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ぶら下がり健康器で背が伸びた?(個人の意見です)
- 2022/02/28(Mon) -
いまさら「ぶら下がり健康器」を買いました。毎日朝晩、起床時と就寝前にぶら下がっています。

最初は、ぶら下がった瞬間に肩と背骨が悲鳴をあげました。ギシギシと、聞こえるほどの異音がしたほどです。
しかし、ぶら下がり続けることで、きっとあちこちが力を付けていくはず。頑張るしかありません。

ぶら下がり始めたとき、懸垂を試みてみましたが、体は1ミリも上がりませんでした。
なにしろ握力も腕力も落ちてるし、肩関節も肩甲骨も固まってるし、だいたい体重が重すぎです。

とは言え、最近は握力や肩関節に余力が出てきました。懸垂はまだ無理ですが、ぶら下がり続けるのみです。

ある朝、それまではギリギリ床に付く程度だったつま先が、体重を支えるほどにガッチリ床に着いていました。
もしかすると、毎日のぶら下がりによって背が伸びた可能性があります。きっと脊椎の間が開いたのでしょう。
人間ドックのたびに縮んでいる身長に気付かされますが、それが一気に挽回したと考えても良いでしょう。

と考えたのですが気が付くと、私はスリッパを履いていました。だから足が床に届いたというわけです。
そんなつまらない、オチにもならない話ですが、私は何でも続けると決めたら意地でも続ける性分です。
このブログもそうです。中断したあとで後悔するのが怖くて中断ができない「継続神経症」なのです。
と言うわけで、何があっても朝晩ぶら下がり続けてみます。健康になるかどうかはもはや、関係ありません。

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「7年7カ月ぶり」
- 2022/02/27(Sun) -
プーチン・ロシアのウクライナ侵攻。ひどい話です。ふと、昔聞いた「しりとり歌」を思い出しました。

「スズメ、メジロ、ロシヤ、・・・」、その次は、「ヤバンコク、クロパトキン、・・・」と続きます。

国際原油相場が急騰し、その指標のひとつが7年7カ月ぶりに1バレル=100ドルを上回ったと報じられました。
お前、原油相場に興味があったのかと、驚かないでください。興味あるわけないじゃないですか。

私の興味は、NHKのアナウンサーが、「7年7カ月」を「シチネンナナカゲツ」と読んだことです。
別のニュースでも同じ。NHKでは必ず、「7年」は「シチネン」で「7カ月」は「ナナカゲツ」なのです。

調べてみると一般に、「七」の読み方は、伝統的な「シチ」から徐々に「ナナ化」が進んでいるようですね。
逆に言うなら、伝統的な言葉では「ナナ」よりも「シチ」を使うのだと。「七回忌」とか「将棋七段」とか。

それとは別に、順序を表すときは「シチ」で、数量を表すときは「ナナ」、のような原則もあるそうです。
なので7番目の月である「七月」は「シチガツ」で、期間を表す「七カ月」は「ナナカゲツ」なわけですか。
たしかに私も、「七月」を「ナナガツ」と言うのは、「シチ」と「イチ」の聞き間違いを防ぎたい時だけです。

じゃあ「七年」はなぜ「シチネン」なのか。伝統?、「ナナネン」が言い難いから?、よくわかりません。
過渡期かもしれませんが、現時点で「7年7カ月」は、「重箱読み」的に「シチネンナナカゲツ」なのです。

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ワクチン有効期限の手書き修正は、お役所の指示です
- 2022/02/26(Sat) -
新型コロナワクチンは、品質データに基づいて有効期限が延長されました。
ファイザーは当初の製造後6カ月から9カ月に、モデルナも7カ月から9カ月に延長されました。

しかし、有効期限延長前に製造・出荷されたワクチンのバイアルには、延長前の有効期限が印字されています。
接種済証等に貼るための、有効期限を印字したシールにも、延長前の期限が印字されています。

たとえば当院でいま使っている製造番号「FL7646」のファイザーの、新たな接種期限は2022/5/31です。
しかしバイアルや、接種済証用の付属シールには、旧有効期限である2022/2/28が印字されていました。

このワクチンを2月中に使う場合には支障ありませんが、来月以降には、シールの印字が問題となります。
保健所は、厚労省からの事務連絡に基づき、今月初めに次のように依頼してきました。

「被接種者が不安を抱かれることがないよう、有効期限を手書き修正いただきますようお願いいたします」

この手書き修正がかえって、被接種者に不安を抱かせることを、お役所は想像できなかったのでしょうか。
現に、不安を感じた全国各地の人たちが、医療機関や厚労省に問い合わせていると報じられています。

熊本市では有効期限を訂正したシールを作成・配布していますが、それもなかなか不完全な状況です。
そのような訂正作業は、本来国が迅速に行うべきことです。地方に尻拭いをさせないでいただきたい。
そして、有効期限の手書き修正の件は、国がメディアで大々的に広報して、早く国民に周知すべきです。

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システムダウンをきっかけに、脱「HER-SYS」へ
- 2022/02/25(Fri) -
HER-SYS(新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム)」が、システムダウンしました。
今日の昼間の出来事です。そのおかげで私の1日は、バタバタでした。

毎週日曜日や祝日には、熊本市内外から当院の発熱外来を受診する方が大勢います。
PCR検査用の検体は、翌日の朝、検査センターに提出し、その結果は夜遅くに判明します。
さらにその翌日の朝から、患者さんに検査結果の連絡を行い、続いてHER-SYSへの入力作業が始まります。

