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がんを予防する自由
- 2018/02/28(Wed) -
HPVワクチンは、副反応を疑う事象が問題となって積極的勧奨が中止され、接種は実質的に止まっています。
このことについて、某医師系サイトが行った日米医師の意識調査の結果は、なかなか興味深いものでした。

「日本は接種を勧奨すべきだ」とする産婦人科医の割合は、日本の78%に対して、米国では意外にも57%。
一方で「接種者が個別に判断すればよい」とする産婦人科医の割合は、日本の14%に対して米国では41%。

つまり米国の医師は、ワクチンを接種するかどうかは国ではなく個人が決めることだ、という考えなんですね。
医学的な判断はどうあれ、最終的には個人の意思を尊重するというのが、いかにも米国的です。

ひるがえってわが国の、接種率がほぼゼロという現状は、はたして個人の意思によるものなのでしょうか。
全国民がそれぞれ自分の判断で、HPVワクチンを否定した結果なのでしょうか。
メディアの執拗なネガティブキャンペーンに惑わされ、思考停止に陥ってるのではないのでしょうか。

そのメディアが作った世論に負けて、大事なワクチンの接種を事実上停止させてしまうという、弱腰の厚労省。
しかし積極的には勧めないくせに定期接種のままにしておくのは、あとで言い逃れするためのずるい伏線です。

医学的根拠に乏しいとされるのに繰り返し放送された、あの少女の映像こそが、HPVワクチン問題の始まり。
ワクチンが予防しようとしている病魔の恐ろしさの方に国民の目を向けさせるためには、どうしたらいいのか。
がんを予防しようという気にさせる、効果的な方法はあるのでしょうか。

私は、子宮頸がんの統計、病状、手術シーン、摘出臓器など、あらゆる現実を、映像で流すべきだと思います。
ワクチンの副反応だとする映像にはいまだに議論がありますが、子宮頸がんの惨状に議論の余地はありません。
毎年3,000人が子宮頸がんで亡くなっているという現実から、目を背けてはなりません。

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機内の咳
- 2018/02/27(Tue) -
所用があって、日帰りで沖縄に行ってきましたが、服装を間違えました。ツイードのジャケットは暑かった。

最近なじみになった熊本空港のラウンジでは、今日もパソコンと向き合っている背広の男性が目立ちます。
ネットサーフィンやゲームなどではありません。どなたもひたすらキーを打ってます。文章を書いてます。
報告書とか、企画書とか、そういう類のものでしょうか。まさかブログじゃないですよね。
その企業戦士たちの姿を目の当たりにして私も、iPhoneでこのブログをいま、書き始めたところです。

出張の往路か帰路か、搭乗までの待ち時間も惜しんでキーを叩きまくるスーツ姿の男たち。
航空機での移動は私にはまだ非日常でも、彼らにとってはバスかタクシーぐらいの感覚なのでしょう。

さて搭乗。後ろの方の席から、幼な子の泣き声と大人の咳込みが聞こえます。
子どもは泣くもの。しょうがない。問題は咳。後ろの席の咳。インフルエンザの可能性だってありますから。
こういうとき、咳のすぐ前の席の乗客は、イヤな気分でしょうね。確実にしぶきを浴びるのに逃げられない。

日頃のインフルエンザの診療ではいつも、病状改善後の登園・登校・出勤等が可能な日をお伝えしています。
子どもの親御さんは確実に、その規則を守ってくれます。でも、大人の患者がそれを遵守するかどうか。
少々体調が悪くても、まだ熱があっても、見切り発車して出勤する方もいるでしょうね。
どうしても休めない出張も、きっとあるのでしょう。でも、周囲は大迷惑です。
多人数が密室で長時間をともに過ごす航空機ではとくに、感染のリスクを考慮したマナーが大事です。

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節煙は無意味か
- 2018/02/26(Mon) -
禁煙指導のキモは「完全禁煙」であって「節煙」ではないことは、よく知られていることです。
喫煙本数と喫煙リスクは、必ずしも比例しないからです。

ある研究によれば、心筋梗塞や脳卒中のリスクは、1日1本吸うだけでも1日20本喫煙の4割程度あるとのこと。
毎日の喫煙本数を20本から1本に減らしたところで、完全禁煙に比べれば五十歩百歩だというわけです。

ある記事によると、「禁煙でやってはいけないこと」と称して、以下の4点が提示されていました。
・だんだんと減らそうとすること
・軽いたばこに変えること
・加熱式たばこ、電子たばこに変えること
・「1本くらいなら」と甘くみること

理解できる考え方ですが、しかし私は異を唱えたい。少なくとも、だんだん減らすことには意味があります。

禁煙外来では完全禁煙を指導するわけですが、そうすると脱落する人が出てきます。
「目標は0本ですが、とりあえず5本まで減らしましょうか」ぐらいのハードルの低さも大事です。
節煙すれば、まず発がんリスクが減ります。受動喫煙も減らせます。禁煙の意志を周囲にアピールできます。

医療現場での実体に即せば、理想を目指すよりもまず、一歩前進の方が重要です。
いきなり完全禁煙できる人ばかりではありません。禁煙外来も、人それぞれの対応でいいじゃないですか。

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感染症は感染する
- 2018/02/25(Sun) -
インフルエンザの定点当たり報告数が、大幅に減少しています。
第6→7週(2/12-18)の変化は、全国:45.38→29.65、熊本県:49.64→31.35、熊本市:38.24→26.80。
このペースだと第9週(明日からの週)には、警報レベル解除基準(1定点あたり10)まで減りそうです。

今シーズンは、A型とB型の両方に罹る方だけでなく、同じ型のインフルに2回罹った子にも遭遇しました。
さらに今日などは、今期3回目のインフルエンザ(A型2回、B型1回)と診断した方もいて驚きました。

インフルエンザに罹ったお子さんは、最も経過が良い場合でも、登校・登園ができるのは発症の6日後です。
このとき、いつが発症日なのか、その解釈がとても重要になりますが、それはしばしばアバウトです。
学校保健安全法を遵守して、登校・登園日を決めるわけですが、そこには「さじ加減」の余地もあるわけです。

