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Macで使うWindows版のOfficeを導入
- 2023/01/31(Tue) -
院内で稼働中のパソコンを数えたら、Macが10台、Windows機は4台ありました。
Macは、電子カルテ用が予備も含めて7台と、それ以外の作業用が院長室に3台です。
Windows機のうちの1台も電カル用ですが、ミニカルテ印刷用のラベルプリンタを使うための苦渋の運用です。
そのほかの3台は、ネット予約用、心電図用、レントゲン用と、それぞれ専用端末として利用しています。

このように、Macに対応してないハードやソフトを利用するために、やむを得ずWindowsを使っています。

お役所に提出する申請書類などには「Excel文書」が多く、これもまたMacユーザー泣かせです。
Mac標準の表計算ソフト「Numbers」でExcelファイルを開くと、文字ズレやマクロの不具合がよく起きます。
そこで一部のMacに「Mac版Excel」を入れたのですが、それでも文字ズレや行ズレでスッキリしません。

実は、前述したMacのうち2台には、Mac内でWindows用ソフトが使えるようにしています。
診察室のMacではWindows用の心電図ビュアーを、院長室のMacではWindows用の経理ソフトを使えます。

しかしこれまで、「Mac内Windows」には「Office」を入れていませんでした。動作が重くなるからです。
かといってMacではなく、Officeの入ったWindows機を日常的に使うのは、Apple信者の教義に反します。

この積年の問題は、「Apple Silicon」搭載Macのマシンパワーによって、クリアできたかもしれません。
最新のMacに、最新のOS Venturaと、最新のWindows 11を入れ、明日からはもうExcel文書大歓迎です。
でも、Excelは元々はMac用ソフトだったのです。Windowsが発売される前から、私は使ってたんですけどね。

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マイナ保険証の利用は、ウィズコロナが前提です
- 2023/01/30(Mon) -
新しいモノゴトを覚えるのが苦手になりました。トシのせい+α+β(!)でしょうか。
興味があるコトですら、すぐ忘れる。いわんや、興味の無いコトをや。

キャパオーバーなのです。脳がどんどん萎縮して、記憶容量が減っているのです、きっと。
覚えたつもりの色んな事柄が、脳から溢れて脳のスキマの脳脊髄液を浮遊している情景が目に浮かびます。
そのスキマはどんどん広がってるので、記憶として取り出せない事柄であれば、いくらでも貯蔵できそうです。
ちょうど、書斎内に存在するはずだけれども行方不明の物品類のようです。

この3年間、それ以前の35年間の医者生活ではほぼ馴染みのなかった出来事に、翻弄され続けています。
新型コロナウイルス感染症、PCR検査、発熱外来、緊急事態宣言、mRNAワクチン等々です。
ついていけないスピードで制度が遷移し、届出だの申請だの入力だのと、無数の作業をやらされ続けています。

それに加えて、このややこしい時に、マイナ保険証やオンライン資格確認制度が着々と進められています。
これもまた、政府に脅されて期限ギリギリに申し込みを終え、来月はネットワーク工事の予定です。

春には新システムに移行する予定ですが、そもそもマイナ保険証を提示する人がどれほどいることやら。
発熱外来で「顔認証」なんてできるんだろうかと、ずっと疑問でしたが、今後はやるしかないのでしょう。
受診者が熱があろうとなかろうと、受付までは入ってもらうことになります。私はまだ抵抗がありますけど。

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「新規感染者数」に一喜一憂してきたけれど
- 2023/01/29(Sun) -
新型コロナ感染者の届出方法に誤りがあったために、これまで「新規感染者数」が少なく把握されていた件。

いま、医療機関が新型コロナの新規感染を診断した際に届け出るのは、次の2つです。
「発生届」:高齢者など特定の条件を満たす感染者については、詳細な患者情報をHER-SYS入力する
「日次報告」:日々の感染者の数のみを、年代別に報告(HER-SYS入力)する

ところが一部の医療機関で、発生届を出した症例を日次報告から除外していたのが、今回の問題の原因でした。
じつは私も当初は、発生届を出したケースを日次報告するのは二重報告にならないのか、少し不安でした。

国は、発生届とは関係なく日次報告のデータのみを毎日集計して、「新規感染者数」として公表しています。
なので、発生届が出された症例分を除外すると、新規感染者数が過小報告されることになってしまいます。

発生届には高齢者の症例が多いため、高齢者に報告漏れが集中するという、皮肉な結果を招いてしまいました。

とは言え、現状どれほど正確に感染者数が把握できているのかは疑問です。
自己検査で陽性でも届け出ない人もいるし、そもそもコロナの疑いがあっても検査しない方も増えて来ました。

どっちみち5月からは日次報告自体が不要になると思うと、すでに正確な報告のモチベーションも下がります。
感染者数の届出は流行動向を捉えるために有用ですが、それは「定点観測」だって良いわけですから。

ただ、全国民の毎日の一喜一憂のタネでもあった「新規感染者数」が消えるのかと思うと、感慨深いですね。

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正確な検査をしても報告を誤ったら台無しです
- 2023/01/28(Sat) -
鳥取の病院で、搬送された患者がPCR陽性と「誤診」されて点滴治療を受ける、という医療過誤が起きました。
検査結果の「入力ミス」が原因とのこと。誤って「陽性」と判定してしまった、いわば「誤陽性」事例です。

私も2年前に、市内の無料PCR検査所での「結果取り違え」事例に遭遇したことがあります。
無料検査で陽性、当院のPCRでは陰性だったため、無料検査所に問い合わせたら「間違いでした」だと。

保健所に調べてもらうと、その検査所ではその日、結果データの処理で複数の取り違えが起きていたそうです。
呆れるようなミスですが、問い合わせるまで何の連絡も無かった(=隠していた)点は大問題でしょう。

2年前と言えば、志村けんさんが亡くなった頃で、コロナに対する恐怖は今とは比べものになりませんでした。
当院のPCR検査結果を伝えられた方々はみな、陽性は地獄、陰性は天国、みたいな反応をされていましたから。

今回のような「誤陽性」があるのなら、「誤陰性」も無数に存在するはずです。
しかし、「陰性」報告を受けた人が次の検査で「陽転」した場合、通常は最初の判定を「偽陰性」と考えます。
なので「誤陰性」事例は表には出にくいと思われますが、感染対策の観点からは「誤陽性」よりも問題です。

