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夜明け前が一番暗い
- 2018/12/11(Tue) -
純米大吟醸「夜明け前」というお酒をお歳暮にいただいたので、今晩さっそく味見したところです。旨し。

醸造元は長野県。となると、島崎藤村の代表作『夜明け前』との関係はどうなのか、そこが気になりますね。
調べてみると、藤村を敬愛していた当主が、藤村の長男の許諾を得て、この名前を付けたとのこと。

「夜明け前が一番暗い」という諺は、苦難は終わりかけの時期がいちばん苦しい、という意味で使われます。
それを乗り越えれば、夜明けが待っている、事態は好転するだろうという、前向きな励ましの言葉です。

たしかに、もうじき夜明けが来ることがわかっているのなら、それを期待して待つことができます。
どのような苦難でも、それが終わるであろうゴールが見えてくれば、希望と勇気が出てくるものです。

しかし、いま暗いからといって夜明け前であるという保証はありません。もっと暗くなるかもしれません。
さらに言うなら、実際の夜明け前には、空はすでに白々と明るくなってますよね。決して真っ暗じゃない。

いつも朝7時前に出勤する私は、今の時期だとちょうど出勤後に日の出を迎えます。
以前はそれよりも早く出勤していましたが、暗すぎて朝の掃除がやりにくいので、今の時間に変えました。

多少明るくなった時間帯でも、冬の夜明け直後の空は寒々しく、いつも掃除をしながら身震いがします。
でもそんな中、春の息吹も感じます。ツツジなどの低木をよく見ると、小さな花芽がたくさん付いています。
先日剪定をしたばかりなのですが、業者さんが上手い具合に花芽を温存してくれたようです。
春には一斉に咲いてくれるのが待ち遠しいですが、たぶんいまの寒さが、開花のために必要なのでしょうね。

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パブロフの犬
- 2018/12/10(Mon) -
世界広しといえども、ブロッコリーを毎晩必ず食べている犬など、うちの愛犬・花(はな)だけでしょう。
私が毎晩食べる1株のブロッコリーの、その一部をいつも与えているからです。花は大喜びで食べます

ブロッコリーは、犬が食べても安全な食材とされていますが、食べ過ぎると便通に異常をきたすそうです。
さいわい、花の便通は良好です。ただし散歩の時に排便することはほとんどなく、いつも自宅の庭でします。

私が夕食のテーブルに着くと、どこからともなく花が現れて、私の横でお座りして待っています。
ブロッコリーを私が食べ始めると、その様子を花は真剣なまなざしで見つめますが、しかし決して動きません。

他の料理の場合には、立ち上がって前脚を食卓に乗せて、食べさせろとせがむのですが、ブロッコリーは別。
ブロッコリーのときだけは、きちんと正座(正しくお座り)して待つことに決めているようで、けなげです。

花専用の小皿に、小さめのブロッコリーのかけらを乗せて、花の鼻先に突き出しても、花は動じません。
私が「よしっ!」と言う前に食べてしまい、こっぴどく叱られた苦い思い出があるからです。
動じませんが、よだれがダラダラと垂れてきます。上目遣いに私を見つめ、「まだっスか?」と訴えてきます。

「よしっ!」と私が発した瞬間、花は目を剥き、ハフッとブロッコリーをくわえ、噛む間もなく飲み込みます。
いちど間違えて「はいっ!」と言ってしまったときの、花の「えっ?」みたいな困惑ぶりには笑えました。

うっかり私が自分の食事に集中してしまい、傍らで正座して待っている花の存在を忘れることがあります。
もう、フローリングはよだれだらけです。

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「いいね!」は安全か
- 2018/12/09(Sun) -
ブログをやってる方ならご存じのように、日々の記事の投稿は、専用サイトにログインして行います。
その管理画面では、ブログのアクセス数などを毎日確認できますが、誰がアクセスしたかまではわかりません。
まして、誰が「拍手」ボタンを押したのかなど知りようもないので、その点は安心して拍手していただけます。

