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変異ウイルスのクラスターで先が読めない
- 2021/01/31(Sun) -
埼玉県で4人が新型コロナの変異ウイルスに感染していることが確認され、県の担当者は次の様に述べました。
「いずれも英国滞在歴や英国滞在歴のある患者等との接触は確認されておりません」

このような話し方って、昔から私は気に入らない。(話がそれて申し訳ないです)
たとえば、台風等によって空の便の欠航が相次ぐようなとき、次の様なニュースをよく耳にします。

「欠航または欠航が決まっています」
パッと聞いて意味分からん(と、最初は思う)。「遅延または欠航が決まっています」なら分かるけど。
で、次の瞬間、そうか、すでに欠航したか今後の欠航が決まっている、という意味かと納得するのです。
でもそれなら、「すでに欠航したり、今後の欠航が決まっています」と言えば親切なのに。

冒頭の埼玉県の人も、次の様に言うべきでしょう。
「いずれも英国滞在歴はなく、また英国滞在歴のある患者等との接触も確認されておりません」

かように私は人の発言の枝葉がいちいち気になる性分なので、本来聞くべき内容が耳に入らなかったりします。
さいわい、最近のNHKプラスとか全録レコーダーで、聞き漏らしたニュースを聞き直せるのが救いです。

そうそう、話を元に戻しますが、変異ウイルスはクセモノ。要注意ですね。
せっかく感染者数が減る兆しが見え、ワクチンの接種計画も具体化してきたというのに、油断なりません。
はたして「ゲームチェンジャー」となるのは、ワクチンか(良い意味で)、変異ウイルスか(悪い意味で)。

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小さな部分に費やす労力が、全体の大半を占めたりします
- 2021/01/30(Sat) -
「自治体の4割 “感染者から協力得られず調査に支障” 厚労省調査」
というニュースの見出しの「4割」に驚いてはみたものの、その数値にどれほどの意味があるのかと考えた件。

新型コロナ感染者に対しては、感染経路や濃厚接触者を特定するため、いわゆる疫学調査を保健所が行います。
しかしさまざまな理由で、感染者が調査に協力しない場合があることは、以前から問題になっています。

自治体のうち4割が、保健所の調査について「協力が得られず支障が生じた経験がある」と回答したようです。
調査対象とした155の自治体のうちの、回答のあった112件のうち48の自治体が、そのような返答だったと。

しかし、それぞれの自治体で、「疫学調査拒否」事例が感染者のどのぐらいの割合だったのかは、不明です。
たとえば拒否率が1割だったとしても、その自治体の回答は「協力が得られず支障が生じた経験がある」です。
112のうちの48自治体で1割拒否ならば、全体の拒否率は約4%と、単純に言えばそういう計算になります。
なので大事なのは、各保健所が、どのぐらいの回答拒否に遭って困っているかという、その具体的な内容です。
「自治体の4割」という表現はウソではなくても、感染者の協力拒否率が4割かとの勘違いを誘う見出しです。

とは言え、たとえ疫学調査に協力しない人が1割程度だったとしても、感染拡大防止の観点からは問題です。

少し意味合いは異なりますが、同様の苦労は私も経験します。PCR検査の結果を電話連絡するときです。
10人のうち、たった1人でも電話がつながらないと、その方のためにずっと電話し続けなければなりません。
その日のうちにお伝えしたい大事な連絡ですが、何度かけても、夜遅くまでつながらないことがあります。

たった1割の相手であっても、そこに費やす労力や全体に及ぼす影響は、とても大きいということです。

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発熱外来においても、備えあれば憂いなし
- 2021/01/29(Fri) -
「今日はどうしましたか」と尋ねると、「おなかが痛いですね」と、外国の方がよく言います。

どうしてでしょう。日本人が「おなかが痛いです」と言うところを、外国人は「おなかが痛いですね」と言う。
ある程度日本語のできる外国人にとって、「おなかが痛いです」と言い切るのは抵抗があるのかもしれません。

自分の訴えをわかってほしいという気持ちを、文末の「ですね」に感じます。

終助詞の「ね」には、同意要求のほかに、依頼・勧誘、情報提供、感動など、さまざまな意味があるようです。
外国の方は、言葉が伝わりにくい可能性を考えて、一生懸命伝えようと「ね」を付けるのかもしれません。

発熱外来では、電話で問診したり、対面でもマスクにフェイスシールドなので、聞きづらいことでしょう。
互いになるべく真正面に相対しないよう、顔の向きをずらしてしゃべる上に、私の滑舌も悪いですからね。
そんなわけで患者さんとの会話では、しばしば声が大きくなりがちなのが気になります。

コロナの抗原検査において、患者自身による鼻腔ぬぐい液の採取は「エアロゾル発生手技」ではありません。
ところが、鼻をモゾモゾするとクシャミが出ることがあり、その場合はエアロゾルが発生してしまいます。
なので私は常に、マスク、フェイスシールド、ガウン、手袋を装備して、不意のクシャミに備えています。

外国人の方や、少し耳の遠い高齢者、声が嗄れている方などには、かなり接近して会話する必要があります。
油断してクシャミを浴びないよう、その前兆察知と俊敏な横飛びには、最近だいぶ慣れてきたところです。

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新型コロナワクチンには、余裕のある接種計画を
- 2021/01/28(Thu) -
「人流(じんりゅう)」って言葉を、小池都知事などが最近よく使いますが、聞いててなぜかムカつきます。

お役所が好きそうな「漢語」です。手持ちの辞書には出ていませんが、人の流れという意味だとはわかります。

日本国語大辞典で「流」が語末に付く言葉を調べると1080件ありましたが、「人流」はありませんでした。
かように一般人にはなじみが薄いので、俗語でなければ「業界用語」でしょうか。

しかし調べてみると何年も前から、「物流」に対する言葉として「人流」が提唱されているようです。

新型コロナワクチンの担当となった河野行政改革担当相は、「ワクチンのロジを担当します」と言いました。
この「ロジ」というのは、元々は軍隊用語の “Logistics” ですが、「調達」という意味でしょう。

転じてロジは、「物的流通」と「人的流通」の両方を指し、前者が「物流」で後者は「人流」というわけです。

河野氏はおそらく、ワクチンの物流だけでなく、接種に関わる人的調達も含めて「ロジ」と言ったのでしょう。
そうであるならば、彼はなかなか思慮深い、物事の本質を捉えた人物です。

