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抗原検査は、陰性証明ではなく早期陽性診断にこそ使われるべき
- 2022/04/30(Sat) -
「PCR検査ではなく、結果が早くわかる抗原(定性)検査をしてもらえますか?」 よく頂戴するご要望です。

約1年前までは、抗原検査とPCR検査を同じ日に両方行っていたので、話は簡単でした。
「まず抗原検査を行い、それが陽性ならコロナ感染確定。陰性なら、より感度の高いPCR検査をしましょう」

ところがある時、PCR検査を抗原検査と同じ日には行ってはならない、と保険者からクレームが付きました。
抗原検査が陰性であった場合、翌日まで経過を見て、必要なら翌日PCR検査をすればよいのだと言うのです。

それ以来当院では、抗原検査実施例では原則としてPCR検査は翌日行う方針とし、結果判明が遅くなりました。
2日間の受診となり医療費も増えました。医療費削減を目論んだ保険者による規制が、裏目に出た格好です。

いま、冒頭のような質問を受けた場合、次のようなお答えをしています。
「自分が陽性だということを早く確定させたければ抗原検査を、陰性証明を得たければPCR検査が適切です」

たとえば低酸素血症のあるような、陽性かどうかを早く知りたいケースでは、すぐに抗原検査を行います。
そうでもなければ私は通常、唾液が採れる年齢の方にはPCR検査を第一選択とします。
陰性証明を得たい理由で抗原検査を希望する方には、その限界をしっかり説明しなければなりません。

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新規感染者の届け出作業にムダがありすぎ
- 2022/04/29(Fri) -
PCR検査や抗原検査で陽性(=新型コロナ感染)と診断した場合、熊本市の医療機関は3つの届出が必要です。

(1)発生届(「HER-SYS」入力またはFAX)
氏名、生年月日、住所、電話番号などの個人情報や、検査法と日付、症状や持病、予防接種歴等を登録します。
原則として、HER-SYSのフォームへの「手入力」です。一人当たり数分を要す上に、記入ミスもあり得ます。

以前は私もHER-SYSに入力していましたが、いまはFAXでの発生届提出に切り替えています。
電子カルテのデータをそのまま発生届の体裁で印刷できるようにしたので、個人情報の記載ミスはありません。
予防接種歴や持病については追加入力が必要ですが、所要時間はせいぜい30秒程度でしょう。

(2)入院チェックシート(FAX)
氏名、生年月日、住所、電話番号などの個人情報と、症状や持病、入院の必要性、処方内容等を記載します。
すべて手書きしてFAXです。そしてお気づきのように、HER-SYSに入力した内容とかなりダブります。

そこで、発生届と同様に、電子カルテのデータをそのままチェックシートの体裁で印刷できるようにしました。

(3)保健所への電話連絡
氏名、生年月日、住所(区のみ)、電話番号を、口頭で連絡します。保健所の方がそれを聞いてメモします。
医療機関が届け出た(1)(2)と「突合」して、データに不足がないかを確認する重要な作業だそうです。

医療現場ではいま、新規感染者を診断するたびに、これだけの届出や連絡を強いられています。
もちろん重要な作業ではありますが、同じ情報を何度も入力・記載しなければならないムダに辟易しています。
最後の電話連絡など「ムダの総仕上げ」でしょう。もっとスマートな届出システムは構築できないんですかね。

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モデルナを廃棄する一方で、4回目接種ですか
- 2022/04/28(Thu) -
モデルナのワクチンが有効期限を迎え、多くの自治体で大量に廃棄される見通しとなりました。
厚労省は、当初予測より接種が伸びてないことや、モデルナの希望者が少なかったことを理由に挙げています。

いまさらそれを言いますか。モデルナが不人気だってことは、だいぶ前からわかってたのに。
メディアが副反応のひどさを盛んに報じてきたモデルナを、副反応に厳しい日本人が打ちたがりますか?
当院でも、ファイザー希望者が圧倒的でモデルナの希望者がほぼ皆無なので、もう取扱を止めてますよ。

厚労省はこれまでに、「交互接種」の有効性を喧伝してきました。
1,2回目とは異なるワクチンを打つ方が、3回とも同じワクチンを接種するよりも強い免疫が付くというのです。
しかしそのおかげで、1,2回目はモデルナだったけど、3回目はファイザーを打ちたいという人が目立ちます。
国の「モデルナ誘導策」が、完全に裏目に出た形です。

熊本市から各医療機関への、6/11から7/10のワクチン(ファイザー)配給上限量が今週通知されました。
当院の割り当ては、わずかに4本でした。1カ月間に24人しか接種できないということです。
もう接種は終わりかなと思わせる数字です。

そのように3回目接種もままならないというのに、早くも4回目接種を始めようかという話が出ています。
接種しろと言われればしますけど、その前に3回目と小児の接種を終わらせてくださいね。

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このところ風邪を引かないのだけど
- 2022/04/27(Wed) -
風邪を引いてませんね、もう2年以上は。たぶん多くの方が、そうでしょう。
新型コロナウイルス感染を防ぐためのさまざまな工夫が、そのまま風邪の予防にも役立っているわけです。

逆に言えば、もしも風邪を引いてしまったら、それはウイルス感染の防御が不十分だったことの証です。

乳幼児の風邪の診療には、とくに注意しなければなりません。軽症で元気でもコロナの可能性はあります。
なので私は、すべての風邪様症状の方は全員、コロナかもしれないと思って診療には慎重に臨んでいます。

そこまで神経質なのは、絶対に私が風邪を引いてはならないからです。もしも風邪を引いたら、
(1)新型コロナ感染も否定できないので、PCR検査を行った上で、結果が出るまで休診する必要がある
(2)風邪を引く(風邪ウイルスに感染する)こと自体が、私の感染防御の不備を認めることになる

しかし、このように厳しい感染防御を続けていると、こんどは風邪に対する私の免疫力低下が心配になります。

かつて、毎日何人もの風邪のお子さんを至近距離で診察し、ときには咳やくしゃみのしぶきを浴びてきました。
さまざまな風邪のウイルスを含む飛沫を繰り返し吸い込むことで、私の免疫が維持されてきたはずです。

