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「Go To かかりつけ医」的な、新しい制度が始まりました
- 2020/10/31(Sat) -
「診療・検査医療機関」制度が始まりました。
とくにインフルエンザと新型コロナの同時流行に備えて、「発熱外来」を支援するための補助金事業です。
従来の保健所頼みの流れから、かかりつけ医でのコロナ診療・検査へと切り替えていこうというわけです。

医療機関に対しては、発熱患者の受け入れ体制をとるインセンティブとして「体制確保料」が補助されます。
発熱外来診療の本体ではなく、体制を整えて維持することに対する補助金であり、その額の決め方は独特です。

(1) 発熱患者が来なかった場合に、受け入れ体制確保に要する経費について、一定の補助金を出す
(2) 発熱患者が来た場合には、その診療報酬が入るのだから、患者数に比例した額だけ補助金は減らす
(3) 発熱外来として設定した時間内に、非発熱患者を診察した場合には、その患者数に応じて補助金を減らす

当院としては、生活習慣病や普通の風邪の患者さんとの「棲み分け」をどうするかが、思案のしどころです。
発熱外来の時間帯や時間数を曜日ごとに決めようと思いながらも、何が最適なのか予測がつきません。

本来であれば、時間帯を明確に分けて診療したいところですが、患者の発熱は待ってくれません。
結局のところ当院では、その日その日の状況を見ながら臨機応変に対応する形で始めてみることにしました。
つまり、(3)は覚悟の上で、どの時間帯に発熱患者が突然来院しても対処できるようにするわけです。
軸となる、発熱外来専用の時間帯も2,3時間設けつつ、試行錯誤しながら膨らませていく方向です。

悩んでいるのはたぶん、私だけではないでしょう。この制度への参加の是非ですら、まだ議論されています。
ともかく動き出すしかありませんが、いちばん嬉しいのはもちろん、インフルもコロナも流行らないこと。

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いま国民は、気晴らし(憂さ晴らし)をしたいのです
- 2020/10/30(Fri) -
Go To トラベルは、準備がバタバタで完成度は低いし、不正も入り込みやすい制度ではあります。
ですが実際には、わりと好評ですね。旅行需要を喚起して、国民生活を変えることには成功しているようです。
かねて危惧していたように感染症対策には逆行しますが、「総合的・俯瞰的」には旅行も重要なのです。

いつ見ても顔色の悪い赤羽国交相が、Go Toトラベルの期間延長を検討すると言っています。いいんじゃない?

国の補助額の2倍のお金が、旅行・観光業界に流れるという、一種の倍力装置なのでコスパもいい制度です。
業界に直接補助するよりも、有効な使い方でしょうね。なにより、国民の旅行欲も満たすわけだし。

じつは今日は、「ANAに感謝・応援 FLYING HONU スペシャルフライト」の予約受付日でした。
ANAが企画した「フライングホヌ」の遊覧飛行はこれまでに2度行われ、来月3度目が開催される予定です。
しかし毎回100倍以上の競争率のため、熱狂的ANAファンからは、不満(&あきらめ)も出ていました。

そこで今回、私も所属する某Facebookグループが、ホヌをチャーターして飛ぼうということになったのです。
残念ながら飛行日は12月20日の日曜日。診療日なので私は無理。まさか臨時休診にするわけにもいきません。

予約は抽選ではなく先着順。受付開始は正午。こりゃ予約サイトは混み合うでしょう。私には関係ないけど。
関係は無いけど気にはなる。誘惑に負けて予約サイトに入ってみたら、パンクしてましたね、サーバー。
Facebook見てると、「画面が動かない」等の悲鳴が続いたかと持ったら、「売り切れだ!」に変わりました。

急な企画だったので、「先着順」の予約にしたのはしょうがないとしても、応募の熱気は想定以上でした。
とにかく飛行機に乗りたい、なかでもホヌに乗りたい、と思っている人が、たぶん何千人もいるわけです。

このような遊覧飛行は、移動目的でもないのに燃料を消費するのがエコじゃ無い、という批判もあります。
しかしそれを言うなら旅行だって、移動先で何か生産的なことをするのが目的ではありません。
非日常に浸り、楽しみ、憂さを晴らしてリフレッシュすることこそ、いま私たちが欲してることなのです。

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そこそこ期待されているうちに、あれこれ挽回して欲しい
- 2020/10/29(Thu) -
衆院本会議での代表質問なんて、見ててホントにつまらないのですが、ときどき面白い発言が飛び出しますね。

それが菅総理。安倍さん以上に舌足らずで、照れ笑いしながら発言する姿がどうにも憎めません、今のところ。
言葉としては「俯瞰的」が好きみたいですね。オレは大所高所から見てるんだ、という上からな表現です。
あと、「いずれにせよ」も多い。それまでの議論を一瞬にしてチャラにしてしまう、恐ろしい接続語です。
それに今日は、次のような、面白い発言が飛び出しました。

「まずは新型コロナ対策。そして経済の再生が最優先であり、国民の皆さんの政権への期待も、そこそこにあると思います。(場内爆笑、菅さん苦笑い)。まずは、これらに全力で取り組みたいと考えます」

「そこそこにある」は「そこにある」の言い間違いなんでしょうけど、狙って言ったとしたらかなりの上級者。
なにしろ現実に、国民の期待は「そこそこ」ですからね。

真偽はともかく、菅総理は「たたき上げの苦労人」イメージなのですから、ならばそれを裏切らないことです。
たとえば、日本学術会議の任命見送り問題に対しては、「違法ではない」と逃げるのはいただけません。

「政権にとって不都合な人選だと安易に考えて任命を拒否したものであり、それは全くの誤りであった」
「学術会議からは今後も、課題の解決に向けた提言を頂戴したい。6名の候補者は改めてただちに任命したい」

とりあえずそんな風に改めれば株が上がります。学術会議の問題については、もっと暇な時に考えましょうよ。
いずれにせよ、俯瞰的に考えたら、いま学術界と争ってる場合じゃないんです。

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学校検診でときどき校舎に入るのも楽しくて懐かしい
- 2020/10/28(Wed) -
私が「学校医」の任を仰せつかっている「託麻北小学校」で、本日「就学前検診」が行われました。
来年度の入学予定者86名のうち、欠席2名を除く84人が、保護者に連れられて学校にやって来ました。
例年は、在校生(5年生)が手伝ってくれるそうですが、今年はコロナを考慮して保護者が付き添いです。
ほとんどのお子さんが近隣に住む年長児のため顔見知りで、楽しげに話しかけてくる子も何人かいました。

託麻北小の児童数は531人。1年生も6年生も88人なので、近年の児童の増減はあまりないようです。
校舎は古く、増築して複雑な構造です。こういった狭い土地にある古い小学校は、どうしてもこうなります。
照明は少なく薄暗いですね。廊下やあちこちに、児童向けの注意書き(標語風)が掲げてあって懐かしい。

託麻北小の校区は、白川の南側に沿った、東西にけっこう長いエリアです。運動公園も含まれます。
東バイパスが校区を分断し、九州自動車道の熊本IC辺りがまた、通学には障害となってますね、きっと。
白川の河岸段丘も神園あたりの丘陵地のアップダウンもキツイと思いますが、みんな歩いてるんでしょうか。

