泰然自若たれ
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- 2023/08/31(Thu) -
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旧友たち数人と、久しぶりに会食しました。
雰囲気の良いレストランなのですが、案内された席がいけません。出入り口に近いので落ち着かないのです。 こういうとき、すぐ別の席に替えてもらおうという意見と、別にこのままでいいよという意見が出ます。 前者の場合、うまくいけば快適な席に案内され、その後の会食も一層楽しいものになることでしょう。 しかし下手をすると、クレーマーと思われ、席は変わってもサービスが低下するなどのリスクがあります。 あるいは、席を替えてもらえず、しかも気まずい雰囲気だけが残るという最悪な結果になる可能性もあります。 それらのリスクをすべて回避できるのが後者です。余計な軋轢を望まない、平和で穏便な考え方です。 そして私は、以前は後者のタイプだったのですが、年齢と共に面の皮が厚くなってきたのか、いまは前者です。 で、店員に苦情を言って店の奥のエリアに移ることが出来たのですが、これが壁際のカウンター席なんですね。 クレームつけたことへの店からの嫌がらせでしょうか。皆が横に並んで座ったのでは盛り上がりませんよ。 ここでピンときました。これはアレだな、この妙ちきりんな展開は夢でしょう。するとほどなく覚醒。ほらね。 他人の夢の話ほどつまらないものはないでしょうけど、私はこの夢から教訓を得ました。 つまり、些細なことでクレームをつけたら、結局自分が損をするということ。常にどっしり構えましょう。 |
風評被害対策パフォーマンス
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- 2023/08/30(Wed) -
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福島第一原発の処理水の海への放出が開始されました。問題は風評被害と中国の過剰な反応です。
岸田首相は今日、福島県沖でとれたヒラメ、スズキ、タコの刺身を食べ、安全性をアピールしました。 西村経産相も2日前に、ヒラメとホッキ貝の刺身を試食して「美味しいのひと言」だと述べました。 たしかに美味しいだろうし安全だとも思いますが、そんなパフォーマンスが風評被害対策になるんですかね。 まるで昔の、菅(かん)厚生相の「カイワレ大根試食」じゃないですか。 あれは、O-157による安全性への風評被害を打ち消すためのパフォーマンスでした。 あるいは、狂牛病のときに坂口厚労相と武部農水相が演じた「牛肉試食」を思い出した方もいるでしょうか。 菅氏とか武部氏って、何をやってもわざとらしくてウソっぽい御仁ですから、試食すればするほど逆効果です。 岸田首相がそのような人たちと同じパフォーマンスをやるのは、行きがかり上とは言え、残念でなりません。 彼が魚を何十匹食べたところで、処理水放出の安全性については、科学的には何の証明にもなりません。 むしろ逆に、危険性が疑われる食材を勇気を持って毒見して見せているようにも思えてしまいます。 中国の反応を非科学的だと笑うことは出来ません。試食パフォーマンスを見て、なおさらそう思いました。 元をたどれば、大津波が来るという科学的予測を信じず、対策もせずに原発を稼働し続けたのは日本です。 |
「ナッシージェット宮崎」
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- 2023/08/29(Tue) -
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ショートメールなどで私は、文末に飛行機とかヤシの木とかブロッコリーの絵文字をよく使います。
飛行機で熱帯地方に行くことが好きだし、毎晩ブロッコリーを1株食べているからです。 ところが、ブロッコリーの絵文字は、大麻の隠語としてSNSで使われるらしいじゃないですか。これは困った。 私がこの絵文字をよく使っていることが捜査当局に知れたら、あらぬ疑いをかけられかねません。 警察や麻取だけでなく、特捜や公安や、場合によっては別班が動くかもしれません。 目を付けられたらかなわないので、今後は飛行機とヤシの木の絵文字だけ使うことにしました。 ところで、ヤシの木の形をした「やしのみポケモン」に分類される、「ナッシー」というポケモンがいます。 アローラ地方の強い日差しによって首の部分が伸びたものは「ナッシー(アローラのすがた)」だそうです。 よく分かりません。 かつて「ポケモンGO」にハマった時期もありましたが、私は元々ポケモンファンというわけではないのです。 ただし、ソラシドエア初の全面特別塗装機「ナッシージェット宮崎」( JA803X ) だけは気になります。 今年の3月から約3年間の運航が予定されていて、毎日ソラシドエアの就航路線のどこかで乗ることができます。 例えば今日は、羽田(7:10)→長﨑→羽田→宮崎→羽田→(18:20)熊本(19:00)→(20:45)羽田と飛んだはずです。 昨日も同じ運航だったので、もしも昨夜の便で羽田入りしておけば、今日の熊本着まで6便堪能できましたね。 私が熱烈なナッシーファンなら、そんなアホなチャレンジをしたかもしれません。飛ぶことは好きなので。 とりあえず、ナッシージェット宮崎のモデルプレーン(1/130)を買いました。受付前に置いてます。 |
ハチはヤンマで逃げるのさ(たぶん)
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- 2023/08/28(Mon) -
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蜂に刺されて来院する方が最近目立ちます。電話相談もよく受けます。そういう時期なのでしょうか。
アシナガバチには、庭木の手入れや屋外での作業中に刺されやすいようです。 こちらに敵意は無くても、たまたま蜂の巣の近くに手を近づけると、敵と見なされてしまうのでしょう。 予約無しで直接来院された方でも、蜂刺傷の場合には最優先で診察し、処置や処方を行います。 さいわい、アナフィラキシーを来したケースに遭遇したことは、いまのところありません。 スズメバチに数カ所刺されたという方から電話があった時は、さすがに救急病院に行っていただきました。 当院の敷地内にもときどき蜂の巣ができています。見つけたらなるべく駆除するようにしています。 玄関や裏口付近でアシナガバチが飛んでいることもあり、ハチ用の殺虫剤の出番です。 「おにやんま君」という虫除けグッズを先日購入し、玄関と裏口付近にそれぞれ配置しています。 ハチ、アブ、ハエ、蚊の天敵「オニヤンマ」そっくりの模型です。虫コナーズよりも効きそうな気がします。 その効果のほどはともかく、黄色と黒のシマシマは、まるでスズメバチを彷彿とさせる迫力がありますね。 オニヤンマは、子どもの頃にはときどき見かけましたが、実際に採るのは難しいトンボでした。 ギンヤンマは、もう少し小ぶりですが、これもあまり採取できた記憶がありません。 たいてい採れるのは、どこでも飛んでいるシオカラトンボでした。妙な名前が付けられたものです。 |
コロナは下げ止まり、インフルは激減
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- 2023/08/27(Sun) -
