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旅行を振り返る
- 2018/05/31(Thu) -
さきほど(って、いつ?)熊本に戻ってまいりました。3泊以上の旅行は、十数年ぶりでした。
旅行慣れしていないため、計画・準備段階から旅行当日まで、挑戦と驚愕と失敗と修復と感動の連続でした。
次の旅行のために、そして皆さまのために、今夜のうちに覚え書きを記載しておきます。

(1)早期計画
航空券とホテルの予約は、早いに越したことなし。思い立ったら仮押さえ。この点は今回、正解でした。
キャンセル料がかからないかごく低額のうちに、必要なら何度でも計画を修正すればいいですからね。
オプショナルツアーやその他の移動手段も含めて、今回はすべてネットで予約しました。便利です。

(2)準備万端
旅行をイメージしながら、早めに必要物品を揃える。バタバタすると、高い物か不要な物を買ってしまいます。
スーツケース以外のカバン類に、リュックサックを新規購入したのですが、あちこち歩き回るには大きすぎた。
むしろ小さなショルダーが必需品。ちょうど良いのが家にあったのに、不要と思って持って行きませんでした。

(3)油断大敵
降雨の可能性が少しあるのに、油断して傘をホテルに置いて外出したら、ひどいにわか雨に打たれました。
某空港の保安検査では靴を脱がされました。そういう時に限って、カチッとしたヒモ靴を履いてたんですよね。

(4)あわてない、あわてない
スーツケースのダイヤルロックが設定番号で解錠できなくなり、旅先で、工具でこじ開ける羽目になりました。
帰宅後、設定番号でもう一度試したら、解錠できました。ダイヤルが微妙にズレていただけだったのかも。

今回の旅行は、自分の性格通りの顛末でした。計画は極めて細かく、直前にバタバタして、本番でポカをやる。

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出張とマイル
- 2018/05/30(Wed) -
私にしては珍しい旅行中なので、今日も関連ネタでいきます。
旅客機に乗ることなど、つい最近までは2年に1回あるかないかだった私ですが、昨年末から急に増えてます。
この半年で9回。便数でいうと23便(乗り継ぎ5回含む)。離着陸数だと48回(緊急着陸含む)。

毎週上京しているような出張族の方から見れば、半年で9回など屁みたいなものでしょうけどね。
聞けば、年に100回近い出張をこなしている猛者(社畜?)もいるとか。

このようにたびたび航空機を利用すると、「マイル」が貯まり(溜まり?)ますね、自然と。
溜まってくると、ますます貯めたくなるのが心情ってもの。
私など微々たるものですが、出張族の方々はマイルがザクザクでしょう。
公用や社用の出張で得たマイルが、個人の懐に入るところがミソ。これはある意味、ご褒美ですね。

航空会社のマイレージ規約では、マイルは搭乗者個人に付与されるので、会社等に所有権はありません。

ある調査によると、一般企業のほとんどが、出張による社員のマイル獲得という「役得」を黙認しているとか。
たぶん、それらの会社の上層部の人間の多くが、マイルの恩恵を受けているからでしょう。

一方でお役所は、公務で発生したマイルを個人が私用で使うことを黙認したのでは、何かと問題がある。
そこでそのマイルを次の出張で使わせる「公用マイレージ制度」を導入しつつあります。

これで経費節減でき世間の批判もかわせますが、職員にはブーイングかも。こりゃ参る、たまらんね、なんて。

(追記)読者の方にご指導を頂き、オチを変えさせていただきました。

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非日常でリフレッシュ
- 2018/05/29(Tue) -
「お前は5連休もとって何しとるの?」と疑問を感じている方へ。リフレッシュに決まってるじゃないですか。

世の中の多くの方は土日が休みなので、週に1回しか、リフレッシュすることができません。
ところが私の場合、火曜と金曜が休診日なので、毎週2回も、リフレッシュを行うことができるのです。
と、これまでは強がってはきたのですが、連休が取れないのはなんとも不自由。まず、旅行ができません。

遠隔地で用事があるとき、たとえば学会などはすべて、火曜日か金曜日の日帰りです。
連休があるのは、年末年始かお盆か、大型連休中に臨時休診したときぐらいでした。

そこへ今回、祝日が1日もない6月に突入しようかという世間を尻目に、私は5連休に打って出たわけです。
当然、宿泊込みの旅行が可能となり、それならば少々遠くまで足を伸ばそうかと、いま某所に来ております。

見るもの、食べるもの、出会う人たち、町並みや道路や空や日差しや湿度、そして香り。すべてが非日常。
こういうのが、旅行の醍醐味なんですよね。現地に身を置かなければ、決して体感できない経験です。
まさか旅先に、やり残した仕事や宿題を持って行くようでは、リフレッシュになりませんからね。
などと偉そうに言いながら、こうしてブログを書いているわけですが、それも旅のうち。非日常の一環です。

ただしそれでも、旅日記みたいなことは書きたくない。
私のポリシーとして文章だけのブログを続けている関係上、旅行の写真を掲載することも控えます。
いま私がどこにいるのかも、あえて秘密にしておきましょう。私は今、非日常を堪能しているのです。

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5連休に突入
- 2018/05/28(Mon) -
今日から金曜日まで、当院は5連休です。地域の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。
年末年始を除いて、4日以上連続で休診するのは、開院して11年目にして2度目のことです。

前回は、2014年の4/28(月)から5/2(金)までの5連休。大型連休中であり、途中に祝日を挟みました。
今回は、5/28(月)から6/1(金)までの5連休。途中に祝日なし。全部、平日。

この連休をモチベーションとして、今年の大型連休(4/28〜5/6)は全部、診療しました。
厳密に言えば、5/4の「みどりの日」は休診しましたが、これは5/4が金曜日だったからです。
当院では祝日診療を謳っていますが、火曜・金曜の休診の方が祝日診療よりも優先なのです。
ちなみに開院当初は火曜・金曜の休診よりも祝日診療を優先させていたので、とてもつらい週がありました。

このたびの大型連休では、土日祝日が全部で7日ありましたが、当院が休診したのは5/4(金)の1日だけです。
考え方としては、次の2点。
(1)日曜祝日はなるべく休まない(地域の他の医療機関の多くが休診しているので)
(2)臨時休診するなら平日(地域の他の医療機関の多くは診療をしているので)

はい、前振りはここまで(ていうか、すでに長い)。
「アラ還」の私や、ずっと休日診療を支えてくれているスタッフが、リフレッシュするための5連休なのです。
その理屈で言えば、今後年々休診日が増えるかもしれませんが、その点もあらかじめご容赦願います。