私の小学生時代(昭和40年代)は、山口県の防府市の広大な平野部の小学校だったので、通学は楽でした。
ただし、石ころを蹴りながら帰ったりするので、なかなか時間はかかります。
その石ころが水田に落ちてしまったら、諦めるのではなく、水田に入って石を探します。
そうすると、たいてい無数のカブトエビを見つけるので、興味はそっちに移ります。
低学年の頃には、通学路の近くに塩田(三田尻塩田)があって、その湿地の中に入り込むのも好きでした。
用水路の中をずっと歩いて帰宅しようと試みたこともありました。服が濡れても汚れても、お構いなしです。

いまの小学生はどうなのでしょう。用水路や水田に入ったら、まず怒られるでしょうね。ていうか危ないし。

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ANAの事業構造改革に期待するだけじゃなく、微力ながら協力したい
- 2020/10/27(Tue) -
ANAホールディングスが今日、「創業以来、最大の危機」だとして、今後の事業構造改革を発表しました。

役員報酬や一般社員の給料カットに加え、希望退職者を募り、保有航空機も減らすことは、すでに公表済み。
しかし、東南アジア・オーストラリア路線に展開する、中長距離LCCを立ち上げるという発表には驚きました。
つまり、長距離=ANA、中長距離=新会社、短距離=ピーチ、という棲み分けをするわけですか。

長期休暇のとれない私は海外旅行をしてもせいぜい2泊3日。なので東南アジア限定。となるとLCCですかね。
幸か不幸かLCCに乗ったことありません。腰に不安があるものですから、シートにはこだわりたいのです。
とは言え、日頃は一日中イスに座って仕事してますから、搭乗中ぐらいシートが直立でも我慢できるはず。
たとえフルフラットシートだとしても、搭乗中は興奮するので、私は座席を倒して寝る気分にはなれません。
ていうか、興奮するような海外旅行をしたいものですが、来年もまだ無理でしょうね。再来年だってわからん。

ANAはずっと、大幅な運休・減便を行っていますが、国内線は9月ごろから回復基調にあるようです。
たとえばANA運航の熊本–羽田便は、5往復のうち来月1往復分が復活するので、欠航は1往復だけになります。

ANAの旅行事業会社は、マイレージ運営会社「ANA X」と統合して、事業を強化・多角化するとのこと。
そういえばANAからは、ショッピングのほかに、ふるさと納税や保険や貯蓄の広告メールがよく届きます。
もっと本業に集中すれば良いのにと、以前は思ってましたが、いまは逆。多角経営も大事です。

マイレージ会員って3,600万人もいるそうですね。これほどの顧客は利用するっきゃないでしょうね。
私もまんまと、今年はANAのサイトからふるさと納税しようかという気になっています。
ていうか、この時期になるまでふるさと納税してませんでした。そんな気分じゃなかったってことですよね。

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菅総理大臣の所信表明演説は、目標がわりと細かくて具体的でした
- 2020/10/26(Mon) -
菅総理大臣が、本日召集された臨時国会で所信表明演説を行いました。

その中で、とくにコロナ対策については、冒頭で次のように述べていました。
(1)地域の医療機関で1日平均20万件の新型コロナの検査能力を確保する
(2)来年前半までにすべての国民に提供できる数量のワクチンを確保し、無料で接種できるようにする
(3)雇用を守り事業が継続できるように、持続化給付金や無利子・無担保融資などの対策を続ける
(4)Go Toキャンペーンにより、旅行、飲食、演劇やコンサート、商店街でのイベントを応援する

ついでデジタル化については、
(5)来年3月から保険証とマイナンバーカードの一体化を始め、運転免許証のデジタル化も進める
(6)デジタル庁は、来年の始動に向け、省益を排し民間の力を大いに取り入れながら、早急に準備を進める
(7)すべての小中学生に1人1台のIT端末の導入を進め、オンライン教育を拡大し、新しい学びを実現する
(8)行政への申請などにおける押印は、テレワークの妨げともなることから、原則すべて廃止する

このほか、脱炭素社会の実現や地方創生や社会保障や安全保障についても、わりに具体的に述べています。
細かいコト言ってるな、というのが第一印象。悪く言えば羅列的ですが、箇条書き的でわかり易い演説でした。

これに対して石破元幹事長は、「抽象論ではなく具体論を語ることが菅総理大臣のカラーだ」と述べました。
公明党の山口代表も、「目指すべき課題について、具体的な政策目標をはっきり述べていた」と評価しました。

ところが立憲民主党の枝野代表は、「目次を羅列した中身で、ビジョンが示されていない」と批判するのです。
野党って、どうしてこうなんでしょう。ビジョンを示せばこんどは、具体的な中身が無いなんて言うのです。
「ビジョンがはっきりしないが、具体的な点は評価する。重要なのはその実現だ」ぐらいに言えばいいのに。

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インフルワクチンの供給量は増やしたというけど、結局不足気味です
- 2020/10/25(Sun) -
「いよいよ明日10月26日から、65歳未満の方もインフルエンザワクチンの接種が可能となります」
厚労省の「お願い」に従えば、そういうことになります。
しかしながらすでに当院では、65歳以上も未満も分け隔て無く、ワクチンの接種を行っています

ワクチンが足りずに65歳以上の方への接種が制限されるなら問題ですが、その心配は今のところありません。
厚労省の宣伝のおかげで10月中に接種を希望する高齢者が多いですが、今月であればワクチンは足りています。

ただし、すべての年齢層で接種希望者が多いため、64歳未満の方の接種予約枠はかなり制限しています。
おかげで、お子さんの1回目の接種はできたが2回目の予約が取れない、とご不満の方はとても多いです。

予約を取り過ぎて接種できなくなるのが最悪なので、ワクチンの納入予定数を考慮して予約枠を作っています。
現時点では、11月末までの予約者に接種できるだけのワクチン+αがありますが、けっこうギリギリです。
例年なら、12月どころか1月上旬まで接種をしていましたが、今年は12月に接種ができるのかどうか微妙です。

どうして厚労省は、もっと潤沢にワクチンを作らせないのでしょう。余ったっていいじゃないですか。
「余るほど製造するから無駄に接種するのだ」という理屈は、いい加減に捨てましょう。
むしろ厚労省の思惑とは反対に、ワクチンが足りない雰囲気だから接種が殺到するのです。

ワクチンが有り余るほど作ってあれば、誰もが落ち着いて自分の好きなタイミングで接種できます。
そうすれば医療機関側も、変に窮屈な予約枠を作らなくても済むし、被接種者も焦ることがありません。
それなのに厚労省は、ちょうど過不足無い需給バランスを目指したがり、しかもうまくいかないのです。

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クマの駆除で疲れて、目の下にクマができたとする
- 2020/10/24(Sat) -
クマが民家付近に出没する事件が、最近よく報じられます。人的被害も出ているようです。
たまに逃げ去るクマもいますが、多くは、「猟友会によって駆除された」、という結末になります。

しかし私はこの「駆除」という言葉には、いつも違和感を覚えてしまいます。
ゴキブリみたいな害虫に使うのならともかく、クマやイノシシに使うのはいかがなものか。
大動物に「駆除」を使うと、彼ら(動物たち)を虫けら扱いしているような気がして、申し訳ないのです。

たとえ撃ち殺したとしても、「捕獲」という表現はできないものでしょうか。
生死は未確認の、言うなれば心肺停止状態で捕獲し、どこかへ運んでから死亡を確認したという形です。
これならば、「猟友会によって捕獲された」という報じ方ができ、私も聞いてて心が安まります。