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日曜日は、診療を終えて帰宅して風呂に入り、大河ドラマ『どうする家康』を観ながらビールを飲み始めます。
やがて夕食に移行して、『VIVANT』(TBS)と『事件』(WOWOW)を観終わると、23時になります。 それから始まるのが、ブログネタとなる「コロナ総括」なので、日曜日の夜はけっこう忙しいのです。 当院の発熱外来の、7/30から今日までの毎週日曜日の「陽性者数/コロナ検査数(陽性率)」の推移は、 14/23(60.9%)→13/23(56.5%)→休診→15/27(55.6%)→13/27(48.1%)、でした。 陽性率はジワジワ減っているようですが、激減というわけではありません。 同じ時期の、熊本県の毎週の「定点あたり報告数」の推移は、 24.66→22.41→16.43→16.60→(8/21-27は未集計)と、やや下げ止まった印象があります。 東京都も似たような推移ですが、北日本ではまだ増え続けているようです。 周囲にコロナはいないという陽性者には、そういえば家族が風邪を引いていた、という方がけっこういます。 たぶん、家族もコロナだったのでしょう。たいていは全員が軽症なので、あえて確認検査などはしません。 インフルエンザの検査を希望して来院された高熱の方の中からも、相変わらずコロナ陽性者が出ます。 一方でインフルエンザ陽性者は、昨日は1人いましたが、今日はゼロでした。インフルは激減しています。 コロナ濃厚接触者が発熱したら、成人ならもうコロナと考えてください。インフルの可能性はほぼゼロなので。 |
埋蔵肩甲骨
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- 2023/08/26(Sat) -
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背部痛と肩こりがひどいです。腰痛がだいぶおさまったので、相対的にそっちが目立ってきたのでしょうか。
これらは運動不足と姿勢の悪さ(パソコンのやり過ぎ等)が原因なのですが、原因療法はさておきます。 せっかく整骨院に通っているので、腰よりもそっちの方を重点的に治してもらうことにしました。 まず、私の肩甲骨は、その輪郭がまったくわからないほど背中に埋没していると、高らかに指摘されました。 肩関節がまともに回らないので腕が真上に上がらないことも、今回新たに判明しました。 特殊なベッドで脊椎をガツンと矯正し、電気をビリビリ痛いほどあて、鍼を打ちまくりました。 さらに、痛キモな指圧の後、削岩機のような機器で肩甲骨を徹底的に剥がしてもらいました。 しかし残念ながら、肩甲骨はまだ剥がれず、ていうかビクともせず、深く背中に埋まったままです。 ただ、周囲の組織が少し柔らかくなったので、この機に乗じて肩を回すような運動を続けることが肝要だと。 ということで、昨日の午後から夜まで、今日も診療中の合間に、つねに肩を回し続ける日々です。 回すだけじゃなく、ありとあらゆる方向に上肢を延ばして肩甲骨を動かしまくるストレッチも行っています。 自己流ではアレなので、ストレッチの理論とメニューを学ぶために、久しぶりに近所の書店に行きました。 そして背部のストレッチを特集していた「Tarzan」などじっくり立ち読みして帰りました(買わんのかい)。 |
「16式機動戦闘車」の隊列
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- 2023/08/25(Fri) -
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「16式機動戦闘車(ひとろくしききどうせんとうしゃ)」が何台か、自宅の近くのバス通りを走っていました。
上半分の見た目は戦車で、大口径の主砲が物々しいですが、キャタピラではなくタイヤで走っています。 子どもの頃、自宅近くの道路を時々戦車が走っていたせいで、舗装はキャタピラで傷んでボロボロでした。 それに比べるとタイヤなら、路面だけでなく車輌にも優しく(振動が少ないので)スピードも100km出ます。 この16式機動戦闘車の主砲は、「52口径105mmライフル砲」だそうです。 「105mm」が主砲の太さを表すことは容易に推測できます。調べてみると砲身の「内径」のようですね。 「52口径」とは何でしょう。これは砲身の長さが砲身内径の52倍(つまり5.46m)ということのようです。 砲身の長さが口径の何倍かを表す数値を「口径長」と呼び、それが短縮されて通常「口径」と言うのだとか。 そういう略し方って誤解を招くばかりで一般人からすると意味不明ですが、何らかの経緯があったのでしょう。 「ライフル砲」という言葉を、このたび初めて知りました。砲身内にらせん状に溝が切ってあるんですね。 ライフル銃と同様、溝によって砲弾に旋回運動が加わり、ジャイロ効果によって直進性が高められるんですね。 街中を105mm砲弾が飛び交う事態など想像できませんが、自衛隊はつねに、万一のことを考えているのです。 北熊本駐屯地から高遊原分屯地に向かう途中だったのでしょうか。ヒマだったら追いかけてみたくなります。 街のいちばん混み合う道路を敢えて走るのは、平和ボケした国民に刺激を与えるためかもしれません。 |
「令和5年秋開始接種」が始まります
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- 2023/08/24(Thu) -
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新型コロナワクチンの「令和5年秋開始接種」が、9月20日(水)から始まります。
現在行われている「令和5年春開始接種」は9月19日に終了しますが、慌てて駆け込む必要はありません。 春に接種しなかった方(タイミングを逸した方や模様眺めをしていた方)は、秋に接種すれば良いのです。 秋開始接種は、初回接種(=1・2回接種)を終えた全ての方(生後6カ月以降)が対象ですから。 春に接種した方も、秋の接種の対象です。接種間隔は3カ月以上。 春の接種日が早い人から順に、秋の接種券が発送される予定です。 未使用(未接種)の接種券が手元にある方には、改めて接種券は届きません。 そのかわり、手持ちの接種券をそのまま秋開始接種に使うことができます。 その未使用の接種券を紛失した方は、9月8日以降に、接種券の(再)発行を申請することができます。 市内の各医療機関には昨日、熊本市から接種上限量の通知(FAX)が届きました。こういうのは必ずFAXです。 ファイザーもモデルナも、いずれも「オミクロン株XBB.1.5」対応の1価ワクチンです。 春開始接種で使われた、「オミクロン株BA.4-5」対応2価ワクチンよりも、新しい株に対応しています。 ただし、日本における流行株は7月時点ですでに、「XBB.1.5」ではなく「XBB.1.16」に変わっています。 しかも今月はもはや「EG.5.1」、さらに「EG.5.1.1」に置き換わりつつあります。 ウイルスの変異はどんどん進んでいるので、ワクチンはどうしたって最新流行株に一致するはずがないのです。 ただ、「XBB.1.5」対応ワクチンを接種しても「EG」株にも効くようですから、悲観することはありません。 今後もつねに最新のワクチンを打ち続ければ、最大の(それなりの)予防効果は得られるでしょう。 |
