診療報酬は、増えるか、減るか
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- 2023/11/30(Thu) -
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診療報酬の改定が話題になる時期にはいつも、増大する社会保障費をどうするのか、という議論が出てきます。
社会保障費を抑えるには医療費を削減する必要があり、そのためには診療報酬を減らすべきだという論法です。 この理屈に、一般国民はああそうかと納得するのかもしれませんが、実はまったくオカシな話です。 診療報酬というのは、保険診療への対価であり、医療機関や医療従事者の収入の原資となります。 それは医者の「働き」に比例して得られるものなので、頑張れば頑張るほど収入が増えるのは当然のことです。 その際の、さまざまな診療内容に対する「点数」は国が定めており、それを国は自由に「改定」できます。 医者の儲けの総額ともいえる国民医療費を抑えるのは簡単。その点数の設定を引き下げるだけで済むのです。 しかしそもそも、国民医療費が増えたのは、高齢化やコロナ禍などによって、医療の需要が増えたからです。 たとえ、医者が頑張って国民の寿命を延ばしてきたとしても、高齢化社会は医者の責任ではありません。 なのに、医療需要が増えたので、医療費を減らすために医者の儲けの単価を下げようという話なのです。 そして残念なことに、医者の儲けを減らして医療費を削減することに対して、世論はあまり反対しないのです。 医師の働き方改革や看護師などの給料アップが求められる中で、診療報酬の改定はどっちへ向かうのでしょう。 |
車のエアコンが故障
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- 2023/11/29(Wed) -
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言うまいと思えど今日の寒さかな( You might think today’s some fish. )。
あれ、前にも書いたっけ、と検索したら同じ出だしで書いてました。クルーズ船問題の頃ですか。なつかしい。 そんな折も折、愛車のエアコンが突然、故障しました。車が暖房できなくなりました。車内が極寒です。 真冬に向かいつつあるこの時期を見計らったかのようなタイミング。マーフィーの法則ってやつでしょう。 先々週ぐらいから兆候はあったのです。なんか暖気がぬるい→設定温度をアップ、の繰り返しで今や28度設定。 ついに先週からは、人肌(しかも平熱が低い人の)程度の温風しか出なくなりました。もう、温風ですらない。 シートヒーターとステアリングヒーターは生きているので、運転中はお尻と手だけがカッカしている状況です。 EVって、電気のことなら任せとけって雰囲気がありますが、実はその電気こそが弱点なんです。 バッテリーで長距離を走ることが最優先なので、走ること以外の機能ではなにかと節電しちゃうのです。 オール電化の住宅で、IHコンロの熱量やお風呂のシャワーが弱いようなものです。ちょっと違うか。 インパネに常に表示されている航続距離予測は、エアコンのスイッチをONにしただけでガクッと減ります。 それを目の当たりにすれば、暖房よりも距離だ、と思いたくもなりますね。 もしも雪の高速道路で渋滞したら、どれだけ暖房を使わずに過ごせるかが、電欠を防ぐための決め手です。 雪国にEVで出かける方は、渋滞に備えて車内にはダウンジャケットや毛布の準備が必要です、マジで。 |
「さすまた」を振り回す使い方も、ある
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- 2023/11/28(Tue) -
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貴金属店に押し入った強盗を、猪八戒似の(失礼)ガードマンが刺股(さすまた)で撃退した拍手喝采な事件。
刺股をあのように振り回す使い方があるのかと、しかも実際効果抜群じゃないかと、映像を見て驚きました。 たしかに刺股は本来、「刺す」「股状の」器具であって、おもに首などを壁側に抑え込む使い方ですよね。 しかも、複数の刺股で同時に別々の角度から刺して抑え込んでこそ、威力を発揮するモノだとされています。 ひとつだけを「刺し出す」と、その股状の部分を相手に両手で掴まれたら、容易に奪われてしまいそうです。 そうなると、その相手に本来の持ち手の棒状の部分で突かれたら、形勢は完全に逆転してしまいます。 だからこそガードマンは、相手に股を持たせないために激しく振り回したのかと、そう考えると腑に落ちます。 まあなんにせよ体格の良い方ですから、刺股でなくてもそれこそ猿股でも、武器にできそうな勢いでしたね。 「刺股」と聞くたびに、昔教科書で読んだ、魯迅の『故郷』を思い出す人もいるでしょう。私もその1人です。 「チャー」を捕まえるときの武器が刺股。チャーとは、ミュージシャンじゃなくて、西瓜を食べる獣ですね。 そして、チャーと同時にに思い出すのが、「ヤンおばさん」ということになります。 懐かしくなって青空文庫で読んで驚きました。「刺股」も「チャー」も「ヤンおばさん」も出てこないのです。 それぞれ、「叉棒(さすぼう)」「土竜(もぐら)」「楊二嫂(ようにそう)」。なにそれ。もうガッカリ。 と思っていたら、さきほどの井上紅梅の訳ではなく、佐藤春夫の翻訳版もありました。 こちらには「刺又」「チャー」「楊小母さん(ヤンおばさん)」が出てきました。これですよ教科書のやつは。 翻訳者の言葉の使い方・選び方って、こうも違うんですね。 井上版で習っていたら、これほどまでに私の記憶に残る小説ではなかったかもしれません。 |
「安全」も「安心」も、どちらも大事
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- 2023/11/27(Mon) -
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インフルエンザが流行し、タミフルなどの抗インフルエンザ薬を処方する機会も増えました。