ところで、クマのニュースを聞いて気になるのは実は、「駆除」よりもむしろ「クマ」のアクセントです。
アナウンサーが、「クマ」の「マ」が高い、「イヌ」と同じ「尾高型」で発音しているからです。
私はずっと、「ク」にアクセントを置いた、「サル」と同じ「頭高型」で生きてきたのに。

一般に名詞は、頭高型→尾高型、という「平板化」を来す方向に、アクセントが変化しています。
なので私は、「クマ」も同様に、私が使う頭高型は古くて廃れつつあるアクセントかと思っていました。

ところが「新明解国語辞典 第三版」(1981年)によると、伝統的には「イヌ」と同じ尾高型なんですね。
これが2014年の「日本語アクセント辞典」になると、新しいアクセントとして頭高型も加わります。
NHKの「新辞典」(2016年)でも、第1アクセントは尾高型、第2アクセントは頭高型となっていました。

従来の尾高型では、目の下にできる「クマ」と同じアクセントです。
言葉の発音は、同音異義語を区別する方向に変化しやすいので、頭高型への変化はリーズナブルです。
私が昔から使っている頭高型は、言うなれば時代を先取りした、将来型アクセントと思ってよいでしょう。

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真冬のコロナ診療が悲惨になりそうな予感
- 2020/10/23(Fri) -
「霜降」だそうですね。そうこうするうちに朝晩が寒いです。でも今日の午後はちょうど良い暖かさでした。
そんなちょうど良い昼下がり、「PCRセンター」に出動しました。2度目のお役目です。

医師(=私)は安全な室内に居るのですが、看護師のお二人は患者さんと接する窓全開の場所で作業します。
猛暑だった前回は地獄だったと思いますが、今日は気温18度で、二人とも「心地よい」と言ってました。
これが真冬になっても外気温の下で業務をされるのでしょうから、防護具の下にはかなりの防寒着が必要です。

今日のPCR検査対象者は17名。最近の熊本って、福岡以上の感染者数を出してますけど、どうしたんですか。
その17名のほとんどが、30代以下でした。小中学生もいる。まだまだコロナは根が深いと感じました。
3回目のPCRセンター出動は、12月になりそうです。これは色んな意味で厳しい時期かもしれません。

新型コロナウイルス感染を疑う発熱患者等の診療・検査は、今後かかりつけ医へにシフトしていく方向です。
その「診療・検査医療機関」へは、当院も参加を表明・回答し、今月中に熊本県から指定される予定です。

当院は、発熱者等が来院した場合に、コロナの迅速抗原検査を自院で行う医療機関となります。
状況によっては、コロナと同時にインフルエンザの迅速検査も行う事になるでしょう。

受診者の動線や診察室などにこれまで以上の工夫が必要で、検査はしばしば駐車場で行う事になりそうです。
真冬の屋外診療はすごく寒いです。おまけに夕方になると暗くて、問診も診察も検査も会計も、全部悲惨です。
今年は、ラニーニャ現象が発生したので寒い冬になるとのこと。もしかすると地獄の冬がくるのかも。

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コロナのワクチン、少しぐらい待ちますから良いヤツよろしく
- 2020/10/22(Thu) -
「新型コロナのワクチン ブラジルで臨床試験の参加者が死亡」
ミスリードを誘う「つかみ」はメディアの常套手段だとしても、人の命がかかった話にこの見出しはどうなの。
報じられているように、亡くなった方(28歳の男性医師)は、ワクチンの投与は受けてなかったようです。

医薬品の治験では、薬の有効性と安全性を調べるために、患者や健常人に薬を投与してデータを取ります。
検証に客観性を持たせるために、本来の薬(実薬)とニセの薬(偽薬:プラセボ)を、無作為に使い分けます。

件の医師は被検者として治験に参加し、偽薬のワクチンの投与を受け、コロナに感染して死亡したようです。
この死亡にワクチンが関与していた可能性は、科学的にゼロです。彼が投与を受けたのは偽薬ですから。
もしも実薬の投与を受けていたら、コロナに感染しなかったか、感染しても軽症だったか、それは不明です。

コロナ感染者や死亡者が、実薬よりも偽薬グループに多いという統計学的な有意差が出れば、彼も報われます。
とは言え、今のブラジルで偽薬を割り振られる被検者は、やはり不運ですね。治験の宿命なのでしょうけど。

英国では、ワクチン投与後の被検者を人為的にコロナに感染させるような治験を、政府が支援するとのこと。
またその前段として、ワクチン未投与の健康人をコロナに感染させる予備実験を行うといいます。
倫理的にどうなのかと思える手法ですが、当局の承認を得て来年も開始する見通しとのこと。

ジェンナーが開発した「種痘法」を、最初は難癖つけながらも最終的に支援したのは英国政府でした。
正しい目的のために科学的かつ大胆に行動できるのは、英国の気質なのかもしれません。日本じゃとても無理。

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ANAの経費削減策は、まっとうな道でさみしい
- 2020/10/21(Wed) -
ANAがコスト削減のため、国際線の大多数を休止して羽田に集約する方針だと報じられました。悲しい話です。
国際線は来月75路線5,400便の予定だったものを、28路線800便まで減便するとのこと。さみしいですね。

治療薬やワクチン、集団免疫の獲得やウイルスの弱毒化によって、いつかはコロナの影響も消えるでしょう。
しかしそれまでの「我慢の時間帯」が、1,2年で済むのか何年もかかるのか、現時点では誰にもわかりません。
ある程度年数が必要だろうと考えるなら、このたびのANAの抜本的な経費削減策が、たしかにまっとうです。

コロナによって人の移動が制限され、航空機利用者が減ったため、航空会社は減便や運休で対処してきました。
減収に対しては、人員を減らし、給料・ボーナスをカットして経費を節減してきました。
あとできることは、保有機材や不動産等の売却でしょうか。大型機の売却もそんな流れなのでしょう。

売却するのは、おそらくは古い型の、首相専用機にも使われているB777型機などの30機とされています。
昨年導入されたA380型機(フライングホヌ)の2機(さらに導入予定が1機)は、まさか手放さないですよね。
どうせA380は買い手が付かないでしょうし、このまま所有しておいて、後の復興期に備えていただきたい。

そのホヌは8月と9月に、それぞれ約90分間の、成田発着の遊覧飛行を行いました。
ホヌの搭乗に飢えていたファンの応募は、1回目の競争率が150倍、2回目も110倍だったといいます。
さらに来月15日(日)には、飛行時間を3時間に拡大した3回目の遊覧飛行が計画されています。
3時間も飛びますが、成田発–成田着です。たぶん今回も、100倍近い応募があるでしょうね。

こうなったら、国際線機材をふんだんに使って、国内遊覧飛行をガンガン計画してもらいたい。
日曜だけじゃなく平日にも飛んで欲しいし、成田–那覇とか成田–千歳みたいに移動を伴ってもいいですよね。

なおA380は、後方乱気流の影響で、後続機との間隔を他の機材の2倍ほど取らなければなりません。
なので混雑した羽田空港には、通常は離着陸できません。ですが、これだけ便数が減った今なら、可能かも。
ホヌの遊覧飛行を、火曜か金曜の羽田発着にしていただけると、私としては助かるんですけどね。

