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「みなし陽性」は、判断基準がとても大事
- 2022/05/31(Tue) -
熊本市の今日の新型コロナ新規感染者は217人。このうち臨床診断により届出された「疑似症患者数」は3人。
これは検査をせずに感染者と診断する、いわゆる「みなし陽性」例です。だいたい毎日1〜2人程度ですね。

じつは私はまだ、みなし陽性判定は一度もしたことがありません。
もちろん、濃厚接触者でかつ、高熱などの症状がある方には、しばしば遭遇します。
でも、確認のため、やはりPCR検査をします。その結果が出るまでに、半日から長くて2日かかります。
もしも検査をせずにみなし陽性とすれば、その分早く、感染者(ただし疑似症患者)と認定できるはずです。

しかし考えてみると、その少しばかり早い「みなし判定」は、患者さんにとってメリットがあるのでしょうか。
濃厚接触者であればどっちみち、自宅待機が必要です。トータルの待機期間の短縮にはつながりません。

私がよく経験するのは、PCR検査の結果が出た頃にはもう、下熱してとても元気な「陽性者」がいることです。
このような方を「みなし陽性」で済ませていたら、「ホントに陽性だったんですかね」という疑念が生じます。

さらにもう一つ。みなし陽性の過剰診断ともいえる「みなし偽陽性」の問題も、考慮しなければなりません。

2月にも同じことを考えて自験例を集計したら、約半数が「みなし偽陽性」となり得るという結論でした。
その時は、「何らかの症状がある同居家族内濃厚接触者」をみなし陽性とする、やや甘い基準でした。
おそらく、発熱条件を盛り込むなど基準を厳しくすれば、偽陽性は減ると思われます。
いつか時間のあるときに集計して、「正しいみなし陽性を出すための条件」を探ってみましょう。

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「竹島」問題が好転しそうな気がしません
- 2022/05/30(Mon) -
韓国の調査船が、「竹島」周辺の排他的経済水域(EEZ)内で海洋調査を実施した問題。困った話です。

「事前同意のない調査の実施は受け入れられず、即時に中止すべき旨、強く抗議を行った」と松野官房長官。
一方で韓国政府は、調査の事実を認めた上で従来の主張を繰り返しました。つまり調査は中止しないわけです。

じゃあ、その事実を「受け入れられない」とする日本は、いったい今後どうするつもりなんですか。

結局は、受け入れるわけですよね、事実上。で、それが既成事実となり、竹島の実効支配が続くわけです。
私はそんなに極端な右寄りの人間じゃないけど、こういう「やられっぱなし」って、どうなんですかね。

韓国から見れば、そもそも竹島の領有権を主張しているわけだから、その周辺で何をしようが勝手です。
北方領土もしかり。やがて尖閣諸島もやられますね。まあ、しょうがない。日本人は争い事が嫌いなんです。

何をされても「遺憾である」と冷静に反応し、「厳重に抗議」し、その結果、ただ「注視していく」のです。

問題は、日本人のそのような性質が、近隣諸国にもよく知られているということです。だから軽んじられる。
戦争は絶対ダメですから、せめて相手をガツンと叩けるだけの経済力を、日本は挽回しなければなりませんね。

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「カムチャツカ半島」
- 2022/05/29(Sun) -
「カムチャツカ半島」の火山で起きた大規模噴火では、日本への津波の影響はなかったようです。

そのニュースを聞きながら私はしかし、「カムチャツカ」という発音(と表記)が気になってなりません。
ずっと「カムチャッカ(着火)」と思ってましたが、いつから「カムチャツカ(茶塚)」になったのでしょう。

戦前の日本語では、促音(小さい「ッ」)で書くべきところを、大きな「ツ」で書いていました。
たとえば、「行って」と書かずに「行つて」と書いて「イッテ」と読むような具合です。

戦後になってその表記が正された際に、本来は促音ではないのに促音になってしまった言葉があります。
それが「カムチャッカ」であり「ウオッカ」なのだと、色んなところに書いてあります。

そこで、ロシア語の原音に近い表記に修正したのが、「カムチャツカ」や「ウオツカ」なんですね。
そんなことも知りませんでしたが、しかし、日本語としては発音しにくいですね。促音の方が言い易い。

最近になって、「ウオッカ」の方が定着しているという理由で、表記・発音が「ウオッカ」に戻されました。
じゃあ「カムチャツカ」の方はどうなの。文化庁はぜひ、アンケートをとってほしいですね。

あ、でも地名については、現地の発音に近い表記に変える動きがありますよね。「キーウ」みたいに。
日本語として定着しているかどうかよりも、原音を優先するのでしょう。で「カムチャツカ」ですか。
でも、ロシア人の動画見たら「カムチャー(トゥ)カ」ですね。促音じゃないけど「カムチャツカ」でもない。

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わが家にも「銃」を導入
- 2022/05/28(Sat) -
児童19人を含む21人が銃撃されて死亡する事件が、米国テキサス州の小学校で起きました。

米国人の世論は、以前から同じですが、2つです。
「銃規制を強化し、子どもたちを守るべきだ」か、「アメリカ人には銃を持つ権利がある。銃規制は無意味」。

テキサス州で開かれた「全米ライフル協会」の年次総会での、トランプ前大統領の発言は後者でした。
「訓練を受けた教師に銃の携帯を許可するときが来た」

規則によって抑止するか、武力によって抑止するか。さまざまな局面で議論される、永遠のテーマです。

日本人は、法律と警察によって命を守られていると信じているので、個人が武装する必要性を感じません。
一方米国では、国民が銃器で自分を守る文化があり、それゆえ安易に使用してしまうリスクも出てきます。
簡単に手に入る武器があれば、つい使ってしまうヤカラが現れます。それが米国の現状なのでしょう。

さて、まったく別の銃器の話で恐縮ですが、本日「マッサージガン」なるものを買いました。
家人に背中や腰を「打撃」してもらいましたが、効果があるのか気持ちよいだけなのか、まだわかりません。
難点は、皮膚が痒くなることです。私は耐えられますが、ガンを持つ家人が、手を痒がってねを上げます。

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税金のクレジットカード納付あれこれ
- 2022/05/27(Fri) -
今月末に納付期限を迎える税金が、いろいろあります。今日はまとめて納付しました。

