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妊婦加算
- 2018/03/31(Sat) -
某雑誌が、「4月の『一斉値上げ』丸わかり表」というのを掲載しているのが、ネットでウケてます。
その栄えある第一番目にあげられているのが、「一部医療機関の初診料800円値上げ」という項目。

記事の詳細は読んでませんが、800円と言えばアレでしょう、「機能強化加算」!

「かかりつけ医」にかかると、初診料が800円ほど上乗せされるという、こんどの診療報酬改定の目玉の一つ。
制度拡充のためのインセンティブの800円なのですが、儲かるのは医者で、患者から見れば単なる値上げです。
新たな仕組みを創設して広めようとすると、どうしてもこのような、ちぐはぐな仕組みになってしまいます。

さて、明日4月1日から、その改定された診療報酬に基づく診療が始まります。

昨日の休診日には、電子カルテのシステムをバージョンアップするために、準備作業を行いました。
そして今日の診療終了後、電子カルテの設定変更を行いました。
明日は日曜日ですが当院は診療日なので、今日のうちに最終調整しておく必要があったのです。

「妊婦加算」なんていう仕組みも、今回から導入されます。産婦人科でもない当院でも、算定できます。

「妊娠の継続や胎児に配慮した適切な診療を評価する観点」から新設されたもので、初診料が増額されます。
この加算の場合も、医者の診療報酬の増額分750円は、妊婦本人などが負担する仕組みです。

心身共に辛く、しかも何かと物入りな妊婦が、医者にかかればいちいち医療費がよけいにかかるわけです。
「妊娠の継続や胎児に配慮」する主旨とは裏腹に、むしろ妊婦の負担を加算してしまうかもしれません。

ところで妊婦加算の算定においては、患者が妊婦であるかどうか、明確な根拠を確認する必要はなさそうです。
ならば、妊娠の可能性が否定できない状況の女性であれば誰でも、妊婦加算の算定対象になるんでしょうね。
だって、妊娠の可能性が少しでもあれば、「妊娠の継続や胎児に配慮した適切な診療」が必要なわけですから。

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個人情報は集めない
- 2018/03/30(Fri) -
Facebookから5千万人分の個人情報が流出し、大問題になっています。
米連邦取引委員会の規定違反と認定されれば、罰金は1件4万ドルx5千万=2兆ドルになる可能性もあるとか。

発端は心理クイズアプリらしいですね。前からそういうのよく見かけますが、私はあまり好きじゃありません。
○○診断だとか○○テストだとかいう小さなアプリにすら、私は手を出しません。なんか怖いのです。

「私は○○点でした〜」とか「○○タイプだった〜」と投稿している人を見ると、勇気あるなあと思います。

件の心理クイズは約30万ダウンロードされ、その30万人の友達の情報までもが吸い取られたようです。
アプリをダウンロードしたユーザーは、ほぼ自動的に、友達の情報をも提供することに同意してたんですね。

このたびの情報流出事件に対して、AppleのクックCEOは、Fcebookの姿勢を厳しく批判しています。
彼は以前から、「Appleは顧客の個人情報を集めない」と明言してきました。
情報をウリにしているGoogleやAmazonやFacebookとは、Appleは一線を画すのだというわけです。

ヒット中の「Amazon Echo」や「Google Home」と、後発のApple「Home Pod」の違いがそうです。
これらのスマートスピーカーに利用者が話しかけた内容は、暗号化されてクラウドに送られます。
ただし、前2者では利用者のIDとヒモ付けられますが、Appleでは匿名化されて誰のデータかわかりません。

したがって、AmazonとGoogleからは個人情報が流出する可能性がありますが、Appleからはあり得ません。
そもそも、AppleのAIの「Siriさん」は、クラウドではなく、iPhoneやHome Podなどの内部に存在します。
本体価格は高くなりますが、「可能な限り処理はデバイス上で行う」というのがAppleのポリシーなのです。

いまからの時代、個人情報は企業の宝であり財産なのですが、Appleは愚直とも言える姿勢を貫いています。
「個人の嗜好や交友関係やサイト閲覧歴を知る能力は、この世に存在すべきではない」
「顧客情報から大金を稼げただろうが、Appleはそれをしないことを選んだ」
クックCEOのこれらの発言は、立派だと思います。

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ベタなネーミング
- 2018/03/29(Thu) -
糖尿病治療薬の、新たな配合剤が製造販売承認を取得し、5月には発売される見込みです。
よく飲む組み合わせの医薬品2剤(ときに3剤)の、成分を合わせて1剤(1錠)にしたのが配合剤(配合錠)。

私はこれまでに、配合剤の命名法については厳しい指摘をしてきました。とにかく、わかりにくいのです。
たとえば、「ディオバン」と「アムロジン」の配合剤が、なぜ「エックスフォージ」なのかと。
「アジルバ」と「アムロジン」の配合剤だと「ザクラス」ですよ。クレジットカードじゃないんだから。

配合している内容が一目瞭然の名称にしてくれと、ずっと言ってきました。そしたらついに、出ましたね。

このたび発売されるのは、「スーグラ」と「ジャヌビア」を配合して、「スージャヌ」!
ベタですねー。小林製薬ですか。そんなネーミングを、よく担当役員が許しましたね。

いえいえ、非難しているのではありません。むしろ好評価しています。なんなら称えてます。グッジョブ!
今年のベスト・ネーミング・ドラッグ・アワードに推奨したいぐらいです(そんなのがあれば)。

ただ、「スージャヌ」という言葉は、日本語としては違和感がありますね。
辞書で調べると、語尾が「ゃぬ」の日本語は、皆無でした。どうりで聞き慣れないはずです。
どうかすると、「ジャズ」のことを「ズージャ」と言うのにも似た、業界用語的な響きすら感じます。
だからなのか、スージャヌのメーカーパンフの表紙には、ジャズマンが2人描かれています。
ただ私としては、「スージャヌ」よりも「ジャヌスー」の方が、もっと業界っぽくて良かったけど。

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トイレのIT化
- 2018/03/28(Wed) -
「まずは最も身近なトイレをIoT化してみよう」というタイトルが目について、そのIT記事を読んでみました。

IoT」というのは、何でもネットにつなげる「Internet of Things」のことですね。最近よく目にします。
小田急では、駅のトイレのドアの状態をセンサーで感知して、トイレの空き情報として公開しているそうです。
電車の中からでもスマホで検索できるので、便利らしい。とくに切羽詰まった人にはありがたいですね。

しかし私に言わせれば、IoT化もいいけど、まずはトイレ自体の「IT化」かと。つまり、ハイテクトイレです。
トイレの、手洗いや化粧や雑談や喫煙以外の本来の使い方、排尿・排便こそ、健康情報の源でしょうから。

駅などの男子トイレでは、その前に立っただけで、自動的に水が流れたりします。
胸元ぐらいの高さの壁面に黒い四角形のプレートがあり、赤い光が点灯しています。センサーでしょう。
あれがカメラだったらちょっとイヤですが、なにか情報を表示できる液晶画面なら、便利かもしれません。