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路地から出るのがヘタな車を、決してせかさないこと
- 2020/10/20(Tue) -
見通しの悪い交差点で、路地から出てきてバイクに衝突した車の運転者への判決は、無罪でした。
いくら注意して運転しても、現場の状況では事故は回避できなかったというわけです。

規定された停止線で止まっても、何も確認できない交差点はたくさんあります。
そんな交差点に路地から進入する場合、私に限らず多くの方が、次の3カ所で一旦停止していると思います。

(1)停止線
(2)交差点内に自動車の先端部が接する位置(車が交差道路の車道にはみ出す位置)
(3)運転席から車道の(右側の)様子が見える位置

見通しが利かない場所であっても必ず一旦(1)で止まるのは、法令遵守というか、取締り対策です。
停止線できちんと停止(=速度ゼロ)することで、(2)まで進むときの速度を抑える効果もあります。

優先道路側の運転者からは、(1)では無理でも(2)の時点で、路地からの進入車が見え始めるはずです。
そして、その車がほぼ停止もしくは最徐行している状況を見て、安心してその前を通過できるわけです。

一方で進入車の運転者は、(2)からは何も見えないので、おそるおそる(3)まで前進します。
冒頭の事例のバイクが(3)で停止中の車と衝突したとすれば、これを車の責任にするのは無理な話です。

路地から大通りに出るときは、車道のほかに歩道にも気をつける必要があり、一旦停止箇所はもっと増えます。
問題なのは、最大限の注意を払っても、物理的に衝突の危険が回避できない場所が、あちこちにあることです。

危機管理全般に言えることですが、「よく気を付けましょう」という標語のような精神論じゃダメです。
行政には、路地の出口で右側の見通しが悪い場所を探して、ひとつひとつ可能な改善をしていただきたい。

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ドラマは今のところ「パラレルワールド」ということで
- 2020/10/19(Mon) -
大河ドラマ『麒麟がくる』に、マスクを装着した人物が現れないのは当たり前。
ところが現代モノのドラマであっても、誰もマスクをしてなくて、コロナ禍を無視した設定になってますよね。

『半沢直樹』ですら、あの飛沫量の多い状況で誰もマスクを着けておらず、見ててヒヤヒヤしたものです。
これは「パラレルワールド」なのだと、ある人が書いていました。上手いこと言いますね。
テレビドラマではいまのところ、コロナが存在しない前提で、世の中の出来事を描こうという考え方なのです。

少し前まで、マスクだ3密回避だなんてのは、今だけの一時的な社会現象なのだという思いがありました。
いつかコロナ後に再放送を観たとき、登場人物がみなマスクしてたんじゃオカシイだろ、というわけです。

ところが今や、しばらくはマスク無縁にはならないウィズコロナ時代の到来を、みな覚悟し始めています。
でもそれなのにドラマではコロナを無視するのは、まだコロナの無かったあの時代への憧憬なのでしょうか。

今朝、用事で上京した夢を見ました。東京はとても賑わっていて、駅も街も混雑していました。
電車から降りて、人混みの中を歩いて、とある場所のエレベーターに乗るときに、ハッと気付きました。
東京の人たちが誰もマスクをしてないのです。そう言う私もマスクしてないし、携帯用アルコールも忘れてる。

どうやらコロナは、まだ私の夢の中にはあまり浸透していなかったようです。でも、面白いのはその続き。

ハッと気づいて振り返ったら、マスクしてる人が何人もいる。あっちから来た人もみな、マスクしてる。
私の上着のポケットをふと見たら、折りたたんだマスクが入ってるじゃないですか。
コロナを思い出した瞬間に、いきなりウィズコロナの設定に変わったんですね。夢ってホント、ご都合主義。

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今期インフルは流行しないかも、という楽観的予測はさておく
- 2020/10/18(Sun) -
「今シーズンはインフルエンザは流行しないだろう」と、あちこちで言われ始めています。
コロナ対策としてのマスクと手洗い、3密を避ける行動などがすべて、インフル対策としても有効だからです。

国や医療機関の啓蒙活動もあって、例年以上に多くの方がインフルエンザワクチンの接種を希望しています。
もしかすると、コロナとインフルの同時流行が想定される、という懸念は、杞憂に終わるかもしれません。
現に、インフルが南半球で流行しなかったこともわかっており、国境をまたぐ人の動きも少ないですから。

とはいえ「杞憂」は、終わった時点で初めてそれとわかることであり、まずは用心に越したことはありません。
そして今シーズン、インフルエンザが本当に流行しなかった場合、人類は大きな成果を得ることになります。
世界中の人々や社会や国家が、神経質なほど感染対策を徹底すれば、インフルは流行しないとわかるからです。

新型コロナよりも圧倒的に多くの、患者や死亡者を毎年出しているのが、季節性インフルエンザです。
コロナで失われた命はたくさんありますが、今年インフルエンザで失わずに済む命もきっと多いはず。

そんな期待をしつつも、当面はインフル固有の対策にも手を抜かないこと。つまり、ワクチン接種です。
今日も多くの方に接種をしましたが、接種する時間(接種枠)が足りず、ご迷惑をおかけしています。
一方で、まだ接種を計画していない方や接種するつもりのない方も多く、個人レベルでも温度差を感じます。

この冬、コロナとインフル同時流行の惨状は見たくありません。
インフルが流行しないという楽観的予測を鵜呑みにせず、やれること(予防接種)はやっておきたいものです。

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「肺炎球菌ワクチン」の出荷制限が始まりました
- 2020/10/17(Sat) -
高齢者への定期接種が行われている「肺炎球菌ワクチン」は、今月からメーカーの出荷調整が始まっています。
新型コロナ流行の影響による「肺炎予防意識の高まり」によって、接種数が大幅に増えているからです。

昨年までは、定期接種対象者の接種率がイマイチだったので、低い水準で需給バランスが保たれていました。
ところが今年、定期対象者に加え非対象者も接種を希望するようになり、供給が追いつかなくなったのです。
有効性の高いワクチンですから、このようなコロナ禍の時期に接種するのは、たしかに理にかなっています。

想定外の需要増が原因だとしても、定期接種用のワクチンが不足するのは問題です。
いや定期接種用に限らず、コロナ禍だからこそ必要性の高い、いまいちばん大事なワクチンのひとつですよ。
危機管理としては、政府が日頃から多めに輸入・備蓄して、今年のような異常事態に備えるべきでした。

インフルエンザワクチンでも同様です。コロナ禍における需要増加で品不足が懸念されています。
専用の受精鶏卵1個から、およそ1人分のワクチンしか製造できないので、急に供給を増やすことはできません。
今シーズンは多少増産したと国は言いますが、今の圧倒的な需要の高まりに対しては、まったく足りません。

そのような、先を見越すことができなかったことを棚に上げて、国は例によって小手先の規制を繰り出します。
厚労省は、例年11〜12月に接種することの多かった高齢者に、今年は10月中の接種を勧奨しています。
早く免疫を獲得させるためだとしていますが、本音は、11月以降にワクチンが不足したら困るからでしょう。

ワクチンが不足することはないと強弁するのなら、高齢者には11月の接種を推奨すればいいのです。
10月は、2回接種する子どもの1回目とか、過去に接種歴が無い方の接種を優先させるべき時期です。
64歳以下の者は10月26日まで待てと言いますけど、2回接種をする人が1回目を始めるには遅すぎます。
国の方針は、子どもを危険にさらします。なので申し訳ないですが当院では、その方針を遵守しておりません。