「法人税」と「地方法人税」と「消費税」は、「国税クレジットカードお支払サイト」から納付しました。
とても簡単です。

「法人県民税」と「法人市民税」は、納付書を使わなければ振り込めません。これは遅れてますね〜。

「固定資産税」は、熊本市の方は「熊本市納付サイト」から、1期から4期分まで全部、カード払いしました。
残念ながら菊陽町の分は、カード払いに対応してません。金融機関で振り込みました。菊陽町、遅れてます。

「自動車税」は、昨年までは熊本県のサイトから「Yahoo!公金支払い」を使ってカード納付していました。
それが今年度からは、スマホ決済アプリ「モバイルレジ」を使えと、いうことになっています。
さっそくiPhoneにインストールして、バーコードを読み取らせようとしたら、ピントが合いません。

県のサイトにも、最上段の「重要なお知らせ」のところに、
「主にiPhone 12 Pro MAX及びiPhone 13 Pro MAX上でバーコードが読み取りづらいというお問い合わせをいただいております」
と書いてある。私のはiPhone 13 Proであって「MAX」ではないのですが、たぶん該当するようです。
おそらく、このアプリがまだ、新しいカメラの仕様に適合していないのでしょう。

このような場合は、ブラウザ版「モバイルレジ」を使え、とあります。
ブラウザ版を使うのであれば、iPhoneではなく、カード番号等の入力が容易なMacを使うことにしました。
バーコードをiPhoneで撮影してエアドロ(AirDrop)でMacに飛ばす手間はかかりましたが、無事完了。

税金のクレジットカード納付は進んでいますが、サイトやアプリの統一がとれていませんね。今後の課題です。

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運動不足の人、集まれ!
- 2022/05/26(Thu) -
新型コロナワクチンの4回目接種が昨日から始まり、その様子が報じられています。
一番乗りで4回目が接種できるのはほぼ、12月までに3回目を済ませた「60歳以上の医療従事者」です。
私は来月中旬に接種を受ける予定です。接種が本格化するのは、概ね7月以降でしょう。

前にも書いたように、4回目の接種対象はかなり限られています。3回目接種から5カ月以上経過した人のうち、
(1)60歳以上
(2)18〜59歳で、(A)基礎疾患を有するか、(B)新型コロナの重症化リスクが高いと医師が認める者

感染時の重症化予防がワクチン接種の主な目的なので、重症化しやすい者が対象になっているわけです。
ワクチンが足りないからなのか、今回の接種対象は少し厳しく規定されています。
厚労省のQ&Aによると(分かりやすくするために一部改変)、

問①:余剰ワクチンが発⽣した際でも、基礎疾患のない60歳未満の⼈に接種してはならないのか。
答①:接種を⾏わないでください。

問②:余剰ワクチンに限って、4回⽬接種対象外の者に接種した場合は、公費負担の対象となるか?
答②:公費負担の対象となりません。

問③:4回⽬接種の対象者外である者に,本⼈が接種を強く希望し、接種した場合,間違い接種になるか。
答③:間違い接種の扱いとなります。

取り付く島もない杓子定規な回答です。ずいぶん前の、新型インフルエンザワクチンの時を思い出します。

ただ「医師が重症化リスクの⾼いものと認めた者」という対象規定があり、医師の裁量が認められています。
厚労省のQ&A(下記)をみると、なかなか「応用範囲」が広いようで、助かります。

問:「重症化リスクが高いと医師が認める者」として想定しているのは、どういった方か。
答:(前略)身体不活動(いわゆる運動不足)といった生活習慣がある方も重症化しやすいとされています。

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「健康保険証原則廃止へ」と言うけれど
- 2022/05/25(Wed) -
「マイナンバーカード保険証」の普及がなかなか進まず、政府もあの手この手を繰り出そうとしています。
ついには、「もう健康保険証は廃止するからね。知らんよ」と最後通牒をかまし始めました。

患者側の問題だけでなく、医療機関側の「オンライン資格確認」システムの導入が遅いことが実は問題です。
当院もまだ導入していないので、偉そうなことは言えません。

私は元々、先進システムにはすぐ飛びつくタイプなのですが、当院の電子カルテとの連携に問題がありました。
でもこれは最近解決したようで、そろそろ当院もシステム導入に乗り出そうかと、いま考え始めたところです。

現時点で、オンライン資格確認の運用を行っている医療機関は全体の19%、診療所に限れば13%です。
後藤厚労相は昨日、「令和5年3月末までに概ねすべての医療機関で導入することを目指す」と述べました。

そう簡単に言いますけど、導入にはいろんな問題があるのです。
まず、オンライン資格確認システムに必要な顔認証付きカードリーダーの設置には、数か月かかるようです。
おまけに初期費用が高くつき(補助金の上限を超える)ほか、ランニングコストがかなりかかります。

そこで医療機関へのインセンティブとして4月から、システムを導入した場合は診療報酬が加算されています。
しかしこの加算措置は、結果的に患者負担を増やすため批判が出ており、早くも見直しが検討されています。

新しい医療システムを始める時に、医療機関に設備投資の負担をさせるという発想がまず、ダメだったのです。

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いよいよ明日から、4回目接種
- 2022/05/24(Tue) -
「新型コロナワクチンの4回目の接種が25日から始まります」と報じられてますが、慌てる必要はありません。
すぐに4回目接種をしたい人に、「お待たせしました。始まりますよ」と伝えているだけの話ですから。

3回目接種から5カ月経った、60歳以上か基礎疾患のある18歳以上の方が対象です。若い人にはほぼ無縁の話。
その若い人の中には、「何度も接種したくないから、2回目で止(と)めてます」と言う人すらいます。

当院のかかりつけの対象者の中にも、4回目を希望する人とそうでない人とで、かなり「温度差」があります。

4回目を打ったら、次は5回目、6回目と、ずっと打たなきゃならなくなるんでしょう?、と問う方がいます。
ちょうど「高血圧の薬って、飲み始めたら一生飲むことになるんでしょう?」と尋ねたい気持ちと似ています。
その答は私にはわかりませんが、とりあえず今回はどうします?と訊くと、やっぱり打ちます、となります。

市から割り当てられたワクチンは、前にも書いたように、ファイザー42人分、モデルナ210人分です。
ほとんどの方にモデルナを打つことになりますが、一部の方はかたくなに、ファイザーを希望されます。
そこらへんの配分は、なんとかしましょう。不安なままで接種しても良くないですから。

一方で小児用のファイザーは、かなり大量のワクチンを確保できましたが、いかんせん接種希望者がいません。
こんなことでは小児用ワクチンの大量廃棄が起きそうですが、なぜか小児用は有効期限が長いのです。

