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コロナ禍だからこそ、生活習慣を見直そう、自分
- 2021/08/31(Tue) -
インドカレーの店「ガネーシャ」と「サンジ」が、近所にあります。少し離れた所には「スリャ」があります。
たまに無性に食べたくなったり家人が手抜きしたい時に、どこかの店のテイクアウトが夕食になります。

今日もそんな日でしたが、サンジのテイクアウトメニューが悲しいかな、ちんけな弁当になっていました。
従来は、店内のメニューが全品そのまま持ち帰れたんですけどね。経営上やむを得ないのかもしれません。
メニューは限定され、カレーの量も以前より減っていました。まさに、コロナ禍の大サンジです。

弁当に付属のプラスチックの「先割れスプーン」では、すくってもすくっても、割れ目からカレーが漏れます。
もうすくいようがないので、さじをなげたくなります。ウソです。

食べた気がしないので、食後にペヤングを食べました。そのあとで、グラノーラもいただきました。
近頃のシリアルは、美味しいですね。なので最近の朝食は、ヨーグルトとグラノーラ(+牛乳)です。

毎朝飲んでいた「一日分の野菜」ジュースは、昼に飲むことにしました。ただし、まだ実行できていません。
いま昼はコーヒーだけ飲んでいますが、「昼食はしっかり摂りましょう」と患者さんには勧めている私です。
運動もしてないし、偉そうなことなど言えない生活習慣ですが、それでも生活指導はするのです。仕事なので。

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新型コロナワクチンの「ブースター接種」
- 2021/08/30(Mon) -
新型コロナワクチンの2回接種を完了した人の、いわゆる「ブレイクスルー感染」が問題になっています。
個人差もありますが、接種後の免疫(中和抗体価)は、時間とともに下がって来るのです。

イスラエルでは、ファイザーのワクチンの3回目の接種が始まり、とても有効だという結果が出ています。
米国でも来月から3回目が始まります。日本の3回目はいつ頃になるのかを気にする人も、最近増えています。

河野大臣は昨日、医療従事者は10月、高齢者は来年1月には、3回目の接種を始めることになると述べました。

免疫が切れかかる頃の追加接種によって、格段に強い免疫が獲得できる「ブースター効果」が期待されます。
私はしかし、テレビでブースター効果という言葉を聞くたびに、「怪獣ブースカ」を思い出してしまいます。
小学校の低学年の頃に見ていた、特撮テレビドラマのキャラクターです。特徴は、力持ちです。

ブースター接種は、タイミングが早すぎると十分な効果を発揮できません。シオシオのパーです。
かといってブースター接種が遅くなりすぎると、待ってる間にブレイクスルー感染を起こす危険があります。
ちょうど良い追加接種のタイミングが重要で、米国では、2回目から8カ月後に3回目を行うようです。

日本もそれに倣うなら私は1月頃がその時ですが、発熱外来をしている身としては待ちきれませんね。
毎日のワクチン調整後にわずかに残る薬液を、ちょっとだけ自分に打ちたい誘惑にかられます(←ダメ)。

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来週の当番医をどうするか
- 2021/08/29(Sun) -
毎週日曜日には発熱外来受診者の多い当院ですが、来週9月5日(日)は休日当番医に割り当てられています。
当番医の日は、市内一円から、あるいは菊陽や益城や合志・大津・阿蘇方面からも、受診者が集まります。

問題は、患者間の動線分離・時間帯分離のやりくりです。来院する方を大別すると、
A:非感染性の急病:狭心症(の疑い)、高血圧緊急症、頻拍発作、喘息発作、痛風発作、蜂に刺された、など
B:一般的な感染症の疑いがある方:風邪、胃腸炎、など
C:新型コロナ感染の疑いがある方

このうちAの方は、院内で検査や処置等が必要になる場合があります。Bなら院内隔離室で診察します。
コロナの疑いがあるCの方は、当番医で混雑する日はなおさら、院内(屋内)での診察が難しくなります。
問題は、BとCの区別が厳密には難しいということです。

前回の当番医は2月7日でした。この日の受診者は55人。コロナ禍の受診抑制のためか、例年より少数です。
発熱外来として28人、うちPCR検査を実施したのは18人。今思えば意外ですが、全員がPCR陰性でした。

ところが今月は、日曜祝日にはいつもPCR検査が20〜30人以上。陽性率は25〜30%以上に達します。

今日も、新型コロナ相談センターや発熱患者専用ダイヤルから紹介されたと、多くの方が電話をしてきました。
それに加えて保健所が、濃厚接触者のPCR検査を、当院がストップするまで延々と依頼してきます。
まるで、他の当番医がPCR検査をしてないんじゃないかと思えるほどです。
さて、当院が当番医の来週、熊本市の発熱患者はどうなるんだろうと、それが心配です。

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熊本の病床ひっ迫も、かなりヤバいです
- 2021/08/28(Sat) -
家族内に新型コロナウイルス感染者が出ると、家庭内での隔離やら動線分離などのやりくりが大変です。
感染者以外の家族みんなが濃厚接触者と認定されたとしても、その全員が実際に感染しているとは限りません。
なので、濃厚接触者どうしでも、互いになるべく接触をしないように、注意しなければなりません。
厳密に言うなら、家族全員がそれぞれ居住空間や動線を分離しなければなりませんが、それは難しいでしょう。

最近は、家族内にひとり感染者が出ると結局、残りの全員が陽性になります。デルタ株のせいかもしれません。
濃厚接触者である家族を全員検査したら全員陽性という悲惨な事例に、当院でもしばしば遭遇します。
ひとつ良いこと(良くもないけど)があるとすれば、家庭内での隔離や動線分離が必要なくなります。

小中学生の感染に遭遇することはもう当たり前になりました。感染者の年齢層は明らかに低年齢化しています。
もちろん大人の、中高年の感染者もいますが、たいていの方はワクチン未接種です。
ワクチンが接種できない小学生や乳幼児は、親からの家庭内感染から逃れるすべがありません。
逆に子どもが幼稚園や学校で感染して家庭に持ち込むケースもあって、親も油断できません。

当院で診断した感染者の多くは自宅で経過観察となっていますが、なかには自宅で病状が急変する方もいます。
最近、救急車で病院に搬送され、しかし入院できずに自宅に戻り、その後さらに病状が悪化した方もいました。