その意味では、2年以上も風邪を引かないことは何の得にもなりません。私の免疫力は確実に低下しています。
なので少しでも診療で手抜きをするとすぐに風邪を引きそうで、いつまでたっても油断ができないのです。

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カッターナイフなんて持ち歩かないこと
- 2022/04/26(Tue) -
昨夕、那覇空港の制限区域内のラウンジでカッターナイフが見つかり、保安検査が1時間半停止した件。

どうやら、「カッターナイフを荷物に入れたことに気が付かないまま検査場を通過した」男性がいたようです。
そして、「持ち込んだことに気が付き、ラウンジのカウンターの上に置いた」と説明しているそうです。

何よりもまず、飛行機に乗るときのカバンに、最初からカッターなんて入れとくなよって話です。
それに加えて、カッターナイフ入りの荷物が保安検査を通過できたことは、大問題でしょう。
また最終的には、カッターナイフの持ち込みに気付いた時点で彼がとった行動が、間違いです。

制限区域内に存在してはならない「刃物」ですから、たとえ悪気はなくても、うかつに放置してはなりません。
保安検査場の出口に戻り、カバンの中にカッターが入っていたと申告すれば、単なる検査漏れで済んだ話です。
あるいは、カバンの中にカッターを入れたまま、知らんぷりして目的地まで飛んでもよかったのです。

彼の中途半端な行動によって、保安検査の手続きが1時間半にわたって停止し、出発便が大幅に遅れました。
17時50分発の福岡行きは定刻で出発しましたが、17時55分発の名古屋行きは20時27分に出発したようです。

約3年前に大阪伊丹空港で刃物を持った客が保安検査を通過し、多くの便が遅延・欠航する騒ぎがありました。
これは、金属探知機でみつかった刃物を係員が客に返却してしまうという、人的ミスの方が問題でした。

そう考えると今回も、X線検査で見えるはずのカッターを見落としてしまったという、一種の人為ミスです。
そこそこ手間のかかる保安検査なのだから、やるからにはキチッとやってもらわないと困ります。

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「受診相談」と「受信相談」
- 2022/04/25(Mon) -
「受診相談」の電話が、最近多いですね。

熱が出たり、便がゆるいお子さんの親御さんからの、「受診した方が良いでしょうか」という問い合わせです。
本来なら受診したいけど、必要ないなら受診せずに様子を見たいという、コロナ禍で増えてきた相談です。

病院でコロナをもらったら大変、という発想による「受診控え」が、この2年間ずっと続いています。
受診控えは診断や治療の遅れにつながるだけでなく、じつは医療機関の経営にも直結する大きな問題なのです。

たいていの電話相談は、私の「様子を見ましょうか」という提案で終わるケースがほとんどです。
患者さんは、医師との相談によって安心することになるわけで、そもそもそれが、受診相談の目的ですから。

「受信相談」というNHKのテレビ番組が、昔ありました。

私の記憶に残る、しかしかすかな記憶なので、おそらく5歳前後、昭和40年ごろの番組でしょうか。
テレビの映り具合がどうだ、アンテナの向きがどうだと、当時はテレビ番組を見るのも一苦労だったのです。

内容はほぼ覚えていませんが、放送の時間帯だけは間違いなく覚えています。「午後4時5分」です。
なぜ覚えているかと言えば、番組のテーマ曲で「4時5分」を連呼していたからです。その歌詞はこうです。

4時5分 4時5分 
楽しくテレビを見るために 楽しくラジオを聞くために 覚えておくと 便利です
ラジオもテレビも なんでもオッケー 受信相談 4時5分

何を覚えておけば便利だったのか、今となってはわかりませんが、歌詞だけはしっかり覚えてしまいました。
あれから50年以上経ったのに、いまだにこのテーマ曲が頭の中をグルグル回ることが時々あります。

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日曜日のPCR検査の結果は、当日中にはわかりません
- 2022/04/24(Sun) -
日曜日の発熱外来には、日頃かかりつけではない方の受診も多く、平日以上にさまざまな質問を受けます。

「保健所から濃厚接触者と認定されました。PCR検査はできますか?」
できます。何か症状があれば早めに検査をしましょう。症状が無いのなら、少し様子を見てもよいです。

ひと頃のように濃厚接触者をしらみつぶしにPCR検査をすることは、最近では控える風潮です。
しかし濃厚接触者であれば、たとえ無症状でも、ご希望ならPCR検査はできます。有症状なら検査は必須です。

「PCR結果の結果は、いつわかりますか?」
日曜のPCR検査の結果が出るのは、月曜の午後から夕方です。夜遅くになることもあります。

「もっと早くわからないのですか?」
月曜には出勤したいので、今日(日曜)中に結果を知りたいという無理難題。でもお気持ちはわかります。
しかし今日PCR検査の検体を採取しても、実際に委託先の検査会社で検査が行われるのは月曜なのです。

そして月曜の夕方PCR陽性と判明した場合、「新規感染者」としてカウントされるのは火曜になります。
このような理由で、休み明けの月曜日に発表される感染者数が、全国的に一番少なくなるわけです。

「家族はどうしたらよいですか?」
PCR陽性なら濃厚接触者となるので、結果が出るまでは注意してください。

家族がPCR検査中だと、本人は無症状でも出勤を禁じている職場があります。慎重な対応とは言えます。
しかしそのために(出勤したいがために)、家族のPCR検査を拒む方もいて、本末転倒です。

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「眠れない」のか「寝られない」のか
- 2022/04/23(Sat) -
睡眠薬などの「向精神薬」は、漫然と多種類・長期間処方してはならないことになっています。
当院では原則として、1人1種類のみ、1処方1カ月以内、ときどき休薬を促す、等を考慮して処方しています。

主たる標榜科は「内科(一般内科)」なので、睡眠薬だけの処方は行わない方針です。
ですが時々、睡眠薬(睡眠導入剤)が欲しくて来院する方がいて、処方内容や日数で「ひと悶着」あります。

