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北九州市の感染者数増加は、クラスター潰しが徹底してきた証かも
- 2020/05/31(Sun) -
北九州市で、新型コロナウイルス感染の「第2波」かと思われるような、感染者の急増が見られています。
長いトンネルから抜け出したかと思っていた矢先、まさに出鼻をくじかれるガッカリな出来事です。

しかし第2波かどうか。別の要因もありそうで、警戒は必要ですがまだ悲観するには早いかもしれません。

市の担当者は「濃厚接触者のPCR検査方針を見直したためか」とも述べています。これは重大なことです。
それまでは症状のある人だけに行っていたPCR検査を、無症状者に対しても行う方針に切り替えたとのこと。

これによって、無症状の濃厚接触者の中から感染者を見つけ出すことができるようになったわけです。
つまりこれまでは、無症状だから検査しなかった濃厚接触者の中の感染者を見落としてきた、とも言えます。

担当者によれば、「感染確認が増えることは覚悟の上で、検査方針の見直しを行った」とのこと。
はて、検査方針を見直したら感染確認が増えるかもしれないと思うのは、なぜでしょう。
それは彼らが、これまで感染者を見落としてきた可能性を認識しているからです。だから覚悟しているのです。

濃厚接触者を徹底的に検査してクラスターを潰すのが、これまでの「日本方式」じゃなかったんですかね。

検査範囲を広めたが故の感染確認数の増加ならば、それは真実に近づくことであり、歓迎すべきです。
北九州の件が、クラスターをより完全に潰すための、重要な教訓になることを祈ります。

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医療従事者の苦労はさまざまですが、ともかく頑張ってます
- 2020/05/30(Sat) -
「ブルーインパルス」が昨日、医療従事者への感謝と敬意を表すために、東京都心上空を編隊飛行しました。
医療従事者に限らず、屋外で青空を見上げた誰もが、明るい前向きな気持ちになったことでしょう。

感染の危険を覚悟で「仁術」を施す医療者に対して、世界中の人々が惜しみない謝意を抱いてくれています。
たいしたことはしていない私も医療従事者の端くれとして、多くの方々の配慮をありがたく感じます。

ただ、私が言うのもおこがましいですが、謝意の表明があまり過度にならないようにお願いしたいものです。
このような動きばかりが目立つといつか、かえって医療従事者への反発を招きはしないかと心配になるのです。
なぜなら、いま苦しんでいるのは医療従事者だけではないからです。

ほとんどの感染者は、何の落ち度もないのにウイルスに感染し、本人も家族も友人もみな苦しんでいます。
またこのコロナ禍では、医療以外の多くの職業の人たちが、経済的にも社会的にも苦しい目に遭っています。

そんな中で最近、医療機関の経営難に対しても、ようやくメディアが取り上げるようになってきました。
コロナ対策で病床稼働が悪くなった大病院だけでなく、受診控えによる患者激減で診療所も苦しんでいます。
経営に関しては、営業自粛に苦しむ飲食業や観光業等に目が行きがちですが、医療機関も同じなのです。
とくに医療機関の場合は、その経営破綻が地域医療にもダメージを与えるという二次的なリスクもあります。
「仁術」で称えられている医療者は口にしにくいですが、「算術」面のサポートが実は必要なのです。

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野菜を丸焼きすると甘くなるので、BBQではオススメです
- 2020/05/29(Fri) -
いつも一人でBBQをします。マンネリ化しないように毎回テーマが必要で、それが今日は野菜の丸焼きでした。

【ピーマン】
すぐに火が通るので、炭火からいちばん離れた所に置いて焼きます。白い薄い膜が張ったら焼け終わり。
やたらに甘くて味付け不要。タネも食べられます。絶品。ピーマンは丸焼きがいちばん旨いと思う。

【パプリカ】
ピーマンと同様ですが、少し時間がかかります。破裂しないように、爪楊枝で穴を開けておきます。
ジューシー過ぎるほどジューシーに、甘く仕上がります。彩りも良いので、欠かせない野菜です。

【ナス】
すぐにしなっとシワシワになりますが、途中で食べてみたらまだ半生でした。意外と時間がかかりますね。
これまたやたら甘く、美味しく焼けます。野菜って、丸焼きにするとめっぽう甘くなりますね。

【ズッキーニ】
火が通りにくそうなので時間をかけたら、ナスのようにヤワヤワになりました。焼けすぎか。甘いけど。
食感からすると適度な固さがあった方が美味しく、しかし丸焼きで固さを保つのは難しい野菜かもしれません。

【トウモロコシ】
軽く下ゆでしてから焼くこともありますが、今日は皮を付けた生のままで、時間をかけて焼きました。
皮が真っ黒焦げになって火からおろすと、実には良い具合に火が通っていて蒸し焼きした感じ。甘くて美味い。

どうやら野菜は、丸焼きをすると甘くジューシーに仕上がるようですね。たぶん蒸し焼きも同じでしょう。
切ってから調理すると、野菜本来の持つ濃厚なうまみ成分が、その切断面から失われるからでしょうか。
次はゴーヤとタマネギの丸焼きを試す予定。ブロッコリーの丸焼きはやめておきます。焦げて不味そうだから。

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マイナンバーは本来、何かが便利になるために存在しているはず
- 2020/05/28(Thu) -
新型コロナ対策等を目的とした「第2次補正予算案」が昨日、閣議決定されました。
第1次と合わせて空前絶後の規模だと安倍首相は自画自賛しますけど、ともかく迅速な執行をお願いします。

コロナ騒動では全般に、他のIT先進国と比べて日本の政府や公的制度のIT利用の遅れが際立った気がします。
役所仕事の大事な部分がアナログだったり、IT慣れしてないから新機軸はたいていトラブります。

一騒動を巻き起こした「特別定額給付金」は、わが家にもようやく昨日振り込まれていました。
申請書郵送の6日後の入金なので、菊陽町の作業の早さはまずまず。ただしその申請書が来るまでが遅かった。

この給付金の申請において国は、ほとんど普及していないマイナンバーカード所持者に優先権を与えました。
これはカード普及を図る方策としては、泥縄すぎて実効力がありません。むしろ、見せしめの意味でしょう。
「ほら、カード作ってないから不便でしょ。カード作っときゃ良かったのに」と、そう言いたかったのです。
これを某財務相が口にしたら、ぴったりハマります。

ところが蓋を開けてみたら、カードの暗証番号忘れや複数申請の問題が勃発し、現場は3密の大混乱。
むしろカード所持者が馬鹿を見るという、逆転現象が起きてしまいました。
「よかった、カード作って無くて」という皮肉も言いたくなる状況です。

私の口座に振り込まれた給付金はさっそく、一部を固定資産税の納付に使わせていただきます。
にしても、菊陽町から振り込まれた給付金で、すぐに菊陽町に税金を払うなど、バカみたいな話ですけどね。
そんなもの、役場内で相殺処理してもらえば済む話。マイナンバーって、そういう使い方するものじゃないの?