熊本は東京などに比べれば感染者数は少ないですが、病床のキャパも小さいので病床のひっ迫度も急変します。
医療崩壊はもう始まっています。

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若者だって、接種したい人は大勢いるのです
- 2021/08/27(Fri) -
東京都が若者を対象に渋谷に設けた新型コロナワクチンの接種会場に、想定を超える人が訪れてパンクです。

予約不要で接種できると言えば聞こえはいいですが、つまり先着順です。混乱するのは当たり前でしょう。
かつて高齢者の集団接種の電話予約では各地で大混乱を招いたことを、都の職員は覚えてないのでしょうか。
どうして役所の人たちには、普通の想像力がないのでしょうね。その見通しの甘さは重症です。

若者専用の会場を設けたら、ワクチンを接種する若者を少しでも掘り起こせる、ぐらいに思ったのでしょう。
接種を渇望している若者が大勢いることを想像できず、初日に200人という冗談のような定数設定でした。

多くの若者に接種させるのが目的なら、巨大な会場で初日は2万人ぐらい接種できる準備をしときなさいよ。
ワクチンと会場に余裕があれば誰も慌てないし混乱もしませんが、不足気味と聞けば人は殺到するのです。
そういった人の心理を考えて、最初は大きすぎるぐらいのキャパを設定するぐらいの戦略で良いのです。

明日以降は抽選券を配布する方式にするそうですが、いったん現地に行かなければならないシステムがダメ。
若者向けなんだから、ネットでエントリーする抽選方式でいいじゃないですか。都庁の職員って素人の集まり?

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新型コロナワクチンに異物混入
- 2021/08/26(Thu) -
モデルナの新型コロナワクチンで異物混入が見つかり、一部ロットの使用が見合わせとなりました。
重要なワクチンですから、早めに原因を究明して、安心できる情報を示してほしいものです。
厚労省やメディアから伝わる説明はしかし、説得力に欠ける型どおりのフレーズばかりです。

「これまでのところ健康被害は報告されていない」

こういった事例で最初に登場する決まり文句です。
異物は製造工程で混入した金属片と考えられているので、筋肉注射したところで健康被害は起きないでしょう。
起きるとすれば、接種した腕に磁石がくっつくようになる程度のことです(個人の冗談です)。

医薬品の場合はむしろ、目に見える異物の混入よりも、目に見えない成分異常の方が健康に直結します。
とくにワクチンは、何らかの原因によって「失活」すると、予防効果が不十分となる可能性があります。
ワクチンの効果を期待して接種したのに感染症に罹ってしまえば、それこそ重大な「健康被害」です。

今回の異物混入騒ぎのために接種が遅れ、そのために新型コロナに感染したとすればこれも、健康被害です。
そのような先々のことまで考慮せず、「健康被害は報告されていない」で済ませる点には違和感があります。

「すでに接種を受けた人で体調に異変がある場合は医師に相談してほしい」

これもナンセンス。コロナワクチンを接種すればたいてい、発熱や倦怠感などの「異変」が起きるというのに。

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やむを得ないとしても、自宅待機は危険です
- 2021/08/25(Wed) -
平日だというのに今日は、「濃厚接触者」の方の検査受診がとても目立ちました。
家族の感染で保健所から濃厚接触者と認定されたのにPCR検査がすぐに受けられない「検査難民」の方々です。
保健所が行う検査まで3,4日待たされるようで、それが待ちきれずに当院に来られるのです。

最近は保健所から直接、PCR検査依頼の電話が入ってきます。当院のキャパの範囲で受け入れています。
濃厚接触者だけでなく実際に発症した人も、検査を受けて結果が出るまでに、かなり日数がかかっています。

たとえば当院で日曜日にPCR検査をする方の多くは、金曜日か土曜日ごろに発熱等で発症した方々です。
採取した検体(唾液)は所定の方法で梱包し、冷蔵保存します。日曜には検査センターの回収がないからです。
月曜の朝、検査センターに検体回収を依頼し、その日のうちに検査が行われ、夜遅くに結果報告が入ります。
その結果を、患者本人と保健所に電話連絡し、厚労省のHER-SYSに入力し、保健所にFAXを送ります。

保健所から感染者に連絡が入り、病状に応じた対処が始まるのは深夜以降、場合によっては翌日になります。
多くは自宅待機となり、パルスオキシメーターが貸し出され、保健所による経過観察が始まります。

今朝、ある感染者から当院に電話があり、Spが83%だと相談を受けました。保健所に電話がつながらないと。
家庭内に感染が拡大し、幼児を含め家族全員が感染した事例も珍しくありません。自宅待機は危険です。

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「自己責任」は無責任
- 2021/08/24(Tue) -
ある交通系のFacebookグループで、自分が新型コロナに感染したことについての投稿がありました。
不要不急の旅行をしたことで、結果的に周囲に心配と迷惑をかけてしまったことへの、反省と注意喚起です。

この投稿に対して、130件以上のコメントがありましたが、その意見はおおむね2通りに分かれます。
(1)旅行を楽しむこのグループでそのような投稿はするな、旅行は自己責任だ
(2)よくぞ言ってくれました、実は私も危惧しているのです

コメントのトーンは、(1)は感情的で(2)は紳士的な傾向がありました。
おそらく(1)の方にとっては「痛い所を衝かれた」のがショックで、議論はなかなかかみ合いません。
しかし旅行を楽しむグループであればこそ、安全な旅行のために何をすべきかを論じてもいいはずです。

この手の議論で「自己責任」という言葉が安易に使われているのも、以前から気になっています。
どのようなレジャーでもスポーツでも、自己責任なら何をしてもいい、という考え方は間違っています。
その方の健康や命を損なうようなことがあれば、家族を悲しませ、周囲にも迷惑をかけるからです。

まして新型コロナは、感染した自分が苦しむだけではなく、周囲の人にまで感染を広げることが大問題です。
不運にも感染した方を差別してはなりませんが、「自己責任だからいいじゃん」的な身勝手は許されません。
自分が感染させた周囲の人々の健康や命にまで、責任をとれるはずがないからです。

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熊本でも、たぶんデルタ株?増えてますね
- 2021/08/23(Mon) -
昨日行った33人のPCR検査のうち、陽性は10名(陽性率は30.3%)でした。ほぼ予想通りの結果です。

