プレミアムな気分
- 2017/12/31(Sun) -
怒濤の2日間が過ぎ、大晦日の今日は気分良く帰熊しました。

そうそう。東京ビッグサイト近辺の人出はすごかった。コミケですか。私にはよくわからない世界です。
「世界で2番目に人が集まるイベント」という表現は大げさだとしても、まあ、人が多い多い多すぎ。
何万人という参加者が、じつに整然と並んで待っている姿と、その人たちの独特の風貌にも打たれます。

今回の東京往復では、腰の負担を軽減するための措置として、航空券はプレミアムクラスの座席をとりました。
断っておきますが、贅沢のためではありません。私の腰が普通席に耐えられない状態なのです。
先月、日帰りで熊本・東京を往復(普通席)したら、もともと痛んでいた腰が、ついに悲鳴を上げました。
某整形外科で治療を受け、かなり改善したのですが、いつまた再発するかもわかりません。

そこでこのたびはやむを得ず、緊急措置としてプレミアムクラスに乗ったわけなので、ご理解ください。

ただし一昨日は、腰のみならず膝も痛めるという、想定外のフライトとなりましたが、それはまあ仕方ない。
そのぶん、今日の帰路では、空港ラウンジでつくろいだ後、ゆったりと広いシートを堪能して帰ってきました。

ゆったりできただけでなく、あちこちでANAの方からお礼の言葉を頂戴しました。
搭乗口を通過したら、係員が追いかけてきて、お礼の言葉と共に礼状とお菓子などをいただきました。
機内で着席すると、こんどはチーフパーサーから、これまた丁寧なお礼の言葉。着陸後にもまたお礼。
一昨日の件が、各部署に申し送りされていたようです。まことにプレミアムな気分で、熊本に帰って来ました。

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新郎の父親と新婦の父親
- 2017/12/30(Sat) -
珍しく、私の家族のことを書きます。

長男が本日、東京で結婚式を挙げました。長女は来年2月に、福岡で挙式の予定です。慶事が続きます。
示し合わせたわけでもないのに、どちらも同じ、今年11月22日の「いい夫婦の日」に入籍しました。

入籍と、挙式と、披露宴とが、全部同じ日だった昔から考えると、今はずいぶん、フレキシブルになりました。
法的には入籍が、個人的には挙式が、社会的には披露宴が、それぞれ「結婚記念日」かもしれません。

昨日から上京して今日に備えたのは正解でした。昨日のような出来事が、いつ起きるとも限りませんから。

それにしても、なにぶん「新郎の父親」となるのは初めてのことです。それなりに緊張しました。
しかしその緊張も、挙式前の待ち時間の間に新婦側親族と歓談するうちに、すっかりほぐれました。

いまどきの結婚でも、家と家、親族と親族のつながりや人間関係は、いちばん大事なものだと感じました。
ですから今日は、ふたりの門出を祝福すると同時に、新しい人たちとの出会いに感謝する会でもありました。

さて、来年2月には「新婦の父親」になります。また別の感慨があることでしょう。
当ブログをお読みの皆さまにも、良い年になりますように。

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機上の心肺蘇生
- 2017/12/29(Fri) -
お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか」というアナウンスが、私の乗っていた旅客機で流れました。
今日の午後、私が搭乗した熊本発羽田行きのANA便での出来事。このようなことは、初めての経験でした。

向こうの方の座席の方の顔色がひどく悪く見えたので、近くのCAさんに尋ねたのです。「あの方、大丈夫?」
不審に思われてもあれなので、こう付け加えました。「私は医者ですが、あの方の様子がおかしいですよ」

一緒にその座席まで行くと、チアノーゼで、意識がなく、呼吸もなく、頸動脈の拍動も触れませんでした。
これ以上病状等の詳細は書きませんが、ともかく、その方を床に寝かせて、心肺蘇生を始めました。

この段階で、CAさんが冒頭のアナウンスを行うと、居合わせた医師がすぐに駆けつけてくれました。
その先生は初対面の方でしたが、じつは私の自宅の近所の先生だったことが、あとで判明します。

機内に備えてある器具や薬品はしかし、ちょっとした急病には間に合っても、蘇生には厳しいものでした。
なんとか心拍は再開したものの、呼吸が不十分で意識も戻りません。

飛行機は急遽、中部国際空港に着陸することになりました。すごい勢いで降下したので、私は耳を痛めました。
着陸の1分前ごろ、CAさんたちは大慌てで座席に着きました。そんな規則なのでしょうね、こんな状況でも。
「先生方はそのままで良いです」と言われた私は、床にひざまずいた体勢で着陸の瞬間を迎えました。

中部国際空港で患者さんを救急隊に引き継ぎ、救急車に乗せ、機体は給油後に羽田に向かって飛び立ちました。
到着が2時間近く遅れたので、羽田で国際線に乗り継ぐ予定の乗客の何人かは、乗り継げなかったそうです。
数百人の乗客は全員、自分の席で黙ってじっと過ごしていたように見えました。さすが日本人です。
ただし、私の心肺蘇生の様子を撮影して、CAさんに注意された方がいます。その動画、消してくださいね。

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貴重なアンケート
- 2017/12/28(Thu) -
当院ホームページのお問い合わせフォームから、問い合わせではなく、ご意見を頂戴することがあります。
私の配慮不足や当院の不備な点などを指摘して、叱咤激励してくれるものです。ありがたいことです。

インフルエンザワクチンの予約で利用しているサイトは、毎年この時期にアンケート調査を行ってくれます。
前にも書いたように、このアンケート調査結果はいつも、とても参考になります。

今シーズンのネット予約者のうち84人の方々から、ネット予約や当院についてのご意見をいただきました。
接遇や待ち時間やシステムなどへの苦情もあり、それらのすべてが、反省材料となります。
当院への褒め言葉も一定数あり、たいへん嬉しくありがたい気持ちになります。

通常の診療については、とくにアンケート調査しているわけではありませんが、本来は必要かもしれません。
ただそれが、利用者にとってわずらわしかったり押しつけがましいだろうとも思い、実践できていません。

買い物をすると、あとで接遇について調査するメールが届く店があります。
Appleに電話で質問等をした後にも、担当者の対応はいかがでしたかと、お尋ねのメールが来ます。
おもに大企業で、このような職員の接遇をきちんと把握・評価する態度が見られます。

一方で医療機関では、もちろん接遇も大事ですが、しかしそればかり気にして調査する態度はなじみません。
それよりも、受診後の患者さんに連絡をとるとすれば、まず、病状経過を気にかけて尋ねるべきでしょう。
来年は、そのような意味でのフォローアップに、これまで以上に力を入れようと思いました。

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寝当直で寝正月
- 2017/12/27(Wed) -
最近やっとメディアが取り上げ始めたのが、「当直医」の労基法上の問題です。先週の読売にも出ていました。
ただのお泊まりを意味する「宿直」とは違い、「当直」はしばしば夜通しの激務であり、時間外労働です。

