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健診の電話勧誘
- 2019/09/30(Mon) -
詐欺まがいの怪しげな勧誘が増えている昨今、多くの患者さんが困っている「勧誘電話」があります。

差し障りがあるので発信元は言えませんが、「1,000円で健診を受けませんか」と誘ってくるそうです。
「抽選で食事券が当たりますよ」などとエサをぶら下げて、何度もしつこく攻勢をかけてくるらしいですね。

これがマンションの販売なら「再勧誘」は禁じられてるはずですが、健診の勧誘だとどうなのでしょう。

当院通院中の生活習慣病の方は、おおむね年に3回程度、脂質糖質や肝腎機能などの血液検査を行っています。
その検査の医療費は、平均すると350点前後なので、窓口負担額は700〜1,000円程度になります。

件の「1,000円健診」の内容を見ると、検査項目がかなり少ないですね。もうほんと、必要最小限のみ。
この検査内容で、生活習慣病の定期検査の代用とするには不足するので、別の日に追加検査が必要になります。
患者さんは余分に痛い思いをして、余計に血液を失い、医療費としてもムダです。

なのでこの健診勧誘電話には乗らないように、当院では啓蒙活動を続けていますが、アチラもしつこいのです。
食事券等の賞品はは「およそ12人に1人は当選」するそうで、その期待値は数百円程度と見積もられます。
それならば、最初から健診費用を500円ぐらいに安く設定すればいいのに。

すでに生活習慣病で治療中の方に、中途半端な検査を有料で行うこと自体、そもそも疑問です。
しかもそれを、しつこく電話勧誘するのは問題だと思いますよ、熊本市国保の方(あ、言っちゃった)。

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駆け込まない需要
- 2019/09/29(Sun) -
消費税増税を前に、一定の駆け込み需要はあるのでしょうけど、今回は微妙というか、複雑で面倒ですね。
つまり、例のポイント還元によって、増税後の方が安くなるケースがあるからです。

5%還元となる店舗での買い物を予定している場合、増税前に買うのはムダです。
2%上がるけど5%還元されるから、差引3%得すると思ったら、大間違い。そんなものでは済まされません。

10万円(外税)の家電で考えてみます。
9月に買えば税込み10万8千円。増税後は、11万円の5%引きで10万4500円。差引3.5%の得。

これが、保存食やらなんやらの買いだめで、総額10万円相当の食品だったら大変です。
9月に買えば税込み10万8千円。増税後も軽減税率で10万8千円。5%引きで10万2600円。差引5.4%も安い。

え〜っと、この計算であってるんでしょうかね。増税後の方が得すぎて、ウソっぽいんですけど。

経産省のサイトには、地図上に近隣のポイント還元登録加盟舗が表示されるようになっています。
当院の近所で見てみると、サンピアンの中のトイザらスとか明林堂書店も5%還元店舗のようですけど、本当?
自宅の近所だと、紀伊國屋書店も5%引きです。いったいどういう基準なんだろ。要確認ですね。

もしそうなら、増税後に買うばっかりでしょ、オモチャも本も。慌てて駆け込んだら、確実に損しますね。

いつも行くガソリンスタンドは、残念ながら加盟店ではないようです。なので今日、駆け込んどきました。
通常は2%ですが、5%ポイント還元のガソリンスタンドをご存じの方がいらっしゃいましたら、ご一報を。

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Facebookの情報管理
- 2019/09/28(Sat) -
個人情報の保護規制を強化する動きが世界で相次いでいると報じられてはいますが、事は簡単ではありません。
フェイクニュースや誤った情報発信を厳しく規制することは、逆に表現の自由を侵しかねないからです

FacebookのザッカーバーグCEOが企業経営の軌道を修正するという、インタビュー記事が出ていました。
彼は一見まっとうなことを言っていますが、しかし私には余計に疑問が深まりました。

「不適切なコンテンツは通報を待って対処するのではなく、危険な情報を発見するAIを作り迅速に取り除く」

ネット社会の風紀委員長になろうというのでしょうか。要は、検閲であり情報操作そのものです。
これを人間が行うのではなく、AIが「機械的に」処理するのだから問題ないとでも言うのでしょうか。

検閲条件などは自由に設定できるし、問題コンテンツの情報をFacebookが丸ごと収集するのも不気味です。
スマートスピーカーが「聞き耳」を立てている問題と同様の、個人情報への侵害が危ぶまれる案件です。

Facebookに限らず、Googleやその他の情報企業も、すでに同様の情報操作を行っているはずです。

ただ、いくら検閲を厳しくしても、その裏をかいて情報が漏れることは間違いありません。
厳しい通信規制のある独裁国家でも、闇の周波数のラジオ放送が流れたりするわけです。

情報発信手段や技術は、加速度的に進歩しています。拡散する情報量は爆発的に増えていくことでしょう。
未来社会ではもう、情報管理や規制など不可能なんじゃないでしょうかね。
Facebookのやろうとしていることは、訴訟対策にしか見えません。その実体は情報収集の強化です。

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ロタワクチン定期化決定
- 2019/09/27(Fri) -
ロタウイルスワクチンは、来年10月から定期接種になることが決まりました。
有効性も安全性もコスパも、ひととおり検討が済んだわけですが、なお実施まで1年待たせるんですね。
それならば無料接種までのつなぎとして、とりあえず接種費用の助成を開始してくれるといいんですけどね。

ところで、ロタウイルスワクチンの接種を行う上で、問題がいくつかあるようです。私が興味深いと思うのは、

(1)2種類のワクチン(ロタリックスとロタテック)の互換性の問題
米国では、両者のワクチンを組み合わせても、計3回接種すればよかろう、という考え方になっています。
組み合わせ接種による安全性と有効性については、厚労省もおおむね(やむを得ず)認めています。
ただ、これまでずっと組み合わせを禁じてきた手前、前言を撤回するための理屈をこね回してるのが笑えます。
日本は里帰り出産が多いから1回目と2回目の接種では医療機関が変わるのが問題、なんて真面目に言ってる。

(2)ワクチンをすぐに吐き出した場合の再接種(再投与)はどうする
現在、ロタリックスでは再接種を認め、ロタテックでは認めないと、添付文書に明記されています。
両者を組み合わせて接種する場合も出てくるので、現状のままでは整合性がとれないのが、お役所的には痛い。
どうやら定期接種では、再接種を認めない方向のようです。ロタリックスにしてみれば、とんだとばっちりか。

(3)接種控え対策はどうする
ワクチンが無料化になる直前に、わざわざ有料で接種したくないのが人情。いわゆる「接種控え」問題です。
乳児期の重症感染症を予防するのがワクチン接種の目的ですから、接種が遅くなればなるほど危険です。
さらにロタウイルスワクチンは、遅い週齡で接種を開始するほど重い副反応が起きやすい問題もあります。
なので厚労省は、来年8月生まれ以降の乳児だけを、10月からの定期接種対象にしようと考えているようです。

