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放射能汚染警報の吹鳴
- 2019/01/31(Thu) -
東海村の核燃料サイクル工学研究所で、放射性物質が漏れる事故が起きました。
「東海村で放射性物質漏れ 作業員9人中、4人影響なし」
こんな見出しの報道に対して、「5人被爆となぜ書かない」などの批判を目にします。

たぶん「4人影響なし」は、メディア独自の表現ではなく、日本原子力研究開発機構によるものでしょう。

「プルトニウム燃料第二開発室α線用空気モニタ警報の吹鳴について」
というタイトルのプレスリリースが、同機構から出ました。「吹鳴」という言葉が、いかにもお役所っぽい。

よく読むと、警報が鳴る(吹鳴する)よりも前に、汚染検査によって汚染が検出されていたようです。
なのに「汚染検出について」とはせずに、「警報の吹鳴について」という間接的なタイトルにしたのはなぜか。

同機構は続報として、「9人の皮膚汚染及び内部被曝なし」と言ってますが、安心して良いのでしょうか。

福島の事故の時、東電も政府も、あの緊急事態を一部隠蔽もしくは矮小化したコメントを繰り返していました。
最近で言うなら、例の厚労省の毎月勤労統計調査問題と、その後の第三者委員会の顛末も同様です。

あとでバレるかもしれないことでも、とりあえず隠す。追求されたら、小出しに白状する。
日本の政府や官僚や大企業には、隠蔽体質が染みついているようです。

国民に真実を知らせて混乱を招くよりは、何も知らせない方がマシとでも考えているのでしょうか。
責任回避というよりも、本気で罪悪感が無いのかもしれません。

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成熟した後は衰える?
- 2019/01/30(Wed) -
iPhoneが中国で売れなくなり、Appleの売り上げが落ち込んでいます。

売れ行き不振の原因は米中の貿易摩擦だと前に書きましたが、それ以前に、スマホ自体が売れないようです。
「かつてと比べて顧客が古いiPhoneを長く保有し買い替えなくなった」と、クックCEOも認めています。

iPhoneの顧客の買い換えサイクルが長くなったというのなら、それはまさに私にも当てはまります。
毎年新しいiPhoneを買い続けてきた私ですら、しかもApple信者でありながら、昨年は買いませんでした。

2年前のiPhone Xは、全面有機ELスクリーンと顔認証 (Face ID)が初めて搭載されたので買いました。
しかし昨年の「iPhone XS」や「iPhone XS Max」は、画期的な新製品とは言いがたいものでした。
いや、画期的ではなくても毎年買い換えてきた私ですが、そろそろ冷静に、吟味して買いたくなったのです。

私ですらこれですから、一般の方が買い換えるサイクルは、もっと長くなる可能性があります。
これはスマホが世の中に一通り供給され、一定の地位を得て成熟期に入ったからであり、仕方のないことです。

では、スマホの次には何がスマホのように普及するのでしょう。
世界中の人々が購入し、短いサイクルで買い換える商品って、今後現れるのでしょうか。想像がつきません。
ウォッチもスピーカーも車も、買い換え需要を生み続ける商品になるとは思えません。

スマホだって、それが単なる携帯電話なら、本来はたびたび買い換えるモノではなかったはず。
世の中のIT化を推進するためのキー・デバイスとして機能したからこそ、これほど普及したわけでしょう。

はたして、次なるキー・デバイスは何になるのでしょう。そして誰が発明するのか。
科学技術は加速度的に進歩しています。次の10年で、その画期的なモノが誕生することを期待しています。

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幻のゾフルーザ顆粒
- 2019/01/29(Tue) -
体感的には峠を越えたように感じるインフルエンザの流行ですが、地域によってはまだ、これからでしょう。

先日来、そして今日のNHKでも盛んに報じているのは、抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」の耐性問題。
数日前にも書いた通り、他の薬よりも耐性ウイルスが生じやすいのが問題だといわれています。

抗インフルエンザ薬は「耐性ウイルスが出ることを考えて慎重に選択すべき」だと専門家は言います。
でも「慎重に選択」せよと言われても困ります。具体的な指針を、学会には打ち出してもらいたい。

私が処方する際は、薬の特徴を簡単に説明して患者さんに選んでもらうのですが、次のような回答になります。
(1)新薬をお願いします
(2)従来の薬でお願いします
(3)先生にお任せします

ゾフルーザの処方に年齢制限はなく、体重さえ10キロ以上あれば10ミリ錠を1錠処方できます。
12歳未満の場合、20キロ以上なら20ミリ錠を1錠、40キロ以上なら20ミリ錠を2錠です。
でも10キロ台と言えば1〜6歳児の体重。錠剤が飲める子はあまりいません。

実はゾフルーザには、「顆粒2%分包」という製剤があります。1包=10ミリ錠1錠に相当する成分量です。
体重10キロ台の、錠剤の飲めないお子さんにも使える便利な剤形、に思えます。

ところがその顆粒は、20キロ以上のお子さんに限定して販売が承認されてしまいました。
つまり、20キロ以上なら錠剤か顆粒を選べますが、10キロ台だと錠剤しか処方できないのです。

そんなバカな。顆粒1包は10ミリ錠1錠と同じ用量なんだから、10キロ台の子どもには顆粒を処方すればいい。
・・・という考えの医者が出現する可能性を考慮して、メーカーは結局、顆粒の発売を延期してしまいました。

「適応外使用」のリスクを回避するためだそうですが、どうしてそんな杓子定規なことしますかねぇ。

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リレーアタック対策
- 2019/01/28(Mon) -
自動車のスマートキーの仕組みを悪用した、「リレーアタック」という手口の盗難事件が報じられてますね。

車から出ている微弱電波を増幅して中継し、自宅内のスマートキーから解錠信号を出させるようです。
あるいは、スマートキーからの微弱電波を増幅して車に届ける手法だと解説しているサイトもあります。

いずれにせよ、車から離れた場所にあるキーからの信号が利用されて、車が盗まれるわけです。
それは自宅だけでなく、スタバや銀行やクリニックの駐車場でも、同じことでしょう。

リレーアタックを防ぐためとして、昨日のNHKニュースが提案していた方法はしかし、私には非現実的です。
スマートキーを電波を遮断するポーチに入れるか、金属の缶に入れるか、アルミホイルで包め、だと。

通販サイトを見ると、いろんなデザインの専用ポーチが販売されていますが、私は買おうとは思いません。
だって、いちいちポーチに入れるのって面倒でしょう。まして金属缶やアルミホイルなど論外。

私が車で通勤するときには、スマートキーをいつも同じカバンの同じ場所の奥深くに格納しています。
実はこのカバンには、自宅とクリニックのカギが、伸縮するワイヤーで固定されています。
つまり、車のキーと自宅やクリニックのカギはいつも同じカバンの中にあり、切り離せないのです。

これは私が車で職場に着いた時に、「あ、カギ持ってくるの忘れた!」と慌てる事態を避けるための工夫です。
もちろん、過去に何度もカギを忘れて痛い目に遭ったあげくの、カギ忘れ防止策の最終形です。

