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カスタマーサービスからの電話
- 2023/10/31(Tue) -
「電力のカスタマーサービスです」という女性からの電話がありました。
「九州電力のカスタマーサービス」というニュアンスを出したい雰囲気が漂い、臭います。

電「このたび、電気料金が値上げされますが・・・」
私「あ〜、それでしょ。最近聞きました」
「そうなんです。それで・・・」
「その前に、そちらは九電の方ですか」
「カスタマーサービスです」
「九電の?」
「株式会社カスタマーサービスです」
「会社名が『カスタマーサービス』ですか」
「はい。このたびの値上げ・・・」
「値上げされるのは、九電ですか?」
「はい。このたび・・・」
「よかった〜。ウチは九電じゃ無いんです。安心しました。教えてくれてありがとうございます」(ガチャ)

誤解を招きかねない、いや誤解を招こうとする意図が見え見えの電話は、最初からもうダメですね。

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酒気帯び運転で心臓外科医が懲戒免職
- 2023/10/30(Mon) -
酒気帯び運転で物損事故を起こした熊本市民病院の小児心臓外科の医師が、懲戒免職処分になりました。

開業前の7年間、私が奉職していた市民病院の、若き心臓外科医です。私の後輩です。残念でなりません。
と同時に、どうして飲酒後の運転が絶対にダメだと判断できなかったのか、不思議でなりません。

私もずいぶん昔の大昔、まだ体内にアルコールが残っているのに運転した過去はあります。
しかし近年は、どのような微量の酒気であっても、絶対に運転はしません。
例の福岡での悲惨な飲酒死亡事故以降はなおさらです。酒気帯び運転が疑われることさえ、避けています。

酩酊していなくても、加齢によって運転能力が乏しくなって事故る方もいますが、それはまた別の話。
少なくとも、飲酒した後に運転するのは故意の行為であり、加齢よりもはるかにタチが悪い犯罪行為です。

その意味で、今回のようにたとえ自損事故で被害者がいなくても、厳しい社会的制裁は免れません。
奇しくも、橋の欄干に衝突したようです。福岡の事故も橋の上でした。今回はホントに、自損で良かった。

他人を殺さず、誰も傷つけずに済んだことが、どれほど運が良かったかと思わなければなりません。
医師の猛省と社会復帰、そして将来は心臓外科医として多くの子どもの命を救うことを、心から願っています。

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Apple Watchを着けているのはおもに、外出中と睡眠中です
- 2023/10/29(Sun) -
いま使っているApple Watchは、2019年の12月に購入した「Series 5」。私のWatchでは2代目です。
その翌年から世界がコロナ禍に突入。手首の消毒のため私は仕事中の装着は控えるようになり、今に至ります。
Watchを着けているのは通勤中と休診日と、それから夜間睡眠中に不整脈監視のために使っています。

そのApple Watchが、昨夜突然、画面が真っ暗になりました。何も表示されない状態になってしまいました。

職場から帰宅後、いつものように充電器に乗せると充電中のマークが出るはずなのですが、出ません。真っ暗。
トントン叩いて振動を与えても、Digital Crownを押しても、真っ暗なままです。故障?それとも、寿命か?
試しにサイドボタンを押してみると、ブルブルっと震えて、まだ生きてるぞ、と教えてくれました。

私はしかし薄情にも、Apple Watchの買い替えなどを考えて、妄想を膨らませ始めてしまいました。
明日の朝も真っ暗だったら、それはもうしかたない。明日は、新Watchの選定作業をすることにしようと。

でも夜中になってふと、Watchの蘇生について、なにも努力をしていなかったことに気づき、後悔しました。
明日の朝いちばんに、Appleのサイトで調べて、何か処置を試みてみよう。諦めるのはそれからだ。などと。

で、今朝。Appleのサポートサイトに「Apple Watch 真っ暗」と入力。似たような事例がすぐ出てきました。
そこには「画面スリープ」を解除せよとあります。まず手首を起こせと。

いやいや、そんな簡単な話じゃないのですよ。まあとりあえず、手首にはめてみますけど。
Watchを充電器か取り上げ、手首に巻こうとした瞬間、驚いたことに、画面が点灯しました。

「はい、どうも〜」という感じでいつもの画面が出て、次にパスコード入力画面に切り替わりました。
ありゃま。普通に元気じゃん、このWatch君は。いやいや。見捨てようとして、申し訳なかったね。

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インフルエンザワクチンは、左右交互接種しています
- 2023/10/28(Sat) -
新型コロナワクチンもインフルエンザワクチンも、接種するのはたいてい、利き手と反対側の肩や腕です。
あとでひどく痛んだ場合に、それが利き手ではない方が都合が良いからです。
中には、適度に力が抜けて良い感じなので右にお願いしますと利き手を差し出す人もいましたが、例外的です。

さらに私は、インフルエンザワクチンを2回接種する際には、1回目は左腕、2回目は右腕と決めています。
もちろん、2回目も左に打ってくれ、という被接種者本人(または保護者)の希望があればそれに従います。

実は以前から、同じワクチンを同じ腕に「反復接種」すると、局所副反応が起きやすいという話があります。
毎回左右を変える「交互接種」の方が、反復接種よりも強い免疫が付いた、という研究結果もあります。

なので私は、乳児のヒブや肺炎球菌ワクチンなどでは「交互接種」を採用しています。
生後2カ月の「ワクチンデビュー」では、左ヒブ・右肺炎球菌と決めています。ヒブ=「ひ」=左と覚えます。
翌月は左右を逆にして接種し、その翌月はまた左右を変えるのでヒブが左腕の接種に戻ります。

実は、インフルエンザワクチンも含めて多くの不活化ワクチンで、添付文書に次のような記載があります。
「接種部位は、通常、上腕伸側とし、アルコールで消毒する。なお、同一接種部位に反復して接種しないこと」
これは、MRワクチンや水痘ワクチンなどの生ワクチンの添付文書には見られません。

医学的根拠は不明ですが、不活化ワクチンで交互接種をルールとするからには、何か理由があるのでしょう。
そんなこともあって私は、インフルエンザワクチンも交互接種を原則としているのです。

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コロナは激減、インフルはまだ注意報レベル
- 2023/10/27(Fri) -
コロナとインフルエンザの流行状況について、最近あまり書いていなかったので、久々にまとめてみます。