そのタミフルは一時、「異常行動」の原因と見なされて、10代への処方が禁止されていた時期がありました。 後に、タミフルではなくインフルエンザそのものが異常行動を引き起こすことが、多くの研究で判明しました。 濡れ衣だったことが科学的に証明されたわけですが、いまなおタミフル処方には難色を示す方が一定数います。 HPVワクチンもそうです。いま接種希望者は増えていますが、このワクチンには懐疑的な方まだ多いのが現状。 メディアが大々的な反ワクチンキャンペーンを張り、国までもが「接種を推奨しない」と明言したからです。 「安全」よりも「安心」を重視した、と言えなくもないですが、当時の国は科学よりも心情を優先したのです。 科学者に耳を貸さず、市民団体や国民感情に左右される日本の役所の弱腰行政には、心底ガッカリしました。 医療従事者やWHOからは懸念の声が出ましたが、国は科学的データを黙殺し、なかなか動きませんでした。 幸い、新事実が出たわけでもないのに国は方針を転換し、近年HPVワクチンは勧奨接種が再開されました。 いま福島原発の処理水放出事案では、科学的には安全だと日本が説明しても、中国はなかなか納得しません。 この件は、中国の国家的戦略が根幹にあるので、科学的に納得できていないだけの単純な話ではありません。 しかしうわべ上、中国は科学的観点から問題を指摘し、日本は科学的観点から安全を訴えている状況。 かつて反ワクチンに加担した国が、今回は科学的安全性を押し通すという、そのご都合主義が滑稽です。 |
ネット予約枠は秒で埋まり、電話回線は1秒も途切れません
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- 2023/11/26(Sun) -
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日曜や祝日の発熱外来は、いつも早朝から予約が殺到します。
とくに日曜は生活習慣病の方の定期受診も多く、動線および時間帯の分離は徹底しなければなりません。 そのためには、完全予約制が必須です。直接来院による窓口受け付けは(原則として)行っていません。 となると予約はネットか電話となるのですが、ネット予約枠はすぐに埋まり、電話回線もすぐパンクします。 ネット予約は、予約開始後1〜数秒以内に、すべての予約枠が埋まってしまいます。 「予約開始と同時に枠が満杯になるとは、どういうことか」という苦情をたびたび頂戴します。今日もです。 申し訳ありません。予約希望者数が予約枠よりも圧倒的に多く、そのスタートダッシュが凄いのです。 電話は、切っても1秒以内に次の電話がかかってくる、いわゆる「チケットぴあ」状態です。 「何十回も電話したのにつながらないとは、どういうことか」という苦情もたびたび頂戴します。今日もです。 申し訳ありません。実際に電話が途切れないのです。運良くつながった方の予約だけで、枠が埋まるのです。 毎週日曜には予約が殺到し、ネットが埋まり、電話がパンクし、苦情が出て、いつも謝罪しています。 高熱などで苦しんでいる方からの予約なので、可能ならすべて受け入れたいところですが、限界があります。 そのことをご説明するのですが、クレームがヒートアップすることもしばしばで、対応には苦労します。 今日はいつも以上に電話で謝ることが多く、ずいぶん時間を要しました。大事だけど減らしたい時間です。 当院の診療キャパは限られます。それに加えて、そもそも熊本の休日の発熱外来のキャパが小さすぎるのです。 |
パスポート偽造組織の臭い
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- 2023/11/25(Sat) -
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東京都のパスポートセンターの従業員が、申請者の個人情報などを不正に持ち出していたことが発覚した件。
他の個人情報の流出と異なるのは、パスポート作成希望者に特化して、その必要情報が漏洩したという点です。 つまり、今回の犯行には、偽造パスポートを作るという明確な目的があると考えられます(個人の推測です)。 となると、巷のオレオレ詐欺グループ等とは別格の、巨大な犯罪組織の関与が臭いますね(個人の嗅覚です)。 国際的犯罪グループとか、テロ組織とか、あるいは某国かもしれません。 実行犯の女性は、たぶん脅されて犯罪に加担させられただけで、組織とは無関係の、むしろ被害者でしょう。 その彼女に指示を出した人間ですら、組織の末端の下っ端のトカゲの尻尾の先っちょでしょうね、多分。 警視庁公安部も、女性の背後に国家的な組織の関与の有無を捜査したようですが、確認出来なかったとのこと。 しかしこれは額面通りには受け取れません。公安が手の内を明かすはずがなく、捜査はまさに進展中でしょう。 公安は彼女を長い間泳がせていたはずです。ところが最近、その内偵を組織に気付かれてしまったのでしょう。 このままでは彼女の身が危ない、消されるぞ、となった。そこで急遽、彼女を保護すべく、身柄を拘束した。 ・・・そんな筋書きで、だいたい合ってますかね。 |
「就学時健診」
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- 2023/11/24(Fri) -
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「令和6年度入学児就学時健診」に行って来ました。私が学校医をしている「託麻北小」です。
健診対象者(=入学予定の年長児)は68人。どうやら新1年は2クラス編成になりそうです。 お隣の「託麻東小」は1学年7クラスもある児童数のようで、人口の増減にはずいぶん地域差があるんですね。 68人のうち7人が欠席したので、健診を実施したのは61人。そのほとんどが、顔見知りの子でした。 コロナ禍になって、保護者が付き添って健診に来ますが、その保護者ともたいてい顔見知りです。 高学年によく見かける肥満傾向のお子さんは年長児に少なく、問題点は小学校時代の生活習慣にありそうです。 胸部正中切開創のある心臓手術後の子が2人。61分の2は多く感じますが、これは偶然でしょう。 託麻北小は、白川の河岸段丘の2段目の段丘崖の上に立っています。 近隣の東部中も崖の上ですが、託麻北小は表玄関が崖に向いていて、まさに崖の上の学校って感じですね。 校区は白川に沿って東西に細長く、全域が河岸段丘を2段とも含むので、アップダウンの激しい校区です。 それを子どもたちは歩いて登下校するとのことですが、場所によっては片道でも小一時間かかりそうです。 でもそのおかげで、足腰の強い、持久力のある、たくましい子が育つと思います。 いつかその地形に感謝する時が来るはず。きっとこう言うでしょう。「段丘ベリーマッチ」。 |
ネット予約の予想外のメリット
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- 2023/11/23(Thu) -
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「勤労感謝の日」の今日、熊本で発熱外来やってるのは当院だけなのか、と思うぐらいの勢いでした。