マイナポイント申込期限は来月末
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- 2023/08/23(Wed) -
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「マイナ保険証は窓口2割に」
初再診料の窓口負担に大幅な差をつければいいと、日経の編集委員がオカシな「方策」をぶち上げてますね。 「マイナ保険証では3割から2割に下げ、現行保険証で受診した患者は4割に上げるアイデアはどうだろう」と。 どうだろうもこうだろうも、2割と4割じゃ2倍の差ですよ。そんな事したら窓口が混乱するばかり。愚策です。 よくある紐付けミスや紐付け遅れが原因でマイナ保険証が無効の場合、4割負担なんて請求できますか? そもそも、義務ではないマイナカードの取得の有無で、医療費の負担に2倍の大差を付けること自体問題です。 そういう風に、金銭的な損得でカード普及を誘導しようという発想が、メディアにも蔓延してるんですかね。 まず、マイナポイントという餌でマイナカードを一気に普及させようとした政策が、混乱の根本的な原因です。 そういう政府のやり方が気に入らないので、私は2年前にカードを作りましたが、ポイントは申請してません。 金品ほしさにカードを作ったと思われるのは不本意なのです。ここは清貧を貫きますよ。私は強情なのです。 でも結局は自分が損をするんですけどね。バカですかね。 ・・・という私でしたが、少々考えを改めて、本日こっそり、マイナポイント取得の手続きをしました。 だって、2万円でしょ。もらえるんなら、もらっておきましょうよ。申込期限は来月末ですよ。 |
原発処理水放出開始へ
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- 2023/08/22(Tue) -
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福島第一原発に溜まりつ続けている処理水を薄めて海に放出する計画は、24日にも始まることになりました。
延々と議論は続いていましたが、いざ決定すると早いですね。あさってですか。 それが安全基準に合致していることはIAEAのお墨付きなので、科学的には私はもう異を唱えたりしません。 しかしたとえ基準以下であっても、放出は不本意なこと。原発の計画当初から想定してたことではありません。 いわゆる「トイレのないマンション」から、やむを得ずお小水を処理して薄めて海に流すようなものです。 大の方は今のところ、どこにも漏れないように保管してあるので大丈夫(お食事中の方、申し訳ありません)。 その「高レベル放射性廃棄物」は、ガラス固化体にして、冷えるまでの数十年間、一時的に貯蔵されています。 そして最終的には、地中深くに10万年間埋める「地層処分」をすることになっています。気の長い話です。 吉野ヶ里遺跡で「謎のエリア」とされる区域の発掘調査の後半戦が、来月23日から始まるようです。 「空白の4世紀」といわれる日本史最大の謎が、今度こそ解明されることになるかもしれません。楽しみです。 西暦102023年の人(?)たちにとっては、空白の4世紀も21世紀も五十歩百歩、いずれも古代でしょう。 たまたま掘り起こしたら出てきたガラス固化体を見て、何を思うでしょうね。 |
腰痛とイス
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- 2023/08/21(Mon) -
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腰痛で悩まれている方は世の中にゴマンと、いや5万人以上いらっしゃると思います。私もその1人です。
ギックリ腰はおおむね治りましたが、以前からの腰痛はしっかり残っています。 とくに起立時や歩行時に痛みます。イスにじっと座っている時に痛むかどうかは、イス次第ですね。 さいわいにも、診察室のイスは、長く座っているとお尻と背中は痛みますが、腰には悪くありません。 ていうか、発熱外来では歩き回ることが多くて、診察室にじっと座っている時間がとても短くなりました。 問題は車です。愛車です。愛車なのに、腰と背中とお尻が全部痛みます。1分以上同じ座り方が保てません。 なので運転中にたびたびお尻の位置を変えたりして、ずっとモゾモゾしています。 まるでオシッコを我慢しているように見えるかもしれませんが、ときどき、本当に我慢しています。 「レカロシート」という、スポーツ車用の、体を包み込むような形状のシートなのですが、私には合いません。 私の形状がスポーツ向きではないのかもしれません。「レカロ」というよりも「レトロ」な体型なのでしょう。 シートの座面の形状を私に合わせるために、腰当てだとか背もたれを追加する必要がありそうです。 「ランバーサポート」ってのを、通販で買うつもりですが、今度はそれが私の体型に合うかどうかが心配です。 ちなみに「ランバー」というのは、スタローンのヤツじゃなくて(それはランボー)、腰椎の意味ですね。 スタローンを助けるなら「ランボーサポート」かもしれませんが、基本的に彼に助けは不要です。 |
お盆明けにコロナは増えているか
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- 2023/08/20(Sun) -
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カンカン照りの猛暑かと思えばゲリラ雷雨。駐車場を利用した発熱外来では、今日もまたびしょ濡れです。
滑って転んでギックリ腰を誘発した先日の件をふまえ、今日は細心の注意を払って歩き回りました。 新型コロナの「定点あたり報告数」は、全国的に7/24〜30の週をピークに、ゆっくりと減少しつつあります。 熊本県の、5類化以降の毎週の報告数の推移は、5/8〜14の週から8/7〜13の週まで順に、 2.06→2.30→2.41→3.54→5.43→6.38→8.75→9.58→11.99→15.93→22.05→24.66→22.41→16.43 と、7/24〜30がピークですが、8/7〜13の週の急減はお盆休みで検査数が少なかったせいもありそうです。 当院での毎週の感染者数の推移は、残念ながらお盆に長く休診したせいで、データがあてになりません。 そこで、日曜日に絞って、遺伝子検出検査(NEAR法)の検査数と陽性者数を比較してみました。 全国的に感染者がピークだった週の日曜日の7/30は、検査数23人のうち陽性14人(陽性率60.9%)でした。 翌週の日曜8/6は、検査数23人中の陽性13人(陽性率56.5%)。その次の8/13は、すみません、お休みです。 そして今日8/20は、検査数が27人と増え、陽性は15人だったので陽性率は55.6%でした。 当院の数字からは、お盆明けにまた感染者が急増してきた風には見えませんが、横ばいに近い印象です。 検査を希望しない発熱者がさらに増えていることを考慮すれば、感染は再拡大中なのかもしれません。 |
医師の過重労働に解決策はあるのか
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- 2023/08/19(Sat) -
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卒業後3年目の若い医師が、長時間労働によって精神障害を来たして自殺し、労災認定されました。
