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毎年のように、インフルワクチンが不足しています
- 2021/10/31(Sun) -
インフルエンザワクチンの接種予約の受付を、当院ではいま、ネットも電話も窓口もすべて停止しています。
予約済の方への接種に必要なワクチン量が、今後納入が見込まれるワクチンの量に達したからです。
つまり、今後の納入量が予定量よりも増えない限り、もう予約は1人も増やせません。

今年はインフルが流行するかもしれないと、私などはピリピリしているのですが、ワクチンが足りません。
ネット予約枠はいつも、とりあえず早めに打っておこう、という人ですぐに埋まります。
流行状況等を見定めてから予約しよう、という方は残念ながらなかなか予約がとれません。

さまざまな事情でワクチンは毎年不足がちなのですが、それでも全国のどこかで、ワクチンは余ります。
確保したワクチンを完全に使い切る医療機関もあれば、最終的にはワクチン在庫が残る医療機関もあるのです。

ワクチンを余らせないために、予約を受けた分だけワクチンを確保するようにと、厚労省はいつも言います。
しかしそのようなことは、絵に描いた餅です。

もしも予約数に見合うワクチンが入手できなければ、予約者に接種ができなくなります。最悪のパターンです。
あらかじめ薬品卸と交渉して、ワクチン納入数の確約を取っておかなければ、怖くて予約など取れないのです。
厚労省の言いつけ通り、予約を取ってからその予約数だけのワクチンを確保するなど、現実には不可能です。

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「AirPods Pro」を使ってみた
- 2021/10/30(Sat) -
「AirPods Pro」を買いました。Appleの「ノイズキャンセリング機能」付きワイヤレスイヤホンです。

「AirPods」(第1世代)をこれまで使ってきたのですが、どうしてもノイキャン機能が欲しくなったのです。
しかし今週発売された新型AirPods(第3世代)には、残念ながらノイキャンが付いていませんでした。
なのでこのタイミングで敢えてのAirPods Proです。ちょうど今月、ケースのマイナーチェンジがありました。

ノイキャンにこだわる理由は、乗物、とくに飛行機の中で使うと、すごく快適だろうと想像するからです。
いつか来る「ポスト・コロナ」時代には航空旅行を楽しみたいと、ずっと願っているのです。

バスや電車で通勤・通学してる人には、ノイキャンイヤホンの利用者が多いんじゃなかろうかと推測します。
私のようなマイカー通勤や自転車の方は、ノイキャンイヤホンは厳禁ですね。環境音が聞こえませんから。

このAirPods Proのノイキャンは、本体の「軸」を「長つまみ」することで簡単にON/OFFできます。
ただし正確に言えば、この方法では「ON」と「外部音取り込み」の切替ができ、単純なOFFはできません。

外部音取り込みモードでは、生の耳よりも環境音がよく聞こえます。いま、換気扇と冷蔵庫がうるさいです。
もちろん、ノイキャンONにすると、ウソみたいに(ていうか期待通りに)静かになりますね。
ただしそのまま食事をすると、激しい咀嚼音にやられます。そのまま歩けば足音が体内から突き上げてきます。

ノイキャンのメカニズム上、環境音が大きければ大きいほど、その遮音効果も大きく感じることでしょう。
何を言いたいかと言えば、航空機内の音です。というわけで、次の搭乗が待ち遠しいのです。

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胃もたれ注意報
- 2021/10/29(Fri) -
年齢のせいなのか、食べ過ぎなのか、はたまた何か重大な病気の前兆か、最近時々胃がもたれます。

症状の持続時間は長くないので、おそらく胃腸の機能が低下しているのだろうと、経過をみていました。
ところが、昨日は朝から晩までずっともたれてムカムカ。これは異常事態ではなかろうかと心配になりました。

今朝も目覚めた時からムカムカ。これはイカ〜ン、これはイカ〜ン。胃がイカン、夏ミカン(ジョイマン風)。
ちょうど今日は休診日。さっそく某クリニックに電話して予約を入れ、胃カメラ検査を受けることにしました。

今日は午前中に某保育園の園児検診、午後は某小学校で検診だったので、胃カメラができるのは昼休みだけ。
無理を言って12時頃に検査をしていただくことになりましたが、時間がギリギリでバタバタでした。

慌てたんですね、保険証を持っていくのを忘れました。取りに帰ったものだから、もう汗だくです。
やっと到着して受付に向かうと、「あ〜、クリニックはお隣ですね〜」と。私が飛び込んだのは薬局でした。

薬局を飛び出してクリニックに駆け込むと、「すみませんが、スリッパに履き替えていただけますか」。
気が付きませんでした。玄関に戻ると下駄箱があって、「土足厳禁」と書いてある。申し訳ないです。

時間が無くて鎮静剤は使いませんでしたが、先生の技量と看護師さんのアシストが良くて、検査は楽でした。
なお、胃には目立った異常はなく、機能低下だろうと。思った通りで安心しました。でもしばらくは禁酒です。

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KMバイオロジクスの不活化ワクチンに期待したい
- 2021/10/28(Thu) -
熊本の製薬会社「KMバイオロジクス 」の、新型コロナワクチンの臨床試験(治験)が行われています。
来年秋以降の「追加接種」用、さらには「定期接種」用として使えるよう、開発が進められているようです。

その治験でワクチンの接種を受けた方が発熱して、当院を受診されました。副反応かもしれません。

新型コロナ感染者数が減った一因がワクチンの効果だとすれば、つまりファイザーやモデルナのおかげです。
しかし今後、毎年「定期接種」を繰り返す必要があるのであれば、やはり純国産ワクチンの完成が待たれます。

現時点で治験がある程度進んでいるのは、塩野義製薬、第一三共、アンジェス、KMバイオロジクスの4社です。
面白いことに、各社のワクチンは種類がみな異なります。
塩野義は組換えタンパク、第一三共はmRNA、アンジェスはDNA、KMバイオロジクスは不活化ワクチンです。

いまやmRNAワクチンの知名度は高いですが、やはり歴史のある不活化ワクチンには安心感がありますね。
安心だけども有効性に乏しい、というのでは困るので、今後の治験の結果に注目したいところです。