急性胃腸炎(嘔吐・下痢)のお子さんがいつから登園できるかは、病状をみて決めることになります。
ノロやロタやアデノウイルス感染症のような、いわゆる「感染性腸炎」の場合は、とくに厳格に対処します。
一方で、原因不明の胃腸炎、たぶんウイルス性?、ぐらいの病状だと、もう少し緩い対応になります。

「胃腸炎ですね」と親御さんに説明すると、「感染性でしょうか」という質問をしばしば受けます。
「感染力の強い胃腸炎ではないと思いますが・・・感染性か感染性じゃないかで言えば、感染性です」
と応えると、親御さんはたいてい、ガッカリされます。まるで「伝染病」と言われたような反応です。

そんな時は、「おなかの風邪みたいなものです。風邪でも感染するでしょう?」と言って理解を求めます。
保育園や幼稚園が感染症に過敏になりすぎているので、親御さんに伝える病名には気を遣いますね。

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裁量労働制問題
- 2018/02/24(Sat) -
「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば一般労働者よりも短いというデータもある」
このように発言した安倍首相でしたが、その根拠となった数値がインチキだったことが問題になっています。

裁量労働制の労働時間は短めに、一般労働者は長めになるように、恣意的に計算してあったからです。
データを最大限利用して間違った解釈ができるように上手く工夫することは、巧妙なねつ造の一種でしょう。

数字をいじらせると官僚の右に出る者はいませんね。ただし、隠蔽工作は政治家ほど上手くはないようです。

厚労省の倉庫で新たに見つかったという調査票の原本は、段ボール32箱分に及ぶ膨大なものでした。
「ロッカーを探したが無かった」と言っていたデータは、もともとロッカーに入る量ではなかったのです。

「ええ、ですから、ロッカーには無かったと申し上げたのでございます」と官僚なら平然と言い訳しそうです。

冒頭の安倍首相の答弁でも、「というデータもある」という部分に、最初から言い訳がましさを感じます。

裁量労働制は、自由な出退勤と「みなし時間制」が特徴です。それ自体には、問題ありません。
ただ実際には、実労働時間が見なし時間とはかけ離れた長時間となるから問題なのです。

でもそれを言い出すなら、一般労働者のサービス残業も、基本的には同じことです。
裁量労働制であろうと従来型労働であろうと、超過勤務に対して手当を出さないことが、最大の問題です。
労働時間の長短を言う前に、まず労働の正当な評価が先決でしょう。

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タミフル安くなります
- 2018/02/23(Fri) -
抗インフルエンザ薬「タミフル」の後発品(ジェネリック医薬品)が初めて、製造販売承認されました。

沢井製薬から6月に発売される、「オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」」という、長い名前の薬です。
後発品は原則として、有効成分の名前である一般名(generic name)+「会社名」で名乗るきまりなのです。

現在の、医療費としてのタミフル(先発品)の価格、いわゆる「薬価」は、1カプセル283円です。
後発品が初めて収載され、しかも沢井製薬1社だけなので、薬価はたぶん先発品の5割になるのだと思います。

1日2カプセル(朝晩)を5日間内服するとして、医療費の差は約1,400円、3割負担なら400円ぐらいです。
実際の薬局での支払には、調剤料やら指導料やら加算などが加わって、400程度の差は埋没しますけどね。

それに抗インフルエンザ薬なんて、生活習慣病の薬のように1年中内服するわけでもありません。
だから人気がなかったのか、このたびジェネリックを発売することになったのは、沢井製薬1社だけでした。

一方で、降圧剤(高血圧治療薬)の「アイミクス」は、20社から後発品が発売されることになりました。
やはりこの手の生活習慣病治療薬は、大人気のようです。しかも最近はやりの「配合錠」ですしね。

2種類の降圧剤「アムロジピン」と「イルベサルタン」をミックスした薬なので「アイミクス」です。
その一般名「イルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩」は長すぎるので、後発品名は「イルアミクス」です。

10社以上から発売される後発品は、先発品の4割の薬価になるはずです。これは患者さんにはありがたい。

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頭痛の日
- 2018/02/22(Thu) -
2月22日は「頭痛の日」だそうですね。知りませんでした。今日知りました。
これがあと4年後だと、2022年2月22日で、さらに2が並びます。「頭痛が痛い日」とでも言いましょうか。
さらに2222年2月22日ともなると、「頭の頭痛が痛い日」ぐらいの勢いですね。(ふざけてすみません)

「日本頭痛協会」と「日本頭痛学会」が、「片頭痛を予防しよう」という啓発ポスターを作っています。
ただ、そのポスターに描かれているモデルが外国人(っぽい)女性なのが、どうしても気になります。

日本の団体が作成したポスターじゃないんですかね。もしかして、国際団体のポスターからの流用?
でも少なくとも、2月22日を頭痛に結びつける国って、日本だけですよね。
過去の啓発ポスターを見たら、2013年以降ずっと、外国人(っぽい)女性がモデルじゃないですか。
「頭痛=外国人女性」という固定観念でもあるのでしょうか。それとも、協会代表者の趣味?