(4)他のワクチンとの接種間隔はどうする
現状では、ロタウイルスワクチンは他の生ワクチンと同様に、他のワクチン接種まで4週間の間隔が必要です。
しかし欧米では、ロタと他の注射ワクチンとの接種間隔には何の規定もなく、自由に接種できています。
厚労省はこの機会に、接種間隔について見直そうという言い始めました。これは珍しく良い話。
さらに他のワクチンでも、欧米にならって接種間隔を緩和しようかという動きさえ出ています。朗報です。

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平和ボケの保安検査
- 2019/09/26(Thu) -
大阪伊丹空港で刃物を持った客が保安検査を通過し、その結果ANAの便が遅延・欠航する騒ぎになりました。

保安検査場の金属探知機で刃物が見つかったのに、その刃物を客に返却してしまったのは大失態です。
ANAが全便運行を見合わせて制限エリア内の客を全員エリア外まで出すまでのタイムラグが、約2時間20分。
この間にその刃物所持客は、どれかの便に乗って飛んで行ってしまったようです。

保安検査のやり直しに巻き込まれたり、欠航便に搭乗する予定だった客は、たまったもんじゃありませんね。

十数年前、夏休みに家族旅行で熊本から羽田まで飛んだとき、空港の検査で引っかかったことがありました。
なぜか娘が所持していたハサミが見つかり、熊本空港の保安検査場で没収されてしまいました。

つまり、刃物は必ず没収されるモノなのです。なのに伊丹の保安検査場では、どうして返却したのでしょう。
そして、刃物の誤返却に気づいて出発便の離陸を止めるまでに、なぜ2時間以上もかかったのでしょう。

X線検査を担当している警備会社の係員の、危機感の欠除(=平和ボケ)が原因でしょうか。
自分が担当しているときにテロリストが検査場を通過するはずはないという、正常性バイアスの一種なのか。
ラグビーワールドカップを前に、9月13日から保安検査が強化されているはずなのに、このザマです。

一方で、平和ボケの日本とは対極にあるのが米国。9.11以来、保安検査は特に厳しくなっています。
靴を脱いだ後しばらく裸足で歩かせられるし、ポケットの中身はハンカチでも出させられます。

そういえば先日、ホノルル空港での保安検査の真っ最中に、突然、すべての作業が停止されました。
なにやらアナウンスが流れ、1分間の黙祷だと。9月11日の、ちょうどその時間でした。

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夢をすぐ忘れる仕組み
- 2019/09/25(Wed) -
いま見た夢をすぐ忘れる仕組みを解明したと、名古屋大学の研究者が発表しました。とても興味深い研究です。

夢を覚えているということはREM睡眠から目覚めたことを意味すると、先日当ブログで書いたばかり。
でもたしかに、今の今まで生々しく覚えていた夢の内容を、その数秒後には思い出せないことがよくあります。
だから夢日記は、枕元に用意しておいたノートに、覚醒直後直ちに書かなければならないのです。

それほどまでに、夢が記憶として定着しにくく急速に忘れてしまうのには、何か理由があるはず。

と思っていたら、その通りだったんですね。脳内に、夢を強制的に忘れさせる仕組みがあるようです。
視床下部の「メラニン凝集ホルモン産生神経(MCH神経)」が、REM睡眠中に記憶を消去しているそうです。

ならば、MCH神経を選択的に抑制するか、MCH神経の伝達物質をブロックすれば、夢は消えないわけですか。
いやそうではなく、MCH神経を活性化するとREM睡眠の時間が増加すると、名大の研究者は言っています。

つまりMCH神経は、人間に夢を見させておいて、しかもそれを消すという不思議な働きをしているわけです。

それならば、起床時には消えることになっている夢を、なぜわざわざいったん見るのでしょう。
しかも、夢の記憶は完全には消えておらず、わずかに覚えている状態で目覚めるというのも、意味ありげです。

もしもMCH神経作動薬の開発でも始まったら、臨床治験のボランティアには真っ先に手を挙げたいですね。

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動画と静止画
- 2019/09/24(Tue) -
自宅にある、いまはもう使っていないデジカメとビデオカメラを数えたら、それぞれ5台ずつありました。
それに加えて、使っていない古いiPhoneを10台所蔵しているなど、とても人には言えません(書いたけど)。

子どもが生まれてからしばらくの間は、やたらと写真やビデオを撮影しまくる時期でした。
その後は撮影頻度が低迷しましたが、最近また孫が生まれたりなんだりで、撮影熱がぶり返しています。

写真は、銀塩からコンデジを経て、今は専らiPhoneで撮影していますが、たまにデジタル一眼も使います。
動画は、VHS-Cから8mm、さらにminiDVからAVCHDを経て、いまはもうiPhoneオンリーですね。

運動会などでは本格的な三脚を使ってビデオ撮影をしていましたが、悩ましいのは写真との同時撮影でした。
動画は絶対撮りたいけど、要所要所ではスチル写真も残したい。でも両方同時撮影はなかなか難しいのです。

ビデオ画像から静止画を切り取ろうという発想になるわけですが、20年前にはなかなか大変な作業でした。
大学で学会発表用ビデオの編集で使っていた、Macの「Final Cut Pro」というソフトを、自腹で買いました。
たしか当時、12万円ぐらいしたと思います。それほどまでに、子どものビデオと写真は大事だったのです。
ただし、ビデオから切り取った静止画の画質はかなり悪く、苦労して編集してもガッカリするばかりでした。

さて、スマホの時代に突入です。カメラの性能や写真・動画の画質は年々めざましく良くなっています。
それでも当初は、スナップはiPhone、行楽ではデジカメ、記念写真は一眼という使い分けをしていました。
ところがこの数年、たいていの撮影はiPhoneで済ませています。当然動画もiPhoneで事足りてます。

動画でざっと流し撮りして、冗長な部分をカット(トリミング)するのが実に簡単。
静止画も自在に切り出せるので、決定的瞬間をモノにできます。しかも綺麗。もう昔の苦労がバカみたいです。

で、新発売のiPhone11( Pro )って、カメラがスゴいらしいですね。こりゃやっぱり、買いかな。

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敬老の日と秋分の日
- 2019/09/23(Mon) -
秋分の日の今日、今年は祝日の多い年だったなぁと、年間カレンダーを眺めつつ感慨にふけっています。
さらに気の早い話ですが、来年のカレンダーも見ながら、学会出張やその他モロモロの行事を計画中です。

今年の9月は、敬老の日と秋分の日の兼ね合いで、土日祝の、世間的には3連休が2回ありました。
来年は、敬老の日と秋分の日が連続するので、3連休はなく4連休が1回だけとなります。

敬老の日は9月の第3月曜日で、秋分の日は天文学的に決められるので、いろんなパターンになるわけです。
もしも秋分の日が9月21日で、なおかつ月曜日だったら、敬老の日と重なってしまうことになります。
このような、2つの祝日が重なることなど、想定外だとは思いますが、理論上は起こり得るようです。