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カードの不正利用を疑われ、決済を拒まれた話
- 2020/10/16(Fri) -
何月何日までに購入すると値引きします、みたいなキャンペーンが、通販サイトでもよくありますよね。
たとえば某大手サイトでは時々、期間限定でApple製品が5%ポイント還元になるので、私はよく利用します。

ちょうどそのセールが昨日まで行われていたので、昨夜遅くに2台のMacを発注しました。
電子カルテ用に院内で使っている9台のMacのうち、10年近く使っている2台を買い換えることにしたのです。
この2台はいずれも、熊本地震で破損・故障したものの、修理してこれまで不自由なく使ってきたMacです。

このたび、コロナ禍で注目されている遠隔診療のために、電子カルテをバージョンアップすることにしました。
すると、新バージョンを稼働させるためには、ある程度新しいバージョンのMac OSが必要だとわかりました。
そして、そのバージョンのOSにアップグレードするためには、ある程度新しいMacが必要になったわけです。

そのセール期限ギリギリの昨夜遅く、まず1台のMacを購入。しばらくしてもう1台のMacを購入しました。
なぜ2台同時に購入しなかったかというと、どの機種にしようかと最後まで迷いがあったからです。
その1台目を23時50分に、2台目は23時57分に購入操作を終え、やれやれ間に合ったと一息ついたのでした。

普通ならそこで寝るのですが、たまたま翌日が休診日だったので、Jazaなど聴いて夜更かししていました。
そしたら夜中の1時過ぎ、2件目の発注が決済できなかったというメールが、Apple Storeから届いたのです。
まさしく「寝耳に水」というか、まだ寝てませんでしたが、Jazzどころではなくなりました。

メールに書いてあったAppleの連絡先に電話すると、営業時間外だと。じゃあ、その番号書かないでくれる?
しょうがないのでカード会社に電話。決済の異常に関する窓口なので、24時間営業でした。助かります。
調べてもらったら、私の取引内容が異常だったので、不正利用とみなして決済を停止したようです。

あー、なるほど。夜中にパソコンを2台立て続けに発注するという、確かにオカシな買い物をしましたけどね。
でもカード会社のおかげで、2台目の購入がセールの期限に間に合わなかったじゃん、と苦情を入れました。

その後、2件目の決済も完了し、ポイント還元も有効であることが今日になって確認できました。よかった。
期限ギリギリになって、バタバタと買い物するなってことですよね。そりゃ、わかってます。

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インフルエンザワクチンは、結局、何回接種すべきなのか
- 2020/10/15(Thu) -
インフルエンザワクチンを、毎日せっせと接種しています。
今年はコロナのことがあるので、いつもより早めに接種する方や、初めて接種する方も多いようです。

厚労省による啓蒙が奏功して、65歳以上の方の「定期接種」の出足も好調です。
「生まれて初めてインフルエンザの予防接種をする」という人が目立つのが、今シーズンの特徴です。

今日、ご高齢の「初インフル」の方が、接種は何回するのかと尋ねました。私は言葉に詰まりました。
規定では1回接種ですが、その方の場合には2回接種した方が医学的には望ましいと思ったからです。

インフルエンザワクチンの接種回数について、日本の規定はこの数年で変わりつつあります。
かつては、12歳以下は2回、13〜64歳は1回または2回、65歳以上は1回、というのがルールでした

ところが3年前のワクチン不足の折、厚労省は「13歳以上は1回の接種で十分効果がある」と言い始めました。
ワクチンが足りないから1回で十分というのは、理屈としてもオカシな話ですが、厚労省がよく使う手口です。
以前は、受験生や妊婦さんや喘息の方には2回接種を私はお勧めしていましたが、それも難しくなりました。

米国ではもっと少なくて、「9歳以上は1回。8歳以下は2回。過去に2回以上の接種歴があれば1回」です。
それと比べたら日本ではまだ接種回数が多いようにも思えますが、大事なのは過去の接種歴なのでしょう。

医学的に考えたら、必要な接種回数は年齢の絶対値だけで決まるものではないということです。
毎年2回接種してきた小学生なら1回の接種で十分だし、逆に初インフルの高齢者には2回接種すべきでしょう。
杓子定規に決めつけず、医師の裁量で臨機応変に接種回数を選択できるようにしていただきたいものです。

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「5G」対応の「iPhone 12」発表
- 2020/10/14(Wed) -
本日未明、「iPhone 12」が発表されました。12 / 12mini / 12 Pro / 12 Pro Max の4種類とは予想外。

ようやく「5G」対応となりました。これで各メーカーの5G対応スマホが出そろった形です。
ただし、半年前から国内大手キャリアの5Gサービスが始まってはいますが、インフラはまだ整備途上です。
東京都内ですら、いまだに5Gの電波はなかなかつかまらないと聞きます。いわんや地方都市をや。
熊本ではしばらく、5Gの恩恵は得られないかもしれません。てことで、今回の買いはナシですかね。

5Gの特徴は、「高速・大容量」「低遅延」「多数接続」の3つだといわれます。
例えば2時間の映画のダウンロードが、4Gで5分かかるところを5Gだと3秒だというのには、そそられます。
だけど、それほど高速ならダウンロード自体が不要ですよね。映画はストリーミングに向かうだけでしょう。
映画や画像や音楽に限らず、すべてのデータを、自分のPCやスマホ内に保存する必要がなくなりますね。

私も最近ようやく、音楽をストリーミングで聴くことに慣れました。映画も同様です。
しかしプライベートな写真を、すべてクラウドに保管して端末で閲覧する方式には、まだ抵抗があります。
まして、個人的データや仕事上のファイルは、ローカルに保存してクラウドに同期するのが落ち着きます。

でも端末の記憶装置へのアクセスと、クラウドへのアクセス時間に差がなくなったら、どうなるんでしょうね。
手元に何も「保管」せず、データは完全にクラウドに置くという状態に、いつかは慣れてしまうのでしょうか。
と、スマホとは無関係のことまで考え過ぎた末の結論が出ました。「iPhone 12」はパスすることにします。

ていうか、マスク装着下でもロック解除できる「指紋認証」が復活しなかったのが、私には痛かったのです。

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旅行はその目的地だけじゃなく「プロセス」も楽しみましょう
- 2020/10/13(Tue) -
「Go Toトラベル」における「割引上限引き下げ問題」は、意外なほど迅速に解決しそうですね。

世論が盛り上がり、国交相が追加予算配分を表明したことで、大手予約サイトはすでに復旧に向かっています。
ただし、大手が困っている間に稼げると期待した小規模旅行業者などは、残念ながらぬか喜びに終わりました。

今回の騒動は、大手旅行サイトに予約が集中したことが原因であり、それを読めなかった観光庁の不手際です。
余裕をかましているのはJTBなどの旅行会社ですが、それはGo Toの利用が多くなかったことの裏返しです。

報道番組によく登場するサイトは、「じゃらん」「ヤフートラベル」「一休.com」「楽天トラベル」の4つ。
テレビを見てたら、ニュースキャスターらが口にする「じゃらん」のアクセントには、2パターンありました。

(1)頭高型:「コロナ」「登山」「彼氏(昔の言い方)」「知らん(とぼけて言うとき)」と同じ
(2)平板型:「ススキ」「下山」「彼氏(今の言い方)」「知らん(不機嫌に言うとき)」と同じ