通勤カバンは、車のキーと自宅と職場のカギの定位置であり、キーをカバンから出したくはありません。
なので、キーをカバンに入れたまま、自宅では電波を遮断することができないのかと、いま思案中なのです。
書斎に電磁シールド用のケージを置き、カバンはいつもその中に置く方法などを、真面目に検討しています。

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不要FAX止まらず
- 2019/01/27(Sun) -
迷惑メールとは限りませんが、不要なメールを毎日多数受信します。少なく見積もっても、数十通以上。
ときどき送信元サイトにアクセスして「配信停止」の手続きをするのですが、イタチごっこです。
ていうか今、「イタチごっこ」という言葉について掘り下げたい気分になりました。でも、今日はこらえます。

「メール」と書けば今は「電子メール」を指しますが、「ダイレクトメール」だとまだ、郵便物でしょうか。
郵送や宅配によって書類等が届く形式のダイレクトメールは、以前に比べてずいぶん減りました。
メールに比べて圧倒的に経費のかかるダイレクトメールは、その分余計に、お金をかけたものが目立ちますね。

意外と多いのが、不要FAXです。これもほぼ毎日受け取ります。
昨日受取ったものには「ファクシミリを拝借いたしますことをご容赦ください」と冒頭に書かれていました。
これはなかなか丁寧というか古風。どうやらホームページ作製業者のようですが、そんなIT企業がなぜFAX?
そうか。ホームページを立ち上げてない事業所がターゲットなんでしょうね。だからFAX。納得。

こんなのをいちいち印刷してたら紙代やトナー代のムダになるところですが、印刷なんてしませんよね。
複合機で受信し、LAN経由で診察室のMacで見て、必要なものだけダウンロードして、残りは削除します。
いずれにせよ、FAXを紙に印刷することは、返信が必要なフォームの場合などを除けばほとんどありません。

紹介先の病院や検査センターからの重要な連絡FAXに紛れて、さまざまな業者からFAXが届きます。
当院のことをご心配なのでしょうか、経営を指南してさしあげますという親切なFAXもたびたび届きます。
高価買取しますというFAXもよく来ますが、何度言われても、うちにマイクロバスなんてありませんから。

「次回からFAX不要」というチェック欄に記入して返信すれば、その手のFAXはたぶん、止まるのでしょう。
ですがこちらの電話代を使うのもシャクなので返信しておらず、したがって不要FAXは何度も来るのです。

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統計不信
- 2019/01/26(Sat) -
厚労省の毎月勤労統計のみならず、他省庁の基幹統計でも、その4割で誤りが見つかったとのこと。
このような重要な統計は政策を左右する情報なのに、それを官僚が都合良く操作したのではどうしようもない。

マスコミはこの件を厳しく非難していますが、でも私に言わせれば、同じ穴のムジナです。
たとえば報道番組でよく使われる「街の人に聞いた結果」には、結論を誘導するインチキが目立つからです。

勤労統計が3分の1の抽出で行われたのが問題なら、少人数の意見を国民世論のように報じるのはどうなのか。
少なくともテロップで、「個人の意見です」ぐらいは表示しておくべきでしょう。
街角アンケートの集計程度では、国民全体の意見を推計する結論は出せないと言いたいのです。

それとは反対に、たった1つのケースでありながら医学的にはとても有意義な報道を、最近目にしました。
インフルエンザに罹った子どもの「異常行動」についてNHKが大きく取り上げていた、ある家族の事例です。

その母親がジェスチャー付きで、時系列を明確にして、7歳の子どもの病状経過について語るには、
(1)発熱後に、天井に向かって叫び続け、壁に向かって走り出した
(2)病院を受診して、インフルエンザと診断された
(3)抗インフルエンザ薬の処方を受けて下熱し、異常行動は消えた

ここで重要なのは、異常行動が治療よりも前であったということです。この前後関係はきわめて重要です。
少なくともこのケースでは、異常行動と抗インフルエンザ薬とは無関係であることが証明できるからです。

過去の多くの事例で「熱→薬→異常行動」の順番だったために、薬が濡れ衣を着せらてきた経緯があります。
このたびNHKがわかり易い反例を報じたことは、メディアが真実を認めつつあることの証かもしれません。

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ゾフルーザ耐性出現
- 2019/01/25(Fri) -
インフルエンザが全国的に大流行しています。
今年第3週(1/14-20)の定点当たり報告数は、全国の45都府県で第2週よりも増加していたようです。
増加が45都府県ということは、例外的に減少していたところが2つあるわけで、それが北海道と熊本県でした。
とはいえ、熊本県の報告数56.3は、前の週の58.8からの減少幅も小さく、まだ全国第16位の流行レベルです。

そのインフル治療薬としていま話題の「ゾフルーザ」ですが、耐性ウイルスが検出されたと報告されました。
A/H3N2亜型(いわゆるA香港型)の、解析した21株のうち2株に耐性変異を認めたので、その率は9.5%。
その21株の中に、タミフルなど従来の抗インフルエンザ薬の耐性株は無かったとのこと。

通常であれば、21例中の2例などという数値は、私なら模様眺めで済ませるような統計学的データです。
しかし、ゾフルーザに耐性ウイルスが生じやすいことは、臨床試験の段階からわかっていたことでした。
そして試験での耐性変異率は、370例中の36例(9.7%)でした。これが今回の9.5%と妙に符合するのです。

となると気になるのは、12歳未満に限ると、臨床試験での耐性ウイルス検出率が23.4%だったという点です。
さらに、耐性ウイルスが出た場合は、無治療の場合よりもむしろ治りが悪かったという結果も出ています。

ゾフルーザを実際に使ってみて、とてもよく効いたケースが多いですが、それほどでもない場合もありました。
これまでメディアはゾフルーザを持ち上げる一方でしたが、そろそろ少し反省する時期かもしれませんね。
その点もしっかり報じていただければ、処方する側としても助かります。

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集団免疫の社会実験
- 2019/01/24(Thu) -
麻疹が三重県内の宗教団体で集団発生していると書いた先日の「未確認情報」は、ガセではありませんでした。
その団体のサイトに「お詫び」とする文章が2日前に掲載され、新聞等での「実名」報道も始まりました。

お詫び文には、そのコミュニティの考えとして、
「医薬に依存しない健康や、自然農法による安全・安心な食を基にした信仰生活を重んじております」
とあり、ワクチン未接種の信徒がいることを認めています。たぶん接種率はかなり低いと思われます。

「感染リスクの高い疾病のワクチン接種について(略)皆様にご心配をおかけしないよう対処してまいります」
とも述べていることから、麻疹ワクチンは例外的に、今後接種を行うのかもしれません。だといいのですが。

麻疹の流行を阻止するためには、地域のワクチン接種率95%以上を維持する必要があるとされています。
この接種率があれば、ワクチン未接種者の感染をも防げるという「集団免疫」の考え方です。

