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有機ELテレビを、ついに発注
- 2021/06/30(Wed) -
わが家のリビングに12年近く鎮座してきたテレビ(液晶、2K)を、とうとう買い替える時が来ました。

購入当初から故障がちで、液晶パネルもメイン基板もまるっと交換して、なんとかここまで頑張ってきました。
夏場には熱中症になりやすく、しばしば電源が切れるので、保冷材と外付けファンが必須でした。
世間では主流になりつつある4Kテレビを横目に見ながら、東京五輪前には買い替えようと、粘ってきました。

その五輪が延期され、なんとなく気分も盛り上がらないまま、しかし気がつけばもう開幕間近です。
じゃあいつ買い替えるのか。いま(居間)でしょう(#リビングだけに、#うまくない)。

あらかじめネットで入念なチェックを行った上で、まず1人で電器店に行き、当たりを付けておきました。
続いて大蔵大臣(#家人のこと、#昭和言葉)を同伴し、まるで営業マンのように候補商品を見せて回ります。
こういうのは、現物を見せるに限ります。4K有機ELと4K液晶を見比べたらもう、その差は歴然ですから。

候補を絞り、壁掛け工事の費用等を確認し、軽く値引き交渉などしてから、いったん自宅に戻りました。
で、最終的に発注したのは、当初ネットで選んでいた機種でもなければ、店頭で気に入った機種でもない。
おかしな事ですが、来月発売予定の新製品をネットで見つけたので、それを買うことにしました。

店舗回りをしたことは、けっしてムダではありません。メーカー毎の画質や印象をチェックできたからです。
選んだのは4K有機ELテレビです。4K液晶よりも割高なので、買うのに「勇気」要ります(#うまくない)。

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歩道の無い道路では、人が最優先のはず
- 2021/06/29(Tue) -
下校中の小学生の列にトラックが突っ込み2人が死亡するという、痛ましい事故が起きました。
どうやら加害者は、飲酒&居眠り運転だったとのこと。まずはこの運転手の行為が、言語道断です。

また事故現場は、車が走る横を子どもたちが恐る恐る歩く狭い道路でした。この構造こそが最大の問題です。

道なんてのは、もともとは、人が歩くための通路だったはず。
ところがいつのまにか、人と車がともに利用する道では事実上、力の強い車の方が主役になってしまいました。

歩道と車道がどうしても区分できない道幅なら、その道では車がスピードを出せない設計や工夫が必要です。
残念ながら今回の現場は、見通しの良い直線道路。子どもの脇を凶器が高速で次々に走り抜ける場所でした。

加害者の運転手は罪を認めています。認めれば許されることではありませんが、まあ認めないよりはマシです。
どこかの上級国民の様に、どのような証拠が提示されようと、証拠の方が間違っているという人もいますから。

職業運転手には、飲酒や健康チェックが必須でしょうけど、それよりも、今回のような道路をどうするかです。
さまざまなヒヤリハットと同様に、個人の注意や努力に頼るのではなく、事故が起こり得ない道にすべきです。

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感染者が減っている間にワクチン接種
- 2021/06/28(Mon) -
毎日の診療は、一般診療・発熱外来・子どもの予防接種・新型コロナワクチン接種、の4つに大別できます。
時間的・空間的分離には気を付けていますが、ときに不本意ながらニアミスもあり、やりくりに苦労します。

HPVワクチン接種希望者が、最近増えてきました。
しかも対象学年ギリギリの高1だけでなく中学生のお子さんも多く、何か好ましい変化が起きているようです。
新型コロナワクチンのおかげで「筋注」が市民権を得たのか、拒否反応が軽減してきたのかもしれません。

乳児に注射をすれば、みな大泣きします。注射する前から泣きます。同時接種の本数だけギャン泣きします。
泣き終わった後は、甘い甘い、ロタウイルスワクチンというご褒美が待っています。

幼児になると、注射が平気な子と嫌がる子に分かれます。大泣きして暴れる子、逃げ出してしまう子もいます。
適度に知恵が付いた年頃の子に対しては、子供だましの定番の作戦がありますが、昨日来た子の場合、

「おとなの注射器と、赤ちゃんの注射器、どっちにしようか?」
「・・・どっちも、いや!」

そうきますか。

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じゃじゃ漏れの水際対策と、とほけた政治家
- 2021/06/27(Sun) -
ウガンダ選手団の1人が空港検疫で新型コロナ陽性だったのに、他のメンバーらは泉佐野市まで移動した問題。

濃厚接触者と認定するまで3日間も長距離の移動を許すって、そんなにユルユルの「水際対策」ってあるの。
「水際」ってのは、この場合は空港でしょ。空港でいかにしっかり食い止めるか、そこに全集中しなきゃ。
最初の検査は空港で行っても、濃厚接触者の認定は移動先の保健所が行うという「縦割り行政」がもうダメ。

「疑わしきは隔離」。コロナの検疫はそれしかないのです。
テニスの全豪オープンでは、出場選手と関係者全員が、入国後に14日間の完全隔離を義務付けられました。
感染者と同じ航空機で入国した錦織圭選手らは、とても厳しい隔離対象となりました。
そこまで厳しい水際対策を行った大会の運営は、東京五輪のモデルケースになるともいわれたものでした。

ところが蓋を開けてみたら、東京五輪では序盤のうちから水漏れしまくり。
ウガンダ選手団に2人目の陽性者が出て、関係者が濃厚接触者に認定されるという感染拡大を招いています。

田村厚労相は、「市の職員が接触して濃厚接触になること自体、本来あってはならない」と発言しました。

どういう意味ですか。市職員への苦言(または叱責)に聞こえますが、もしもそうなら、とんだ筋違いです。
市の職員を感染者に接触させるような、そんな手ぬるい国の検疫システムこそが、あってはならないのです。
厚労相が言うべきなのは、「市職員を濃厚接触者にさせたことを、深くお詫び申し上げます」じゃないの。
最近、この人(田村氏)の口角から飛び出す言葉に、なぜかいちいちムカつきます。

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諸事情あって集団接種は「中規模」でした
- 2021/06/26(Sat) -
熊本城ホールで今週から行われている、新型コロナワクチンの大規模集団接種に、今日も出動してきました。
今日は午後だけの担当です。なので当院の診療は「半ドン」(=午後休診)にしました。

当院の開院当初は、全日休診(全ドン)は毎週金曜日だけで、火曜日は半ドンでした。
半ドンとはいえ、午前中受付の受診者の診療がとぎれるまで、しばしば午後3時ごろまで診療をしていました。
しかし今日は、午後から外出(出動)しなければならず、心を鬼にして昼からの診療をお断りしたのでした。