「頭痛の日」にするのなら2月2日の方がしっくりきますが、その日はかつて、存在していました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンが2001年に制定したけども、翌年には廃れたという幻の「頭痛の日」です。
その、メーカーが制定したのと同じ日を使うのがためらわれたために、2月22日が選ばれたのかもしれません。
「22」の部分で「頭痛」と読むのであれば、2月でなくても構わない気がします。毎月22日は頭痛の日です。

「片頭痛」は、その前兆として、「閃輝暗点」と呼ばれる視野の異常が現れる場合があります。
私は頭痛持ちではありませんが、仕事中にいちど閃輝暗点を見たことがあります。
突然視界に、アルミホイルを弧状の短冊にしたようなものが、チンアナゴのように、ニュッと出てきたのです。
最初は驚き、戸惑ったものの、それが生まれて初めての閃輝暗点だと気づき、その後の片頭痛を待ちました。

待ちましたが頭痛は起きず、むしろ脳梗塞じゃないかと不安になり、後日脳外科でMRI検査を受けたのでした。
もちろん、脳には異常なし。その後2年ぐらい経ちますが、いまだにチンアナゴには再会できてません。

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冬季五輪の楽しみ
- 2018/02/21(Wed) -
平昌オリンピックでは、日本人選手の活躍が目立つので、毎日楽しみです。
そのなかで今日は、「女子パシュート」と「女子カーリング」でしょうか。

「カーリング」のことを私は、スポーツというのはどうなのかと思っていた時期がありました。すみません。
しかし最近は、親切なテレビ解説のおかげでルールも戦術も多少わかってきたので、とても面白い。
あの、選手同士が北海道弁(?)で指示を出し合う声が丸聞こえなのも、なかなか盛り上がりますね。
今夜はスイスに敗れたけど、準決勝進出が決まったのは、よかった。明後日は、何かやってくれそうです。

「パシュート」の金メダルはすごかった。途中まで負けてたのに、最後に凄い勢いで逆転しました。
何がすごいかって、3選手が密着して一列になって、手足の動きが同じで、まったくずれてないことですね。
清水宏保氏による、「『Choo Choo TRAIN』のように3選手が重なっている」という表現がピッタリです。
こういう動きは日本人が得意だ、なんて軽く言うけど、なんで日本人にしかできないんでしょうね。不思議。

日本が獲得したメダルが、過去最多の11個になったと、メディアが大騒ぎしています。
まあ、それはめでたいことですが、金銀銅の区別なく合計した個数だけを比較するのは、どうなんでしょう。
長野五輪の10個のメダルのうち5個は金メダルですが、平昌では金メダルはまだ3個。今回は銀が多いですね。

競技種目は増えているし、ロシアも正式には参加していないし、過去との比較はほどほどにしときましょう。
それよりも、日本が過去にメダルを獲ったことのない種目へ幅を広げて、競技人口を増やしてほしいものです。
カーリングでもパシュートでも、日本人選手が強いと楽しいじゃないですか。

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落ちない石、落ちる
- 2018/02/20(Tue) -
「落ちない石」として受験生などに知られていた島根県の石が、落ちているのが見つかったというニュース。

「落ちない」「すべらない」さまざまな物が、受験生には重要な、縁起物・合格祈願グッズになります。
入試前の過敏な時期には、あらゆる物事が縁起の善し悪しに結びつけられてしまい、一喜一憂しますよね。

科学的な根拠はなくても、何かのモノに思いを託すことで気持ちが前向きになれば、それは意味があります。
その反対に、何か縁起の悪いことが起きたら、精神的ダメージは大きいでしょう。
日本人の特徴かどうか分かりませんが、縁起の悪いモノや出来事や言霊には、大きな影響を受けるものです。

今回の石は、「受験生の身代わりに落ちてくれた」という解釈で、ポジティブにとらえられているようです。
これはうまい。精神的ダメージを払拭するための、知恵ですね。

じゃあ、どうしてコレまでの年月ずっと落ちてくれなかったのかい、と言いたい気持ちは抑えておきます。
そんな屁理屈を言うようでは、「落ちない石」の御利益もないでしょう。
ともかく、昨年までは「落ちない」縁起物だった石が、今年は「落ちて」身代わりになったわけです。

このたび落ちた石は細かく砕いて、「身代わり石」と称したお守りにしては、いかがでしょう。
試験の前後などにわざと落として、身代わりになってもらう使い方です。

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インフル中間総括
- 2018/02/19(Mon) -
インフルエンザの流行はそろそろ、終息です。第6週(2/5〜2/11)の定点当たり報告数を第5週と比べると、
全国:54.33→45.38、熊本県:55.06→49.64、熊本市:51.84→38.24と、明らかにピークを過ぎました。

幼稚園から検査するように言われたと来院する発熱者の、その半分はインフルエンザではなくなりました。
しかし、例年なら検査しないような軽症例でも、懇願されて検査したら陽性が出たりするので油断できません。

今年は「隠れインフル」が多いと報じられているため、軽症でも求められたら検査を断れない面があります。
職場から検査を求められて来院する、微熱の成人もいます。そして実際、調べてみたら陽性だったりします。

なかには、「高熱なのにインフルなんですか?」などとオカシナことを言う、B型インフルの方もいます。

嘔吐や下痢など、胃腸炎症状主体のインフルエンザが今年は多いことも、知れ渡っています。
「下痢をしたのでインフルだと思って来ました」などと言う、明らかに普通のウイルス性胃腸炎の方もいます。

インフルエンザの非典型的症状ばかりが報じられやすく、一般の方の目もそちらに向いてしまいがちです。
しかし、従来通り高熱でぐったりした、いかにもインフルエンザっぽい方も多いのです。
B型でそのような重症例はたいてい、これまでにインフルエンザに罹ったことがない、と言う方です。
正確な集計はできませんでしたが、やはりワクチン未接種の場合、インフルエンザに罹りやすいようです。

来年こそは、ワクチン接種とインフル罹患との関係を統計学的に解析して(報告して)みたいものです。

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かかりつけ医割増し
- 2018/02/18(Sun) -
「24時間、365日対応」「常勤医2人以上」
国が進めようとしている「かかりつけ医」制度には、このような基準が医療機関側に求められます。
基準は多少緩和されましたが、それでも、医者が私1人だけの当院は、かかりつけ医になれません。

そもそも、医師2人で24時間365日対応せよ、なんていうこと自体が、ブラックジョークとしか思えません。
「働き方改革」を進める厚労省が、医師に対しては、ブラック企業のような働き方を勧めているわけですから。

「かかりつけ医」の基準を満たした医療機関では、初診料が従来の2,820円から3,620円にアップします。
差額の800円は「機能強化加算」とよばれるもので、「かかりつけ医割増し」と言ってもいいでしょう。
上乗せされた分、医療費が上がります。たとえば3割負担の方なら、240円ほど支払いが増える計算です。