ところが、「当直」医に対して「宿直」手当しか出していない病院が多く、是正勧告が相次いで起きています。
「勤務医の宿直には残業手当を払え」という5年前の最高裁の決定は、勤務医には追い風でした。

本来の勤務病院での当直以外に、アルバイトとしての救急病院の当直を、私も若い頃ずいぶん経験しました。
医局の先輩の病院を手伝って臨床経験を積ませてもらい、しかもお小遣いまでもらって帰るようなものでした。

大学病院の通常勤務を終えて、夕方当直病院に向かい、翌朝いったん自宅に戻った後、また大学に出勤します。
救急病院での当直でほとんど眠れていなかったとしても、翌日の大学病院では通常の仕事が待っています。
それが普通だったし、不満はありませんでした。なぜなら、当直には妥当なバイト料が出ていたからです。

某病院では、たびたび救急車に起こされるのがイヤで、ついに一晩中起きていた話は、前に書いたとおりです。
徹夜で何をやってたかと言えば、「ドラゴンクエスト」です。もう、30年以上も前の話です。

別の某病院では、診療の合間に豪華な夕食が出て、事務長がしきりにビールを勧めてくれます。飲みます。
飲んでる途中で救急車が入ります。仕事を終えて食堂に戻ると、事務長がまたビールを勧めます。昔の話です。

そのような救急病院とは正反対に、老人病院とか精神病院の当直の場合は、ほとんど仕事がありません。
何か起きたら電話指示を求められる程度で、これを「寝当直」と言い、ほとんど「宿直」と同じ状態です。

年末年始はしばしば、老人病院で当直をしていました。正月3が日の「3連直」なんてのも2度経験しました。
ネットのない90年代前半のこと。本を読んでも飽きるので、ずっとゴロゴロして3日間過ごしますが、長い。
むしろ、適度に救急車が入ってくる方が、よほど時間が短く感じたかもしれません。

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戌年の年賀状
- 2017/12/26(Tue) -
もう何年も前から、年賀状の裏面は印刷会社に任せており、宛名は年賀状専用ソフトで印刷しています。
全部印刷だけというのもイヤなので、裏面の余白部分に、下手な字で手書きのコメントを書き入れています。
「今年もよろしく」とか「元気?」ぐらいの、形ばかりのフレーズであっても、自分の手で書きたいものです。

なにしろ、年賀状のやりとりをしている相手のうち大多数は、年賀状だけが唯一のつながりです。
そんな、年に一回の音信をオール印刷で済ませるのもどうかと思い、どこかに手書きを加えているわけです。

とは言え、形式的な文言を手書きするよりも、近況報告を詳しく印刷した方が、もっと有意義かもしれません。
家族ひとりひとりについて詳細に記述してある年賀状を、時々受け取りますが、あれが本来、よい年賀状かも。

さて来年は戌年なので、わが家の愛犬「花(はな)」を、年賀状デビューさせることに決めました。
当初はフジカラーに委託しようかとも思いましたが、レイアウトの自由度を考えて、全部自分で印刷しました。

全面的な自作年賀状は、たぶん愛犬「アンナ」をフィーチャーした前回の戌年以来、12年ぶりのことです。
写真や文章のレイアウトが自由自在なのも、作ってて楽しいものですね。
この年末から来年初めにかけて、家族のイベントが続くので、そのことを報告する年賀状になりました。

裏面レイアウトは3バージョン作成。ザックリ言うなら、まじめ版・ふつう版・ふざけ版、の3つ。
元旦に、私からの年賀状を受け取られた方は、どのバージョンが届いたかで私との親密度がわかる仕組みです。

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最高の経験のために
- 2017/12/25(Mon) -
「iPhoneは、新モデルが出たら旧モデルの性能が落ちるように設定されていた」として、集団訴訟騒ぎです。

新機種が登場するたびに「iOS」も新しくなり、そこにはさまざまな新機能が盛り込まれています。
ところがその新iOSを旧機種にインストールすると、新機能導入と引き替えに、性能が落ちる仕様なのです。

まさか、新製品への買い換えを誘導するための、Appleの策略ではないでしょう(たぶん)。
バッテリー劣化による予期せぬシャットダウンを防ぐために、旧機種ではCPUの性能を抑えるのだそうです。

しかしiPhoneの性能を勝手に落とされるのは不当だとして、米国で集団訴訟が起きています。
その方々の気持ちはわかりますが、私には、Appleの措置はやむを得ない、というかむしろ賢明に思えます。
もしも旧機種の性能を抑制しなければ、新iOS導入でトラブルが多発して、それも訴訟の種になるからです。
予期せぬシャットダウンが頻発するようなことにでもなれば、損害を伴う重大なトラブルも起きかねません。

今回のような措置をしている理由をAppleは、「顧客に最高の経験を届けるため」と説明しています。
最新の機能を安定して使ってもらうために、機種ごとに最適の処理速度を設定しようというわけです。

毎年iPhoneを買い替えている私は、最新のiOSによる最新機能を最高の処理速度で享受し続けています。
まんまとAppleの策にはまっている、という言い方もできますが、まったく不本意ではありません。

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電話で本人確認
- 2017/12/24(Sun) -
会員情報を変更する必要が生じて、あるサイトの問合せ窓口に電話しました。
「電話口の方は、鶴原様ご本人でしょうか」などと尋ねられますね。「はい、そうです」と答えるとさらに、
「では、本人確認のため、誕生日を昭和からお願いします」などと訊くので、私がスラスラと答えると、
「本人確認が取れました」などと言ってくれます。なんていうか、平和ですなあ。

形式的なマニュアル作業なのですが、もしもこちらの回答が間違った場合は、面倒なことになります。

おととい、NTTの電話料金徴収を引き受けている、東京の「NTTファイナンス」に電話したときのことです。
電話番号の「登録名義」を問われて「ツルハラヨシカズ」と答えたのですが、確認できないというのです。

「他の方が名義人ではないですか」と向こうは言うのですが、名義なんて、私以外であるはずがありません。
「思い当たる名前を言ってみてください」とも言ってくれますが、それもオカシな話です。
念のため家族名などを言ってみましたが、一致しません。ついに、最後まで本人確認ができませんでした。

「では、名義人は誰になっていますか?」という質問にも答えてくれないので、打つ手なしです。

その後、試しに「NTT西日本」に電話してみると、電話番号の名義人名と私の名前はすぐ一致しました。
ファイナンスでは突っぱねられたのに、西日本ではあっさり受理されるとは、いったいどういうことなのか。

西日本の人は口を濁しましたが、西日本からファイナンスに情報を移すときに、ミスがあったようです。
私はかなりしつこく食い下がって、その詳細を問いただし、ヒントを得ました。
どうやら、私の名前「由一(ヨシカズ)」の読みを、勝手に「ユイチ」と登録していたフシがあるのです。