発熱外来の問い合わせも数件ありましたが、申し訳ないですが今日は、PCR検査も抗原検査もしませんでした。
今日は当院でのワクチン接種はなく、午後はもっぱら、集団接種会場でのお勤めとなりました。

さて、熊本城ホールに早く着きすぎたので、サクラマチをブラブラした挙げ句、くまモンのハンカチを購入。
それから14時前に現地入りすると、なんと会場の半分が「マイナビ転職フェア」会場になっています。
どうやら、熊本城ホールの「展示ホール」のうち一部が、他の催しに使われているようです。
今日・明日に限り、熊本城ホールの集団接種は、大規模ではなく中規模になっているわけです。

会場面積が半分なので、予診室も半減。全部で8室でした。医師も8人。接種予約者は約1000人。
私は午後だけ4時間の担当で、全部で47人を予診。約5分に一人を問診する、適度にヒマな作業でした。

外待ちから予診に至る被接種者の動線は、前回よりもムダが少なく、一目で洗練されてきたことがわかります。
日々の経験を元に改善し続けているのでしょう。来週また行きますが、その時どうなっているか楽しみです。

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政策の内容以前に、まず態度が不誠実
- 2021/06/25(Fri) -
「五輪開催がコロナ感染拡大につながらないか、天皇陛下が懸念していると拝察している」

西村宮内庁長官のこの発言が、波紋を広げています。その発言に対する政治家の反応が気に入りませんね。
加藤官房長官はそれを長官ご自身の見解だと述べ、菅首相も同様に長官本人の見解だと言い切りました。

天皇陛下が政治的発言ができないことを考慮し、宮内庁長官も政治家も、このような発言になるのでしょう。
しかしたとえそうであったとてしても、政治家らの木で鼻をくくったような発言は、聞いてて不愉快です。

「長官の発言を聞き、私もまた長官と同じように、天皇陛下のお気持ちを深く拝察いたしたところであります」

せめてこのぐらい言えば、「どうせ口先だけだろ」とは思いながらも、不愉快な気分にはならないのに。

まあそのことに限らず、首相も官房長官も、何を問われてもはぐらかすし、発言が不誠実で中身がありません。

菅首相はよく、「いずれにせよ」、という言葉を使います。これは私がいちばん嫌いなフレーズです。
重要な質問を受けても明確な回答は避け、議論を終わらせ、自分の言いたいことだけを言うための接続詞です。

最終的には、自分の責任で決断すればそれで結構。でも、人の言うことぐらいちゃんと聞く態度でなきゃ。

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こんなときに「チャンピックス」が出荷停止
- 2021/06/24(Thu) -
「ファイザー」といえば新型コロナワクチンですが、禁煙補助薬「チャンピックス」も作っています。

当院でも行っている「禁煙外来」では、3カ月間で4回ほどチャンピックスを処方して、禁煙に導きます。

ところがそのチャンピックスが今月、突然「出荷保留」となりました。供給が完全に止まりました。
他国に出荷された特定ロットにおいて、発がん物質の一種「ニトロソアミン」が検出されたのがその原因。
念のため、出荷済および製造中の全ロットにおいて検査をすることになり、出荷保留となったわけです。

困るのは禁煙外来通院中の方です。薬が切れると禁煙の継続が困難になる恐れがあり、禁煙外来が台無しです。
メーカーの都合で禁煙外来が中断し、それが原因で結果的に禁煙に失敗することにでもなれば大問題です。
11年前にも、チャンピックスの欠品騒ぎで迷惑を被ったことがありましたが、今回はそれよりもタチが悪い。

そもそも禁煙は、タバコに含まれるニコチンやニトロソアミンなどの有害物質の体への影響をなくすのが目的。
ところがその禁煙補助薬に、どうしてニトロソアミンが混入するんですかね。

当院ではもう、隣の薬局が持っている在庫の範囲でしかチャンピックスを処方できません。わずかな量です。
計算上、いま禁煙外来通院中または通院予約済の方の分しか薬がなく、もう新規予約は受け付けられません。

「コロナに罹ったら重症化しやすいですよ」という新手の「殺し文句」で、禁煙外来を勧めて来たというのに。

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人流管理はコミケのベローチェ方式を目指せ
- 2021/06/23(Wed) -
64歳以下の方への新型コロナワクチンの接種券が熊本市でも届き始め、問い合わせの電話が増えています。
当院では接種枠(時間)が限られるため、当面はかかりつけの方を優先して予約を入れることになりそうです。

接種の流れで例年のインフルエンザワクチンと異なるのは、待合室の密集を避けなければならないことです。
なので予約時間を細かく設定して、待合室での密集を避けるように工夫しています。

ところが、とくにご年配の方は早め早めの行動をヨシとされるため、予約時間よりもだいぶ早く来院されます。
ほぼ全員が等しく早く来るのがさいわいですが、ともかく接種の時間が全体に前倒しに傾きます。
クリニックの程度ならまだしも、集団接種会場ともなると、早期来場者のやりくりは大変でしょうね。

熊本城ホールの大規模集団接種でも、来場者の密集のコントロールで苦労しているようでした。
初日の一昨日、予約時間よりも早く来た人を早めに入れたら、予診室前の待合が混雑してしまったとのこと。
そこで昨日は、時間厳守で中待ちに入れたら、今度は外のホールが混雑。予診室前はガラガラになりました。

杓子定規に管理するのではなく、混雑状況を見ながら臨機応変かつ迅速に誘導する、その柔軟性が問われます。
各部署の担当者が連絡を取り合って最適な人の流れを作る、そんな「人流」コントロールが重要なんですね。

東京の大規模接種センターでは、最近は人流コントロールがとても上手くいっているようだと聞きます。
一日の長ってやつでしょうか。「コミケのベローチェだ!」という声も聞かれますが、ちょっと意味不明です。

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大規模集団接種に出動しました
- 2021/06/22(Tue) -
熊本城ホールで昨日から行われている新型コロナワクチンの大規模集団接種に、本日、出動して参りました。

被接種者数は1,880人でした。予診医師数は16名。
私は8時間勤務(休憩1時間)、つまり正味7時間で、88人ほどの予診を担当しました。一人平均4,5分です。
しかし実際に3分間以上も時間を要した方は数人で、あとはみな1,2分程度、ほとんどが1分で終わりました。
だって、持病なし、内服薬なし、アレルギー歴なし、体調すこぶる良好の方に、あと何を聞きますか。
というわけで、予診1,2分+休憩3分、という作業を、今日は80回以上も繰り返したわけです。