利用者の立ち位置を正確に感知して「もう一歩前進してください」などと表示すれば、トイレの美化にも有効。
排尿開始までの時間や尿の流速を測定し、「前立腺肥大の疑いがあります」などとお節介したりもできる。
尿成分の分析と助言までできたら完璧ですが、その機能はまず、自宅用のトイレに組み込むべきでしょう。

自宅用トイレであるならば、毎日の尿検査(潜血・糖・蛋白など)と便検査(潜血の有無など)は必須ですね。
便座上の重量(体重)や体温(臀部皮膚温)、なんなら直腸温を測ることだって技術的には可能かも。
IoTの観点でいうなら、トイレ利用状況を把握することによって、高齢者の体調や安否の管理もできそうです。

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時間配分の悪い講演
- 2018/03/27(Tue) -
熊本県立劇場で今夜、2年に1度の「診療報酬改定」の説明会が行われたので、その報告です。

各種団体による説明会が先週にも行われましたが、今日は医師会と厚生局が共催する、最重要説明会でした。
なにしろ厚生局の「集団指導」という名目付きなので、医療機関の人間はみな、ビビり上がって参加します。
すみません。大げさでした。

震災からの復旧後に県立劇場のコンサートホールに入るのは、考えてみると私は今日が初めてでした。
2年前の3月25日にも、前回の診療報酬改定説明会が行われました。あれは地震の20日前だったのですね。
壁や天井やシャンデリアを見上げながら、あの地震では天井の一部が落下したという話を思い出しました。

前回、説明会の前に県立劇場向かいの焼肉店「彩炉」で食事をしました。今日もそこで食べました。

で、説明会ですよ。19時ちょうどに始まったのはいいけれど、その後のお偉いさん2人の挨拶が、ちと長い。
次に医師会の理事の方が、きっかり60分で診療報酬の改定概要を説明。これはまあ、いいでしょう。

問題はその次。厚生局の指導医療官という、本来いちばん恐れるべき方なのですが、言わせてもらいます。
時間配分がなってない(失礼)。こんなこと書くと、あとで「指導」されるかもしれませんが、書きます。
140ページの冊子をチマチマと(じゃなくて丁寧に)説明していく亀のようなペースには、呆れました。
最初の方だけで大半の時間を費やしてしまい、途中から駆け足、最後はバタバタでした。
自分に与えられた60分という時間と、説明すべき分量との配分を、ちゃんと計算してないんじゃないの?

おかげでほら、肝心の診療報酬改定の内容に触れないうちに、今日のブログも尻切れトンボになったでしょ。

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医療機能情報の提供
- 2018/03/26(Mon) -
「熊本県医療機能情報提供制度に係る調査」の記入用紙が、今年も届きました。締め切りは今月末。
医療機関の診療曜日・時間や科目、実績、サービスを含め、そこそこ詳しく記載する必要があります。

その調査結果は、「熊本県総合医療情報システム くまもと医療ナビ」のサイトで閲覧することができます。
民間のサイトがマネできない点は、人員配置や外来患者数などの数値が、正確に表示してあることです。
これらはすべて、各医療機関が報告した数値であり、他の医療機関と比較することもできます。

いま、くまもと医療ナビを見て見ると、当院の1日当たりの外来患者数は、60.2人となっています。
これが多いとか少ないとかの議論はさておき、いったいいつの数値なのか、ということです。

「前年度(2016年)」とサイトには記載されていますが、間違えてはなりません。2015年度のデータです。
「前年度(2016年)」というのは、「2016年からみて前年度」という、お役所用語なんでしょうね。

いま平成30年だというのに、平成27年度のデータを最新データとして記載しているのは、問題があります。

今月届いた記入用紙には、患者数については平成28年度のデータを記載するようにと、注意書きがあります。
たしかに、今月末が提出期限なので、平成29年度のデータは記載できません。
くまもと医療ナビにおいて、次年度(平成30年度)に掲載される最新データは、平成28年度のものです。

調査用紙の提出期限を1カ月遅くして、最新の平成29年度のデータを提出させればいいと思うんですけどね。

平成28年度って、熊本地震の年ですよ。4月からしばらく患者数が激減した、あの苦しかった年度です。
今後1年間、くまもと医療ナビに掲載される医療機関の最新情報は、震災年度のデータです。
県民の皆さまにおかれましては、その点を十分に考慮の上での閲覧を、お願いします。

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内科と外科
- 2018/03/25(Sun) -
「神経内科」という診療科の呼び方が、「脳神経内科」に変わるそうです。
「心療内科」や「精神科」と混同されるのを防ぐためなどの目的で、日本神経学会が決定したようです。
これで混同が防げるのかどうかはわかりませんが、内科と外科の対比がわかり易くはなりました。

「脳神経内科」vs.「脳神経外科」
同じ脳神経系の疾患・病態に対して、前者は内科的に、後者は外科的にアプローチする。その対比は明瞭です。

「内科」vs.「外科」
まず論ずるべきは、これ。体を内部から治す薬と、外から手を加える手術、その違いを内と外で表現したのか。
でも「心臓を手術した」という方には循環器内科でカテーテル治療を受けた方もいて、内外の境界は曖昧です。
それに、言っときますけど、外科医だって、薬を使うんですよ。

「循環器内科」vs.「心臓外科(または心臓血管外科)」
次元のずれた対比として、私も昔から気になってます。
大学などでは最近、後者を「循環器外科」という場合もあります。外科が内科サイドに歩み寄った形です。

「消化器内科」vs.「消化器外科」
いいですね、よい対比です。

「小児科」vs.「小児外科」
厳密には、前者を「小児内科」とすべきなのでしょうか。
たぶん、「小児科」は「内科」よりも幅広い分野を扱うので、あえて「小児内科」とはしないのでしょう。
でもそれを言うなら、「内科」の開業医は、皮膚科や耳鼻科や泌尿器科分野なども多少は診るんですけどね。

開業したばかりの10年前ごろは、外傷の小手術を私も結構やっていました。でも今はまったくやりません。
たま〜に縫合するだけのために、滅菌した手術器械や縫合糸や敷布を完備しておくのも、効率が悪い。
それに、そのような低頻度で手術するのでは外科的技術も低下し、患者の不利益にもつながります。
元外科医ではあっても今は内科医。中途半端なことをすべきではない、という結論に達したのです。

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インフル綿棒挿入奥義
- 2018/03/24(Sat) -
インフルエンザはまだ、しつこく出てはいますが、おおむね下火になってきました。
第11週(3/12〜18)の定点当たり報告数は、熊本市4.68、熊本県5.04と、第10週よりさらに減っています。

鼻腔の奥の方に綿棒を入れて鼻汁を採取する、あのイヤな検査も、この数日はあまりやらなくなりました。
綿棒の出し入れで鼻腔を擦るので、とくに鼻水の少ない方や鼻づまりの方は、とても痛いですよね。
幸か不幸か花粉症のこの時期、多量の鼻水が出ている方が多く、綿棒の滑りの良い方が多いですけどね。