その反対に、未接種者が多いと思われる例の宗教団体においては、集団免疫も作用しなかったというわけです。
さらに、一般社会の接種率も不十分であったために、感染が外部にも広がったのでしょう。

私はインフルエンザも同じ事だと思います。
日本中で十分に高いワクチン接種率が達成できれば、流行はほとんど阻止できるのじゃなかろうかと。
この時期のインフル流行による膨大な医療費やその他の社会的損失を考えると、ワクチン代など安いものです。

日本では1960年代から約30年間、学童へのインフルエンザワクチンの集団接種が行われました。
効果不明のため中止されましたが、後の解析で、毎年約4万人の死亡を防止できていたことが判明しました。
集団接種の中止後、高齢者の死亡が増えてしまったのは、集団免疫の働きが低下したことが原因なのです。

いま、ある地域でインフルエンザワクチンを住民の95%以上に接種したら、どういう結果になるでしょうね。
そのような社会実験をぜひ、行ってほしいものです。

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インフルによる悲劇
- 2019/01/23(Wed) -
淡路市の養護老人ホームでインフルエンザの集団感染が発生し、入所者7人が亡くなりました。
感染拡大を防ぐための、入所者全員へのタミフルの予防投与が行われなかったことが、問題視されています。
いたましい出来事ですが、私はこの件には違和感があります。
日頃はタミフルを使いすぎだと非難するメディアが、今度はタミフルの予防投与を支持する論調だからです。

インフルエンザに感染していた37歳の女性が昨日、駅で線路に転落して電車にはねられて死亡しました。
事故の3日前から体調不良を訴えながらも病院を受診せず、無理して職場へ出勤中の方でした。
たとえ若い方でも、たぶんインフルエンザによって、このような悲劇が起きるのです。
どのような方に対しても早期診断・早期治療を行った方が、患者個人のためには有益と言えるかもしれません。

小学4年生の男児が、インフルエンザ脳症で亡くなりました。
男児の基礎疾患や予防接種歴などの詳細は不明ですが、病状経過と治療歴が気になります。
少なくとも、インフルエンザ脳症を起こす可能性を減らすには、ワクチンと早期治療に尽きると思います。

インフルエンザは、薬を飲まなくても十分に栄養と休養をとれば治ると、日頃まことしやかに言われます。
その理屈は正しいかもしれませんが、自己中心的とも言えます。周囲への感染拡大を考慮してないからです。
学校や職場や地域社会への感染拡大を防ぐためには、十分な期間、周囲から隔離されている必要があります。
抗インフルエンザ薬で治療して体内のウイルス量を早く減らすことは、その隔離期間を減らす効果があります。

インフルエンザによる悲劇が報じられるたびに、やはり予防接種と早期治療が重要に思えてなりません。

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当番医と当院の関係
- 2019/01/22(Tue) -
日祝診療をしている当院と同様に、休日当番医でももちろん、インフルエンザ患者の診療で大忙しのようです。
医師向けのサイトに最近、多数の患者さんの診療を断らざるを得ない当番医の現状が、投稿されていました。

年間を通して当院には、当番医に断られたのでそちらを受診したい、と訴える方がたびたび来院されます。
時間外診療はあまり増やしたくはないのですが、当番医に断られたという患者さんはなるべく受け入れます。
医療機関2カ所に断られたのでは、あまりにも申し訳なく思うからです。

でも念のため申し上げておくと、当番医も当院も、標榜している診療終了時刻は同じ、午後5時です。

当院は開院当初の数年間、求められれば夜遅くまで際限なく診療を行ってきた経緯があります。
ある程度時間外を制限している今でも、当番医を断られた方にとっては、当院が頼みの綱なのかもしれません。
ただ、当番医に断られて当院に流れてくる患者さんが次々に現れることを、私は想定していませんでした。

では、当番医は早々と受付を打ち切ってけしからん、と言えるのかといえば、そうでもなさそうです。
この時期は多くの当番医が、定刻を大幅にオーバーして診療しているとの話を聞いたからです。
いくら何でも限界があるので、それぞれの先生の判断で、診療予約の打ち切りを決断されているのでしょう。

なんにせよ、この時期のインフル受診は過剰です。とくに早期検査や念のための検査が多すぎます。
この件はとても重要な問題なので、後日あらためて考察してみたいと思います。

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今年も愚問の世界史B
- 2019/01/21(Mon) -
センター試験が終わると、いつものように私が話題にするのは「世界史B」ということになります。
冒頭に7,8行の文章が提示され、そのあちこちに下線が引いてあり、関連する設問が続くという出題形式です。
バッカじゃないの?と思うようなその出題にはツッコまずにはいられないので、今年もまた書いてしまいます。

今年の世界史Bの冒頭を飾る、第1問のAの文章はこうです。
「ロンドンのウェストミンスターには、国会議事堂を初めとする歴史的建造物があり、それらは・・・(略)」

問1として、「下線部①について述べた文として正しいものを、次の1〜4のうちから一つ選べ」とあります。

ここでその「下線」が、「ウェストミンスター」に引いてあるのなら、関連性のある設問と言えるでしょう。
それが「ロンドン」や、百歩譲って「国会議事堂」に引いてあっても、まあ許しますよ。
しかし実際には、「歴史的建造物」に引いてある。何それ。単なる一般名詞じゃん。
そして案の定、続く4つの選択肢はすべて、ウェストミンスターにはまったく無関係の歴史的建造物の話。

引き続く問2や問3に関連する下線部②と③も、それぞれ「反乱」と「17世紀」です。
ウェストミンスターについて書かれた文章は結局、一般名詞を提示させる役割しかないのです。

単なる正誤問題を、いかにも深みのある文章問題のように見せようとする浅はかさが、今年も丸見えです。
知識を正確に評価するための試験であるのなら、余計な修飾はせず、堂々とストレートに問えば良いのに。
受験生にムダなエネルギーを使わせるのは、そろそろやめましょうよ。

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栓の閉め忘れ
- 2019/01/20(Sun) -
綾瀬市の小学校で、プールの栓を閉め忘れたために水が流出し、水道代を109万円ほど損したというニュース。
担当職員ら7人が、損害の半額を賠償するとか。不注意が原因で、とんだ出費になりました。
でも許してあげましょうよ、悪気はなかったんだし。故意に統計をごまかした役人よりは、よっぽどマシです。

わが家でも時々、風呂の栓を閉め忘れたままお湯張りが行われ、入浴する段になって驚くことがあります。
裸になって浴室に入り、いざ風呂のフタを開けてみたら、お湯ゼロ。浴槽の底が露出してる。愕然。
「フタを開けてみたら」というフレーズは、こういう時に使うのかもしれません。

夏ならそのままシャワーで我慢することもできますが、冬だと厳しいことになります。
冬の入浴は、脱衣場が寒く、浴室がなお寒く、熱い湯船に浸かってようやく生きた心地がするというもの。
その期待の湯船が空っぽであると知った時の、その絶望感たるや、筆舌に尽くしがたいものがあります。