認定されても命は戻りません。このような悲しい出来事は、なくならないのでしょうか。 自殺直前の残業時間は、月に207時間(3カ月平均で月185時間)だったとのこと。 「精神障害の労災認定基準」である月160時間(3カ月平均100時間)を超えていたのが、認定の根拠だとか。 その基準が「過労死ライン」の月100時間(2〜6カ月平均80時間)より厳しい理由が、よくわかりません。 かつて私も某大学病院で働いていたころ(90年代後半)は、残業時間が毎月200時間以上でした。 朝7時半からのミーティングに間に合うように出勤し、帰宅は深夜、しばしば午前様。土日も終日働きました。 週に2,3日はICUに泊まりましたが、横になって寝られるわけではなく、詰所のイスに座ったまま眠りました。 泊まった翌日の勤務は通常通りで、また朝から夜まで働きました。休日は夏と年末年始に2,3日だけでした。 おもに夜中に、学会準備などの「自己研鑽」もしなければなりません。それも医師としての仕事ですから。 地域医療のためと言うより、一人前の医師になるための修行として、長時間勤務に耐えていた面もあります。 ただ、前にも書いたように大学病院での残業には一円も手当が付きません。無報酬だと思うと余計に疲れます。 こういう過酷な勤務は、今どき自慢にもならないどころか、自慢してはならないことなのでしょう。 ですが今も状況はほぼ同じ。すべての医師が労働基準法を遵守したのでは、病院が回らないのが実情です。 医師の自己犠牲によって地域の医療が成り立っています。ただ、その言葉通りに犠牲者が出るのは悲劇です。 改正労働基準法によって医師の労働環境が改善するのか、一方で医療サービスは保てるのか、難しい問題です。 |
タイヤ空気圧低下
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- 2023/08/18(Fri) -
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出勤しようと車を走らせ始めたら、「タイヤ空気圧低下」のアラートが出ました。
最近の車はタイヤの空気圧を持続的にモニターしていて、圧力低下などの異常があるとすぐ警告が出ます。 前の車では似た状況でパンクだった経験があるので、今回もパンクかもしれません。面倒なことになりました。 「ランフラットタイヤ」だった前の車はパンクしてもしばらく走行できましたが、今の車は違います。 程度にもよりますが、空気圧が低下したまま走行するのは危険かもしれません。 とは言え、車も傾いてないし振動も異音もないので、そのまま大人しく走ることにしました。 信号待ちの間に空気圧モニター画面を見てみると、前輪が2.7気圧で黄色表示、後輪が2.8気圧の緑表示でした。 表示の色からして前輪の空気圧が異常値のようですが、左右差がないのでパンクじゃなさそうです、たぶん。 大それた数値でもないので、そのまま走り続けました。あとで調べると、圧力自体は適正範囲のようです。 適正範囲なのだけど、数値が下がったのでアラートが出たようです。 いずれにしても、突然空気圧が下がったのは気持ち悪いので、ディーラーで点検してもらうことにしました。 さいわいタイヤに異常はなく、4輪とも3気圧まで空気を入れて、150kW超高速充電器で充電して帰りました。 新車購入後1年間は高速充電器が無料で使い放題なので、ガソリン代の高騰など無縁なのがいま嬉しいです。 |
飛行機の見分け方(ANA国内線編)
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- 2023/08/17(Thu) -
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偉そうに飛行機の見分け方を書くほどの知識も経験も、私にはありません。
あくまで、日頃私自身が行っている見分け方をご紹介します。ただし、ANA国内線運航機材に限っての話です。 メーカーは3つ。エアバス (Airbus)とボーイング(Boeing)とボンバルディア(Bombardier)です。 プロペラ機は、ボンバルディアの「DHC8-Q400」だけです。ブンブンうるさいけど可愛い機材です。 熊本-伊丹便の一部のほか、あちこちの地方路線で飛んでいます。通常、羽田で見かけることはありません。 ジェット機は、窓の形で大別。ほぼ丸いのはエアバスで、ほぼ四角形(角はとれている)なのがボーイング。 顔つきは、エアバスは団子っ鼻のデコッ八の二重あご、ボーイングは鼻筋が尖ってハンサム(極端に言えば)。 エアバスは3種類のみ。A320とA321とA380。 「A320」はとっても小っちゃく、大きな非常口は2つだけ。「A321」は少し大きく非常口は4つとも大きい。 「A380」は「ホヌ」ですから一目瞭然。エンジン4発で総二階の巨大な(世界最大の)旅客機です。 ボーイングは種類が豊富です。小さい方から順に、B737 < B767 < B787 < B777となります。 「B737」は、お尻が切れ上がり、顔もつり目。胴体こすりそうなぐらい短足。飛んでる時もタイヤが見える。 ANAウイングスのジェット機はB737だけなので、同社が運航する熊本–伊丹,中部,那覇便にいつも使われます。 「B767」は、お尻が丸くてフグの口みたいです。車輪は2軸。中型機なのに大きな非常口は2つ。 国際線仕様機材と区別するための略称は「76P」。熊本-羽田便では、いちばん主流の機材です。 「B787」は、エンジン後部がギザギザなのが特徴的。鼻が下向いてます。 「B787-8」と「B787-9」があり、後者はかなり大きくて翼より前の部分が長くてスマートです。 「B777」は、お尻が縦にぺったんこで車輪が3軸。長身のスリムな機材で、現行の政府専用機もこれです。 「B777-200」と「B777-300」があり、後者はとくに長い。非常口は、前者が4つ、後者が5つ。 なお、B787-8には、通常版「78P」と国際線仕様の「78M」があり、78Pは熊本-羽田便でも使われます。 78Mは、主にに幹線で飛んでますが、たまに熊本にも来ます。いま、乗っていちばん快適なのが78Mですね。 |
「豚汁」は「ぶたじる」か「とんじる」か
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- 2023/08/16(Wed) -
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「豚カツ」が、わが家の食卓に上るとき、ほぼ必ず「豚汁」が添えられます。以前からそういう流儀なのです。
その「豚汁」のことを、東京などでは「とんじる」と言うようですが、わが家では昔から「ぶたじる」です。 「とん」は「豚」の音読みで「ぶた」は訓読みですが、「汁」の音読みは「じゅう」で「しる」は訓読みです。 したがって、「ぶたじる」は訓読みですが、「とんじる」と読んでしまうと「重箱読み」になります。 昔は全国的に「ぶたじる」だったそうですが、NHKの塩田氏によると、東京から「とんじる」が始まったとか。 2000年の調査では、北海道を除く東日本が「とんじる」、それ以外が「ぶたじる」という分布でした。 しかし「とんじる」の勢力範囲は年々拡大し、その後は近畿地方も「とんじる」に寝返っています。 こうして、テレビ等による東京からの情報発信力の強さによって、全国に「東京方言」が広がっていくのです。 いまや「ぶたじる」は、九州北部と北海道と鳥取に局在した、マイナーな読み方になってしまったようです。 九州はともかく、北海道と鳥取に共通する読み方と聞くと、松本清張の『砂の器』を思い出してしまいます。 あの映画では、東北地方と出雲地方に共通する「ズーズー弁」が、重要な鍵となりました。 それが「かめだ」ではなく「とんじる」だったとしたら、丹波哲郎と森田健作は鳥取砂丘を歩いたはずです。 |