そんなこんなで、発熱外来とワクチン接種を並行して進める日々が続きます。いい加減に終わって欲しい。

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二度手間な発生届もやむなし
- 2022/05/23(Mon) -
熊本県の新規感染者数は248人。連休中の検査数が不規則な時期を除くと、2カ月ぶりの低水準でした。

検査体制が通常通りに戻ったいま、感染者の発表数が最も少ないのが月曜で、最も多いのが火曜です。
前にも書いたように、土日には検査が減り、そのしわ寄せが月曜に来て、さらに報告が1日遅れになるのです。

当院の発熱外来では、発熱患者専用ダイヤル等から紹介を受けた方の受診が最も多いのは、日曜日です。
検査結果は月曜の午後以降に判明し、陽性者の発生届を出すのは月曜の夕方から夜になります。その流れは、
(1)検査センターからの結果報告(FAXと電話)
(2)受診者への電話連絡
(3)発生届等のFAX送信
(4)保健所への電話連絡

この一連の作業は、診療の合間に(診療を一時中断しながら)なる早で行わなければなりません。
迅速な届出のためには手間のかかるHER-SYS入力などできず、FAXしていることは前にも書いた通りです。

しかし私がFAXで出した発生届けは結局、保健所の方がHER-SYSに代行入力することになります。
早く届け出るために私がしていることが、保健所の仕事を増やすという、申し訳ないことになっているのです。

ついに保健所は、FAX送信した発生届は、あとでHER-SYSでも入力するようにと要請してきました
(5)HER-SYS入力

二度手間感は拭えませんが、これもお務めと考えて、今では休診日にまとめて入力するようにしています。

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「サル痘」って、ネーミング的にも罹りたくない
- 2022/05/22(Sun) -
欧米で「サル痘」患者の確認が相次いでいます。昨日時点で世界で80人程度ですが、おそらく増えています。

天然痘」に似た症状だそうですが、そもそも天然痘をよく知らないので、ネットで調べることになります。
その類縁疾患の「水痘」とは、発疹の大きさや数や分布や、なによりも「見かけ」がずいぶん異なりますね。

水痘の発疹を見ても「豆」は連想しませんが、天然痘の発疹(の写真)はとても豆っぽく、艶があります。

調べてみると天然痘の発疹は、多数の発疹がほぼ一斉に、次のような経過をとるようです。
(1)丘疹:プクッとしたニキビのような盛り上がり
(2)疱疹:ニキビが水っぽく膨らんでくる
(3)膿疱:さらに大きく丸々と、強そうな、豆のようなデキモノになる
(4)痂皮:茶色く枯れる
水痘の場合は、(1)と(2)が混在し、あまり大きくならず(3)にもならず、順次(4)へ向かいます。

天然痘の発疹の分布は、顔にとても多く、四肢にも多くできて、躯幹(胴体)にはやや少ないのが特徴です。
一方で水痘は、躯幹がメインで顔や頭にも出来ますが、四肢にはそれほどできません。

サル痘の発疹は、水痘よりは天然痘にソックリで、もしも発症したら重症感が漂うイヤな印象でしょうね。
幸い「天然痘ワクチン」が有効らしいので、かつて「種痘」を受けた昭和50年生まれまでの方は、安心です。

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「ゲームチェンジャー」たるBEV、続々登場
- 2022/05/21(Sat) -
トヨタが、LEXUSブランド初のバッテリーEV(BEV)専用モデル「RZ」の詳細を発表しました。
先行する欧州車に比べるとあと一歩ですが、「1番バッター」として登場しただけのインパクトはあります。

ハンドルがいいですね。戦闘機の操縦桿を思わせるような異形。「ステアバイワイヤ」ってヤツですね。
グルッと回す必要がなく、少し傾けただけで電気信号によって車輪の向きが変わる、未来的な仕組みです。
F1マシンのステアリングも似ていますが、あれは小さな操作で大きな操舵角が得られるだけの従来型機構。

前にも書いたように、車輪を電気的に操舵するのであれば、ハンドルの形状なんてどうでもいいわけです。
それこそ、ジョイスティックでも、矢印キーでも、音声による命令でもかまわないはず。
で、レスポンスの良いダイレクトなハンドリングを追求すると、戦闘機スタイルということなんでしょうかね。

一方で昨日は、日産が軽自動車のBEV「サクラ」を発表しました。レクサス「RZ」とは真逆の方向性です。
キビキビ走るクリーンで静かでコンパクトな街乗り車というカテゴリーは、BEVの得意分野かもしれません。

いくらクリーンと言っても、その電気はどこでどうやって発電したのかと言う人がいますが、それはそれ。
街中に排気ガスをまき散らさないだけでも、十分に有意義です。発電のことは別に考えましょう。

先日の試乗後から、BEVが自動車の主役に置き換わる「ゲームチェンジャー」だと、私は確信しています。
あとは「いつ買うか」です。真っ先に手を出すか、少しだけ様子を見るか、機が熟すのを待つか。
デジタル機器(得にApple製品)だと私は「イノベーター」ですが、BEVは「アーリーアダプター」かな。

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「4回目接種」も、当院分は市のサイトからは予約できません
- 2022/05/20(Fri) -
新型コロナワクチンの「4回目接種」は、当院での接種を希望する方の予約がずいぶん集まってきました。

ワクチンの供給量が少ないので、当院で3回目を行った方に限定して、来院の都度、予約を受け付けています。
4回目接種の対象は、60歳以上か18歳以上の基礎疾患のある方なので、毎月通院されている方がほとんどです。

熊本市から昨日、市のサイトの「4回目接種実施医療機関一覧」に掲載するかどうかを尋ねる文書が来ました。
実は3回目までは、当院は掲載をしていませんでした。かかりつけ限定接種なので掲載の必要がないからです。

ただ、1回目のとき、「先生のところは接種されないんですね」と尋ねる、かかりつけの方がいました。
あるいは、「先生のところで接種できないので、別のところで予約を入れました」という方もいました。

市のサイトに掲載していないと、当院が接種自体をしていないように見えてしまうんですね。
かかりつけの方に接種する旨を院内に掲示していても、それだけではなかなか周知できないようです。
おそらく、患者さんのお子さん方(=若い方)が、気を利かせてネット検索などをするのでしょう。

ということで、誤解を防ぐために、4回目接種は熊本市のサイトの一覧に掲載することにしました。
ただし市のサイトからは予約できません。あくまで、当院が接種を行っていることを周知するための掲載です。