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SNSでの誹謗中傷問題では、SNS自体が悪いわけではありません
- 2020/05/27(Wed) -
テレビ番組がきっかけでSNS上で非難され、それが元で自殺した可能性のある女性のことが、大きな話題です。
またこのような事件が起きるたびに、匿名発信が容易なSNSそのものがいつも問題視されます。

しかし、非難されるべきは誹謗中傷投稿をした人物であり、その次は件の番組であって、SNSではありません。
包丁で人が殺害される事件が起きても、その包丁を作ったメーカーが糾弾される筋合いはないはず。

でもたしかに、犯人が特定されにくいために犯罪抑止力が利かないことが、SNSなどのネット犯罪の問題です。
犯罪には至らなくても、匿名での言論はしばしば、責任を負わない立場に安住した無法な表現になりがちです。

私は、当ブログやFacebookのように、すべての言論活動を実名で行っています。
たまに政治批判めいたことも書きますが、毒にも薬にもならない投稿であり、匿名にする必要がありません。

誰かに意見したいときも、実名の方がたぶん効果的だと思うので、私は匿名は使いません。
逆に私が誰かから意見される際には、それは実名でも匿名でもかまいません。大事なのは意見の中身ですから。

要は、真摯で建設的な意見なら、実名でも匿名でも構わないということです。
逆に言うなら匿名の問題は、不誠実で攻撃的な意見を、誰にもとがめられず自由に発出できるということです。

匿名だから何でも言い放題というのは、捕まらないなら罪を犯してもいいという考え方と同じです。
その意味で、SNSの発信者特定はやむを得ない措置かもしれませんが、抜本的な解決ではないと思います。
京アニの放火殺人犯のように、捕まってもいいなら何でもできると思われてもかないませんからね。

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「出口戦略」なんて言ってるけど、次の「入口」はすぐそこかも
- 2020/05/26(Tue) -
九州新幹線に乗っているとトンネルが多くて、抜けたと思ったらまたトンネル。明るくなってもまた暗くなる。

新型コロナの出口も見えてきましたが、このトンネルを抜けてもまた次が来ると、誰もがわかっています。
大事なのは、出口をどう抜けだし、次のトンネルに入るまでに何をすべきか、ですよね。
言うなれば、今の「出口戦略」と次の「入口戦略」。二つ合わせて「出入口戦略」だ!

甚大なダメージを受けてしまった、社会・経済・教育・文化活動を、どのように立て直すか。これが第一。
「第2波」への準備も重要です。とくに経済面や教育面では、同じ轍を踏まぬようにしなければなりません。
また医療面は、防護具の十分な準備、検査態勢の充実、隔離施設や病床の確保、診療報酬にも改善が必要です。
もちろん、いちばん期待するのは、治療薬やワクチンですけどね。

何度も言ってるように、「第 n 波」がどのような周期・振幅で現れるか、なかなか予測ができません。
たとえ日本で収束していても、諸外国からの「流入」がきっかけで急に次の山が来る可能性もあります。

東京都のロードマップ等を見ても、大規模なイベントの開催はしばらくは難しそうですね。
スポーツや文化行事は、当面無観客開催やネット配信になりそうですが、それもひとつの方向性でしょう。
企業等ではリモート就業へのシフトが進み、いくつかの学会はオンライン集会が企画されています。

東京五輪も、思い切って完全無観客開催の可能性を探ってはどうでしょう。テレビ中継とネット配信のみです。
どうせ競技場で生で観戦できる人って、たかだか数万人ですよ。あとの何億人かはテレビで観るわけですから。
それならば、競技場内に何百台という4K・8Kカメラを設置して、すごくリアルな中継をしたらどうですか。
パンデミック下での国際競技会のあり方として、日本の創造力と技術力を試す機会です。準備期間は1年。

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緊急事態宣言解除とは、新型コロナ第1波収束ってことですよね
- 2020/05/25(Mon) -
新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言は、ようやく、残る「5都道県」での解除が決まりました。
これが感染「第1波」の収束を意味する上に、今後の社会・経済の復興が期待でき、ちょっと明るい転機です。

今後各地で感染者数がどうなるか、再宣言の判断基準やタイミングをどうするか、課題山積ですけどね。

にしても、「都道県」って言葉、どうなの。耳慣れなくて違和感があって、他のニュースが入ってきません。
メディアによっては「1都3県と北海道」と言ってます。きっと「都道県」を使いたくなかったのでしょう。

「都」や「道」や「府」が含まれるかどうかで、いちいち言い方を変えるとは、日本人ってホント細かい。
さすがに、「都道県」とか「道府」はあまり聞きませんが、「都県」や「道府県」はよく使います。
ですが、その使い分けって必須ですかね。ざっくり全部「都道府県」じゃダメですか。ダメなんでしょうね。

それならば、「知事を首長とする自治体」を総称する言葉が欲しい。 “prefecture” の直訳、何かないですか。

ついでに言わせてもらうなら、「北海道」って、他の「都府県」とは異質・異次元の名称ですよね。
たとえば「東京」「大阪」「熊本」に並べて「北海」で済ませることはあり得ません。いつも「北海道」です。
歴史的経緯は理解しますが、「北海道」だけが例外であるところが、どうしても私は釈然としないのです。
その整合性の無さには目をつぶってるのに、「都道県」のような表現にはこだわる。不思議な国民性です。

という、どうでも良いことはさておき、明日は3カ月ぶりに、ハンズマンに行ってみます。私も活動再開です。

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マスクも消毒液も値崩れ間近かもしれないので、高値で買わないこと
- 2020/05/24(Sun) -
ユニクロが、通気性に優れた「エアリズム」の素材でマスクを作るって話に、素朴な疑問なんですけど。

そもそも、マスクのウイルス捕集効率(濾過効率)って、通気性とのバーターみたいなものじゃないんですか。
通気性に優れたマスクって、ウイルスも快適に通過するんじゃなかろうかと心配になるんですけどね。
そこらへんの厳密な基礎実験や性能試験を積み重ねた上での、ユニクロの製品設計だと思いたいです。

シャープのマスクが大人気で抽選の応募者が殺到してますけど、冷静に考えれば価格がだいぶ高いですね。
税・送料込みで約4,000円というのは、マスクの流通が改善しつつある今となっては非常識とも言えます。
大騒ぎして応募して見事当選したものの、届く頃にはその値段に納得できない、てことになりませんかね。

マスク価格がコロナ前のレベルまで戻るかどうかわかりませんが、妥当な価格は50枚で500円以下でしょう。

消毒液だって、これから入手しやすくなるはずですが、医療機関ではちょっとしたトラブルが起きています。

厚労省が手指消毒用エタノールの「優先供給」を開始したと知り、あわてて申し込んだのが先月初旬のこと。
医師会の申込書には「有料頒布」とありましたが値段が書いてない。なのに「キャンセル出来ません」だと。
それでも申し込んだのは、消毒液がどうしても欲しかったから。言い値で買うしかない状況だったのです。

それから3週間ほどして、ヤマト便で届いた消毒液は、なんと1本(1L)4,218円なり。ちょっと高くない?
私は大人しく受け取りましたが、その割高な代引価格に対しては、一部で受取拒否騒ぎが起きているようです。