当初問題視されたのは、ファイザーのワクチンの保管や流通ですが、いま問題なのは接種現場の人的配置です。
昨日川崎で行われた訓練では、「1人3分で接種」が絵に描いた餅であることが明らかになりました。

そんなに短時間で流れ作業のように接種ができるのは、季節性のインフルエンザワクチンぐらいでしょう。
希望者だけが任意接種を受けに来る、例年通りのワクチンだからこそ、接種作業はスムーズにいくのです。

新しいメカニズムで効くワクチンを恐る恐る接種しに来た人を相手にして、流れ作業は無理でしょう。
無理な接種計画が破綻して混乱するよりは、最初から十分な余裕を持って臨みたいものです。

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緊急事態宣言下にクラブをハシゴせず
- 2021/01/27(Wed) -
菅首相の疲弊ぶりが痛々しくて見てられませんが、そんな中、与党の評判をさらに落とす人もいます。
緊急事態宣言再発令中に、あろうことか銀座のクラブをハシゴしていた、自民党の松本国対委員長代理です。
有権者の陳情を聞くためで、飲酒は午後7時まで、1人だけで行ったから大丈夫。そんな言い訳をしています。

あのね、たとえ1人で行っても、飲酒・飲食しなくても、マスクして相手と2メートル離れていても、ダメ。
残念ながら、事実がどうだったかは、いま問題ではないのです。
わざわざ、この大事な時期に、夜、飲食店をハシゴした、あなたのその軽率な行為そのものが問題なのです。

人に疑われるようなことをやった後で、疑われるようなことはしておりません、と抗弁しても手遅れです。
「李下に冠を正さず」って言葉を知らないのですか。
いま批判されているのは、あなたの行動の中身ではなく、あなたのその思慮の無さなのですよ。

この故事成語を逆手に使って、疑われた悪事を誤解にしてしまおうという詭弁に用いる人もいます。

安倍前首相がモリカケ問題で批判を浴びた際、自分や妻の友人が関わっているので疑惑は当然だと述べました。
さらに「李下に冠を正さずとの言葉をしっかり胸に刻んで、慎重に政権運営に当たっていきたい」とも。
これは誤解を招いてしまった「不徳」を詫びることに終始するという、安倍氏得意の戦術なのでした。

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大流行のままではワクチンの接種は難しい
- 2021/01/26(Tue) -
新型コロナワクチンの接種準備として、先週3つの調査が行われ、回答しました。

(1)医療従事者等への優先接種対象者の調査(県・薬務衛生課)
(2)医療従事者等への接種施設申出調査(県・同)
(3)一般向けのワクチン接種に関する調査(市・感染症対策課)

医療従事者向けの接種は、誰が誰にどのように接種するのか、県が取り仕切っています。
このうち(2)は、「あなたは接種を実施してくれますか、接種を受けるだけですか」みたいな調査です。

おそらく4月以降になりそうな、高齢者やその他の一般の方への接種は、市町村が体制整備を行っています。
ファイザー製ワクチンの接種を多数行う施設(「基本型接種施設」)には、超低温冷凍庫の設置が必要です。
一方で当院は、解凍後のワクチンを分担して接種する「サテライト型接種施設」として申請をしました。

副反応対策と同時に3密対策も必要で、問診・接種・観察のために広いスペースを確保しなければなりません。
一般診療と並行して行うわけにはいかず、まして、発熱外来の時間帯とは十分な分離が必要です。

もしも高齢者や一般向けの接種を行う時期に、発熱外来も大忙しという状況だと、接種の進捗も危ぶまれます。
たとえ一時的にでも、流行が収束して発熱外来が不要になったところで、接種に集中したいものです。
もちろん、流行が続いていても、なんとか工夫して接種は進めていくしかありませんけどね。

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ワクチンへの「過度な期待」に対する警鐘
- 2021/01/25(Mon) -
ひとつのワクチンについて、国論を二分するような関心事になるとは、医者になって初めての経験です。
いつから、どこで、誰が、誰に、どのように接種するのか、実施計画はまだ、あらゆる段階で模索中です。

なかでもワクチンの効果や安全性については、日本ワクチン学会・岡田理事長の発言が波紋を広げています。
メディアはこぞって「過度な期待に対する警鐘」だと報じていますが、その報じ方自体が過度な印象です。

万一、日本での接種でアナフィラキシー等が起きたとき、メディアが張るキャンペーンがもう想像できます。
あの、HPVワクチンを巡る混乱と同じものが、また繰り返されるような気がしてなりません。

では、岡田先生の発言が問題なのかというと、私はそうだとは思いません。ここは謙虚に受け止めたい。
「(効果の持続性については)全くわからない」(全く新しい作用機序のワクチンですから)
「(各メーカーごとに)効き方も違うかもしれない」(まったく、その通りでしょう)
「100%有効で安全なワクチンはどこにもない」(ワクチンに限らず、すべての医薬品に言えることです)

ワクチン研究の第一人者が、この大事な時だからこそ、敢えて標準的な見解を念押ししているに過ぎません。
評論家やコメンテーターのようなヤカラが、聞きかじったことで論評するのとは、次元も重みも違います。

岡田先生の発言は、聞きようによっては「反ワクチン」的に受け取れ、それがメディアにはウケるのでしょう。
しかし彼は、反ワクチン発言をしているのではありません。強いて言うなら、反「過度な期待」発言か。
実績の無いワクチンなので、慎重の上にも慎重を期す必要があることは、言うまでもありません。

しかしメディアは、全体を見てバランス良く報じたりせず、面白そうな枝葉をつまみ食いするタチなのです。

コロナ禍の収束が何よりも優先するこの時期に、人々が浮かれないように、岡田先生は釘を刺しました。
ワクチンの導入が異例の早さなので、慎重に進めていきましょうという、至極まっとうなご意見なのです。

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着信用iPhone活躍中
- 2021/01/24(Sun) -
日曜日に発熱外来をしてると、とにかく、電話回線がパンクします。

・「発熱患者相談センターで聞いたのですが」という問い合わせや受診予約電話が多数
・「では少し病状をお聞きします」と、ついでに電話問診も進めておきたい
・「あらかじめ保険証の番号をお尋ねしておきます」等の確認も、診療時間短縮のためには必須
・「いま駐車場に着いたのですが」という受診者からの連絡が断続的に入ってきます
・「それでは裏口から入って来てください」と呼び込み、あるいは「車でお待ちください」と指示を出す
・「唾液が取れました」という連絡が入り、あるいは「唾液は取れましたか」と問い合わせてみる
・「会計に向かいます」と金額を伝えておつりの打合せをする