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「魔が差す」には十分な金額だったのかも
- 2022/05/19(Thu) -
「魔が差す」と言うことがあります。
山口県阿武町の「4,630万円誤給付事件」で逮捕された24歳の若者の身に起きたのは、まさにコレでしょう。

本件は、最初から若者が仕組んだ計画的犯行ではありません。ある意味、そそのかされて起こした犯行です。
彼が犯罪を犯したことは間違いないとしても、他人に人生を狂わされた被害者でもあります。

若者の態度は、「お金はすでに動かした。もう戻せない」という以前の発言の頃よりは、変化しています。
いまでは、「少しずつでも返していきたい」と謝罪しています。
「目の前の大金を見て、魔が差しました」とまで言ってくれてもいいんですよ。その方が、納得できますから。

若者をそそのかした「加害者」である阿武町はしかし、若者に謝罪した様子は(私の知る限り)ありません。
いやたしかに、誤って振り込んだこと自体には、町は若者の自宅を訪れて謝罪し、返金を求めています。
しかし、犯行をそそのかしてしまったことについては、謝罪するどころか被害者面をしています。

若者は顔写真が晒されたのだから、ミスをした町役場の担当者の顔と名前も晒すべきだ、とは思いません。
ですが誤給付をしてしまったことは猛省し、何らかの形で、若者の更生を手助けしてほしいですね。

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「接種しますか?」→「接種した方が良いですか?」問答
- 2022/05/18(Wed) -
新型コロナワクチンの「4回目接種」の、熊本市から医療機関への6月〜7月のワクチン供給量が決まりました。

当院への配分の上限は、ファイザー7本(42人分)、モデルナ14本(210人分)、合計で252人分です。
接種可能人数の比率は、ファイザー対モデルナが、ちょうど1対5です。

配分ワクチンが少ないので、当院での接種対象は、当院で3回目接種を受けた方に限定する予定です。
そのうち、60歳以上、または18歳以上で基礎疾患を有する方の総数は約300人です。
さらにそのうち、2月までに3回目接種を受けた方、つまり7月中に4回目接種の対象となるのは約200人です。

その、200人が全員4回目接種を希望するとしても、配給が決まったワクチン本数で足りる計算です。
ただし、ファイザーを接種できるのは最大で42人。あとは全員、モデルナを接種することになります。

患者さんに尋ねてみると、年齢によって考え方が異なる傾向がありました。
60歳以上では、接種できるのならモデルナでも良い、できれば早く接種したい、と言う方が圧倒的でした。
ところが60歳未満では、モデルナでも仕方ないという方と、モデルナなら接種しないという方に分かれます。

このワクチンの、しかも4回目接種については、私も無理に接種をオススメするようなことはしません。
「ワクチンは準備できますけど、接種しますか?」といった、やや消極的なヒアリングにとどめています。

するとしばしば、「やっぱり、接種した方がいいですかね」という質問で返されます。
ここで「3回目接種の時と同じです」と禅問答的な回答をすると、「では、接種します」となります。

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命名(読み仮名)には、最大限の自由度を求む
- 2022/05/17(Tue) -
法制審議会の戸籍法部会で、戸籍の氏名に読み仮名を付ける検討が進められています。
まあたしかに、読み仮名がない漢字だけだと、検索も困難ですね。

キラキラネーム」などをどの程度認めるかについては、3つの中間試案が提示されました。

・案1:権利乱用や公序良俗に反しなければ認める
・案2:漢字の意味との関連があれば認める
・案3:正当な理由があれば認める

認められる範囲が最も「狭い」案2でも、当てた字が納得できるキラキラネームなら、認められるようですね。
「大空(すかい)」や「海(まりん)」は、漢字の意味との関連があることから、認められるといいます。
ところが、「一郎」と書いて「たろう」と読ませるのは認められないというのが、私にはわかりません。

現状では、「一郎」と書いて「さぶろう」、「二郎」と書いて「ごえもん」と読ませてもOKです。
さすがにそれは今後は認められなくなるとしても、「一郎」で「たろう」もダメだというのは解せません。

大事なことは、その漢字でその読みが「ピンとくる」か、「腑に落ちる」かどうかでしょう?

姓(名字)だって、けっこうな当て字や難読漢字があるんだから、命名の自由度は保ってほしいですね。
自由度や個性を追求する時代の流れは、女性の名前に「子」が付かなくなってきたことにも表れています。
今月下旬からパブリックコメント(意見公募)が実施されるようなので、私も意見を述べてみましょうかね。

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禁煙外来広告企画の顛末
- 2022/05/16(Mon) -
「5月31日は『世界禁煙デー』 禁煙外来で禁煙しましょう!」
そのようなタイトルの、某新聞社の広告企画の案内(広告依頼)が届いたのは、先月のことでした。

毎年この時期に行われる広告企画ですが、私が新聞広告を出したのはたぶん、禁煙外来を始めた頃だけです。
広告のおかげか受診者もそこそこ現れるようになり、以来、コンスタントに禁煙外来を続けてきました。

その「施設基準」を満たすために、呼気一酸化炭素濃度測定器を購入し、敷地内禁煙の掲示も出しました。
治療の主役は、ファイザー製の禁煙補助薬「チャンピックス」です。この内服を12週間ほど続ける治療です。

ところがその、禁煙外来必須アイテムである「チャンピックス」が、1年前に突然、出荷停止となりました。
特定ロットで発がん物質の一種「ニトロソアミン」が検出されたためで、いまなお全世界的に販売停止中です。
その後ファイザーも何かと忙しいのか、チャンピックスの製造・販売再開にはまだ、メドが立っていません。

現在、禁煙外来は完全に止まっています。受診希望者の受付をお断りし続けて、すでに1年たちました。

そんな折りに某新聞社は、「禁煙外来で禁煙しましょう!」という広告を打とうというのです。
担当者はチャンピックスの製造中止騒ぎを知らず、漫然と、年1回の企画を繰り返そうとしていたわけです。

私はすぐに担当者に電話して、日本のどこで禁煙外来やってるの。そんなアホなことするなと、忠告しました。
そしたら今日になって、件の広告は取りやめる旨の連絡が来ました。間に合ってよかったです。

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「抗原定性検査」を、以前よりも使うようになっています
- 2022/05/15(Sun) -
日曜日は相変わらず、市内一円、市外からも発熱外来受診者が訪れますが、今日もあまり減ってない印象です。
そんな中で、少し考え方を変えたことがあります。それは「抗原定性検査」の割合を増やしたことです。

