛に、私が受信したメールを送りつけておきました。

私の場合、差出人と件名ともに英語のみのメールはすべて、迷惑メールとして扱っています。
そんなメールを送ってくるかもしれない、外国人の友達がいないからです。
もしかすると、実は本当にAppleからのメールだったのかもしれませんが、その時はその時です。

少なくともAppleに関しては、日本語で送られてこない限り、フィッシングと考えて間違いないでしょう。
じゃあ日本語の件名なら大丈夫なのか、ということになりますけどね。
いずれにしても、メール内のリンクをクリックしない、という鉄則を守ることしかありません。
Appleからの警告や情報に見えても、リンクからアプローチせずに、Appleのサイトから入るべきでしょう。

ちなみに「フィッシング」は “phishing” と綴り、これは “fishing” の同音異義語ということになっています。
しかし意味は近いでしょう。 “f” を “ph” に置き換えて俗語を作る、ハッカー的な綴りというわけです。
“Vodafone” という電話会社もあるぐらいですから、英語圏の人たちの言葉遊びなのでしょう。
いずれにしても、釣られないようにしなければなりません。

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ネットの脆弱性
- 2017/05/30(Tue) -
「Windowsの脆弱性をついたマルウェア」などという表現を、よく目に(耳に)します。
OSって、最初から脆弱性のない完璧なものは作れないのでしょうか。
実際に使いながら、攻撃に遭ったらその都度すぐに修復し、だんだんと強化していくしかないのでしょうね。

わが家の庭の生垣が、近所迷惑なほどに茂ってきたため、先日業者の方に剪定してもらいました。
毎年2回行っている剪定ですが、とくに最近の問題は、愛犬・花(はな)の逃亡対策です。

生垣の隙間から何度も逃亡するものだから、前にも書いたように、庭にネットを張っているのです。
最初は庭の一部にだけ張りましたが、その後も逃亡を繰り返すため、いまでは庭全体に張り巡らしています。
そのネットは、生垣に沿って下部は土に杭で固定し、上部は竹の横木にヒモで結んでいます。

剪定前に、このネットの上部の固定部分を、すべていったん取り外さなければなりません。面倒な作業です。
剪定後に、再びネットの上部を、生垣のあちこちに再固定していきました。これもなかなか疲れる作業です。

終わってみると、スッキリした生垣に、ネットが整然と取り付けられ、完璧な雰囲気に仕上がりました。
良い汗をかきました。

ところが、庭に花を放ってみると、見事に逃亡しました。ネットの弱い部分がすぐわかるようです。
実際に使いながら、逃亡に遭ったらその都度すぐに修復し、だんだんと強化していくしかないのでしょうね。

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ミサイル日本へ接近中
- 2017/05/29(Mon) -
北朝鮮がまた、ミサイルを発射しました。今回は、日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したようです。

前回は、EEZ外への落下でしたが、安倍首相は「断じて容認できない。強く抗議する」と述べました。
今回は、EEZ内に落ちたのですが、首相は「断じて許すことはできない」と、ほとんど同じセリフです。
次回は、領海内に落ちるかもしれませんが、これもきっと「断じて許さない」のでしょう。

いくら「許さない」と言ったところで、強力な報復措置をとるわけでもなく、なんの効力もありません。
日本はいくら挑発されても、何もできません。結局のところ、米国が動かなければ何も変わらないのです。

安倍首相は今日、「北朝鮮を抑止するため、米国とともに具体的な行動をとっていく」と述べました。
ならばもしも、米軍が北朝鮮を空爆するとなると、自衛隊も協調して軍事行動を起こすのでしょうか。

米空母艦隊が、朝鮮半島周辺に集結しつつあります。威嚇のためだけとはとても思えない、不気味な状況です。

戦争は絶対に避けたいですが、日本のどこかの都市がミサイル攻撃されるのを座して待つのは、イヤです。
万一、米国が北朝鮮を先制攻撃することになった場合には、どうか敵に反撃のスキを与えないでほしい。
北朝鮮のミサイルはまだ、米国本土には届きませんが、東京をはじめ日本全土に届くのです。

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受動喫煙は絶対規制を
- 2017/05/28(Sun) -
「がん患者は働かなくていいんだよ」
自民党厚生労働部会でとびだした、大西英男・衆院議員によるヤジです。
受動喫煙問題では自民党内に規制反対論が根強い中で、このような失言は明らかに、反対派には逆風ですね。
その意味では、なかなか良いタイミングで問題発言をしてくれました。むしろ感謝申し上げたいぐらいです。

このほかにも、同部会においては、大西氏によるツッコミどころ満載の失言が続いたようです。

「私は50年間タバコを吸い続けています」
喫煙年数を自慢するなど愚の骨頂。周囲の人間に受動喫煙という危害を加えた年数に等しいのに。

「家でも自由にタバコを吸っていますが、子ども4人、孫6人、誰も不満を言いません。みんな健康ですよ」
受動喫煙しても健康なんだから問題ないという、驚くべき詭弁。受動喫煙への配慮など皆無のようです。
不満を聞き入れる態度すらない人間に誰も不満は言わないということにも、気付いていないようです。
子どもに対しては虐待にも相当する犯罪行為を、公言してはばかりません。

他の議員のケースでも同じですが、失言というのは言葉尻の問題ではなく、その人の人間性の問題なんですね。

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前事務次官の告発
- 2017/05/27(Sat) -
トランプ米大統領に対して、FBIやCIAなどの捜査機関の元幹部からの攻撃が続きます。
一方でわが国ではいま、「加計学園」の獣医学部新設にまつわる、文科省前事務次官の内部告発が話題です。
これが「森友学園」問題よりもずっと面白いのは、元官僚トップが腹をくくって証言しているからでしょう。

腹をくくっているからといって、証言内容が真実だという保証はありません。
しかし少なくとも、どこやらのうさん臭い前理事長の証言よりはよほど、信憑性があります。

米国(の映画やドラマ)だと、告発者が不慮の事故に遭ったりすることになるので、前次官のことも心配です。
あるいは、告発の信憑性を失わせるために、告発者の個人的なスキャンダルが過大に報じられたりもします。
あ、これはすでに、出会い系バー通いを大新聞がわざわざ3面で報じるなど、現実に起きているようです。

それでもくじけず告発するのは、正義感が強いというより、よほど腹に据えかねたことがあるのでしょうか。
世界的企業の創業者一族であり、中曽根元首相と親戚ということも、自信につながっているのかもしれません。
俳優の石丸謙二郎氏との血縁関係については、確認できていません。

出会い系バーに行った理由は、そのような店で働く女性の話を聞くための「実地調査」だったとのこと。
まことに苦しい言い訳です。聞いてるこちらの方が赤面してしまいます。
しかし、告発内容を真っ向から否定して再調査もしない、現文科省や官邸の言い分は、もっと苦しい。

今回の告発は、官邸に抑え込まれている官僚の報復ではないかとも言われています。
ここであと1人でも、官僚やそのOBの中から同調者が出てきたら、安倍政権には厳しいことになりそうです。
しかし私にとっては、こんなことどうでもいい問題です。日本や世界には、もっと大事なことがあるでしょう。

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肉の内部温度測定
- 2017/05/26(Fri) -
もっと早くやっときゃ良かった、てことがありますよね。
今日そう思ったのは、BBQでステーキ肉を焼くときの、肉の内部温度の測定です。

表面はしっかり焼き、でも内部は65度を超えないようにしたい。その温度管理はいつも勘に頼っていました。
炭火の具合や肉の厚みなど、焼くたびに状況は異なるわけで、いつまでたっても試行錯誤の繰り返し。

そんなある時、ていうか今日、思いついたのです。肉の内部の温度を測りながら焼けばいいんじゃないの?