つまり「かかりつけ医」にかかると、そうじゃない医者にかかるよりも、患者負担は大きくなるのです。

問題は、「かかりつけ医」が個々の患者にとっての実際の「かかりつけ」かどうかは関係ないということです。
国が言う「かかりつけ医」というのは、「かかりつけ医機能取得医療機関」ともいうべき、一種の資格です。
この資格を取得した医療機関は、すべての受診患者に対して「かかりつけ医」となります。

したがって、その医療機関に初めてかかった患者にも、「かかりつけ医割増し」が800円上乗せされます。
逆に、毎月来院する生活習慣病等のかかりつけ患者からは、割増料金はとれません。初診ではないからです。

こう考えてみると、国が描いている「かかりつけ医」像は、かなりいびつです。
そしてその制度を誘導しようとして医者に与えるインセンティブは、結局、患者負担増が財源です。
そのことが裏目に出て、制度が思うように普及しないという、ありがちな結末を迎えそうな気がします。

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男子フィギュアで金・銀
- 2018/02/17(Sat) -
さすが羽生結弦選手。すばらしかったですね。宇野昌磨選手とのワンツーフィニッシュもまた、良かった。
今日の男子フィギュアスケートは、診療の合間に見ておりました。予防接種を少々中断して、見ておりました。

昨日のショートプログラムは非の打ち所のない完璧な演技でしたが、今日はヒヤッとする場面がありました。
でも、こけなかった。あとで羽生選手曰く「意地で、こけなかった」。
この人は、演技もすごいけど、喋る内容やインタビューの受け答えが、実に冷静でしっかりしてますね。

それに比べると、松岡修造氏は相変わらず暑苦しく(良い意味で)、織田信成氏は泣きすぎです。

スピードスケートでは、元メダリストの清水宏保氏のテレビ解説がすばらしいと、話題ですね。
解説が的確で、わかりやすくて、遠慮がなくて、しゃべりが上手くて、しかも面白い。完璧じゃないですか。

スピードスケートの小平奈緒選手が銀メダルに終わったときの、清水氏の発言には、ドキッとします。
「銀メダルは悔しいんですよ。金メダルはうれしい、銀はくやしい、そして銅はほっとする」
これは清水氏のお決まりのフレーズらしいですが、一流の人たちの発言は、じつに重たくて、心を打ちます。

北朝鮮がらみの報道が続いて、少々しらけ気味の五輪開幕でしたが、いざ競技が始まると盛り上がりますね。
日本中から金メダルを期待され、しかも期待通りメダルをとった羽生選手は、とにかくすばらしい。

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自動運転車をあおる
- 2018/02/16(Fri) -
ホンダの自動運転の実証実験車が、首都高速道路で制限速度を守って走っていたら、渋滞を招いたとのこと。
そのことが、開発者のインタービュー記事で「あおられた」と表現されていたことに、驚きました。

もちろん、後続車が本気であおったのではなく、スピードが遅いから車間が詰まってきただけの話でしょう。
一般に、高速道路で制限速度を厳守してたら、たぶん迷惑なのです。全体の車の流れを悪くするのです。
たとえば、全体の車の流れが時速110キロなら、多少速度オーバーだけど、その流れに乗って走るべきです。

今後、自動運転車が実用化され、あちこちで走り始めることは間違いありません。
おそらくその、安全第一・法令遵守な走りっぷりに、一般の運転者は迷惑を被ることになるでしょう。
「おいおい、この前の車、自動かよ」なんて具合に、少々イラつくこともあるでしょう。

あるいは、わざと自動運転車の前で急減速したり幅寄せしたりする、悪質なドライバーも出てきそうです。
一般車と自動運転車が混在して走る過渡期には、なにかとトラブルが起きそうな気がします。

市街地や高速道で自動運転車を見かけたら、私はしばらくは、近寄りたくありませんね。
自動運転車に柔軟で臨機応変な人間的判断ができるのか、まだ信用できません。君子危うきに近寄らず、です。

自動運転車が本当の意味で理想的な走りができるのは、世のすべての車が自動運転になったときでしょう。
クルマ好き(ドライブ好き)にとって、そんな未来はすぐには来て欲しくないですけどね。

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臨時休診の周知法は?
- 2018/02/15(Thu) -
当院の休診日は火曜と金曜です。それ以外の曜日に臨時休診する場合は、十分に周知徹底する必要があります。
院内掲示や、予約サイトや、ホームページなどに、あらかじめ休診日の告知を行っておきます。
また臨時休診の当日には、留守電で本日休診であるアナウンスを流し、屋外には掲示を出します。

問題は、当院が土日祝日診療をしているという、特殊性です。
日頃は別のかかりつけに通院してる方が、休日の急病の際に当院を思い出して受診することが、よくあります。

もしも当院が日曜や祝日に臨時休診した場合、そのような方にあらかじめ休診を周知するすべがありません。

受診希望者がネットや電話で診療予約をしようとすれば、当院が臨時休診であることを知ることができます。
しかし、予約なしで直接来院された場合には、当院まで来て休診だと知り、ガッカリすることになります。
まことに申し訳ないことですが、これはどうにもなりません。

「日曜祝日なら、つるはらクリニックに行けばいい」と思ってくださるのは、本当にありがたいことです。
ですが当院がその日曜祝日にたまたま休診すると、期待を裏切って失望させてしまうことになるのです。

今週の日曜日に、当院まで来院して休診だと知った方から、苦情を頂戴しました。
おそらく、電話もかけず予約サイトもHPも見ないでいきなり来院するほど、切迫した病状だったのでしょう。
そのような方に、無駄足を踏ませない方法が、どうしても思いつきません。申し訳ありません。