とは言え、有効性よりも安全性(副作用の少なさ)を重視する日本で、よく効くワクチンができるでしょうか。

「mRNAの副反応が怖いという人にも使ってもらえるのではないか」という社長のひと言が気になります。
まさか、副反応を極度に嫌う国民性を考慮して、わざと弱く作ってはいないですよね。
たとえ有効性が多少劣っても、副反応が確実に少ないワクチンがあれば、日本人はそっちを選ぶでしょうから。

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ガジェット整理の要は、ACアダプタにあり
- 2021/10/27(Wed) -
家を建てるときは、小さくても自分専用の書斎を持ちたいと、ずっと思っていました。
夢は叶ったのですが、その書斎はもはや物置と化しています。抜本的に片付けなければ使えない部屋です。

しかし、いくら片付けても大地震が来たらグチャグチャになる、などという訳の分からない思いもあります。
あの地震以来、クリニックの院長室も自宅の書斎も、どうも完璧に整頓する気になれないのです(言い訳)。

その代わり、と言いますか、ダイニングの私がいつも座っている場所辺りに、書斎機能が構築されています。
すぐ脇に特殊なキャビネット(ワゴン)を配置し、手が届く位置にあらゆる必要物品を収納しています。
筆記用具やメモ帳はもちろん、さまざまな「ガジェット」とケーブル類が、すぐに使えるように並んでいます。

そうなのです。私は元々、整った状態が好きなのです。物品を整然と機能的に配置するのが大好きなのです。

最近いちばん気になるのは、MacやiPhoneやApple WatchやAirPodsの、充電関係物品のムダですね。
いまや必要なのは、ACアダプタとワイヤレス充電器と、ケーブルはUSB-CとLightningだけでしょう。
ところがなぜか、複数のケーブルの機能が重複してるし長さもまちまちだし、美しくないのです。
テーブルタップには、ACアダプタが何個も差さっていますが、これもまとまらないものか。

と、先日まで思っていたのですが、いまは解決に向かっています。
何のことは無い、USBのAとCのケーブルを両方複数差せるACアダプタを買ったからです。
それもバッテリーを兼ねているので、旅行に持っていくのに最適です。これを早く買えば良かった。

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インフルエンザワクチンとHPVワクチン
- 2021/10/26(Tue) -
新型コロナワクチンの接種は峠を越えましたが、一方で、インフルエンザワクチンの接種は今がピークです。

去年インフルエンザがまったく流行しなかったことを受けて、今年の考え方には2通りあります。
(1)去年流行しなかったから(去年と同じ理由で)今年も流行しない
(2)去年流行しなかったから(免疫がないので)今年は流行する

どうやら(2)の考えの方が多いのか、ネット予約枠はすでに満杯です。増枠してもすぐに埋まります。

もうひとつ、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)も接種者が増えています。
このワクチンは、「副作用問題」をきっかけに、8年以上前から、接種の積極的勧奨が差し控えられています。
「定期接種ワクチンだけどその接種は積極的には勧めませんよ」という、意味不明な位置づけになったのです。

ようやく厚労省も考えが変わったのか、1年前に、HPVワクチンの情報提供を徹底せよとの通知が出ました。
「接種は積極的には勧めないけど定期接種ワクチンですよ」という、ますます奇妙な具合になったわけです。

HPVワクチンの接種対象者(中高生)はたいてい、すでに新型コロナワクチンの接種を2回済ませています。
つまり彼女らは、新型コロナワクチンの筋肉注射と、その後の痛みや発熱などの副反応を経験済の方々です。

その対象者に、HPVワクチンも筋肉注射だと告げると、「まじかぁ」と反応するなどひと悶着があります。
ところが、接種後の副反応が少ないので、恐れていたほどのワクチンじゃなかった、という印象が残ります。
そうなのです。その感想を、ぜひSNSとかで広めてくださいね。

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感染者が減った今こそ、追加接種のチャンス
- 2021/10/25(Mon) -
熊本県の新型コロナ新規感染者数は、またゼロですか。東京も17人、沖縄は5人、北海道は1人。

東京五輪を強行したせいで、東京は厳しいリバウンドに見舞われる、という予測はすっかり外れました。
緊急事態宣言の解除後、感染者はまた増加に転じるだろう、と心配していたのに3週間たっても増えません。

もちろん、リバウンドを望んでいたわけではありませんが、もう、気味が悪いほど減ってます。
これって、どう説明するんですかね。まさか、ワクチンの接種だけでここまで好転したとは思えません。

この状況から私は、映画『宇宙戦争』の結末を連想してしまいます。
人類がいくら手を尽くしても勝てなかったエイリアンが、突然、バタバタと自滅していきます。
その原因は、地球上の病原体による感染症でした。

新型コロナでも、何か特別な、それこそ「ウイルス自壊説」のような事情があるのでしょうか。
しかし「コロナ先進国」イギリスの現状を見ていると、今後日本でもリバウンドする可能性はあります。

ワクチンの3回目の接種が有効だとする事実があるのなら、細かいコト言わず「追加接種」を始めましょうよ。

被接種者が減ってきたので、医療機関でワクチンに「端数」が出て廃棄することが今後は増えるでしょう。
その余剰ワクチンを、医療従事者の希望者に接種できるといいですね。誰も損はしないと思うんですけどね。

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「Home Tapのある暮らし」終了へ
- 2021/10/24(Sun) -
「KIRIN Home Tap」というのを、よくTV-CMで目にしますね。
自宅にオシャレなビールサーバーを置いて、大型ボトルのビールを定期購入・愛飲するシステムです。

新しモノ好きの私なので、このシステムが始まった頃にすぐ申し込んで、もう2年半ぐらい使っています。
がしかし、このたび、Home Tapをやめることにしました。

その理由を述べる前に、まず、Home Tap開始当初の私の感想は、次のようなものでした。
・ボトルが定期的に届くので、買い忘れがない
・工場直送なので、新鮮で美味しい
・サーバーにボトルをセットする、そのひと手間がまた楽しい
・ビールはゆっくりと注がれ、それを眺めている時間もまた楽しい

それが今では、次のような状況になってしまいました。
・ボトルが切れてもすぐには補充できず、しばしばビール切れになる
・缶ビールでも旨い
・サーバーにボトルをセットする、そのひと手間が煩わしい
・ビールはゆっくりと注がれ、待ちくたびれるし手が疲れる