こうなると、今日すぐにBBQで試したくなります。温度計を買わねば。もはやAmazonでは間に合いません。
近所の菓子とパン作り道具の店(2階がパン教室)に急行すると、ありました、タニタのデジタル温度計が。
値段はAmazonの2倍近くしましたが、そんなことは言っておれません。緊急購入です。それください。

パン生地とかローストビーフの温度測定に使うもので、ステーキだとかなり厚い肉なら使えますが、と店員。
大丈夫です。厚さ3センチの1ポンドステーキ肉(カナダ産、冷凍)があるのです。とは言いませんでしたが。

夕方から(ビール片手に)炭火の準備です。温度を測りながら焼くのであれば、もはや解凍も不要でしょう。
これまでずっと悩んできた、冷凍肉の解凍方法について、ついに今日は、無解凍という解答が出たわけです。
以前にも、試しに冷凍肉をいきなり焼いてみたことはありますが、今日は自信を持って臨みました。

強い炭火で何度もひっくり返しながら、その都度コンロの蓋をして、肉の中心が55度になるまで焼きました。
55度で火から下ろし、アルミホイルで包んで15分間、肉を落ち着かせます。
肉は表面がしっかり焼けてカリカリで、内部はほんのりピンク。悪くない。味も良かった。
この焼き方だと、もう少し早く、内部温度50度ぐらいで火から下ろすのがベストかもしれません。

内部温度を測らずにステーキ肉を焼くなど、無謀にも思えてきました。もちろん冷凍肉は、無解凍に限ります。

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生体認証の突破
- 2017/05/25(Thu) -
スマホの生体認証の方法として一般的な「指紋認証」は、特殊な方法によって破られることがわかっています。
印刷した指紋や粘土にうつした指紋で、iPhoneのロックを解除できた、なんていう話もあります。
持ち主が寝ている間にその指を使って解除したり、スパイ映画ならもっと手荒な手法も登場します。

写真を撮られる時にピースをする癖のある方は、指紋を撮影されないように、指の向きには要注意です。
中指だけを立てるのであれば、指紋はこっち向きなので大丈夫です。

私はApple Payを日常的に使っていますが、それも指紋認証というセキュリティに守られているからこそ。
簡単に破られるようだと、iPhoneを紛失した際に大きなリスクが生じます。

初代iPhoneの発売から10周年を迎える今年、最新機種の生体認証が、大幅に刷新されると噂されています。
指紋認証をディスプレイ上で実現するのか、「虹彩認証」や「顔認証」が導入される可能性もあるようです。
ただ、Apple Payの利用を考えたら、指紋認証じゃなくなると操作が煩雑になりそうなのが心配です。

もちろん虹彩認証の方が、指紋認証よりも高度なセキュリティー機構であることは間違いないでしょう。
すでにサムスンとMicrosoftのスマホが虹彩認証を搭載しており、この点ではAppleは後れをとっています。

ところが、サムスンの最新スマホの虹彩認証がさっそく突破されたと、IT系サイトで報じられました。
顔写真を印刷して目の部分にコンタクトレンズを置くと、見事に認証されたとのこと。
こんな簡単な手法で突破されるのでは困ります。はたしてiPhone8(仮)は大丈夫か。

指紋よりもタチがわるいのは、写真にはたいてい、目が写っていることです。指紋のように隠せません。
虹彩に限らず、人目に付く部分は必ず撮影して再現できるわけで、生体認証に用いると必ず問題が起きます。

指や手掌の「静脈認証」なら、セキュリティ対策としてはかなり高度で、偽造は困難と考えられています。
スマホへの搭載は難しそうですが、こういう技術革新こそ、ぜひAppleに達成してもらいたいものです。

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ロジャー・ムーア死去
- 2017/05/24(Wed) -
与謝野馨氏が亡くなったそうですが、今日の話題は、昨日89歳で亡くなったロジャー・ムーア氏の方です。
映画「007シリーズ」では、6人が演じてきたジェームズ・ボンド役の、3代目でした。

私が映画に目覚めた中学生の頃、新作の「007シリーズ」はちょうどその、ロジャー・ムーアの時代でした。

初代のショーン・コネリーの出演作は、たいていテレビの洋画劇場で観ました。渋くて好きな俳優ですね。
2代目のジョージ・レーゼンビーの作品は、ずっと後になって観ましたが、ボンドとしての印象が薄すぎ。

4代目のティモシー・ダルトンは、ロジャー・ムーアとのギャップ大きすぎ。面白味がなく好きじゃなかった。
5代目のピアーズ・ブロスナンは、ショーン・コネリーとロジャー・ムーアの中間。ボンドらしくて良かった。
6代目はダニエル・クレイグ。もはやこれが新しいボンド像なのかと、諦めてますが、人気は高いようですね。

私が子どもの頃には、スパイ映画と言えば007、みたいな圧倒的な存在感がありましたが、いまは違います。
最近の映画には、ダニエル・クレイグのようなハードなアクションをこなす主人公は、いくらでもいます。

考え方が古いのかもしれませんが、007はアクション映画というよりスパイ映画だと、私は思っています。
そのウリはアクションよりも、諜報活動や、異国情緒や、駆け引きや、ボンドカーや、秘密の小道具です。
それに加えて、ユーモア(お茶目)の要素を盛り込んでくれたロジャー・ムーアが、いちばん好きですね。

ロジャー・ムーアはボンド史上最年長だったようで、いま思えばたしかに、アクションのキレは今一歩でした。
しかしそれを補って余りある、とぼけた紳士ぶり。吹き替えが広川太一郎というのがまた、ツボですね。

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Amazon偽装メール
- 2017/05/23(Tue) -
Amazonで何かを発注すると、その後2通ほどメールが届きます。(@の部分を★に置き換えて記載します)
(1)auto-confirm★amazon.co.jpから、「ご注文の確認」メール
(2)ship-confirm★amazon.co.jpから、「発送のお知らせ」メール

今日の昼頃、「amazon.co.jp」の部分が「amazon.com」になっているメールが届きました。おやおや?
開いてみると、 “Your order has been successfully cancelled.” などと書いてある。なにそれ?
中身は全部英文ですが、私には見覚えのない注文が、しかもキャンセルされたという連絡でした。どゆこと?
メールの中には、詳細を説明すべく、リンクが張ってある。あやしい!