西暦2876年に、敬老の日と秋分の日が同一日になると、ある人が書いています。
私の能力では検証のしようもありませんが、もし本当なら、国はどの様に対処するつもりなのでしょうね。
とは言え857年後のことですから、今から心配する必要はないです。

そもそも29世紀の時代に、人間の寿命はどうなってるのでしょう。敬老の日なんて存在するのでしょうか。
もしかすると、がんも感染症もなく、人間は老化せず、寿命は無限になっているかもしれません。
もはや肉体など存在せず、人はその意識だけが、どこかで電気的に活動し続けている状態かもしれません。
老化がなければ「敬老」の概念も存在せず、敬老の日も廃止です。秋分の日と重なる心配もありません。

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2巡目でおしまい?
- 2019/09/22(Sun) -
高齢者の肺炎球菌ワクチンの定期接種は、5の倍数の年齢の方を対象とした経過措置が、5年間行われました。
65歳以上の高齢者全員に等しく接種の機会が与えられたわけで、対象者の多くが接種する見込みでした。

しかし実際には接種率は思いのほか低く、やむを得ず経過措置が「2巡目」に入っています。マヌケな話です。

接種率が低かったのは、自己負担金が高いことと、日頃の啓蒙活動が不十分だったことが要因でしょう。
それに加えて、接種対象がわかりにくい制度設計にも問題があったと思います。

5の倍数の年齢が対象なのだから、今回はパスして5年後に接種しようと考えた方には、何人も出会いました。
本来、この経過措置は、全高齢者に1回だけ接種機会を与えるように考えられた制度でした。
与えられた機会を自ら手放した方には、もう二度と定期接種の機会は与えられないわけです。

私はそのことを、今回が最初で最後のチャンスですよと、口を酸っぱくして説明してきました。
今回、2巡目の経過措置が始まったのは良かったですが、私の説明は嘘になってしまいました。ま、いいけど。

ただ残念なことに、せっかく2巡目が始まったというのに、それならば接種しようという方は多くありません。
この定期接種制度の啓蒙活動が活発になったとも思えません。これじゃあ5年後には、3巡目に突入するかも。

その反対に先日、65歳の時に接種済なのに、今回70歳で2巡目の定期接種を受けに来られた方がいました。
1回目を他県で接種した後に熊本に引っ越したら、また定期接種の対象者として勧奨のハガキが来たとのこと。
どうやら接種情報が、県をまたいで共有できていないようです。お役所の仕事としてはお粗末ですね。

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なるべくネット予約を
- 2019/09/21(Sat) -
当ブログの読者ならご存じの通り、インフルエンザワクチンのネット予約の受付を、昨日から開始しています。
いまのところ、かかりつけの患者さんを中心に、おもに土日の接種日から予約枠が埋まりつつあります。

昨シーズンまでは、インフルエンザの予約者に対して、他のワクチンの同時接種も積極的に勧めてきました。
しかし同時接種をすると接種全体の流れが悪くなりやすく、しばしば接種時間が大きくズレてしまいました。

そこで今シーズンは、インフルエンザのネット予約枠内では、他のワクチンを同時接種しないことにしました。
もちろん同時接種自体は可能ですが、その場合、インフルエンザワクチンの接種のネット予約はできません。

これはネット予約者の接種の流れをスムーズにして、多くの方の接種を予約時間通りに行うためです。
今回が初めての試みなので、目論見通りにうまくいくかどうかまだわかりませんが、ともかくやってみます。

10月から消費税率が上がりますが、インフルエンザワクチンの接種料金は昨シーズンと同じにしました。
増税分だけ値上げする考え方もありますが、そうすると端数が出て、とても煩雑になりそうだからです。

65歳以上の方へのインフルエンザワクチンの接種(定期接種)は、とても重要です。
なので日頃かかりつけの高齢者の方に限り、通常の診察枠でワクチンの接種を行うことにしています。
これは以前から行っていることですが、ネット予約が難しい高齢者の方への配慮でもあります。

ネット予約をしなくても、インフルエンザワクチンの接種は電話で受け付けますが、料金を高くしています。
料金差を作ることによって、予約をネットへ誘導し、受付の電話がパンクするのを防ぐためです。
でも、現状ではまだ「完全ネット予約制」にするわけにはいきません。今後もずっと、無理でしょうね。

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旅行のアルバム作り
- 2019/09/20(Fri) -
旅行や行事などの写真は、あとで自分や家族が見られるように整理して残しておきたいと、常々思っています。
昭和の時代だとこれは、銀塩写真のプリントをナカバヤシのアルバムに貼り付けるというほぼ「一択」でした。

ところが平成以降のデジカメやスマホの時代になって、紙ベースでまとめるのが難しくなってきました。
撮影した写真の数が多すぎることに加えて、とくに最近では写真と動画の垣根がなくなってきたからです。

こうなるともう、スマホかPCベースのアルバムを作るしかありません。動画を含むならなおさらです。
そして現に、そのようなアルバムファイルを作るアプリはたくさんあります。

しかし私の理想としては、MacとiPhoneの両方で使える、できればAppleの純正アプリを使いたい。
これまでに、FileMakerやEvernoteで試行錯誤してきましたが、やはり使い勝手があと一歩です。

結局いまは、MacとiPhoneとテレビ画面でも供覧できる、プレゼンソフトに落ち着きつつあります。
Windowsでいうところの「PowerPoint」に相当する、Appleの標準ソフト「Keynote」を使います。

これを使うと、MacとiPhoneの両方で同じファイルを閲覧することができるのが、まず大きな利点です。
また、AppleTVを経由してリビングのテレビでみんなに見せて楽しむこともできます。

ご存じのように、プレゼンソフトでは「スライド」の編集や挿入や順番の変更が自由自在です。
なのでざっとストーリーを作って、あとから肉付けしていくことがいくらでもできます。
これをフエルアルバムでやろうとすると、貼った写真を剥がしたり台紙を挿入したりで大変なことになります。

というわけで今日は、先週のハワイ旅行のアルバムを作りました。準備編・苦闘編・感動編の3部作です。

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インフル予約は明日から
- 2019/09/19(Thu) -
明日から、当院ではインフルエンザワクチン接種のネット予約の受付を開始します。接種開始は10月から。

他の多くのワクチンでは、希望者にはいつでも接種できるように、一定数のワクチン在庫を確保しています。
安全のために、「在庫数>予約数」を維持しているのです。

しかし適切なワクチン流通のためには、必要なタイミングで必要な本数だけを入手するという原則があります。
理想的には、「在庫数=予約数」なわけです。

一方で、インフルエンザワクチンは予約者が多いので、必要数をすべて確保しておくことなど到底できません。
つまり、「在庫数<<予約数」です。

実際には、ワクチンの入荷はつねに遅れがちなので、綱渡り的な予約管理を行うことになります。
とくにこの数年、ワクチンがなかなか届かない時期があり、ヒヤヒヤしながら予約を受け付けていました。
さいわい今年は、9月末にはワクチンを入手できることがほぼ確実なので、少し安心しているところです。

