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ワクチン+自然感染で、コロナ免疫を長期間維持する作戦
- 2022/06/30(Thu) -
新型コロナワクチン接種後の、自分の血液中の「抗体価」を調べてみました。
当院で4回目接種を受けた、私を含む2名の「SARS-CoV-2 スパイク蛋白(IgG)」を測定しました。
4回目接種のちょうど2週間後において、2人とも抗体価は約13,000 AU/mlでした。十分高い数値です。

新型コロナウイルスは、表面の「スパイク」という構造物がヒトの細胞表面と結合して、感染が成立します。
「mRNAワクチン」は、スパイク蛋白の設計図を接種することにより、人体内でスパイク蛋白を作らせます。
すると免疫反応によりスパイク蛋白に対する抗体が体内で製造され、これがウイルス防御の武器となります。

ワクチンの接種によって抗体価が上昇しても、残念ながらやがて徐々に低下していきます。
一説では、3カ月で半減し、4か月後には30%程度に下がるとも言われています。
そのようなワクチン効果の減弱によって、いま日本で感染再拡大が起きているという考え方もあります。

私が今、かなり強い免疫を持っているとしても、数カ月後には貧弱な免疫状態になってしまうのでしょう。
ではこれからも、何度も何度もワクチンの接種を繰り返さなければ、免疫は維持できないのでしょうか。

いや、自然感染による免疫の再強化、すなわち「ブースター効果」を期待する手もあります。
免疫力の強いうちに、発熱外来で感染者の飛沫を適度に浴びて刺激を受け続け、免疫を維持する手法です。
現状の感染防護態勢を敢えて緩めるという、少々危険な香りのする作戦ですが、上手に試したい気もします。

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今からでも、ワクチン打ちましょう
- 2022/06/29(Wed) -
「もしや感染者数が増加に転じてませんか」と書いたのは9日前のこと。いやはや、確実に増えてますね。

「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」は、熊本県は沖縄県に次いで全国2位じゃないですか。

たしかに発熱外来多いです。とくに子どもの感染者が増えています。
近隣の小学校では、学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいます。
その学校の生徒はしかし、学年が違うと学級閉鎖のことなど知らない子もいます。
クラスの誰かが休んでも、その子がコロナなのか何なのか、「個人情報」を理由に明らかにはされません。
担任の先生がコロナで休んでも、子どもたちには明確には伝えられない有り様です。

集計するには1日早いですが、今月当院でPCRまたは抗原検査で陽性と診断した109人の内訳を調べると、
10歳未満29人(27%)、10代18人(17%)、20代9人(8%)と、ここまでで50%を超えました。
一方で、60歳以上はわずかに7人(6%)、65歳以上に限るとたったの3人でした。

感染者は圧倒的に小学生や未就学児に多く、彼らは最初は高熱が出ますが、すぐに解熱して元気になります。
大人の症状は2パターン。微熱のまま経過する方と、高熱が2,3日続く方。ほぼ、ワクチン接種歴の違いです。

18歳以上で今月PCR陽性になった60人のうち、ワクチン3回接種済の方は29人もいました。
ワクチン接種は、感染予防効果はゼロじゃないけど弱い。しかし言われている通り、症状は軽くなるようです。
今からでも決して遅くはないでしょう。3回目接種は、やっぱりオススメですね。

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OSをダウングレードする
- 2022/06/28(Tue) -
現在、院内で電子カルテのクライアント端末として使っているMacのOSは、どれも古いものばかりです。
電カル用ソフトウェアの現バージョンが古く、したがって端末の動作環境にも古いOSが要求されるからです。

本当は、電カルを新バージョンにしたいのですが、そうすると今度は、新しいOS環境が必要になります。
その新しいOSを快適に走らせるためには、ハード(Mac)も新しくなければなりません。

「ソフト更新→そのためにOS更新→そのためにハード更新」という連鎖は、昔からよく経験することです。

調べてみると、新バージョンに必要なMacOSは10.13以上。一方で旧バージョンが走るOSは10.14まで。
てことは、MacOS 10.13か10.14が入ったMacであれば、新旧両方の電カルソフトを稼働できますね。
1台のMacで新旧の電カルが両方走れば、切り替えの過渡期を乗り切るのがとても楽になるはず。

さっそく、昨年購入したiMacに白羽の矢を立てましたが、確認してみるとOSは10.15じゃないですか。
購入時のOSは10.14だったのに、何かの拍子に私がうっかり10.15に上げてしまっていたようです。

でも大丈夫。MacはOSを更新したあとでも、購入時のOSバージョンにダウングレードすることができます。
そのための魔法のキーは、「shift + option + command + R」を押しながら再起動すること。
だいぶ時間がかかりましたが、新旧ソフトの両方が稼働できる(はずの)、電カル端末の誕生です。
今回の件で得た教訓は、「必要もないのに不用意にOSを更新しないこと」ですね。

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誕生日にちなんだ「917便」で飛んでみる(案)
- 2022/06/27(Mon) -
コロナ禍が明けたら、「リベンジ旅行」に行くしかありません。
ちょうど私の誕生日(9月17日)ごろには、そうなっているはず。

思い起こせば、2018年も2019年も、誕生日には「バースデーフライト」をしたものです。
今年は3年ぶりなので、普通のバースデーフライトにはしたくない。何か、特別の趣向を凝らしたい。
で、思い付いたんですが、私の誕生日にちなんで「917便」に搭乗する、ってのはかいかがか。

早速、「ANA917便」を検索しましたが、残念。存在しません。
次に、「JAL917便」を調べると、ありました。羽田-那覇便ですね。打って付けじゃないですか。

羽田13:35発–那覇16:15着。では、その前後をつないでいきましょうか。これは私の好きなANAで。
熊本から羽田まで行く便はいくつか選べますが、熊本10:45–羽田12:25、あたりが良いでしょう。

問題は、那覇から熊本まで帰る方法です。那覇–熊本の直行便は15:20発なので、今回は使えません。

ANAで羽田経由だと、16:40の便に乗らなければなりませんが、那覇空港でJAL-ANA乗り継ぎ25分は厳しい。
那覇空港の場合、乗り継ぎ自体は同じフロアで簡単なのですが、規定されている乗り継ぎ時間は30分です。
そこを、アクロバティックに乗り継ぐのも航空旅行の醍醐味ではあります。でも乗り遅れるとややこしい。