とりあえず服を着ます。まずは、さっき脱いだばかりの生温かい下着をつけるのが正しい選択です。
それからリビングに戻り、家人に事実関係を報告するとともに遺憾の意を表明し、再発防止を申し入れます。
家人からも、遺憾の意が表明されるとともに今後善処する旨が述べられ、本件は一応の落着を見ます。

まあそんなことよりも、厚労省の「毎月勤労統計」不正はひどい話ですね。
雇用保険の失業給付等の不足分以外に、それを返金するための事務費として195億円ほど必要とのこと。
納得できません。厚労省の不正行為の尻ぬぐいの経費を、どうして国民が負担しなければならないのでしょう。
この195億円については、不正に荷担した役人ら個人に負担していただくのがスジです。

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乗務前24時間禁酒
- 2019/01/19(Sat) -
ANAもJALも、申し合わせたように機長や乗務員の飲酒問題が巻き起こっています。
たぶん、いまに始まったことではなく、諸事情から飲酒の事実が表に出やすくなっただけだと思います。

ANAは機長を厳しく処分したのみならず、「乗務前24時間禁酒」を決めました。なかなか厳しい規定です。
当面の間の暫定措置のようですが、今後また違反者が出たりすれば、この規定は際限なく続くかもしれません。

しかし、パイロットにだけ厳しくして、他の乗り物の運転士なら緩くてもいい、という理屈はありません。
列車やバスだって、多数の死傷者を出した大事故が、過去に起きています。
タクシーが事故を起こした場合にも、被害者の人数は少ないとしても、悲劇は起き得ます。

予測される被害の大小によって、操縦・運転に従事する者の飲酒規定を変えるのは、合理的ではありません。

でもそうならば、列車やバスの運転士もタクシーの運転手も、仕事前24時間は禁酒すべきなのでしょうか。
そんな規則になったら、飲酒は事実上不可能になってしまいます。つまり24時間は、やりすぎってことです。

外科医も人の命を預かる仕事をしていますが、手術の24時間前から禁酒といわれると、かなり閉口します。
ほぼ毎日、または2日に1回程度手術をしている外科医は、飲酒できるのが週末だけになります。
いや、緊急手術の可能性まで考慮したら、ずっと飲めませんね。これはストレスであり人権侵害です。

今回のANAの「乗務前24時間禁酒」措置は、国交省へのアピールもあるのでしょうけど、過剰反応ですね。
それがパイロットたちのストレスを高めて操縦に悪影響を及ぼさないか、むしろそっちが心配になります。

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インフルいきなり警報
- 2019/01/18(Fri) -
熊本市のインフルエンザは、先週時点ですでに警報レベルに達しています。この2週で急な伸びです。
12月から流行が始まった昨シーズンを除けば、1月第2週からの警報到達は平均的な流行よりも早い方です。
どうしてこのような、インフルエンザ流行真っただ中にセンター試験をぶつけるのか、毎年疑問に思います。

それはともかく、今日気になるのは麻疹(はしか)の流行(の恐れ)でしょうか。
麻疹を発症した10代の男性が、京セラドームで開催されたAKB48の握手会などに参加していた件です。
1月5日に発症(咳、鼻水)、6日に握手会、8日に発熱・発疹、10日に麻疹と診断されたようです。

まず疑問は、どこで感染し、なぜ感染したのか、ということです。
なにしろ10代といえば、麻疹/風疹混合(MR)ワクチンの定期接種を、2度受けているはずの年齢だからです。

大阪市や三重県のサイトによると、津市内の「民間団体」施設内の研修会で、この男性は感染したようです。
研修会参加者49人のうち29人が感染しており、しかもほとんどの方に予防接種歴がないとのこと。
不思議なことに、NHKも他の主要メディアも、私が調べた限りではこの民間団体の詳細を報じていません。

信頼性には欠けますがネットでは、この民間団体とは某宗教団体だという話も出ていますが、真偽は不明です。
まさか、ワクチンではなく麻疹に罹って免疫をつけようという考えの「麻疹パーティー」じゃないでしょうね。
(この件では、これ以上の未確認情報は書かないでおきます)

ワクチン先進国の米国でも、局地的に麻疹が流行する話は、いまでもよく聞きます。
流行国からの持ち帰りが原因とされますが、流行の背景には「反ワクチン」を掲げる団体の存在があります。

いくら医学が進歩しても、その最新医学に懐疑的な人はいます。メディアの情報に惑わされている方もいます。
インフルエンザに罹患しても、お子さんへのタミフル処方を絶対拒否する親御さんに、たまに出会います。
説明は尽くすのですが最終的に、治療薬も予防薬も信頼関係の下にしか処方することができません。

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定時に終われない
- 2019/01/17(Thu) -
当ブログで何度も紹介してきたように、当院の診療は、ネットと電話で予約を受け付けています。

朝8時からネット予約(アイチケット)受付を開始し、電話予約の受付は8時半から始めています。
電話は2回線しかありません。なので、つながるタイミングには運不運があり、ご迷惑をおかけしています。
ネット予約なら、操作完了順に確実に受付されるので公平ですが、ネット操作が苦手な人には不利です。

8時過ぎにはネット予約枠がすべて埋まりますが、8時半からの電話予約用の枠は別にとっておきます。
ネットと電話の予約枠数の比率は、季節や曜日等によって、ある程度設定を調整しています。
通常は、そのようにネットと電話の対応だけを考えておけば、大まかに予約はさばけるのです。

ところがこの時期、予約なしで来院される方が多く、予約枠にはある程度余裕が必要になります。
予約の無い方の診療時間を確保するために、あらかじめネットや電話の予約枠に隙間を空けておくわけです。
これを「空番(からばん)」とよんでいます。

インフルエンザの流行期には、予約なしの方の来院がとくに増え、少々空番を増やしても間に合いません。
今日も空番を多数準備して、定時(午後7時)診療終了を目指したのですが、そんなに上手くはいきません。
予約の無い方でもむげには断れない私の性格上、この時期の診療終了時間は結局、大幅に遅れてしまうのです。
このインフルエンザ繁忙期に、どうやったら定時に終われるんでしょう。私にはいまだに、難題です。

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むせて交通事故
- 2019/01/16(Wed) -
高齢者ドライバーによる交通事故が、また起きました。79歳の男性が歩道に突っ込んで、5人はねた事故です。

これまでに問題視されてきた高齢者ドライバーの事故は、おもに高齢者の「認知機能」の低下が原因でした。
道交法が約2年前に改正され、75歳以上の高齢者には「認知機能検査」が義務づけられました。
「認知症のおそれあり」と判定され、医師が認知症と診断した場合、免許は取り消されます。
「認知機能低下のおそれあり」という判定の場合には、「高齢者講習」が義務づけられています。

認知機能は正常でそれなりの状況判断はできたとしても、からだがついていかないケースも多いでしょう。
アクセルとブレーキを踏み間違えることなど、「反射神経」や「運動機能」の低下による事故も多いはずです。