当院を受診される方は、できるだけ予約サイトを使うか電話予約をしていただきますよう、お願いいたします。

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アルマーニの制服
- 2018/02/14(Wed) -
東京の泰明小学校が、アルマーニの標準服(事実上の制服)を導入した件が、おおむね批判されています。
国会では麻生太郎・財務相が「結構高いもんだな」とコメントしましたが、アナタが言っても説得力なしです。

何日間か、二転三転考えたあげくの私の今の気持ちは、「さもしい」の一言。

「高額な標準服を買えない家庭にも配慮すべきだ」「いじめにもつながる」
「子どものうちから高級ブランドを着せてどうする」「砂場遊びもできない」

私立ならともかく公立だから問題だ、という論調も聞かれますが、この小学校は普通の公立ではないのです。
都内の超一等地に立地し、学区(銀座)外の希望者が抽選で就学を希望する、かなり特殊な特認校なのです。

以下、事情をよく知らない私が憶測で言うのも無責任ですけど、まあ言わせてください。

保護者からアルマーニ制服への反対意見が出ていると報じられてますが、それは少数意見のような気がします。
そのような意見を取り上げてセンセーショナルに報じるのは、メディアのいつものやり口でしょう。
「アルマーニ、いいと思いますけど、何か?」みたいな保護者の意見は、絶対放送されないのです。

でもきっと、子どもを通わせている親御さんの多くが、アルマーニに満足してるのではないかと思うのです。
以前から「もっとちゃんとした制服にはならんのか」と言ってきた親御さんだって、いたかもしれません。

今回の一件は、「アルマーニ」と聞いただけで激高したメディアが、勝手に騒いでいるような気がします。
でもそのような批判をすること自体が、アルマーニを有り難がってる証拠じゃないですか。
私が「さもしい」と言ってるのは、そんな人たちのことです。

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結婚と親戚
- 2018/02/13(Tue) -
結婚式と披露宴の間には、親族紹介タイムがあります。
両家の親族が向かい合ってずらっと並び、それぞれの代表者が、親族全員を紹介していく場面です。
おとといの長女の結婚式では、私が新婦側の代表として、ひとりひとりを間違えないように紹介しました。

30年前に私が結婚したとき、こちら側には私の親兄弟や叔父叔母が、向こう側に妻の親戚が並んでいました。
ところが今回は、その両家の親族が全部、こちら側(新婦側)に並びました。いまや全員私の親戚なんですね。

ああ、こういう風に、家と家が結びついていくんだなと実感した瞬間でした。
たぶん孫の結婚式のときには、今回の両家が、同じ側に並ぶことになるのでしょう。

こうした家と家との新たなつながりも、少子化が進んだ日本では、今後は減る一方かもしれません。
昭和40年代に年間100万件以上だった婚姻数は、平成22年は約70万件、昨年は約60万件と激減しています。

おまけに「完結出生児数(結婚した夫婦の間に生まれる子供の数)」も、2人以下に減っています。
今後しらばくは、人口が減り続けるのでしょうね。これを食い止める手立ては、結婚と出産の両方です。

ちなみに、誰にも必ず2人いるのは両親です。そしてその両親の両親(祖父母)は4人、曾祖父母は8人・・・
30世代ほどさかのぼったら、ご先祖様は10億人を超える計算になりますけどね。こりゃ面白い。

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特定健診の趣旨
- 2018/02/12(Mon) -
「糖尿病・高血圧で治療中のあなたも年に1回は特定健診
そう書かれたポスターが、熊本県保険者協議会から届きました。

でも、日頃から生活習慣病で通院中の方に、あらためて「メタボ健診」を勧める意義って、あるんでしょうか。

保険者の方におかれましては、特定健診の趣旨を忘れて、健診率を上げることだけが目的になってませんか?
もちろん、健診率を上げなければ保険者が国からペナルティーを科される、という背景が問題なのですけど。

一般に生活習慣病の診療では、年に何度か血液検査を行って、脂質や糖質や肝機能等をチェックしています。
そのような方に、あえて特定健診を実施する場合、医療機関の対応はざっくりと言えば次の2つになります。

(1)日頃の定期的な診療・検査とは別の日に、単独で特定健診を受けてもらう
(2)日頃の定期的な診療・検査の日に、その検査の代用として特定健診を行う

「特定健診は診療ではないので混合診療とはならず、診療と同時に実施することは可能」と厚労省は言います。
しかし、(2)のように特定健診と同日に行った診療では、初再診料の保険請求ができなくなります。
特定健診は診療ではないけど、初再診料は特定健診に含まれるという、その理屈が私にはわかりません。

生活習慣病の方に、あえて特定健診を勧めるのであれば、これは(1)とすべきなのかもしれません。
もしも保険者協議会が(1)ではなく(2)を推奨するのであれば、それは医療行為に対する干渉です。

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親族代表謝辞全文
- 2018/02/11(Sun) -
本日の結婚披露宴で、親族代表として私が述べた謝辞を、思い出しながら、ここに書いてみます。
こんな私的な文章をブログで紹介するのもどうかと思いますが、すでに多くの方の前で喋った内容ですから。
ご笑読いただければ幸いです。
–––––

新婦の父、鶴原由一でございます。
僭越ではございますが、両家を代表いたしまして、一言ご挨拶させていただきます。

皆様方には、連休中にもかかわらず、また雪の舞うこのような寒い日に、新郎新婦のためにご列席をたまわり、心より御礼申し上げます。

娘の麻衣は、いまでは皆様ご想像もつかないでしょうけど、小さい頃には本当に人見知りの激しい子でした。
それが、学校や社会で多くの方々と接するうちに、今ではむしろ、ひとよりもよくしゃべる、明るく活発で行動的な子になりました。
ことわざに言う、三つ子の魂百まで、なんてのは、あれはウソですね。

ある日、娘が、わが家にやす君を連れて来ました。やす君というのは、わが家における、新郎の呼び名です。
そのやす君の、すばらしく素敵な笑顔と男っぷりに、私は即、二人の結婚を承諾いたしました。