国から届く予定の消毒液と言えば、特定アルコールの「一斗缶」が、まだ届きませんね。こちらは無償。
大量の消毒液として期待してるんですが、いつ届くか分からないんじゃ役に立ちませんよ、いくらタダでも。

新型コロナにまつわる国の施策って、どうしても後手後手で、おざなりで、杓子定規で、チグハグですね。
いつか来る第2波までには、マスクも消毒液も防護具も、十分な国家備蓄と供給体制の整備をお願いしますよ。

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雨後のタケノコのように出くる奇抜な食パン専門店の、味はどうなのか
- 2020/05/23(Sat) -
「運命の一枚」という、近所の食パン屋さんのチラシが、昨日わが家の郵便受けに入っていました。
不思議な(派手でシュールな)外観の店ですね。2月下旬にオープンしたようですが、私は知りませんでした。

近年熊本では「食パン専門店」が、なんなら「高級食パン店」と自ら名乗り、次々に開店しています。

そのうちいくつかは、大阪あたりに本拠のある店の「熊本出店」で、わりと落ち着いた高級っぽい店舗です。
一方で、某ベーカリープロデューサーの手による新規店もいくつかあり、奇抜な店名なのですぐにわかります。
パンだけで勝負する従来型の手法から脱却し、見た目とネーミングを凝らすとは、もはや革命的発明ですね。

私は食パンよりも菓子パンや総菜パンが好きですが、最近の美味しい食パンは、たしかに美味しいと思います。

幼い頃、ポンと飛び出すタイプのトースターで焼いた食パンに、バターを塗ったときの香りが好きでした。
少し焦げたパンに、硬いバターを上手く塗れなくて、かたまりのままパンに食い込んだりするのもまた楽しい。

やがて世の中では、パンに塗りやすいソフトなマーガリンが主流になりました。
で、マーガリンと言えば、なぜか英語の例文 “You can substitute margarine for butter.” を思い出します。
“substitute A for B” で、「AをBの代用にする」という意味ですね。受験生には必須の英熟語です。

「成人病」が注目され、動物性脂肪よりも植物性脂肪の方が体に良い、というのがかつての常識でした。
ところが近年は、マーガリンに含まれる「トランス脂肪酸」もかなり悪い、ということになっています。
摂取量にもよりますが、結局の所どっちもどっちです。ならば、美味しいバターを選ぶのが道理ってもの。

バターを塗ってからオーブントースターで焼くより、焼いた後で塗ってだんだん溶けていく方が私は好きです。
というわけでさっそく、「運命の一枚」の一枚を食べてみました。まあ、普通に美味かった。うんめぇの一枚。

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キャッシュレス・ポイント還元事業は、やっぱり来月終わるんですよね
- 2020/05/22(Fri) -
来年に延期された東京五輪ですが、来年の開催が無理なら中止すると、IOCのバッハ会長が述べました。
誰もが薄々思って来たことです。不吉な事は口にしない国民性ですから、あまり話題になりませんけどね。

ついでに気になってるのが、「キャッシュレス・ポイント還元事業」です、私の場合。
消費税率引き上げ後の消費の冷え込み対策として、今年6月末まで行われる予定の政策です。
なぜ6月かといえば、翌7月からは東京五輪が開催され、またインバウンドの消費増が期待できるからでした。
キャッシュレス決済の店舗を増やし、来日外国人への利便性も狙っていました。

しかし、五輪は延期されました。では、ポイント還元はどうなるんでしょう。6月で終了?、それとも延長?
この話題も、あまり表立って出てきませんが、経産省や政府内部では、当然検討中ですよね。

経産省のサイトのトップページは、以前は「キャッシュレス・ポイント還元事業」の表示が占拠していました。
ところが今日見てビックリ。「持続化給付金」やマスクや消毒液などのバナーばかりが目立ちます。
よく目をこらすと、小さく、「キャッシュレス・ポイント還元事業」の文字が埋もれていました。

サイトのどこをどう読んでも、キャッシュレス・ポイント還元事業の延長については微塵も感じさせません。
たしかに、いまさら延長したところで、コロナで冷え込んだ経済に対しては焼け石に水でしょう。
それに新型コロナ対策は、必要な対象への給付金等で対処するのがスジかもしれません。
ならば予定通り、国民が騒ぎ出す前に、ポイント還元は来月末でひっそりと終了させたいハラなのか。
ポイント還元のドタバタには半年付き合わされました。来月終わっても終わらなくても、どっちでもいいです。

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「接触追跡アプリ」は、みんなでインストールしてこそ意味があります
- 2020/05/21(Thu) -
iPhoneの最新OS「iOS 13.5」では、マスク着用のままでロック解除できるようになりました!
というニュースを目にして、もしや、マスクを透視して顔認証できるのかっ!と思ったら、違いました。
マスクの装着をiPhoneが検知して、すぐパスコード入力を求めるような仕組みになっただけでした。

今回のOS更新で、「新型コロナウイルス感染症の接触追跡アプリに対応するAPI」が導入されました。
「API」というのは、アプリを開発するためのインフラのようなものですね。

これはAppleとGoogleが先月発表した新技術で、多くの国が採用の意向を示していると報じられました。
コロナ追跡アプリに関しては、1カ国に1つのみ、公衆衛生当局が開発・運営することが想定されています。
日本でも、このAPIを使って開発されたアプリの運営が民間から厚労省に移り、近日公開されるとのこと。

Bluetooth機器同士が近付くと互いに通信する機能を利用して、その接触歴をスマホ内に記録するものです。
感染者がそれをアプリに登録すると、その接触者に通知が送られ、PCR検査を促すというわけです。
誰とどこで接触したかは分からないまま、感染者と濃厚接触の可能性があることだけが伝わる仕組みです。

近年とくにプライバシーを重んじているAppleと、その反対の傾向があるGoogleとの共同開発というのがミソ。
プライバシー保護が最優先の設計思想のため、追跡効率が必ずしも高くないという欠点があります。
とくに、自分の行動範囲内の多くの人がインストールしていなければ、あまり役に立たないアプリです。

ならばともかく、すぐにでもアプリを導入できる態勢にしようと、今日はiPhoneのiOSを13.5に更新しました。
設定を見ると「COVID-19接触のログ記録」という項目ができています。あとは厚労省のアプリ待ちですね。

ところで、アプリで濃厚接触の可能性の通知を受け取ったら、最優先でPCR検査を受けられるんでしょうかね。
まさか、いったん医療機関で診察を受けてください、なんてことにはならないですよね。そこんとこヨロシク。

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「特別定額給付金」申請しましたが、もちろん郵送です
- 2020/05/20(Wed) -
iPhoneを使うたびに、顔認証のためにいちいちマスクを外さなければならないのが煩わしい毎日です。
もちろんその際は、耳に掛けたヒモだけを触るのが正しい作法です。内側面の清潔維持には十分注意します。
テレビで見ていると、大阪府知事は正しい手順でやってますが、首相のアベノマスクの外し方はダメですね。

そのアベノマスクがなかなか届きませんが、あんな罰ゲームみたいなマスクを欲しいとは思いません。
手作りのオシャレな布マスクの方がよっぽど良いし、サージカルマスクの流通も改善しそうな雲行きです。