ところが一方で、たとえばFacebookでは、「いいね!」ボタンを誰が押したかは丸わかりです。
投稿者のみならず、その記事を読める人は全員、「いいね!」を押した人の名前の一覧を見ることができます。
なのでFacebookで「いいね!」する時は、その行為が他人に知られることを覚悟しなければなりません。

企業のページに「いいね!」すると、その企業の広告にいちいち、自分の名前が出てくるようになります。
それが一般企業ならまだしも、Amazonのような小売業者の場合には、困ったことになることに気付きました。

Amazonが扱う商品の広告にはいつも、私の特定の友達が「いいね!」したと記述されています。
それがどのような商品であっても、少々ヘンテコな物でも、その友達の「いいね!」が必ず添えられています。
Amazonという企業に「いいね!」したつもりが、個々の商品に「いいね!」した格好になってしまうのです。

これはその友達にとっては不本意なことであり、それによって誤った評価が与えられるなら不幸なことです。

Facebookって、収入源の98%が広告だそうですね。これはGoogleの86%をしのぐ、特異的な業態です。
最近私は、自分のFacebookの基本データから、「いいね!」していたページをいくつか取り消しました。
個人情報の扱い方が不安なFacebookへの自衛策です。Facebookの利用には、ますます用心が必要ですね。

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ファイルメーカー
- 2018/12/08(Sat) -
Macのソフトの中で私がいちばん長く使っているのは、データベースソフトの「FileMaker」でしょう。
NECの9800シリーズから足を洗って、AppleのMacintoshに手を染めた89年頃から、ずっと使っています。

Macに標準でバンドルされていた「MacWright」「MacDraw」「MacPaint」も、最初はよく使いました。
しかしそれらはやがて、別のソフトに置き換えられていきました。
「Excel」も当初から使っていたソフトですが、いまはApple純正の表計算ソフトを使っています。
ちなみにExcelは、最初はMac専用のソフトでした。そのことをここであらためて、強調しておきます。

89年頃のFileMakerは「FileMaker II」というバージョンで、販売元はAppleの子会社「Claris」でした。
今と比べれば格段に処理能力が低かった当時のMacで、私のFileMakerの主な用途は住所録と文献整理でした。
やがてFileMaker IIは「FileMaker Pro」と名を変え、Clarisは「FileMaker社」となり、現在に至ります。

パソコンソフトにおいては、たとえ周囲の者が違法コピー版を使っていても、私は正規品にこだわりました。
遵法精神というよりも、所有欲あるいは物欲なんでしょうね。iPhoneをたびたび買うのも、同じ考え方です。

もちろん、FileMakerのすべてのバージョンを毎年買い替えているわけじゃありません。
MacのOSとの互換性等で支障が出てきた時点で、一斉にバージョンアップする、というやり方です。
一斉に、というのは、私が所有する複数のMacにインストールしているソフトを全部更新、という意味です。
ただしFileMakerの場合は、4台です。それ以外の電子カルテ用のMacでは、FileMakerは使ってないので。

更新時の最大の問題は、ファイルの互換性です。メジャーバージョンアップすると、互換性がなくなるのです。
ファイルはすべて、「ファイル変換」作業をした結果、新バージョンでのみ使える状態になります。
そのようなファイル変換時の大問題は、ファイル間のリレーションの維持です。

FileMakerは、「リレーショナルデータベース」といわれる、複数のファイルを連動できるソフトウェアです。
たとえば、患者データベースと、予防接種、生活習慣病、禁煙外来などのファイルが複雑にリンクしています。

このリンクを壊さないようなファイル変換はとても面倒で、今回の変換作業は約2年前から続けてきました。
ようやく昨日になって目処が付き、ホッとしていまブログに書いてますが、私の気持ち、伝わりませんよね。

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ソフトバンクの通信障害
- 2018/12/07(Fri) -
日本の株式史上最大の上場案件ともいわれる「ソフトバンク株」。株をやらない私でも、興味だけはあります。
その新規上場を目前にして、これまた過去最大級の通信障害をやらかしてしまいましたね。

幸か不幸か、障害は私の診療中に起き、なおかつ回復したので、私には何の不便もありませんでした。
しかし、こんなヘマをやらかすようだと心配です。初代iPhoneからずっとソフトバンク一筋なんですけどね。