私が何度も「ヨシカズ」と言うのを聞きながら、「惜しいなぁ」て思ってたでしょうね、ファイナンスの人は。

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診療を断る当番医
- 2017/12/23(Sat) -
インフルエンザが流行期に入りました。今日はもう、インフルエンザ患者が何十人も来院するほどでした。
このような休日に、高熱を出したような人が受診する医療機関の選択肢は、3つあります。
(1)休日当番医
(2)救急病院
(3)日曜・祝日診療を標榜している当院のような酔狂な医療機関

休日当番医というのは、医師会が割り当てた医療機関で、9時から17時までの休日診療を請け負っています。
17時を過ぎると、当番医に診療を断られて当院に流れてくる方が出てくるのは、毎度のことです。
まあ、うちも標榜診療時間は17時までなんですけどね。

今日は16時半ごろ、当番医に断られたのでそちらで診てもらえませんか、という相談電話がありました。
当番医に16時10分に電話したら、17時まで予約が埋まっているので診られません、と言われたとのこと。
当院もその時点ですでに19時半過ぎまでの予約が埋まっていたのですが、その方の診療を受け入れました。
なぜなら、うちが断ったら、その患者さんは救急病院に行き、さらに長時間待たされる運命だからです。

当番医にもよりけりでしょうけど、17時ちょうどに診療を終了するなど、あまりにも杓子定規です。
せめて、17時までに医療機関に到着した方までは、キッチリ診療すべきでしょう。

たしかに、委託を受けた「当番医」としての業務時間は、9時から17時かもしれません。
しかし、17時を過ぎても「医師」です。求められた診療を断るのは、それこそ応召義務違反じゃないですか。
まして、17時には診療を終了できるように、16時台から予約を断るのは、当番医としても問題があります。

そういう当院も最近は、夜遅くまでエンドレスで診療するようなことは、やめています。
それでも今日は、定刻より3時間オーバーの20時までは診療しました。それだけの「求め」があったからです。
だからいま、だいぶヘトヘトですが、先ほどの患者さんから感謝されたことで、報われた気がしています。

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Google先生のご紹介
- 2017/12/22(Fri) -
飲食店だけじゃなく、医療機関にも、口(くち)コミサイトがたくさんあります。
その内容に一喜一憂していたのは、開業当初だけ。2,3年後にはほとんど見なくなりました。
これはもちろん、当院へのご意見を無視したいわけではありません。むしろ拝聴したいぐらいです。

問題は、口コミの数が少なすぎることだと、前にも書きました。
多くのサイトは、ただ作っただけで、待てど暮らせど口コミが増えません。
口コミが少なすぎ古すぎだと、誰も見なくなります。一度は見ても、リピートする気にはなりませんね。

ところが、検索サイトは別。つまりGoogle。
「つるはらクリニック」でググると、左側に検索結果が出るのとは別に、右にちょっとした記事が出ます。
そこには地図と、外観写真と、簡単な紹介と、星の数と、いくつかの口コミなどが掲載されています。
当院を検索するだけで、自動的にこれらの情報が得られるようになっていますが、問題があります。

現在の星の数が3.2と厳しい評価なのは、むしろ謙虚に受け止めたい。それが問題なのではありません。
それよりも、Googleが当院をひと言紹介するフレーズが、「日本熊本の泌尿器科」なのです。泌尿器科?
どうりで、最近当院を泌尿器科だと思って来院する方が、多いはずです。これホント。
ある人にうちは泌尿器科じゃないと言ったら、ネットにそう書いてあったと。ググってみたら、前述の通り。

Googleに対しては、記事の修正を要請しました。すると、「編集内容の審査を開始しました」と返信あり。
ところがそれからが、なしのつぶて。Google先生、仕事遅い。いまだに当院は「日本熊本の泌尿器科」です。

それどころか、いつの間にか当院の外観写真が、ご近所の民家の写真に差し替えられてるじゃないですか。
ぱっと見に当院は、昭和の時代の診療所兼自宅という雰囲気です。駐車可能台数は2台。どーゆーこと?
私がGoogle先生に意見したからなのか、ひどい仕打ちです。もうホント、アテにならないことこの上ない。

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新幹線大事故寸前
- 2017/12/21(Thu) -
新幹線のぞみの台車亀裂問題で、新幹線の「安全神話」が、ただの神話に過ぎないことが露呈しました。
上り16両編成の13号車といえば、だいぶ前の方。時速300キロで脱線したら、どんな大惨事になったことか。
同じJR西日本の福知山線の、脱線事故現場のあの光景を、どうしても思い出してしまいます。

高速鉄道の大事故でいえば、数年前に中国で起きた追突事故は、悲惨を通り越して不思議な出来事でしたね。
事故原因もさることながら、事故の翌日には事故車両を地面に埋め、すぐに営業運転を再開するという暴挙。

迅速な事故処理と運行再開で、中国の鉄道技術力を誇示したかったのかもしれませんが、まったく逆効果です。
あの国では、運行の厳守が組織(党)の絶対命令であり、安全対策など二の次だと、日本人は感じました。

ところが、組織のために安全をないがしろにしていたのは、日本も同じでした。
事故を未然に防ぐことよりも、運行に遅れが出ないことを重視したのが、今回の新幹線の問題の根幹でしょう。

異臭や異音などの異変を察知したらただちに報告する、というところまでは良かったのです。
ところが、その報告を受け取った者が躊躇なく運転を止めて安全確認を行う、ということができませんでした。
ダイヤを大きく乱すであろう運転停止が空振りに終わった場合の、その責任問題が頭をよぎったのでしょうか。

やり過ぎて失敗するよりも、やらない方を選んだわけです。日本では、失敗しない者が出世するのです。

ワクチン行政がまさに、その発想です。疫病を防ぐことよりも、副作用がないことを重視する厚労省の体質
それはお役人だけでなく、メディアや国民にも染みこんでいる、日本人のDNAなのかもしれません。

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薬の配置と取り違え
- 2017/12/20(Wed) -
また薬の取り違え事故が報じられました。こんどは気管支拡張剤「テオドール」と向精神薬「テグレトール」。

名前は多少似ていますが、私としては、「アマリール」と「アルマール」ほどには、混同しそうにない薬です。
なのにそれを薬剤師が取り違えたのには、どのような具体的ないきさつがあったのか、それが知りたいですね。

薬が棚に五十音順に置いてあったのなら、テオドールとテグレトールの引き出しは、かなり近接していたはず。
では、名称の似通った薬剤の取り違えを、どのような方法で防げばいいのでしょうか。
棚の引き出しに、薬剤の外箱から薬剤名のロゴ部分を切り取って貼る、ぐらいしか私は思いつきません。