ここは安全を考慮して、帰りは伊丹経由にしました。ということで、9/17の旅程(脳内旅行案)は次の通り。
熊本10:45–羽田12:25、羽田13:35–那覇16:15、那覇17:00–伊丹18:55、伊丹19:40–熊本20:50。

さて次は、シンガポール航空の「SQ917便」(マニラ–シンガポール)で妄想してみましょう。

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揺れが来れば思い出す
- 2022/06/26(Sun) -
新型コロナ。日本各地の新規感染者数が、前の週よりも増え続けています。肌感覚でも、増えてます。
発熱外来の予約の勢いが衰えていません。今日も、だいぶお断りしたほどです。陽性率もまだ高い。

などと書いている時に、久々に揺れましたね。地震。我が家の近辺は震度3ですか。そんなものですか。
このように地震が起きたり、あるいは雷鳴を聞いた時に思い出すのは、私の場合、停電の恐怖です。

電子カルテ用端末の停電対策として、開院時には定石通り「無停電電源装置(UPS)」を数台導入しました。
でも考えてみると、院内の重要な機器には、通常のUPSでは補助できないものがたくさんあります。
例えば、大型複合機やワクチン保管用の保冷庫は、消費電力が大きくてバックアップは無理です。

熊本地震の本震の翌朝、クリニックに駆けつけて最初に確認したのは、保冷庫の庫内温度でした。
その時には電源は入っており、温度表示は4度でしたが、夜中に停電が起きていた可能性はあります。
さいわい当時の気温・室温なら、数時間程度の停電があったとしても、庫内温度は許容範囲だったはずです。
ですがより大容量の、本格的な蓄電または発電設備が必要だと、その時には痛感しました。

最近取り組んでいる「院内ネットワーク」の整備をしながら、同時に停電対策の再整備も始めたところです。
電子カルテ端末だけでなく、ハブにも電源バックアップが必要なことに、今更のように気付きました。
サーバーをノートPC(MacBook Pro)に切り替えたのは、いま思えば停電対策としても理にかなっています。
それはクライアントも同じこと。危機管理としては、ノート型を見直すべきなのかもしれません。

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今年はインフルが流行するはず(3度目の正直)
- 2022/06/25(Sat) -
「今年はインフルエンザが流行する」
昨日今日の話題は、なんと言ってもコレでしょう。現に、流行の兆しは出始めています。
東京の(横田基地に程近い)小学校では学年閉鎖ですか。オーストラリアでは3年ぶりの大流行だとか。

2年前、コロナとインフルが同時流行しては大変と、インフルワクチンの接種は例年以上の盛り上がりでした。
しかしインフルは、まったく流行しませんでした。ウイルス干渉とか、いろんな説明がなされました。

昨年、前年にインフルが流行しなかった翌年は大流行になる、という話もあり、ワクチン接種者は多数。
しかしインフルは、まったく流行しませんでした。マスクなどのコロナ対策が奏功していると考えられました。

さて今年、世界中がポストコロナへと意識を転換しつつあり、街は3年前のような活況を呈してきました。
そこへ付け入るようにインフルが大流行するのも、やむを得ません。何しろ皆んなに免疫がないのですから。

インフル大流行を迎えた際に困るのは、2年前と同じく、インフルとコロナの区別がつかないことです。
2年前は実質的にインフルはいませんでしたが、今シーズンはインフルとコロナとの同時流行もあり得ます。

まずは、インフルワクチンの接種に力を入れる必要がありそうですが、果たして希望者は例年程度いるのか。
「コロナとインフルが同時に流行るぞ」と2年間言われ続けたのに、結果的にはコロナ単独の流行でした。
その2年連続の空振りが「オオカミ少年効果」にならなければ良いがと、心配しているところです。

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イルカショー終了へ
- 2022/06/24(Fri) -
「しながわ水族館」が、5年後のリニューアルに伴って人気のイルカショーを終了すると報じられました。
施設の老朽化や競合施設の台頭のほか、動物保護の観点もあるようです。時代の流れでしょうか。

残酷だとされる「追い込み漁」によるイルカの捕獲が国際的に問題視されている中で、ショーですからね。

イルカショーは、福岡の「マリンワールド」や高松の「屋島水族館(当時)」などで私は見たことがあります。
よく訓練されているなぁという印象を持ちましたが、動物虐待の発想はその時にはまったくありませんでした。

このような知能の高い動物を、残酷な方法で捕獲・展示し、しかも訓練することは、今後困難になるでしょう。
もっと知能の低いチンアナゴなら、どのような方法で捕獲して見せ物にしても、問題はないのでしょうけどね。

ちなみに動物園については、「新明解国語辞典」の記載が有名です。手元の第3版と第4版を見比べてみると、

【動物園】(第3版)鳥獣・魚類などを(自然に近い状態で)飼い、観覧者に見せる公園風の施設。
【動物園】(第4版)生態を公衆に見せ、かたわらに保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。

何があったんでしょう、新明解。それにしても「人間中心」とは痛いですね。

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「ごぼうの党」があるのなら、「サル党」があってもいい
- 2022/06/23(Thu) -
「サル痘」のニュースを聞いててずっと気になるのは、その主な症状である「発疹」の読み方です。

NHKなど、メディアはみな「はっしん」と読んでいますが、医療従事者が言うときは普通「ほっしん」です。
このように、国語辞典に出ている読み方と、医学用語としての読み方が異なる言葉は、よくあります。
例えば「腹腔」を、メディアは「ふくこう」と言いますが、医療現場では「ふっくう」です。

歴史的な観点からどちらが「元祖」なのかはともかくとして、医学用語の読み方の方が私はしっくりきます。
なぜなら、「はっしん」には同音異義語が多い一方で、「ほっしん」にはそれが比較的少ないからです。

日国を引くと、前者は「八神・発信・発振・発疹・発軫・発進・発震」、後者は「法身・発信・発心・発疹」。
とくに前者の「発信・発振・発進」は日常的によく使う言葉ですが、後者でよく使うのは「発疹」だけです。
これは「腹腔」でも同じで、その意味では、医学用語は同音異義語を嫌う傾向があるとも言えます。