9月末に一定数を、10月に入ってからも毎週少しずつ、継続的にワクチンが納入されるよう算段しています。
10月から消費税率が上がるので、できれば今月中にまとめて入手したいところですが、そうもいきません。

毎年苦労はしますが、最終的には「入荷数=接種数」でシーズンを終え、ワクチンが余ることはありません。
もちろん、「入荷数<接種数」となるはずはなく、結局、抑制気味に入荷しているということなのでしょう。

この数年、インフルエンザワクチンの接種について当院は、以前ほどアグレッシブではありません。
冬場の診療が混み合う時期に、ワクチン接種にあまり時間を割きたくないという気持ちもあります。
そのため、なるべく10月に集中して接種を行いたいと考えています。
当院での接種をご希望の方は、早めにネット予約を入れていただけると助かります。早割はありませんけど。

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愛が無いのか?
- 2019/09/18(Wed) -
小児科を標榜している関係上、院内には絵本やオモチャが色々ありますが、ぬいぐるみも各種あります。
以前はディズニーやアンパンマンやくまモンが主流でしたが、最近は旅先で買ったぬいぐるみも増えています。

ニューカマーは、ANAのエアバスA380型機「フライング ホヌ」の1号機 (JA381A)「ラニ」のぬいぐるみ。
同機に搭乗しなければ買えないレアグッズで、「ハワイの空」をイメージした、ANAブルーのウミガメです。

ラニは、5月24日の就航の約2カ月前の3月21日に、フランスから日本に飛んで来ました。
成田空港ではセレモニーが開かれたのですが、ところが歓迎の横断幕の文字にスペルミスがあったんですよね。
本来は「FLYING HONU」であるべきところが、「FLYNG HONU」と堂々と書かれてる! いやはや。

誰も気がつかなかったのでしょうか。直前に気づいても、もう言える雰囲気ではなかったのかもしれません。

のちに「アイがない!」なんて言われることになる残念な記念写真が、新聞各紙にも掲載されてしまいました。
ANAの機長やお偉いさんらが満面の笑顔で、その横断幕の後ろに並んでいます。まことに痛すぎる光景です。

私はそれを見て「FLY NG HONU」(飛ぶのはダメだよ、ホヌ)という、イヤな連想をしてしまいました。
でも、その事をブログに書いてしまえば、その言霊でずっとクヨクヨしそうなので、あえて黙っていました。

そんなこと考えたバチが当たったのでしょうか、計画していたホヌには結局、乗れませんでした。NGでした。
台風15号の影響で、羽田から成田までたどり着けなかった悲報は、先週涙ながらに書かせていただいた通り。

ただし、翌日別便でハワイに行くことができ、復路のホヌには乗れました。それが人生初ホヌとなりました。
苦労の末に連れて帰った「ラニ」君はいま、院内某所で飛んでます。可愛いです。

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バースデーフライト2
- 2019/09/17(Tue) -
誕生日に飛行機に乗る「バースデーフライト」。今日の「熊本–沖縄」便が、まさにそれでした。
念のため申し上げておきますが、今日は私の59回目の誕生日です。ありがとうございます。

という冒頭の2行は、1年前のブログの、ほぼほぼコピペです。なんなら間違い探ししていただいても結構。

沖縄那覇空港から市街地へ伸びるモノレール「ゆいレール」は、来月1日から延伸することが決まっています。
現在の区間は那覇市東部の首里駅までですが、そこから北に4駅分伸びて浦添市内を走ります。

延伸に伴って「Suica」が使えるようになるのかと淡く期待していましたが、残念ながらそこは変わりません。

改札で使えるのは、紙の乗車券かICカードの「OKICA」です。この乗車券が少々ユニークですね。
所定の挿入口から吸い込まれてあっちの方に出てくるのではなく、QRコードを読み込ませる方式なのです。
最初は必ず、戸惑います。センサーはOKICAと共通で、よく考えたら飛行機の搭乗ゲートと同じですね。

昔の搭乗では、搭乗券をこっちに挿入したらあっちから半券が出て、それを係の方が渡してくれてました。
いまはICカードでタッチするか搭乗券を読ませると、あっちからピンクの券が出てきます(ANAの場合)。
実はこのピンクの券が重要で、同じ席に2人乗るようなトラブルを避けるための、最終手段になっています。

ところで今日の復路便(那覇–熊本)は、天気はいいのに「天候調査」がかかっていました。
空港で待っていると、「条件付き運航」とのアナウンスあり。
「阿蘇山噴煙のため熊本空港に着陸出来ない場合は福岡空港に向かう可能性もございます」とのこと。
福岡なら今日中に帰宅できますね。もう、少々のトラブルには動じません。さいわい、熊本に着陸できました。

来年の今日は、いよいよ還暦を迎えます。少々大がかりなバースデーフライトを計画するかもしれません。

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いつやるか
- 2019/09/16(Mon) -
もともと私は手紙を書くのが苦手でした。今でも筆無精です。億劫でなかなか書き始められないタイプです。
毎日ブログを書いてますが、これは締め切りに追われているから成せること。
締切が緩いか、または締切の無い文書の作成だと、これがなかなか書けない。

日頃書く手紙類でいちばん多いのが、他の医療機関への紹介状です。その次に多いのが、紹介状への返事です。
紹介状は、すぐに患者さんに渡す必要があるときは、その場ですぐに書くしかありません。
ところが、あとで郵送すればいい場合には、途端に「億劫風」が吹き始めるのです。
昼休みにでも書けばいいのですが、どうも緊急性がないとズルズルと先延ばししてしまいがちです。

他院からの紹介状への返事ともなると、なおさらです。
明日書こうとか、別の書類とまとめて仕上げようなどと考えているうちに、何日も過ぎていきます。

長年の経験でわかったことは、手紙を書くのにいちばん良いタイミングは、書こうと思ったその時です。
手紙の執筆に限らず、やるべき仕事はその都度済ませる。いつやるか、いまでしょう、なんですね。

研修医の頃、何人もの受け持ち患者さんの翌日の検査の伝票を、毎晩遅くなってまとめて書いていました。
すごく時間がかかって帰宅が遅くなる、いちばんイヤな作業でした。
あるとき先輩から、翌日の検査を思いついたらその瞬間に伝票を書けと教えられました。目からウロコでした。
いや、耳で聞いたので、「目からウロコ」よりは「耳から耳クソ」の方が適切かもしれませんが、ともかく。

「あとでまとめてやろう」という考え方は、効率を重視したように見えて実は、単なる先延ばしでしょうね。
「いま済ませてしまえ」という発想に転換してすぐ行動した方が、きっといちばん仕事がさばけるのです。