このシステムって、考えてみたら割高だし、サーバーが場所を取るし、早い話が「飽きた」ということです。
でも、最初のうちは新鮮で、KIRINの言うところの「Home Tapのある暮らし」を堪能できました。
導入から1年過ぎたら、解約手数料(違約金)はかかりません。興味のある方はお試しを。

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新型コロナワクチンの接種は、最終段階に入ります
- 2021/10/23(Sat) -
「毎週土曜日は、ワクチン接種の日」
最近はそんな感じです。今日の午後も、インフルエンザ63人、新型コロナは11人にワクチンを接種しました。

午後4時まではインフル、4時45分からラストまでは新型コロナと、時間帯を完全に分離して行いました。
これはもちろん、ワクチンの取り違えを防ぐためです。
途中で45分ほどのインターバルをおき、コロナワクチンの準備をすると同時に、頭を切り替えます。

さて、お気づきのように、今日のコロナワクチンの接種人数は11人と、6の倍数ではありませんでした。
実は、予約段階では12人でしたが、1人当日キャンセルの連絡が入ったのです。
急遽、予約外の方に連絡を取ってなんとか枠を埋めたと思ったら、今度は別の方が接種前の検温で発熱あり。
ついに時間切れとなり、当院では初めてワクチンを余らせ、結果的に廃棄することになってしまいました。

未接種の方が少なくなりワクチンの配分も減り、医療機関で6の倍数単位で接種を行うのが難しくなりました。
今後当院では、新たな(新型コロナ1回目の)接種予約を受け付ける予定はありません。

残る未接種者に対して熊本市は、今後は集団接種を軸に、一気に接種を完了させようと考えているようです。
これは、1月から始まる予定の「追加接種」つまり3回目の接種との同時進行を避けたいからでもあります。

1、2回目接種の最終段階となる「第9期接種」(集団接種)は、11/23から1/10まで行われる予定です。
医療機関での個別接種の予約が取れなかった方など未接種の方は、この第9期が最後のチャンスとなります。
ワクチンはファイザー。会場は熊本城ホールとホテルキャッスルの2カ所のみ。予約受付は11月6日から。

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よなのふりよるばい
- 2021/10/22(Fri) -
阿蘇が噴火して火山灰が降っています。
そのことを「よなのふりよる」と言う人がいて、火山灰のことを「よな」と呼ぶことを昨日知りました。

<「よな」とは、火山の噴煙とともに噴き出される灰。火山灰。九州、阿蘇地方でいう。>

辞書(大辞泉)にはそのようにありました。ほぼほぼ阿蘇限定の、火山灰表現のようですね。
となると、「よなよなよなのふる(毎晩のように火山灰が降る)」という言い方もできるわけですか。

夏目漱石の『二百十日』は、阿蘇登山を嵐で断念した漱石の体験を元にした、青年2人の会話の物語です。
その中に次のような一節がありました。

「御山が少し荒れておりますたい」
「荒れると烈しく鳴るのかね」
「ねえ。そうしてよながたくさんに降って参りますたい」
「よなた何だい」
「灰でござりまっす」

「よな」の語源って、何でしょう。「与那国」などの「与那」と同根で、砂の意味だという説があります。
もしかするとその起源は、旧約聖書の『ヨナ書』にまで遡れるかもしれませんうそ。

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反田恭平さんがショパン・コンクールで2位
- 2021/10/21(Thu) -
「ショパン国際ピアノコンクール」で、反田恭平さんが2位、小林愛実さんが4位に入賞しました。

反田さんの演奏は、2年半ほど前に「日本センチュリー交響楽団」の熊本公演で聴きました。
佐渡裕のダイナミックな指揮にも負けないほどの(さすがにちょっと負けるけど)、迫力のある演奏でした。

メディアが口を揃えて言うように、ショパン・コンクールはもはや「若手の登竜門」ではなくなっています。
すでに世界的に活躍してる若手のトップランナーを、いわば「追認」する権威のようなものでしょうか。

この時期なので、NHKなどの番組でショパン・コンクールの関連の特番をやってますね。
録画しておいたものを見てみると、なかでも私がいちばん気に入ったのは、キーシンの演奏でした。

エフゲニー・キーシン。ちょうど今月来日して来週から約3週間にわたり、日本の各地で演奏するようです。
残念ながら九州には来ません。この時期に臨時休診も難しいので、せめて福岡に火曜か金曜に来て欲しかった。

キーシンが14歳の時の1985年、ショパン・コンクールの優勝者はスタニスラフ・ブーニンでした。
年齢が若すぎてキーシンは出場できませんでしたが、優勝したブーニンを凌ぐ神童だったという話があります。
その5年後、すでに世界中で活躍していたキーシンは、もはやショパン・コンクールには参加しませんでした。

一方で反田さんは、あくまでショパン・コンクールには出場して、ひとつ達成することを目指したようです。
「ソリストを育成する学校をつくりたい」という彼は、後進に与える目標を明確にしたかったのでしょうね。

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阿蘇ドライブすれば何かが起きる
- 2021/10/20(Wed) -
阿蘇中岳が本日噴火しました。2016年以来の規模で、火砕流が発生しましたが、人的被害はなさそうです。

阿蘇山には今月初め、ぐるっと一周ドライブしてきたばかりでした。
そういえば、以前にも阿蘇を巡るドライブをしたら、その2,3週間後に熊本地震が起きました。

地震で崩落した阿蘇大橋の所は震災遺構となっていて、「数鹿流崩 (すがるくずれ)之碑」と展望所があります。
展望所からは、少し下流に架けられた美しい新阿蘇大橋の全貌を見ることができます。
しかし実際に車で走ってみると、それがあまりにも一直線なのであっという間に渡り終えてしまいました。

せっかくなので南阿蘇を終点高森まで抜け、そこから北上して阿蘇をぐるっと回りました。
内牧でちょっと買い物をしてから、以前走ったことのある「北側復旧ルート」を経由して熊本まで戻りました。

このたびの噴火で、阿蘇山の噴火警戒レベルは「3」に引き上げられました。
気象庁の記者会見ではしかし、担当課長の透明マスクが私は気になってしまい、大事な話が入って来ません。

