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いまライオンが逃げたと聞いても誰も驚きませんが、それでいいのか?
- 2020/04/30(Thu) -
熊本の市街地で「鹿」が目撃されたというニュース。どこから来たんでしょう鹿。まさか動物園?
そういえば熊本地震の時、動物園からライオンが逃げたという「ガセ」が世間を騒がせました。
もう免疫が付いたので、今ならライオンが目撃されたと聞いても信じませんが、鹿ならばあり得る話です。

ググってみると、トップにヒットしたのは熊本市のサイト「二ホンシカの出没・目撃情報について」でした。
どうやらガセではなさそう。で、そのページに行ってみたんですけどね、これがどうも違和感がある。

タイトルの「二ホンシカ」の「二」がおかしい。本文中の「二」もおかしい。なんだか漢数字に見える。
文中の「二ホンシカ」をコピペして、文書ソフトで大きな明朝体に拡大して確認。やっぱり漢数字じゃん。

どういういきさつで、「ニホンシカ」の「ニ」だけ、カタカナではなく漢数字の「二」で入力したのか。
担当者が「鉛筆、二ホンシカ、ナイアルヨ」みたいな文を入力して、妙な変換を辞書が学習してしまったのか。
よく見るとサイトの文章中には、「二ホンシカ」と「ニホンジカ」が混在しています。どういうことですか。
もう気になって気になって、先に進みません。ていうか、これって中華製の偽サイトじゃないの?

Amazonとかで商品の情報欄を読むと、どうにもヘンテコな日本語によく出くわします。たいてい、笑えます。
何度も言ってきましたけど、その手の業者内には、日本人スタッフとか日本語の校閲者っていないのですか。
もしかすると、熊本市役所でも、ネイティブじゃない方が公式サイトの管理をしてるんでしょうか。

さっき市のサイトを見てみたら、すべて訂正されて「ニホンジカ」に置き換わってました。ちぇ、気づいたな。

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9月入学への制度改革は妙案ですが、やはり飛びつけない気がします
- 2020/04/29(Wed) -
学校の休業が続き教育上の問題が叫ばれている中で、「9月入学・新学年開始」という話が急浮上しています。

日本も諸外国にならって秋入学にしてはどうかという話は、もう何年も前から、湧いては消えてきました。
ところがここに来て、新型コロナウイルス感染に伴う休校措置が続くせいで、その議論が再燃し始めました。

高校生たちの呼びかけがきっかけだといわれますが、たぶん多くの方が同様の思いを抱いていたことでしょう。
すでに全国で、5月末まで休校になりそうですが、このぶんだと6月も休校でしょう。7月だってわかりません。
ようやく8月か9月から学校が始まったとしても、失われた数カ間の学習時間をどう取り戻せるのか疑問です。
ならば5カ月間はなかったことにして、9月から新年度にしてしまえ、という発想はわからないでもない。

しかし本来であれば準備に何年もかけるべき制度改革を、急場しのぎで即断してよいものか、疑問は残ります。

安倍首相は、「大きな変化がある中においては、前広にさまざまな選択肢を検討していきたい」と述べました。
「前広に」なんて聞き慣れない言葉(ある種、業界用語)が、私はどうしても気になってしまいます。
「幅広く」とか「広い視野に立って」という意味ではなく、「あらかじめ」とか「前もって」ていう意味です。

どうしてこの言葉を使うのでしょう。事態が切羽詰まって時間的猶予がないだけに、余計にしっくりきません。
今年度からの9月入学が拙速だと慎重に考えているのなら、それを明言してほしい。宙ぶらりんはダメです。

残念ながら、私には9月にコロナが終息しているとは思えません。まだ行動自粛が必要な時期かもしれません。
華やかに新学年を迎えられる状況ではないでしょう。わざわざ9月入学にしたことを、結局後悔しそうです。

先がまったく読めないのに、科学的根拠のないまま重大な制度改革をするのは、あまりにも無謀に思えます。
今年度は1年間、腰を据えて病魔と闘うのみでしょう。苦しい年度にはなりますが、まず、落ち着きましょう。

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ネット発注でカード決済の出前は、衛生的でこの時期には便利ですね
- 2020/04/28(Tue) -
ステイホームの一環として、今日の夕食はデリバリー(つまり出前)のピザにしました。
最近はネットで発注して、カード決済もできます。玄関口で現金・釣り銭の受け渡しがなくて良いですね。

時々利用する近所のピザ店の、デリバリー専用サイトにログインすれば、すぐにメニュー画面です。
住所や電話番号(固定電話)とクレジットカード番号等がすでに登録してあるので、ほとんど手間いらず。
宅配時間を指定して、確認画面を見てから最終の発注ボタンをクリック。あとは風呂にでも入って待つだけ。

ところがそのあと、家人から配達時間の変更要請を受けました。もっと早い時間にしろと。
そこで宅配サイトにログインしたのですが、配達時間を変更することができません。そのようなボタンがない。
しょうがないので、ピザ店に電話しました。

驚いたことに、電話に出た店員は私の発注内容を把握していました。え、何が驚きかって?
だって、発注したのはパソコンです。アカウントの登録内容は、住所・氏名・固定電話番号・メールだけです。
一方で、あとで電話したのは携帯電話。この番号に紐付いている情報は、名前と住所だけのはず。

つまり、私の携帯電話番号とネット上のアカウントが、いつの間にか紐付けされているということです。
どういう仕組みなのかわかりません。不気味です。不気味ですが、まあ、結果的には便利です。
そしていつものように、ピザは食べ過ぎました。

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東京はもしかすると収束の兆し? でも終息ではありませんので
- 2020/04/27(Mon) -
東京都で、新たに確認された新型コロナウイルス感染者数は39人。40人未満は約1カ月ぶりとのことです。

最近の経過を見ると、新たな感染者の数は明らかに減っています。ここは難癖をつけず、素直に喜びたい。
日頃、状況を厳し目に捉えている私も、この減少傾向はあながち誤差ではなさそうだと考えています。
なんならこのままどんどん減少して、新型コロナはいったん「収束」するかもしれないとさえ思っています。

ただし、勘違いしてはなりません。集団免疫が成立して、感染が「終息」したわけではありませんから。
外出自粛や3密の回避、マスクや手洗いが奏功して、感染拡大が一時的に抑え込めているだけの話です。

都民のほとんどが未感染のはず。気を緩めたらあっという間に、感染は再拡大し始めることでしょう。
つまり、外出自粛をこれからも延々と続けなければ、このような少ない感染者数は維持できないのです。
それがどのぐらいの期間かはわかりませんが、半年程度では済まないでしょう。