インフルエンザの迅速検査で綿棒を鼻腔に入れるときには、私がとくに気を付けていることが2つあります。

(1)鼻孔を観察して、よく湿っている方(または鼻水が出ている方)から挿入する
両方から鼻水ダラダラの人もいますが、一方だけから鼻水が出ている人も、けっこう多い。
その場合、鼻水が出てない方は詰まっていると考えるべきです。そっちに綿棒を入れてしまうと、とても痛い。
健康時の鼻腔にも、左右の鼻粘膜が2,3時間おきに交互に腫れる「鼻サイクル」が、生理的に存在します。
風邪や鼻炎などの時には、この鼻粘膜腫脹が増強し、どちらか一方に強い鼻づまりが起きやすくなります。
どちらが詰まっているのかを見分けるために、鼻孔の濡れ具合(または鼻水の垂れ具合)を観察するわけです。

(2)ひどく痛がるときは、すぐ止める
鼻中隔の彎曲など、別の理由で綿棒が入りづらい場合もあるでしょう。けっして無理してはいけません。
挿入を中止して、ひと休み。あらためて反対側で試みると、驚くほどあっさり入ることが多いです。

ていうか、痛みがなくて検出率の高い、しかも安価で迅速なインフルエンザ検査法はありませんかね。

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山中教授は関西人
- 2018/03/23(Fri) -
大阪で開催されている、日本循環器学会学術集会に参加してきました。
会長の、大阪大学心臓外科の澤芳樹教授は、昔は多少面識もあった方ですが、いまや雲の上の人です。
なにしろ、iPS細胞を用いた心筋細胞シートを使った研究で、いまや世界の最先端を独走しています。

そしてその心筋細胞シート用の細胞を提供しているのが、iPS細胞の生みの親、京都大学の山中伸弥教授です。
そのようなつながりがあって、今日の記念講演が行われたというわけです。

山中教授は、若い頃からこれまでの全研究経過を、きわめて興味深く、しかも面白く話してくれました。
そのあとで講演した桂文枝師匠にも負けないほどの、関西人らしいノリでした。こういう講演を聴きたかった。

ノーベル賞受賞後、これまでに何度も語られてきた一般向けの発言や記事とは、ひと味違いました。
医学研究者である山中教授が、同じ医学研究者に講演するので、その内容は実に詳細で興味深いものでした。

彼の最初の実験で、その結果がもくろみとは真逆になったことがきっかけで、研究にのめり込んだそうです。
次の実験で、また予想外の結果が出ると、そっちの方に興味が移る。しかもとことん追求する。そういう性格。
するとまた別の副産物が出る。こんどはそっちを探求する。どんどん興味がずれていく、より面白い方に。
悪く言えば移り気、良く言えば柔軟。気が付けばiPS細胞を発見していたと、ザッと言えばそうなりますか。

多分、天才的なひらめきがあるんでしょうね。面白いものを見逃さず、つかむ。そこが凡人とは違うのです。

「iPS細胞」の「 i 」だけ、なぜ小文字なのか。山中教授の口から、その理由があらためて明かされました。

もともとは、「ES細胞」と対等に「○S細胞」と命名したかった。でも目新しい「2文字」が見つからない。
最終的に「IPS細胞」にしたけど2文字っぽさを残そうと、「 I 」を小文字にして「iPS細胞」にしたとのこと。
Appleの「iPod」を意識したのは本当ですが、あくまで「 I 」の存在感を弱めるためだったんですね。

あるときAppleの幹部に「iPodのマネしてiPSにしたけど」と言ったら、「ええんちゃう?」と言われたとか。
そのくだりがなんとも、関西人。

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山中伸弥と桂文枝
- 2018/03/22(Thu) -
「日本循環器学会」の会員の方なら、タイトルを見てピンときたでしょう。
明日から3日間、大阪で開催される「日本循環器学会学術集会」に、初日の明日だけ、参加してきます。
休診日を利用した日帰り参加なので、始発で大阪に飛んで夕方帰熊するという強行軍です。

日本循環器学会の学術集会と言えば、私が最初に「参加」したのは、昭和59年の春でした。
学生アルバイトとして、スライド受付係をしただけなので、本来の意味での学会参加ではありません。

当時の学会発表では、35mmポジフィルムをケースにマウントした、「スライド」を使っていました。
これを10枚ほど装填した細長いホルダーを、プロジェクターの横から差し込んで、順次映写するのです。
現物を見たことない方には、何のことやらサッパリ想像もつかないでしょうね。

いまや、ほとんどの医学系学会の口演発表が、PCを使った映写になりました。
明日の学会も、WindowsのPowerPointを使ったプレゼンが原則で、原稿はUSBで持ち込むことになります。
Macで発表したければ、自分のMacと変換アダプタを持ち込んで、それを使って映写しなければなりません。

世の中、Macに冷たいのです。ひところは、医者の間でMacは結構なシェアを占めてたんですけどね。
いまやWindowsでの発表に限定している学会もあるので、日本循環器学会はまだ理解のある方なのでしょう。

さて、一般的に学会の内容は、「一般演題」と「特別講演」の2つに、ザックリ分けることができます。
前者は、多くの会員たちが研究の成果を数分単位で報告・発表し、活発な議論を戦わせるものです。
後者は、一流の研究者らが重要テーマをじっくり語るものであり、聴く価値がきわめて高いとも言えます。
明日は午前中に山中伸弥氏の「記念講演」と、午後には桂文枝による「特別講演」があるのが楽しみです。

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選挙工作あれこれ
- 2018/03/21(Wed) -
習近平氏は満場一致で国家主席に、プーチン氏は圧倒的な得票で大統領に、それぞれ再選されました。
習氏は終身国家主席となり、プーチン氏は大統領4期目に突入。日本の近隣は、独裁国家だらけになりました。

とくに中国の満場一致には恐ろしいモノを感じますが、一方でロシアにはどこか、不安要素がありそうですね。

ロシア大統領選挙のインチキ投票の映像には、呆れるというか、笑えます。まるでコントじゃないですか。
選挙管理委員会は、疑惑調査の結果によっては選挙結果を無効にすると言っています。
こうなると、選挙管理委員長が不審な死に方をしないことを祈るばかりです。

選挙不正といえば、最新の話題は、英国のデータ分析会社による外国の選挙への工作疑惑でしょうか。
同社のCEOが、おとり取材に対してうっかり語った選挙工作の手口は、じつに生々しい。
政敵に不正行為や破廉恥な行為をそそのかし、それを隠し撮りして映像を公開して陥れる。
映画やドラマでよく見る工作ですが、現実の世界でも行われているというわけです。

だからこそ、権力者を脅かすような人物に降って湧いたスキャンダルには、いつもうさん臭さを感じます。
例の文科省前事務次官の人格を問題にする報道も、官邸サイドからのリークのように、つい思えてしまいます。
私たちは逆に、「そのスキャンダルで誰が得をするのか」について、常に配慮すべきなのかもしれません。