さっそく、Amazonのアカウントサービスから私の注文履歴を確認しましたが、この半年、キャンセル歴なし。
カスタマーサービスに電話したら「差出人を偽装した詐欺メール(フィッシングメール)と思われます」だと。

調べてみると数年前から、似たようなAmazonの偽装メール(ウイルス付き)が出現しているようですね。
先ほどのメールを削除した後、あわててMacをウイルスチェック。とりあえず、感染はなさそう。

しかし今回のように、メールアドレスを偽装して送りつけられると、ヘタしたら信じてしまいますね。

どこかクリックしてウイルスに感染したり、偽サイトに誘導されてパスワード入力させられる危険もあります。
Amazonに限った話ではありません。ネットバンキングだったら、もっと大変なことになります。
よく知ってるサイトや企業からのメールに見えても、その中のリンクは、なるべくクリックしないことですね。

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保険証確認してますって
- 2017/05/22(Mon) -
健康保険の「資格喪失後の受診」が絶えません。
勤務先や扶養関係の変更に伴い健康保険が切り替わったのに、古い保険証を提示して受診する方がいるのです。
うっかりの場合もあるでしょうし、月末までは有効だろうと勘違いしているのかもしれません。

資格喪失後に受診しても、医療機関には保険証が有効なものに見えるので、通常の保険診療を行います。
しかしその後、とても面倒なことが起きてしまうのです。
たとえば、協会けんぽ(社保)から国保へ切り替わった方が、元の社保の保険証で受診した場合は、こうです。

(1)医者→社保:診療報酬を請求(←なんら落ち度のない、通常の手続き)
(2)社保→医者:確認書類を送付(=資格喪失してますけど保険証確認しましたか?、と難癖付けてくる)
(3)医者→社保:確認書類を返信(=提示された保険証はちゃんと確認したので、問題ないでしょ)
(4)社保→医者:診療報酬の支払(=しぶしぶ払う)
(5)社保→患者:医療費返還請求(=古い保険証使っちゃダメでしょう。医療費を返してね)
(6)患者→社保:返納金を支払
(7)患者→国保:療養費を請求
(8)国保→患者:療養費の支払

この(5)から(8)においては、社保も患者もひどく面倒なことになってしまいます。
そこで最近では社保と国保等の間で「保険者間調整」が行われるようになり、(5)以下が簡略化されました。

しかしその手間をも省こうと、(2)で医者に対して、診療報酬請求のやり直しを打診してくるわけです。
医者が、社保への請求を取り下げて国保に請求しなおせば、社保はレセプトを差し戻すだけで済むからです。
そのかわり、医療機関への診療報酬の振り込みがかなり遅れます。その分、医者は泣き寝入りです。

今月もまた当院に(2)の書類が届いたので、協会けんぽに電話しました。たぶんこれで3度目ぐらいです。
私「当院はちゃんと保険証を確認しているので、確認書類の送付は無用と言ったはずですが」
保「そうでした。つるはらクリニックさんには送らないようにしていたのですが、漏れてしまったようです」

驚きました。当院だけ特別に(2)を省くような内部規定にしていたような言いぶりです。ホントですか。
うるさく言うクリニックにだけ特例を認めているのだとしたら、それも問題です。

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「共謀罪」法案
- 2017/05/21(Sun) -
「上司をぶん殴ろうと何人かで相談したって、検挙なんかしない」
菅官房長官が「共謀罪」法案の処罰対象が限定されていることに関連して、このように例えて発言しました。
まず、なんていうか、品が無い。麻生副総理の「偉そうにワンワン」発言にも、勝るとも劣らぬ品のなさです。

じゃあ訊きますが、その上司がたまたま、国会議員や大臣や、それこそ官房長官だったらどうなんでしょう。
テロなんてつもりはさらさら無く、ただ個人的にムカついた部下たちが、長官をぶん殴る相談をした場合です。

犯罪組織とは無関係な集団であっても、犯罪計画の対象が重要人物なら、共謀罪が適用されそうな気がします。
菅官房長官がぶん殴られたら国家安全保障に支障をきたすのであれば、それはテロだという拡大解釈です。

結局のところ、誰を狙えばテロなのか、たしかにその定義は曖昧で、捜査機関にゆだねられているのは問題。

しかし一方で私は、テロを防ぐためなら、捜査機関等が少々手荒なことをしても仕方ないとも思っています。
航空機テロを防ぐためなら、ハイジャックされた航空機を海上や山中で撃墜することは、やむを得ません。
映画や海外ドラマの見過ぎかもしれませんが、そのような究極の選択をすることも、国の指導者の役割です。

だから究極の選択をする前に、できることならテロは計画段階で潰したい。その考え方は理解できます。

近隣の国がきな臭くなっているいま、戦争やテロを防ぐために、国として先手を打てる対策は必要です。
与党の方々には、品の無い発言ばかり繰り返さずもっと真摯な態度で、腹を割って国民に説明をしてほしい。

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夏のノド風邪
- 2017/05/20(Sat) -
インフルエンザが、いまだに出ています。そこそこ流行している学校もあるようで、驚きます。
しかし一方では、夏っぽい感染症も流行し始めました。ノドに来て高熱が出るものが多いようです。

最近とくに多いのが、「アデノウイルス感染」。
のどの奥や扁桃腺が赤く腫れます。高熱が続く割に元気。結膜炎を伴えば「咽頭結膜熱(プール熱)」です。
塩素消毒が不十分なプールでうつりやすいから、この病名が付いていますが、別の経路での感染が多い。

この1,2カ月コンスタントに出ているのが、「溶連菌感染」。
のどの手前側が燃えるように赤く、一目で診断が付く場合もあります。抗生剤をみっちり飲んでもらいます。
お腹や下肢などに赤いザラザラの発疹が出て、念のためのどを調べたら溶連菌が出るケースもあります。

今週急に増えてきたのが、「手足口病」。
のどや舌や手足にブツブツができます。熱は最初だけのことが多く、いつから登園できるのかでもめます。
規定では、本人が元気なら登園・登校できることになっていますが、感染力はしばらく続きます。

そのうち流行すること間違いなしなのが、「ヘルパンギーナ」。
のどの発疹がひどく痛み、高熱が続き、水分も摂れない重症例には点滴が必要です。
あとで手足に発疹が出て、じつは手足口病でした、てこともあるので、手足口病の可能性にも触れておきます。