私は(1)だと信じているのですが、意外と(2)で発音する人が多いので、聞いていてイラつきます。

そういえば、じゃらんの語源って何だっけ。なんて疑問は、Google先生に聞けばすぐわかる世の中。
インドネシア語で “jalan” は、「道」とか「プロセス」のことだとか。
「Google翻訳」で発音を聞いたら、見事に(1)でした。ほらね。

世の中の名詞って、しばしば頭高型→平板型と変化するので、じゃらんも平板化の過渡期なのでしょう。

そんなことよりも、そもそもなぜ “jalan” にしたのか。「リクルート」のサイトを見てもわかりません。
ていうか、会社の沿革に創業者の名前がまったく出てこないのが寂しいですね。以下、私の推測(妄想)。

1988年に発覚した「リクルート事件」以降、リクルート(陸ルート)よりも空路だろ、という動きになった。
で、空路なら、JAL + ANA (JALANA)っすけどね。あ、 “jalan” がいいんじゃね?となった。たぶんそう。

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温泉に行けなくてもバスクリンがある
- 2020/10/12(Mon) -
「Go Toトラベル」では、一部の旅行予約サイトなどで突然、規定が「改悪」される騒ぎとなっています。

東京発着の旅行が対象に加わったことで予約が急増して、予算オーバーになったのが理由だとはオソマツな話。
ひとことで言うなら、観光庁の予算配分プランがまずかったということでしょう。

観光需要の喚起策としては意外とウケていたというのに、残念なタイミングで水を差されてしまいました。
元々は旅行・観光業者を救うための政策だとしても、国民が楽しめてこそのキャンペーンであるはず。
期待が大きければ大きいほど、それをひっくり返される仕打ちには失望し、怒りを覚えるものです。

Go To トラベル制度を簡単に言うなら、回数制限も連泊制限もない、半額キャンペーンということでした。
1人1泊当たり、35%の割引(上限14,000円)と15%の地域共通クーポン(上限6,000円)という太っ腹。

つまりこのキャンペーンでは、1泊4万円の宿泊をすることで、最大の恩恵を得られるということになります。
往復の交通費込みのパックで、1泊2日で4万円の旅なんですね、と思ったら間違いです。
連泊すればするほど、うまみが出てきます。旅費を含まない1人1泊4万円のホテル宿泊は、なかなか贅沢です。

こんなオトクなキャンペーンが使えるのなら、ホテルのランクアップでもしようかと言う気になりますよね。
あるいは、連泊しようか、何度も旅行しようかと、まさしく観光需要が高まるはずでした。

その割引上限を3,500円に引き下げるというのは、1泊2日で1万円の旅行までしか面倒見ませんよ、ってこと。
ホント、中途半端な制度設計で出鼻をくじいてくれますよね、観光庁も。いや官公庁と言ってもいい。

そんな怒りを鎮めるべく、今宵も禁断の「バスクリン倍量投入」で入浴。コレ最近の私のプチ贅沢なのです。

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HPVワクチンの「積極的勧奨」再開への伏線?
- 2020/10/11(Sun) -
「HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)」は、厚労省もついに、「積極的勧奨」の方向へ動き始めたのか。

約7年前に定期接種となったのも束の間、「副作用問題」によって、いまも積極的勧奨が止まったままです。
多くの医師や学会等は、その問題を「濡れ衣」と考えていますが、その反対の考えの方もまた、多くいます。

世界中で接種が行われているワクチンなのに、日本での接種率は1%未満という、事実上の停止状態です。

定期接種を統括しているのは国(厚労省)ですが、実際の管理業務は自治体が行っています。
自治体は、対象者や保護者に対して個別に、接種を「オススメ」するお知らせを送ります(積極的勧奨)。

ところが7年前、国は自治体に対して「積極的勧奨は差し控えるように」との通知を出しました。
定期接種でありながら、自治体は対象者や保護者に対して何も知らせないという異常事態が始まったわけです。

それから7年余り経過し、HPVワクチンの接種は安全かつ有益であるという、科学的証拠が蓄積してきました。

とうとう厚労省は一昨日、自治体に対して「ワクチンの情報提供を徹底するように」との通知を出しました。
何をいまさら「情報提供」ですか。どの口が「徹底するように」と言ってるんでしょう。

一方で、「積極的勧奨を再開したわけではない」「接種を判断するのは本人だ」と言い張る苦しい状況です。

しかしおそらく今回の通知が、これから勧奨接種の再開に向かう伏線であることは間違いないでしょう。
過ちを認めない体質の官僚が、どのような口実で方針を変えるのか、知恵の絞りどころです。でも早くしてね。

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コロナ禍の「電話初診」制度は、もう少し続けて欲しい
- 2020/10/10(Sat) -
電話1本で、診たことも無い患者さんの「診察」を行って薬を「処方」するのは、かなり特別なことです。

「診察は対面が原則」が診療の基本ですが、対面診察によるコロナ感染のリスクの方が、いまは重大なのです。
さらにそれが、「初診」でもOK、となったのが、このコロナ禍における、ある意味画期的な特例でした。
しかも、専用の機器を利用した「オンライン診療」ではなく、電話を使った音声だけの診療も認められました。

ウィズコロナの時代を見据えれば、オンライン診療は「恒久化」に向かうべきものと考えられています。

ただし田村厚労相は、「電話ではなく映像を原則にする」と、電話だけの初診は除外する方針を示しました。
「電話だけではきちんとした診察ができない」という、いまさらのような理由です。
そのかわり、「映像」を伴うオンライン診療なら今後も、初診でもOK、ということになります。

私が学生や研修医のころには、診察の基本は問診であり、問診だけで8割がた診断が付く、と習いました。
さらに視診・触診・打診・聴診という手技が加わり、必要な検査をして、診療の完成度を上げていくわけです。

「問診(電話)」だけではダメだけど、「問診+視診」ならOK、という理屈が、私にはわかりません。
段階的に、問診のみなら何点、視診も加われば何点、というような診療報酬の決め方ではダメですか。

コロナを恐れて受診控えする患者を防ぐのが、コロナ禍のオンライン診療の基本的な考え方です。
多くは、受診の必要も無い方かもしれませんが、一部に、受診控えをしてはならない重症者がいるのです。
ところが映像(視診)というハードルは、パソコンもスマホも持たない患者を見逃すことになりかねません。

オンライン診療には、受診控えしている重症者を見いだす役割もあり、それは問診だけでトリアージできます。

コロナ感染者も、多くは問診で見当を付けて検査しており、私の経験上、視診が決め手だった方はいません。
オンライン診療の恒久化とは別問題ですが、いまはまだ、電話初診を廃止する時期ではないと思います。

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開通したばかりの阿蘇の「北側復旧ルート」を快走
- 2020/10/09(Fri) -
台風14号の影響は、全国的にはこれからだと思いますが、熊本はとても穏やかな晴天でした。
そこで今日は、先週開通したばかりの国道57号線の現道と北側復旧ルートを、ドライブして来ました。

自宅を出て、交通量の多い57号バイパスを迂回(バイパス)し、北側の裏道を通ってミルクロードに到達。
ここでミルクロードには乗らずに北側に左折すると、真新しい「北側復旧ルート」に入ります。
標識に「北側復旧ルート」と明記されてますので、間違いません。

ていうか、その名称どうなんですか。まるで「仮称」じゃないですか。
立派な自動車専用道路なんだから、何か愛称を付けましょうよ。ちょっと考えてみます。

「ミルクロードバイパス」 大元のミルクロード全体からすると、まったくバイパスできてないのでダメ。
「大津赤水道路」 略して「大赤路(おおあかじ)」 縁起でもない。
「二重峠道路(ふたえのとうげどうろ)」 私はコレが良いと思うのですが、言いにくいのが難。
「豊後自動車道」 ミルクロードから二重峠までは豊後街道にほぼ沿ってます。これでキマリ?