当院でも、熊本でも、全国的にも、コロナが減ってインフルエンザが増えています。

全国の新型コロナの定点あたり報告数は、最近の5週間は、11.0→8.8→5.2→3.8→3.3、と減り続けています。
熊本県でも、12.7→11.3→6.4→3.3→2.7、熊本市でも、12.6→10.4→5.1→3.0→2.2と、同じ傾向です。

一方でインフルは、熊本市では、9.8→10.0→17.2→11.0→13.0と、注意報レベルをウロウロしています。
どういうわけか、爆発的に増えて警報レベルに向かってる、というわけでもない、微妙な推移です。

同時期の当院での診断数は、コロナは36→18→12→14→8 インフルは46→21→16→28→31、でした。
これも同様に、コロナは激減したけど、インフルは激増というほどでもない中途半端な増え方です。
それでもおそらく、来月には警報レベル(=定点あたり30以上)にはなりそうです。

この流行状況に一致して、インフルワクチンの接種希望者はとても多く、コロナワクチン希望者はわずかです。
感染者も、検査数も、ワクチン接種も減って、もうコロナは「オワコン」なのでしょうか。
だとしてもコロナはまだゼロじゃないので、発熱外来はまだしばらく続けることになるんでしょうね。

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「モーターショー」は「モーター車」のショーへ
- 2023/10/26(Thu) -
「ジャパンモビリティーショー2023」(旧東京モーターショー)が開幕しました。
車に限らず乗り物全般を展示対象にしようと、「モーター」を「モビリティー」に改めたわけですか。
それなのに、「モーター」を使った乗り物ばかりが出てるとはこれいかに。

EVへの過渡期であるからこそ、ガソリンエンジン車も最後っ屁をかましてほしいところです。
モビリティー・ショーは環境会議じゃないですからね。あくまで「乗り物展示会」ですから。

先進性が重要だとしても、エンジン車のドライブフィールまで失われて良いものか、少々疑問です。
移動手段や居住空間としてだけでなく、スポーツや趣味としての車、というカテゴリーもあると思うのです。
腕時計はクオーツが標準ですが、メンテが面倒で不正確な機械式時計がいまだに愛好されるようなものです。

環境に優しいなどと言いますけど、EVだってその電気の出自まで遡れば、清廉潔白ではありません。
どうしても環境が大事なら、人類はもう、歩くか自転車しかないですよ。

とは言うものの、車がEVへ向かう流れは止まらないと思います。すでにEV乗りの私が考えるEVの利点は、
(1)排気ガスと騒音を出さない:街中の大気汚染が減って静かになる(発電所周辺のことは知らん)
(2)自動運転との親和性が高い:非自動運転車とうまく共存できるのかが心配
(3)低速でトルクがあるので街乗りが楽:高速道路をぶっ飛ばすのも楽
(4)自宅で充電できる:街中の充電インフラが不足しているので、集合住宅の方にはまだ不便
(5)電費が安い:私の車の場合、夜間に約800円分充電すると200〜250kmほど走れます
(6)車内が静か:エンジン音が聞こえない分、ロードノイズや風切り音がうるさく感じるのは我慢です

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支援や給付は、受け取りやすい方法でお願いします
- 2023/10/25(Wed) -
減税1人4万円ですか。全体で5兆円規模とはいえ、首相が声高にアピールする施策にしては芸が無いですね。

このさい減税とか金のバラマキなんて、キッパリやめてしまいましょうよ。
5兆円余っているのなら、どこかに狙いを定めてドーンと投入した方が、よっぽど効果的で有意義ですよ。
たとえばそれは、少子化対策です。結婚・妊娠・出産・育児を支援する予算を、大幅に増やしてみませんか。

そう言えば、「熊本県医療機関等物価高騰支援金」の申請締切が今月末に迫っています。
「物価高騰による経費上昇分を利用者に転嫁できない保険医療機関等」を対象に、国の交付金を活用するもの。

無床診療所は7万円もらえますが、ずっと申請せずに放っていたら、県から「督促状」が届きました。
「申請がお済みでない施設は、期限までに申請をお願いします!」だと。まあ親切なことです。

「支援してやるから早く申請してくれ」という、「申請主義」に縛られたお役所の悲痛な叫びにも聞こえます。

あのね、支援金を拒む理由なんてないんだから、勝手に振り込んでくれませんか。お互い通信費がムダですよ。
今年の2月にも同じような支援金があったから(あの時は10万円)、振込口座等の情報はわかってるでしょ。

とは言え、月末に電話でもかかってグチグチ言われたら面倒なので、昨日、申請書をメールしました。
この手の支援金は、プッシュ型給付でチャッチャと済ませてくれませんかね。

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ジェネリック医薬品不足
- 2023/10/24(Tue) -
ジェネリック医薬品大手「沢井製薬」の胃薬「テプレノンカプセル」に、品質管理上の不正が発覚しました。

薬を包むカプセルの品質が悪くて劣化しやすいため、新しいカプセルに入れ替えて試験を行っていたようです。
新任の担当者が正しく検査をしてしまい、まったく溶けなかったカプセルがあることが発覚。お粗末な話です。

つまり、たとえ薬の主成分に問題が無くても、カプセルが悪くて効果不十分な医薬品だったということです。

「テプレノンカプセル」といえば、「レバミピド錠」と双璧をなす、日頃とてもよく使われる胃薬ですね。
先発品名はそれぞれ「セルベックス」と「ムコスタ」です。パッケージの外観も先発品と後発品は似ています。

ジェネリックを嫌う人にはその品質を疑う方が多く、以前なら、私はその考えをキッパリ否定していました。
それは偏見ですよ。大手メーカーのジェネリックの品質は信頼できますよ。問題ありませんよ、と。

でも実際は、問題大ありじゃないですか。「安かろう悪かろう」じゃないかと言われれば、反論できませんよ。

3年前の「小林化工」の不正事件に始まり、翌年は「日医工」の不正と、ジェネリック業界の問題が続きます。
メーカーの業務停止や自主回収などによって、医薬品の供給はいま極めて不安定で、品薄が続いています。
そのとどめが、今回の沢井製薬です。これで医薬品の品薄はますますひどくなるかもしれません。