当院のコロナ検査はいま、「NEAR法」による核酸増幅検査に一本化しています。PCRも抗原もやってません。
検査装置から、結果を印字した紙が出るので、それを「結果報告書」に貼付して、患者さんにお渡しします。
過誤が起きるとすれば、それは検査時に装置に入力する患者IDの誤りか、検体の取り違えです。
その2点を確実かつ容易に確認できる手順を作り、その手順を例外なく遵守する。そのことに尽きますね。

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「5類移行」決定
- 2023/01/27(Fri) -
新型コロナの感染症法上の位置づけが、5月8日から「5類」に移行する政府の方針が決定しました。
「2類相当」として求められてきた「私権制限」に見合った状態とは考えられない、というのがその理由です。
「今では過剰とも言える感染対策はできる限り早期に見直し」を行うべきだという「反省」も表明されました。

今回の決定に当たっての留意点として、厚労省の部会は次の4点を強調しています。

(1)医療費の自己負担分の公費支援については、段階的に移行する
いまは、検査代だけでなく、コロナ陽性と判定されるとそれ以降の療養期間中の医療費が「無料」です。
「コロナ治療薬の処方対象ですが」「高い薬ですか?」「無料です」「ください」という会話がよくあります。
しかしこれらが3割負担等になるのなら、検査も処方希望者も、なんなら受診者数自体が減るでしょうね。

(2)幅広い医療機関でコロナ患者が受診できるよう、段階的に移行する
当院のように発熱外来をやってきた医療機関の受診者が、今後は減るのか減らないのか、予測がつきません。
院内感染対策や検査体制のノウハウを考えると、今から新たにコロナ診療を行うのは、なかなか大変でしょう。

(3)発生届は終了し、定点サーベイランスに移行する
インフルエンザ等と同じで、新規感染者の実数はもうわからなくなりますが、流行の状況は把握できます。
それで十分でしょ。医療機関としては大歓迎です。大事なのは、重症例への対応だけですから。

(4)マスクや換気等の基本的な感染対策については、 個人の判断に委ねる
「状況によってはマスクが有効」としているので、「有効だけど強制はしない」という難しいスタンスです。
マスク装着率が下がった頃にまだマスクをしていると、逆に変な目で見られるようになるのでしょうか。

5月の「5類移行」の前までにコロナがほぼ収束していることが、いちばん混乱の無い理想型なんですけどね。

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水道管は無事
- 2023/01/26(Thu) -
また水道管ネタで恐縮です。なにしろ大切なライフラインですから。

当院外回りの蛇口2カ所は、「鉛筆の芯」程度の水が流れ続ける状態にして、昨夜は帰宅しました。
さて、今度は凍結していないかどうか。興味津々で出勤してすぐに確認してみまると・・・

一方の蛇口からは、数秒に1回ほど水滴が落ちる程度に水流が減っていましたが、凍結は免れました。
よく見ると、蛇口の真下の地面には、まるで鍾乳洞の石筍のような氷柱がまっすぐに立ち上がっていました。
高さ11cm、直径2.5cm(計測&撮影済)。冬の間ずっと水を垂らしていたら、どんなのができるのでしょう。

もう一方の蛇口からは、ごくゆっくりと糸筋状に水が出ており、もちろん凍結していません。
地面には平面上に氷が張っていました。撮影はしましたが、面白みに欠けます。

このことから、凍結防止のために流す水の勢いは、鉛筆の芯よりも少なくても良いかもしれませんね。
だって、半日も水を出し続けるって抵抗ありますよ。もしも途中で水量が増えたら困ります。

熊本地震の時の断水では、トイレを流す水を確保するために自宅から毎日大型ポリバケツで水を運びました。
ある日突然水道が復旧しましたが、出勤してみたら処置室の蛇口から勢いよく水が流れ出ていました。
断水中にたびたび蛇口をひねっているうちに、うっかり全開状態のままにしてることに気付かなかったのです。

停電後の「通電火災」がよく問題になりますが、水道でも気をつけなければなりませんね。

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水道管が凍結
- 2023/01/25(Wed) -
なにしろ寒い。熊本でも積雪数ミリ。ま、北陸などの豪雪地帯に比べれば屁みたいなモノでしょうけど。
手違いでヒートテック「超極暖」の洗濯が間に合わず、家人の言うがままに今日の私は「極暖」2枚重ねです。
おかげでひどく着膨れして、袖をまくると腕が締め付けられてうっ血します。そんな感じの1日でした。

今朝7時過ぎに出勤して、クリニックの外回りの水道蛇口をチェックしてみると、2カ所とも凍結していました。
まず、蛇口の回すやつ、あれなんて言うの、ハンドルですか、ほう、あれが回りません。
で、ぬるま湯(熱湯はダメらしいので)をかけたところ、ハンドルは回るようになったけど、水が出ません。

蛇口につながる水道管は、特殊な構造物(断熱材入り?)で包まれているので、何も処置していませんでした。
しかし零下の外気温に晒され続ければ、断熱材もろとも冷えてしまうわけで、中の管まで冷えるのでしょう。

やはり、水を「鉛筆の芯」ぐらいの太さで流し続けておくべきでした。

昼頃やっと、一方の蛇口からは水が出るようになりました。さらに夕方には、もう一方も「開通」しました。
いずれも最初はチョロチョロ、やがて勢いよく出始めました。内部で凍っていたものが全部溶けた感じです。

このたびの寒気を、私は甘く見てました。過去15年間凍らなかったことは、なんの保証にもなりません。
屋外の吹きさらしに位置する蛇口ですから、布か何かで包んだところで結局は、外気温までは冷えるのです。
自ら発熱するような布でもあれば良いのですが・・・あ、もしや、ヒートテック?