国民が期待しているのはもちろん、「特別定額給付金」10万円の方でしょう。
わが家にも今日ようやく申請書が届いたので、すごい瞬発力をもって、書類を完成させました。

マイナンバーカードを使った簡便迅速のはずのオンライン申請は、むしろトラブルと3密をもたらしています。
登録間違いを誘発しやすいシステム設計になっているようで、自治体職員はチェック作業に忙殺されています。
入力内容を印刷したり目視で確認したりと、手作業満載のアナログシステムに成り下がっているようです。

日本って、科学技術が進んでいる先進国だと思ってましたが、お役所仕事はとんだIT途上国なんですね。

マイナンバーと銀行口座を紐付けするようにしようなんて、自民党の方々が今頃になって「提言」しています。
以前誰が反対したか知りませんが、そういう仕組みこそ、最初から組み込んどかなきゃダメでしょうに。

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有望なワクチンの登場こそが、新型コロナ終息の決め手かも
- 2020/05/19(Tue) -
新型コロナウイルス感染は、一時的な「収束」と「第 n 波」を繰り返して、いつか「終息」するのでしょう。
自然感染かワクチンの接種によって、国民の6割が免疫を獲得することで集団免疫が確立すると考えられます。
でも国民の6割がコロナに罹るまで待つのはイヤですね。早くワクチンが開発されることを祈るばかりです。

米国モデルナ社が開発中のワクチンが、臨床試験(治験)の第一段階で有効性を確認されたと報じられました。
第一段階といえば、本来はワクチンの安全性を確認するものなので、ずいぶん前のめりな評価に驚きます。
被験者45人全員で、コロナ感染後に回復した人と同程度の抗体が獲得できたようで、なかなか有望です。
早ければ、米国内では来年1月に実用化されるとのこと。日本でも来年中には使えるかもしれません。

ちょっと前までは、ワクチンができるまでには1年半かかると言われていただけに、これは朗報です。
想定以上に「コロナ医学」が進歩するのは、世界中が危機的状況で火事場の馬鹿力が出ているのでしょう。

日本でワクチンが接種できるようになった場合、厚労省にはくれぐれもお願いしたいことがあります。
それは新型インフルエンザのときみたいな、妙な接種制限を作らないことです。あれは失策でしたからね。
お役人の机上の空論と柔軟性のなさが災いしてワクチンの接種が滞り、流行を食い止められませんでした。

今度はできれば最初のうちは「法定接種」にしていただきたい。原則として国民全員接種。もちろん無料。

日頃インフルエンザワクチンは打ってない人でも、コロナワクチンは接種しましょう。
自分の感染防御だけでなく、集団免疫を成立させるという重要な目的が、このワクチンにはあるからです。

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収束に向かいそうなんだから、気持ちぐらい緩んだっていいでしょう
- 2020/05/18(Mon) -
「気の緩み」が問題だと、大臣もメディアも盛んに言うのが気にくわない。気が緩んじゃいけませんか。

いま、政府や自治体は、店舗等の休業要請や市民の外出自粛を、まさに「緩和」しようとしています。
つまり、計画的に意識して「緩める」のはいいけど、無計画に自然と「緩む」のはダメだというわけです。
これは「気の緩みダメ=気を引き締めろ」という、日本人得意の「精神論」であって、具体性に欠けます。

感染者数が少し減ったからといって、まだ笑顔は早いと言ってるようなものですが、頬ぐらい緩みますよね。
厳しい行動自粛が緩和されれば、先行きに希望が持てます。気持ちぐらい緩んだっていいじゃないですか。
気持ちは緩んでも、やるべきコトはやれるのです。日本国民はすでに学んでますから、大丈夫。

大事なのは、いま現在その地域ではどこまでの営業や行動を自粛すべきか緩和すべきか、その見極めです。
自治体はつねに、最新の感染状況や病床の状態を把握し、臨機応変な対応を繰り出し続ける必要があります。
大規模な制限・自粛に至る前に細かい対処を行うことで、社会と経済も守るのが自治体の責任でしょう。
こういった点において、首長の想像力と行動力って、ホントに大事ですね。ここに地域差がとても大きい。

第2波を第1波より小さく出来るかどうかは、国と自治体の手腕にかかっています。
第 n 波の n が大きくなるほど、波高がだんだん低くなってさざ波になるような、そんな戦略がベストです。
ただしその「さざ波」は、もしかすると2,3年続くかもしれません。でもそれは誰もが覚悟してます。
さらにその後も、冬の乾燥時期になるたびに、インフルエンザのように流行を繰り返すかもしれません。
やがて毎年ワクチンを接種する「季節性コロナ」として根付き、人々はウイルスと共存するのでしょう。

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早くも「第二波」を心配するのはいいとして、じゃあ何を準備しますか
- 2020/05/17(Sun) -
新型コロナは新規感染者数がかなり減ってきました。3日前には39県を対象に緊急事態宣言が解除されました。
しかし海外には感染拡大中の国も多く、日本では早くも「第二波」を心配し始めています。
まあ何でも早めに警戒した方がよいので、「第一波」から得られた教訓を生かして取り組みましょう。

となると例えば、こんどこそPCR検査を徹底的に行うべきかどうか、などの議論が出てくるでしょうね。
これまで日本は、明らかな重症例や感染者の濃厚接触者に的を絞って、抑制的にPCR検査を行ってきました。
隔離すべき感染者数が激増して、医療業務や病床・隔離施設がパンクすることを危惧した面もあります。

結果的に、感染者数は見かけ上は諸外国よりも少なく、しかし死者数も少ないという不思議な現状があります。

そもそも、どんどん検査して感染者が次々に見つかったとしても、必ずしも医療が崩壊するとは限りません。
無症状・軽症感染者をきちんと隔離する仕組みさえ作れば、的確に管理できるはず。

なのに積極的な診断よりも、早期発見しすぎたら起きるかもしれない「副作用」ばかりを心配するのが日本。
これって、ワクチンの目的である感染症予防よりも、ワクチンの副作用を恐れる構図と同じじゃないですか。

高い医学水準を有しているのに、肝心なところで日本人の情緒が合理的解決を妨げているような気がします。

第二波の到来まで少しの猶予があるのなら、いまこそ検査と隔離の態勢を抜本的に構築すべきでしょう。
第一波と同じように流行して、第一波の時と同じような行動自粛を繰り返すようでは、進歩がないですよ。

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書類のチェック項目の「はい・いいえ」に、いちいち丸を付ける無駄
- 2020/05/16(Sat) -
予防接種の予診票は、「はい・いいえ」で答える項目がたくさん並んでいて、記入する保護者の方も大変です。
ワクチンを4つも5つも同時接種する乳児の場合には、同じような書類を何枚も書かなければなりません。
前から言ってるように、1枚の予診票で複数ワクチンに使えるような同時接種用予診票を作っていただきたい。

「新型コロナウイルス感染症による小学校休業等対応助成金」に申請すべく、いま書類を見ているところです。
その中の「支給要件確認申立書」もなかなか面倒な書類で、「はい・いいえ」で答える設問が並びます。