一方で、生活習慣病等で定期的に来る方が「最近眠れん」と訴える場合に、睡眠薬を出すことはよくあります。
要は、薬物依存とか、副作用とか、あるいは万一の「横流し」を防ぐ意識が常に必要だということです。

睡眠不足を訴える方には、眠れない方と、睡眠時間がとれない方がいて、後者の方に睡眠薬は出しません。
短時間で良いから深く眠りたいという希望があったとしても、そのために薬を使うことはオススメできません。

「眠る」と似た言葉に「寝る」がありますが、意味は微妙に違います。
前者は睡眠状態に入りそれを維持することであり、後者は眠るための就寝行為を指す言葉だと思うのです。
なので不眠症は「眠れん」、睡眠不足は「寝られん」を使うのが、わりと的確かもしれません。

ちなみに「寝れん」は「ら抜き言葉」ですが、「寝られん」よりも「眠れん」に近いように感じます。
「最近寝れん」と聞けば睡眠障害かと思い、「寝られん」と聞くと忙しいのかと想像してしまうのです。

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小児用新型コロナワクチン接種、細々とやってます
- 2022/04/22(Fri) -
小児(5〜11歳)の新型コロナワクチンの接種予約が、「絶不調」です。

熊本市では、対象者約4万8千人に対して、3月10日に接種券を一斉に郵送しています。
「第1期」として、3/28〜5/8の6週間で2回の接種を行う、9千人分の接種枠が確保されました。

9千人という第1期枠は少な過ぎるんじゃないかと、これは予約競争になるぞと、当初は思っていました。
ところが蓋を開けてみたら、いまだに予約枠が51%分しか埋まっていないそうですね。
予約開始からすぐに申し込んだ方は全対象者の1割にも満たないという、予想外に低調なスタートです。

当院は、フライング気味の3/27(日)から接種を開始したのですが、その後の接種予約枠が埋まりませんね。
1バイアルで10人接種できるワクチンなので、1日の予約接種人数は10の倍数となるはずです。
しかし、10の倍数の予約者を確保できた日など例外的(奇跡的)で、たいていは端数が出てしまいます。

予約が低調なまま、来月は「第2期」(5/9〜6/19)に突入しますが、ワクチン大余りとなることは必至です。
さらに今日は、「第3期」(6/20〜7/31)の接種希望数を保健所に申請する締切日でした。
ワクチンが何本必要か希望を言えといわれても、7月の予約の埋まり具合など、まったく予測ができません。
ですが、何本か希望を出しておかなければ配給してもらえないので、テキトーに数字を書いて出しました。

接種に慎重な被接種者や保護者が多いために接種希望者数が少ないことを、保健所も認めています。
「5名以上の希望者が集まった場合」に限って接種をするようにと、かなり柔軟なことを言い始めました。
10の倍数の予約数を確保してバイアルを使い切るのは難しくても、せめて半分以上は使えという意味なのか。
でも、「最低催行人数5人、集まらなかったら接種中止」なんてことは、できませんけどね。

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上海ロックダウンの影響で、血液検査項目が減るかも
- 2022/04/21(Thu) -
中国の「ゼロコロナ」政策によって、上海はもう3週間以上都市封鎖(ロックダウン)されています。
いろんな製品の供給網が絶たれて、日本にも影響するんだろうなぁと思っていたら、さっそくそうなりました。

日々の血液検査で使う、某社の「真空採血管」の一部製品が、品切れになりそうです。
他の多くの製品と同様に、中国のどこかで製造して、上海を経由して日本に輸入されていたのでしょう。
輸送コストを加えてもなお、中国製を輸入した方がコストがかからない構造になってるんですね。

1年ほど前に「M1チップ搭載 MacBook Pro」を購入したときも、上海のラベルが付いた箱で届きました。
アルコール綿で拭き拭きしながら「開封の儀」を執り行ったことを思い出します。

MacどころかiPhoneの工場も、上海近隣の河南省鄭州市などにあって、流通や操業への影響は甚大です。
例の「TSMC」も打撃を受けているとのこと。こうなったら熊本工場を早く建てるしかないでしょう。

日本の新型コロナ感染者数はなかなか減りませんが、欧米に比べれば、感染対策は頑張っている方です。
ですが中国のような「ゼロコロナ」にはほど遠く、せいぜい「ミニマムコロナ」を目指す状況でしょうか。
その、良い意味でも悪い意味でも中途半端な日本の感染対策が、案外良いバランスなのかもしれません。

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とりあえず、充電インフラの猛整備を
- 2022/04/20(Wed) -
トヨタが今日、「レクサス」ブランドで初のBEV(バッテリー電気自動車)「RZ」を発表しました。
SUVタイプなので、私の好きなシルエットではありませんが、それでもフロントマスクはまずまずです。

当面、欧州や中国での販売が先行するのは、日本の「充電インフラ」の整備が遅れているためかもしれません。
でもそんなことを理由にできますかね。インフラ整備なんて、トヨタがその気になればあっという間ですよ。

2035年にレクサスの新車をすべてBEVにするといいますから、トヨタの「本気度」に期待します。
私などは最近、コロナ禍で楽しみが少ないこともあって、次に買うべきBEVの研究ばかりしています。
現時点では、あらゆる面で欧州のBEV勢に軍配が上がりますが、2,3年後なら国産車も追いつくことでしょう。

前にも書いたように、私の車遍歴では概ね、「クーペ」と「セダン」を交互に選んできました。
今は落ち着いたドライブに適した「セダン期」ですが、次はキビキビと走る「クーペ期」に戻りたい気分です。

昨年、あるBEVを試乗した際、ディーラーに納期を尋ねたら、2年待ちだと言われて驚きました。
コロナ禍が引き起こした半導体不足が原因ですが、いまはさらにウクライナ問題が追い打ちをかけています。

車が思うように作れないなら、今のうちに充電インフラを整備しまくったらどうかと思ったりします。
最新の「超急速充電器」を、全国にコンビニの数ぐらい(あるいはもっと)設置するなんてどうですか。
日本人って、いったん動き出したら速い(良い意味でも悪い意味でも?)国民でしょ?