ランウェイビューレストラン「25END」
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- 2023/08/15(Tue) -
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夕陽をバックに離着陸する航空機の写真が日本一美しく、よくカレンダーになっているのは、熊本空港です。
熊本空港で綺麗な夕陽の写真を撮るには、条件があります(撮影機材やカメラマンの腕以外に)。 (1)滑走路の延長方向(250度方向=西南西)にちょうど夕日が沈む季節であること(冬場です) (2)天気が良いこと(場合によっては薄曇りも可) (3)良い場所から撮影すること(後述します) (4)日没時刻にちょうど離着陸する飛行機があること(熊本空港の離着陸頻度ではかなり難易度が高い) (5)着陸は東向きでいいけど、離陸シーンを撮りたいなら逆ランであること(この条件がいちばん厳しい) 滑走路(RWY 07/25)の東端(25END)付近には絶好の撮影スポットがあって、いつも賑わっています。 そこら辺一帯はトウモロコシなどの畑です。撮影者は、畑を荒らさないようにしなければなりません。 よく、一部鉄道ファン(撮り鉄)の迷惑行為が問題となりますが、あれと同じです。 私に財力があれば、25ENDの延長線上の土地に、ランウェイビューレストランを建てたいですね。 もちろんその高さは、航空法による高度制限を遵守した低層(階段状に3階建て)の建築物です。 上空から見た景観を損なわないように、外観はトウモロコシ畑に似せた迷彩柄とします。1階は駐車場です。 2階にはレストランとショットバーを作り、空港内と同じような航空機発着のディスプレイも設置します。 バルコニーは、滑走路を障害物なく見通せる撮影フロア。ファン同士のいさかいを防ぐために完全予約制です。 いつも航空管制の交信が聞けるように、館内には航空無線の音声を流します(音声のネット拡散は禁じます)。 なお、3階は私の別宅です。露天風呂もあります。 |
空の安全を願う
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- 2023/08/14(Mon) -
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台風7号は紀伊半島に向かっています。明日の朝には上陸しそうです。各地の被害が少ないことを祈ります。
ちなみに紀伊半島と聞くたびに、昔よく観ていたテレビドラマ『キーハンター』をいつも思い出します。 「日本航空123便墜落事故」は1985年の8月12日に起きました。私が医師になって最初の夏の出来事でした。 ボーイング747という大型機で帰省ラッシュのタイミングだったので、多くの乗客・乗員が犠牲となりました。 その事故の2年前には「大韓航空機撃墜事件」が起き、同じくB747の乗客・乗員が全員死亡しました。 さらのその前年には、「機長、やめてください!」の「羽田沖墜落事故」も起き、多数の犠牲者が出ました。 これらの事故によって、飛行機って万一の時には一度に大勢の命を奪う乗り物なんだと思い知りました。 当時の私はまだ、飛行機には一度も乗ったことがなかったので、余計にそれを恐ろしく感じました。 ですがもちろん自動車事故の方が、1件あたりのインパクトが小さいだけで、死亡総数は圧倒的に多いのです。 それはおそらく、自動車とは違って航空機は、プロフェッショナルだけが運航に携わっているからでしょう。 それゆえに、どこかにプロらしからぬ過失や手抜きがあると、空の安全は容易に失われるということです。 そんなことを思いながら、また慰霊の気持ちも込めて、今日は映画『沈まぬ太陽』を久しぶりに観ました。 本当はドラマ版の方が重厚で好きなのですが、それは全20話であまりにも長すぎるので、今日は映画版です。 飛行機モノといってもハリウッド映画の様なアクション作品ではなく、いかにも山崎豊子な社会派ドラマです。 そして結末も、ハリウッド的なハッピーエンドで万々歳ではなく、抑制の効いた穏やかなものでした。 でも私としては、悪いヤツらは悲惨な最期まで描いてもらい、カタルシスを得たいですけどね。狭量ですかね。 |
『仮面ライダーギーツ』鑑賞記
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- 2023/08/13(Sun) -
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『仮面ライダーギーツ』を、今朝テレビで初めて観ました。孫たちと並んで、ソファーで鑑賞しました。
そもそも『仮面ライダー』を観ること自体が小学生のとき以来ですから、ほぼ50年ぶりです。 まず、主人公「ギーツ」がどの人か、最後までよく分かりませんでした。 なにしろ「変身」する人が多すぎます。誰も彼もが変身します。どの人が敵か味方かも分かりませんでした。 多分この人がギーツだと思ってずっと観ていたライダーは、あとで調べたらギーツではありませんでした。 全身が固いスーツに覆われているので、「仮面」というよりも「トランスフォーム」ですね。 光線のような武器や爆破ーンもありますが、決闘は基本的に「殴る蹴る」です。 オフィスビルのロビーや体育館で激しく戦っても、それらの施設の床や壁に傷を付けたりはしません。 今日観た回だけかもしれませんが、バイクに乗っているライダーシーンが一度もありませんでした。 あらためて調べてみると、どうやら本作は、多数の仮面ライダーが競い合うサバイバルゲームのようですね。 1971年に放送が始まった『仮面ライダー』シリーズで、私が観たのは1作目だけ。小学校5、6年の時でした。 「昭和」のライダーは原則として1人。正義の味方。死なない。という、勧善懲悪のヒーロードラマでした。 「平成」以降はしかし、ライダーの数が複数になり、デザインはど派手で価値観も多様になったようです。 「令和」になってデザインは落ち着きましたが、諸設定が複雑すぎて、昭和な人間にはムリ目な番組です。 |
今年も長い盆休み
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- 2023/08/12(Sat) -
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当院は昨日から、お盆休み中です。地域の皆様や発熱外来受診希望の方々には、ご迷惑をお掛けしています。