先日の、関東地方の地震の際にも、記者会見に臨んだ担当課長は、同様の透明マスクを装着していました。
これは聴覚障害者に配慮したものだそうで、それは理解できますが、それにしてもギョッとしませんか。
私には、そのマスクの外枠が巨大な口のように見えてしまうのです。慣れの問題ですかね。
ユニ・チャーム製の「顔がみえマスク」らしいですが、あと一歩、工夫の余地がありマスク。

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Appleの新チップが登場なのだ
- 2021/10/19(Tue) -
Appleが今朝(日本時間午前2時)の新製品イベントで、最新の半導体とその搭載Macなどを発表しました。

他社製ではない、Appleが独自開発した「M1」チップを発表したのは、約1年前のこと。
M1を搭載したMacBook Pro(MBP)は13インチモデルしかなくて躊躇しましたが、結局購入しました。
やがてM1の後継チップと、それを搭載した15インチ以上のMBPが発売されるだろうとは思っていましたが。

そして今日、新チップ「M1 Pro」「M1 Max」搭載の14インチと16インチのMBPが発表されたのでした。
手元の、まだあまり使いこなしていないM1搭載13インチMBPが急に、古びて見えてきました(泣)。

新チップって、速いんでしょう? 私のブログなど、スイスイっと仕上がりそうです。
てなわけがなく、私が日頃やってる作業の律速段階はソコじゃないですから。

私の最初のMac(Macintosh SE/30)のCPUは、モトローラ製の、いわゆる「68系」というやつでした。
その限界が見え始めた90年代半ばに、「PowerPC」というIBMらと共同開発したCPUに切り替わりました。
当時のAppleは、これは凄いCPUなんだと「Power Macシリーズ」を盛んに宣伝し、68系を切り捨てました。
それから約10年後、そのIBMとは袂を分かち、こんどはインテル製CPUに乗換え、現在に至ります。

となれば次は、自社製CPUの開発と採用に向かうのは当然でしょう。それがM1チップなわけです。
実際に製造しているのは、例のTSMCです。最先端の「5ナノメートルプロセス」技術を使っています。
半導体回路の線幅が細くなればなるほど、チップは小さく省電力で、処理速度は速くなります。

このレベルの半導体を製造できるのは、TSMCとサムスン電子だけです。残念ながら日本企業にはできません。

サムスンがさらに「3ナノ」を計画中なのだと言えば、TSMCは「2ナノ」なのだと競争する状況なのです。
かつては「電子立国」日本のお家芸だった半導体技術なのに、いったいどうしたなのだ。

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「投票・ワクチン・検査パッケージ」ってどうよ
- 2021/10/18(Mon) -
「NHKをぶっ壊〜す」と叫ぶ政治家の映像を公平に放送しなければならないNHKの心情、お察しします。

いつのまにか政党名が「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」になってる政党の党首、立花氏です。
メディアはたいてい、自分に都合の良いような編集や報じ方をするものですが、選挙関係は別なんですね。
候補者や党首の発言に恣意的な編集ができず、ほとんど放送事故レベルの面白さがあります。

さて、投票率がどうなるか。過去2回の総選挙の投票率は53%前後でした。
最近の世論調査では、「投票に行く」と答えた人は若者では20%程度だったとのこと。
この若い世代からの得票を掘り起こせた政党は、かなり有利だということですね。

投票率を上げるためなら、たとえば「投票・ワクチン・検査パッケージ」なんてどうでうすか。
まだワクチンを接種していない方は、投票所で必ず接種でき、ついでにPCR検査までできちゃう。
3週間後に同じ場所で2回目の接種もでき、ついでにまた、PCR検査ができちゃう。

ただ反ワクチンの人からすれば、「投票所に行ったらワクチン打たれてしまうよ」ということになりますね。
その結果、反ワクチンの人からの票を減らす効果があるかもしれませんが、それはさすがに問題でしょう。

総選挙を利用して、若者のワクチン接種率を上げようという作戦、うまく工夫してなんとかなりませんかね。

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薬は過不足なく管理するのが本来
- 2021/10/17(Sun) -
生活習慣病などで定期的に受診される方には、薬が切れる前に来る人もいれば、切れてから来る人もいます。
1週間以上薬の余裕があるうちに来る人もいれば、2,3週間いや1カ月以上切れっぱなしの方もいらっしゃる。

なぜか一部の薬だけたくさん余っているので、その薬だけ処方日数を減らして欲しいという方がいます。
朝食後の内服薬はきちんと飲めるけど、夕食後の薬はよく忘れる、という場合などがそれです。
あるいは、1日3回飲む薬の昼の分の飲み忘れが多くてやたら余っている、というケースもしばしばあります。

こういうとき「残薬調整」をします。残薬数を考慮した日数分を処方し、手持ち薬の帳尻を合わせるわけです。

几帳面な方は、手元に薬が何錠残っているかを薬剤別にリストアップして来院されるので、助かります。
すべての薬が1日分余っているので、今日は27日分の処方でいいです、という厳格な薬剤管理の方もいます。

私はたぶん、そのような方々とは正反対の性格です。けっしてルーズなんじゃありません。心配性なのです。
常用薬がないので想像するしかありませんが、私は手元に多めの「残薬」を抱えておきたいはずです。
自宅と職場に薬を「分散配備」している方が時々いますが、まさに私もそんなことをやりそうです。
なんなら、カバンにも2,3日分の薬を仕込んでおくかもしれません。そうそう、車にも。
そんなムダな工夫したところで、結果的に薬を紛失するのがオチなんでしょうけどね。

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モデルナよりもファイザーを勧めることの波及効果
- 2021/10/16(Sat) -
新型コロナワクチン接種後の心膜炎や心筋炎は若い男性に多く、モデルナで起きやすいことがわかっています。

もともと心筋炎や心膜炎は、ワクチン接種後に限らず、普通の風邪を引いてもが起きることがあります。
ワクチン接種後の方が、風邪(ウイルス感染等)による心筋炎・心膜炎よりも、一般的には低頻度で軽症です。
新型コロナワクチンの場合も、まさにそれです。

米国の若者では、新型コロナウイルス感染者の2.3%に心筋炎を認めたという報告があります。
一方で、同じ米国での新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎の頻度は、0.0005%だったとのこと。