「発足」とか「発端」のように、「発」を「ほつ」と読む言葉には、何か「こなれた」印象がありますね。

でも手元の「新明解第3版」では、「ほっしん」は「『はっしん』の老人語」となっていてガッカリします。
第6版からは「『はっしん』の古風な表現」に改善していますが、古風だとしても、業界標準なんですけどね。

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「HER-SYS」ここらで見直しましょうか
- 2022/06/22(Wed) -
新型コロナ感染者情報管理システム「HER-SYS」について、昨夜のNHKが詳しく取り上げてくれました。
その入力項目が多すぎる問題に対して、昨日の田中アナの素直な驚き方はなかなか良かったですね。
今からでも決して遅くないので、HER-SYSは撤廃してシステムをまるっと取り替えていただきたいものです。

かつてHER-SYSが登場した頃、「彼女のシス(HER-SITH)? 暗黒面?」などと書いたことがあります。
じつはその時、もう一つ連想していた言葉がありました。不謹慎ながら敢えて書きますが、「はー死す」です。

山口弁では、「はー」はよく使う言葉です。「もう」の意味の副詞です。
「はーやれんいね」(もう、やってられませんよ)のような使い方が一般的です。
なので「はーしす」は、まるでHER-SYSの入力作業の辛さを訴えた「もう死ぬ」に聞こえるのです。

何年も前に、自転車(販売)業界が、「ハース」というキャンペーンを張っていたことがあります。
「Heart(ハート)」+「Earth(アース)」=「Hearth(ハース)」という造語なんだそうです。

ですがCMで流れる音声は、「Hearth」ではなく「Hearse」に聞こえました。これは「霊柩車」の意味です。
思わず、業界の事務局に電話してしまいました。

私「ハース、ハースと宣伝してますけど、ハースって霊柩車の意味です。自転車に使うのはいかがなものか」
業「ハースはハートとアースから作った言葉です」
私「しかしそれなら、語尾は『th』の発音でなければなりませんが、聞いてると『se』の発音ですよ」
業「はぁ?」
てな具合に、噛み合いませんでした。でもその後、いつのまにか「Hearth」は姿を消したようですね。

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ケーブルとハブは新しい方が良い
- 2022/06/21(Tue) -
MacBook Proを電子カルテの「新サーバー(新鯖)」とし、明日のデビューを前に最終チェックをしました。

クライアントを全て立ち上げて動作確認。これは速いっ!快適!素敵!画期的!ビフテキ!あと何かある?
一回全部立ち下げてから、もう一回起動。よし、速...くない...ていうか立ち上がらない。なんで?
院長室に駆け上がり、鯖見てみたらグースカ寝てるじゃん。しまった、スリープ機能はオフにしとかなきゃ。

気を取り直して全ての機器を再起動。ん、やっぱりクライアントが立ち上がらない。気分は暗いアント。
エラーメッセージから考えると、ネットワーク障害の可能性、これあり。
鯖に接続しているケーブルとハブの老朽化(開院時から使っている!)かも。よし、新品に交換じゃぁ!

新品のハブなんて準備してるのかと問われれば、イエス、アイハブ。近鉄、じゃなくてBuffaloのやつね。
Ethernetケーブルも、オーバースペックな「カテゴリー7」の高級品を惜しげもなく豆乳(←誤変換のママ)。

さて、まずは受付のクライアントをおそるおそる立ち上げると、これが、ダメ。ネットワークがダメっぽい。
念のため診察室のクライアントを立ち上げてみたらこれがなんと、勢い良く立ち上がる!直立エンジン全開!
となると問題は、受付のハブじゃなかろうか。ならばこのハブも交換じゃ。もちろんアイハブ。しかも近鉄。

そんなこんなでついに、安定して全クライアントが稼働することを確認し、今日の作業を終えたら夕方でした。
今後の有事に備えて、ハブ2台とケーブルを長短10本ほどAmazonに発注したことは、言うまでもありません。

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もしや感染者数が増加に転じてませんか
- 2022/06/20(Mon) -
当院は火曜・金曜が休診日なので、「休前日」の高揚感に浸れるのが、月曜・木曜ということになります。

盆正月を除くと、臨時休診でもしない限り私に「連休」はありません。
たとえば世間で言う「ハッピーマンデー」は、当院では土・日・祝の「3連診」の最終日。疲れ果てる日です。

もう1年半以上「発熱外来」をやっていますが、日曜祝日はいつも、発熱者の受診で大変混雑します。
受診者の多くが、「発熱患者専用ダイヤル」等からの紹介で当院を初受診する、いわゆる「一見さん」です。
近所の方は少なく、いつかまた当院に来る可能性の低い方ばかり。ある意味「一期一会」な方々です。

昨日の発熱外来では、抗原検査を7人、PCR検査は22人に行いました。この29人のうち25人が初診でした。
その抗原検査では2人が陽性、PCR検査では陽性が15人(陽性率68%)と、いまだに高い陽性率です。

何度も書いてきたように、陽性率が高いのは検査数が足りていない証拠。実際の感染者はもっと多いのです。

今日の熊本県の新規感染者数は271人。週のなかで最も数値が減る月曜日としては、約1カ月ぶりの高値です。
東京都でも、3日連続で前の週の同じ曜日を上回る感染確認のようで、全国的に増加傾向かもしれません。

「大型連休の影響はあまり無かった」という分析結果を受けて、人々はますます開放的になっています。
そりゃ私だって、北海道とか沖縄に飛んでいきたいですよ。でもどっちみち連休が取れませんけどね。

この暑い中、防護具を着けて炎天下の駐車場をウロウロするのは地獄。早く終わりにしてもらいたい。
でも東南アジアや沖縄なんかに旅行したら、熱帯の猛暑を楽しめたりするんですよね。どうしてなんだろ。

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MacBook Proの予備サーバー化は予想外に便利
- 2022/06/19(Sun) -
日頃自宅で使っているMacBook Proに、試しに、電子カルテのサーバー(鯖)をインストールしてみました。

突然の「鯖落ち」に備えて「予備鯖」の準備が必要なことは、2週間ほど前にも書いた通りです。
あの緊急事態の際に予備鯖として急遽起用したクライアント機は、いまだに鯖として稼働し続けています。
なので現在、クライアント機が1台不足した状況が続き、診療に少なからず支障をきたしています。