いずれもしっかりしたメーカーだったのに、手抜きや不正をせざるを得なくなった要因があるのでしょう。

ジェネリックメーカーは数多くの医薬品を製造しており、その多くがひどく安価な不採算品目だそうです。
他のメーカーが業務停止や出荷停止をしても、それを補うために不採算の薬は増産しにくいわけです。
さらに2年に1度の薬価改定で約10%ほど薬価が下がるため、メーカーの儲けはどんどん減るといいます。

メーカーを追い詰めたのは、薬価制度や製薬行政に根本的な原因があるのかもしれません。

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「外硬内柔」
- 2023/10/23(Mon) -
夕食後のデザートは絶対に欠かさない私ですが、今日のそれは「カヌレ」と「フィナンシェ」でした。
鶴屋のフランス展の、「ドミニクドゥーセ」という店で売っていたそうです。

「カヌレ」は「溝」の意味だそうで、運河「canal」やラテン語で「管」を表す「canalis」と同語源でしょう。
「フィナンシェ」は「金持ち」の意味ですか。「finance」と同語源。形は金の延べ棒のイメージですね。

これらには「外が硬くて中が柔らかい」という共通点があって、口にしたときの食感が似ています。
でも私の好きな順で言えば、ダックワーズ>フィナンシェ>カヌレです。(急にダックワーズが登場)。

「ダックワーズ」は、外側がパリッと内部がフワッとして、その極端なギャップが良いのです。

そう言えばステーキでも、同じような「外硬内柔」ともいうべき焼き方が美味しくて好まれますね。
噛みごたえのある固さがあり、しかし噛んでみるとジューシーというのが、食感として理想形なのでしょうか。
まあ確かに、外側が柔らかいけど噛んでみたら中が固かった、という食べ物はあまり食べたくないですね。

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ワクチンは同時接種がオススメ
- 2023/10/22(Sun) -
新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの同時接種を希望する方は、意外に多いですね。
今月これまでに当院でコロナワクチンを接種した85人のうち、35人(41%)がインフルも同時接種しました。
これは、コロナワクチンの接種を受けた方のほとんど(78人=92%)が高齢者だったからかもしれません。

同じ日に接種ができることは、両方のワクチンを早く接種したい方にとっては、都合の良いことです。

以前は「14日」の接種間隔が必要でしたが、いまは「14日未満」でもOKとなり、同日もこれに含まれます。
日程を気にせず、コロナとインフルを別々の場所(医療機関や職場等)で接種することもできます。

子どもの定期予防接種でも、かつての厳しい接種間隔規則は緩和されて、とても接種しやすくなっています。

以前はすべてのワクチンで、同時接種はOKだが翌日接種はダメ、という時期がありました。
さらに同日でも別の時間帯はダメ。連続した時間帯に、同じ医療機関で接種しなければなりませんでした。

同日が良くて翌日や別時間帯はダメだという、医学的根拠に乏しい規定がやっと見直されたわけです。

さてコロナワクチンは、いまのところインフルエンザワクチンとの接種間隔のみ、規定が撤廃されています。
コロナはおもに成人が接種するのでそれでも良いですが、他のワクチンがダメな理由は、多分ありませんね。
同時接種が問題無いことを裏付ける研究が、他のワクチンではあまり行われていないだけでしょう。

話は変わりますけど、いま予防接種で変えてほしいのは帯状疱疹ワクチンの納入価格です。
テレビのCMで接種する気にさせておきながら、異常に高額な料金設定は詐欺ですよ。(※当院では4万4千円)

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「ラー」ホノルルから戻る
- 2023/10/21(Sat) -
成田を昨夜出発した「フライングホヌ」3号機「ラー」の初便は、無事ホノルルに到着し歓迎されたようです。
その「ラー」は現地到着の約4時間後に「復路の初便」として飛び立ち、今日16:01に成田に戻ってきました。

両方の初便に搭乗するという「初便タッチ」をした、イカレた、もとい、熱心な方は、25人いたそうです。
その方々の米国への「入国審査」では、おおむね次のような会話があったとか、なかったとか。

米「どうしてすぐに帰国するのか」
日「A380の初便に乗りたかったので」
米「日本人はそんなことをするのか」
日「全部で25人が今日同じことをしている」
米「ニッポン、クレイージー」

最近、米国入国を認められない日本人が時々いることが、「米国タッチ」をする方々の心配のタネのようです。
「米国滞在時間が異様に短い」とか「所持金(現金)が異様に少ない」点が、入国審査で問題視されるのです。

問題の元は、「タッチ」している自分の様子を動画で撮りまくっている、迷惑系のユーチューバーです。
機内の動画撮影も迷惑だし、入国審査周辺で撮影のそぶりを見せようものなら、即刻別室送りとなります。
そして入国できずに強制送還となるわけですが、結果的には、当初予定の「タッチ」と同じ便に乗るだけです。
この強制送還などの仕打ちはますます、ユーチューバーにネタを与え、彼らを喜ばせるだけなんでしょうね。

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「ラー」ホノルルへ飛び立つ
- 2023/10/20(Fri) -
「ラニ」「カイ」「ラー」と書き並べてピンとくる方、いますか。「あれね、妖怪人間でしょ?」違います。
ANAが2019年に成田–ホノルル路線に導入した、超大型旅客機「エアバスA380」3機の愛称です。

3機にはそれぞれ3色のウミガメの塗装が施され、3匹あわせた愛称は空飛ぶウミガメ「フライングホヌ」です。
「ANAブルー」のラニ、「エメラルドグリーン」のカイに対し、ラーだけ「サンセットオレンジ」と暖色です。

ジェンダーレスが叫ばれる中で言うのもアレですけど、「ラー」ちゃんだけ睫毛があって女の子っぽいですね。

ハワイ便といえば以前はJALの牙城でした。そこへANAが「ホヌ」で殴り込みをかけたのが2019年のこと。
私もその年の9月に「ラニ」に搭乗しましたが、その苦難の顛末は涙無しには語れません。

さて間の悪いことに、ANAがA380を導入した途端にコロナ禍です。運航がパッタリ止まってしまいました。
やっと今年4月に定期運航が再開され、昨日までは「ラニ」と「カイ」の2匹が飛び回っている状況。