明日以降の東京都の感染確認数が激減したら、都民のみならず日本中で、自粛ムードが緩む危険があります。
そして2週間ぐらいしたら、また感染者が爆発的に増え、あわてて自粛ムードが高まる。
しばらくして、感染者数がピークを越えて収束してきたら、また自粛ムードが弱まる。以下繰り返しです。

熊本県内の学校はみな、来月末までの休校が決まりそうですが、来月下旬に状況が好転している気がしません。
夏休みまでずっと、休校が続くかもしれません。子どもたちとその保護者には、もう災難でしかありません。

新型コロナが経済に及ぼす影響に目が向きがちですが、教育や文化活動への悪影響も甚大です。
もちろん、医療への影響は言うに及ばず。癌やその他の病気の手術が遅滞しており、もう大問題なのです。

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「ステイホーム週間」始まりましたが、大事なのは自粛の継続です
- 2020/04/26(Sun) -
小池知事が力を入れる「ステイホーム週間」が、昨日から始まっています。「週間」といっても約2週間です。
これまで以上に、外出自粛を徹底して人との接触を極力減らそうという、かなり切羽詰まった取り組みです。

今朝のニュースを見ると、東京駅にはほとんど人影が無く、乗客ゼロの新幹線車内が映し出されていました。
これを見て「みんな自粛してるなぁ」と思うか、「自分一人ぐらい乗ってもいいかも」と考えてしまうか。
街中や浜辺や道路がガラガラのニュース映像は、もしかすると油断を生まないかと、少し心配になります。

ちょうど選挙報道のアナウンス効果のように、報道が逆効果にならないよう、配慮をお願いしたいものです。

熊本でも、今朝7時ごろの交通量は、いつもの日曜日の朝よりもずっと少なく感じました。
私の通勤路である豊後街道を併走するJR豊肥本線を、ちょうど上り列車が走っていました。
その2両編成の車内をチラ見(脇見ではない)してみると、こちら側の窓際に乗客は2人しか見えませんでした。

当院お隣のサンピアンの賑わいはどうなのか、確認しに行くのは控えました。それこそ不要不急ですし。
というよりも、駐車場を見れば一目瞭然。閑散としています。たぶん店内はガラガラでしょう。
昨日から専門店は休業となり、いま営業しているのは食品売り場と日用品売り場などだけのようです。

それでも地震の時に比べれば、まだマシです。あのときは営業が一部再開するまで4カ月半かかりました。
駐車場は閉鎖され、その舗装面の縁からは雑草が伸び放題。荒れ地になってしまいました。
背丈の高い雑草が、当院との境界部のフェンスに沿ってびっしりと生え、それはひどい有様でした。
今回の駐車場閉鎖は短期間だと思いますが、ひどく荒れるようなら手入れをお願いしますよ、サンピアンの方。

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消毒薬を注射したらどうかと提案する非常識さに呆れます
- 2020/04/25(Sat) -
マスクが不足していますが、待望の「アベノマスク」も、「異物混入」騒ぎで大コケ間近じゃないですか。
一般の方におかれては、アベノマスクなんて期待せず、十分なサイズのオシャレな布マスクを作るヨロシ。

しかし医療機関はそれでは困ります。感染の可能性のある人を診察するには、きちんとした防護が必要です。

手指消毒薬も不足していますが、これは幸い「国による優先供給スキーム」とやらで、消毒液が届きました。
今後さらに特定アルコールの「一斗缶」が届けば、あと半年ぐらいはなんとかなる計算です。その後は知らん。

トランプ大統領が記者会見で、コロナ治療として「消毒液を注射したりできないものだろうか」と述べたとか。
本当に注射できると思って言ったのではないとしても、そんな文言を口にすること自体が非常識です。
なにしろ、イランの文化遺産を攻撃すると発言して、世界中から非難を浴びた前歴のある人物ですからね。

このトランプ発言で、数年前に横浜の病院で起きた、点滴に消毒液を混ぜた連続殺人事件を思い出しました。
たまたま点滴袋を落とした際に点滴液が泡立ったことから、界面活性剤の混入が発覚したものでした。
袋を落とさなければ、原因不明の死がさらに繰り返されたのでしょう。

このとき犯人が混入したのは、「ヂアミトール」という、医療現場ではとてもよく使う消毒薬です。
外用薬としてはありきたりの消毒薬ですが、経口投与はできません。まして血管内への点滴は絶対ダメです。

トランプ大統領の言うことをを鵜呑みにして、実行してしまう人間はいないとは思います。
しかしそのような、実行すれば人が死ぬかもしれないことを平気で口にするなど、指導者としては論外です。

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無症状の感染者がとても多そうで、なかなか手ごわい病気です
- 2020/04/24(Fri) -
ニューヨーク州で、無作為に選んだ3,000人のうち13.9%で、新型コロナウイルス抗体が確認されたとのこと。
これが正しいなら、ニューヨーク州ではすでに270万人が、すでに感染していたということになります。

ほら、やっぱりね、というのが私の第一印象。調査の正確性には検証を要しますが、なかなかの感染者数です。

日本とは異なり、医療費がかかるから病院を受診しない感染者も多い、という背景はあるかもしれません。
しかしそれにしても、無症状の患者がとても多いことが、この感染症の重大な特徴のように思えてきます。

感染力は高いけど、感染してもほとんど無症状。一部が発症し、その一部が重症化し、一部は急に重篤化する。
市中感染が広がりやすく、感染者数がとても多くなるので、重症者も死者もそれなりに増えてしまう。

発症者とその濃厚接触者をPCR検査する日本の方法では、多くの感染者を見逃すことは間違いありません。
一方で今回行われたような抗体検査は、治療には直結しませんが、流行の全貌を把握することには役立ちます。

既感染者の割合が徐々に増えて、地域住民の50〜80%が免疫を獲得したら、集団免疫が成立するのでしょう。
残念ながらニューヨーク州ですらまだ14%ですが、大事なのは、これを50%までもっていくやり方です。

まだオーバーシュートに至っていない東京でも、油断したらニューヨークの二の舞です。
地域医療が追いつける程度のスピードで徐々に徐々に感染者を増やすという、きわどい管理が必要でしょう。
流行のピークを遅く低くするという当初からの戦略は、もしかすると年単位で、続ける必要がありそうです。

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本当の死者数と本当の感染者数が知りたい
- 2020/04/23(Thu) -
岡江久美子さんが、新型コロナウイルス感染による肺炎で、亡くなりました。
よく知っている人(もちろん、一方的に知ってるだけですが)だけに、コロナの恐ろしさを身近に感じます。
志村けんさんよりも私の年齢に近いので、よけいに深刻であり、ショックです。
これを機に、感染を広げないための国民の行動変容が加速することを祈るばかりです。