PCR検査に比べて感度が低いことが分かっているので、これまで私はあまり行ってきませんでした。
唾液が溜めきれない幼小児とか、あるいは高齢者に限定して行っていました。
しかし今は、やや症状の重い方に対して、早く白黒をつけるために、時々抗原検査を行うことがあります。

今日もそのような理由(等)で、一部の方に抗原検査を行ったところ、2名が陽性でした。
PCR検査とは異なり、その場ですぐに結果が出るので、保健所への届出がすぐにできることはメリットです。
そうすれば、入院の必要があればすぐに動き出すことができます。必要なら「特効薬」の処方も可能です。

抗原定性検査は、発症からの期間や検体採取法が適切かどうかによって、偽陰性率が変わってきます。
当院では原則として、患者さん本人や保護者の方に検体採取をしていただくので、その点がいちばん問題です。

「自分でやるの?」とか「深さ2cmでいいの?」と聞かれることもありますが、規定ではそうなっています。
なので良い検体採取をしていただくため、そばに立って「指導」します。
その際に大事なのは、たとえ防護具を着けていても、患者さんの正面には立たないことです。
クシャミの「しぶき」だけは絶対に浴びないようにするのが、発熱外来の基本中の基本なのです。

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「オンキヨー」が経営破綻
- 2022/05/14(Sat) -
音響(オーディオ)機器メーカーの「オンキヨー」が、経営破綻しました。
7年前に「オンキヨー&パイオニア株式会社」発足の件を書きましたが、あれからも色々あったようですね。

この会社の沿革(とくに今世紀の)や経営状況や資本関係はじつにめまぐるしく推移し、複雑です。
その概略を本稿に書くことはほぼ不可能(スペース的にも、私の能力的にも)、なので割愛します。

1970年代から80年代初頭、私の中学〜大学生時代前半はちょうど、オーディオ全盛期でした。
いまなら「AV機器」と言うところを、当時はビジュアルのないオーディオのみの、言うなれば「A機器」です。
それらの機器を、役割ごとに組み合わせる「システムコンポ」が大流行だったのです。
以前、その当時のことを次のように書きました

「私の場合、アンプは山水、チューナーはトリオ、カセットデッキはナカミチにしたかったけど結局アイワ。
 プレーヤーはテクニクス、オープンリールデッキはTEACとAKAIのものを購入。
 そして、音質を左右する音の出口として、私がこだわったのがスピーカー。選んだのはパイオニアでした。」

あれ、オンキヨーが出てきませんね。そう。私がオンキヨーファンになったのは、社会人になってからでした。

近年、リビングの主役はテレビです。音響機器はもはや、テレビの音を出す装置+αに成り下がっています。
そんな状況に納得できない私は、リビングは諦めて、書斎をオーディオルームにしました。
と書いてはみたものの、いま書斎でクラシックやジャズをじっくり聴くような機会は減りました。
CDに触れることがほぼなく、iPhoneかMacでストリーミング音源を、イヤホンかヘッドホンで聴いてる有様。
これじゃあオンキヨーの出番もなくなりますよね。

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「4回目接種」のスケジュール公表
- 2022/05/13(Fri) -
新型コロナワクチンの4回目接種のスケジュールを、熊本市が今日公表しました。
対象は、3回目接種から5カ月を経過した(1)60歳以上と、(2)基礎疾患のある18〜59歳です。

このうち60歳以上の対象者約21万人には、自動的に接種券が郵送されます。
18〜59歳の3回目接種済者には、「4回目接種を希望する方は申請してください」との案内が送られます。
基礎疾患のある方が自らの判断で申請すると、申請者にだけ接種券が送付されることになります。

この「申請方式」は、少々アバウトな面はありますが、リーズナブルでスマートな手法だと思います。

ワクチンの数が限られることから当院では、当院で3回目接種を行った方に限定して4回目接種を行う予定です。
ほぼ全員が基礎疾患を有する人なので、希望者は全員が接種を受けられます。

今日はその、ワクチン希望数調査の締切日でした。先日書いたように、モデルナ主体で希望を出しました。

当院かかりつけの高齢者の方に最近「4回目接種を希望しますか、モデルナでも良いですか」と尋ねています。
それに対しては、「モデルナでも構わないので、是非お願いします」という反応が圧倒的多数です。
3回目や1,2回目すら未接種の若者が多い中で、新型コロナワクチンに限っては、高齢者は積極的です。
当院の希望通りのワクチンが配給されると良いのですが、過去の事例がひどいので、今回も油断はできません。

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医療機関は無料検査所ではありません
- 2022/05/12(Thu) -
くまもと県北病院が、保健所から委託された濃厚接触者のPCR検査について、医療費を誤って請求していた件。

検査料は徴収しなかったものの、初診料などの医療費を請求していたことが問題となっています。
つまりこの病院は本来、委託された「検査」のみを行い、それに伴う「診療」への請求はできなかったのです。

最近は減りましたが2月頃までは、濃厚接触者は原則として全員PCR検査を行うよう保健所は勧めていました。
当時は毎日のように、保健所からPCR検査をするよう言われた方が何人も、当院の発熱外来に来ていました。

ところがその中には少数ですが、会計の段になって「えっ、料金がかかるんですか?」と驚く方がいました。

おそらく保健所は、「PCR検査は無料で受けられますよ」と説明していたのでしょう。
たしかに当院で行うPCR検査は「行政検査」扱いなので無料ですが、初診料などは別途かかります。
しかし保健所の説明では、「完全無料」だと誤解してしまう可能性があったのです。

その反対に、一般の医療機関のように「診療」してしまったのが、今回のくまもと県北病院の誤りなのでした。

となるとポイントは、本件でのPCR検査の「委託料」がいくらだったのかという点ですね。
保険診療でPCR検査をした場合の診療報酬の総額と比べて、格段に低額だったのかもしれません。
病院には委託検査の制度解釈を誤った非があるとしても、低料金で買い叩かれていた背景はないのでしょうか。

それなりのリスクを負って検査を行うのですから、医療行為全体への報酬はキッチリ認められるべきです。

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「第○波」というより、ずっと「潮位」が上がってますけど
- 2022/05/11(Wed) -
ついに5日連続です。熊本も東京も福岡も、新型コロナ感染者数が5日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。

発熱外来をやっていれば、このところ感染が再拡大していることが肌感覚でわかります。
ところが、今日のNHKニュースを見ていると、東京では発熱外来受診者が思いのほか減っているといいます。
もしかすると九州の感染拡大は、東京よりも先行しているのかもしれません。沖縄と宮崎は過去最多でしたし。