まあそれにしても今日は、PCR検査の結果が出るのが遅かったですね。ものすごく混み合っていたのでしょう。
検査センターから報告が入ったのは、午後9時半。患者さん全員への連絡を終えたのは、10時過ぎでした。

患者さんには、午後5〜8時頃に結果を連絡すると伝えていたものだから、大変お待たせしてしまいました。
結果はまだかと、多くの方から電話がかってきます。みなさん、イライラされていますが、そりゃ当然です。
PCR検査の結果が陽性か陰性か、これは健康上の問題だけでなく、社会的にも重大問題ですからね。
こういうときは、たとえ私のせいじゃないとしても、ここは低姿勢な態度で接するに限ります。

「す・み・ま・せ〜ん、大変、お待たせしていますが、まだ検査センターから報告が来ないんですよ〜」
「私も電話の前で、夕方からず〜っと、待ってるところなんですが、今日は検査がすごく多いみたいです」
「結果が出しだい、か・な・ら・ず、今晩中にお電話しますから、もうしばらくお待ち下さいね」

いやもう、ホント、もう少し検査のキャパが増えないものですかね。毎晩これじゃあ、たまりませんが。
しかしそれよりも、10代の方や10歳未満のお子さんの感染者が増えてますね。こっちの方が、たまりません。

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発熱外来のノーブレス診察法
- 2021/08/22(Sun) -
発熱外来で、一般的な感染防護法のほかに私がとくに気を付けているのは、「呼吸法」です。

新型コロナでは、ウイルスを含む飛沫を吸い込むことが最大の感染経路であることがわかっています。
マスクやシールドやディスタンスや換気などはすべて、吸い込む飛沫の量を減らすための方策です。

対面で問診をしたり、咽頭を診たり抗原検査やPCR検査などをする際には、飛沫を吸い込むリスクがあります。
きちんとマスクをしていても、わずかな隙間から入り込んでくるかもしれません。
なので可能な限り、飛沫が浮遊しているかもしれないエリアの空気を吸わないようにしなければなりません。

最近私は、いくらウイルスに晒されても、息を吸わなければ何も入り込んでこないことに気付きました。
つまり、いま自分の周囲を漂う空気が怪しいと思うときは、息を止めておけばいいのです。
ウイルスとの戦いはまさに、吸うか吸われるか、ん、違う、ともかく、吸わない、諏訪内晶子です。

というわけで発熱外来の診察中には、原則として私は息を吸いません。今日もそのようにしました。
患者を前に私は、息を吐くか喋るのみです。なので喋りの最後の方はたいてい、絞り出すような声になります。
そしてその場をできるだけ離れ、安全な所まで移動し、後ろを向いてプハーッと息を吸い込むのです。

今日のPCR検査は33人でした。保健所から濃厚接触者との認定を受けた有症状者も、多数含まれていました。
陽性者は10名以上になりそうな感触です。結果が判明する明日の夜はまた、だいぶ残業になりそうです。

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接種も大事だけど、発熱外来も大事
- 2021/08/21(Sat) -
当院では4回目の、新型コロナワクチンの「大規模接種」を、今日の午後から行いました。今日は60人。
ほとんどが3週間前に1回目の接種をした方々なので、予診はいたってスムーズです。

これだけの人数の接種を計画すると、何人かはキャンセルが出ますが、その理由が様変わりしてきました。
以前は、接種が不安になった方のドタキャンが目立ちました。体調不良でキャンセルする方もいます。

ところが今日は、家族がコロナに感染したとか、濃厚接触者になったとか、そういう理由の方がいました。
一般の診療でも、そのような理由で受診をキャンセルする方が、最近とても増えています。

あるいは、先月新型コロナに罹ったんですけど、今日は接種できますか、という方も現れ始めました。
治癒から十分に時間がたって体調がよければ、ワクチンは予定通り2回接種していただきます。
自然に感染するよりもワクチン接種の方が強い免疫がつく(抗体価が高い)、という報告もあるからです。

さらに最近は、コロナに罹って「抗体カクテル療法」を受けた方からの相談も受けます。
熊本でもすでに、この治療法が普通に行われていたんですね。
注射された抗体がワクチン接種の効果を減弱させてしまうので、接種まで90日あけることになっています。

今日の接種の最中に、PCR検査を依頼する電話が何本もかかってきましたが、すべてお断りしました。
そのかわり明日の日曜日は接種なしで、目一杯発熱外来をする予定です。
ワクチン接種と発熱外来はニアミスが許されないので、土日の診療体制は、いつもこのようになるのです。

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戸籍関係のネット申請希望
- 2021/08/20(Fri) -
今日は、役所回り第1弾。と言っても、行った役所は託麻総合出張所だけで、あとは全部、電話と郵送です。
身内の死亡後に行うべき手続等を、申請する部署ごとに記載すれば、概ね次の通りです。

・居住地の市役所(区役所や出張所)
・本籍地の市役所
・年金事務所
・県庁
・法務局
・税務署
・銀行
・その他

あらかじめネットで予習しておいたのち、今朝はまず、託麻総合出張所に電話したうえで出かけました。
いまどき多くの手続きは郵送でできるのですが、なにしろ不慣れなもので、私は直接役所に出向いたのです。

コロナ禍のせいなのか、役所の方々の対応は以前よりもさらに優しく親身で、待ち時間もほとんどありません。

本籍地が他県なので、戸籍謄本などはすべて、本籍地の役所に郵送で申請する必要があります。
居住地で死亡届を出した情報が本籍地の戸籍に反映されるまで、いまは2週間近くかかるようです。
除籍謄本の必要な年金関係などの手続期限は死亡後14日以内となっていますが、それは理論的に不可能ですね。
電話で問い合わせたら、1カ月後ごろでもいいです、との返答。だいぶフレキシブルですね。

戸籍関係は独特の面倒臭さMAXです。どうにかなりませんかね。戸籍もそろろろIT化しましょうよ。

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「院長は濃厚接触者ですが大丈夫です」
- 2021/08/19(Thu) -
医療従事者が濃厚接触者になっても、医療に従事する目的であれば、自宅待機は不要で外出可能になりました。