そこで今日、当院の隣の薬局に赴き、その管理法を見てきました。
驚いたことに、テオドールとテグレトールは、まったく別の場所に置かれていました。
これは取り違え防止のためではなく、薬局の内規によって、薬効的に特別に管理する薬だからだそうです。

それを見て思いつきました。すべての薬を、薬効別にグループ分けして配置すればいい!
抗がん剤とか、降圧剤とか、血糖降下剤といったコーナーを作り、その内部で五十音順に並べるわけです。
薬の取り違えが重大事故を招くのは、まったく別の薬効の薬剤を誤って投与してしまったときです。
薬効が異なるのに名称が似ているのが問題なのであって、同効薬の名称が似ている方がよほどマシです。

薬効別配置など誰でも思いつくことなので、すでに多くの薬局で似たような工夫をしているかもしれません。
しかしそれでも、人間のやることはわかりません。思いもよらないような勘違いをする場合もあるでしょう。

隣の薬局では、薬剤棚の引き出しのバーコードを読み取って、処方箋情報と照合してから薬を出すようです。
確実なチェックのために、けっこう面倒なことしてるんですね。

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乗ればデータの泉湧く
- 2017/12/19(Tue) -
「トヨタ走ればデータ湧く」 新聞(日経)の見出しです。
浪越徳治郎氏の有名なセリフ「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」をもじったものでしょうね、きっと。

トヨタが都内のタクシー500台に通信型ドライブレコーダーを載せ、車のデータと画像を集めるとのこと。
それをAIで解析して、たとえば渋滞情報を提供したり、配車アプリを開発したりするそうです。
2020年までには、このシステムを市販のトヨタ車に標準搭載するといいます。かなりの情報になりますね。

「乗ればデータの泉湧く」と言うべき時代になるのでしょう。

車の位置や速度やエンジン回転数はもちろん、ワイパーの作動具合や乗車人数などもデータになります。
こういったビッグデータ収集を、「テレマティクス」と言うと書いたのは、だいぶ前のことです。
交通量や渋滞状況や天気情報も、車からのデータで解析できるようになるわけです。

ビッグデータとしての利用だけでなく、各自動車個別の、データ利用も進むことでしょう。
すでに現在、各シートにかかる重みをチェックして、そこに誰かが乗っているかどうか判断しているはずです。
助手席の人間のシートベルト着用警告は、そこに人が座っていることを感知すればこそ。
なんなら、いつもハンドルを握っている運転者の体重や体脂肪率等も計測してくれるとありがたい。
心拍数や心電図だって、計測しようと思えばできるはず。工夫すれば血圧も。

毎朝毎晩乗っている車ですから(私の場合)、健康状態をチェックする仕組みを、ぜひ搭載してもらいたい。

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顔認証の利点・欠点
- 2017/12/18(Mon) -
インフルエンザの季節や花粉症の方など、マスクをかけた状態では、顔認証ができません。
iPhone Xに装備された「Face ID」は、私にとってはまったく快適なのですが、一部の方からは不評です。

私は花粉症ではないし、風邪の方などを診察するとき以外にはマスクもかけてないので、支障ありません。
双子もいません。誤認証する可能性は低いです。
それでも、使っているとFace IDの欠点がいくつか目についたので、何かの参考になればと、ご紹介します。

(1)置いてある状態では認証しづらい
デスク上に置いたiPhoneでは、角度が悪いと顔認証ができません。ていうか、たいてい認証に失敗します。
指紋認証なら、あっちの方に置いてあるiPhoneでも指が届けばOKなのに、顔認証だとそれができません。
iPhoneを手に取って傾ければ良いのですが、不精者なので、顔の方をiPhoneに近づけることになります。
メールの送信元を確認する時など、ちょっと見るだけなのに、いちいち上体を動かさなければなりません。

(2)会員制サイトからログアウトしづらい
セキュリティー上、用事が済んだらそのサイトからログアウトするのですが、すぐ再ログインしてしまいます。
ログアウトのボタンをタップして、ログアウトしたと思ったら次の瞬間、顔認証が作動してしまうのです。
なのでどうしてもログアウトしたい時には、タップしながら顔をそむけるという、変な動作が必要になります。

そんな小さな苦労はあるにしても、多くのアプリで、顔認証は絶大な効果を発揮してくれます。
Apple Payでは、指を乗せながらiPhoneを差し出すという、手がつりそうな体勢を取らなくてもよいのです。

来年には、指紋認証センサーをディスプレイ下に搭載したスマホが、各社から発売される可能性があります。
それはそれで高い技術でしょうけど、今となっては飛躍を感じません。
Appleには、もうそんな中途半端なことはせず、脇目をふらずにFace IDを一層進化させてもらいたい。

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キャッシュアウト
- 2017/12/17(Sun) -
主役が直虎か家康かよくわからなくなった大河ドラマが終わりましたが、あの碁石の「完」はどうなんかなぁ。

それはともかく、「キャッシュアウト」サービスが日本で初めて、来年4月からイオンに導入されるようです。
全国のイオンのレジで、「デビットカード」機能を使って、ATMに似た現金引き出しが可能になるとのこと。

少なくともマックスバリュで買い物をする前には、どこかのATMでお金をおろしてくる必要はなくなります。
現金を持たずにレジに並んでも、支払いが出来るどころか、逆に現金を手にして帰ることができます。

少し似たシステムでいうなら、Edyのオートチャージは以前からあります。便利です。
Edyの残高が足りなくても、支払う瞬間に自動的にチャージされ、残高が増えた状態で支払いが完了できます。
よほど高額の(オートチャージ限度額以上の)商品を買わない限り、残高で心配することがありません。

首都圏等の電車に乗る機会がないので私には関係ないですが、Suicaのオートチャージも便利らしいですね。
自動改札機から入場する時点で、もしも残高が足りなければ、自動的にチャージされるシステムです。
Suicaを持っていれば必ず乗れるので、残高を気にする習慣自体が無くなりそうです。

「JRがお金をくれているような錯覚に陥る」と友達がFacebookに書いてました。
たぶん「金の心配はするな。とりあえず電車乗れ」的な、JRの気遣い(戦略)なのでしょう。

レジ業務の煩雑化や手数料負担にもかかわらず、キャッシュアウトを導入するイオンの意図は想像がつきます。
たぶん「金の心配はするな。とりあえずモノ買え。なんなら小遣いも引き出しとけ」でしょうね。

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iMac Pro 発売
- 2017/12/16(Sat) -
Apple史上最強スペックだと謳う「iMac Pro」が、ついに発売されました。黒い色が渋くて良い感じです。
そもそも「iMac」って入門機だと思ってたんですけどね。ついに最強Macに上り詰めましたか。

Mac歴30年に近い私ですが、この20年ぐらいは、つねに最強スペックのMacを所有するのがポリシーでした。
がしかし、こんどの「iMac Pro」は、さすがに私にはオーバースペック過ぎて、買おうとは思いません。
最低価格が税別55万円で、あれこれ付けたら150万円を超えるというその価格にも、ついて行けませんね。