そのHER-SYSがシステムダウンしたので、今日は33件分のPCR陽性者の「発生届」が出せなくなりました。
発生届が提出されなければ、保健所は感染者の発生を正式に受理できず、その後の対応も進みません。

保健所に電話で問い合わせてみると、「こっちもHER-SYSが動かなくて困ってますぅ」という返事。
手書きの発生届が提出された場合、それを保健所の職員がHER-SYSに入力しなければならないからです。

私には、1件当たり10分以上かかる手書きの発生届を、33件分も作成するような時間も体力もありません。
そこで、当院で使ってる自作の患者データベースを改修し、発生届が出力できるようにしました。

この作業に軽く2時間かかりましたが、結果的には、その方が近道だったと思います。
慌てて作ったのでバグだらけで、保健所から疑義照会の電話がかかってきました。申し訳ありません。
でも、さらに修正を加えて完成度が上がりました。次からはバッチリでしょう。
これでもう、HER-SYS入力の必要がなくなりました。今思えば、アレってすごく面倒だったんですよ。

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「新千歳難民」のために「混雑欠航」
- 2022/02/24(Thu) -
北海道では、大雪の影響でJRが止まり、昨夜は新千歳空港に大勢の人が取り残されてしまいました。

空港内に人々が滞留し、一部雑魚寝しているニュース映像を見て、数年前の「成田難民」を思い出しました。
あの時は、空港そのものは通常通り機能しているのに、台風の影響で成田周辺の陸路が塞がれていたのでした。

空港から誰も出られない状況では、同時に、空港に行きたくても行けなくなります。
その日私は、羽田から9時間かけてもついに成田にたどり着けず、成田発の国際線に乗り継げませんでした。

今回、新千歳空港の除雪は完了したものの、JRの線路や高速道路の除雪がなかなか進まなかったようです。
陸の孤島と化した空港には、多くの受験生を含む7千人が取り残され、空港内に留まることになりました。

この新千歳難民の拡大を防ぐため、国交省航空局は航空会社に、新千歳行き航空便の出発停止を要請しました。
それに基づきANAは、昨夜の羽田–新千歳便を4便欠航しました。いわゆる「混雑欠航」です。
しかし同時に、新千歳から羽田への上り便は飛ばして、新千歳難民の解消にも貢献したとのこと。

では、下り便は欠航して上り便だけ運航するための「機材繰り」はどうしたのか、って話ですよね。
実は、欠航したはずの下り便は、乗客を乗せない回送で4便飛ばしたらしいですね、機材繰りのために。

今回実施された「一方向ピストン輸送」は、空港難民を救済するためにはとても有効だと思います。
成田難民のときにもその発想で、成田–羽田間の「シャトル運航」をしてくれたら良かったんですけどね。

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今日は天皇誕生日
- 2022/02/23(Wed) -
天皇誕生日と言えば、私が子どもの頃(昭和の時代)には、4月29日でした。
いまは「昭和の日」となりましたが、いずれにせよ、大型連休の冒頭に来る、重要な祝日です。

祝日なので今日も当院の発熱外来受診者は多く、早々に予約受付を打ち切る羽目になりました。
「新型コロナ相談センター」に紹介された方たちが、ひっきりなしに電話をしてきます。
午前中のうちに予約が夕方まで埋まり、紹介をストップしてもうらうべく相談センターに連絡を入れました。

熊本市の発熱外来(診療・検査医療機関)って、日曜祝日はとても手薄です。
毎週日曜にやってるところは、当院を含めて2,3軒しかありません。だから集中してパンクするのです。
まして、祝日はほとんどどこもやっていません。そもそも当院の祝日診療って、かなり酔狂な試みなのです。

開院当初は、休診日は金曜だけで、火曜は半ドンでした。
その唯一の休診日である金曜がたまたま祝日だと、休診せず、祝日診療を優先させていました。鬼ですね。
何しろ当時は、冬場には夜9時過ぎまで診療するのは当たり前で、しばしば10時過ぎていました。
しかしそのようなブラックな残業は、今はあり得ません。私が決めたのではなく、世の中がそうなったのです。

診療時間を大幅に超過するほどの予約が入ったら、もうそれ以上の予約受付をお断りするようになりました。
職場としては当たり前の対応ですが、医療機関としては心苦しい限りです。ご理解をお願い致します。

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メガネが曇るのは危険信号
- 2022/02/22(Tue) -
新型コロナ感染者はまだまだ多く、当院発熱外来受診者の「PCR陽性率」は、毎日ほぼ50%〜75%の間です。
感染ルートは基本的に飛沫の吸い込みだと考えているので、何よりも大事なのは、やはりマスクでしょう。

不織布マスクに弱点があるとすれば、鼻や頬周囲の隙間ですね。なので私は、二重に装着しています。
内側のマスクを完璧に着けた上で、さらに1cmほど上にずらして2枚目を付け、鼻周囲の隙間をカバーします。
もちろん完璧を期すために、フェイスシールドを装着し、さらにキャップをかぶります。

今日は夕方になって少し時間が取れたので、約2カ月ぶりに理髪に行きました。
理髪といっても、行ったのは理容院ではなく美容院なので厳密には不法行為なのですが、大目に見てください。

久々の外出なので、いつもの不織布マスクではなく、誰かにもらったオシャレなマスクを着けていきました。
「N95」という印字のある立体的なマスクで、鼻当て(ノーズパッド)付きの高級(っぽい)品です。