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「接種間隔」をどんどん縮めてきたけども
- 2023/01/24(Tue) -
米国FDAが、新型コロナワクチンの接種を「原則年1回」にする方向で検討中だと報じられました。
いや、まあそうなるだろうとは思ってましたよ、長期的には。でも過渡期はどうしますかね。

予防接種「用語」に則れば、最初の2回の接種を「初回接種」、3回目以降の接種を「追加接種」と言います。
ワクチン接種によって獲得した免疫が落ち始める頃合いに、「ブースター効果」を狙うのが追加接種です。

当初(2021年11月)は、3回目接種までの間隔は、米国にならって「原則8カ月間隔」と決められました。
ただし、「クラスターの発生などの場合には自治体の判断で6か月以上の間隔」での接種も可能とされました。

さらにその翌月、「医療従事者等は6カ月、一般の高齢者は7カ月」と修正する方針が決まりました。
不足していたワクチンの供給量をにらんだ上での、対象を限定した前倒しです。

昨年2月、岸田首相が突然、「1日100万回接種する」と表明。接種間隔は「全対象者で6カ月」となりました。
待ち望まれていたこととは言え、急にぶち上げられたのでは、接種の実務を担う自治体がついていけませんよ。

5月に4回目接種も始まりました。対象は「3回目から5カ月以上経過した60歳以上または基礎疾患のある方」。

10月には「オミクロン株」対応ワクチンによる追加接種が始まりました。12歳以上全員が対象です。
さらに接種間隔も「3カ月以上」に短縮されることになりました。欧米での規定にならったものだといいます。

このように、たびたび接種間隔を前倒ししてきたのはもちろん、その方が有益だと考えられたからです。

なのでここにきて接種方針を「原則1年間隔」とするからには、その有効性についての十分な説明が必要です。
さらに過渡期はどうするのでしょう。前回は3カ月間隔で接種した、という方がかなりいらっしゃいます。
まずは、10〜12月に接種を受けた方の次の接種時期について、国は目安を早めに示してほしいですね。

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春からも、たぶん完全予約制です
- 2023/01/23(Mon) -
新型コロナの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方向です。

感染しても待機が不要となるなら、市民生活は一変するでしょう。しかし医療現場はどうでしょうか。
外来診療に限るなら、少なくとも当院の診療スタイルは、しばらくの間はあまり変わらないかもしれません。

「世の中の規制が緩んだので、今後は院内感染も覚悟してください」なんて言うわけにはいきません。

今後も「季節性インフルエンザ」程度には、院内感染を避けるための努力・工夫をしなければなりません。
高齢者や基礎疾患のある方と、発熱者や風邪症状のある方とでは、動線や時間帯を分離する必要があります。
たとえ同じ発熱者どうしでも、1カ所の「発熱者待合室」に集めることはできません。

そのためには結局、完全予約制にして駐車場待機を徹底する、これまでと同じ方法を続けるしかありません。

「診療・検査医療機関(いわゆる発熱外来)」が、制度上どうなるのか、まだわかりません。
すべての医療機関が原則として、コロナの診療・検査をしなければなりませんが、これはインフルと同じです。
季節性インフルエンザ並の診療でよいと言われても、外来診療はこれまでとほぼ同じかもしれません。
自分自身のリスクを考えたら、個人防護具もあまり手抜きしたくはありませんね。

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保湿しながら乾かす毎日
- 2023/01/22(Sun) -
皆様の乾燥肌は、いかがですか。保湿剤の処方が増えてますね。
テレビ番組でも、乾燥肌対策の特集が目立ちます。肌を「けっして掻くな」、保湿剤を「しっかり塗れ」と。

私も「ヘパリン類似物質」やそれに類似した物質を、とくに両手には毎日何度も塗っています。
ですがなにしろ、たびたびアルコール消毒をするものだから、ある種のイタチごっこになってしまいますね。

1人の患者さんの診察に際して、通常1〜2回、多ければ3回以上、「速乾性擦式手指消毒剤」を使います。
なので毎日トータル100〜150回ほど、手掌・手背・指間・手首、さらに前腕の途中まで消毒しています。

この寒い時期に駐車場にたびたび出るので、インナーはヒートテックの「極暖」か「超極暖」です。
しかし袖口の汚染を避けるために、ヒートテックも白衣もガウンも、全部肘のあたりまでまくっています。
そこへアルコールを擦り込むと、ますます寒く、冷たく、肌はヒリヒリと痛みます。

保湿剤入りの消毒剤もありますが、そんなモノでは保湿効果は足りません。
たびたびヘパリン類似物質等を塗布しなければならず、しかしそれもすぐに剥がれるのです。
そもそも、乾燥肌対策をしながら「速乾性」の消毒液を使うこと自体、矛盾してますからね。

「乾燥までに最低15秒以上を要する消毒剤量を手に取り、擦り合わせる」
CDCのガイドラインによると、アルコール消毒剤はの適切な使い方は、このようになっています。
15秒間擦り続けられる液量って、かなりのものですよ。塗り始めはベチャベチャ。乾くと超極寒。
それからあわててヘパリン類似物質をベタベタ塗る。Macのキーボードもつやつやしてきます。
そんな具合に朝から晩まで、乾かしたり湿らせたり乾かしたり湿らせたり、まったく肌には過酷な季節ですね。

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夜は延々と報道番組
- 2023/01/21(Sat) -
仕事から帰ると、入浴してから食事を摂ります。日にもよりますが、夜7時台前半になることが多いです。
最初にビールで1人乾杯してから、Macをいじりながらテレビを見ながら花ちゃんを撫でながら食べ始めます。

NHKの『ニュース7』は、追っかけ再生で見ます。その日の出来事を幅広くザッと知るためには必須でしょう。
たまに、首相の記者会見とかを生中継した日は、そればっかりになるのでガッカリです。

次いで、平日であればBS-TBSの『報道1930』を、追っかけではなくリアルタイムで(途中から)見ます。
この番組は、テーマを絞り込み、その道の専門家が深掘りしてくれるので、解説を聞いてて腑に落ちますね。

引き続いてNHK『ニュースウオッチ9』、さらにテレビ朝日『報道ステーション』と続きます。
最近は、23時台のニュースまでは追いかけなくなりました。その頃にはもう、眠くなるのです。

日中の報道番組も休診日にはときどき見ますが、意見のひどく偏った方や素人コメンテーターが邪魔ですね。
市民目線の意見を言うぐらいならまだしも、的外れの講釈を長々と語る方は報道番組には出ないで欲しい。
番組によっては、MC自体がダメです。人の意見を聞かない自己中のMCの番組は、ムカツクので見ません。

やはり見応えがあるのは『報道1930』でしょうか。たまに、アホなゲストが出るハズレの日もありますけど。
この番組のMCの松原氏は、同郷で同い年。イデオロギー的にはアレだけど、MCとしては上手いですね。

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「マスクは不要」と言うけれど
- 2023/01/20(Fri) -
新型コロナ感染者に限らず、健康で症状が何もなくても、これまで日本ではマスクの着用が「必要」でした。
多くの場所でマスクを着けるのがマナーであり、実質的に義務でした。そのマスク着用の目的は2つ。