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左房粘液腫
- 2018/05/27(Sun) -
複雑な人間関係が明らかになってきて、逆に手術シーンがつまらなくなってきた『ブラックペアン』第6話。

今日の手術は、心臓の腫瘍「粘液腫」の切除と、その残存腫瘍の摘出と、そのまた合併症への対処手術でした。
一粒で3度の、美味しくない、でも臨床現場ではありがちな設定でした。

粘液腫の多くは、左心房にできる「左房粘液腫」で、組織としては良性なのですが、生命の危険があります。
なぜなら、左房の出口である僧帽弁にはまり込んだり、腫瘍の一部がちぎれて脳まで流れたりするからです。

術前検査で、大きな粘液腫が心臓の拍動と伴に動き回る映像を見るのは、実に心臓に悪いものです。
担当患者の巨大な粘液腫が、まるで鞠のように心臓の中を転げ回っている様子を目にしたこともあります。
体の向きで粘液腫の動き方が変わり、何かの拍子に僧帽弁にはまり込み、突然死することもあり得ます。

手術中に粘液腫を見ると、表面が少し房状になった、ぷるんぷるんの赤いゼリーのような外観です。
つるんっと取れればいいのですが、下手に触るとぐじゃっと砕けます。
砕けた腫瘍のほんのごく一部でも、あとで脳に流れて行けば極めて重大な脳梗塞を引き起こします。

ロボットで粘液腫を切除するのは、ホントに高度な技術が必要だろうと思いますが、現実に行われています。
ただそのような難手術が、このドラマではあまり詳細に描かれておらず、それほど難しそうに見えません。
監修の渡邊剛先生からすれば、簡単な手術だからでしょうか。

いつも思うのですが、手術描写の大半は、左房かどこかの切開部の縫合シーンという、どうでもいい部分です。
最後に「メッツェン」で縫合糸を切る瞬間をたいそう重々しく描いているのを見ると、何かガッカリします。
もっと、ホントに難しい手術手技の部分を、一度でもまともに描写してほしい。

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機能強化加算の意味
- 2018/05/26(Sat) -
診療報酬が改定されて2カ月近く経った今日になって、ようやく腑に落ちたことがあります。
それは、「かかりつけ医」の基準を満たした医療機関が算定する「機能強化加算」。

機能強化加算は、医者が「かかりつけ医」になることを推進するために設けられたインセンティブです。
ひとたび「かかりつけ医」となれば、その医療機関では、すべての患者の初診料に800円ほど上乗せできます。

しかしこれを患者側から見れば、「かかりつけ医」にかかると初診料が割増になってしまいます。
むしろ患者は「かかりつけ医」以外にかかった方が医療費が安くなるという、逆転を生み出しているのです。

なので私は前に、この機能強化加算を「かかりつけ医割増し」だと書きました。
しかしよく考えてみると、この加算は初診料にだけ算定できるという点が、実はミソなんですね。
つまり、日頃からその医療機関を受診しているような「再診」患者には、何も影響のない加算なのです。

たとえば、いま当院に定期的に来院している方は、当院を受診して割増料金を取られる心配はありません。
しかしその方が別の病院を受診したら、「かかりつけ医割増し」が取られる可能性があるのです。

つまり「機能強化加算」とは、「かかりつけ医」以外を受診したらペナルティーを科すシステムなんですね。
そう考えると合点がいきます。意外と理にかなった仕組みかもしれません。

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スーツケース
- 2018/05/25(Fri) -
勤務医時代には、学会に行くときにはたいてい、ダレスバッグとガーメントバッグの2つを携行していました。

「ダレスバッグ」は、本来は「ドクターズバッグ」と呼ばれるもので、上部がパカッと開く手提げカバンです。
たいていは革製で、内部はポケットに乏しく、開けたら中が完全に丸見えになるという特徴があります。
書類を探し易いのは良いのですが、下着とか食べ物を入れていると学会の受付や空港などで恥をかきます。
私は昔から、ヌメ革の感触が好きで、茶色のダレスバッグばかりを3代ほど使いつぶしました。

「ガーメントバッグ」というのは、背広とズボンをハンガーに掛けたまま収納する、かまぼこ形のヤツですね。
下着類やお土産品なども収納できますが、あまり入れすぎると、手に提げたときすごく下ぶくれになります。

十数年前、海外の学会に参加するために、旅行グッズを買おうと街に出ました。
ある店の人に、旅行グッズを買うのはどこがいいかと尋ねたら、そのご高齢の女店主がこう言ったのです。
「ぼんぼ屋じゃろ」

ぼんぼり等を扱う店かと思いながらも、教えられた場所へ行くと、そこにあったのは「ボンボヤージュ」。
いや、ネタではなく、ホントにそう聞こえたのです、「ぼんぼ屋」と。

今日は十何年かぶりにその店に行き、スーツケースを買いました。
その店のサイトで見つけて一目惚れしたスーツケースでしたが、現物はさらに良かった。それにすごく軽い。
なにしろ昭和の時代のスーツケースなんて、ケース単体で制限重量の3割ぐらいありそうな勢いでしたから。

例に漏れず「TSAロック」です。ダイヤルロックはありますが、カギは付いていません(←コレ大事)。
数年前、「スーツケースのカギが無い!」と、旅行の出発当日になって大騒動したことを思い出します。
何でも早め早めに準備しておかないと、どうでもいいことで慌てますね。

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当院ではしか騒ぎ?
- 2018/05/24(Thu) -
本日午後、高熱でぐったりした成人が来院されました。
聴診しようと服をまくると、麻疹(はしか)かと思うような発疹が、びっしりと出ていました。

カタル症状に乏しく、熱型も典型的でなく、旅行歴もない方でした。普通に考えたら、麻疹ではありません。
しかしその強烈な発疹を見て麻疹を否定する自信がなかったので、すぐ基幹病院に行ってもらいました。

この方を自宅に帰した場合、もしも麻疹だったら熊本での麻疹流行の引き金になると考えたからです。
感染拡大を防ぐためには、「疑わしきは隔離」で臨むのが正しいはず。こういう場合は慎重第一です。

しばらくして、どうやら麻疹ではなさそうだという連絡を病院からいただき、ほっと胸をなでおろしました。
結果的に、麻疹じゃないのに麻疹を疑うという誤診ではありましたが、その逆の誤診よりはマシでしょう。

高熱患者に対する当院の通常の対処法に準じて、今日の患者さんも裏口から直接隔離室に入れました。
診察後には再び裏口から駐車場に出ていただきました。そのまま自家用車で病院に行ってもらいました。
先方の病院に着いたら駐車場の車内で待機して、病院医師の指示に従うように、念押ししておきました。