2回線しかない固定電話は、時間帯によってはほとんど塞がっています。
そこで今回、ついに連絡(おもに着信)専用iPhoneの購入と相成りました。赤いiPhone SEです。
Apple StoreでSIMフリー版を買って、キャリアはY!mobileにしました。今後ますます活躍しそうです。

話変わって、夜になって保健所に電話したような場合、しばしば折り返しが携帯電話の番号から入って来ます。
保健所所有の携帯なのか、もしや職員の私物を使ってるんじゃなかろうかと、少し心配になります。

最近になってようやく、保健所からPCR陽性者への連絡は、夜9時過ぎたら翌日に回すことにしたようですね。
たしかに、夜中に疫学調査を行うのも、どうかと思ってましたからね。する側もされる側も。

そのかわり、PCR陽性と診断されても約半日は、保健所から何の連絡もない宙ぶらりんの状態になります。
入院調整中の感染者の容体急変が問題になっていますが、入院調整にたどり着いてない感染者もいるのです。

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「PPAP」全面廃止へ
- 2021/01/23(Sat) -
周回遅れのネタですが、何周回っても話題になってるようなので、今日は「PPAP」の話。
あっちのPPAPじゃなくて、「ファイル共有のための誤ったメールの送り方」の方です。すなわち、

Passwordつきzip暗号化ファイルを送ります
Passwordを送ります
Aん号化(暗号化)
Protocol

これをPPAPと命名した人(大泰司章氏)サイコー。とくに好きなのが「Aん号化」のとこね。

暗号化されたzipファイルにマルウェアが仕込まれていてもわからない、という問題もあるといいます。
また、zipとパスワードを別々に送ったって、両方のメールを盗み見されたらダメじゃん、て話にもなります。
最近は、別便で送るべきパスワードを初回のメールに「混載」するという、手抜き事例にもよく遭遇します。

オンラインストレージを使ったファイル共有は、PPAPよりはセキュリティに優れた方法のように見えます。

私が所属する大学医局からも時々、部外秘の連絡ファイル共有を知らせるメールが送られて来ます。
最初のメールでURLへのリンク情報が届き、次に閲覧用パスワードが送られて来るという、安心の二段構え。
その両方が揃わないと共有ファイルが見られないので、一方のメールだけ盗み見られても大丈夫、って理屈。

結局これも、PPAPと同じ構造ですよね。パスワードを一斉送信するってとこが、絶対オカシイと思います。
問題点には薄々気付きながらも、こんな幼稚な手法をやめられないのは、日本人だけだとも言われます。

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「風邪を引きました」と来院された方へ
- 2021/01/22(Fri) -
風邪かどうかはワシが決めるっ!、なんてことは言いません。そうですか、風邪を引かれたんですね。
今朝から熱が出て、咳も出始めたと。ええ、昨日は寒かったですからね。そりゃ風邪も引くでしょう。

なるほど、コロナ対策は万全なんですね。それは大事です。私もたぶん、その症状なら風邪だと思いますよ。
ただ、老婆心ながら申し上げますが、風邪もウイルス感染症だということを、思い出してください。

風邪のウイルスは、家の中で湧いてきたわけじゃありません。あなたが外出した時にどこかで感染したのです。
誰かが出した飛沫をあなたが吸い込んで、その飛沫の中のウイルスに感染してしまったのです。

それがたまたま新型コロナではなく風邪のウイルスだったと、そういうことですよね。
でもそのマスク、新型コロナウイルスの侵入は防ぐけど風邪のウイルスは通す、ってわけじゃないですからね。

あなたの風邪症状の原因が、新型コロナウイルス感染ではないのだとしたら、それはラッキーだっただけです。
コロナ対策が万全で完璧なら、あなたは風邪を引くはずがありません。
それなのに風邪を引いたのは、感染対策が十分ではなかったことの証です。どこかに問題があったのでしょう。

そんなわけですから、風邪の方はコロナの可能性もあると考えて診療しておりますので、ご了承ください。

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とりあえずワクチンを接種しておきたい気分
- 2021/01/21(Thu) -
熊本の新型コロナ診療の最前線とも言える熊本市民病院で、クラスターが発生してしまいました。

感染者7人のうち5人は、感染症病棟勤務の看護師と看護助手でした。院内感染したと考えるべきでしょう。
臨床工学技士も1人、感染しています。呼吸器やECMOのメンテ等で、診療に関わっていたのかもしれません。

すべてのスタッフが、徹底的に感染防御に注意しているはずの部署だからこそ、この院内感染事案は重大です。
偶然か、不可抗力か、それともどこかに盲点があったのか。スタッフの勤務状況に無理はなかったのか。
病床のひっ迫を言うのなら、日本中の一線病院での、医療スタッフの過労や疲弊を心配しなければなりません。

一方で、外来レベルでの心配は、感染者かもしれない受診者から、どの様に医療者を守るかです。
熱・味覚障害・咳・下痢・倦怠感の、どれかひとつでも訴える方は、感染の疑いありと考えるべきでしょう。
それらの患者さんは、うかつに触診・聴診ができず、結果として診療水準の低下を招きかねません。
血液検査をするかどうかで迷うようなケースでは、とりあえず検査しない、という選択をとりがちです。

感染防御の観点から駐車場で採血をする場合もありますが、天候や時間帯によっては、それも難しいでしょう。
無症状の来院者の感染は、残念ながら察知できません。これが問題で、院内感染の発端になりかねません。
医療者が一刻も早くワクチンを接種して、少しでも安心して外来診療ができる日が待ち遠しいですね。

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ワクチン接種の管理にマイナンバーを使うのは賛成
- 2021/01/20(Wed) -
「今回使わなくて、いつ使うのか」
息巻くのは、平井デジタル改革担当相。新型コロナワクチンの接種対象者の管理に、マイナンバーを使おうと。
いいね平井ちゃん。でもこの人、見かけが堅そうなのが難。台湾のIT担当相みたいにロン毛にしてはどうなん?