間違いのない接種ができるよう、被接種者の順路は基本的に、入場から退場まで「一方通行」です。
私が仕事をした「予診室」は入口と出口が異なり、ここを通り抜けなければ次に進めない「関所構造」です。

ところがその予診室を出てから「接種室」までの間に通路があり、接種室には出入口が一つしかないのが問題。
つまりその通路で、接種前の人と接種済の人が混在してウロウロすることになるのです。
こんなことでは、いつか間違えて、1人に2回接種してしまうようなミスが起きるかもしれません。
スタッフが目を光らせて監視してはいますが、人の注意に頼る前に、間違いの起き得ない設計にすべきです。

あと、私は利用しませんでしたが、スタッフ用の休憩室が、マスク外しておしゃべりルームになっていたとか。
大規模集団接種会場クラスターなんてのが起きたら、シャレになりませんよ。

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熊本でも、大規模集団接種が始まりました
- 2021/06/21(Mon) -
熊本市でも今日から、新型コロナウイルスワクチンの大規模集団接種が始まりました。
熊本城ホールで毎日最大2,400人に接種します。当面は8月1日まで行う予定ですが、たぶん延長するでしょう。

休診日の明日、私も出動する予定です。8時間のお勤め(休憩45分)は、大事な仕事ですから頑張ります。
それよりも、菊陽町の自宅からサクラマチまでの出勤にどのぐらい時間がかかるのか、考えるだに気が重い。
といったことも含めて、集団接種出動記は明日書きますので、お楽しみ(?)に。

ところで、熊本市職員の方など関係者は、熊本城ホールのことを通常は、単に「城ホール」って言いますね。
でも「ジョーホール」と聞くと私はどうしても、「ジョホール」を思い出します。マレーシア南部の州です。

このジョホール州の南に、狭いジョホール海峡を隔てて位置する対岸の島が、シンガポールです。
昨年は、還暦旅行でシンガポールなどに行く計画でしたが、叶いませんでした。もちろん今年も無理です。
来年は、どうなるでしょう。旅行できたとしても制限が多く、以前とまったく同じではないかもしれません。

世界中の人々がワクチンを接種して、新型コロナが抑え込めたと思える日が来るのが、本当に待ち遠しい。
年に1回程度、ワクチンの追加接種が必要になるとも言われますが、その程度なら上等です。毎年打ちますよ。
ちょうどインフルエンザワクチンのように、年中行事のように1回接種すりゃいいんでしょう。楽勝。

ていうか、インフルエンザどうなったの。地球上から消えたのか。それともどこかで息を潜めているのか。
マスクや手洗いや3密回避でインフルの流行が抑えられたのであれば、人々が油断し始めたらまた出ますね。
1シーズンまったく流行しなかったので、人々の免疫力も低下しているでしょう。来期は大流行になるのかも。

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新型コロナの「抗原検査」にも、いろいろあります
- 2021/06/20(Sun) -
東京五輪出場のために来日したウガンダ代表選手団9人のうち1人で、新型コロナ感染が確認されました。
成田空港到着時の抗原検査で陽性だった1人に、PCRで再検査を行ったら陽性だった、という経緯です。

「抗原定量検査『陽性』→PCR検査で確認」というのが、五輪海外選手らの来日時や滞在中の検査の流れです。
時間的制約や選手の負担を考慮したものでしょう。同じ唾液検体を用いて検査できるのが利点です。

「抗原定性検査『陰性』→PCR検査で確認」というのが、病状にもよりますが当院発熱外来での検査方針です。
鼻腔ぬぐい液を用いるこの検査法は簡便で判定時間も短いので、感染者の早期発見のためにはとても有用です。

同じ「抗原検査」ですが、定量検査はPCR検査並に感度が高いとされ、一方定性検査の感度はイマイチです。
なので抗原定性検査は、陰性証明のためには使えません。あくまで、陽性判定のために使う簡易ツールです。

とは言え、とりあえず抗原検査だけやってみましょうかというケースは、不本意ながら当院でも多いですね。
少なくとも発熱外来レベルでは、どのような検査も本人の承諾なしには行えません。
抗原検査なら応じるけどPCRはイヤ、という方に対して、PCR検査を無理強いすることはできません。

その「感度が低い」とされる抗原定性検査なので、もしも陽性だったら、もうPCRはせずコロナ確定です。
なので今回の五輪選手のような「抗原陽性→PCR検査」という報道があると、現場はやりにくくなるのです。

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自宅も職場も、システムは二重化へ
- 2021/06/19(Sat) -
Macでトラブることなどしばらく無かったのですが、忘れた頃にやって来るものですね。

今晩、いつものように帰宅して入浴して夕食を摂りながら、さてとMacBook Proを開いた時のこと。
画面真っ黒。あちこちキーを押しても、ウンともスンともジャーンともボワーンともリャーンともいわない。

もちろん、Mac歴32年の私が慌てるはずがありません。この程度のトラブルなど屁みたいなものです。

こういうときはまず、ACアダプタにつないで気長に様子を見る。これが正解。
しばら〜くすると、バッテリー切れ(残量3%)の表示が出ました。どうやら、充電ミスだったようです。

というわけで、今日はなんとか事なきを得ました。では問題。次に私がすべきことは何。
「ミスをしないように気を付ける」ではなく、「万一のためにバックアップ用のMacを導入する」でしょう。

考えてみたら、旅行用のMacBookがありますねえ。これを常に使える状態に整備しておくことにしました。

自宅はともかくクリニックでも、いま電子カルテシステムの「二重化」を準備している最中です。
完全二重化のためにはパソコンが2倍の台数必要ですが、それらはすでにほぼ購入済。そういうところは早い。

ところが新しいMacはOSも最新版なので、電子カルテも新バージョンしかインストールできません。
となると厳密には「システム二重化」ではなく、万一の際には「システム総替え更新」ということになります。
まあそれは覚悟しつつ、新システムの構築をチマチマやってます。この面倒な作業が実は私は大好きなのです。

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感染収束の歓喜の中で、五輪開幕を迎えたかった
- 2021/06/18(Fri) -
政府の分科会の尾身会長らは、東京五輪に伴う感染拡大リスクについての提言をまとめました。その要点は、