インフルエンザは35人検査中21人陽性(陽性率60%)、コロナは16人検査して2人陽性(12.5%)。 近隣の小中学校には、インフルエンザによる学級閉鎖や学年閉鎖、学校閉鎖(休校)まで出ています。 実はこれまでは、発熱外来受診希望者の病状を把握するため、電話主体で診療予約を受け付けていました。 もちろん、ゆっくり電話問診していたのでは、2回線の電話はすぐにパンクして繋がらなくなります。 そこで、受けた電話での問診は最小限にして、あとで当院の携帯電話で折り返して尋ねる工夫をしてきました。 スタッフ2人で、1件当たり30秒〜1分程度の通話時間で、8時半からずっと電話を受けっぱなしです。 そんなペースで予約を受け付け続ければ、やがて夕方までの予約が埋まってしまいます。 それ以降の電話には、よほど例外的な事例を除いて、すべてお断りの返事をすることになります。 電話がつながらず、しびれを切らして直接来院する方も大勢います。 それが重症者だったり遠方から来院の場合には、予約者の合間に割り込んで診療することになります。 しかし割り込みが多くなると、予約済者の診療時間がどんどん遅れてしまいます。 なので申し訳ないですが、いくら直接来院された方でも、通常はいったんお帰りいただくことになります。 と、これまではそんな具合でしたが、今日はネット予約枠を大幅に増やし、電話予約枠を減らしてみました。 午前中の診療枠はネット予約だけで埋め、午後の診療枠のみ従来のように電話受付を併用したのです。 すると驚いたことに、ネット予約者の多くが、以前からの当院の「かかりつけ」の患者さんでした。 これまでのような電話予約だと「新患」の方ばかりになり、かかりつけの方が予約をとれなかったんですね。 ネット予約の方が、かかりつけの方の受診を受け入れやすくなることが、今日はっきりしました。 とは言え、予約電話は混雑するし、直接来院する方も大勢いました。忙しさはいつもと同じでした。 どうあがいたところで、当院の診療キャパは、これ以上増やしようがないのです。 |
『純アルコール量」
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- 2023/11/22(Wed) -
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厚労省が「飲酒ガイドライン」の案を取りまとめました。
「体への影響は、酒に含まれるアルコールの量『純アルコール量」で把握するほうが正確だ」と。 純アルコール量とは、酒に含まれるアルコールの量(g)で、飲む量x度数x0.8、で算出できます。 男性は1日当たり40g、女性は20g以上を摂取した場合に、生活習慣病のリスクを高めるのだそうです。 しかし個人差が大きいですから、純アルコール量で把握する方が「正確」ってところが同意できませんね。 ちなみに私が毎晩の「基本ビール」としているKIRINの「豊潤」は、アルコール度数6%。 その純アルコール量は、350mlの缶1本当たり、350x0.06x0.8=16.8g。じゃあ、2本しか飲めないの? 缶をよく見たら、「1本当たり純アルコール量16.8g(詳しくはtekiryo.jp)」と書いてありました。 そんな記載、初めて見ましたよ。私の計算は合ってるみたいです。 で、その「tekiryo.jp」を見てみると、KIRINのサイト「適正飲酒を身に付けよう」でした。 ポイントは、食事と一緒にゆっくりと、長時間飲み続けず、無理強いしないこと、などだそうです。 「無理強い」と言えば、今風に言えば「アルハラ(アルコールハラスメント)」ということになります。 昭和の時代には当たり前でしたが、いま「イッキ飲み」などを強要すると、ほぼ犯罪なんでしょうね。 大学入学直後に繰り返された「新歓(新入生歓迎)コンパ」では、イッキ飲みが当たり前でした。 飲んでは吐き、吐いては飲む。そうして強くなるのだと先輩に教えられ、信じて頑張って飲んだものです。 まあそれ以前に、高校卒業直後の18歳で飲酒ってどうなのって話ですけどね。 |
院長室刷新
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- 2023/11/21(Tue) -
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休診日だというのに朝7時に出勤し、職人さんたちが来る前に、院長室の片付けを無事完了しました。
掃除機もかけ、新築時の状態に戻った(ような)部屋を写メして、家人に送ろうとしたら、エラーが出ました。 なんと、院内のWi-Fiがつながらない。そうか、ルーターの電源もケーブルもはずしてたのでした。ありゃま。 院内のLANはすべて、院長室に大元があって、そこからWi-Fiやら院内LANの配線が始まっているのです。 これは困った。工事は夕方までかかります。その間の私は診察室にこもる予定でしたが、ネット難民は辛い。 そのとき閃きました。インターネットの光回線の大元が、レントゲン操作室の奥にあるはず。 探してみると、ONUという装置から、壁のLANコンセントにケーブルがささっています。 これが院長室まで行ってるヤツか。そのケーブルを抜いて、持参したWi-Fiのルーターに繋ぎました。 そのルーターというのが、Appleの「AirMac Time Capusule」なのです。丸みを帯びた直方体のヤツですね。 HDD内蔵なのでNASとしても使えるのですが、どういうわけか調子が悪くて、ずっとルーター専用です。 なお、この手のAppleの「AirMac」シリーズは、5年半前にすべて、販売終了となっています。残念です。 工事が終了し、壁紙とカーペットも新しくなりました。院長室が明るくなりました。 でわ、まずは院内LAN環境の復旧から。明日の診療のためには、電子カルテの稼働確認が最優先ですからね。 そうそう。外部接続(WAN)の復旧も大事。オンライン資格確認のシステムにも繋がってますから。OK。 それからついでに、無線LAN環境も確認。これは診療や予防接種の予約システムに使っているiPad用です。 書類やファイルや小物類の再搬入は後日にしましょう。その際に断捨離でもしようかと考えています。 院長室は、過去十数年でいちばん整頓された状態になりました。はたして、これをいつまで維持できるのやら。 |
工事のおかげでデスクスペースが出現
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- 2023/11/20(Mon) -
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大規模工事を控えた院長室は、昨日までに書類やファイルや書籍の移動(一部廃棄)が終わっています。