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春ときどきPET
- 2018/03/20(Tue) -
約2年ぶりに「PET-CT検査」を受けてきました。愛犬の精密検査ではなく、自分のがん検診の一環です。

前回は、熊本地震から復旧したばかりの、日赤の健康管理センターで検査しました。前々回も日赤です。
ところが1年前に、日赤のPET-CT診断センターは業務を止めたので、今回は済生会病院に行きました。

まず、菊陽から行くには少々遠いですね、済生会。
遅刻しないように早めに家を出たら、早く着きすぎました。とにかく、待ち時間ばかりの1日でした。
(1)受付前で、1時間待つ
(2)血液検査などの予備検査
(3)PET検査室の前で、1時間待つ
(4)説明を受けた後、ブドウ糖に似た「FDG」に放射性同位元素「フッ素18」をつけた薬剤を注射
(5)FDGが全身にいきわたり、もしもがん細胞があればそこに集まるのを、1時間ほど安静にして待つ
(6)スキャナーの中に入り、約30分かけて陽電子放出断層撮影(Positron Emission Tomography)する
(7)また安静にして1時間待つ
(8)食事
(9)1時間待つ
(10)結果説明

読み物(文庫本)を持って行くのを忘れたので、(1)と(3)と(9)は雑誌熟読でしのぎました。
PET検査中の(5)と(7)は、読書もスマホも音楽も禁止なので、ボーッと寝てるしかありません。
フッ素18の半減期は110分。明朝には、私から出る放射線量は2800分の1以下になってますので、ご安心を。

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心房細動週間
- 2018/03/19(Mon) -
昨年も書いたように3月9日は「脈の日」、その日から始まる1週間(3/9〜15)は「心房細動週間」でした。
このことから、脈についての最も関心をもつべき疾患は「心房細動」だと言うこともできます。

心房細動とは、心房の電気的活動が細かく不規則になり、心房が震えるように収縮する(細動)状態です。
その不規則な興奮が心室に伝導する過程で、一定の制御がかかるので、心室までが細動することはありません。
しかし心室の拍動(心拍)は不規則となり、手首で触れる脈はひどく乱れています。

このように心房細動は、脈だけでほぼ診断がつきます。だから心房細動週間は、脈の日から始まるのでしょう。

心房細動では動悸や心機能低下も起きますが、最も重要なのは心房内での血液の「うっ滞(よどみ)」です。
血液というのは、よどむと凝固して血栓ができやすくなるのです。
左心房内にできた血栓が、左心室に入り、大動脈へ拍出され、どこかに流れていくと、血管に詰まります。
それが脳の血管に詰まった場合には、脳梗塞(脳塞栓)を起こしてしまいます。

このような、心臓が原因で起きる脳梗塞を「心原性脳塞栓」といい、脳梗塞全体の2,3割を占めます。
脳血管の動脈硬化が原因で脳内で血栓ができる「脳血栓」に比べて、心原性の方が血栓が大きいのが問題。
同じ脳梗塞でも、心原性の方がより広範囲の脳が障害されるので、重篤な後遺症が残りやすいのです。

ですから心房細動の治療では、不整脈を止めることよりも、心原性脳塞栓症を防ぐことが最重要となります。
まずは、脳を守るために抗凝固薬を飲む。その次に、可能なら脈そのものを落ち着ける治療が検討されます。

抗凝固薬は、以前は「ワーファリン」だけでしたが、最近は「NOAC」という種類の新薬もよく使われます。
ワーファリンは投与量の調節のためにたびたび採血が必要で、納豆厳禁となりますが、とても安価な薬です。
一方でNOACは、用量調節不要で納豆OKですが、半減期が短いので飲み忘れると大変。しかも高額な薬です。

いずれにしても、ほぼ無症状の方に一生飲んでもらう大事な薬なので、処方の際には丁寧な説明が不可欠です。
残念ながら世の中には、心房細動なのに無治療の方がとても多いそうです。皆さん、ときどき脈を診ましょう。

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A型インフルまた流行?
- 2018/03/18(Sun) -
熊本では昨日、去年よりも15日早く、桜の開花宣言が出ました。開花が早いのは全国的な傾向のようです。

真冬の寒さと春先の暖かさが開花を早めたのだと、気象予報士の方が説明していました。
休眠していた花の芽が、一定期間の真冬の寒さによって目覚め(休眠打破)、温かい春先に成長すると。

それにしてもこのところ、昼間はそこそこ暖かいのに、朝だけはひどく寒い日が多いですね。
朝晩の血圧記録のグラフが、ひどくギザギザしている(朝が高い)患者さんが、ここにきて増えています。

おまけに、終息していたかと思っていたインフルエンザがこの数日、また流行の兆しです。
今日1日だけでも、新規のインフルエンザ患者が8名来院。すべてA型でした。
もしも当院がインフルエンザの定点医療機関なら、過去1週間の報告数は優に警報レベルを超えますけどね。

昨年11月頃、A型が出始めたかと思ったらすぐB型も流行し、1月からはB型が主流になって、いまはA型。
いったいどうなってるのか、国立感染症研究所の「ウイルス分離・検出状況」を見て、謎が解けました。
年末のA型がほとんど「A(H1)pdm09」だったのに対して、今のA型は「A(H3)」に切り替わっています。
前者はいわゆる「新型(ブタインフルエンザ)」で、後者は昔からの「季節性(A香港型)」です。

こういう流行のしかたって、最近では珍しいパターンです。
前シーズンのA型はほぼすべてA(H3)だったし、その前はすべてA(H1)pdm09で、その前はA(H3)のみ。
1年毎に交互にA(H3)とA(H1)pdm09が流行してきたのに、今期は正月をまたいで両方が流行しているのです。
もしかするとA(H3)は、前に危惧(予言)したように、米国からの輸入かもしれません。

今シーズン、A型とB型の両方に罹るだけでなく、A型に2回罹る方も増えるかもしれませんね。ご用心を。

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コンビニの客層解析
- 2018/03/17(Sat) -
コンビニ大手3社が、10年ぶりにレジを刷新しています。
そのうちファミリーマートとローソンが、レジの客層ボタン(年齢キー)を廃止したことが話題です。
店員が客の年齢を想像してキー入力し、それを見て客が一喜一憂するという、あのボタンですね。
実際このボタンは、客の購買内容や日時と年齢を関連づけてデータ収集・解析するための、うまい仕組みです。

ボタンの撤廃を最初に決断したファミマの目的は、レジ操作を簡略化して店員の作業量を減らすことだと。
そのかわり、Tカードを使った客のカード情報から、年齢データを拾い出そうというわけです。

たしかに、客の外見で年齢を判断するのって、かなり主観的ですよね。客を観るというのに客観的じゃない。
レジが忙しいときは、店員もテキトーにボタンを押している、という話もある(ネット情報)。
それならば、ポイントカードの年齢情報を使えばいいじゃん、という発想なんでしょうね。たしかに合理的。