コロナ禍中の2年前に納入された「ラー」は、ずっと運航に使われないまま整備飛行等を繰り返していました。
その「ラー」がついに、今日から定期便に加わることになり、いま(21:41)ホノルルに向けて離陸しました。

記念すべき今夜の「初便」(NH182)には多くの航空ファンが搭乗し、いま機内は興奮の渦中でしょう。
熱心な「初便ファン」は、同じ「ラー」で復路(NH181)の初便に乗って、すぐ日本に戻ることになります。
そんな乗り方を「初便タッチ」と言い、聞くところでは今回は20人以上のマニアが初便タッチするといいます。
バカですねぇ。うらやましい。

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機種変更前のiPhoneバックアップ
- 2023/10/19(Thu) -
「iPhone 15 Pro」の設定を済ませた話は先日書きましたが、話が前後しますが今日はその準備の話。
データ移行に備えた旧iPhoneのバックアップについて、どなたかの参考になるかと、覚え書きしておきます。

(1)旧iPhone(今回はiPhone 13 Pro)のOSを最新にしておく
何か重要なことをする前には、まずコレですね。使用中のiOS 16のうちでは最新の、16.7.1に更新しました。
先月出たばかりのiOS 17にはしませんでした。iPhone13で使う場合には、17が最善とは限らないからです。

(2)Mac(自宅のMacBook Pro)のOSを最新にしておく
バックアップの受け手も最新にするのが鉄則。現有のmacOS Big Surのうちで最新の11.7.10に更新しました。
最新は本来macOS Sonoma(14.0)ですが、そこまではしません。新しすぎて動かないソフトがあるので。

(3)MacにiPhoneのバックアップを作る
iCloudバックアップは時間がかかるし応用が利かないのでやりません。完璧なバックアップはMacに作ります。
以前はiTunesを使って作業していましたが、最近のmacOSにはそもそもiTunesというソフトが存在しません。

iPhoneは、Macとケーブルで繋ぐと外部デバイスのようにサイドバーに現れるので、それを選べばOKです。
「iPhone内のすべてのデータをこのMacにバックアップ」から「今すぐバックアップ」へと進みます。
このように、MacとiPhoneは容易に自然に連携します。iPhoneユーザなら、パソコンはMac一択ですよね。

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急にパズルができなくなる?
- 2023/10/18(Wed) -
診察室の電子カルテ用Macのキーボードの手前に、横長の「パームレスト(リストレスト)」を置いています。
手や手首を保護するための、内部にジェルの入ったクッションで、かつて腱鞘炎で悩んだ私には必需品です。

使っているとひどく汚れてくるので、ハンドタオルで巻き、そのタオルを定期的に交換・洗濯しています。

デサキで買った「Atsuko Matano」のタオルです。もう何年も前から、2枚のタオルを交代交代使っています。
ひとつにはクマの、もうひとつにはカエルの、フェルトのマスコットが、タオルの端に縫い付けてあります。
パームレストを巻いた時、タオルの左端からクマやカエルが顔を半分出して私の方を見ます。可愛いです。

最初にタオルをどのように置くと、巻いた時にクマやカエルの向きがちょうど良いか、いつもそれを考えます。
簡単にわかることですが、でももしもこれを幼稚園児にさせたら、10秒ぐらい考えるかもしれませんね。

ところが今朝のこと。私は巻き方が急にわからなくなり、試行錯誤の末うまくいくまで10秒以上かかりました。

何も考えなくても直感的にできる作業なのに、今朝はひどく時間がかかってしまったことに、愕然としました。
こんな簡単なパズルのようなことが急にできなくなるって、もしかして何かの兆候ですかね、何かの。
こういう事が今後増えるのでしょうか。いやいや、コレハマズイですよ。魚を食べて、脳トレしようっと。

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絶妙に香る牛乳
- 2023/10/17(Tue) -
水筒に牛乳を入れてはいけないって、知ってました?
私は一昨日まで知りませんでした。たぶん、ボーッと生きてきたんでしょうね。

1日1食(夕食のみ)の私ですが、昼休みにはコーヒーを飲みます。
夏場はアイスコーヒー「WONDA BLACK 極」を飲んでいましたが、途中から、コーヒー牛乳に替えました。
保冷水筒に牛乳を半分入れて家から持って来て、昼に缶コーヒーをそれにつぎ足すわけです。
これをもう何か月も続けてきましたが、先日はコーヒーを混ぜる暇が無くて、牛乳をそのまま飲んだのです。

そしたら、ビミョーに臭かった。腐敗臭というより、ちょうど、靴下のニオイを薄めたような感じです。
そのかすかな臭気を感じながら牛乳を半分まで飲んだところで、昼休憩が終わりました。

さて夕方。診療が終わり、残りの牛乳を飲もうと水筒の蓋を開けたら、かなりキツい靴下臭が鼻を突きました。
がしかし、飲もうと思えば飲めそうな、むしろ味わってみたい気もする、なんともギリギリの臭気なんですね。
夏の靴下と同じで、臭いのはわかってるけど、ちょっとだけ嗅ぎたくなる、あの懐かしい感覚です。

たぶん世の中の多くの悪臭が、絶妙に希釈することで芳香として感じるようになるような気がします。

どうやら牛乳は保冷水筒に入れても、栓の裏などに付着したものが温まって腐敗しやすいようですね。
腐敗した牛乳は微量なので、悪臭はしても実際どれほど有害かは不明です。飲んだら美味しいかもしれません。
とは言え、腹を下したら面倒なことになるので残りの牛乳は飲みませんでした。

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まだ発熱外来は続けてますけど
- 2023/10/16(Mon) -
昨日・今日の発熱外来では、コロナ陽性者7人、インフルは25人。だいたいこんな比率ですね、最近の流行は。

コロナとインフルの検査は同時に行うことができますが、最近はインフルだけ検査するケースが増えました。
これは流行を反映したもので、またコロナの検査代が有料(しかも高額)になったことも背景にあります。

当院で行っているコロナの遺伝子検出検査(NEAR法)の診療報酬は700点。つまり7,000円と高額です。
しかしまあ聞いてください。検査の消耗品(検査キット)代が、1検体あたり約6,000円もかかるのです。

先日招集された厚生局の「集団的個別指導」は、じつは診療単価がある程度高い医療機関が対象でした。
「コルァ〜、検査しすぎやろうが、ええ加減にせえやぁ〜」という、国からの恫喝、じゃなくて指導なのです。

