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生涯現役のすさまじさ
- 2022/09/30(Fri) -
三遊亭圓楽(円楽)さんが、肺がんのため亡くなりました。先月復帰されたばかりだったんですけどね。

もう長い間「笑点」を見てないので、この方が「6代目三遊亭圓楽」になってからのことをあまり知りません。
ですが「楽太郎」の頃なら、よく見ていました。だからよけいに「圓楽」という名がまだ馴染めていません。

「圓楽」というと私には、先代(5代目)のイメージがあまりにも強いですね。
子供の頃には笑点は毎週欠かさず見てましたから。
20年ぐらい前に、その公開録画がが熊本に来たときには、県劇に観に行きました。
2回分(2週分)を一度に収録するので、2回目のオープニングは「今週もまた熊本から・・・」となります。
そのような内実はわかってはいるけれど、テレビ番組のインチキ臭い面に、観客として加担してしまいました。

6代目圓楽さんは、楽太郎の頃から、桂歌丸さんとの掛け合いが名物だったといいます。
ですが歌丸さんとの掛け合い(けなし合い)といえば、私にはやはり三遊亭小圓遊さんの印象が強烈です。
子供の頃は、この2人はホントに仲が悪いんだろうと思ってました。もちろん、違うんですよね。
ついでに思い起こすと、笑点の司会では私は、5代目圓楽さんの前の、三波伸介さんが好きでした。

これらの方々はみな、闘病後に亡くなったり急死したりしています。引退してのんびりしてた人がいません。
「みっともなくてもいいから死ぬまでやらしてもらう」という、先月の復帰後公演での圓楽さんの言葉通り。
生涯現役をやり遂げる姿が、皆さんすごいです。

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腰痛対策としてのストレッチ開始
- 2022/09/29(Thu) -
運動不足かつ日常的な長時間の座位(パソコン!)が祟って、ひどい腰痛に悩まされています。
ときどき「ギックリ腰」もやります。
最近では、座位から起立するたびに、いちいちギクッとくるので、立ち上がるのも怖々です。

本来なら、運動や筋肉体操等の正攻法で解決するべきなのに、私は湿布と鎮痛剤に頼ってきました。
好きで続けていたチャリ通勤も、走行中の段差のショックが腰に響くので、この2年は控えています。

こんなことでは腰痛が治るはずがなく、とくに腰部から股関節がますます硬直化してきたのを感じます。
あぐらをかこうとしても、脚が硬すぎて体育座りのようになり、さらに腰と尻が耐えきれず後ろに転びます。
孫のお宮参りの祈祷の途中でも転がってしまい、周囲の人々の失笑(〜爆笑)を買いました。

調べてみると私の腰痛は、臀部や大腿部の筋肉が硬直して、腰骨を引っ張っているのが原因と思われました。
そして対処方として重要なのはハムストリングのストレッチである、というところまで理解しました。

あとは実践あるのみです。YouTubeを探せば、そのストレッチ動画が山ほど出てきます。助かります。
インストラクターのお姉さんに従って、いろんな苦しい体位を10秒とか30秒ずつこなしていきます。

お手本のお姉さんは四肢をシュッと伸ばしてストレッチしていますが、私の体位は直線部が無くダンゴ状です。
「イタキモ程度でやめてくださいね」とお姉さんは言いますが、私は最初から「イタイタ」です。

このように中途半端なストレッチしかできませんが、それでも腰痛は劇的に改善しつつあります。
仕事中の隙間時間には、四股を踏むようにしました。これ、イスから起立直後の腰痛には即効性がありますね。
そんなこんなで、ストレッチを続けながら、次にやるべきは有酸素運動ですよね。わかってます。

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発熱外来の報酬加算、またまたまた延長
- 2022/09/28(Wed) -
「二類感染症患者入院診療加算(外来診療・診療報酬上臨時的取扱)」の、待ちに待った延長が決まりました。
ナンの話???でしょうけど、発熱外来の診療報酬においては、とても重要な「加算(点数)」なのです。

じつはこの加算、今年3月末までの時限措置でした。
ところが3月16日に厚労省から、次のような「Q&A」が発出されました。

Q「令和年3月31日までの措置とされているが、4月1日以降の取扱いについてどのように考えればよいか」
A「令和4年7月31日までの間は、引き続き、当該加算を算定することができる」

文章では出さずに(出してるかもしれないけど)、Q&A (自問自答) の形で公表するのが厚労省の常です。
では、7月末で終了かと思っていたら、7月22日になって、次のような「Q&A」が出ました。

Q「令和4年8月1日以降の取扱いについてどのように考えれば良いか」
A「令和4年8月1日から9月30日までの間は、初診の場合に、当該点数を算定することができる」

その延長期限が近付き、ついに加算は終了かと案じていたら昨日また、次のような「Q&A」が出たわけです。

Q「令和4年10月1日以降の取扱いについてどのように考えれば良いか」
A「令和4年10月31日までの間は、引き続き、当該加算を算定することができる」

刻んできましたね。最初は4カ月延長したのに、次は2カ月の延長、そして今回はわずか1カ月の延長。
となると、次はきっと半月、11月15日まで延長されるのでしょうね、等比数列的には。待ってます。

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登録しなければ集計もできないし、連絡は最小限
- 2022/09/27(Tue) -
熊本県では今日から、市町村別の新型コロナ感染者数の公表を取りやめ、総数と年代別人数を公表しています。

これは今日0時時点での数なので、私が昨夜登録したものも含まれます。もちろん住所など登録してません。
登録しなければ集計も不可能。登録する側も、集計する側も、目論見通りすっかり楽になってしまいました。

なお熊本市は「市内の医療機関等から報告された数」を公表しています。市の感染者数に近い数値と言えます。

発生届の提出対象は、これまでに何度も書いてきたように、次の4類型に限られます。
(1)65歳以上
(2)入院が必要な方
(3)妊婦
(4)重症化リスクがあり、かつ、コロナ治療薬または新たに酸素投与が必要な方

この発生届対象者に対する連絡方法については、熊本市では次の様な対応となっています。
・電話で健康状態を聞き取りし、あわせてSMSで療養に関する情報を送信する:(2)(3)(4)の方
・SMSのみ:(1)の方