鼻周囲のフィットがとても柔らかく、とても装着感が良かったのですが、なぜか、メガネが曇ります。
これは呼気が上に抜けている証拠です。ウイルスガード用のマスクとして、あってはならない症状です。
マスクを外してよく見ると、鼻当ての両脇に大きな隙間ができてしまっています。いわば「脇が甘い」のです。

メガネが曇る現象は、また別の状況でも経験しました。
それは、不織布マスクの上から、ナイロンやゴアテックスなどのオシャレなマスクを二重に着けたときです。
おそれくこれらの素材は不織布マスクの通気性を阻害し、その結果、鼻周囲の隙間が開くものと思われます。

日頃はメガネじゃない方も、息漏れチェックのために、ためしにメガネを着けてみるといいかもしれませんね。

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接種券が来る前に接種する「裏技」は、オススメしません
- 2022/02/21(Mon) -
「新型コロナワクチンは、接種券が届かなくても2回目の接種から6カ月を経過していれば、3回目接種は可能」

接種がなかなか進まないことに業を煮やした、たとえば河野前担当相の発言が取り上げられたりします。
当院でも事情によっては、接種券が届く前の方に接種を行ったことはあります。

しかし最近、このある種の「裏技」がメディアで広く報じられるようになり、面倒なことになっています。

「接種券まだだけど、早めに接種できませんかね」
そのような問い合わせ電話は多くはないですが、日頃の診療の合間にはしばしば尋ねられる質問です。
少しでも早く接種したいと願っている方には、私だって一刻も早く接種して差し上げたい。これは本当です。

ですが、接種券が1,2回目の接種順に発送されていることをふまえ、次のようにお答えすることにしています。
「接種間隔を考慮しますと、接種券が届いた順番に接種するのが適切で公平かと、当院では考えております」

当院のような医療機関が、3回目接種をどんどん進められないのは、第一にワクチンが足りないからです。
今月受け取った本数はすでに当院の配給上限量を超えており、来月の配給予定分から前借りしている状態です。
その来月の分は4月分から前借りできることも、今日、保健所の方に尋ねて了承済です。
そのようにワクチンが足りないのは、ひとつは、モデルナ不人気のせいです。モデルナは大余りなのですから。
「モデルナの方が強い免疫が付きますよ」ぐらいの宣伝では、慎重な日本人はなびかないのです。

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練乳をかけないイチゴなんて
- 2022/02/20(Sun) -
ふるさと納税で「あまおう」が届きました。食べました。大きすぎて不格好でしたが、しかし美味い。

ところで、イチゴをグジュグジュに潰してから食べる人がいますよね、ときどき。
昔、TVでそんなシーンを見たことがありましたが、その後、知人がその食べ方をしたので驚きました。

イチゴって、まずその果実をかじるときのサックリとした食感が、私は好きなんですけどね。
で、何度か噛むうちにグジュグジュになるわけで、その噛み砕いた状態から食べ始めたい人がいるんですかね。
まるでご飯を、いつもお粥で食べるようなものでしょう。

昔のイチゴは甘くなかったから、牛乳と砂糖をかけて食べやすくした、とネットには書いてあります。
いやたとえそうだとしても、食感を失わせてまで食べようという発想は、私には理解できません。

食感を保ちながらも甘みをマシマシにするために、私はイチゴには練乳をかけて食べるのが好きです。
甘い「あまおう」であっても、イチゴをほぼほぼコーティングするほどに、練乳をふんだんにかけます。
ていうか、イチゴよりも練乳の方が好きなのかもしれません。かき氷にも必須です。

子どもの頃コッソリと、ちょうどカルピスのように練乳をお湯で薄めて飲んだことがありますが、不味かった。
ついでに言うなら、クリープも好きでしたが、学生の時にクリープだけお湯で溶かして飲んだら、不味かった。
酸味とか苦みのあるメインがあるからこその、練乳でありクリープなんでしょうね。主役にはなれないのです。

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「交互接種」推進運動
- 2022/02/19(Sat) -
ファイザー→ファイザーと打ってきたら、3回目はモデルナに切り替えた方が、より強い免疫が付くという話。
抗体価の上昇が、ファイザー54倍に対してモデルナで68倍だったという、国内データが出ました。
どっちも悪くないけど、モデルナの上昇率にはそそられますね、副反応の頻度が多かったとしても。

そのようなデータもあって、最近「交互接種」を推進する情報・報道が目立ちます。

接種するワクチンは選択できるはずですが、実際にはファイザーが足りないという「台所事情」があります。
しかし政府はそう言わず、「強さを求めるならモデルナ」「悩むならモデルナ」と喧伝・誘導するわけです。

ところが現実には、「安心を求めるならファイザー」「悩むならファイザー」のような考えの方が圧倒的です。
日本人が、副反応をことのほか恐れる気質であることは、HPVワクチン問題などの事例からもあきらかです。
「ワクチンを変えたばっかりに」と後悔する姿を、モデルナを打つ前から想像してしまうのでしょう。

ワクチンの副反応を避けるためなら、子宮頸がんになるリスクはやむを得ないとまで考えてきた日本人。
ところが新型コロナでは、少々副反応があってもワクチンを打って感染を防ぎたい、という考えが支配的です。
つまり日本人は、目の前の恐怖に弱いわけです。先々の利益と天秤にかける客観性がないのです。
その結果、より強い免疫が付くモデルナよりも、副反応がより弱いファイザーを好むのでしょう。