ですが当院では、国が推進するコロナ診療に真面目に対応して、目一杯発熱外来を行っただけです。
たしかに見かけ上の診療単価は高いですが、その大半が検査キット代に消えているのです。
つまり儲けているのは医療機器や検査キット会社ですからね。売り上げだけ見て評価しないでいただきたい。

結局、診療報酬という公定価格とそれを熟知した業者の間で、医者は上手い具合に働かされているのです。

検査や治療で四苦八苦するばかりじゃなく、いまは予防(ワクチン接種)にも力を入れようとしています。
ただしワクチンの納入価格がかなり高額なので、これまたかなり薄利です。どうにかなりませんかね。

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iPhoneは首に優しくない
- 2023/10/15(Sun) -
昨日も書いたように、iPhone 15 Proはチタンボディなので、旧モデルよりも少しだけ、軽くなりました。

ところで、皆様は日頃スマホをどのうように持ち歩いているでしょうか。
手に持って歩くのは、歩きスマホの原因にもなるし置き忘れのリスクもあるので、私はあまりやりません。
ポケットに入れると、とくにお尻のポケットでスマホを曲げてしまった経験があるので、私は避けています。
胸ポケットに入れることもありますが、前傾姿勢でスマホを落とす危険があり、これも避けた方が良いです。

私は普段、スマホは通勤バッグかショルダーバッグに入れています。これだとその重さは気になりません。
でも旅行の時は手ぶらで歩き回りたいので、スマホはボディーバッグに入れることが多くなりました。

いま、リュックを背負うのが気に入ってるのですが、それだと簡単にスマホを取り出しにくい欠点があります。
そこで最近の旅行の時には、スマホを「スマホストラップ」に入れて、首からぶら下げました。
これはひどく便利です。便利ですが、iPhoneはけっこう首に来ます。

スマホストラップには、スマホとクレカとパスポートと搭乗券と現地通貨を入れる程度ですが、それでも重い。
長時間歩くときは、ストラップのDカンを、リュックのショルダーハーネスのどこかに引っかけたりします。

いま、iPhone 15 Proをぶら下げてみると、たしかに13 Proの時より軽くなった、ような気のせいがします。
ていうか、まだ重い。いくらチタンを使っても焼け石に水ですね。結局、バッテリーが重いのでしょう。
パソコンでもEVでも同じですが、もっと飛躍的にエネルギー密度の高いバッテリーって、できませんかね。

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「iPhone 15 Pro」到着
- 2023/10/14(Sat) -
「iPhone 15 Pro」が、発注からちょうど4週間でやっと届きました〜。「チタンブルー」が鮮やかです。

「軽い!」というのが第一印象。手に持つと衝撃を受けるほど軽いですね、このチタンボディーは。
でも実を言うと、ケースに入れたiPhone 13 Proと裸の15 Proを比べたので、余計にそう感じたのでした。
カタログ上は、13 Proは203g、15 Proは187g。約1割軽くなってます。いやまあ、たった1割ですけどね。

「USB-C」待ってました〜。「USB 3」対応なのでデータ転送も早い(はず)です。
「ケーブルだらけの日々は、もう終わりです」と言うAppleさん。ケーブルだらけはアンタのせいじゃないの。

「アクションボタン」という物理ボタンが付きました。とりあえず私はカメラ起動などに使いましょうかね。
Appleはボタン類の少ないデザインを好むはずですが、敢えて搭載するからにはよほど便利なのでしょう。

「iOS 17」もいいですね。これは旧iPhoneにもインストールできますが、新機種でこそ真価を発揮するはず。
ロック画面でも真っ暗にならない「常に画面オン」の設定は、私には地味に嬉しいですね。
バッテリー充電は「上限80%」を設定できるので、旅行時などを除いて日頃は、その設定でいきましょう。

とりあえず今夜はまず、旧iPhone(13 Pro)からのデータ移行(復元)作業を行いました。
Apple IDやWi-Fiなど最小限の設定をした後に、Macに接続して、データの復元を行いました。
データだけでなく、すべてのアプリとその設定も復元するので、結構時間がかかります。
たいていのアプリはそのまま立ち上がりましたが、銀行やカード系などはログイン作業をやり直しです。

この作業を夜になって始めてしまったことに、いま後悔していますが、途中でやめるわけにもいきません。
そんなわけで、新しいiPhoneを明日から使えるよう、頑張っております。いったん寝ます(つづく)。

(追記)さきほどの投稿直後に設定完了。SIMカードも入れ替えて、通話まで確認できました(やれやれ)。

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高速充電するために高速道路に乗る
- 2023/10/13(Fri) -
愛車に「超高速充電(150kw)」をするために、久々にディーラーまで行きました。もちろん電気代無料です。
通常の、市街地にある高速充電器は40kWなので、理屈の上では約「4倍速」で充電できるはずです。
でもなぜか、充電中によく見ると実際には90kwなんですね。まだ最高速では運用していないようです。

それでも、ショールームでコーヒーを1杯飲む間に、フル充電(といっても80%まで)が終わりました。

ただし、自宅からディーラーまでは、国道57号バイパス経由で14km、九州道経由で25kmの距離があります。
GoogleMapによる所要時間は、奇しくもいずれも33分。なので当然ですが高速を選びました。
結局、充電時間を30分程度短縮するために、往復1時間以上をかけてディーラーまで往復したわけです。
高速充電するために高速道路に乗って、全体としてはかなり時間を食ったと、そういう顛末です。

気がつけばもう7カ月以上、ガソリンスタンドに行っていません。金輪際、行く用事は無いでしょうね。

にしても、充電スポットが少なすぎます。インフラ整備が全然ダメ。こんなことでEVが増えるんでしょうか。
充電場所の数だけでなく、高速充電の規格が遅れています。高速と謳っているのに時間がかかります。
ひと充電5分ぐらいの、ガソリンスタンド並の時間にしなければ、充電場所で渋滞しますよね。
TSMCも来ることだし、菊陽町に超々高速充電場所を何カ所か整備する社会実験なんて、やりませんかね。