しかし今回の事故は、認知機能でもなければ運動機能でもない、いうなれば「嚥下機能」の低下が原因でした。
運転中にペットボトルのお茶を飲んだらむせて、その反動でアクセルを踏み込んでしまったらしいからです。

実は私も、ときどきむせます。食事中に激しくむせ返して、しばらく呼吸困難になったりします。
某中華料理店内でむせて、顔を真っ赤にして麻婆豆腐を吐き散らし、恥をかいたこともあります。
なので今回の男性には同情します。私だって、同じ状況だったらまともな運転はできないでしょう。

そのように考えると、揺れる車内で運転しながらお茶を飲むこと自体が、危険な行為と言えます。
私も以前は、高速道路運転中に缶コーヒーを飲んだことがありますが、これはいけませんね。やめましょう。
ただ私の場合、なんの脈絡もなく唾液でむせることがあるので、これをどうしたものかと。

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高速道路では煽らない
- 2019/01/15(Tue) -
急用で久しぶりに高速道路(九州自動車道からの北九州高速道路)を運転したので、思ったことをいくつか。

まず、故障車がやたらに多かった。工事じゃないのでNEXCOの責任とは言えません。
普通乗用車ならまだしも、大型トラックの故障はいけませんね。路肩に停まっていても交通に支障を来します。
「烏賊」運搬専用車が大渋滞を引き起こしていました。「あおり」運転の被害車でしょうか。「イカ」だけに。

私は周囲の流れに乗って走る方なので、相対的にノロノロ運転している車には、少々イラつきます。
もちろん、その車に追いついたからと言って、まさか「あおる」なんてことはありませんよ。
適度な車間距離を保って走り、追越車線から走行車線へと移ってくれるのを待ちます(それって、あおり?)。

そのようなとき、先行車の反応は3パターン。
(1)あわてて車線をあける
(2)スピードアップする(たいていは、しばらく走った後に、車線を変える)
(3)そのまま走り続ける

このうち(1)と(2)の方に申し上げたいのですが、私は決して、あおったわけではありません。
デイタイム・ランニング・ライト」を点灯させて走っているので、誤解を招きやすいのかもしれません。

問題は(3)です。今日もそんな車に出会いましたが、たぶんドライバーには2つのパターンがありますね。
(3a)後方をまったく見ていない(交通安全の観点から、危ない人)
(3b)故意に車線を塞いでいる(社会的観点から、危ない人)
いずれにせよ、そのような車とは、車間距離をあまり詰めないことです。

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予約なし受診の問題
- 2019/01/14(Mon) -
当院の診察は原則として予約制です。ネットと電話と窓口で、順番予約を受け付けています。
ただし医療の性質上、順番を絶対厳守することはできません。急性期医療に、完全予約制はなじまないのです。
重症の方は予約なしでも、なるべく優先して診察するようにしています。

もっとも、この時期は多くの方が「重症」です。たいていは高熱が出ています。

しかし高熱でも、当院かかりつけの方の多くは、ネットや電話で予約をした上で順番を待って来院されます。
一方で、日ごろあまり来院されない方や当院がまったく初診の方は、しばしば予約なしで突然現れます。
とくに日曜や祝日は、予約なしの方が朝いちばんから、列をなして窓口に詰めかけて来られます。今朝もそう。

予約なしで窓口に来た高熱の人を、あまり長時間待たせることはできません。早めに診察することになります。
しかしそうするとその分、予約して順番を待っている方の診療が、さらに遅れてしまいます。

窓口に来た38度の大人の方を優先したために、予約済の40度の幼児の順番が遅れることもあるのです。

予約しなくても窓口に直行すればすぐ診てもらえる、という気持ちで安易に大勢の方が来られるのは困ります。
そのようなことを認めていたら、みんな予約せずに直接来院するようになります。予約制度が崩壊します。

かといって、予約なしですでに来院された方に「予約がない方は診察できません」とも言えません。
窓口でのトラブルは避けつつ、予約済の方が不利にならないようにもしたい。これはなかなか難しいものです。

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インフル大爆発
- 2019/01/13(Sun) -
たぶん「警報レベル」に達したな、と実感するような、今日は「インフルエンザ大爆発」な日でした。
この3連休を診療している当院には、もう、診療予約が殺到して大わらわです。ほぼほぼキャパ一杯です。

夕方17時までの診療を標榜していますが、朝9時前にはすでに、17時までの予約枠が埋まってしまいました。
さらに昼頃には18時台までの予約が入り、もはや午後の予約がほとんど受けられない状況になりました。

14時過ぎに、ネット予約サイト「アイチケット」のトップページに、次のようなメッセージを掲示しました。

「今日は診療予約がとても多く、夜まで予約がいっぱいです。
 アイチケットによる予約受付は、終了しています。
 早々と受付を終了することで、皆様にはご迷惑をおかけ致します。
 まことに申し訳ありませんが、どうぞご了承ください。
 なお、とくに具合の悪い方は、電話でご相談ください。」

そのように書いておきながら、電話での予約の多くを、実はお断りせざるを得ませんでした。
高熱の方などは、私が直接電話で病状を聞いた上で、来院してもらう必要があるかどうか判断しました。
明日は祝日なので今日のうちに受診したい気持ちはわかりますが、大丈夫。うちは明日もやってますから。

とは言いながらも、ヤマ場は明日ですね。日曜よりも祝日の方が混み合うことは、経験済みです。
明日の朝9時の時点で19時ごろまで予約が埋まるようなことになったら、いったいどうしましょうかね。

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高齢者ワクチン延長へ
- 2019/01/12(Sat) -
高齢者の肺炎予防のための、「肺炎球菌ワクチン」の定期接種の経過措置が、延長されることが決まりました。

本来は65歳が接種対象ですが、これまで経過措置として、5の倍数の年齢の高齢者に接種が行われてきました。
経過措置期間の5年間(実際には4年半)で、65歳以上の全員に、1度ずつ接種の機会が与えられた格好です。

ところが接種率は40%程度と低迷しています。
その原因は周知不足だけでなく、対象や接種回数がわかりにくいことや、接種が有料ということもあるしょう。
そこで、経過措置を5年間延長し、高齢者にもう一度接種の機会を与えようというというわけです。

そのこと自体は、よい考えです。当然、延長すべきでしょう。しかし問題は、そのやり方です。
厚労省の方針案では、これまでの経過措置と同様に、5の倍数の年齢の高齢者が接種対象となるようです。
でも「年度区切り」がわかりにくいし、もはや5の倍数の年齢に限定する意味って、ないんじゃないの?