とか言いながら、いま使っている「Mac Pro」だって、4年間に買ったときは、史上最強スペックでした。
4Kディスプレイを4台接続して映像編集ができる機種ですが、当院では電子カルテ業務をこなしています。

スペックを生かし切れないのがわかっていながら購入するのは、Appleの最高品質に触れたいがためです。
とくに「Mac Pro」のデザインに痺れたものだから、冷静さを失って予約購入してしまった経緯があります。

このたびの「iMac Pro」についても、発売前から気にはなっていました。スペックよりも、そのデザインが。
でもAppleから昨日「iMac Proはすぐ注文できます」というメールが届いて、発売開始を知った程度です。

自宅とクリニックで合計11台使用中のMacのうち、iMacは3台だけです。その割合はだんだん減っています。
かわって増えているのがMac mini。計5台。なぜかといえば、不具合が起きたときに交換しやすいからです。
ケーブル引き抜いて別の場所から持ってきたら、すぐ仕事(電子カルテなど)が再開できます。

オールインワン型のiMacは、ディスプレイが破損しただけで、本体も使えなくなってしまいます。
重心が高いので、地震の時に転落して破損したのもiMacばかり。これはディスプレイ一体型の欠点ですね。

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デスクワークの区切り
- 2017/12/15(Fri) -
書類整理でも勉強でも片付けでも、その日の作業を終了するのは、ある程度区切りがついたときです。
もしくは、何か別の優先事項が生じたり、外的要因による中断もあるでしょう。

ところがお役所や企業の作業は処理案件が途切れないためか、機械的に区切るようですね、キリが悪くても。

九州電力の支払いをクレジットカード払いに変更しようと、手続きをしたのは、火曜日の昼間でした。
立て続けに2件の申し込みをWeb上で行うと、ただちに九電から受付を知らせるメールが2通、届きました。
2件の「お申し込み番号」はもちろん、連番でした。

ところが、その3日後の今朝、九電から届いた登録完了のメールは、1件分だけの内容でした。
私のミスか九電の手違いかと、電話で問い合わせして驚きました。2件目の登録は、月曜日になるようです。

どうやら担当者は、1件目の処理をしたところでその日の作業を終了して、2件目は翌日回しにしたようです。
同じ顧客からの2件連続の申し込みの、その途中で、処理作業が日をまたいだわけです。

まあ九電にしてみれば、誰からの申し込みかいちいち気にもせず、粛々と処理しているだけの話でしょう。
もしかすると、1件目を処理した直後に飲み会に誘われるという「優先事項」が生じたのかもしれません。
2件目まで処理しようとしてたのに、強引な同僚からの「外的要因」で中断させられた可能性もあります。

そんなわけで、2件の申し込み時刻のわずか30秒の時間差は、3日違いの登録に増幅されてしまったのです。

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伊方原発運転差し止め
- 2017/12/14(Thu) -
伊方原子力発電所3号機の運転停止を命じる仮処分を、広島高等裁判所が決定しました。
阿蘇山で巨大噴火が起きた場合、火砕流が原発に到達する可能性が小さいとは言えない」というのが理由。

わが熊本の阿蘇山が、遠く四国の原発にご迷惑ご心配をおかけするとは、申し訳ないです。

阿蘇の9万年前の噴火では、九州のほとんどが火砕流で埋まり、その範囲の生物が死滅したとされています。
もしもそんな事態になったら、私にとっては四国の原発事故どころの騒ぎじゃありません。たぶん死んでます。

その阿蘇の破局噴火までをも想定して安全を確保せよとは、広島高裁もずいぶん踏み込んでますね。
これは、火山の安全性審査で「過去最大の噴火規模を想定する」としている内規を考慮したものです。
なので次の噴火が前回よりも小規模だろうと想定する四国電力は、たしかに甘いかもしれません。

しかし数十億年の地球の歴史を考えると、たった9万年前の噴火が過去最大とは限りません。
それどころか、次の噴火が「過去最大規模」程度でおさまるという保証もありません。

さらに言うなら、日本中の火山が、阿蘇の過去最大級の規模以上で噴火する可能性すら、考慮すべきでしょう。
東日本大震災以来、わが国では「想定外」という言葉で防災の手抜きをしてはならないのです。

電力関係者の「(これでは)日本のどこにも原発が造れなくなる」という当惑の声が報じられています。
まったくその通り。ただし、造れなくて困ると思うよりも、造るべきではないと考えるべきかもしれません。

原発が火砕流に巻き込まれたときの惨状は、想像を絶します。
核燃料プールが壊滅すれば、燃料がすべて一斉にメルトダウンするでしょう。もう、考えたくもない事態です。
その意味では、原発が稼働中であろうとなかろうと、関係ないかも。じゃ、運転停止しても意味ないか。

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寒いのが嫌い
- 2017/12/13(Wed) -
寒くなってきましたね。今朝の気温は0度でした。明日はマイナス2度らしい。想像しただけで震えます。

インフルエンザ患者は、とくに数日前から急に増えています。成人に多いような印象があります。
また当院受診者に限れば、熊本市内ではA型、菊陽方面の方はB型が主流です。
B型よりもA型の方が重症だ、というのはほぼ都市伝説に近く、どちらの型にも重症の方と軽症の方がいます。

免疫の働きからして、子どもの方が高熱が出やすく、大人は出にくいものです(とくに高齢者!)。
なのでインフルエンザで高熱が出たとき、同じ39度なら、大人の方がよほどぐったりしています。

「子どもは風の子、大人は火の子」などと昔から言います。
寒風の中を元気よく走り回る子どもの姿が「風の子」だろうと認識していますが、ならば「火の子」って何?

「昨日ずっと寒いところで遊んでたので、今朝熱が出ました」と来院するお子さんは、まさに風邪の子です。
しかし暖房の効いた屋内でゴロゴロするよりも、外で元気よく遊びなさい、と言いたい気持ちはわかります。
その願いが「子どもは風の子」なのでしょうね。「火の子」はわかりませんが。

「犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる」などというステレオタイプの考え方も、正しくはありません。
わが家の愛犬は、寒い屋外も嫌いじゃないけど、暖かい部屋のソファーで丸くなるのが大好きだからです。

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大掃除と断捨離
- 2017/12/12(Tue) -
年末恒例のクリニックの大掃除は、開院10周年の節目の大掃除でもありました。
通常の、(1)スタッフ(休日出勤)による大掃除と、(2)業者による床のワックスがけに加えて、
今日は、(3)業者による屋外タイル洗浄および高所窓洗浄と、(4)樹木の剪定も同時開催です。

寒すぎてワックスが乾きにくかった昨年の経験を踏まえて、今日は早朝からガンガン暖房を入れておきました。
おかげで7時過ぎに私が出勤した時には、外気温は3度なのに室温28度。たしかにワックスの乾きは良かった。
スタッフも慣れたもので作業にムダがなく、闖入者もなく、午後2時ごろまでには終わってしまいました。

古い書類や雑誌類や小物も、あまり思い切ったことはできませんでしたが、多少は断捨離しました。

ただし最近、手抜きしてることがあります。それはパソコンの大掃除、つまり初期化作業です。
HDDを初期化して、OSをクリーンインストールして、ソフトも入れて、データを戻してたら日が暮れます。
それを何台もやったら、1日じゃ終わりません。ていうか面倒くさい。なに、今頃気付いたのかって?