重症化リスクがなければ、たとえ高齢者でもSMSを送ってオシマイ、なんですね。
高齢者にこそ、電話連絡してあげるべきじゃないかと思うのですが、大丈夫なんでしょうかね。

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「全数把握」の簡略化、本日運用開始
- 2022/09/26(Mon) -
新型コロナ感染症の「全数届出」が見直され(=中止され)、今日から発生届の対象が絞られています。
「届出」は全数ではなくなりますが、新規感染者数の「把握」は続きます。

当院では、この土曜と日曜に合計47例のPCR検査を行い、そのうち陽性者は13人(陽性率28%)でした。
先月の異常な陽性率60〜80%と比べると驚くほど低水準です。第7波の収束を示唆するものと思われます。

さて、この47人には、もしも陽性だった場合に発生届の対象となる方が数人いました。
ところが蓋を開けてみると、陽性者13名の中には、届出の対象となる方は1人もいませんでした。
ひところは、夜中まで数時間かけてHER-SYS入力していたのに、今夜の入力ゼロは衝撃的です。
ここまで簡略化されていいものだろうかと、心配になります。

ところで、発生届の対象外となった方は、今日から生命保険の「入院給付金」が受け取れなくなりました。
このことに関する苦情等が、昨日今日で数件ありました。
「みなし入院」に対する給付自体がもともと甘い運用だったとは言え、急な制度改正は現場の混乱を招きます。

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インフルワクチンとコロナワクチン、同時接種するかも
- 2022/09/25(Sun) -
インフルエンザワクチンの接種予約枠は、順調に埋まりつつあります。現時点での受付はネットのみです。
例年同様、土日の枠に人気が集中していますが、遅れて平日枠も埋まっていくはずです。

例えば土日に3時間の接種枠を設けるとしても、最初は1時間分から、徐々に枠を広げるようにしています。
そうしないと、少人数づつ幅広い時間帯に予約が入ってしまい、接種効率が悪くなるからです。

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種をするつもりはない、と先日書きました。
たしかに、インフルエンザワクチンを接種する時に、新型コロナワクチンを同時接種するつもりはありません。
しかし、新型コロナワクチンを接種する際には、インフルエンザワクチンを同時接種するかもしれません。

ん?、どゆこと? と思われた方へご説明。
インフルワクチンはネット予約を受け付けていますが、コロナワクチンは電話か窓口で予約受付をしています。
インフルワクチンの接種希望者に制限はありませんが、コロナワクチンは当院での接種歴のある方限定です。
なので、インフルのネット予約の際にコロナの同時接種を受け付けることは、システム上困難なのです。

逆に、コロナワクチンの予約受付時に、同時にインフルワクチンを接種するかどうかを尋ねることは可能です。
さらに言うなら、コロナワクチンの接種当日に、インフルワクチンも打っていくかと尋ねることもできます。
そのようなことができるのも、今年はインフルエンザワクチンが十分に流通しているからです。

そんなわけで、前言を撤回します。コロナとインフルの同時接種は、状況が許せば行うことにしました。
これは日頃の診療中に、両方のワクチン接種したい方が意外に多いことを知ったからです。
来月からは、発熱外来もきっと縮小できるはず(期待)。その時間をワクチン接種に振り分ける予定です。

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新型コロナの全数届出、ついに終了へ
- 2022/09/24(Sat) -
来週月曜日(9月26日)から、新型コロナ感染者(検査陽性者)の届出体制が変わります。
「発生届」の対象が、「65歳以上・入院を要する者・重症化リスクがあり治療を要す・妊婦」だけになります。
それ以外の方は発生届の対象外。医療機関から、その感染者の情報を保健所に届け出ることはなくなります。

では、発生届対象外の方は、誰にも知られず、ひっそりと自宅療養するのかといえば、そうではありません。
そのための、フォローアップ体制が構築されています。熊本県の場合、それは「療養支援センター」です。

ただし、新型コロナ感染と診断された人は、自分自身で、療養支援センターに登録しなければなりません。
簡単に言えば、「医療機関はもう届出をしてくれないから自分で届出しなさいよ」ということです。
なんか、医療機関や保健所が楽をするための制度改正みたいでイヤですが、実際、そういう意味なのです。

当院で今日PCR検査を受けた方は、その結果が判明するのは明後日(9/26)の「新体制」下になります。
なので検査を受けた方全員に「 新型コロナウイルス感染症と診断された方へ」というチラシをお渡ししました。
これは本来、陽性確定者に渡すものですが、便宜上、あらかじめ今日のうちに渡しておきました。

そのチラシの要点は、
(1)体調が悪化したら、医療機関か熊本県療養支援センターか夜間電話相談窓口に電話すること
(2)自宅療養期間の説明は従来取り、発症後(無症状なら検体採取後)7日間(5日後に抗原陰性なら5日間)
(3)外出は自粛。ただし症状軽快の24時間後以降なら、感染予防対策を徹底すれば必要最低限の外出は可能
(4)療養証明書は発行されない。宿泊療養が必要なら連絡すること(入所できるとは限らないけど)

発生届対象外の方が経過中に重症化した場合に、適切にフォローできるのか。その点は気がかりです。
感染者であることを証明する書類も、厳密にはありません。医療機関が何か手を打つ必要がありそうです。

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インフルエンザの流行を前提に、ワクチンの予約受付を始めます
- 2022/09/23(Fri) -
コロナ禍の最初の年(2020年)の秋、新型コロナとインフルエンザの同時流行が懸念されました。
そこで創設されたのが「令和2年度インフルエンザ流行期に備えた発熱患者の外来診療・検査体制確保事業」。
コロナとインフルの同時流行で忙しくなるであろうとされる「診療・検査医療機関」に、補助金が出ました。

この補助金、とりあえず概算で(多めに)請求しておき、すぐに交付を受け、いずれ精算する手はずでした。
ところが、それから1年以上たちますが、精算(返還請求)がされる雲行きもなく、今に至っています。
なので実質的に借金状態。厚労省も忙しいのでしょう。返さなくても良いなら早く言ってくださいね。