今日は診療終了後に、電子カルテのサーバーを含むすべてのパソコン(すべてMac)の室外搬出を行いました。 電源とネットワークと周辺機器との接続ケーブルを外す際には、後の再接続を考慮して目印を付けておきます。 そんなことたいしたことじゃなでしょうと思ったアナタ。それはパソコンは2,3台ならそうです。 ところが院長室にはなんと、12台のMacが存在し、そのうち5台が稼働中なのです。 ネットワークは2系統。電カル専用の院内LANには、サーバーと予備サーバーの2台が常時接続中。 インターネット接続のMacは3台。そのうち1台は、銀行や国税庁やカード会社との接続専用にしています。 じゃあ、稼働していない残りのMac7台は何してるの?ってことですね。 そのうち3台は古いOSのMacで、そのOSでなければ起動しないソフトウェアのための、専用のMacです。 残りの4台は・・・すべて故障したMacです。ゴミ箱型のMac Proを含む、思い出のMacたちなのです。 すべてのMacと周辺機器を移動させると、壁際のデスク上にはゴミとホコリと広いスペースが出現しました。 開院以来16年ぶりに見る、長さ約4メートルの長大なデスクスペースです。 これまで、その大半を物置のように使ってきて、実にもったいないことをしました。 工事後は、そのデスクの全長をすべてデスクとして使うという、究極の作業空間を構築したいものです。 さてさて、工事完了後が楽しみです。 |
花ちゃんとハイタッチ
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- 2023/11/19(Sun) -
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「コーイケルホンディエ」
チーズフォンデュの入門書でしょうか。「こう行けるフォンデュへ」。ちょっと違う。 カラムーチョの親会社かも。「コイケヤホールディングス」。これも違う。だいぶ違う。 MVP受賞報道で一躍有名になったのは、大谷翔平が最近飼い始めたワンちゃんだったんですね。 わが家の花ちゃんは、そのフォンちゃんがテレビ画面に映るたびに、猛然と吠えかかります。 ためしに花ちゃんに「ハイタッチ」をさせようと手を出すと、なめられました。 花ちゃんは元々、「お手」もしてくれません。手を出せばなめます。 手をなめないのは「グータッチ」の時です。差し出したグーの中身を見せろと、前脚でバシバシ叩いてきます。 そこで手を開いて何もない掌を見せると、「つまらん!」みたいな顔をして、花ちゃんはあっちへ行きます。 でも、いつもグーの中身が空っぽだと可哀想なので、時にはアーモンドの半粒とかを仕込んでおいたりします。 お手は、練習したらなんとかなりそうですが、ハイタッチって、かなり難易度が高そうですね。 そう思いながらグーで手を挙げたら、見事にハイタッチしてくれました。ていうか、グーの中が見たいのです。 |
引っかけアンケート
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- 2023/11/18(Sat) -
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熊本市から、「高齢者施設等への診療態勢拡充」についてのアンケートが、先日FAXで届きました。
問は全部で5つ。そのうち4つは、可か不可か該当する方にチェックを付けるもので、次のような選択肢でした。 [ ] ○(可) [ ] ×(不可) 引っかけ問題ですか。私はうっかり、 [ ] ○(可)の回答欄に○をつけちゃいましたよ。 正解はチェックマークです。ていうか、この選択肢に○とか×の表記は要りますか。ややこしいだけでしょ。 大学入試センター試験等でも、選択肢の作り方に違和感のあるものが多いですね。 単に正誤を問うだけのなのに、正誤の組み合わせから選ばせることで、受験生にムダな思考をさせています。 アンケートでも入試でも、聞きたいコトをストレートに問えばよいのであって、選択肢で悩ませないでほしい。 こんなとき私は、サンドウィッチマンの『街頭アンケート』というコントを思い出します。こんな感じです。 「血液型は何型ですか。次のうちから選んでください。A:A型 B:O型 C:B型 D:AB型」 「ややこしーわ。BだB!」 「BのO型ですか?」 「そうじゃねーよ!CのB型だよ」 「CのB型って(笑う)」 「そうやって答えんだろ、これ。なぁ。そうやって答えんでしょ、これ」 この人たちのコント、好きです。 |
院長室工事のため片付け中
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- 2023/11/17(Fri) -
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院長室の大規模な片付けをしています。
熊本地震後にも片付けましたが、それをもしのぐ開院後最大の、抜本的な大掃除兼模様替えです。 その発端は、いつぞやの豪雨被害による雨漏りです。 屋上の応急処置は済み、こんどは院長室の壁の内部(断熱材など)を丸っと取り替えることになりました。 来週火曜がその工事日なので、あらかじめ壁際の物品を片付けておこうというわけです。 もともと院長室は大掃除が必要な状況でしたが、地震以降、手つかずの状態が続き、乱れに乱れていました。 今回の工事は、院長室内の片付けをせねばならない状況に私を追い込むための、まさに格好のの理由でした。 あちこち掘り返すと、古い書類やガラクタがたくさん出土します。 見返せば懐かしい文書等も出てきますが、今回ばかりは、感慨にふけっている余裕はありません。 とりあえず、捨てるか、別室(多目的室)の棚に移動させるかの2択。たいていは後者となります。 壁の内部構造物を入れ替えて壁紙も刷新し、床のカーペットも張り替えるという、かなり大規模な工事です。 そのすべてを1日で全部やってしまおうという、多くの職人さんを集結させての人海戦術のようです。 それだけの規模のプロジェクトなので、工事前に片付けが終わっていないなんてことは許されません。 ですが、この工事のことはずいぶん前から決まっていたのに、本格的な準備は始めたばかりです。 締切前になって尻に火が付かないと動かない性分なので、今日になって焦っているのです。 基本的に片付けは得意ではありませんが、片付いた状態は大好きなので、いま張り切っています。 |
「踏切立ち往生事故」から考えたこと
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- 2023/11/16(Thu) -
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幼少期に私は、遮断機のない踏切で遊んでいて、「国鉄岩徳線」の列車を止めてしまったことがあります。