悪く言えば、感染の疑いがあっても働けと言うことですが、医療者にしてみれば動きやすくなったと思います。
ただし万一感染していた場合は、医療に従事することで患者さん等への感染拡大が懸念されます。
なので濃厚接触者が働く場合には、周囲の人の感染を防ぐために、個人防護具を使わなければなりません。

コロナ禍の初期の頃から、もしも自分がコロナに感染した時、どのように振る舞うべきかを考え続けています。

体調さえ許すなら、院長室にこもって電子カルテを操作すれば、患者さんの診療や処方を行うことができます。
同じ院内にいながらも、遠隔診療や電話診療と同様の手順です。なんなら酸素を吸いながらでも診療できます。

そんなアホな診療アルカイダと思うかもしれませんが、濃厚接触程度で診療に穴を開けてはならないのです。

厚労省はつい6日前に、濃厚接触者となった医療従事者が新型コロナ診療を行う事を認めたばかりでした。
それが昨日になって、新型コロナに限らず、全ての医療行為に拡大して認めることになったわけです。

濃厚接触者でありながら従事する場合は、毎朝PCR検査か抗原検査を行い、陰性を確認する必要があります。
しかし実際に院内で、どのような体制で診療等にあたるべきか、明確な指針は示されていないようです。

厚労省が認めたからといって、自分が濃厚接触者であることを隠して診療するのは問題でしょう。
「院長は濃厚接触者ですが、感染に注意して診療を行っています」みたいに院内掲示しなければなりません。
それでも通常通りの対面診療は難しいかもしれませんね。やはり安全を考えたら「院内遠隔診療」になるのか。
ていうかそれ以前に、来院者があるのかどうか。

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乳幼児でもコロナを警戒する事態になりました
- 2021/08/18(Wed) -
PCR検査の陽性率が上がっていると先日書いたら、先生方は大丈夫なんですか、と心配する方がいました。
おそらくは、先生のクリニックに行っても大丈夫ですか、という気持ちもお持ちなのでしょう。

当院の発熱外来においては、動線と時間帯は徹底的に分離しています。だから大丈夫、なはずです。
何とも頼りないお答えですが、もはや「絶対大丈夫」とは言い切れない状況なのです。

軽い風邪症状で微熱の方でも、本人は鼻炎だと思っている平熱の方でも、コロナではない保証はありません。
これまでは、おもに症状のある大人に注意していましたが、いまは小中学生でも油断できません。
近隣の幼稚園(2カ所!)では園児の感染者が出ています。乳幼児の診察も、なかなか厳しくなってきました。

さらに、電話でご説明しても玄関前に掲示物を出しても、ズカズカと待合室に入ってくる発熱者がいます。
発熱外来は完全予約制なのですが、早く診てもらいたい方が予約せずに来院されることもあります。

何度も言わせてください。発熱外来には時間通りに、できるだけ自家用車で来院してください。

コロナ病棟の従事者の方々の苦労に比べれば、発熱外来従事者などまだ甘っちょろいものかもしれません。
しかし、コロナか風邪か区別のつかない方が毎日何人もやって来る発熱外来は、けっこうな緊張感があります。

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初めての手続きが目白押し
- 2021/08/17(Tue) -
スタッフが買ってきた柑橘系アロマの香りが、私にはまったく感じられませんでした。
まさか嗅覚障害? あわてて熱を測ってみたらなんと、38度8分。えっ!!

ちょうどそこで目覚ましが鳴りました。もうホント、心臓に悪い夢です。
こんなことなら、あと5分早い時間に目覚ましをセットしておくべきでした。

今日は「初七日」の法要を営みました。本来は明後日が七日目ですが、私の仕事の関係で2日ほど早めました。
大雨が続き各地で川が荒れていますが、こんなときの三途の川の流れは、いかがなのでしょう。

役所等で行うべき手続きがやたらに多くて、今後テキパキと計画的に進めていく必要があります。
今日はとりあえず、健康保険や年金関係、税金関係、銀行関係など、手続きを急ぐ順にリストアップしました。
それから、香典や弔電などを整理して、パソコンに入力し、今後のための一覧表を作りました。
今週金曜日に予定していた人間ドックは、延期しました。

「四十九日」までは毎晩お参りするつもりでしたが、さっそく昨夜は仕事で遅くなり、果たせませんでした。
今後は、毎晩顔を出すつもりです。父のためというより、母のためです。

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PCR陽性率の急上昇がヤバい
- 2021/08/16(Mon) -
当院の発熱外来でのPCR検査を希望する方が増えていますが、曜日や時間帯によっては、お断りしています。
人員や診察室や駐車場のキャパオーバーのためです。それに検査センターへの検体提出時間帯も限られます。

8月9日の振替休日には32人のPCR検査を行いましたが、そのうち5人が陽性で、その陽性率に驚きました。
報告を受けた保健所の方も、「げっ、先生のおかげで熊本市100人越えですよ」とやんわり苦情を口にします。

ところが、昨日の日曜日に行った22人のPCR検査では、8人が陽性であることが今日判明しました。
保健所の反応は「げげっ!」ですね。陽性率36%は、首都圏並みにヤバい数字です。

PCR検査の結果が出たらまず、陰性判明者への電話連絡をします。今日はそれが、午後7時頃でした。
「はい、そうですか」という方から、「えっ、陰性!良かったぁ〜」と歓喜する方まで、反応はさまざま。

続いて、PCR陽性者8人に対して一人一人、ある意味で「不幸の電話」をかけていかなければなりません。
「あー、そうですか」みたいな弱い反応が意外に多いのは、コトの重大さにピンと来てないのかもしれません。

病状を聞き直し、持病の有無や行動歴などを確認し、「発生届」に必要な情報を得ていきます。それを8人分。
ついで、なじみの保健所に電話します。それが前述したような反応なのです。

それから、厚労省のHER-SYSへのデータ入力です。これが自動的に、保健所へ提出する発生届となります。
その次は、「入院チェックリスト」の作成。8人分作り、印刷して、保健所にFAXしました。
ここまでの手順でようやく作業終了。時刻は午後8時40分。今日の診療自体は6時に終わったんですけどね。

日本各地がそうであるように、熊本もいま大変な状況になりつつあります。絶対に油断はできません。

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妊婦の新型コロナワクチン接種
- 2021/08/15(Sun) -
妊婦さんへの新型コロナワクチン接種も、当院では積極的に行っています。
十分な説明のもと、本人の希望があれば妊娠初期であっても接種をしています。
妊娠中の新型コロナ感染は重症化しやすいことが分かっているので、接種にはメリットが大きいからです。