この様に、ウイルス感染とワクチン接種とでは、心筋炎・心膜炎の発症頻度には、天と地ほどの差があります。
したがって、ワクチンの副反応を恐れて接種を控えるのは、本末転倒だということです。

日本人の若年男性でも接種後の心筋炎・心膜炎は、モデルナで0.003%、ファイザーで0.0005%程度でした。
たしかにモデルナとファイザーで差がありますが、いずれにしても低い頻度です。

しかし厚労省は、1回目のモデルナを接種した人でも、2回目にファイザーを接種できることにしました。
これはまるで、「モデルナは接種してもいいけど、あまりオススメしませんよ」と言ってるようなものです。

厚労省が公的にそのような決定をしたので、今後はモデルナを忌避する動きが広がるかもしれません。
しかし、モデルナを勧めない理由を突き詰めれば、ファイザーだって勧められないことになります。
結局、国民を惑わせ、若者の接種率を低迷させるだけじゃなかろうかと、そう思えてなりません。

ワクチン接種後の心筋炎・心膜炎は、頻度が低く軽症であることを、もっとしっかり知らせることが先決です。

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菊陽町にTSMCの新工場
- 2021/10/15(Fri) -
熊本空港で今日、訓練中の飛行機にブレーキの不具合が起き、滑走路が5時間半にわたり閉鎖されました。
滑走路上の障害物が運航に影響することは時々ありますが、今回もまったく迷惑な話です。

記事等ではいつも、「熊本空港(熊本県益城町)」と記載されますが、益城町には少々違和感があります。
なぜなら、熊本空港は厳密に言えば、益城町・菊陽町・西原村、それに大津町にもまたがっているからです。
ターミナルビルこそ益城町部分に立っていますが、滑走路はすべて菊陽町内に位置しています。
なのでこのたび訓練機が立ち往生したのは、菊陽町で起きた出来事と言ってよいでしょう。

私は菊陽町民なので、そこら辺のところはキチッとしていただきたいのです。

いま菊陽町と言えば、半導体受託生産で世界最大手の台湾「TSMC」が工場を建設しようとしている場所です。
CMOSイメージセンサでは世界トップシェアの、ソニーグループ会社に隣接する立地のようです。
Google Mapで見るとしかし、ソニーの工場は大津町や合志市との境界付近にあります。これはまずいですね。

しかし調べてみると、TSMCの工場が建つのは、菊陽町が造成中の「第二原水工業団地(仮称)」とのこと。
それは良かった。ソニーの南側の農地だった部分ですね。確実に菊陽町です。来年着工、稼働は2024年。

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インフルワクチン、接種するならいまのうち
- 2021/10/14(Thu) -
衆院解散について、前回は軽く流しましたが、前々回その前は、当ブログで詳細にレポートしたものです。
今回はしかし、以前ほどの強い関心がないですね。野党の選挙協力もうさん臭いし。
なにしろ岸田内閣が誕生したばかりなので、総選挙後の組閣や政策に代わり映えがするとも思えません。
そうそう。ようやく最近、首相の名前「岸田」がスッと出るようになりました。

新型コロナの感染者は明らかに減ってきました。インフルエンザワクチンを接種するなら今のうちです。
昨年のような優先順位がないので、高齢者から乳児まで、全年齢層の希望者が毎日何人も来院されます。
しかし多くの方が接種しに来ると、多少なりとも院内が混み合います。
混雑を避けるための工夫や、十分な換気もしていますが、これがコロナの流行極期だったら大変でした。
だから「第6波」が来るまでの間の今(10月〜11月一杯まで?)が、接種のチャンスなのです。

12月に入ると、新型コロナワクチンの「追加接種(=3回目の接種)」も始まります。
2回目の接種の8カ月後以降に追加接種をする規定なので、12月〜1月の対象はほぼ医療従事者だけです。
ワクチンの分配計画のために、保健所がいま、各医療機関の追加接種対象人数の調査を行っています。

問題は、高齢者への追加接種が始まる2月中旬以降です。
多くの方が、3回目はいつなのかとたびたび尋ねるぐらいですから、当初は希望者が殺到することでしょう。
ちょうどインフルエンザが流行する(かもしれない)時期ですから、医療機関での接種には問題があります。
集団接種にするのが良さそうですが、それだって、インフルインザが流行していたら面倒なことになります。

そんなこともあって今期は(今期こそ?)、インフルはきちんと予防しておかなければならないのです。

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反ワクチンメディアは、何があっても反ワクチン
- 2021/10/13(Wed) -
「小学生が新型コロナワクチンの接種後に死亡した」という誤った情報がSNSで拡散し、問題となりました。
概略はこんな感じでしょうか。

・反ワクチンの医師が発信したデマを、反ワクチンの議員が拡散したのが発端
・それを信じた一般市民が、善意で情報を広め、正義感から学校や市に対して抗議活動を起こした
・学校が否定しても「隠蔽」と捉えられ、接種を不安視していた保護者らの反発がかえって強まった

悪意ある発信、善意の拡散、否定すれば炎上、まさにSNS時代の「冤罪」パターンですね。

読売の記事はこの件を、「不確かな話に惑わされないでほしい」という医師のコメントで締めくくりました。
常識的なまとめ方だと思います。

しかし、「正確な情報は必要だが、ワクチンに対する不安感は強まっている」と書くような新聞もあります。
冤罪は認めながらも、疑われたアンタも悪い、と言ってるようなもので、良心的な態度ではありません。

地元の某紙でもしばしば、反ワクチンにつなげるように論点をねじ曲げた記事が目に付くのでムカつきます。
何かコトが起きたとき、まずは、そこから得られる教訓を真正面に論じるのが誠実な態度です。
斜に構えた論調で、いかにもわかったようなことを結論に持ってくるメディアには辟易します。

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やはり起きたワクチンの取り違え
- 2021/10/12(Tue) -
インフルエンザワクチンの時期が来たら、きっと起きると思っていました。
インフルワクチン希望者に、新型コロナワクチンを接種してしまったという過誤が報じられました。

その医療機関を訪れた、接種ワクチンの異なる「同姓」の2組の夫婦を、まるっと取り違えたようです。
報道番組では、医者の確認が不十分だ、被接種者本人も気を付けよう、などと当たり前のことを言ってます。