これを打開するために、現在自宅で使用中のMacBook Proを予備鯖として使おうと考えたわけです。
実はこれは、簡単なことではありません。鯖用として使うPCには、厳しい条件があるのです。
基本的スペックはもちろんですが、余計なソフトがインストールされていないことが重要です。
たとえば、ウイルスチェックソフトが作動すると、確実に鯖トラブルの元です。
当院で採用している電カルシステムの場合、インターネットにつながっていないことも重要条件のひとつ。

余計なものを徹底的にそぎ落とし、電カル関連ソフトだけをインストールした状態が理想なのです。

2週間ほど悩んだ挙げ句に、ついに思いついたのが、Mac内に専用の「別アカウント」を作ることでした。
たったそれだけのことですが、使ってみると目からウロコ。鯖環境としてあまりに快適じゃないですか。

今日の診療後、現鯖のデータをUSBにバックアップし、帰宅後それを予備鯖にロードして起動してみました。
なんと、今日の診療内容がすべて閲覧できます。当たり前です。これはデータのバックアップにもなります。

もちろん自宅に予備鯖があっても意味が無いので、明日からは毎日クリニックに持ち運ぶことになります。
自宅で電カルをチェックしたり、診療集計などができるのは、かなり便利です。早くこうすりゃ良かった。
なお、重要データの持ち出しなので、盗難・紛失への備えとして、強いパスワード管理は必須ですね。

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院内隔離室は、小さくてもたくさんあった方がいい
- 2022/06/18(Sat) -
当院を受診される方を大別すると、
(1)コロナではない:生活習慣病等の慢性疾患で通院中の方や、予防接種のために来院された方など
(2)コロナではなさそう:呼吸器や消化器症状があるが、状況等により、コロナの可能性が低いと思える方
(3)もしかするとコロナ:症状と状況から、コロナの可能性を考慮すべき方
(4)たぶんコロナ:濃厚接触+有症状など、コロナの疑いが強い方
(5)コロナ:確定診断後の再診者など

発熱外来の経験上、(2)でも油断してはならないことはわかっています。極論すれば(1)だって同じ。

ほぼ全ての受診者が、濃淡はあれコロナの疑いがあるのであれば、全員を互いに隔離しなければなりません。
そのためいまは患者さんの自家用車を、個室待合室代わりに使わせてもらっています。
しかし院内での検査・処置・点滴等が必要な場合があり、院内隔離のやりくりで苦労することになります。

なので時々思うのは、隔離診察室をもっとたくさん作っときゃ良かった、ということ。
小さな診察室を10部屋ぐらいずらっと並べて、各部屋には駐車場から直接入れるようにドアを付けます。
その出入口の反対側には、スタッフがバックヤードから出入りするためのドアを付けます。

受診者がみな自家用車で来るとは限りません。徒歩や自転車やタクシーで来院される方もいます。
車が無いと順番待ちや検査結果待ちのための場所がないので、院内の隔離室を長時間占有されてしまいます。
そのような方のためだけでなく、採血や点滴などのためにも、個室は複数必要で多いほどいいのです。
いまから開業しようという方には、「駐車場から直接入れる多数の個室」を作ることをオススメします。

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乳児の定期接種の「セット予診票」を望む
- 2022/06/17(Fri) -
赤ちゃん(乳児)の定期予防接種は、満2カ月から始まります。いわゆる「ワクチンデビュー」です。
デビュー後には毎月、数カ月間、定期接種に「通う」ようになります。接種ワクチンの概略はこうです。

(1)2カ月:ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスワクチン
(2)3カ月:ヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・ロタウイルスワクチン・4種混合ワクチン
(3)4カ月:ヒブ・肺炎球菌・ロタウイルスワクチン・4種混合ワクチン
(4)5カ月:BCG・4種混合ワクチン
(5)6カ月:日本脳炎ワクチン
(6)7カ月:日本脳炎・B型肝炎ワクチン

保護者の方は、4種類5種類のワクチン接種のために、4枚5枚の予診票を書かなければなりません。

いちばん上の方に、住所・氏名(フリガナ)性別・生年月日・保護者氏名・体温・平熱を書く欄があります。
その下には、いくつもの質問事項が並ぶので記入したり、はい・いいえ、の該当する方を丸で囲みます。
1枚書き上げるのに数分程度を要します。複数のワクチンを接種する場合には、かなりの作業量になります。

昨日から鼻水が出ている場合、4枚5枚の予診票全てに、昨日から鼻水が出る旨を書かなければなりません。
それが面倒で、少々の体調不良は記載しない方がいるかもしれません。

1カ月以内に他のワクチンを接種したかどうかを問う設問もあり、ワクチン名をすべて書く必要があります。
4週間おきに複数のワクチンの接種を行っている方にとって、この欄の記載はかなり大変です。
それがイヤで、4週間ではなく31日間隔でのワクチン接種を希望する親御さんもいるほどです。

自治体によっては、複数のワクチンの同時接種時には、専用の予診票が準備されているそうです。
どうせ設問内容などは全く同じなのだから、複数のワクチン接種のために書く予診票は1枚で良いはずです。

「ワクチンデビューセット」とか「満3カ月セット」みたいな、わかりやすいセットの予診票がいいですね。
熊本でも早く採用していただきたい。

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小児の新型コロナワクチン接種者が、これ以上増える気がしない
- 2022/06/16(Thu) -
高齢者を中心に「4回目接種」の希望者は多く、当院の7月の予定枠はかなり埋まってきました。
ファイザーの供給量が少なくモデルナ主体になるので、それを嫌がる方が一部、接種を見合わせています。
しかし副反応の心配よりも、少しでも早い接種を望む方が、高齢者には圧倒的に多いようです。

それとは対照的に、小児(5〜11歳)の接種が低迷しているのは、先日も書いた通りです。
少しでも接種数を増やそうと、熊本市の予約規定やシステムが変更されます。

予約日に制限を設けず、1回目接種も2回目接種も、接種間隔を守ればいつでも予約できるようになります。
また医療機関へのワクチン供給量の上限も撤廃され、医療機関は何人にでも接種できるようになります。
これで、予約が取れないために希望通りの接種ができない小児はいなくなるはずです。