しかし、必ずしもカードを使わない客層があり、データ収集が偏ることを心配する向きもあります。
現に私も以前からTカードを持ってますが、一度も使ったことがありません。じゃあなぜ持ってるのかって話。

ならば、ですよ。AIで客の年齢を判定するシステムを作ってはどうでしょう。
防犯カメラの映像などを解析して、客の年齢を瞬時に判定し、レジの時点でその情報を入れ込む仕組みです。

その客がポイントカードを使えばカード情報から年齢がわかるので、AIの判断の「答合わせ」もできます。
そのようにして、AIが日々学習を繰り返せば、年齢判断の精度はますます向上するでしょう。
これって、いいアイデアじゃないですか。ていうか、もうやってたりして。

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スギ花粉症がピーク
- 2018/03/16(Fri) -
第10週(3/5〜3/11)の定点あたりインフルエンザ報告数は、第9週と比べると、さらに減っていました。
熊本市:10.96→7.04、熊本県:12.70→7.78と、熊本では警報レベルが解除される10以下となりました。
北日本ではまだ報告数が多いようですが、全国的にはようやく、流行が終息しそうです。

インフル流行期には、普通の風邪の方は受診を控える傾向があります。感染を警戒してのことでしょう。
しかし今週は、熱や上気道炎症状で来院される方が、インフルエンザではないケースが増えてきました。

そしてそれ以上に、スギ花粉症と思われる、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の痒みで困ってる方がとても多い。

「花粉症のようですね」と私が告げると、
「えっ、私は花粉症じゃありませんよ」と否定する方がいます。
「では、今年から花粉症なのかもしれませんね」と説明すると、なおさら困惑されることになります。

花粉症は、アレルギー体質(素因)の方が、長い年月をかけて花粉を浴びることによって起きます。
体内に、花粉に対する十分な強さの抗体が出来て初めて、花粉症の症状が出始めめるわけです。
だからスギ花粉症が50代で始まっても、何の不思議もありません。ようやくその歳になったということです。

スギのほとんどは、戦後に植林されたものだといいます。
これからは花粉の少ないスギを植林する方法によって、遠い将来、スギ花粉症は激減するかもしれません。
しかし、今後しばらく(数十年?)は、スギ花粉の飛散量は増える一方だとも言われます。悲惨です。

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旧友と痛飲
- 2018/03/15(Thu) -
「旧友と痛飲」とタイトルを書いたら、「休養と通院」というフレーズを思いついたので書き留めておきます。

今夜は、学生時代の友達との飲み会です。彼とは高校時代の3年間同級で、大学でも同じ下宿でした。
しかし学部も違う彼とは、進路もまったく異なり、今日まで30年以上、ずっと会っていませんでした。

年賀状のやりとりをするだけの関係が、30年以上続いていたわけです。
卒業し、就職し、結婚し、子どもができ、その子どもたちも、成長し、就職・結婚しました。
しかし2人の男が再会して、子育ての苦労話ばかりするわけではありません。じゃあ、何の話なのか。

実はまだ、飲んでません。出かける前に、あらかじめブログを書いているところです。
飲んで帰宅後に執筆できる自信がないので(時間的にも肉体的にも)、今のうちに書いているのです。

大いに酒を飲むことを、なぜ「痛飲」というのでしょう。
飲み過ぎて、嘔吐(胃痛)・下痢(腹痛)・二日酔い(頭痛)が起きるからなのでしょうか。
転倒打撲による全身痛もあり得ます。あと、懐も痛みますね。

辞書によると、「いたく感動した」の「いたく(痛く・甚く)」と同じく、「ひどく」の意味のようですね。
「いとおかし」の「いと」とも同語源とか。なるほど。

「痛飲」のほかに、多量の酒を飲むという意味の「○飲」という表現を探してみると、たくさんありました。
「大飲」「満飲」は良くて、「乱飲」「暴飲」は良くない。「豪飲」は中間。あきれるほど飲めば「飽飲」。
牛が水を飲むが如く飲酒することを「牛飲」というそうで、さらに「鯨飲」なんてのもある。
今宵は、心楽しく飲む「楽飲」となることでしょう。

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KMバイオロジクス
- 2018/03/14(Wed) -
「化血研(化学及血清療法研究所)」は、ご存じのように、「明治ホールディングス」の傘下に入ります。
実際に化血研の事業を引き継ぐのは、熊本に本拠を置くことになる「KMバイオロジクス」という新会社です。

小耳に挟んだ情報に寄れば、KMバイオロジクスの「K」は「熊本」「M」は「明治」から来ているとか。

この時期に思い出すのは、かつて明治製菓が持って来てくれた、バレンタインデーチョコの詰め合わせです。
当時は、お菓子メーカーの明治製菓が、医薬品も製造していたのです(いまは別会社)。
明治のMRさん(営業の方)が毎年、明治製菓のお菓子をどっさりと箱に詰め込んで、持って来てくれました。

もっとさかのぼるなら、研修医時代。明治のプロパーさん(営業の方)が、毎日のように現れました。
彼は研修医部屋(通称タコ部屋)の冷蔵庫に、ギッシリと明治のジュースを詰め込んで帰って行くのです。
来る日も来る日もひたすら、何も喋らず黙々と淡々と、冷蔵庫をジュースで一杯にすることが彼の仕事でした。

当時は他の製薬会社も、それぞれのやり方で、医者を接待するのが常でした。
規制が緩く、おまけに80年代後半のバブル期のことです。研修医ですら、接待攻撃の対象だったのです。

ところがバブル崩壊後、製薬業界の態度が一変します。
まずは、公立病院の勤務医の接待が止まり、大学病院も厳しくなり、やがてすべての接待がなくなります。
もちろん今は、私立病院や開業医も例外ではありません。その点は誤解無きようお願いします。

各社が一斉に接待をやめれば、どの会社も不利にならないという業界の示し合わせ、いうなれば談合ですか。
まあ、いいですけどね。薬剤の情報や話題については、いまやネットで十分な情報を得ることができますから。
医者が使う薬の選択を営業が左右する時代は、終わりつつあるんでしょうね。

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森友問題急展開中
- 2018/03/13(Tue) -
森友文書改ざん問題。急展開しつつあるのでコメントするのは早計とは思いますが、いちおう書いておきます。
官邸と財務省に、自民党と国交省と検察と会計検査院までからんできて、いよいよ複雑な様相ですね。

ざっとまとめると、
安倍首相に対して財務省が忖度→問題発覚(最初の森友問題)→忖度の証拠隠滅→隠滅がバレた(今回の問題)

権力者から見て忖度は、結果が良ければグッジョブ。問題が起きたら、余計なことしやがって、となります。

忖度なんていうのは本来、形のないモノ。証拠など残らないはず。残さないからこそ忖度でしょう。
それなのに、忖度することをきちんと文書にしたのが間違い。どうしても役人は、文書で残しちゃうんですね。
だから「廃棄した」と局長が言ったとしても、実はどこかに原本があるのです。