(1)自分が感染するのを防ぐため
(2)他人に感染させるのを防ぐため

それがこの春からは、屋外はもとより屋内でも、マスク着用を「原則不要」とする方針に転換するようです。
もちろん、今後もマスクを着けるのは自由です。とくに次のような思いが強いなら、着用を考慮すべきです。

(1A)できるだけ感染したくない
(2A)できるだけ感染させたくない

とは言え、マスクが「原則不要」ともなれば、着用しない自由がこれまで以上に尊重されることになります。
極論するなら、次のような考え方も、ある程度は許容しなければならないということです。

(1B)感染してもしょうがない
(2B)感染させてもしょうがない

その結果、感染したくない方と、感染させてもしょうがないと考える方が、世の中に混在することになります。
マスクの効果は限定的となり、あちこちでいさかいを生みかねませんが、それもしょうがないのでしょう。
ただし、公共交通機関や医療機関等では例外的に、従来通りのマスク着用が当面は続けられると考えられます。
しかしそのような場所ではなくても、(1A)の方が守られるような「モラル」が醸成されることを願います。

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「NEAR法」導入1週間
- 2023/01/19(Thu) -
NEAR法による新型コロナウイルス検査装置を導入して1週間。その検査総数がちょうど100件となりました。
この間は、PCR検査も抗原定性検査も行っていません。コロナの検査はすべてNEAR法で行いました。
感度がPCR検査並で手軽さが抗原検査並となれば、他の検査法を選択する理由がありません。NEAR一択です。

100件のうち、3歳以下は16人。唾液によるPCR検査が難しく、これまでは抗原検査を行ってきた年齢層です。
陽性者は41人(41%)。このうち3人は、来院前の自宅での抗原検査が陰性だった方でした。
0歳から90歳と年齢は幅広いですが、60歳以上はわずか10人。ただしその陽性率は80%でした。

外部委託でPCR検査を行っていた先週水曜までは、その結果判明まで数時間〜十数時間以上を要していました。
患者さんにしてみれば、検査の翌日の午後〜夜まで、外出もできず悶々として過ごさなければなりません。
私は私で、患者さん全員に結果を連絡し、さらに一部の方には電話がつながらず、かなり苦労しました。

いまは診療中に検査結果がすべて出るので、電話連絡も不要、治療薬もすぐに処方できるようになりました。
さらに「検査結果報告書」という、きちんとした雰囲気の書類を作って、患者さんにお渡ししています。
必要なケースではHER-SYS入力をして、日次報告まですべて、その日のうちに済ませることができます。

翌日に電話連絡などの仕事を持ち越さないこと。「持続可能な」発熱外来のためには大事なことですよね。
この1週間でそれを身にしみて感じました。もう外部委託のPCR検査には戻れないかもしれません。

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Apple Silicon「M2 Pro/Max」登場
- 2023/01/18(Wed) -
本日、Appleの最新チップ「M2 Pro/Max」と、それを搭載するMacBook ProとMac miniが発表されました。
この情報って、読者の皆様はほとんど興味無いかもしれませんが、気にせず書き進めます。

Appleが、「爆速」「省電力」をウリにした自社設計チップ「Apple silicon」を発表して2年以上たちます。
実際に製造しているのはもちろん「TSMC」です。菊陽町民から言わせてもらえば、「地元企業」です。

最初のApple Siliconである「M1チップ」が登場した当初は、ソフトウェアの互換性に心配がありました。
しかし昨年頃から、ソフトのM1対応が改善したため、M1搭載MacBook ProとMac miniを購入しました。
前者は、いまこのブログ執筆にも使っている、自宅のメインMacとして快適にフル稼働しています。
後者は、院長室用のメインMacとすべく「確保」していましたが、ついに昨日、初期設定をしたところです。

そのMac miniは、最新OSである「macOS Ventura」にアップデートして、その拳動を確認中です。
間違いました「挙動」でした。Venturaの使い勝手には少々戸惑っていますが、まあ慣れるしかないでしょう。

かつては、所有するMacをすべて最新OSにするのが私の流儀でしたが、いまは違います。
敢えて古いOSを搭載したMacを残すことで、古いソフトウェアの動作環境を確保することができるからです。
それに加えて、電子カルテのソフトウェアが最新のOSでは稼働しない問題を回避できます。

今後、往年の「Intel」製プロセッサを搭載するMacで正規発売されるのは、「Mac Pro」だけになります。
「Intel入ってない」をウリにしたいMacですが、最上位機がまだIntel内蔵というのは、ちょっと残念ですね。

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クレカの過払い金返還請求の罠
- 2023/01/17(Tue) -
飛行機好き(ANA推し)のパラダイス山元氏がやってる「Clubhouse」を、いつも聞いています。
もう丸2年近く毎朝6時から、どれほど疲れて眠い日でも「生放送」するなんて、驚異的過ぎて呆れます。

先日、「今日は過払い金の返還手続きに行きます」と山元氏が言うものだから、聞き耳を立ててみました。
クレジットカードをもっているだけで何十万円か返ってくるらしく、法律事務所が強く勧めてくるとか。
とってもオトクな話なので、誰かご一緒しませんか、という山元氏からのお誘いです。

そんなうまい話ってあるんかな、後日談をぜひ聞きたいな、と思ってたら、コトは急展開を見せました。
Clubhouseのリスナーから、「過払い金の返還請求したら、そのクレカが使えなくなりますよ」との情報!
ヘタをしたら、請求したクレカだけでなく、クレカ業界全体のブラックリストに載る可能性すらあると。

その貴重な情報のおかげで、山元氏は返還請求をドタキャンすることにしたそうで、間に合って良かったです。

いやホント、日頃使っているクレジットカードが止められたら、どれほど不便なことになることでしょうね。
以前、カードが不正使用されて使えなくなった時、新規カードへの切替え作業で膨大な労力を費やしました。
まして、所有するすべてのカードが使えない状況になってしまったら、もうほとんど生活が成り立ちませんよ。

簡単な手続きでお金が返ってきますよ、という法律事務所。それって、ホントに顧客のために言ってる?