2020年、インフルエンザワクチン接種者は過去最多レベルでしたが、結局、インフルは流行りませんでした。
コロナ対策がインフル対策にもなったためか、ウイルス干渉なのか、ともかくまったく流行しませんでした。

翌2021年、今年こそ流行するぞという話になり、ワクチン接種者も多数。でも結局、流行しませんでした。
そして今年は3度目の正直。南半球の流行等を考慮すると、こんどこそホントに大流行すると言われます。

だとすると、過去2年間空振りだったことが「オオカミ少年効果」を生まないか、予防の観点からは心配です。

今シーズンはインフルエンザワクチンの供給量が多く、流通も早く、当院でもすでに入荷済です。
接種は10月1日から始める予定です。オミクロン株対応新型コロナワクチンも10月接種開始です。
両者の接種がほぼ同時に始まるので、接種日や時間帯の割り振りには、知恵を絞らなければなりません。
インフルのネット予約の受付は、明日の朝から開始する予定です。さて、予約者は殺到するのか、閑古鳥か。

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「新型コロナ説明会」(熊本市保健所版)は、分かりやすかった
- 2022/09/22(Thu) -
「熊本市新型コロナウイルス感染症診療体制及びワクチン接種に係る説明会」が、YouTubeで行われました。
厚労省のようなZOOMじゃないので、昨日みたいな混乱や爆笑シーンはありませんでした。
よくわかっている方による説明は、ムダが無くて分かりやすいですね。ただし、お偉いさんの挨拶は不要です。

「全数届出見直し」によって、発生届の対象外の感染者のフォローアップ体制が問題になります。
これは「熊本県療養支援センター」や「夜間電話相談窓口」が担当するわけですが、有効に機能するかどうか。
その前段として、医療機関には、陽性者への「療養についてのチラシ」の配布が求められます。
ただしその配布のタイミングは、現実的には検査時(=PCR陽性かどうかが確定する前)しかなさそうです。

発生届の対象外の方でも、診断確定後に医療機関を受診した場合の診療は「公費負担」となります。
しかし陽性者であることの確認方法については一定の証明書がないため、医療機関では苦労しそうです。
全数届出じゃないけど医療は全員公費負担、というねじれが、意外と現場での混乱を招くかもしれません。

オミクロン株対応ワクチンは、12歳以上で過去2回以上接種済であれば誰でも接種対象です。
熊本市にはその対象者が57万人いますが、当面のワクチン供給量は18万人分。最初は不足気味で始まります。

驚いたのは、オミクロン株対応ワクチンは、現時点では「1人1回しか接種できない」ということ。
つまり今回「BA.1対応ワクチン」を接種したら、次の「BA.4/5対応ワクチン」は接種できなくなるのです。
この規定はやがて撤廃されるだろうと私は推測しますが、現時点ではそうなので、注意が必要です。

「小児用ワクチン」を2回接種した子が12歳に到達した場合、3回目では小児用は接種できないようです。
接種できるのは、オミクロン株対応ワクチン(ファイザー)のみです。この点は間違いやすいので要注意。

乳幼児(0歳6カ月〜4歳児)用のワクチンも、やがて接種が始まります。
5〜11歳の接種率も低迷しているのに、4歳以下でどのぐらい接種希望者がいるんでしょうかね。
1バイアルで10人の接種が想定されていますが、そんなにまとまった接種者が集まるのかどうか、疑問です。

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「HER-SYS新機能リリース『爆笑』説明会」
- 2022/09/21(Wed) -
「HER-SYS新機能リリース説明会」に、昨日と今日、2夜連続で参加しました。もちろんネットです。
ZOOM配信の第1回は参加数が限られていたため、昨夜の第2回からはYouTubeのライブ配信も行われました。

が、控えめに言ってもスムーズさに欠ける、ていうかグダグダ、率直に言えば事故レベルの説明会でした。

それにも増して今日の第3回説明会は、不慣れな参加者の方々のおかげで「爆笑ハプニング100連発」。
油断した顔が大写しになるし、ミュート忘れの方のお茶の間の会話やテレビ番組の音声が丸聞こえです。
「厚生労働省ですがミュートにしてください(ブチキレ気味)」「ミュートってどうするの?(丸聞こえ)」
いやいや、腹の皮がよじれるほど笑いましたよ。なんならコロナ禍でいちばん笑ったかも。

厚労省側もあいかわらずグダグダ。政府の方針が急に変わるので、準備する時間が足りなかったのでしょう。
いつも思うのですが、お役人が行う説明って、網羅的というか平板で、スライド読んでるだけでかったるい。
しかもトラブルに弱く、アドリブが下手。よくわかっていない管理職の方が説明すると、たいてい失敗します。

さて、「HER-SYS新機能」の要点はと言うと、
・「発生届」の対象は、「65歳以上・入院を要する者・重症化リスクがあり治療を要す・妊婦」の4類型のみ
・それ以外は、年齢別の人数のみの「日次報告」にとどめる

その日次報告にも厳しいルールがあって、次のような文言の記載がありました。
・1日1回しか報告できません
・「報告」ボタンを押下したあとは取下げや訂正はできません

まだ完成度が低いので、このような融通の利かない仕様になっているのでしょう。早く改修してくださいね。
ていうか、いまどき「押下」って言葉遣いはどうなの。そこは「クリック」か「タップ」でしょう。

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何度も「再上陸」した台風14号
- 2022/09/20(Tue) -
台風14号は、ひさびさに風雨が強く、昨日の午前中を休診にしたのは正解でした。
山口県岩国市の錦帯橋は、橋脚を補強する杭の一部が流失したようです。橋が全部流れなくて良かった。

気象庁のサイトでよく見ると、台風の中心が通過した「県(本土)」は、次の様でした。

(海)→鹿児島→熊本→(海)→熊本→(海)→福岡→佐賀→福岡→(海)→山口→島根→(海)→島根→(海)→石川→(海)→新潟→山形→宮城→岩手→(海)

海から九州や本州に「上陸」した回数は、厳密には7回。よって6回ほど「再上陸」したことになります。

大きな流れで言えば、九州を縦断し、中国地方から日本海に抜け、東北に再上陸・横断した格好です。
島根から新潟まで日本海を進む途中で、出雲半島と能登半島に引っかかったので「再上陸」回数が増えました。
これは熊本県でも同じで、八代海に抜けた台風が有明海に向かう途中で、宇土半島に再上陸しました。