読売テレビの道浦俊彦氏が、手足口病のアクセントについて、最近のブログに書いていました。
NHKの新辞典では「テ\アシ・ク/チビョー」であり、「ミヤネ屋」でもそのように発音したようです。
しかし、医療従事者はたいてい、「テ/アシ・クチビョー」と、平板型発音をしています。
名詞の平板化は、業界人から始まることが多く、手足口病もきっとそうなるのです。

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個人番号を勝手に通知
- 2017/05/19(Fri) -
「給与所得等に係る特別徴収税額の決定・変更通知書」というのが、毎年この時期に届きます。
従業員への給料から住民税を天引きする事業者(特別徴収義務者)宛の、天引き予定額の一覧票です。

今年の通知書を見て驚いたのは、その中に従業員全員の「個人番号(マイナンバー)」が記載されていること。

私は、最近新たに雇用した職員以外の個人番号は、これまでにまだ収集していませんでした。
何らかの手続きのためにそれが絶対に必要となるまでは、そんな扱いの難しい番号は知りたくなかったのです。
ところが今回の通知書によって、全職員の個人番号を一方的に知らされてしまいました。
そしていったん知ってしまうと、その個人番号を厳重に管理する義務が生じます。まったく余計な仕事です。

総務省は昨年11月に、次年度からの通知書には個人番号を記載するようにと、各自治体に通知していました。
それに従った自治体が、個人番号を記載した通知書を、事業所に送ってきたわけです。
しかもその個人番号は「地方税に関する事務以外の事務に利用することはできません」という制限付きです。

申し訳ないですが、「地方税に関する事務」とやらにおいて、私がこの番号を利用する機会はありません。
私の仕事は、従業員の給与から住民税を天引きして納付することであって、個人番号はまったく不要なのです。

それなのに個人番号を送りつけてきて、しかも他の事には使うなと。お役所のやってる意味がわかりません。

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うんこ漢字ドリル
- 2017/05/18(Thu) -
小学生向けの「うんこ漢字ドリル」(文響社)が、発行部数100万部を超えるベストセラーになっている件。
すべての必修漢字に対して3つずつ、必ず「うんこ」を使った例文を掲載しているとは、恐れ入ります。
作者は毎日「うんこ漬け(=うんこのことばかり考えてる)」だったとか。

小学生向けの教育書籍なので、品位を落とさないように、次のような点に工夫したと作者が言ってます。
(1)想像すると嫌悪されるような例文は避ける:「カレーだと思って食べたらうんこだった」はダメ
(2)具体性を極力そぎ落とし抽象化する:「春らしい色のうんこだ」(さわやか)
(3)いじめにつながる文は避ける:「友だちのカバンにうんこを入れた」(ダメ)
(4)ポジティブな例文:「君のうんこを見たおかげで元気になった」(ポジティブ!)

さっそく今日は仕事の後で、「例文」を立ち読みしに、サンピアンの明林堂書店に寄ってみました。
ところがなんと、6年生用が数冊売れ残っている他には、1年生用から5年生用まで全部売り切れ。
これはマズイ。買ってオカナケレバ。あわててその6年生用を購入。こうなると、他の学年用も買うしかない。

すぐに紀伊國屋書店に向かうと、3年生用と5年生用の在庫あり。緊急購入。
さらに別の書店にも行きましたが、1,2年生用と4年生用はついに、入手できませんでした。
ていうか、一冊も買う予定じゃなかったのに、品薄であることで冷静さを失い、3冊も買ってしまった。

帰宅してすぐ全部読んでみましたが、よくもまあここまで「うんこ」に徹したものです。あっぱれ。
作者と出版社の悪ノリに思えてなりませんが、それを買おうというノリの人間もまた、多いようです。私も。

さて、二匹目のドジョウを狙うとしたら、今度はどんなドリルを作ればいいでしょうね。

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迷ったら打て
- 2017/05/17(Wed) -
アナフィラキシー補助治療剤「エピペン注射液」に不具合があり、回収騒ぎが拡大しています。

エピペンは、重篤なアレルギーの際に、アドレナリンを迅速に筋肉注射するための専用の医薬品です。
たとえば、食物アレルギーのお子さんが、緊急治療用にエピペンをいつも携行しています。
いざというとき使うのは医者ではなく、患者本人か保護者や保育士や教職員など、患児の身近にいる人です。

「エピ」はアドレナリンの別名「エピネフリン」に由来し、「ペン」はその形状がペン型だからでしょう。
太ももの筋肉に、誰でも簡単に注射ができるように工夫された、特殊な容器に入っているところがユニーク。
見たことの無い人にはまったく想像できないでしょうけど、実は、エピペンによく似た日用品があります。

それは、「下地チェッカー(下地探しピン)」。壁の下地を調べるときに使う、棒状の器具です。
壁にグイッと押し込むと、針のカバーだけが引っ込んで針が壁に突き刺さり、下地の様子が確認できるあれ。

エピペンも、プラスチックのニードルカバーを太ももに押しつけると、カバーが引っ込んで針が突き出ます。
その針から自動的に、筋肉内にアドレナリンが注射されるという仕組みです。
終始針が見えないので、恐怖心が起きにくく、誰でも思い切って注射できるというわけです。

いちばん問題となるのは、その子が今本当にアナフィラキシーなのか、危険な状態なのか、その判断でしょう。
保育士や教職員が、エピペンを使ってアドレナリンを注射する際に、迷いが生じ易いのです。

しかしアナフィラキシーの際のアドレナリン注射は、「迷ったら打て」が基本。迷った時間が生死を分けます。
一般人にその判断は厳しくても、ことエピペンに関しては、周囲の者が躊躇なく注射しなければなりません。

そのエピペンが、不具合が起きてうまく注射できなかったケースがあったそうで、回収騒ぎとなっています。
あわてて使い方を誤ったのかもしれませんが、そもそもエピペンを使う人間は、間違いなくあわてているはず。
例外的に一般人が使う薬なのだから、どのように使おうと間違わないような機構にしてほしいものです。

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家電ハッキング
- 2017/05/16(Tue) -
「ランサム(身代金)ウエア」の問題について、昨日書きましたが、それで思い出したTVドラマがあります。
『死者の身代金』という、ドラマ『刑事コロンボ』シリーズでも、ごく初期の作品です。

どんな内容だったか思い出すため、録画してあるものを観てみました。原題は “Ransom for a Dead Man” 。
なにしろ70年代初頭のドラマなので、トリックに使う小道具が、なかなか古くて面倒くさいですね。
脅迫状は新聞の見出しの切り貼りだし、電話音声の偽造も、オープンリールテープの切り貼りでやってました。

なんでもデジタルの現代では、合成や偽造は、アナログ時代よりもずっと容易になったかもしれません。

しかし、ITが進んで「IoT:モノのインターネット」の時代になると、ハッキングの危険が出てきます。
とくに自動運転車とか体内埋め込み型の医療機器などは、ハッキングで危険な事故が起こり得ます。