そうそう、最近取り組んでいるのは、気が付くと20枚以上にも増えていた、クレジットカードの断捨離です。
よく使うカードだけに絞り込もうという、まあ、ごく当たり前の作業ですが、そこそこ苦労します。

カードの現物があれば、解約は簡単。問題は、カードを紛失し、しかもその存在すら忘れているケースです。
今回は銀行口座を解析して、埋もれているカードを発掘しました。あとは電話作戦で退会手続きをしました。

厳選したカードは、できるだけApple Payに登録して、なるべく持ち歩くカードを減らす方向です。
この分野は技術革新が速いので、数年後には、プラスチックのカードなんて使わなくなるかもしれませんね。

ちょっとした買い物ぐらいなら、財布は持たずにiPhoneだけ持って出ることも、最近は多くなりました。
もちろん、iPhoneのケースのポケットに、カード1枚と運転免許証を入れてるんですけどね。

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補助的追加接種
- 2017/12/11(Mon) -
肺炎球菌には90以上の型(血清型)があり、現在の小児用肺炎球菌ワクチンは、そのうち13の型に効きます。
これを「13価ワクチン」といいますが、定期接種が始まった当初導入されていたのは「7価ワクチン」でした。

「7価ワクチン」の接種が広まると、やがてその7つの型以外による、重症肺炎球菌感染症が増えてきました。
ワクチンがカバーしきれない型の菌が、代わりに感染症の主流となる、言うなれば「いたちごっこ」です。

そこで、守備範囲を広げて「13価ワクチン」に一斉に切り替えられたのが、2013年11月のこと。
その際の、「接種控え」を防ぐことのジレンマについては、前にも書きました

問題は、7価で定期接種を完了した子どもたち。主流となっている型の肺炎球菌に対する免疫がありません。
もちろんその点は厚労省も早くから認識しており、あとで13価ワクチンを追加接種すればよいと考えました。
これを「補助的追加接種」とよび、現在の5歳児の大半が、その接種による恩恵を受けることができます。

そこで、この補助的追加接種を、定期接種に加えるのか任意接種とするのか、厚労省で議論されました。
結局、任意接種でいいんじゃないの、という結論に至った理由は、次のようなものです。

(1)補助的追加接種を受けるのは5歳児であり、肺炎球菌に感染しても重症化する確率は低いだろう
(2)13価ワクチンの普及で乳幼児の肺炎球菌感染が減っており、5歳児に対しても集団免疫効果があるだろう
(3)補助的追加接種の免疫効果には、多少疑問もある
(4)接種費用がかさむし、副反応のリスクも増える

つまり、「費用対効果の点で、社会全体に対する利益が限定的である」というのが厚労省の言い分です。
厚労省はいつもこうです。予防費用と治療費用を天秤にかけ、どっちが得かで決めるわけです。

しかし、目先のコスト計算ではそうでも、長い目で見たときの、国家的な損得はどうなのでしょうか。
補助的追加接種によって、将来の日本を背負う子どもを一人でも救う事の方が、ずっと大事でしょう。

肺炎球菌ワクチンの、当院での任意接種料金は1万円です。原価が高いのでどうにもなりません。
接種を勧めても、料金を聞いたら多くの方がギョッとされます。なので接種率は、あまり高くありません。

ここは国が日本の未来ために、もっと大局的見地から考え直して、補助的追加接種費用を助成すべきです。
65歳以上全員に肺炎球菌ワクチンの接種費用を助成する国が、どうして5歳児には金を出さないのでしょうね。

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通販にのせられ中
- 2017/12/10(Sun) -
私がよく使う通販は、みな頭文字が「A」の、「Askul」と「Amazon」と「Apple Store」の「3A」です。
最近これに楽天が加わりましたが、できれば名称を、Aから始まる「悪天(Akuten)」にしてほしかった。
そうそう、たまにYAHOO!ショッピングも使いますね。あれも「AHOO!」だったらいいのにね。

楽天カードを作ったので、ポイントが優遇されるなどの文言にそそのかされて先日、売り場を巡りました。

近所のゆめタウンには、2倍とか5倍の日があります。商品によっては、10倍や20倍の場合もあります。
ところが楽天には、20倍をも超え得る独特のポイント還元システムがあって、なかなか楽しいですね。

あれこれ手続きをするうちに、私の基本倍数は7倍。つまり、7%がポイント還元される状態になりました。
そこへもってきて、20倍の店で何かを買うと、7x20=140倍、なんと140%還元!、なわけありませんね。

みなさんご存じのように、楽天の「倍」は、数学的には「かけ算」ではなく「たし算」だからです。
7倍とは基本より「+6倍」、20倍は「+19倍」のことなので、合計で「+25倍」つまり26倍!合ってます?

このヘンテコリンな倍数システムに翻弄されて、先日の楽天のセールでは、だいぶ買わされてしまいました。
冷静に考えたらあまり必要でなかったかもしれないグッズやら食品の山が、いまわが家に築かれています。
でもって今度は、Amazonがセール中なんですよね、まったく。

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勧誘電話あれこれ
- 2017/12/09(Sat) -
研修医時代から最近まで、時々かかってくる迷惑電話は、マンションの勧誘です。
若い頃は、イラついたり手こずったりしてましたが、最近は適当にいなすことにも慣れてしまいました。

業「マンションのご紹介です」(実際は関西弁)
私「紹介ですか、勧誘ですか」(勧誘の場合、業者は勧誘であることを明言する義務があるので)
業「ま、勧誘ですね」
私「では、お断りします。再勧誘は宅建業法に違反しますのでよろしく」(電話終了)

ところが数カ月後、また、同じ業者からかかってきます。
私「またかけてきたけど、再勧誘じゃないの?」
業「営業マン100人以上が、それそれ電話をしているので、電話をかけた情報は共有していません」
私「それならば、2度3度と電話しても、再勧誘にならないといえるわけか」
業「そうなります 」(ウケる)

少し前には、九州電力を名乗る詐欺電話が横行してましたが、最近多いのはNTTですね。
つい先ほども(夜の9時前!)、「光コラボ」を扱う業者から、自宅に電話がかかってきました。