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コロナワクチンの接種に関する留意事項
- 2023/01/16(Mon) -
「新型コロナワクチン接種に関する留意事項について(その2)」という通知が、先日保健所から届きました。

ワクチン接種率がまだ低迷する一方で、間違い接種も起きやすいことを踏まえて、改めての注意喚起です。

(1)接種間隔の誤り
当院でも、予約段階では接種間隔を誤っていた事例がありましたが、実際の過誤接種には至りませんでした。
接種券(済証)の現物を確認すればこの過誤は回避できます。接種直前の最終確認を省略してはなりません。

(2)初回接種(1,2回目の接種)にオミクロン株対応ワクチンを使⽤する誤り
「オミクロン株対応ワクチン」は追加接種専用。初回接種には「武漢株対応ワクチン」しか接種できません。
この、いまから接種を始める人の意欲をそぐような杓子定規なルール、なんとかなりませんかね。

(3)オミクロン株対応ワクチンを2回接種する誤り
私自身、10月に4回目の接種した方に、今月5回目の接種をお勧めしそうになりました。危ない危ない。
このような方には5回目の接種券が届かないはず。その点からも、やはり接種券の確認が大事ですね。

特別な経緯で承認された新ワクチンですから、何かあったときのためにも、規則通りの接種が重要です。
でも、(2)や(3)の過誤接種って、医学的に重大な被害が起きるとは思えないんですけどね。

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高橋幸宏さん死去
- 2023/01/15(Sun) -
高橋幸宏さんが亡くなりました。脳腫瘍で闘病後の誤嚥性肺炎だったようです。まだ70歳でした。

「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の黄金期は、私の学生時代とそのまま重なります。
大学に入学した1979年の春は、すでにYMOの大ブームが巻き起こっていました。
YMOのコンサートを、運良くホールの最前列の中央で見ることができた話は、以前にも書きました。

演奏中に高橋氏の手からすっぽ抜けて飛んできたドラムスティックを、私は奇跡的にゲットしたのでした。

YMOも好きですが、私は渡辺香津美の『KYLYN』などで聴く彼のドラムが、いちばん彼っぽくて好きです。
同じアルバムで、村上(ポンタ)秀一と高橋ユキヒロのドラムスを聞き比べると、まったく別物なんですね。
村上氏のドラムは、適度にジャズ的で、うねりがあって、しかも上手い。ノリやすい。
一方で高橋氏のは、なんでしょう、やたらパンパン乾いていて、歯切れ良く硬質です。「テクノ」なんですね。

いまMacにヘッドホンを繋いで、高橋氏の代表作『RYDEEN』を皮切りにYMOの曲を次々に聴いています。
もしかすると、YMOをヘッドホンで大音響で聴いたのは数十年ぶりかも。この歳の耳には堪えますね。
そうこうするうちに、いま『増殖』にたどり着いて爆笑中。なんて言うか、良いモノもある、悪いモノもある。
そんなYMOの「レコード」を学生時代には5(万)枚ぐらい持っていたわけですよ。いまどこにあるのやら。

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感染者数が多いから、死亡者数も多いのです
- 2023/01/14(Sat) -
新型コロナの全国の1日あたり死亡者数が500人を超えました。
感染者数は過去最多ではないのに、死亡者数が過去最多を更新し続けているのは、なぜでしょう。

いまの流行株の死亡率がどんどん高くなっている、という話は聞きません。この先はわかりませんが。
となれば、感染者数が過去最多を更新し続けている、と考えるしかありません。

尾見会長は、「感染者の届け出の方法が変わったことが背景にあると見られる」と婉曲に説明しています。

そうでしょうとも。昨年9月26日の「全数届出廃止」以来、感染者数が正確に把握できなくなっているのです。
基礎疾患の無い軽症者は医療機関を受診しないのが原則なので、医療機関が感染者を把握しにくくなりました。
社会経済を回す方向に国が舵を切ったので、仕事を休まないためにも、検査を受けない方がおおぜいいます。
入院給付金が出なくなった方々にとっては、検査して診断を受ける意義も薄れてしまいました。

発症しても医療機関を受診せず、まずは自宅で抗原検査をする、というのが国の勧める対処法です。
これによって、偽陰性の多い抗原検査で済ませてしまうことが多くなり、潜在感染者が激増しているのです。

当院の発熱外来でも、症状が軽い方を念のため検査したら陽性、というケースが増えています。
今週から「NEAR法」による検査装置を導入して、陽性率の高さには驚く毎日です。感染者数は多いのです。

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「コールセンターからの紹介中止」専用ダイヤル
- 2023/01/13(Fri) -
土日祝日にも発熱外来を行っている当院には、朝から引っ切りなしに電話がかかってきて回線がパンクします。
運良く電話がつながった人だけでも、あっという間に夕方まで予約枠が埋まります。まだ朝のうちに、です。

「誠に申し訳ありませんが、もう夕方までの予約が埋まってしまいました」とお断りせざるを得ません。
「夜遅くなってもいいですから」とすがられることもありますが、それはさすがにこっちが困ります。

当院への電話は、「発熱患者専用ダイヤル」等の公的コールセンターからの紹介を受けた方がほとんどです。
なので予約枠が一杯になったら、コールセンターからの紹介を止めてもらわなければなりません。

しかし紹介を止めてもらおうと専用ダイヤルに電話しても、なかなかつながりません。
県のコールセンターの担当者(実は○TMの方)の携帯番号を教えてもらいましたが、日曜にはかけにくい。
最近はもう、紹介を止めてもらうことを諦めてしまう日もあります。とくに忙しい日ほど、そうなります。

と思っていたら今日、「紹介中止の連絡」用の直通電話番号が、保健所からメールで通知されました。
私と同じ苦労や思いの先生方が、ほかにもいらっしゃるということでしょう。
あと1年早く、このような専用番号を設定してくれたら、どれほど助かったことか。

明日さっそく、その番号に電話することになりそうですが、さてさて、すぐにつながるかどうか。

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「NEAR法」による新型コロナ検査装置導入なう
- 2023/01/12(Thu) -
当院では、新型コロナウイルスの「核酸増幅法」による検査装置を導入し、今日から運用を開始しました。
「NEAR法」という方法でウイルス遺伝子(核酸)を増幅する、アボット社の「ID NOW」という機器です。

核酸増幅法による検査法では、「PCR検査」があまりにもよく知られています。
PCR検査は、独特の温度操作によって核酸を増幅させる方法で、結果が出るまでに時間がかかるのが難点です。
一方でNEAR法は、酵素を用いた「等温核酸増幅法」による増幅で、結果判明までの時間が短いのがウリです。