何度も言ってきましたけど、医療過誤やヒヤリハットは、そんな「心構え」じゃ防げないんです。
今回の件で言うなら、接種の時間帯を分離して、取り違えが物理的に起こり得ないようにすべきでした。

少なくとも、当院ではそうしています。なぜなら、時間帯が重なると、いつか間違いそうな気がするからです。
今月は、新型コロナワクチンはできるだけ平日には接種しないことにしました。インフル優先です。
被接種者の利便性を考えて、土曜日には両方のワクチンを接種しますが、時間帯は完全に分離しています。

ただ時間帯は分離しても、実際に接種してると、今期のインフルには独特の注意点があることに気付きました。
それは皮下注射。このところ新型コロナの筋注ばかりしてきた私には、インフルの皮下注が慣れないのです。

乳幼児の定期接種では、皮下注射に違和感はありません。その小さな腕を見れば、筋注など思いもつきません。
ところが大人の腕を見ると、これはインフルだから皮下注だぞ、という確認のひと呼吸が要るんです。
インフルとコロナのワクチンを同じ時間帯に混在させ並行して接種するなど、私には怖くてできません。

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イモムシ vs. 花ちゃん
- 2021/10/11(Mon) -
毎朝ほぼ同じ時間帯(7時台前半)に、クリニックの外回りを掃除しています。
空は晴れ渡り、空気は涼しく冴え、屋外では何をするにも心地よい季節です。だから掃除も心地よいですね。

ケヤキや桜の落ち葉が、駐車場入口付近のアスファルトに広がっています。毎朝新たに敷き詰められています。
通路の葉はチリ取りに取り、それ以外は低木の根元に掃き込んでおきます。
その低木付近をよく見ると、イモムシが歩いています。クリニックではセスジスズメの幼虫が多いですね。

一方で自宅では、プリペットの生垣には無数のシモフリスズメ(の幼虫)がぶら下がっています。
先日その一匹が、枝先から庭の芝生に落下していました。
鮮やかな黄緑と白のツートンではなく、まるで白い襦袢をまとったような、曇った薄い色の太いイモムシです。
サナギになる直前の姿なんですね。土に潜りたいのでしょうけど、なにしろ落ちた所が人工芝なのです。

必死にモゾモゾしているところへ現れたのが、庭の番人たる、わが家の愛犬花ちゃんです。
イモムシに対して果敢にハッ!と飛びかかり、前足でタシッ!と厳しい攻撃を加えます。
するとイモムシがビクンッ!と反り返るものだから、花ちゃんは驚いて飛び退きます。
そしてかなり離れた所からウウ〜ゥと唸って威嚇を続けるのですが、どう見てもヘタレの遠吠えです。

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断捨離は苦手です
- 2021/10/10(Sun) -
「私ががんで死にたいと考える理由」
がん治療の第一人者、東大放射線科の中川先生(私と同い年)が、そのように題した文章を書いています。
もちろん、苦しんで死にたいわけではなく、突然死はまっぴらゴメンだという意味です。
つまり、死ぬ前に、人生を整理して締めくくる時間がほしい、ということですね。よくわかります。

じゃあ、いつ死んでも良いように日頃から身辺整理しとけよ、と言う方がいるかもしれませんが全くその通り。
でも私の場合、書斎や院長室はもちろん、パソコンの中ですら、一向に片付く気配がありません。

書斎の整理には過去に何度も挑戦してきましたが、今や足の踏み場もなくなって、立ち入る頻度も減りました。
最後に大規模な整理整頓をしたのは、熊本地震後の片付けのときでしょうか。その後は、荒れ放題です。
片付いた状態は大好きなのに、断捨離は大の苦手。整理・収納するための家具やグッズが増えるばかりです。

ドラマとかニュース映像で、家宅捜索のシーンをよく見かけますね。
令状を持った捜査員が、自宅や事務所の物品を根こそぎ段ボール箱に詰めて持ち出すアレ。
証拠とか捜査資料を見つけるためなんでしょうけど、私の部屋から何かを見つけ出すのは大変だと思いますよ。
なにしろ当の持ち主ですら、何がどこにしまい込んであるのか、まったく把握できていませんから。
古い何かが入った箱とか、ただ懐かしいだけのファイルや雑誌が、無数にあります。捜査員泣かせでしょうね。

あとで観ようと何かを録画したビデオテープやDVDも、山ほどありますが、観る時間など到底ありません。

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感染者は減っても、マスクは必須アイテムです
- 2021/10/09(Sat) -
マスクの違いによる新型コロナ感染のリスクについて、国立感染症研究所などが調査結果を発表しました。
東京都内の発熱外来などを今年6月から7月にかけて受診した、ワクチン未接種の成人が対象です。

・会食でマスクを外していた人は、会食をしなかった人に比べて感染するリスクが3.92倍
・会食していた人では、不織布マスクに比べて、ウレタンでは1.87倍、布やガーゼでは1.82倍

以前から言われてきた通りですが、いまだに当院の受診者にも、ウレタンマスクや布マスクの方が目立ちます。
不織布の方がいいですよと、やんわり告げたりもしますが、コスト面もありますから、あくまでやんわりです。

マスクなんてものは、息苦しくてナンボです。呼吸が楽であればあるほど、感染防御力は劣ると考えましょう。

せっかくの不織布マスクなのに、残念な着け方をして台無しにしている人をよく見かけます。
たとえば、鼻の部分のワイヤーをほとんど曲げてなくて、板状のマスクを顔に乗せているだけの人。
顔の凹凸にフィットしてないので鼻の両側がスカスカで、どう見てもウイルスの出入りが自由自在です。
テレビで政治家のマスクを見ると両極端ですね。マスクの着け方ひとつで、その人の信頼度がわかります。

前にも書いたように、診療中に私は、不織布マスクを2重に装着しています。
1枚目のマスクの上縁の漏れを塞ぐために、2枚目のマスクを少し高めにずらして着けます。
そのような目的であれば、2枚目を装着するかわりに、1枚目の上縁をテープで目張りしてもよいのです。
呼気が抜けてメガネが曇るのを防ぐために目張りする人がいますが、まさに同じ理屈です。
ただ、テープまけが心配なのと、目張りでは見かけがアレなので、少々暑苦しい2重マスクにしているのです。