ただ、娘の名前が、鶴原麻衣から長麻衣に変わると思ったとき、まるで蝶が舞いとんで行くような、そんなことを連想して、しみじみとした気持ちになっておりました。

しかし今日、この披露宴で、多くの方々に祝福していただき、まことに楽しく盛り上げていただいたおかげで、すっかり晴れ晴れとした気持ちになりました。
いまの二人があるのは、そして二人が出会うことが出来たのは、ひとえに皆さまに支えていただいたおかげだと実感し、また安心もいたしました。

これからもどうか、若い2人に温かいご支援と、ご指導ご鞭撻をたまわりますよう、お願い申し上げます。

最後になりましたが、皆様のご健康とご繁栄をお祈り申し上げ、両家の挨拶とさせていただきます。
本日はまことに、ありがとうございました。

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新婦の父親の父親
- 2018/02/10(Sat) -
年末に引き続き、また、家族の話を書きます。ご了承ください。
明日は、長女の結婚式です。福岡のホテルで行われます。そのため、明日は臨時休診にしております。
90歳の私の父は、足腰も弱っており、体調の不安から、当初は老健施設で留守番する予定でした。
しかし、挙式が迫ってきた先月、ふと思い直して、なんとか結婚式に参加してもらうことにしました。
そのために、私が自家用車で送迎することにしました。父は、私の車の後部座席の乗り心地が好きなのです。

長時間の乗車に備えて、先日、遠出の練習をしましたが、久々のドライブはとても良いものでした。

さて、今日は診療を終えてすぐ、実家で両親を乗せて、熊本インターに向かいました。
いつもなら1時間少々でピューッと到着する福岡までの道のりを、ゆっくりゆっくり走りました。

もう10年以上、新幹線にも高速道路に乗ったこともない父が、久しぶりに県外に出て福岡に着きました。
明日は私もいろいろと出番があるものですから、父の世話係は、おもに母に任せています。
30年前の、私自身の結婚披露宴では、私はよく覚えていませんが父の挨拶が皆の感動を呼んだとか。
明日の私の、親族代表としての謝辞がどれほど人々の心に響くのか響かないのか、それはわかりません。
今夜は寝る前に、少し練習しておきます。

明日の披露宴ではもちろん、一滴も飲酒しないつもりです。
父のお気に入りの私の車で、私自身の運転で、父を家まで送りとどけたいからです。
きっとまた、心地よいドライブになることでしょう。

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インフルしつこい
- 2018/02/09(Fri) -
こればっかり書きたくないのですが、インフルエンザはまだ全国的に流行中。熊本でもしつこいようですね。
定点当たり報告数を、第3週→第4週→第5週(本日発表)の順で記載すると、

全国:51.93→52.35→54.33、熊本県:66.26→55.55→55.06、熊本市:68.00→55.96→51.84

インフルエンザの症状が多彩なので、受診するタイミングもさまざまです。主なパターンをあげると、
(1)高熱持続型:いきなり高熱→ずっと高熱→わりと早めに医療機関を受診
(2)微熱持続型:はじめは微熱→ずっと微熱→2日目ごろに医療機関を受診
(3)途中下熱型:はじめは高熱→翌朝微熱→その夜高熱→3日目に医療機関を受診

いったん下熱した方が自宅で様子を見るのは適切な判断ですが、その晩にまた高熱が出ると後悔します。
身近にインフル患者がいるなどの状況証拠があれば、発症の翌日には医療機関を受診した方がよいでしょう。

メディアでは、発症直後に受診しても検査で陽性が出ないので12時間以上待つように、などと言ってます。
が、それはちょっと違います。たしかに陽性は出にくいですが、症状が重ければすぐに受診すべきです。
問診と診察によってインフルエンザと診断し、未検査で治療を開始することも、しばしばあるからです。

その反対に、微熱で全身状態の良い方は、発症から24時間ほど自宅で療養してから、来院していただきたい。
いや、受診の必要すらないかもしれませんが、登園等の可否を決めたいなら、2日目の受診をお勧めします。

インフルエンザの流行が過去最多を更新し続けているとは言いますが、あくまでこれは報告数です。
以前よりも神経質に受診・検査をするような昨今の風潮が、見かけ上の患者数を増やしているかもしれません。

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先駆けインフル薬
- 2018/02/08(Thu) -
大流行中のインフルエンザに関連して、明るい話題と言えば、新しい治療薬「ゾフルーザ」の登場でしょう。

タミフルなどの抗インフルエンザ薬は、細胞内で増殖したウイルスが細胞外に出るのをブロックする薬です。
一方でゾフルーザは、ウイルスが細胞内で増殖するのを、その初期段階で食い止めます。
単独では増殖できないインフルエンザウイルスが人の細胞内の「道具」を利用するのを、ブロックするのです。

増殖したウイルスを細胞内に閉じ込めるタミフルに対して、ゾフルーザはウイルスを増殖させない薬です。
その作用機序の違いによって、タミフルよりもウイルスを早く減らす効果があると期待されています。

先週厚労省の部会の審査で了承されたので、3月には承認され、5月ごろまでには発売される見込みです。
もしかすると、現流行シーズンの終わり頃には、処方ができるかもしれません。

ゾフルーザは、厚労省が優先的に審査する「先駆け審査制度」の対象品目として指定されていました。
画期的新薬を世界に先駆けて承認する「先駆け薬」としての指定要件をおおざっぱに言えば、次の4つ。
(1)画期性:新しく画期的な作用機序であること
(2)重篤性:生命に重大な影響がある疾患の治療薬であること
(3)有効性:既存薬に比べて有効性が高いと見込まれること
(4)日本製:世界に先駆けて日本で開発・申請されたこと

急いで導入するのはいいけど、もしも重篤な副作用が出たら、マスコミの格好の餌食になるでしょうね。
そのような場合でも、厚労省におかれましては、おかしな処方制限などを付けたりしないでいただきたい。
日本発の新薬が、日本以外の国だけで評価されるようなことのないように、お願いします。