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3回接種しても感染しますが、接種しましょう
- 2022/04/19(Tue) -
新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)が低調だといわれるので、自験例を分析してみました。

当院は原則として、かかりつけの方とその配偶者に限定して、1回目・2回目の接種を行いました。
その数は約600人。そのうち65歳以上の方は約200人でした。ほぼ全員が、2回目から6カ月経っています。

3回目は、65歳以上の方は95%が接種を済ませていますが、64歳以下では4割程度の接種率です。
詳しく見てみると、50代の接種率は7割でしたが、40代以下(300人)では3割を下回りました。

もともと接種率の低かった若年層で、3回目の接種率がさらに低いという、ある意味予想通りのデータです。
とは言え、若年層にしては接種に積極的だったはずの人たちなのに、こと3回目には消極的なんですね。
オミクロン株の感染者が若者に多いことにも、おそらく関連がありそうです。

しかし一方で、ワクチンを接種したのに感染する方が多いことも、毎日の発熱外来で実感しています。
今年3月以降に、当院でPCR陽性と診断した18歳以上362人のうち、3回接種済の方が67人もいました。
その中には、3回目接種の翌日の発症(発熱)という、副反応かと疑うようなケースも含まれます。

言われているように、3回接種しても感染します。でも重症化しない(はずだ)と、信じたいところです。
ただし感染すれば、たとえ軽症でも(無症状でも)感染力があります。そこなんですよね、問題は。

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「ノババックス」承認へ
- 2022/04/18(Mon) -
「ノババックス」社の新型コロナワクチンが、日本で承認されることになりました。

「ファイザー」や「モデルナ」のような「mRNAワクチン」とは、まったく異なるメカニズムのワクチンです。
メカニズムは異なりますが、いずれも新型コロナウイルスの「スパイク蛋白」に対する免疫を付けるものです。

スパイク蛋白の「レシピ」を注射して体内でスパイク蛋白を作らせ、免疫反応させるのがmRNAワクチン。
一方でノババックスは、人工的に作ったスパイク蛋白の「完成品」を、体内に注射するものです。

レシピが体内に残存して、過剰なスパイク蛋白を作り続けないのか、というのがmRNAワクチンの懸念です。
そのようなことはない「はず」ですが、なにしろ人類初の試みですから、常に心配は付きまといます。

対するノババックスは、すでに実用化されている他のワクチンと同じ生産メカニズムなので、安心なのです。
しかも海外での臨床試験でも有効性が高く、副反応は少ないということまでわかっています。
副反応をことさらに嫌う日本人には、打って付けかもしれません。日本国内で製造される点も重要ポイント。

今後、mRNAワクチンと置き換わるのか、一定の棲み分けが起きるのか、まだ見当も付きません。
ただ、それでなくても接種率が低迷しているところへのノババックス参入は、一時的には混乱も起きそうです。
「ノババックス待ち」で若者などの接種控えが起きやしないか、私はそれがいちばん心配です。

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捨てられない生き方から、捨てない生き方へ
- 2022/04/17(Sun) -
『捨てない生き方』(五木寛之著)という本を読んでいます。読んでいる途中です。
「断捨離」ブームにどうしても性格的に乗り切れない私には、心の救いともいえる本です。

「『モノ』」は記憶を呼び覚ます装置である」
そうなんです。私が捨てずにとっている古いモノはすべて、さまざまな思い出に対応した小道具なのです。

古い学会雑誌は、自分の名前が出ているページに付箋を挟んでいますが、もう、それだけでいいのです。
5インチのフロッピーディスクは、ただその存在を忘れないために、読み取り装置も無いのに保管しています。
同様に、SCSI HDDとかMOディスクドライブなども、もはや使えないからこそ、手元に残しているのです。

捨てないことのデメリットを突き詰めれば、保管場所が無くなるというコトだけでしょう、結局は。
ならば、保管場所さえ確保できれば、何も捨てる必要がないということです。

最初に思いついたのは「トランクルーム」ですが、私はもう少し身近に「すべて」を置いておきたいタチです。
書斎はすでに足の踏み場もなく、新たな収納家具等を置くスペースなどどこにもありません。
クリニックの院長室もすでに、クリニック関連の「捨てられないモノ」で満杯です。

昨夜ふと、寝室に書棚を置くことを思いつきました。我ながら名案ですね。
寝室はどうせ寝るだけの部屋ですから、長年使ってない「休眠状態」のモノを置くには打って付けでしょう。
気を付けることがあるとすれば、大地震の時にベッドの方に倒れ込まないように工夫することぐらいです。

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日本人がマスクを外す日は来るのか
- 2022/04/16(Sat) -
政治家らの記者会見を見ていると、いつも彼らのマスクの扱い方の、そのデリカシーの無さが気になります。
壇上でマイクを前にしてマスクを外し、背広の内ポケットに入れる、その動作があまりにも無造作なんです。

マスクは、ウイルスを含む飛沫を吸い込まないようにトラップ(捕捉)するためのフィルターです。
したがって、顔に接する側(内面)は清潔で、その反対側(外面)は不潔と認識しなければなりません。

ところが彼らは、いとも安易にマスクをポケットに入れたり出したり。それを何度も繰り返すわけです。
ポケット内でのマスクの表裏(外内)の向きが常に同じになるように注意しているとは、とても思えません。

マスクの効果を認めるのであれば、その効果を損ねるようなことはしないように、少しぐらい考えましょうよ。

ロンドン在住の日本人が、英国でのマスク事情を報告しているのを、昨日Clubhouseで聞きました。
最近のマスク装着率は、地下鉄で約2割、スーパーでは1割程度、一般のオフィスではほぼゼロだそうですね。

しかし、少数派になったマスク装着者を差別するわけでもなく、「マスクをする権利」は認めているとのこと。
つまり、誰も互いにマスク装着の有無を気にしなくなっているわけです。もう、どうでもいいと。
とはいえ、飛行機内ではマスク装着が義務付けられているので、マスクの有効性は認識しているのでしょう。