本気で証拠隠滅をしようという場合ですら、きっと誰かがどこかに残すのです。それが役人のサガなのです。

「省益あって国益なし」と揶揄された官僚主導から政治主導への転換は、当初は歓迎されていました。
それが政治主導になってみたら、霞ヶ関は官邸のご機嫌伺いばかりしていると、忖度だというわけです。

でもまあ、いいじゃないですか。内閣人事局長にしても総理大臣にしても、元々は国民が選んだ人ですから。
どうせ、永久に続くわけじゃなし、次の選挙で答が出るのです。最近は、そう考えるようにしています。
ただし選挙の段になると、どういうわけか野党もガタガタになるんですけどね。

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雑誌いろいろ
- 2018/03/12(Mon) -
朝刊(日経)はいつも1面から見ますが、トップニュースはすでに電子版(ネット)で読んだ記事です。
なので目線は下の方に降りて、コラム(春秋)を読み、ついでにその下の、書籍や雑誌の広告を眺めます。

今日は月刊誌等の広告が6枠並んでいました。この欄でいつも目にする雑誌広告を、いくつかあげてみると、

『Samgha Japan(サンガジャパン)』(仏教のリアルを探す総合誌)
今回の特集は「医療と仏教」のようです。気になりますね。立ち読みしても、バチは当たらないでしょうか。

『月刊 養豚界』(養豚の現場がわかる・見える)
毎日のように豚肉を食べているというのに、養豚業界については何一つ知らない私です。
養豚界と聞いても、「酔ぉとんかい?」みたいなフレーズが思い浮かぶだけです。

『Wan』(ひとつの犬種を総力特集する愛犬情報誌)
これは土曜日に広告が出てました。今回はヨークシャー・テリアが特集。「ヨーキー」って言葉、知りました。
フレンチ・ブルドッグが特集のときには、買うことにしよう。

『製菓製パン』(お菓子とパンの情報発信誌)
和菓子特集は「珈琲風味の和菓子集」。和菓子x珈琲が「新たなトレンド」だとか。へぇ。食べてみよう。

『卓球王国』(こだわりの卓球情報誌)
ロゴが面白い。「国」という字の点が、ピンポン球みたいな球形なんですよね。

調べてみると日経の一面では、1枠の広告料は746,000円だとか。いつか当院も、広告を出してみますか?

『月刊 ひまわり通信』(医療界のリアルを総力で探すこだわりの情報誌)
特集は「降圧剤丸わかり この冬処方したいクスリ 超簡単○×検証 最新配合剤徹底レポート」
第2特集「インフル検査 陽性を出すための技術、ポイントは右手首のスナップ(実技DVD付き)」

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IKEA閉店へ
- 2018/03/11(Sun) -
IKEA Touchpoint 熊本」が、7月末に閉店することになりました。たぶん、出店は失敗だったのです。

当院から徒歩圏内のご近所の店なのに、そういえばまだ一度も行ったことがありません。
だって、店内に現物の無いカタログ店、おまけに配送も(タダでは)してくれないなんて、意味分からんし。

「文句言う前に、いっぺんIKEAに行けや」と言われそうなので、本日仕事帰りに寄ってみました。
はたして、想像以上に寂しい店でした。狭い店舗なのに空間が広い。つまりモノが無くて、客入りが少ない。

スウェーデン発祥の「IKEA」らしく、個性的な北欧雑貨でも取り揃えていればいいのに、それもイマイチ。
店内をグルグル回って、シロクマのぬいぐるみでも買って帰ろうかとよく見たら、 “made in Indonesia” 。

北欧雑貨って、都会には専門店もけっこうあるんですよね、独特の雰囲気で、楽しげなキャラクターもある。
もしもIKEAの跡を何かの店舗にするのなら、この際、北欧雑貨専門店にしてはどうかと、私は提案したい。

ムーミン関連グッズとか、トムテとか、イッタラの食器とか、そんなモノを九州一の品揃えでどうですか。
なんなら店舗の半分を「ムーミン谷」にしてもいい。壁際には「おさびし山」を作りましょう。

熊本でそのうような店が流行るのかって?「文句言う前に、いっぺんイッタラどうや」。

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二段階認証
- 2018/03/10(Sat) -
さまざまなネットアカウントのセキュリティ対策として、「二段階認証」が使われています。
最初は面倒に感じていましたが、いまでは当たり前の、むしろ心強い仕組みだと思います。

パソコンでの操作に際して、二段階認証のためのパスコードがスマホに送られてきたりしますね。
この場合、スマホ(私の場合はiPhone)が、私の身元保証をしてくれるわけです。
したがって、二段階認証を設定したからには、iPhoneをつねに携帯しなければならないということです。

今朝、出勤して、iPhoneを持ってくるのを忘れたことに気づきました。
どこかで落とした可能性は、ほぼないでしょう。まさか盗まれたとも思えない。たぶん、自宅にあるはず。
こういうとき、iCloudの「iPhoneをさがす」が便利ですよね。自宅にあることがわかれば、安心できます。

職場のMacでさっそくiCloudにサインイン。Apple IDとパスワードを入力。
すると、二段階認証の確認コードを入力せよと出た。でもそのコードって、iPhoneに送信されるんですよね。
iPhoneを探すためのコードが、iPhoneに出るとはこれいかに。

幸い、このようなケースに備えて、iPhoneを探すことについては、コード入力は必須ではありませんでした。

いま、スマホはすでに、通信や決済の機能を超えて、個人認証デバイスになりつつあります。
各種会員証も、スマホで提示できるものが増えました。JAFのデジタル会員証もそう。

これまで、財布を膨らませていた様々なカード類が、今後はどんどん不要になるだろうと期待しています。
運転免許証と健康保険証と印鑑登録証がデジタル化されたら嬉しいですけどね。技術的には可能でしょ?

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昼間走行灯
- 2018/03/09(Fri) -
運送会社のトラックや二輪車でもないのに、昼間っからライトを点灯させて走っている車を、最近見かけます。
たいていは、けっこう明るくてデザイン性のあるLEDライトをつけています。オシャレ?

と思ってたら、「デイタイム・ランニング・ライト(ランプ)(DRL)」だとか。格好付けじゃなかった。
昼間の走行時にライトをつけることで、対向車等からの視認性を高めるのが目的の、交通安全対策なんですね。

すでに欧州では2011年から、新型車への取り付けが義務化されているようです。知りませんでした。
日本でもようやく2016年10月から国の基準が改正され、欧州並みの明るさのDRL装着が認可されています。

一部の新型車を中心に、DRLの車が巷を走っているのですが、まだ少数派なので目立ちます。
となると、私も後れを取るわけにはいきませんね。なにしろ新しモノ好きなので。
さっそくディーラーで調整してもらい、今日からDRLがつくようになりました。

もともと私の車にはDRLが搭載されていたのですが、法令に違反するので、回路が切ってあったのです。
それが晴れて、今日から堂々と点灯できるようになりました。ただし、走行中に消灯はできません。
DRLは安全のために点灯するものなので、ドライバーが勝手に消すことは法令違反。消せない仕組みです。