ですが残念なことに、そもそも接種希望者がいません。当院への問い合わせも、最近はほとんどありません。

振り返ってみると、接種開始前の3月には、多くの熱心な問い合わせをいただきました。
勢いを感じて当院では、熊本市の接種開始日よりも1日前倒しして、3月27日(日)から接種を始めたほどです。
その後の接種希望者の出現具合を、「イノベーター理論」になぞらえると、次のようになります。

待ってましたと、初日の接種に24人の予約が入りました。これはある意味「イノベーター」な方々です。
その後の1カ月で、約30人の予約が入りました。これを「アーリーアダプター」としましょうか。
ところが、その後が続きません。「アーリーマジョリティー」も「レイトマジョリティー」も不在。
世の中の大半は、「ラガード」つまり「様子見」を決め込んでいる人たちなんですね。

夏休みの接種希望者も、いまのところ現れません。問い合わせゼロです。
残念ながら、予約を取りやすくしても接種率が改善するとは思えません。問題はもっと深刻なのです。

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「4回目接種」後の副反応は過去最強、というわけでもない
- 2022/06/15(Wed) -
私自身が新型コロナワクチンの「4回目接種」を受けて2日たちました。まずはその経過報告から。

2日前の接種当日の夜、上腕部から肩にかけての痛みが始まり、翌日さらに強まり、今朝まで続きました。
ただ、寝返りを打って左側臥位で寝ることは可能でした。これは3回目接種後には不可能だったことです。
そして今日の午前中ふと気が付くと、痛みがほとんど消えていました。突然に改善するんですね。熱なし。

熊本市から当院へ配給される、8月接種分の4回目接種用ワクチンの量(接種可能上限量)が通知されました。
当院は、かかりつけの方への接種数を計算して、ファイザー84人分、モデルナ135人分を申請していました。
ところが通知された配分量は、ファイザー30人分、モデルナ135人分。ファイザー大幅削減。モデルナは満額。

これは6月・7月も同様でした。なのでいま予約を受け付けている方は原則として、モデルナの接種となります。
接種希望者の方の反応は、(1)モデルナでもかまいませんよ、(2)ファイザーがいいですね、の2通り。

モデルナOKの方は、接種券が届いてなくても、当院での予約が確定し、接種日時を決定していきます。
一方でファイザー希望の方は、わずかな配給数でやりくりすることになり、接種予定日は決めにくくなります。

3回目でファイザーを接種した際に副反応が強かった方の、4回目接種に対する考え方は、3つに分かれます。
(1)こんどはモデルナを打ちたい:妥当な考え方
(2)やはりファイザーを打ちたい:モデルナを接種したら、もっとひどい副反応が起きそうなので
(3)もう、打ちたくない:そのような方には、無理強いはしません

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「内閣感染症危機管理庁」発足へ
- 2022/06/14(Tue) -
感染症対策の司令塔として、首相直轄の「内閣感染症危機管理庁」が、内閣官房に新設されるようです。
「今頃ですか」とは言いません。願わくば、形式だけじゃなく、本当に力のある組織にしていただきたい。

さらに専門家組織として、国立感染症研究所と国立国際医療研究センターを統合する計画も出てきました。
こっちの方が「日本版CDC」として機能することになるようです。

ところで私は、感染症危機管理庁のネーミングが気になります。通称はどうする。「感危庁」?「感管庁」?
前者だと「換気庁」と揶揄されかねませんね。あと「柑気楼」に似てるのも気になる。
後者では、響きがアレですね。トップの「感染症危機管理監」は略して「感管監」。すごく怒りっぽそう。

英語表記はどうなるんでしょうかね。
他の「庁」には「Agency」が使われているので、「Infection Crisis Control Agency」になるのでしょうか。
略称「ICCA」ですか。それで「イッカ」?

当初は「健康危機管理庁(仮称)」でしたが、政策目標を明確化するために「感染症...」に変えたようです。
でも例えば、ワクチンの供給や副反応対策までカバーするなら、「健康...」の方がしっくりきますけどね。

いずれにしても、省庁の寄せ集めの弊害(縦割りや縄張り争いなど)が起きないよう、お願いします。
初代管理監には、行動力・突破力のある方が必要ですね。最近見かけませんが、河野太郎氏なんて、どう?

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「4回目接種」開始
- 2022/06/13(Mon) -
新型コロナワクチンの「4回目接種」が始まっています。当院でも今日から、接種を開始しました。
その対象となるのは、3回目接種から5カ月以上を経過して、次のいずれかを満たす方です。
(1)60歳以上
(2)18〜59歳で、(A)基礎疾患を有するか、(B)新型コロナの重症化リスクが高いと医師が認める者

当院では今日、6人に接種を行いました。私自身も(1)の「高齢者枠」で接種しました。
4回目接種に限っては、たとえ医療従事者でも基礎疾患が無ければ、59歳以下の方は接種できない規則です。
コロナ病棟や発熱外来に従事する者よりも、高齢者や重症化リスクのある方への接種が優先されています。

ワクチン接種の目的が、感染予防ではなく重症化予防であることが、ここに来て明確になってきたわけです。

でも感染リスクよりも重症化リスクを重要視するのであれば、若者への3回目接種勧奨とは若干矛盾します。
「2回目きつかったし、コロナ罹っても軽いなら3回目は接種しない」という若者の意見は至極真っ当です。

新たな理論で開発されたばかりのワクチンが、治験もそこそこに、世界中で猛然と接種し続けられています。

私は基本的にはワクチン推進派ですが、このような激流に身を任せ続けて良いものか、時々考えてしまいます。
しかし他人に接種を勧める以上、とりあえず自分が打っておかねばと、本日率先して接種したところです。
さて、4回目接種後の副反応は3回目と比べてどうなんでしょうね。あー、そろそろ腕が痛み始めました。

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「鶴」も「熊」も「柿」も常用漢字だけど「栗」はちがう
- 2022/06/12(Sun) -
NHKが昨年11月に、次のような調査を行ったそうです。
「テレビの字幕スーパーとしては, どれがもっともよいと思いますか」
 a.「山で栗を拾う」
 b.「山でくりを拾う」
 c.「山でクリを拾う」

年齢層や学歴による差は少なく、約7割強の方が、漢字で書くのが良いと回答したようです。
これを踏まえてNHKの放送用語委員会は、今後は漢字の「栗」を使うことに決定する方向だと。