ただ、今回の通信障害の原因が報じられるにつれて、どうやら原因は他社にあることがわかってきました。
その意味では、ソフトバンクは被害者ですが、しかし利用者にとっては加害者でもある。難しい立場ですね。

スウェーデンの「エリクソン」製の通信ソフトウェアに問題があったと、報じられています。
世界11カ国の携帯電話事業者のサービスが一斉ににダウンしたといいますから、まるで同時多発テロです。
一定時刻になると障害が出るようなバグがあったのではないかということは、容易に推測できます。

そう思っていたら今日の昼頃、「ソフトウェア証明書の有効期限切れ」が原因だという報道が出てきました。
何か知らんけど、有効期限の設定間違いか、たぶん初歩的なプログラムミスなんでしょう(素人の意見です)。

電話だけでなく、ネットやデータ通信や決済もできなくなると、もう石器時代に逆戻りした気分ですね。

ニュースでは、待ち合わせで困っている利用者の姿に、笑っちゃいけませんが現代らしい問題を感じました。
「渋谷で会おう」ぐらいの、アバウトな約束しかしてないんですね。なのでスマホが使えないと絶望的。

昭和の時代、屋外では互いの交信手段がないので、待ち合わせ場所と時刻は細かく指定しておいたものです。
また、急用で会えなくなっても簡単には連絡ができず、相手が待ちぼうけになるのはよくあることでした。

いま、便利な携帯端末を誰もが常に持ち歩くようになり、待ち合わせで苦労することがありません。
今回突然通信手段を奪われて初めて、若い人たちにも、昭和の時代の苦労が少しはわかったかもしれません。

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斬新な名称
- 2018/12/06(Thu) -
JRの田町–品川間の新駅の名前は「高輪ゲートウェイ駅」に決定しましたが、賛否、盛り上がってますね。
東京の人間でもない私が駅名の批評などしませんが、その命名を決断した関係者の英断には、恐れ入ります。

名称を公募して130位だったものを敢えて採用したわけで、そもそも公募した意味あるのかって話ですね。
1位を差し置いて2位や3位を選んでも言い訳が必要なのに、130位ですから、大胆というか、いっそ清々しい。

それに比べると、力が抜けそうな専門用語(?)を、昨日ニュースで目にしました。警視庁の「SSBC」です。
先日の渋谷のハロウィン騒ぎで軽トラックを壊した若者を、ハイテクで突き止めた特殊捜査チームの略称です。
「ハイテク」っていうのも死語かもしれませんけどね。

容疑者の事件後の足取りを、複数の防犯カメラの映像記録などをつなぎ合わせることで追跡したとのこと。
これが「リレー方式」だと報じられています。また通行人を「顔認証」で解析したりもするようです。
それって、ハリウッド映画やドラマ『24 -TWENTY FOUR-』などでは、すっかりおなじみの手法ですね。
CTUなんかは衛星で追跡したりしますから、SSBCの技術なんてもはや「ローテク」(死語?)でしょう。

そうそう、そんなことより「SSBC」ですよ。日本語名称は「捜査支援分析センター」。
“Special Search Bureau for Crime” なんだろうかと、私は瞬時に連想しましたが、大ハズレでした。
“Sousa Sien Bunseki Center” ですって? それを略してSSBC? 何それ、誰が言い出したの? DAIGO?

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武田薬品のグローバル化
- 2018/12/05(Wed) -
武田薬品によるアイルランドの製薬会社「シャイアー」の買収が、今日の臨時株主総会で承認されました。
約6兆8千億円という驚異的な買収額は、日本企業としては過去最高。

日本の製薬会社では最大手の武田薬品は、昨年の売上高でみると世界第19位。シャイアーは20位。
この2社が合併すれば、単純計算で世界第8位あたりに躍り出ることになるようですが、それでもまだ8位。
製薬の分野では、日本はようやくグローバル企業の仲間入りを果たしつつある、という程度なんですね。