今年は、金曜・火曜の定期休診日に3日間の臨時休診日をはさみ、8/11(金)〜15(火)の5連休となりました。 昨年も同様に、8/12(金)〜8/16(火)の5連休でした。その間に、父の一周忌の法要と初盆をしました。 一昨年は、8/13(金)・14(土)の2日間だけの盆休みでしたが、それが父のお通夜と葬儀の2日間となりました。 診療には穴をあけずに済みましたが、なにかとバタバタして、とてもタイトな2日間でした。 その時思ったのは、自分や家族や、そして職員には、時には長めの連休が必要だということでした。 お盆休みは来年以降も5連休にすることになるでしょう。そしてそれは年末年始も同じです。 そのほかに近年は、祝日診療(火曜・金曜以外)を続けるかわりに、平日に休診日を設けることも増えました。 医療機関に限らず、暦通りに仕事をしている職場にとって、祝日というのはご褒美のような存在でしょう。 祝日は、土日診療している医療機関でもたいてい休診するので、地域医療がいちばん手薄になりやすい日です。 そこで当院は、祝日そのものはできるだけ診療し、他の医療機関が診療している平日に休むことにしたのです。 ただし盆休みと年末年始だけは例外。他院並みまたそれ以上休診させていただいております。ご了承ください。 |
帰省ラッシュ
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- 2023/08/11(Fri) -
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久しぶりに本格的な帰省ラッシュです。高速道路は大渋滞し、空港や駅はとても混み合っています。
熊本空港の到着便も、全便がほぼ満席だと報じられました。その乗客のうちの4名は、わが子と孫でした。 出迎えに空港に行くと、夜なのに駐車場がほとんど満車でした。車を停めるまでにだいぶグルグル回りました。 私が待つANA 647便は34分遅れで羽田を出発したものの、機長の頑張りで到着は15分遅れまで短縮しました。 到着口には出迎えのジジババが大勢詰めかけていました。おっと、私もそのうちの1人のジジでした。 孫たちは、最初の数分こそ緊張気味でしたが、その後はすぐに馴染み、やたらしゃべり出しました。 思い出してみると私は、夏休みに祖父母の家に行くと緊張で2,3日はしゃべれないほどの人見知りでした。 ところが数日するとひどく馴染んできて、2週間後ごろに帰宅する頃には、帰りたくなくて泣くほどでした。 父の実家は商店だったので、帰るときに叔母がお菓子を好きなだけ持たせてくれました。 自分の家が商店だったらいつも好きなだけお菓子を食べれるのにと、いつも思っていました。 祖父がよく、その父(=私の曾祖父)から聞いた長州征伐の時のことを話してくれました。 子どもだったので当時は適当に聞き流していましたが、今なら根掘り葉掘り訊くところですね。 |
熊本空港の「逆ラン」は珍しくない
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- 2023/08/10(Thu) -
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「逆ラン」について昨日書きました。これは狭義には大阪伊丹空港の話ですが、他空港でも同じでしょう。
たとえば熊本空港だと離着陸は東向きが多いので、その意味では西向きは逆ランかもしれません。 熊本空港の滑走路は1本。当ブログの読者なら、「RWY 07/25」と書けばおわかりいただけると思います。 70度(ほぼ東北東)から250度(ほぼ西南西)に延びる滑走路という意味ですね。 高度な計器着陸装置「ILS カテゴリーIII b」が適用されるのは、東に向かって着陸する「07運用」の時です。 なのでほとんどの着陸は東向きですが、たまに西向きの「25運用」に出くわすことがあって、少し興奮します。 では実際に、熊本空港では東向きと西向きの運用比率がどれくらいなのか。検索しても答えが見つかりません。 しょうがないので自分で調べてみました。調査対象は、私の好きな「那覇-熊本 ANA1868便」にしぼります。 今年1月から6月までの、ANA 1868便の着陸方向を、Flightradar24で全て調べてみました。ヒマですね。 1月:西向き着陸は1/24日の1回のみ。この時はゴーアラ(着陸のやり直し)してますね。興奮します。 2月:2/7には東向き着陸を断念(ゴーアラ)して西向きに降りてます。2/18は最初から西向きアプローチ。 3月:西向きは3/10と3/13の2回。ゴーアラなし。 4月:4/3に西向きでゴーアラの後着陸。4/10,11,16,17,18,27,28も西向き、かなり小さな旋回で着陸。 5月:5/9,10,11,12,15,16,17,20(ゴーアラあり),21,26日の10回。菊陽上空で向きを変えています。 6月:6/15,17,22,27,29の5回。これらもすべて、急に向きを変えています。風向きが変わったんでしょうか。 こうしてみると、熊本の西向き着陸(25運用)って、そこそこありますね。逆ランと言うほどじゃないかも。 |
逆ラン
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- 2023/08/09(Wed) -
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「逆ラン」が、いま一部マニアの間で話題です。「学ラン」じゃありませんよ。「逆ランウェイ」の略です。
これはおもに大阪伊丹空港で、通常とは逆向きに滑走路(ランウェイ)を離着陸することを指す言葉です。 伊丹空港には滑走路が並行に2本ありますが、離陸も着陸もたいていは、ていうかほとんど「北西向き」です。 その2本の滑走路の正確な呼称は、「RWY(ランウェイ)14L/32R」と「RWY 14R/32L」です。 真北を0として、「14」とは140度(ほぼ南東)、「32」とは320度(ほぼ北西)という意味です。 なので「14/32」とは、南東から北西に延びる滑走路ということになります。 そのような滑走路が並行に2本並んでいる場合、左右で区別できるように「L/R」を付けます。 たとえば「14L/32R」は、北西に向かえば右側で南東に向かったときには左側の滑走路ということです。 伊丹空港では、ほとんどの場合は、南東方向から北西方向に離着陸する、いわゆる「32運用」をしています。 しかし南東の風が強いときに限り、安全のために北西から南東に向かう「14運用」となることがあります。 それが伊丹ではとても希なことなので、「逆ラン」である14運用に、マニアは興奮して騒ぎ出すのです。 空港の公式サイトによれば、逆ランの頻度は年間1%程度のようです。 一時的にでも逆ランしたのは今年はまだ6日しかありませんが、そのうち4日は、8/6から今日までの4日です。 台風6号が沖縄・九州付近でウロウロしているために、大阪に南風が吹き続けているからなのでしょう。 逆ランすると、とくに着陸時の騒音が日頃とは異なる地域に及ぶため、その被害が問題化しやすいようです。 また、逆ランのための飛行では余計に旋回しなければならず、飛行時間が長くなってしまい到着が遅れます。 騒音問題が理由で「門限」の厳しい空港だけに、夜間の逆ランには空港運営会社はとてもピリピリしています。 というわけで昨日は、門限に間に合いそうになく欠航となった便が相次いだようです。夜の伊丹は鬼門ですね。 |
台風への備え
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- 2023/08/08(Tue) -
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台風の接近に備えて、今日は自宅の庭の片付けなどをしました。