米CDCが、妊婦のワクチン接種に懸念なしとする分析結果を公表し、接種を強く推奨する声明を出しました。
つまり、デメリットが無かった以上、もはやメリットしかないよ、というわけです。

これを受けて日本産婦人科学会は昨日、次のような見解を示しました。
「妊婦さんは時期を問わずワクチンを接種することをお勧めします」

しかし同学会の6月17日の発表は、少しトーンが違って、こうでした。
「希望する妊婦さんはワクチンを接種することができます」

さらに1カ月ほどさかのぼった5月12日には、次のように発表していました。
「妊婦をワクチン接種対象から除外しない」「器官形成期(妊娠12 週まで)は、ワクチン接種を避ける」

もっとさかのぼれば、1月27日には、次のように強調していました。
「⻑期的な副反応は不明で、胎児および出生児への安全性は確立していない」

世界中で妊婦への接種事例とその分析結果が蓄積し、だんだんと安全性が分かってきた経緯があります。
しかしながら当初、「安全性は確立していない」と発表したことが、今なお尾を引いている面があります。

見解を軌道修正する際には、よほど大きな「訂正記事」を出さなければ、古い情報をくつがえしきれません。
学会もメディアも医療機関も、妊婦への接種の安全性を、もっとしっかり宣伝しなければなりません。

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家族葬
- 2021/08/14(Sat) -
このご時世でもあり「家族葬」です。
父は私のクリニックの外来患者でもあったので、スタッフが数名、昨日の通夜の弔問に来てくれました。
ですが今日の葬儀は、まったく身内だけの、こぢんまりした集まりでした。

「御斎(おとき)」は、法事の時の精進料理を指す言葉だそうですが、今日は実質的に身内の食事会でした。
これに先立って「箸割りの儀」が行われました。父の代わりに母が、食べ物に箸を付ける儀式です。
このような儀式には、それぞれに意味があり、作法に則って行うことが大事なのでしょう。

葬儀と通夜の、お経の内容の違いがよく分かりませんでしたが、いずれも厳粛な雰囲気で行われました。
手を合わせている間の私は、父の遺影をじっと見つめても、何も考えられなくて、空っぽな気持ちでした。

「弔辞」は私が読みました。息子としての大事なお務めです。思いの丈を綴りました。
原稿を書いているときはそうでもなかったのですが、本番で読んでいるとき、こみ上げるものがありました。

「出棺」に際して、父の身の回りの品を、副葬品として棺に入れました。
あの世で不自由しないようにと、母がどっさり用意してきた日用品を、杖以外は全部、入れました。

火葬場では、どのぐらいの温度で焼いているのだろうかと、母が私に尋ねました。
ググって900度ぐらいだと答えましたが、母がそんな数字を知りたいわけじゃないことは、わかっています。
とにかく気を紛らわせたいのでしょう。ひどく情緒が不安定なので、しばらくはフォローが必要です。

なお、お通夜と葬儀を行ったこの2日間は偶然にも、お盆休みとしてもともと臨時休診日にしていました。
診療や予防接種等の予約患者さんに迷惑をかけないようにと、父が配慮してくれたのだと思えてなりません。

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父の存在の大きさ
- 2021/08/13(Fri) -
父が亡くなりました。今朝のことです。享年93。
5月から入院していましたが、体調も改善しリハビリも進み、退院の話が出始めた矢先の、誤嚥性肺炎でした。
峠は越えたと聞いていたのに、実は3日前から意識がなくなっていたことを、今日、主治医から聞きました。

母は泣いています。病院の規則によって、入院後は一度も父に面会することがかないませんでした。
退院まで面会が許されず、寂しさが募り不安が溜まります。これもコロナ禍の医療崩壊の一面かもしれません。
臨終にも間に合いませんでしたが、それでも母が駆けつけたとき、父はまだ温かかったそうです。

ずっと前から覚悟していたとはいえ、私は悲しくて悔しくて申し訳なくて、父の亡骸に泣きすがりました。
こんなことしとけば良かった、あんなこと言わなきゃ良かった、そんな思いが止めどなく溢れ出てきます。
私の60年の人生の様々な場面で、私に指針を示した父の姿や言動が、次々と思い出されます。
本当に大きな存在だったことを、あらためて思い知りました。

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医療機関でのワクチン接種は、そこそこ綱渡り状態
- 2021/08/12(Thu) -
当院では3回目の、新型コロナワクチンの「大規模接種」を、今日の午後から行いました。今日は54人。
日頃は1日18人程度の接種を行っていますが、ときどき今日のように、まとめて接種する日を設けています。

ワクチンは毎週月曜と木曜に、熊本市の供給ルートに従って、某薬品会社の拠点から配送されます。
配送当日に冷凍庫から出されたファイザーのワクチン「コミナティ」は、保冷バッグに入れられて届きます。
かなり本格的なバッグですが、当院に届く頃には、ワクチンはマイナス80度よりは温まっているでしょう。

配送業者から受け取ったら、金属ホルダー内のバイアル数を確認して、すぐに専用の薬品保冷庫に格納します。
当院の保冷庫は、旧三洋電機(現パナソニック)製のもので、内部温度は4度に設定しています。
こうして、保冷庫に移した瞬間から、ワクチンの解凍が始まることになります。
BBQ用の肉の場合には、冷蔵庫解凍はあまり推奨されませんが、ワクチンではこの方法が簡便で確実です。

ワクチンは、届けられた当日には使用しません。前日までに届き、冷蔵庫内で安定保存中のものを使います。
現在の規定では、使用期限は解凍後31日以内なので、前の週に届いたワクチンを古い順に使うのが通常です。
接種前調整時の破損等を考慮して予備ワクチンを保有しているので、保冷庫には常に十分な在庫があります。

ところが今日、保健所から連絡があり、予備ワクチンの放出を命ぜられました。
来週配送予定のワクチンは、来週以降に使用する予定本数よりも減らされました。足りない分は予備を使えと。
医療機関向けのファイザーのワクチンの供給が、今後かなり厳しくなりそうなのです。
それもこれも、グランメッセの「県民広域接種センター」で、大量のワクチンが使われているからです。