熊本市では来週、多くの市民に接種券が郵送される予定です。週の後半には予約が殺到することでしょう。
ファイザー枠はあっという間に埋まり、「モデルナならすぐ打てますよ」ということになりそうです。
いまの状況では、ワクチンは早く接種した方が良いし、選べるならモデルナの方が良いと私は思っています。

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療養解除時の確認検査は不要です
- 2022/02/18(Fri) -
新型コロナ感染から回復した方にとっては、「いつから出勤できるのか」ということが、最大の関心事です。
感染者の、いわゆる「退院・療養解除基準」は、
(1)有症状の場合:発症日から10日間経過し、かつ症状軽快後72時間経過していること
(2)無症状の場合:検査日から7日間経過した時点、ただし途中で症状が出たらその日から10日間

療養解除に際して、解除当日に保健所から電話かSMSが届き、後日「就業制限解除通知書」が郵送されます。

ただし、その「通知書」がなかなか届かない方も多いようで、保健所が言うには、
「非常に感染者が多く、(就業制限解除通知書の)郵送まで2週間~1か月お時間をいただいております」だと。

ここまで遅いのでは、職場復帰時には使えません。おかげで当院などに「診断書」を求める方が出てきます。
あるいは、「自宅療養が終わるんで、確認のためPCR検査をしてもらえますか」という方も目立ちます。
会社等が、PCR検査による「陰性証明」を求めるのでしょうけど、当院でそのような検査は行っていません。

規定通りの療養期間を経過すれば、療養解除時の検査は不要です。証明書等も不要ということになっています。
それに、もしも検査して「陽性」が出たら解釈がヤヤコシイですからね。

というわけで当院では、「自費でもいいから」と言われても、「陰性証明」としての検査は行っておりません。
それは、本当に検査が必要な方に発熱外来の時間を割くためであり、また検査資源の節約のためでもあります。

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5〜11歳の新型コロナワクチン、具体化してきました
- 2022/02/17(Thu) -
小児(5〜11歳)の新型コロナワクチンの接種について、熊本市でも具体的な計画が出てきました。

対象者は約4万8千人。その全員に対して、3月10日から接種券が一斉発送されます。接種は3週間間隔で2回。
ただし第1期(3/28〜5/8)に接種できるのは、わずか9千人。ワクチンの確保数がその程度なのでしょう。

各医療機関には、この第1期における接種希望量の調査が行われています。締切は来週月曜日。
もしも接種希望量の総数が9千人分よりも多ければ(間違いなく多いでしょう)、調整が行われます。
調整というのは今回も、単純な按分計算になると思われます。
たとえば希望総数が1万8千人分であれば、各医療機関には希望量の2分の1しか配給されないことになります。

そのような手法がすでにわかっているので、医療機関は「多め」の希望数を申請する可能性があります。
となると、接種希望数の総量はますます増えてしまい、手に入るワクチンの数が読みにくくなるのです。

そもそも、いったい当院で何人に接種することになるのか、準備する接種枠の設定にも悩んでいます。
かかりつけのお子さんだけでいいのか、土日の接種枠を拡充して近隣住民全体に間口を広げるべきなのか。

小児のワクチンの接種では、高齢者のときみたいな希望者の殺到はなさそうです。
ですが、いつから接種できるのかという問い合わせは、最近増えてきました。
喘息やその他の疾患をお持ちのお子さんとか、ご高齢の方と同居している方には、早めの接種をお勧めします。

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新型コロナ抗原定性検査キットの安定供給を
- 2022/02/16(Wed) -
子どもの新型コロナ感染が増えているので、小さな子でも油断せず診療に臨まなければなりません。
オミクロン株になってからは、院内に入れて診察する前に、念のため駐車場で抗原検査を行うのが原則です。

突発性発疹でしょうか、と今日来院した38度台で元気な乳児も、原則通り検査をしたら抗原陽性でした。
先月までだと、0歳や1歳のお子さんはたいてい、そのまま院内の隔離室等に入れていました。
しかし今は、隔離室に入れる前の抗原検査がほぼ必須です。まことに面倒なことになったものです。

本来、抗原検査で「陰性証明」を行うことはできないはずですが、状況によっては利用するしかありません。
しかし、乳幼児等の診察前にいちいち抗原検査をすれば、検査キットはすぐになくなります。
今日もまた50人分のキットを発注しましたが、いまの状況が続けば今後の検査キットの品薄が心配です。

当院の発熱外来では、唾液が採れる方は原則としてPCR検査を行います。抗原検査よりも感度が良いからです。
しかし高齢者や重症化因子をお持ちの方など、PCR検査の結果を待ちきれず、抗原検査を行うことがあります。
小さなお子さんだけでなく、唾液がなかなか採れない高齢者等でも、抗原検査に切り替える場合があります。

このように発熱外来では、抗原検査キットは意外と重要なアイテムです。
医療現場で品薄になるようなことがないような、製造・供給体制を維持していただきたいものです。

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PCR陽性率の高さが異常
- 2022/02/15(Tue) -
驚いたこと、2つ。

(1)PCR検査の陽性率の高さ
おととい日曜日のPCR44件のうち陽性は32人。陽性率73%。月曜日の8例では陽性4人。陽性率50%でした。
この陽性率の高さは、検査が追いついていないことを意味するのかもしれません。
新規感染者数自体は横ばいか減少気味ですが、実際の感染者はもっとずっと多い可能性があります。