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陸の孤島からの脱出
- 2019/09/15(Sun) -
台風15号の影響で、ついに成田空港にたどり着けなかった話は、先日書いた通りです。
しかしニュース報道は、空港から脱出する手段がなく、1万人以上が取り残された話ばかりでした。

ところで、後日ネットを見ていたら、胸を打つような、9月9日の成田脱出苦労話が目に付きました。
どうしても、急いで都内に行かなければならない方たちの、アクロバティックとも言える打開策です。

「成田→新千歳→羽田」ルート。なるほど。成田空港は陸の孤島でも、空はつながってたんですよね。

「成田→仁川→中部→羽田」ルート。そこまで急いでましたか。こうなると、もはやパズルっぽくて楽しそう。

話がそれて恐縮ですが、変態的飛行機乗りとして知られるパラダイス山元氏の著作は、私の愛読書です。
東京(羽田)から名古屋まで行くために、彼が実際に使った楽しげなルートが、いつくか紹介されています。

「羽田→沖縄→名古屋」彼のお気に入りだそうです。

「羽田→香港→名古屋」夜行便を利用すれば、疲労も少ないオススメのフライトだとか。

「羽田→フランクフルト→名古屋」こういう遊びも、人生には必要なのでしょうか(たぶん必要ない)。

成田にたどり着けなかった私は結局、翌日の「羽田→関空→ホノルル」ルートでハワイに到着できました。
ANAもJALもハワイアン航空もダメでしたが、関空発のデルタ航空に空席を見つけたときの嬉しかったこと。

ネット検索を駆使して窮余の策をひねり出せたのは、ノートPC(MacBook)があればこそ。
これがiPhoneでは難しかったでしょう。ブログ執筆・投稿のためだけでなく、旅行にパソコンは必須ですね。

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ロタワクチン定期接種へ
- 2019/09/14(Sat) -
ロタウイルス胃腸炎を予防するワクチンがようやく、定期接種になりそうです。だいぶ待たされましたね。
昨日の厚労省の審議会で、早ければ来年度中には定期接種化する方針が示されたようです。

ワクチンの定期接種化を議論するときに、厚労省がいつも問題にするのは以下の3つ。
(1)有効性、(2)安全性、(3)費用対効果

すでに定期接種が行われている諸外国の状況から、ロタウイルスワクチンの有効性は十分に認められています。
一方で副反応としては腸重積症が知られていて、それを恐れるあまりに日本での定期接種化が遅れてきました。

ワクチンの有効性よりも副作用を重要視する日本人の情緒こそが、日本がワクチン後進国たるゆえんです。

さいわい、最近になってようやく、有効性と安全性については合理的な判断に傾いてきました。
となると、定期接種化の最終段階に立ちはだかるのは、費用対効果の壁ということになります。

国は最近、「ワクチン代があと4千円下がれば費用対効果は改善する」と、メーカーに圧力をかけ始めました。
審議会の詳細な内容は知りませんが、おそらく、ワクチンの価格を下げさせることで解決したのでしょう。

お役人には、「 ワクチン代 < ワクチンの導入で削減できる社会的コスト 」であることが重要なのです。
予防費用の方が治療費よりも高いのであれば、その病気を予防するメリットなし、という品の無い考え方です。
子どもたちを病気から守るためではなく、経済的な損益によって定期接種化を決める国の姿勢は疑問です。

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見通しが甘い?
- 2019/09/13(Fri) -
台風15号の被害によって、千葉県内では大規模な停電が続いています。もう5日目です。
復旧の遅れはさまざまな活動の妨げになり、生活への影響は多大です。エアコンなしで過ごすのもつらい。

停電解消について楽観的な見通しを発表した東電が、自治体やメディアからの批判を浴びています。
気持ちはわかりますが、私に言わせればそんな後付けの批判をしても、なんの解決にもなりません。
常に悲観的な厳しめの発表をすれば良いというものでもないし、見通しは不明だと言い切られても困ります。

原発事故の時、東電は常に甘い認識を示していましたが、あれは責任逃れのための隠蔽の意味もありました。
今回の台風被害を隠蔽する必要はないはずですが、事態を矮小化・過小評価する体質は共通かもしれません。

翻って航空業界です。しつこいようですが、9月9日の成田–ホノルル便について、また考えてみます。
この日、成田–ハワイ(ホノルルまたはコナ)の定期便のうち、JALは5便すべて欠航しました。
一方でANAは、2便のうちNH184便は飛ばし、NH182便だけ欠航しました。
この184便は私が当初乗る予定だったホヌで、それに間に合わないから振り替えてもらったのが182便です。

182便の欠航理由は「乗員繰り」です。地上の交通事情が悪く、乗員が空港にたどり着けなかったわけです。
私が成田に到達できなかった苦労話は先日書きましたが、まさにそのとき乗員も出勤できなかったようです。

ですが驚くべき事に、184便は飛んだのです。JALが5便すべて欠航したときに、ANAは1便飛ばしたのです。
JALの欠航理由も、乗員繰りや機材繰りとされているので、ANAの184便の運航は快挙ともいえます。
がしかし、想像するところ、機材は大丈夫だとしても、乗員の確保は綱渡りだった可能性もあります。

JALがあっさりと欠航を決めるのに比べると、ANAはギリギリまで粘ることが多い気がします。
うまく飛べばいいですが、粘った挙げ句の欠航がいちばん迷惑です。その意味でANAは見通しが甘いのです。

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「ホヌ」に乗れました
- 2019/09/12(Thu) -
無事、帰国・帰熊しました。念願の「ホヌ」にも乗れて、楽しめることも多かったハワイ旅行でした。
今日は、すでによく知られている話かもしれませんが、私が良かったと感じたことを書きましょう。

海がいいのは当たり前ですが、吹き抜ける風がなんとも心地よいですね。なんなら一日中吹いてます。
30度を超える気温で日差しも強いのに、日本ほど暑く感じません。こんな夏なら一年中夏でもいい。

言葉で困ることは、少なくともワイキキ周辺ではなさそうです。店の人はすぐ日本語で話しかけてきます。
中国人や韓国人とは区別できるんだろうか、と最初は思いましたが、中国や韓国からの客自体が少ないですね。
なのでこう言っちゃなんですけど、人が集まってる場所でもわりと静かです。

横断歩道以外で道路を横断すると罰金を取られる、とよく聞きますが、車の交通マナーの良さにも驚きました。
道路の合流場所では、双方の道の車が1台ずつ合流するのが暗黙のルールのようで、イライラがありません。
信号の無い交差点ですら、各ドライバーがアイコンタクトをとりながら、実にスムーズに通過していきます。

ホノルルの空港(ダニエル・K・イノウエ国際空港)は、けっこう古いのですが、開放的でのどかですね。
装飾やオブジェの少ない空港ですが、空港から外の景色が丸見えなのでハワイらしさはすぐに感じられます。
歩く歩道もないのに、あまり疲れません。東南アジアなどの巨大空港や羽田や成田の方が、よっぽど疲れます。
通路が適度にジグザグしてるので、遙か彼方まで進路が見えてしまうことがなく、気分的にも楽なのです。
開けっぴろげで壁が少なく、通路から滑走路や空が丸見えなので、景色を見ながら歩けるのもいいですね。