日本人の潔癖性からすると、衛生学的に有効だと思っている限り、マスクを外す気にはなれないでしょうね。
私のように、その表裏まで気になるようでは、なおさらです。

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ブログ連続10年
- 2022/04/15(Fri) -
「前震と本震の間の日」として記憶されている4月15日ですが、当ブログの連続投稿記念日でもあります。
この10年間、1日も欠かさず、毎日投稿を続けてきました。

コロナ禍でも、地震が起きても、旅先でも、締切間際なのにネタが無くても、なんとか書き続けて来ました。
面白いことを書こうとすると悩みますが、投稿を中断して後悔するのが恐ろしくて、無理くり筆を進めます。
コロナや社会問題を書くのは気が重いですが、アホな話や失敗談でも思い出せれば、その日は筆が走ります。

助けになったものを2つ挙げるなら、体調が安定していたことと、世の中のあちこちにWi-Fiがあったこと。
逆に言うなら、ネット環境が悪くて焦ったことは何度もありました。書いても投稿できないのは最悪です。
そうか。いつか連続投稿を途切れさせてしまったら、ネット環境のせいにしよう。ホントは書いてたのに、と。

ブログ以外に、ほぼ毎日、10年以上続けているものが、あと2つあります。
息してるとか、心臓動かしてる、じゃないですよ。小学生じゃあるまいし。
毎晩1株ブロッコリーを食べることと、1日1食生活。前者は11年以上、後者は16年以上続いています。
でも実は毎日じゃなくて、ブロッコリーが高い日は食卓に上らないし、昼食もたまには食べます。実は今日も。

そうそう、先日から始めた朝晩の「ぶら下がり」は、背骨の痛みが強まったので中止しました。
中止して数日したら、背骨の痛みはウソのように改善しました。なのでぶら下がり再開の予定無し。
何かを続ける場合、それを続ける価値があるかどうかはともかく、やめるなら傷の浅いうちが良いですね。

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喉元過ぎても熱さを忘れずに
- 2022/04/14(Thu) -
熊本地震から6年。
この2年間はコロナ禍にばかり目が行く一方で、いまなお、熊本地震の被害で苦しんでいる方も大勢います。

全国各地でときどき地震が起きていますが、近頃はその報道を他人事のように見ている自分に気付きます。
さすがにもうしばらくは熊本で大地震は起きないだろうと、根拠も無くタカをくくっているわけです。

たぶん私に限らず多くの日本人が、この地震国に住み続けることに不安こそあれ危機感は抱いていないのです。
なにしろ30年以内に70%の確率で巨大地震が起きると言われても、誰もそこから逃げ出したりしませんから。

科学は信じるけど科学的データは必ずしも真に受けないという、科学を超えた判断力を日本人は持っています。
杓子定規な考え方を嫌い、理屈を屁理屈だと排除し、客観的思考よりも情緒と協調性を優先する国民なのです。

とは言え、東日本大震災以来、日本人の防災意識がずいぶん高まってきたのは間違いないでしょう。
南海トラフ地震や首都直下地震による被害の「シミュレーションCG」も、報道番組でたびたび見かけます。
あるいは、そうやって繰り返し煽っておかないと、日本人の防災意識は維持できないのかもしれません。

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完成度の高い書類管理を目指して
- 2022/04/13(Wed) -
たぶん私は、ある意味で典型的な「グズ」なんでしょうね。
締切があったり、遅れると他人に迷惑のかかることは急ぎますが、本来は、じっくりやりたいタイプなのです。
最初から高い完成度を求め、そのために構想を巡らせ続けるため、結果、いつまでたっても完成しません。

コロナ関連の書類整理には、どの医療関係者も苦労しているはずです。何しろ毎日のように書類が増えます。
厚労省や県や市からの通知文書、コロナ診療や発熱外来やワクチン関係、補助金や融資の書類もあります。
私はそれらの書類を管理することにも完成度を求めてしまうので、結果的にムダに苦労することになります。

完成度の高い書類管理とは、漏れが無く、一覧性・検索性に優れ、安全・確実で美しく保管することです。

検索性ならデジタルデータに軍配が上がりますが、一覧性は紙ベースの方が優れている面があります。
なので私はその両方で管理しています。つまり、書類はデータと紙でほぼ完全にダブっています。
おまけにデータは、Evernote上のノートと、Dropbox内のpdfファイルとの二重管理です。
紙の方は、テプラで表題を記した同一規格のキングジムのファイルをずらっと並べ、分類して保管しています。

ペーパーレス化に逆行しているぞ、というご指摘は甘んじて受けましょう。明らかに資源の無駄遣いです。
よくそんな面倒なことするな、というご指摘もごもっとも。現に面倒です。明らかに時間も無駄遣いです。

最大の問題は、EvernoteとDopboxとキングジムの3カ所に、実は全てが揃っていないということです。
なにしろ面倒な作業なので、あちこちで「抜け」が出るのです。後でやろうと思っても、よく忘れます。
3カ所のうちどこか2カ所、最悪でも1カ所には文書があるはずだと、ムダな捜し物をすることもしばしばです。
こういうのを「虻蜂取らず」というのでしょうか。3つなので何と言えばよいのでしょう。虻と蜂と、あと何?

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もはや「波」かどうかは重要ではないかも
- 2022/04/12(Tue) -
減りませんね、新型コロナ感染者数。むしろ増えてる。
今日の熊本の855人は、3月8日以来の800人台でした。その前の800人台は2月16日です。
直近1週間の人口当たり感染者数が多いのは、沖縄、東京、宮崎、佐賀、福岡と九州勢が並ぶのも不気味です。

ついに第6波が収束しないまま、なし崩し的に、第7波に突入しつつあるとみるべきでしょう。

欧米ではすでに、オミクロン株の変異株「BA.2」が大半を占め、日本の第7波もこれが主流になりそうです。
さらに「BA.2」よりも感染力の強い「XE」もとうとう、成田に上陸しました。第8波はこれでしょうか。

今後も、ますます感染力が強まった変異株の流行の波が、次々に連続して押し寄せ続けるのでしょう。
もはや独立した波ではなくなり、一定の水位を保った持続的な流行に移行するのかもしれません。