気象庁は以前から、海上の台風が半島を横切った場合には、上陸ではなく「通過」と言ってきたはずです。
でも今回ニュースでは、出雲半島と能登半島については「上陸」と表現していました。宇土半島は知りません。

いずれにせよ、台風の中心って、その1点に勢力が集中しているのではないし、一種の「概念」ですよね。
今回のように台風が本土沿岸付近を進むとき、中心が本土に上陸したかどうかなんて、あまり意味ないかも。

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機窓の景色は、いつも素晴らしい
- 2022/09/19(Mon) -
東京や大阪方面から熊本に飛んで来た飛行機は、たいてい阿蘇の北側を西に進み、いったん有明海に出ます。
金峰山を回り込んで左回りにUターンして東に向きを変え、アクアドーム上空からまっすぐ空港に向かいます。
天気が良い昼間なら、西向きに飛んでいるときに、左側の窓(A席)から熊本空港の全体像がよく見えます。

面白いと思うのは、熊本空港って、まるで盛り土したように、そこだけが台地になってるんですよね。
その細長い「高遊原(たかゆうばる)台地」の上には、空港のほかにゴルフ場と自衛隊も乗っかかっています。

わざわざ空港の真横を西進し、いったん海まで行ってから戻るのは、時間と燃料のムダにも思えます。
おそらく、計器着陸装置(ILS)が西からの着陸(R07:東70度向き)用だからでしょう(個人の推測です)。

熊本空港は霧が多いこともあり、日本でも数少ない、最高レベル(CAT IIIB)のILSで運用されています。
そのILSの電波に乗るためには、ある程度の距離が必要なので、いったん空港からかなり離れるのでしょう。
航跡はしばしばアクアドームから空港まで正確な一直線であり、「自動着陸」かもしれません(個人の空想)。

ときに、風向きの関係か東側からの着陸(R25)に遭遇します。かなりレアなことで、景色がまるで違います。
しかしその場合でも、飛行機はいちど海に出てUターンし、戻ってきて空港を再び通過して、Uターンします。
これは、東から直接R25に向かうと、阿蘇山に接近しすぎるからだと考えられます(受け売りです)。
この、2度目のUターン前にはかなりの低空をしばらく飛ぶので、左側の窓からは自宅周辺がよく見えます。
チャンスがあればすぐ撮影できるように、離着陸時の私はいつも、iPhoneを構えっぱなしの大忙しです。

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台風14号、ただいま接近中
- 2022/09/18(Sun) -
台風14号は、午後7時ごろ鹿児島市に上陸して北上を続け、いま(午後11時現在)まさに、熊本に接近中です。
夜遅くになってひどい暴風になってきました。夕方はまだ、犬の散歩ができる程度の風だったんですけどね。

この連休は発熱外来で大忙しかと覚悟していましたが、台風接近を考慮して、今日は午後休診としました。
受診希望の電話を多数いただいただきましたが、そのほとんどをお断りすることになってしまいました。

その発熱外来真っ最中の、ちょうど、風雨が強まり始めた午前11時頃の話です。

PCR検査用の唾液採取のプラスチック容器を回収するために、私は駐車場に出て患者さんの車に向かいました。
スタッフが屋外でフェイスシールドを飛ばされたと聞いていたので、私はゴーグル着用に切り替えました。

傘の柄は短く強く持ち、先端を風上に向け、ゆっくり歩いていたことは言うまでもありません。
突然、強風が吹いたのです。傘は一瞬にして裏返り、ビニールが半分剥がれ、骨が4本むき出しになりました。
うわっと慌てて傘に気をとられたら、こんどは唾液の入った容器を駐車場の路面に落としてしまいました。

風雨の中、裏返って骨が突き出た貧相な傘を左手で差したまま、しゃがんで容器を拾います。
すると、私の手が届くか届かないかのタイミングでまた強風が吹き、容器はコロコロ転がっていくんですよね。

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「ウェストミンスター宮殿」
- 2022/09/17(Sat) -
エリザベス女王の弔問に訪れる市民の列が途切れず、その予想待ち時間は一時、24時間を超えたとのこと。
英国民の思いは、比較するのは酷でしょうけど、我が国で行われる予定の国葬とはずいぶんレベルが違います。

女王が亡くなって巻き起こったのが、「『女王』は『じょおう』なのか『じょうおう』なのか問題」です。
もちろん前者が本則だとはわかってますが、それでも実際の発音は後者が多いんじゃないかというわけです。

Facebookでこの話題が出たとき、私は次の様にコメントをしました。

「エリザベス女王」と言うときは「じょおう」のこともありますが、「女王陛下」のときは必ず「じょうおう」になってますね、私の場合。
「天皇」とか「皇后」とか「国王」は4拍(4または3音節)で発音してるので、「女王」もそれと同じように「じょうおう」または「じょうおー」と発音した方が、重厚感があってシックリくる気がします。
(もしかすると実際には「じょーおー」と言ってるかもしれませんが)

で、いま私が気になってるのは、エリザベス女王の棺が置かれ、弔問者が訪れている宮殿の読み方です。
メディアの表記と発音は「ウェストミンスター」ですが、「ウエスト」と発音するキャスターもいます

NHKは7年前に、「wo」発音の外来語の発音と表記の原則を、「ウオ」から「ウォ」に変更しました。
これによって「ウオッチ」が「ウォッチ」に、「ウオッカ」が「ウォッカ」になった話は前に書いた通りです。
その際に、「wi」「we」音については、「ウイ」「ウエ」が原則とされました。

ならば「ウエストミンスター」であるはずなのですが、いつのまにか原則が変わったんでしょうかね。
でも私は「ウエスト」派。NHKでも時々「ウエスト」を耳にします。まだ「ウエ」→「ウェ」の過渡期なのか。

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「Dolby Atmosサラウンド」完成
- 2022/09/16(Fri) -
リビングのフロントスピーカーを刷新しました。以下、説明抜きでマニア用語が出てきます。ご了承ください。