これまでの経過措置で接種した方は対象から除外されるので、未接種の方は高齢者の約6割です。
そのうちの一部の方が接種するわけですから、ワクチン不足を懸念するほど殺到するとは思えません。
もはや、経過措置の対象年齢はシンプルに、「65歳以上全員 (-`ω´-)キッパリ 」、でいいじゃないですか。

5の倍数の年齢という対象設定を、「5年ごとに接種ができる年齢になる」と誤解してる方は何人もいました。
「一生に1回しか接種できませんよ」と私が言えば、「では私は5年後に接種します」と応じる人もいました。

そのような方々に私は、「経過措置は今回限り。次の機会はありません」と説明して、接種を促してきました。
対象年齢を過ぎてしまって定期接種を逃した方には、ワクチンの任意接種をお勧めしたことさえあります。
まことに申し訳ありませんが、私はウソをついていました。あと一巡(たぶん)、接種機会が回ってきます。

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残業2,000時間OK
- 2019/01/11(Fri) -
「勤労統計」問題に揺れる厚労省で今日、「第16回 医師の働き方改革に関する検討会」が開催されました。
この検討会は、先月には3回も行われ、そろそろとりまとめようという急ピッチな動きが見られます。

やはり「地域医療確保暫定特例水準」として、年1,900〜2,000時間の時間外労働を認める方向のようです。
医師の労働時間を規制すると地域の医療に影響するので、特例で長時間労働を認めようという考え方です。

2,000時間というのは、「過労死ライン」とされる月80時間(年960時間)の2倍を超える残業時間ですよ。
こういったことは多少は報じられていますが、不思議なことに、社会問題としては大きくならないですね。

他の業種では、いくらクライアントに求められても、今後は長時間労働が厳しく規制されることになります。
お役所等でも、いくら市民がサービスを求めても、長時間労働はきちんと規制されることでしょう。
しかし勤務医は、患者が医療を求める限り長時間労働をしなさい、ということなのです。

少し忙しい労働者の残業は規制しても、すごく忙しい労働者の残業は規制できない、ということですか。

「連続勤務上限28時間」と「インターバル9時間」を守っても、年間2,300時間は残業できるとする厚労省。
これは、医師が常に連続28時間働き、その9時間後に出勤して、また28時間働くとした場合の想定値です。
それと比べれば、2,000時間などは「さらに時間が短縮された働き方」だと厚労省はバカなことを言うのです。

さらに問題は、その大甘の残業規制すら遵守せず、サービス残業が横行する懸念です。

私が大学病院に勤務していた頃も、たぶん年に2,000時間以上残業していましたが、その記録はありません。
記録がないどころか、残業手当は1円も出ませんでした。
大学病院においては、時間外労働という概念が、少なくとも当時(90年代まで)は、皆無だったのです。
教育機関というのが建前なので、医療行為で残業しても、労働とはみなされないからです。

表向きの2,000時間という数値にも呆れますが、その規制の枠外の医者もたくさんいるということです。

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ついにゾフルーザ処方
- 2019/01/10(Thu) -
今頃ですかと言われそうですが、当院では今日初めて抗インフルエンザ薬「ゾフルーザ」を処方しました。

その有効性や安全性を疑っているわけではありませんが、この新薬には、あえて手を出さないできました。
今年のインフルエンザウイルスが特殊なわけではないので、従来薬でも従来通りの効果があると思うからです。

しかしこの数日、インフルエンザが全国的に流行する中、テレビではゾフルーザの話で持ちきりです。
従来の薬と比べて下熱が早いだの、ウイルス消失が早いだのと、コメンテーターらはしきりに持ち上げます。
唯一の欠点は薬が高額なことですが、3割負担で数百円の違い「しか」ない、という論調です。
ここまで報じられるともう私も、ゾフルーザを避けて通るわけにはいきません。

ところで、報道番組等ではよく、3割負担の場合の薬価(薬の価格)について、次のように比較表示します。

成人で3割負担の場合、タミフルの816円、イナビル1284円に対して、ゾフルーザは1437円だと。
しかし実際には、それ以上に価格差が開く場合があることも付け加えておくべきでしょう。

タミフルはジェネリックなら408円ですが、ゾフルーザは体重が80キロ以上だと2874円に跳ね上がります。
これは大きな差です。なので私は、80キロ以上の方に限っては、ひとこと薬価の話もするようにしています。
でも、「新薬は高いけど使います?」みたいな確認をすることが、医学的に正しいのかは疑問です。

あと、前にも書きましたが、40キロ以上は2錠、80キロ以上は4錠という用量設定も、いかがなものか。
もっともよく遭遇する、60〜80キロ未満の方には3錠処方したいところですが、規定では2錠なんですよね。
この用量設定は、早急に改定されるべき点だと思います。

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診療予約制限への苦情
- 2019/01/09(Wed) -
「19時まで診療するはずなのに、予約が一杯だからといって受付を1時間も前に打ち切るとは何事か」
最近、そのような趣旨の苦情を頂戴しました。
当院の対応のまずさが第一の原因であり、まことに申し訳ないことだと思います。
しかし、予約の受付はどこかで区切らなければなりません。そのことを納得してもらうのは難しいものです。

1人の患者さんの診察等に、私は5〜7分の時間を要しています。実際の診療内容からそのように計算できます。
短めに5分としても、1時間に12人しか診察できません。
平日の診療時間は19時までなので、15時から始まる午後の診療予約受け入れ数は、48名がメドになります。
実際には重症患者が何人か割り込むので計算通りにはいかず、例えば今日の診療を終えたのは20時でした。

実は開院当初の数年間は、診察の予約を何時になっても制限無く受け付ける「青天井」で臨みました。
私が院内に居る以上は診療を拒まない、いわゆる「応召義務」を愚直に遵守したものです。
そのため冬場には、21時を過ぎるどころか23時近くまで診療することもしばしばでした。
標榜診療時間が17時までの土日祝日でも、診察終了が22時台になることは珍しくありませんでした。

しかしさすがに、それを何年も続けるのは厳しくなってきました。ひとつは私の体力的な問題です。
さらに「働き方改革」が叫ばれる昨今、職員に毎日長時間の残業を強いるわけにはいかなくなりました。

そこで最近、午後の予約人数が一定数を超えた時点で、予約受付を原則としてお断りすることにしたのです。
この時期、14時過ぎには夜まで予約が埋まることも多く、受付を早々と打ち切るのは断腸の思いです。
しかしよほど重症の方を除いて、自宅で様子を見ていただくようにお願いしています。

当院はまだ、予約受付をお断りすることに慣れていないので、説明の仕方が下手なのかもしれません。
以前は時間制限無く受付していたので、当院が予約受付を断るはずがないと思われている可能性もあります。
患者さんにとって不便・不都合な方向への診療体制の変化は、なかなか受け入れられないのかもしれません。

標榜している時間(平日19時まで、土日祝17時まで)は目一杯診療しますので、どうかご了承願います。

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きつねのお稲荷さん
- 2019/01/08(Tue) -
「きくかわ稲荷(いなり)、良かったですよ〜」と職員が言うので、「ほお」と私。話の続きを聞きます。
どこか、ひなびた所にある「お稲荷さん」なのか、まさか「いなり寿司」の話だったりして、と思いながら。