・当然のことながら、無観客開催が望ましい
・観客を入れるのであれば、現行の大規模イベントの開催基準より厳しい基準に基づいて行うべき
・都道府県を越える人の流れを抑制するため、観客は開催地の人に限る
・感染拡大の予兆があれば、時機を逸しないで無観客とする
・パブリックビューイングなどの応援イベントを中止し、飲食店などでの観戦の自粛要請を検討する

五輪中止は諦めた上でのギリギリの提言なのでしょうけど、実際はたぶん無観客にすらならない雲行きですね。

最近のNHKの世論調査でも、国民は政府の説明には納得していないけど、五輪開催には傾いているようです。
もはや中止を望んでも叶うまいという諦めなのか、国内の混乱を回避するために平和な道を選んだようです。

米国では、新型コロナワクチンの接種を完了すればマスクを着用しなくて良いと、CDCが発表しました。
カリフォルニア州などではマスク着用義務が解除され、Appleは店舗での顧客のマスク着用義務を廃止します。

マスクが不要になり、米国民は歓喜の中を大騒ぎしています。ホントに大丈夫なのかは後でわかるでしょう。
日本がいま米国のようなような状況だったら、どれほど喜びに満ちた五輪開幕を迎えられたことでしょうね。
その、たった数か月のワクチン接種進捗の差が、天と地ほどの差を生んだわけです。

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次の接種ステージへの移行は速やかに願います
- 2021/06/17(Thu) -
期待された新型コロナワクチン大規模集団接種会場で空きが目立つとは、さすがに予想できませんでした。
だからといって全国の高齢者に対象を拡大したときはに耳を疑いました。全国から高齢者を集めてどうするの。

ようやく今日から、対象年齢を18〜64歳に拡大させることになりました。流れとしては正解でしょう。
接種券が必要なので自治体によるスピード差の影響を被ることになりますが、やむを得ません。
むしろ、接種券なしでの接種が許容されている職域接種で、重複接種などのトラブルが起きないかが心配です。

いつどこで、誰がどのワクチンを接種したか、それを管理するアプリぐらい、ちゃっちゃと作って欲しかった。

接種会場でQRコードをピッと読み取ったらスマホに接種履歴が残り、それが厚労省にも送られる、みたいな。
同じアプリに、PCR検査の履歴も残るようにしたっていいわけですよ。接種歴と検査歴が一目瞭然です。

日本中でワクチンの接種が行われる事になることなど1年前からわかっていたのに、いまの準備不足は何。
行政のIT化が遅すぎます。日本人に無理なら台湾に外注したっていいんですよ。3日で作ってくれますよ。

熊本市のワクチン予約システムはトラブルが予想されたので、私は早々に離脱しました。それは正解でした。
当院ではこれまで約1カ月、何の支障も無く、日々のワクチン接種を粛々と続けています。

来月には64歳以下へ接種対象が拡大されますが、熊本市に従えば、予約開始が7/10で接種開始は7/26です。
でもその規定を厳しく守ろうとしたら、接種を足踏みして時間を無駄にすることになる可能性があります。
もはや原則や公平性にこだわるのはナンセンス。市民への接種を早く完了することが最重要目的なのですから。

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ファイザーとモデルナの併用を認めると言うけれど
- 2021/06/16(Wed) -
日本で使っている新型コロナワクチンは、ファイザー製とモデルナ製です。
個別接種や集団接種の多くで使われているのがファイザーで、大規模集団接種や職域接種ではモデルナです。

このうちファイザーのワクチンの供給量が、来月から半減することになっています。
そのため、もしもワクチンが品薄になって入手困難となれば、当院では接種ができなくなるかもしれません。

「1会場1ワクチン」の原則があるので、ファイザーが無いならモデルナを使うということはできません。
1回目と2回目で異なるワクチンを接種できないし、2つのワクチンが混在するのは間違いの元だからです。

しかし、今回ついに集団接種会場では、ファイザーからモデルナへの変更が認められることになりました。
さらに河野担当相は、ワクチン切替の際は例外的に、1会場で両ワクチンの併用を認めるとも述べました。
1回目をファイザーで接種した人の2回目が終わるまで、と考えたら、その切替期間は3週間に及びます。

柔軟な対応だとは思いますが、危険をはらんだ措置だとも言えます。また新たなトラブルの元ができました。
なぜなら、ファイザーとモデルナとでは、その取り扱い方にもずいぶん違いがあるからです。

・保管温度:ファイザーは-75℃、モデルナは-20℃
・製剤調整:ファイザーは希釈が必要、モデルナは希釈不可(そのまま使用)
・注射用量:ファイザーは0.3ml、モデルナは0.5ml
・接種間隔:ファイザーは3週間、モデルナは4週間

これまでにファイザー単独でも、生食を注射したり希釈せずに注射したりするようなミスが多数起きています。
冷凍庫の電源が切れたり、温度管理を間違うような事例もたびたび報道されました。
同じ人が同じ日に2回の接種を受けるという驚くようなケースも、何度か聞きました。

そんな集団接種会場で、希釈の有無や1回接種量が異なる2種類のワクチンを同時に扱うとはチャレンジです。
1回目にファイザーを接種した人に、2回目はモデルナを打ってしまった、なんて事例がいつか出てきそう。
モデルナを希釈して接種したとか、0.3mlしか接種しなかったとか、そんな報道がもう、目に浮かびます。
会場内を区分して、人員もファイザーチームとモデルナチームに分けて・・・考えただけでも大変そうですね。

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野菜を多く摂っていても、炭水化物の食べ過ぎには注意
- 2021/06/15(Tue) -
「私の〜、指示する前に〜、焼かないでください〜」

前菜のブロッコリーと格闘していた私が先日、次の夕食メニューを焼こうとした家人を止めたセリフです。
さようなほどに、毎晩ブロッコリーを1株食べるのには、かなり時間がかかります。
私にブロッコリーを出して家人は風呂に入り、上がり、髪を乾かし、食卓に戻ってきても、私はまだ食べてる。
これまでブロッコリーに費やした時間を全部足したら、富士山まで届くぐらいです。東京ドームで何杯分です。

夏場なので、ブロッコリーの次には枝豆が出ます。当然、一枝食べるわけですが、これも時間がかかります。
大皿に盛られた枝豆を食べながら、その房(さや)の殻を皿の周囲にぐるっと並べていくのが私の流儀です。
これを書きながらふと、全部で何個あるんだろうと思いついていま数えたら、86房でした。

これらのルーチン「前菜」2品を食べ終えたら、やっと今日の夕食のメニューに移ります。
友達の中村君がアップしていた誕生日のお寿司の画像がそそったので、私も今日はフーディーのお寿司です。
それから次には、ANAの国際線エコノミーの機内食の通販から、今日はデミカツ丼をいただきました。