ところが、麻疹を疑う患者がいたので病院に行ってもらったと保健所に連絡したら、その返事がこうでした。
「患者さんを移動させたのは、まずかったですね」

麻疹の拡散を危惧する気持ちはわかりますが、こちらの言い分も聞かず、第一声が「まずい」とはどうなの。
まあ当院と同様に、熊本の保健所も麻疹流行は未経験。きっとピリピリしているのでしょう。

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悪い大人の見本
- 2018/05/23(Wed) -
日大アメフト部の、危険なタックルを行った選手の昨日の記者会見は、聞いていて納得できるものでした。
彼の潔い態度に私は少しばかり感動し、一方でその対極にある監督・コーチの汚さに愕然としました。

その昨日の会見を受けて今夜、日大の監督とコーチが、緊急会見を開きました。
これはもしや、ついに監督の口から真実が語られるのか?、と期待したのはしかし、間違いでしたね。

「私からの指示ではございません。ですが(略)スタートからゴールまで私の責任だと思っています」
この相変わらずのずるい表現には、うんざりします。

「QBを潰してこい」という指示を、選手は「QBにケガをさせろ」という意味に受け取りました。
しかし監督やコーチは、そのような意図はなかった、選手が誤解したのだと釈明しています。
比喩的な表現を真に受けて、まさかルールを破るとは思わなかったと、監督はトボケます。

もちろん、真実は当事者にしかわかりません。私が監督を誤解しているのかもしれません。
しかし常識的に推測できる真実は、監督らが選手の誤解を誘導するような指示をしたということでしょう。

誤解や「忖度」を誘導して間接的に非道な指示を出す手法は、政治家の専売特許ではないようです。
誠実に証言をする者がいる一方で、見え見えのシラを切り通そうという者がいます。
最近の報道番組を見ていると、悪い大人の見本のオンパレードですね。

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MRワクチン今のうち
- 2018/05/22(Tue) -
麻疹(はしか)の全国患者数は、昨日までに170人を超えました。お隣の福岡県でも17人出ています。
熊本ではまだ感染者は報告されていないようですが、予防のためにワクチンを接種する方が急増しています。
もちろん麻疹単独ワクチンはもう入手困難なので、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンで代用しています。

4月21日から5月20日までの30日間に、当院でMRワクチンを接種した方は79人でした。
このうち定期接種のお子さんは、1期4人、2期20人。任意接種は、0歳・5歳・7歳各1人、成人52人でした。

4月というのは、MRワクチンの第2期定期接種の対象になったばかりの年長児が、接種に訪れる月です。
幸か不幸か、対象期限に近い3月の駆け込み接種に比べると、例年4月の接種者はそう多くはありません。
しかしさすがに今年は、2期を早めに接種しようという方が多く、これ自体は悪い傾向ではありません。

問題は、全国的に接種が増えているMRワクチンの品不足です。
当院では、この事態の中での第1期定期接種対象者へのワクチンを確保すべく、早めに手を打ってきました。
しかし今のペースで毎日接種を続けると、6月初旬にはワクチンがいったんなくなるかもしれません。
薬品卸によれば、ワクチンの流通が改善するのは6月だといますが、6月のいつ?、そこがすごく大事。

ワクチンの在庫が減れば、第1期接種対象者を最優先させるために、成人の接種をお断りすることになります。

いま、いちばん恐れていることは、熊本での麻疹発生ですね。これはもうしかし、時間の問題かもしれません。
麻疹を疑う患者さんの診療も大変だろうし、予防接種も殺到することでしょう。
ワクチンの接種歴が2回未満の方は、まだ熊本で流行していない今のうちにぜひ、接種をお願いします。
ただ、福岡の麻疹患者のうち、ワクチン接種歴が2回ある20代が4人もいることが、ちょっと気になります。

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アイコスの余計なお世話
- 2018/05/21(Mon) -
なかなか禁煙できない方に、禁煙補助薬による治療をお勧めするのですが、たいてい反応がよくありません。
当院の禁煙外来は自分の意志で受診する方が多く、私が勧めた方はなかなか治療に踏み切ってくれません。
自ら進んで禁煙したいのであって、人に言われるのはイヤ。そんな天の邪鬼な気持ちがあるのでしょうか。

「勉強しなさい」と母親に叱責され、「今やろうと思ったのに。もう勉強せん!」と言う子どもに似ています。

「アイコスに変えましたから」と、禁煙が半分成功しているかのように言う方にも、よく出会います。
アイコスを始めたけど、紙巻きたばこも「併用」していて、合計本数はむしろ増えている方もいます。

シンガポールやタイに紙巻きたばこは持ち込めますが、電子たばこや加熱式は持ち込みが禁止されています。
私にはその理由がよくわかりませんが、これらの国では、アイコスを所有しているだけで厳しく罰せられます。
紙巻きよりも環境や健康への害が少なそうに見えることが逆に良くない、という理屈なのかもしれません。

アイコスが「IoTデバイス」であることが最近も報じられ、むしろ私にはそのことが恐ろしく感じました。

ユーザーの喫煙状況データが、アイコスの内臓チップによって収集され、フィリップモリスへ送信されるとか。
そのデータを受けたフィリップモリスは、例えばユーザーに対して次のようなメッセージを届けるそうです。

「今日はアイコスを使ってないようですが、禁煙したのですか、それとも紙巻に戻ってしまったのですか」
まったく余計なお世話です。禁煙しかけている人に、アイコスの存在を思い出させる効果しかないでしょう。

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感染性心内膜炎の手術
- 2018/05/20(Sun) -
最新鋭の医療機器による手術の失敗を、主人公が驚異的な技術で挽回するドラマ『ブラックペアン』第5話。

今日の前座は、両側肺動脈血栓除去術でした。
ファロー四徴症根治術後の癒着があるため、正中切開ではアプローチできない、さてどうする、というケース。
左開胸で臨んだところに驚きました。そっちの方がよっぽどリスキーじゃないの?
正中切開で慎重に剥離して、良い視野を出した方が安全に思えますが、まあケースバイケースでしょうかね。

さてメインは、7歳の女の子の心房中隔感染巣の除去術です。「感染巣」とは感染した組織という意味です。
心臓内の感染「感染性心内膜炎」は、そこに人工物が関与している場合、それを除去するしかありません。
人工弁置換術後や心内欠損閉鎖術後に感染性心内膜炎を来して、とても苦労した経験が私にもあります。

血行動態が許せば、まず強力な薬物治療によって感染の沈静化を図り、その後、感染巣除去術を行います。
ドラマでも、何かの薬物治療の後にロボット手術が行われましたが、その終盤に、お約束のトラブル発生です。