広域接種センターはモデルナで、医療機関はファイザーじゃないの、と思いがちですが、カラクリがあります。
国は、モデルナとファイザーの合計で、都道府県への供給量を管理しようとしています。
グランメッセの接種は「好調」だそうなので、医療機関にはますます厳しい状況になりそうです。

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フライングホヌ定期便、ついに復活(お盆だけ)
- 2021/08/11(Wed) -
ANAのA380機「フライングホヌ」が、成田–ホノルル線の定期便として、1年4カ月ぶりに飛びました。
2年前の5月に就航したものの、コロナ禍で昨年3月以来途絶えていましたが、このお盆の期間に復活です。

フライングホヌは、ファーストクラス8席、ビジネスクラス56席を含む、全520席・総2階の超大型機です。
昨年来、成田発着の遊覧飛行や、駐機したままのレストランとしての「営業」は時々行ってきました。

それがついに、本来のホノルル線に戻ってきたわけです。ただし今回は、お盆限定の2往復です。
8月9日に成田を出発したNH184便は、翌10日にホノルルを出発(NH183便)して、今日戻ってきました。

往路の乗客は、ファースト8名、ビジネス38名、プレミアムエコノミー7名、エコノミー92名の、全146人。
定員520席からするとガラガラですが、これでも黒字だといいますから驚きます。
つまり、ファーストクラスとビジネスクラスの料金で、概ねペイするということなのでしょう。
国際線は、上位クラスの運賃だけで飛ばせてるともいわれます。エコノミーはおまけなんですね。

11月1日の予定便で調べてみると、ファーストの料金は120万円、ビジネス63万6千円也。もちろん片道で。
今回が同じ料金だとして、ファーストとビジネスで合計約3,400万円。全クラス合計5千万ぐらいでしょうか。

そんなどうでもいい計算を終え、顔を上げてホノルルの方を遠い目で見遣り、小さなため息をつきました。

ちなみにハワイからの帰国後は、成田でのPCR検査をパスしても、乗り継ぎ便には搭乗できません。
それどころか、電車にもバスにもタクシーにも、14日間は乗ることができません。
成田かどこかで2週間のホテルライフを満喫するか、レンタカーで熊本まで運転して戻るしかありません。
もっとも、240万円出してハワイを往復するような人種には、そんなつまらぬ心配は無用なのでしょう。

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HPVワクチンの因果関係不明な副反応問題はどうしますか
- 2021/08/10(Tue) -
「新型コロナワクチンと誤情報」と題したNHKの特番がありました。
出演者の選定など番組構成にはやや難がありましたが、取り上げているテーマはとても重要です。
誤情報の拡散を分担する段階は、次のようにまとめられるようです。

(1)発信者:一部の偏った考えの医師や陰謀論者など
(2)拡散者:関心のあるテーマのデマを意欲的に拡散する人たち
(3)翻弄される人々:接種が心配になると同時に、親切心からさらなる情報拡散に手を貸す

誤情報による洗脳が煮詰まると、必ずしも理詰めでは解除できないというのが、難しいところなんでしょうね。
どうやら、(1)は論外だけど表現の自由なのでしょうがないとして、(2)に問題があると思えてきます。

今晩の番組を見ていて、私は(いつものように)HPVワクチンの副反応問題を考えました。すわなち、
(1)発信者:ワクチンとの因果関係は不明のまま、センセーショナルな副反応(?)映像を垂れ流すメディア
(2)拡散者:接種を事実上止めてしまうことで、ワクチン副反応説にお墨付きを与えてしまった厚労省
(3)翻弄される人々

HPVワクチンでは、非科学的な一種の陰謀論を、国が間接的に認めた格好になっています。
その問題を放置したままで、新型コロナワクチンでは、デマ情報に注意せよなどと偉そうなことを言えるのか。
これを機に、HPVワクチンを科学的根拠も無く止めている異常な状態に、国は早く気付いて欲しいものです。

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テレビにかじりついて人流抑制
- 2021/08/09(Mon) -
東京五輪が閉幕しました。
反対論の中でなかば強行された大会でしたが、やってみると案外、ていうか予想通り、盛り上がるものですね。
ひとたび反対した以上はテレビ観戦など絶対にしない、なんて意地っ張りじゃないんです、日本人は。
感染が拡大する中での開催には懐疑的だった私ですら、観戦用にテレビを買い替えちゃいましたからね。

首相や都知事らは、国民がみなテレビにかじりついていたので、むしろ人流は減ったと屁理屈をこねています。
でもたしかに、五輪開催全体の影響はさておき、テレビ中継の面だけを切り取れば、そうかもしれません。
これは日本だけではなく、世界中で同様の傾向が見られたかもしれません。ならばたいした人流抑制策です。

閉会式の演台の「蛾」が気になると世の中が盛り上がるぐらいですから、みんなテレビの前なのです。
日本中いや世界中の人が目にした、世界で最も有名な蛾です。欲を言えば、もう少し動きがほしかった。

それで思いついたのですが、9月も10月も、とんでもなく面白いテレビ番組をやればいいじゃないですか。
もう、世界中の人が釘付けになるような、外出したら損をするような特番(あ、録画すればいいのか?)。

外出を規制するのではなく、外出したくなくなるにようする、いわば「太陽政策」ですよ、望まれるのは。
外食産業やその周辺業界への支援・補償はまた別問題として、とりあえず一般市民はステイホームです。
たとえば、大画面テレビ購入への補助金など、どうですか。すでに購入した場合の遡及適用もお願いします。

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発熱外来受診者が、1月並みに増加中
- 2021/08/08(Sun) -
発熱外来をしていると、熊本でも新型コロナウイルス感染が急激に増えていることが肌感覚でわかります。
今日のような日曜日は、発熱患者専用ダイヤル等で聞いて当院に電話してくる方が、1月並に多くなりました。

休日にPCR検査をしている医療機関が熊本では少ないので、どうしても当院などに集中します。
そのような発熱者の診療にあたっては、感染防御にはとくに気を遣い、動線と時間帯の分離を徹底しています。
一般診療や乳幼児の予防接種に加えて新型コロナワクチンの接種も行っているので、分離はとても重要です。