考えてみると、1日1食のはずの私が今日は、昼食も摂ってしまっていたことに気付きました。これは痛恨。
ミスドの「むぎゅっとドーナツ」がどうしても気になって、むぎゅっと2個、食べてしまったんですね。

そんな風に炭水化物を多く摂った日は、確実に尿量が増えます。たぶん血糖値が上がってますね。いけません。
春の職場検診も、先日の人間ドックも、何も異常はなくHbA1Cも低値でしたが、油断してはなりません。
心を入れ替えて、明日からは真面目に1日1食を厳守しましょう。休甘日も仕切り直しです。

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新たな注射針はスグレモノでしたが、シリンジがダメ
- 2021/06/14(Mon) -
新型コロナワクチンは、4日前に届いた太いシリンジで、今日の接種を行いました。

たしかにシリンジは太いですが、そのかわり注射針が変更されていて、これがなかなかのスグレモノでした。
針の基部の構造物がシリンジの筒先内部にまで入り込むという、見たこともない画期的な構造なのです。
シリンジ先端を針の基部に差し込むのが従来型ですが、今回の針はその逆。針をシリンジに差し込む形です。
ギリギリまでローデッドスペースを目指す工夫の中でも、この逆転の発想はすばらしい。特許に値します。
ていうか、図示せずに言葉だけで書いても、なかなか伝わりませんかね。

そのかわり、この注射針を使う場合には、筒先に押し子が入り込む従来型のローデッドシリンジが使えません。
この点は私も誤認していました。詳細を確かめずに書いた先日の記述を訂正します。
前回まで使っていたシリンジと針とは外見上は似ていますが、実はまったく異なる組み合わせだったのです。

ただし良いことばかりではありません。せっかく注射針はすばらしいのに、シリンジがいただけません。
目盛りがアバウトなので誤差が心配だし、シリンジが固いのはシャレになりません。
とくに内筒を動かし初める時の、いうなれば「静止摩擦」が大きくて、接種するときにも戸惑うほどです。

この固くて雑なシリンジは、針の優秀さを台無しにするほど問題だと感じました。
毎日毎日、大事なワクチンを接種している中で、このようなストレスはなるべく減らして欲しいものです。

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ANAが「職域接種」を開始
- 2021/06/13(Sun) -
新型コロナワクチンの「職域接種」は、ANAが一番乗りしました。まずは国際線の乗務員から。
いやホント、この人たちには最優先で接種すべきですよね。職域接種制度が作られて良かったです。

医師1名・看護師ら3名などの体制で、1日当たり300名の接種を行う予定とのことですが、今日はまず50人。
当初は6月21日から始める予定だったものを、ANAは「準備が整った」ので、大幅に前倒ししたようです。

始められるから始める。やれることはすぐやる。こんな当たり前の機動性が、自治体接種にもほしいですね。

熊本市では来週6月18日から、12歳から64歳の市民への接種券の発送を、年齢順に開始します。
てことは、6月下旬から接種券が届き始めるわけですね。

ところが予約受付開始は、早いグループ(60歳以上・基礎疾患のある方など)でも7月10日からです。
また接種開始は、7月26日から。これはつまり、65歳以上の方の接種が済んでから、という考え方です。

集団接種はもちろんですが個別接種でも、このような接種時期の遵守が、おそらく求められるでしょう。
でも、そんな規定をバカ正直に守らなければならないのでしょうか。現場には臨機応変にやらせてほしい。

高齢者向けの7月中の個別接種枠に空きがあれば、64歳以下の方の接種をそこへ入れたっていいでしょう。
そのための予約受付も、どんどん進めていけばいいと思います。何でも早めにやることですよ。

大事なのは、接種を希望する市民全員が最も早く接種を完了できるためには何をすべきか、ってことでしょう?
公平性を保つために全員の接種が遅くなるような愚を繰り返すことだけは、もうやめましょう。

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ワクチンの安全性についての、ダブルスタンダード
- 2021/06/12(Sat) -
新型コロナワクチンについて、生活習慣病で通院中の64歳以下の方から受ける質問が、2パターンあります。
(1)私は、基礎疾患を有する者として、次の優先順位で接種を受けられますか?
(2)私は、生活習慣病で治療中ですが、ワクチンを接種しても大丈夫ですか?

高齢者でも同様でしたが、前者は接種を待ち望んでいる方であり、後者は接種をためらっている方です。
あるいは、前者はコロナを恐れる方で、後者は副反応を恐れる方、と言い換えることができるかもしれません。

後者のような人たちの不安を解消すべく、厚労省はワクチンの安全性についての啓蒙活動に躍起です。
厚労省のサイトには、「ワクチンの副反応の評価について 」という重要な記載があります。その要旨は、

・ワクチンの副反応をなくすことは困難。接種で得られる利益と比較して、接種の是非を判断する必要がある。
・副反応報告では、ワクチンと関係があるか、他の原因によるものかが分からない事例も数多く報告される。
・接種の後に生じた事象も、それだけでワクチンと因果関係があるかどうかが分からないことに注意が必要。

・予防接種は、体内に異物を投与し免疫反応を誘導するため、100%の安全性を求めることはできない。
・有効性が副反応のリスクを上回る場合、接種が許容されるが、丁寧な情報発信・説明の上で接種すること。
・有効性は多くの人が享受する一方で、重度の副反応は一部の人に生じ、健康被害救済制度の整備が重要。

驚きました。これほどの理解がありながら、厚労省はどうしてHPVワクチンの勧奨接種を止めたのでしょう。

少々の副反応があっても新型コロナワクチンは推進する一方で、HPVワクチンではだんまりを続けています。
双方のワクチンへの対応の違いの、医学的根拠がわかりません。まったく不可思議なダブルスタンダードです。

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Apple WatchでiPhoneのロック解除
- 2021/06/11(Fri) -
たびたび手洗いすることが増えたので、この1年半ほどは、診療中に腕時計を装着していません。
脈拍数を正確にカウントするためには壁の掛け時計を見る必要がありますが、そんな機会は多くはありません。

めったに外出もしなくなりましたが、休診日の今日、久しぶりにあちこちうろつきました(詳細はひみつ)。
こんな時ぐらい腕時計をしようかと、1年以上「充電中」だったApple Watchを着けることにしました。