そこでようやく、主人公の活躍が始まりました。今日は主人公の執刀シーンはここだけ。
輸血のできないその子に対して、いつのまにか貯血していた自己血を使って対処したというところがミソ。
どうやら、ロボット手術の失敗を見越して、造血剤を注射しながら貯血して開胸手術に備えていたようです。

でも、感染性心内膜炎で、敗血症を示すプロカルシトニンが異常値の患者の自己血って、使えるんでしょうか。
その血を輸血したら、感染巣を切除・縫合した部分に、また心内膜炎が起きそうな気がしてなりません。
きっと術後にものすごく苦労したと思うのですが、そこを描くのは省いたのでしょうね、ドラマ的には。

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「全て私の責任です」
- 2018/05/19(Sat) -
アメリカンフットボールの定期戦で、日本大の選手による反則行為によって関西学院大の選手が負傷した問題。

日大の内田正人監督が今日、辞任を表明し、負傷した選手や保護者に謝罪しました。
内田監督は、大阪空港で取材に対してこう述べました。
「監督を辞任いたします。弁解もいたしません。一連のこの問題は全て私の責任です」

「全て私の責任です」
表現は潔いですが、実に狡猾ですね。自分は反則を指示していないとはひと言も言っていません。
しかし、選手の勝手な反則行為ではあるが自分が責任を負うのだと、そう思わせるような言い回しです。

「弁解もいたしません」
これも表現は潔いですが巧妙。弁解しないというのは、つまり説明する意志はないということです。
全責任を負うと言ってるのだからそれで十分だろう、という態度です。

このような「自分に落ち度はないが、責任はとる」みたいな偉そうな表現は、政治家がよく使いますね。
誠意を感じない責任のとり方は、人の心に響きません。

「私はあの後、注意しておりません。私の責任です」
これも内田監督の発言。反則行為を犯した選手に、何も注意しなかったことに責任を感じているとのこと。
そのような小さなことへの責任に矮小化しようという意図が、見て取れます。問題はそこじゃないでしょう。

少なくとも今日の時点では、内田監督の発言には誠意を感じませんでした。さて、続報はどうなる?

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最中の月
- 2018/05/18(Fri) -
御菓子司 麻布 菊園の「菊最中(きくもなか)」を時々いただきますが、なんとも上品で美味しいですね。
いま、「菊園の菊最中」と書いていて、「菊陽の菊陽中」を連想しましたが、そのことは脇に置いておきます。
ともかく、以前ぜんざいのことを書いたように、私はアンコ系が大好物なのです。

そこで今日のテーマは「最中」です。「さいちゅう」とも「さなか」とも読めるところが、ミソです。
なぜそのお菓子を「最中(もなか)」というのか。和菓子屋さんのサイトなどに解説してあります。

受け売りなので詳しくは書きませんが、陰暦十五夜の月を「最中の月(もなかのつき)」といったそうですね。
その「最中の月」に似せた菓子が江戸時代に考案され、やがて「最中」になったと。

突き詰めれば「満月に似せたお菓子」ということになります。まるで「月餅」と同じ発想です。
月餅は、中国で旧暦8月15日の仲秋節に月に備えるという、満月を象徴した丸い点心で、これまた私の好物。

和菓子の「最中」、中華点心の「月餅」とくれば、洋菓子は何でしょう。「萩の月」みたいなやつ?
いずれにしても、満月をモチーフとしているので、最中は丸くなければなりません。
だからチョコモナカジャンボみたいに丸くないのは、モナカであって最中じゃない。

「餅」は、それが望月(つまり満月)のように丸い食物であることが語源だという説もあるそうです。
昔の人は、月を見上げては、よほど特別な感覚・感傷に浸ったのでしょうね。そして食べ物にして、食べた。

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10代のタミフル解禁へ
- 2018/05/17(Thu) -
インフルエンザ治療薬「タミフル」はこれまで、10代への使用が原則禁止とされてきました。
理由は、タミフルが「異常行動」を引き起こす可能性があると疑われたからです。

厚労省が2007年に、そのように決定したきっかけは、
「タミフル内服後の中学生がマンションから転落死した2件の事故」でした。

それが11年ぶりに、10代へのタミフル処方が解禁されることになった根拠は、
「タミフルを飲まなくても、インフルエンザにかかると異常行動が起きていた」ことがわかったからです。

もう何年も前から、タミフルが濡れ衣を着せられていることは、科学的データが示していました。
われわれ医療現場の者も、タミフル服用とは無関係に異常行動が起きたケースを、何人も見てきました。
そんなことはとっくにわかっていたのですが、ようやくこのたび厚労省が重い腰を上げたわけです。

これって、何かと似てませんか。そう、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)です。

厚労省は2013年に、HPVワクチン接種の積極的勧奨差し控えを決め、現在に至ります。そのきっかけは、
「ワクチン接種後に、痛みや運動障害を訴える症例が出現したこと」でした。

しかしたとえば2015年の名古屋市の疫学調査では、
「ワクチン接種者と非接種者の間で、さまざまな症状に差が無かった」ことがわかりました。

もう何年も前から、HPVワクチンが濡れ衣を着せられていることは、科学的データが示しています。
そんなことはとっくにわかっている厚労省ですが、いまだに積極的勧奨接種を再開しようとしません。
いったい何を待っているのでしょう。もう何も、新事実は出てきませんよ。決断するしかないのです。

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福岡で麻疹9人
- 2018/05/16(Wed) -
福岡県内でも、昨日までに9人の麻疹患者が確認され、県からプレスリリースが出ています。
熊本から見て、沖縄はまだ「海外」でしたが、福岡は「隣県」。ずいぶん近づいてきました。
その9人の患者のプロフィールを見ると、問題点がいくつか浮き彫りになります。

1例目の方の情報は非公表なので、詳細不明ですが、二次感染はないとされています。
福岡での発端者は、実質的に2例目の20代男性です。沖縄を含む流行地への旅行歴はなく、感染場所が不明。
その後の3例目から9例目までの7人が全員、2例目の方との接触が疑われています。

麻疹の流行において、いつも気になるのは、患者の年代とワクチン接種歴です。
福岡の2例目から9例目までの8人のうち、成人は5人、小児は3人(0歳2カ月、3歳、10歳)でした。

成人5人の全員が、ワクチン接種歴1回または不明の方です。過去のワクチン行政の不備が悔やまれます。
この年代の方を感染から守るためには、接種歴2回未満の方へのワクチン接種を行うしかありません。