ANAのチェックインカウンターから「ホヌ」の搭乗口まではかなり遠いのですが、まったく苦になりません。
今回の旅は紆余曲折ありましたが、ともかく「ホヌ」に乗れて良かった。もちろん、飛行も快適でした。

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機上の診療もどき
- 2019/09/11(Wed) -
白状しますと、ホノルルに来ています。個人的な事情や思いが色々とあって、念願の初ハワイなのです。

予定は大幅に狂いましたが、今日は1日、遠出せず、ワイキキ周辺の観光や食事や買い物に明け暮れました。
明日帰国します(予定通りなら、という前提ですが)。

当初からから、2泊4日のハワイ旅行という計画自体が少々厳しいものでしたが、それは仕方ありません。
万一のトラブル(帰国がずれる、等)を想定して、5連休のうちの最終日は予備日にしたかったのです。

ところが台風15号のおかげで、1泊4日の弾丸ツアーになってしまいました。
残りの2泊は、機中泊と習志野泊です。成田空港で寝た方も多かったので、私などまだラッキーな方です。

実際に、成田空港で一夜を過ごした後にホノルルにやってきた方々に、今朝ホノルルで出会いました。
ひと組は、初老の夫婦。空港で雑魚寝で過ごした後の国際線は、さぞかしお疲れだったことでしょう。
もうひと組は、幼児を連れたご家族。これもまた厳しい状況だったでしょうね。ホノルルで癒やしてください。

そういえば、関空から乗って来たデルタ航空ですけどね、機中でちょっとしたトラブルに遭遇しました。
私の後ろの席の方(ご老人)が、トイレに行く途中で一瞬意識を失われたのか、通路に転倒されたのです。
日本時間だと午前3時前ごろの出来事ですから、機内は真っ暗で乗客はほとんど寝ている時間帯でした。

私の席のすぐ斜め前での転倒だったので、行きがかり上、私が診察(といっても、問診+α)を行いました。
幸い、仰臥位で下肢を挙上してしばらくしたら、話ができるようになり、顔色も戻りました。
いつぞやの心肺蘇生事件を思い出しましたが、今回は着陸までには元気になられたのでホッとしました。

降機前に、デルタ航空のCAさんが上等な赤ワインを1本私に差し出しましたが、それは頂きませんでした。
弾丸ツアーの真っ最中にそんな「生もの」をもらったら、きっと邪魔になると思ったからです。
もちろん、お断りしたときの文句はこうです。「そのようなお礼に値する事など何もしておりません」。

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関空から渡航
- 2019/09/10(Tue) -
昨夜の悲報を涙ながらに読まれた皆様へ、こんどは朗報です。なんとか、今夜のうちに出国できそうです。

予定していた便に乗れず、振り替え便にも乗れず、昨夜は悲嘆に暮れながらホテルを探し続けること数時間。
佐倉市から千葉市を経て、習志野市内まで帰ってきたところでようやく、空室のあるホテルが見つかりました。
それは羽田空港を出てから9時間後のこと。もう疲労困憊です。
でも、昨夜成田空港で過ごした方々に比べれば、風呂に入ってベッドの上で眠れただけでもありがたい。

しかし爆睡もほどほどにして、今朝早くからネットを駆使して、別の渡航手段を模索し始めました。
やはりANAとJALは全滅でしたが、ついに出た!、デルタが出るた!(疲労に免じてお許しください)
関西国際空港発の、デルタ航空便が見つかりました!

そうそう、余談ですが、昨夜私が間に合わなかった振替便は、結局欠航になったみたいですね。
台風の影響で機材繰りがつかなかったのか。となると、成田の定期便の乱れは、しばらく続きそうです。
一方で関空は、台風の影響が少なく、定期便の乱れもなかったわけです。

関空の出国審査のおっちゃん、失礼、係官がまた、おもろいでんなあ。
顔認証を見張るおっちゃんがボケなら、スタンプ押すおっちゃんはツッコミですわ。

仏頂面でパスポートを受け取り、なぜか不機嫌そうにスタンプを押す、それが出国審査官でしょ?、普通は。
ところが関空だと、手に持ったスタンプを頭上に掲げて待ってますからね、審査官のおっちゃんが。
好きなページ広げてや〜、とか言いながら、スタンプを振り下ろしてパーンと押すのですが、押す場所は正確。

初めての関空でしたが、チェックインカウンターも関西弁やし、終始和ませてもろたです。さて、出発の時間。

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成田は遠かった
- 2019/09/09(Mon) -
千葉市に上陸した台風15号は、私の休暇を台無しにしたばかりか、体力と気力を奪ってくれました。
まさに悲惨な出来事です。しかも現在進行中です。半泣き状態で書いてますので、もらい泣きお願いします。

実は今日、成田空港から日本を脱出する予定でした。
いつものように、熊本からまず羽田に向かい、その後リムジンバスで成田に移動する計画でした。
今朝の台風についてはずっと心配していましたが、午後には成田への影響も消えていたかに見えました。
現に、熊本から羽田に向かう便も、成田を出発する便も、天候調査の結果、運航することが決まっていました。

雲行きが怪しくなったのは、熊本空港出発便の著しい遅延です。
台風の影響で朝方の便の欠航や遅延が多発しており、機材繰りのために別の便もどんどん遅延したわけです。
結局、50分ほど遅れて熊本を出ました。でも、その程度はへっちゃらです。

乗り継ぎに関して、私は慎重派なので、羽田–成田の空港間移動には、通常4時間を見込んでいます。
今回は羽田到着から成田出発までの時間間隔を6時間もとっており、多少の遅延は余裕で吸収できました。

がしかし、羽田について顔面蒼白となりました。リムジンバスが全面運休だったからです。聞いてないよ。
高速道路は千葉方面が閉鎖され、鉄道各社も千葉方面で運休していました。成田に行けないじゃないですか。

最後の手段はタクシーです。成田まで3万以上かかりますよ、と脅されましたが、背に腹はかえられません。
ところがしかし、閉鎖されていない部分の高速も大渋滞。一般道に降りたら降りたで、超渋滞。
途中で、一部開通していた京葉線を効果的に利用しつつ、千葉市からはまたタクシー。これも大渋滞にはまる。

雲行きはさらに怪しくなります。まさか、成田の出発便に間に合わないってこと、ある?
ANAのデスクに電話。無理を言って、次の便に振り替えてもらいました。機材が気に入らないけど仕方ない。

ところが渋滞はそんなに甘くなかったのです。振り替えた便にも間に合わなくなってしまいました。
ANAの電話もパンクしてつながりません。しょうがない、成田のホテルに泊まり、明日また考えよう。