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Macユーザーの市民権
- 2018/02/07(Wed) -
マンションの勧誘電話にはいつもイラつきますが、お役所からの電話にはいつもビクついてしまいます。
なかでも「九州厚生局熊本事務所」と「熊本東税務署」からの突然の電話には、計り知れない恐怖を感じます。

一方で、本来恐怖を感じるべき(?)「熊本市保健所」は、意外と平気です。
市民病院に勤務していた頃の同僚が保健所に配属されていたりするため、親近感を覚えるのかもしれません。

今日の昼の、保健所からの電話には、とくに温かいものを感じたので、ご紹介します。
それは昨年9月に行われた、厚労省の「患者調査」に関する報告でした。

Windows環境でExcelファイルを使って回答させる調査に対して、当時私は保健所にクレームを付けたのです。
どうしてWindows限定なのか、しかもExcelなのか、Macユーザーに対する配慮はないのか、などと。

担当者は私の剣幕におされたのか、その要望はぜひ、調査用紙に記載しておくようにと教えてくれました。

あれから数カ月。このたび厚労省の担当者が熊本に来た際に、ようやく私の要望が伝えられたようです。
そして、それを伝えたことを、ただちに私に報告してくれたのが、今朝の電話だったのです。
「取り急ぎ、先生にご連絡しました!」という保健所の方の、明るくはずんだ声に、私も嬉しくなりました。
もしかするとその担当者が、個人的にはMacユーザーだったのかもしれません。

震災からあと、熊本の役所や保健所の対応が、以前よりも一段とソフトになったような気がします。

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恵方巻き廃棄問題
- 2018/02/06(Tue) -
恵方巻きの廃棄問題が、クローズアップされています。今年は、とくにひどいそうです。
でも「今年は特別」と考えるのは、何事においても錯覚なのかもしれません。たぶん毎年のことなのです。

期日を過ぎると意味をなさないモノが廃棄されるというのは、食品でなくても、当然想定されることです。
とくに恵方巻きは、節分の1日限定で一気食いする生もの、というかなり特殊な食品ですからね。

需給にミスマッチがあれば、小売店にとっては、廃棄か機会損失かの、いずれかが必ず起きます。
しかし、ちょうど売り切れるとか、ごくわずかに余る程度で済ませることなど、無理な話でしょう。

おせち料理やクリスマスケーキのように、確実に注文しておかなければ、あとで消費者が困る食品でもないし。
その日思いついたら、スーパーやコンビニに行けば手に入る。別の用事が出来たら、食べなくても構わない。
その程度のゆるい位置づけなので、恵方巻きにはたぶん完全予約制はなじまないかもしれませんね。

インフルエンザワクチンは、毎年9月末から12月の間に数百本ほど購入しますが、ほぼ使い切ります。
ちょうど使い切るというのはおそらく、わずかに不足気味の準備状況だからでしょう。
今年はとくにワクチンが不足していたので、いつもよりも早めに在庫がなくなりました。

残念ながら今年は、機会損失(この場合、医療機関の損失ではなく被接種者の不利益)が出たはずです。
いまB型インフルエンザが大流行しているのは、ワクチン不足が原因ではないかと思えてなりません。

その反対に、国の失策によって全国で大量のワクチンが余った、8年前の新型ワクチンはひどかったですね。
接種の優先順位が規制された結果、接種が流行に間に合わず、ワクチンは約1億3千万回接種分余りました。
とくに海外メーカーから輸入契約した9,900万回分は、そのうち9,899万回分以上が、使われませんでした。
国はその約3分の1をメーカーに叩き返し、一部は破棄、残りは短期間備蓄したものの、結局破棄されました。
あれなんか、恵方巻き大量廃棄の比じゃないですね。国のやるムダは、スケールが違う。

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ガソリンの総額表示
- 2018/02/05(Mon) -
今朝は積雪のため、路面が凍結していました。愛車が修理中なので、慣れない代車で恐る恐る出勤しました。

その修理中の愛車は、購入してもうじき2年になりますが、先週走行距離を見たら、まだ9,156kmでした。
年間5千kmも乗らないようでは、趣味はドライブ、とは言えませんね。愛車と呼ぶのもおこがましいかも。

当然、ガソリン消費量も少ないのですが、たまに給油すると、いつもガソリン代の金額の大きさに驚きます。

セルフの店が嫌いなので、どうしても価格が高めのガソリンスタンドで給油するからかもしれません。
通勤路に面していて、広くて待たされないところが好きなので、結局いつも同じ店に行くことになります。

看板の金額を見て結構安いなと思うのですが、あとでそれが税抜価格だと判明し、いつもガッカリします。

本来は税込価格を表示(総額表示)すべきですが、特例期間中なので、税抜表示がまかり通っているのです。
「消費税転嫁対策特別措置法」による特例期限は、平成33年3月31まで(その時は「平成」じゃないけど)。

それまでの間なら、「税抜」という文言を看板の片隅に記載しておけばOK、というわけなのでしょう。
私が店主なら、「税抜」の文字をデカデカと、すぐ見えるように書きますけどね(良心的!)。
「ハイオク1リットル99円(税抜)」なんて衝撃的な価格で掲示して、実は「ガソリン税」抜だったりして。

来年10月には、ついに消費税が10%になりますが(たぶん)、その頃にもまだ、税抜表示が可能なんですね。
特例措置は、事業者の事務負担軽減のためです。消費者の混乱軽減は、考慮されてないようです。

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パイロットの訓練
- 2018/02/04(Sun) -
昨夜テレビで、『ハッピーフライト』という映画を放送していました。
私には、年末に緊急着陸騒ぎのANA便に搭乗した生々しい経験があるので、この映画は興味深く観ました。

旅客機の運航に携わるいろんな部署の人たちが描かれていた中で、私の興味は「機長昇格訓練」です。
副操縦士の機長昇格のための審査を兼ねていた、自動車で言うなら路上検定が、そのドタバタ劇の舞台でした。