もっと問題なのは、3人のお子さんです。全員、MRワクチンの接種歴がありませんでした。
0歳2カ月のお子さんは、もともとMRワクチンの接種が想定されていない年齢層で、どうしようもありません。
3歳のお子さんは、1歳の時に定期接種の機会があるのに、MRワクチンを接種していませんでした。
10歳のお子さんに至っては、MRワクチン定期接種の1期も2期も受けていなかったということになります。

どうして定期接種を受けないのでしょう。健康問題や家庭環境など、さまざまな点が心配になります。

当院受診者の中にも、定期予防接種歴がまるっと抜けているお子さんに、ときどき遭遇します。
確固たる信念を持って接種を受けない方など、めったにいません。ほとんどは、認識不足によるものです。
その原因は、行政の啓蒙不足です。もちろん、医療機関にも責任はあります。
麻疹の流行が話題になっているいまこそ、予防接種全体の啓蒙活動を進めるためには大事な機会でしょう。

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初孫は初々しい
- 2018/05/15(Tue) -
初孫に、会いに行きました。
感字屋さんに作ってもらった命名書を携えて、可愛らしいよだれかけやら何やらを持って、会いに行きました。
おっと、いまどき「よだれかけ」なんて言葉は使わないらしいですね。はぁ?「スタイ」?、初めて聞いた。

ところで、「初孫」と書いて、なんと読むのが正式なのでしょうか。「はつまご」なのか「ういまご」なのか。
どっちが正しい読み方か知ってるかとフランス人に尋ねたら、「うい」と言ったとか、言わなかったとか。
まさか「しょまご」はなかろう。いやいや可能性としては「はつそん」「ういそん」「しょそん」もあり得る。

「初産」と書けば、「ういざん」と読むのが伝統的で、一般的にもよく使われています。
しかし医学用語では「初産婦」を「しょさんぷ」と言うので、「しょさん」の方が学術的な表現なのでしょう。
「しょざん」とも「はつざん」とも言うらしいけど、私が慣れてるのは「しょさん」か「ういざん」ですね。

NHKの8年前の実態調査では、「ういざん」84%、「しょさん」7%、「しょざん」4%、「はつざん」2%。
今はもう少し低いかもしれませんが、それにしても「ういざん」率の高さが私には意外でした。

それに比べれば、「ういまご」率は、そこまで高くないような気がします(個人の感想です)。
一方で「初陣」は「ういじん」としか読まないようですね(辞書でザッと確認済)。

辞書(日国)によると、「うい」は「生まれて初めて」の意味であり、「はつ」は一定の周期ごとの初回だと。
初陣・初産・初孫は「うい」で、初雪・初春・初夢は「はつ」だというわけです。

「初々しい(ういういしい)」という言葉もあるように、「うい」には幼くて新鮮な印象がありますよね。
そう思いませんか、フランス人の方。

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名前が回文
- 2018/05/14(Mon) -
個人が特定されては困るので具体的には書けませんが、名前が回文の方に出会いました。
回文というのは、上から読んでも下から読んでも同じになる言葉、のことですね。
たとえば「成田里奈(なりたりな)」とか「今井麻衣(いまいまい)」みたいな名前です(←これは例です)。
そうそう、「木ノ葉のこ」なんて人もいましたね。

「秦文枝(しんぶんし)」とか「竹藪焼太(たけやぶやけた)」なんて名前も、まさに伝統的回文名です。

そこで、登録患者数が23,908人の当院の患者データベスの中から、回文名の方を探してみました。
まず、回文検索用の関数を考える必要がありますが、これはさほど難しくはありません。
「せい」フィールドと「めい」フィールドにおいて、
「せいの最初の文字=めいの最後の文字、かつ、せいの2番目の文字=めいの最後から2番目の文字」
で検索できるように仕組んだところ、候補が22名まで絞り込まれました。

しかしこのうちの回文名は、たったの2人でした。その確率は、およそ1万2千人に1人ということになります。

その2人のうち1人は、姓が4文字・名が3文字の、かなり高度な回文でした。
私の名前で例えて言うなら、「鶴原春津(つるはらはるつ)」みたいなものです。
そのお子さんのご両親は、命名の際にはきっと、回文を意識したことでしょうね。私なら絶対そう。

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人工弁の向きはOK?
- 2018/05/13(Sun) -
心臓病って「僧帽弁閉鎖不全症」しかないのかと、誤解を招きそうなドラマ『ブラックペアン』第4話。

外科医の腕の見せ所の描き方は、例によって2パターン。
X線透視を見ながらの慎重な手術操作と、やたらと素早い縫合結紮シーン。なんだかなぁ。

これまでの「スナイプ」はすべて、左心室の心尖部から挿入して、僧帽弁置換を行ってきました。
これを「経心尖アプローチ」といい、左室から左房へ向けて人工弁を留置するものでした。

ところが今日の2例目は、諸事情あって、大腿部からカテーテルを使ってスナイプ挿入することになりました。
大静脈から右房に至り、先天的に開存していた心房中隔の小欠損孔を経て、左房に到達する経路です。
これは「経心房中隔アプローチ」であり、人工弁は左房から左室に向けて留置されました。

私はその一部始終を見ていて、老婆心ながら、人工弁の向きは大丈夫なんだろうかと心配になりました。
「経心尖」と「経心房中隔」とでは、留置する弁の向きが逆だからです。
「あっ、人工弁が逆向きだった!」なんてことになったら、笑い話にもなりません。

ずいぶん昔のことですが、人工弁を逆向きに縫着しそうになった手術現場を、私は目撃したことがあります。
人工弁を心臓に縫い付けるためには、十数本の糸を心臓と人工弁に掛けていき、最後にまとめて結紮します。
ところが、執刀医がその人工弁を左手に持つときの持ち方を間違えて、最初から逆向きに持っていたのです。

そのことに、周囲の誰も気付きませんでした。最終段階で外科医全員が同時に気付き、一瞬、固まりました。
もちろん、縫着操作を全部やり直して事なきを得ましたので、ご安心ください。

スナイプの逆向き挿入シーンを見て、思わずそのような昔のことを思い出してしまい、変な汗が出ました。
当然、最初から弁が逆向きのスナイプを用いたのだとは思いますが、その説明がなかったので心配しました。

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海の藻屑
- 2018/05/12(Sat) -
「海蘊」と書いて「もずく」と読む。Facebookの記事でそう知って、あれこれ調べてみましたシリーズ。

まずお断りしておきますが、私は海藻類があまり好きではありません。酢の物も、それほど好きじゃない。
なのでその共通項である「もずく」とか「ワカメの酢の物」は、健康のためにやむを得ず食べてる品目です。

当然ですが最初の疑問は、「蘊」とは何か、ということになりますね。読みは「うん」です。
辞書によると、「skandha」という梵語 の訳語で、仏語。人間を成り立たせている要素だとか。
色(物質)・受(印象)・想(知覚)・行(意志)・識(心)の5つが「五蘊(ごうん)」だと。う〜ん。