個人番号って、かつて究極の個人情報のような扱いだったのに、いまじゃ公的書類には平気で記入しています。

悪用されて大変な目に遭った、みたいな事例を、私は寡聞にして知りませんが、調べてみたらあるにはある。
でもほとんどは、「個人番号の登録に訂正が必要」みたいな、役所をかたる偽電話事例が多いみたいですね。

つまり、入手した他人の個人番号を直接何かに使って儲けるという犯罪が、まだ開拓されていないようです。
いや、あるのかもしれません。たぶんある。報じられていないか、発覚すらしていないのかもしれません。

特別定額給付金」のときには、マイナンバーカードがもっと普及しときゃなあ、って多くの方が思ったはず。
私もその一人。でも結局、いまだにカードは作ってないんですね。多分コレ、平均的な日本人の姿でしょう。

カードはともかく、個人番号自体はどんどん活用していきましょうよ。
乳幼児の予防接種番号も全国統一して欲しいと思ってましたから、この際それも、巻き込んでしまいましょう。

運転免許証とマイナンバーカードは、あと3,4年で一体化することになっています。
いっそのことこの機会に、免許証保有者8千万人分のマイナンバーカードを国が作ってしまったらどうですか。
免許証の(不本意な)写真を流用してもいいですから、勝手に作って送りつけてくれたら意外と助かります。

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マスク拒否おじさん、第2弾現る
- 2021/01/19(Tue) -
大学入学共通テストで、試験中に鼻を覆わないマスク装着で指示に従わなかった受験生が、失格となりました。
試験中もその後も、周囲にかなり迷惑を掛けたお困り中年(49歳)だったようで、結局、逮捕されました。

「常にマスクを正しく着用してください」とセンターは指示していたそうですが、では正しい装着とはなにか。
サージカルマスクと比べたら、ウレタンマスクや薄い布マスクはそれ自体、「正しい装着」とは思えません。
その反対に、人の鼻からの呼気によるウイルス拡散が本当に問題になるのか、少々疑問ではあります。

しかしそうだとしても、いま、鼻出しマスクの正当性を主張するのは、協調性・公共性に欠ける考え方です。
李下に冠を正さずの気持ちで、疑われることはやらない、紛らわしい自己主張をしない、その態度が肝要です。

残念ながらこの「受験生」は、受験よりも自己主張の方が大事だったと見えます。
試験監督の指示を拒否した以上、途中で妥協したのでは自分の主張を否定することになると考えたのか。
振り上げた拳を降ろすタイミングを逸して、めんどうくせえオジサンになってしまいました。

この件に関して、次のような擁護的な発言(ツイート)をしている人物(34歳)がいます。
「40代の受験生を差別する必要もない(略)何歳になっても新しいことを学んでみたいと思うのは素晴らしい」

この人物こそ誰あろう、マスク装着を拒んで飛行機を着陸させた、いわゆる「マスク拒否おじさん」です。
残念ながら彼もその後の行動に問題があったようでで、今日このツイートの直後に逮捕されました。

2人とも、何を主張してもかまいませんが、実力行使は暴力です。言論を重んじる人間の行為ではありません。

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変異種にも有効な、良いワクチンでありますように
- 2021/01/18(Mon) -
新型コロナウイルスの英国型の変異種への感染が、英国滞在歴のない3人から確認されたとのニュース。
これが市中感染だとすれば、この変異種はもう、日本にかなり入り込んでいるのかもしれません。
国内の感染がさらに拡大する可能性まで出てきました。

変異種が国内に広がる前にワクチンの接種が始まり、しかも変異種にもワクチンが効いてほしいものです。

そのワクチン接種の体制強化のため、河野規制改革担当相が「調整役」に抜擢されました。
普通に考えたら田村厚労相の仕事ですが、菅首相が敢えて河野氏を選んだのには、理由があるのでしょう。

省益を考慮する田村氏に任せていたのでは、厚生官僚の反対を突破することができないからかもしれません。
新型コロナウイルスワクチンは、通常の治験・承認の過程を経ておらず、きわめて例外的な事案ですからね。

日本のワクチン行政の規制や旧習を突破する必要があり、「規制改革担当相」が担うことになったのでしょう。

その河野氏といえば最近、東京五輪について、「何があるか分からない」と率直に述べて議論を呼んでいます。
一方で加藤官房長官は、「関係者はいま、感染対策を含めて準備に取り組んでいる」との従来型の見解。

加藤氏のように、望むことだけを述べ、悪い予測は口にしないのが、日本人らしい物の言い方です。
その反対に河野氏は、客観的・合理的発想で、なんでも率直に口にする、日本人らしからぬ部分があります。
異例のワクチンの導入には、河野氏のような合理的発想が必要なのかもしれません。

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『天国と地獄 〜サイコな2人〜』を、とりあえず観ました
- 2021/01/17(Sun) -
日曜夜9時からのTBSの日曜劇場『天国と地獄 〜サイコな2人〜』が始まりました。(ネタバレあります)

韓国映画『パラサイト』を観たときに黒澤明監督の『天国と地獄』を思い出したことを、いま思い出しました。
それはともかく、日曜劇場はハズレがないので初回ぐらい見とこうか、的なノリだったのですが、う〜ん。

主人公2人が入れ替わるという設定が私には、細かい矛盾が気になって、見てて苦しくてしょうがないですね。
たぶん第2話以降も、その矛盾に苦しみながら観ることになるのでしょう。自分の性分を呪います。

階段転落での「入れ替わり」は、これが『転校生』のパクリはなく、オマージュだと言いたいのでしょうか。
ならば最終回で何が起きるかも、だいたい見当が付きます。

冒頭近くのシーンで、地下鉄の乗客がみなマスクを着けている場面には、新鮮な驚きを感じました。
他の多くのドラマが、コロナが存在しない世界を描いているのに、このドラマはその点では正直です。

と高評価したものの、捜査会議のシーンとか、他の3密な場面でマスクが無いのは画竜点睛を欠きましたね。
結局、マスクなどは取って付けただけで、今風感を出すための小道具でしかかなったのでしょう。

入れ替わりとか、タイムスリップは、私のような理屈っぽい人間には我慢ならない矛盾に満ちた設定です。
むしろ超能力とか、神とか、魔界みたいな、理屈が通らない題材の方が、よっぽど私はのめり込めますけどね。

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新型コロナワクチンの接種計画が、いよいよ具体化してきました
- 2021/01/16(Sat) -
新型コロナウイルスのワクチンの日本国内での接種について、この数日でにわかに動きが起きています。

ワクチンは、国が指示して、都道府県がとりまとめ、医師会が協力して、市町村が実施することになります。
早ければ2月下旬から約3カ月間かけて、まず「優先接種」が行われる計画です。
その対象者は、2〜3月は医療従事者、4月に高齢者、5月は基礎疾患保有者、という順序が設定されています。
次いで、一般市民への接種が、6〜8月に行われることになりそうです。