と思ったのですが、成田のホテルがまったくあいていません。なんと、千葉市も全滅!
ネットを見ると、成田空港の到着便の乗客が空港から移動できない「成田難民」があふれてるじゃないですか。
このまま成田空港に向かったのでは、自分も難民入りしてしまう。

そう思ったので私は、成田の少し手前の佐倉市でUターンし、そのままタクシーで東京方面に戻るところです。
羽田をタクシーで出て9時間。いまだにタクシーの中。成田は遠かった。(つづく)

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ドラ・クレ放送枠移動
- 2019/09/08(Sun) -
「ドラ・クレ」というのは、「ドラえもん」と「クレヨンしんちゃん」を合わせた造語です(いま作った)。

金曜日の午後7時台に放送されてきた2つのアニメが、10月から土曜日の夕方5時前後の放送に変わります。
ま、いまの私にはどうでもいいコトなのですが、あえて童心に返って(帰って)、考察してみました。

私が子どもの頃は土曜が半ドンだったので、一週間のうちでいちばん気分が高揚したのは土曜の昼でした。
学校から帰って、出前一丁でも食べながら母とテレビで吉本新喜劇を見る、あのけだるい開放感が好きでした。
もちろんその逆に、暗く落ち込む時間帯と言えば日曜夕方の「サザエさん」のとき。これは今も同じでしょう。

週休2日が完全に定着し、土日月の3連休も珍しくなくなった今、いちばん盛り上がるのは金曜の夜ですよね。
その金曜の夜に放送される「ドラ・クレ」は、休みに突入するファンファーレみたいなものでしょう。

一方で土曜の夕方なんてのは、連休のど真ん中。どうかすると、高揚感も峠を越えようかという気分の時です。

定番の長寿番組の放送枠というのは、人々の生活リズムと密接に関わっています。
それを放送局側の都合で、うかつにいじってはならないのです。テレビ朝日には猛省を促したい。
この件と同じ轍を踏まぬよう、フジテレビにも釘を刺しておきます。「サザエさん」枠は移動しないようにと。

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厚労省の緊急提言
- 2019/09/07(Sat) -
「働き方改革」を主導し、ブラック企業に目を光らせるべき厚労省が、いちばんブラックだという笑えない話。
その厚労省の若手チームによる「緊急提言」が、話題になっています。

中央省庁の中でも、厚労省はそのトップクラスの忙しさだということは、以前からよく知られています。
よくいう「強制労働省」なんて揶揄の仕方以外に、今回の提言では「拘牢省」という言葉を目にしました。

その提言内容をまとめると次の4つのようですが、これは厚労省に限らず普遍的な問題です。

(1)人員不足(業務量が多い)
(2)生産性が悪い(ムダが多い)
(3)不公平な評価(モチベーションが下がる)
(4)劣悪な職場環境

勤務医の長時間労働の問題を私は何度も書いてきましたが、そんなこと厚労省は百も承知なのです。
しかし、年間1,860時間の残業を許容する程度の改革しかできないのは、自分自身が超ブラックだからです。

それでは彼らはどのような改革を提言しているのか。その「具体的提言内容」を見て、少々驚きました。
生産性の向上、人事制度の改善、オフィス環境の改善については、実に細かく具体的に書かれています。
しかし、正当な残業代が支払われるべきだとは書かれていますが、残業したくないという文言がないのです。

結局彼らは、やりがいがあって、合理的で、正当に評価されるのであれば、長時間の残業もいとわないのです。
その考え方、理解できなくはない。しかし、その理屈を勤務医や一般国民に適用しないでいただきたい。

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何度も夢を見る
- 2019/09/06(Fri) -
『夢の操縦法』(エルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵 著)を読んでいるところですが、なかなか捗りません。
「夢のように未来的な操縦法」という意味ではありません。「夢を操縦する方法」について書かれた本です。

「夢研究史上の最重要著作」とか、「夢の実験家による一大奇書」などとも評されている、一種の研究書です。

次元はまったく異なりますが、私もかつては夢日記を書いたりしていた「夢の素人研究家」(の端くれ)です。
なので、ある種の睡眠剤を処方した翌月に「夢ばかり見て困る」と訴える患者さんの、気持ちがわかりません。
思わず「そりゃ良かったですね」と言いたくなるぐらいですが、もちろんそんな事は決して口にはしません。

自分は夢はあまり見ないという人がいますが、私のように夢をよく見る人間と、何が違うのでしょう。
以前は、見ても覚えてないだけだろう、ぐらいに思っていましたが、つい最近、その答が見つかりました。

『睡眠がみえる!』(河合真・立花直子 著)という近著の、最終ページの最終段落に、こうありました。

実は夢を見ているのはREM睡眠だと言われているのだが、そのまま次のNREM睡眠へ移行すると夢の記憶はなくなってしまうと言われている。すなわち夢を覚えているということはREM睡眠から目覚めたと言うことを意味している。例えば複数の夢を一晩で覚えている人がいるが、それはすなわち複数回REM睡眠から目覚めたということである。(引用終わり)

おそらく、REM睡眠後半の眠りが浅くなりすぎるタイプの人間は、その都度少し目覚めてしまうのでしょう。
そして覚醒のたびに、いま見た夢を思い出しつつまた入眠する。そんなことを繰り返すので、何度も夢を見る。
私の眠りって、たぶんそんな具合になってるのだと思います。

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医薬品名の由来
- 2019/09/05(Thu) -
咳止め薬の「アスベリン」と不整脈治療薬「アスペノン」の処方間違いが多い、という報告が出ました。
このように冒頭3文字が似ている薬は、電子カルテで処方する際に間違えて選ぶリスクがあります。

以前から、似たような名前の薬の取り違え事例は相次いでおり、その都度、注意喚起がなされてきました。
間違いそうなぐらいに名前が似ているとすれば、まず、発売よりも前に手を打つのが最善の策でしょう。
それをスルーして発売後に取り違えが起きたのであれば、必要ならその時点で薬剤名の変更を検討すべきです。

「アマリール」と「アルマール」がそうでした。これは後者が改名することで決着しました。

では、「アスベリン」と「アスペノン」では、どちらの名前を残し、どちらを変えましょうか。
歴史の長い「アスベリン」は残して、比較的新参者の「アスペノン」を改名すべきでしょうか。
あるいは、薬剤名の命名の由来も考慮して、より意義深い名称の方を残す、という考え方もありでしょう。

「アスベリン」という名称の由来は、メーカーのインタビューフォームによると「特になし」だと。ありゃま。
「アスペノン」の名前の由来もまた不可思議。メーカーによる説明はこうです(以下原文のまま引用)。

 aspen(英語)は,ポプラの葉のような,よく震える.
 ポプラの葉のようにぶるぶる震える.
 従って,アスペノン(Aspenon)は,“「ざわざわ」,「ぶるぶる」と震える心臓を抑える”という意味になる.