芝生(人工芝)の上の落ち葉を掃き集めていると、セミ(成虫)が何匹か転がっているのを見つけました。 何年も地中で過ごし、6月から7月ごろ羽化してパートナーを見つけ、ついに子孫を残したセミなのでしょう。 すでに樹木には卵がたくさん産み付けられているはずですが、それが孵化するのは来年の初夏なんですよね。 驚かないでください。クリスマスの時に飾ったイルミネーションツリーも、今日やっと片付けましたので。 昨年12月に庭に設置した、無数のLEDライトがついたブランチツリーです。 2月ごろまでは、庭で毎晩チカチカ点滅していましたが、さすがにその後は「消灯」していました。 その消灯したツリーが、夏になってもまだ庭のテラス脇に立っていたのですが、ついに撤去したのです。 炎天下での作業で汗だくになり、また腰痛も少々ぶり返したので、午後には整骨院のお世話になりました。 台風6号はそのコースがどんどん西にそれてきて、熊本への影響は当初の予想より少ないかもしれません。 ですが逆に、台風が一層接近する地域もあるわけで、喜んでばかりいるような文章は控えるべきでしょう。 とくに今回は沖縄の被害が深刻でした。停電ひとつとっても、こんな暑い時期には地獄ですね。 そんな報道を見ながら、水と非常食の準備が、わが家にまったくできていないことにも気付かされました。 こういうときオール電化はリスキーですね。カセットコンロのガスボンベの準備だけは確認しておきました。 そういえば、車の充電ができていません。もしもの時にいちばん後悔しそうです。さっそく今から充電します。 |
新型コロナ「XBB株」対応ワクチンを待つべきか
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- 2023/08/07(Mon) -
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9月20日から、新型コロナワクチンの「令和5年秋開始接種」が始まることが、正式に決まりました。
現在流行中の「オミクロン株XBB.1.5」に対応した最新の1価ワクチンで、対象を限定せず接種できます。 一方で、いま接種を行っているのは「春開始接種」です。おもに高齢者や基礎疾患のある方が対象です。 当院では、当院での接種歴のある方に限定して、今月も「BA.4-5」株対応2価ワクチンを接種しています。 来月には「XBB」対応ワクチンが接種できるのに、旧世代の「BA.4-5」対応を接種するのは気が引けますが、 ・XBBを待って「接種控え」するのは避けるべき ・BA.4-5を接種しても、XBB系統に対する一定程度の予防効果はある(という報告がある) という理由から、9月19日までは従来のワクチンを積極的に接種することが推奨されています。 私がまだ6回目接種をしていなければ、この際、XBB対応ワクチンを待つかもしれません。 だって、いま流行している株のワクチンを打ちたいでしょう。 そして、XBBを打つなら早い方がいいですね。遅くなればまた流行株との食い違いが広がり、悔しいからです。 もうひとつ。本日8月7日から、初回接種(1回目と2回目の接種)に2価ワクチンが使える様になりました。 昨日までは、初回接種には「従来株(武漢株)」対応ワクチンしか使えなかったので、大きな進歩です。 いつかそうなるとは思っていましたが、なぜ今日の今日まで延びたのか、その融通のなさには呆れます。 ファイザーの2価ワクチンはいま、保健所に1バイアルだけ請求したら、オマケが2バイアル付いてきます。 規定通り1バイアルから6人分を吸引できなかった場合に備えての、予備だそうです。 接種希望者が多くなく、しかしワクチンは余っているので、そんな贅沢がまかり通っているのでしょう。 XBB対応ワクチンの流通を前にしての、従来ワクチンの在庫一掃状態なのかもしれません。 |
医者は字がきたない(例外あり)
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- 2023/08/06(Sun) -
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字の書き間違いについて昨日書いたばかりですが、そこからのスピンオフということで。
子どもの頃、お腹をこわしたりして小児科に行くたびに、私の興味はお医者さんの書くカルテでした。 先生が万年筆でカルテにミミズのような文字を書き殴っていたのを、子どもの頃に何度も目撃しました。 それが日本語なのか英語なのか区別が付かず、もしかするとドイツ語なのかと思ったりもしました。 昔から、医者は字がきたないということになっています。(美しい字を書く先生もいらっしゃいます) その理由として、医者は自分のしゃべる速度で文字を書きたがる、という説があります。 たしかに私もそうです。思考の流れを妨げたくないので、黙読の速さで文章を書いてしまいます。 一文字ずつ丁寧に書くことなどあり得ず、画数の多い漢字がとくに乱れます。ひらがなですら変形します。 もともと悪筆なのが、速記によってさらに酷いミミズ文字になり、おそらく書いた私にしか読めなくなります。 どうかすると私自身にも読めないことがあり、「解読」するのに時間がかかったり、ついに諦めたりもします。 電子カルテの登場によって医師がカルテを手書きしなくなったのは、つい最近のことです。 カルテ本文も点滴指示書も処方箋も紹介状もみな、キーボードとマウスで「書き上げる」ことができます。 しかしそのおかげで、たまに手書きしなければならない書類に出くわすと、酷いことになります。 漢字を忘れているとか、書き間違うというレベルの話だけではありません。 筆記作業に使う手や上肢の筋肉群が退化しているので、筆圧が上手に調節できないし、すぐ疲れるのです。 おそらく脳の筆記中枢も退化していますから、ボールペン先が意図した方向に進みません。 このように、電子カルテ時代になってむしろ、手書き文字がますます汚く醜くなってしまったのです。 |
漢字を間違える
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- 2023/08/05(Sat) -
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公的な手書き文書で、漢字を書き間違えるという失態をやらかしてしまいました。
病名を「脂質異常症」と書くべきところ、「質」の字の下半分が「算」の下半分になってしまったんですね。 多分このままでも意味は通じるはず。まさか、この病名は何かと問い合わせてくる意地悪はいないでしょう。 ですが、このへなちょこ漢字をそのままにしておくのは、さすがの私でもハズい。 しかし、修正テープを使って公文書の過誤を隠蔽するのは間違っています。私の主義にも反します。 かと言って、2本線を引いて修正して修正印を押せば、私の間違いを強調するようなもの。それも避けたい。 私が試みたのは、「目」の部分を大きく上から書き直し、「升」みたいな部分を潰してしまうという力業。 その結果、私のミスは目立たなくなりましたが、漢字の下半分がグチャグチャになってしまいました。 字を手書きすることが減ったせいでしょうか、漢字を忘れてるし、書いても間違えることが増えました。 完全に忘れてしまった漢字は、パソコン上で表示させてから、それ見ながら手書きしています。 問題は、難しくもない小学生レベルの漢字を、書いてる途中で急に書けなくなることです。 「鉄欠乏性貧血」と書いているとき、「鉄」の右側が「失」か「矢」か、急に自信がなくなることがあります。 パソコンで調べるのもシャクなので、「矢」の上がちょっとだけ出たような微妙な字でごまかしたりします。 「貧血」の「貧」と「貪食」の「貪」も、ときどき急にどっちか分からなくなります。 しょうがないので、字の上の部分を「分」とも「今」とも読めるように汚く書いてごまかしたりします。 こういうとき、日頃から字が汚いことが役に立ちます。 |