しかし、予約なしで突然来院される方が時々います。高熱でぐったり気味だと無下にも出来ません。
徒歩や二輪車やタクシーで来院される方も多く、お待たせする場所のやりくりでも、悩ましいことになります。
屋外のベンチ等で待っていただくのも、この猛暑では無理。今日みたいに大雨が降るとなおさら不可能です。

検査センターの関係で、今日は例外的に当院でのPCR検査ができませんでした(明日の祝日は検査可能です)。
なので発熱外来受診者には抗原検査だけ行いましたが、病状によっては明日、PCR検査に来ていただきます。

通常はしかし、抗原検査後の当日中にPCR検査を行っています。翌日まで待つのは時間のムダですから。
そして抗原検査が陰性でもPCR検査で陽性になる事例を、日頃からよく経験します。検出感度の違いでしょう。

ところが国保連合会は、抗原検査とPCR検査を同じ日に行うと、診療報酬の支払いをカットしてきます。
「抗原陰性ならPCR検査は不要」だという理屈です。国保連は臨床現場の実態を知らないようです。
「病状によっては、抗原検査の翌日PCR検査をするのであれば認める」とのこと。
こんなバカな話はないので再審査請求をしましたが、それが認められるかどうかはわかりません。

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新型コロナワクチンと他のワクチンの接種間隔
- 2021/08/07(Sat) -
HPVワクチンを接種する方や、これから接種しようかどうしようかと悩み中の方が増えています。
3回の接種を完了するのに約半年かかるので、高1の方は9月までには接種を始めてください。

それ以外の学年の方も含めて、新型コロナワクチンの接種も計画している方は、接種間隔に注意が必要です。

今のところ新型コロナワクチンは、他のワクチンの接種から2週間空ける規則です。
ファイザーの場合、2回の接種間隔は3週間なので、その合間に他のワクチンを接種するのは不可能です。
モデルナであれば、4週間の接種間隔の真ん中で別のワクチンを打てますが、なかなかアクロバティックです。
よって他のワクチンは、コロナ1回目の2週間以上前か、コロナ2回目の2週間後以降の接種となります。

となると、このままでは、10月以降のインフルエンザワクチンの接種はかなり面倒なことになりそうです。

インフルも大事ですが、今年はコロナが最優先でしょうから、コロナ中心に予定を組むしかありません。
コロナワクチンの接種日がはっきりしないうちは、インフルエンザワクチンは打たない方がよいでしょう。

インフルエンザワクチンを接種する医療機関としては、コロナワクチンとの並行接種はとてもやっかいです。
出来ることなら、接種間隔の制約をはずしていただきたいのですが、いまのところその動きはありません。
インフルとコロナの同時接種ができれば格段に自由度も上がるのですが、今期それが認められるのでしょうか。
来月中には、インフルエンザワクチン接種の予約受付を開始しなければなりませんが、さてどうしたものか。

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読まない新聞は、お金と資源と労力のムダ
- 2021/08/06(Fri) -
クリニックで購読中の日本経済新聞を、解約しました。
正確に言えば、宅配+電子版の「日経Wプラン」を、電子版のみに変更しました。

昨年春頃から、院内に新聞や雑誌や絵本を置くのをやめています。新型コロナの感染対策の一環です。
絵本や図鑑などはしかるべき場所に片付け、週刊誌や月刊誌はすべて、定期購読を解約しました。
ところが日経は、電子版の購読を続けたいこともあり、Wプランのまま解約していませんでした。

毎朝、電話による診療予約の受付を行う際に、日経を読みながら電話番をするのが私のルーチンです。
ただし電話番の合間に読むのは、紙面を広げなくても読める一面のコラムと最終面の文化欄だけです。
それ以外の記事はあとで電子版でじっくり読むので、紙の新聞は朝のうちからゴミ箱へポイとなります。

電子版単独とWプランの料金差は、月に723円。読まない新聞は、お金もムダだし資源(紙)もムダ。
それはわかっているのですが、朝の電話番の時に読むためだけに、これまで購読してきたのでした。

先日、日経ではなく熊日新聞が、間違えて宅配されていました。日経は熊日の販売所が配達しているのです。
すぐに電話をかけて、日経を届けてもらいました。販売所の方は、電話代の10円玉を置いて行かれました。

そのとき私は、ハッとしました。せっかく届けてもらったのに、どうせ読まずに捨てるんじゃないのかと。
私は浅慮を反省しました。販売所の方には、本当に申し訳ないことをしました。
読まない新聞を購読するのはお金と資源のムダだけでなく、配達してくれる方に失礼なことだと気付きました。

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東京も熊本も全国も、新規感染者数が過去最多を更新中
- 2021/08/05(Thu) -
当院の発熱外来受診者は、まだ1月頃ほどには多くはありませんが、PCR陽性者は少しずつ出始めました。
若い方が多く、しかもみなさん比較的軽症です。うっかり夏風邪と思ってしまいそうで怖いですね。

緊急事態宣言やマンボウの対象地域が広がりました。熊本もマンボウです。さて、宣言で何か変わるのか。
「何も変わらないんじゃないの?」と街頭インタビューに答えている方。まず、アナタが変わらなければ。
「人出が多いですねぇ」と銀座で苦々しく語っている方。まず、アンタが家にいなさいよ。

今日の参院厚生労働委員会の質疑を見ていても、田村厚労相の答弁はいつものようにダメダメですね。

自民「政治家は希望をもたらすことを言いたがる」(自見氏、自民議員にしては的を射たことを言います)
田村「何時までも我慢をする社会ではない。ちょっとずつ我慢を緩めていく社会にしたい」(は?)

立憲「中等症でも原則自宅療養は、重大な方針転換ではないか」(ですね)
田村「中等症原則、これは入院であります」(おい!)