業「こちらNTTです。光コラボに乗り換えれば安くなります。手続きは不要です」(NTTのわけないだろ)
私「NTTなの?」
業「はい。では手続きしますので、そばにスマホかパソコンはありますか?」(手続き要るんかい)
私「意味わからんから、NTTのサイトから入って確かめてみるけど、おたくの・・・」(電話切れました)

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ビワのタネは危険
- 2017/12/08(Fri) -
「ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう」
農水省から、こんなお知らせが出ました。ビワの種子を粉末にした食品から、有害物質が検出されています。

アーモンドや梅のタネの毒性については、前にも書きましたが、ビワも同系列の植物なんですね。
「アミグダリン」という成分がそれらの毒性の元であり、腸内で分解されると猛毒の青酸が生じるとのこと。

ところがこれが健康食品のように扱われ、ネットではビワのタネを使ったレシピも掲載されているそうです。
ググってみたら、ビワ種粉末の通販ってすごく盛況ですね。
アミグダリン=ビタミンB17だと書いているサイトもありますが、これは誤りです。

ネットの情報がいい加減なのは周知の事実ですが、鵜呑みにすると健康を脅かしかねません。

ビワといえば、屋敷にビワの木を植えたら病人が出る、なんて話を、むかし聞いたことがあります。
もちろん迷信ですが、迷信は迷信なりに、しばしばその根拠となる理屈があります。

たとえば、ビワの薬効を求めてケガ人や病人が集まって来る、なんてのもそのひとつ。
若い頃にバイトに行ってた某病院の入り口にも、立派なビワの木が植えられていたことを思い出します。
あれって、病院における招き猫のような意味合いで、わざと植えてたんでしょうかね。

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NHK受信料は合憲
- 2017/12/07(Thu) -
NHKの受信料制度は合憲であると、最高裁が初めて判断を示しました。
未払い者は、テレビを設置した時点からの受信料を支払う必要があるとのこと。なかなか厳しいですね。

NHKの運営方針等に苦言を呈したいことはありますが、受信料を払うことは別問題。義務だと思っています。
未払い者からガンガン取り立てて徴収率が上がったあかつきには、ぜひ受信料を引き下げてもらいたい。

NHKは最近、政権寄りの偏向報道をする、なんて話は、この際、脇へどけておきましょう。
未払い者の主義主張はどうであれ、皆が(我慢して)支払っている料金を払わない人がいるのは不公平です。

しかし一方で、本当にNHKを見ない人は受信料を払わなくてもよい仕組みも、作る必要があるでしょう。
たとえばNHK放送をスクランブル化して、民放だけが無料で見られるような手立ても検討すべきです。
その場合もで当然、報道番組や緊急放送等ではスクランブルを解除して、公共性を担保するのが条件です。

NHKはときどき、放送をネットで同時配信していますが、2019年からは「常時同時配信」を始めるようです。
やがては、パソコンやスマホによるネット視聴に対しても、受信料を求める方向性をNHKは示しています。

となると、スマホやタブレットやパソコンを持っているだけで、受信料を払う必要が出てくるのでしょうか。
滞納者には、スマホを購入した時点からの受信料を全部支払え、てことになるのでしょうか。まさかね。
どうやら、ネット視聴の場合は「申告制」になるという話です。でも、だれがバカ正直に申告しますかね。

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廃棄はもったいないのか
- 2017/12/06(Wed) -
価格がきわめて高い抗がん剤が、使い切れずに年間738億円分も廃棄されていると、報じらました。
オプジーボ」のように、患者の体重に比例した用量で投与される薬は、薬瓶の使用単位に端数が出るのです。
使いかけの薬瓶内の残薬は、感染予防等の理由から次の患者には使わず、廃棄するのが普通です。

たしかに、高額な薬を捨てていると考えたらもったいないですが、報道を鵜呑みにはできません。
使い切れずに余った薬って、本当に高価なのでしょうか。できるだけ使い回すべきなのでしょうか。

オプジーボなどの超高額薬は、製造原価も高いですが、研究開発や設備にかかる費用も膨大です。
何人ぐらいの患者さんに使うことになりそうか、それを考慮して、薬の価格(薬価)が決められます。
莫大なコストをかけて、患者数の少ない疾患の治療薬を作れば、その単価はどうしても高くなります。

オプジーボのような薬は、その薬液そのものがひどく高額なのではありません(高額ではあるけど)。
2,000億円とも3,000億円ともいわれる研究開発費用を回収するために、単価を高くしてあるのです。

薬の売り上げが伸びれば、やがて薬価は引き下げられます。現にオプジーボは、今年2月に半額になりました
つまり、薬の消費量が増えれば増えるほど、その恩恵を被る患者一人当たりの負担は減ることになるわけです。
残薬を廃棄せずに使い回せば、患者数当たりの薬の消費量が減り、値下げの道が遠ざかるかもしれません。

一方で、医療機関にとっては、薬の使い回しは薬代を節約できるので、きわめてオトクです。
しかし、開封後の薬瓶を保管する衛生上のリスクを考慮して、あえて、残薬は破棄しているのです。
儲けよりも安全を優先した医療機関の姿勢を、今回のような報道は理解しておらず、踏みにじるものです。
残薬利用による健康被害と医療経済上の損失まで考慮して、廃棄がもったいないかどうかを議論してほしい。

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睡眠薬と夢
- 2017/12/05(Tue) -
医学賞のひとつ「ベルツ賞」は、「睡眠制御とその障害の研究」により、筑波大の柳沢教授が受賞しました。
柳沢氏は、人間はなぜ眠くなりどうやって覚醒するのか、その分子機構を究明しました。

これまでの人生で私は、不眠で悩んだことがありません。悩みで眠れなかったことなら、何度もありますが。

脳の興奮を抑え込む「GABA受容体作動薬」が、これまでの睡眠薬の主流でした。もちろん今でも主流です。
ところが最近、まったく作用機序の異なる睡眠薬が、2つ登場しました。

夜になると眠気を催し、朝になると目が覚めるのは、メラトニンというホルモンの働きによるものです。
7年前に発売された「メラトニン受容体作動薬」は、この概日リズムのずれ補正しようという睡眠薬です。
夜型生活等でリズムが乱れた体を、徐々に正常化していく薬と考えてもよいでしょう。商品名は『ロゼレム』。

脳の覚醒を保持する働きをしているオレキシンという脳内物質を、冒頭に紹介した柳沢氏が発見しました。
3年前に発売された「オレキシン受容体拮抗薬」は、脳の覚醒をブロックして眠気スイッチを入れる薬です。
夜に目が冴えて眠くならない人には、この作用機序の薬がうってつけでしょう。商品名は『ベルソムラ』。

という具合に、理想的にも思える睡眠薬が次々に発売されたのですが、その効果には個人差が大きいのです。
よく効いた方は喜んでくれますが、作用が弱いとか、副作用を嫌って服用を中止する方も少なくありません。