ところが一般家電となると、ハッキング被害にはなぜか、深刻さよりも面白さが連想されやすいようです。

「食器洗い機に致命的な脆弱性! 第三者に皿を洗われる危険性」
ドイツMiele (ミーレ)社の消毒機に、パスワードが外部から取得できる脆弱性が発見されたと報じられました。
何も実害は起きていませんが、IT記事ではこれを「第三者に皿を洗われる危険性」と面白がっています。

「薄いコーヒーが好みなのに、毎回濃いコーヒーを飲まされる恐れがある」
これは、専門家のシンポジウムで、コーヒーメーカーがハッキングされる危険を、面白おかしく述べた発言。

家電をハッキングして、こんないたずらどうでしょう、みたいな「大喜利」で、ネットは賑わっています。

「ウォシュレットをハッキングされて、不本意なタイミングで尻を洗われる」
私がさっそく思いついたのがコレ。もうすでに、誰かネット民が考えたでしょうけど。

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迷惑メール
- 2017/05/15(Mon) -
「5月15日の業務開始時、不審なメールを開かないように十分に注意して、トラブルを未然に防いでほしい」
昨日、情報処理推進機構が緊急記者会見を開き、このように警告しました。
世界中で感染が拡大している「ランサム(身代金)ウエア」への、注意を呼びかけたものです。

ターゲットはWindows PCなのですが、念のため今朝は、とくに慎重にMacのメールソフトを開きました。
というのも最近、迷惑メールがとても多くて困っているのです。毎日20通ぐらい、送られてきます。
そのほとんどは、自動的に迷惑メールフォルダに移動されており、開封しないまま件名だけ見て削除します。

迷惑メールは、差出人も件名もすべて英語表記で、その半数近くがGoogle関連を名乗っているのが問題です。
たとえば「Gmail Team」から “Message you sent blocked by our bulk filter.” という件名で来ます。
あるいは「Google Support 」から “Google Support has sent you a notification‏.” と言ってきたりします。

まず、言っておきます。私はこれまでに、Gmailでメール送信したことなどありません。一度もありません。
それなのに「あなたが送ったメールがブロックされましたよ」と警告してくるとは、怪しさ満載です。

毎日のようにググったりGoogle Mapを利用したりはしていますが、私とGoogleとの関わりはそれだけです。
Googleのサポートから「連絡」を受け取るいわれなどありません。どう考えても、スパムでしょう。

なので送信元や件名に「Gmail」を含むメールは、知人から来たものでもない限り、読まずに削除しています。
私に初めてメールを送る方には、Gmailを使わないようにお願いします。

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がん犬診
- 2017/05/14(Sun) -
「においで『がん犬診』」 という時事通信のニュースの見出しに、座布団一枚。
患者の尿のニオイによってがんを発見するという、探知犬による判別率はほぼ100%とのこと。
この件は少し前から話題にはなっていましたが、「がん犬診」という言葉は、思いつきませんでした。

ならば、もうひとつの話題、線虫でがんを見つけるニュースは、どんな見出しが面白いか、考えてみました。
思いつきませんでした。

線虫も、患者の尿の微妙なニオイを嗅ぎ分けてがんを発見するわけで、原理は「犬診」と同じです。
その線虫の能力を見いだした、「アニサキス」がヒントになったエピソードについては、前に書きました。

最近では、芸(能)人が食中毒被害にあって話題にもなっている、例の寄生虫・アニサキスのことです。
アニサキスによる激しい胃痛の患者は、胃カメラで除去して治療します。
ある医師が患者を胃カメラを覗いたら、アニサキスが患者の胃がんに食らいついていたと、そういう話です。
面白すぎてウソっぽいのですが、どうやら実話のようです。

では、犬ががんを探知できることは、どのようなキッカケで発見されたのか。これにも有名な逸話があります。
飼い主の足のホクロを、犬がしつこく嗅いだり噛んだりするため、皮膚科を受診したらメラノーマだったと。
尿で膀胱がんや前立腺がん、呼気で肺がんや乳がんや卵巣がんを、犬が発見したという実験報告もあります。

では、私の手足をいつも噛みまくる、わが家の愛犬・花は、いったい私の何を発見してくれているのか。

(蛇足)
あとで思いつきました、線虫でがんを見つけるニュースの見出し。
「がんを見つけてくれて、センチュー・ベリーマッチ」
すいません。座布団全部、持ってってください。

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割愛問題
- 2017/05/13(Sat) -
断捨離の苦手な私なので、書斎を地道に片付けていると、どうしても捨てがたい物品が出てきて困ります。
長年ホコリをかぶって廃れていたモノなのに、捨てようとすると愛着がよみがえり、逆に拭き上げたりします。
ゴミ袋に入れる前にしばらく眺め、なで回しながら在りし日を偲び、泣く泣く割愛するのです。

この「割愛」という言葉は、大切なモノを手放す切ない思いを、よく表現していると思います。
当ブログでも、紙面の都合で、本当は書きたいエピソードや裏話などを割愛することが、しばしばあります。

かつて勤務していた大学を移籍した際には、異動先の大学から異動元の大学へ「割愛願い」が出されました。
「そちらの優秀な文部教官を手放して、私どもにお譲りください(割愛してください)」というお願いです。
移動元の教授会等で「割愛承認」が出て初めてその人事異動が認められるという、古くさくて面倒な規則です。
最近ではもう、そのようなシステムはなくなったとも聞きますが、わかりません。大学って、考えが古いので。

最近、一般の会話やテレビ番組等で、「割愛」を間違った意味で使う人が増えていることが問題です。
少し前のデータですが、文化庁による平成23年度「国語に関する世論調査」によると、「割愛する」とは、
(1)「惜しいものを手放す」17.6%
(2)「不必要なものを切り捨てる」65.1%
だったそうです。(1)が本来の「割愛」であり、(2)は単なる「断捨離」でしょう。
私の書斎整理はまさに、割愛の連続です。だからはかどらないのです。

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立位・座位CT
- 2017/05/12(Fri) -
医療機器における最近の話題は、慶応大学と東芝メディカルが共同開発した、「立位・座位CT」でしょうか。
立ったまま、あるいはイスに座った状態での全身の断層撮影ができる、世界初のX線CT装置です。
荷重がかかった状態での運動器や、立位での腹部や胸部などの評価が可能になるというメリットがあります。

私が研修医の頃のCTは、何分間もかけてやっと1断面が撮影できるようなシロモノでした。
それがわずか0.275秒で、1度に320断面が撮れる装置まで開発されたと書いたのが、数年前のこと。

おそらく今後は、単純に時間の短縮とか解像度の進歩だけでなく、もっと画期的な技術革新が起きるはず。
立位・座位なんてものじゃない、歩行中に一瞬で全身スキャンできるような、そんなことになるでしょう。