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熊本県の新型コロナ、久々にゼロ
- 2021/10/08(Fri) -
熊本県の今日の新型コロナ新規感染確認は、ゼロでした。3カ月ぶりですか。感慨もひとしおですね。
全国的にも同様の傾向が見られます。とりあえず、第5波の収束は確定。次の波に備えましょう。

ところで、日本の感染者が減っているのは政府が数字を改ざんしてるからだそうですね、某国の報道によると。
となると、当院のPCR検査が最近軒並み陰性なのも、政府が検査センターに手を回しているというわけですか。
このところ、発熱外来の受診者自体が減ってますが、それも政府が・・・んなアホな。

感染者が減ればオカシイと言い、感染が再拡大すればそら見たことかと言うのでしょうね、きっと某国の方は。
しかし私が言いたいのは隣国の批判ではなく、最初から他国につけ込まれないようにすべきだということです。
日々のPCR検査の実数や陽性率などのデータは、できるだけ早く正確に公表していただきたい。
これらは市民にとっても、自治体にとっても、そして医療機関にとっても重要なデータなのです。

一部の医療機関は、「G-MIS」というシステムに発熱外来の検査数などを入力しています。
これは発熱外来の稼働内容を把握するためのシステムであって、検査結果については関知していません。

一方で医療機関は、「HER-SYS」というシステムを使って新型コロナ新規感染者の「発生届」を提出します。
これはPCR陽性者等の詳細を報告するためのシステムなので、陰性者については報告しません。

このように、検査数と陽性者数を紐つける仕組みがないので、正確な陽性率は計算できません。
妙な憶測が立ち入る隙のない、正確で迅速な検査・感染者把握システムはできないものですかね。

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ノーベル物理学賞の真鍋氏は、米国人です
- 2021/10/07(Thu) -
ノーベル物理学賞は、米プリンストン大の真鍋淑郎氏らが受賞しました。
こういった、海外に流出してしまった日本人研究者の偉大な業績を知るたびに、複雑な思いに駆られますね。

基礎研究に対する予算規模が、先進諸国(中国も含めて!)に比べて圧倒的に小さいという問題がまずひとつ。
日本の政治家(官僚も?)の認識不足・思慮不足による、国家的な戦略ミスでしょう。
なにしろ安倍首相(当時)はかつて、学術研究を深めるより実践的な教育をしろと公言してるぐらいですから。

「日本の近年のノーベル賞ラッシュは、過去の遺産を食いつぶしたものに過ぎない」
5年前に医学・生理学賞を受賞した大隅良典氏の言う「近年」は、残念ながらもう過ぎ去りつつあります。
仮に今から猛烈に基礎研究に力を入れたとしても、しばらくは追いつかないということです。

なぜ国籍を変更したのかと記者に問われて真鍋氏は、「米国ではやりたいことをできる」と答えました。
裏を返せば、「調和を重んじる」日本では「他人を邪魔するようなこと」ができないのだと。
「私は調和の中で暮らすことはできないものですから、それが私が日本に帰らない理由です」
この発言はショックでしたね。和を以て貴しとなす日本人としては、痛いところを突かれた気がします。

研究費問題も調和問題も、いずれも解決しなければ日本の科学研究の未来はありません。
日本を脱出した研究者を、いつまでたっても「日本人」としてカウントして安心しているようではダメですね。

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ジョブズ死去から10年
- 2021/10/06(Wed) -
スティーブ・ジョブズが亡くなって、10年たちました。
命日は10月5日となっていますが、死去したのは日本時間で10月6日の朝でした。

1989年にMacintosh SE/30を購入して以来、私は30年以上の敬虔なApple信者です。
しかし私が「入信」する数年前に、実はすでにジョブズはAppleから追い出されていました。
その後のAppleはおかしなMacを場当たり的に登場させ、後発のWindowsにシェアを奪われていきました。

私の同僚たちの多くはWindowsに日和りましたが、私は「逃げどき」を逸してMac陣営に残りました。
Appleの経営が悪化して潰れそうになっても、最後まで付き合う覚悟で、Macを使い続けました。
まさかその後、驚異的なV字回復を果たし、時価総額世界一の企業になるとは夢にも思いませんでした。

ジョブズが復帰していなければ、Appleはとっくに潰れていたかもしれません。
「最高の仕事というのは、その仕事が大好きでたまらないというものでなくてはダメだ」
結局、これでしょうね。大好きなことを仕事にして、大好きなことをやる。これぞ最高。
彼の言葉を理想論だと片付けず、大好きな仕事ができるための努力をしようと、私は思っています。

「もし今日死ぬなら、今日やろうとしていることを本当にやるか?」
還暦を過ぎた私にとって、たいへん重く響く言葉です。

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iPhone 13 Pro到着
- 2021/10/05(Tue) -
「iPhone 13 Pro」が、昨日届きました。
最近、iPhoneはApple Storeで買っています。キャリアで買うよりもだいぶ安いからです。

レビューは後日書くこととして、今日はApple StoreでiPhoneを買った場合の設定法など、まとめておきます。
旧機種はiPhone 11 Pro、新機種はiPhone 13 Pro、キャリアはソフトバンク、という場合の話です。

(1)旧iPhoneが比較的新しいOSであることを確認(でも最新のiOS15にする意味はありません)。
(2)旧iPhoneのデータを、Macにバックアップする(MacのOSがMojaveなので、iTunes経由で)。
(3)SIMカードを、旧iPhoneから新iPhoneに入れ替える(ピンは新iPhoneの箱に入っている)。
(4)新iPhoneに、Macからデータを復元する(所要時間約30分+α)。

機種変更の際のiPhone間ののデータ移行には、「クイックスタート」が便利だと最近よく言われています。
しかしBluetoothを用いるこの方法は、データ量が多いと時間がかかるのが問題です。
一方でMacを使った方法はUSBケーブルによるデータ転送なので、もっとも短時間で済むと考えられます。

さて、もうキャリアのショップに行く必要は無いはずでしたが、実は今日ソフトバンクショップに行きました。
この2年で料金体型が変わっているからです。案の定、プランを見直したら基本料金は3千円安くなりました。
もちろん、機種変更に関する手数料等などは一切必要ないので、そこは安心してください。
というわけで、iPhoneを買うならApple Storeがオススメ。MagSafe対応グッズも買うなら、なおさらです。