5/7-8の土日の当院の発熱外来のPCR陽性率は60%でした。これは2月の感染ピーク時に近い数字です。
陽性率が異常に高いときは、検査が追いついていない可能性を考慮する必要があります。

検査センターからPCRの結果連絡が入ると、診療を中断して患者さんに電話連絡し、次に発生届を出します。
この発生届をHER-SYSで入力しようとすると時間がかかるので、最近はFAXで送信するようにしています。

ところが今日、FAXで送信した場合にはあとでHER-SYSにも入力するようにと、保健所から連絡が来ました。
何言ってんの。そんな二度手間を課されるぐらいなら、診療終了後にまとめてHER-SYS入力しますよ。
そのかわり届出が何時間も遅くなりますけどね。それがイヤで私は、早さ優先でFAXを使っているのです。

保健所の事務作業を減らしてあげたい気持ちはありますが、その分を医療機関が負担するのは解せません。
医療機関の本分は、診療です。診察と検査と治療です。事務作業は最小限にさせていただきたい。
という私の考えを今夜、とてもやんわりと、極めて穏やかに、保健所に電話してご意見申し上げました。

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ドーナツはやっぱり、固いヤツが好き
- 2022/05/10(Tue) -
夕食後のデザート用にとっておいたミスドの「チョコファッション」を家人に食べられて、今不機嫌な私です。

学生時代に「ドーナツを食べれば穴もなくなる」という「格言?」を初めて聞いたとき、感動したのも私です。
当然、「穴だけ残してドーナツを食べるにはどうしたらよいのか」などと考えたりします。学生ですから。

昭和の時代、こんなどうでも良いことを、酒飲みながら車座になって朝まで語り合ったりしたものです。
ネットの時代になると、こういうネタで「掲示板」が盛り上がることになります。場合によっては荒れます。

スマホはおろか携帯やネットすらなかった学生時代、対面でなければ語り合えず、語るために会っていました。
ビールとツマミを何品か買って、夜遅くに友人のアパートを訪れます。もちろんアポなしです。
相手が何をしていたかに関係なく、いきなり上がり込み、飲み、語ります。重要な要件は何もありません。

考えてみると当時は、「文字で」語り合うという手段もなければ発想もありませんでした。
またそのような日常のワンシーンを、いちいち銀塩カメラで撮影する理由も準備もありません。
なので当時の語り合いの痕跡は互いの記憶の中だけに存在し、しかもほぼ消えつつあります。

いまは誰とでも、時間と場所に関係なく「意見交換」ができるという、便利だけどイヤな時代になりました。
文字で会話するので、その記録が残り、あとで読み返して確認もでき、なんなら保存し続けられます。
スナップ写真の枚数は、昭和の時代よりも桁違いに多く、あまりに多くて整理する気も失せるほどです。

でも、文字や画像・映像の情報量が劇的に増えた現在、脳内に刻まれる記憶情報の量はどうなんでしょうね。
外部デバイスに記録を頼りすぎた分、思い出が希薄になっていないか、いまの若い方のことが心配になります。

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「4回目接種」はモデルナ主体で行く?
- 2022/05/09(Mon) -
「新型コロナワクチンの4回目接種の順番が回ってきたら、接種を希望されますか」
当院で3回目接種を受けた、当院のかかりつけの方に、最近このような質問をしています。

3回接種を済ませた方でも、ワクチンの副反応や必要性について多少なりとも疑問を感じている人はいます。
これまで3回はみっちり接種してきたけど、4回目は模様眺めしたいと、はっきりおっしゃる方もいます。

逆に、ワクチンの副反応が軽く、罹患すれば重症化しやすい高齢者は、接種を希望する傾向が強いようです。

さて、問題はワクチンの供給量です。
当院は、熊本市の予約システムを使わず、かかりつけの方だけに、これまでずっと接種を行ってきました。
3回目接種は、かかりつけの方のうちの希望者数を予測して、その人数に応じてワクチンを請求しました。

たとえば6/11〜7/10接種分は、接種希望者が約400人と考えて、68本のファイザーワクチンを希望しました。
ところが、当院への配分は4本になるとの通知が来ました。68本必要なのに、来るのはたったの4本。

熊本市が供給可能なワクチン1,000本に対して、全医療機関の希望数の合計が16,378本だったそうです。
この需給比率からの按分計算によって、各医療機関へは希望量の1/16が配分されました。なので当院は4本。

今回、当院での4回目接種(8月末までに接種する予定分)は、最大で300人程度になると予測しています。
では、市へ請求する希望数を300人分で出してよいものかどうか。配分量が大幅にカットされるのは必至です。

熊本市の担当者にこの件を尋ねましたが、あくまで、予測する接種の実数で希望数を出してくださいとのこと。
大幅に削減されるのを見越して水増し請求しちゃダメですよと、(暗に)釘を刺されました。
先生のところで接種できなかった方は、他院や集団接種会場で接種することになるでしょうと、冷たいお言葉。

どうしてそうなるんですかね。3回目を接種した医療機関で4回目も接種するのが、いちばん簡便・確実なのに。
ただしこれはファイザーに限った話。圧倒的に供給量が多いモデルナへ宗旨替えすれば、解決するんですよね。

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休日の医療・検査体制の充実を
- 2022/05/08(Sun) -
東京も熊本も福岡も、新型コロナ感染者数が2日連続で前の週の同じ曜日(つまり日曜日)を上回りました。

大都市圏と地方都市の感染者数が同じタイミングで増えるのは、本当の感染再拡大とは思えません。
昨日も書いたように、検査体制の不備によって抑え込まれていた感染報告が、連休後にまとめて出ただけです。

と思いたい気持ちとは裏腹に、今日の発熱外来受診者が異常に多かったのは、どういうワケなんでしょうね。
今日は朝9時台には「新型コロナ感染症専用相談窓口」に電話して、当院への紹介を止めていただきました。

残念ながら熊本では、休日診療している医療機関が少なく、当番医でも発熱外来をしないところがあります。
それに加えて、検査会社が休日体制でフル稼働していないので、PCR検査はたいてい休み明けに回されます。

という具合に昨日と同じことをまた書いてますが、それほどまでに私は、休日に弱い医療体制を憂えています。
しかし、検査会社が暦通りに休業するのは、役所や一般企業と同じで職員を休ませる目的があります。