まずはOS(watchOS)を最新の7.5に更新。watchOS 7.4以降ではiPhoneのロック解除機能が付いてますね。
もちろんiPhoneのOSも更新しておかなければなりません。必要なのはiOS 14.5以上。私のは14.6なのでOK。
これで、マスクで顔が覆われていても、Apple Watchを腕に着けておけばiPhoneのロックが解除できます。

使ってみると、ロック解除どころか、Apple Watch装着中はiPhoneがロックできないぐらいの感覚ですね。
コロナ禍でマスク装着中のFace ID搭載iPhoneってホント不便でしたから、このロック解除は「神機能」です。
このためだけにでも、Apple Watchを着けたくなるぐらいです。明日から、診療中にも着けようかな。

ところで、犯罪者のiPhoneのロック解除をFBIが要請してもAppleが応じなかったって話、ありましたよね。
でも容疑者がApple Watchを着けてたら、iPhoneのロックは容易に解除されてしまうわけです。
なのでFBIに逮捕されそうな方は、なるべくApple Watchを使わないか、逮捕前にすぐ外すことが肝要。

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「ローデッドスペース」なのは、シリンジではなく注射針?
- 2021/06/10(Thu) -
新型コロナワクチンとともに今朝届いた接種用シリンジが、前回までとはまるで異なる製品になっていました。

これまで使ってきた「T.H.Mアライアンス」の「SHINVAシリンジ1ml」については、前にも書いた通り。
押し子の先の突起がシリンジ先端内部に入り込み、デッドスペースがほぼなくなる特殊な構造です。

この「ローデッドスペースシリンジ」によって、1バイアルのワクチンから6回の接種が可能になるのです。

ところが、今日届いたのは「ミサワ医科工業」の「DISPOVAN」。なんと2mlです。太い。突起も何もない。
筒先にデッドスペースが確実に残ります。このシリンジで6回接種が可能なのか、というのが第一印象。

保健所に尋ねると、厚労省から支給された「6回接種用」シリンジなので大丈夫だとの返答でした。
たしかに厚労省のサイトには「6回採取」可能なシリンジとして掲載されています。でもホントかね。

どうやら、シリンジではなく注射針がスグレモノなのでした。どのシリンジを付けても6回採れるようです。
その「ミサワ医科工業」の「ローデッドスペース注射針」は、実はこれまずっと使ってきたものでした。
シリンジを装着すると、針のつけ根にスペースができないような特殊な構造なんですね。特許出願中とか。

だからシリンジの方は何でも良いと。じゃあ、これまで「SHINVAシリンジ1ml」使ってきた意味ないじゃん。

というわけで来週から「DISPOVAN」を使いますが、0.3mlの注射に2mlシリンジを使うのは抵抗があります。
なにしろこのワクチンは、希釈して6本のシリンジに取り分ける繊細な作業が、いちばん大変なのですから。
針だけ指定品を使って、普通の1mlシリンジを組み合わせた方がよっぽどやり易いんですけどね。

問題はデッドスペースだけじゃないのです。そういう現場の声は、厚労省には届いてないんでしょうね。

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高齢者以外への新型コロナワクチン接種計画始動
- 2021/06/09(Wed) -
菅首相が今日、「10月から11月にかけて、希望する方すべて(のワクチン接種を)を終える」と述べました。
党首討論で「マウント」をとるために広げた大風呂敷か、ともかく自治体はいま、てんてこ舞いでしょう。

「7月末までに高齢者の接種を終える」という前回の大風呂敷はしかし、意外なことにほぼ実現しそうです。
ただしそのために、多くの自治体が混乱し、市民が迷惑し、医療機関も振り回されました。
熊本市でいうなら、初期の予約システムの「運用ミス」が尾を引いて、まだ完全には収拾が付いていません。

そんな熊本市ですが、国の方針に沿う形(?)で、65歳未満への接種計画を本日発表しました。具体的には、
・第5期(7/26〜8/15):60歳以上、基礎疾患のある方、障がい者
・第6期(8/16〜9/5):45歳以上
・第7期(9/6〜9/26):30歳以上
・第8期(9/27〜10/17):30歳未満

3週間ずつ設定された各期はすべて1回目の接種期間であり、2回目はその「3週間後以降」となります。
つまり、第6期では第5期の2回目が、第7期には6期の2回目が、8期では7期の2回目が「かぶって」きます。
対象がかぶっている時に接種枠が足りるのか、「2回目難民」は出ないだろうかと、すでに私は心配です。

さらに言うなら第8期やその3週間後は、例年だとインフルエンザワクチン接種のピーク時期です。
互いのワクチンの接種間隔を2週間あけることが必須条件なら、かなり複雑な予約受付作業になりそうですね。

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東京五輪まであと45日に迫り、大盛り上がり中
- 2021/06/08(Tue) -
東京五輪開幕まで、あと45日。盛り上がってますね。ただし、開催できるのかどうかの議論で。
日本中が五輪一色に染まっているはずだったこの時期に、誰も予測できなかった展開が進行中です。
もはや五輪の再延期や中止を決断できずに突き進むしかない政府を、批判しながらも諦め半分に見ている国民。

新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長が4日前に、こんな状況での五輪は「普通はない」と発言しました。
解釈は分かれます。普通はやらないほどの状況なんだから覚悟せよ、という意味で言ったのかもしれません。
しかしまた言葉通りに、普通はやらんぞアホか、と言いたいのかもしれません。

尾身会長はさらに、五輪開催に関する提言を準備していると発言したものだから、政治家が反応しました。

田村厚労相は、「(尾身氏の提言は)自主的な研究の成果の発表だと受け止める」と、突き放す言い草。
都合の悪い提言が予想されるため、何を言われても重要視はしませんからねと、前もって釘を刺したわけです。
専門家が何か言う前から、聞く耳を持たない姿勢を公言するとは、政治家としてまことに残念な態度です。

批判が相次いだためか田村氏は今日、「研究の自主性はいちばん重要」だと、苦しい釈明を始めました。
「誤解を招いたとしたら、言葉の使い方を改めなければならない」という言い訳はしかし、響きません。

最終的には、政治決断をしていただければそれで結構。どんな結果であれ、国民が選んだ政治家ですから。
それなのに政治家は、ごまかしたり、はぐらかしたり、国民に対して誠実じゃないからダメなんです。
国民も、政治家も、ともに新型コロナ感染症の被害者のはず。どうして同じ側に立てないんでしょうね。

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筋肉注射自体は、意外なほどに痛くないのでご安心を
- 2021/06/07(Mon) -
ある時はPCR検査を、また別の時間帯には新型コロナワクチンを接種、そんな毎日です。
以前から危惧していた通りの、一般診療+発熱外来+ワクチン接種の「鼎立」状態です。