PCR検査の陽性率が高いのは、家庭内感染が多いこともその理由のひとつでしょう。
家族全員陽性とか、それに近いご家庭が増えています。こうなるともう「みなし陽性」の発動が必要です。
保健所に尋ねたら、必ずしも検査事情がひっ迫していなくても、有症状濃厚接触者はみなし陽性OKとのこと。
それなら最初から、そう言ってくれればいいのに。

(2)ワクチン配給数の少なさ
4月1日〜5月8日の接種可能人数調査に対して、当院はファイザー126人、モデルナ60人と回答していました。
ところが今日届いた熊本市からのワクチン配給上限数は、ファイザー24人分、モデルナ30人分でした。
ワクチンの希望数がこれほど削られたのでは、まともな接種計画が立てられません。

追加接種(3回目接種)はほどほどにして、4月からは5〜11歳の接種に集中しろということなのでしょうか。
にしても、熊本での小児の接種計画がハッキリしないので、こちらも計画の立てようがないのです。
政府の後手後手政策に翻弄されている自治体の苦労もわかりますけどね。

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新型コロナワクチンの追加接種、予約の電話が続々と
- 2022/02/14(Mon) -
新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)の問い合わせの電話が、今日はひっきりなしでした。

熊本市の接種券の発送が2月9日に行われ、それがちょうど届いたようです。その対象は、
(1)65歳以上:昨年7/28〜8/31に2回目の接種を受けた方
(2)64歳以下:昨年7/7〜7/31に、2回目の接種を受けた方

接種券が届いたらすぐ接種できるのではなく、いずれの年齢層でも2回目から6カ月の間隔が必要です。
つまり、今回接種券を受け取ってもすぐには接種できない方が、高齢者には大勢います。
ところが、今回接種券を受け取った64歳以下の方は、すぐに全員接種できます。なんか変な具合ですよね。

そもそも、3連休の2日前に接種券を発送するというタイミングは、何か効果を狙ったのか、うっかりなのか。

さらに次の接種券発送は、誰が決めたのか、これまた祝日の前日の2月22日ですか。その対象は、
(1)65歳以上:昨年9/1〜9/30に2回目の接種を受けた方
(2)64歳以下:昨年8/1〜9/10に2回目の接種を受けた方

接種券が届いてすぐ接種できる高齢者はいませんが、64歳以下であれば一定数の方が接種可能です。

早く接種したいと、首を長くして待っている高齢者はとても多いです。
それなのに今のやり方では、高齢者ほど、接種券が届いてから長く待たされるということになります。
接種券を送付する順番は、年代別に妙な区別を付けず、単純に2回目接種の順番にすればいいのに。

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マッターホルン型よりも富士山型
- 2022/02/13(Sun) -
発熱外来の受診希望者が、いっこうに減りません。とくに日曜日はひどく混み合います。
今日は新型コロナワクチンの3回目や子どもの予防接種の予約も一切入れず、発熱外来に時間を割きました。

しかし、結局いつもの日曜日と同様に、朝9時半までには夕方までの受診予約が埋まってしまいました。
なので「熊本県新型コロナウイルス感染症専用相談窓口」には、早々と紹介ストップの電話を入れました。
当院が受入を止めたら、相談窓口はどの医療機関を紹介するのかわかりませんが、やむを得ません。

第6波は、第5波に比べて急峻に立ち上がったので、逆にむしろ早期の収束を私も期待していました。
ところが、仮にピークアウトしても、その後の急激な「立ち下がり」が期待できない雰囲気になっていますね。

このピークを山にたとえた質問に対して、「マッターホルンよりも富士山型、あるいはもう少し」と尾身会長。

富士山だと、立ち上がりもなだらかなはずですが、そこには言及しないようです。
ともかく、ピークが思いのほか長くなるという意味なのでしょうけど、ほんとに富士山で済むのでしょうか。
延々とピークが続いたら、次は何と表現するんでしょう。デカン高原ですか、なんならギアナ高地ですか。

ピークが小刻みに増減を繰り返す場合には、根子岳型と呼ぶのが分かり易いですね、熊本県人には。
ていうか、たとえ話って、つい話の「上手さ」とか「辻褄」に気を取られて、本筋を忘れてしまいます。

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北京五輪には、感動をもらっています
- 2022/02/12(Sat) -
当ブログも、毎日毎日コロナ関連のネタばかりで、いいかげん辟易している方も多いことでしょう。
ホントにまったく別の話題で書きたいのですが、コロナ禍を差し置いて書くほどのネタがみつかりません。

毎晩遅くまで頭を抱えている私に、いつも同情してくれる家人に言いたい。「同情するならネタをくれ」。

北京五輪は、コロナ禍第6波の真っ最中にどうなの、と思っていましたが結局、私もそれなりに楽しんでます。
東京五輪の時と同じで、いざ始まれば盛り上がってしまうのです。皆さんも、そうでしょう?
不可解な判定で納得できない事態も続出していますが、中国が有利な判定はもう仕方ない。諦めましょう。
そんな厳しいアウェーの中にありながらメダルを獲得した選手たちは、ホントにすばらしい。感動します。

国内に目を向けると、将棋の王将戦では藤井聡太竜王が4連勝し、10代での「五冠」を成し遂げました。
この人は、これまで思って来た以上に、化け物クラスなのかもしれませんね、ああ見えて。

考えてみると、この2年間で進歩したことが私には何もありません。コロナ禍で右往左往してきただけです。
どのような状況でも、つねに中長期的な目標を持ち、日々の雑事とは切り離して努力しなければなりませんね。

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「みなし陽性」の判断ができるほどの検査態勢のひっ迫状況か
- 2022/02/11(Fri) -
「みなし陽性」が今日から熊本県でも導入されることは、昨日も書きました。