ロゼレムやベルソムラを飲んで、怖い夢を見たとか、変な夢を見たという人がときどきいます。
他の睡眠薬や禁煙補助薬などでもあり得る副作用ですが、ロゼレムやベルソムラで、わりとよく聞きますす。
睡眠が改善して、夢をよく見るようになっただけかもしれません。夢好きの私としては、興味ある副作用です。

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接種後の注意点
- 2017/12/04(Mon) -
ワクチンの接種後には、アレルギー反応などに対する一般的な注意と、各ワクチン特有の注意点があります。
接種後には口頭で注意点をお伝えし、それをミニカルテにも書き、さらに簡単な説明書もお渡しします。

インフルエンザワクチンの場合には、メーカーが作った小冊子があるので、活用しています。
で、その冊子(デンカ生研製)の内容をあらためてご紹介しつつ、多少ツッコんでみたいと思います。

(1)予防接種を受けた後24時間は副反応の出現に注意し、接種後30分以内は特に注意(略)しましょう。
被接種者は、帰宅後は普段の生活に戻ります。24時間注意せよと言われても、どうすりゃいいのでしょうね。

(2)接種部位は清潔に保ちましょう。(略)入浴は可能ですが、過度な運動、大量の飲酒は避けましょう。
入浴の可否は、よくある質問です。飲酒もOK。どの程度まで飲んでいいのかは、自分で考えましょう。

(3)他の予防接種を受ける場合は6日以上の間隔をあけてください
日本独自のローカルルールです。医学的には根拠のない、不便な規則です。

(4)接種した後、注射部位が赤く腫れたり、硬くなることがあります。(以下略)
不活化ワクチンは、局所反応を起こして効く面があるので、腫れたら良く効いたと前向きに考えましょう。

(5)インフルエンザの流行する時期までに接種をすませておきましょう(以下略)
早く接種したら春まで効果が続かないのでは?、という心配をするより、まず、冬場の流行に備えましょう。

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インフルエンザ流行へ
- 2017/12/03(Sun) -
寒くなったと思ったら、急に、インフルエンザの流行が始まりました。
今年は極端にワクチンが不足して日本中がイライラしているというのに、ウイルスとは無慈悲なものです。
こういう年に限って、流行が早いのです。おまけに、A型とB型が同時に流行っています。
予防を流行が一気に追い越してしまう時期が、もうそろそろ到来しそうです。

ワクチンを行き渡らせるために、13歳以上は原則1回接種に制限していますが、それでもまったく足りません。
それに、受験生の方をはじめ、どうしても2回接種をしたい13歳以上の方が、今年もおおぜいいます。

そのような方が2回目の接種する時、本来はできないんですよなどと、つい余計なことを言ってしまいます。
被接種者には何の落ち度もないのに、余計な罪悪感を感じさせてしまったことは、私の反省点です。

インフルエンザワクチンの接種は今シーズンで11回目の経験ですが、誰からも喜ばれる結果にはなりません。
料金設定や予約法など、いつもどこかに試行錯誤と不備があり、たいてい後悔しながらシーズンを終えます。

10年前には1,500円や2,000円の安値で接種していたワクチンも、いまはすっかり、普通の料金です。
コスト上昇もその理由のひとつですが、もうひとつは、かかりつけの患者さんの保護のためです。
極端な低料金にすると、熊本全域から予約者が殺到してしまい、なじみの患者さんが予約できなくなるのです。

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市民病院の過渡期
- 2017/12/02(Sat) -
熊本市民病院は10月から、時間外診療を休止していますが、やはり問題は起きているようです。

もともと良好な経営状態ではなかった市民病院が、震災後は診療規模を大幅に縮小して、さらに大赤字です。
人件費節減のために、日中の診療ができるギリギリの人数まで、医療スタッフは減らされています。

そんな折に、重い障害のある子どもの夜間診療を受け入れて欲しいという要望が、熊本市に出されたました。
他の病院じゃだめなのかと思えますが、そこに市民病院特有の事情があるのでしょう。

市民病院の総合周産期母子医療センターが、かつて熊本の先天性疾患のお子さんの医療を担っていたからです。
センターの「卒業生」たちには障害のあるお子さんも多く、何歳になっても、専門的な医療の継続が必要です。
万一病状が悪化した際に頼れるのは、赤ちゃんの時に助けてもらって以来世話になっている市民病院なのです。

病院はなんとか対応しようとしているようですが、現存スタッフの仕事量を増やすことになるかもしれません。
現在、新生児集中治療室(NICU)が9床で稼働している関係上、院内には24時間、新生児科医師がいます。
その医師たちを含む小児科スタッフが、結局は、過重労働を強いられることになるでしょう。

市民病院の機能はほとんど、すでに他の医療機関でカバーできていると前に書きましたが、例外もあるのです。
小児医療のような、市民にとくに頼られている部門だけでも、重点的に人員充実させるわけにはいきませんか。
そのためなら、他の病院で十分にカバーできている部門は、一時休止してもいいとさえ思います。

新病院移転までの間、中途半端に赤字診療をするよりは、的を絞って専門病院になるという手もあるでしょう。

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廃炉って可能なのか
- 2017/12/01(Fri) -
廃炉が決まっている高速増殖炉「もんじゅ」が、廃炉を想定していない設計になっていると報じられました。

核燃料を保護するために、ナトリウムが一定量以下にできない構造で、ナトリウムを抜き取る穴もないとか。
玄関ドアも窓もすべて厳重に施錠・封鎖したら、住人が外出できなくなりました、みたいなものでしょうか。
いや、ちょっと違うな。

笑うに笑えない話ですが、もうその程度のことでは驚きません。どうせそんなことだろうと思うぐらいです。
だって原発自体が、廃棄物の処理法が未解決のままとりあえず稼働するという、問題先送り事業ですから。

廃炉の時期が来るころには解決法が見つかってるんじゃないの?、みたいなノリだったとしか思えません。
解決法がなければ、それが見つかるまで稼働を延長すればいいでしょう?、とさえ考えていたかもしれません。

なので、突然廃炉にしなければならなくなったことは、さすがに想定外と言えます。もんじゅも、福島も。
とくに事故を起こした福島の原発をこれからどのように処理するのか、想像を絶する茨の道が待っています。

ともかく、世界中の科学者・技術者が、知恵を出し合うしかないでしょう。それこそ文殊の知恵です。

原発関連の報道を聞くたびに、東京五輪を誘致する際の、安倍首相の4年前の演説シーンを思い出します。
両手を広げて福島はunder controlだと語ったあの姿を見て、なぜか「大風呂敷」という言葉を連想しました。

しかしその「under control」は国民の願いであり、首相発言に異を唱えたくはないのが日本人です。
核燃料の冷却に失敗して、東京五輪の真っ最中にオオゴトが起きるぞ、などとは口にできない国民性なのです。
そのような不吉な事を言うこと自体が忌み嫌われる言霊の国なので、原発事故も廃炉も想定できないのです。

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