不正受給歴や暴力団との関係などの設問がずらっと並び、これらはすべて右側の「いいえ」に丸を付けます。
ただし、最後の3問は言うなればトラップで、この3つだけは左の「はい」を丸で囲まなければなりません。
上からずら〜っと「いいえ」を囲んでいき、最後の3問だけは「はい」に丸をするのが正解です。

どうしてお役所って、わかりきった設問にいちいち、ひとつひとつ丸をつけさせるのでしょう。
改訂版では、「いいえ」とすべき項目と「はい」で答える項目とに二分されましたが、まだ中途半端です。

確認項目を全部「正文」で箇条書きして、「上記すべてに該当しますか:はい・いいえ」、と問えばいいのに。
こういう形式的な申請書類に、余計な労力を使わせないでほしい。もっと国民に優しい書類にしましょうよ。
コロナがらみで、膨大な数の申請書がお役所に届くはずです。もっと簡便にしないと、事務作業も大変ですよ。

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抗体検査はもっと精度を高めないと、誤った情報をもたらすかも
- 2020/05/15(Fri) -
東京の献血者の血液で新型コロナウイルスの抗体検査を行ったところ、0.6%が陽性だったと厚労省が公表。

これを聞いてワイドショーの方々は、「やっぱりそれぐらいいる」だの「まだまだ少ない」だのと言ってます。
単純に東京都の人口に当てはめれば、感染者は約8万人ということになります。そこそこ納得できる数値です。

しかし残念ながら、たった500人という小規模の調査では、統計学的には何の意味も無い気がします。
500人のうち3人が陽性というわけですが、たった1人増えるかどうかで大違い。3人なんて誤差範囲です。

おまけに、昨年1〜3月の関東地方の血液で調べて、も500人中で2人が陽性だったというじゃないですか。
まだ武漢でも患者が発生していない時期の血液ですよ。この「偽陽性」の多さは何ですか。

こうなるともう、この検査キットで感染率を云々することは、無理なんじゃなかろうかと思えてきます。
厚労省は、1万人規模の抗体検査を計画中だと言いますが、同じ検査方法でやるのなら、やめた方がいい。

いま、PCR検査や抗原検査の「偽陰性」が問題になっていますが、「偽陽性」が多いのも大問題ですよ。
もしかすると抗体検査は、臨床現場で使うのではなく、疫学調査としての利用に限定すべきかもしれません。
となると、疫学調査なら結果は急がないので、迅速検査ではなくIgGを定量すれば良さそうなものです。

今後行われる1万人の抗体検査の結果、感染率はせいぜい、0.5%か1%か、せいぜい2%程度でしょう。
日本人のほとんどはコロナ未感染だと判明し、改めて長期戦を覚悟する、そういうデータになりそうですね。

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緊急事態宣言、熊本はついに解除ですが、活動は徐々に広げましょう
- 2020/05/14(Thu) -
緊急事態宣言は、熊本県を含む39県で解除されることになりました。これで少しは、動きやすくなりました。

ところで、新型コロナウイルスのPCR検査について、厚労省は先週「相談の目安」を緩和しました。
「37度5分以上の発熱が4日以上続く場合」という部分を削除して、相談しやすくしたわけです。

しかし申し訳ないですが、この件に関しての、次のような加藤厚労相の発言が炎上しています。
「(37.5度以上×4日以上が)相談や診療を受ける側の基準の様に思われてきた。われわれから見れば誤解だ」
どうしてこのような、不用意な、不適切な、デリカシーの無い、反発必至の発言が飛び出すのでしょうね。

誤解をしていたとすれば、それは官僚や大臣こそが、国民の受け止めを誤解していたと言うべきでしょう。

厚労省が「37度5分以上の発熱が4日以上続く場合」というから、みんなそれを守ってきたんですよ。
日本中が、医療者も患者もメディアも、この杓子定規な基準に縛られてきたのですよ。それをいまさら。

この文言に対しては、微熱が5日はどうなのか、高熱3日でもダメなのか、等の反発の声が上がっていました。
当院にも、微熱が何日も続いている方がよく来院されますが、相談センターに相談してもつれない返事でした。

結果的にこの文言は、PCR検査を抑制する「効果」があったわけで、その意味では目論見通りとも言えます。
つまり問題の本質は、検査を抑制しようという企んでいた厚労省の発想それ自体だということです。

ただし、この時期の検査抑制が最終的に吉と出たか凶と出たかを論じるには、まだ時期尚早かもしれません。
厚労省は、この件を含めてすべてのコロナ政策について、包み隠さず徹底的に科学的に検証を行うべきです。

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新型コロナ抗原検査を導入するからには、十分な準備と覚悟を
- 2020/05/13(Wed) -
新型コロナの「抗原検査キット」が、原則として有症状者に対して、医師の判断で使えるようになりました。
当院のような医療機関でも、インフルエンザの検査みたいに院内でサクッと迅速診断ができちゃうわけです。

と書くと、なんだかコロナも先が見えてきたように錯覚しますが、まったく違います。

(1)感度は低い
安易に検査して不用意に「陰性判定」を出すと、間違ったお墨付きを与えることになる可能性があります。
偽陰性の感染者を誤解させて野に放つことが、この検査法導入後の大きな問題になるかもしれません。
この手の検査は、インフルでも同様ですが、陰性判定には使えないのです。

(2)安易な受診が増える
その場ですぐ判定してもらえるとなれば、新型コロナを疑って医療機関を受診する患者は増えるでしょう。
検査目的の受診をどのようにコントロールするか、工夫が必要です。
PCR検査の要件が厳しすぎた経緯を踏まえると、抗原検査の検査条件を厳しくしすぎるわけにもいきませんが。

(3)厳しい感染防御が必要
これまではスルーしてきた可能性も否定できない新型コロナ感染者を、今後は捕捉しやすくなります。
ただし、クリニックの外来でいきなり「コロナ陽性」の判定が出てしまうことを想定した準備が必要です。
感染防御態勢を一層強めておかなければ、陽性判定後に大騒ぎになってしまいます。

(4)どっちみち治療薬待ち
診断を付けやすくなれば、感染者の管理もやりやすくなり、感染拡大を止めることにつながるでしょう。
しかし、有効な治療薬が開発されない限り、感染者の生命予後は変わりません。アビガンは効くのでしょうか。
インフルに対するタミフルのような薬が無いまま、診断だけバンバン付けていくというのも、いかがなものか。

ともかく、さまざまな準備と覚悟がなければ、抗原検査キットなど安易に導入できないということです。
とは言え、新型コロナ診療を大きく転換させ得る、画期的な検査手法だとも思います。やはり、導入でしょう。

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熊本地域医療センターで起きた新型コロナ院内感染に思うこと
- 2020/05/12(Tue) -
熊本地域医療センターは、5月7日から再開したばかりの外来・新規入院業務を、9日からまた休止しています。
4月11日の感染者の受診を契機とした新型コロナウイルスの院内感染が、まだ途絶えていなかったためです。