経営不振の東芝グループの中にあって、東芝メディカルは有望な部門でしたが、泣く泣く手放した子会社です。
不採算だから切り離したのではなく、優良物件だからこそ売りに出したわけです。

昨年、キヤノンの傘下に入り東芝グループからは離脱していますが、社名はまだ、東芝メディカルです。
キヤノングループなのに、東芝メディカルとはこれいかに。

当初は、ソニーが東芝メディカルを買収するのではないかと噂されていました。
ソニー傘下に入ったとしても、東芝メディカルを名乗り続けたのでしょうかね。

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拗音の直音化
- 2017/05/11(Thu) -
「森友学園」が運営中の保育園が、事業停止に追い込まれる可能性がでてきました。
私にはどうでもいい「森友問題」ですが、保育園がいきなり閉園となると、困るのは園児とその家族です。
そうでなくても待機児童問題が深刻なのに、こんなことが原因で園児がとばっちりを食らうのは、いけません。
誰とは言いませんが、あのオバちゃん、なんとかしてほしい。

今朝のテレビのニュースで「保育園が授業停止になる」と言ったように聞こえたものだから、驚きました。
保育園でも「授業」って言うのか、へぇ、と感心してたら、画面を見ると「事業」でした。
「事業」が「ジュギョウ」に聞こえるのは、おかしいですか。私の耳の滑舌(?)が悪いのですか。

その反対に「授業」を「ジギョウ」と発音したり、「新宿」を「シンジク」と言ったりすることはありますね。
「拗音(ようおん)の直音化」というやつで、「シュ・ジュ」が「シ・ジ」と発音されるものです。
「手術」をゆっくり言えば「シュジュツ」ですが、「手術中」だと「シュジッチュウ」になったりします。
急いでるときには「スグ、シューツシマス」となったりもします。

これらはあくまで、くだけた日常会話で用いられるべき発音であって、正式なものではないはず。
ところが驚くべきことに、あのNHKが、「拗音の直音化」をつい最近まで「正式に」許容していたようです。
つまり、ニュース原稿を読むときに、「新宿」を「シンジク」のように発音してもよい、という規定です。
ほかにも「半熟(ハンジク)」「輸出(ユシツ)」などの直音化が認められて、使われてきたそうです。

東京出身者が多かったNHKが、東京方言(東京ナマリ)に配慮したものともいわれています。
1960年から続いていたこの取り決めは、驚いたことに、昨年12月にようやく廃止が決定されました。
やっぱりちゃんと発音しましょうよ、ということです。今頃ですか。

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日本脳炎ワクチン不足
- 2017/05/10(Wed) -
日本脳炎ワクチンの流通は、最近ずっと綱渡りの状態でしたが、ついに深刻な品不足に陥りそうです。
昨日から報じられているように、最大の原因は化血研問題ですが、いろいろな事情が重なった不幸な事案です。

(1)乳幼児へのワクチン接種の拡大
定期接種の対象年齢は0歳6カ月からですが、推奨接種年齢は3歳からとなっていました。
しかし乳幼児の日本脳炎発症例を受けて、小児科学会が、0歳6カ月からの接種のキャンペーンを行いました。
そのために、0歳から3歳の子どもが一斉に、日本脳炎ワクチンの接種を開始することになったわけです。

(2)北海道でのワクチン接種
40年以上北海道で患者が発生していないことなどを理由に、北海道では定期接種が行われていませんでした。
転居や旅行など人の移動を考慮すれば、北海道の子どもたちもワクチンを接種しておくべきなのは当然のこと。
昨年度からようやく、北海道でも「悲願の」日本脳炎ワクチンの定期接種が開始されたところでした。
接種機会を逸していた子どもたちへの救済(キャッチアップ)も含めると、接種対象者はかなり膨らみます。

(3)化血研の不祥事と震災
不祥事問題で、出荷が停止され、ようやく再開を許された矢先、震災で工場が被災しました。
復旧後に製造を開始したものの、ワクチンが出来上がって出荷できるまでには1年半ほどかかるそうです。
在庫分の出荷を細々と続けてきましたが、それもほぼ底を突いた状態。ちょうど今がそういう状況なのです。

厚労省は、ワクチンが不足しているとは決して言わず、偏在しているのなら是正せよ、と言っています。
そんなお役人の責任逃れ発言を真に受けて、薬品卸による供給制限が今日から始まりました。
夏場は日本脳炎ワクチンの接種が増えますが、果たしてワクチンは足りるのか(たぶん足りない)。

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名札を作る
- 2017/05/09(Tue) -
最近のドラマを見る限りでは、刑事が提示する警察手帳は、縦型の見開きタイプですね。
上に顔写真や所属・階級なんかが記載されていて、下には「バッジ」が付いてる、米国風のヤツです。

昔のドラマで警察手帳といえば、黒い手帳の表紙に「警察手帳」と記されたものでした。
その中身を開くシーンを見た覚えがありません。たぶん、内部に顔写真など無かったでしょう。
しかし、手帳の表面を見ただけで犯人は観念し(または逃げ出し)、市民は萎縮するのでした(ドラマでは)。

でもあんなただの黒い手帳なんて、ニセモノが簡単に作れるのに、と子どもの頃は思っていました。

一般企業でも、最近は顔写真付きのIDカードのような名札を、首からぶら下げている方が多いですね。
名札をぶら下げたまま、街中でランチする人もいるし、名札を付けたまま当院を受診される方もいます。
そのことで、どのような不都合が生じ、どのように悪用され、どんな犯罪に巻き込まれるかはわかりません。
少なくとも、自分のフルネームや職場や役職名を職場外でも晒し続けることに、メリットはないでしょう。

一方で、自分の職場内では、自分がその職場の従業員であることを、つねに掲示し続ける意味はあります。
当院でもスタッフは全員、顔写真と名前と職種が記載された名札を付けています。

今日は、当院の新しい職員の名札を作りました。うちの職員の名札のカードは、ずっと私の手作りです。
写真を撮って、名札用のカードのレイアウトに印刷して、カットして、専用のホルダーに入れたら完成です。

その作業をするためのカッティングマットを、今日は新調しました。
これまではA4サイズのマットで我慢してきましたが、今日は思い切ってA2サイズを購入。二階級特進です。
カッティング用の定規も、これまでの35センチから、今日は思い切って、50センチに飛躍しました。

いずれも、名札作成のためにはオーバースペックですが、新しい文具の購入は、いつも楽しいものです。

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黄砂に吹かれて
- 2017/05/08(Mon) -
この2,3日、日本中を黄砂が吹き荒れています。昨日今日は、喘息発作を起こした方が何人も来院されました。

1週間ぐらい前にタクラマカン砂漠で起きた砂嵐が、偏西風に乗って日本に到達したもののようです。
途中で中国華北地方上空を経由したので、北京の大気の汚れも、黄砂と一緒に運ばれて来たかもしれません。