いや、「豊後」に向かうから「豊後街道」なわけで、大分に向かわない豊後自動車道って、どうなんでしょ。

舗装が黒々として美しく、カーブもあまりきつくないし、なにしろ信号機がないので快適ですね。
背の高い中央分離帯には威圧感がありますが、すぐ慣れます。むしろ正面衝突を回避できる安心感がある。
申し訳ないけど、景色はイマイチ。トンネルを抜けたら目の前に阿蘇山が広がりますが、見慣れた風景ですし。
目玉の「二重峠トンネル」は、とても広くて明るくて、安心して走れました。

赤水から、復旧した57号を走って立野に至る間、左手に完成も近い新しい阿蘇大橋が見えました。
直線的で美しいですね。この新しい橋が、まさに阿蘇復旧の象徴になりそうです。さて、色はどうなるのか?

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「Go To キャンペーン」って全部、制度設計がダメ
- 2020/10/08(Thu) -
「1万円以上のご利用で、千円分のポイントを差し上げます」みたいな店は、よくありますが、
「利用金額がいくらでも、千円分のポイント還元します」っていう店、ある? あったらバカですね。

ところが国が始めた「Go To イート」では、そのようなバカみたいな制度設計になっているようです。
そこにつけ込んで小金を稼ぐ「錬金術」は責められませんよ。制度を上手に利用しているだけですから。

私が学生だったら、血眼になってGo To 錬金術に励んだかもしれません。そういうの好きでしたから。
とは言え、グルメサイトに送客報酬を支払わなければならない飲食店が、結果的に被害に遭うわけです。
Go To 錬金術はたとえ合法的だとしても、決して褒められた行いではありませんね。

農水省はこの事態を、当初から想定していたとうそぶいていました。経済を回す効果はあるのだと。
しかしさすがに非常識だとわかったのか、ここに来て「錬金術封じ」に舵を切りました。
付与ポイント以下の利用金額の場合は、ポイントを付与しない方針に変更とのこと。そんなの当たり前じゃん。

政府の「Go To キャンペーン」は全般に、国民を待たせた割に完成度が低く、バグだらけです。
その制度の陰で儲けているのは、一部の広告代理店やグルメサイトだという構図も、だんだん見えてきました。

もうホント、火事場泥棒だらけじゃないですか。そんな日本の社会経済構造には、まったくムカつきます。
コロナ禍で困窮している人や企業を救済する制度のはずなのに、第三者ばかりが儲かる仕組みなのですから。

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航空業界は、経営者も従業員も利用者も、いまが堪忍のとき
- 2020/10/07(Wed) -
ANAは、コロナの影響で大赤字。従業員の給与は減額され、年収で平均3割ほどの減額になるとのこと。
昨年までは、飛ぶ鳥を落とす(←航空業界では使いくにくい表現)勢いだったANAが、悲すぃ急転直下です。

「世界最大級の旅客機エアバスA380型機をハワイ便に導入したほか(略)国際線事業を急拡大してきました」
NHKのニュースがこのように、ANAの去年までの好況を言っているのは「フライングホヌ」のことです。

やったらデカいA380を3機、ANAが購入し、成田ーホノルル便に投入してJALに対抗したのはつい昨年のこと。
ホヌはずっと満席に近い状態が続き、当初は大成功だったと私は思っていました。
私自身のホヌ計画は、昨年台風に邪魔されて片道にしか乗ませんでしたが、いつかリベンジするつもりでした。

ただ、この「4発」(エンジン4つ)の超大型機は、燃費の悪さゆえに、製造は先月で中止となりました。
そのような方向性は何年も前からわかっていましたが、諸事情があって、ANAは敢えて購入したのです。

その理由のひとつは、JALの牙城であったホノルル線に殴り込みをかける、最強の機材としての導入でした。
しかしもうひとつの理由は、経営悪化によってA380の購入をキャンセルしたスカイマークの尻拭いでした。
スカイマークの債権者集会でエアバスの同意を取り付けるために、A380を買わされたというわけです。

経営破綻していたスカイマークは、その後再上場を申請していましたが、コロナの影響で取り下げました。
助けられたスカイマークも、助けたANAも、どの航空会社も全部、いまは厳しい状況にあります。
世界の航空需要がコロナ前の水準に戻るのは、2024年になると見込まれています。
やがて誰もが心おきなく航空旅行ができるよう、その時までANAもJALも耐え抜いてほしいものです。

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インフル流行を前に、いまのうちにコロナ診療・検査体制を整えます
- 2020/10/06(Tue) -
熊本市保健所が主催する、新型コロナの「『診療・検査医療機関』に係る説明会」を、WEB視聴しました。
いまどきWEB配信で十分ですが、スライドしか見られず、演者や参加者の表情が見えないのは欠点ですね。

あらかじめ昨日の説明会の動画を見た上で今日のライブ配信を見たので、同じ内容を2回見たことになります。
説明会の内容はpdfファイルで見られますが、Q&A(聴衆の質問と保健所からの回答)は貴重です。
講演を繰り返すほど演者も慣れて来るようで、昨日の動画よりも今日の方が完成度が上がっていましたね。
ふと見たら、「21人が視聴中」とありました。意外と視聴者が少ないんですね。ちょっとガックリです。

これまで、当院を受診したコロナ疑い患者のPCR検査は、おもに以下の3ルートで行ってきました。
・帰国者・接触者相談センターへの紹介→保健所の指示に従って検査機関で検査
・当院で検体(唾液)採取→保健所へ検体提出→検査機関で検査
・医師会PCRセンターへの紹介→検査

これが今後(インフルエンザ流行時)は、次のルートが主体になるようです。
・かかりつけ医受診→かかりつけ医で検体採取(または医師会PCRセンター紹介)→検査

インフル流行時に保健所がパンクしないよう、コロナの検査はなるべく一般医療機関でやることになります。
医療者の感染を防ぐために、コロナとインフルはなるべく同時検査する方式が主流になるかもしれません。
患者自身が、鼻腔の浅い部分を綿棒でぬぐって採取した「鼻腔ぬぐい液」による「抗原定性検査」です。
コロナはいざ知らず、インフルでは検出率が低そうな気がしますけどね。たぶんコロナも。

医療機関は、発熱患者専用の診察室を設けて診療を行うため、国からはその体制確保の費用が補助されます。
そのようなシステムが、今月から構築され、医療機関が登録して準備を進めていくことになります。
国の政策も手探り状態なら、医療機関もこわごわと手を出す状況。両者に挟まれた保健所もたいへんですね。

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Go Toが拡大する一方で熊本のコロナも増えて、イヤな雰囲気です
- 2020/10/05(Mon) -
熊本のコロナ感染者が急増してて、イヤな雰囲気ですね。昨日今日の熊本は、九州で断トツじゃないですか。
一部のクラスターを反映している数字だとしても、その人たちからの広がりが今後どうなることやらです。