まったく興味が湧かないので、次。もずくを生物学的に調べてみよう。手始めにWikiの記載から抜粋。
枝分かれのある糸状藻類。ホンダワラなど他の褐藻類に付着することから「藻付く」という名がついたと。

私はすぐ語源にそそられるタチですが、それならばまず、「ホンダワラ」の語源の方に興味が湧きました。
当て字で「本田藁」なんて書きたくなりますね。けれども「ホンジャマカ」にも似てる点が、もっと気になる。

ホンジャマカは、石塚英彦と恵俊彰のお笑いコンビですが、かつては2人とも似た体型だったといいます。
そんな時代の事は知りませんが、恵俊彰氏は、20時以降の食事をやめて20kgの減量に成功したそうですね。
逆に私は、18時以降しか食事を取らない方法で16kg減量したので、恵氏のやり方には驚くばかりです。
私と恵氏のダイエット法を同時に行えば、たぶん体重は36kg減りますね。ただし食事は18〜20時だけです。

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詭弁を弄し通す
- 2018/05/11(Fri) -
官僚の言い訳答弁は、これまでに何度も聞いてきましたが、柳瀬唯夫元首相秘書官には恐れ入ります。

「面会した記憶はない」とに突っぱねてきた柳瀬氏ですが、だんだん言い訳が利かなくなり、
「面会したけどそんなこと言ってない」と軌道修正。それでも言い訳が苦しくなると、
「発言はしたけど趣旨が違う」という具合に、ついに切り抜けてしまいました。

たとえほんの1分前に喋ったことでも、証拠が無ければ、そんな事は言ってないと否定することは可能です。
だれかがその発言をメモしていたとしても、そんな趣旨で言ったのではないと、突っぱねることができます。
面の皮が厚ければ、そしてどうしても否定する必要性があれば、このように切り抜ける事ができるのですね。

重要な会談・面談では、会話を録音しておかなければ、いくらメモが残っていてもダメなのでしょうか。
いやたとえ録音していても、「一部を切り取った」とか「はめられた」などとと否定されるのがオチかも。

官僚の方々は、所属官庁や自分の部署に利益を誘導するための「作文」に長けています。それが仕事ですから。
その才能を生かして口で喋れば、それは「屁理屈」または「詭弁」ということになります。

屁理屈は最後まで押し通し、言い訳は言い切る。その一貫した姿勢が、官僚の強みなのか(弱みなのか)。
まあその官僚も、一部の政治家には負けますけどね。とくに麻生太郎(あさ・なまたろう)氏など。

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TVドラマに異議あり
- 2018/05/10(Thu) -
ドラマ『ブラックペアン』に異議ありと、日本臨床薬理学会がTBSに抗議したという話。
架空ドラマにそこまでムキにならなくても、とは思うのですが、学会にも言い分があるのでしょう。
医者への接待を繰り返す「治験コーディネーター」の描かれ方が、現実とはまったく異なるのが問題だと。

医学部や病院や医者をどれほど汚く、あくどく、あるいは荒唐無稽に描いても、だれも文句はいいません。
しかし、あまり知られていない職業の治験コーディネーターを悪く描くと、一般人の誤解を招くというのです。

たしかに『ブラックペアン』では、治験コーディネーターの露骨な接待が、強調して描かれています。
しかしこれも、ドラマを面白くするための演出なので、目くじらを立てる必要などまったくありません。

学会の立場や心配もわかりますが、視聴者はそんなに単純じゃないですよ。
破天荒な主人公も、教授たちの確執も、コーディネーターの接待も、みなフィクションだとわかってます。
それぞれが、ひどく極端な人物として描かれていることなど、百も承知。それがドラマなのです。

それを真に受けてテレビ局に抗議するなど、学会は医療ドラマのいい加減さをわかってないのでしょうか。
それとも、アホなフィクションに対してわざとマジギレしてみせるという、学会の高度なジョークなのか。

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そして衣笠に並ぶ
- 2018/05/09(Wed) -
当ブログは、6年前の4月16日からずっと、連続投稿記録を更新中です。
今日でちょうど、2215回連続になりました。数の上では、衣笠祥雄氏の連続出場記録に並んだわけです。
衣笠氏が「鉄人」なら、私は「跌人」か。いや、これはウケる。
かように、どうでもいいことを書くのが当ブログの特色ですので、ご存じとは思いますが、念押ししときます。

診療においてはしかし、このようなオカシナ事ばかりを言ってはおれません。
とくにお子さんのお母さん方は、とても真剣です。何でもきちんと説明して、安心させてあげることが大事。

一方で、安定した生活習慣病の中高年女性は、世間話や多少の軽口がお好きなようです。
私がオカシナ事をしゃべっても、笑顔で受け入れてくれるので、助かります。

良い季節なのに、行きがかり上、私はまだ自転車通勤を再開していません。
農道を走る私の姿を今年はまだ見かけないのだが、どうしたのですか、というご指摘も頂戴しています。
開業して10年半を経て、私もだいぶ、地域に溶け込んできたようです。

私事ですが、本日、初孫が誕生しました。女の子です。まだ顔は見てませんが、可愛いにきまってます。
「そして爺になる」なんてフレーズを、軽やかに思い浮かべました。

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人生100年時代
- 2018/05/08(Tue) -
「人生100年時代」の到来については、だいぶ前から議論されていますが、いつもホットな話題です。

平成28年簡易生命表によると、日本人の平均寿命は、男が80.98年、女が87.14年でした。

私はいま、57.5歳。平均余命は約25.8年なので、平均的には83.3歳まで生きる計算になります。
でもってその83歳になると平均余命はまだ7.3年あり、90歳になっても4.3年、94歳でも3.1年残っています。
さらに97歳になっても2.4年、99歳で2.1年、101歳でも1.7年の余命が残っています。
まるでアキレスと亀のように、余命まで生きたらまた次の余命があり、際限なく生き続けていくのです。

先月、世界最高齢だった鹿児島県喜界島の田島ナビさんが、117歳8カ月で亡くなりました。
19世紀最後の年(1900年)から今世紀まで、足かけ3世紀生きた方でした。

足かけ3世紀生きた有名人と言えば、英国のトーマス・パーでしょう。愛称「オールドパー」で知られます。
152歳まで生きたというのは伝説だとしても、当時(15〜17世紀)としてはかなり長生きした人物のはず。
彼にちなんで名づけられたスコッチウイスキー(ブレンデッド)は、かつて私のお気に入りでした。