ですが一方で小売店などのサービス業では、休日営業こそが重要で、従業員もそれを理解して働いています。
医療サービスも同じこと。年中無休でフル稼働する検査会社が、市内に1つぐらいあってもいいでしょうに。
それが無理でも、日曜祝日だけ検査をするような、休日に特化した検査センターがあれば、それで十分です。

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土曜日にしては、新規感染者数が多いけれども
- 2022/05/07(Sat) -
せっかく新規感染者数が減っていたところが、熊本も東京も今日は、1週間前の土曜日を上回る数字でした。
このように感染者数は前の週の同じ曜日と比較するのが常ですが、それは曜日による変動があるからです。

1週間のうち、新規感染者数が最も多くなるのは、たいてい火曜日(ときに水曜日)です。
その反対に、いちばん感染者数の報告が少ないのは、月曜日か日曜日です。
曜日によるこの変動は、検査実施数の偏りと検査センターの稼働曜日が限られることが、その原因です。

当院の場合、平日に採取したPCR検体は、時間帯にもよりますが、遅くとも翌日には結果が判明します。
ところが日曜日には検査センターが稼働していないので、日曜に採取した検体の検査は月曜に回されます。
今日のような土曜日に行ったPCR検査でも、多くの場合、検査は月曜にまわされます。
そしてそれらの結果が判明して私が発生届を出し、熊本県が発表する新規感染者に加わるのは火曜です。

つまり、休日やその翌日に発表される感染者数は少なく、その分、休日の2日後の感染者数が増えるわけです。

なので3連休の2日後に相当する今日は、通常の火曜日と同じ機序で、感染報告数が増えたとも考えられます。
今日発表の新規感染者数に限っては、検査態勢の「あや」による一時的な変動だと思いたいですね。

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帯状疱疹予防策としての「水痘パーティー」の勧め
- 2022/05/06(Fri) -
コロナ禍で帯状疱疹が増えていると、よく報じられます。
たしかに時々帯状疱疹の方が来院されますが、受診控えもあるのか、格段に増えた印象は私にはありません。

「コロナ禍で帯状疱疹が増えた」と思いたがるのは、「今年の夏は暑い」と毎年言ってるのと似ています。
例えばNHKの『ガッテン』が、「急増中!風疹&帯状ほう疹 徹底対策SP」を放送したのは、2019年でした。
『ガッテン』を鵜呑みにはしませんが、コロナ禍の前から、近年帯状疱疹は増えてきているようです。

コロナ禍のストレスが帯状疱疹の増加とは無関係とは言いません。しかしやはり主因は別にあります。
最大の原因は、水痘ワクチンの定期接種化によって、世の中の水痘の患者が激減したことだといわれます。

水痘はきわめて感染力が強いので、かつては知らず知らずのうちに巷で水痘ウイルスに接触していたのです。
接触するたびに、弱りかけていた水痘の免疫が補強される「ブースター効果」が発揮されてきたわけです。

ところがその接触機会が減り、免疫が維持できず、帯状疱疹を発症する可能性が高まってしまいました。
その意味では、コロナ禍で人が集まらなくなったことも、あながち無関係ではないかもしれませんね。
なのでいまや、帯状疱疹を予防するためには、ワクチンの接種によって免疫を維持しなければなりません。

帯状疱疹を予防するためのワクチンは、従来の生ワクチンに加え、最近では不活化ワクチンもあります。
不活化ワクチンの方が強い免疫がつきますが、2回の接種が必要で、副反応がやや強く、しかも高額です。

いちばん有効なのは、水痘ウイルスに直接接触して免疫を高めることでしょう。なにしろ「無料」ですし。
近所に水痘のお子さんがいたら、「水痘パーティー」でも開いて、みんなで免疫をわけてもらいましょう。
知り合いが帯状疱疹になったら、見舞いがてら、水疱を触らせてもらいましょう。
なおこれは、水痘罹患歴のある方に限ります。罹患歴の無い方がこれをすると、水痘に罹ってしまいますので。

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減ったと思うのはまだ早い感染者数
- 2022/05/05(Thu) -
祝日だからでしょうか。今日の発熱外来は、10時前には夕方6時までの予約枠がほぼ埋まってしまいました。
これは、日曜日の当番医の時よりもハイペースです。

というわけで今日も、熊本県新型コロナ相談窓口に電話して、当院への紹介をストップしていただきました。
担当者はいつも、「あー、そうなんですねー」と寂しそうな声で応じてくれます。

全国の新規感染者数は減少傾向が続き、熊本も255人でした。木曜日としては明らかに減っています。
しかしながら何度も書いてきたように、検査態勢が手薄な日曜祝日後の数字は、アテにはなりません。
本当に減ったかどうかは、来週判断しましょう。
それにもしかすると、連休中の人の移動や行楽地等での密集で、翌週以降また感染者が増えるかもしれません。

とは言え、以前のように感染者数の数字の増減を見て一喜一憂することは、もうそろそろやめにしましょう。
病床のひっ迫率等は重要ですが、感染者数自体を以前と同じ重みで受け止めるべきかどうかは疑問です。

ただし、コロナ診療の玄関口とも言える当院のような発熱外来では、感染者数の推移にはとても敏感です。
とくに、発熱外来受診者の数、陽性率、濃厚接触者以外の感染者数などは、今後を占う重要な情報です。

なので、感染者の年齢と診断日など最小限の情報を、リアルタイムで登録・参照できる仕組みが欲しいですね。
いまの発生届は、感染者情報と将来の分析に必要な項目を盛り込みすぎて、迅速な入力には不向きなのです。

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血圧は、けっこう日内変動しています
- 2022/05/04(Wed) -
私は日頃、飲酒は必ず入浴後と決めています。飲酒後に入浴すると、溺れる危険があるからです。
日本人の溺水は圧倒的に入浴時(浴槽内)が多く、他の国とは全く異なる傾向が特徴的です。
しかもその多くが60歳以上で、温度変化による血圧変動や熱中症などの機序が考えられています。

風呂につかって温まると、皮膚などの血流が増えて血圧が下がります。
水圧によって血圧は保たれますが、浴槽から立ち上がろうとすると、血圧が急低下するわけです。
熱中症気味で脱力している時に、急な血圧低下で意識が低下すると、そのまま浴槽内で溺れかねません。
なので私は万一飲酒後に入浴する際は、温まりすぎず長湯せず、立ち上がる時はゆっくり、を意識しています。

少し早い時間帯から飲酒した今日、飲酒後の入浴となりましたが、その後血圧を測ってみると上が90台でした。
日頃の入浴後は110前後なので、やはり飲酒+入浴によって血圧はかなり下がっていました。