欧米諸国等は「with コロナ」モードに入っていますから、感染者数はしばらく減らないでしょう。
感染者が多ければ、感染者の体内で複数の株のコロナウイルスの「組換え」が起きる可能性も高まります。
そのようにして、「XE」のような変異株が次々に出現してくるのでしょう。

変異株が次々に出現し、さらに感染力も強まり、しかし弱毒化する、そんな方向に進むということでしょうか。
結局、最終的には「風邪」になるのかもしれません。願わくば、弱毒化のスピードが速まってほしいものです。

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SNSでの会話は楽しく(願望)
- 2022/04/11(Mon) -
それほど「デキ」た人間ではない私ですが、そのくせ他人の非礼や不遜な言動にはイラっとします。
ただし基本的に「シャイ」なので、声高に非難するようなこともなく、ひっそりイラつき続けるのみです。

Facebookなどでのコメントのやりとりを見ていると、「大人」な対応ができてない大人が目に付きます。
以下、自分のことはまるっと棚に上げて書きますので、そこのところは優しくご配慮の上でお読みください。

(1)我田引水な人
会話というのは、最初に言い始めた人(スレ主)の趣旨を踏まえて、穏やかに楽しく展開させるのが大人です。
自分勝手な話題にすり替え、自己中な展開に持ち込むことは、会話の乗っ取りに他なりません。大嫌いです。

(2)思いやりのない人
自分の意見を述べることは構いませんが、たとえ誰かに反論するときでも、守るべきマナーがあるでしょう。
「たしかにそれも一理あるけど」とか「その考え方も理解できるけど」みたいな「枕詞」が大切なんです。

(3)強情な人
険悪な展開になりそうだと感じたら、早めに撤退する勇気が必要です。それは負けでも勝ちでもありません。
どうしても引き下がらない人は、その人なりの根拠や自信があったとしても、傍目には見苦しいものです。

私自身、たぶん(1)(2)は大丈夫ですが、(3)は自信がありません。だから議論が嫌いなのです。

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「横好き」な数学
- 2022/04/10(Sun) -
「数学者は宇宙をつなげるか? abc予想証明をめぐる数奇な物語」
今夜のNHKスペシャルがまた、私の数学熱を少しだけ、呼び覚ましてくれました。

高校1年の時までは、数学者になることを夢見ていましたが、高3までに諦めて良かったと思っています。
努力して叶うものではないし、いくら運が良くてもダメです。つまり天才が必要なのです。

しかし今思えば、数字に対する偏執的な趣向は、小学時代からありました。
学校が休みの日は、外に出て遊ぶことなどほとんどなく、いつも自宅で「計算」をしていました。
たとえば、1、2,4,8,16と、2の累乗を筆算して、いつもより丁寧な字で、ノートに書き続けていました。
その数値の桁数がドンドン増えていくことに、一種の快感を覚えたのでした。

中学時代にはこれが、素数に置き換わります。数学好きなら誰でも通る道かもしれません。
フィールズ賞を受賞した、郷土出身の広中平祐氏が話題になったのもこの頃で、私の数学熱は最高潮でした。
ちなみに広中先生の講演を、20年ぐらい前に、その会場の最前列で聴いたことがあります。
内容はすばらしかったのですが、極端に話し下手で、ひっかかりもっかかりの特異点だらけでした。
そして最も印象的だったのは、演壇横に置いたカバンの角度を、講演中に何度も修正される先生の姿でした。

高1の担任は、外見がピグモンにそっくりな、若い数学の先生でした。
先生は私に「数学序説」という本を紹介してくれました。すぐに買いました。読みふけりました。
するとかえって、私の熱は冷めていきました。純粋な数学の世界に入り込めそうな気がしなくなったのです。

結局、医学部に入りましたが、数学の道に進んでいたらどうなってただろうと、今でもときどき思います。
なので今夜のような番組を見て、横好きな数学への興味が続いていることを再認識するのです。

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4月はワクチン接種で混み合う時期です
- 2022/04/09(Sat) -
土曜・日曜は、発熱外来とは時間帯を分離して、新型コロナワクチンの接種にも時間を割いています。

小児(5〜11歳)の接種枠は、親御さんの都合を考慮して日曜日に組んだのですが、意外にも不人気です。
発熱などの副反応が心配で、日曜よりも土曜や金曜に接種を受けさせたい方が多いのかもしれません。
とくに自分の接種後の副反応に悩まされた親御さんは、お子さんの接種には最大限の配慮をしたいのでしょう。

一方で中には、敢えて平日の接種を希望する大人の方も、少なからずいらっしゃいます。
接種日とその翌日には「公休」が取れる職場なのかもしれません(きっとそうです)。

それにしても、モデルナが不人気なので、当院の今月のモデルナ接種日の設定は、あと1日だけです。
ファイザーの希望者ばかりが多く、しかしワクチンの供給量がとても少ないので、予約枠はほぼ満杯です。
小児用ファイザーはその中間。接種を希望する方自体がまだ多くなく、様子見の状況と思われます。
幸い、小児用ワクチンは解凍後10週間冷蔵保管できるので、私もしばらくは模様眺めができます。

新年度になり、HPVワクチンの積極的勧奨再開に加えて、キャッチアップ接種も始まる予定です。
キャッチアップ接種についてはしかし、自治体もバタバタしていて対象者への通知が遅れているようです。
通常の定期接種対象の方は、今がチャンス。キャッチアップ接種で混み合う前に、早めに接種しましょう。

HPVワクチンも新型コロナワクチンも筋肉注射です。所定の間隔で3回接種する点も、よく似ています。
ただし新型コロナワクチンは他のワクチンとの接種間隔に制約があるので、くれぐれもご注意ください。

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コロナ禍でも、検診は受けましょう
- 2022/04/08(Fri) -
春と言えば、私の場合は人間ドック(の中でもPET/CT検査)の季節です。今回も済生会病院に赴きました。
PET/CT検診は2015年から開始して通算6回目。その手順はすっかり慣れたものです。

2020年はコロナ禍にビビって見合わせましたが、去年からはコロナに惑わされずに検診を受けています。
予防医療センターは、ほどよく賑わっていました。皆さん、検診の重要性を認識されているようです。