なにコレ。もうちょっとまともな日本語を書きましょうよ。これじゃまるで、ポエムじゃないですか。
つまり、ポプラの葉のように震える(aspen)ことがない(non)ってことですよね。まあ悪くない。
てことで、よく注意して両方とも使いましょうかね。

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ポイントでマネロン
- 2019/09/04(Wed) -
JR東日本が、ICカード「Suica」の利用でポイントがたまる制度を10月から始めるとのこと。
Suicaカードなら0.5%のところ、モバイルSuicaなら2%還元。もうカードで使うヤツはおらんでしょ。
地下鉄や私鉄では当たり前のサービスですが、新幹線運賃も2%還元になれば出張族への影響は大きいですね。

ただ、会社の経費で乗った新幹線代の2%を、はたして自分のフトコロに入れて良いものかどうか。

同様の議論として、飛行機を利用した出張でたまったマイルの私的利用が、だいぶ前から問題視されています。
いまのところ、マイルは搭乗者個人に付与されるという理屈で、私的利用しても横領にはならないようです。

さらに、マイルは運賃とは比例せず、飛行距離から算出された数値が付与されます。
すなわち、マイルは運賃の値引きではなく、お得意様への特典、あるいは「ご褒美」という位置づけなのです。
私の自己弁護の意味も含めて書いてますけど、多くの企業が、役員・社員のマイル利用を黙認しています。

ところで、来たるべき消費税増税に際して別の問題があります。キャッシュレス決済の5%ポイント還元です。
大手カード会社の多くは、還元分を1カ月ごとにまとめて、口座引落時に現金で還元しようとしています。

従来のカードのポイント程度は黙認してきた国税当局も、5%現金還元となると無視できないかもしれません。
おまけにその原資は国のお金。会社経費の5%が個人のフトコロへ還流する場合には見逃せないでしょう。

ただ、ポイント還元の趣旨は、増税後の消費の落ち込みを防ぎ、キャッシュレス決済を普及させることです。
であるならば、ポイント還元による国民の「小さな幸せ」を潰さないことこそが、国の正しい態度のはず。
増税後の9カ月間、国民の消費活動のひと工夫に、国はいちいち目くじらを立てないでくださいね。

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こっそり推敲を遂行
- 2019/09/03(Tue) -
当ブログは、たいてい夜執筆し、しばしば深夜に投稿しています。さいわい夜は筆が進みます。
ただ、十分に推敲できてないまま0時の締切前に滑り込むことがあり、翌朝改めて推敲し直す場合があります。

昨日のブログの場合、今朝になって最終行の「不払い」を「未払い」に変えました。
二つの言葉の使い分けを、今朝の頭で考え直したものです。すなわち、

【不払い】違法またはモラル違反であることを知りつつ、しばしば悪意を持って、意図的に支払いをしない行為
【未払い】経緯はどうあれ支払いを怠っている状態であり、たいていは悪意はなく、今後支払う可能性がある

ところで、「恋文は夜書くな」というタイトルで前にも書いたことがあるように、夜の文章は尖りがちです。
なので翌朝読み返して、「書きすぎたな」と思ったら、こっそりと書き換える場合もあります。
これは狭義の推敲とは異なり、過激な表現を多少穏健な言葉に置き換えて体裁を整える、いわば化粧です。

いつも夜中に最新稿を読まれる方におかれては、私の過激な一面を常に感じ取っていただけるかもしれません。
さらに翌日にも2度読みするような酔狂な方なら、もしかするとその化粧具合を察知できるかもしれません。
しかしできることなら、そのようなビフォーアフターの読み比べはご遠慮願います。なんか、恥ずかしいので。

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医療費不払いと診療
- 2019/09/02(Mon) -
「正当な事由がない限り、医師は患者の診療の求めを拒否できない」という、医師の「応召義務」。
ややもすると理不尽な規定なのですが、昨今の働き方改革の影響を受け、少々風向きが変わりつつあります。
すなわち、医師という労働者としての「人権」も考慮すべきではないか、という至極まっとうな論調です。

このような、医師に対する優しい配慮について、メディアはなかなか好意的には取り上げてきませんでした。
過去の「優遇税制」とか「薬漬け医療」等による医師への偏見が尾を引いているのかもしれません。

ところで、医療費不払い患者に対してどこまで「応召義務」を果たすべきか、という記事を最近目にしました。

当院にも、所持金が無いから後日支払うと言いながら、未払いのままになっている患者さんが何人かいます。
そのようなことを繰り返し、その都度、所持金が無いが後日必ず払いに来ると言って久しい方が1人います。
いつも症状が重いので診察と処方を行ってきたのですが、医療費請求の電話をかけてもつながりません。

このようなケースに対して、ある弁護士の回答はこうです。

(1)特段の理由なく保険診療の未払いが重なっている場合には、診療しないことが正当化される
(2)その場合であっても、病状が重篤で緊急対応が必要な場合には、診療をする必要がある

これを、たとえば飲食店に当てはめて考えてみると、こうなります。

(1)特段の理由無く無銭飲食を繰り返す客には、食事の提供を拒否することが正当化される
(2)しかし、腹が減って死にそうだという客には、所持金が無くても食事を提供する必要がある

重い症状で来院された場合には、たとえ不払いの常習者に対しても、診療を行う義務が医師にはあります。
そういった場合には、公的な資金で未払い医療費を補填するような制度ができないものですかね。

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こじれる米中問題
- 2019/09/01(Sun) -
トランプ米政権が本日、強化した対中制裁関税を発動しました。
Apple製品も、その多くが15%の追加関税の対象になるようです。iPhoneは対象外にしても、厳しい話です。
さらに12月には、iPhoneを含むほぼ全ての中国製品が対象となるので、Appleには大打撃になるでしょう。

Appleは増税分を小売価格に転嫁しない方針なので、その分が減益となり、経営悪化が懸念されています。

日本で買えるApple製品は、たいてい中国からの直輸入なので、現時点では米国の事情とは無関係です。
ですが、中国経済やAppleの経営が悪化すれば、巡り巡って日本経済に影響することは必定です。

それはともかくAppleです。来週(日本時間で9月11日午前2時)、新製品発表イベントが開催されます。
新型iPhoneとAppleWatchの発表はほぼ、確実視されています。たぶん9月下旬には発売されるでしょう。

私にしては珍しく2年近く同じiPhoneを使っているので、そろそろ買い替え時。なので来週は要注目です。
AppleWatchも、初代をずっと使い続けており、さすがに買い替えたいタイミング。これも期待しています。
MacとかiPadの新製品については今回はパスかもしれませんが、まずは発表内容を吟味してから。

飛ぶ鳥を落とす勢いだったAppleにも、陰りがささやかれて久しく、トランプ時代になってさらに苦境です。
私のお布施が足りないことも否定はしません。
来週は何か、世界をあっと言わせる新製品(新機軸・新発明)を発表して欲しいものです。

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