こんな簡単な漢字でも、常用漢字表に含まれていない漢字は原則として使わないのがNHKなのです。
お役所の作ったルールに盲従せず、メディアはわかりやすさを優先してほしいものですけどね。
そもそも、前回の改定で常用漢字表に「柿」が追加されたのに「栗」は見送られたのって、意味不明でしょう。

NHKの委員らの意見で私が気になったのは、読みやすいから漢字を使おうという、短絡的な議論です。

たしかに、「山で栗を拾う」 は読みやすいですが、もっと大事なのは漢字と仮名のバランスです。
漢字と仮名が適度に交互に並んでいるからこそ、日本語として読みやすいのです。たとえば、
 a.「昨日栗拾いをした」
 b.「昨日くり拾いをした」
 c.「昨日クリ拾いをした」
であれば、私が書くなら 「くり」か「クリ」ですね。漢字ばかり続けるよりは目に優しいからです。
漢字と仮名を使い分けて、読みやすい字面に「調整」できるのは、他の言語にはない日本語の特徴ですよね。

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HPVワクチンの勧奨接種再開はたぶん、コロナのおかげです
- 2022/06/11(Sat) -
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種の積極的勧奨が差し控えられて9年。もうそんなにたちますか。
世界中で幅広く、粛々と、平然と接種が行われているこのワクチンを、日本人だけが忌避し続けてきました。

最近になってようやく勧奨再開となりましたが、現時点では、接種希望者が急増している雰囲気はありません。
それでも、キャッチアップ接種の希望者はそこそこいます。これからだんだん増えていくのでしょう。

日本人は、理屈よりも情緒の国民性。科学的事実よりも、衝撃的な映像などメディアの影響を強く受けます。
メディアは、そんな国民や各種団体に「ウケ」の良い報道を垂れ流し、あるいは扇動します。
国は、メディアや団体から叩かれるのを嫌い、また過去の判例にとらわれ、事なかれ主義の無策に徹します。

女性を子宮頸がんから守らなければならないことの重要性は、昨今どうしても無視できなくなってきました。
根拠をもって勧奨を止めたワクチンの接種を、一転して推し進めるためには、何かきっかけが必要です。
しかし、ワクチンの成分も有効性も安全性も9年前と同じ。何か新事実が出てくるとも思えない。

そんな時に、突如として現れたのが、新型コロナウイルス感染症であり、新型コロナワクチンなわけです。
日本人は、たとえ副作用があっても有用ならと争うようにワクチンを接種しました。筋肉注射にも慣れました。
この新型コロナワクチンの登場は、HPVワクチンの再開に向けての、追い風どころか神風に近いものでした。

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小児のコロナワクチン接種はあわてない
- 2022/06/10(Fri) -
「感染した後の子どもと比べて抗体の値は高く、発熱などの副反応が出る割合は大人より低かった」
5〜11歳の子どもへの新型コロナワクチン接種について、そんな有効性と副反応のデータが公表されました。

メリット(抗体値の上昇)>デメリット(副反応の頻度)、なのだから「接種の意義はある」という結論です。

ところが、いかんせん、接種率が低すぎます。2回目の接種率は、昨日の発表では14.9%とのこと。
努力義務が課されていないこの年齢層に対して、国や自治体は「積極的勧奨」もできず、もどかしいところ。
なので今回のデータ公表は、科学的な有益情報による「間接的勧奨」を目論むものかもしれません。

ですが世の中の親御さんの不安はおそらく、「発熱などの副反応」だけではないはずです。
もっと後になってわかるかもしれない重大な副反応など、将来への未知の影響があれこれ心配なのです。
小児では罹患してもたいてい軽症なので、不安を感じたままでワクチン接種をする気になれないのです。

私は発熱外来で子どもの感染者を何人も見てきたので、ワクチン接種に対しては積極的に準備してきました。
これまでに、500人分以上のワクチンを確保(予約)しました。ですが、実際に接種したのは約50人です。

この50人の親御さんの多くは、前々から接種の意思を表示され、予約開始を待ち望んでいたような方々でした。
そのような「積極派」の接種がひととおり終わってしまうと、その後の新規予約者がほとんどいません。

ぽつんぽつんと小児の接種希望者が現れますが、人数がまとまらなければ接種予定が組めない問題もあります。
今では私も、小児への接種は「時機を待つ」ことにしました。とりあえず高齢者への4回目接種に全集中です。

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「熊本-那覇便」もほぼ通常化
- 2022/06/09(Thu) -
ANAが、羽田空港を発着する国内線は、7〜8月の2か月間は減便を行わず通常運航に戻すと発表しました。
通常運航は2年4か月ぶり。7月からは臨時便も飛ばして、コロナ禍前を上回る運航便数になるそうですね。

私の好きな「熊本-那覇便」は元々1日に1便しか飛ばないので、これが欠航すれば「運休路線」となります。
2020年は、4月20日から8月まで欠航。お盆に少し飛び、9〜11月はほとんど欠航、年末から少し飛びました。
2021年は、1月6日から4月まで欠航、あとは連休中やお盆前後、9月と11月と年末に飛んだ程度でした。
今年は、1月に11日ほど運航した後、4月まで大幅減便したものの、5月は25日ほど飛ぶという復調ぶりです。

昼前後に飛ぶ熊本-那覇便(NH1867)と午後に飛ぶ那覇-熊本便(NH1868)の欠航はほぼ、同期しています。
ところが、今年2月に限っては、熊本-那覇便は2/11だけ飛び、熊本-那覇便は2/13だけの運航でした。
つまり2月の熊本-沖縄往復の旅行は、2/11出発の2泊3日限定だったということになりますね。なりませんか。

今月の運航状況を見ると、なぜか6/2と6/9の木曜だけ欠航しています。来週6/16(木)も欠航の予定です。
木曜日の需要が少ないと見込んでいるのか、週に1回だけ欠航する意味が分かりません。

那覇空港は軍民共用なので、自衛隊機のスクランブル発進をしばしば見かけます。私の好きな瞬間です。
コロナ禍前年の2019年には、国内線ターミナルと国際線ターミナルがつながり、空港の楽しみも増えました。
また翌年3月には、念願の第2滑走路の供用が始まりました。が、この頃からコロナ禍が始まったわけです。