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九州電気保安協会の「電気安全調査」
- 2023/10/12(Thu) -
九州電気保安協会が、院内施設の「電気安全調査」をしてくれたようで、点検完了の書類を置いて行きました。
「□ 異常ありませんでした」のところにチェックが入っていました。それは良かった。

このような、電気通信系を「検査しときました」という手合いは、昨今よほど注意しなければなりません。

「九州電気保安協会」は信頼できるし、「事前のお知らせ」も受け取っていたので問題ありません。
しかし同社のサイトにも「類似した会社名を名乗る業者にご注意ください」とあるように、問題は深刻です。

「九州電気保安教会」と記載してないかどうかは、よく見ておく必要はあります。
「□ 異常がありました。つきましては、壺を買う必要があります」という選択肢があれば、要注意です。

「九州電機保安協会」とか「九州電器保安協会」というトリックも、見破らなければなりません。
「九洲電気保安協会」とか「丸州電気保安協会」も、気をつけるべき団体でしょう。
「九州電気不安協会」ならすぐ見破れますが、どんな団体なのか逆に興味が湧きます。

「詐欺メールにご注意ください」という、それ自体が詐欺メールかもしれないメールが、よく届きますね。
メール内にリンクが張ってあっても、決して触ってはなりません。メール自体を即削除すべきです。
詐欺ではなくても、そんなメールを送信するようでは、セキュリティーに甘い企業と考えなければなりません。

現に、銀行など一部企業からのメールには、そのようなリンクはなく、電話番号が記載されているだけです。
セキュリティーに気をつければ気をつけるほど不便にはなりますが、不便でも安全第一ですから。

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「集団的個別指導」
- 2023/10/11(Wed) -
厚生局熊本事務所による「集団的個別指導」に招集され、午後を臨時休診にして講演を聞きに行って来ました。
内容的には、保険診療における注意点についての懇切丁寧な説明であり、別の言い方をすれば「説教」です。

その「召集令状」が届いたのは1カ月前のこと。すでに今日は乳幼児の予防接種の予約などが入っていました。
発熱外来もまだ毎日行っており、できることなら急な臨時休診は避けたいと思っていました。
都合が悪い場合は不参加でも良さそうな雰囲気だったので、先日厚生局に電話してみました。

私「発熱外来を中止するのは市民の健康にも反するし、乳幼児の予防接種を急に変更するのもいかがなものか」
厚「参加できない方のために別日にも開催を予定しておりますので、そちらに参加していただきます」
私「別日とは、いつになりますか」
厚「その当日の1カ月前のご連絡になります」
私「それでは結局、今回と同じことですね。別日にも参加しないということは可能ですか」
厚「そうなりますと、『個別指導』を受けていただくことになります」

「個別指導」・・・医療機関がもっとも恐れる、恐怖の4文字ですね。「コベツシドウ」と書けば6文字です。
かつて新規開業直後に受けたことがありますが、準備が超々大変だし、確実に休診を余儀なくされます。
そのような、医療機関を困惑・狼狽・憔悴・疲弊させる招集をちらつかせるお役所のやり口は、嫌いですw。

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洗車したから雨降るな
- 2023/10/10(Tue) -
今日からしばらくは雨が降らないとみて、久しぶりに愛車を洗いました。
ボディーカラーがグレーなので汚れが目立ちにくく、ついつい洗車が延び延びになっていたのです。
でも近づいてよく見たら、かなり汚れてます。白や黒の車だったら目も当てられない惨状でしょう、きっと。

春頃には、夕方になると当院の駐車場に隣のアパートの影ができて、絶好の洗車スポットとなっていました。
いまは午後2時ぐらいから駐車場が当院の建物の影になります。洗車に適した時間帯がだいぶ早くなりました。

まず車体にしっかり水をかけて濡らし、それからムートンミトンでシャンプー洗い。これは定番。
だいじなのは拭き上げですね。いつもはコストコの、お徳用のマイクロファイバータオルを使っています。

でも今日はタオルを新調しました。Amazonでポチった、ちょっとお高い洗車専用クロスです。
これがスッゴく水を吸いますね。ボディをひと撫でしただけで水気がゼロ。ああもう、早く買えば良かった。
難があるとすれば、タオルが厚くて大きくて、絞るのに苦労しますが、まあなんとかなります。

洗車って、いつも始めるまではちょっと面倒で気乗りがしませんが、終わってみると気持ちよいですね。
しかも今日の午後は気温と風が心地よかった。あとは明日からしばらく雨が降らないことを願います。

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インフル多いがコロナもまだまだ
- 2023/10/09(Mon) -
絶好の行楽日和かと思ってたら、午後から降り出しましたね。どっちみち今日も、発熱外来やりましたけど。

アデノウイルス感染や溶連菌感染のお子さんもいますが、やはり多いのはインフルエンザとコロナです。
この2日間のコロナ陽性者は10人、インフル陽性者は13人でした。検査の陽性率はいずれも下がっています。
ひところは、インフルによってコロナが駆逐されたかのような様相でしたが、まだコロナもしつこく出ますね。

コロナ治療薬は、今月からとても高額な自己負担が必要になったので、1割負担の高齢者にだけ処方しました。
インフルもコロナも、近隣校では学級閉鎖が出ています。たいていの学校ではインフルがメインのようです。
ただし個人情報保護の観点からか、何の感染症で学級閉鎖なのか保護者には詳細を知らされてないようです。

一方でインフルは予防接種の要望も多く、当院のネット予約枠はほぼ満杯です。枠を広げても秒で埋まります。
日曜祝日にも多くの方に接種したいところですが、現状では、休日は接種よりも発熱外来を優先しています。
そのかわり、他院が発熱外来を行っているであろう土曜日に、当院ではワクチンの接種を行っているわけです。

ここしばらくは、検査や治療をしながら予防もする、ということになるんでしょうね、コロナもインフルも。

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暑さよりも寒さよりも、雨の発熱外来がイヤ
- 2023/10/08(Sun) -
この連休は発熱外来です。しかも雨です。明日も雨らしいです。嫌いですね、雨の発熱外来は。

院内の隔離診察室(陰圧室)が一部屋しかないので、院内だけでは発熱者の診療がさばけません。
なので多くの発熱者は駐車場での診療となり、コロナやインフルや溶連菌等の検査も自家用車内で行います。
となると、院内と駐車場を早足で何十往復もすることになります。今日は滑って転ばないように注意しました。