ところで、有名芸能人が2人も亡くなったのに、国内死亡者数が全部で約300人というのは少し不自然です。
もしかすると、新型コロナ感染とはわからぬまま亡くなっている人がたくさんいるのかもしれません。
さらに言うなら感染者数も、報告されているよりも何倍も何十倍も多い可能性を考慮しなければなりません。

昨日も少し触れたように、慶応大学病院が発表したPCR検査の結果は、その可能性を裏付けるものです。
新型コロナとは別の疾患の患者に行った、新型コロナのPCR検査の陽性率が、約6%もありました。
67人中4人陽性という少人数での集計であり、統計学的な信頼性はいまいちですが、十分に衝撃的です。
入院前の検査なので、これは市中感染率に近い数値と考えられ、いまの東京の実情を反映するものでしょう。

しかし6%で驚いてはいけません。PCR検査の感度が、70%とかそれ以下だとも考えられているからです。
仮に感度が60%とするなら、本当の感染率は6%ではなく10%と解釈すべきです。
となると、現在東京都内では、少なく見積もっても130万人以上が感染していると推定できます。
すでに治癒してPCRが陰転している人も多いとすれば、既感染者は数百万人規模かもしれません。

ここはぜひ、全国各地でIgGを抽出調査して、地域ごとの既感染者の総数を推計してもらいたいものです。
正確な数値がわからないと、「正しく怖がる」ことなんてできませんから。

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コロナっぽくなくても、コロナの可能性は想定しなければなりません
- 2020/04/22(Wed) -
「ブルー・コメッツ」のジャッキー吉川氏(81歳)が亡くなったと報じられました。
訃報のTVニュースでは、ブルー・コメッツの大ヒット曲『ブルー・シャトウ』(67年)が流れていました。

「♪森と〜、泉に〜、囲〜まれて〜・・・」たぶん半世紀ぶりに、その歌詞を聞きました。
するとその瞬間、「森とんかつ♪」というフレーズを思い出しました。なんなら続きは「泉にんにく♪」です。

この歌は、メロディーがゆったりとして言葉が少ないので、合いの手を入れた替え歌が当時大流行しました。
テレビで何度も流れるし、よく知ってる食材名が出てくるので、学校でもみんなが口ずさんでいました。

もう何十年も耳にすることのなかった歌なのに、急に思い出した今でも、替え歌は全部歌えることに驚きます。
よっぽど当時の子どもの琴線に触れる歌詞だったんでしょうね。差し障りがあるので全文の記載は控えますが。

吉川氏は一人暮らしだったそうで、高齢者の孤独死と聞くと新型コロナじゃなかろうかと思ってしまいます。

それは違うとしても、病死したりやケガをした方が、あとでコロナだと分かる事例がたびたび報じられます。
警察から逃げる途中で交通事故に遭って救急搬送された人がコロナ感染者など、想定のしようもありません。
軽症感染者ということで自宅待機中に亡くなった方もいました。
コロナ以外の疾患での入院患者にPCR検査をしたら、約6%が陽性だったという慶応大の発表は衝撃的です。

感染者の臨床経過や行動は様々であり、感染者本人も周囲の者も医療者も、まったく油断ができません。
誰もが感染者である可能性を考慮して、医療でも一般の社会生活でも、常に注意を怠らないことでしょうね。

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家電メーカーがマスク製造なんて、目の付け所がシャープかどうか
- 2020/04/21(Tue) -
シャープがマスクを作りました。今日から一般向けのネット販売が始まりました。
なにしろシャープ製ですから粗悪品とは思えませんが、メーカーのサイトで写真を見た感じでは廉価品ですね。

1箱50枚入りで、税送料込みで3,938円(1枚78円)とは、楽天などよりも高い価格設定です。
シャープが儲けようとしているとは思えません。きっと、使ってる原材料が高いんでしょうね。

コロナ以前は、マスクの通常価格は1箱200〜300円(1枚4〜6円)だったので、現状はほんとに異常です。

サイズはおよそ95mm × 175mmだそうです。ちなみに評判の悪い「アベノマスク」は、95mm × 135mm。
アベノマスクはプリーツが無いので縦に広がらず、横幅も圧倒的に短いので、そりゃ小さく感じるでしょう。

当面は1日3,000箱からの販売とか。これ、もう少し在庫を増やしてから発売しても良かったかもしれません。
少数しか製造できないのであれば、もっと効果的に配布するなり工夫しなければ、消費者が混乱するだけです。

とりあえず、発注できたら儲けものと考えて、発売開始の10時過ぎに、注文サイトにアクセスしてみました。
が、混み合ってて全然つながりません。そうか、私のアクセス自体が不要不急でしたね。すみません(反省)。

パナソニックも来月から、マスクの製造を開始するようです。
いろんなメーカーがマスクを作ってくれるのは助かりますが、本当に必要なところに届くようにお願いします。

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文學界新人賞受賞作『アキちゃん』(三木三奈)読後感
- 2020/04/20(Mon) -
新型コロナ以外の話題はないものかと探したのですが、どうしても旬のネタはコロナ絡みばかり。
こうなれば奥の手は、映画か小説の感想文、ということになります。
ちょうど「文學界新人賞」の受賞作掲載号が出たので、今夜あわてて読んでみました。

三木三奈(みきみな)氏の『アキちゃん』。
「選考会を議論の渦に巻き込んだ “寄り添わない” 小説」だと評されています。(以下、ネタバレあり)

「寄り添わない」と聞くと、お笑いコンビ「ぺこぱ」の右側の人の「ノリツッコまない」を連想しますね。
それはともかく、『アキちゃん』が面白かったかと問われるなら、私の答は「どうなんかなぁ微妙」です。

今村夏子氏の小説にも似てスラスラ読める平易な文章の中に、「刺さる」文が配置されているのはさすが。
「作品には鮮烈な一言半句を求めるだけだ」という、芥川賞の選考委員だった故開高健氏の言葉の通りです。

一貫した「不機嫌」が本作品の重要な通奏低音ですが、主旋律(テーマ)が私には難しく感じました。
重要な事柄が途中まで故意に隠されている点も、効果的というよりは、私には注意力を失わせる展開でした。
でも高評価している選考委員もいて、となると読み手としては、私もまだまだということなのでしょう。

まさか芥川賞とったりして。ていうか、コロナ騒ぎの中で予定通り7月に芥川賞選考会あるんでしょうかね。

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防護具が不足しているので再利用するとなれば、またリスクがあります
- 2020/04/19(Sun) -
不足している高規格のN95マスクは、「例外的に」再利用してよいと、厚労省からのお達しがありました。

再利用法のうち、5日間のサイクルで毎日取り替える方法は、滅菌器を必要とせず当院でも実施可能です。
5日のインタバールがあれば、マスク表面に付着したウイルスは不活性化するだろうという理屈です。