ファイザーのワクチンは、週に2回、月曜と木曜日に、それぞれ火〜木と金〜月の接種分が納入されます。
解凍開始直後の状態で届くので、受け取ったらすぐに、薬品用保冷庫(冷蔵庫)に格納します。

接種用のシリンジと注射針、および希釈用生理食塩水と希釈用シリンジも、ワクチンと一緒に届きます。
シリンジはいつも、「SHINVAシリンジ1ml」が、ちょうど接種人数分だけ届きます。
発売元は「T.H.Mアライアンス」という日本の会社ですが、パッケージには「MADE IN CHINA」とあります。
注射液を押し出す「押し子」の先端が突起状であり、筒先の中の液まで押し出せる「ローデッドタイプ」です。

注射針もいつも、「ミサワ医科工業」の、25G × 1インチの、ショートベベルが、やはり人数分だけ届きます。
「G (ゲージ)」は針の太さを表します。今回の注射量が0.3mlなので、細めの25Gを選択したのでしょう。
針の長さ1インチ(25mm)はかなり長いですね。筋骨隆々な方以外では、根元まで刺したら深すぎます。

針の先端角度は、皮下注射の際には尖った「レギュラーベベル(RB)」を選ぶのが普通です。
しかし筋注用に届いたのは、比較的先端が鈍な「ショートベベル(SB)」のものでした。
実際に使ってみると、皮膚から筋肉を刺すのに適度な抵抗がありますが、意外と嫌いじゃないですね。
たぶん、SB針の方が筋肉組織の損傷が少ないのかな、と思って納得してますが、根拠はありません。

多くの被接種者が注射後に、「えっ、もう終わったんですか」と驚かれますから、この針で正解なのでしょう。
意外と痛くなかったでしょう。でも大丈夫。今夜から痛みますから、と余計な説明を加えておきます。

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だんだんと優先順位が崩れてきましたが、いいんじゃないの
- 2021/06/06(Sun) -
高齢者への新型コロナワクチンの接種が進む中で、並行して64歳以下への接種も始まる動きが出ています。

当初規定した優先順位にこだわっていると接種がなかなか進まないことに、国も気付いたわけです。
年齢を問わない「職域接種」が導入されるに至り、自治体接種における年齢制限は意味をなさなくなりました。

もう日本には、他国に輸出できるほどワクチンが十分あるのです。あとは打つだけ。工夫次第です。

「打ち手が足りない」という表現は、いかにも医師(医師会等)が協力的でないようにとられて、心外です。
政府の無策や自治体のヘマが原因で日本の接種率が低いのに、医者のせいにされてはかないません。
足りないのは「接種システム全体のスピード」であり、それを「打ち手」だというから間違って伝わるのです。

予約不要で地下鉄駅などでも接種している米国のようなことが、どうして日本でできないのでしょう。
外国人観光客にも接種してくれるので、ワクチンを打つために日本からハワイに飛ぶ日本人も出始めています。

厚労省は、ワクチンの余剰が発生した場合には、接種券を保有していない者への接種も認めています。
以前は、河野担当大臣の先走り発言のようにとられていましたが、いまは正式な通知文書も出ています。
しかし熊本市では、そのような場合には接種前に市への電話連絡が必要だということになっています。

たしかに、接種券を持たない方への接種は、接種回数や接種間隔に不安が残ります。できれば確認をしたい。
その方の記憶を信じて接種したら、実は回数がオーバーだったとかいうことにでもなれば、大問題ですから。
市に電話したら即座に照合作業をしてくれるというのなら助かりますが、でも実際はどうなんでしょうね。

当院ではまだ、接種のドタキャンや問診段階での見合わせ例は出ていませんが、やがて遭遇するでしょう。
接種券を持たない方への接種を行うことになった場合、市の対応はスムーズか、それとも面倒くさいか。

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餃子の隠し味
- 2021/06/05(Sat) -
昨夜のテレビ番組で美味しそうな「餃子」が出てたので、今夜のわが家は餃子(と麻婆豆腐)でした。

それは「ぴったんこカン★カン」という、見たこともない番組です。昨日は情報を聞いて、たまたま見ました。
久米宏の「ぴったしカン・カン」は好きな番組でしたが、少し見ないうちに司会者も番組名も変わっています。

番組に登場していたのは、会員制餃子レストラン「蔓餃苑」のオーナーシェフ・パラダイス山元氏でした。

山元氏は、先日の連休中に開催されていた「くまもと空博2021」に、ずっと駐在していらっしゃいました。
さまざまな「肩書き」をお持ちの多才な方なのですが、私との共通項は「飛行機好き」という点です。
他の客がほとんどいなかったので、私は山元氏に空博をガイドしていただくという、贅沢な体験ができました。

以前から山元氏は、餃子には隠し味で「栄養ドリンク」を入れると言ってました。実際、昨日も入れてました。

調べるとそれは「ゼナ」だとわかり、今夜のわが家の餃子には「ゼナ」を入れるようにと家人に告げました。
さらに調べると山元氏が使うのは「ゼナキング」だったのですが、家人はケチって「ニューゼナF-II」を購入。
それでもマツキヨで1本約1,000円だったそうですが、しかしゼナキングの半額に過ぎません。
さすがに、家庭で作る餃子の隠し味のためだけに、2,000円近いドリンクを使うのはちょっとアレですしね。

でも食してみると、ムイラプアマやニンジンなどの生薬が、隠し味どころか絶妙に主張しています。
薬膳的風味とでもいうのでしょうか。この手の料理には、生薬ドリンクはうってつけの調味料ですね。

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新型コロナワクチンの接種間隔は4週間ぐらいがいいかも
- 2021/06/04(Fri) -
千葉大学病院の研究で、新型コロナワクチンの接種後ほぼ全員に抗体価の上昇が見られたとのこと。
1,774人調べて1,773人に認められたといいます。ワクチンの接種に携わる者としても、心強いデータです。

抗体価の上昇だけが感染防止効果を表すわけではありませんが、とても重要な指標のひとつです。
でもそれよりも、今回の研究で判明した「抗体価が上がりやすい因子」に、とても興味が湧きます。

抗体価が上がりやすい因子:女性、ワクチンの接種間隔が長いこと、花粉症などで抗アレルギー薬の内服あり
抗体価が上がりにくい因子:年齢が高い、飲酒頻度が高い、ステロイドや免疫抑制剤の内服あり