最初の患者Xに対応した外来看護師Aが17日に発症。その同僚の内視鏡室勤務の看護師Bが18日に発症。
さらに19日に臨床検査技師Cが発症し、その濃厚接触者の検査技師Dが5月3日に発症しました。

看護師Aは防護服を着けていたようなので、救急外来でXからの飛沫を浴びて感染したのではなさそうです。
技師Cと看護師A, Bとは直接接点はなく、また技師Dは十分な経過観察の後の勤務再開後に発症しました。

このような院内感染が出ている一方、患者Xの診療を行った他の多くのスタッフからは感染者が出ていません。
感染者からの飛沫感染は防御できても、拡散したウイルス付着物からの接触感染は防ぎ難いのかもしれません。

たまたま4月中旬に、地域医療センターの呼吸器内科の先生による診療マニュアルを読む機会がありました。
防護具の重装備はもちろん、患者に触れないために聴診すら行わないと、そこに記載されていました。
そこまでするのかと、少々驚きました。なにしろ私は今のところ、全患者の聴診ぐらいはしてますから。

そのような病院なのに院内感染者が出たのは、最初の患者Xの初診時の対応に原因があったかもしれません。
この方は当初、自分の発熱については伝えず、喘息であると自己診断して外来を受診したとされています。
自身が医師だからこその思い込みが、医療スタッフにイレギュラーな対応をさせた可能性も考えられます。
どんな医療行為でも同じで、大事なところでは例外を作らないこと。あと、人を見たらコロナと思え、ですね。

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品不足だからといって、粗悪品をポチったら結局後悔しますよ
- 2020/05/11(Mon) -
アベノマスク」は元々不評で、供給業者選定にも裏がありそうだし、おまけに不良品が続出しています。
マスクの品不足はもうじき解消されるとも噂される中で、アベノマスクはもう、お払い箱かもしれませんね。
ニュース映像等を見ても、安倍首相だけがかたくなにアベノマスクを着けてるのが、なんとも痛ましい。

マスク販売のFAXが、近頃よく届きます。だいたい1枚50〜60円程度ですが、30円程度のものもあります。
一般の通販でも、同程度の価格帯で販売されていますが、さいわい当院では、まだマスクの在庫はあります。
フェイスシールドやゴーグルやガウンも、ある程度は入手できました。手指消毒液もまずまず足りています。

最近は体温計まで品不足気味のようですが、当院ではメーカー品の在庫を十分な数確保していたので大丈夫。

体温計のトップシェアは「オムロン」製だそうですが、当院ではおもに吸入器でお世話になっている会社です。
そのオムロンの創業者一族の元社長が、先日新型コロナで亡くなったのは、まったく皮肉な出来事ですね。

体温計メーカーとして発足し、社名もドイツ語の体温計に由来するメーカーといえば「テルモ」です。
市民病院時代には、テルモと共同で小型人工心肺装置を開発しました。話題のECMOでもトップシェアです。

ところで、額にかざすとピッと検温できる「非接触式体温計」だけが、なかなか手に入りませんでした。
感染を疑う方との接触をできるだけ控えるために、あればとっても便利な機器ですからね。
医療機器卸のルートではすぐに入手できそうにないため、ついに禁断のAmazonで発注してみたのでした。
製品の信頼性はともかく、いちばん納期の早い製品をポチったら、なんとその4日後に届きました。

これが見た目はシンプルでオシャレ。自分を測ると36.4度。スタッフで試してもみな36.2〜36.4度。あれ?
普通の体温計で39.5度のお子さんも、非接触で測ってみると36度台。これってとんだ粗悪品じゃないですか。
変なモノつかまされてしまった。そういや、Amazonの商品説明画面からすでに、おかしかったもん。要返品。

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世界各国の人々が集まる行事って、しばらくは無理っぽいですね
- 2020/05/10(Sun) -
今日の東京は22人ですか。本格的に減ってきましたね。まあ、ぬか喜びしないように注視しときましょう。

ところで、「9月入学案」って、来年8月までを今年度として、来年度は来年9月から始めることなんですね。
ならば私は、すっかり勘違いしてました。今年度を今年の9月開始にずらすのかと思っていたので。
まあ、生徒らにとってはほぼ同じことなんですけど、お役所の準備作業等がだいぶ異なります。

コロナはこのまま収束するんじゃ?、という幻想を抱きがちな昨今ですが、たしかにそうなるかもしれません。
ただし、集団免疫ができてない現状で警戒を緩めれば「第2波」が来るのは必定。再び緊急事態宣言でしょう。

そのように感染の拡大・収束を何度か繰り返しつつ、だんだん「波」が小さくなって終息に向かうのでしょう。

来年度から9月入学とするのなら、「第 n 波」がたまたま9月にぶち当たらないことを祈るしかありません。
9月の前には東京五輪もあるし、こうなったら来年の夏前までに完全終息させるしかありません。
つまり、見かけ上の抑え込みではなく集団免疫の確立ですが、はたして日本式の対策でそれができるのか。

それによく考えてみると、たとえ日本で終息していても、諸外国がどうなっているかは予測がつきません。
世界中で同時に集団免疫が出来上るとは思えません。従来型の五輪は、しばらくは難しいかもしれません。
国際スポーツ競技のあり方自体が、ポストコロナの「パラダイムシフト」を迎えることになるんでしょうかね。

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子どもの予防接種は、対象年齢・月齢になったらすぐ受けましょう
- 2020/05/09(Sat) -
自粛ムードの中、子どもの予防接種だけは控えることがないようにと、各種団体等が啓蒙活動をしています。
ワクチンの接種は決して「不要不急」ではなく、「必要至急」なものです。
なので接種対象年齢に達したら、なるべく早めに接種することをお勧めします。
感染症を予防するための手段ですから、ワクチンの接種を遅らせて得られるものは何もありません。

乳児期に接種するワクチンは定期接種だけで13接種分ありますが、重大な感染症予防のためには全部必須です。
これにロタウイルスワクチンを加え、日本脳炎ワクチンも0歳で開始するとすれば、全部で18接種になります。
誕生日が来たら、すぐにMRワクチンなどを接種したのち追加接種が続き、1歳児では全部で8接種あります。

他の医療機関でも同様とは思いますが、子どもの予防接種は一般診療とは別の、専用の時間帯に行っています。
なのでコロナウイルス感染の危険は少ないはずですが、院内感染を防ぐためには十分な工夫が必要です。

無症状で元気な子どもやその保護者でも、新型コロナに感染している可能性は常に考えなければなりません。
被接種者どうしが接近することも、念のため避けなければなりません。本当に面倒なことになったものです。

新型コロナウイルスのワクチンは、いま世界中で開発が進められています。とても待ち遠しいワクチンです。
それと同様に、現在定期接種をしているワクチンにも、悲惨な疫病を駆逐または減らしてきた歴史があります。
目の前のコロナを恐れるあまり、別の重大な感染症の予防をないがしろにするのは、本末転倒です。
いま、やれることをやれる順にやるのであれば、まずは定期接種を規定通りに受けることでしょう。