ファイザーのワクチンは、–75℃で保管し、保冷Box+ドライアイスの保冷では10日間が限度とのこと。
最小流通単位が195バイアル(975接種分)なので、10日で一気に975回の接種をしなければなりません。
これを単独の医療機関でこなすのが難しければ、複数の医療機関でチームを組んで接種を行う作戦になります。

接種後にアレルギー反応が起きないかなど厳密な観察を行う必要もあり、接種にはかなり手間がかかります。
日本人にはなじみの薄い「筋肉注射」が、接種者にも被接種者にも、余計なストレスになるかもしれません。

折しもこの2日ぐらいの間に、ワクチンの「接種」と「被接種」を問う、2つの調査FAXが届きました。
(1)あなたの医療機関でワクチンを接種してもらえますか
(2)あなたの医療機関でワクチンの接種を希望するのは何人ですか

接種されたけりゃ接種しろというわけです。ええ、もちろん協力はしたいですが、よく吟味しなければね。
新興感染症の流行中に新ワクチンを接種するって、ちょうど新型インフルエンザの時を思い出します。
あの時は、優先接種の運用で失敗しましたよね。さてこんどは、どうなりますやら。

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コロナ患者を受け入れない病院名の公表は、やるべきじゃない
- 2021/01/15(Fri) -
東京や大阪だけでなく、熊本での新型コロナ用病床のひっ迫も緊急事態です。
大都市に比べて元々の病床のキャパが小さい分、病床ひっ迫の動きも急激です。ホント、やばいです。

欧米よりも感染者が少ないのに、世界一の数を誇る日本の病床が、なぜひっ迫するのかとよく言われます。
理由のひとつは、その世界一多い病床が、すでにしっかりとコロナ以外の患者で埋まっているからでしょう。

一般の病院では、患者の入院日数が長くなればなるほど儲からなくなるように、診療報酬が決めてあります。
ムダに長期入院をさせて医療費が膨らむことを防ぐための方策です。
また、常に満床に近いぐらいに病床が埋まっていないと儲からないほどに、診療報酬が切り詰められています。
診療報酬というものは、医療機関がギリギリ生きていけるように、じつに巧妙に設定されているのです。

病院は、入院日数は短くしながら病床はできるだけ埋めるという、アクロバティックなことをしています。
長年の政策によって、そのような病床運営をしなければ経営が成り立たないような制度になっているのです。

そこへコロナです。対応病床を増やすには、一般入院患者を削らなければなりません。
新規入院を断り、コロナ用の病床と、それに必要な医療スタッフを確保しなければなりません。

脳卒中や心筋梗塞や癌の患者の診療態勢を、コロナ如きのために削るべきなのか、正解はまだ、出ていません。
新型コロナ感染者の受入勧告に従わない病院名は公表する、なんて北風は、病院をかたくなにするだけでは。

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質問には、まず真っすぐ簡潔に答えましょう
- 2021/01/14(Thu) -
緊急事態宣言下の東京都の小池知事は昨日、次の様に語りました。
「コロナはカレンダーを持っていない。もう一つ持っていないものが時計でして、ですから、午後8時であろうが、お昼間であろうが、不要不急の外出はお控えくださいと、ずーっと前から、言ってます」

これを聞いた人の反応はたぶん、「うまいこと言うねぇ」か、「うまいこと言ってんじゃねぇよ」でしょうね。

私は後者。ていうか、うまいとも思いませんが、小池氏はまた、こうも言いました。
「コロナは県境がどこなのかわからない、というのもポイント」

あなたこそポイントをはずしてませんか、小池さん。いま求められているのは、へたな例え話じゃないでしょ。
小池氏を「アピール上手」だと持ち上げる方もいますが、私はいいかげん辟易しております。
妙なキャッチフレーズや語呂合わせが、わかり易いというよりくどい、見苦しい。なんなら幼稚。

それに輪を掛けてひどいのが、菅首相です。昨日の記者会見の、グダグダな質疑応答にはガッカリしました。
記者からの質問に対して簡潔に即答することがなく、まずムダな前段の説明から入り、しかも的を外してる。
最初に真正面から簡潔に回答し、次いでムダなく捕捉説明をする尾身会長との、違いが際立った会見でした。

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検査結果のデジタルデータを画像に変換して送ってくる不合理
- 2021/01/13(Wed) -
身近な地域や自分の職場等で感染者が出始め、微熱や軽い風邪症状でもPCR検査を希望する方が増えています。
PCR検査をすると、その結果を待つ家族もしばしば検査を希望されます。
気持ちはわかりますが、まだ濃厚接触者と確定していない無症状の方の検査は、当院では行っていません。

熊本でも感染者が増えており、病床のひっ迫が問題化しています。病院には大きな負担がかかっています。
またその裏で、感染者への対応に追われる保健所等の職員の方にも、大きな負荷がかかっています。

PCR検査数が急激に増えており、検査態勢が限界に達しようとしています。
当院が検査を委託している医師会PCRセンターも、一部の検体を他の検査機関に外注している状況とのこと。

検査結果が出る時間も、どんどん遅くなっています。
午前中に検体を出したら夕方には結果が出ていたのが、19時、20時、と遅くなり、昨日は21時台でした。

昨夜は、FAXの1通目がやっと20時56分に届き始め、最後の41通目を受信したのは21時49分でした。
FAX受信前に、すでに電話で検査結果の報告を受けていたので、FAXはあくまで確認用ですけどね。

検査センターは、41人分のFAXを一斉送信したそうですが、当院での受信に53分もかかったのはなぜなのか。
送信側がペーパーレスFAXだとすれば、問題は当院のデジタルFAX複合機にあると思われます。
どうやら、受信時に画像をデータ化するために、余計に時間がかかるようですね。これは盲点かも。

聞けば検査センター側の元データは、エクセル形式のPCファイルだと。なにそれ。
それをわざわざFAX用に変換して、患者1人分ずつの画像データで送ってくるとは、なんというムダな作業。
だからもう、FAXはやめましょうよ。元データをシュッとメールで送って欲しい。秒単位で全部来ますよ。

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緊急事態宣言の対象が、ジワジワ広がっています
- 2021/01/12(Tue) -
大阪・兵庫・京都だけでなく、愛知・岐阜、さらに栃木・福岡にも、緊急事態宣言の発令が決まりました。
コレを「勝負の3週間」の時にやっときゃ良かったと、言ってもしょうがないことを言いたくもなります。
熊本だってどうなることやら。

第1波よりも厳しい状況なのに、政府の打ち出す対策は、良く言っても慎重に過ぎませんか(悪く言えば...)。
ガツンと抑え込んで、サクッと終わらせる、そんな政策はできないのですか。と言うのは簡単ですけどね。

時短営業の要請に応じた飲食店には、1店舗1日当たり6万円の協力金が支給されます。
時間が無くてそんな補償しかできないのでしょうけど、じゃあ補償について考え始めるのが遅すぎじゃない?