線路の間際に立ち、長い棒を両手に持って広げ、「遮断機ごっこ」をしていたのです。 不思議なことに、運転士から叱られた記憶がありません。叱られすぎて記憶が飛んだのかと思っていました。 でも今回の、JR豊肥線の「踏切立ち往生事故」を考えているうちに、別の考えに至りました。 踏切は、衝突したら確実に命を失うであろう鉄塊(=列車)が目の前を高速で疾走する、超危険な場所です。 人や車は細心の注意を払い、列車の往来の間隙を縫って、できるだけ迅速にその線路を横断するわけです。 一方で列車は、線路を真っ直ぐ進むしかなく、障害物があっても曲がれません。しかもなかなか止まれません。 立ち往生している車や、まして線路上に人影が見えた時の、列車の運転士の気持ちはいかばかりかと思います。 さいわい今回の事故では、列車がはね飛ばして大破した車は無人でした。ドライバーは抜け出していました。 事故後にそれを知った運転士が感じたのは、ドライバーへの怒りよりも何よりも、安堵じゃないでしょうか。 そうなのです。踏切の子ども(=私)を轢かなくて良かったと、運転士はまずそれを思ったことでしょう。 だから私を叱り飛ばすよりも、きっと抱きしめたに違いありません(その記憶もないけど)。 |
前方にスペースがなければ踏切には進入しないこと
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- 2023/11/15(Wed) -
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JR豊肥線の武蔵塚–竜田口駅間の踏切で先週事故を起こした車は、高森町の草村町長が運転してたんですね。
「前の車が踏切の奥で停車していて抜け出せなくなった」ので車を放置して抜け出したと。町長は無事でした。 事故の影響で約600人に影響が出たとのこと。ともかく、乗員乗客も含めて人的被害がなかったのは良かった。 衝突を回避できなかったことや公表が遅れたことよりも、私が気になるのは車が踏切内で停車したことです。 実は私の通勤路にも踏切があります。武蔵塚–光の森間の「宮田3号踏切」(通称「出村の踏切」)です。 私は踏切のすぐ向こう側の交差点を右折するのですが、すでに右折待ちの車が停まっていることがあります。 その場合は、踏切手前で待つことになります。そうしないと、踏切の中で右折待ちすることになるからです。 踏切を無事渡り切れるだけのスペースがなければ、踏切に進入してはならないのです。これが普通の神経です。 なので、前の車までの距離が無いのに踏切に進入した町長の、その注意力の欠除がまず責められるべきです。 じつは私は人一倍、踏切には注意しています。だって、列車にぶつかったらお陀仏ですからね。 踏切では自動パーキングブレーキなど信用せず、いつもブレーキペダルを強く踏みしめています。 列車通過を待つ間は、後続車が追突して私の車が踏切内に押し出さる可能性を、常に考えて緊張しています。 そんな映画(『激突!』)がありましたよね。もしかすると、昔観たその映画がトラウマになってるのかも。 |
左ヒラメに右ヒラメもある
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- 2023/11/14(Tue) -
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茨城沖で今月、「右向き」のヒラメが釣り上げられた件が話題です。そういう個体が、希にあるようですね。
釣った人は、包丁を入れようとして角度が合わないことから、顔の向きが通常と違うことに気がついたとか。 「ヒラメを回転させたり、自分自身が回ったりしてしまいました」 いやいや。コントですか。首をかしげながら回っている姿を想像するに、面白すぎじゃないですか。 「左ヒラメに右カレイ」と言いますね、昔から。 でもそれって、置き方しだいじゃないの?、というのが、子どもの頃からの私の素朴な疑問でした。 「それがヒラメかカレイかは、最初の置き方で決まる」な〜んてことは、ないですよね。 件の釣り人は多分、釣り上げたヒラメを、いつものように頭を左に向けてまな板に置いたのでしょうね。 そしたら「角度が合わない」と感じたというのはつまり、腹びれが上にあったということでしょうか。 「なんだ、カレイかよ」とは思わなかったんですね。 つまりヒラメカレイとは、顔の向き以外に、一見して全く別物なんですよね。すみませんド素人で。 で、「どうなってんの?」と、ヒラメを回し、いや待て、自分が間違ってるのかと回ってみたと? その光景、誰かが見てたんですかね。防犯カメラとかに写ってないですかね。あったらアップしてほしい。 |
岸田内閣、支持率低迷
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- 2023/11/13(Mon) -
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NHKの世論調査によると、岸田内閣を「支持する」と答えた人は29%と、ついに30%を下回りました。
支持しない理由は「政策に期待が持てないから」が大半で、支持する理由は「他の内閣よりよさそうだから」。 つまり多くの方が、政策には期待を持てないけれど他に選択肢がないのでしょうがない、という状況です。 神田財務副大臣が過去に税金を滞納していた件は、彼を更迭してもなお、岸田首相の評価は回復しません。 思うに岸田氏は、一見誠実に見えるけどやってることがダメで、その期待外れ感が彼の評価を下げるのです。 期待と現実のギャップが大きいほど印象が悪いのは世の常です。裏切られると恨みが募るのです。 副大臣の件では「政治は結果責任だ。国民におわびを申し上げなければならないと思っている」と岸田氏。 「結果責任だ」と言えばいかにも潔いですが、自分の判断には問題がなかったという言い訳に過ぎません。 結局は責任逃れの方便であり、そんなことを被害者面して言うようでは、誠実な態度とは言えません。 「任命責任については重く受け止めている」と岸田氏は言いますが、これも結果責任と同じで誠実味ゼロです。 自分の任命判断が間違いだったからこのような結果に至ったと、そう言えば良いのに決して言わないのです。 岸田政権には「他の内閣よりよさそう」に見える強みがあるのだから、思い切って自己流にやればいいのに。 |
どうするもこうするも家康
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- 2023/11/12(Sun) -
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大河ドラマ『どうする家康』は今夜、終盤のクライマックスのひとつ「関ヶ原の戦い」でした。