でも会話を続けるうちに、かみ合わなくなってきます。で、よく聞くと、え?「菊鹿ワイナリー」?
昨年11月に山鹿市菊鹿町にオープンした、菊鹿ワインの醸造所と周辺施設のことですか。知らなかった。

菊鹿町は「キクカマチ」であって「キッカマチ」ではないので、ワイナリーも「キクカワイナリー」です。
URLが “kikuka-winery.jp” なので間違いありません。
でもその親会社(?)の「熊本ワイン」のサイトには、 “kikka wine” とあります。
つまり、会社名は地名に準じて「キクカ」だけど、商品名は「キッカ」なのでしょう(部外者の意見です)。

「菊鹿シャルドネ」は、数年前に漫画『神の雫』で紹介されて以来、品切れ続きの人気ワインとなりました。
人気ならば飲んでみようというのが私流。当時、熊本ワインにまで出かけて、何本か購入しました。
醸造などの製造工程を見学できる小ツアーもあり、ひととおり眺めて廻りました。

あれからしばらく菊鹿ワインにハマりましたが、やがてマイブームは赤ワインへと移りました。
形から入るタイプなので、思い切ってワインセラーを購入。以来、赤ワインの日々が始まりました。

ところがその赤ワインも、熊本地震をきっかけに急速に興味が失せてしまったのでした。
あの地震って、つくづく人の楽しみとか興味とか価値観を変えてくれましたよね。

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機内安全ビデオ
- 2019/01/07(Mon) -
いま静かな話題になっているのが、ANAの「歌舞伎ビデオ」。ファンの間では大いに盛り上がっています。
離陸直前に機内で放映される、機内安全ビデオのことですね。先月、大胆にリニューアルされました。

私も何度か見るうちに慣れましたが、最初は驚きました。こんなの流して大丈夫なのかと思うほど。

初回は、食い入るように見入ってしまいました。なにしろ斬新で奇抜。一歩間違えれば、おふざけビデオです。
ところが、演じているのが本物の歌舞伎俳優なので、表情や挙動のひとつひとつが、しっかりしてる。
そのシュールな「演目」を鑑賞し終わったところで思います。もう一度見たいと。

2回目の搭乗では、見る気まんまんで臨みました。俳優の演技のディテールに、あらためて感銘を受けます。
3回目あたりでようやく、ビデオが言わんとする内容(=機内安全)の方に意識が向きます。

これまでに都合5回ほど鑑賞しましたが、もう、違和感はありません。5回目はこっそり撮影録画しました。
江戸時代に旅客機が飛んでいたら、きっとこんなビデオになるんだろうなとさえ、思ってしまいます(うそ)。
以前のビデオでは、救命胴衣を口で膨らませるのは「まねごと」でしたが、歌舞伎ではホントに吹いてます。
そういうところも含めて、何度見ても飽きない、良い作品に仕上がってます。

機内安全ビデオなんて、これまで真面目に見てなかったのに、いまは毎回、ガン見です。
他の乗客もみな、しっかり見てる様子。こりゃあANAさん、大正解でしたね。

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流感は普感を駆逐する
- 2019/01/06(Sun) -
「流感」とは、「流行性感冒」つまりインフルエンザのことですが、この言葉、最近はあまり使いませんね。
「普感」とは、「普通感冒(普通の風邪)」のことを略していま私が作った言葉です。無理がありますか。

インフルエンザが全国的に流行しています。
熊本市でもおそらく、今週あたり「注意報レベル(週に10人以上)」になるものと推測(体感)します。
少なくとも当院では、すでにこの土日で、「警報レベル(週に30人以上)」のペースに達しています。

インフル高感度検査装置はフル回転です。検査が追いつかず、従来の迅速検査キットも同時使用しています。
病状と状況から疑いが濃厚な場合、検査はしばしば省略しますが、それでも検査件数は相当数に上ります。

毎年思うのは、インフルエンザが流行し始めると、インフルエンザ以外の感染症が減るということです。
もちろん実際には今日も、溶連菌感染や水痘や急性胃腸炎の患者も来院しました。
しかし少なくとも普通の風邪の方は、先月までよりも減っています。こんなに寒いのに。

どうやらこの時期、軽微な風邪で安易に病院を受診するのを控える人が多いようです。
それは、病院で「インフルエンザをもらう」リスクがあると考えるからです。ある意味、正しい考え方です。
そんな理由で受診を控える程度の病状なら、そもそも最初から受診する必要はないと考えてもよいでしょう。
インフルエンザの流行期が終わっても、同じ考え方でよいはずです。

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インフルの検査と治療
- 2019/01/05(Sat) -
年が明けて、当院は今日から診療を開始しましたが、インフルエンザは年末からの流行が止まっていません。
近隣の救急病院等の情報でも、今年に入ってインフルエンザ患者がとても増えているようです。
さらに、今シーズンに限った話ではありませんが、熱や症状だけでは判断できないケースが多いですね。

極端なのが、熱の出ない(まったく平熱の)インフルエンザ。症状は軽い風邪症状のみ。けっこう元気。
インフルエンザに罹っている家族がいるということで、念のため検査したらA型陽性。
検査しなければインフルとは疑わず、本人にもその自覚がないので、周囲への感染源となります。

インフルエンザの疑いのなさそうな方に、保育園や職場の事情で「念のため検査」を行うのには反対です。
しかし、疑うべき医学的状況があれば、念のために検査をする意義はあります。その判断は難しいですけど。

インフルエンザに罹っても、必ずしも抗インフルエンザ薬で治療する必要は無い、という考え方があります。
たしかに、2001年にタミフルが発売されるまでは、そのような便利な薬はこの世にはありませんでした。
たいていの場合、タミフルを飲まなくてもインフルエンザは治ります。
しかしそれでも、私がほぼすべてのインフルエンザ患者に抗インフルエンザ薬を処方する理由は、

・少しでも早く治し、社会復帰を早める
・少しでも合併症を減らし、生命予後を改善する
・少しでも周囲への感染力を減らし、流行の拡大を抑える

どれも少しの違いですが、一定の評価を得ている薬がある以上、使わない手はない、というのが私の考え方。
ただしインフルエンザかどうかを確定させてから薬を使いたいので、検査もできるだけ行う方向なのです。

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Appleショック
- 2019/01/04(Fri) -
東京株式市場では、大発会日の株価は上昇することが多いそうですが、今日は記録的な下落となりました。
「Appleショック」によって、昨日のニューヨーク株式市場でダウ工業株平均が大幅に下落した影響です。

Appleは、中国でのiPhoneの販売減速を理由に、業績を大幅に下方修正しました。
それもこれも、米中の貿易摩擦(というか覇権争い)が原因。トランプも習近平も、いいかげんにしなさいよ。

Apple製品なんて、ほとんどは中国で製造(組み立て)しています。米中はお互いに依存しあってるのです。
しかも米中の関係が悪化すれば両国が損をするだけじゃなく、日本にもとばっちりが来るのです。