事業規模や売上実績等を考慮しない一律の給付額には、どうしたって対象者の間に不公平感は出ます。
しかし、助成金とか給付金なんてものは、誰もが納得できる対象や金額なんてものはないのでしょう。
だから、そんな金額じゃ全く足りないと不満をぶちまける人もいれば、これは助かると受け止める方もいる。

医療機関や医療従事者に対しても、慰労金だの支援金だの補助金だのと、色んな形のお金が支給されています。
飲食店の時短営業に対する協力金とは真逆で、危険で過酷な長時間労働に対する支給です。
それらの経済的恩恵も否定はしませんが、診療業務で感染した場合の休業補償がないのが、私には不満です。
たぶんそこには、規定通りの感染防御下では診療中には感染しないはずだ、という理屈があるのでしょうね。

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3連休は大変でしたが、たぶん、本番はこれから
- 2021/01/11(Mon) -
地獄の3連休が終わりました。いや、地獄というのは語弊がありますか、ともかく。
土・日・祝と発熱外来をしてみて、あらためて熊本市の検査態勢の不備に困惑した3日間でした。すなわち、

(1)某主要検査センターが、土曜日の午後と日曜と祝日は、PCR検査の検体(唾液)の回収をしてくれない
(2)医師会PCRセンターがキャパオーバーして、紹介検査も難しくなってきた
(3)診療・検査医療機関に指定され、日曜祝日にも発熱外来をしている医療機関が著しく少ない

このうち(1)の理由から当院では、土曜の午後から日曜いっぱいは、PCR検査ができませんでした。
今週は早々と医師会PCRセンターの予約も埋まり、当院からの紹介検査は受け付けてもらえませんでした。
昨日も今日も、相談センターや専用ダイヤルから紹介されて当院に来る方が、大勢いました。

そんなわけで今日は、一日でほぼ2日分、41例のPCR検査をする羽目になってしまいました。
必要な防護具を装着して、慎重に検査等を行わなければならず、ストレスも多いし時間がかかります。
その合間に、胃腸炎や胸部症状の患者さんからの問い合わせが入ります。
今日、検体(唾液)採取した方の検査結果は、明日の夜に判明します。ずいぶんと時間がかかってしまいます。

土曜から発熱してるのに検査は月曜で、しかも結果は火曜の夜になるんじゃあ、そりゃ不満も出るでしょう。
せっかく日祝診療してる医療機関があるのですから、検査機関にも休日の検体受入をお願いしたいものです。

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「熊本市医療非常事態宣言」発令
- 2021/01/10(Sun) -
「熊本市医療非常事態宣言」が、本日発令され、大西市長の記者会見が行われました。

病床がひっ迫し、入院等調整中の感染者数や、重症・中等症者数が過去最多であることを考慮したものです。
「医療体制崩壊」の観点からの非常事態宣言ですが、具体的に市民に求めるのは、外食や会食の制限です。

最近よく言われるのは、とにかく高齢者との接触や高齢者自身の外出を極力減らそう、という考え方です。
たしかに、高齢者に的を絞って感染を避けることは、重症者数減少のためには有効でしょう。

しかし、問題を突き詰めれば、その高齢者を取り巻く環境、とくに感染源となる若年者層の方が問題です。

当院の発熱外来にも、幅広い年代層の方が受診されますが、やはり20代と30代が多いですね。
症状が軽いのに受診してくれると軽症感染者を発見できますが、たぶん多くの若者は受診すらしないでしょう。

概して若者は、活動範囲が広く、自分は感染しないと思い込みがちで、しかも感染しても元気です。
一方で高齢者は、しばしばひとつの施設に固まって居住するので、そこが感染の吹きだまりになりかねません。

感染拡大の担い手と重症化のターゲットが別々の世代だということが、新型コロナ制御を困難にしていますね。

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「緊急事態宣言」って、最初はガツンとやるべきじゃないの?
- 2021/01/09(Sat) -
緊急事態宣言は出ていますが、都内の繁華街の人出は春の宣言の時に比べるとまだずいぶん多いようです。
宣言の内容が前回よりも緩いので、人々の意識もそのぶん緩いのでしょうか。

マスクを外した状態での会話が悪い→飲食が悪い→飲食店の時短営業、というのが今回の宣言の基本です。

誰も感染していない集団からウイルスが湧いてくることはないはずですが、会食をきっかけに感染者が出ます。
それなのに会食をやめないのは、参加者がみな自分は感染していないと思い込んでいるからでしょう。
気心の知れた仲間内にも感染者がいると常に疑わなければならないことに、この感染症の難しさを感じます。

ここで、NHKニュースを見ていて気になった表現をひとつ。
客足が減ったことについて、「客側も来店を控えたとみられます」とのコメントに、違和感がありました。

「来店」とは、店に来た客についての店における表現であって、店に行こうとする客が使う言葉じゃないはず。
新しいパン屋さんができたニュースを見て、「よし、明日はあの店に来店してみよう」なんて、言わないし。

英語で「いま行きます」は、相手の立場に立って “I’m coming.” です。その理屈は理解できます。
しかし日本語で「いまからそっちへ来るよ」とは言いません。「そっち行くよ」です。

では、店に来ることが「来店」なら、店に行くことは何と言うのでしょう。
「行店」とは言いませんね。そんな言葉があったら仰天します。
「訪店」も日常的じゃない。「来日・訪日」みたいな対の言葉はありますけどね。

「店に行く」という意味の日本語は存在しないのかと疑問をお示しして、私からの挨拶とさせていただきます。

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ついに熊本も大台に乗りましたか
- 2021/01/08(Fri) -
あ〜、100人超えちゃいましたか、熊本も。今日の新型コロナの新規感染確認数は101人。
昨日は他県のことを「宮崎どうした?」なんて、ちょっと余裕かましてましたが、明日は我が身でしたね。

東京都は、3日前の検査数から考えて今日は2千人と予想していましたが、裏切られました。陽性率が高すぎ。
熊本県の101人は、人口約8倍の東京都では800人に相当します。逆に東京の2,400人は熊本だと300人!