今後私は、昼でも夜でも年がら年中、ライトを点灯して走りますので、ご了承ください。
消し忘れではありません。パッシングして教えてくれなくても結構です。

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勘違いでクレーム
- 2018/03/08(Thu) -
個人差はあるにせよ誰もが、イヤなクレーマーになる可能性がある、という話。

クリニックでいうなら、不満の原因の第一は、待ち時間の長さでしょうね。格好のクレーム対象です。
予約システムを駆使しても、鉄道のように定刻通りに診察を進めることはできません。
喘息発作や痙攣の急患が割り込んだり、点滴や検査で手こずったり、診察時の会話が長引いたりするのです。

前にも書いたのは、休診日を返上して行っていた年末大掃除の最中に、診療を求めて来院した男性のケース。
「今日は休診日です」「いや予約した」「予約できないはずですが」「さっき電話で予約したから間違いない」

別のクリニックを予約したのに、間違えて当院に来てしまったということが、やがて判明します。
見事にバツの悪そうなその男性に、
「ほら、あなたの勘違いでしょ。あれだけ怒鳴り散らしておきながら、なんですかっ!」とは言いません。
「このような日に休診日で申し訳ありません」と、こちらが下手に出るのが上策。お互いが和みます。

その反対に、私がクレームを付けた恥ずかしいケースも紹介します。先日那覇市で買った土産のお菓子の件。
自宅で袋を開けたら、箱の裏側に何かが染み出たようなシミの跡が付いていたのです。これは不良品かっ!
すぐに販売店に電話。責任者は平身低頭。すぐに新品をお送りしますので、住所を教えてくださいと。

ちょうど今日、新品のお菓子と、お詫びの手紙と、さらにもうひとつ、別の豪華なお菓子も届きました。
で、その新品のお菓子の箱の裏を見ると、そこにもまたシミが付いている、いや、よく見るとイラストかっ!
私がクレームを付けた箱のシミは、単なるイラストだったのです。これは、なんたる失態!
さて、私はいったい、どう落とし前を付けるべきなのでしょう。(後日談を、いつか書きます)

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インフル新薬かなり高額
- 2018/03/07(Wed) -
1回内服するだけの、しかも新しい作用機序の抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」の薬価が決まりました。
10mg錠は1507.5円、20mg錠は2394.5円。「薬価」というのは、診療報酬上の薬の価格のことです。

この薬の用量は、体重によって決められています。
(1)10kg以上20kg未満:10mg錠1錠(1507.5円)
(2)20kg以上40kg未満:20mg錠1錠(2394.5円)
(3)40kg以上80kg未満:20mg錠2錠(4789円)
(4)80kg以上:20mg錠4錠(9578円)

60kgから80kg未満の方には、20mg錠3錠が適切だと思うのですが、そのような用量設定はありません。
その設定で治験を行っていないためです。60〜80kgの成人って、結構多いと思うんですけどね。私もそう。

従来の抗インフルエンザ薬の薬価がどうかというと、成人の場合、体重に関係なく、
タミフル」1日2回、5日分で2830円。
「リレンザ」1日2回、5日分で3058円。
「イナビル」1回のみで4280円。

ゾフルーザはかなり高額なので(とくに80kg以上の方)、患者さんと相談して処方する必要がありそうです。
先日、今後の抗インフルエンザ薬は、ゾフルーザの一人勝ちになると書きましたが、違うかもしれませんね。

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Appleのライバル?
- 2018/03/06(Tue) -
Appleの「iCloud」のデータ保存先が、AmazonとGoogleのクラウドサービスだったと判明しました。
表の事業ではライバルだけれど、裏では協力せざるを得ないということなのでしょうか。

考えてみるとAppleのライバルは、時代と共にずいぶん移り変わり、しかも複雑です。

私が初めてMacを買った30年前ごろ、Appleは「打倒IBM」が旗印でした。IBMは「宿敵」でした。
Macの謳い文句「最高を最初から」をもじって、IBMに対して「最低を最後まで」と揶揄したりしてました。
しかし今では両社は、「パートナーシップ」を締結する関係です。

Mac用ソフトとしてExcelを開発したMicrosoftとAppleとの関係は、当初は悪くなかったはずです。
ところがその後Windowsが発売されてシェアを広げていくと、最大のライバルはMicrosoftになりました。
ジョブズは、「他人のアイデア(=GUI)を盗む恥知らずだ」とビル・ゲイツをののしり、敵対視しました。
マウスでアイコンをクリックする斬新で直感的な操作法(GUI)を、ゲイツが盗んだというわけです。

もっともゲイツは、ジョブズだってゼロックスから盗んだんじゃないの?的な返答をしていますけどね。
ゼロックスのアイデアを、ジョブズが完成させ、ゲイツが世界中に普及させた、ということなのでしょう。

Microsoftの勢いが落ち込んでくると、ジョブズの攻撃対象はGoogleになりました。
AndroidがiOSにそっくりなことに激怒した、ジョブズの激しい発言は有名です。
「アンドロイドなんて壊してやりたい、こんなものは盗作だ。こいつに熱核攻撃を食らわせてやりたい」

ところが今回、GoogleやAmazonとの協力関係も判明。完全なライバルなんてのは、存在しないのかも。

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ゾフルーザ発売間近
- 2018/03/05(Mon) -
「1回だけ飲んで効く薬があるんでしょう?」
インフルエンザの患者さんから、そのように尋ねられました。新薬「ゾフルーザ」のことですね。
塩野義製薬が開発し、先月製造販売承認を取得した薬ですが、残念ながらまだ、発売されていません。

抗インフルエンザウイルス薬は、現時点で4つ。ゾフルーザで5つ目となります。
タミフル」1日2回、5日間内服する薬。異常行動の濡れ衣によって、10代への処方が原則禁止です。
「リレンザ」1日2回、5日間吸入する薬。10代でも使えます。吸入法がやや面倒。効果は強い。
「イナビル」1回吸入するだけの薬。効果がやや弱いという意見もありますが、とにかく簡便なので私は好き。
「ラピアクタ」点滴薬。効果は早い。でも点滴が必要。脱水を伴うインフルエンザ患者には使いやすい。
「ゾフルーザ」まったく新しい作用機序。効果も強い(らしい)。1回飲むだけ。

こう書いてみると、ヘタしたら今後の抗インフルエンザ薬は、ゾフルーザの一人勝ちになりそうな気もします。

さて、ゾフルーザの添付文書を見ると、安全性に関してはいくつかの注意喚起がなされています。
(1)警告:本剤の必要性を慎重に検討すること
必要と思うから処方するんですよね。それをわざわざ警告する意味ある?、この手の警告、形骸化してません?
(2)禁忌:本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと
この世に初めて登場した新薬なのに、「本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者」って、いるんですか?