そのような業績悪化を懸念して株価が下がったAppleは、ついに株価総額の首位を奪われてしまいました。
かわってトップに躍り出たのはMicrosoftです。Windowsよりも、クラウドサービスが好調のようです。

Microsoftなんていうのは、Apple信者的に言えば、MacのOSを盗んでWindowsを作って成功した会社です。
そのMicrosoftに破れて破産寸前のAppleが、見事に復活してついに宿敵を抜き返した歴史があるのです。
でもMicrosoftは意外と堅実に仕事していたようで、このたびまたAppleを抜いたというわけです。

そういえば今日、安倍首相は、新元号は4月1日に発表すると表明しましたが、あれもどうかと思います。
私はたまたま自民党保守派と同じ意見なのですが、新元号の発表は、遅ければ遅いほど良いと思っています。

「国民生活への影響は最小限に抑える」と首相は言いますが、直接的にはWindows問題じゃないですか。
官公庁などのシステム改修において、Windowsの更新期限が4月1日だからだと報じられているからです。

でも5月改元はずっと前から決まってること。Windows問題の回避策は考案できなかったのでしょうか。
シェアに物言わせて、結果的に新元号の発表時期にまで干渉した形のWindowsには、どうも納得いきません。

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地震と台風
- 2019/01/03(Thu) -
熊本でまた大きな地震があったことは、あとで知りました。どうやら大きな被害はなかったようで、なにより。
ただし、いまだに線路上に停止した新幹線の車両の中には、取り残された人がおおぜいいるようです。
熊本空港も一時離着陸が止められましたが、その後は復旧。私も無事、羽田から戻って来ることができました。

夕方が地震なら、今朝は台風です。
私が今朝マレーシアから搭乗したANA便は、行く手を阻む台風を大きく迂回する航路をとって帰国しました。
地震や台風の発生時期と場所がもう少し違ってたら、私はいま東京かクアラルンプールにいたことでしょう。

その「台風1号」の話です。元日に発生したそうで、これは統計開始(1951年)以来「初めて」とか。
「これまでで最も早い発生だ」などと報じられています。でも、何をもって「早い」というのでしょうね。

科学的には気象とは関係のない1月1日という日付で、台風の「発生年度」を区切っていいんでしょうか。
たとえば「初雪」だって、1月1日以降の最初の降雪のことを言うワケじゃないですよね。
1月1日に初雪が降ったから今年は雪が早いね、て言う人はいませんよ。

そんな疑問を感じて調べていたら、ある気象予報士の方が書いていました。1月区切りは意味がない、と。
台風の発生機序を考えたら、北半球の気温が最も低くなる2月下旬が「台風年度」の区切りだと。なるほど。

これを初雪に当てはめるなら、日本の気温が最も高くなる季節(=夏)以降の最初の降雪、となるでしょう。
そう考えると、元日の台風発生よりも、2月の台風の方がよほど珍しいということになります。

で、件の台風1号はいま、タイとマレーシアの間(タイランド湾)を、西向きに進行中です。
「日本への影響はありません」と報じられてますが、「日本人への影響」なら少しはありましたからね。

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真冬に南国に行く
- 2019/01/02(Wed) -
真冬の日本から、常夏のマレーシアに移動した今回、直面したのはその気温のギャップです。
そのことは当然わかっていたので、服装についてはネット情報等を参考にして、周到に計画したつもりです。
今後同様の旅行をする方のために、一部反省点も込めて、私の経験を記載しておきます。

一般にこういうときオススメの防寒着は、ユニクロの「ウルトラライトダウンジャケット」となっています。
たたんで専用の袋に入れると、とても小さくにまとまり、機内持ち込み用のスーツケースにも入れられます。
なので最初は私もそれを買うつもりでしたが、実際に店舗で見てみると、う〜ん、なんていうか、アレです。
旅行の時だけとはいえ、還暦近いオッサンが着るのは少しはばからる雰囲気なのです。それ以前に、寒そう。

あれこれ悩んだ末に、メジャーなアウトドア用品メーカーの、しっかりしたダウンジャケットを購入しました。
もちろん、某店舗で試着してサイズと見た目を確認した上で、帰宅後にAmazonで発注しました。

自宅から空港までは、そのゴツいジャケットを着て、福岡空港のラウンジで脱ぎ、圧縮袋に入れて縮めました。
圧縮すれば機内持ち込みスーツケースに入ることは、あらかじめ確認済です。
コート類を空港に預ける方法もあるのですが、今回は出国が福岡で入国が成田なので、それは不可能でした。

ダウンジャケットの下は、冬の空港内や機内の冷房程度には対処できるように、薄手の長袖です。
その下は、南国仕様の半袖ポロシャツ。上から順に脱いでいくという、いわゆる「タマネギ方式」ですね。

でも実際には、仁川もクアラルンプールも、空港内はジャケットがほしくなるぐらい寒かった。
クアラルンプールの屋外は蒸し風呂のように暑いのですが、その反動か、屋内は冷房が効きすぎてます。
かといって本格的なダウンジャケットは、空港内で使うためだけにはオーバースペック。かさばるし暑すぎ。
こういうときは、ササッと脱ぎ着できてたたむとコンパクトな、薄手のダウンジャケットがいいですね。

結論。旅行中に一時的に使う防寒着には、ユニクロの「ウルトラライトダウンジャケット」が一番。

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スラマッ パタン
- 2019/01/01(Tue) -
クアラルンプールから、新年、あけましておめでとうございます。本年も、よろしくお願い申し上げます。

年末年始をハワイで過ごす方が多い(芸能人でなくても)ようですが、私はまだ行ったことがありません。
しかしハワイではありませんが、今年は海外(マレーシア)で新年を迎えました。こんなの初めてのことです。

年末年始の数日間を老人病院の当直室で過ごしたことなら、過去に何度もあります。当直のアルバイトです。
インターネットのない時代のこと。テレビすらない狭い部屋で、ヒマ過ぎて気が変になりそうな正月でした。

あるいは、大学病院や市民病院での仕事中に年が明けたこともありました。
西暦2000年を迎えた瞬間は、機器管理(危機管理ではなく)のために、病棟詰所に張り付いていました。
またある正月は、重症患者の管理のため病院にとどまっている数日の間に、ひげが伸び放題に伸びました。
それ以来、ひげをたくわえるようになり、いまは一部のひげを残した状態です。

マレーシアと日本の時差は1時間。日本よりも1時間ほど遅れて、私は平成最後の年2019年を迎えたわけです。
深夜に到着したので、ちょうどその瞬間を、たまたまクアラルンプール空港で祝うことになりました。
空港にいた人々(見知らぬ外国人たち)が、カウントダウン乾杯をしようと言い始めて、輪が広がったのです。
みんなで、ビール片手に盛り上がりました。私もです。誰かが動画を撮ってましたが、知らない外人です。

マレーシアは、イスラム教をはじめとした多宗教の入り交じる国なので、1月1日の祝い方も微妙だとか。
清々しく厳粛でありながら、一方で目出度く賑やかに盛り上がるのは、日本特有の祝い方かもしれません。

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