こういうのを見るとすぐ連想するのは、外科医の実地修練です。
ただし外科医の場合は、資格のための検定ではなく、おもに、純粋に経験を積む(積ませる)ためのものです。

映画では、緊急事態が起きますが、機長の手の負傷ということもあって、訓練生が最後まで操縦していました。
手術でも、緊急事態(想定外の病変・多量出血・臓器損傷等)があっても、修練医がギリギリまで執刀します。
そのような修羅場をくぐらなければ、いつまでたっても独り立ちできないからです。

人の命がかかっているのに修練とは何事かと、そう思う方もいるでしょうけど、どうしても必要な事なのです。
外科医は、手術見学→助手→指導下での執刀、という手順を踏んだ後、単独で執刀できるようになります。
このうち、指導医による指導の下での執刀という段階は、もっとも緊張する、その術式のデビュー戦です。
と同時に、指導医にとっても、どこまで修練医に任せきれるかという、これまたある意味、修練の場です。

副操縦士を褒めたり怒鳴ったりしながら、最後までやりきらせる機長にも、相当な力量が必要なのです。
ただしその修練現場は、乗客にはとても見せられません。それは外科手術の修練現場でも同じです。

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抗菌剤の適正使用
- 2018/02/03(Sat) -
「抗菌薬適正使用支援加算」なるものが、診療報酬の中に新設されようとしています。
抗菌剤の処方を抑制するために、厚労省が医者に適正使用のインセンティブを与えようというもくろみです。
その目的は医療費の削減、ではなく、薬剤耐性菌を減らすためであり、全世界的な感染症対策なんですね。

抗菌薬の投与は必要ないと思われる病状の患者に、抗菌薬は必要ないと説明すれば、算定できるようです。
「お子さんは風邪なので、抗生剤は効かないから出しませんよ。よろしいですね」これで点数がプラスです。

「へー、こんな当たり前のことを説明したら、加算が付くのかね」というのが率直な感想。
だったら、「解熱剤適正使用支援加算」も考えていただきたい。
あるいは、「診療所適正受診支援加算」なんてのも、当然考慮されるべきでしょうね。ん?

「抗菌薬が不要な病状の患者に、抗菌薬は不要だと説明する」という算定条件に、私はひっかかります。
「抗菌薬適正使用支援」という名目の加算であれば、次のいずれの場合にも、算定すべきだと思うのです。

(1)抗菌薬が不要な病状の患者に、抗菌薬は不要だと説明する
(2)抗菌薬が必要な病状の患者に、抗菌薬は必要だと説明する

厚労省は(1)限定のつもりなんでしょうけど、それと同じぐらいに(2)も重要です。
その両者を考慮してこそ、「適正使用」だと思うんですけどね。
なにしろ最近、抗菌剤を必要以上に毛嫌いする方も増えているのです。

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インフルは今がピーク
- 2018/02/02(Fri) -
インフルエンザの流行は、少なくとも熊本においては、ピークを過ぎつつあります。
本日発表された第4週(1/22〜28)の報告数は、熊本市も熊本県も、第3週よりも少し減っています。
ただし全国的には、第3週とほぼ同数(微増)だったので、いまがちょうどピークなのでしょう。

インフルエンザの治療薬として有名な「タミフル」は、日本で処方されるようになってから、まだ17年です。
それ以前の、20世紀のインフルエンザは、タミフルなしで治療していたわけです。

よく言われるように、抗インフルエンザ薬の効果など、「半日から1日早く治る」程度のものかもしれません。
しかし、熱などの症状による苦痛や周囲への感染期間も短縮するわけで、それなりの意味はあるでしょう。
早く治れば、そのぶん早く登園・登校・出勤が出来るわけで、社会的な利益も(少しは)あるかもしれません。

日本は、全世界のタミフルの75%を消費しているといわれます(正確なデータは見つかりませんでしたが)。

すぐタミフルを飲むので、内服後のタイミングで、インフルエンザによる異常行動が起きやすくなります。
で、タミフルが異常行動の原因かと恐れるわけですが、インフルエンザに罹ると結局タミフルを飲むのです。
予防的に飲みたいので処方して欲しいという方も、少なくありません。ていうか、多いです。

ワクチンの副反応を極度に気にする日本人が、タミフルなら積極的に飲むというのが、じつに不思議ですね。
まずは、ワクチンをしっかり接種して、なるべくタミフルの世話にならないようにすることでしょう。

ちなみにタミフルは、中華料理でも使われる「八角」を原料として作られていたことは、前にも書いた通り。
現在は八角を使わずに製造されているようで、いま八角といえば「八角理事長」ですかね。

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記録中断の恐怖
- 2018/02/01(Thu) -
当ブログはすでに5年半以上、毎日更新を続けています。私にとっては、日記のような苦行です。
ここまで続くと途切れさせたくないのが人情、または根性、あるいはこだわり、ていうか意地。維持する意地。
ところが今日は、連続記録中断の危機がありました。

一般に、連続投稿の中断を余儀なくされる可能性があるとすれば、次のような原因でしょうか。

(1)仕事で帰宅が遅くなる
かつて冬の忙しい時期には、夜10時や11時帰宅のこともありました。深夜0時が締め切りなので、焦ります。

(2)飲み会がある
出かける前か、出かける途中のタクシーで書いたこともありましたが、さいわい、飲み会自体が少ないです。

(3)旅行に出かける
旅行自体がまれ。旅先には必ずMacを持って行きます。予約投稿もできるのですが、どうしても不安なので。

(4)パソコントラブル
大丈夫。職場でも自宅でも、それこそiPhoneでも、ブログの投稿はできるようにしています。内容は二の次。

(5)投稿サイトのトラブル
今日焦ったのはこれ。投稿サイトに通常通りのログインができないのです。いきなり「二段階認証」しろと。
その認証用コードが送られて来たのは、日頃あまり使っていないアドレス宛でした。
ところが、そのアドレスを管理するプロバイダのトラブルなのか、認証用コードのメールがなかなか届かない。
もはやこれまでか、と諦めたその瞬間、何事もなかったようにメールが届きました。こら、脅かすなよ。

教訓:何でも早め早めの準備が大事

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