週休2日の場合、1週間でちょうど一巡する使い方ができます。手持ちのマスクが5枚あればなんとかなります。
たとえばマスクに曜日を書いておき、毎朝その曜日のマスクを装着するというやり方が、間違いがないですね。
残りの4枚は、どこか風通しの良い(でも人目につかない)ところで保管(陰干し?)しておきましょうか。
目に見えて汚れたり損傷した場合は廃棄するルールなので、汚れない限りずっと使い回せるわけです。

じゃあ、1日1個使うとして、朝から晩まで着けっぱなしかというと、そういうわけにはいきません。
少なくとも、休憩中とか水を飲むときには一時的に外します。その際に大事なのは、マスクの外し方です。
清潔側(内側)と不潔側(外側)を厳密に区別して、慎重に脱着しなければなりません。

マスクだけではなく、キャップやガウンも診療中に脱ぎ着するのであれば、やはり慎重な清潔操作が必要です。
もちろん理想を言えば、すべての防護具を患者毎に毎回取り替えるべきですが、そんなムダはできません。

明らかに多くの飛沫を浴びたり、目立って汚れたりでもしない限り、同じ防護具を1日中使うことになります。
となると、マスクやガウンの外側にウイルスが付着したまま、診療を続けることになる可能性があります。

残念ながらこの方法では、医療従事者が我が身を守ることはできても、患者間での感染リスクがあります。
言い出すとキリがありませんが、院内感染を完璧に防ぐためには、本当はもっと潤沢に防護具が必要なのです。

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新型コロナのPCR陽性率が上がっているのが、とても気になります
- 2020/04/18(Sat) -
「コロナが心配です」「コロナじゃないでしょうか」「コロナじゃないという診断書がほしい」
そのように訴える電話相談が、とても多くなりました。お気持ち、お察しします。

「んなこと証明できるわけないでしょ」などと、けんもほろろな対応をするはずがありません。
患者さんもご家族も、幼稚園も学校も、会社も、誰にも悪気は無く、ただただ心配なだけなのです。

残念ながら、他の感染症同様に、いやそれ以上に、感染していないことを立証することは困難です。
症状と状況からみて感染の可能性が低い場合は、どっちみち、PCR検査の対象にもなりません。
コロナでは無いと思いますが、絶対違うとも言えないので、少し経過をみましょうか、となります。

不気味なことに、PCR検査の「陽性率」が全国的に上昇していることが判明したようです。
新型コロナウイルス感染を疑う病状の方は、本当にコロナである確率が高まっているということですよね。

軽い病状でも油断ならないので、当院では現在ほぼ全ての「風邪」の方を、隔離室だけで診察しています。
ゴーグルやキャップやフェイスシールドの出番も増えました。一人診察が終わるたびに、部屋の換気清掃です。

相談センターに相談したら一般の医療機関を受診するように言われた、と来院する患者さんも多くなりました。
保健所も、また最終的に感染者を受け入れる病院も大変だと思います。

熊本地域医療センターの看護師の感染が判明しました。救急外来での患者対応で感染した可能性があります。
完璧な防護具を着けていたはずですが、どこかに感染につながる接点があったのかもしれません。

どれだけ注意して臨んでも、医療従事者の感染リスクは消えません。とくに救急外来はリスキーですね。
医療崩壊につながるのは、病床や医療機器や人員の不足よりも、院内感染の方が先かもしれません。

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たとえ朝令暮改であっても、はばかることなかれ
- 2020/04/17(Fri) -
東京都で新たに確認された新型コロナウイルス感染者の200人越えは、驚きはしませんが、ガッカリですね。
ですがもう少し待ちましょう。緊急事態宣言によって事態が好転したかどうか、もうじき判明しますから。

すったもんだの現金給付は、減収世帯への30万円ではなく、国民一人あたり一律10万円に決まりました。
これまで一律10万円を主張していた野党と、最終的には同じ案になったわけです。

「おやおや、われわれの主張と一致しましたか。それは結構。結果オーライです。では急いで進めましょう」
そんな大人な反応をすればいいものを、どういうわけか野党の方々はみな、激おこぷんぷん丸です。

「自分たちで作ったものを自分たちで壊して(略)そんなリーダーは世界どこにもいないですよ」
そう息巻く立憲民主党の安住氏。お気持ちはわかりますが、首相が過ちを改めたのがそれほど問題ですか。

考えの異なる政策は激しく批判するし、それを改めて自分たちと同じ政策になったら「迷走ぶり」を批判する。
国民の多くから不評だった30万円給付をやめたことが、よほど気に入らないのかもしれません。

緊急事態において言い争ってるヒマはありません。こういうときは、譲歩した方がカッコイイのです。
朝令暮改を非難する野党よりも、それをはばからなかった安倍首相の方が、今日は分が良く見えます。

現金給付法は、郵送やオンライン手続きを検討中とのこと。ようやく、マイナンバーの出番でしょうか?
マイナンバーにメインの銀行口座を1つ登録せよと言うのなら、明日にでもネット登録しますよ。

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緊急事態宣言が日本全体に拡大され、いよいよ正念場です
- 2020/04/16(Thu) -
新型コロナウイルス感染の拡大を受けて、緊急事態宣言の対象はついに、全国に広がることになりました。
7都府県の人たちが、連休中に全国各地へ移動してはかなわないので、このような措置になったのでしょうか。

安倍首相はときどき思い切ったことをやりますが、その唐突さに驚きはすれど、やり過ぎとは思いません。
またその勢いに乗じて、国民への現金給付は一律一人あたり10万円に変わりました。いいんじゃないの。

それにしても、大型連休中には帰省も旅行もするなという、あり得ないような事態になってしまいました。
絶好の行楽シーズンが、今年は完全に潰される形ですが、誰にも文句は言えません。

熊本県の蒲島知事は、緊急事態宣言の影響のプラス面( 医学的効果 )とマイナス面( 経済的効果 )を語りました。
7時のニュースの前半ではその発言が切り取られて、マイナス面への言及映像だけが報じられていました。
9時のニュースでも、同じ部分だけがとりあげられていました。NHKでもそういう切り取り方をするんですね。

市民生活だけでなく、多くの企業や店舗や労働者が、厳しい対応を迫られています。
しかし、事ここに至れば、感染拡大を抑えて命を守ることが何よりも大事でしょう。経済問題はその次です。

患者さんに今日、「ここは休診はされないのですか?」と尋ねられましたが、その発想はありませんでした。
多くの業種で休業を余儀なくされる中で、医療機関は仕事を続けることが使命であり、喜びでもあるのです。

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厳戒態勢前夜、ブログはいちおう連続8年の投稿を達成です
- 2020/04/15(Wed) -
当ブログは、今日で連続更新(投稿)が8年に達しました。
少々の事があっても、地震のまっただ中でも書いて来ましたが、いま少々へこたれ気味です。が、書きます。