武田と言えば、私が研修医の頃には、塩野義や三共と並んで最も勢いのある製薬会社のひとつでした。
ここで若手医師にとっての「勢い」というのは、当時「プロパー」と呼ばれた人たちの営業力に一致します。
彼らは医局に入り浸り、主力商品の売り込みを兼ねて、飲食物などの差し入れをします。しかも多量に。
研修医相手でも、接待(高級鮨店などで好きなだけ食わせる)は頻繁でした。いわんや上級医師をや、です。

しかし90年代には、バブルがはじけ、外資系の薬が入り込み始め、業界全体の雰囲気が変わってきました。
接待は年々沈静化し、近年では医師の側も、そのような期待すらしなくなってきました。当たり前ですかね。

かつては抗生剤でお世話になった武田薬品ですが、最近はずっと、生活習慣病治療薬のイメージでした。
ところが2,3年前から、高血圧、糖尿病、高脂血症などの治療薬から武田が撤退するという話が出始めました。

たしかに血圧や血糖を下げる薬は十分揃っています。画期的新薬を開発するのは、容易ではないでしょう。
そのような新薬開発の難しさもあるし、莫大な費用を投じて開発しても、特許が切れたら利益が出ません。

それに考えてみれば、生活習慣病の治療は、生活習慣の改善が本筋。新薬開発の意義は微妙かもしれません。

となると、これからは「バイオ医薬品」でしょうか。武田がやや不得意な分野のようです。
そのような新薬を一から開発する時間を節約するために、シャイアーの買収を行ったと報じられています。
これは、IT業界でもよく行われること。AppleもGoogleも、みなそのようにして拡大してきました。

グローバル企業として生き残るためには、どの業界でも結局、そのような選択肢しかないのでしょうかね。

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ゲノム編集ベビー
- 2018/12/04(Tue) -
中国人研究者が「ゲノム編集ベビー」を出産させたことが、世界中から批判を浴びています。

まず、遺伝子を改変する「ゲノム編集」技術そのものと、それをヒトの受精卵に応用したことは別問題です。

ゲノム編集技術は生命科学研究や応用に不可欠なものであり、今後ますます発展させるべき分野です。
ヒトの遺伝性疾患は、ゲノム編集技術によって将来は根絶できるかもしれないと、誰もが期待しています。
さらに動脈硬化や発がんについても、ゲノム編集によって予防できるようになるかもしれません。
しかし今のところまだ人類は、ヒトの遺伝子を自由に改変できるだけの、経験や技術の蓄積がありません。

日本遺伝子細胞治療学会などの関連4学会は今日、ヒトの受精卵への応用を禁止する声明を発表しました。

声明では「現時点で発展途上の技術であり、予期しない結果を生じる可能性がある」と警鐘を鳴らしています。
はて、どこかで聞いたことがある表現ですが・・・そうそう、「原子力発電所」!
いまだに放射性廃棄物の処理法は決まってないし、予期もしなかったメルトダウンまで起きてしまいました。
事故原発の廃炉にしたって、今後何十年かかるかわからない、試行錯誤が続くことでしょう。

一方でゲノム編集は、科学技術の進歩によって、やがて一般的な研究技術になることに違いありません。
大小無数のラボで研究が行われ、それらは当然、農畜産業や医療への「応用」を目指すはずです。
だからこそ、いまのうちから厳しい規制作りが必要なのでしょうけど、大事なのはその実効性ですよね。
功を焦った研究や、実験上の重大ミス、犯罪集団による違法な臨床応用など、何が起きるかわかりませんから。

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あ・らへん
- 2018/12/03(Mon) -
女の子のお腹を触診しながら「どこが痛い?」と訊くと、「真ん中らへん」という返答。
若者言葉でよく耳にする「らへん」ですが、目くじらを立てるほど嫌いな表現じゃありません。

それが間違いなのはわかっています。
「ここらへん」=「此処等(ここら)+辺(へん)」を、「此処+らへん」のように誤解した結果です。
このように誤った解釈で言葉が変化する現象を「異分析」と呼ぶことは、前にも書きました。

異分析はたいてい、言葉の分かりやすさや使いやすさを追求した結果なので、しばしば親しみがもてます。
「等(ら)」と「辺(へん)」を重ねた「らへん」には、よりアバウトに表現しようという遠慮を感じます。