高血圧で治療中の方には、朝晩の血圧を測って記録して、可能ならグラフにしてもらっています。
朝の血圧測定はたいてい起床後か朝食後ですが、夜は人それぞれ。夕食前、夕食後、寝る前などさまざまです。
いつも同じタイミングで測ればそれで良いのですが、入浴後の夕食前や、飲酒後の寝る前は、低めになります。
治療上は、できれば高そうなタイミングの血圧を知りたいので、入浴前かつ夕食前の測定もお願いしています。

入浴前かつ夕食前だと、仕事から帰って来た直後になるので血圧が高く出てしまう、と言う方がいます。
なるほど。でもその血圧こそ、仕事の真っ最中の血圧に近いかもしれませんよ。それもあなたの血圧です。

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コロナ前のような賑わいが悪いとは言わないけれど
- 2022/05/03(Tue) -
今日は祝日ですが、火曜日なので定期休診日でした。さらに明日は、水曜日なのに臨時休診する予定です。
熊本市内で日曜祝日に発熱外来を行っている医療機関は多くないので、祝日に休診するのは心苦しい限りです。

東京の感染者数は着実に減っているようですが、沖縄はむしろ増え続けており、熊本はその中間。横ばいです。
2年間の感染者数推移のグラフを見ると、今の第6波の縮尺では、第1波はほとんど見えないほどの小波ですね。
その見えないほど小さな波(全国で1日数百人程度)で日本中が大騒ぎして、ついに緊急事態宣言が出ました。

昨年の1月に緊急事態宣言が出たのは、全国で数千人レベルの感染の時。これが第3波でした。
一段落したと思ったら春から第4波が始まり、ついにまた緊急事態宣言。感染者は全国で数千人程度でした。
東京五輪が開催される前から始まっていたのが第5波。ピークは全国で2万人レベル。そして緊急事態宣言です。

その後、ウソのように穏やかな11月・12月を経て、今年1月からとんでもなく急峻な感染拡大が始まりました。
これが今も続く第6波で、ピーク時の感染者数は10万人を超え、しかも今なお数万人レベルが続きます。

ところが、過去の緊急事態宣言時とは桁違いの感染者数だというのに、緊急事態宣言が出る気配はありません。
むしろ、人々はコロナ禍前の元気を取り戻し、行楽地は大混雑。もはやポストコロナを思わせる様相です。
さいわい第6波では、重症化率や死者率が以前の波よりは明らかに減っており、それも好材料なのでしょう。

感染の収束(終息)は必ずしも待たず、そろそろ自粛を緩和する方向にシフトする時期なのかもしれません。

とは言え、せめてマスクだけは、欧米のマネはせずに、しばらくはこれまで通りの装着をお願いします。
当院の発熱外来とワクチン接種も、まだしばらく続きそうです。その意味ではウィズコロナですね。

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「4回目接種」の準備始まる
- 2022/05/02(Mon) -
熊本市による、「新型コロナワクチン4回目接種の体制構築に関する希望量調査」が始まりました。

4回目接種の対象は、3回目接種から5カ月以上を経過した、60歳以上または基礎疾患を有する18歳以上の方。
6月から始まる4回目接種を6月中に受けることになるのは、ほぼ、60歳以上の医療従事者に限定されます。
たとえ医療従事者でも、60歳未満だと接種できません。当院職員で接種できるのは、幸か不幸か私だけです。

当院で1月までに3回目の接種を行った方のうち60歳以上は6名。ファイザーのワクチンちょうど1本分です。
年齢の条件をはずすと12名に増えますが、基礎疾患を有する人は含まれないため、やはり対象は6人だけです。

国は(市も)、ファイザーよりもモデルナを推奨しています。もちろん、ファイザーが足りないからです。
全国の対象者5,428万人に対し、ファイザー1,268万回分、モデルナ4,710万回分が供給される予定とのこと。
ざっと、ファイザー2割・モデルナ8割です。4回目は圧倒的に、モデルナを打たなければならなくなります。

3回目接種の時、ファイザーからモデルナへの「交互接種」を希望した高齢者は、ほとんどいませんでした。
高齢者であればあるほど副反応への警戒感が強いので、副反応が報じられたモデルナは敬遠されがちなのです。
ところが4回目では、その高齢者の8割が、モデルナを接種することになってしまいます。
当院ではなるべくファイザーを多く入手したいところですが、こればかりは思い通りにはいかないでしょうね。
でも逆に、私は4回目にモデルナを接種しようかと考えています。もちろん、接種後2日間は休診する予定です。

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コロナ禍で4回目の休日当番医
- 2022/05/01(Sun) -
休日当番医でした。7〜8カ月毎に順番が回ってくる当番医ですが、コロナ禍渦中では4回目です。

受診者は74人。そのうち58人にPCR検査を、11人に抗原検査を行うという、ほぼ「発熱外来当番医」でした。
前回、昨年9月の当番医は、第5波が峠を越えた頃でした。PCR検査数は32件、そのうち陽性は5人でした。
その前の、昨年2月の当番医は、第3波の終盤でした。PCR検査数は18件。陽性者はいませんでした。
その前は、一昨年の7月。第2波の序盤。東京都の新規感染者数が100人を超え始め、大騒ぎしていた頃です。

いま、1日の新規感染者数は東京で数千人、熊本で数百人。驚愕の数値なのに、慣れてしまいましたね。
3年前には想像もつかなかった世界に、いま私たちは生きています。

同じようなことを、熊本地震後にも考えたことがあります。あの出来事も私の人生観や価値観を変えました。
その熊本地震から間もない、いまからちょうど6年前の5月1日も、休日当番医でした。

サンピアンは内部が損壊して営業しておらず、フェンスが張られ、ゴーストタウンのようになっていました。
当院前のゴミ置き場に投棄された生ゴミが腐敗し、周辺一帯に猛烈な悪臭を放ち、カラスが群れていました。
不法投棄なのでゴミ処理業者は回収してくれず、連休中なので役所も動きません。
あちこちにお願いして回り、なんとか当番医の前日に、生ゴミをすべて撤去していただきました。

そのようにして地震からは着実に復旧が進み、希望が持てたのですが、コロナ禍はなんともいけませんね。
長い目で見て、感染者や重症者・死亡者は明らかに減る方向だとは思いますが、なにしろ波があります。
しかも波は来るたびに高くなり、まるで次々に「本震」が更新されているようにも思えてイヤですね。

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