書斎からリビングに、汗をダラダラ流しながら運び込んだのは、英国「KEF」のスピーカーです。
いわゆる「トールボーイ型」なので、大画面テレビの両横に設置してみると、なかなか様になります。
これですよ、私が求めていたAVシステムは。KEF君には、ずっと書斎で眠られせていたのが申し訳ない。

では、アンプに接続します。24Kメッキ「バナナプラグ」付き「無酸素純銅」ケーブルは、すでに準備済。
KEFの裏にはツィーター用とウーファー用の2組の端子があります。いわゆる「バイワイヤリング」対応です。
アンプの出力端子に余裕があるなら、別々に「バイアンプ接続」したいところですが、さすがにそれは無理。
なので「ジャンパーケーブル」で、両者をショートさせることになります。そこがスマートじゃない。
ネットを見たら、バイワイヤリング用のバナナ付き分岐ケーブルがあるんですね。そっちを買えばよかった。

アンプのフロントスピーカー端子に繋がっていたそれまでのケーブルを外し、新たにKEFのケーブルを接続。
外したケーブルは、「トップフロント」(テレビの上の天井の左右)スピーカー端子に繋ぎ替えます。
これで「5.1.2ch」となりました。アンプの設定を調整して「Dolby Atmosサラウンド」の完成です。
天井のスピーカーが視聴位置近くの左右(トップミドル)にもあれば(5.1.4ch)完璧なんでしょうけどね。
そんな具合に、わが家のリビングがだんだんとマニアックになってきましたが、これはもうしょうがない。

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「COCOA」機能停止へ
- 2022/09/15(Thu) -
新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」は、今後、機能を停止する方向で検討中とのこと。
河野デジタル大臣は「機能停止」などと未練がましく言ってますが、つまり「用済み」ということでしょう。
いや、どれほど役に立っていたのかもわかりません。厳しく言うなら「ポシャった」わけです。

COCOA(COVID-19 Contact Confirming Application)は2年3ヶ月前にリリースされました。
私はすぐに、われ先にと、iPhoneにインストールしました。そういう性格なものですから。

診療中もずっと、iPhoneを白衣のポケットに入れていましたが、感染者との接触のアラートは出ませんでした。
感染者の1メートル以内に15分以上滞在した場合に検知されるわけですから、診療ではあり得ない接触です。

と思っていたら数カ月前、あるとき不意に、「陽性登録者との接触確認」という画面が出たのです。
「次の期間に陽性登録者との接触が確認されました」とあって、その下に日付と時間帯が記載されています。
なんとその接触時間は134分間。どなたかは知りませんが、私とそんなに長時間一緒にいた方、いましたっけ?
マスク装着等の感染対策には自信があったので、数日間様子を見ていましたが、体調に異変なし。

新型コロナの全数届出が見直されることになり、COCOAが機能するための前提条件が失われました。

このアプリの導入者が少なかったことに加えて、陽性者の登録率がとても低かったことが問題だったようです。
自分のためではなく、赤の他人のために役立とうというボランティア精神が、日本人には足りないのでしょう。

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「反ワクチン」活動の究極か
- 2022/09/14(Wed) -
新型コロナワクチンを接種してないのに接種証明を作成した医師の事件が、妙な展開を見せてきましたね。

接種委託料をだまし取った程度の罪で、この医者は医師資格を失うんだなぁと、当初は哀れに思っていました。

新型コロナワクチンの接種事業には、悪徳医師の「付け入る隙」があります。
ワクチンとシリンジが無償で配給されるので、原価がかかりません。打てば打っただけの委託料が入ります。
配給されたワクチンの本数と実際に接種した人数を、役所が正確に照合する仕組みもありません。

「接種は受けたくないが接種証明書がほしいという女性の求めに応じて接種したように装っていた」
逮捕された医師は最初はそう言っていましたが、そんな人情味のある言い訳は、化けの皮が剥がれてきました。

「患者に危険性を説明し、それでも接種を希望した場合に生理食塩水を入れて打った」
接種現場で持論の「反ワクチン」論を展開し、説得できなかった相手には、無断で「実力行使」したわけです。

つまり、こういうことでしょう。
この反ワクチン医師は、最初から接種する気など無かったのに、自治体と接種委託契約を締結していた。
これはワクチンを接種するためではなく、反ワクチンの「布教」活動の場を作るためだったんですね。
そして説得に失敗した相手には、生理食塩水を注射してでも、接種を実力で阻止した。
それが正義であると信じていたのでしょう。この医師の、ゆがんだ計画的犯行に慄然とします。

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サブウーファー設置
- 2022/09/13(Tue) -
ホームシアターの再構築は、ゆっくり地味に進んでますよ。ご心配なく。では今日は、サブウーファー編。
「5.1chサラウンド」で言うところの「 .1ch」に相当する、超低音域の再生を担うスピーカーですね。

元々リビングには、使ってないサブウーファーがありましたが、アンプとの接続がスピーカーケーブルでした。
つまりこのサブウーファーは、内部にアンプの無い「パッシブサブウーファー」だったわけです。
ところが新しいアンプ(マランツ)は、出力端子が「RCA端子」なんです。これ、先週気が付きました。
RCAというのはつまり、内蔵アンプを持った「アクティブサブウーファー」用の出力だってことですよね。

これじゃ繋がらんなぁと途方に暮れつつ、ふと書斎のサブウーファーを見てみたら端子はRCAじゃないですか。

え〜っと。興味の無い方にはまったくつまらない話だと思います。これ以上読むだけ時間の無駄ですからね。
一方で興味のある方はたぶん、私よりもずっと詳しいので、これ以上読んでも得られるものは何もありません。
ちょうど私と同じ、オーディオ好きのくせにド素人な方だけが、読み進んでください。(じゃ誰も読まない)

というわけで、腰に気をつけながら(!)、書斎のサブウーファーをリビングの片隅に運搬、設置しました。
でもあれ、よく見ると、サブウーファーの入力端子はRCA2つ。アンプの出力は1つなんですけど。