感染者数が突出して多い地域なので、ついつい慎重になってしまいますが、夏には沖縄、行きたいですね。

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EUに負けてiPhoneが「USB Type–C」採用か
- 2022/06/08(Wed) -
EU圏内では、電子機器のコネクタが「USB Type–C」に統一されることになりました。
iPhoneの「Lightningコネクタ」が禁じられるだけでなく、デジカメもゲーム機もパソコンも全部対象です。

EUって、合理的だという理由で、けっこう強硬な決定をしますよね。
さて、AppleはiPhoneのコネクタをどうするのか。選択肢は4つ。
(1)USB Type–Cにする
(2)EU圏内販売分のみ、USB Type–Cにする
(3)EU圏内ではもう、iPhoneは販売しない
(4)コネクタを廃止し、充電方式はワイヤレスのみにする

ケーブルの種類は少ない方が扱いが楽なので、この際全部USB Type–Cでよいでしょう。EUに賛同します。
それに私は華奢なLightningが元々嫌いです。(1)でよいと思いますが、なんなら(4)でもOKです。

自宅や職場での充電はすべてワイヤレスで行っているし、日頃Lightningはあまり使っていません。
接続が面倒なだけでなく、何度も何度もケーブルを抜き差しすると、あちこち傷めそうだからです。

常時携帯しているiPhone2台は、帰宅後すぐにダイニングテーブル横の2台の充電器に乗せます。
AirPodsも、その隣に乗せます。Apple Watchを使った日は、それも横に乗せます。
最近は、車にもワイヤレス充電機があるので、遠出するような場合にも助かります。

旅行の時には、充電機とケーブルが必需品ですが、考えてみたらあれだって、ワイヤレスでもいいですよね。
Apple純正の「MagSafeデュアル充電パッド」がコンパクトなので、旅行の時に便利だと思って買いました。
ですが、いまだに旅行ができず、宝の持ち腐れです。いつになったら旅行(とくに海外)ができるのやら。

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「WWDC 2022」開催
- 2022/06/07(Tue) -
「出るぞ出るぞと言われながら姿を見せない幽霊のようだ」と言われたのは、かつてはApple Watchでした。
いまそれは、「AR/VR/XRヘッドセット」なわけですが、今回もまた、お預けのようです。

本日(日本時間)開催された、Appleのイベント「WWDC 2022」で発表されたものを軽く紹介してみます。

(1)iPhoneの新OS(iOS 16)
「スマートホーム」対応機能が強化されます。スマホがそっちに向かうことは間違いないでしょうね。
キーボードに触覚フィードバックが搭載されます。キータッチ感があっていいかも。
メッセージは、送信後の編集や取消が出来て、読んだ後の未読化もできるようになるとか。なんじゃろか。

(2)Apple Watchの新OS(WatchOS 9)
REM睡眠の時間帯を分析する機能とか、心房細動などの不整脈が出ると通知してくれる機能も搭載。

(3)iPadの新OS(iPadOS 16)
Macっぽい見かけになってます。

(4)Macの新OS(macOS Ventura)
色々な機能がありそうです。これから研究します。が、すぐに更新する予定はないかも。

(5)Apple Silicon M2と、それを搭載した新型MacBook Airと13インチMacBook Pro
従来の「M1」よりもかなりパワーアップだそうです。が、すぐに買う予定はないかも。

とりあえず、私の興味は(1)と(2)です。最近のWWDCって、全体的には少し小ぶりですね。

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「あおり運転」への厳罰は当然
- 2022/06/06(Mon) -
東名高速のあおり運転死傷事件のやり直し裁判では、危険運転致死傷罪による懲役18年が言い渡されました。

弁護側は、事故の原因は衝突した後続トラックだと主張していました。
これは線路に人を突き落として事故は列車が原因だと言うのと同じで、到底納得できる理屈ではありません。
むしろ、命にかかわる事故につながってもかまわないという、未必の故意による殺人罪にも匹敵する重罪です。

この事件の後に道路交通法が改正されて「あおり運転罪」が創設され、「危険運転」の範囲も拡大されました。
これはちょうど、福岡での飲酒運転事故をきっかけに道交法が改正され、罰則が強化された件と似ています。

自動車は、運転者次第では「走る凶器」となります。それを故意に凶器として使うことは、ほぼ殺人行為です。
悪質なあおり運転や飲酒運転に起因する死亡事故は、殺人事件に準じて扱ってしかるべきでしょう。

私はあおり運転などしたことはありませんが、無理な車線変更の車などにイラッとすることは、よくあります。
その怒りを抑えられるか、それとも報復行為に及んでしまうのか、それが犯罪者となるかどうかの違いですね。

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半導体不足のおかげで、納車時期がまったく見えません
- 2022/06/05(Sun) -
白状しますと、某メーカーのバッテリー電気自動車(BEV)を、すでに予約しています。
比較的最近登場した車で、フル充電で約500km走るというので、そろそろ買ってもよいかと考えました。
自宅に充電設備が必要なので、外構業者と相談して、工事の計画も具体化しつつあるところです。

と、明るい話を書きましたが、実は今日になってディーラーから連絡が入りました。まだ、納期は未定だと。
そもそも、その車種の生産自体が現在ストップしていて、いつ始まるかもわからないと。その原因は、

(1)半導体不足:5Gやスマホで需要増だったところへ、新型コロナで各地の生産が打撃を受けた
(2)ウクライナ問題:ウクライナやロシアが、実はさまざまな原材料を自動車産業に供給している
(3)上海ロックダウン:部品等の製造・流通が止まった

半導体業界からすると、自動車産業など需要的には上顧客ではなく、供給が後回しにされてきたようです。
こうなりゃ熊本のTSMCでは、世界中の自動車用半導体を作りまくってほしいですね。

で、私の車の話に戻りますが、年内の納車は絶望的で、来年も確約はできないという厳しい雰囲気です。
生産予定車のモデルイヤーが変わると、さまざまなオプションに変更が出てきます。たぶん価格も。
すでに今日は、フロントグリルの色の変更を告げられました。ま、そこはむしろ、悪くない変更でしたが。

あまり延期されると、だんだんと購入意欲が削がれるのが、自分的には心配です。
なので心変わりを防ぐために(?)、ダイキャスト製ミニカー(1/18)を買って、毎日愛でているのです。

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久々の「鯖落ち」
- 2022/06/04(Sat) -
久々に、電子カルテのサーバーがダウンしました。いわゆる「鯖落ち」です。
もちろん原因は、アクセスの集中とかサイバー攻撃(テロ)とかではなく、単にサーバー機 (Mac)の故障です。