英語で黄砂は “yellow sand” というそうで、まさに黄色い砂です。そのまんまです。
しかし、カタカナで「イエローサンド」というと、「卵サンド」みたいなものを私は想像します。

中学校の頃、やや遠隔地から通学していた私は、半ドンの土曜日にも、弁当を持って登校していました。
下校中のバスとか、駅などで食べやすいように、土曜日の弁当はたいてい、サンドイッチでした。
母が作った、野菜とハムのみじん切りを卵とマヨネーズであえたサンドイッチは、私の好物でした。

「サンドイッチ」のことを「サンド」などと言うのは、もちろん日本人だけでしょう。
英語で “sand” は砂ですから、そのように略してしまうと、似ても似つかぬ別モノになってしまいます。

そういえば、高校時代に雨の中でサッカーをしているときに、友達のN君が言った言葉をふと思い出します。
ボールを受けるたびに体に砂が飛び散るのを、「三度三度(サンドサンド)、砂が付く」と。

「サンドイッチ」の語源が、トランプ好きの「サンドイッチ伯爵」であることは、よく知られています。
伯爵の名前は、その所領「サンドイッチ村」に由来しています。じゃあその “Sandwich” の語源は何?
調べてみると “wich” は “wick” と同じで、村の意味。なので “Sandwich” は「砂村」みたいなものか。
結局、「サンドイッチ」と “sand” は、元をたどれば無縁でもなかったわけです。

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あまおう
- 2017/05/07(Sun) -
「あかい・まるい・おおきい・うまい」の4つの頭文字をあわせて「あまおう」だと、最近知りました。
「甘さの王様」を連想させる、福岡県産の人気のイチゴの品種です。

こういうネーミングはあちこちで見受けますが、私の知る突飛なものは、香川の遊園地の名称でしょう。
その「レオマワールド」の「レオマ」は、「レジャーは・大西に・まかせろ」の略だとか。

言葉遊びとしての、いわゆる「縦読み」は、私も以前、当ブログで試したことがあります。
横書きの文章の、行頭の文字などを縦に読むと、何か意味のある別の言葉が出てくる仕掛けです。
3年前の正月に、そこそこ苦心して書いたのですが、拍手の数からみて、思ったほどウケませんでした。

髙松に住んでいた頃、レオマには何度か行きました。後に閉園し、経営者が変わって再開園しているようです。
すでに、社長も大西氏ではないのですが、名称は「NEWレオマワールド」です。
香川の人にとって、レオマは遊園地の代名詞なので、敢えて変えなかったのかもしれません。

「あまおう」と「甘王」の商標登録を調べると、JA全農が「果実、野菜、苗」で登録しているようです。
その登録日のわずか5日後に、さかえ屋が「菓子、パン」で「あまおう」の商標を、あわてて出願しています。
するとこんどはJAが、その他のありとあらゆる食品や飲料や酒類で、「あまおう・甘王」を出願。
さらにJAは「歯磨き、化粧品、靴クリーム、靴墨」などにも、「あまおう・甘王」を登録していました。
食品や飲料や、歯磨きまではまあわかりますが、どうして靴墨ですか。

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医療用ペンライト
- 2017/05/06(Sat) -
診察道具シリーズ、第2弾。先日は聴診器だったので、今日はペンライトです。

内科・小児科系の外来診療では、おもに口腔内を、たまに瞳孔を診るときにペンライトを使います。
以前は、すべての診察室や処置室等に、それぞれペンライトを配置していたのですが、やめました。
900円ぐらいの安いペンライトを多数購入したら、すぐに全部故障したからです。安物買いの銭失いです。
廉価品はスイッチ部分の耐久性が劣りますね。それに懲りて今は、ちゃんとしたモノを使っています。

それがウェルチ・アレンという医療機器メーカーの、医療用ペンライト(医療用照明器)です。
最初からコレを買っときゃ、いままでの無駄な買い物をせずに済んだのに、と思うのは毎度のこと。
このメーカーの耳鏡も、毎日使っています。勤務医時代には、手術用ヘッドライトでもお世話になりました。

ウェルチのペンライトは、作りがしっかりして質感が高く、光の色調も広がりも良いですね。スイッチも頑丈。
ただし専用のハロゲンランプが高額です。長く使えばしょうがないのでしょうけど、ランプがよく切れます。
あんまりたびたび切れるので私の方もキレて、とうとうLEDの替電球を買いました。これがまたやけに高い。
でも思い切ってLEDの替え球を買ったら、こんどは現在使用中のハロゲンランプが、なかなか切れません。

驚いたことにこのペンライトは、医療機器納入業者から買わなくても、Amazonでも売っています。
Amazonのサイト内の「検査・医療器具ストア」の商品って、思いのほか充実してますね。
「医療従事者のみ購入可能な医療機器が含まれています」という警告を見ても、たじろぐことはありません。
「あなたは、医療関係従事者ですか?」という質問が出たら、「はい」をクリックすれば買えるのです。
こういう確認方法って、どれだけ意味があるんでしょうね。

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医療を取り巻く問題
- 2017/05/05(Fri) -
同年代の第一線の医師が集まり、医療を取り巻く諸問題を語り合う懇親会が、昨日と今日、開催されました。
今年の会場は、福岡の「ヒルトン福岡シーホーク」でした。
久しぶりに行ってみると、あのトロピカルでゴチャゴチャしたジャングルが消え失せ、スッキリしていました。
ちょうど晴天に恵まれ、ホテルの「舳先」部分のレストランから海を見渡す景色は、なかなか良かった。

討論テーマは多岐にわたり、ここにすべてを書き尽くせませんが、一部をご紹介します。

(1)「善きサマリア人の法」問題
航空機内で急病人が出た際に、「お客様の中に、お医者様はいらっしゃいませんか」とアナウンスされます。
これに応じた医師の行為は、たとえ結果が悪くても責任は問われない。それが善きサマリア人の法です。
米国などでは認められていることですが、日本では明確な規定が無いので、下手をすると罪に問われます。

今日の懇親会の参加メンバーに、幸か不幸かそのような目に遭遇し、機内で医療行為を行った者がいました。
幸い、事なきを得たそうですが、日本では今なお、結果が悪ければ訴えられるケースが、時々あります。
法整備上の問題だけではなく、ボランティア活動に対する日本人の考え方の特殊性があると思います。

(2)「敷地内禁煙」問題
総合病院でこれを実現するのは、形式的には可能でも、実際には困難。隠れタバコも出てきます。
今回の討論で、タバコとは関係ない疾患で入院している喫煙者の強制禁煙問題について、初めて意識しました。
一般男性の喫煙率は、2016年で29.7%とのことなので、現時点ではまだ喫煙ルームは必要でしょう。