毎晩飲酒する還暦男である私には、なかなか厳しいデータですね。せめて花粉症でありたかった。
あわてて休肝日を作っても手遅れでしょう。どっちみち私には無理な話です。

それよりも、1回目と2回目の接種間隔が長いほど抗体価の上がりが大きかったこと。これはとても大事です。
1回目の接種で獲得した免疫が低下していく絶妙なタイミングで、2回目を接種して活を入れる。
これが「ブースター効果」です。1回目の免疫がまだ十分残っている状態では、その効果は不十分です。

インフルエンザワクチンでも、2回の接種間隔が適度に長い方が良く効くことは、以前から知られています。
国の規定では、以前は1週間以上の間隔でしたが、いま子どもでは2週間以上の接種間隔が必要です。
米国CDCは4週間以上の間隔を勧告しています。私もそれに準じて、4週間以上の間隔をオススメしています。

新型コロナワクチンを私は規定通り3週間隔で接種しましたが、今思えば、もっとあければ良かった。

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ワクチンの準備から接種の手順は、愚直なまでにワンパターンで
- 2021/06/03(Thu) -
新型コロナワクチンの接種ミスには色んなパターンがあるもので、ニュースを見るたびに教訓になります。

使用済みバイアルに再び生理食塩水を注入し、新しいワクチンと間違えて注射するのがもっとも多いパターン。
空気を注射したために接種をやり直したケースもありました。どのように準備したらそうなるのか聞きたい。
さらに新たなパターンとして、ワクチン原液を希釈せずにそのまま注射したという事例が報じられました。

ここでもういちど、ワクチンの準備〜接種までの手順をおさらいしてみます。当院でのやり方です。
(1) 解凍後5日以内の冷蔵保存しておいたワクチンを保冷庫から取り出し、専用の容器内に置き、室温に戻す。
(2) それが「室温戻し中バイアル」であることがわかるように、容器に明記しておく。
(3) 時間が来たら、2人のスタッフが予防衣と手袋を装着して、「希釈作業」を開始。
(4) 定められた手順に従って、ワクチン1バイアルにつき6本の接種用シリンジを作り、専用のトレイに並べる。
(5) 6本準備できた時点で、元のバイアルは、「使用済みバイアル」と書かれたた廃棄専用の容器に入れる。
(6) 問診を終えた被接種者を接種用の部屋に入れ、先ほどのトレイから1本だけシリンジを取り出して接種。
(7) 打ち終わったシリンジは、どこにも置かず、接種を終えたその手で、そのまま専用の廃棄ボックスに投入。

このような一連の流れは、いくら慣れても省略はせず、面倒ですが毎回まったく同じ作業です。
手順を守る限り、使用済みバイアルを再使用することは不可能です。
空気を注射したり、原液のまま注射してしまう可能性も、入り込む余地はありません。

もしもミスが起きるとすれば、何らかの理由があって、いつもと違うイレギュラーな事をした時です。
担当者が途中で交代したとか、作業場所を急に変えたとか、訳あって慣れない人が急に作業を任されたとか。
そしてそのイレギュラーな状況の下で起きがちなのは、「伝達漏れ」か「思い込み」か「勘違い」です。
人間のうっかりミスは完全には防げないので、イレギュラーな事はしないことを愚直に貫くしかありません。

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ワクチンの接種順位は、なし崩し的に撤廃へ向かう
- 2021/06/02(Wed) -
政府は、職場や大学等での新型コロナワクチンの接種を導入しようとしています。
接種対象の優先順位を事実上撤廃し、打てるところから打つ戦略へ転換するわけで、その点には賛同します。
しかも、接種券が無くても接種可能、あとで登録すれば良いという、にわかには信じがたいほどの柔軟さ。

厳密に定めていた接種対象の制限ですが、ワクチンが十分に入手できたのなら、緩和しない理由はありません。
強いて言えば、予約の集中を避ける工夫が必要で、その一つが「職域接種」なのでしょう。

一方で、高齢者の接種予約の混乱がまだ収束していない地域では、接種対象急拡大への懸念があります。
たとえば熊本市。接種予約システムの「初期不良」を、いま手作業で懸命に修復しつつある真っ最中です。

熊本市の場合、予約受付開始当初、1回目と2回目の予約を同時に確保しなかった「運用」がトラブルの元凶。
本来、2回目の接種をすべき3週間後の枠が、別の人の1回目の予約で埋まってしまう事態が起きました。
ネットに不慣れな人が設定を間違えて、2回目用の予約枠に1回目の予約を入れたりもしました。

市は「2回目難民」を集団接種で救済する作戦をとり、そのかわり医療機関側の接種枠に空きが出ています。
医療機関が無理して構築した接種枠ですから、ムダにしてはなりません。何とか生かしてもらいたい。
例えば「基礎疾患を有する人」という優先枠を撤廃するなど、市には柔軟な取り組みをお願いしたいものです。
とは言え、接種券の無い接種を認めたら事務の負担が激増することは必至。さて熊本市はどこまでやれるのか。

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済生会〜どう行くんかい、脂肪肝、サラダ館(ジョイマン風)
- 2021/06/01(Tue) -
新型コロナ感染者がちょっと減り始めた(ような気がする)いまのうちに、今日は人間ドックに行きました。
昨年はタイミングを逸したので、今日のPET-CTは2年ぶりです。

済生会まで行くのに、菊陽の自宅を何時に出たらいいのだろうと、今年もまた悩みながら家を出発しました。
前回、何時に出たら何時に着いたかを記録しておけば良かったのに、と後悔するのも2度目です。

Google先生に訊いたら、高速道路経由が最も早いと教えてくれましたが、それには従いませんでした。
ためしに高速に乗ったら、たまたま事故で大渋滞だった、というマーフィーの法則が気になるからです。

結局、だいぶ早く到着したので、駐車場の車内でしばらくTVニュースを見て時間を潰しました。
あれ、結局何時に家を出たんだっけ。今年もまた、所要時間が分からずじまい。

PET検査の結果、癌は見つかりませんでしたが、CTと超音波検査で脂肪肝が見つかりました。でしょうね。
毎晩アルコールを飲むことと、毎晩甘い物を食べ過ぎる私の食生活が原因だと、厳しく指摘されました。

週に1回「休肝日」を作れと言われましたが、私にそれは辛すぎます。甘い物を食べない方がまだマシです。
保健師の方と交渉の末、甘い物を食べない日を作ることで合意。てことで私の課題は、週に1回の「休甘日」。

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