若い方に何かを尋ねると、「あ、○○です」と、冒頭にいちいち「あ」が付くことがありますね。
将棋の藤井聡太七段も時々、そのようなしゃべりをしているのをテレビで見かけます。

「ああそれは」を短縮した形の「あ」なのか、ワンクッション置いて答えようとする表現なんでしょうね。
若い人は敬語や婉曲表現に自信が無いので、それを補おうと、新表現を繰り出してくる傾向があります。
「大丈夫ですか」とか「よろしかったですか」などもみな、その範疇と言えるかもしれません。

冒頭の女の子に、腹部を押さえながら「痛い?」と訊いたら「あ、痛い」と、「あ」付き表現。
すかさず「誰に会いたい?」とツッコんだのですが、スルーされました。

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勤務間インターバル
- 2018/12/02(Sun) -
医師の長時間労働問題について、厚労省は「勤務間インターバル制度」を導入しようと考えているようです。

勤務終了から次の勤務までの間に、一定の休息時間を設けようという考え方です。
残業をどうしても規制しきれず医師の長時間労働を黙認している厚労省が、少し発想を変えたとも言えます。

私が勤務医なら、残業が少々長くてもその後の休息時間を保証してくれるのであれば、単純に有り難い話です。

医師というのは、とても責任感が強い人種です。
担当する患者の具合が悪いときや、緊急手術が飛び込んできたときに、帰宅する気にはなれません。
とくに若い頃はしばしば病院に泊まり込み、また翌日働き、どうかすると次の晩も泊まり込んだりしました。
「もうお前は帰れ」と指導医に命じられてようやく、後ろ髪を引かれながらも、しぶしぶ帰宅したものです。

それほどまでに、仕事の途中では帰れない(帰りにくい・帰りたくない・帰ろうとも思わない)職業なのです。

ところが学会出張などで上京したような時には、不思議と吹っ切れたものです。
病棟を気にしてもどうしようもないし、病院には留守番がいる。自分はもう学会に集中するしかないからです。

それと同じように、いったん帰宅したら一定時間は出勤禁止、と厳しく規定してくれたら気が楽でしょうね。

深夜に帰宅しても早朝出勤したり、夜中にたびたび呼び出されるような日が続くのが、いちばんストレスです。
たとえ残業時間が月150時間でも、勤務間インターバルが10時間保証されるのなら、私はそっちの方がいい。

あとはその「インターバル」の実効性がどうかってことと、医師の数が足りるのかって問題ですけどね。

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妊婦加算の問題
- 2018/12/01(Sat) -
診療報酬の「妊婦加算」が、問題視されています。
医師が妊婦を診察した際に上乗せする医療費のことで、今年の4月の診療報酬改定時に導入されました。

これは、妊婦に対しては特別の配慮をもって診療に臨むという、ごく当たり前の医療行為を評価するものです。
その上乗せされた医療費は、受益者である妊婦が、その一部を負担することになります。

妊婦にしてみれば、妊娠に配慮した検査や処方が受けられるなら、少々の負担増も納得できるかもしれません。
しかし、コンタクトレンズの処方にも妊婦加算が適用されることなどには、疑問の意見も出ています。

もちろん、妊娠の継続や胎児に配慮した適切な診療を評価するという、加算の趣旨が問題なのではありません。
算定基準がおおざっぱ過ぎなのです。そこで厚労省は、加算の適用を厳格化する方向で調整に入るようです。

さらにもうひとつ言うなら、上乗せされる医療費を、診察を受ける妊婦が負担することも問題です。
妊婦のための規則なのに、「妊婦税」とも揶揄される医療費負担増で診療を受けにくくなるのでは逆効果です。

一般に診療報酬においていは、医師に対するインセンティブはつねに、患者負担を財源にして成立しています。
だからこのたびの妊婦加算のような問題が起きると、医者が悪意をもって儲けている問題なのかと疑われます。

でもそれは誤解です。妊婦加算は医者が好きで算定しているのではありません。算定する規則なのです。
批判されるべきは、考えの足りない中途半端なルールを作った厚労省や中医協の方でしょう。

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