柔軟性も腹筋も鍛え直しです
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- 2023/08/04(Fri) -
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ギックリ腰治療は今日から、骨盤矯正とインナーマッスルを鍛える治療に移行しました。
治療に先行して、身体測定。 まず立位体前屈してみたところ、手先が膝を超えないという、呆れられるほどの体の固さが露呈しました。 壁に上から、1から7の数字が書いてあります。その壁を背にして立ち、体を後ろに反らして壁の数字を見ます。 「何番まで見えますか」「天井しか見えません」 眼球を目一杯上転してもダメでした。腸腰筋よりも外眼筋が疲れました。 腹筋を電気刺激します。筋肉量が少ないほど痛みます。30段階まで強められる器械だそうです。 「目標は20です。徐々に強めます。痛くて耐えられないとき教えてください」「あいたたた、ストップ!」 まだ3でした。ですがしばらく続けるうちに、7までアップできました。筋力よりも忍耐力の勝負です。 そんなこんなで、腰痛が和らいだら、運動(有酸素運動+筋トレ)する習慣をつけるのが本来の姿ですね。 歩道の段差のショックが腰に響かなくなったら、自転車通勤を再開しましょう。 イスに座ってパソコンばかりしている時間も、これからは減らさなければなりません。 当ブログの執筆時間も短縮しますので、質の低下は避けられません。ご了承ください。なんちゃって。 |
インド映画『RRR』鑑賞記
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- 2023/08/03(Thu) -
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『RRR』というインド映画を観ました。これを観て面白くなかった人はいないでしょう。
オスカーを取った『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』よりも、こっちの方が好きです。 インド映画って、ハリウッド映画とは違う独特のテイストがありますね。 この映画が典型的なインド映画かどうかはわかりませんが、感じたのは次の点です。(以下、ネタバレあり) (1)顔が濃い。出演者全員、顔が濃い。最初はみな同じ顔に見えますが、やがて区別が付いてきます。 (2)すぐ踊る。しかもキレがいい。だいじな場面で歌う。しかも声がいい。 (3)挙動がおおげさで、芝居じみてる(良い意味で)。 (4)動物がやたらに出てくる。とくにトラですね。 (5)インド人は大義のために戦い、イギリス人は悪い人。一部例外あり。 日本映画もおそらく、欧米人から観たら独特で日本的なんでしょうね。 ただ私は、海外で評価されたような邦画は苦手です。日本的な「間(ま)」に耐えられないのです。 1秒でもよそ見したら付いていけなくなるような、そんな緊張感のある展開の映画が私は好きです。 たぶんハリウッド映画に毒されてるんでしょうね。 |
さて、インフルエンザワクチンはどうする
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- 2023/08/02(Wed) -
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8月に入ると、インフルエンザワクチンの予約サイトの業者から、予約スケジュール調整の連絡が入ります。
こんな真夏からですかと例年なら思うところですが、今年は今まさにインフルが流行中という稀有な状況です。 10月から接種を始めるとして、今年も9月中にサイトを立ち上げ、9月下旬から予約受付を開始する予定です。 さて今シーズンも、ワクチンの接種希望者は多いのか少ないのか。どのように考えて計画すべきか悩みます。 コロナ禍になって、インフルエンザワクチンの接種は数奇な経緯をたどってきたので振り返ってみます。 2020年は、発熱したらコロナとの区別が付かないからと、インフルワクチンの接種が強く推奨されました。 当院での接種者は1344人、1653回(2回接種者がいたので)、65歳以上は191人(14.2%)でした。 この接種者数は例年よりもかなり多く、高齢者の接種割合も増えていました。 ちなみに「コロナ前」の2019年は、1057人に1382回接種していました。65歳以上は123人(11.6%)。 2021年は、前年にインフルが流行しなかったので、今度こそ流行するだろうという話も出ました。 しかし当院での接種者は1234人、1549回、65歳以上は182人(14.7%)と、2020より少し減りました。 2022年は、前年・前々年ともにインフルが流行しなかったことを受けて、接種者が増えると思われました。 ところが当院での接種者は多くなく、1062人、1316回でした。ただし、65歳以上は207人でした。 コロナワクチンが高齢者優先であるのと同じ発想で、インフルワクチンも高齢者に推奨されたためでしょうか。 さて今年、コロナと並行してインフルもダラダラと流行を続けている中、接種希望者が減るとは思えません。 十分量のワクチンを確保し、多めの接種枠を準備しておいた方が良いのかもしれません。 |
ギックリ治療開始
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- 2023/08/01(Tue) -
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ギックリ腰の治りが悪いので、今日はついに、整骨院に行ってきました。
実は以前、手首の腱鞘炎で某整骨院に通ったことがあるのですが、結局あまり有効ではありませんでした。 その後に近所の整形外科でステロイドを注射してもらったら、ウソのように治りました。 今回はしかし、ギックリ腰のついでに肩こりも治してもらおうと、近隣の整骨院をチョイスしました。 電話で予約して指定時間通りに行ったのですが、駐車場はほぼ満車でした。 バス通りに面していて停めにくく、何度も切り返すうちに腰と肩と首を捻り、痛みのある身にはこたえました。 でも院内に入ると、スタッフの皆さんの挨拶があちこちから聞こえました。まるでBOOKOFFか道頓堀か。 詳細な診察・検査の結果、骨盤が前傾し、それをカバーするように腰が反り、そのために猫背になっていると。 つまり、からだがグネグネに曲がっています。デスクワークのしすぎでしょうかねと。 ですね。毎日16時間以上座り、その大半はパソコンに向かっているので。当然、運動もできていません。 今日のところは、ギックリ腰の炎症を取りましょうと、電気やら鍼やらマッサージをしていただきました。 おかげでコルセットを外して歩けるようになりました。なんだか効いた気がします。 さて次回からは「骨盤矯正」を開始するとか。お手柔らかにお願いします。 でも一番大事なのは、生活習慣の改善。わかってます。 |
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