サーバー室(院長室)の冷房を入れるのをずっと怠っていたため、ついにMacが夏バテしたようです。
今朝出勤してサーバーを立ち上げると、「ジャーン」と音がしたままフリーズ。立ち上げ直しても同じ。

このMacには早々に見切りを付けて、予備サーバーを立ち上げました。院長室で使っていた別のMacです。
データは外付けSSDにバックアップしていたので、これを接続して無事、「新鯖」が立ち上がりました。
が、クライアントの挙動がおかしい。動きが鈍い。OSが良くないのか、他のソフトとの衝突かもしれません。

そこでどうしたかと言えば、クライアント機のひとつをサーバーにしてしまう作戦。想定内の手法です。
実は万一に備えて、クライアントのうちの2台にも、サーバーソフトをインストールしておいたのでした。
その「万一」が今日、訪れたわけです。ややパワー不足のマシンですが、なんとか今日1日、乗り切りました。

つくづく思うのは、日々のデータのバックアップをとっておいて良かったという、ごく当たり前のことです。
外付けメディアにデータを保存する作業には、毎晩10分程度を要しますが、これを怠ってはなりません。
手抜きしてバックアップしなかった時に限って、重大なトラブルが起きるのです。

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日本を消滅させないために
- 2022/06/03(Fri) -
昨年の「合計特殊出生率」が、6年連続で前の年を下回る、1.30だったと報じられました。
コロナ禍の影響を言う人もいますが、そんな問題ではありません。コロナ禍前から出生率は減っていますから。

出生率が低迷しているせいで出産年齢人口が減り、ますます出生数が減るという悪循環に陥っています。
いったん少子化が進むと、それを挽回するための若者も減るので、もはや簡単には解決できなくなるのです。

この日本の人口問題について、イーロン・マスク氏は先日、「日本はいずれ消滅するだろう」と発言しました。
たしかに、このまま出生率が増えなければ、日本の人口はどんどん減って理屈ではゼロに近づくことでしょう。

韓国では、昨年の合計特殊出生率は0.81で、4年連続で1以下でした。日本よりも格段にひどい状況です。
これはいったいどうなるんだろうと、自国(日本)のことを棚に上げて、心配になります。
ですが、韓国の状況を見て、日本はまだマシだと、安心するわけにはいきません。

即効性のある「人口V字回復策」などありませんが、いま手を打たなければますます困難なことになります。
働く女性や子育て世代を応援するための、かなり思い切った施策が必要です。
さらに、出産することに対する露骨なまでのインセンティブをぜひ、考えていただきたい。

ところで今日、孫が生まれました。
3人の子どもから計6人の孫に恵まれましたが、これでもまだ計算上は、人口が増える数字ではないのです。

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B型肝炎ワクチン、一部の製剤が品薄です
- 2022/06/02(Thu) -
KMバイオロジクス製のB型肝炎ワクチン『ビームゲン注0.5mL』の、出荷調整が行われることになりました。
このワクチンに「想定を上回る注文」が入り、すべての受注に対応できない状況になったからだといいます。

B型肝炎ワクチンを製造しているのは、KMバイオロジクス(KMB)とMSDです。
KMBの「ビームゲン」にも、MSDの「ヘプタバックス–II」にも、0.5mL製剤と0.25mL製剤があります。
ビームゲンは薬液が薬瓶に入った「バイアル製剤」であり、ヘプタはシリンジに入った「シリンジ製剤」です。

バイアル製剤は、接種前にバイアルから薬液を「必要量だけ」吸い出して使用しなければなりません。
一方でシリンジ製剤は、そのシリンジを使ってそのまま接種できるメリットがあります。

接種量は、10歳以上が1回0.5mL、10歳未満は1回0.25mLなので、小児の定期接種に使う用量は後者です。
正確な統計データは知りませんが、私の感覚では、このワクチンの接種対象は圧倒的に小児です。

でも、小児用量である0.25mLの製剤が不足しているのではなく、いま品薄になっているのは0.5mL製剤です。
実はこの「需要偏重」の原因には、思い当たるフシがあります。

ワクチンの値段(納入価格)は、0.25mL製剤と0.5mL製剤とでは、あまり変わらないのです。
おそらく、薬液自体のコストの差よりも、バイアルやパッケージや流通コストの方がずっと大きいのでしょう。

よって、たとえば小児2人へは、0.5mL製剤を使って0.25mLずつ吸い出して接種を行うのが一般的です。
この「節約策」は、一度針を刺したバイアルを24時間以内に使い切るのであれば、正式に認められています。

ただし、シリンジ製剤(ヘプタ)ではこの手法が使えません。使えるのは、KMBの0.5mL製剤だけなのです。
というわけで、このワクチンが大人気となり、注文が増えたのだと私は推測しています(個人の意見です)。
だったら、出荷調整などするよりも、0.5mL製剤を大幅増産してくれた方が、よっぽど嬉しいですけどね。

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ペットへの「マイクロチップ」埋め込み義務化
- 2022/06/01(Wed) -
盗まれたチワワが、「マイクロチップ」を装着していたおかげで、無事保護されたというニュース。
「装着」という穏便な言葉遣いはNHKらしいですが、詳しく言えば「埋め込み」ですね。

今日から、ペットへのマイクロチップ埋め込みが義務づけられました。
痛くてかわいそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ペットのためを思ってのことなのです。
すでに飼っているペットへの埋め込みは、努力義務となっているそうです。
わが家の花ちゃんは家からよく逃亡するので、埋め込んでおけば次から役に立つかもしれません。

ただしこのマイクロチップでは、どこかをほっつき歩いているペットを見つけることはできません。
誰かがそのペットを保護して、埋め込まれたチップがスキャンされなければ、情報は得られないのです。

地域全体をスキャンしてサーチするような、スパイ映画のようなことができるチップではないのです。

考えてみたら、ペット盗難のプロであれば、盗んだ後すぐに証拠隠滅のためにチップを除去するでしょうね。
からだに埋め込まれた発信器をナイフで皮膚を切開して取り出すような、映画で見たことのあるあの感じです。
その意味では、北九州の窃盗犯はシロウトですね。防犯カメラにも写りまくってるし。

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