どうするもこうするも、戦いの結末など承知の上で、それでも楽しめるのが大河ドラマです。 小早川の裏切りを知っている視聴者が、その疑念に苦悩する三成の気持ちになって、ハラハラするのです。 あるいは、そら見ろやっぱり裏切った、と家康の気持ちになって、視聴者はみな溜飲を下げるのです。 一番大事なところで、葵のご紋の印籠が登場するのと同じです。 戦国時代が好きな大河ですから、関ヶ原は数え切れないほど(数えられるけど)描かれてきたはずです。 振り返ってみると、直近では2016年の『真田丸』ですが、戦いの描写がほとんどなかったことは驚愕でした。 これほど重要な戦いを敢えてスルーするという、三谷幸喜の遊びなんでしょうけど、異色の作でしたね。 その前が2014年の『軍師官兵衛』。総選挙のために放送は1週間延期されました。関ヶ原よりも選挙戦です。 最終回が関ヶ原の戦いですか。多くの戦国武将が、そのパターンで描けるなぁと思ったりしました。 その前は2011年の『江〜姫たちの戦国〜』。関ヶ原は9月11日放送。奇しくもこれは『真田丸』と同日です。 東日本大震災のため、放送が1回飛びました。(熊本地震では『真田丸』の本放送延期はありませんでした)。 さて、これから家康がどっちへ向かうのか。誰もが知ってるけど、念のため見守りたいと思います。 |
インフルエンザワクチン、ただいま精力的に接種中
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- 2023/11/11(Sat) -
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土曜の午後の診療枠をすべて使って予防接種だけを行うのは、10月7日以来、今日で6週連続となりました。
コロナワクチンの接種希望者は少なくなりましたが、インフルエンザワクチンの希望者がとても多いのです。 土日の接種を希望する方が多く、しかし日曜は発熱外来に充てたいため、土曜の接種人数が増えるわけです。 時間帯分離を徹底するため、土曜の午後は発熱者等の受診はお断りして予防接種に専念することになります。 今年はインフルエンザワクチンの流通量が例年よりも多く、薬品卸からは希望量のワクチンを入手できました。 ただ、接種する時間が足りません。できるだけ多くの接種を行うためには、効率を上げなければなりません。 そのために、連続して多人数に接種する今の方式に落ち着いたのです。今日の午後も約80人に接種しました。 開院当初から数年間は、近隣の事業所に出向いて「出張接種」を行うこともありました。 しかし、院外での診療行為に係る厳密な手続きを踏む必要などを考慮した結果、近年はやめています。 その代わり、いくつかの事業所の方が、それぞれまとまって当院に来る形での「集団接種」をしています。 当院での接種料金は、開院当初こそ2,000円とか1,500円と激安でしたが、今はそれほど安くはありません。 あまり安くすると、市内一円から希望者が殺到し、かかりつけの方の接種ができなくなるからです。 そんなわけで、当院があまりオトクな接種料金ではないことを、かかりつけの方には申し訳なく思っています。 |
ANAもJALも増収増益
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- 2023/11/10(Fri) -
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ANAもJALも、コロナ禍前を上回るほどの増収増益だそうですね。それは良かった。
とくに国際線の旅客数が、想定以上に回復しているとか。きっと「リベンジ旅行」が多いのでしょう。 3年間どこにも行かず旅費が浮いた分を使って、この際、思い切って飛び出したい気持ち、わかります。 私もリベンジ航空旅行の第1弾として、9月にベトナムなどを駆け足で回ったことは、前に書いた通りです。 実は来月も、2重の意味で、リベンジする旅行を計画していますが、詳細は当日まで内緒にしておきます。 さらに来年は、もはやスーパーリベンジとも言える旅行を計画中(妄想中)なんですよね。 いろいろと思うところがあるものですから、すみませんが、飛びたいだけ飛ばさせてくださいよ。 そんな私みたいな人間も含めて、いま多くの方が航空会社の増収に貢献しているということなのでしょう。 ただ、ANAもJALも、旅客数は2022年よりは大幅に増えたものの、まだ2019年よりは少ないらしいですね。 それなのに、コロナ禍前よりも増収増益というのはつまり、旅客単価を高く(値上げ)したということです。 航空会社は、リベンジ旅行においては料金が割高でも需要はある、と踏んだのでしょう。やりますね。 |
「ポイ活」の目的は何?
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- 2023/11/09(Thu) -
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「au PAY」で架空の取り引きを繰り返し、巨額のポイントをだまし取った会社役員らが逮捕された件。
通常は、ポイント付与率よりもカード会社へ払う手数料率の方が高く、このような不正案件は成り立ちません。 しかし、ポイント付与率が手数料よりも高かった、国の「ポイント還元制度」が行われていた時期は例外です。 この時期に、上手くやりくりしてポイントを荒稼ぎしようと、多くの人が考えたと思います。 いま私は、ANAの特典(無料)航空券を得るための「マイル」の原資となるポイントを、日々集めています。 通販などで、クレジットカードを使って商品を購入すると、一定のポイントがつきます。 通常はそのポイント還元率が0.5%とか1%程度ですが、サイトによっては5%とか30%のこともあります。 そんな高い還元率の商品は売値が高く設定されており、実質的にポイントを購入する仕組みになっています。 たとえば、1万円高い商品を買えば1万ポイント多く付くなら、1万円で1万ポイント購入した勘定になります。 もちろん、得られた1万ポイントで1万円分の買い物をしたのでは意味がありません。 しかし、それが1万マイルに替えられるなら、買えば数万円以上の価値の航空券に化けることになります。 そう考えると、特典航空券に替えてこそ、ポイ活のうま味が最大限に生かされるのだと思うのです。 なので逆に、特典航空券に替えないポイ活って、私には意味が分かりません。 |
鼻に執着する花
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- 2023/11/08(Wed) -
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「鼻水が出る」という意味で「鼻が出る」なんて言いますよね。