「勝負の3週間」の時になんとかしておけば、なんていま言ってもしょうがないけど、なんとかしとけばね。
首都圏や関西圏など、大都市から「しみ出す」ように感染が拡大しています。やがて熊本までしみて来るのか。

明日からの3連休、当院は発熱外来で貢献しようと思っていますが、検査センターの受入態勢がネックですね。

当院がPCR検査を委託しているセンターは、土曜の午後から月曜(祝日)いっぱい、検体の回収がありません。
検体の保存期間が最大24時間とすると、月曜に採取した検体は火曜に提出できますが、日曜の採取分は無理。
手続きが少々めんどうで時間もかかりますが、医師会PCRセンターへの紹介も増えそうです。

全国的に言えることですが、日曜や祝日のPCR検査の態勢はまだ、平日に比べると劣ります。
そのため検査が集中する休日明けには、関係部署は大忙し。感染者数のグラフは曜日ごとにジグザクします。

熊本の感染が急拡大しつつある中で迎える3連休と連休明けには、はたしてどのような波が押し寄せるのか。
月曜(祝日)に発熱外来受診者が集中しそうな予感がして、私は戦々恐々としているところです。

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東京はともかく、熊本の保健所は大丈夫?
- 2021/01/07(Thu) -
緊急事態宣言が発出された今日、「遅えんだよ」と言わんばかりに、1都3県が軒並み過去最多感染者数。
東京都に至っては、昨日の1591人の衝撃が消え失せるほどのショッキングな数値、2447人が出ました。
それどころか、大阪も愛知も福岡も、全国各地で、新型コロナ感染確認数は過去最多じゃないですか。

感染爆発気味の現局面で、逆V字に感染者数を減らそうというのなら、どうしたってショック療法は必要です。
それを飲食店の時短営業で達成しようという無謀さと無策に、官邸の誰も気付かないのでしょうか。

「1カ月後には必ず事態を改善させる」と言う菅首相の、その根拠の無い断言からは何も響きません。

病床のひっ迫が言われ続けていますが、医療機関だけでなく、保健所の人たちの仕事量も限界でしょう。
用があって熊本市保健所に電話したら、感染者の確認や登録やその後の対応に追われていて混乱気味でした。
毎日数十人の新規感染者でこれですから、東京並みの人口当たり感染者数になったら、どうなるんだろ。

コロナ禍で露呈した、日本のお役所仕事のIT化の遅れは、もちろんいまだに解消されていません。
新型コロナ感染者の発生を確認した場合、熊本市の医療機関は、次のような報告を行う必要があります。

(1)Web入力:「HER-SYS」に感染者の個人情報等を入力すると、その内容が管轄の保健所に届く
(2)FAX送信:「入院の要否判断のためのチェックシート」に持病の情報等を入力して、保健所に送信する
(3)電話連絡:HER-SYSに入力しても結局は、保健所からの確認電話が入り、質問に答えさせられる

もっと合理化・IT化しないと、医療機関が手間だというよりも、保健所が事務作業でパンクしますよ。

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感染爆発のフェーズに入ったのか
- 2021/01/06(Wed) -
ついに感染爆発なのか。新型コロナの感染者数は、東京で1,591人、全国で6,001人、熊本でも69人でした。
手遅れ気味に明日発出される緊急事態宣言ですが、もうそれに期待し、協力するしかありません。

意外と当たらないGoogle AIの1/1時点での予測では、昨日と今日の東京都の感染者数がほぼピタリ賞でした。
その最新予測によると、今月中旬には1日約7千人に達します。これ、東京都だけの新規感染者数ですからね。

「7日間移動平均値をもとに算出」したという、東京都の検査の陽性率は現在、14.4%程度のようです。高い。

どんな計算なのかと思って、都が公開している検査数と陽性判明数を表計算ソフトに入力してみました。
残念ながら14.4%という数値は算出しきれませんでしたが、たしかに今の陽性率は15%前後のようです。

明日1月7日に、感染者数の顕著なピークが来て、過去最多数を大幅に更新すると私はにらんでいます。
なぜなら、年末年始の休み明けの1月4日に、検査数が増えると考えられるからです。
実際、1月4日には1万5千件以上の、たぶん過去最多数の検査が東京都内で行われていました。

その1万5千件のうちの15%が感染していたら、その数は2,250人となります。明日の東京都の予測値です。
てな感じで、自己流の解析をして驚いたり憂えたりしている私も、どうかと思いますけどね。

ちなみに元日には、日頃の日曜日よりも多くの検査が実施されていました。医療機関の頑張りがうかがえます。

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緊急事態宣言を出すにしても、難題だらけです
- 2021/01/05(Tue) -
緊急事態宣言をまた発令するのであれば、前回の宣言による「副作用」を教訓としなければなりません。

なので制限対象と区域を限定的にして、学校への影響も最小にしようという考え方には、賛同します。
感染リスクが高いのは飲食の場だから飲食店等を中心に営業制限をしよう、という短絡的発想も理解できます。

さて、実効性のある施策が打ち出せるのか。中途半端なことをすれば、時間が無駄に過ぎるだけですからね。

飲食店等の事業者への「罰則と補償」が、どう設定されるのかも大事。いわゆる「北風と太陽」問題です。
前回の緊急事態宣言では、「北風も太陽もない」と野党議員に批判されました。
今回はその反省を踏まえたとしても、たいした太陽光は差さないでしょう。どうせ、補償<減収分、なのです。
すでに疲弊しきった事業主の、罰金を払ってでも営業したい気持ちもわかります。北風には耐えるのみ。

その飲食業などとは全く別の意味で、多くの医療機関が、コロナ禍で苦難にあえいでいます。
ひと頃は、受診控えによる収入源も問題視されていましたが、今はもちろん、病院の病床ひっ迫が大問題。

入院治療では協力できない当院は、トリアージ業務で社会貢献することになります。「発熱外来」のことです。
いま診療時間の大半を発熱外来に当てていますので、普通の風邪などの方には、ご迷惑をおかけしています。
いつになるのかわかりませんが、この山場を超えるまで、しばらくは「有事体制」の外来診療が続きます。

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感染急拡大で迎えたオリンピックイヤー
- 2021/01/04(Mon) -
緊急事態宣言がついに、1都3県を対象に発出されそうな雰囲気になってきました。
これを、遅すぎだと言う人もいれば、不要と言う人もいる。正解はありません。コトは単純ではないのです。

未曾有の国難の真っ最中には、為政者は何をやっても完璧にはいかないし、政策が後手後手になりがちです。
何かをやっても叩かれるし、遅きに失しても叩かれる。最終的な評価は、数年後のことでしょう。