当院ではこれまで、検査センターに委託してPCR検査を行っており、その結果判明は翌日または翌々日でした。
ところがNEAR法だと、すぐその場で(5〜13分で)結果が出ます。

今日は午後3時以降の発熱外来で、12人の受診者全員にNEAR法で検査を行いました。
そのうち陽性は9人。この陽性率75%は、抗原検査とは異なる、まさにPCR検査並の結果でした。

コロナ陽性か陰性かがその場でわかることで、とくに陽性であった場合、良いことがいくつもあります。

まず第一に、コロナ陽性確定後の処方は全て「公費」の扱いとなるので、解熱剤や咳止めなどが無料です。
適応がある患者さんには、コロナ治療薬の処方や、保健所への届出(HER-SYS入力)もすぐに行えます。
その結果、保健所から患者さんへの連絡も早くなるので、その後の治療にも有用です。

医療機関としても、陽性判定後の医療に対して一定の「加算」が取れるので、助かります。
調剤薬局は、薬を調剤して渡すだけで支払作業が不要なので、作業が楽だし患者さんの流れも良くなります。
何よりも、明日の休診日に、PCR検査結果の連絡その他の作業をする必要がないのが、私はいちばん嬉しい。

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療養解除前の確認検査は不要、ということになっています
- 2023/01/11(Wed) -
発熱外来では、早く結果を知りたいという理由で、PCR検査ではなく抗原定性検査を希望する方がいます。
しかし、PCR検査と抗原定性検査は、単にその感度や所要時間の違いだけではなく、目的が異なります。

「感染の有無を調べるのがPCR検査で、感染力を調べるのが抗原検査」と考えましょう。

PCR検査は、ウイルス遺伝子(核酸)を増幅して調べる検査なので、感染しているかどうかを判断できます。
わずかな量の核酸を特殊な方法で無理くり増幅するので、感染初期でも無症状でも検出することができます。

抗原検査は、ウイルスが産生する特定のタンパクを調べるもので、ウイルスの活動性を知ることができます。
タンパク量が少なければ検出されにくく、感染の初期や症状が軽いうちは偽陰性が出やすくなります。

「療養解除日に自主的に抗原検査したら陽性が出た」という相談を時々受けます。出たのなら仕方ないですね。
感染力の残存を示すのか別の要因か、解釈に迷うばかりなので、解除前の抗原検査を私は推奨していません。

PCR検査も同様。ウイルスの残骸を検出することがわかっているので、感染後の検査はやはり推奨しません。
しかし、感染者の職場復帰前に、それらの「確認検査」を求める事業所等がいまだにあります。
当院ではそのような検査はお断りしてきましたが、それで困るのは患者さんです。どうしたものですかね。

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コロナとインフルの「同時感染」も珍しくはないかも
- 2023/01/10(Tue) -
この3連休の発熱外来を総括しますと、やはり、コロナ・インフルの同時流行が始まっているという印象です。

3日間の発熱外来受診者のうち、新型コロナのPCR検査または抗原定性検査を行った方は101人でした。
PCR検査は59件(うちインフル同時検査は39人)、抗原検査は43件(インフル同時検査は27人)でした。
あれ、合計102人じゃん、と思った方、するどい。例外的に、PCRと抗原検査を両方行った方が1人います。

PCR検査の陽性者は37人(陽性率63%)、抗原検査の陽性者は24人(陽性率56%)でした。
予想はしていたとは言え、コロナとインフルの同時感染者が2人いました。これは衝撃的です。

1人は、職場にコロナ、自宅にインフル、39℃の熱、さあどっち?、という方。両方陽性でした。
1人は、自宅にコロナ、でもコロナには昨年罹った、40度の熱、じゃあインフル?、という方。両方出ました。

2人とも、すぐにインフル陽性が判明したのですが、それで納得せず、PCR検査までしたのが正解でした。
いま熱が出たら、周囲にどのような感染症が出ていても、インフルとコロナを両方疑う必要がありそうです。

その2人に電話連絡する時に思ったのは、コロナの発症日って、いったいいつなんだろう、という疑問。
発症の7日後までの自宅療養を指示しようにも、最初の発症日って、どっちの発症日なんでしょうね。

症状はすべてインフルの症状であり、PCR検査時にはまだコロナは発症していなかった可能性すらあります。
あるいはPCR検査後に発症する可能性もありますが、インフル経過中にその発症日はわかりにくいでしょう。
同時感染例での療養時間は、従来のコロナよりも長めにした方が良いかもしれません。

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コロナに隠れてインフル地味に流行中
- 2023/01/09(Mon) -
全国的には3連休だったかもしれませんが、当院は3連診でした。そして予想通りの、発熱外来地獄でした。
コロナについては、PCR検査の結果が出揃う明日総括するとして、今日はインフルエンザの現状報告です。

今日1日だけでも、インフルエンザの検査を40人に行いました。すべて、コロナとの同時検査です。
そのうち、インフルエンザA型陽性が12件(陽性率30%)でした。B型はいません。

12人のインフル陽性者のうち、39℃以上の熱が出た方が10人。コロナよりも平均的に熱が高い印象です。

おそらくコロナだろうけど、ついでにインフルも調べとこうか、というノリでインフルが出た方が8人。
そのうち4人は、家族か、園か、友人か、職場にコロナ感染者が出たので発熱外来を受診した方でした。
多くの方が、予想外の結果(コロナと思ったらインフル!)に、驚かれます。

PCR検査を希望の方にインフルの同時検査を提案すると、そっちは予防接種してるから大丈夫という返答。
ワクチンを4,5回接種してもコロナは心配するのに、インフルワクチンは妙に信頼しているのが不思議です。

コロナとインフルの同時流行はもう始まっていますが、一般の方にはまだその実感がないのかもしれません。

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「療養解除」後も、感染力に注意が必要
- 2023/01/08(Sun) -
生活習慣病の方が定期的に来院されます。当たり前のことですが、全員が「基礎疾患を有する方」です。
受付で「風邪症状などはないですか?」と尋ね、「ありません」という方のみ待合室に入っていただきます。
もちろん体温をチェックし、アルコール消毒もしていただきます。

ところが診察室で「このひと月、体調はいかがでしたか」と尋ねると、しばしば意外な答えが返ってきます。
「実はコロナに罹ったんです」と答えた方が、昨日・今日だけで4人もいらっしゃいました。