で調べたら、アンプからのモノラル出力を、単純に二股に分岐すればいいようですね。
じゃあ、ケーブルじゃなくてスピーカーで内部処理してくれれば良いのに、という素朴な疑問は捨て置きます。
せっかくなので専用の「1RCA(オス) to 2RCA(オス) ケーブル」をAmazonで購入。接続完了。

試聴してみると、重低音のド迫力は近所迷惑モノでした。夜遅くにはボリュームを上げないようにシナケレバ。
さ〜て次回は、フロントスピーカーを上下に二重化して「5.1.2ch化」を試みます。お楽しみに。

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「オミクロン株対応ワクチン」特例承認
- 2022/09/12(Mon) -
「オミクロン株対応ワクチン」の製造販売が、特例承認されました。
承認前提で準備が進められており、予定通りの展開です。国から各自治体への配送は、来週始まります。

ワクチンはファイザー製とモデルナ製が同時に提供されますが、これまでとは異なる点がいくつかあります。

なによりもまず、配送量。ファイザー2800万回分に対してモデルナ200万回分と、大差がついています。
「不人気」のモデルナの方が多く流通していたこれまでの「ねじれ」が、今回はすっかり解消されそうです。
当院では、ファイザーとモデルナを両方とも申請していましたが、来るのは全部ファイザーとなりました。

そのファイザーのワクチンが「希釈調整不要」となったのも朗報です。接種準備に手間がかからなくなります。
さらに、冷蔵保管期間が10週間に延びました(ファイザーのみ)。これで接種計画に自由度が出ます。
しかも、室温保存期限が24時間、針刺し後の使用期限も12時間とは、実に現場に優しい仕様じゃないですか。

当院では現時点ではまだ「旧ワクチン」を使用していますが、今週中には在庫を一掃することになります。
月末には「新ワクチン」が入荷する予定ですが、多少ずれ込んでも良い様に、接種は10/7に始める計画です。

発熱外来と近接した時間帯に接種したくないので、一般診療を行わない接種専用日を設けることにしています。
あとは、インフルエンザワクチンの接種との日程・時間配分をどうするか。まだまだ考え中が続きます。

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第7波のピークアウトは間違いない?
- 2022/09/11(Sun) -
第7波は確実に峠を越えつつあり、全数把握の見直しや水際対策の緩和などが、確実に前進しています。

日曜の当院の発熱外来も、朝のうちに夕方までの予約が一杯になることはなくなりました。
が、今日も昼には埋まりました。まだまだしばらくは、この程度の状況が続くのかもしれません。

相変わらず、39度前後の高熱の方が多いですね。BA.5になってからそんな具合です。
この2,3週で思うのは、成人とくに中高年の方が増えて来たことです。逆に言うなら、子どもが減りました。
夏休みの影響で、学校での感染拡大が止まったからかもしれません。であるなら、今後また増えるでしょう。

世の中はしかし、ウィズコロナを意識して前進しつつあります。気分的にはポストコロナかもしれません。
オミクロン株対応ワクチンの接種準備も着々と行われていますが、希望者が殺到する雰囲気がありません。
並行してインフルエンザワクチンの準備も始めようとしているところですが、これも接種計画が立てにくい。

10月にはコロナが急激に収束して、社会経済活動はもちろん、医療分野の状況も一変するかもしれません。
そんな中で、コロナとインフルワクチンの接種をどのように計画するのが妥当か、予測がつきません。

昨年は、ちょうど今頃から感染者数が減り、10〜12月はすっかり収束したように見えました。
さて今年はどうなるのか。黙って様子を見てないで、ワクチンぐらいはせっせと打っときますか。

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「iPhone 14 Pro」で悩み中
- 2022/09/10(Sat) -
「iPhone14(Pro)」は、昨夜9時から予約受付が始まっていますが、私はまだ予約してません。

いま使ってるiPhone 13 Proに不満はないし、買い換える理由が見つからないのです。
3年前に買ったiPhone 11 Proだって、電話機能以外は現役。カメラや音楽用として常時携帯しています。

と、強がってみたものの、実は揺れています。
CPUもカメラも格段に性能アップしてるし、「Dynamic Island」も気になる。
常時表示ディスプレイは、絶対便利だと思います。これはApple Watchで実感中ですから。
ディスプレイの明るさが増したので、これまでは炎天下で見えにくかったのが改善してることでしょう。

環境とプライバシーについて、格段の配慮をした製品を目指しているのは、いかにもAppleらしいところです。
たとえば「マップ」アプリは履歴を一切残さないといいますが、逆にそれは残してほしい気がします。
なので私は、ライフログアプリで行動履歴を残しています。Google Mapは信用ならないので使いません。

いま家人が不隠な動きを見せています。12から14に機種変しようというのです。
私がこのまま13に留まれば、家人の後塵を拝することになり、家庭内での地位も危うくなりかねません。
Apple信者としてそれで良いのか。当ブログを書きながら、それをずっと(小一時間)考えてきました。
で、結論。今回は見送ります。よく考えたら、13→14間には飛躍がないんですよね。だから、いいんです。

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「思い込み」の怖さ
- 2022/09/09(Fri) -
通園バスに5時間も取り残された3歳の女の子が、熱中症で死亡した事件。痛ましすぎて言葉もありません。
車内の確認を怠り、担任は欠席と思い込み、なおかつ保護者の連絡漏れだと思い込むという、ミスの連鎖。

こういう事件を聞くと、職業柄、過去にあちこちで起きた「患者取り違え手術」事件を思い出します。

予定されていた2件の手術の患者を、手術室に入る過程で取り違え、そのまま手術してしまった事例です。
確認ミスがいくつも重なって起きたわけですが、キーワードをひとつあげるなら、「思い込み」でしょう。

どんな職場でも、慣れた作業では確認作業がだんだんと形骸化し、時には誤りを見逃すかもしれません。
通常はここでダブルチェックが機能し、別の誰かが誤りを発見して事なきを得るわけです。

しかし最初の確認ミスは単なるミスではなく、それは「1回確認済み」のお墨付きを与えることにもなります。
さらに別の誰かがそのミスを見逃してしまうと、それはダブルチェックまでもスルーしたことになります。
複数の者が関わっていけばいくほど、その誤った「確認済み」が二重三重に「補強」されてしまいます。