東京オリンピックは、本当に開催できるのか。力尽くでもやるべきものなんでしょうか。
「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとする」なんて妄想は捨てましょう。もう間に合いませんから。
「人類が新型コロナウイルスに打ち勝つ力を見せよう」ぐらいの表現なら、ギリギリいけるのか。

ワクチンは残念ながら、しばらくは輸入に頼るしかないので、夏までの国内接種率はそう高くはないでしょう。
なので年内に国内で集団免疫が確立されるとは、とても思えません。地球全体で考えたら、なおさらです。

欧米の変異株がどのように「化ける」かも、まだまったく見通せません。むしろイヤな予感さえします。

オリンピックは、「コロナも先が見えたね」と思えるタイミングで開催を検討すべきです。
それこそが真に、「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証」ですよ。さすがに半年後は厳しかろう。

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新型コロナをおさらいしてみました
- 2021/01/03(Sun) -
長い連休をいただきましたが、明日から当院は、新年の診療を開始します。
今日はその準備の日として、新型コロナ関係のおさらい(最新情報の確認)に当てました。
途中、年賀状とかダーウィンとか麒麟が来たら中断です。

医療上の規定や通知は更新され続けているので、一次情報を中心に、ネットで確認していきます。
(1)厚労省の「医療機関向けの情報一覧(事務連絡等)」を、新しい方から2,3カ月分を読み返す
(2)自治体や医師会の資料は、最新分のみ再確認(多くは厚労省の情報とダブる)

学術的な情報の完成度は一般的に、書籍>雑誌>ネット、ですが、鮮度を優先すると順位は逆になります。
なので、学術機関・公的機関のサイトを中心に、最新のまとめを探します。
報道メディアのサイトにも新鮮な情報が掲載されていますが、飛ばしも混在しているので要注意です。
一方で、きわめて詳細な引用文献付のコロナまとめを随時更新している、素晴らしい個人ブログも見かけます。

厚労省が発行する「診療の手引き」は良くまとまっていて、最新版が出たばかり。一般の方も一読に値します。
そのほかにも、さまざまなまとめサイトがありますが、半年以上更新されていないものも目立ちます。
新型コロナに関しては、先がまったく読めないほどの展開を見せ続けているので、新しい情報が必要です。

とくにいま、私の注目点は次の3つ。
(1)ワクチンの、日本における接種開始時期や具体的な接種方法と、欧米における中期的安全性データ
(2)感染者数・重症者数の今後の推移と、緊急事態宣言を含む政策の動向
(3)変異株は、ただ感染しやすいだけではなく、子どもへの影響が大きい可能性があるのは本当か

ワクチンが完成した矢先に、人類をあざ笑うかのように出現した変異株がいま、猛威を振るい始めています。
高齢者だけでなく、いやむしろ、子どもにこそワクチンを優先接種しておくべきなのかもしれません。

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記念写真+スナップ写真&ビデオの、最近の私の撮り方
- 2021/01/02(Sat) -
「帰省は規制するのが既成事実」などと先日書きましたが、熊本市内在住の孫たちだけ、今日来てくれました。

成人4人+孫(0歳児)で会食したので、5人と言えば5人ですが、まあそこは、お目こぼしください。
で、こんな日の楽しいひとときは、記憶に残るだけでなく、記録(画像・映像)にも残したいもの。すなわち、
(1)記念写真:食卓を囲んだ記念撮影などの集合写真など
(2)スナップ写真:孫の可愛い瞬間(どの瞬間でも可愛いけれど)など
(3)ビデオ:孫の可愛い挙動(どの挙動でも可愛いけれど)など

こういう時に以前は、ニコンのデジタル一眼を三脚に取り付けて、集合写真を撮っていました。
画質は良いのですが、ズームレンズの広角側が24mmのため、室内では画角がとれずに苦労していました。
が、これをiPhone11Proが解決してくれました。13mmの超広角。何人並んでも全員撮れちゃう。これ最高。

スナップ&ビデオについては、知ってる人は知ってる裏技(ていうか裏でもないです)がありますね。
ビデオ撮影中に、スチルも同時撮影できます。撮影中に右下に現れる白いボタンを押すだけです。

今日は超広角は不要な人数だったので、撮影方式としては、
(1)三脚にiPhone Xを固定して、ときどき集合写真を撮ったり、それ以外の時間はタイムラプスで流し撮り
(2)手元にiPhone11Proを置き、孫の可愛い瞬間に(いつでも可愛いけど)ビデオやスチルを撮る

すでに電話としては使っていない(使えない)旧機種のiPhoneも、カメラとしてはまったく現役です。
一方で、デジイチやコンデジはもう、私はまったく使わなくなってしまいました。そんな時代でしょうか。

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コロナ禍克服の年へ
- 2021/01/01(Fri) -
新年を迎えました。たぶん最近では、私の人生でもっとも「めでたい気分になれない」正月です。

新型コロナウイルス感染症という未曾有の厄災は、昨年を被災期とするなら、今年は克服期であってほしい。
そんな思いで、今日は朝から着物を着て、家人と二人(+花ちゃん)で、静かな元旦を迎えました。
帯の結び方には自信がありませんでしたが、どうせ人に見せるもんじゃないので、自己流でまとめました。

元日はどうしても、朝からアルコールが(少量)入ります。よって基本的には車は運転せず、外出も短めです。
家人の運転で例年通り、近所の蘇古鶴神社に初詣。帯に自信が無かったので、洋服に着替えて行きました。
それからクリニックに出向いて、郵便受けなどをチェックし、観葉植物に水をやるのも、例年通りのこと。

あとは年賀状の整理をしたり、新聞読んだり、今年はとくにのんびり過ごしたのですが、問題はテレビです。
少しぐらい報道番組を見たいのに、どのチャンネルをひねってもお笑い番組ばかり。

いえ、私は決して、お笑いは嫌いじゃありません。むしろ好きです。なんなら大好きかもしれない。
しかし正月のお笑い番組は、質が低すぎます。段取りも何もない。ほとんど面白くない(たまに面白い)。

とくにこの時期ですから、せめてどこか1つのチャンネルだけでも、報道番組をやってくれればいいのに。
そこで私は提案したい。NHKと民放キー局で連携して、つねにどこかの局がニュースをやってくれませんか。
朝8時から深夜0時までの16時間、5局が3回(NHKは4回)ずつ、報道番組をやる、ってのはどうですか。
ネットの世の中ですが、やはりテレビニュースはそれなりに必要です。ただしコメンテーターは不要。

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