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回転するいろいろなモノから異音が聞こえます
- 2020/05/08(Fri) -
開院時に購入した遠心分離機は、高速回転に伴って鳴り響く音が怖くて怖くて、ただちに買い換えました。
このような機器はケチらずに信頼のおける製品を選ぶべきですね。今使っているKUBOTA製は安定してます。

院長室のエアコンは、だいぶ前からブンブン音がします。メーカーの人に見てもらったら、修理が必要だと。
それなら買い換えますから、と修理を断ったものの、そのままダラダラと使っています。いけませんね。

十数年前、MacBookから突然ガリガリガリッと音がして、電源が切れました。高温によるHDDの焼き付きか。
内蔵HDDを通販で購入して交換。それ以来、ノートPCの冷却装置に凝り始めることになり、現在に至ります。

電子カルテのサーバーを冷やすためのサーキュレーターから、異音が聞こえ始めたことがありました。
触るとひどく熱かったので使用を中止しました。長時間連続で使うモノに安物を買ったのが失敗でした。

愛用の鼻毛カッターは、最近異音が気になります。微妙な変形によって、刃がどこかに当たるのでしょう。
この手の製品は、意外と長持ちしませんね。作りがチャチで弱く、おまけに扱いが雑だからでしょうか。

愛車を運転中に、速度に比例した周期の異音が聞こえるようになりました。タイヤの溝に石でも挟まったのか?
音が柔らかいので石ではなくドングリかも、とディーラー。詳しく調べてもらったら、パンクでした。

自宅で使っている扇風機から、「ビヨ〜ン、ビビヨ〜ン」というシタールのような音が、最近聞こえてきます。
ダイソンのサイトを見て本体を分解。異常なし。組み立てると「ビ〜ン」にかわりました。はて。

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BBQでは、食べることと焼くことの、どちらが目的ですか?
- 2020/05/07(Thu) -
「『手段が目的化することを趣味という』――。オーディオ評論家の長岡鉄男さんが残した名言だ。」
という文で始まる、昨日の日経のコラムを読んで、思わず膝を打ちましたね。なるほどそうだったか。

以前、当ブログで「趣味とは何か」を考察した際に、じつは自分で書いてて違和感があったのです。

大辞泉による「趣味」の定義は、「仕事・職業としてではなく、個人が楽しみとしてしている事柄」でした。
なので毎日ブロッコリーを食べたりブログを書いたりするのは、苦痛を伴うので趣味ではないと書きました。

でもよく考えてみると、苦しいけれど楽しい、イタキモな趣味だってあるはず。
苦しいか楽しいかよりも、長岡氏の言うように「手段が目的化」しているかどうかの方が、しっくりきます。

ブロッコリーは、元々は健康のために食べ始めたのですが、いまは食べ続けること自体が目的になっています。
雑感を綴って親近感を提供しようと始めた院長ブログも、いまは毎晩苦しみながら書くこと自体が目的です。
ついでに言えばBBQも飛行機も、食事や旅行というよりも、焼くことや乗ること自体がほぼほぼ目的ですね。

したがって、趣味の定義を私なりにアレンジするなら、こうなります。
「趣味とは、手段が目的化し、魅力を感じて没頭すること。ときに、他人には理解されがたい」

長岡氏といえば、学生時代に読んだFM情報誌「FM Fan」等に、よく登場していたオーディオ評論家です。
彼の自作スピーカーの理屈や魅力は、残念ながら当時の私には理解し難いものでした。
オーディオ機器にはこだわっていた私でさえ、スピーカーは音楽を聴く手段としか感じてなかったからです。
今なら受け止め方は違ったでしょうね。数十年ぶりに長岡鉄男氏の名前を見たので、思い出話を書きました。

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この春の旅行計画はガタガタですが、不要不急なら自粛やむなし
- 2020/05/06(Wed) -
大型連休も終わりましたが、この春に前々から旅行を計画していた人は、コロナのおかげで台無しですね。
とくに航空旅行は、かなり早めにチケットを購入することが多く、払い戻し作業におわれることになります。
どの航空会社も徹底的に減便しており、この時期までの予約の解約に対しては手数料をとっていないようです。

こんな時に不要不急の航空旅行などしようものなら、感染拡大を招く自己中の極悪人として叩かれかねません。
ところが、この連休中に沖縄に行く人が6万人もいると、カウント間違いもありますが、先日報じられました。
その後キャンセルも出ましたが、それでもまだ旅行する者がいるとして、メディアが批判していました。
例年、大型連休中には何十万人という観光客が沖縄を訪れるので、今年は十分に自粛気味なんですけどね。

「ポイントが2倍になるから」という理由で沖縄を訪れていた旅行者が、メディアに吊し上げらました。
人にはそれぞれ事情がありますが、もしも不要不急であるならば、この時期やはり自粛しなければなりません。

実は、自粛ムードが高まった3月後半になって、ANAやJALは搭乗による獲得ポイントを2倍に上げたのです。
ポイントがほしいマイレージ会員に、お得なキャンペーンを張って便宜を図ったつもりだったのでしょう。
それと同時に、会員の頑張りによって航空機利用者の減少を食い止めようという、浅はかな考えもあったはず。

しかしその考えは当たり、自粛ムードに反して旅行を強行する会員が、一定数現れてしまいました。
航空会社のポイントアップ戦略は、結果的に不要不急の航空旅行を助長することになったわけです。

かく言う私も、ポイント2倍にグッと来て5月に上京する計画を立てましたが、思い直してキャンセルしました。
蔓延地東京から熊本にコロナを持ち帰る危険は、医療従事者としては絶対に避けなければなりませんから。

航空業界も大変でしょうけど、利用者数を増やすキャンペーンは、コロナが終息してからにしましょうよ。
来年でも再来年でもいいですから、コロナ終息後にドカッと、オイシイ提案をお願いします。

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「密閉・密集・密接」の反対は、「開放・孤立・隔絶」でいいですか?
- 2020/05/05(Tue) -
最高気温が29度まで上がったカンカン照りの今日、自宅の庭で今年初めてのBBQをしました。
例年、春めいてくると始めていたBBQですが、今年は新型コロナのおかげでそんな気になれませんでした。

行動自粛が叫ばれているいま、とくに行楽とか遊興が目的の「3密」は避けなければなりません。
河川敷等で他のグループとの距離を十分とっていたとしても、多人数でのBBQは、やはり避けるべきでしょう。
しかし、自宅でひっそりと行うBBQなら問題なかろうかと、このたび急に思い立ったのです。

なにしろ、日差しの強い庭で真っ昼間にやりましたから、「密閉」感ゼロ。きわめて「開放」的な雰囲気です。
他の参加者は誰もおらず、一人でただ黙々と焼いたので、「密集」度ゼロ。まったく「孤立」した状況でした。
屋内にいた家人には、焼けた肉などを受け渡すのみ。私は「密接」どころか、ひどく「隔絶」されていました。
まさに、開放・孤立・隔絶の「3K」です。(ていうのを思いついたので書きました)

反省点があるとすれば、BBQソースを切らしていたため、スーパーに買いに行かなければならなかったこと。
肉は通販で買って冷凍していたカナダ肉があったのですが、私としたことがソースが無いのは盲点でした。
「BBQ好きなら、大事なアイテムを切らしてはいかんよ」「ソースね」てな感じで。