センターの入口で「最近コロナ感染者との接触はありませんでしたか」などの質問に答える必要があります。
過去2週間で言うなら、100人ぐらいの感染者の診療をしてきたので、「はい」と答えました。
「診療においてのみです」との注釈を加えたので、無事、通過できました。

検査が終了し、結果説明の前に昼食です。日頃は1日1食(夕食のみ)の私ですが、こういうときは食べます。
何なんでしょうね。昼食が準備されていると思うと俄然食欲が出てきて、お腹がグーグー鳴り始めるのです。

すべて終わってクリニックに戻ると、ちょうど昨日のPCR検査の結果のFAXが届き始めていました。
今日の陽性率は80%。高い。熊本の感染者数はまだ多いし、隣の宮崎県は過去最多。全国的に高止まりです。
おまけに新たな変異株「XE」が登場して、もはやコロナ禍の収束は遠のく予感しかしません。
そんなわけですから、コロナはコロナでさておき、みなさん、人間ドックや検診はきちんと受けましょうね。

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目が痒かったり痛かったり
- 2022/04/07(Thu) -
花粉症に悩まされています。鼻水が垂れるだけでなく、目がひどく痒い日もあります。皆様はいかがでしょう。
おそらく、何かが飛んでいるのでしょうけど、厳しくマスクを装着してるのにこの有様ですからね。
もしかすると、花粉よりも小さな粒子、火山灰とかPM2.5なんかが原因じゃなかろうか。
そうか、メガネとフェイスシールドでは、目が防御できてませんね。ゴーグルも常用すべき?

突然、目がチクチクっと痛むことが、最近私はよくあります。何か大きな異物が目に入り込んだ症状です。
慌ててまばたきをすると、かえって激痛になったりするので、まずは目を閉じて気持ちを落ち着けます。
で、ゆっくり目を開け、目薬を差し、その異物を角膜外に移動させるイメージで、何度か瞼を開閉してみます。

拡大鏡(LEDライト付き)に映してみると、私の場合たいてい、眼球に睫毛(まつげ)が張り付いています。
まばたきして睫毛を角膜(黒目)から遠ざけ、眼球結膜(白目)辺縁か眼瞼結膜(まぶた)まで移動させます。
それから指先でそっと睫毛に触れると、なぜか睫毛は指の方にひっつきます。
最後にまた目薬を差して終了。たまに、睫毛がもう1本抜けてたりするので、同じ処置を繰り返します。

「そんなに抜けるほど睫毛が多いのか?」と家人は疑いますが、逆です。抜けたから少ないのです。ほっとけ。

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広告は風景と思え
- 2022/04/06(Wed) -
「Z会」の広告が、最近やたらとFacebook上に出てきます。ググったことなど一度もないのに、です。

もしかすると、先日あのようなブログを書いて、そのURLをFacebookでシェアしたからでしょうか。
となるとFacebookは、シェアしたURL先のブログの文章の中身まで、全部「読んでいる」ということですか。

Facebookを始めた頃、こんな便利なSNSを会費無料で作って、どうやって儲けるんだろうと思ってました。
ところが徐々に広告が増えて来て、いまでは広告だらけになっています。
しかも私の閲覧・投稿・検索などの履歴を基に、私の仕事や興味に関連した広告ばかり出てきます。
気がつけばこのSNSは、広告会社に個人情報などを提供する場になってしまっているわけです。
当然ですが、メッセージの内容も、すべて「読んでいる」のでしょう。変なコトは迂闊に書けませんね。

Facebookに限らず、さまざまなサイトで、最上段や右側や下の方や真ん中らへんに、広告がでてきます。
スクロールしてもスクロールしても、広告は追いかけてきます。こちらが止まれば、広告も止まります。
夜道を車で走っているとき、満月が、付かず離れず追いかけてくるような感じです。

広告もあんまりシツコイと逆効果になりますが、ネット広告はそのさじ加減を、わかってるんですかね。
それとも、広告なんて気にならなくなるような、精神修養が必要なんでしょうか。

「広告消します」とうたうアプリの宣伝メールが、最近よく届きます。
どのような方法で消すのか知りませんが、そのアプリがいつも私の挙動を監視するのが気にくわないですね。

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PCR検査の結果待ちでイライラする
- 2022/04/05(Tue) -
新型コロナの新規感染者数は、全国的に増加に転じているようです。
熊本県でも、1カ月ぶりに700人の大台に乗ってしまいました。熊本市でも同様に増えています。
当院の発熱外来受診者も、なかなか減りません。そしてPCR陽性率は5〜6割です。依然として高いです。

昨日の午後から夕方の間に当院でPCR検査をした方の結果が判明するのは、今日の午後2〜3時の予定でした。
ところが実際には、結果が判明して患者さんに連絡できたのは、夜の8時過ぎでした。お待たせしました。

検査センターの都合で、結果判明が遅れることは、実はよくあることです。
昼ごろに、結果判明が午後6時頃にずれ込むという連絡を受けたので、患者さんにはその旨を電話しました。
ところが7時になっても結果が出ません。問い合わせたら、あと15分ぐらいかかります、とのこと。
30分待ってから問い合わせたら、あと5分です、と。それから15分後に問い合わせたら、今出ました、だと。

このように、少しずつ何度も先延ばしされるのが、いちばん辛いですね。
いっそのこと最初から、8時過ぎまでには出ます、と言ってもらった方がむしろ良かったかもしれません。

それ以上に患者さんは、結果が判明するまでは動けないし、連絡が予定よりも遅れたらイライラしますよね。

であるなら最初から、結果は夜にわかります、と遅めの時刻を言っておいた方が良かったのでしょうか。
それとも、予想される標準的な時刻を伝え、でも遅くなるかもしれないと断っておくのが良いのでしょうか。
私はいま後者なのですが、遅れたときの精神的ダメージを考慮すると、前者の方がマシかもしれませんね。

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避難民の同乗、たったの20人ってどうなの
- 2022/04/04(Mon) -
「九州奪還!」と聞こえたので、テレビのテロップをよく見たら、「キーウ州奪還」でした。
今日はそんな感じで始めております。