誰かが気付いて声を上げて間違いを指摘すれば、事なきを得ることができるでしょう。
しかしたとえ疑念を抱いても、十分に確認済なのだからと思い込むことで、スルーしてしまうかもしれません。

ダブルチェック」は必要だとは思いますが、それを信頼しすぎてはなりません。油断の元です。
「ダブル」というと聞こえはいいですが、1人の責任が「半減」するので、緊張感が低下してしまうのです。

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療養期間の短縮は、さっそく適用開始
- 2022/09/08(Thu) -
「新型コロナウイルス感染症の患者に対する療養期間等の見直し」は、即日適用という異例のスピードでした。

熊本市のサイトも、大慌てで深夜に更新されていましたが、わかりやすく書いてあります。その要点は、

(1)有症状の方:発症の8日後(かつ症状軽快24時間後)に療養期間解除。入院中の場合は11日後。
(2)無症状の方:検体採取の8日後に解除。5日後に検査で陰性なら6日後に解除
(3)濃厚接触者:これまで通り、最終接触の6日後に解除

すぐに思いつく疑問は、(2)の検査の実施と判定は、完全に個人任せなのかどうか、ということ。
この部分に医療機関の関与が必要なのでは「ひっ迫」を助長するだけです。やめていただきたい。

保険金の取扱いも気になりますが、それは市のサイトのQ&Aにも出ていました。
「Q:保険金が10日分もらえなくなるのですか。A:契約されている保険会社に直接お問い合わせください」
市は明言を避けていますが、「みなし入院」期間が短縮されるのだから、保険金の減額は確実でしょう。

保健所に提出する「入院チェックシート」は、「解除予定日」を発症の7日後になるように修正しました。
発症の4,5日後に診断が確定する人もいるので、診断後の療養期間が妙に短くなった印象です。
感染力については完全に「シロ」とは言えないのですが、もうこれが日本の方針なのです。
ただし当院では、発症後2週間以内の方はすべて警戒の対象です。一般待合室への入室はお断りしています。

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「水際対策」の緩和は、とりあえず日本人に朗報
- 2022/09/07(Wed) -
「水際対策」が、今日から緩和されました。

入国者数の上限が1日5万人に引き上げられ、入国時の陰性証明書もワクチン3回接種済を条件に免除されます。

外国人は、個人旅行はまだ認められずビザ取得も必要なので、日本への旅行者の増加は限定的かもしれません。
しかし、日本人の海外旅行や出張は、確実に活発化するでしょうね。むしろそちらの効果が大きいと思います。

昨日までは、外国を出国する前72時間以内に採取した検体による「陰性証明書」が必要でした。
その費用や手間以上に、万一陽性が出た場合には「帰国できなくなってしまうリスク」がありました。

これが出張であれば、帰国が大幅に遅れて出社できなくなっても、勤務先の理解は得られるかもしれません。
しかし旅行だと、各方面に多大なる迷惑をかけることになります。それが怖くてうかつに旅行できないのです。

とは言え、すでに果敢に海外旅行に出かけている方は多く、ネットでは楽しげな「旅行記」を目にします。
あるいは、帰国前にPCR陽性となった方の「悲報」も目にします。それも読む分には面白いのですが。

それが今日から、ほぼ自由自在に海外旅行に行けます。これは今年最大級の「朗報」と言えるでしょう。

ただし、私などは責任感が強いのではなく単に臆病なので、今はまだ海外に出かける勇気はありません。
コロナ禍の前年(2019年)に、4回も海外旅行(東南アジア3回、ハワイ1回)をしたのが嘘のようです。
そのかわり来年は「リベンジ」です。どこに行ってやろうかと、今のうちからウズウズしています。

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自宅療養期間7日へ短縮
- 2022/09/06(Tue) -
新型コロナ感染者の自宅療養期間が短縮されます。有症状者は7日、無症状者は5日間になるようです。

方向性としては歓迎しますが、よく考えてみれば矛盾をはらんだ、なかなか難しい方針変更です。
医療現場で、患者さんから尋ねられた時にどのように説明すべきか考えてみました。

自宅療養期間を3日も短縮して大丈夫なのか、感染させたりしないのか、と心配する方に対しては、
「発症後10日間のうち最後の3日間は、ほとんど感染力がないというデータがあるようです」

となると反対に、じゃあ今まではムダに3日間も長く療養させられていたのか、という不満も出そうですが、
「ムダではなく、とても慎重な安全第一の規定だったのですが、もう、その時代は終わったのです」

医学的リスクと社会経済活動までを総合的に考慮すれば、7日間が妥当という結論に至ったのでしょう。
それは今後、さらに短縮される可能性もあるし、いつかは事実上撤廃されることでしょう。

ところで、無症状者の療養期間はかなり短くなりますが、解除前の抗原検査でちゃんと陰性が出ますかね。
感染性の無い実質的な「偽陽性」だとしても、陽性が出てしまったら、けっこう悩ましいことになりますね。

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コロナには罹って兜の緒を締めよ
- 2022/09/05(Mon) -
月曜の夜と言えば、半泣き作業が定着しています。土日のPCR検査の「しわ寄せ」が来るのです。
今日は台風が接近しているので早く帰りたかったのですが、そういうわけにもいきません。

診療終了→PCR検査の電話連絡→HER-SYS入力→入院チェックシートのメール送付、という一連の作業です。
発生届の件数は26件とあまり多くはなかったのですが、全部終わってみたら5時間かかっていました。

悪評高いHER-SYSも、割り切って最小限の入力をしているので、慣れれば1件2分もかかりません。
熊本市独自の入院チェックシートが面倒です。重症化リスクのない症例まで書かされるのがいけませんね。

やはりいちばん時間がかかるのは電話連絡です。
コロナじゃないだろうと思って受けたPCR検査が陽性だった方はみな、驚き、困惑されます。
仕事や学校のこと、家族への濃厚接触を心配し、「ついにオレもコロナかよ」と、落胆を隠しきれません。

コロナは1回感染したからといって「無敵状態」になる訳ではありません。2度罹患することも多いからです。
療養期間が終わって体調が回復したら改めて、悲しいけれども、コロナ対策の再始動が必要なのです。