公明「中等症の自宅療養が全国一律でないのなら、説明してほしい」(でしょう)
田村「軽症でも急激に悪化する可能性が高いと判断されれば入院となります」(こらこら)

菅首相を筆頭に、ほとんどの閣僚の答弁がズレてます。質問に対して真っ直ぐに答える気がないようです。

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自宅療養が増えれば、外来診療がひっ迫するのでは
- 2021/08/04(Wed) -
新型コロナは、首都圏や沖縄・関西・福岡のみならず、熊本も感染者数がドンドコ増えています。
「5大臣(御大尽)会合」が開かれ、ついに熊本にもマンボウが適用されることになりました。

政府が打ち出した「中等症以下の感染者は自宅療養」という原則に対しては、批判が集中しています。

誰もが心配するのは、自宅で病変が急変した場合に迅速な医療対応が受けられるかということです。
この点について田村厚労相は、「往診に関して(診療報酬の)加算によって積極的に進める」と述べました。
これはつまり、「医者にボーナス出して働かせるから大丈夫」という、まことに遺憾な考え方です。
こんなことだと、自宅療養を基本とする方針がうまくいかなければ、それは医者のせいだと言われかねません。

自宅療養の患者が増えて往診にエネルギーが割かれると、その代わり、外来など別の部署にしわ寄せが来ます。
たとえ病床稼働率は減らせても、外来診療のパワーが奪われることにならないか、それも心配になります。

熊本市は、自宅療養者が受診できる医療機関リストを整備するため、各医療機関に意向調査を行いました。
当院は、一般診療と発熱外来とワクチン接種で手一杯なので、現時点ではリスト入りを申し出ませんでした。
しかし今後、感染者がさらに増えて自宅療養者だらけになった場合、「感染者外来」が必要になるでしょう。
首都圏の医療機関ではすでに、そんな状況になっているのかもしれません。ひっ迫するのは外来も同じです。

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接種の仮予約受付を内々に再開してます
- 2021/08/03(Tue) -
新型コロナウイルス感染はついに、中等症以下の感染者は基本的に「自宅療養」とすることになりました。
病床がひっ迫するために追い込まれて政府が打った手は、もちろん後手後手の悪手ですが、やむを得ないのか。
自宅で誰がどのようにケアするのか。病状急変には適切に対処できるのか。難しいことになりそうです。

ここに来て熊本でも、感染者数が急激に増えています。ワクチンの接種を急ピッチで進めなければなりません。
熊本県は昨日、「県民広域接種センター」を開設しました。夜間の接種を行っておりなかなか好評のようです。

熊本市ではしかし、国からのワクチン供給不足のため、予約受付は7月14日からずっと中断しています。
当院のように個別接種を行っている医療機関も、新規の予約受付を停止するように指示されています。

ようやく先週、8月28日から予約を受け付けて良いという連絡が入りました。接種は9月13日再開です。
それと同時に、9月13日からはどの日に何人接種したいのか希望数を言え、という調査が来ました。
そんなこと急に聞かれても、予約は受け付けるなと言われているのに、どうやって希望数を決めればいいのか。

ですが、このような調査では、何か数字を書いて出しておかないと、ワクチンが供給してもらえなくなります。
申請した通りに配給されるわけではなく、あくまで意向調査だと市は言いますが、たぶん重要な調査です。
市としては、限られたワクチンを各医療機関に配分するために、きっと何か「数字」が欲しいはずですから。
というわけで当院では今週から、新規の接種の「仮予約」を内々に受付中です。

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スペースグレイでクールに
- 2021/08/02(Mon) -
電子カルテ用のMacとして、4年前からは「MacPro (Late2013)」をメインの診察室で使っています。
その性能以上に、黒い円柱状の奇抜な形で発売当初は話題となった、当時としてはMac最高性能機です。

Mac本体には問題無いのですが、酷使してきたBluetoothキーボードが最近ガタつき始めました。
でも我慢して使い続けてきたある日、大事な仕事道具をケチってどうする、というささやきが聞こえたのです。

そこでついに、薄型の「Magic Keyboard」に変えたんですね。これが快適。見た目もスッキリ格好いい。
するとこんどは、予想はしてましたが、外付けのテンキーとトラックパッドがみすぼらしく見えてきました。

そこで次に、トラックパッドを「Magic Trackpad 2」に変えたんですね。これはいい。とても快適。
しかしそうすると、安っぽいテンキーがいよいよ我慢ならなくなってきました。

Magic Keyboardにはテンキー付きもありますが、その場合はOSのバージョン10.12以降が必要です。
私は最新のOSが好みですが、電子カルテ用のMacでは例外的に、保守的な(古い)OSを使っているのです。

そんなある日、テンキー付き「Mac Keyboard スペースグレイ」なら、古いOSが使えることを知りました。
かつて「iMac Pro」用に発売された限定品で、Apple Storeではもう買えないのでAmazonで発注しました。

黒光りするMac Keyboard スペースグレイは、渋くて良いですね。
でもそうすると、こんどはシルバーのMagic Trackpad 2が気に入らない。渋くない。

そこでついに、トラックパッドもスペースグレイに買い替えました。これも絶版だったので高く付きました。
Apple純正のスペースグレイのキーボードとトラックパッドが並ぶと、これはもう、最高にクールです。

ひとつ買い替えたのを機に結局、周辺機器をまるっと一新する事になってしまいましたが、ま、いいでしょう。
で、いまディスプレイが気になり始めているんですけど。

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クマゼミの声
- 2021/08/01(Sun) -
クマゼミの喧噪の中、すぐ近くにいた一匹の鳴きっぷりに耳を傾けてみました。

撮影した動画で聴きなおすと、ひと鳴き(鳴き始めから鳴き終わりまで)が2分23秒もありました。
その構成は、前奏・主旋律1・間奏・主旋律2・後奏、でした。

(1)前奏:ヂィーーーーーーーーーー
鳴き始めは、ツクツクボウシとよく似ていますね。ただしこれが、思いのほか長く、1分間も続きました。
途中で何度か「ヂョヂョ」が顔を出し、最後の数秒は「ヂョヂョーーー」に変わって主旋律へつながります。

(2)主旋律1:セイセイセイセイーーーーー
「セイ」の繰り返しが67回。時間にして20秒。繰り返すうちにだんだんとテンポが速くなっていきます。

(3)間奏:ヂョヂョヂョヂョーーーー
前奏の最後の方と同じ鳴き方です。これがまたかなり長く、約40秒。

(4)主旋律2:ヂェイヂェイヂェイヂェイーーーー
たぶん主旋律1の「セイセイ」と同じ声なんでしょうけど、もう「ヂェイヂェイ」にしか聞こえません。20秒。

(5)後奏:ヂョヂョヂョヂョ
ごく短時間、3秒ほど奏でたと思ったら唐突に終了。セミはパッと飛んでいきました。

主旋律のとき、セミはおなかを大きく震わせて大音量で鳴きます。それは体力的に20秒が限界なのでしょう。

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