万一、私が新型コロナウイルスに感染しても、なんとかMacを病室等に持ち込んで、更新を続けるつもりです。
人工呼吸器が装着される病状となっても、できれば鎮静を控えて、執筆ができるよう配慮していただきたい。
ECMOまで導入されたとしても、せめてスマホを握らせてくれますか。なんとか頑張って投稿しますので。
木口小平のごとく、最期の瞬間までiPhoneを離しませんよ。いや、冗談です。遅めのエイプリルフールです。

日本でも最悪の場合42万人が死ぬとか、外出制限はあと2年必要だとか、そんな話ばかりが出て来ています。
明るい話が無いですね。患者さんとの挨拶はまずコロナの話題。診察中ずっとコロナの話。次の患者さんも。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、「電話や情報通信 機器を用いた診療」が認められています。
さらに4月10日からは、初診においても、電話等を用いた診療が可能となりました。これはなかなか画期的。
高血圧などの慢性疾患の再診では、電話等を用いた診療の報酬がアップしました。これもありがたい。

今日も発熱者が何人か来院され、マスクとゴーグルのほかにキャップとフェイスシールドの出番もありました。
さいわい、新型コロナを強く疑う病状の方はおらず、通常の風邪薬の処方を行いました。

いまはまだそんな感じですが、そのうち、本物の新型コロナウイルス感染者が入り込んでくることでしょう。
そのためにも日頃から、私や職員や院内の他の患者さんが「院内感染」しないような対策が必要なのです。

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熊本地震の時よりも、さらに困難な目に遭うことになるとは
- 2020/04/14(Tue) -
熊本地震から4年。
一生に一度、遭遇するかどうかの、未曾有の天変地異でした。被害は甚大で、多くの犠牲者が出ました。
私や家族の生活や、職場や職員や仕事への影響も大きく、ホントに価値観が変わるほどの出来事でした。

大変だったのは地震直後の1カ月間。断水が続き、余震に怯えつつ、復旧に追われる中での苦しい診療でした。
でもその後は、自宅も職場も熊本も、時間とともに徐々に復興への希望が持てるようになりました。

ひるがえって、新型コロナ禍はどうでしょう。
いちばん大変なのが今じゃないことだけは確かです。本番はこれからなんでしょうけど、先が見えません。
どん底に向かって転落中なのかもしれません。その底がどのぐらい深いのかも、わかりません。

医療従事者が感染するリスクは大きく、またその医療機関がクラスター化する恐れもあります。
果敢に診療を行うためには防護具が不足しており、また救急病院などの医療従事者は疲弊しています。
受け入れ態勢を整えきれない病院では、新型コロナウイルス感染の疑いがある患者の診察は困難です。

そのような複数の医療機関に診療を断られたケースが、「たらい回し」だとして批判的に報じられています。
しかし、受け入れを拒否したのではありません。受け入れようにも困難な状況だったのです。
この重大な局面において「受け入れ拒否」だと非難するのは、医療者をガッカリさせる効果しかありませんよ。

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手指消毒用アルコールの代用として、ウォッカにお墨付き
- 2020/04/13(Mon) -
新型コロナ対策のために、特例措置が行われたりしますが、酒を消毒液代わりに使えようになるとは驚きます。

マスク不足と同様に、手指消毒やその他の消毒用のアルコールが足りません。医療現場では深刻な問題です。
そこで酒を消毒薬代わりに使うヤカラが出てきて、問題になっていました。本来、酒では代用できないのです。
たとえ消毒に適したアルコール濃度(80%前後)であっても、糖などの不純物の存在が問題になるといいます。

ところがここに来て、酒を消毒液として用いることを特例として認めると、厚労省が言い出しました。
もちろん時代劇みたいに、口に含んだ焼酎をプハ〜ッと吹きかける消毒法はダメでしょうけど。

使えるのはアルコール濃度が70%から83%のウォッカなどで、酒造メーカーの増産も始まっているとのこと。

酒で消毒するのは、「主に医療機関での消毒液の不足を解消するための特例措置」だと厚労省はいいます。
でも酒なんて誰でも手に入れられるわけですから、むしろ一般市民に使っていただくのがよくないですか。

少し前から厚労省は、高濃度エタノールを手指消毒用に応用することを、臨時的・特例的に認めていました。
そしてこのたび厚労省が、医療機関に高濃度の「特定アルコール」を無償配布することになりました。
アルコール濃度は95%で「一斗缶」単位の配布とか。なかなか豪気です。これを薄めて手指の消毒に使えと。

手引きによれば、「特定アルコール830ml+精製水適量=全量1000ml」となるように希釈せよとのこと。
精製水の量が「適量」となっているのは、水とアルコールを混和すると体積が減るから。なんか懐かしい。

一斗缶がもらえるなら、当院では今後2カ月程度は、手指消毒液の心配がなくなります。これは助かる。
ただ、市販の手指消毒薬のような添加剤が入りません。手がひどく荒れたりしないだろうかと、少し心配です。

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新型コロナに効くかどうかはともかく、BCGの接種には要注意です
- 2020/04/12(Sun) -
「BCGが新型コロナに効く」という情報がありますが、いま成人が接種して有効かどうかはわかりません。

日本では、BCGは0歳児の定期接種ワクチンです。当院でも毎月7〜10人の乳児に接種を行っています。
その接種方法は独特で、「管針法(かんしんほう)」という、いわゆる「ハンコ注射」をします。
管針というのは、9本の針が円筒形のプラスチック容器に植え込まれた、小さな「剣山」みたいな器具です。

ワクチン液を皮膚に塗布しておき、そこへ管針を押し当てると、刺さった針先でワクチンが微量接種されます。
上腕中央部に2カ所並べて接種するので計18個の針痕が並び、接種の1カ月後頃にもっとも赤く腫れます。
その後は徐々に白っぽく目立たなくなりますが、それでも一生残る瘢痕なので、接種時には気を遣います。

絶対にしてはならないのは、ワクチン液を普通の注射器で普通のワクチンのように皮下注射することです。
大量のワクチン液が体内に入るので、その反応はすさまじく、皮膚がひどくただれて悲惨なことになります。

最近、成人へ皮下接種した事例が報じられました。新型コロナ対策の目的で行ったと思われる、過誤接種です。
きっと醜い瘢痕が残ることでしょう。一生消えません。被接種者にも接種医にも、痛いことになりましたね。

日本でBCGを製造してるのは、「日本ビーシージー製造」1社だけです。
接種するのはおおむね、その年に生まれた赤ちゃんだけなので、製造数もその程度で計画されているはず。
ところが先月末の出荷数は通常の3倍に急増したそうで、怪しげな発注が多数含まれている可能性があります。
すでに東京や大阪では、欠品になっているという噂も聞きます。