この場合、厳密には「洟が出る」という字で書くべきかもしれませんが、日常的には「鼻」を使ってます。 まあどっちみち、しゃべるときは同じ「ハナ」ですけど。 「ハナ」と読む漢字では、「花」「華」「英」は同語源、また「鼻」「洟」と「端」も同語源のようです。 花と華の違いとか鼻と洟の違いを調べると興味深いですが、受け売りばかり書きたくないので割愛します。 「花ちゃん」と言えば、当ブログではわが家の愛犬のことを指します。「ハナ」じゃなくて漢字の「花」です。 まあどっちみち、しゃべるときは「ハナチャン」です。 花ちゃんに「モフモフ」したモノを与えると、食らいついてなかなか離(ハナ)してくれません。 口から無理矢理引っ張り抜こうをすると、歯茎と目ん玉をむき出しにして、余計に強く噛んで抵抗します。 ダスキンモップが最悪で、引っ張り上げると花ちゃんがモップにぶら下がってしまうほどです。 花ちゃんはぬいぐるみも好物です。とくにその「鼻」に対する執着が強く、どうしても食いちぎろうとします。 わが家のアンパンマンはすでに、鼻をもがれて間抜け顔になっています。なのに目は笑っているので哀れです。 クマのぬいぐるみは、固く縫い付けてあった鼻が無理矢理かじり取られ、醜悪怪奇な顔貌に成り果てています。 |
『眠れる森の美女』鑑賞
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- 2023/11/07(Tue) -
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「Kバレエカンパニー」改め「K-BALLET TOKYO」の公演、『眠れる森の美女』を観てきました。
9年前に『カルメン』を観て以来の「Kバレエ」公演。今日も福岡サンパレスまで行って来ました。 カルメンは、「オペラ」をバレエにアレンジしたものでしたが、眠れる森の美女は元々「古典バレエ」。 今日の熊川哲也の作品はしかし、それをさらに「驚くべき発想で創造した独自のストーリー構成」でした。 細かい内容は書きません。ネタバレを避けるためではなく、公演を詳しく論評する能力が私にはないからです。 そもそもバレエはめったに観ません。セリフもなく歌もなく踊って表現するという、私には難解な分野です。 チャイコフスキーの音楽は素晴らしい。ダンサーのパフォーマンスが、その音楽とピッタリ合ってます。 たとえばミュージカルは、やたらに歌い出しはしますが、歌詞がストーリーに沿ったものです。 ところばバレエでは、ひたすら無言で踊ります。そのからだの動きと表情が、すべてなんですね。 技術的に高度で芸術的なパフォーマンスを、善人悪人敵味方入り乱れて、これでもかと繰り出します。 衣装は色彩鮮やかで華麗、舞台美術は豪華絢爛、登場する脇役のキャラクターたちも可愛い。 バレエにおいては、ストーリー展開は副次的なもので、パフォーマンスを観て感動するのが正しいのでしょう。 それにしても、こういった文化的芸術的催しには、地方にいるとなかなか触れられませんね。 |
「クマ」にイライラする日々
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- 2023/11/06(Mon) -
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「クマ被害」が毎日のように報じられます。今日のNHK「クロ現代」のテーマも、クマ被害の対策でした。
これを見ていて私はしかし、出演者の「クマ」のアクセントが気になって、内容が入って来ませんでした。 桑子キャスターは、NHKの標準アクセントに従い、「池」や「島」と同じ、「尾高型」アクセントでした。 一方でゲストの東京農大教授(小池伸介氏)は、「船」や「猿」と同様の、「頭高型」で一貫していました。 NHKに限らず、メディアで耳にするのは、尾高型。とくにNHKは、このルールを厳密に守っています。 でも私は頭高型です。尾高型は何度聞いても慣れません。すごくイライラします。 この件は3年前にも書いたことがあり、つまり私は年がら年中「クマ」にイライラしているのです。 ところが最近、そのNHKで青井アナがコメント中にクマを頭高型で言ったのを、私は聞き逃しませんでした。 つまり青井アナは、多分個人的には頭高型なのです。NHKの規則で、尾高型に矯正(強制)されているのです。 私には納得しかねますが、伝統的には尾高型が正しく、最近は頭高型も市民権を得つつあるのだといいます。 例の「NHK日本語発音アクセント新辞典」では、ようやく頭高型も認める記載が入ったばかりです。 このように、2拍和語で尾高型から頭高型に変化しつつある語には、ほかに「さじ」とか「父」があるとか。 あー、私はまだ伝統的(尾高型)かな。 |
キャッシュレス決済は何使ってますか?
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- 2023/11/05(Sun) -
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「キャッシュレス」決済が本格的に広まってきたのは、消費税増税前ごろからでしょうか。
増税後の消費の冷え込みを防ぐために国が始めた、例の「ポイント還元制度」がきっかけだったと記憶します。 そのポイント還元がキャッシュレス決済限定だったため、「○○ペイ」の乱立につながりました。 コロナ禍では「非接触」のニーズが劇的に増えることになり、キャッシュレス決済が大きく躍進しました。 そのコロナ禍の直前に、偶然にも多彩なキャッシュレス決済環境が出来上がっていたのは、皮肉な話です。 コロナ禍の「功罪」を挙げるなら、リモートワークやキャッシュレス決済の普及は確実に「功」ですね。 「QRコード」を使う決済方法がたくさんありますが、私はあまり使いません。なんとなく面倒なので。 以前は「クレカ」決済を常としてきましたが、最近は「VISAタッチ」(Apple Pay)をよく使っています。 単純にクレカよりも便利だからです。iPhoneのロック状態から、いきなり起動することができるのもいい。 「タッチ」と言いながら、ほぼ「非接触」ですからね。でもレシートは手渡しで受け取るのですけどね。 衛生には以前よりも気をつけるようになりましたが、もはや接触感染でビクビクする時代は終わったようです。 以前はどのビルでも、エレベーターには行き先階のボタンを押すための綿棒とかが設置してありました。 最初、そのような光景を中国武漢とかからのニュース映像で見たとき、バカじゃないの、と内心思いました。 ですがいつのまにか日本でも違和感のない標準仕様となり、今思えば異常に神経質な時期があったものです。 |
キャンセルをキャンセルしたらキャンセル出来ない
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- 2023/11/04(Sat) -
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「キャンセルしますか」と問われたので「キャンセル」ボタンをクリックしたら、無限ループが始まりました。