今月中には発売されそうです。新しもの好きなので、速攻処方して、効果のほどを確認したいですね。

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インフルとマスク
- 2018/03/04(Sun) -
日頃の診察中や検査中には、患者さんの咳のしぶきをモロに顔面に浴びることが、しばしばあります。
なのでインフルエンザの流行期に入って以来、診療中にはマスクを装着しています。
マスクをたびたび着脱すると、その操作によって不潔になりやすいので、マスクは常時つけっぱなしです。

もちろん、そのような状況で、ウイルス感染をマスクだけで予防できるとは考えていません。
頻繁に手洗いをします。顔や頭髪はたびたび洗うわけにもいきませんが、メガネは時々洗います。

しかし考えてみると、もう私の免疫は十分できていて、マスク等で予防することなど不要かもしれません。
この数カ月で、千人以上の患者さんからのウイルス曝露(咳・くしゃみ攻撃)を受けてきたはずだからです。

インフルエンザウイルスは、口や鼻から侵入すると、気道の粘膜細胞に感染しようとします。
すると、気道粘膜上に分泌されている「分泌型IgA抗体」が、まず最初の防御因子として働き始めます。

一方で、ワクチンの接種によって誘導されるのは、「IgG抗体」という、血液中の防御因子です。
IgG抗体はウイルス感染の最初の防波堤にはなり得ません。最前線で働くのは、あくまで分泌型IgA抗体です。

何度もウイルスを浴びてきた私の場合、この分泌型IgA抗体が、極めて発達した状態にあると考えられます。
だからもう、私は十分な免疫を獲得しているので、そろそろマスクをやめてもいい時期かと思うわけです。

それに「iPhone X」を使う時、いちいちマスクを外さないと「顔認証」ができないのも、ストレスなのです。

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インフルの次は胃腸炎?
- 2018/03/03(Sat) -
第8週(2/19-25)の定点当たりインフルエンザ観測数は、全国22.64、熊本県19.00、熊本市15.60でした。
いずれも前週より減っていますが、とくに流行の早かった熊本では、全国に先駆けて終息に向かっています。

そのかわり、いま目立って増えているのが感染性胃腸炎です。
今シーズンのインフルエンザは胃腸炎症状を伴うケースが多いので、よけいややこしくなります。

胃腸炎で困るのは、乳幼児の脱水症や年長児などの低血糖症状と、家族内で感染を広げやすいことです。
便のウイルス検査をすることもありますが、ウイルスが検出されたからと言って、治療法は変わりません。
この時期、食中毒はあまりないので、たいていは、ウイルス性と決めつけて対症療法あるのみです。

そうはいっても、とくに年長児や成人の場合には、発症の数日前に食べた食事内容をいちおう尋ねます。
ノロウイルスのように、潜伏期が1日、2日のものもあれば、O157のように1週間近いものもあるのです。

思い当たるものは無いという方でも、よくよく尋ねると、鳥刺しやBBQなどを思い出してくれたりします。
外食後に胃腸炎を発症した方が、同じ店で食べた友人も2,3人同じ症状だと言う場合は、保健所に連絡です。
これまでに3,4回、そのような連絡をした記憶があります。有名な某居酒屋チェーン店もありました。

国際線の旅客機では、機長と副操縦士が、機内食で別メニューを食べることはよく知られています。
万一の食中毒に備えて、2人がともに発病するリスクを考慮したものです。
でも、その万一が起きた時、ヘタしたら、乗客の約半分が胃腸炎を発症するわけですよね。こりゃ大変。
考えただけで修羅場です。トイレは足りるのか。
機内食の調理等には厳しい衛生管理をしているとは思いますが、くれぐれもしっかり、お願いします。

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充放電回数
- 2018/03/02(Fri) -
リチウムイオン電池の充放電回数には、上限があります。
私が自宅でメインに使っているMacBook Proは、1000回の充放電でバッテリーが消耗するとされています。

ここでいう充電回数は、完全放電状態からフル充電するまでを1回とカウントします。
たとえばバッテリー残量が30%を80%まで充電したら、0.5カウントということになります。

充放電回数はOSのアプリで見ることができ、MacBook Proを買ったばかりの頃はよくチェックしてました。
何度チェックしても、なかなか100回を超えませんでしたが、今日、久しぶりに見たら、831回でした。
購入から4年と少しでこれですから、バッテリーの寿命はせいぜいあと1年ということになります。

iPhoneの場合は、500回の充放電でバッテリーが劣化するそうです。だいたい2,3年てとこでしょうか。
バッテリーが劣化したまま使い続けると、システムがいきなりシャットダウンする場合もあるようです。
そこでAppleは、バッテリーが劣化してきたらiPhoneの動作が遅くなるように、iOSを細工していました。

よかれと思ってやったことかもしれませんが、勝手なコトするなと非難され、欧米で集団訴訟も起きています。
古いiPhoneで動作速度を保つには、バッテリー交換をしなければなりません。
Appleは、バッテリー交換金額を8,800円から3,200に値下げしました。今年の12月までの対応のようです。

バッテリーは、残量がなくなり過ぎず、なるべくフル充電にもしないように維持するのが、理想的だとか。
Appleは、残量20%から80%の間を行ったり来たりして使うことを勧めています。

そんな理屈に私はすぐ洗脳されるので、iPhoneのフル充電状態を忌み嫌う体質になってしまいました。
充電ケーブルの差しっぱなしが嫌い。そのかわり、よくバッテリー残量不足になりますけどね。本末転倒です。

若い頃、車が重いと燃費が悪くなるので、ガソリンは決して満タンにはせず、いつも少なめにしていました。
おかげで、たびたびガス欠していたことを思い出します。

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医者と高プロ
- 2018/03/01(Thu) -
働き方改革関連法案からついに、「裁量労働制」に関わる部分が削除されることになりました。
あれだけ多数のデータ問題が噴出したのでは、しょうがない。たぶん官僚の「忖度ミス」だったのでしょう。

一方で、「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」の創設は維持されるようですが、どうなることやら。
年収1075万円以上の高度専門業務従業員を、労働時間規制の対象から外すというのが「高プロ」です。
働いた時間ではなく成果によって報酬を決めるかわりに、いくら働いても残業代の払われない制度です。

高額所得者に残業代が不要だとは思いませんが、国民の反発は招きにくい制度かもしれません。
しかし、求められる成果が厳しければ、かなりの長時間労働になりかねません。
時給計算すると、かなりの低賃金水準だったりするかもしれません。

私が気になるのは、高プロの対象となる「高度専門業務」とは、どのような職務なんだろうということ。
ディーラー、アナリスト、コンサルタント、研究開発職などが、対象者の例としてよくあげられています。

医者はどうなのでしょう。高度なプロフェッショナルであることは、間違いないでしょう。
病人を扱い、分析し、助言し、研究もこなすという点では、まさに高プロの対象者じゃないですか。

もしも、医師に高プロが導入されるようになったら、これは大変なことになりそうです。

勤務医は一般に、かなり長時間のサービス残業をしています。
私が大学病院に勤務していた頃には、どれだけ長時間働いても、残業代は1円も支払われませんでした。
そこに高プロが導入されれば、その超ブラックな労働環境が正式に認められることになってしまいます。
高プロって、使い方によってはかなりヤバいですよね。

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