(3)「海外で心臓移植」問題
渡航手術費用を募金で集め、子どもの命を救ったという「美談」に、日本人は感動します。
しかし「移植が必要な患者の命は自国で救う努力をするべき」、というのが国際学会でのルールです。
このルールに違反して例外を認めてもらうための割り込み手数料が、「渡航手術費用」の大半だそうです。

(4)「心臓外科手術中の人工心肺トラブル」問題
割愛します。

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予約投稿のリスク
- 2017/05/04(Thu) -
毎年恒例の「日本の医療とその他を夜通し語り合う懇親会(仮)」が、今夜福岡で開催されたはずです。
私は数年ぶりに、この会合に参加したはずです。楽しんだはずです。

仕事のあと直ちに、熊本駅から新幹線に飛び乗る必要があったため、当ブログはあらかじめ執筆したものです。
それを予約投稿という形でアップロードし、指定日時に自動的に投稿されたのが、本稿というわけです。
この手法は、以前にも活用したことがあり、今回のようなケースや、旅行時にも役に立ちます。

なにしろ当ブログは、5年前の4月15日からこれまで、5年以上の連続投稿を更新中なのです。

たとえ天変地異(熊本地震)が起きても、必ず毎晩投稿し続けてきたブログです。
会合に参加するからといって、中断はしたくない。
懇親会のあとで書くことは、ほぼ不可能。ていうか、ぜったい無理。意識レベルも怪しいかもしれません。

このような予約投稿でリスクがあるとすれば、アップロード後に、重大な突発事項が起きる可能性です。

たとえば1年前の熊本地震の前震の夜、私が書きかけていたのは、のんきな話題のブログでした。
NHKのニュースを見ながら、パソコンに向かっていたら、突然の大地震。
その後、余震に揺られながら、地震直後の様子を伝えるブログを書いたのでした。
地震前に投稿して外出でもしていたら、その重要な日に、すっとぼけたブログになってしまうところでした。

なのでこのブログを書きながらいま、今夜だけは北朝鮮が暴発しないことを祈っているのです。

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2020年に新憲法
- 2017/05/03(Wed) -
「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたい、と強く願っています」
憲法記念日の今日開催された、改憲派の集会に寄せたビデオメッセージで、安倍首相はこのように述べました。
ずいぶん大胆な発言をしたものだと驚きますが、今日はその話は掘り下げません。

同じく今日、改憲に反対する憲法学者らでつくる「全国憲法研究会」の講演会も開催されました。某教授曰く、
「『あなた手術しましょう、どこを切るかはあとで考えましょう』。今の改憲論は必要もないのに、とにかく手術を薦める医師のようで、信じないほうがいい」

あのね、言っときます。そんな医者はおらん。
手術を薦めるのは、それが医学的に必要だからです。とにかく薦めるのは、治療を急ぐ理由があるからです。
治療戦略を十分練って、術式を検討し尽くした上で、外科医は手術に臨むのです。
「どこを切るか」をあらかじめ考えておかなければ、手術など始められません。
「必要もないのにとにかく手術を薦める医師のよう」という某憲法学者の発言は、医師蔑視の表現です。

このような発言を平気でしてしまうのは、某大臣の失言と同じで、日頃からそのように考えているからです。
安倍首相の発言や政策を、論理的に批判するのは結構ですが、医者は関係ありません。

たとえ話には、一瞬納得させられることがありますが、じっくり考えれば、なんの科学的根拠もないのです。
分かり易いたとえ話を上手にする人の話ほど、よくよく疑いながら聞かなければなりません。

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聴診の工夫
- 2017/05/02(Tue) -
友達がFacebookで「激安聴診器」の話を投稿していたので、少しに気になって書いています。
一流品のコピー品とのこと。本物の10分の1以下の価格ですね。たぶん中国製か。
聴診器で事故や障害が起きるとも思えないので、ちゃんと聴けりゃいいんでしょうけどね。耐久性は大丈夫か。

学生時代からこれまでに、私も多数の聴診器を使ってきました。その遍歴については、前にも書きました。
いま、メインの診察室(第2診察室)では「リットマン カーディオロジーIII」という聴診器を使っています。
「カーディオロジー(心臓病学)」という名前が付けられているように、循環器用ということになっています。

それ以外の診察室や処置室にもそれぞれ聴診器を置いて、いちいち持ち歩かなくてもいいよういにしています。
これらの部屋ではおもに呼吸器等の急性病変を診るので、聴診器は一般的な「リットマン クラシック」です。

冒頭に紹介した記事の中に、冬場には聴診器を手で温めてから患者さんに使え、という話がありました。
これを読んで私は、かつて聴診器をホットプレートで温めていたことを思い出しました。
もちろん今は、そんなヘンテコリンなことはしていません。

どの季節でも、聴診の直前には自分の手のひらで聴診器を温めます。人肌になじんでから、聴診を開始します。
しかも最初は胸ではなく、上腹部正中に聴診器を当てます。この場所の皮膚感覚は、比較的鈍感だからです。
これで、聴診器の冷たさを身構えていた患者さんが、そうでもないことを感知し、緊張感も和らぐのです。

子ども相手でも、同じようによく温めてから使いますが、聴診器を当てられたら大泣きする子がいます。
母親はたいてい「あー、ちゅめたかった(冷たかった)ねー」と言って、子どもをあやしたりします。
「いや、そのはずはありません。聴診器はちゃんと温めてましたから」なんて言い訳は、もちろんしません。
聴診時に子どもを泣かせないことが、医者の腕の見せ所だからです。私もまだ工夫が足りないのでしょう。

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サングラスで日焼け対策?
- 2017/05/01(Mon) -
今日から私はまた2連休。天気もいい。自転車を清掃・整備して、昼から近場を少し走ってみました。
半袖のポロシャツでちょうど良い気温と日差しでした。でもこんな日こそ、紫外線対策が必要なんでしょうね。

最近よく聞くのは、日焼け対策にはサングラスが有効、という話。
目が紫外線を感知すると、脳神経と内分泌を介して、皮膚のメラニン合成を促進するからだそうです。
その仕組みを逆手にとって、目に入る紫外線をブロックすることで皮膚の日焼けを防ごう、というわけです。

でも、そんなことしていいのでしょうか。
そもそも日焼けは、皮膚細胞のDNAが紫外線の影響を受けにくくするための、防御反応のはず。
メラニン色素は、紫外線が皮膚に深く入り込んでいくのをブロックする、バリアーじゃないのですか。
日焼けは、体に備わっている紫外線対策(発がん対策)ではないのですか。

サングラスを着用すれば、目そのものを紫外線から守ることはできます。
しかし皮膚を紫外線から守るためには、日傘や衣類や日焼け止めクリームを使うべきです。
サングラスをかけて日焼けを防ぐのは、皮膚がんを防ぐ目的では、まったく本末転倒。逆効果。
とは思いながらも何しろ外はまぶしいので、この季節からの自転車は、やっぱりサングラスが必要ですね。

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