当院の在庫定数は5本。約半月分の使用数です。熊本ではまだ発注できるようですが、今後どうなることやら。
基本的に乳児用のワクチンです。おかしな使い方をする医者が増えないよう、祈るばかりです。

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コロナ禍が切羽詰まってるのに、政府のやることがまだ生ぬるい
- 2020/04/11(Sat) -
東京都の感染者数、今日は197人ですか。昨日が189人で一昨日が178人。
ズドンと一気には増えず、ジリジリといたぶりながら攻めてくるところが、なんともイヤらしい。

緊急事態宣言後の人出は、地域差はあるものの、2〜4割程度の減少が見られたようですが、まだ足りません。

安倍首相は今日になって、事業者は出勤者を最低7割減らすように要請すると述べましたが、これも生ぬるい。
東京が最悪の状態に陥る前に、いますぐ欧米みたいな外出制限を進めるべきじゃないのですか。

外出制限は法律的には難しい、なんて言いっこなし。法解釈なんてどうにでもなるでしょう、安倍政権なら。
うかうかしてたら、もっと厳しくしとけばオーバーシュートしなかったのに、と後悔することになりますよ。

緊急事態宣言は、北大の西浦教授が提唱した「人と人との接触を8割減らせ」という理論に基づいています。
しかしここにきて、8割削減が必要なのか、7割なのか、6割でもよいのか、「揺れ」が目立ちます。

そもそも安倍首相自身が、「最低7割、極力8割」などと、最初から弱気な態度を示しているのが良くない。
さらに、基本再生産数からの単純計算なら6割削減でよい、という数字が一人歩きしている面もあるようです。

最初は厳しい規制を作ろうとぶち上げても、途中で横やりが入って結局ザルになる、というのはよくある話。
しかしこのコロナ禍だけは、もはや業界や圧力団体への配慮をしている場合じゃないですよ。

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この程度の措置で、人と人の接触が8割減るとは思えないのですが
- 2020/04/10(Fri) -
東京都の小池知事は、都が休業を要請する業態や施設を公表しました。
経済的影響等を考慮した国との調整の結果、都が休業を要請する業種は、一部妥協し一部押し切った形でした。
・都が押し切って休業要請:パチンコ店、ネットカフェ、ゲームセンターなど
・都が妥協して要請対象外:理髪店、美容室、百貨店、ホームセンターなど

政権寄りの意見を言うT氏がTVで、東京都がパチンコ店を休業させるのは問題だと言ってました。
東京都だけが厳しくしたら、パチンコをやりたい客は他県に移動し、むしろ感染を都外に広げてしまうのだと。

この詭弁に対して、他の出演者がうまく反論できていなかったのが悔しかったので、ここで書いておきます。

(1)都外に出るパチンコ客に感染者がいるという前提なら、都内に留めてパチンコさせるのはもっと危険
(2)東京都のオーバーシュートを防ぐのが何よりも重要であり、周辺県に感染が広がるとしてもそれは別問題
(3)そもそもこの一大事というのに、パチンコ店の営業をどうしても維持したがる発想に違和感あり

理髪店は、換気を良くして会話を減らせば問題無いかもしれません。ホームセンターと百貨店も同様。
でも、本気で感染を減らすためなら、オーバーシュートして困っている欧米並に厳しくすべきです。

居酒屋を含む飲食店は、営業時間に制限を求めたものの営業を認めました。まだまだ甘いですね。
こんなことで、人と人の接触を何割減らせるのか。7〜8割減らすことなんて、まず不可能でしょう。

携帯電話の位置情報を使って、人の移動データが得られるようになっています。
明日以降、人の移動がどのぐらい減るのか。できるだけ早く、その実態を発表してもらいたいものです。
その結果によっては、休業要請範囲を格段に強めなくてはなりません。でなきゃもうホント、間に合いません。

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緊急事態宣言は出たけども、実効性のある要請が出せるのか
- 2020/04/09(Thu) -
「感染者全体に占める男性の割合はおよそ6割だが、亡くなった人に占める男性の割合は7割強と承知している」

WHOが欧州の感染者に関する発表をしたこと受けて、菅官房長官が日本での統計値を説明しました。
そんな情報をいま聞かされても、なんにも役に立ちませんけどね。男は身構え、女は安心せよとでも?

緊急事態宣言が出されてもなお、感染者数はますます増えていますが、それは当然のことです。
今後「新たな感染」が減ったとしても、「新たな感染者数」が減るまでは2週間程度のタイムラグがあります。

もしも2週間後にまだ感染者数が増えてるようだと、それはつまり、「対策」が不十分だったということです。
それから慌てて自粛を強めても、オーバーシュートはもう避けられないかもしれません。

感染拡大への対応は、最初からガツンと厳しくすればするほど、効力を発揮するはずです。
その意味で、国が自粛対象業種をゆるめに設定しようとしているのは、まったく中途半端で甘い考えです。
様子を見ながら、効果が足りなければ必要に応じて規制を強めていこうか、なんて発想では間に合いません。

何を気にしているのか知りませんが、事ここに及んでなお、政府がやることには躊躇が見られます。

対して小池知事は比較的厳しい態度ですが、国との調整の結果、果たして明日どのような方策を打ち出すのか。
言っときますけど、国に合わせて生ぬるいことをやって、結局オーバーシュートに至るのが最悪ですからね。

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高齢運転者による交通事故の現場を目撃して、思ったこと
- 2020/04/08(Wed) -
高齢者が運転する車の事故が、実際に増えているのか世間が注目しているからなのか、近年よく報じられます。
判断能力や運動能力が低下した高齢者には、運転中に求められる迅速な判断と俊敏な動作が難しくなります。

今朝、当院隣のサンピアン駐車場付近で車がフェンスに激突する事故があり、偶然私が目撃者となりました。
衝突してもなお車は前進を続け、フェンスを5メートル近く押しつぶしてようやく止まりました。
しかし、アクセルがしばらく踏まれ続けたため、激しく回転するタイヤと地面の摩擦で白煙が立ち上りました。

フェンスが激しく押しつぶされて衝撃を吸収する形になったためか、高齢の運転手にケガはありませんでした。
コロナのおかげで付近の人通りはいつも以上に少なく、巻き添えになった通行人はいませんでした。

実は昨日、当院の敷地入口の進入防止用チェーンを張るポールにトラックがぶつかるという事故がありました。
加害者側と私が今朝「現場検証」をしていた時、すぐ横の駐車場で、冒頭に書いた事故が起きたのでした。