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診断したら速攻届出、これが理想なのですが
- 2022/09/04(Sun) -
このところ、少し下火になっていた発熱外来ですが、今日は少々混み合っていました。

そんな診療の真っ最中に保健所から電話あり。新型コロナ感染症の発生届に漏れがあるとの指摘でした。
どうやら、先日届け出た中で、同じ家族のうちの一人のHER-SYSが入力されていなかったようです。
原因不明ですが、届出の途中で何かしら、たぶん私の操作(や記憶)に不具合があったのでしょう。

しばらくするとまた保健所から電話。こんどは、今朝陽性と診断した方の発生届を、至急提出してほしいと。
当院で確定診断した後に具合が悪くなったようで、保健所が動くためには発生届が必要とのこと。

当院では、少ない日で数件、多い日は数十件の発生届を提出しており、膨大な作業量と時間を費やしています。
たとえばHER-SYS入力は、診療日であればその診療終了後から夜中にかけて、まとめて作業を行っています。
本来であれば確定診断後すぐに届け出る必要がありますが、なにしろ件数が多いので、まとめてしまうのです。

しかし、発生届が出ていないと保健所が動けないのであれば、できるだけ早く届け出をしなければなりません。
であるなら、忙しい発熱外来の途中でも提出できるような、徹底的に簡略化した届出の仕組みが必要です。
例えば、1例1分以内で入力できるよう、抜本的なスリム化を図った「新HER-SYS」に期待したいですね。

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「オミクロン株対応ワクチン」接種を前倒しするのは良いけれど
- 2022/09/03(Sat) -
オミクロン株対応ワクチンは、接種が前倒しされて今月半ばにも始まりそうです。
従来の「武漢株」に「オミクロン株 (BA.1)」にも対応した成分を含有している「2価ワクチン」です。

前倒し接種の対象は、現在「4回目接種」を行っている、高齢者や重症化リスクの高い方や医療従事者です。
次いで10月半ばには、「初回接種(2回目までの接種)」を終えた12歳以上の全員が、接種対象となります。

従来の「1価ワクチン」を、そのまま2価ワクチンに切り替えていくようなので、移行は容易でしょう。
と書くと朗報ですが、現場は少々混乱気味です。

このワクチンをすぐにでも打ちたいと思っているのは、前々からワクチン接種に積極的な方々です。
ところが、そのような方はもう、4回目接種を済ませています。なのですぐに新ワクチンは接種できません。
逆に、これまで接種を先延ばししてきた人が、新ワクチンをまっ先に接種できる対象になるという妙な話。

今日の診療中にも、このことを「理不尽だ」とおっしゃる方がいました。たしかにその通りです。

厚労省は「4回目接種の対象者の多くは接種が未完了」だと言いますが、それは認識不足、あるいは詭弁です。
4回目の対象なのに未接種の方の中には、諸事情によって接種に消極的になった方が多く含まれています。

いまオミクロン株対応ワクチンについて尋ねてくるのは、4回目が済んでいる、おもにご高齢の方ばかり。
次期「BA.4/5対応型ワクチン」は、高齢者から接種できるようなタイミングで導入されることを願います。

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ホームシアター再構築中
- 2022/09/02(Fri) -
わが家のリビングと書斎にはそれぞれ、「5.1chサラウンド」などに対応したAVシステムを完備しています。
大人になって家を建てるときは凝ったリスニングルームを作るのが、中学時代からの夢だったのです。

ところがその夢叶ったはずのリスニングルームが、実はつい先日までは両方とも完動はしていませんでした。

リビングには、天井埋め込みのサラウンドスピーカーを配置していますが、何年も前から使えない状態でした。
書斎にも、リビング以上に凝ったAVシステムを揃えましたが、地震でサラウンドスピーカーが故障しました。

それに、昨年のオリンピック前にリビングのテレビを買い換えたら音も良いので、それで満足していました。

家を建ててからまだ12年ですが、この間に世の中は大きく変わりました。
映画は、地デジやBS放送よりも、ネット配信で見ることの方が多くなりました。
そこで去年、まずテレビを大型化し、最終的にはリビングのAVシステムを再構築することにしたのでした。

となると次は、AVアンプの選定作業です。こういうのを色々調べて思い悩むのって、楽しいですよね。
学生時代にシステムコンポを構築したときと同じ楽しさです。今回はマランツを選びました。
私のアンプ遍歴は、トリオ→山水→オンキヨー→マランツとなります。なお、マランツは10回言わないこと。

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コロナとインフルは「同時接種」しません(たぶん)
- 2022/09/01(Thu) -
新型コロナワクチンと他のワクチンの「同時接種」は、インフルエンザに限り例外的に認められています。
まだ検討中かと思ってたら、7月の審議会の結論をもって決定事項だったんですね。一応は朗報です。

当院では、子どものワクチンの同時接種を積極的に行ってます。早期接種完了のために有用だからです。
しかし2年前から、インフルエンザと他のワクチンの同時接種に限っては、原則として行っていません。
多くの人にインフルワクチンを接種する際に同時接種を行うと、接種作業が複雑になり手間がかかるからです。
このような場合の「手間」は得てして「確認不足」を誘発し、「過誤」を生む要因となりかねません。

新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種でも、同じ懸念があります。

コロナワクチンは1バイアルから複数人に接種する特殊性から、同じ時間帯に多人数を集めて接種しています。
一方でインフルも、接種枠を決めてまとめて予約を取る(原則としてネット予約)方式で接種してきました。

両者を同時接種することになれば、多人数への接種の流れが複雑になり、過誤の入り込む余地が生まれます。
なので今シーズンは、両者別々の接種枠を設定してそれぞれ単独接種を行い、同時接種は行わない方針です。

幸い、インフルとコロナの接種間隔には制限がないので、それぞれの接種を別々に独立して計画できます。
同じ人が午前中にインフル、午後にコロナを接種するような「同日接種」も、計画の自由度を高める裏技です。

それよりも問題は、今年のインフルワクチンの接種希望者が多いのか少ないのか、予測ができないことです。
おまけにコロナワクチンの入荷数も不透明。仮に両者を同時接種しようにも、計画の立てようがないのです。

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