昨夜私はあるサイトで、このループを2周回りました。たぶん疲れてますね。 「インストールしますか」→「インストール」と、「キャンセルしますか」→「キャンセル」では、大違い。 そもそも、キャンセルを確認する画面で、「キャンセル / OK」という2択が、紛らわしくて不親切なのです。 そこで「キャンセル」を選ぶと、キャンセルをキャンセルすることになり、結局キャンセルできないのです。 この場合は、「キャンセルを中止する / キャンセルを実行する」という選択肢にすべきです。 私が使っている電子カルテは、「上書きします」という確認画面で「OK」しか選べない場面があります。 最終確認を求められているのでしょうけど、OKしか選べないなら、そんな確認は無用です。 仮にその時に「あ、上書きダメ!」と気付いてもOKボタンを押すしかなく、きわめて屈辱的で不愉快です。 こういった、フォームのデザインとか言葉選びって、ほんと、設計者のセンスが出ますよね。 本当にストレスなく入力できる、利用者目線で作られたフォームにも、たまに出会います。 選択肢の配置順や何をデフォルトにしているか、ボタンの形や色彩まで、細かいところに気配りを感じます。 ですがその逆の、おバカで不親切で腹の立つフォームの多いこと多いこと。 とくに問題なのは、何十回も何百回も入力を繰り返すような、データ入力フォームの出来不出来です。 たとえば「HER-SYS」の、とくに初期バージョンがそうでしたね、だんだんと洗練されてはきましたが。 こういうフォームの設計はいちど、ゲームのデザイナーとかに監修してもらったらどうですかね。 |
餃子会議@熊本
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- 2023/11/03(Fri) -
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「NIPPON FOOD SHIFT FES.熊本」に、孫たちを連れて行って来ました。
「くま博2023 くまもと総おどり&くまもと球磨焼酎まつり」に参加する形で、今日から開催されています。 期間は日曜までの3日間、場所は「アミュひろば」、主催は「農林水産省」。3つの常設プログラムがあります。 (1)餃子会議特設サイト (2)農家エッセイコミック「百姓貴族」のパネル展示 (3)ニッポンフードシフト、農林水産省九州農政局の活動紹介 「餃子を囲んで日本の食について考える」という「餃子会議@熊本」に、今日は一目散に「参加」しました。 「食が交わると書いて餃子」だと。意義な〜し。 実態は、味の素冷凍食品の「ギョーザ」と、パラダイス山元氏考案の熊本県ご当地タレのセット販売です。 パラダイス山元氏と言えば、「くまもと空博」でお会いしたこともある、創作餃子その他色々で有名な方です。 その山元氏から数日前に、今日の催しの連絡をいただき、たまたま休診日でもあり駆けつけたわけです。 餃子会議が熊本で開催された理由は不明ですが、いずれにせよ、餃子を好きな人に悪い人はいませんから。 なお、くまモンは「体調不良」のため、今日からの3日間のイベントはお休みするそうです。インフル? |
フライトスケジュール帳
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- 2023/11/02(Thu) -
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来年のスケジュール帳がAmazonから届きました。こういうのを私が買うのはたぶん、今世紀初めてです。
スケジュールなんて、スマホで管理すりゃいいっしょ、と思うっしょ。違うんです。用途が違うんです。 たしかに通常のスケジュールは、iPhoneとMacで同期したカレンダーアプリを使って管理しています。 でも、「フライトスケジュール」は一覧性が大事。あちこちを同時に見比べるなら、紙の手帳に勝るものなし。 今年までは、毎年ANAが送ってくるスケジュール帳を使ってきました。 この手帳が数年前までは使いやすかったのですが、近年、レイアウトが改悪されて使いモノになりません。 計画・予約・発券したフライトの詳細を記入するためのスケジュール帳に、私が求めるのは次の3点。 (1)見開き1週間。日曜始まりでも月曜始まりでもいいけど、土曜・日曜の欄が平日と同じサイズであること。 土日は通常は診療日なのですが、盆暮れとか臨時休診の際には、フライトを計画することもあるのです。 (2)時間軸が縦の「バーチカル」レイアウトで、罫線が0時から始まり、24または48分割されていること。 4時始まりとか6時始まりの手帳が多く、これは不可です。0時台や1時台出発の深夜便が記入できませんから。 (3)年齢早見表や地下鉄路線図などは不要ですが、適度な分量のメモ欄と、年間計画表のページがあること。 見開き1年のページで、フライトの年間計画が俯瞰できます。他の予定とのバッティングを防ぐためにも重要。 スケジュール帳の記入には、フリクションボールペンを使います。計画や予約は、しょっちゅう変わるのです。 そんなわけでさっそく今夜は、来年のフライト計画(妄想を含む)を書き込みまくっているところです。 |
「カキ食えば、腹が鳴るなり」
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- 2023/11/01(Wed) -
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「柿」はお腹が冷える、と幼少期に誰かに言われて以来、私は柿をあまり食べない人生を歩んできました。
でも近年「太秋柿」を口にする機会があって、美味しい柿なら食べるべきだと悔い(食い)改めたところです。 「牡蠣」には、だいぶ前に当たったことがあり、以来、牡蠣はあまり得意な食材ではありません。 今でも、ノロウイルス感染が怖くて生牡蠣は食べられません。ただし牡蠣フライは大好きです。 今年の夏(「夏期」)は、まるで熱帯地方のスコールのような、短時間のゲリラ豪雨が多かったですね。 私もスタッフも、発熱外来の途中で急に降り出したシャワーのような雨に、駐車場で何度もやられました。 空は晴れているのに、ふと遠雷が聞こえてきます。と思ったら、にわかに曇ってきて怪しい雰囲気になります。 雷鳴が近づき、ゴロゴロと不気味に轟き、辺りはさらに暗くなり、時に稲妻の閃光にビクッとします。 こうなるともはや、激しい雨が降り出すのは時間の問題。そんなとき、私は周囲の者に、 「カミナリ様はお腹の調子が悪いのかね、ゴロゴロ言いだしたよ」などと言い、そこで止めときゃいいのに、 「もうじき、水下痢が降りだすよ」と付け加えてしまうのです。(お食事中の方、すみません) |
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