事故にはたいてい教訓がありますが、今回の事例で考えるなら、道路とフェンスの設計が問題でしょう。
右カーブした道路の左側のフェンスが、弧を描かずに直線的に設置されており、カーブに沿っていません。
注意力が散漫な状態で運転していると、まっすぐなフェンスにだまされて直進してしまう可能性があります。

高齢者の交通事故を防ぐために、自動ブレーキ装置や急加速を防ぐシステムが導入されつつあります。
しかし車だけでなく、道路の側にも、運転ミスや錯覚を誘発しないような工夫が必要です。

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緊急事態宣言を発令。とにかく人と人の接触をさけるために
- 2020/04/07(Tue) -
「まず冒頭、全国各地の医師、看護師、看護助手、病院スタッフの皆さん、そして感染対策に携わる保健所や専門家、臨床検査技師の皆さんに日本国民を代表して、心より感謝申し上げます。新型コロナウイルスとの戦いのまさに最前線で強い責任感を持って、今この瞬間も1人でも多くの命を救うため、献身的な努力をしてくださっていることに、心からの敬意を表したいと思います」

安倍首相が本日、緊急事態宣言を発令しました。その記者会見の冒頭に、前述した言葉がありました。
医療従事者に対して、最初にまずここまで言いますか。なかなか心にしみますね。

ただし私は、これまでに新型コロナの診療を行ってきたわけではなく、敬意を表される立場にはありません。
しかし今後、熊本でも多数の感染者が出る時期がもし来れば、やるだけやろうという気持ちにはなります。
たとえオーバーシュートになっても、逃げ出すわけにはいかない、重要な使命を帯びているのだと思います。

緊急事態宣言の直接的な目的は、人と人との接触機会を減らすことです。7,8割減らせれば成功だといいます。

一般市民には「3密」を避ける方法がありますが、医療従事者が感染者から逃げ回ることはできません。
なので、自分や職員やその家族等への影響を考えると、医療従事者には大きな肉体的・精神的負担があります。
身を守りつつも使命を果たす、そのバランスをどのように保つか、いまも今後もずっと課題です。

高齢者のいるご家庭には、異例の、感染におびえなければならない年になってしまいました。
お子さんのいる家では、とくに働くママさんのやりくりが大変です。国の施策に期待するしかありません。

私事ですが、今日、3人目の孫が生まれました。このたいへんな時期ですが、元気に育って欲しいと思います。
コロナの野郎には、早々に退散していただきたいものです。

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いよいよ明日には緊急事態宣言へ。でも果たして間に合うのか
- 2020/04/06(Mon) -
安倍首相はようやく、「緊急事態宣言」に踏み切ることを決断しました。だいぶ待たされました。

もちろんその目的は、「医療現場が機能不全に陥るのを防ぐため」「医療提供体制を整えていくため」です。
ただし、「経済社会活動を可能な限り維持しながら感染拡大を防止する」という日本流でいくようです。

外出は自粛であって禁止ではなく、都市封鎖はせず、多くの人が集まる施設の使用制限に強制力はありません。

欧米のコロナ先進国では、各地でロックダウンが敢行され、それでもなお感染制御に悪戦苦闘しています。
ところが、その欧米の惨状を目にしているのに、日本のやり方はずいぶん控え目で、手ぬるいように思えます。

油断があるのか。それとも、従順な国民性だから強制しなくても外出は自粛すると思っているのでしょうか。
強制的に外出を制限されている欧米並みに、東京都民らがピタッと外出をやめるというのでしょうか。
事ここに及んでは、国民の自主性に頼らず、やるからには強制力のある措置を発動すべきだと思うのですが。

そもそも、「緊急事態宣言は、ロックダウンとは違う」などと、なぜか「緊急事態」が矮小化されがちです。
たしかに同義ではないにしても、緊急事態宣言はロックダウンへの第一歩であることは間違いありません。

今後どこかでオーバーシュートが起きれば、ロックダウンをせざるを得ない局面が出てくる可能性があります。
緊急事態宣言を出すからには、絶対にオーバーシュートを起こさないぐらいガッチリやらなければなりません。
まあともかく、日本の新型コロナ感染症が収束するかどうか、今月中にはその方向性が見えてきそうです。

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緊急事態宣言が出なくても、最悪の事態を想定して準備あるのみ
- 2020/04/05(Sun) -
今日は143人も増えました。でもまだ飛躍的な増加とは思わないのか、安倍首相の躊躇は続いているようです。
東京の感染者の増え方が、もう、爆発寸前のような気がします。ニューヨークの状況が他人事に思えません。

3週間前の米国が、ちょうど今の日本と同じ3千人台の感染者数でしたが、いまや30万人を超えています。
ある程度増えてしまうと、いきなり爆発的に増えてしまうのが、指数関数的な増加の恐ろしさです。

感染者数の推移のグラフでは、急峻な立ち上がりの欧米各国とは異なり、日本は比較的なだらかに見えます。
しかし、日本のカーブの立ち上がりは、単に後ろにずれただけであることを、よく考えておかねばなりません。
日本における感染症対策がそれなりに奏功して、当初の目論見通り、流行のピークが遅れているのです。

感染のピークを遅らせることはできましたが、結局ピークは来ます。そしてそのピークはこれからです。

ニューヨークの混乱を教訓にさせていただき、同じ轍を踏まぬよう、準備を進めなければなりません。
まだ少し猶予があるとするなら、この時期を最大限に生かさなければ、日本も大惨事を迎えるということです。

軽症者の隔離場所や重症者用の集中治療病床のほかに、人工呼吸器とECMO装置とその要員の確保も重要です。
たとえばECMOは国内に約1400台あるのに、要員不足のために300程度しか使えないといわれています。

ECMOは心臓外科手術に用いる人工心肺装置の簡略版です。心臓手術ができる病院ならその運用人材もいます。
その導入時には、医師や臨床工学技士や看護師など、心臓手術を行う時ぐらいの10人程度のチームが必要です。
しかし、ひとたび稼働すれば、1台管理するのも3台並べて管理するのも、必要な要員はそれほど変わりません。
なので、同じ施設にECMOを集約して集中管理するのであれば効率よく運用できるはず、と思うんですけどね。

人工呼吸器さえあれば、ECMOさえ導入できれば、と悔やむことのないように、とにかく準備しましょう。
東京がニューヨークになるまで、まだ2,3週間はあると思うので。

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自院をクラスターにせず、自分は濃厚接触者にならないこと
- 2020/04/04(Sat) -
東京都で新たに確認された新型コロナウイルス感染者は118人。今日はついに大台に乗ってしまいました。
でも安倍首相はまだ「緊急事態宣言」を出しません。
これでもまだ「ギリギリ持ちこたえている」範囲なのでしょうか。なんとか「瀬戸際」だというのでしょうか。