家族内の感染者の濃厚接触者が有症状となった場合、医師の判断で、未検査で新型コロナと診断できます。
みなし陽性と診断した感染者は、発生届には「疑似症患者」として届け出ることになります。

新型コロナの「新規陽性者数」には疑似症患者も含まれていて、それが内数として示されます。
たとえば今日の東京都では、新規感染確認1万8,660人のうち、みなし陽性は814人。およそ5%でした。

導入初日の熊本では、みなし陽性(疑似症患者)は1人だけでしたが、明日以降は増えていくのでしょうか。

みなし陽性は、検査試薬やキットの不足によって 検査の実施に支障が生じていることが、その運用条件です。
なので、検査センターに委託すればいつでもPCR検査が可能な状況では、実際の運用は難しいかもしれません。

当院の場合だと、検査センターがストップし、しかも抗原検査キットの院内在庫がゼロのときしか使えません。
いや、そこまで厳格に考えず、検査態勢のひっ迫状況によっては運用を考慮してもよいのかもしれません。
PCR検査の結果判明までの時間がかかっている現状を「ひっ迫」と解釈してよいのであれば、助かります。

そこらへんの「機微」を保健所等に尋ねたら、きっとヤブ蛇になるので、黙ったままの自己判断が吉でしょう。

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「みなし陽性」の運用が始まります
- 2022/02/10(Thu) -
熊本県でも、いわゆる「みなし陽性」の運用が、明日から可能になります。
医師の判断により、検査を行わず、臨床症状で「新型コロナ感染者」とみなすことができます。

その取扱には、次の2つの条件を満たす必要があります。
(1)陽性者の濃厚接触者で、同居家族または同居している方が有症状となった場合
(2)PCR検査の試薬や抗原定性検査キットが不足していることにより、 検査の実施に支障が生じている

みなし陽性の運用によって、検査に伴う医療資源が節約でき、陽性診断とその後の対処も格段に早まります。

当院で今月PCR検査または抗原定性検査を行ったのは186人。このうち同居家族内濃厚接触者は53人でした。
そのうち来院時に何らかの症状のあった方は36人で、これらは(1)の条件でみなし陽性と判断できる方です。

ところが実際に検査で陽性だったのは36人中19人でした。残る17人は「みなし偽陽性」かもしれない人です。
もちろん、PCR検査等の「偽陰性」も否定できないので、有症状濃厚接触者はつねに要注意対象です。
とは言え、みなし陽性の「過剰診断」には留意すべきだと、自験例を集計してみて改めて気付いた次第です。

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感染してもすぐに職場復帰
- 2022/02/09(Wed) -
新型コロナの感染が確定すると、病状や重症化リスク等に応じた療養場所が、保健所から指示されます。
(1)入院
(2)宿泊療養
(3)自宅療養

感染者に電話して様子を聞くと、たいていの方は(3)ですが、たまに(2)の方がいます。(1)は少数です。
ところが最近は、第4のパターンの方も出始めていて、驚きます。
(4)職場復帰

「感染者なのに職場復帰?」と驚くのですが、話を聞けばその事情は切実です。
老健施設等の感染者エリアでの勤務に、軽症感染者の職員が駆り出されている、というわけです。
なるほど、よく考えたものです。感染者には当面、新たな感染のリスクはありませんからね。

感染者の病棟を、感染した医療スタッフが担当することが、大都市圏の病院等では、すでに行われています。
医療者はつねに感染のリスクに晒されており、しかも感染したらしたで、都合良く働かされるわけです。

でも考えてみると、無症状・軽症感染者はある意味「無敵状態」です。この好機を生かさない手はありません。
万一私が感染して、しかも元気なら、どこかの病院のコロナ病棟に手伝いに行きたくなるかもしれませんね。

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「家庭内濃厚接触」には、やはり早期PCR検査かな
- 2022/02/08(Tue) -
毎週火曜の休診日は、日曜と月曜に行ったPCR検査の結果報告と届出を行う日として、完全に定着しています。

今日、PCR検査の結果を電話で伝えた方は77人。検査数自体は、先週より減ってます。
このうち陽性は34人。陽性率は44%。これほど陽性率が高いうちは、まだ流行がおさまる気がしません。

電話では結果を伝えるだけではなく、この1日2日の病状の変化を尋ねます。
それらの情報をもとに、発生届をHER-SYSに入力し、入院チェックシートをFAXするまでが今日の仕事です。

あいかわらず家庭内感染が多いですね。
先週ぐらいまでは、家族内に感染者が1人出たので、他の家族のPCR検査を求めるケースが主流でした。
ところが今週は、家族に複数の感染者が出たので、残り全員のPCR検査を希望するような例が増えています。

家族の場合はたいてい「濃厚接触者」となりますが、その中にはしばしば、無症状の方が含まれています。
しかし実際に今日もPCRの結果を電話で伝えていると、無症状だった濃厚接触者が何人か発症していました。

「家族内感染者との濃厚接触→無症状だけどPCR検査→その後発症→PCR陽性が判明」というパターンです。

検査・医療資源の節約をうるさく言うなら、無症状濃厚接触者の検査は控えるべきだという考え方があります。
しかし私は、感染者が多数勢力であるような家庭では、残りの家族全員のPCR検査を原則として行います。
前述したように、診察時にはたとえ無症状でも、やがて大半が発症することが経験上わかっているからです。