最近は、ウイスキーはその個性的な香りが重要なのだと思って、私はシングルモルト中心に飲んできました。
しかしたまに、安らぎを求めてオールドパーを飲むと、そのバランスの良い深い味わいの広がりに、驚きます。

長寿社会で大事なのは、晩年の心身が健康であるかどうかです。
平均寿命と健康寿命の差は、男は8.8年、女は12.4年だといいます。女性でとくに長いのが私には意外です。
いやそれとも、男は健康問題を抱えたら一気に弱っていく、と解釈できるのかもしれません。
やがて人生100年が当たり前になるとしても、QOLの低下した晩年が長くなるだけでは、暗い未来ですね。

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沖縄の麻疹90人
- 2018/05/07(Mon) -
沖縄での麻疹患者は、合計90人になりました。5月1日〜3日の間に新たに確認された麻疹患者は8人です。
沖縄県地域保健課は、連休中も麻疹の疑い患者の精密検査を行っているようです。ご苦労さまです。
愛知県など、沖縄県外での発生患者も含めると、現在確定している3月以降の国内の麻疹患者数は123人です。

発端者の台湾人男性が沖縄を訪れたのは、3/17のことでした。
沖縄県の集計表を見ると、発端者から感染したいわゆる「一次感染者」は、3/25から症状が出始めています。
つまりこのケースでは、潜伏期は8日でした。教科書的には10〜12日とされているので、8日とは驚きます。

家庭内感染した宜野湾市の3歳女児が、4月2日に発症しています。この子が最初の「二次感染者」でしょう。
その子の感染源は、3/25に発症した一次感染者の6歳男児であろうと推測します。
となると、やはり潜伏期は8日か、兄の発症の前日から感染力があったとしても9日です。短いですね。

麻疹は、発熱の前日、発疹が出る数日前から感染力があり、発疹が消えて平熱になっても感染力が続きます。
まだ無症状なのに麻疹が感染するというのが、この病気の拡散を防ぐ上で、とても難しい点です。
しかも潜伏期は、8〜14日程度の幅をもって考えなければなりません。

いま、熊本ではインフルエンザが局所的に流行していますが、麻疹への警戒も怠るわけにはいきません。
また、ワクチンの接種を希望される方には、1日も早く接種をしてあげるのが、医療機関の務めです。

成人はもちろん、0歳児や、第2期接種を待ちきれない3,4歳児などにも、当院では接種を行っています。
熊本では絶対に麻疹を流行させない。その意気込みで、予防接種希望者は誰も断らないのが、当院の姿勢です。

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エコー画像に異議あり
- 2018/05/06(Sun) -
ドラマ『ブラックペアン』第3話は、今回も題材は僧帽弁手術。その一貫した姿勢に感服します。
今日は肝心の「ブラックペアン」すら登場しませんでした(たぶん)。

手術患者は2人。「僧帽弁閉鎖不全症」の若者と、「僧帽弁狭窄症」の中年男性(田崎真也氏)。
その若者の術前超音波検査風景が一瞬出ましたが、どう見ても「僧帽弁狭窄症」の画像だったので驚きました。
僧帽弁はひどく肥厚して開口が制限され、逆流もあるだろうけど確実に狭そうな弁。心拍もおそらく心房細動。
僧帽弁閉鎖不全症であれば、逆流所見をカラードプラで見せるのがてっとり早いのに、それも無い。

どこでどう間違えて、あのような画像を使ったのか。
さてはこのドラマ、本筋だけでなく間違い探しでも楽しめる趣向の、一粒で二度美味しい演出なのか。

当院では、開院以来10年間使ってきた超音波(エコー)診断装置を、ようやく買い替えることにしました。
ドラマ『A LIFE』でキムタクが使っていた、GEのノートパソコン型のエコー装置を見て、そう決断しました。
そのドラマで一瞬登場したのは、激しく逆流する大動脈弁のカラードプラ像でした。それが美しかった。

だから言ってるのです。先ほどの若者のエコー像は、色鮮やかな逆流所見でなければならなかったのです。

キムタクのエコーは、調べてみたら「定価」が3,350万円の製品でした。まったく話にならない価格です。
しかし業者から見積をとったら、500万円を切る金額が提示されました。これまたふざけた値引き価格です。
こういった医療機器の定価って、なんなのでしょうね。
結局は、ワンランク下の機種を購入することにしましたが、やはり、その値引き額は意味不明でした。

来週、当院には新しいエコー装置が登場します。やはりGEの画質は美しい、と私は思ってます。
なお、その装置を操作する医師は、キムタクではありませんので(キムタク似かどうかもわかりません)。

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こども(減少憂慮)の日
- 2018/05/05(Sat) -
総務省が昨日、子どもの人口が過去最少を記録したと報告しました。

「こどもの日にちなんで、平成30年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口)を推計しました」
総務省統計局のサイトにはそのように記載されていますが、まず、「ちなんで」ってところに違和感あり。

「こどもの日」の趣旨は子どもの健全な成長を願うことであり、人口にもっとも影響するのは「出生数」です。

いまさら驚きませんが、子ども(0〜14歳)の人口は37年連続で減少しているようです。
いまの0〜14歳が過去最少なら、20年後には20〜34歳が、30年後には30〜44歳が、過去最少になります。
もうこの先何十年もの間ずっと、大事な生産年齢人口が低迷することが、すでに約束されているわけです。

どうしてこうなる前に、抜本的な少子化対策がとられなかったのでしょうか。37年は長すぎます。

子どもの数を年齢3歳階級別に見ると、0〜2歳 < 3〜5歳 < 6〜8歳 < 9〜11歳 < 12〜14歳、でした。
今後ますます子どもの数が減っていくことが確実な、お先真っ暗な数値です。

全人口に占める子どもの割合は12.3%。米国だと18.9%もいます。国力の差は今後、開く一方でしょう。

いま国がなすべき最優先課題は、何よりもまず少子化対策。こどもを増やすことです。
子どもの人口をV字回復させられる首相がいたら、それだけでも、後世に名を残す功績だと思います。

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ドラマの特殊性
- 2018/05/04(Fri) -
あまり見てないのだけど、とか言いながらちょいちょい見ているのが、テレビドラマです。
映画もたまに、休診日にNetflixなどで鑑賞することがあります。映画館にはもう、だいぶ行ってません。

最近の医療系ドラマには、ある程度のリアリティーを感じる反面、ウソのような展開もしばしば見受けます。
それが荒唐無稽なものなら、所詮フィクションかと諦めもつき、漫画を読むような視聴態度になります。