「必要なら躊躇なく決断する」なんて言葉は何度も聞きましたが、躊躇しまくってるようにしか見えません。
もちろん、諸事情を考慮すれば重い決断でしょうけど、でもコレって、遅れて出したんじゃダメなんです。

とくに今日の118人で問題なのは、感染経路不明の方が81人もいるということです。
既知のクラスター等の中で感染者が増えたのではなく、未知の感染源があちこちにあることが大問題です。

そういえば、「3密」のかわりに「集近閉(シューキンペイ)」などという言葉がネットに登場してますね。
不謹慎と言うことなかれ。こんな暗い時期だからこそ、みんな面白いことを考えたいのです。

微熱や咳が長引く人が、今日も何人か来院されましたが、新型コロナを疑うケースではありませんでした。
しかし今後は、疑わしい症状の方がやって来はじめることでしょう。そのための、当院の準備として、

(1)生活習慣病などの方以外は、駐車場の自家用車内で、診察の直前まで待っていただく
(2)問診は、なるべく携帯電話で行う
(3)患者は常に院内には1人だけ入れ、その動線を限定し、診察室は1カ所に固定する
(4)診察時の防護具は、最低でもマスクとゴーグル、場合によりさらに強化する
(5)1人診察が終わるたびに、診察室の換気・洗浄を一定時間行う

ガウンやフェイスシールドのほかに、N95マスクをやっと入手できたので、一通りの防護具は揃いました。
仰々しいフル装備ですが、これも当院が感染を広げないことと、自分が濃厚接触者にならないためなのです。
一般の開業医としても、やれるだけのことはやるしかありません。

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すでに感染して、治って、十分な免疫を持っている体になりたい
- 2020/04/03(Fri) -
新型コロナウイルスは「瀬戸際が継続している状況」だそうです。まだ感染者数が足りないのか。

いま院内感染が大問題です。病院が大規模なクラスターになるケースが相次いでいます。
しかし北九州市の病院のように、外傷で救急搬送された平熱の人が入院後に発症することなど、想定困難です。

すべての来院者が感染している可能性があると疑って用心して診療するにしても、限度があります。
生活習慣病の方にも全員マスク着用をお願いしたいところですが、マスク不足を考慮すると無理は言えません。

自分も感染している可能性があるという前提なら、他人と接する時は誰でも必ずマスクを装着すべきです。
熱や倦怠感や風邪症状があるなら、仕事は休むべきでしょう。これは医療従事者であろうとなかろうと同じ。

重症者を優先的に治療するため、軽症・無症状感染者は自宅や宿泊施設で療養を行うことになりました。
日本の新型コロナ医療も一歩前進です。ひとまず良かった。これで医療崩壊が先延ばしできそうです。

こうなれば、ウイルス検査数をもっと増やして、感染者かどうかをどんどん調べていく方向に転ずるべきです。

できれば、面倒なPCR検査ではなく、インフルエンザのような迅速検査ができるようにもしてもらいたい。
例えば中国製のキットが研究用として輸入されているようです。少量の血液で、わずか15分で結果が出ます。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の免疫抗体「IgM」と「IgG」の両方を調べることができます。

「IgM陽性」であれば、いま新型コロナに罹ってるということです。これが15分でわかるのは助かります。
「IgG陽性」なら、過去に感染してすでに免疫を持っており、もう感染しないということを意味します。

医療従事者としては、この両者をすぐ調べたいものです。「IgM陽性」の無症状感染者だったら困りますから。
逆に自分が「IgG陽性」だとわかれば、もう何も恐れず心置きなく新型コロナ診療ができるんですけどね。

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こう言っちゃナンですが、いちばん守るべきは子どもでしょう
- 2020/04/02(Thu) -
東京だけでなく熊本でも、大型連休明けまでの休校延長が決まりました。子どもも家庭も大変だと思います。

そんな中、当院近隣の楠小学校のiPadを使ったネット授業が、今日の全国ニュースで取り上げられていました。
じつは熊本市の全公立小中学校へのiPad導入プロジェクトは、2年前から始まっているようです。
生徒の自宅のネット環境に依存せず使える様に、LTE版(セルラーモデル)のiPadを選んであります。

休校措置が5月で終了するとは限りません。フランスみたいに9月まで休校になる可能性だってあります。
そのような長期戦の場合、iPad授業ができるというのは、とても大きな武器になるでしょう。

ところで悲しいニュースと言えば、福岡や山梨で0歳児の新型コロナウイルス感染者が出たことです。
そのうち山梨の女児は重篤な状況のようです。米国では、生後6週間の女児が死亡しました。
「低年齢の小児に重症の割合が多い」とする中国のレポートも、今頃になって報じられています。

子どもは新型コロナに感染しにくいと、ひと頃まで言われていた都市伝説は、崩れました。
となると、こう言っちゃナンですが、高齢者よりもむしろ幼小児の感染の方が、とても心配になります。

マスクはしないし、何でも口に入れるし、乳幼児をウイルスから守ることって、とても大事で難しい。
保護者の責任が重大ですが、医療機関でも、院内感染予防には最大限の配慮をしなければなりません。

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オーバーシュートより前に医療現場が機能不全に陥る、という予測
- 2020/04/01(Wed) -
「全世帯に2枚ずつ、布マスクを配布する」
安倍首相が今日、このように表明しました。マスクを1億枚確保して、5千万世帯に2枚ずつ送付するとのこと。
「一家に2枚」っていうのが、喜ばれるのか批判されるのか微妙な枚数ですが、まあゼロよりはいい。

そういえば今日は、他の閣僚らがサージカルマスクを着けている中で、安倍さんだけが布マスクでした。
それが配布予定の現物のようです。安倍さんにはサイズが小さくて、顎丸出しのちんちくりんでしたけどね。

まあ配らないよりはいいですが、それよりもまず、医療機関に配って欲しいですね。できればサージカルを。

医師会がときどき、医療機関にマスクを配布しますが、慌てて取りに行っても品切れだったりします。
市の中心部から離れている当院は、先着順システムには不利なのです。
明日は貴重な「N95マスク」が配られるようなので、当院職員が朝5時から並ぶ予定です(うそ)。

専門家会議は今日、「オーバーシュートの前に医療現場が機能不全に陥る」という厳しい見通しを示しました。

それでも安倍首相は今日も、「緊急事態宣言を出す状況ではない」と明言しました。
まさか、オーバーシュートが現実のものとなってから、おもむろに判断しようとしているのでしょうか。
拙速な決断によって、あとで批判を浴びることを恐れているのかもしれません。

いつも厳しい発言をする北海道大の西浦教授は、日本は欧州と同等の被害規模(死亡者数)になると言います。
それを少しでも食い止めるためには、早すぎるぐらいの先手を打つことが必要だと思うのですが。

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