新型コロナウイルス感染を疑う患者さんは、当院では原則として自家用車での診察(?)を行っています。
疑いは強くないけど可能性がありそうな方は、隔離診察室内で、一定の防護具を着けて診察しています。
可能性は低いけどゼロでは無いような発熱者の方も、念のため隔離して診察することになります。
コロナの可能性はほぼゼロでも急性症状のある方はみな、少なくともゴーグル等は装着して診察しています。
今後インフルエンザが流行期に入り、発熱者が増えたら、ホントに面倒なことになりそうです。

米国のトランプ大統領のコロナ感染は、情報開示が不十分ですが、実は重症だったと報じられています。
入院中に外出して姿を見せたのには驚きましたが、たぶん選挙前の健康アピールなんでしょうね。
黒いマスクから酸素チューブが出ている様子はなかったので、すでに肺の酸素化は改善していると思われます。
いや、酸素不要の状態を支持者に見せるために、無理して酸素吸入を一時中断していたのかもしれません。
もしかすると、大統領専用車内に高濃度酸素を充満させて走っていた可能性だってあります。

レムデシビルやステロイドや抗体カクテル療法など、やれることは全部やる濃厚治療が行われています。
未承認の薬であっても投与を受けられるのは、さすが最高権力者ならでは。
なんとか回復したあかつきに、コロナの脅威や予防の必要性について何を語るのか、興味深いですね。

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阿蘇への復旧ルートが超快適(らしい)
- 2020/10/04(Sun) -
熊本地震以来、約4年半にわたって通行できなかった国道57号線(現道)が、昨日ようやく復旧しました。
それと同時に、北側を走る新しい復旧ルートも開通し、熊本から阿蘇へ向かう道が全面的に整いました。
ミルクロードと、南側の俵山トンネルルートと、もっと南のグリーンロードまで加えると、全部で5ルート。

なかでも北側の新ルートには驚きます。大津から赤水まで所要時間が10分とは、まるでワープじゃないですか。
信号機の無い自動車専用道路だということと、「二重峠トンネル」の存在が大きいですね。

健磐龍命(タケイワタツノミコト)ですら蹴破れなかった二重峠に、人間がトンネルを貫通させたわけです。
江戸時代にこのトンネルがあったら、参勤交代がどれほど楽だったことか。
私も二重峠の坂道の参勤交代道の石畳を、自転車を押しながら半泣き状態で下ったことを思い出します。

新ルートができたおかげで、私のサイクリングコースでもあったミルクロードは渋滞がなくなりそうです。
ていうか、体力・根気・腰力ともに衰えているので、もう阿蘇サイクリングは無理筋ですけどね。

早朝だと、自宅からミルクロードで阿蘇大観峰まで車で50分なので、新ルートを使えば20分で着くはずです。
いつか阿蘇に移住し(または別荘を建て)たとしても、そこから熊本市内まで通勤可能と言うことですね。

てな話を、実際に新ルートを走ってから書きたかったのですが、何時になるかわからないので今日書きました。

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大統領のコロナ感染が世界危機を招かないことを祈ります
- 2020/10/03(Sat) -
トランプ大統領がついに、新型コロナウイルスに感染しました。
まさかこのタイミングですか、という意味では、たしかに「オクトーバー・サプライズ」かもしれません。

しかし、トランプ大統領が新型コロナに感染したこと自体には、驚きも意外性もありません。なんなら想定内。
ただし想定していたのは感染までであって、今後の病状によっては、想定外の危機が訪れるかもしれません。

大統領に万一のことがあった場合の対応は、米国ドラマや映画でよく目にする、おなじみの場面ですね。
「合衆国憲法修正第25条」の発動により副大統領が大統領に昇格することは、日本人でも知っています。

もしも大統領のコロナが重症化して人工呼吸器を装着する事態に至れば、職務不能と判断されるでしょう。
トランプ大統領の職務は、少なくとも一時的には、ペンス副大統領が代行することになります。

こうして憲法の規定に則ったにせよ、大慌てで権力委譲が行われると、そこには必ず隙ができます。
そして治安や国防の指揮系統の乱れに乗じて何かやらかそうとする勢力は、米国内外に数多あります。
暴動やテロが世界各地で起き、某国がICBMを発射したりもするでしょう。きっと尖閣諸島も占領されますね。

世界を破滅に陥れたのは、コロナそのものではなく、コロナを軽視した大統領だということになるわけです。
という悲惨な未来を招きたくはないので、いまはトランプ大統領が無事回復することを祈るばかりです。
ていうか、ハリウッド映画の見過ぎでしょうか。

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コロナ禍ですから、申請主義も性善説になってます
- 2020/10/02(Fri) -
「持続化給付金」の不正受給が全国で相次いでいるとのこと。でしょうね。なにしろ申請が簡単過ぎます。

しかしこのコロナ禍にあっては、助成金や給付金などの申請は、不正を覚悟でも簡便であるべきだと思います。
このような状況では、円鏡じゃないけど早いのが取り柄。何よりも、早い給付が最優先でしょう。

「新型コロナウイルス感染症対応従事者慰労金給付事業」も申請は簡便で、提出する書類はごくわずかでした。
8月末に申請したら予定通り9月末に入金したので、同日中に、当院職員の個人口座に振り込みました。
迅速に処理してくれた県の関係者に敬意を表して、今日はさっそく恩返し。実績報告書を提出しました。

以前、「申請主義」の基本理念は「性悪説」だと書いたことがありますが、いまはすっかり「性善説」ですね。
緊急時だからしょうがない。そのかわり「性悪」な人がつけ込みやすく、不正受給天国みたいになっています。
こんな時に不正や詐欺を働く火事場泥棒に対しては、国があとでじっくり厳罰で対処してください。

今日は「医療施設静態調査」にも回答しました。3年ごとに行われる、診療機能を把握する統計調査です。
例によって厚労省お得意の、Windows版Excel文書を使ったオンライン調査票なんですよね。
「記入の負担を軽減できますので、ぜひオンライン調査を御利用ください」との記載にムカつきます。
そのMacユーザーの怒りをにじませた手書きの紙調査票を、今回もまた郵送した次第です。

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コロナ禍の開院13周年
- 2020/10/01(Thu) -
本日、つるはらクリニックは、開院13周年を迎えました。
これもひとえに、地域の皆様方の温かいご支援のおかげです。厚く御礼申し上げます。
・・・そのセリフ、毎年聞くぞ、と言わないでください。言うなれば枕詞ですから。

いま世の中は、未曾有の危機に見舞われています。そして当院も、そのコロナ禍の渦中にあります。
そんな、闇の中を手探りで進むような日々を共にしている当院の職員には、つねに感謝の気持ちで一杯です。

地域の皆様には、少なくとも当院でコロナに感染することだけは無いように、細心の注意は払っております。
それと同時に私自身は、コロナ診療においてはできる限りの地域貢献をしようと思っています。

互いの接触を減らした診察の流れには、受診者のご不満もあろうかと思いますが、ご了承願います。
発熱者だけでなく予防接種を受ける場合でも、自家用車内で待機する時間が長く、ご不便をおかけしています。

何から何までが誰にとっても初体験であり試行錯誤の毎日ですが、結局、臨機応変で行くしかないですね。
明日はもっと、スマートにやろうと思うばかり。なんにせよ、立ち止まらずに先手必勝で進んで参ります。
14年目のつるはらクリニックも、どうぞよろしくお願いいたします。

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