コロナの療養期間は「発症の1週間後まで」なので、それを過ぎたら「無罪放免」だと思われています。
療養解除後はもう、「わざわざ自分から申告する今の体調問題」とは考えないのかもしれません。

しかし療養期間の「1週間」というのは、社会を回すために敢えて短くしたものです。
発症後の経過によっては、1週間を過ぎてもまだ感染力のある状態の方もいるはず。
そのような方が「基礎疾患を有する方(しばしば高齢)」の集まる待合室に入って来られては困ります。

当院では原則として、発症後2週間以内の方は、そうと分かった時点ですぐ駐車場の車に戻っていただきます。
この神経質な対応を不愉快に感じる方もいるかもしれませんが、これはお互い様なのです。

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爆破予告で緊急着陸
- 2023/01/07(Sat) -
成田から福岡に向かうジェットスター機が爆破予告を受け、セントレアに緊急着陸する事件が今朝起きました。
セントレアに緊急着陸なら私も経験がありますが、あれは急病人の救命のため。今回は犯罪に伴うものです。

爆破予告という脅迫行為は、それ自体は簡単でも、結果として極めて大きな迷惑(被害)をもたらします。
到底イタズラでは済まされません。犯人は厳罰に処され、莫大な賠償金が請求されるべきです。
乗員乗客を人質にとったのだから、一種のハイジャックと考えても良いいでしょう。ならば重罪ですね。

本物のハイジャックじゃないので死傷者は出ないはずですが、機体からの脱出時に負傷した人が5人いました。
乗客の誰かがショックで心臓発作を起こした、とは報じられていませんが、そのリスクもあったはずです。

空港で厳密な保安検査が行われているのは、機内での犯罪、とりわけハイジャックを防止するためです。
しかし考えてみると、今回のように実行犯が必ずしも搭乗していなくても、航空会社を脅せてしまいます。
であるなら、空港でのセキュリティチェックをどれほど強化しても、ハイジャックは防げないことになります。

本来はそういった脅迫を寄せ付けないために、乗客だけでなく貨物のチェックも完璧にしているはずです。
しかし貨物室に爆弾がある可能性を完全に否定できなければ、結局は、安全第一ということになるんですね。

今回の犯行の目的は不明ですが、電話一本で実行可能な犯罪としてはあまりにも重大。厳罰は必須です。

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「異次元の少子化対策」とは
- 2023/01/06(Fri) -
「異次元の少子化対策に挑戦する」と、岸田首相が年頭の記者会見で述べました。

これまでの政権が成し遂げられなかった難題に、自分が抜本的な対策を打ち出すという意気込みのようです。
ぜひ、思う存分やっていただきたいですが、期待半分です。「異次元の」と言うほどの手を打てるのかどうか。

異次元というからには、前例を踏襲せず、大胆で、「非常識」とさえ思えるほどの対策なのでしょうか。

具体的には、子育て家庭への支援と女性の働き方改革の推進が柱のようです。
でもそんなことは何十年も前から叫ばれ続けてきたことで、いま必要なのは、かけ声ではなく具体策です。
そしてその具体策が、異次元だというのですが、ちょっと想像がつきません。

18歳までの医療費や教育費を完全に無料化する程度では、異次元とは言えません。低次元です。
母親が子育てで働けない家庭を経済的に支援するのではなく、女性が働けるようにする策を考えるべきです。
同時に、子育てをしながら働く女性を抱える企業をも、国が支援する仕組みを作る必要があるでしょう。

さらに、実際に子どもがたくさん生まれるような作戦を立てるべきです。
言葉は悪いですが、「産めば産むほど得をする」ような制度(税金や年金)を作るのが効果的だと思います。
ハンガリーのように、母親の所得税を免除するのも効果的です。異次元って、そういうことでしょう?

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第8波のただ中のレセプト作業で疲弊してます
- 2023/01/05(Thu) -
毎月初めは、前月分の診療報酬請求のための、いわゆる「レセプト」作業に追われながらの診療になります。
とくに正月は始業が遅れ、おまけに12月は発熱外来が忙しかったので、いま請求関係はバタバタです。

しかも点数の大きい検査料などは、レセプトに一定のコメントを追記しなければならず、異常に面倒です。

たとえばPCR検査だと、一定のコードを選んだ上で、下記の項目についてコメントを入力する必要があります。
(1)検査が必要と判断した医学的根拠:簡潔な文章で記載する
(2)検査結果:陽性か陰性か
(3)検査の実施日時:何日の何時何分か

もちろん本来は、日々の診療の都度入力しておくべき事柄です。でもそれができりゃ苦労しませんよ。
いつしか月末にまとめて入力するようになってしまい、昨年末はそれをサボったため、いまやってるのです。

12月の発熱外来数百件に、1例ずつチマチマと、同じようなコメントばかりを入力していく作業の辛さたるや。
国はおそらく、レセプト作業を面倒にして過剰検査や不正請求を防ごうという意図なのでしょう。

医療のひっ迫を防ぐために感染者の全数報告が廃止されたのは、医療関係者を思いやる気持ちがあればこそ。
補助金の審査も緩くして性善説で臨み、国は発熱外来を担う医療機関を最大限に支えようとしてきたはずです。
それなのに診療報酬となると、手のひらを返したように性悪説。つまるところ医者は信用されていないのです。

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ビル・ゲイツ氏の「読書ルール」
- 2023/01/04(Wed) -
「天才ビル・ゲイツに学ぶ 読書を“血肉”にするための5つのルール」という記事を読みました。

(1)電子書籍ではなく、紙の本を読むこと
ゲイツ氏は、読書中にひらめいたアイデアを、本の余白にメモるそうで、それが紙の本のメリットだとか。
メモのほか、マーカーを引いたり、ページの隅を折ったりする人もいますが、ちょっとマネできませんね。
ざっと読んで情報を拾うのがネット、汚さず大切に読みたいのが書籍、という棲み分けが私にはあるからです。

(2)いったん読み始めた本は最後まで読み切ること
あらかじめ丁寧にリサーチし、最後まで読む価値があると思える本を選ぶそうですが、私とは真逆ですね。
書評やネット記事で目にした本を、私は即座にポチるので、自宅に届いた頃には興味が半分は失せています。
また、読み進むうちに最後まで読む価値があるかどうかがわかるのであり、買う前に予測など私には無理。