猛暑で熱中症気味なった日もありました。極寒で雪が舞う中でも駐車場に行ったり来たりしました。
しかしとくに困るのは雨ですね。この夏はまるで熱帯地方のように、スコール(ゲリラ豪雨)が降りました。
それと比べれば、今日のようにシトシト降る雨など、可愛いものです。ただ、傘を差すのが面倒なのです。

傘を差し、カルテ(病歴ファイル)を持ちながら、しかも綿棒で鼻咽腔を拭うには、高度な技術が必要です。
その綿棒が1本だけ(=検査が1種類で1人だけ)なら、自分1人でなんとかこなせます。
しかし複数の検査や複数の患者さんの検査を一度に行うとなると、かなり厳しい。
そんな場合は、看護スタッフを付き添わせて、検査を介助してもらうこともあります。

でも今日の私は、綿棒2本を角度を付けて片手で持つという、ほぼD難度の技を繰り出し続けたのでした。

もしクリニックを建て直すなら、複数の陰圧診察室と、ドライブスルー検査ができる駐車場を作りたいですね。
ていうか、また新たな病原体によるパンデミックなど、もう想定したくないのが本音ですけど。

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土曜の午後は、ワクチンタイム
- 2023/10/07(Sat) -
今日の午後は、一般診療をお休みして予防接種だけを行いました。去年もこの時期、同じような事をしました。
1時台はコロナ、2時台は小児の定期接種、3時から6時まではインフルエンザワクチンの接種を行いました。

コロナとインフルエンザの両方の接種希望者が多いこの時期、今日のような集中接種日の設定が必要なのです。

両ワクチンの同時接種は、コロナワクチンの接種枠でのみ行いました。
コロナワクチンは、当院での接種歴のある方に限定して接種しているので、そのような運用になります。

本日当院でインフルエンザワクチンを接種した方は、他院等でいつでもコロナワクチンを接種できます。
インフルエンザワクチンとコロナワクチンの接種間隔において、規定(制限)が無いからです。

最近、HPVワクチンの接種希望者が増えました。夏休みに接種を始めた方は、今頃2回目の順番が来ます。
HPVワクチンとインフルエンザワクチンの接種間隔においても、特段の制限はありません。
しかし、HPVワクチンとコロナワクチンの接種は、2週間の間隔を空けなければなりません。

元々インフルエンザワクチンも、コロナワクチンとの接種は2週間以上の間隔を空ける規定がありました。
しかしどちらの感染症も切迫していたため、迅速な接種が行えるよう、その規定が撤廃された経緯があります。
その医学的根拠を得るため、同時接種等を行っても問題無いかどうか、複数の検討(研究)が行われました。

であるなら、HPVワクチンだって、コロナワクチンとの接種間隔の規定を撤廃してもらいたいものです。
ただ、両方とも筋注なので、同時接種は両肩への注射となってしまいます。
同時ではなく、2週間以内の自由な間隔での接種ができるようになれば、ずいぶん助かるんですけどね。

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熊本空港・新ターミナル半年経過
- 2023/10/06(Fri) -
熊本空港が新ターミナルになって、半年以上経ちました。
搭乗ゲートに売店・飲食店が直結した「滞在型ゲートラウンジ」がウリですが、私はあまり利用していません。
前にも書いたように、店舗が充実しているのは、現時点では保安検査通過後の制限エリア内だけだからです。

「熊本から帰る」人には良いですが、私のように「熊本から旅に出る」人間にはあまり用事がないのです。
ただし、孫に会いに行くような時なら、お菓子とかくまモングッズなどをどっさり買います。

以前の仮設ターミナルのときは、ちょっとした日用品を買える売店が制限エリア内にありました。
ガムとか、綿棒とか、ティッシュとか、手指消毒液とか、ハンカチなどの小物を買うことがよくありました。
空港に着いてハンカチを忘れたことに気付くことが私は多くて、何度も買いました。いまはそれも買えません。

ANA系の売店といえば「ANA festa」です。ANAカードを使えば割引価格で購入でき、マイルもたまります。
しかし熊本の新ターミナルにはありません。最近、伊丹空港からも姿を消したようです。店舗数が減ってます。

一方で、JAL系の売店は長い間「BLUE SKY」でしたが、今月から名称が「JAL PLAZA」に変わりました。
JALのシンボルカラーが赤でANAは青なのに、JALの店がBLUE SKYですからね。しかも赤文字で。
そんなオカシな捻れもこれで解消ですが、まあどっちみち、熊本空港にその店舗はありませんけど。

いまのターミナルの東隣に来年完成する商業施設ビルに、ANA festaもJAL PLAZAも入るのでしょうか。
旅行と飛行機に関連した雑誌と書籍に特化した専門書店も入れていただくと、とても嬉しいのですが。

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日本の基礎研究は、どうナノ?
- 2023/10/05(Thu) -
ノーベル化学賞は「量子ドット」の研究者が受賞しました。
「ナノテクノロジー」という微細な技術への功績が評価されたのですが、ただタイミングがどうなんですか。
なにしろその前日の物理学賞が「アト」ですから、「ナノ」ごときで「微細ナノ?」とか言われませんかね。

てなことはなく、量子ドットというすでに広く応用されている技術は、今後さらに広がりそうです。
ところが報道番組を見ると、受賞者情報流出の件ばかりが報じられ、その研究内容はサッと流されていますね。

本来のアカデミックな解説よりも末節のスキャンダルを、日本のメディア(そして国民)は好むのでしょうか。

研究を掘り下げて特集する気がないのは、このところ日本人の授賞者がいないからかもしれません。
残念なことに、日本はもう、過去の研究遺産を食い潰してしまったと言う人もいます。
近年の基礎研究は、他の国々にすっかり抜かれています。それもこれも、為政者の理解不足、浅慮に尽きます。

安倍元首相はかつて、「学術研究を深めるのではなく、もっと実践的な職業教育を行う」と述べました。
某野党議員ですら「2位ではダメなんですか」と言う始末。
与野党が共にこれでは、研究予算は付きませんね。そして将来のノーベル賞受賞も、まったく期待薄です。

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ミカンは美味しい
- 2023/10/04(Wed) -
ミカンが届きました。
冬がまた来る、なんてフレーズを思い出したりしますね。朝晩もずいぶん涼しくなりました。