ところが、医学的にはあり得るけど、普通は遭遇しないような疾患が、平然と登場したりするのが困るのです。
そんな稀なことが起こってたまるかい、と私がツッコんで済む事じゃない。一般の方に示しがつきません。
世の中の方は、そのようなひどく特殊な疾患や病状が、日常的に医療現場で現れるのかと錯覚してしまいます。

とは思うのですが、ここで私は何十年ぶりかで、旧友・松谷君の言葉を思い出しました。
「それは描かんのよ」

そうなのです。世の中の病院や手術室で起きていることのほとんどは、そのまま描いてもドラマになりません。
滅多に起きないけどたまに起きる、ドラマティックな出来事を選んで描くからこそ、ドラマなのです。

学生時代に、仲間で8ミリ映画を製作したことがあります。松谷君はそのときの監督です。
スマホ動画でもなければ、ビデオ映像ですらない、当時はまだ、8ミリ映画の時代(の末期)でした。

その頃はよく映画を観に行きました。そして、あとで皆でああだこうだ論評したものです。そんな時代でした。
映画のストーリー展開が作為的である、普通ならこうだ、なんて議論になると、先ほどのセリフが出るのです。
「それは描かんのよ」

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無線LANの危険性
- 2018/05/03(Thu) -
街中のFREE Wi-Fiの危険性については、先日NHKも特集していましたが、今に始まったことではありません。
しかしなにしろ便利なので、出先でパソコンを使う時は、ついつい公衆無線LANにつなげてしまいます。

羽田空港でMacを使っているとき、FREE Wi-Fiにつないだらいきなり、ウイルスに感染したことがあります。
ウイルスチェックソフトが、これまで見たこともないような警告を発してきたのです。不正アクセスがあると。
もしかすると、ラウンジにいる誰かが私のMacに侵入しようとしているのかもしれません。誰?
周囲を見回すと、パソコンやスマホをいじっている人、多数。全員、容疑者。

あわててLANを切断し、すぐにウイルスチェックをかけたところ、2匹感染していました。駆除しました。
警告はありがたかったのですが、感染後の事後報告だったところが、惜しいですね。
しかも、全部駆除できたという保証もない。しばらくは毎日たびたびウイルスチェックを繰り返しました。
それでも不安なので、ウイルスチェックソフトを、それまでのESETからウイルスバスターに切替中です。

院内でも、無線LANは暗号化してはいますが、絶対安全かどうかはわかりません。
なのでインターネットにつながっている端末にはすべて、ウイルスチェックソフトを入れています。

例外的に、ネット予約システム「アイチケット」表示用のWindowsにはインストールしていません。
このPCは、アイチケット以外には利用していないので問題はないと、私はタカをくくっているのです。
だって、理論上わかっている危険性に、いちいち警戒していたら、キリが無いですよね。
・・・こういうのを「油断」というのかもしれません。

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アップル売上高最高
- 2018/05/02(Wed) -
「アップル売上高最高」という、今日の日経の見出しには、笑いました。

だってつい先日は「やはり期待外れのiPhone X」だと、Appleの凋落ぶりを同じ日経が論じていたからです。
先月Appleの株価が急落した頃に書かれたその記事を読み返してみると、おおむね次のような分析でした。

・台湾の部品供給メーカーの決算を受け、iPhone Xの販売が低迷しているとの観測が広がった。
・そもそも北米では999ドルの価格は高すぎる。中国の消費者にとっては画面が十分に大きいとはいえない。
・Appleは5月1日に決算発表を予定しているが、説得力ある巻き返し策をどこまで提示できるか。

で、ふた(決算発表)を開けてみたら、iPhoneは全体的には過去最高の売れ行きだった、と。
加えて、App StoreやApple Musicなどのサービス事業が大幅に伸びたようです。

まあ、そんなことだろうとは思っていました。Appleの業績評価は、昔からずっとこの調子です。
勢いは止まった、と言われたかと思ったら業績は見事に回復。でもまた下がる。また上がる。その繰り返し。

先進的だったMacは、90年代に低迷し、Windowsに逆転され、一時はApple身売り説までささやかれました。
どんどんWindowに流れていく友人たちを尻目に、ずっとMacを使い続けたのは、いうなれば意地でした。

そのつぶれかけた会社が、いまや株価総額世界一になりましたが、それがずっと続くとは思えません。
むしろAppleは、大きくなりすぎました。よほどのカリスマCEOがいなければ、個性は保てないと思います。
Appleの魅力はあくまで、その製品とサービスであり、私はその売上や企業規模に興味はありません。

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麻疹対策の更なる徹底
- 2018/05/01(Tue) -
「麻しん対策の更なる徹底について(協力依頼)」という通達が、厚労省から出されています。
「更なる」という文言からも、今まで以上の、もっとツッコんだ対策が求められているようです。

厚労省のサイトには、「ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について」というページがあります。
以前ご紹介した、「蚊意外にキケンあり」のようなダジャレ満載のポスターがダウンロードできるページです。
いま修正するなら「蚊以外にキケンあり」でしょうか。麻疹は人から直接、空気感染する病気です。

昨年7月に厚労省が作成した「みんなで目指そう『麻しんがゼロ』」のポスターが、いま再登板しています。
「マジンガーZ」をメインキャラクター(?)にしたそのポスターを、当院でも慌てて2カ所に貼りました。

昨年あれほど大騒ぎしたのに、今年もまた流行しているのは、一定の年齢層の予防接種率が低いからです。
だからいま、30代や40代の成人が、MRワクチンの接種のために毎日のように来院されます。

麻疹の撲滅を目指して、MRワクチンの2回の定期接種(1歳と年長)が始まったのは、平成18年度でした。
平成20年からは、2回の接種を受けられなかった世代を救済すべく、中1と高3へも暫定接種が行われました。
この5年間の暫定措置を経て、理論上は、いま27歳以下の方はMRワクチンを2回接種しているはずです。

ところが、当時の高3への第4期の接種率は、あまり高くありませんでした。
その定期接種を逃した方と、28歳以上で麻疹の罹患歴のない方々がいま、麻疹感染のリスクが高い世代です。
その意味では、30代でも40代でもそれ以上でもリスクは同じ。ワクチンの接種が必要です。

現実的な問題は、ワクチンの任意接種料金が高いことです。
比較的安価な麻疹単独ワクチンの流通量がきわめて少なく、代用のMRワクチンだと約1万円かかります。
「麻しんがゼロ」の更なる徹底を目指すなら、風疹同様に、国か自治体の助成制度を立ち上げるべきです。

(補足)医学的には普通「麻疹」と書きますが、お役所文書は「麻しん」表記なのでそのままにしています。
(蛇足)風疹抗体価が低い方は、風疹予防の名目でMRワクチンの助成を受けられる可能性(裏技)があります。

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