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岸田総理大臣誕生
- 2021/10/04(Mon) -
「岸田文雄君を、内閣総理大臣に指名することに決まりました」

大島衆議院議長のこの宣言をTVで耳にした方は多いでしょう。ならば聞いてて違和感はありませんでしたか。
「岸田」という名前の部分のアクセントです。
「石田」のように平板型で発音されることが普通なのに、大島議長は「西田」のごとく頭高型でした。

大島議長がそのように発音した理由だけでなく、なぜ石田と西田とでアクセントが異なるのかが気になります。
同様に、「岩田」と「有田」でも違うし、「羽田」と「成田」も違います。何か規則があるのでしょうか。
そんなことばかり気になって、首相会見はあまり聞いていません。

ちなみに岸田氏本人は、自分の名前を平板型で発音しています。
内閣支持率が最初だけ高いのではなく(頭高型)、ずっと安定して(平板型)ほしいものです(うまくない)。

おりしも東京都の新型コロナ新規感染者数が、今年初めて100人を下回りました。熊本県はなんと3人!
もちろんこれは岸田氏の「功績」ではなく、なんなら菅氏の「置き土産」とも言うべき数字かもしれません。
コロナ禍が最悪の状況を脱して、少しばかり希望の持てるタイミングでの新政権発足で良かったですね。

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インフル流行するかどうかわかりませんが、ワクチンは接種を
- 2021/10/03(Sun) -
インフルエンザワクチンのネット予約の受付を開始して、1週間たちました。
現時点ではまだ接種枠は少なめに公開していますが、土日を中心に300回分以上の予約が入っています。

昨シーズンのインフルエンザワクチンの接種総数は1,653回。
新型コロナとインフルとの同時流行に備えたのか、接種者数は例年よりもやや多めでした。
ところが蓋を開けてみると、インフルエンザはまったく流行しませんでした。
新型コロナ対策がインフル予防にもなったのか、ウイルス干渉なのか、なんにしても不思議でなりません。

インフルは経験上、流行しなかった翌年は大流行するものですが、今シーズンに限ってはそれもわかりません。
なのでいま、インフルエンザワクチンの接種を強く推奨すべきかどうかも、実はわかりません。

しかしながら、万一この冬インフルエンザに罹ったら面倒であることは、昨年と同様です。
インフルかコロナか病状だけでは区別ができず、受診者にはおそらく両方の検査を行わなければなりません。

真冬に到来するであろう「第6波」に備えるなら、コロナとインフル両方のワクチンを接種しておくべきです。

ただし、インフルワクチンの供給量は、昨年よりもかなり少ない見通しです。
確実に接種しておきたい方には、10月中か遅くとも11月前半までの接種をお勧めします。
あまり早く接種して免疫が長持ちしないことを心配する方もいますが、打てるうちに打つことが肝要です。

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最初に「主語」を言え
- 2021/10/02(Sat) -
減りましたね、新型コロナ感染者。当院の発熱外来も減ってるし、熊本県の新規感染確認者数も一桁です。

「九州沖縄で・・・あわせて118人となっています。県別では、沖縄県で43人、福岡県で・・・」
NHKの九州沖縄地方のニュースでは、いつも8県の新規感染者を、多い順にすべて教えてくれます。
画面で数字が出ているので、全部言わなくても良さそうですが、視覚障害者等にも配慮しているのでしょうか。

でも、続くフレーズが問題。今日は、こうでした。
「また、ふくお、沖縄県で5人、福岡県と長崎県でそれぞれ1人の、合わせて7人の死亡が確認されました」

出だしの言い間違いはともかく、これが死亡者数の数であることが、最後まで聞かなければわかりません。
たぶん死亡者数だろうなと思いながらも、いったい何の人数なのかと、ずっと疑問を引きずってしまいます。

このような、聞き終わらなければ「主語」がわからないようなニュース原稿は、私には納得がいきません。

「また、死亡者数は、沖縄県で5人、福岡県と長崎県でそれぞれ1人が、確認されました」
このように言うべきでしょう。「見出し」となる重要語は、まず最初に提示しなきゃ。

ラジオ放送は当然ですが、テレビでも、音声だけ聞いている視聴者(聴取者?)もいるのです。
こういった点にはNHKも気を配っているはずですが、ローカル局の場合は徹底していないのかもしれません。

文字の原稿でも基本は同じ。当ブログでも、キーワードはなるべく文頭に書くよう意識しています。
ただし、何らかの効果を狙った場合は別。私はむしろ、そういう例外的な書き方の方が多いかもしれませんが。

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開院14周年
- 2021/10/01(Fri) -
つるはらクリニックは、開院14周年を迎えました。

世の中は未曾有の危機に見舞われています、と書いたのは1年前の今日のこと。
しかし、ここまで長く、重苦しいコロナ禍の日々が続くとは、当時は予想もしていませんでした。

昨年11月から発熱外来を、12月からはPCR検査を始め、現在に至ります。
日曜祝日にPCR検査を行っている医療機関が熊本では少ないため、ここは頑張りどころだと思っています。

発熱外来に時間を取られるため、一般診療枠を制限することになり、地域の皆様にはご迷惑をおかけしています。
動線分離・時間帯分離を徹底した診療の流れが、受診される方にはご不便を強いていますが、院内感染だけは絶対に避けなければなりません。ご理解ください。
この困難でリスキーな仕事に、使命感を持って日々従事してくれるスタッフには、心から感謝しています。

5月からは新型コロナワクチンの接種を開始しましたが、かかりつけの方を優先するため、予約方式は原則として非公開にしています。
そのため、熊本市の予約サイト等では当院で接種を行っていないかのように見え、ご心配をおかけしました。

一般診療と発熱外来と特定健診と、コロナとインフルと小児へのワクチン接種も並行して行う日々が、しばらく続きます。
限られた時間と設備と人員で、臨機応変というと聞こえはいいですが、いまだに試行錯誤の診療です。
でも、光が見えてきた気はします。コロナ禍はきっと克服できると信じています。
15年目のつるはらクリニックも、どうぞよろしくお願いいたします。

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