「政府専用機で帰国する際、日本への避難を希望する人を乗せる」と表明した、ポーランド訪問中の林外相。
数百人の避難民を、飛行機一杯ギチギチに乗せて帰って来るのかと思ったら、20人程度ですか。何それ。

政府専用機の構造上、乗せられる人数は限られるのかもしれませんが、20人ではいかにも形ばかり。
座席が足りないと言うのなら、通路にマットでも敷いて、みなで座ればいいじゃないですか。
運航安全上の観点から、乗客はシートベルト付きシートに着席シナケレバナラナイ、なんて言わせませんよ。
私など、着席してないどころか、着陸の瞬間には通路にひざまずいていたという経験がありますからね。

避難民はしかも、林外相が乗る機体ではなく、予備機(副務機)に乗ると言います。
政府専用機は、不測の事態に備えて、原則として予備機が共に飛んでいることはよく知られています。
しかしそれならば、2機を最大限に使って、全部で1,000人ぐらい乗せられないものですか。
いや、20名程度しか、日本への避難を希望していないという話もあります。
日本が元々、避難民を受け入れたがらない(受入のハードルが高い)国だと、知られているのかもしれません。

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電動航空機
- 2022/04/03(Sun) -
次に買うなら「BEV(バッテリー電気自動車)」だと、これまでに何度か書いてきました。
環境問題を意識しているのではなく、とくに例の試乗以来、その優れた「走行性能」に惹かれるのです。

低速から強烈なトルクで一気に発進する「加速感」は、例えるなら航空機の離陸時にも似ています。
で、思ったのです。「電気飛行機」って、あるんだろうかと。

あるんです!(川平慈英の声で)。
最近発売された、月刊『航空情報』(5月号)の特集が「電動航空機」だったので、即買いしました。

電動航空機って、研究開発が行われているだけでなく、すでに実用化されているんですね。電々知らなかった。
世界初の「完全電動飛行機」は、2年前に型式証明を取得した、スロベニアのメーカーの2人乗り小型機です。

一方で中大型機ではバッテリーの重さがネックになるので、開発が進むのはハイブリッドエンジンのようです。
これらの進化の過程は自動車と同じですが、航空機ではとくに重量が問題なので、開発はずっと困難でしょう。

でも、技術開発っていうのは、いつかひょんな所で、誰かが革新的・画期的な発見・発明をするものです。

バッテリーの出力密度(重量当たり出力)が飛躍的に高まれば、航空機は一気に電動化するかもしれません。
あのジェットエンジンの音が消えて、飛行機が静かな乗物になったとしたら、航空旅行自体が一変しそうです。
聞こえてくるのは風切り音だけでしょうか。きっとグライダーみたいな感じでしょうね。乗ったこと無いけど。

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クリニックの庭から見た風景
- 2022/04/02(Sat) -
当院の敷地とフェンスを隔てた向こう側は、昨年までは「ゆめタウンサンピアン」の駐車場でした。
いまその部分の一部区画には新築アパートが建ち、すでに住民が入居しています。
残りの区画の一角に、昨日突然、BOX形状のやきとり屋ができました。まさに当院エントランスの横です。

家人が言うには、少し前まで「フーディーワン楠店」の駐車場にあったヤツに似ていると。
どうやらフーディーからサンピに移転したようです。その証拠に、やきとり屋の看板には「楠鳥」とあります。

というのが昨日までの状況でしたが、今日はさらに、四角いプレハブ部屋が5つ、隣接して設置されました。
やき鳥以外にも、5店舗が進出してくるということなのでしょうか。合計6店舗の大規模誘致です。
たこ焼き屋と、たい焼き屋と、いきなり団子屋と、唐揚げ店と、あと何がいいですかね。
言うなれば、和風ファストフードのモールです。こいつは春から、当院の玄関口も賑やかになりそうです。

桜が咲き、散り、飛んできた花びらが当院の敷地にたくさん降り積もっています。
朝の掃除で掃いて捨てるのは惜しいので、ゴミとは別に、桜の花びらには手を付けないでいます。
低木には、小さな花芽がびっしり付いています。ツツジの一部では、すでにつぼみが膨らみかけています。
アジサイの葉も、いつの間にか大きくなってきました。時期が来ればこれがまた、良い色で咲くんです。
そんな毎日のちょっとした気付きを穏やかな気持ちで楽しめる時こそが、本当の春です。早く来ますように。

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「キエフ」じゃなくて「キーウ」です
- 2022/04/01(Fri) -
ウクライナの首都「キエフ」の呼び方を、これからは「キーウ」にすると、政府が発表しました。
それを受けてさっそく今日の報道番組でも、慣れない「キーウ」の文字があちこちに登場していました。

ウクライナの人たちがその方がいいなら、そして世界の人々がそうしたいなら、それがいいんじゃないですか。
ただ、ネット翻訳で聞く限りでは、「キーェフ」と「キーェ」ぐらいの違いにしか聞こえませんけどね。

あと、ムソルグスキーの『展覧会の絵』の曲の表記が、『キーウの大門』になるのかどうかが気になります。
ムソルグスキーがロシア人だからキエフで良いという説もありますが、でもウクライナの地名ですからね。

地名は母国語で呼ばなければならないとするならば、日本は「ジャパン」ではなく、確実に「ニッポン」です。
しかし日本が「ジャパン」と呼ばれることを認めているのは、諸外国との関係が良好だからでしょう。
本来はそのように呼ばれるのは不本意だとしても、いまさら呼び方を変えてくれ、という理由がないですし。

「チェルノブイリ」は「チョルノビーリ」に変わるんですね。なんかアレですが、やがて慣れるんでしょう。
「オデッサ」は「オデーサ」ですか。映画『オデッサ・ファイル』はどうなるんでしょうかね。

そんな流れで今日は、数十年ぶりに『オデッサ・ファイル』を観てみました。
まず、ジョン・ヴォイトが若かった。しかも、ロシアやウクライナとは無関係の映画でしたね、そう言えば。

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