あとで陽性とわかるほどなら、一刻も早く「陽性判定」を出した方が、医学的にも社会的にも有益です。
家庭内での面倒な隔離・動線分離や消毒等は、家族全員が感染したことがわかった時点で、もう不要ですし。

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「6カ月間隔で1日100万回」の実現へ
- 2022/02/07(Mon) -
「新型コロナワクチンの3回目接種1日100万回」を、今月の後半には達成したいと、岸田首相が述べました。
野党議員から突き上げられて答弁したような流れです。たしかに、もっと早く表明して欲しかった。

首相が何をぶち上げたところで、自治体が従うのはあくまでも、中央省庁(厚労省)からの指示です。
厚労省は、これまでの政策との整合性をとりながら理屈を付けて次の施策を決定するので、時間がかかります。
自治体は、厚労省からの指示を元に、大慌てで動き出します。医療機関への通知が出るのもその頃です。

ところが国民は、首相が言ったのなら明日からでも実現するのだろうと、そのぐらいの感覚でとらえます。
「今月中に100万回」と急に言い出すのではなく、「来月中に100万回」と1カ月前に言っといてほしかった。

2回目の接種からの間隔も、ようやく「全対象者で6カ月」ということになりそうです。
熊本市でも今週木曜日から、64歳以下であっても6カ月以上の間隔で実施、という規定に変わる予定です。

市の予約システムにおける予約受付も前倒しされ、「接種券が届き次第可能」とする運用に変わります。
しかも実際には、たとえ接種券が届いてなくても、2回目から6カ月経っていれば接種は可能です。
ただし、予約の混乱を回避するために、市は接種券を段階的に送付しています。
市民の皆さまにおかれては、混乱を避けるべく、「接種券が届いてから予約を入れる」ようお願いします。

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「逆に」の用法
- 2022/02/06(Sun) -
「何か処方しましょうか?」
「逆に、何がありますか?」

今日の発熱外来で、PCR検査用の検体を採取した後、何か解熱剤でもご希望かとお尋ねしたときの会話です。

【逆に】
(1)反対に、あべこべに(←原義)
(2)むしろ、かえって(←最近の用法)
(3)それよりも、そんなことより(←マウント)
(4)まあ(←なんとなく言葉をつなげる)

逆にこんな感じでしょうか。
昨今の「逆に」は、応用範囲が広がってますね。これを用法が誤りだと目くじらを立てたりはしません。
逆に自分でも(2)などは「効果的に」使ってみたいですね。

冒頭の「逆に」は (1), (2), (3) の混合で、「それよりも、むしろ、反対に、尋ねますけど」の意味でしょうか。
私はその想定外の質問に戸惑ってしまい、「解熱剤とかあります」と応えるのがやっとでした。
逆に、「何か焼きましょうか?」「オススメ何かあります?」みたいな、焼き鳥屋の会話も思い出しました。

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保健所の仕事が早くなってる!
- 2022/02/05(Sat) -
PCR検査を委託している検査センターで昨日また、機器のトラブルがありました。
昨夜のうちには判明する予定だった検査結果が、翌朝(つまり今朝)になるという連絡が昨夕ありました。
以前にも経験済みのことなので、対処法は心得ています。まずは連絡を待つ患者さんへお詫びの電話連絡です。

PCR陰性か陽性かで家庭生活が大違いになりますが、結果判明が延びると言われたら待つしかありません。
その待ち時間をできるだけ減らそうと、今朝は6時台に出勤して、7時から電話連絡を始めました。
検査した11人のうち8人が陽性でしたが、8人といっても3家族です。家庭内での複数感染が多いのです。

診療開始までに、電話連絡と追加問診と、発生届の入力と、保健所へのFAXを終えなければなりません。
バタバタしたものだから、発生届(HER-SYS入力)のうち1件の送信ボタンのクリックを忘れてしまいました。
そしたら朝のうちに保健所から電話が入り、FAXと比較して発生届が1件足りません、と。

驚きました。保健所の仕事が早くなってる!(失礼)
入力した発生届なんていつ読んでくれるのやらと、以前は思っていましたが、認識を改めなければなりません。

発生届が迅速に処理されているところを見ると、その後の動きもきっと、早くなっていると期待できます。
感染者数が千人レベルにも耐えうるまでに、保健所のマンパワーが増強されているのでしょう。
昨日は、感染者の住所確認で保健所から電話がかかりましたが、市内の有名な町名の読みを間違えていました。
もしかすると、市外(あるいは県外)からの応援の方かもしれませんね。

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「家庭内濃厚接触」は、なかなか避けがたい
- 2022/02/04(Fri) -
家族に陽性者が出た、という方の受診が増えています。新型コロナはもう、身近な感染症になってきました。

発症の前から感染力が強いのがコロナの特徴なので、発症後に対策を始めても家庭内ではほぼ手遅れです。
もちろん発症後の隔離がムダだとは言いませんが、現実的には難しい場合も多く、結局、感染が広がります。

「濃厚接触者である同居家族等の待機時間について」という通知が、2日前に厚労省から出ています。

エッセンシャルワーカーかどうかにかかわらず、待機期間については次のように規定されています。
(1)陽性者の発症日(無症状なら検査日)か住居内で感染対策を講じた日の、遅い方から8日目に解除する
(2)別の家族が発症した場合は、改めてその発症日を0日として起算する

家族内で新たに「発症者」が出たらその都度、待機期間がリセットされ、8日間のカウントをやり直しです。
それを考えると、とくに人数の多い家庭では、感染対策(動線分離等)の迅速な導入が本当に重要になります。
さらに、住居内感染対策が難しいご家庭では、濃厚接触者の待機期間は毎日リセットされてしまいます。