(3)読書をする際は、まとまった時間を取って集中すること
読書のために、少なくとも 1 時間は中断のない時間を確保すべきだとゲイツ氏は言います。
彼は忙しいからせいぜい1時間なのでしょう。私は半日ぐらい暇がないと、ゆっくり読書する気になりません。
一方で、旅先でスキマ時間に本を読むという、妙に格好を付けた行為自体は好きです。

(4)関心が強いテーマは複数の本を読むこと
たしかに私も時々やります。ある本を買うとき、同じ分野や同じ著者の本をついでに買ってしまいがち。
でもその3,4冊が手元に届くと私の物欲はすっかり満たされ、どの1冊をも読まない可能性すらあります。
たまに大型書店に行くと、テーマこそばらばらですが何冊も大人買いしてしまい、積ん読まっしぐらです。

(5)本を読んで考えたことをアウトプットすること
ゲイツ氏はブログで多くの本の書評を執筆しているそうで、最初から書評を書くつもりで読むのでしょう。
この考えは理解できます。私もたとえば芥川賞受賞作などは、そのような気合いで真面目に読みます。
書評というほどではないにしても、当ブログでネタにするつもりで読むだけでも、けっこう疲れます。

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TVドラマの救急救命率は高くて当然
- 2023/01/03(Tue) -
『ER救命救急室』など、米国のTVドラマでの心肺蘇生の救命率が高すぎる、という研究記事がありました。
患者や家族に、非現実的で楽観的な、誤ったイメージを与えるのが問題だといいます。

それを言うなら、心肺蘇生に限らず、ドラマの緊急手術が「無事成功」する確率も尋常ではないでしょう。
誰もがさじを投げるような難手術だって成功するし、しかもその術後経過の順調さは奇跡的です。
でもそれがドラマなのです。困難を乗り越えた喜びや感動を描くのが、そもそもドラマの趣旨なのですから。

失敗手術や合併症に苦しむ姿や死亡例の数々は、単に、ドラマとして取り上げないだけの話。
いみじくも旧友・松谷君が発した「それは描かんのよ」なのです。奇跡や感動を描くからこそドラマなのです。

弥七の風車は、絶妙のタイミングで悪代官の腕に刺さります。弥七の失敗例など見たことがありません。
凶悪犯は必ず最終的に捕まるか死亡し、主人公は撃たれても死にません(最終回を除く)。
事故に遭った旅客機は奇跡的に着陸し、惑星の地球衝突は避けられ、異星人は撃退できるのです。

とは言え、最近では必ずしも完全なハッピーエンドではなく、ほろ苦い敗北感を残すことも多くなりました。
ただ医療系に限ると、不幸な結末では悲しすぎるので、映画はともかくTVドラマでは描きにくいですね。
「んなことあるかい」とツッコみながら、奇跡的な医療現場を目撃するのが、正しい視聴態度なのでしょう。

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初日の出フライトと富士山
- 2023/01/02(Mon) -
初日の出。皆様は見ることができたでしょうか。わが家から見た朝日は残念ながら、雲に覆われていました。
阿蘇・大観峰からは、美しいご来光を拝むことができたようで、さぞかし荘厳な気持ちになったことでしょう。

航空会社各社は、毎年「初日の出フライト」を企画しています。
絶対に雲に邪魔されないので、いつも人気のようです。見た人の「報告」を今年もネットで読みました。

ANAの場合、羽田・成田・関空の3空港からそれぞれ1便が、富士山周囲を遊覧飛行しました。
羽田発着便は、朝5時半に離陸して富士山の南側を半円状に飛び、長野県南部上空の「観賞ポイント」到達。
機内の左右両方の乗客が窓から鑑賞できるように、そのポイントではぐるっと小さく旋回飛行したようです。
きっとその位置からは、富士山から登る神々しい日の出を、南アルプス超えに観賞できたことでしょう。

でもこういう遊覧飛行って、窓側か、せめて窓から2つ目の席でないと、ぜんぜんつまらないですよね。
当然ですが座席によって料金は大きく異なり、2万6千円〜8万2千円。
ボーイング787-8の3-3-3の横並び9席の、真ん中の3席が最安席なんですが、かなり微妙な鑑賞でしょうね。
いずれにしても贅沢な催しです。そして日本人は、初日の出を見るならどうしても富士山なんですね。

ところで、日頃から飛行機を予約するときって、富士山が見える側の席を選びたいですね、少なくとも私は。
なので羽田に向かうときは左側です。伊豆半島の先っぽ上空を飛ぶので、富士の全景を遠くから眺められます。

難しいのは羽田からの復路便。たいていは富士山のわずかに北側を飛ぶので、左側席だと間近に拝めます。
たまに、富士山のほぼ真上を飛ぶことがあって、眼下に巨大な火口を見ることができるので感動的です。
でも富士山の真上の、しかもわずかに南側を飛ぶことがなぜか多くて、この場合には右側席が正解なんですね。

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年賀状はまだしばらく続けます
- 2023/01/01(Sun) -
あけまして おめでとうございます
パンデミック真っただ中ですが、社会活動や市民生活の方が先にコロナ禍を抜けようとしています。

おせち料理(簡易版)をいただきながら、今朝は昨年よりも、なぜか穏やかな気持ちになりました。
昼頃、年賀状が届きました。ずっと会えてない友達や、ご無沙汰している方に思いを馳せる、貴重な瞬間です。
ありゃ、この人に出したっけ。焦って確認してみると、そういう方々にはほぼ例外なく出していました。

これまでずっと、私が出してない方からの賀状が届いた時は慌てて返信し、以後毎年出すようにしてきました。
相手からは届かなくても、とくに目上の方の場合、何年かの間は私から一方的に賀状を送り続けています。
どうかすると、2,3年ぶりにまた互いの交信が再開することだってあるのです。

とは言え、いわゆる「年賀状じまい」をされる方に対しては、しつこく賀状を出すわけにはいきません。
あるいは「年賀状離れ」を実践する若い方々に対しても、こちらから一方的に賀状を出す気が失せてきます。
日頃から交流がある相手なら、年賀状なんて互いに面倒ですから、やめても良いかもしれません。
しかし、年賀状だけの間柄の方には、それが唯一の「音信」の手段です。賀状のやりとりはやめられません。
私が出さないことがキッカケで、そのかすかな交流関係が途絶えてしまうのが、恐怖なのです。

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