で、近所のマックスバリュに昼前に行ったらなんと、駐車場がほぼ満車の賑わいです。これはマズイっす。
マスクして、何度も手指消毒しながら、買い物カゴは使わず、カードで支払って早々に退散したのでした。

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新型コロナの感染者は減ってますが、もう少しダメ押しで自粛延長へ
- 2020/05/04(Mon) -
緊急事態宣言の延長が決定されました。今月末までです。
安倍首相はその背景を「感染者の減少が十分なレベルと言えず、医療現場が過酷な状況にある」と述べました。

「医療現場が過酷」だから「社会経済活動の停滞」やむなし、ともとれるこの表現は問題です。
「過酷」なのは、医療現場に限らず、さまざまな企業や家庭環境も、過酷と言えば過酷な状況だからです。

せめて医療がひっ迫していると、あるいは感染者数の減少がまだ確定的ではないと、そう言えばいいのに。
流行は抑えられつつあるけど、あと少しダメ押しが必要だと、そういうことですよね。

いまの感染者数は、ちょうど4月上旬と同程度になっています。1カ月後には、さらに減ることでしょう。
ただし6月になっても、国内に感染者が3月上旬並みには存在するかもしれません。
国内外にまだまだ感染者がいる中でも、社会経済活動を考慮して、6月に宣言を解除することになるわけです。

しかし、いま「実効再生産数」が1を切ったとは言え、自粛が緩めばそれは「基本再生産数」に近づきます。
ある程度の社会経済活動を再開させれば、当然、感染は再拡大するのです。そんなことなど想定内です。
なので時期が来ればまた、緊急事態宣言の発出です。それが例えば7月か8月。そしてまた2,3カ月で宣言解除。

こうして、国民の6割程度が感染して集団免疫が確立するまで、断続的に緊急事態宣言が繰り返されるのです。
大事なことは、医療と社会経済活動のバランスが常にうまくコントロールできるか、ということでしょう。

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不要不急の受診が減ったようで、連休中の来院者は少なめです
- 2020/05/03(Sun) -
不要不急の外出が控えられているため、街中や交通機関や観光地などが閑散としているのは、わかります。
ですが当院のような一般の医療機関でも、じつは受診者がかなり減っています。その来院者を大別すると、

(1)生活習慣病やその他の慢性疾患の方
(2)風邪や胃腸炎や蕁麻疹などの急性疾患の方
(3)新型コロナを心配して来院する方

このうち(2)の中にコロナが含まれる可能性が否定できない一方で、(3)はたいていコロナではありません。
さらに最近の傾向として、(2)の方は受診を自粛し、(3)も多くはない。つまり全体として少ないのです。

不要不急の受診が抑制されているという意味では、正しい受診傾向と言えるでしょう。

開院当初から当院が日曜祝日診療を続けているのは、医療の手薄な曜日をカバーしようという目的です。
なのでこの大型連休も、定期休診日である火曜と金曜以外の祝日はすべて、診療する予定でした。
ところがフタを開けてみたら、この連休中はみなさん “Stay Home” のようですね。

というわけで方針変更です。まことに急な話ですが、明日5月4日の月曜日は、臨時休診することに決めました。
前日になって急に休診を決めるのは初めてですが、実害の少ない判断かと思いますので、ご了承願います。
とは言え私も、休診したところでどこかに出かけるワケでもありませんが、片付けなどをすることにします。

やがて熊本でも本格的にコロナが流行する日が来たら、その時こそ当院を含めた開業医の出番かもしれません。

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患者も医師も自宅に居るというテレワーク診療だって可能なはず
- 2020/05/02(Sat) -
「最近テレワークなんですよね」と話す方が増えてきました。「なので体重が増えました」と続きます。
だろうと思います。通勤でだいぶ歩くし、職場でもそこそこ歩くはず。それが無くなったわけですからね。

私も以前、休診日に終日自宅でボンヤリ過ごした日の歩数が700歩だったことに、戦慄したことがありました。
いまは大丈夫ですよ、ルームランナーしてますから。

医療機関の場合、テレワークができません。なので私はこれまで通り、週に5日ほど通勤して仕事しています。
生活習慣病診療にはマスク、それ以外ではキャップやゴーグルやフェイスシールドを装着して診察しています。

感染予防のために、電話等による再診や初診すら、いまは特例で認められています。
自宅に居る患者さんに対して、私がクリニックで処方箋を発行するのは、ある意味「逆テレワーク」です。

よく考えたら技術的には、自宅に居ながら患者さんと電話したり、処方箋を薬局にFAXすることは可能です。
じゃあ私もテレワークできるのか。制度上このような「診療」が認められるのかどうかは、わかりません。

少なくとも、万一私がコロナに感染したり濃厚接触者となった場合でも、電話診療は可能だということですね。

始業前に私はいつも検温していますが、もしも37.5度以上だった場合にどうするか。いまそれを考え中です。
微熱程度で休診したくはないけど、対面で診療するのには問題がある。じゃあオンラインだ、となります。

院長室と診察室との間でオンライン診療ができるように、院内LANの拡充作業をいま進めているところです。

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緊急事態宣言は、出したり引っ込めたりが今後も続くのでしょう
- 2020/05/01(Fri) -
安倍首相は今日、緊急事態宣言を1か月程度延長することを今月4日に決定する方針を、明らかにしました。
まあそうなると思ってましたけど、4日に決定する方針を本日明らかにした、っていうまどろっこしさは何。
今日から4日までの間に方針が覆るかもしれないのでまだ決定じゃないよ、ていう意味なん?
それならば、緊急事態宣言を1か月程度延長するかどうかを今月4日に決定します、と言えばいいのに。

東京都の感染者(確認)数が最近だいぶ減ってきていただけに、峠を越えた感があったことは否めません。
しかしそれでも専門家会議は緊急事態宣言延長の必要性を提言し、首相もそれに添う意見を述べたのでしょう。
幸か不幸か今日の東京の感染者は165人。まだ油断ならんことを裏付ける数字が出て、よかったと言うべきか。

もしも緊急事態宣言が8月頃まで続くことになれば、まさか9月入学・新学期なんてあり得ないでしょう。
かといって6月に宣言を解除できても、その後また感染者が増えれば、9月頃には宣言が必要になるでしょう。
どう転んでも、9月入学・新学期は無理筋なのです。

日本の新型コロナ対策を見ていると、やることが場当たり的で、しかし強くは踏み込めずに中途半端です。
中韓や欧米諸国に比べると、PCR検査も中途半端なら行動制限も中途半端。
感染者の実数がまったくわからず、従って死亡率も正確に計算できません。が、たしかに死亡者数は多くない。

よく言えば、臨機応変で抑制が利いた日本流コロナ対策は、案外バランスの良い戦略なのかもしれまん。
ただしこのやり方だと、集団免疫が確立するまではだいぶ時間がかかりそうです。
宣言→解除→宣言→解除、を繰り返しながら、あと2年ぐらい行ったり来たりが続くのかもしれません。

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