父の実家(山口県大島町)がミカン農家だったので、私は幼少期からミカンをたくさん食べて育ちました。
冬にコタツに入ると、ほぼ無限に食べてましたね。当然、手のひらは真っ黄色になります。

でも最近は、ほとんど食べていないかもしれません。
なんとなく皮を剝くのが面倒なんですよね。剝いてまで食べるのかという疑念が生じ、結局、食べないのです。
いま自分で皮を剝く果物といえば、バナナぐらいですかね。

あるとき、ミカンの皮を剝いてくれと家人に頼んだら、それなら食べなくてもよろしい、との返答。
なので私も、じゃあ食べない、となって、以後十数年間、私はミカンを食べない日々が続いてきたのです。
ある意味で冷戦状態、未完(ミカン)の大局と言ってもよいでしょう。いったい、いつ完結(柑橘)するのか。

ですが、食卓に置いてある黄緑色の小ぶりのミカンを眺めていると、もう、食べたくて仕方なくなりました。
それで今夜ついに、禁断のそれを、自分で剝いて食べたのです。2個。

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「アト秒」
- 2023/10/03(Tue) -
ノーベル物理学賞は、「電子」の動きを観測する新たな研究を可能にした研究者が受賞しました。

「アト秒」と呼ばれる、きわめて短い時間だけ光を出す実験的な手法を開発した、のだそうです。
なんにせよ、想像を絶するほど短い時間だということは理解できます、アト秒。100京分の1秒。富嶽百景。

生理学・医学賞の「mRNAワクチン」開発とは違い、研究についての説明をメディアはほとんど諦めてますね。
せめて、今回の偉業を達成するまでの苦労話や意義について、もう少しぐらいは解説してほしいものです。

ミリ→マイクロ→ナノ→ピコ→フェムト→アト、という言葉は、今回知られるようになったかもしれません。

「フェムト(f)」なら、日頃よく目にします。体積の単位「フェムトリットル ( fl )」などです。
たとえば、ヘマトクリットを赤血球数で除した赤血球1個当たりの容積(MCV)は、正常値が90 fl 前後です。
これが低値だと鉄欠乏性貧血の目安となるので、次の採血で血清鉄やフェリチンを調べることになります。

「アト(a)」を日常で使うことはないですね。「アトぜき」ぐらいですか。違うか。
「アト一歩」なんて言う時は、もうホント、すごく惜しいときの表現なんでしょうかね、違いますね。

でもそれを言うなら、「mRNAワクチン」開発の詳細も、メディアは十分には解説しきれていません。
「ウリジン」を「シュードウリジン」に替えたというブレイクスルーも、まったく解説が膨らみません。
もちろん私にも、その解説をする能力がありません。すみません。ワクチンは使わせていただいておりますが。

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タミフルを飲まなくてもインフルエンザは治る
- 2023/10/02(Mon) -
10月になり、新型コロナウイルス感染症の診療が少し、変わりました。

たとえば、当院でも処方してきたコロナ治療薬の「公費支援」が、「全額」から「一定額のみ」になりました。
自己負担の上限額は、3割負担だと9,000円です。これまで自己負担ゼロだったので、その差は大きいですね。
もともと10万円近い薬なので、最終的に公費負担がなくなれば、自己負担が約3万円になる日が来ます。

この高額な自己負担を考えると、今後この薬を希望するのは、1割負担の方だけになりそうです。

一方で、インフルエンザが陽性の場合には、タミフルなどの抗ウイルス薬を希望する方がほとんどです。
皆がタミフルを飲んでいるので自分も飲む。元気でも飲む。いかにも日本的な、言うなれば反射的同調ですね。
その結果、世界中のタミフルの75%を日本が消費しているという、驚くべきタミフル愛好国になっています。

ところが今シーズンは、インフルエンザの陽性者でも、タミフルなどの処方を希望しない方が目立ちます。
ひところ騒がれた「異常行動」(ただし濡れ衣)を恐れているのではなく、薬を必要とは思わないようです。

想像するに、新型コロナを特別な治療薬も飲まずに治した経験が、その方にはあるのかもしれません。

そうなのです。インフルエンザに罹ったからといって、必ずしも抗ウイルス薬を飲む必要はないのです。
タミフルなどは、高齢者や基礎疾患のある方などが限定的に使う薬だと、そろそろ考えるべきかもしれません。

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開院16周年
- 2023/10/01(Sun) -
つるはらクリニックは、開院16周年を迎えました。
これもひとえに、皆様方の温かいご支援のおかげです。厚く御礼申し上げます。

勤務医から開業医に転身した16年前、私の使命は近隣地域の方々への丁寧な医療の提供だと考えていました。
小児心臓外科という、かなり専門的で特殊な分野に身を置いていた私からすれば、大きな転機でした。

当初は、夜9時10時頃まで平気で診療していましたが、いまでは、ほぼ定時頃には終わるようになりました。
働き方改革など時代の流れもあり、また私が長く診療を続けられるためでもあります。どうぞご理解ください。

熊本地震では、とにかく近隣の患者さんの診療を続ける事だけに集中し、断水中でも休診はしませんでした。
いま思えばあの地震がきっかけで体の力が抜け、変な欲がなくなり、自然体で診療できるようになりました。

もうこれ以上の災難には一生遭遇することもなかろうと思っていたら、コロナです。
コロナ禍によって、医療だけでなく社会のすべてが打撃を受け、子どもたちのだいじな時間を奪いました。

土日診療が当院のウリなので、いまは医療提供体制の手薄な土日祝日の発熱外来に、力を入れています。
もうそろそろ通常診療に戻るかと思いきや、昨日も今日も受診者が多く、コロナはまだまだ先が見通せません。

世の中はすでにウィズコロナに向かっていますが、医療分野のウィズコロナって、実は危ういものなのです。
コロナを恐れない開放的な方と、基礎疾患のある方や高齢の方とのニアミスが、むしろ起きやすくなりました。

そんななかで当院は今日、開業16年の日を迎えました。そしていつのまにか、私は63歳になっています。
まだまだ体力も気力も十分あると思っていますが、少し力を抜いて、自然体の医療を続けたいと願っています。
17年目のつるはらクリニックも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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