PCR検査で陰性だったとしても、検査日以降に新たに感染するリスクが高いのが、家族内濃厚接触の特徴です。
感染しているのなら早く発見してあげることが、家庭全体の感染症管理に役立つだろうと私は思っています。

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どちらでもいいなら、モデルナの積極的選択もアリです
- 2022/02/03(Thu) -
全国的に感染者が増え、医療体制のひっ迫が叫ばれ続けています。
そんな中ですから、新型コロナワクチンの追加接種を終えた方々はみな、安堵の表情で帰って行かれます。

このような比較的早い時期に3回目の接種を受けているのは、1,2回目の接種も早い時期に受けた方です。
高齢者のなかでもとくに、ワクチンの接種には以前から積極的で、追加接種を待ち焦がれていた方です。

「ファイザーですか?」
昨日と今日の2日間に追加接種を受けた36人のうちの多くから、しばしば聞かれた言葉です。
ほぼ全員が、絶対にファイザーを打ちたいという方でした。接種終了後に再確認する方もいらっしゃいました。

ところが、今後の接種を計画してる65歳未満の方の中には、3回目にはモデルナを希望する方が時々います。
「交互接種」の効果への期待でしょうか。「モデルナの方が効果が強い」というのはほぼ定説ですからね。

私もそれは否定はしません。私自身、追加接種はモデルナにしようかと少し考えたこともありました。
当初は、モデルナの供給は2月以降になるとされていたので、早く接種したい私はファイザーを選びました。
ところが年末に、モデルナの緊急配送ができるけど希望する?、という連絡が熊本市から届いたのです。
ただ、被接種者を15人集めるのも難しいし、時間もかかりそうだし、結局さっさとファイザーを打ちました。

しかし今後は一般の方には、モデルナの接種も積極的に進めて(勧めて)行こうと思います。
それはファイザーが足りないという消極的理由ではなく、モデルナ希望者が意外に多いと気付いたからです。

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一般の高齢者への「追加接種」始まる
- 2022/02/02(Wed) -
一般の高齢者への新型コロナワクチンの「追加接種(3回目接種)」が、熊本市でも昨日から始まっています。
休診日の関係で当院では今日から接種開始ですが、今週は毎日18人ずつ、接種の予約が入っています。

しかし発熱外来もいまがピーク(と思いたい)で、今日も時間帯分離はなかなかアクロバティックでした。
一日の診療の流れはほぼ、生活習慣病→発熱外来→コロナワクチン→小児ワクチン→発熱外来、の順でした。

お気付きのように、生活習慣病でも発熱外来でもない、普通の疾患の診療を行う余地がほとんどありません。
受診を希望して電話予約をされた何人かの急性疾患の方には、他院を受診していただきました。

ファイザーのワクチンの場合、その「調整」に時間を要します。これは人手と場所をとるクリーンな作業です。
その重要な準備作業を発熱外来と並行して進めなければならない点は、今後工夫の余地があるかもしれません。

報じられているように、2回目までのワクチンと3回目とでは、ファイザーとモデルナの配分が異なります。
2回目まではファイザーが大半だったのに3回目はモデルナの方が多く、必ず「交互接種」が必要となります。

「交互接種の方が強い免疫が付く」というのは、ワクチンの手配に失敗した政府の詭弁にしか聞こえません。
とは言え、交互接種が悪いとも思いません。当院でも今月下旬には、モデルナを始めることになるでしょう。
「打ちたいワクチンを被接種者が選べる」なんて言ってますが、やがて「モデルナ一択」の時期が来るのです。

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PCR検査の結果だけは、絶対に間違えて伝えないように
- 2022/02/01(Tue) -
日曜日の発熱外来で採取したPCR検査の「検体」は、冷却保存しておき、月曜日の朝検査センターに出します。
月曜日の朝出したら、以前はその日の夕方には結果報告のFAXが来ていたのですが、いまは夜中になります。
夜中の何時に結果が届くかも分からないので、患者さんへの結果報告は一律、火曜日に後ろ倒ししました。

というわけで、休診日の今日・火曜日は、朝から検査結果の確認と連絡に明け暮れる日となっています。
本日、PCR検査の結果連絡を行ったのは、日曜と月曜の2日分、あわせて103人分でした。過去最多です。

PCR陰性だった方には、1人平均1分程度の電話で済みますが、陽性の方はそうはいきません。
ともかく全員に結果をお知らせした上で、陽性の方にだけもう一度、じっくりと電話をかけていきます。
現在の体調や症状の変化、熱、わかるなら酸素飽和度、新型コロナワクチンの接種日についても確認します。
感染に関して思い当たるフシや、持病等についても改めて尋ねるので、通話時間はだいぶ長くなります。

PCR陽性の方は、今日は49人でした。陽性率は49/103=47.6%です。驚異的な陽性率です。
そしてその49人に、一人当たり数分かけて電話していくのは、なかなか骨の折れる作業でした。
電話のあとは、厚労省のサイト「HER-SYS」へ発生届を入力します。これもまた時間がかかります。

折しも今日は、市内の無料PCR検査所で起きた「結果取り違え」事例を耳にしましたが、まさに他山の石です。

PCR検査の結果というのは、その患者さんや家族にとっては、医学的のみならず社会的にも一大事です。
なので絶対に間違った結果を伝えないよう、細心の注意と厳重な確認の上で、いつも電話をしています。

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